(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-22
(45)【発行日】2024-12-02
(54)【発明の名称】パケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
H04W 80/02 20090101AFI20241125BHJP
H04W 56/00 20090101ALI20241125BHJP
【FI】
H04W80/02
H04W56/00 130
(21)【出願番号】P 2023559047
(86)(22)【出願日】2021-03-31
(86)【国際出願番号】 CN2021084755
(87)【国際公開番号】W WO2022205230
(87)【国際公開日】2022-10-06
【審査請求日】2023-10-04
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】江 小威
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第101729377(CN,A)
【文献】特表2006-524444(JP,A)
【文献】特表2008-530850(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法であって、前記方法は、端末装置によって実行されるように実行され、前記方法は、
ネットワークデバイスから送信された、ハイパーフレーム番号のHFN情報を含む指示情報を受信するステップと、
前記HFN情報に基づいて、前記パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティのHFN値を決定するステップと、を含
み、
前記HFN情報に基づいて、前記パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティのHFN値を決定するステップは、
前記HFN情報の適用条件が満たされたことに応答して、前記HFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するステップを含む、
ことを特徴とするパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法。
【請求項2】
前記HFN情報は、HFN値とカウント値(COUNT)のいずれか1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワークデバイスから送信された前記HFN情報の適用条件を受信するステップ、
又は、
プロトコル協定に基づいて、前記HFN情報の適用条件を決定するステップ、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記HFN情報の適用条件は、シリアル番号(SN)の取りうる値とシステムフレーム番号(SFN)の取りうる値のいずれか1つを含む、
ことを特徴とする請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記SNの取りうる値は、
SNの最小値、
SNの最大値、
SNの最小値と最大値、
SNの取りうる値に対応するセグメント番号、及び、
SNの取りうる値に対応するパラメータペア(m,n)のいずれか1つを含み、ここで、mは、指定された順序に従ってSNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、nは、前記m個のセグメントにおけるSNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、nは、m以下の整数である、
ことを特徴とする請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記SFNの取りうる値は、
SFNの最小値、
SFNの最大値、
SFNの最小値と最大値、
SFNの取りうる値に対応するセグメント番号、及び、
SFNの取りうる値に対応するパラメータペア(i,j)のいずれか1つを含み、ここで、iは、指定された順序に従ってSFNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、jは、前記i個のセグメントにおけるSFNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、jはi以下の整数である、
ことを特徴とする請求項
4に記載の方法。
【請求項7】
前記適用条件を満たすことは、
前記端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が前記適用条件を満たすこと、
又は、
前記端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が前記適用条件を満たすこと、を含む、
ことを特徴とする請求項
4~
6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記指示情報はMBSサービス情報をさらに含み、前記受信されたPDCPデータパケットは、前記端末装置が前記MBSサービス情報に対応する無線ベアラMRBから受信した1番目のPDCPデータパケットである、
ことを特徴とする請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値は、
前記PCDPデータパケットの受信に成功した最後の物理データチャネルの時間位置に対応するSFN値、
前記PCDPデータパケットの受信に成功した1番目の物理データチャネルの時間位置に対応するSFN値、及び、
前記PDCPデータパケットの受信成功に対応するSFN値のいずれか1つを含む、
ことを特徴とする請求項
7に記載の方法。
【請求項10】
前記適用条件はSNの取りうる値であり、
前記HFN情報に基づいて、前記パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティのHFN値を決定するステップは、
前記適用条件を満たしておらず、且つ前記端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値と前記SNの取りうる値との差分がsであることに応答して、前記差分sに基づいて前記HFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成するステップと、
前記更新されたHFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項
3~
9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記適用条件はSFNの取りうる値であり、
前記HFN情報に基づいて、前記パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティのHFN値を決定するステップは、
前記適用条件を満たしておらず、且つ前記端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値と前記SFNの取りうる値との差分がkであることに応答して、前記差分kに基づいて前記HFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成するステップと、
前記更新されたHFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項
3~
9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記指示情報は前記HFN情報の更新モードをさらに含み、
前記HFN情報に基づいて、前記パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティのHFN値を決定するステップは、
前記適用条件を満たしていないことに応答して、前記更新モードに基づいて前記HFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成するステップと、
前記更新されたHFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~
9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記更新モードは更新ステップサイズと更新方向を含む、
ことを特徴とする請求項
12に記載の方法。
【請求項14】
ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信するステップは、
システムメッセージに基づいて、前記ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信するステップ、
又は、
ブロードキャストマルチキャストサービス(MBS)制御チャネルメッセージに基づいて、前記ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信するステップ、
又は、
前記端末装置の専用設定メッセージに基づいて、前記ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信するステップ、を含む、
ことを特徴とする請求項1~
13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記指示情報はMBSサービス情報をさらに含み、
前記HFN情報に基づいて、前記パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティのHFN値を決定するステップは、
前記HFN情報に基づいて、前記MBSサービス情報に対応するPDCPエンティティのHFN値を決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1~
13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記MBSサービス情報は、MBSサービス識別子、MBSベアラ識別子、及びMBSベアラのプロトコルエンティティ設定情報のいずれか1つを含む、
ことを特徴とする請求項
15に記載の方法。
【請求項17】
前記HFN情報に基づいて、前記MBSサービス情報に対応する受信データに対して復号又は完全性の検証を行うステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項
15に記載の方法。
【請求項18】
前記HFN情報に基づいて、前記パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティのHFN値を決定するステップは、
前記端末装置が新たにMBSサービスにアクセスするデバイスであることに応答して、前記HFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1~
17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
パケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法であって、前記方法は、ネットワークデバイスによって実行されるように配置され、前記方法は、
ハイパーフレーム番号のHFN情報を含む指示情報を端末装置に送信するステップ
と、
前記HFN情報の適用条件を前記端末装置に送信するステップと、を含む、
ことを特徴とするパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法。
【請求項20】
前記HFN情報は、HFN値とカウント値(COUNT)のいずれか1つを含む、
ことを特徴とする請求項
19に記載の方法。
【請求項21】
前記HFN情報の適用条件は、シリアル番号(SN)の取りうる値とシステムフレーム番号(SFN)の取りうる値のいずれか1つを含む、
ことを特徴とする請求項
19に記載の方法。
【請求項22】
前記SNの取りうる値は、
SNの最小値、
SNの最大値、
SNの最小値と最大値、
SNの取りうる値に対応するセグメント番号、及び、
SNの取りうる値に対応するパラメータペア(m,n)のいずれか1つを含み、ここで、mは、指定された順序に従ってSNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、nは、前記m個のセグメントにおけるSNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、nは、m以下の整数である、
ことを特徴とする請求項
21に記載の方法。
【請求項23】
前記SFNの取りうる値は、
SFNの最小値、
SFNの最大値、
SFNの最小値と最大値、
SFNの取りうる値に対応するセグメント番号、及び、
SFNの取りうる値に対応するパラメータペア(i,j)のいずれか1つを含み、ここで、iは、指定された順序に従ってSFNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、jは、前記i個のセグメントにおけるSFNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、jはi以下の整数である、
ことを特徴とする請求項
21に記載の方法。
【請求項24】
前記指示情報はMBSサービス情報をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
19に記載の方法。
【請求項25】
前記MBSサービス情報は、MBSサービス識別子、MBSベアラ識別子、及びMBSベアラのプロトコルエンティティ設定情報のいずれか1つを含む、
ことを特徴とする請求項
24に記載の方法。
【請求項26】
前記指示情報は前記HFN情報の更新モードをさらに含む、
ことを特徴とする請求項
19に記載の方法。
【請求項27】
前記更新モードは更新ステップサイズと更新方向を含む、
ことを特徴とする請求項
26に記載の方法。
【請求項28】
端末装置に指示情報を送信するステップは、
システムメッセージに基づいて、前記端末装置に指示情報を送信するステップ、
又は、
ブロードキャストマルチキャストサービス(MBS)制御チャネルメッセージに基づいて、前記端末装置に指示情報を送信するステップ、
又は、
前記端末装置の専用設定メッセージに基づいて、前記端末装置に指示情報を送信するステップ、を含む、
ことを特徴とする請求項
19~
27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記システムメッセージ内の前記HFN情報以外のいずれか1つの情報変更に応答して、前記端末装置に第1変更指示情報を送信するステップ、
又は、
前記MBS制御チャネルメッセージ内の前記HFN情報以外のいずれか1つの情報変更に応答して、前記端末装置に第2変更指示情報を送信するステップ、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
28に記載の方法。
【請求項30】
通信装置であって、前記通信装置は端末装置側に配置され、前記通信装置は、
ネットワークデバイスから送信された、ハイパーフレーム番号のHFN情報を含む指示情報を受信するための送受信モジュールと、
前記HFN情報に基づいて、前記パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティのHFN値を決定するための処理モジュールと、を含
み、
前記HFN情報の適用条件が満たされたことに応答して、前記処理モジュールはさらに、前記HFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項31】
通信装置であって、前記通信装置はネットワークデバイス側に配置され、前記通信装置は、
ハイパーフレーム番号のHFN情報を含む指示情報を端末装置に送信するための送受信モジュールを含
み、
前記送受信モジュールはさらに、前記HFN情報の適用条件を前記端末装置に送信する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項32】
通信装置であって、前記通信装置はプロセッサとメモリを含み、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、前記プロセッサは、前記通信装置が請求項1~
18のいずれか一項に記載の方法を実行するように、前記メモリに記憶されるコンピュータプログラムを実行
する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項33】
通信装置であって、前記通信装置はプロセッサとメモリを含み、前記メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、前記プロセッサは、前記通信装置が請求項19~29のいずれか一項に記載の方法を実行するように、前記メモリに記憶されるコンピュータプログラムを実行する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項34】
通信装置であって、プロセッサとインターフェース回路を含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信し且つ前記プロセッサに送信するために使用され、
前記プロセッサは、請求項1~
18のいずれか一項に記載の方法を実行するように前記コード命令を実行するために使用され
る、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項35】
通信装置であって、プロセッサとインターフェース回路を含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信し且つ前記プロセッサに送信するために使用され、
前記プロセッサは、請求項19~29のいずれか一項に記載の方法を実行するように前記コード命令を実行するために使用される、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項36】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、命令が記憶されており、前記命令が実行される時、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法が実現され
る、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術分野に関し、特にパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通信システムでは、ネットワークデバイスは絶えずデータを送信しており、このため、ネットワークデバイスによって使用されるハイパーフレーム番号(hyper frame number、HFN)の数値は増える一方である。端末装置が新たに参加してネットワークデバイスから送信されたデータを受信する場合、端末装置はネットワークデバイスが用いるHFN値を知らないことにより、端末装置は正しいカウント値(COUNT)を用いて、受信したデータに対して復号又は完全性の検証を行うことができず、データの復号失敗又は完全性の検証失敗をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の実施例は、通信技術分野に適用可能であるパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法及びその装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様によると、本開示の実施例はパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法を提供し、前記方法は、端末装置によって実行されるように構成され、該方法は、ネットワークデバイスから送信された、ハイパーフレーム番号のHFN情報を含む指示情報を受信するステップと、前記HFN情報に基づいて、前記パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティのHFN値を決定するステップと、を含む。
【0005】
該解決案では、端末装置はネットワークデバイスから送信された指示情報を受信してから、指示情報に含まれるHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定してもよい。これにより、HFNに対する端末装置の値とHFNに対するネットワークデバイスの値とを一致させることができ、データの復号失敗又は完全性の検証失敗を回避し、データ送信の信頼性を向上させる。
【0006】
選択可能に、前記HFN情報は、HFN値とカウント値(COUNT)のいずれか1つを含む。
【0007】
選択可能に、前記HFN情報に基づいて、前記パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティのHFN値を決定するステップは、前記HFN情報の適用条件が満たされたことに応答して、前記HFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するステップを含む。
【0008】
選択可能に、前記方法は、
前記ネットワークデバイスから送信された前記HFN情報の適用条件を受信するステップ、
又は、
プロトコル協定に基づいて、前記HFN情報適用条件を決定するステップをさらに含む。
【0009】
選択可能に、前記HFN情報の適用条件は、シリアル番号(SN)の取りうる値とシステムフレーム番号(SFN)の取りうる値のいずれか1つを含む。
【0010】
選択可能に、前記SNの取りうる値は、
SNの最小値、
SNの最大値、
SNの最小値と最大値、
SNの取りうる値に対応するセグメント番号、及び、
SNの取りうる値に対応するパラメータペア(m,n)のいずれか1つを含み、ここで、mは、指定された順序に従ってSNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、nは、前記m個のセグメントにおけるSNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、nは、m以下の整数である。
【0011】
選択可能に、前記SFNの取りうる値は、
SFNの最小値、
SFNの最大値、
SFNの最小値と最大値、
SFNの取りうる値に対応するセグメント番号、及び、
SFNの取りうる値に対応するパラメータペア(i,j)のいずれか1つを含み、ここで、iは、指定された順序に従ってSFNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、jは、前記i個のセグメントにおけるSFNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、jはi以下の整数である。
【0012】
選択可能に、前記適用条件を満たすことは、
前記端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が前記適用条件を満たすこと、
又は、
前記端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が前記適用条件を満たすこと、を含む。
【0013】
選択可能に、前記指示情報はMBSサービス情報をさらに含み、前記受信されたPDCPデータパケットは、前記端末装置が前記MBSサービス情報に対応する無線ベアラMRBから受信した1番目のPDCPデータパケットである。
【0014】
選択可能に、前記受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値は、
前記PDCPデータパケットの受信に成功した最後の物理データチャネルの時間位置に対応するSFN値、
前記PDCPデータパケットの受信に成功した1番目の物理データチャネルの時間位置に対応するSFN値、及び、
前記PDCPデータパケットの受信成功に対応するSFN値のいずれか1つを含む。
【0015】
選択可能に、前記適用条件はSNの取りうる値であり、前記HFN情報に基づいて、前記パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティのHFN値を決定するステップは、
前記適用条件を満たしておらず、且つ前記端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値と前記SNの取りうる値との差分がsであることに応答して、前記差分sに基づいて前記HFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成するステップと、
前記更新されたHFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するステップと、を含む。
【0016】
選択可能に、前記適用条件はSFNの取りうる値であり、前記HFN情報に基づいて、前記パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティのHFN値を決定するステップは、
前記適用条件を満たしておらず、且つ前記端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値と前記SFNの取りうる値との差分がkであることに応答して、前記差分kに基づいて前記HFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成するステップと、
前記更新されたHFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するステップと、を含む。
【0017】
選択可能に、前記指示情報は前記HFN情報の更新モードをさらに含み、前記HFN情報に基づいて、前記パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティのHFN値を決定するステップは、
前記適用条件を満たしていないことに応答して、前記更新モードに基づいて前記HFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成するステップと、
前記更新されたHFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するステップと、を含む。
【0018】
選択可能に、前記更新モードは更新ステップサイズと更新方向を含む。
【0019】
選択可能に、ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信するステップは、
システムメッセージに基づいて、前記ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信するステップ、
又は、
ブロードキャストマルチキャストサービス(MBS)制御チャネルメッセージに基づいて、前記ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信するステップと、
又は、
前記端末装置の専用設定メッセージに基づいて、前記ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信するステップを含む。
【0020】
選択可能に、前記指示情報はMBSサービス情報をさらに含み、前記HFN情報に基づいて、前記パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティのHFN値を決定するステップは、
前記HFN情報に基づいて、前記MBSサービス情報に対応するPDCPエンティティのHFN値を決定するステップを含む。
【0021】
選択可能に、前記MBSサービス情報は、MBSサービス識別子、MBSベアラ識別子、及びMBSベアラのプロトコルエンティティ設定情報のいずれか1つを含む。
【0022】
選択可能に、前記HFN情報に基づいて、前記MBSサービス情報に対応する受信データに対して復号又は完全性の検証を行うステップをさらに含む。
【0023】
選択可能に、前記HFN情報に基づいて、前記パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティのHFN値を決定するステップは、前記端末装置が新たにMBSサービスにアクセスするデバイスであることに応答して、前記HFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するステップを含む。
【0024】
第2態様、本開示の実施例はもう1つのパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法を提供し、前記方法は、ネットワークデバイスによって実行されるように構成され、該方法は、ハイパーフレーム番号のHFN情報を含む指示情報を端末装置に送信するステップを含む。
【0025】
選択可能に、前記HFN情報は、HFN値とカウント値(COUNT)のいずれか1つを含む。
【0026】
選択可能に、前記指示情報は前記HFN情報の適用条件をさらに含む。
【0027】
選択可能に、前記HFN情報の適用条件は、シリアル番号(SN)の取りうる値とシステムフレーム番号(SFN)の取りうる値のいずれか1つを含む。
【0028】
選択可能に、前記SNの取りうる値は、
SNの最小値、
SNの最大値、
SNの最小値と最大値、
SNの取りうる値に対応するセグメント番号、及び、
SNの取りうる値に対応するパラメータペア(m,n)のいずれか1つを含み、ここで、mは、指定された順序に従ってSNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、nは、前記m個のセグメントにおけるSNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、nは、m以下の整数である。
【0029】
選択可能に、前記SFNの取りうる値は、
SFNの最小値、
SFNの最大値、
SFNの最小値と最大値、
SFNの取りうる値に対応するセグメント番号、及び、
SFNの取りうる値に対応するパラメータペア(i,j)のいずれか1つを含み、ここで、iは、指定された順序に従ってSFNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、jは、前記i個のセグメントにおけるSFNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、jはi以下の整数である。
【0030】
選択可能に、前記指示情報はMBSサービス情報をさらに含む。
【0031】
選択可能に、前記MBSサービス情報は、MBSサービス識別子、MBSベアラ識別子、及びMBSベアラのプロトコルエンティティ設定情報のいずれか1つを含む。
【0032】
選択可能に、前記指示情報は前記HFN情報の更新モードをさらに含む。
【0033】
選択可能に、前記更新モードは更新ステップサイズと更新方向を含む。
【0034】
選択可能に、端末装置に指示情報を送信するステップは、
システムメッセージに基づいて、前記端末装置に指示情報を送信するステップ、
又は、
ブロードキャストマルチキャストサービス(MBS)制御チャネルメッセージに基づいて、前記端末装置に指示情報を送信するステップ、
又は、
前記端末装置の専用設定メッセージに基づいて、前記端末装置に指示情報を送信するステップ、を含む。
【0035】
選択可能に、
前記システムメッセージ内の前記HFN情報以外のいずれか1つの情報変更に応答して、前記端末装置に第1変更指示情報を送信するステップ、
又は、
前記MBS制御チャネルメッセージ内の前記HFN情報以外のいずれか1つの情報変更に応答して、前記端末装置に第2変更指示情報を送信するステップ、を含む。
【0036】
第3態様によると、本開示の実施例は、端末装置側に配置される通信装置を提供し、前記通信装置は、ネットワークデバイスから送信された、ハイパーフレーム番号のHFN情報を含む指示情報を受信するための送受信モジュールと、前記HFN情報に基づいて、前記パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティのHFN値を決定するための処理モジュールと、を含む。
【0037】
選択可能に、前記HFN情報は、HFN値とカウント値(COUNT)のいずれか1つを含む。
【0038】
選択可能に、前記処理モジュールは、具体的に、前記HFN情報の適用条件が満たされたことに応答して、前記HFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するために使用される。
【0039】
選択可能に、前記送受信モジュールは、さらに、前記ネットワークデバイスから送信された前記HFN情報の適用条件を受信するために使用され、
又は、
前記処理モジュールは、さらに、プロトコル協定に基づいて、前記HFN情報の適用条件を決定するために使用される。
【0040】
選択可能に、前記HFN情報の適用条件は、シリアル番号(SN)の取りうる値とシステムフレーム番号(SFN)の取りうる値のいずれか1つを含む。
【0041】
選択可能に、前記SNの取りうる値は、
SNの最小値、
SNの最大値、
SNの最小値と最大値、
SNの取りうる値に対応するセグメント番号、及び、
SNの取りうる値に対応するパラメータペア(m,n)のいずれか1つを含み、ここで、mは、指定された順序に従ってSNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、nは、前記m個のセグメントにおけるSNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、nは、m以下の整数である。
【0042】
選択可能に、前記SFNの取りうる値は、
SFNの最小値、
SFNの最大値、
SFNの最小値と最大値、
SFNの取りうる値に対応するセグメント番号、及び、
SFNの取りうる値に対応するパラメータペア(i,j)のいずれか1つを含み、ここで、iは、指定された順序に従ってSFNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、jは、前記i個のセグメントにおけるSFNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、jはi以下の整数である。
【0043】
選択可能に、前記適用条件を満たすことは、
前記端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が前記適用条件を満たすこと、
又は、
前記端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が前記適用条件を満たすこと、を含む。
【0044】
選択可能に、前記指示情報はMBSサービス情報をさらに含み、前記受信されたPDCPデータパケットは、前記端末装置が前記MBSサービス情報に対応する無線ベアラMRBから受信した1番目のPDCPデータパケットである。
【0045】
選択可能に、前記受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値は、
前記PDCPデータパケットの受信に成功した最後の物理データチャネルの時間位置に対応するSFN値、
前記PDCPデータパケットの受信に成功した1番目の物理データチャネルの時間位置に対応するSFN値、及び、
前記PDCPデータパケットの受信成功に対応するSFN値のいずれか1つを含む。
【0046】
選択可能に、前記適用条件はSNの取りうる値であり、前記処理モジュールは、具体的に、
前記適用条件を満たしておらず、且つ前記端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値と前記SNの取りうる値との差分がsであることに応答して、前記差分sに基づいて前記HFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成し、
前記更新されたHFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するために使用される。
【0047】
選択可能に、前記適用条件はSFNの取りうる値であり、前記処理モジュールは、具体的に、
前記適用条件を満たしておらず、且つ前記端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値と前記SFNの取りうる値との差分がkであることに応答して、前記差分kに基づいて前記HFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成し、
前記更新されたHFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するために使用される。
【0048】
選択可能に、前記指示情報は前記HFN情報の更新モードをさらに含み、前記処理モジュールは、具体的に、
前記適用条件を満たしていないことに応答して、前記更新モードに基づいて前記HFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成し、
前記更新されたHFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するために使用される。
【0049】
選択可能に、前記更新モードは更新ステップサイズと更新方向を含む。
【0050】
選択可能に、前記送受信モジュールは、具体的に、
システムメッセージに基づいて、前記ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信し、
又は、
ブロードキャストマルチキャストサービス(MBS)制御チャネルメッセージに基づいて、前記ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信し、
又は、
前記端末装置の専用設定メッセージに基づいて、前記ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信するために使用される。
【0051】
選択可能に、前記指示情報はMBSサービス情報をさらに含み、前記処理モジュールは、具体的に、
前記HFN情報に基づいて、前記MBSサービス情報に対応するPDCPエンティティのHFN値を決定するために使用される。
【0052】
選択可能に、前記MBSサービス情報は、MBSサービス識別子、MBSベアラ識別子、及びMBSベアラのプロトコルエンティティ設定情報のいずれか1つを含む。
【0053】
選択可能に、前記処理モジュールは、さらに、前記HFN情報に基づいて、前記MBSサービス情報に対応する受信データに対して復号又は完全性の検証を行うために使用される。
【0054】
選択可能に、前記処理モジュールは、具体的に、
前記端末装置が新たにMBSサービスにアクセスするデバイスであることに応答して、前記HFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定する。
【0055】
第4態様によると、本開示の実施例はもう1つの通信装置を提供し、前記通信装置はネットワークデバイス側に配置され、前記通信装置は、ハイパーフレーム番号のHFN情報を含む指示情報を端末装置に送信するための送受信モジュールを含む。
【0056】
選択可能に、前記HFN情報は、HFN値とカウント値(COUNT)のいずれか1つを含む。
【0057】
選択可能に、前記送受信モジュールはさらに前記HFN情報の適用条件を前記端末装置に送信するために使用される。
【0058】
選択可能に、前記HFN情報の適用条件は、シリアル番号(SN)の取りうる値とシステムフレーム番号(SFN)の取りうる値のいずれか1つを含む。
【0059】
選択可能に、前記SNの取りうる値は、
SNの最小値、
SNの最大値、
SNの最小値と最大値、
SNの取りうる値に対応するセグメント番号、及び、
SNの取りうる値に対応するパラメータペア(m,n)のいずれか1つを含み、ここで、mは、指定された順序に従ってSNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、nは、前記m個のセグメントにおけるSNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、nは、m以下の整数である。
【0060】
選択可能に、前記SFNの取りうる値は、
SFNの最小値、
SFNの最大値、
SFNの最小値と最大値、
SFNの取りうる値に対応するセグメント番号、及び、
SFNの取りうる値に対応するパラメータペア(i,j)のいずれか1つを含み、ここで、iは、指定された順序に従ってSFNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、jは、前記i個のセグメントにおけるSFNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、jはi以下の整数である。
【0061】
選択可能に、前記指示情報はMBSサービス情報をさらに含む。
【0062】
選択可能に、前記MBSサービス情報は、MBSサービス識別子、MBSベアラ識別子、及びMBSベアラのプロトコルエンティティ設定情報のいずれか1つを含む。
【0063】
選択可能に、前記指示情報は前記HFN情報の更新モードをさらに含む。
【0064】
選択可能に、前記更新モードは更新ステップサイズと更新方向を含む。
【0065】
選択可能に、前記送受信モジュールは、具体的に、
システムメッセージに基づいて、前記端末装置に指示情報を送信し、
又は、
ブロードキャストマルチキャストサービス(MBS)制御チャネルメッセージに基づいて、前記端末装置に指示情報を送信し、
又は、
前記端末装置の専用設定メッセージに基づいて、前記端末装置に指示情報を送信するために使用される。
【0066】
選択可能に、前記送受信モジュールはさらに、
前記システムメッセージ内の前記HFN情報以外のいずれか1つの情報変更に応答して、前記端末装置に第1変更指示情報を送信し、
又は、
前記MBS制御チャネルメッセージ内の前記HFN情報以外のいずれか1つの情報変更に応答して、前記端末装置に第2変更指示情報を送信するために使用される。
【0067】
第5態様によると、本開示の実施例は通信装置を提供し、該通信装置はプロセッサを含み、当該プロセッサは、メモリ内のコンピュータプログラムを呼び出す際に、上記第1態様に記載の方法を実行する。
【0068】
第6態様によると、本開示の実施例は通信装置を提供し、該通信装置はプロセッサを含み、該プロセッサは、メモリ内のコンピュータプログラムを呼び出す際に、上記第2態様に記載の方法を実行する。
【0069】
第7態様によると、本開示の実施例は通信装置を提供し、該通信装置はプロセッサとメモリを含み、該メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、前記プロセッサは、該通信装置が上記第1態様に記載の方法を実行するように、該メモリに記憶されるコンピュータプログラムを実行する。
【0070】
第8態様によると、本開示の実施例は通信装置を提供し、該通信装置はプロセッサとメモリを含み、該メモリにコンピュータプログラムが記憶されており、前記プロセッサは、該通信装置が上記第2態様に記載の方法を実行するように、該メモリに記憶されるコンピュータプログラムを実行する。
【0071】
第9態様によると、本開示の実施例は通信装置を提供し、該装置はプロセッサとインターフェース回路を含み、該インターフェース回路はコード命令を受信し且つ該プロセッサに送信するために使用され、該プロセッサは、該装置が上記第1態様に記載の方法を実行するように、前記コード命令を実行するために使用される。
【0072】
第10態様によると、本開示の実施例は通信装置を提供し、該装置はプロセッサとインターフェース回路を含み、該インターフェース回路はコード命令を受信し且つ該プロセッサに送信するために使用され、該プロセッサは、該装置が上記第2態様に記載の方法を実行するように、前記コード命令を実行するために使用される。
【0073】
第11態様によると、本開示の実施例は通信システムを提供し、該システムは第3態様に記載の通信装置及び第4態様に記載の通信装置を含み、又は、該システムは第5態様に記載の通信装置及び第6態様に記載の通信装置を含み、又は、該システムは第7態様に記載の通信装置及び第8態様に記載の通信装置を含み、又は、該システムは第9態様に記載の通信装置及び第10態様に記載の通信装置を含む。
【0074】
第12態様によると、本発明の実施例は、上記端末装置に用いられる命令を記憶するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記命令が実行される際に、前記端末装置は上記第1態様に記載の方法を実行する。
【0075】
第13態様によると、本発明の実施例は、上記ネットワークデバイスに用いられる命令を記憶するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記命令が実行される際に、前記ネットワークデバイスは上記第2態様に記載の方法を実行する。
【0076】
第14態様によると、本開示は、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供し、それがコンピュータにおいて実行される際に、コンピュータは上記第1態様に記載の方法を実行する。
【0077】
第15態様によると、本開示は、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供し、それがコンピュータにおいて実行される時に、コンピュータは上記第2態様に記載の方法を実行する。
【0078】
第16態様によると、本開示はチップシステムを提供し、該チップシステムは少なくとも1つのプロセッサとインターフェースを含み、端末装置が第1態様に係る機能を実現すること、例えば、上記方法に係るデータと情報のいずれか1つを決定又は処理することをサポートするために使用される。1つの可能な設計では、前記チップシステムはメモリをさらに含み、前記メモリは、装置に必要なコンピュータプログラムとデータを記憶するために使用される。該チップシステムはチップで構成可能であり、チップと他の個別素子を含んでもよい。
【0079】
第17態様によると、本開示はチップシステムを提供し、該チップシステムは少なくとも1つのプロセッサとインターフェースを含み、ネットワークデバイスが第2態様に係る機能を実現すること、例えば、上記方法に係るデータと情報のいずれか1つを決定又は処理することをサポートするために使用される。1つの可能な設計では、前記チップシステムはメモリをさらに含み、前記メモリは、ネットワークデバイスに必要なコンピュータプログラムとデータを記憶するために使用される。該チップシステムはチップで構成可能であり、チップと他の個別素子を含んでもよい。
【0080】
第18態様によると、本開示はコンピュータプログラムを提供し、それがコンピュータにおいて実行される時、コンピュータは上記第1態様に記載の方法を実行する。
【0081】
第19態様によると、本開示はコンピュータプログラムを提供し、それがコンピュータにおいて実行される時、コンピュータは上記第2態様に記載の方法を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0082】
本開示の実施例又は背景技術における技術案をより明確に説明するために、以下、本開示の実施例又は背景技術において必要とされる図面を説明する。
【
図1】本開示の実施例によって提供される通信システムのアーキテクチャ概略図である。
【
図2】本開示の一実施例によって提供されるパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法のフローチャートである。
【
図3】本開示のもう1つの実施例によって提供されるパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法のフローチャートである。
【
図4】本開示のもう1つの実施例によって提供されるパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法のフローチャートである。
【
図5】本開示のもう1つの実施例によって提供されるパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法のフローチャートである。
【
図6】本開示のもう1つの実施例によって提供されるパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法のフローチャートである。
【
図7】本開示のもう1つの実施例によって提供されるパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法のフローチャートである。
【
図8】本開示のもう1つの実施例によって提供されるパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法のフローチャートである。
【
図9】本開示のもう1つの実施例によって提供されるパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法のフローチャートである。
【
図10】本開示の一実施例の通信装置の構造概略図である。
【
図11】本開示のもう1つの実施例の通信装置の構造概略図である。
【
図12】本開示のもう1つの実施例の通信装置の構造概略図である。
【
図13】本開示の一実施例のチップの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0083】
理解を容易にするために、まず、本開示に係る用語を説明する。
1、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(multimedia broadcast and multicast service、MBMS)又はブロードキャストマルチキャストサービス(multicast broadcast service、MBS)
MBSは周波数利用効率を向上させる実用的な技術であり、通信システムで広く使用される。5G 新しい無線アクセス技術(radio access technology,RAT)システムでは、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control dhannel、PDCCH)によってスケジュールされた物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)を通じてMBSサービスを送信することができる。
2、パケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)
PDCPは、無線伝送プロトコルスタックであり、それは、無線リソース制御(radio resource control、RRC)メッセージ及びインターネットプロトコル(internet protocol、IP)パケットを制御することができる。それは、IPヘッダーの圧縮と解凍を実行し、ユーザデータを伝送し且つ無線ベアラのシリアル番号(sequence number,SN)を維持することができ、シグナリング伝送サービスを提供し、かつシグナリングの暗号化と一貫性保護を実現することができ、及び逆方向においてシグナリングの復号と一貫性検査を実現する。
【0084】
3、暗号化と完全性保護
通信システムは、送信するデータに対して暗号化処理と完整性保護を行うことができる。通常、完整性保護機能を実現するために、PDCPデータパケットの最後に完整性保護用の32ビット(bit)のメッセージ認証コード(message authentication code for integrity、MAC-I)を追加することができる。
通常、PDCP受信エンティティは、PDCPのCOUNT値を知らなければ暗号化データを復号したりデータに対して完全性の検証を行ったりすることができない。
ここで、PDCPのCOUNT値はHFNとPDCPのSNという2つの部分で構成され、合計32bitである。通常、PDCPデータパケットのヘッダーにはPDCPのSN番号が運ばれる。
4、システムフレーム番号(system frame number、SFN)
通信システムでは、10ミリ秒(millisecond、ms)粒度のSFNで時間領域リソースを連続して番号付けすることができる。1つのSFNには10個のサブフレーム(subframe)を含むことができ、各subframeは1msである。SFN番号は同期信号ブロック(synchronous signal block, SSB)のマスタ情報ブロック(master information block、MIB)情報によって指示することができる。
【0085】
本開示の実施例に開示されたパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法をよりよく理解するために、以下、まず本開示の実施例に適用可能な通信システムを説明する。
【0086】
図1を参照すると、
図1は本開示の実施例によって提供される通信システムのアーキテクチャ概略図である。該通信システムは1つのネットワークデバイスと1つの端末装置を含むが、1つに限らない。
図1に示すデバイス数と形態は例示的なものに過ぎず、本開示の実施例を限定するものではない。実際の応用では、2つ以上のネットワークデバイスと、2つ以上の端末装置を含むことができる。
図1に示す通信システムは、1つのネットワークデバイス11と1つの端末装置12を含む場合を例とする。
【0087】
なお、本開示の実施例の技術案は様々な通信システムに適用可能である。例えば、長期的進化(long term evolution、LTE)システム、第5世代(5th generation、5G)移動通信システム、5G新しい無線(new radio、NR)システム、又は他の将来の新型移動通信システムなどである。
【0088】
本開示の実施例におけるネットワークデバイス11は、ネットワーク側における信号を送受信するためのエンティティである。例えば、ネットワークデバイス11は進化した基地局(evolved NodeB、eNB)、送受信ポイント(transmission reception point、TRP)、NRシステムにおける次世代基地局(next generation NodeB、gNB)、他の将来の移動通信システムにおける基地局又は無線の忠実度(wireless fidelity、WiFi)システムにおけるアクセスポイントなどであってもよい。本開示の実施例は、ネットワークデバイスに用いられる具体的な技術と具体的なデバイス形態を限定しない。本開示の実施例によって提供されるネットワークデバイスは、集中ユニット(central unit、CU)と分散型ユニット(distributed unit、DU)で構成されてもよく、ここで、CUは制御ユニット(control unit)と呼ぶこともでき、CU-DUの構造を用いて、ネットワークデバイス、例えば、基地局のプロトコル層を分割することができ、一部のプロトコル層の機能をCUにおいて集中的に制御し、残りの部分又はすべてのプロトコル層を機能をDUに分布させ、CUによってDUを集中的に制御する。
【0089】
本開示の実施例における端末装置12はユーザ側における信号を送受信するためのエンティティ、例えば携帯電話である。端末装置は端末装置(terminal)、ユーザデバイス(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、移動端末装置(mobile terminal、MT)などと呼ばれてもよい。端末装置は通信機能を備える自動車、スマートカー、携帯電話(mobile phone)、ウェアラブルデバイス、タブレット(Pad)、無線送受信機能付きのコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)端末装置、拡張現実(augmented reality、AR)端末装置、産業制御(industrial control)における無線端末装置、自動運転(self-driving)における無線端末装置、遠隔医療手術(remote medical surgery)における無線端末装置、スマートグリッド(smart grid)における無線端末装置、交通安全(transportation safety)における無線端末装置、スマートシティ(smart city)における無線端末装置、スマートホーム(smart home)における無線端末装置などであってもよい。本開示の実施例は端末装置に用いられる具体的な技術と具体的なデバイスの形態を限定しない。
【0090】
なお、本開示の実施例で説明された通信システムは、本開示の実施例の技術案をより明確に説明するためのものであり、本開示の実施例によって提供される技術案を限定するものではなく、当業者であれば分かるように、システムアーキテクチャの進化と新しいサービスシーンの出現とともに、本開示の実施例によって提供される技術案は、同様な技術的課題にも適用可能である。
【0091】
以下、図面に合わせて、本開示によって提供されるパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法及びその装置を詳しく説明する。
【0092】
図2を参照すると、
図2は本開示の実施例によって提供されるパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法のフローチャートであり、該方法は端末装置によって実行されるように構成される。
図2に示すように、該方法は以下のステップ21~22を含むことができるが、これらに限定されない。
【0093】
ステップ21、ネットワークデバイスから送信された、ハイパーフレーム番号のHFN情報を含む指示情報を受信する。
【0094】
選択可能に、HFN情報は、HFN値とカウント値(COUNT)のいずれか1つ又は複数を含むことができる。
【0095】
なお、指示情報におけるHFN値又はCOUNT値はそれぞれネットワークデバイスが現在送信しているPDCPデータパケットに対応するHFN値又はCOUNT値である。
【0096】
本開示では、ネットワークデバイスから送信されたPDCPデータを受信する端末装置が新たに参加することにより、正確なCOUNT値を用いてPDCPデータパケットに対して復号又は完全性の検証を行うことができなくなることを回避するために、ネットワークデバイスは、一定のルールに従って、端末装置に指示情報を送信することで、端末装置に現在のPDCPデータに対応するHFN値又はカウント値(COUNT)を指示する。
【0097】
ステップ22、HFN情報に基づいて、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティのHFN値を決定する。
【0098】
例えば、端末装置によって受信された指示情報は、HFNの値が1であることを指示する。その後、端末装置はPDCPエンティティのHFN値が1であると決定することができる。
【0099】
又は、端末装置によって受信された指示情報は、COUNTの値が0であることを指示する。その後、端末装置はPDCPエンティティのHFN値が0であると決定することができる。
【0100】
又は、端末装置によって受信された指示情報は、COUNTの値が8であることを指示する。端末装置はSNの取りうる値が0~7であることを知っており、且つ受信されたPDCPデータパケット内のSN値が7であることにより、PDCPエンティティのHFN値が1であると決定することができる。
【0101】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報内容、HFN値、COUNT値等を限定するものではない。
【0102】
選択可能に、新たにアクセスする端末装置について、受信した指示情報によって指示されたのはCOUNT値である場合、該端末装置は該COUNT値を直接利用して、受信されたパケットに対してデータの復号又は完全性の検証を行うことができ、かつ該COUNT値と受信されたパケットにおけるSNに基づいて、ネットワークデバイスが現在用いるHFN値を計算し、その後、計算して得られたHFN値に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定する。
【0103】
選択可能に、新たにアクセスする端末装置について、受信した指示情報によって指示されたのはHFN値である場合、該端末装置は、該HFN値を用いて対応するCOUNT値を決定してから、受信されたパケットに対してデータの復号又は完全性の検証を行うことができる。
【0104】
本開示の実施例では、端末装置は、まず、ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信してもよく、その後、指示情報に含まれるHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定する。これにより、HFNに対する端末装置の値とHFNに対するネットワークデバイスの値とを一致させることができ、データの復号失敗又は完全性の検証失敗を回避し、データ送信の信頼性を向上させる。
【0105】
図3を参照すると、
図3は本開示の実施例によって提供されるパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法のフローチャートであり、該方法は端末装置によって実行されるように構成される。
図3に示すように、該方法は以下のステップ31~ステップ32を含むことができるが、これらに限定されない。
【0106】
ステップ31、ネットワークデバイスから送信された、HFN情報を含む指示情報を受信する。
【0107】
選択可能に、HFN情報は、HFN値とCOUNT値のいずれか1つを含むことができる。
【0108】
ステップ32、HFN情報の適用条件が満たされたことに応答して、HFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定する。
【0109】
選択可能に、HFN情報の適用条件は、シリアル番号(SN)の取りうる値とシステムフレーム番号(SFN)の取りうる値のいずれか1つを含むことができる。
【0110】
選択可能に、該適用条件は、ネットワークデバイスによって指示されたものであってもよく、端末装置がプロトコル協定に基づいて決定したものであってもよく、本開示はこれについて限定しない。
【0111】
ここで、ネットワークデバイスは、端末装置にHFN情報を指示すると同時に、該HFN情報の適用条件を指示することができ、又は、他の指示情報により、端末装置にHFN情報の適用条件を個別に指示することができ、本開示はこれについて限定しない。
【0112】
選択可能に、SNの取りうる値は、SNの最小値であってもよい。
【0113】
これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が該最小値以上である時、ネットワークデバイスによって指示されたHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定することができる。
【0114】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SNの最小値が5であることであると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が7であると決定した時、7が、適用条件におけるSNの最小値の5より大きいので、HFN情報の適用条件が満たされ、これにより、ネットワークデバイスにより指示されたHFN値に基づいて、PDCPエンティティのHFNの値が1であると決定することができる。
【0115】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SNの最小値などを限定するものではない。
【0116】
選択可能に、SNの取りうる値はSNの最大値であってもよい。
【0117】
これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が該最大値以下である時、ネットワークデバイスにより指示されたHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定することができる。
【0118】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SNの最大値が5であることであると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が1であると決定した時、1が適用条件におけるSNの最大値の5より小さいので、HFN情報の適用条件が満たされ、これにより、ネットワークデバイスにより指示されたHFN値に基づいて、PDCPエンティティのHFNの値が1であると決定することができる。
【0119】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SNの最大値などを限定するものではない。
【0120】
選択可能に、SNの取りうる値は、SNの最小値と最大値であってもよい。
【0121】
これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が該最小値以上であり且つ該最大値以下である時、ネットワークデバイスにより指示されたHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定することができる。
【0122】
例えば、端末装置によって受信された指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SNの最小値が1であり及びSNの最大値が5であることであると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が2であると決定した時、2が適用条件におけるSNの最小値1より大きい且つ適用条件におけるSNの最大値5より小さいので、HFN情報の適用条件が満たされ、これにより、ネットワークデバイスにより指示されたHFN値に基づいて、PDCPエンティティのHFNの値が1であると決定することができる。
【0123】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SNの最小値、SNの最大値などを限定するものではない。
【0124】
選択可能に、SNの取りうる値は、SNの取りうる値に対応するセグメント番号であってもよい。これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値に対応するセグメント番号と適用条件におけるSNの取りうる値に対応するセグメント番号とが同じである場合、ネットワークデバイスにより指示されたHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定することができる。
【0125】
なお、SN値に対応するセグメント方式は、プロトコルにより協定された方式であってもよい。
【0126】
例えば、端末装置によって受信された指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SNの取りうる値に対応するセグメント番号が1であることであると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値に対応するセグメント番号が1であり、適用条件におけるSNの取りうる値に対応するセグメント番号と同じであると決定した時、HFN情報の適用条件が満たされ、これにより、ネットワークデバイスにより指示されたHFN値に基づいて、PDCPエンティティのHFNの値が1であると決定することができる。
【0127】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SN値に対応するセグメント番号などを限定するものではない。
【0128】
選択可能に、SNの取りうる値は、SNの取りうる値に対応するパラメータペア(m,n)であってもよく、ここで、mは、指定された順序に従ってSNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、nは、m個のセグメントにおけるSNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、nは、m以下の整数である。
【0129】
これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値の、m個のセグメントにおけるセグメント番号がnである場合、ネットワークデバイスにより指示されたHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定することができる。
【0130】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1であることであり、端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SNの取りうる値に対応するパラメータペア(2,1)であると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値の、2つセグメントにおけるセグメント番号が1であると決定した時、HFN情報の適用条件が満たされ、これにより、ネットワークデバイスにより指示されたHFN値に基づいて、PDCPエンティティのHFNの値が1であると決定することができる。
【0131】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、mの取りうる値、nの取りうる値などを限定するものではない。
【0132】
選択可能に、SFNの取りうる値は、SFNの最小値であってもよい。
【0133】
これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が該最小値以上である場合、ネットワークデバイスにより指示されたHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定することができる。
【0134】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SFNの最小値が5であることであると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が7であると決定した時、7が適用条件におけるSFNの最小値の5より大きいので、HFN情報の適用条件が満たされ、これにより、ネットワークデバイスにより指示されたHFN値に基づいて、PDCPエンティティのHFNの値が1であると決定することができる。
【0135】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SFNの最小値などを限定するものではない。
【0136】
選択可能に、SFNの取りうる値は、SFNの最大値であってもよい。
【0137】
これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が該最大値以下である場合、ネットワークデバイスにより指示されたHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定することができる。
【0138】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SFNの最大値が5であることであると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が1であると決定した時、1が適用条件におけるSFNの最大値の5より小さいので、HFN情報の適用条件が満たされ、これにより、ネットワークデバイスにより指示されたHFN値に基づいて、PDCPエンティティのHFNの値が1であると決定することができる。
【0139】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SFNの最大値などを限定するものではない。
【0140】
選択可能に、SFNの取りうる値は、SFNの最小値と最大値であってもよい。
【0141】
これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が該最小値以上であり、且つ該最大値以下である場合、ネットワークデバイスにより指示されたHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定することができる。
【0142】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SFNの最小値が1でSFNの最大値が5であることであると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が2であると決定した時、2が適用条件におけるSFNの最小値の1より多くて適用条件におけるSFNの最大値の5より小さいので、HFN情報の適用条件が満たされ、これにより、ネットワークデバイスにより指示されたHFN値に基づいて、PDCPエンティティのHFNの値が1であると決定することができる。
【0143】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SFNの最小値、SFNの最大値などを限定するものではない。
【0144】
選択可能に、SFNの取りうる値は、SFNの取りうる値に対応するセグメント番号であってもよい。これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値に対応するセグメント番号と適用条件におけるSFNの取りうる値に対応するセグメント番号とが同じである場合、ネットワークデバイスにより指示されたHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定することができる。
【0145】
なお、SFN値に対応するセグメント方式は、プロトコルにより協定された方式であってもよい。
【0146】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SFNの取りうる値に対応するセグメント番号が1であることであると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値に対応するセグメント番号が1であり、即ち適用条件におけるSFNの取りうる値に対応するセグメント番号と相同であると決定した時、HFN情報の適用条件が満たされ、これにより、ネットワークデバイスにより指示されたHFN値に基づいて、PDCPエンティティのHFNの値が1であると決定することができる。
【0147】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SFN値に対応するセグメント番号などを限定するものではない。
【0148】
選択可能に、SFNの取りうる値は、SFNの取りうる値に対応するパラメータペア(i,j)であってもよい。ここで、iは、指定された順序に従ってSFNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、jは、i個のセグメントにおけるSFNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、jはi以下の整数である。
【0149】
これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値の、m個のセグメントにおけるセグメント番号がjである場合、ネットワークデバイスにより指示されたHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定することができる。
【0150】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SFNの取りうる値に対応するパラメータペア(2,1)であると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値の、2つのセグメントにおけるセグメント番号が1であると決定した時、HFN情報の適用条件が満たされ、これにより、ネットワークデバイスにより指示されたHFN値に基づいて、PDCPエンティティのHFNの値が1であると決定することができる。
【0151】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、iの取りうる値、jの取りうる値などを限定するものではない。
【0152】
選択可能に、新たにアクセスする端末装置について、決定されたHFN情報の適用条件及び受信された指示情報に基づいて、対応するHFN値を決定することができ、その後、該HFN値を用いて対応するCOUNT値を決定し、受信されたパケットに対してデータの復号又は完全性の検証を行う。
【0153】
本開示の実施例では、端末装置は、まず、ネットワークデバイスから送信されたHFN情報とHFN情報の適用条件を受信してもよく、HFN情報の適用条件が満たされた場合、受信されたHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定する。これにより、HFNに対する端末装置の値とHFNに対するネットワークデバイスの値とを一致させることができ、データの復号失敗又は完全性の検証失敗を回避し、データ送信の信頼性を向上させる。
【0154】
図4を参照すると、
図4は本開示の実施例によって提供されるパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法のフローチャートであり、該方法は端末装置によって実行されるように構成される。
図4に示すように、該方法は以下のステップ41~ステップ43を含むことができるが、これらに限定されない。
【0155】
ステップ41、システムメッセージに基づいて、ネットワークデバイスから送信された、HFN情報を含む指示情報を受信する。
【0156】
例えば、端末装置はシステム情報ブロック(system information block、SIB)、例えばSIB1に基づいて、ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信することができる。
【0157】
なお、本開示では、ネットワークデバイスはSIB1メッセージを拡張することで、SIB1が指示情報を運ぶことを可能にすることができる。例えば、指定されたビットをSIB1に追加して、指定されたビットの取りうる値によってHFN値及び/又はCOUNT値を表すことができる。これにより、端末装置はSIB1メッセージを受信すると、指定されたビットの取りうる値に基づいて、指示された情報におけるHFN値及び/又はCOUNT値などを決定することができ、本開示はこれについて限定しない。
【0158】
選択可能に、HFN情報は、HFN値とCOUNT値のいずれか1つを含むことができる。
【0159】
選択可能に、ネットワークデバイスはさらに、ブロードキャストマルチキャストサービス(MBS)制御チャネルメッセージによって端末装置に指示情報を送信することができ、これにより、端末装置はMBS制御チャネルメッセージに基づいて、ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信することができる。
【0160】
なお、本開示では、ネットワークデバイスはMBS制御チャネルメッセージを拡張することで、その中に指示情報が運ばれることを可能にすることができる。例えば、指定されたビットをMBS制御チャネルメッセージに追加して、指定されたビットの取りうる値によってHFN値及び/又はCOUNT値を表すことができる。これにより、端末装置は、MBS制御チャネルメッセージを受信すると、指定されたビットの取りうる値に基づいて、指示情報内のHFN値及び/又はCOUNT値などを決定することができ、本開示はこれについて限定しない。
【0161】
選択可能に、ネットワークデバイスは端末装置の専用設定メッセージを用いて、端末装置に指示情報を送信することができる。これにより、端末装置は、端末装置の専用設定メッセージに基づいて、ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信することができる。
【0162】
なお、本開示では、ネットワークデバイスは端末装置の専用設定メッセージを設定することができ、これにより、その中には指示情報を運ぶことができる。例えば、指定されたビットを端末装置の専用設定メッセージに追加して、指定されたビットの取りうる値によってHFN値及び/又はCOUNT値を表すことができる。これにより、端末装置は専用設定メッセージを受信すると、指定されたビットの取りうる値に基づいて、指示情報におけるHFN値及び/又はCOUNT値などを決定することができ、本開示はこれについて限定しない。
【0163】
ステップ42、HFN情報の適用条件がSNの取りうる値である時、適用条件を満たしておらず、且つ端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値とSNの取りうる値との差分がsであることに応答して、差分sに基づいてHFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成する。
【0164】
選択可能に、HFN情報の適用条件は、ネットワークデバイスによって指示されたものであってもよく、端末装置がプロトコル協定に基づいて決定したものであってもよく、本開示はこれについて限定しない。
【0165】
選択可能に、SNの取りうる値は、SNの最小値であってもよい。
【0166】
これに対応して、端末装置は、受信したPDCPデータパケットに対応するSN値が該最小値より小さい場合、差分sに基づいてHFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成することができる。
【0167】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SNの最小値が3であることであると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が2であると決定した時、2が適用条件におけるSNの最小値3より小さいので、HFN情報の適用条件が満たされておらず、且つ端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値の2とSNの取りうる値の3との差分sが-1であることにより、差分sに基づいてHFN情報を更新し、HFN値が0であるという更新されたHFN情報を生成する。
【0168】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SNの最小値などを限定するものではない。
【0169】
選択可能に、SNの取りうる値はSNの最大値であってもよい。
【0170】
これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が該最大値より大きい場合、差分sに基づいてHFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成することができる。
【0171】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SNの最大値が3であることであると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が4であると決定した時、4が適用条件におけるSNの最大値の3より大きいので、HFN情報の適用条件が満たされておらず、且つ端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値の4とSNの取りうる値の3との差分sが+1であることにより、差分sに基づいてHFN情報を更新し、HFN値が2であるという更新されたHFN情報を生成する。
【0172】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SNの最大値などを限定するものではない。
【0173】
選択可能に、SNの取りうる値は、SNの最小値と最大値であってもよい。
【0174】
これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が該最小値より小さく、又は該最大値より大きい場合、差分sに基づいてHFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成する。
【0175】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SNの最小値が2であり且つSNの最大値が5であることであると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が6であると決定した時、6が適用条件におけるSNの最大値の5より大きいので、HFN情報の適用条件が満たされておらず、且つ端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値の6とSNの最大値の5との差分sが+1であることにより、差分sに基づいてHFN情報を更新して、HFN値が2であるという更新されたHFN情報を生成する。
【0176】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SNの最小値、SNの最大値などを限定するものではない。
【0177】
選択可能に、SNの取りうる値は、SNの取りうる値に対応するセグメント番号であってもよい。これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値に対応するセグメント番号と、適用条件におけるSNの取りうる値に対応するセグメント番号とが異なる場合、差分sに基づいてHFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成することができる。
【0178】
なお、SN値に対応するセグメント方式は、プロトコルにより協定された方式であってもよい。
【0179】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SNの取りうる値に対応するセグメント番号が1であると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値に対応するセグメント番号が2であると決定した時、HFN情報の適用条件が満たされておらず、且つ端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値に対応するセグメント番号2と適用条件における指定されたセグメント番号1との差分sが+1であることにより、差分sに基づいてHFN情報を更新して、HFN値が2であるという更新されたHFN情報を生成する。
【0180】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SN値に対応するセグメント番号などを限定するものではない。
【0181】
選択可能に、SNの取りうる値は、SNの取りうる値に対応するパラメータペア(m,n)であってもよく、ここで、mは、指定された順序に従ってSNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、nは、m個のセグメントにおけるSNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、nは、m以下の整数である。
【0182】
これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値の、m個のセグメントにおけるセグメント番号がnではない場合、差分sに基づいてHFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成することができる。
【0183】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SNの取りうる値に対応するパラメータペア(2,1)であると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値の、2つのセグメントにおけるセグメント番号が2であると決定した場合、HFN情報の適用条件が満たされておらず、且つ端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値に対応するセグメント番号2と適用条件における指定されたセグメント番号1との差分sが+1であり、これにより、差分sに基づいてHFN情報を更新して、HFN値が2であるという更新されたHFN情報を生成する。
【0184】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、mの取りうる値、nの取りうる値などを限定するものではない。
【0185】
ステップ43、更新されたHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定する。
【0186】
選択可能に、端末装置は、更新されたHFNの値を、PDCPエンティティのHFN値として決定することができる。
【0187】
選択可能に、新たにアクセスする端末装置について、決定されたHFN情報の適用条件及び受信された指示情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定することができ、その後、該HFN値を用いて対応するCOUNT値を決定し、受信されたパケットに対してデータの復号又は完全性の検証を行う。
【0188】
本開示の実施例では、端末装置は、まず、ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信してもよく、その後、指示情報に含まれるHFN情報、及び決定されたSNの取りうる値に基づいて、該SNの取りうる値が満たされておらず且つ端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値とSNの取りうる値との差分がsである場合、差分sに基づいてHFN情報を更新し、その後、更新されたHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定する。これにより、HFNに対する端末装置の値とHFNに対するネットワークデバイスの値とを一致させることができ、データの復号失敗又は完全性の検証失敗を回避し、データ送信の信頼性を向上させる。
【0189】
図5を参照すると、
図5は本開示の実施例によって提供されるパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法のフローチャートであり、該方法は、端末装置によって実行されるように配置される。
図5に示すように、該方法は以下のステップ51~ステップ53を含むことができるが、これらに限定されない。
【0190】
ステップ51、MBS制御チャネルメッセージに基づいて、ネットワークデバイスから送信された、HFN情報を含む指示情報を受信する。
【0191】
選択可能に、HFN情報は、HFN値とCOUNT値のいずれか1つを含むことができる。
【0192】
なお、端末装置がMBS制御チャネルメッセージに基づいて指示情報を受信する内容及び具体的な実現形態は、本開示の他の各実施例を参照されたく、ここで詳しい説明を省略する。
【0193】
ステップ52、HFN情報の適用条件がSFNの取りうる値である場合、適用条件を満たしておらず、且つ端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値とSFNの取りうる値との差分がkであることに応答して、差分kに基づいてHFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成する。
【0194】
選択可能に、HFN情報の適用条件は、ネットワークデバイスによって指示されたものであってもよく、端末装置がプロトコル協定に基づいて決定されたものであってもよく、本開示はこれについて限定しない。
【0195】
選択可能に、端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値は、PDCPデータパケットの受信に成功した最後の物理データチャネルの時間位置に対応するSFN値、PDCPデータパケットの受信に成功した1番目の物理データチャネルの時間位置に対応するSFN値、及び、PDCPデータパケットの受信成功に対応するSFN値のいずれか1つを含むことができる。
【0196】
例えば、端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値は、PDCPデータパケットの受信に成功した最後の物理データチャネルの時間位置に対応するSFN値である。例えば、端末装置は、PDCPデータパケットを受信する際に、t1時刻の物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)データとt2時刻のPDSCHデータの受信に成功する必要があり、t1時刻は前、t2時刻は後にあり、これにより、t2時刻に対応するSFN値が、端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値であると決定することができ、このように、本開示はこれについて限定しない。
【0197】
又は、端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値は、PDCPデータパケットの受信に成功した1番目の物理データチャネルの時間位置に対応するSFN値である。例えば、端末装置は、PDCPデータパケットを受信する時、t1時刻のPDSCHデータとt2時刻のPDSCHデータの受信に成功する必要があり、t1時刻は前、t2時刻は後にあり、これにより、t1時刻に対応するSFN値が、端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値であると決定することができ、本開示はこれについて限定しない。
【0198】
又は、端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値は、PDCPデータパケットの受信成功に対応するSFN値である。例えば、端末装置はPDCPデータパケットを受信する時、パケットの受信に成功した時刻がt3であり、これにより、t3時刻に対応するSFN値が、端末装置によって受信されるPDCPデータパケットに対応するSFN値であると決定することができ、本開示はこれについて限定しない。
【0199】
選択可能に、SFNの取りうる値は、SFNの最小値であってもよい。
【0200】
これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が該最小値より小さい場合、差分kに基づいてHFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成することができる。
【0201】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SFNの最小値が3であることであると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が2であると決定した時、2が適用条件におけるSNの最小値の3より小さいので、HFN情報の適用条件が満たされておらず、且つ端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値2とSFNの取りうる値3との差分kが-1であることにより、差分kに基づいてHFN情報を更新して、HFN値が0であるという更新されたHFN情報を生成する。
【0202】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SFNの最小値などを限定するものではない。
【0203】
選択可能に、SFNの取りうる値は、SFNの最大値であってもよい。
【0204】
これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が該最大値より大きい場合、差分kに基づいてHFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成することができる。
【0205】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SFNの最大値が3であることであると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が4であると決定した時、4が適用条件におけるSFNの最大値の3より大きいので、HFN情報の適用条件が満たされておらず、且つ端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値の4とSFNの取りうる値の3との差分kが+1であることにより、差分kに基づいてHFN情報を更新して、HFN値が2であるという更新されたHFN情報を生成する。
【0206】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SFNの最大値などを限定するものではない。
【0207】
選択可能に、SFNの取りうる値は、SFNの最小値と最大値であってもよい。
【0208】
これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が該最小値より小さく、又は該最大値より大きい場合、差分kに基づいてHFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成することができる。
【0209】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SFNの最小値が2でSFNの最大値が5であることであると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が6であると決定した時、6が適用条件におけるSFNの最大値5より大きいので、HFN情報の適用条件が満たされておらず、且つ端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値の6とSFNの最大値の5との差分kが+1であることにより、差分kに基づいてHFN情報を更新して、HFN値が2であるという更新されたHFN情報を生成する。
【0210】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SFNの最小値、SFNの最大値などを限定するものではない。
【0211】
選択可能に、SFNの取りうる値は、SFNの取りうる値に対応するセグメント番号であってもよい。これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値に対応するセグメント番号と、適用条件におけるSFNの取りうる値に対応するセグメント番号とが異なる場合、差分kに基づいてHFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成することができる。
【0212】
なお、SFN値に対応するセグメント方式は、プロトコルにより協定された方式であってもよい。
【0213】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SFNの取りうる値に対応するセグメント番号が1であることであると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値に対応するセグメント番号が2であると決定した時、HFN情報の適用条件が満たされておらず、且つ端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値に対応するセグメント番号2と、適用条件における指定されたSFNの取りうる値に対応するセグメント番号1との差分kが+1であることにより、差分kに基づいてHFN情報を更新して、HFN値が2であるという更新されたHFN情報を生成する。
【0214】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SFN値に対応するセグメント番号などを限定するものではない。
【0215】
選択可能に、SFNの取りうる値は、SFNの取りうる値に対応するパラメータペア(i,j)であってもよい。ここで、iは、指定された順序に従ってSFNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、jは、i個のセグメントにおけるSFNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、jはi以下の整数である。
【0216】
これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値の、i個のセグメントにおけるセグメント番号がjではない場合、差分kに基づいてHFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成することができる。
【0217】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SFNの取りうる値に対応するパラメータペア(2,1)であると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値の、2つのセグメントにおけるセグメント番号が2であると決定した時、HFN情報の適用条件が満たされておらず、且つ端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値に対応するセグメント番号2と、適用条件における指定されたセグメント番号1との差分kが+1であることにより、差分kに基づいてHFN情報を更新して、HFN値が2であるという更新されたHFN情報を生成する。
【0218】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、iの取りうる値、jの取りうる値などを限定するものではない。
【0219】
ステップ53、更新されたHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定する。
【0220】
選択可能に、端末装置は、更新されたHFNの値を、PDCPエンティティのHFN値として決定することができる。
【0221】
選択可能に、新たにアクセスする端末装置について、決定されたHFN情報の適用条件及び受信された指示情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定し、その後、該HFN値を用いて対応するCOUNT値を決定して、受信されたパケットに対してデータの復号又は完全性の検証を行うことができる。
【0222】
本開示の実施例では、端末装置は、まず、ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信してもよく、その後、指示情報に含まれるHFN情報、及び決定されたSFNの取りうる値に基づいて、該SFNの取りうる値が満たされておらず、且つ端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値とSFNの取りうる値との差分がkである時、差分kに基づいてHFN情報を更新し、さらに、更新されたHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定することができる。これにより、HFNに対する端末装置の値とHFNに対するネットワークデバイスの値とを一致させることができ、データの復号失敗又は完全性の検証失敗を回避し、データ送信の信頼性を向上させる。
【0223】
図6を参照すると、
図6は本開示の実施例によって提供されるパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法のフローチャートであり、該方法は、端末装置によって実行されるように構成される。
図6に示すように、該方法は、以下のステップ61~ステップ63を含むが、これらに限定されない。
【0224】
ステップ61、ネットワークデバイスから送信された、HFN情報及びHFN情報の更新モードを含む指示情報を受信する。
【0225】
本開示の実施例では、ネットワークデバイスは端末装置にHFN情報を指示する時、現在のネットワーク状態に基づいて、例えばPDCPデータパケットの送信速度に基づいて、HFN情報の更新モードを決定し、かつ該更新モードを端末装置に送信することもできる。これにより、ネットワーク状態からの影響により発生した、端末装置により受信されたHFN情報が正確ではないという状況を回避する。
【0226】
選択可能に、HFN情報は、HFN値とCOUNT値のいずれか1つを含むことができる。
【0227】
選択可能に、更新モードは更新ステップサイズと更新方向を含むことができる。
【0228】
ここで、更新ステップサイズは、ネットワークデバイスが設定した任意の数値であってもよく、例えば1、2、3などであってもよく、本開示はこれについて限定しない。
【0229】
また、更新方向は、ネットワークデバイスが設定した任意の方向であってもよく、例えば、「+」方向、「-」方向などであってもよく、本開示はこれについて限定しない。したがって、HFN情報の更新モードは、「指示情報により指示されたHFN値+1」、「指示情報により指示されたHFN値-2」、「指示情報により指示されたCOUNT値-1」などであってもよく、本開示はこれについて限定しない。
【0230】
ステップ62、HFN情報の適用条件が満たされていないことに応答して、更新モードに基づいてHFN情報を更新して、更新されたHFN情報を生成する。
【0231】
選択可能に、HFN情報の適用条件は、ネットワークデバイスが指示したものであってもよく、端末装置がプロトコル協定に基づいて決定したものであってもよく、本開示はこれについて限定しない。
【0232】
例えば、PDCPデータパケットの送信速度が速すぎる時、端末装置により受信されたPDCPデータパケットがHFN情報の適用条件を満たさない状況の発生を引き起こす可能性があり、この場合、ネットワークデバイスにより指示されたHFN情報の更新モードは「指示情報により指示されたHFN値+1」である可能性があり、PDCPデータパケットの送信速度が遅すぎる時、端末装置により受信されたPDCPデータパケットがHFN情報の適用条件を満たさない状況の発生を引き起こす可能性があり、この時、ネットワークデバイスにより指示されたHFN情報の更新モードは、「指示情報におけるHFN値-1」、「指示情報におけるHFN値-2」などであってもよく、本開示はこれについて限定しない。
【0233】
例えば、HFN情報の適用条件は、SNの最小値である。これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が該最小値より小さい場合、更新モードに基づいてHFN情報を更新して、更新されたHFN情報を生成することができる。
【0234】
例えば、端末装置によって受信された指示情報は、HFN値が1で、指示情報内のHFN値が-1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SNの最小値が3であることであると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が2であると決定した時、2が適用条件におけるSNの最小値の3より小さいので、HFN情報の適用条件が満たされておらず、これにより、端末装置はHFN情報を更新することができ、更新されたHFN値は0である。
【0235】
又は、HFN情報の適用条件はSFNの最大値である。これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が該最大値より大きい場合、更新モードに基づいてHFN情報を更新して、更新されたHFN情報を生成することができる。
【0236】
例えば、端末装置によって受信された指示情報は、HFN値が1で、指示情報内のHFN値が+1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SFNの最大値が3であることであると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が4であると決定した時、4が適用条件におけるSFNの最大値の3より大きいので、HFN情報の適用条件が満たされておらず、これにより、端末装置はHFN情報を更新することができ、更新されたHFN値は2である。
【0237】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SNの最小値、SFNの最大値などを限定するものではない。
【0238】
なお、HFN情報の適用条件を満たさない他の状況に対して、更新モードに基づいてHFN情報を更新する内容及びその具体的な実現形態は、本開示の他の各実施例の説明を参照されたく、ここで詳しい説明を省略する。
【0239】
ステップ63、更新されたHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定する。
【0240】
選択可能に、更新されたHFNの値、PDCPエンティティのHFN値として決定することができる。
【0241】
選択可能に、新たにアクセスする端末装置について、決定されたHFN情報の適用条件及び受信された指示情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定し、その後、該HFN値を用いて対応するCOUNT値を決定して、受信されたパケットに対してデータの復号又は完全性の検証を行うことができる。
【0242】
本開示の実施例では、端末装置は、まず、ネットワークデバイスから送信されたHFN情報を受信してもよく、その後、指示情報に含まれるHFN情報、及び決定されたHFN情報の適用条件に基づいて、HFN情報の適用条件が満たされていない時、更新モードに基づいてHFN情報を更新して、更新されたHFN情報を生成した後に、PDCPエンティティのHFN値を決定することができる。これにより、HFNに対する端末装置の値とHFNに対するネットワークデバイスの値とを一致させることができ、データの復号失敗又は完全性の検証失敗を回避し、データ送信の信頼性を向上させる。
【0243】
図7を参照すると、
図7は本開示の実施例によって提供されるパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法のフローチャートであり、該方法は端末装置によって実行されるように構成される。
図9に示すように、該方法は以下のステップ71~ステップ73を含むことができるが、これらに限定されない。
【0244】
ステップ71、ネットワークデバイスから送信された、HFN情報及びMBSサービス情報を含む指示情報を受信する。
【0245】
選択可能に、HFN情報は、HFN値とCOUNT値のいずれか1つを含むことができる。
【0246】
選択可能に、MBSサービス情報は、MBSサービス識別子、MBSベアラ識別子、及びMBSベアラのプロトコルエンティティ設定情報の少なくとも1つを含むことができる。
【0247】
ここで、MBSサービス識別子は、一時モバイルグループ識別子(Temporary Mobile Group Identity、TMGI)、MBSセッション識別子(MBS Session ID)、MBSサービスフロー識別子(MBS QoS flow ID)などを含むことができるが、本開示はこれについて限定しない。
【0248】
また、MBSベアラ識別子のスタイル又は表現形式は、プロトコルにより協定されたもの又はネットワークデバイスにより設定されたものであってもよく、例えば、MRB-1、MRB-2などであってもよく、本開示はこれについて限定しない。
【0249】
選択可能に、MBSベアラのプロトコルエンティティ設定情報はPDCP設定情報であってもよく、PDCP SNの長さ、又はパケットヘッダの圧縮設定、又は完全性検証の設定が必要であるか否かなどを含むことができる。
【0250】
又は、MBSベアラのプロトコルエンティティ設定情報は、無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)設定であってもよく、PDCP SNの長さ、RLC動作モード指示などを含むことができる。
【0251】
又は、MBSベアラのプロトコルエンティティ設定情報は、MAC設定であってもよく、論理チャネル識別子などを含むことができ、本開示はこれについて限定しない。
【0252】
ステップ72、HFN情報に基づいて、MBSサービス情報に対応するPDCPエンティティのHFN値を決定する。
【0253】
例えば、端末装置によって受信された指示情報は、無線ベアラMRB-1に対して、HFN値が1であることを指示する。その後、端末装置は、無線ベアラMRB-1に対応するPDCPエンティティのHFN値が1であると決定することができ、本開示はこれについて限定しない。
【0254】
選択可能に、端末装置は、さらに、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値がHFN情報の適用条件を満たす場合、HFN情報に基づいて、MBSサービス情報に対応するPDCPエンティティのHFN値を決定することができる。
【0255】
例えば、SNの取りうる値は、SNの最小値であってもよい。これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が該最小値以上である場合、ネットワークデバイスにより指示されたHFN情報に基づいて、MBSサービス情報に対応するPDCPエンティティのHFN値を決定することができる。
【0256】
選択可能に、端末装置によって受信されたPDCPデータパケットは、端末装置がMBSサービス情報に対応する無線ベアラMRBから受信した1番目のPDCPデータパケットであってもよい。
【0257】
例えば、端末装置が受信した指示情報は、HFN値が1で、MBSサービス情報に対応する無線ベアラがMRB-1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SNの最小値が5であることであると決定した場合、端末装置によって受信されたPDCPデータパケットは、端末装置が無線ベアラMRB-1から受信した1番目のPDCPデータパケットであってもよく、これにより、端末装置は、該PDCPデータパケットに対応するSN値が7であると決定した時、7が適用条件におけるSNの最小値の5より大きいので、HFN情報の適用条件が満たされ、これにより、ネットワークデバイスにより指示されたHFN値に基づいて、無線ベアラMRB-1にい対応するPDCPエンティティのHFNの値が1であると決定することができる。
【0258】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SNの最小値などを限定するものではない。
【0259】
選択可能に、端末装置は、さらに、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値がHFN情報の適用条件を満たす場合、HFN情報に基づいて、MBSサービス情報に対応するPDCPエンティティのHFN値を決定することができる。
【0260】
例えば、SFNの取りうる値は、SFNの最大値であってもよい。これに対応して、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が該最大値以下である場合、ネットワークデバイスにより指示されたHFN情報に基づいて、MBSサービス情報に対応するPDCPエンティティのHFN値を決定することができる。
【0261】
例えば、端末装置により受信された指示情報は、HFN値が1で、MBSサービス情報に対応する無線ベアラがMRB-1であることであり、且つ端末装置は、プロトコル協定又はネットワークデバイスの指示に基づいて、HFN情報の適用条件が、SFNの最大値が5であることであると決定した場合、端末装置は、受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が1であると決定した時、1が適用条件におけるSFNの最大値の5より小さいので、HFN情報の適用条件が満たされ、これにより、ネットワークデバイスにより指示されたHFN値に基づいて、無線ベアラMRB-1に対応するPDCPエンティティのHFNの値が1であると決定することができる。
【0262】
なお、上記例は例示的な説明に過ぎず、本開示の実施例における指示情報、HFNの値、SFNの最大値などを限定するものではない。
【0263】
なお、SN値、SFN値がHFN情報の他の適用条件を満たしている場合、MBSサービス情報に対応するPDCPエンティティのHFN値を決定する具体的な内容と実現形態は、本開示の他の各実施例の説明を参照されたく、ここで詳しい説明を省略する。
【0264】
選択可能に、MBSサービスに新たにアクセスする端末装置について、HFN情報に基づいて、MBSサービス情報に対応するPDCPエンティティのHFN値を決定することができる。
【0265】
例えば、MBSサービスに新たにアクセスする端末装置によって受信された指示情報は、HFN値が1で、MBSサービスに対応する無線ベアラがMRB-1であることであり、これにより、該端末装置は、無線ベアラMRB-1に対応するPDCPエンティティのHFN値などを決定することができ、本開示はこれについて限定しない。
【0266】
ステップ73、HFN情報に基づいて、MBSサービス情報に対応する受信データに対して復号又は完全性の検証を行う。
【0267】
例えば、端末装置は、無線ベアラMRB-1に対応するPDCPエンティティのHFNの値が1であると決定し、その後、該HFN値を用いて対応するCOUNT値を決定した後、無線ベアラMRB-1に対応する受信データに対して復号又は完全性の検証などを行うことができ、本開示はこれについて限定しない。
【0268】
本開示の実施例によると、端末装置は、まず、ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信してもよく、その後、指示情報に含まれるHFN情報及びMBSサービス情報に基づいて、MBSサービス情報に対応するPDCPエンティティのHFN値を決定し、その後、MBSサービス情報に対応する受信データに対して復号又は完全性の検証を行うことができる。これにより、HFNに対する端末装置の値とHFNに対するネットワークデバイスの値とを一致させることができ、データの復号失敗又は完全性の検証失敗を回避し、データ送信の信頼性を向上させる。
【0269】
図8を参照すると、
図8は本開示の実施例によって提供されるパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法のフローチャートであり、該方法は、ネットワークデバイスによって実行されるように構成され、
図8に示すように、該方法は以下のステップ81を含むことができるが、これに限定されない。
【0270】
ステップ81、ハイパーフレーム番号のHFN情報を含む指示情報を端末装置に送信する。
【0271】
選択可能に、HFN情報は、HFN値とCOUNT値のいずれか1つを含むことができる。
【0272】
選択可能に、ネットワークデバイスは、システムメッセージに基づいて、端末装置に指示情報を送信することができ、ここで、指示情報にHFN情報が含まれる。
【0273】
例えば、ネットワークデバイスはSIB1メッセージを拡張することができ、これにより、SIB1は指示情報を運ぶことができる。例えば、指定されたビットをSIBに追加して、指定されたビットの取りうる値によってHFN値及び/又はCOUNT値などを表すことができ、本開示はこれについて限定しない。
【0274】
選択可能に、ネットワークデバイスは、さらに、ブロードキャストマルチキャストサービス(MBS)制御チャネルメッセージに基づいて、端末装置に指示情報を送信することができる。
【0275】
なお、本開示では、ネットワークデバイスは、MBS制御チャネルメッセージを拡張することで、その中に指示情報が運ばれることを可能にすることができる。例えば、指定されたビットをMBS制御チャネルメッセージに追加し、指定されたビットの取りうる値によってHFN値及び/又はCOUNT値などを表することができ、本開示はこれについて限定しない。
【0276】
選択可能に、ネットワークデバイスは、端末装置の専用設定メッセージに基づいて、端末装置に指示情報を送信することができる。
【0277】
なお、本開示では、ネットワークデバイスは端末装置の専用設定メッセージを設定することができ、これにより、その中には指示情報を運ぶことができる。例えば、指定されたビットを端末装置の専用設定メッセージに追加して、指定されたビットの取りうる値によってHFN値及び/又はCOUNT値などを表すことができ、本開示はこれについて限定しない。
【0278】
本開示の実施例では、ネットワークデバイスは端末装置に指示情報を送信することができ、これにより、端末装置はHFN情報を受信することができる。これにより、HFNに対する端末装置の値とHFNに対するネットワークデバイスの値とを一致させることができ、データの復号失敗又は完全性の検証失敗を回避し、データ送信の信頼性を向上させる。
【0279】
図9を参照すると、
図9は本開示の実施例によって提供されるパケットデータコンバージェンスプロトコルエンティティのハイパーフレーム番号決定方法のフローチャートであり、該方法は、ネットワークデバイスによって実行されるように配置される。
図9に示すように、該方法は、以下のステップ91~ステップ93を含むことができる。
【0280】
ステップ91、システムメッセージに基づいて、HFN情報を含む指示情報を端末装置に送信する。
【0281】
例えば、ネットワークデバイスはSIB1メッセージを拡張することができ、これにより、SIB1は指示情報を運ぶことができる。例えば、指定されたビットをSIB1に追加して、指定されたビットの取りうる値によってHFN値及び/又はCOUNT値などを表すことができ、本開示はこれについて限定しない。
【0282】
ここで、HFN情報はHFN値及びCOUNT値のいずれか1つ又は複数を含む。
【0283】
ステップ92、HFN情報の適用条件を端末装置に送信する。
【0284】
選択可能に、HFN情報の適用条件は、シリアル番号(SN)の取りうる値とシステムフレーム番号(SFN)の取りうる値のいずれか1つを含むことができる。
【0285】
ここで、SNの取りうる値は、SNの最小値、SNの最大値、SNの最小値と最大値、SNの取りうる値に対応するセグメント番号、及び、SNの取りうる値に対応するパラメータペア(m,n)のいずれか1つ又は複数を含み、ここで、mは、指定された順序に従ってSNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、nは、前記m個のセグメントにおけるSNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、nは、m以下の整数である。
【0286】
選択可能に、SFNの取りうる値は、SFNの最小値、SFNの最大値、SFNの最小値と最大値、SFNの取りうる値に対応するセグメント番号、及び、SFNの取りうる値に対応するパラメータペア(i,j)のいずれか1つ又は複数を含み、ここで、iは、指定された順序に従ってSFNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、jは、前記i個のセグメントにおけるSFNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、jはi以下の整数である。
【0287】
なお、端末装置がHFN情報の適用条件に基づいて行った操作及び対応する効果は、本開示の他の各実施例における端末装置側の説明を参照されたく、ここで詳しい説明を省略する。
【0288】
選択可能に、指示情報は、MBSサービス情報をさらに含むことができる。
【0289】
ここで、MBSサービス情報は、MBSサービス識別子、MBSベアラ識別子、及びMBSベアラのプロトコルエンティティ設定情報の少なくとも1つを含むことができる。
【0290】
選択可能に、指示情報はHFN情報の更新モードをさらに含むことができる。
【0291】
選択可能に、更新モードは更新ステップサイズと更新方向を含む。
【0292】
ここで、更新ステップサイズは、ネットワークデバイスがPDCPデータパケット送信速度に基づいて対応して設定した数値であってもよく、例えば1、2、3など任意の数値であってもよく、本開示はこれについて限定しない。
【0293】
また、更新方向は、ネットワークデバイスが設定した任意の方向であってもよく、例えば、「+」方向、「-」方向などであってもよく、本開示はこれについて限定しない。
【0294】
例えば、PDCPデータパケットの送信速度が速すぎる時、端末装置により受信されたPDCPデータパケットがHFN情報の適用条件を満たさない状況の発生を引き起こす可能性があり、この時、ネットワークデバイスにより指示されたHFN情報の更新モードは「指示情報により指示されたHFN値+1」である可能性があり、PDCPデータパケットの送信速度が遅すぎる時、端末装置により受信されたPDCPデータパケットがHFN情報の適用条件を満たさない状況の発生を引き起こす可能性があり、この時、ネットワークデバイスにより指示されたHFN情報の更新モードは、「指示情報におけるHFN値-1」、「指示情報におけるHFN値-2」などである可能性があり、本開示はこれについて限定しない。
【0295】
なお、端末装置が異なる指示情報に基づいて行った操作及び対応する効果は本開示の他の各実施例における端末装置側の説明を参照されたく、ここで詳しい説明を省略する。
【0296】
ステップ93、システムメッセージ内のHFN情報以外のいずれか1つの情報変更に応答して、端末装置に第1変更指示情報を送信する。
【0297】
なお、データ伝送を減少させるために、ネットワークデバイスはシステムメッセージによって端末装置に指示情報を送信する時、システムメッセージにおいてHFN情報以外のいずれか1つの情報が変更した場合、端末装置に第1変更指示情報を送信することができる。これにより、システムメッセージにおけるHFN値の変更により、ネットワークデバイスは第1変更指示情報を端末装置に送信することなく、したがって、データ伝送を減少させ、HFNに対する端末装置の値とHFNに対するネットワークデバイスの値とを一致させることができ、データ伝送の信頼性を確保する。
【0298】
選択可能に、ネットワークデバイスは、さらに、MBS制御チャネルメッセージにおいてHFN情報以外のいずれか1つの情報が変更した場合、端末装置に第2変更指示情報を送信することができる。これにより、MBS制御チャネルメッセージにおけるHFN値の変更により、ネットワークデバイスは端末装置に第2変更指示情報を送信することなく、したがって、データ伝送を減少させ、HFNに対する端末装置の値とHFNに対するネットワークデバイスの値とを一致させることができ、データ伝送の信頼性を確保する。
【0299】
本開示の実施例では、ネットワークデバイスは、システムメッセージに基づいて、端末装置に指示情報を送信することができ、これにより、端末装置はHFN情報を受信することができ、HFN情報の適用条件を端末装置に送信し、かつシステムメッセージにおいてHFN情報以外のいずれか1つの情報が変更する時、端末装置に第1変更指示情報を送信することもできる。これにより、HFNに対する端末装置の値とHFNに対するネットワークデバイスの値とを一致させることができ、データの復号失敗又は完全性の検証失敗を回避し、データ伝送の信頼性を向上させる。
【0300】
上記本開示により提供される実施例では、それぞれネットワークデバイス、端末装置の側面から本開示の実施例によって提供される方法を説明した。上記本開示の実施例によって提供される方法における各機能を実現するために、ネットワークデバイスと端末装置はハードウェア構造、ソフトウェアモジュールを含むことができ、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、又はハードウェア構造にソフトウェアモジュールを加える形式で上記各機能を実現する。上記各機能のうちのある機能はハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、又はハードウェア構造にソフトウェアモジュールを加える方式で実行することができる。
【0301】
図10を参照すると、本開示の実施例によって提供される通信装置100の構造概略図である。
図10に示す通信装置100は送受信モジュール1001と処理モジュール1002を含むことができる。
【0302】
送受信モジュール1001は送信モジュール及び/又は受信モジュールを含むことができ、送信モジュールは送信機能、受信モジュールは受信機能を実現するために使用され、送受信モジュール1001は送信機能及び/又は受信機能を実現することができる。
【0303】
なお、通信装置100は端末装置であってもよく、端末装置内の装置であってもよく、端末装置に合わせて使用する装置であってもよい。
【0304】
通信装置100は、端末装置側に配置され、前記装置は、
ネットワークデバイスから送信された、ハイパーフレーム番号のHFN情報を含む指示情報を受信するための送受信モジュール1001と、
前記HFN情報に基づいて、前記パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティのHFN値を決定するための処理モジュール1002とを含む。
【0305】
選択可能に、前記HFN情報は、HFN値とカウント値(COUNT)のいずれか1つ又は複数を含む。
【0306】
選択可能に、前記処理モジュール1002は、具体的に、前記HFN情報の適用条件が満たされたことに応答して、前記HFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するために使用される。
【0307】
選択可能に、前記送受信モジュール1001は、さらに、前記ネットワークデバイスから送信された前記HFN情報の適用条件を受信ために使用され、
又は、
前記処理モジュール1002は、さらにプロトコル協定に基づいて、前記HFN情報の適用条件を決定するために使用される。
【0308】
選択可能に、前記HFN情報の適用条件は、シリアル番号(SN)の取りうる値及びシステムフレーム番号(SFN)の取りうる値のいずれか1つ又は複数を含む。
【0309】
選択可能に、前記SNの取りうる値は、
SNの最小値、
SNの最大値、
SNの最小値と最大値、
SNの取りうる値に対応するセグメント番号、及び、
SNの取りうる値に対応するパラメータペア(m,n)のいずれか1つ又は複数を含み、ここで、mは、指定された順序に従ってSNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、nは、前記m個のセグメントにおけるSNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、nは、m以下の整数である。
【0310】
選択可能に、前記SFNの取りうる値は、
SFNの最小値、
SFNの最大値、
SFNの最小値と最大値、
SFNの取りうる値に対応するセグメント番号、及び、
SFNの取りうる値に対応するパラメータペア(i,j)のいずれか1つ又は複数を含み、ここで、iは、指定された順序に従ってSFNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、jは、前記i個のセグメントにおけるSFNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、jはi以下の整数である。
【0311】
選択可能に、前記適用条件を満たすことは、
前記端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値が前記適用条件を満たすこと、
又は、
前記端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値が前記適用条件を満たすこと、を含む。
【0312】
選択可能に、前記指示情報はMBSサービス情報をさらに含み、前記受信されたPDCPデータパケットは、前記端末装置が前記MBSサービス情報に対応する無線ベアラMRBから受信した1番目のPDCPデータパケットである。
【0313】
選択可能に、前記受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値は、
前記PDCPデータパケットの受信に成功した最後の物理データチャネルの時間位置に対応するSFN値、
前記PDCPデータパケットの受信に成功した1番目の物理データチャネルの時間位置に対応するSFN値、及び、
前記PDCPデータパケットの受信成功に対応するSFN値のいずれか1つ又は複数を含む。
【0314】
選択可能に、前記適用条件はSNの取りうる値であり、前記処理モジュール1002は、具体的に、
前記適用条件を満たしておらず、且つ前記端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSN値と前記SNの取りうる値との差分がsであることに応答して、前記差分sに基づいて前記HFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成し、
前記更新されたHFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するために使用される。
【0315】
選択可能に、前記適用条件はSFNの取りうる値であり、前記処理モジュール1002は、具体的に、
前記適用条件を満たしておらず、且つ前記端末装置によって受信されたPDCPデータパケットに対応するSFN値と前記SFNの取りうる値との差分がkであることに応答して、前記差分kに基づいて前記HFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成し、
前記更新されたHFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するために使用される。
【0316】
選択可能に、前記指示情報は前記HFN情報の更新モードをさらに含み、前記処理モジュール1002は、具体的に、
前記適用条件を満たしていないことに応答して、前記更新モードに基づいて前記HFN情報を更新することで、更新されたHFN情報を生成し、
前記更新されたHFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するために使用される。
【0317】
選択可能に、前記更新モードは更新ステップサイズと更新方向を含む。
【0318】
選択可能に、前記送受信モジュール1001は、具体的に、
システムメッセージに基づいて、前記ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信し、
又は、
ブロードキャストマルチキャストサービス(MBS)制御チャネルメッセージに基づいて、前記ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信し、
又は、
前記端末装置の専用設定メッセージに基づいて、前記ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信するために使用される。
【0319】
選択可能に、前記指示情報はMBSサービス情報をさらに含み、前記処理モジュール1002は、具体的に、前記HFN情報に基づいて、前記MBSサービス情報に対応するPDCPエンティティのHFN値を決定するために使用される。
【0320】
選択可能に、前記MBSサービス情報は、MBSサービス識別子、MBSベアラ識別子、及びMBSベアラのプロトコルエンティティ設定情報のいずれか1つを含む。
【0321】
選択可能に、前記処理モジュール1002はさらに、前記HFN情報に基づいて、前記MBSサービス情報に対応する受信データに対して復号又は完全性の検証を行うために使用される。
【0322】
選択可能に、前記処理モジュール1002は、具体的に、前記端末装置が新たにMBSサービスにアクセスするデバイスであることに応答して、前記HFN情報に基づいて、前記PDCPエンティティのHFN値を決定するために使用される。
【0323】
本開示によって提供される通信装置では、端末装置は、まず、ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信してもよく、その後、指示情報に含まれるHFN情報に基づいて、PDCPエンティティのHFN値を決定する。これにより、HFNに対する端末装置の値とHFNに対するネットワークデバイスの値とを一致させることができ、データの復号失敗又は完全性の検証失敗を回避し、データ送信の信頼性を向上させる。
【0324】
図11を参照すると、本開示の実施例によって提供される通信装置110の構造概略図である。
図11に示す通信装置110は送受信モジュール1101を含むことができる。
【0325】
送受信モジュール1101は送信モジュール及び/又は受信モジュールを含むことができ、送信モジュールは送信機能を実現するために使用され、受信モジュールは受信機能を実現するために使用され、送受信モジュール1101は送信機能及び/又は受信機能を実現することができる。
【0326】
なお、通信装置110はネットワークデバイスであってもよく、ネットワークデバイス内の装置であってもよく、ネットワークデバイスに合わせて使用する装置であってもよい。
【0327】
通信装置110はネットワークデバイス側に配置され、前記通信装置は、
ハイパーフレーム番号のHFN情報を含む指示情報を端末装置に送信するための送受信モジュール1101を含む。
【0328】
選択可能に、前記HFN情報は、HFN値とカウント値(COUNT)のいずれか1つ又は複数を含む。
【0329】
選択可能に、前記送受信モジュールは、前記HFN情報の適用条件を前記端末装置に送信するために使用される。
【0330】
選択可能に、前記HFN情報の適用条件は、シリアル番号(SN)の取りうる値及びシステムフレーム番号(SFN)の取りうる値のいずれか1つ又は複数を含む。
【0331】
選択可能に、前記SNの取りうる値は、
SNの最小値、
SNの最大値、
SNの最小値と最大値、
SNの取りうる値に対応するセグメント番号、及び、
SNの取りうる値に対応するパラメータペア(m,n)のいずれか1つ又は複数を含み、ここで、mは、指定された順序に従ってSNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、nは、前記m個のセグメントにおけるSNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、nは、m以下の整数である。
【0332】
選択可能に、前記SFNの取りうる値は、
SFNの最小値、
SFNの最大値、
SFNの最小値と最大値、
SFNの取りうる値に対応するセグメント番号、及び、
SFNの取りうる値に対応するパラメータペア(i,j)のいずれか1つ又は複数を含み、ここで、iは、指定された順序に従ってSFNのすべての取りうる値を等分した後のセグメント数であり、jは、前記i個のセグメントにおけるSFNの現在の取りうる値のセグメント番号であり、jはi以下の整数である。
【0333】
選択可能に、前記指示情報はMBSサービス情報をさらに含む。
【0334】
選択可能に、前記MBSサービス情報は、MBSサービス識別子、MBSベアラ識別子、及びMBSベアラのプロトコルエンティティ設定情報のいずれか1つ又は複数を含む。
【0335】
選択可能に、前記指示情報は前記HFN情報の更新モードをさらに含む。
【0336】
選択可能に、前記更新モードは更新ステップサイズと更新方向を含む。
【0337】
選択可能に、前記送受信モジュール1101は、具体的に、
システムメッセージに基づいて、前記端末装置に指示情報を送信し、
又は、
ブロードキャストマルチキャストサービス(MBS)制御チャネルメッセージに基づいて、前記端末装置に指示情報を送信し、
又は、
前記端末装置の専用設定メッセージに基づいて、前記端末装置に指示情報を送信するために使用される。
【0338】
選択可能に、前記送受信モジュール1101は、さらに、
前記システムメッセージ内の前記HFN情報以外のいずれか1つの情報変更に応答して、前記端末装置に第1変更指示情報を送信し、
又は、
前記MBS制御チャネルメッセージ内の前記HFN情報以外のいずれか1つの情報変更に応答して、前記端末装置に第2変更指示情報を送信するために使用される。
【0339】
本開示によって提供される通信装置では、ネットワークデバイスは端末装置に指示情報を送信することができ、これにより、端末装置はHFN情報を受信することができる。これにより、HFNに対する端末装置の値とHFNに対するネットワークデバイスの値とを一致させることができ、データの復号失敗又は完全性の検証失敗を回避し、データ送信の信頼性を向上させる。
【0340】
図12を参照すると、
図12は本開示の実施例によって提供されるもう1つの通信装置120の構造概略図である。通信装置120はネットワークデバイスであってもよく、端末装置であってもよく、上記方法を実現するようにネットワークデバイスをサポートするチップ、チップシステム、又はプロセッサなどであってもよく、上記方法を実現するように端末装置をサポートするチップ、チップシステム、又はプロセッサなどであってもよい。該装置は上記方法実施例において説明される方法を実現するために使用されてもよく、具体的には、上記方法実施例における説明を参照されたい。
【0341】
通信装置120は1つ又は複数のプロセッサ1201を含むことができる。プロセッサ1201は汎用プロセッサ又は専用プロセッサなどであってもよい。例えば、ベースバンドプロセッサ又は中央演算装置であってもよい。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコル及び通信データを処理するために使用されてもよく、中央プロセッサは通信装置(例えば、基地局、ベースバンドチップ、端末装置、端末装置チップ、DU又はCU等)を制御し、コンピュータプログラムを実行し、コンピュータプログラムのデータを処理するために使用されてもよい。
【0342】
選択可能に、通信装置120は、コンピュータプログラム1204を記憶可能である1つ又は複数のメモリ1202を含むことができ、プロセッサ1201は、通信装置120が上記方法実施例において説明される方法を実行するように、前記コンピュータプログラム1204を実行する。選択可能に、前記メモリ1202はさらにデータを記憶することができる。通信装置120とメモリ1202は個別に設置してもよく、統合してもよい。
【0343】
選択可能に、通信装置120は送受信機1205、アンテナ1206をさらに含むことができる。送受信機1205は送受信ユニット、送受信機、又は送受信回路などと呼ぶことができ、送受信機能を実現するために使用される。送受信機1205は受信機と送信機を含むことができ、受信機は受信機又は受信回路などと呼ぶことができ、受信機能を実現するために使用され、送信機は送信機又は送信回路などと呼ぶことができ、送信機能を実現するために使用される。
【0344】
選択可能に、通信装置120は1つ又は複数のインターフェース回路1207をさらに含むことができる。インターフェース回路1207はコード命令を受信し且つプロセッサ1201に送信するために使用される。プロセッサ1201は、通信装置120が上記方法実施例で説明される方法を実行するように、前記コード命令を実行する。
【0345】
通信装置120は端末装置であり、プロセッサ1201は、
図2におけるステップ22、
図3におけるステップ32、
図4におけるステップ42、
図4におけるステップ43、
図5におけるステップ52、
図5におけるステップ53、
図6におけるステップ62、
図6におけるステップ63、
図7におけるステップ72、又は
図7におけるステップ73を実行するために使用される。送受信機1205は、
図2におけるステップ21、
図3におけるステップ31、
図4におけるステップ41、
図5におけるステップ51、
図6におけるステップ61、又は
図7におけるステップ71を実行するために使用される。
【0346】
通信装置120はネットワークデバイスであり、送受信機1205は、
図8におけるステップ81、
図9におけるステップ91、
図9におけるステップ92、又は
図9におけるステップ93を実行するために使用される。
【0347】
1つの実現形態では、プロセッサ1201は、受信機能と送信機能を実現するための送受信機を含むことができる。例えば、該送受信機は送受信回路であってもよく、又はインターフェースであってもよく、又はインターフェース回路であってもよい。受信と送信機能を実現するための送受信回路、インターフェース又はインターフェース回路は分離したものであってもよく、一体に統合されたものであってもよい。上記送受信回路、インターフェース又はインターフェース回路はコード/データの読み書きに用いることができ、又は、上記送受信回路、インターフェース又はインターフェース回路は、信号の送信又は伝送に用いることができる。
【0348】
1つの実現形態では、プロセッサ1201は、コンピュータプログラム1203を記憶することができ、コンピュータプログラム1203はプロセッサ1201において実行され、これにより、通信装置120は上記方法実施例で説明された方法を実行することができる。コンピュータプログラム1203はプロセッサ1201に固定化することができ、該場合では、プロセッサ1201はハードウェアによって実現可能である。
【0349】
1つの実現形態では、通信装置120は回路を含むことができ、前記回路は前述した方法実施例における送信又は受信又は通信の機能を実現することができる。本開示で説明されたプロセッサと送受信機は集積回路(integrated circuit、IC)、アナログIC、無線周波数集積回路RFIC、混合信号IC、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、プリント回路基板(printed circuit board、PCB)、電子デバイスなどにおいて実現することができる。該プロセッサと送受信機は、様々なICプロセス技術、例えば相補型金属酸化物半導体(complementary metal oxide semiconductor、CMOS)、N型金属酸化物半導体(nMetal-oxide-semiconductor、NMOS)、P型金属酸化物半導体(positive channel metal oxide semiconductor、PMOS)、バイポーラ接合トランジスタ(bipolar junction transistor、BJT)、バイポーラCMOS(BiCMOS)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ガリウムヒ素(GaAs)などを用いて製造してもよい。
【0350】
以上の実施例の説明における通信装置はネットワークデバイス又は端末装置であってもよいが、本開示の説明における通信装置の範囲はこれに限らず、通信装置の構造は
図12によって限制されなくてもよい。通信装置は、独立したデバイスであってもよく、又は大きいデバイスの一部であってもよい。例えば前記通信装置は以下の(1)~(6)であってもよい。
(1)独立した集積回路IC、又はチップ、又は、チップシステム又はサブシステム。
(2)1つ又は複数のICを有する集合、選択可能に、該IC集合はデータ、コンピュータプログラムを記憶するための記憶素子を含んでもよい。
(3)ASIC、例えばモデム(Modem)。
(4)他のデバイス内に埋め込むことができるモジュール。
(5)受信機、端末装置、インテリジェント端末装置、セルラー電話、無線デバイス、ハンドヘルド、移動ユニット、車載デバイス、ネットワークデバイス、クラウドデバイス、人工知能デバイスなど。
(6)その他。
【0351】
通信装置がチップ又はチップシステムであってもよい場合について、
図13に示すチップの構造概略図を参照されたい。
図13に示すチップはプロセッサ1301とインターフェース1302を含む。ここで、プロセッサ1301の数は1つ又は複数であってもよく、インターフェース1302の数は複数であってもよい。
【0352】
チップが本開示の実施例における端末装置の機能の実現に用いられる場合について、
インターフェース1302は、
図2におけるステップ21、
図3におけるステップ31、
図4におけるステップ41、
図5におけるステップ51、
図6におけるステップ61、又は
図7におけるステップ71を実行するために使用される。
【0353】
チップが本開示の実施例におけるネットワークデバイスの機能の実現に用いられる場合について、
インターフェース1302は、
図8におけるステップ81、
図9におけるステップ91、
図9におけるステップ92、又は
図9におけるステップ93を実行するために使用される。
【0354】
選択可能に、チップはメモリ1303をさらに含み、メモリ1303は、必要なコンピュータプログラムとデータを記憶するために使用される。
【0355】
当業者であれば分かるように、本開示の実施例で挙げられた様々な説明的な論理ブロック(illustrative logical block)とステップ(step)は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又は両者の組み合わせによって実現することができる。このような機能は、ハードウェアか、それともソフトウェアによって実現されるかは、特定の適用とシステム全体の設計要件によって決められる。当業者は、各特定の種類の適用に対して、様々な方法を用いて前記の機能を実現することができ、しかし、このような実現は、本開示の実施例の保護範囲を超えるものとして理解するべきではない。
【0356】
本開示の実施例は通信システムをさらに提供し、該システムは、前述した
図10の実施例において端末装置とされる通信装置、及び
図11の実施例においてネットワークデバイスとされる通信装置を含み、又は、該システムは、前述した
図12実施例において端末装置とされる通信装置、及びネットワークデバイスとされる通信装置を含む。
【0357】
本開示は、命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、該命令は、コンピュータによって実行される際に、上記いずれか1つの方法の実施例に記載の機能を実現する。
【0358】
本開示はコンピュータプログラム製品をさらに提供し、該コンピュータプログラム製品は、コンピュータによって実行される際に、上記いずれか1つの方法の実施例の機能を実現する。
【0359】
上記実施例では、全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はその任意の組み合わせで実現することができる。ソフトウェアを用いて実現する時、全部又は一部は、コンピュータプログラム製品の形式で実現することができる。前記コンピュータプログラム製品は1つ又は複数のコンピュータプログラムを含む。コンピュータに前記コンピュータプログラムをロードし且つ実行する際に、全部又は一部は、本開示の実施例に記載のフロー又は機能を生成する。前記コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラマブルデバイスであってもよい。前記コンピュータプログラムはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することができ、又は1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体へ送信することができ、例えば、前記コンピュータプログラムは、1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタから、有線(例えば同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))又は無線(例えば赤外線、無線、マイクロ波等)方式によってもう1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタへ送信することができる。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な如何なる利用可能な媒体、又は1つ又は複数の利用可能な媒体統合を含むサーバ、データセンタなどデータ記憶デバイスであってもよい。前記利用可能な媒体は磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、テープ)、光学媒体(例えば、高密度デジタルビデオディスク(digital video disc、DVD))、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state disk、SSD))などであってもよい。
【0360】
当業者であれば理解できるように、本開示に係る第1、第2などの様々な数字番号は、説明を容易にするために行った区分であり、本開示の実施例の範囲を制限するものではなく、優先順位をも表す。
【0361】
本開示の少なくとも1つは、1つ又は複数として説明されてもよく、複数は、2つ、3つ、4つ又はそれ以上であってもよく、本開示では限定されない。在本開の示実施例では、1つ技術的特徴に対して、「第1」、「第2」、「第3」、「A」、「B」、「C」及び「D」などによって該技術的特徴における技術的特徴を区別し、該「第1」、「第2」、「第3」、「A」、「B」、「C」及び「D」によって説明された技術的特徴の間は、優先順位や大きさの順序がない。
【0362】
本開示における各表によって示される対応関係は、設定されたものであってもよく、事前定義されたものであってもよい。各表における情報の取りうる値は単なる例に過ぎず、他の値に設定してもよく、本開示はこれについて限定しない。情報と各パラメータとの対応関係を設定する際に、各表において示されるすべての対応関係を設定する必要がない。例えば、本開示における表において、特定の行によって示される対応関係を設定しなくてもよい。また、上記表に基づいて適切な変形や調整、例えば、分割、結合などを行ってもよい。上記各表のタイトルによって示されるパラメータの名称も、通信装置に理解可能な他の名称を用いてもよく、そのパラメータの取りうる値又は表示方式も、通信装置に理解可能な他の取りうる値又は表示方式であってもよい。上記各表は実現時に、他のデータ構造を用いてもよく、例えば、配列、キュー、コンテナ、スタック、線形リスト、ポインタ、リンクリスト、ツリー、グラフ、構造体、クラス、ヒープ、ハッシュ表又はハッシュテーブルなどを用いることができる。
【0363】
本開示における事前定義は、定義、事前定義、記憶、事前記憶、事前協定、事前設定、固定化、又は仮焼成として理解することができる。
【0364】
当業者であれば分かるように、本明細書に開示された実施例で説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実現することができる。これらの機能は果たしてハードウェア方式で実行されるか、それともソフトウェア方式で実行されるかは、技術的解決案の特定の適用と設計制約条件によって決められる。当業者であれば、各特定の適用に応じて、異なる方法を用いて、説明される機能を実現することができ、しかし、このような実現は本開示の範囲を超えたものとして理解してはならない。
【0365】
当業者であればはっきりわかるように、説明の便宜上、上記説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な動作のプロセスは、前述した方法の実施例の対応するプロセスを参照されたく、ここで詳しい説明を省略する。
【0366】
以上に記載されたのは、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲はこれに限定されず、当業者であれば、本開示に開示された技術範囲内で容易に想到し得る変化又は入れ替えは、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本開示の保護範囲も前記請求項の保護範囲を基準とするべきである。