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特許7593419ポイント管理システム、ポイント管理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】ポイント管理システム、ポイント管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20241126BHJP
【FI】
G06Q30/0207
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022577866
(86)(22)【出願日】2021-01-27
(86)【国際出願番号】 JP2021002774
(87)【国際公開番号】W WO2022162772
(87)【国際公開日】2022-08-04
【審査請求日】2023-07-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】福田 直人
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 大地
(72)【発明者】
【氏名】須藤 明久
(72)【発明者】
【氏名】川崎 大輔
(72)【発明者】
【氏名】山根 薫
【審査官】田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-122052(JP,A)
【文献】特開2002-041983(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のサービスを受けるために必要な第1ポイントを管理するポイント管理システムであって、
前記第1ポイントは、複数の人が属しているグループ単位で管理されており、
前記複数の人のいずれかであるユーザに提供される前記第1のサービスの種類を特定するサービス特定情報を取得する取得手段と、
前記サービス特定情報を用いて、前記第1のサービスに必要な前記第1ポイントの数である必要ポイント数を特定する特定手段と、
前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための処理を行うサービス提供手段と、
前記第1ポイントから前記必要ポイント数を減らすポイント管理手段と、
を備えるポイント管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載のポイント管理システムにおいて、
前記第1ポイントは、さらに前記第1のサービスの提供元別に管理されており、
前記ポイント管理手段は、前記第1のサービスの提供元の前記第1ポイントから、前記必要ポイント数を減らすポイント管理システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のポイント管理システムにおいて、
前記第1のサービスは、公共交通機関を用いた移動である、ポイント管理システム。
【請求項4】
請求項3に記載のポイント管理システムにおいて、
前記特定手段は、前記第1のサービスが提供される日時を用いて前記必要ポイント数を決定する、ポイント管理システム。
【請求項5】
請求項3又は4に記載のポイント管理システムにおいて、
前記サービス提供手段は、前記移動の沿線に関する情報である沿線情報を取得し、当該沿線情報を前記ユーザの端末に送信する、ポイント管理システム。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載のポイント管理システムにおいて、
前記取得手段は、
前記ユーザが操作する端末から、前記ユーザを特定する人特定情報を取得し、
前記人特定情報を用いて前記ユーザの属性を示す属性情報を生成し、
前記特定手段は、前記属性情報を用いて前記必要ポイント数を算出する、ポイント管理システム。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載のポイント管理システムにおいて、
前記サービス特定情報及び前記必要ポイント数の少なくとも一方を用いて、前記第1のサービス及び第2のサービスの少なくとも一方に対して使用できる第2ポイントを、前記グループに付与するための処理を行う第2ポイント付与手段を備えるポイント管理システム。
【請求項8】
請求項7に記載のポイント管理システムおいて、
前記第1のサービスは、公共交通機関を用いた移動であり、
前記取得手段は、前記サービス特定情報の少なくとも一部として、前記移動の出発地及び目的地を取得し、
前記特定手段は、前記出発地及び前記目的地を用いて、前記出発地から前記目的地までのルートの一つである特定ルートを特定し、当該特定ルートを示す情報を前記ユーザが操作する端末に送信し、
前記第2ポイント付与手段は、前記ユーザが前記特定ルートを利用した時に、前記第2ポイントを付与する、ポイント管理システム。
【請求項9】
第1のサービスを受けるために必要な第1ポイントを管理するポイント管理方法であって、
前記第1ポイントは、複数の人が属しているグループ単位で管理されており、
前記複数の人のいずれかであるユーザに提供される前記第1のサービスの種類を特定するサービス特定情報を取得する取得処理と、
前記サービス特定情報を用いて、前記第1のサービスに必要な前記第1ポイントの数である必要ポイント数を特定する特定処理と、
前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための処理を行うサービス提供処理と、
前記第1ポイントから前記必要ポイント数を減らすポイント管理処理と、
を少なくとも一つのコンピュータを用いて行う、ポイント管理方法。
【請求項10】
少なくとも一つのコンピュータを有するシステムを、第1のサービスを受けるために必要な第1ポイントを管理するポイント管理システムとして動作させるプログラムであって、
前記第1ポイントは、複数の人が属しているグループ単位で管理されており、
前記システムに、
前記複数の人のいずれかであるユーザに提供される前記第1のサービスの種類を特定するサービス特定情報を取得する取得機能と、
前記サービス特定情報を用いて、前記第1のサービスに必要な前記第1ポイントの数である必要ポイント数を特定する特定機能と、
前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための処理を行うサービス提供機能と、
前記第1ポイントから前記必要ポイント数を減らすポイント管理機能と、
を行わせるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポイント管理システム、ポイント管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
企業などのグループに属している人が、そのグループの経費で公共交通機関を利用することがある。例えば特許文献1には、鉄道会社と契約した会社が社員に非接触式定期券を貸与することが記載されている。特許文献1において、非接触式定期券の代金は、契約会社から鉄道会社に支払われる。
【0003】
また特許文献2にも、企業が社員の定期券の支払いを行うことが記載されている。特許文献2には、さらに、定期券の規定区間外の超過運賃について、企業の装置が給与から天引きすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2008-084346号公報
【文献】特開2008-250428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
企業などのグループに属している人がそのグループの経費でサービスの提供を受ける場合がある。サービスの種類によっては、サービスの提供を受けるたびに対価が定まり、かつ精算を行う必要がある。本発明の目的の一例は、このような場合において、グループおよび人の双方の労力を少なくすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、第1のサービスを受けるために必要な第1ポイントを管理するポイント管理システムであって、
前記第1ポイントは、複数の人が属しているグループ単位で管理されており、
前記複数の人のいずれかであるユーザに提供される前記第1のサービスの種類を特定するサービス特定情報を取得する取得手段と、
前記サービス特定情報を用いて、前記第1のサービスに必要な前記第1ポイントの数である必要ポイント数を特定する特定手段と、
前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための処理を行うサービス提供手段と、
前記第1ポイントから前記必要ポイント数を減らすポイント管理手段と、
を備えるポイント管理システムが提供される。
【0007】
本発明によれば、第1のサービスを受けるために必要な第1ポイントを管理するポイント管理方法であって、
前記第1ポイントは、複数の人が属しているグループ単位で管理されており、
前記複数の人のいずれかであるユーザに提供される前記第1のサービスの種類を特定するサービス特定情報を取得する取得処理と、
前記サービス特定情報を用いて、前記第1のサービスに必要な前記第1ポイントの数である必要ポイント数を特定する特定処理と、
前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための処理を行うサービス提供処理と、
前記第1ポイントから前記必要ポイント数を減らすポイント管理処理と、
を少なくとも一つのコンピュータを用いて行う、ポイント管理方法が提供される。
【0008】
本発明によれば、少なくとも一つのコンピュータを有するシステムを、第1のサービスを受けるために必要な第1ポイントを管理するポイント管理システムとして動作させるプログラムであって、
前記第1ポイントは、複数の人が属しているグループ単位で管理されており、
前記システムに、
前記複数の人のいずれかであるユーザに提供される前記第1のサービスの種類を特定するサービス特定情報を取得する取得機能と、
前記サービス特定情報を用いて、前記第1のサービスに必要な前記第1ポイントの数である必要ポイント数を特定する特定機能と、
前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための処理を行うサービス提供機能と、
前記第1ポイントから前記必要ポイント数を減らすポイント管理機能と、
を行わせるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、企業などのグループに属している人がそのグループの経費でサービスの提供を受ける場合において、グループに必要な労力および人の労力は少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
【0011】
図1】第1実施形態に係るポイント管理システムの構成の概略を、端末と共に示す図である。
図2】第1装置の機能構成の一例を示す図である。
図3】第2装置の機能構成の一例を示す図である。
図4】ユーザ情報記憶部が記憶している情報の一例を示す図である。
図5】ポイント管理部が記憶している情報の一例を示す図である。
図6】第1装置のハードウェア構成例を示す図である。
図7】ユーザが第1のサービスを利用するときにポイント管理システムが行う処理の一例を示す図である。
図8図7の変形例を示すフローチャートである。
図9】第2実施形態に係る第装置の機能構成の一例を示す図である。
図10】第2実施形態に係るポイント記憶部のデータ構成の第1例を示す図である。
図11】第2実施形態に係るポイント記憶部のデータ構成の第2例を示す図である。
図12】第3実施形態に係るユーザ情報記憶部のデータ構成の一例を示す図である。
図13】第4実施形態に係る第1装置の機能構成の一例を示す図である。
図14】沿線情報記憶部が記憶している情報の一例を示す図である。
図15】第4実施形態に係るポイント管理システムが行う処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0013】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係るポイント管理システム10の構成の概略を、端末40と共に示す図である。ポイント管理システム10は、人がサービスの提供を受ける際に使用されるポイント(以下、第1ポイント記載)を管理している。第1ポイントは、グループ単位で管理されている。第1ポイントは、サービスが提供される前にそのグループに付与されている。そのグループに付与される第1ポイントの数は、そのグループが予め支払う金額に比例する。例えば最初に付与される第1ポイントの数は、そのグループが予め支払う金額に等しい。なお、最初に付与される第1ポイントの数は与信によって付与されてもよい。
【0014】
サービスの提供を受ける人(以下、ユーザと記載)は、端末40を操作することにより、ポイント管理システム10に対してサービスを受ける旨の申請を行う。端末40は、例えばスマートフォンなどの携帯型の端末である。この申請において端末40は、そのユーザがその時に受けるサービス(以下、第1のサービスと記載)を特定する情報(以下、サービス特定情報と記載)を、そのユーザを特定する情報(以下、人特定情報と記載)と共に、ポイント管理システム10に送信する。するとポイント管理システム10は、第1のサービスの提供に必要な処理を行う。なお、人特定情報は、例えばユーザの顔情報や指紋情報などの生体情報であるが、文字、数字、及び記号の少なくとも一つの列からなるIDであってもよい。
【0015】
ポイント管理システム10は、第1のサービスに必要な第1ポイントの数(以下、必要ポイント数と記載)を特定する。この処理において、ポイント管理システム10は、サービス特定情報を用いる。また必要ポイント数がユーザの属性によって異なる場合、ポイント管理システム10は、上記した人特定情報を用いてユーザの属性を特定し、この属性を用いて必要ポイント数を特定する。そしてポイント管理システム10は、ユーザが属しているグループの第1ポイントから必要ポイント数を減らす。
【0016】
本実施形態において、サービスの一例は、役務の提供、及び物品の販売がある。提供される役務の例としては、例えば鉄道、バス、及び飛行機などの公共交通機関による移動、並びに飲食の提供がある。
【0017】
また、グループは、例えば企業などの団体である。ただし、一つのグループの中に複数の団体が含まれていてもよいし、一つの団体が複数のグループに分けられていてもよい。
【0018】
本図に示す例において、ポイント管理システム10は、第1装置20及び第2装置30を有している。第1装置20は、サービスを提供する人や団体(企業)に対応して設けられており、サービスの提供に必要なポイント数を特定する。第2装置30は、上記したグループに対応して設けられており、第1ポイントの管理及びサービスの提供に必要な処理を行う。そして端末40は、第2装置30と通信する。このため、上記したサービス特定情報は、第2装置30に送信される。なお、第1ポイントの管理は第1装置20が行ってもよい。また、第1装置20及び第2装置30は一つの装置にまとまっていてもよい。
【0019】
本図において、ポイント管理システム10は、第1装置20及び第2装置30を一つずつ有している。ただし、サービスを提供する人や団体(企業)が複数ある場合、第1装置20は、これら人や団体ごとに設けられているのが好ましい。また、サービスの提供を受けるグループが複数ある場合、第2装置30は複数のグループ別に設けられているのが好ましい。このように、ポイント管理システム10は、一つの第1装置20及び複数の第2装置30を有していてもよいし、複数の第1装置20及び一つの第2装置30を有していてもよいし、複数の第1装置20及び複数の第2装置30を有していてもよい。
【0020】
図2は、第1装置20の機能構成の一例を示す図である。上記したように、第1装置20はサービスを提供する人や団体(企業)に対応して設けられている。第1装置20は、特定部210及びデータ記憶部220を有している。
【0021】
特定部210は、上記したサービス特定情報を第2装置30から取得する。第1のサービスが公共交通機関を用いた移動である場合、サービス特定情報は、例えば、乗車地点(例えば乗車駅や乗車停留所)及び降車地点(例えば降車駅や降車停留所)を含んでいるが、さらに、乗車日時を示す情報を含んでいてもよい。
【0022】
そして特定部210は、サービス特定情報を用いて、上記した必要ポイント数を特定する。この際、特定部210は、データ記憶部220に記憶されている情報を用いる。この情報は、例えばサービス特定情報と必要ポイント数とを互いに対応付けた情報である。例えば第1のサービスが公共交通機関を用いた移動である場合、特定部210は、乗車地点と降車地点の組み合わせ毎に、必要ポイント数を記憶している。
【0023】
なお、第1のサービスの提供を受ける日時によって必要ポイント数が異なる場合、特定部210は、さらに日時別に必要ポイント数を記憶している。これは、いわゆる時差券に対応するものである。
【0024】
図3は、第2装置30の機能構成の一例を示す図である。本図に示す例において、第2装置30は、取得部310、サービス提供部330、ポイント管理部340、及びポイント記憶部350を備えている。
【0025】
取得部310は、端末40からサービス特定情報を取得し、第1装置20に送信する。この際、取得部310は、端末40から人特定情報を取得し、ユーザ情報記憶部320が記憶している情報を用いて、ユーザの属性情報を取得する。そして取得部310は、この属性情報も第1装置20に送信する。なお、ユーザ情報記憶部320は、人特定情報と、その人特定情報に対応するユーザの属性情報とをたがいに対応付けて記憶している。本図に示す例において、ユーザ情報記憶部320は、第2装置30の一部であるが、第2装置30の外部に設けられていてもよい。
【0026】
サービス提供部330は、第1装置20から必要ポイント数を受信し、第1のサービスをユーザに提供するための処理(以下、サービス提供処理と記載)を行う。サービス提供処理の一例は、第1のサービスを受けるために必要なチケット情報を生成すること、及びこのチケット情報を端末40に送信することである。
【0027】
なお、第1のサービスをユーザに提供するための処理は、第1のサービスの種類によって異なる。このため、サービス提供部330の機能の一部は、第1装置20に設けられることもあり得る。
【0028】
ポイント記憶部350は、第1ポイントの残高を記憶しているとともに、第1ポイントの使用履歴を記憶している。そしてポイント管理部340は、サービス提供部330がサービス提供処理を行った後に、ポイント記憶部350が記憶している情報を更新する。この更新において、ポイント管理部340は、第1ポイントの残高から必要ポイント数を減らすとともに、第1ポイントの使用履歴を更新する。なお、ポイント管理部340がこれらの処理を行うタイミングは、この例に限定されない
【0029】
なお、ポイント管理部340及びポイント記憶部350は第1装置20に設けられていてもよい。
【0030】
図4は、ユーザ情報記憶部320が記憶している情報の一例を示す図である。上記したように、ユーザ情報記憶部320は、人特定情報に、その人特定情報に対応するユーザの属性情報を対応付けて記憶している。人特定情報は、上記したように、顔情報などの生体情報であってもよいし、IDであってもよい。属性情報は、例えば年齢及び性別を含んでいる。またユーザ情報記憶部320は、人特定情報に、その人特定情報に対応するユーザの第1ポイントの利用履歴(例えば使用したチケット情報)を対応付けて記憶していてもよい。第1ポイントの利用履歴は、例えば、そのユーザが受けた第1のサービスを特定する情報、第1のサービスを受けた日時、及びその際に消費した第1ポイントの数を含んでいる。
【0031】
なお、第2装置30が複数のグループを管理している場合、ユーザ情報記憶部320はグループ別に図4に示した情報を記憶している。
【0032】
図5は、ポイント管理部340が記憶している情報の一例を示す図である。ポイント管理部340は、第1ポイントの残高及び第1ポイントの使用履歴を記憶している。第1ポイントの使用履歴は、第1のサービスを受けたユーザの人特定情報、消費した第1ポイントの数、及びチケット情報を含んでいる。チケット情報は、例えば電子チケットであり、第1のサービスを特定する情報、チケット識別情報、チケット情報の生成(発行)日時、及び第1のサービスを受けた日時を含んでいる。チケット情報は、さらに有効期限を含んでいてもよい。
【0033】
なお、第2装置30が複数のグループを管理している場合、ポイント管理部340は、グループ別に図5に示した情報を記憶している。
【0034】
図6は、第1装置20のハードウェア構成例を示す図である。第1装置20は、バス1010、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、及びネットワークインタフェース1060を有する。
【0035】
バス1010は、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、及びネットワークインタフェース1060が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1020などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0036】
プロセッサ1020は、CPU(Central Processing Unit) やGPU(Graphics Processing Unit)などで実現されるプロセッサである。
【0037】
メモリ1030は、RAM(Random Access Memory)などで実現される主記憶装置である。
【0038】
ストレージデバイス1040は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又はROM(Read Only Memory)などで実現される補助記憶装置である。ストレージデバイス1040は第1装置20の各機能(例えば特定部210)を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1020がこれら各プログラムモジュールをメモリ1030上に読み込んで実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。また、ストレージデバイス1040はデータ記憶部220としても機能する。
【0039】
入出力インタフェース1050は、第1装置20と各種入出力機器とを接続するためのインタフェースである。
【0040】
ネットワークインタフェース1060は、第1装置20をネットワークに接続するためのインタフェースである。このネットワークは、例えばLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)である。ネットワークインタフェース1060がネットワークに接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。第1装置20は、ネットワークインタフェース1060を介して第2装置30と通信してもよい。
【0041】
なお、第2装置30のハードウェア構成も、図6に示した例と同様である。そしてストレージデバイス1040は第2装置30の各機能(例えば取得部310、サービス提供部330、及びポイント管理部340)を実現するプログラムモジュールを記憶している。また、ストレージデバイス1040はユーザ情報記憶部320及びポイント記憶部350としても機能する。
【0042】
また、ポイント管理システム10が一つの装置で実現されている場合、ストレージデバイス1040は、第1装置20が有する各機能を実現するプログラムモジュール及び第2装置30が有する各機能を実現するプログラムモジュールを記憶している。また、ストレージデバイス1040は、データ記憶部220、ユーザ情報記憶部320、及びポイント管理部340としても機能する。
【0043】
図7は、ユーザが第1のサービスを利用するときにポイント管理システム10が行う処理の一例を示す図である。まずユーザは、端末40に、サービス特定情報を入力する。この際、端末40は、第2装置30から第1のポイントの残高を示す情報を取得し、端末40の画面に表示させてもよい。そして端末40は、サービス特定情報を、そのユーザの人特定情報と共に第2装置30に送信する。人特定情報が顔情報などの生体情報である場合、端末40は、当該端末40が有するセンサを用いて、その場で人特定情報を取得して第2装置30に送信する。
【0044】
第2装置30の取得部310は、端末40から人特定情報及びサービス特定情報を取得する(ステップS110)。次いで取得部310は、人特定情報に対応する属性情報をユーザ情報記憶部320から取得し(ステップS120)、取得した属性情報を、端末40が送信したサービス特定情報とともに第1装置20に送信する(ステップS130)。この際、取得部310は、好ましくは、第1装置20に、ユーザが特定される情報(例えば人特定情報)を送信しない。
【0045】
次いで、第1装置20の特定部210は、サービス特定情報及びデータ記憶部220に記憶されている情報を用いて、必要ポイント数を特定する(ステップS140)。例えばサービス特定情報が、公共交通機関における乗車地点及び降車地点を含んでいる場合、特定部210は、この乗車地点から降車地点に移動するための必要ポイント数を特定する。この必要ポイント数がサービスを受ける人の属性(例えば年齢)によって異なる場合、特定部210は、さらに第2装置30から取得した属性情報を用いて必要ポイント数を算出する。また、必要ポイント数が乗車日時によって異なる場合、サービス特定情報は、乗車日時を含んでいる。そして特定部210は、さらにこの乗車日時を用いて必要ポイント数を特定する。そして特定部210は、特定した必要ポイント数を第2装置30に送信する(ステップS150)。
【0046】
次いで第2装置30のサービス提供部330は、ユーザが第1のサービスを受けるために必要なチケット情報を生成し、生成したチケット情報を端末40に送信する(ステップS160)。また、ポイント管理部340は、サービス提供部330が発行したチケット情報を、ユーザの人特定情報に対応付けてポイント管理部340に記憶させるとともに、第1ポイントから必要ポイント数を減らす(ステップS170)。この状態において、チケット情報のうち使用日時は空欄になっている。
【0047】
なお、サービス提供部330は、第1ポイントの残高が必要ポイント数よりも少ない場合、ステップS160以降の処理を行わない。
【0048】
その後、ユーザは、端末40が記憶しているチケット情報を用いて、第1のサービスの提供を受ける。すると、第1装置20は、第1のサービスが提供された日時を、チケット識別情報とともに取得する(ステップS180)。すると、第1装置20は、そのチケット識別情報及び日時を第2装置30に送信する(ステップS190)。
【0049】
その後、ポイント管理部340は、そのチケット識別情報に対応する使用日時の欄に、ステップS190で取得した日時を記憶させる。またポイント管理部340は、ユーザ情報記憶部320の履歴欄を更新する。具体的には、ポイント管理部340は、ステップS190で取得したチケット識別情報に対応するチケット情報及び人特定情報を読み出し、読み出した人特定情報に対応する履歴欄に、読み出したチケット情報を記憶させる(ステップS200)。
【0050】
なお、チケット情報にはチケット識別情報が含まれている。そこで端末40は、チケット情報を使用して第1のサービスを使用する際に、ユーザの人特定情報を取得し、この人特定情報をチケット識別情報と共に第2装置30に送信してもよい。この場合、第2装置30は、この人特定情報とチケット識別情報の組み合わせが、ポイント管理部340に記憶されている情報と一致した時に、チケット情報の使用を許可するための情報を端末40に送信する。端末40は、この情報を受信した後に、チケット情報の使用を可能にする。
【0051】
また、第2装置30の取得部310は、ステップS160の後、かつステップS190の前に、人特定情報及びチケット識別情報を第1装置20に送信してもよい。この場合、第1装置20は、第1のサービスをユーザに提供する際に、端末40からチケット情報と共に、人特定情報を取得する。そして第1装置20は、チケット情報に含まれるチケット識別情報とこの人特定情報の組み合わせが、第2装置30から取得したチケット識別情報と人特定情報の組み合わせと一致した時に、第1のサービスを提供するための処理を行ってもよい。
【0052】
図8は、図7の変形例を示すフローチャートである。本図に示す例において、第1のサービスは、電車やバスなどの公共交通機関を用いた移動である。このため、サービス特定情報は、乗車地点及び降車地点を含んでいる。そして、ステップS110~ステップS130で行われる処理は、図7に示した例と同様である。
【0053】
ポイント管理システム10の特定部210は、第2装置30からサービス特定情報及び属性情報を取得する(ステップS130)と、サービス特定情報に含まれる乗車地点及び降車地点を用いて、乗車地点から降車地点までのルートを示す情報(以下、ルート情報と記載)を取得する。この際、特定部210は、データ記憶部220に記憶されている情報を用いてルート情報を生成してよいし、外部の装置からルート情報を取得してもよい。ルート情報は、一つのルートを示していてもよいし、複数のルートを示していてもよい。また、ルート情報が示すルートの少なくとも一つは、公共交通機関にとって望ましいルートであってもよい。このルートは、例えば特定の区間における混雑を回避するためのルート(以下、迂回ルートと記載)である。
【0054】
また特定部210は、必要ポイント数を特定する。ルート情報が複数のルートを示しており、かつ、少なくとも一つのルートの必要ポイント数が他のルートの必要ポイント数と異なる場合(例えば迂回ルートの必要ポイント数が他のルートの必要ポイント数より少ない場合)、特定部210は、それぞれのルートの必要ポイント数を特定する(ステップS142)。そして特定部210は、必要ポイント数とともに、ルート情報を第2装置30に送信する(ステップS152)。
【0055】
第2装置30のサービス提供部330は、第1装置20から必要ポイント数及びルート情報を取得すると、これらの情報を端末40に送信する(ステップS154)。
【0056】
端末40は、第2装置30から必要ポイント数及びルート情報を取得すると、画面にルート情報が示すルート及び必要ポイント数を表示する。ユーザは、端末40を操作し、使用するルートを確定する情報を入力する。ここでルート情報が一つのルートを示している場合、ユーザは、そのルートでよい旨の情報を入力する。また、ルート情報が複数のルートを示している場合、ユーザは、選択したルートを示す情報を入力する。すると端末40は、確定したルートを示す情報(以下、ルート特定情報と記載)を、第2装置30に送信する。
【0057】
第2装置30は、端末40からルート特定情報を取得する(ステップS156)と、そのルート特定情報が示すルートに対して、ステップS160~ステップS200に示した処理を行う。これらの処理の詳細は、図7を用いて説明した通りである。
【0058】
なお、図8に示す処理において、ステップS154,S156に示した処理は行われなくてもよい。この場合、ステップS160において、サービス提供部330はルート情報をチケット情報と共に送信する。
【0059】
なお、ポイント管理システム10は、同一のグループに属している複数のユーザをさらに複数のサブグループに分割して管理するとともに、サブグループ単位で第1ポイントを管理してもよい。この場合、ユーザ情報記憶部320は、人特定情報に、その人特定情報に対応する人が属しているサブグループの特定情報を紐づけて記憶する。また、ポイント管理部340は、サブグループ単位で第1ポイントの残高を管理する。例えば図7のステップS170において、ポイント管理部340は、処理対象となっている人特定情報に対応するサブグループの特定情報をユーザ情報記憶部320から読み出し、読み出した特定情報に対応する第1ポイントの残高から、必要ポイント数を減らす。
【0060】
またポイント管理システム10は、第1ポイントを、所定の単位(以下、ライセンスと記載)で管理してもよい。所定の単位は、例えば10ポイントであるが、これに限定されない。このようにすると、例えば上記のサブグループ別に所定の数のライセンスを与えることができるため、第1ポイントの管理や利用又は予約されたサービスの管理は容易になる。
【0061】
また、ポイント管理システム10は、ライセンス単位で第1ポイントの使用可能日時又は有効期限を設定してもよいし、予め、所定数のライセンスを所定のサービス(例えば1日分の1日乗車券(例えば周遊券や乗り放題切符)に変えていてもよい。この場合において使用可能日時内または有効期限までに消費されなかった第1ポイントまたはサービスがあった場合、これに相当するポイントは、還元されてもよいし、消費されてもよい。
【0062】
さらに、利用されてから初めて必要ポイント数が決まるサービス(例えばタクシーの利用)がある。このようなサービスが利用される場合、ポイント管理システム10は、このサービスを利用するためのチケット情報を、必要ポイント数が未定な状態で発行してもよい。この場合、図7のステップS170において、ポイント管理部340は第1ポイントの残高を更新しない。その代わりに、図7のステップS180において、第1装置20は、チケット識別情報と共に、必要ポイント数を取得する。そして図7のステップS190において、第1装置20は、必要ポイント数も送信する。そして図7のステップS200において、ポイント管理部340は、第1ポイントの残高から必要ポイント数を減らす。
【0063】
以上、本実施形態によれば、複数の人が属しているグループ(例えば企業)は、予めサービスを提供する人又は団体(企業を含む)に対価を支払い、第1ポイントを付与される。ポイント管理システム10は、そのグループが属している人がサービスを受けると、第1ポイントから、そのサービスを受けるために必要なポイント数を減らす。従って、そのグループに属している人は、サービスを受けるときに対価を支払う必要はない。また、サービスを受けた人は対価を建て替えていないため、その人が属しているグループは、サービスを受けた人に対して建て替え金額を支払う必要はない。さらに、グループには予め第1ポイントが付与されているため、サービスの提供があった後にそのグループが行うべき処理は少なくなる。従って、グループの労力および人労力は、いずれも少なくなる。
【0064】
(第2実施形態)
本実施形態に係るポイント管理システム10は、第2装置30の機能を除いて、第1実施形態に係るポイント管理システム10と同様である。
【0065】
図9は、本実施形態に係る第2装置30の機能構成の一例を示す図である。本図に示す第2装置30は、第2ポイント付与部360を備えている点を除いて、図3に示した第2装置30と同様の構成である。
【0066】
第2ポイント付与部360は、サービス特定情報及び必要ポイント数の少なくとも一方を用いて、第1のサービスを受けた人が属しているグループに第2ポイントを付与するための処理を行う。第2ポイントは、例えばマイレージポイントであり、第1のサービス及び第1のサービスとは異なるサービス(以下、第2のサービスと記載)の少なくとも一方に対して使用できる。第2ポイント付与部360は、例えば、使用された第1ポイントの数に所定の係数を乗ずることにより、付与する第2ポイントの数を算出する。ここで所定の係数は、例えば第1のサービスの種類によって決められてもよいし、固定値であってもよい。なお、第2ポイントの付与対象となる第1のサービスは、一部のサービスに限定されていてもよい。
【0067】
また、図8を用いて説明したように、第1のサービスは、電車やバスなどの公共交通機関を用いた移動であり、端末40にルート情報が送信されることがある。この場合、ユーザが特定のルート(例えば混雑を回避するためのルートなど、公共交通機関にとって望ましいルート)を使用した時(すなわちユーザが特定のルートを選択した時)に、第2ポイントを付与してもよい。
【0068】
第2ポイントの数及びその利用履歴は、ポイント記憶部350に記憶されている。そして第2ポイント付与部360は、付与した第2ポイントを用いてポイント記憶部350を更新する。なお、第2ポイントは、第1ポイントと同様の方法によって使用される。
【0069】
なお、ポイント管理部340及びポイント記憶部350が第1装置20に設けられている場合、第2ポイント付与部360は第1装置20に設けられていてもよい。
【0070】
図10は、本実施形態に係るポイント記憶部350のデータ構成の第1例を示す図である。ポイント記憶部350は、第1ポイントの残高に加えて第2ポイントの残高を記憶している。第2ポイント付与部360は、第2ポイントを付与する際、ポイント記憶部350が記憶している第2ポイントの残高を増やす。また第2ポイント付与部360は、第2ポイントが使用されると、第2ポイントの残高から、使用されたポイント数を減らす。またポイント記憶部350は、ポイントの利用履歴の一部として、使用されたポイントが第1ポイントであるか第2ポイントであるかを示す情報も記憶している。
【0071】
図11は、本実施形態に係るポイント記憶部350のデータ構成の第2例を示す図である。本図に示す例において、第2ポイント付与部360は、第2ポイントを、第1のサービスを利用したユーザに対して付与する。そしてポイント記憶部350は、第2ポイントをユーザ別に管理する。具体的には、ポイント記憶部350は、第2ポイントを人特定情報別に記憶している。
【0072】
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様に、グループおよび人の双方の労力は少なくなる。また、ポイント管理システム10は、グループ又は人に第2ポイントを付与することができる。
【0073】
(第3実施形態)
本実施形態に係るポイント管理システム10は、第1ポイントが第1のサービスの提供元別に管理されている点を除いて、上記したいずれかの実施形態と同様の構成である。
【0074】
図12は、本実施形態に係るユーザ情報記憶部320のデータ構成の一例を示す図である。本図に示す例において、ユーザ情報記憶部320は、第1ポイントの残高を、第1のサービスの提供元別に記憶している。また、チケット情報は、サービスの提供元を特定する情報も含んでいる。そしてポイント管理部340は、第1のサービスが提供されたとき、図7などのステップS190において取得したチケット識別情報を用いてサービスの提供元を特定し、特定した提供元に対応する第1のポイントの残高から必要ポイント数を減らす。
【0075】
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様に、グループおよび人の双方の労力は少なくなる。
【0076】
(第4実施形態)
本実施形態に係るポイント管理システム10は、以下の点を除いて、上記したいずれかの実施形態に係るポイント管理システム10と同様の構成である。なお、本実施形態において、第1のサービスは、電車やバスなどの公共交通機関を用いた移動である。
【0077】
図13は、本実施形態に係る第1装置20の機能構成の一例を示す図である。本図に示す例において、特定部210は、必要ポイント数と共に、沿線情報を第2装置30に送信する。沿線情報は、第1のサービスで示される移動の沿線に関する情報であり、沿線情報記憶部230に記憶されている。沿線情報は、例えば沿線に存在している店舗の広告であるが、これに限定されない。なお、沿線情報記憶部230は第1装置20の一部であってもよいし、第1装置20の外部に設けられていてもよい。
【0078】
そして第2装置30のサービス提供部330は、特定部210から取得した沿線情報を、チケット情報と共に端末40に送信する。
【0079】
なお、沿線情報記憶部230は第2装置30によって利用されてもよい。この場合、サービス提供部330が沿線情報を選択する。
【0080】
図14は、沿線情報記憶部230が記憶している情報の一例を示す図である。本図に示す例において、沿線情報記憶部230は、地点別(例えば駅別又は停留所別)に、沿線情報(例えば広告情報)を記憶している。そして特定部210(又はサービス提供部330)は、経路に含まれる地点の少なくとも一つを特定し、特定した地点に対応する沿線情報を沿線情報記憶部230から読み出す。
【0081】
図15は、本実施形態に係るポイント管理システム10が行う処理の一例を示すフローチャートである。本図において、ステップS110~ステップS140までの処理は、図7に示した例と同様である。特定部210は、必要ポイント数を特定した後(ステップS140)、沿線情報記憶部230から沿線情報を読み出す(ステップS300)。そして特定部210は、必要ポイント数と共に沿線情報を第2装置30に送信する(ステップS310)。
【0082】
第2装置30のサービス提供部330は、チケット情報を生成すると、そのチケット情報とともに沿線情報を端末40に送信する(ステップS162)。端末40は、チケット情報と共に沿線情報を画面に表示する。その後の処理(ステップS170~S200)は、図7を用いて説明した通りである。
【0083】
なお、図8に示した例において、本図のステップS300,S310,S162に示した処理が行われてもよい。この場合、ステップS300において第1ルート情報が取得され、ステップS310において第1ルート情報も第2装置30送信され、ステップS162において第1ルート情報も送信される。そしてステップS162の後にステップS156に示した処理が行われる。
【0084】
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様に、グループおよび人の双方の労力は少なくなる。また、ユーザに、移動経路の沿線に関する情報を提供できる。
【0085】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0086】
また、上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
【0087】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1.第1のサービスを受けるために必要な第1ポイントを管理するポイント管理システムであって、
前記第1ポイントは、複数の人が属しているグループ単位で管理されており、
前記複数の人のいずれかであるユーザに提供される前記第1のサービスの種類を特定するサービス特定情報を取得する取得手段と、
前記サービス特定情報を用いて、前記第1のサービスに必要な前記第1ポイントの数である必要ポイント数を特定する特定手段と、
前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための処理を行うサービス提供手段と、
前記第1ポイントから前記必要ポイント数を減らすポイント管理手段と、
を備えるポイント管理システム。
2.上記1に記載のポイント管理システムにおいて、
前記第1ポイントは、さらに前記第1のサービスの提供元別に管理されており、
前記ポイント管理手段は、前記第1のサービスの提供元の前記第1ポイントから、前記必要ポイント数を減らすポイント管理システム。
3.上記1又は2に記載のポイント管理システムにおいて、
前記サービスは、公共交通機関を用いた移動である、ポイント管理システム。
4.上記3に記載のポイント管理システムにおいて、
前記特定手段は、前記第1のサービスが提供される日時を用いて前記必要ポイント数を決定する、ポイント管理システム。
5.上記3又は4に記載のポイント管理システムにおいて、
前記サービス提供手段は、前記移動の沿線に関する情報である沿線情報を取得し、当該沿線情報を前記ユーザの端末に送信する、ポイント管理システム。
6.上記1~5のいずれか一項に記載のポイント管理システムにおいて、
前記特定手段を備える第1装置と、
前記取得手段を有する第2装置と、
を備え、
前記サービス提供手段は、前記第1装置及び前記第2装置の少なくとも一方に設けられているポイント管理システム。
7.上記6に記載のポイント管理システムにおいて、
前記第2装置は、前記第1のサービスを前記ユーザが受けるために必要なチケット情報を前記ユーザの端末に送信する、ポイント管理システム。
8.上記1~7のいずれか一項に記載のポイント管理システムにおいて、
前記取得手段は、
前記ユーザが操作する端末から、前記ユーザを特定する人特定情報を取得し、
前記人特定情報を用いて前記ユーザの属性を示す属性情報を生成し、
前記特定手段は、前記属性情報を用いて前記必要ポイント数を算出する、ポイント管理システム。
9.上記1~8のいずれか一項に記載のポイント管理システムにおいて、
前記サービス特定情報及び前記必要ポイント数の少なくとも一方を用いて、前記第1のサービス及び第2のサービスの少なくとも一方に対して使用できる第2ポイントを、前記グループに付与するための処理を行う第2ポイント付与手段を備えるポイント管理システム。
10.上記9に記載のポイント管理システムにおいて、
前記第2ポイント付与手段は、前記ユーザ別に前記第2ポイントを管理するポイント管理システム。
11.上記9又は10に記載のポイント管理システムにおいて、
前記サービスは、公共交通機関を用いた移動であり、
前記取得手段は、前記サービス特定情報の少なくとも一部として、前記移動の出発地及び目的地を取得し、
前記特定手段は、前記出発地及び前記目的地を用いて、前記出発地から前記目的地までのルートの一つである特定ルートを特定し、当該特定ルートを示す情報を前記ユーザが操作する端末に送信し、
前記第2ポイント付与手段は、前記ユーザが前記特定ルートを利用した時に、前記第2ポイントを付与する、ポイント管理システム。
12.第1のサービスを受けるために必要な第1ポイントを管理するポイント管理方法であって、
前記第1ポイントは、複数の人が属しているグループ単位で管理されており、
前記複数の人のいずれかであるユーザに提供される前記第1のサービスの種類を特定するサービス特定情報を取得する取得処理と、
前記サービス特定情報を用いて、前記第1のサービスに必要な前記第1ポイントの数である必要ポイント数を特定する特定処理と、
前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための処理を行うサービス提供処理と、
前記第1ポイントから前記必要ポイント数を減らすポイント管理処理と、
を少なくとも一つのコンピュータを用いて行う、ポイント管理方法。
13.上記12に記載のポイント管理方法において、
前記第1ポイントは、さらに前記第1のサービスの提供元別に管理されており、
前記ポイント管理処理において、前記コンピュータは、前記第1のサービスの提供元の前記第1ポイントから、前記必要ポイント数を減らすポイント管理方法。
14.上記12又は13に記載のポイント管理方法において、
前記サービスは、公共交通機関を用いた移動である、ポイント管理方法。
15.上記14に記載のポイント管理方法において、
前記特定処理において、前記コンピュータは、前記第1のサービスが提供される日時を用いて前記必要ポイント数を決定する、ポイント管理方法。
16.上記14又は15に記載のポイント管理方法において、
前記サービス提供処理において、前記コンピュータは、前記移動の沿線に関する情報である沿線情報を取得し、当該沿線情報を前記ユーザの端末に送信する、ポイント管理方法。
17.上記12~16のいずれか一項に記載のポイント管理方法において、
前記少なくとも一つのコンピュータは、
前記特定処理を行う第1コンピュータと、
前記取得処理を行う第2コンピュータと、
を備え、
前記サービス提供処理は、前記第1コンピュータ及び前記第2コンピュータの少なくとも一方により行われるポイント管理方法。
18.上記17に記載のポイント管理方法において、
前記第2コンピュータは、前記第1のサービスを前記ユーザが受けるために必要なチケット情報を前記ユーザの端末に送信する、ポイント管理方法。
19.上記12~18のいずれか一項に記載のポイント管理方法において、
前記取得処理において、前記コンピュータは、
前記ユーザが操作する端末から、前記ユーザを特定する人特定情報を取得し、
前記人特定情報を用いて前記ユーザの属性を示す属性情報を生成し、
前記特定処理において、前記コンピュータは、前記属性情報を用いて前記必要ポイント数を算出する、ポイント管理方法。
20.上記12~19のいずれか一項に記載のポイント管理方法において、
前記コンピュータは、前記サービス特定情報及び前記必要ポイント数の少なくとも一方を用いて、前記第1のサービス及び第2のサービスの少なくとも一方に対して使用できる第2ポイントを、前記グループに付与するための処理を行う第2ポイント付与処理を行うポイント管理方法。
21.上記20に記載のポイント管理方法において、
前記第2ポイント付与処理において、前記コンピュータは、前記ユーザ別に前記第2ポイントを管理するポイント管理方法。
22.上記20又は21に記載のポイント管理方法において、
前記サービスは、公共交通機関を用いた移動であり、
前記取得処理において、前記コンピュータは、前記サービス特定情報の少なくとも一部として、前記移動の出発地及び目的地を取得し、
前記特定処理において、前記コンピュータは、前記出発地及び前記目的地を用いて、前記出発地から前記目的地までのルートの一つである特定ルートを特定し、当該特定ルートを示す情報を前記ユーザが操作する端末に送信し、
前記第2ポイント付与処理において、前記コンピュータは、前記ユーザが前記特定ルートを利用した時に、前記第2ポイントを付与する、ポイント管理方法。
23.少なくとも一つのコンピュータを有するシステムを、第1のサービスを受けるために必要な第1ポイントを管理するポイント管理システムとして動作させるプログラムであって、
前記第1ポイントは、複数の人が属しているグループ単位で管理されており、
前記システムに、
前記複数の人のいずれかであるユーザに提供される前記第1のサービスの種類を特定するサービス特定情報を取得する取得機能と、
前記サービス特定情報を用いて、前記第1のサービスに必要な前記第1ポイントの数である必要ポイント数を特定する特定機能と、
前記第1のサービスを前記ユーザに提供するための処理を行うサービス提供機能と、
前記第1ポイントから前記必要ポイント数を減らすポイント管理機能と、
を行わせるプログラム。
24.上記23に記載のプログラムにおいて、
前記第1ポイントは、さらに前記第1のサービスの提供元別に管理されており、
前記ポイント管理機能は、前記第1のサービスの提供元の前記第1ポイントから、前記必要ポイント数を減らすプログラム。
25.上記23又は24に記載のプログラムにおいて、
前記サービスは、公共交通機関を用いた移動である、プログラム。
26.上記25に記載のプログラムにおいて、
前記特定機能は、前記第1のサービスが提供される日時を用いて前記必要ポイント数を決定する、プログラム。
27.上記25又は26に記載のプログラムにおいて、
前記サービス提供機能は、前記移動の沿線に関する情報である沿線情報を取得し、当該沿線情報を前記ユーザの端末に送信する、プログラム。
28.上記23~27のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記システムは、
前記特定機能を有する第1コンピュータと、
前記取得機能を有する第2コンピュータと、
を備え、
前記第1コンピュータ及び前記第2コンピュータの少なくとも一方は、前記サービス提供機能を有するプログラム。
29.上記28に記載のプログラムにおいて、
前記第2コンピュータは、前記第1のサービスを前記ユーザが受けるために必要なチケット情報を前記ユーザの端末に送信する、プログラム。
30.上記23~29のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記取得機能は、
前記ユーザが操作する端末から、前記ユーザを特定する人特定情報を取得し、
前記人特定情報を用いて前記ユーザの属性を示す属性情報を生成し、
前記特定機能は、前記属性情報を用いて前記必要ポイント数を算出する、プログラム。
31.上記23~30のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
前記システムに、
前記サービス特定情報及び前記必要ポイント数の少なくとも一方を用いて、前記第1のサービス及び第2のサービスの少なくとも一方に対して使用できる第2ポイントを、前記グループに付与するための処理を行う第2ポイント付与機能をさらに持たせるプログラム。
32.上記31に記載のプログラムにおいて、
前記第2ポイント付与機能は、前記ユーザ別に前記第2ポイントを管理するプログラム。
33.上記31又は32に記載のプログラムにおいて、
前記サービスは、公共交通機関を用いた移動であり、
前記取得機能は、前記サービス特定情報の少なくとも一部として、前記移動の出発地及び目的地を取得し、
前記特定機能は、前記出発地及び前記目的地を用いて、前記出発地から前記目的地までのルートの一つである特定ルートを特定し、当該特定ルートを示す情報を前記ユーザが操作する端末に送信し、
前記第2ポイント付与機能は、前記ユーザが前記特定ルートを利用した時に、前記第2ポイントを付与する、プログラム。
【符号の説明】
【0088】
10 ポイント管理システム
20 第1装置
30 第2装置
40 端末
210 特定部
220 データ記憶部
230 沿線情報記憶部
310 取得部
320 ユーザ情報記憶部
330 サービス提供部
340 ポイント管理部
350 ポイント記憶部
360 第2ポイント付与部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15