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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】車両用ドライブレコーダーシステム
(51)【国際特許分類】
   G07C 5/00 20060101AFI20241126BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20241126BHJP
   B60R 1/29 20220101ALI20241126BHJP
   B60R 1/27 20220101ALI20241126BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20241126BHJP
   B62D 41/00 20060101ALN20241126BHJP
【FI】
G07C5/00 Z
G08G1/00 D
B60R1/29
B60R1/27
H04N7/18 J
B62D41/00
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021153861
(22)【出願日】2021-09-22
(65)【公開番号】P2023045448
(43)【公開日】2023-04-03
【審査請求日】2024-02-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000213
【氏名又は名称】弁理士法人プロスペック特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】市川 洋次
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/095584(WO,A1)
【文献】特開2017-175184(JP,A)
【文献】登録実用新案第3182941(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07C 5/00
B60R 1/29
B60R 1/27
H04N 7/18
B62D 41/00
G08G 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、前記車両の外部及び内部の両方又は何れか一方を撮像する複数の撮像手段と、
複数の前記撮像手段の少なくとも1つによって撮像された画像を処理する画像処理手段と、
前記画像処理手段によって処理された少なくとも1つの画像である処理画像を記録する記録手段と、
前記撮像手段、前記画像処理手段及び前記記録手段を制御する制御手段と、
を備える、
車両用ドライブレコーダーシステムにおいて、
前記制御手段は、
複数の前記撮像手段を起動させる所定の条件である起動条件が成立した場合に複数の前記撮像手段の全てを起動させ、
少なくとも前記起動条件が成立したときの前記車両の起動状態に対応して予め定められた少なくとも1つの前記撮像手段である第1撮像手段については作動を継続させ、
前記第1撮像手段に該当しない前記撮像手段である第2撮像手段については停止させ、
前記第1撮像手段によって撮像された画像を前記画像処理手段により処理された画像である第1処理画像として前記記録手段に記録する、
ように構成されている、
ことを特徴とする、車両用ドライブレコーダーシステム。
【請求項2】
請求項1に記載された車両用ドライブレコーダーシステムであって、
前記起動条件には異なる複数の起動条件が含まれ、
前記第1撮像手段は、前記起動条件が成立したときの前記車両の起動状態と成立した前記起動条件との組み合わせに対応して予め定められた少なくとも1つの前記撮像手段である、
ことを特徴とする、車両用ドライブレコーダーシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ドライブレコーダーシステムに関する。より具体的には、本発明は、記録容量及び処理負荷の増大を低減しつつ複数の撮像手段によって車両周辺環境を撮像することができる車両用ドライブレコーダーシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今では、複数の撮像手段(例えば、カメラ等)を搭載することにより車両の様々な周辺状況に応じた動画を撮像することができる車両用ドライブレコーダーが広く普及している(例えば、特許文献1を参照)。このような車両用ドライブレコーダーにおいては、例えば、複数の望遠カメラにより走行中の車両の周辺環境を撮像したり、複数の広角カメラにより駐車中の車両の周辺環境を撮像したり、室内カメラにより車両の客室内を撮像したりすることができる。
【0003】
しかしながら、このような従来の車両用ドライブレコーダーにおいては、複数のカメラによって撮像された複数の動画を記録するための膨大な記録容量が必要とされる。従って、高い処理能力を有する高スペックなSoC(Syatem on a Chip)及び大容量の記録装置を備える必要があり、車両用ドライブレコーダーの製品コストの増大を招く虞がある。
【0004】
そこで、当該技術分野においては、車両周辺環境を撮像する複数のカメラによって撮像された画像から取得された車両周辺情報に基づいて複数の記録部の記録保存を選択的に行うことにより記録容量を低減させる技術が知られている(例えば、特許文献2を参照)。このような従来の車両用ドライブレコーダーにおいては、例えば、後続車両が車線変更を開始したことが検知された場合、後方用カメラによる動画の記録が停止され、当該車両が自車を追い越して自車の前方において自車線へ進入してきたときに右後側方カメラによる動画の記録が停止される。
【0005】
上記によれば、複数のカメラによって撮像された全ての動画を記録するのではなく、車両周辺状況に応じて選択された動画のみを記録するため、記録装置の容量の増大を抑制することができる。しかしながら、複数のカメラによって撮像される動画を同時に処理する必要があることから高い処理応力を有する高スペックなSoCを備える必要があり、依然として車両用ドライブレコーダーシステムの製品コストの増大を招く虞がある。
【0006】
以上のように、当該技術分野においては、記録容量及び処理負荷の増大を低減しつつ複数の撮像手段によって車両周辺環境を撮像することができる車両用ドライブレコーダーシステムが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2020-088705号公報
【文献】特開2003-134427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述したように、当該技術分野においては、記録容量及び処理負荷の増大を低減しつつ複数の撮像手段によって車両周辺環境を撮像することができる車両用ドライブレコーダーシステムが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、本発明者は、鋭意研究の結果、複数の撮像手段を備える車両用ドライブレコーダーにおいて、録画トリガの発生時に全ての撮像手段を起動させた後、録画トリガの発生時における車両の起動状態に応じて予め定められた撮像手段以外の撮像手段を停止させることにより、上記課題を解決することができることを見出した。
【0010】
具体的には、本発明に係る車両用ドライブレコーダーシステム(以降、「本発明システム」と称呼される場合がある。)は、車両に搭載された複数の撮像手段と、画像処理手段と、記録手段と、制御手段と、を備える。撮像手段は、車両の外部及び内部の両方又は何れか一方を撮像する。画像処理手段は、複数の撮像手段の少なくとも1つによって撮像された画像を処理する。記録手段は、画像処理手段によって処理された少なくとも1つの画像である処理画像を記録する。制御手段は、撮像手段、画像処理手段及び記録手段を制御する。
【0011】
また、制御手段は、複数の撮像手段を起動させる所定の条件である起動条件が成立した場合に複数の撮像手段の全てを起動させるように構成されている。更に、制御手段は、少なくとも起動条件が成立したときの車両の起動状態に対応して予め定められた少なくとも1つの撮像手段である第1撮像手段については作動を継続させ、第1撮像手段に該当しない撮像手段である第2撮像手段については停止させるように構成されている。加えて、制御手段は、第1撮像手段によって撮像された画像を画像処理手段により処理された画像である第1処理画像として記録手段に記録するように構成されている。
【0012】
好ましい態様に係る本発明システムにおいては、起動条件には異なる複数の起動条件が含まれる。更に、第1撮像手段は、起動条件が成立したときの車両の起動状態と成立した起動条件との組み合わせに対応して予め定められた少なくとも1つの撮像手段である。
【発明の効果】
【0013】
上記のように、本発明システムによれば、複数の撮像手段を備える車両用ドライブレコーダーにおいて、録画トリガの発生時(起動条件の成立時)に全ての撮像手段を起動させた後、録画トリガの発生時における車両の起動状態に応じて予め定められた撮像手段以外の撮像手段を停止する。従って、記録容量及び処理負荷の増大を低減しつつ複数の撮像手段によって車両周辺環境を撮像することができる。その結果、車両用ドライブレコーダーの高性能化に伴う製品コストの増大を低減することができる。
【0014】
また、好ましい態様に係る本発明システムによれば、異なる複数の起動条件が起動条件に含まれ、起動条件が成立したときの車両の起動状態と成立した起動条件との組み合わせに対応して第1撮像手段が定められる。従って、起動条件の成立時における車両の起動状態のみならず録画トリガの種類に応じて、作動を継続させる撮像手段をよりきめ細かく定めることができる。その結果、記録容量及び処理負荷の増大を更に低減しつつ複数の撮像手段によって車両周辺環境を撮像することができるので、車両用ドライブレコーダーの高性能化に伴う製品コストの増大を更に低減することができる。
【0015】
本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下の図面を参照しつつ記述される本発明の各実施形態についての説明から容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の第1実施態様に係る車両用ドライブレコーダーシステム(第1システム)の構成の一例を示す模式的なブロック図である。
図2】第1システムにおいて実行される撮像手段制御ルーチンに含まれる種々の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図3】本発明の第2実施態様に係る車両用ドライブレコーダーシステム(第2システム)の構成の一例を示す模式的なブロック図である。
図4】第2システムにおいて実行される撮像手段制御ルーチンに含まれる種々の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5】第2システムの構成のもう1つの例を示す模式的なブロック図である。
図6図5に例示した第2システムにおいて実行される撮像手段制御ルーチンに含まれる種々の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
《第1実施形態》
以下、図面を参照しながら本発明の第1実施形態に係る車両用ドライブレコーダーシステム(以降、「第1システム」と称呼される場合がある。)について説明する。
【0018】
第1システムは、車両に搭載された複数の撮像手段と、画像処理手段と、記録手段と、制御手段と、を備える。
【0019】
撮像手段は、車両の外部及び内部の両方又は何れか一方を撮像する。撮像手段の具体例としては、例えばCCD(Charge-Coupled Device)カメラ及びCMOSカメラ(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を挙げることができる。撮像手段は、第1システムを構成する撮像装置として新たに搭載されたものであってもよく、或いは、例えば、車両の運転者等に見せるための映像を取得するためのカメラ並びに/又は自動運転及び/若しくは衝突防止動作等のために用いられるセンシング用のカメラとして車両に搭載されたものであってもよい。
【0020】
上記のようなカメラの具体例としては、走行中の車両の前方、後方及び側方の周辺環境を撮像するための望遠カメラ及び/又は標準カメラ、停車中若しくは駐車中の車両の周辺環境を撮像するための広角カメラ、並びに車両の客室内を撮像するための室内カメラ等を挙げることができる。
【0021】
画像処理手段は、複数の撮像手段の少なくとも1つによって撮像された画像を処理する。具体的には、画像処理手段は、例えば、複数の撮像手段の少なくとも1つによって撮像された画像に対して車両検出処理及び/又は車線検出処理等の処理を施して車両の周辺情報を取得する。車両検出処理は、例えば、車両の特徴を示す画像データを画像メモリに予め収納しておき、撮像された画像とのパターンマッチング処理により実現することができる。車線検出処理は、例えば、撮像された画像における路面内の各画素の輝度を検出し、輝度の差が所定の閾値以上となる領域を当該路面上に位置する車線として検出することにより実現することができる。
【0022】
記録手段は、画像処理手段によって処理された少なくとも1つの画像である処理画像を記録する。具体的には、画像処理手段は、例えば、デジタルデータとして処理画像を記録するデータ記録装置であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリー、SDカード、microSDカード又はeMMC(embedded MultiMediaCard)等の記録媒体を備える。
【0023】
制御手段は、撮像手段、画像処理手段及び記録手段を制御する。第1システムが備える制御手段としての斯かる機能及び後述する機能は、例えば、第1システムが備える電子制御装置(ECU:Electric Control Unit)によって実現することができる。ECUは、マイクロコンピュータを主要部として備え、撮像手段からの画像信号及び車両に搭載された各種センサ等からの検出信号を受信するための入力ポート並びに撮像手段、画像処理手段、記録手段及びこれらに供給される電源を制御する電源制御部等への指示信号を送信するための出力ポート等を備える。マイクロコンピュータは、例えば、CPU並びにROM及びRAM等のデータ記憶装置等を含む。CPUはROMに格納されたインストラクション(プログラム)に基づいて、各種信号を受信し、各種演算処理を実行し、各種指示信号を送信することにより、様々な機能を実現するように構成されている。ECUは、このようにして制御手段としての機能を実現することができる。
【0024】
また、制御手段は、複数の撮像手段を起動させる所定の条件である起動条件が成立した場合に複数の撮像手段の全てを起動させるように構成されている。起動条件の具体例としては、例えば、第1システムが搭載された車両のイグニッションスイッチのオフ(OFF)からオン(ON)への切り替え、当該車両に搭載された加速度センサ等による衝撃の検知、又は当該車両に搭載された電波式若しくは超音波式等の侵入センサ等による車両内への侵入の検知等、撮像手段を起動させるトリガ(録画トリガ)となる事象の発生等を挙げることができる。
【0025】
更に、制御手段は、少なくとも起動条件が成立したときの車両の起動状態に対応して予め定められた少なくとも1つの撮像手段である第1撮像手段については作動を継続させ、第1撮像手段に該当しない撮像手段である第2撮像手段については停止させるように構成されている。車両の起動状態とは、第1システムが搭載された車両が起動されているか否か、即ちイグニッションスイッチがオン(ON)であるか或いはオフ(OFF)であるかを意味する。
【0026】
そして、上記のような車両の起動状態のそれぞれに対応して、「録画が継続されるべき1つ以上の撮像手段」が第1撮像手段として予め定められている。この「車両の起動状態」と「第1撮像手段」との対応関係は、例えば、制御手段を構成するECUが備えるデータ記憶装置にデータテーブル等の形式にて予め格納しておくことができる。そして、ROMに格納されたインストラクション(プログラム)に従ってCPUが当該対応関係を参照することにより、制御手段としての上記機能を実現することができる。
【0027】
上記対応関係の具体例としては、例えば、第1システムが搭載された車両が起動されている場合(即ちイグニッションスイッチがオン(ON)である場合)は、当該車両が走行しているか或いは走行し始める状態にある可能性が高いので、例えば、当該車両の前方、後方及び側方の周辺環境を撮像するための望遠カメラ及び/又は標準カメラ等を第1撮像手段として設定することができる。一方、当該車両が起動されていない場合(即ちイグニッションスイッチがオフ(OFF)である場合)は、当該車両が停車しているか或いは駐車している可能性が高いので、例えば、当該車両の周辺環境を撮像するための広角カメラ及び/又は当該車両の客室内を撮像するための室内カメラ等を第1撮像手段として設定することができる。
【0028】
加えて、制御手段は、第1撮像手段によって撮像された画像を画像処理手段により処理された画像である第1処理画像として記録手段に記録するように構成されている。具体的には、制御手段は、例えば、第1撮像手段によって撮像された画像に対して、上述した車両検出処理及び/又は車線検出処理等の処理を施すことによって取得された当該車両の周辺情報と関連付けて、第1処理画像として記録手段に記録するように構成されている。
【0029】
図1は、第1システムの構成の一例を示す模式的なブロック図である。図1に例示する第1システム101は、車両に搭載された撮像手段120、画像処理手段130、記録手段140及び制御手段150を備える。画像処理手段130、記録手段140及び制御手段150はドライブレコーダー本体110に格納されている。
【0030】
撮像手段120は、走行中の車両の前方、後方及び側方の周辺環境を撮像する望遠カメラである撮像手段121と停車中又は駐車中の車両の周辺環境を撮像する広角カメラである撮像手段122とからなる。尚、図1においては、図面を簡略なものとすることを目的として、撮像手段121及び122が何れも1つずつ描かれているが、撮像手段121及び122の何れか一方又は両方が複数の撮像手段によって構成されていてもよい。
【0031】
画像処理手段130は、撮像手段120によって撮像された画像に対して前述した車両検出処理及び/又は車線検出処理等の処理を施して車両の周辺情報を取得する。記録手段140は、画像処理手段130によって処理された少なくとも1つの画像である処理画像を記録するための記録媒体を備えるデータ記録装置である。制御手段150は、撮像手段120、画像処理手段130及び記録手段140を制御する。より具体的には、制御手段150は、CPU並びにROM及びRAM等のデータ記憶装置等を含むマイクロコンピュータを主要部として備える電子制御装置(ECU)として構成されており、撮像手段120からの画像信号、撮像手段120を起動させるトリガとなる検出信号を受信する録画トリガ受信部151から録画トリガ等を受ける入力ポート並びに撮像手段120、画像処理手段130、記録手段140及び車載バッテリー160からこれらに供給される電力を制御する電源管理部152等への指示信号を送信するための出力ポート等を備える。
【0032】
ここで、第1システム101において実行される撮像手段制御ルーチンにつき、図面を参照しながら詳しく説明する。図2は、第1システム101において実行される撮像手段制御ルーチンに含まれる種々の処理の流れの一例を示すフローチャートである。第1システム101において撮像手段制御ルーチンは、ドライブレコーダーが待機状態にある期間において、予め定められた所定の時間間隔にて繰り返し実行される。
【0033】
先ず、ステップS01において、複数の撮像手段120を起動させる所定の条件である起動条件が成立しているか否かを制御手段150が判定する。具体的には、複数の撮像手段を起動させるトリガ(録画トリガ)が発生したか否かを制御手段150が判定する。起動条件が成立していない(録画トリガが発生していない)場合は、制御手段150がステップS01において「No」と判定し、当該ルーチンを一旦終了する。一方、起動条件が成立している(録画トリガが発生している)場合は、制御手段150がステップS01において「Yes」と判定し、次のステップS02へと処理を進め、複数の撮像手段の全てを起動させる。具体的には、上述した撮像手段121及び122の両方を制御手段150が起動させる。
【0034】
次に、ステップS03において、起動条件が成立したときの車両の起動状態を制御手段150が判別する。具体的には、録画トリガが発生していると判定されたときの車両のイグニッションスイッチ(IG)がオン(ON)又はオフ(OFF)の何れであるかにつき制御手段150が判別する。
【0035】
イグニッションスイッチ(IG)がオン(ON)である場合(IG-ON)は、制御手段150がステップS03において「Yes」と判定し、次のステップS04及びステップS05へと処理を進める。ステップS04において、制御手段150は、この場合における車両の起動状態に対応して予め定められた撮像手段を第1撮像手段と定め、第1撮像手段に該当しない撮像手段を第2撮像手段として定める。前述したように、イグニッションスイッチ(IG)がオン(ON)である場合(IG-ON)は、車両が走行しているか或いは走行し始める状態にある可能性が高いので、走行中の車両の前方、後方及び側方の周辺環境を撮像する望遠カメラである撮像手段121が第1撮像手段として定められている。従って、制御手段150は、ステップS04において第1撮像手段としての撮像手段121による撮像を継続すると共に、次のステップS05において第2撮像手段としての撮像手段122による撮像を停止する。即ち、制御手段150は、第1撮像手段である撮像手段121については作動を継続させ、第2撮像手段である撮像手段122については停止させる。
【0036】
一方、イグニッションスイッチ(IG)がオフ(OFF)である場合(IG-OFF)は、制御手段150がステップS03において「No」と判定し、次のステップS06及びステップS07へと処理を進める。ステップS06において、制御手段150は、この場合における車両の起動状態に対応して予め定められた撮像手段を第1撮像手段と定め、第1撮像手段に該当しない撮像手段を第2撮像手段として定める。前述したように、イグニッションスイッチ(IG)がオフ(OFF)である場合(IG-OFF)は、車両が停車しているか或いは駐車している可能性が高いので、車両の周辺環境を撮像するための広角カメラである撮像手段122が第1撮像手段として定められている。従って、制御手段150は、ステップS06において第1撮像手段としての撮像手段122による録画を継続すると共に、次のステップS07において第2撮像手段としての撮像手段121による録画を停止する。即ち、制御手段150は、第1撮像手段である撮像手段122については作動を継続させ、第2撮像手段である撮像手段121については停止させる。
【0037】
上記に加えて、制御手段150は、ステップS03における車両の起動状態の判別結果の如何にかかわらず、第1撮像手段によって撮像された画像を画像処理手段130により処理された画像である第1処理画像として記録手段140に記録する。
【0038】
その後、制御手段150は、ステップS08において撮像手段による録画を終了させるトリガ(録画終了トリガ)が発生したか否かを判定する。録画終了トリガの具体例としては、例えば、第1システムが搭載された車両のイグニッションスイッチのオン(ON)からオフ(OFF)への切り替え、当該車両に搭載された加速度センサ等による衝撃が検知されない状態の所定期間以上の継続、又は当該車両に搭載された電波式若しくは超音波式等の侵入センサ等による車両内への侵入が検知されない状態の所定期間以上の継続等を挙げることができる。
【0039】
録画終了トリガが発生していない場合は、制御手段150は、ステップS08において「No」と判定し、第1撮像手段による録画を継続する。一方、録画終了トリガが発生している場合は、制御手段150は、ステップS08において「Yes」と判定し、次のステップS09へと処理を進め、第1撮像手段による録画を停止し、当該ルーチンを一旦終了する。
【0040】
以上のような第1システム101が備える制御手段150としての様々な機能は、前述したようなECUが備えるROMに格納されたプログラムに従ってCPUが種々のインストラクションを実行することにより実現することができる。
【0041】
以上説明してきたように、第1システムによれば、複数の撮像手段を備える車両用ドライブレコーダーにおいて、録画トリガの発生時(起動条件の成立時)に全ての撮像手段を起動させた後、録画トリガの発生時における車両の起動状態に応じて予め定められた撮像手段(第1撮像手段)以外の撮像手段(第2撮像手段)を停止する。従って、記録容量及び処理負荷の増大を低減しつつ複数の撮像手段によって車両周辺環境を撮像することができる。その結果、車両用ドライブレコーダーの高性能化に伴う製品コストの増大を低減することができる。
【0042】
《第2実施形態》
以下、図面を参照しながら本発明の第2実施形態に係る車両用ドライブレコーダーシステム(以降、「第2システム」と称呼される場合がある。)について説明する。
【0043】
第2システムは、上述した第1システムであって、以下に列挙する2つの特徴(a)及び(b)を有する車両用ドライブレコーダーシステムである。
【0044】
(a)起動条件には異なる複数の起動条件が含まれる。
(b)第1撮像手段は、起動条件が成立したときの車両の起動状態と成立した起動条件との組み合わせに対応して予め定められた少なくとも1つの撮像手段である。
【0045】
異なる複数の起動条件の具体例としては、例えば、第2システムが搭載された車両のイグニッションスイッチのオフ(OFF)からオン(ON)への切り替え、当該車両に搭載された加速度センサ等による衝撃の検知、又は当該車両に搭載された電波式若しくは超音波式等の侵入センサ等による車両内への侵入の検知等、撮像手段を起動させるトリガ(録画トリガ)となる事象の発生等を挙げることができる。
【0046】
一方、本発明に係る車両用ドライブレコーダーシステム(本発明システム)が備える撮像手段としてのカメラの具体例としては、走行中の車両の前方、後方及び側方の周辺環境を撮像するための望遠カメラ及び/又は標準カメラ、停車中若しくは駐車中の車両の周辺環境を撮像するための広角カメラ、並びに車両の客室内を撮像するための室内カメラ等を挙げることができる。
【0047】
従って、録画が継続されるべき撮像手段である第1撮像手段を、起動条件が成立したときの車両の起動状態のみに対応して定めるのではなく、起動条件が成立したときの車両の起動状態と成立した起動条件(発生した録画トリガ)との組み合わせに対応して定めることにより、作動を継続させる撮像手段をよりきめ細かく定めることができる。
【0048】
図3は、第2システムの構成の一例を示す模式的なブロック図である。図3に例示する第2システム102aは、上述した第1システム101と同様に、車両に搭載された撮像手段120、画像処理手段130、記録手段140及び制御手段150を備える。画像処理手段130、記録手段140及び制御手段150はドライブレコーダー本体110に格納されている。画像処理手段130、記録手段140及び制御手段150の構成については、基本的には、上述した第1システムと同様である。
【0049】
但し、第2システム102が備える撮像手段120は、走行中の車両の前方、後方及び側方の周辺環境を撮像する望遠カメラである撮像手段121及び停車中又は駐車中の車両の周辺環境を撮像する広角カメラである撮像手段122に加えて、車両の客室内を撮像するための室内カメラである撮像手段123を更に含む。尚、図3においても、図面を簡略なものとすることを目的として、撮像手段121乃至123が何れも1つずつ描かれているが、撮像手段121乃至123の何れか又は全てが複数の撮像手段によって構成されていてもよい。
【0050】
更に、第2システム102aにおいては、異なる複数の起動条件が起動条件に含まれている。具体的には、第2システム102aにおける起動条件は、車両に搭載された加速度センサ等による衝撃の検知及び車両に搭載された電波式若しくは超音波式等の侵入センサ等による車両内への侵入の検知の2種類の録画トリガである。加えて、第2システム102aにおいては、起動条件が成立したときの車両の起動状態(IG-ON又はIG-OFF)と成立した起動条件(衝撃の検知又は侵入の検知)との組み合わせに対応して第1撮像手段が予め定められている。
【0051】
ここで、第2システム102aにおいて実行される撮像手段制御ルーチンにつき、図面を参照しながら詳しく説明する。図4は、第2システム102aにおいて実行される撮像手段制御ルーチンに含まれる種々の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0052】
第2システム102においては、起動条件が成立したときの車両の起動状態と成立した起動条件(発生した録画トリガ)との組み合わせに応じて異なる撮像手段が第1撮像手段として定められている。具体的には、イグニッションスイッチ(IG)がオン(ON)である場合は、走行中の車両の前方、後方及び側方の周辺環境を撮像する望遠カメラである撮像手段121が第1撮像手段として定められている。更に、イグニッションスイッチ(IG)がオフ(OFF)であり(IG-OFF)且つ車両に搭載された加速度センサ等による衝撃の検知が録画トリガである場合は、停車中又は駐車中の車両の周辺環境を撮像する広角カメラである撮像手段122が第1撮像手段として定められている。加えて、イグニッションスイッチ(IG)がオフ(OFF)であり(IG-OFF)且つ車両に搭載された電波式若しくは超音波式等の侵入センサ等による車両内への侵入の検知が録画トリガである場合は、車両の客室内を撮像するための室内カメラである撮像手段123が第1撮像手段として定められている。以下に具体的な処理の流れについて詳しく説明する。
【0053】
先ず、ステップS01において、複数の撮像手段120を起動させる所定の条件である起動条件が成立しているか否かを制御手段150が判定する。具体的には、複数の撮像手段を起動させるトリガ(録画トリガ)が発生したか否かを制御手段150が判定する。起動条件が成立していない(録画トリガが発生していない)場合は、制御手段150がステップS01において「No」と判定し、当該ルーチンを一旦終了する。一方、起動条件が成立している(録画トリガが発生している)場合は、制御手段150がステップS01において「Yes」と判定し、次のステップS02へと処理を進め、複数の撮像手段の全てを起動させる。具体的には、上述した撮像手段121及び122の両方を制御手段150が起動させる。
【0054】
次に、ステップS03において、起動条件が成立したときの車両の起動状態を制御手段150が判別する。具体的には、録画トリガが発生していると判定されたときの車両のイグニッションスイッチ(IG)がオン(ON)又はオフ(OFF)の何れであるかにつき制御手段150が判別する。
【0055】
イグニッションスイッチ(IG)がオン(ON)である場合(IG-ON)は、制御手段150がステップS03において「Yes」と判定し、次のステップS04及びステップS05へと処理を進める。ステップS04において、制御手段150は、この場合における車両の起動状態に対応して予め定められた撮像手段を第1撮像手段と定め、第1撮像手段に該当しない撮像手段を第2撮像手段として定める。前述したように、イグニッションスイッチ(IG)がオン(ON)である場合(IG-ON)は、車両が走行しているか或いは走行し始める状態にある可能性が高いので、走行中の車両の前方、後方及び側方の周辺環境を撮像する望遠カメラである撮像手段121が第1撮像手段として定められている。従って、制御手段150は、ステップS04において第1撮像手段としての撮像手段121による撮像を継続すると共に、次のステップS05において第2撮像手段としての撮像手段122による撮像を停止する。即ち、制御手段150は、第1撮像手段である撮像手段121については作動を継続させ、第2撮像手段である撮像手段122については停止させる。ここまでの処理の流れは、上述した第1システム101について図2に例示したフローチャートと同様である。
【0056】
一方、イグニッションスイッチ(IG)がオフ(OFF)である場合(IG-OFF)に、制御手段150がステップS03において「No」と判定した後の処理の流れは、上述した第1システム101について図2に例示したフローチャートとは異なる。この場合、次のステップS10において、起動条件(発生した録画トリガ)を制御手段150が判別する。具体的には、成立した起動条件(発生した録画トリガ)が車両に搭載された加速度センサ等による衝撃の検知であるか否かを制御手段150が判定する。
【0057】
録画トリガが衝撃の検知である場合は、制御手段150がステップS10において「Yes」と判定し、次のステップS11及びステップS12へと処理を進める。前述したように、イグニッションスイッチ(IG)がオフ(OFF)であり(IG-OFF)且つ車両に搭載された加速度センサ等による衝撃の検知が録画トリガである場合は、停車中又は駐車中の車両の周辺環境を撮像する広角カメラである撮像手段122が第1撮像手段として定められている。従って、制御手段150は、ステップS11において第1撮像手段としての撮像手段122による録画を継続すると共に、次のステップS12において第2撮像手段としての撮像手段121及び123による録画を停止する。即ち、制御手段150は、第1撮像手段である撮像手段122については作動を継続させ、第2撮像手段である撮像手段121及び123については停止させる。
【0058】
一方、録画トリガが衝撃の検知ではない場合は、制御手段150がステップS10において「No」と判定し、次のステップS13及びステップS14へと処理を進める。ステップS13において、制御手段150は、この場合における車両の起動状態に対応して予め定められた撮像手段を第1撮像手段と定め、第1撮像手段に該当しない撮像手段を第2撮像手段として定める。前述したように、イグニッションスイッチ(IG)がオフ(OFF)であり(IG-OFF)且つ車両に搭載された電波式若しくは超音波式等の侵入センサ等による車両内への侵入の検知が録画トリガである場合は、車両の客室内を撮像するための室内カメラである撮像手段123が第1撮像手段として定められている。従って、制御手段150は、ステップS13において第1撮像手段としての撮像手段123による録画を継続すると共に、次のステップS14において第2撮像手段としての撮像手段121及び122による録画を停止する。即ち、制御手段150は、第1撮像手段である撮像手段123については作動を継続させ、第2撮像手段である撮像手段121及び122については停止させる。
【0059】
以上説明してきたように、第2システム102aにおいては、イグニッションスイッチ(IG)がオン(ON)である場合は撮像手段121が、イグニッションスイッチ(IG)がオフ(OFF)であり(IG-OFF)且つ衝撃の検知が録画トリガである場合は撮像手段122が、イグニッションスイッチ(IG)がオフ(OFF)であり(IG-OFF)且つ侵入の検知が録画トリガである場合は撮像手段123が、それぞれ第1撮像手段として定められている。即ち、第2システム102aにおいて作動が継続される撮像手段である第1撮像手段は、起動条件が成立したときの車両の起動状態と成立した起動条件との組み合わせ毎に異なっている。しかしながら、第2システムにおける第1撮像手段は、必ずしも起動条件が成立したときの車両の起動状態と成立した起動条件との組み合わせ毎に異なっている必要は無く、異なる組み合わせに対応して同じ撮像手段が第1撮像手段として定められていてもよい。
【0060】
図5は、第2システムの構成のもう1つの例を示す模式的なブロック図である。図5に例示する第2システム102bは、基本的には、上述した第2システム102aと同様の構成を有する。しかしながら、第2システム102bは、走行中の車両の前方、後方及び側方の周辺環境を撮像する望遠カメラである撮像手段121及び車両の客室内を撮像するための室内カメラである撮像手段123を備えるものの、停車中又は駐車中の車両の周辺環境を撮像する広角カメラである撮像手段122を備えていない。
【0061】
一方、第2システム102bにおいても、車両に搭載された加速度センサ等による衝撃の検知及び車両に搭載された電波式若しくは超音波式等の侵入センサ等による車両内への侵入の検知の2種類の録画トリガが、複数の撮像手段を起動させる所定の条件である起動条件として採用されている。即ち、第2システム102bにおいても、起動条件が成立したときの車両の起動状態(IG-ON又はIG-OFF)と成立した起動条件(衝撃の検知又は侵入の検知)との組み合わせに対応して第1撮像手段が予め定められている。
【0062】
但し、上述したように、第2システム102bは、停車中又は駐車中の車両の周辺環境を撮像する広角カメラである撮像手段122を備えていない。そこで、第2システム102bにおいては、起動条件が成立したときの車両の起動状態(IG-ON又はIG-OFF)と成立した起動条件(衝撃の検知又は侵入の検知)との組み合わせに対応して、望遠カメラである撮像手段121及び室内カメラである撮像手段123を第1撮像手段として使い分けるように制御手段150が構成されている。
【0063】
具体的には、イグニッションスイッチ(IG)がオン(ON)である場合は、上述した第2システム102aと同様に、走行中の車両の前方、後方及び側方の周辺環境を撮像する望遠カメラである撮像手段121が第1撮像手段として定められている。更に、イグニッションスイッチ(IG)がオフ(OFF)であり(IG-OFF)且つ車両に搭載された電波式若しくは超音波式等の侵入センサ等による車両内への侵入の検知が録画トリガである場合は、上述した第2システム102aと同様に、車両の客室内を撮像するための室内カメラである撮像手段123が第1撮像手段として定められている。
【0064】
イグニッションスイッチ(IG)がオフ(OFF)であり(IG-OFF)且つ車両に搭載された加速度センサ等による衝撃の検知が録画トリガである場合、上述した第2システム102aにおいては停車中又は駐車中の車両の周辺環境を撮像する広角カメラである撮像手段122が第1撮像手段として定められていた。しかしながら、上述したように、第2システム102bは撮像手段122を備えない。そこで、第2システム102bにおいては、IG-OFFであり且つ衝撃の検知が録画トリガである場合においても、望遠カメラである撮像手段121が第1撮像手段として定められている。
【0065】
ここで、第2システム102bにおいて実行される撮像手段制御ルーチンにつき、図面を参照しながら詳しく説明する。図6は、第2システム102bにおいて実行される撮像手段制御ルーチンに含まれる種々の処理の流れの一例を示すフローチャートである。第2システム102bは広角カメラである撮像手段122を備えないので、ステップS02において起動される撮像手段には撮像手段122は含まれていない。従って、図4に例示したフローチャートにおいて撮像手段122を第1撮像手段として定めて作動を継続させるステップであるステップS11を実行することはできない。
【0066】
そこで、図6に例示するフローチャートにおいては、制御手段150は、ステップS10において録画トリガが衝撃の検知であると判定した場合(ステップS10:Yes)、ステップS11ではなくステップS04へと処理を進める。即ち、広角カメラである撮像手段122に代えて、望遠カメラである撮像手段121を第1撮像手段として作動を継続させると共に、次のステップS05’において室内カメラである撮像手段123を第2撮像手段として作動を停止させる。
【0067】
一方、ステップS10において録画トリガが衝撃の検知ではない判定した場合(ステップS10:No)は、制御手段150は、図4に例示したフローチャートと同様に、次のステップS13へと処理を進めて、室内カメラである撮像手段123を第1撮像手段として作動を継続させると共に、次のステップS14’において望遠カメラである撮像手段121を第2撮像手段として作動を停止させる。
【0068】
上記の点を除き、図6に例示するフローチャートは、図4に例示したフローチャートと同様である。
【0069】
以上のように、第2システムによれば、異なる複数の起動条件が起動条件に含まれ、起動条件が成立したときの車両の起動状態と成立した起動条件との組み合わせに対応して第1撮像手段が定められる。従って、起動条件の成立時における車両の起動状態のみならず録画トリガの種類に応じて、作動を継続させる撮像手段をよりきめ細かく定めることができる。その結果、記録容量及び処理負荷の増大を更に低減しつつ複数の撮像手段によって車両周辺環境を撮像することができるので、車両用ドライブレコーダーの高性能化に伴う製品コストの増大を更に低減することができる。
【0070】
以上、本発明を説明することを目的として、特定の構成を有する幾つかの実施形態及び変形例につき、時に添付図面を参照しながら説明してきたが、本発明の範囲は、これらの例示的な実施形態及び変形例に限定されると解釈されるべきではなく、特許請求の範囲及び明細書に記載された事項の範囲内で、適宜修正を加えることが可能であることは言うまでも無い。
【符号の説明】
【0071】
101…第1システム
102a,102b…第2システム
110…ドライブレコーダー本体
120…撮像手段
121…望遠カメラ
122…広角カメラ
123…室内カメラ
130…画像処理手段
140…記録手段
150…制御手段
151…録画トリガ受信部
152…電源管理部
160…車載バッテリー
図1
図2
図3
図4
図5
図6