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特許7593442情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/14 20120101AFI20241126BHJP
   G06Q 30/0251 20230101ALI20241126BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20241126BHJP
【FI】
G06Q50/14
G06Q30/0251
G09G5/00 550C
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023105212
(22)【出願日】2023-06-27
(62)【分割の表示】P 2022505673の分割
【原出願日】2020-03-12
(65)【公開番号】P2023126847
(43)【公開日】2023-09-12
【審査請求日】2023-06-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002044
【氏名又は名称】弁理士法人ブライタス
(72)【発明者】
【氏名】小林 雅典
(72)【発明者】
【氏名】市川 昭彦
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】成田国際空港の「おもてなし」新ビジネス,月刊事業構想,事業構想大学院大学出版部,2014年01月01日,第16号,p.120-121
【文献】インバウンド観光と対話・コミュニケーション,[online],2019年03月07日,[令和6年8月2日検索], インターネット<URL:https://www.jttri.or.jp/members/journal/assets/no78_event02.pdf>
【文献】南紀白浜「IoTおもてなしサービス実証」の顔認証サービス施設が拡大,[online],2019年10月25日,p.1-4,[2020年9月1日検索], インターネット<URL:http://shirahama-airport.jp/ application/files/6515/7196/9665/PressRelease20191025_Iot-add5places.pdf>
【文献】あなたのスマホが海外旅行のコンシェルジュに!,[online],2018年11月03日,[2020年9月1日検索], インターネット<URL:https://web.archive.org/web/20181103204744/https://prtimes.jp/ main/html/rd/p/000000173.000003373.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G09G 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機から降機した乗客の生体情報を取得する、生体情報取得手段と、
前記乗客のフライト情報及び前記乗客の生体情報を対応付けて予め記憶した記憶装置から、取得された生体情報に対応するフライト情報を取得する、フライト情報取得手段と、
取得された前記フライト情報から、前記乗客が、前記航空機からの降機後、航空機に再搭乗する客であるかを判定する、乗客判定手段と、
前記乗客が再搭乗する客である場合、前記フライト情報に基づき前記乗客が参加可能なツアーを検索する、ツアー検索手段と、
検索されたツアーの情報を表示装置に表示する、表示制御手段と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
ツアーの観光地に関する観光地情報を取得する、観光地情報取得手段をさらに備え、
前記ツアー検索手段は、前記乗客が再搭乗する客である場合、前記観光情報および前記フライト情報に基づき前記乗客が参加可能なツアーを検索する、情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記観光地情報は、前記ツアーの観光地の混雑度である、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の情報処理装置であって、
前記ツアー検索手段は、前記フライト情報から前記乗客の空港での滞在時間を取得し、
前記滞在時間に基づいて、前記乗客に適したツアーを決定する、
情報処理装置。
【請求項5】
コンピュータが実行する方法であって、
航空機から降機した乗客の生体情報を取得し、
前記乗客のフライト情報及び前記乗客の生体情報を対応付けて予め記憶した記憶装置から、取得された生体情報に対応するフライト情報を取得し、
取得された前記フライト情報から、前記乗客が、前記航空機からの降機後、航空機に再
搭乗する客であるかを判定し、
前記乗客が再搭乗する客である場合、前記フライト情報に基づき前記乗客が参加可能なツアーを検索し、
検索されたツアーの情報を表示装置に表示する、
情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータに、
航空機から降機した乗客の生体情報を取得させ、
前記乗客のフライト情報及び前記乗客の生体情報を対応付けて予め記憶した記憶装置から、取得された生体情報に対応するフライト情報を取得させ、
取得された前記フライト情報から、前記乗客が、前記航空機からの降機後、航空機に再搭乗する客であるかを判定させ、
前記乗客が再搭乗する客である場合、前記フライト情報に基づき前記乗客が参加可能なツアーを検索させ、
検索されたツアーの情報を表示装置に表示させる、
プログラム。
【請求項7】
航空機から降機した乗客の生体情報を取得する、生体情報取得手段と、
前記乗客のフライト情報及び前記乗客の生体情報を対応付けて予め記憶した記憶装置から、取得された生体情報に対応するフライト情報を取得する、フライト情報取得手段と、
取得された前記フライト情報から、前記乗客が、前記航空機からの降機後、航空機に再搭乗する客であるかを判定する、乗客判定手段と、
前記乗客が再搭乗する客である場合、前記フライト情報に基づいて選択された観光地を案内する情報を出力する、出力手段と、
を備える、情報処理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理装置であって、
前記出力手段は、前記フライト情報から推定された前記乗客の空港での滞在時間に基づき選択された前記観光地を案内する情報を出力する、情報処理装置。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の情報処理装置であって、
観光地に関する観光地情報を取得する、観光地情報取得手段をさらに備え、
前記出力手段は、前記乗客が再搭乗する客である場合、前記観光地情報および前記フライト情報に基づき選択された前記観光地を案内する情報を出力する、情報処理装置。
【請求項10】
請求項9に記載の情報処理装置であって、
前記観光地情報は、前記観光地の混雑度である、
情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータが実行する方法であって、
航空機から降機した乗客の生体情報を取得し、
前記乗客のフライト情報及び前記乗客の生体情報を対応付けて予め記憶した記憶装置から、取得された生体情報に対応するフライト情報を取得し、
取得された前記フライト情報から、前記乗客が、前記航空機からの降機後、航空機に再搭乗する客であるかを判定し、
前記乗客が再搭乗する客である場合、前記フライト情報に基づいて選択された観光地を案内する情報を出力する、
情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータに、
航空機から降機した乗客の生体情報を取得させ、
前記乗客のフライト情報及び前記乗客の生体情報を対応付けて予め記憶した記憶装置から、取得された生体情報に対応するフライト情報を取得させ、
取得された前記フライト情報から、前記乗客が、前記航空機からの降機後、航空機に再搭乗する客であるかを判定させ、
前記乗客が再搭乗する客である場合、前記フライト情報に基づいて選択された観光地を案内する情報を出力させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
空港施設には、様々な情報を表示する表示装置が多数設置されている。表示装置には、航空機のフライト情報、空港施設に関する情報、空港に乗り入れている交通機関に関する情報などが表示される。このような表示装置に、個々の乗客に適したサービス内容を表示するようにできれば、各乗客は高い満足度を得ることができる。そこで、特許文献1のように、利用者に応じて適切な情報を表示する技術が提案されている。特許文献1では、撮像した人物の顔画像から、その人物の属性情報(年齢など)を取得し、属性情報に基づいたおすすめ商品を表示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-8375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、空港、特にハブ空港の場合、乗客は、航空機の乗り継ぎなどのために、空港に長時間滞在することがある。この場合、乗客のなかには、乗り継ぎのために降り立った空港でツアーに参加する乗客がいる。開催中のツアーに関する情報を表示装置に表示することで、そのような乗客の空港滞在中の満足度を高めることができる。しかしながら、特許文献1のように、各乗客の属性に基づくツアーが選択され、乗客がそのツアーに参加した場合であっても、ツアーの行き先の状況によっては、乗客は、そのツアーに満足できないことがある。
【0005】
そこで、本発明の目的の一例は、航空機から降機した乗客に対して最適なツアーを提案する、情報処理装置、情報処理方法、及び、プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一側面における情報処理装置は、
航空機から降機した乗客の生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記乗客のフライト情報及び前記乗客の生体情報を対応付けて予め記憶した記憶装置から、取得された生体情報に対応するフライト情報を取得する、フライト情報取得部と、
取得された前記フライト情報から、前記乗客が、前記航空機からの降機後、航空機に再搭乗する客であるかを判定する、乗客判定部と、
ツアーの観光地に関する観光地情報を取得する観光地情報取得部と、
前記乗客が再搭乗する客である場合、前記観光地情報および前記フライト情報に基づき前記乗客が参加可能なツアーを検索するツアー検索部と、
検索されたツアーの情報を表示装置に表示する表示制御部と、
を備える。
【0007】
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における情報処理方法は、
航空機から降機した乗客の生体情報を取得するステップと、
前記乗客のフライト情報及び前記乗客の生体情報を対応付けて予め記憶した記憶装置から、取得された生体情報に対応するフライト情報を取得する、ステップと、
取得された前記フライト情報から、前記乗客が、前記航空機からの降機後、航空機に再搭乗する客であるかを判定する、ステップと、
ツアーの観光地に関する観光地情報を取得するステップと、
前記乗客が再搭乗する客である場合、前記観光地情報および前記フライト情報に基づき前記乗客が参加可能なツアーを検索するステップと、
検索されたツアーの情報を表示装置に表示するステップと、
を備える。
【0008】
さらに、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、
コンピュータに、
航空機から降機した乗客の生体情報を取得するステップと、
前記乗客のフライト情報及び前記乗客の生体情報を対応付けて予め記憶した記憶装置から、取得された生体情報に対応するフライト情報を取得する、ステップと、
取得された前記フライト情報から、前記乗客が、前記航空機からの降機後、航空機に再搭乗する客であるかを判定する、ステップと、
前記乗客が再搭乗する客である場合、前記乗客が参加可能なツアーを検索するステップと、
ツアーの観光地に関する観光地情報を取得するステップと、
前記乗客が再搭乗する客である場合、前記観光地情報および前記フライト情報に基づき前記乗客が参加可能なツアーを検索するステップと、
を実行させる命令を含むプログラム。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、航空機から降機した乗客に対して最適なツアーを表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図2図2は、情報処理装置を具体的に説明するためのブロック図である。
図3図3は、情報処理装置による情報表示を説明するための図である。
図4図4は、空港に設置された表示装置に表示される表示画面の一例を示す図である。
図5図5は、乗客が所有する表示装置に表示される表示画面の一例を示す図である。
図6図6は、乗客が所有する表示装置に表示される表示画面の一例を示す図である。
図7図7は、情報処理装置の動作を示すフロー図である。
図8図8は、情報処理装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態における、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムについて、図1図8を参照しながら説明する。
【0012】
[装置構成]
最初に、本実施形態における情報処理装置の構成について図1を用いて説明する。図1は、情報処理装置10の構成を示すブロック図である。
【0013】
情報処理装置10は、トランジット又はトランスファーのために長時間空港に滞在する乗客に向けて、最適なツアーを提案する装置である。情報処理装置10は、生体情報取得部1、フライト情報取得部2、乗客判定部3、観光地情報取得部4と、ツアー検索部5と、表示制御部6と、を備えている。
【0014】
生体情報取得部1は、航空機から降機した乗客の生体情報を取得する。生体情報は、顔画像データ、指紋データ、声帯データ、虹彩データなどである。
【0015】
フライト情報取得部2は、乗客のフライト情報及び乗客の生体情報を対応付けて予め記憶した記憶装置から、生体情報取得部1により取得された生体情報に対応するフライト情報を取得する。フライト情報の具体的内容は後述する。
【0016】
乗客判定部3は、フライト情報取得部2により取得されたフライト情報から、乗客が、航空機からの降機後、航空機に再搭乗する客(以下、乗り継ぎ客と言う)であるかを判定する。
【0017】
観光地情報取得部4は、ツアーの観光地に関する観光地情報を取得する。観光地情報の具体的内容は後述する。
【0018】
ツアー検索部5は、乗客が再搭乗する客である場合、観光地情報およびフライト情報に基づき乗客が参加可能なツアーを検索する。
【0019】
表示制御部6は、ツアー検索部5により検索されたツアーの情報を表示装置に表示する。
【0020】
この構成の情報処理装置10は、航空機から降機した乗客が乗り継ぎ客である場合、その乗客に、最適なツアーを表示することができる。例えば、乗り継ぎ客は、長時間空港に滞在することがある。このため、情報処理装置10が、ツアーの情報を表示して、乗り継ぎ客に提案することで、乗り継ぎ客は、空港での待ち時間を有効に過ごすことができる。
【0021】
続いて、本実施形態における情報処理装置10の構成について更に具体的に説明する。
【0022】
図2は、情報処理装置10を具体的に説明するためのブロック図である。図3は、情報処理装置10による情報表示を説明するための図である。以下では、生体情報は顔画像データとして説明する。
【0023】
情報処理装置10は、撮像装置51、記憶装置52及び表示装置53とデータ通信可能に接続している。
【0024】
撮像装置51は、空港施設内に設置され、乗客55の顔を撮像する装置である。撮像装置51は、例えば、空港の到着ゲート、手荷物受取所など、航空機から降機した乗客55の顔を撮像できる場所に設置されている。図3は、撮像装置51が到着ゲート61に設けられており、到着ゲート61を通過する乗客55の顔を撮像している状態を示す。
【0025】
記憶装置52は、乗客55の識別情報と、乗客55の顔画像データとを対応付けて記憶している。識別情報は、固有情報と、フライト情報とを含む。固有情報は、乗客55のパスポートの情報及び電子メールアドレスなどである。パスポートの情報には、氏名、国籍、性別、パスポート番号などが含まれる。フライト情報は、乗客55の目的地、経由地、航空機の発着時間などに関する情報である。フライト情報は、少なくとも、乗客55が乗り継ぎ客であるかを判定できる情報、例えば、乗客55の目的地の情報、搭乗する航空機の発着情報などを含んでいればよく、フライト情報に含まれる情報は、上記に限定されない。
【0026】
例えば、出発空港でのチェックイン時に、乗客55のパスポートと、顔画像データとが一致することで本人確認が行われたうえで、顔画像データと、フライト情報と、固有情報とが対応付けられて、記憶装置52に登録される。乗客55は、例えば、空港に設置された専用端末から登録する。これにより、チェックイン以降の各タッチポイントで乗客55の顔を撮像することで、本人確認が可能となる。各タッチポイントでは、顔が撮像されると、撮像された顔画像データを用いた1対N照合により、記憶装置52から、乗客55の顔画像データが選択される。選択された顔画像データに対応する固有情報及びフライト情報が取得されることで、各タッチポイントでの本人確認が行われる。なお、各タッチポイントでの顔認証による本人確認を行えることで、乗客55の手続状況を管理することが可能となる。
【0027】
顔認証による各種手続き、及び、記憶装置に記憶する処理は、情報処理装置10が行ってもよいし、別の装置が行ってもよい。また、上記説明では、チェックイン時に、顔画像データと、固有情報及びフライト情報とが記憶装置52に登録されているが、記憶装置52に登録するタイミングは、これに限定されない。例えば、乗客55がスマートフォンなどの携帯端末の専用アプリ、専用ウェブサイトなどから、予め固有情報及びフライト情報と、顔画像データとを対応付けて記憶してもよい。
【0028】
表示装置53は、空港内で、例えば、到着ゲート61付近に設置されている。表示装置53は、例えば液晶ディスプレイ装置であり、種々の情報を表示する。なお、表示装置53には撮像装置が一体に設けられ、又は、表示装置53と連携して、表示装置53とは別に撮像装置が設けられ、表示装置53を見ている乗客55の顔を撮像するようにしていてもよい。
【0029】
情報処理装置10と記憶装置52とは、ネットワークに接続されており、その設置場所は、空港内であってもよいし、空港とは別の施設であってもよい。
【0030】
また、情報処理装置10は、表示装置54に対してデータの送信が可能である。表示装置54は、例えば、乗客55が所有するスマートフォン、タブレット端末、PC(パーソナルコンピュータ)などである。情報処理装置10は、乗客55の顔を撮像して得られた固有情報に含まれる電子メールアドレスを用いて、表示装置54に対して電子メールを送信する。
【0031】
情報処理装置10は、上記のように、生体情報取得部1、フライト情報取得部2、乗客判定部3、観光地情報取得部4、ツアー検索部5、及び表示制御部6を備えている。
【0032】
生体情報取得部1は、撮像装置51から乗客55の顔画像データを取得する。例えば、図3に示すように、乗客55が到着ゲート61を通過する際、撮像装置51は、その乗客55の顔を撮像する。生体情報取得部1は、到着ゲート61を通過する乗客55の顔画像データを取得する。なお、表示装置53に撮像装置が設けられている場合、生体情報取得部1は、表示装置53を見ているときに撮像された、乗客55の顔画像データを取得するようにしてもよい。
【0033】
フライト情報取得部2は、生体情報取得部1が顔画像データを取得すると、その顔画像データを用いた1対N照合により、記憶装置52から顔画像データを選択する。フライト情報取得部2は、選択した顔画像データに紐づく識別情報を記憶装置52から取得する。識別情報には、フライト情報が含まれる。フライト情報取得部2は、識別情報を取得することで、フライト情報を取得する。
【0034】
乗客判定部3は、フライト情報取得部2が取得したフライト情報から、生体情報取得部1が撮像した乗客55が乗り継ぎ客であるかを判定する。例えば、乗客判定部3は、乗客55を撮像した空港(撮像装置51の設置空港)が、フライト情報に含まれる乗客55の目的地であるかを判定する。目的地でない場合、乗客判定部3は、乗客55は乗り継ぎ客であると判定する。
【0035】
なお、乗り継ぎ客には、降機した航空機と異なる航空機に再搭乗する乗客、及び、降機した航空機と同じ航空機に再搭乗する乗客を含む。
【0036】
ツアー検索部5は、乗客55が参加可能なツアーを検索する。参加可能なツアーとは、本日行われているツアーである。なお、ツアー検索部5は、乗客55が空港に滞在する時間をフライト情報から推定し、本日行われているツアーのなかから、滞在時間内に完了するツアーを検索してもよい。滞在時間は、例えば、現在時刻から再搭乗する乗り換え便が搭乗開始するまでの時間である。ツアー検索部5は、ツアー提供会社から情報を提供してもらってツアーを検索してもよいし、記憶装置52に情報を記憶しておき、記憶装置52から検索してもよい。
【0037】
観光地情報取得部4は、ツアー検索部5が検索したツアーの観光地情報を取得する。なお、予めツアーが指定されていて、観光地情報取得部4は、その指定されたツアーの観光地情報を取得するようにしてもよい。観光地情報は、ツアーの行き先である観光地に関する情報であって、例えば、観光地の混雑度、天気、観光地で行われるイベント、観光地周辺の交通状況、などの情報である。
【0038】
観光地の混雑度は、ツアーに関係なく観光地にいる人の密集度であってもよいし、その観光地に向かうツアーの参加者数であってもよい。観光地情報取得部4による観光地の混雑度の取得方法は、種々の方法がある。
【0039】
例えば、観光地情報取得部4は、観光地に設置された撮像装置で撮像された画像データから画像認識により人の顔を検出する。そして、観光地情報取得部4は、撮像装置の一視野あたりに検出した人の数を、密集度(混雑度)として取得してもよい。または、観光地情報取得部4は、画像認識で検出した人の数を、混雑度として取得してもよい。あるいは、観光地情報取得部4は、観光地の管理者又は関係者などから直接混雑状況を受信して、人間の感覚による混雑状況(10mなど、所定面積あたりの人の数)を混雑度として取得してもよい。
【0040】
または、観光地情報取得部4は、ツアー検索部5が検索したツアーの参加人数を、混雑度として取得してもよい。ツアーの参加人数は、例えば、乗客55に提案しようとしているツアーに、これまで申し込まれた人数であってもよいし、同じ観光地を行き先とするツアーに参加している人の数であってもよい。また、乗り継ぎ客は、空港において、顔画像データが登録されている。このため、観光地に設置される撮像装置で撮像された顔画像データを用いた顔認証により、その観光地にいる乗り継ぎ客が把握できる。そして、ツアーの参加人数は、その把握した乗り継ぎ客の人数としてもよい。
【0041】
また、観光地情報取得部4は、空港又は観光地でのショップなどで顔認証により行われた決済数、又は、観光地に設置された、撮像装置を有するサイネージなどで行われた顔認証の数をカウントすることで、混雑度を算出してもよい。さらには、観光地情報取得部4は、統計情報又は機械学習を用いて、混雑度の予想値を算出してもよい。
【0042】
天気の情報は、現況の天気、気圧、風向、風速、気温、湿度など大気の状態に関する情報、及び、今後の降水確率の情報を含む。この天気の情報、イベント、周辺の交通状況などの情報は、外部の情報提供業者などから取得することができる。
【0043】
ツアー検索部5は、自身がフライト情報に基づいて検索したツアーから、観光地情報取得部4で取得された観光地情報に基づくツアーを選択する。
【0044】
混雑度に基づいてツアーを選択する場合、ツアー検索部5は、例えば、混雑度が所定値を超えていると、そのツアーを選択しないようにする。または、混雑度が「第1値~第2値」であれば「ツアーA」を選択、混雑度が「第2値~第3値」であれば「ツアーB」を選択する、といったルールが予め設定されているとする。そして、そのルールにおいて観光地情報取得部4が取得した混雑度に対応するツアーが、ツアー検索部5により検索されていた場合、ツアー検索部5は、そのツアーを乗客55に提案するツアーとして選択する。
【0045】
なお、ツアー検索部5は、混雑度が所定値未満であると、行き先が閑散としているため、そのツアーを選択しないようにしてもよい。
【0046】
天気の情報に基づいてツアーを選択する場合、ツアー検索部5は、現況が雨である、降水確率が所定値を超えている、温度が所定温度を超えている、又は風力が所定値を超えているなどであれば、そのツアーを選択しないようにする。また、混雑度と同様に、予め設定されたルールに従い、観光地情報取得部4が取得した天気の情報(例えば、降水確率)に対応するツアーを検索していた場合、ツアー検索部5は、そのツアーを乗客55に提案するツアーとして選択する。
【0047】
交通状況に基づいて選択する場合、ツアー検索部5は、空港と観光地との往復時間を計算する。そして、ツアー検索部5は、乗客55の空港の滞在時間から往復時間を差し引いた時間が所定値以上となるツアーを選択する。あるいは、所定値未満であると、観光地での滞在時間が短いため、そのツアーを選択しないようにする。
【0048】
観光地で行われるイベントの情報に基づいて選択する場合、ツアー検索部5は、イベントが行われているツアーを優先的に選択する。
【0049】
なお、ツアー検索部5が、どの観光地情報に基づいてツアーを選択するかは、適宜変更可能である。混雑度を優先して選択するようにしてもよいし、天気を優先して選択するようにしてもよい。また、複数の情報、例えば、混雑度と降水確率とを組み合わせて、ツアーを選択してもよい。この場合、例えば、混雑度が「50%」であり、降水確率が「30%以上」であればツアーAを選択する、混雑度が「80%」であり、降水確率が「30%以上」であればツアーBを選択する、などの対応ルールを予め設定しておく。そして、対応するツアーを検索していた場合、ツアー検索部5は、そのツアーを乗客55に提案するツアーとして選択する。
【0050】
表示制御部6は、ツアー検索部5が検索及び選択したツアーの情報を、表示装置53に表示し、又は、その乗客55が所有する表示装置54へ、電子メールにより送信して、乗客55にツアーを提案する。
【0051】
図4は、空港に設置された表示装置53に表示される表示画面の一例を示す図である。
【0052】
表示制御部6は、航空機から降機した乗客55が乗り継ぎ客であると、図4に示すような、ツアーの情報を表示装置53に表示して、乗客55にツアーを提案する。図4は、ツアーの行き先の混雑度に基づいて選択されたツアー、及び、行き先の天気に基づいて選択されたツアーの情報を含む表示画面の一例である。なお、表示装置53が、例えばタッチパネル式である場合、表示されたツアーの情報が選択されると、さらに詳細な情報が表示されるようにしてもよい。
【0053】
図5及び図6は、乗客55が所有する表示装置54に表示される表示画面の一例を示す図である。図5及び図6は、ツアーの観光地の混雑度に基づいて選択されたツアー、及び、観光地のイベントに基づいて選択されたツアーの情報を含む表示画面の一例である。なお、表示装置54に表示されたツアーの情報が選択されると、さらに詳細な情報が表示されるようにしてもよい。
【0054】
表示制御部6は、固有情報に含まれる電子メールアドレスに基づき、ツアーの情報を含む電子メールを表示装置54に送信する。これにより、表示装置54には、図5に示すような、メール画面が表示される。なお、図5のメール画面において、表示したツアーが選択されると、その詳細な情報を表示するWebサイトへアクセスするようにしてもよい。
【0055】
または、表示制御部6は、ツアーの情報を表示するWebサイトのアドレスを、電子メールで表示装置54へ送信する。表示装置54の所有者(乗客55)は、電子メールに含まれるアドレスをタップ(クリック)することで、図6に示すような、Webサイト画面が表示される。
【0056】
なお、表示制御部6は、図4図6に示す表示画面に、付随する情報を含めてもよい。付随する情報とは、例えば、ツアー参加者の年齢層、性別、国籍などである。乗客55は、付随する情報を見ることで、提案されたツアーのなかから、さらに自身に合うツアーを絞り込むことができる。
【0057】
[装置動作]
次に、本実施形態における情報処理装置10の動作について図7を用いて説明する。図7は、情報処理装置10の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図1図6を参酌する。また、本実施形態では、情報処理装置10を動作させることによって、状況通知方法が実施される。よって、本実施形態における情報処理方法の説明は、以下の情報処理装置10の動作説明に代える。また、図7の説明においても、生体情報は顔画像データとする。
【0058】
生体情報取得部1は、撮像装置51で撮像された顔画像データを取得する(S1)。フライト情報取得部2は、顔画像データに対応する識別情報を記憶装置52から取得することで、フライト情報を取得する(S2)。乗客判定部3は、S2で取得されたフライト情報から、顔画像データの乗客55が、乗り継ぎ客であるかを判定する(S3)。
【0059】
乗り継ぎ客である場合(S3:YES)、ツアー検索部5は、本日開催のツアーを検索する(S4)。観光地情報取得部4は、検索されたツアーの観光地に関する観光地情報を取得する(S5)。
【0060】
ツアー検索部5は、自身が検索したツアーから観光地情報に基づいてツアーを選択する(S6)。表示制御部6は、選択されたツアーの情報を表示装置53、54に表示する(S7)。表示装置54に表示する場合には、表示制御部6は、表示装置54に、表示させる情報を含む電子メール、又は、その情報が表示されるWebサイトのアドレスを含む電子メールを送信する。この場合、S2で取得した識別情報を取得することで、固有情報が取得され、その固有情報に含まれる電子メールアドレスに基づいて、電子メールが送信される。
【0061】
乗客55が乗り継ぎ客でない場合(S3:NO)、ツアーの検索などの処理が実行されることなく、本フローは終了する。
【0062】
[プログラム]
本実施形態におけるプログラムは、コンピュータに、図7に示すステップS1~S7を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施形態における情報処理装置10と情報処理方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、生体情報取得部1、フライト情報取得部2、乗客判定部3、観光地情報取得部4、ツアー検索部5、及び表示制御部6として機能し、処理を行なう。
【0063】
なお、本実施形態のプログラムをインストールするコンピュータが、表示制御部6として機能していれば、本実施形態におけるプログラムは、コンピュータに、図7に示すステップS1~S6を実行させるプログラムであれば良い。つまり、プログラムをインストールするコンピュータが、生成された情報を表示する機能を備えていれば、本実施形態のプログラムは、コンピュータにツアーの情報を生成させ、表示装置53、54への画面表示は、既存の表示機能を利用するようにすればよい。
【0064】
また、本実施形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、生体情報取得部1、フライト情報取得部2、乗客判定部3、観光地情報取得部4、ツアー検索部5、及び表示制御部6のいずれかとして機能しても良い。
【0065】
また、コンピュータとしては、汎用のPCの他に、スマートフォン、タブレット型端末装置が挙げられる。
【0066】
(装置の物理構成)
ここで、実施形態におけるプログラムを実行することによって、情報処理装置10を実現するコンピュータについて図8を用いて説明する。図8は、情報処理装置10を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
【0067】
図8に示すように、コンピュータ110は、CPU(Central Processing Unit)111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。なお、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていても良い。
【0068】
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
【0069】
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
【0070】
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記憶媒体、又はCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記憶媒体が挙げられる。
【0071】
上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)~(付記36)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
【0072】
(付記1)
航空機から降機した乗客の生体情報を取得する生体情報取得部と、
前記乗客のフライト情報及び前記乗客の生体情報を対応付けて予め記憶した記憶装置から、取得された生体情報に対応するフライト情報を取得する、フライト情報取得部と、
取得された前記フライト情報から、前記乗客が、前記航空機からの降機後、航空機に再搭乗する客であるかを判定する、乗客判定部と、
ツアーの観光地に関する観光地情報を取得する観光地情報取得部と、
前記乗客が再搭乗する客である場合、前記観光地情報および前記フライト情報に基づき前記乗客が参加可能なツアーを検索するツアー検索部と、
検索されたツアーの情報を表示装置に表示する表示制御部と、
を備える、情報処理装置。
【0073】
(付記2)
付記1に記載の情報処理装置であって、
前記観光地情報は、前記ツアーの観光地の混雑度である、
情報処理装置。
【0074】
(付記3)
付記2に記載の情報処理装置であって、
前記混雑度は、前記ツアーの観光地の人の密集度である、
情報処理装置。
【0075】
(付記4)
付記3に記載の情報処理装置であって、
前記密集度は、前記観光地に設置された撮像装置で撮像された画像データから画像認識により人の顔を検出して、前記撮像装置の一視野あたりに検出した人の数である、
情報処理装置。
【0076】
(付記5)
付記3に記載の情報処理装置であって、
前記密集度は、人により判断された、所定面積あたりの人の数である、
情報処理装置。
【0077】
(付記6)
付記2に記載の情報処理装置であって、
前記混雑度は、前記ツアーへの参加人数である、
情報処理装置。
【0078】
(付記7)
付記2に記載の情報処理装置であって、
前記混雑度は、観光地が同じツアーへの参加人数である、
情報処理装置。
【0079】
(付記8)
付記2に記載の情報処理装置であって、
前記混雑度は、空港又は前記観光地での顔認証による決済数である、
情報処理装置。
【0080】
(付記9)
付記2に記載の情報処理装置であって、
前記混雑度は、前記観光地で行われた顔認証の数である、
情報処理装置。
【0081】
(付記10)
付記1から付記9のいずれか一つに記載の情報処理装置であって、
前記ツアー検索部は、前記フライト情報から前記乗客の空港での滞在時間を取得し、前記滞在時間に基づいて、前記乗客に適したツアーを決定する、
情報処理装置。
【0082】
(付記11)
付記10に記載の情報処理装置であって、
前記ツアー検索部は、前記空港とツアー目的地との往復時間を取得し、前記滞在時間から前記往復時間を差し引いた時間が所定値以上となるツアーを決定する、
情報処理装置。
【0083】
(付記12)
付記1から付記11のいずれか一つに記載の情報処理装置であって、
前記生体情報は顔画像データである、
情報処理装置。
【0084】
(付記13)
航空機から降機した乗客の生体情報を取得するステップと、
前記乗客のフライト情報及び前記乗客の生体情報を対応付けて予め記憶した記憶装置から、取得された生体情報に対応するフライト情報を取得するステップと、
取得された前記フライト情報から、前記乗客が、前記航空機からの降機後、航空機に再搭乗する客であるかを判定するステップと、
ツアーの観光地に関する観光地情報を取得するステップと、
前記乗客が再搭乗する客である場合、前記観光地情報および前記フライト情報に基づき前記乗客が参加可能なツアーを検索するステップと、
検索されたツアーの情報を表示装置に表示するステップと、
を備えた、情報処理方法。
【0085】
(付記14)
付記13に記載の情報処理方法であって、
前記観光地情報は、前記ツアーの観光地の混雑度である、
情報処理方法。
【0086】
(付記15)
付記14に記載の情報処理方法であって、
前記混雑度は、前記ツアーの観光地の人の密集度である、
情報処理方法。
【0087】
(付記16)
付記15に記載の情報処理方法であって、
前記密集度は、前記観光地に設置された撮像装置で撮像された画像データから画像認識により人の顔を検出して、前記撮像装置の一視野あたりに検出した人の数である、
情報処理方法。
【0088】
(付記17)
付記15に記載の情報処理方法であって、
前記密集度は、人により判断された、所定面積あたりの人の数である、
情報処理方法。
【0089】
(付記18)
付記14に記載の情報処理方法であって、
前記混雑度は、前記ツアーへの参加人数である、
情報処理方法。
【0090】
(付記19)
付記14に記載の情報処理方法であって、
前記混雑度は、観光地が同じツアーへの参加人数である、
情報処理装置。
【0091】
(付記20)
付記14に記載の情報処理方法であって、
前記混雑度は、空港又は前記観光地での顔認証による決済数である、
情報処理方法。
【0092】
(付記21)
付記14に記載の情報処理方法であって、
前記混雑度は、前記観光地で行われた顔認証の数である、
情報処理方法。
【0093】
(付記22)
付記13から付記21のいずれか一つに記載の情報処理方法であって、
前記ツアーを検索するステップでは、前記フライト情報から前記乗客の空港での滞在時間を取得し、前記滞在時間に基づいて、前記乗客に適したツアーを決定する、
情報処理方法。
【0094】
(付記23)
付記22に記載の情報処理方法であって、
前記ツアーを検索するステップでは、前記空港とツアー目的地との往復時間を取得し、前記滞在時間から前記往復時間を差し引いた時間が所定値以上となるツアーを決定する、
情報処理方法。
【0095】
(付記24)
付記13から付記23のいずれか一つに記載の情報処理方法であって、
前記生体情報は顔画像データである、
情報処理方法。
【0096】
(付記25)
コンピュータに、
航空機から降機した乗客の生体情報を取得するステップと、
前記乗客のフライト情報及び前記乗客の生体情報を対応付けて予め記憶した記憶装置から、取得された生体情報に対応するフライト情報を取得するステップと、
取得された前記フライト情報から、前記乗客が、前記航空機からの降機後、航空機に再搭乗する客であるかを判定するステップと、
ツアーの観光地に関する観光地情報を取得するステップと、
前記乗客が再搭乗する客である場合、前記観光地情報および前記フライト情報に基づき前記乗客が参加可能なツアーを検索するステップと、
を実行させる命令を含むプログラム。
【0097】
(付記26)
付記25に記載のプログラムであって、
前記観光地情報は、前記ツアーの観光地の混雑度である、
プログラム。
【0098】
(付記27)
付記26に記載のプログラムであって、
前記混雑度は、前記ツアーの観光地の人の密集度である、
プログラム。
【0099】
(付記28)
付記27に記載のプログラムであって、
前記密集度は、前記観光地に設置された撮像装置で撮像された画像データから画像認識により人の顔を検出して、前記撮像装置の一視野あたりに検出した人の数である、
プログラム。
【0100】
(付記29)
付記27に記載のプログラムであって、
前記密集度は、人により判断された、所定面積あたりの人の数である、
プログラム。
【0101】
(付記30)
付記26に記載のプログラムであって、
前記混雑度は、前記ツアーへの参加人数である、
プログラム。
【0102】
(付記31)
付記26に記載のプログラムであって、
前記混雑度は、観光地が同じツアーへの参加人数である、
プログラム。
【0103】
(付記32)
付記26に記載のプログラムであって、
前記混雑度は、空港又は前記観光地での顔認証による決済数である、
プログラム。
【0104】
(付記33)
付記26に記載のプログラムであって、
前記混雑度は、前記観光地で行われた顔認証の数である、
プログラム。
【0105】
(付記34)
付記25から付記33のいずれか一つに記載のプログラムであって、
前記ツアーを検索するステップでは、前記フライト情報から前記乗客の空港での滞在時間を取得し、前記滞在時間に基づいて、前記乗客に適したツアーを決定する、
プログラム。
【0106】
(付記35)
付記34に記載のプログラムであって、
前記ツアーを検索するステップでは、前記空港とツアー目的地との往復時間を取得し、前記滞在時間から前記往復時間を差し引いた時間が所定値以上となるツアーを決定する、
プログラム。
【0107】
(付記36)
付記25から付記35のいずれか一つに記載のプログラムであって、
前記生体情報は顔画像データである、
プログラム。
【符号の説明】
【0108】
1 生体情報取得部
2 フライト情報取得部
3 乗客判定部
4 観光地情報取得部
5 ツアー検索部
6 表示制御部
10 情報処理装置
51 撮像装置
52 記憶装置
53 表示装置
54 表示装置
55 乗客
61 到着ゲート
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8