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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】ユーザ装置及びユーザ装置の方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20241126BHJP
   H04W 72/21 20230101ALI20241126BHJP
   H04W 72/566 20230101ALI20241126BHJP
   H04W 72/11 20230101ALI20241126BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/21
H04W72/566
H04W72/11
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2023518239
(86)(22)【出願日】2020-09-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-11
(86)【国際出願番号】 CN2020116881
(87)【国際公開番号】W WO2022061533
(87)【国際公開日】2022-03-31
【審査請求日】2023-05-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
(72)【発明者】
【氏名】リアン リン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Intel Corporation,UCI enhancements for eURLLC,3GPP TSG RAN WG1#98b R1-1910661,フランス,3GPP,2019年10月08日
【文献】WILUS Inc.,Discussion on HARQ-ACK enhancement for IIoT/URLLC,3GPP TSG RAN WG1#102-e R1-2006887,フランス,3GPP,2020年08月08日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半永続的スケジューリング(SPS)物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の受信に対する第1のHybrid Automatic Repeat Request-Acknowledge(HARQ-ACK)情報と、第1のダウンリンク制御情報(DCI)によってトリガされるPUCCH送信における第2のHARQ-ACK情報と、を物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に多重化し、
前記PUCCHを送信し、
前記第2のHARQ-ACK情報は、前記第1のHARQ-ACK情報と同じ優先度を有
時分割複信(TDD)通信により前記第1のHARQ-ACK情報がドロップした場合に、前記第1のHARQ-ACK情報を遅延させることをさらに含み、
前記多重化は、遅延する前記第1のHARQ-ACK情報と、前記第1のHARQ-ACK情報と同じ優先度の前記第2のHARQ-ACK情報と、の多重化である、
ユーザ装置(UE)の方法。
【請求項2】
半永続的スケジューリング(SPS)物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の受信に対する第1のHybrid Automatic Repeat Request-Acknowledge(HARQ-ACK)情報と、第1のダウンリンク制御情報(DCI)によってトリガされるPUCCH送信における第2のHARQ-ACK情報と、を物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に多重化する手段と、
前記PUCCHを送信する手段と、
を含み、
前記第2のHARQ-ACK情報は、前記第1のHARQ-ACK情報と同じ優先度を有
時分割複信(TDD)通信により前記第1のHARQ-ACK情報がドロップした場合に、前記第1のHARQ-ACK情報を遅延させる手段をさらに含み、
前記多重化は、遅延する前記第1のHARQ-ACK情報と、前記第1のHARQ-ACK情報と同じ優先度の前記第2のHARQ-ACK情報と、の多重化である、
ユーザ装置(UE)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、概して通信の分野に関し、特に、ハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)フィードバックを送信するための解決手段に関する。
【背景技術】
【0002】
通信システムにおいて、送信の信頼性を向上させるために、HARQメカニズムが広く使われている。HARQにおいて受信機は、送信機からのデータが正しく検出された場合は肯定応答(ACK)を、データが正しく検出されなかった場合は否定応答(NACK)を送信機にフィードバックする。そして送信機は、受信機からACK又はNACKを受信したかどうかによって、新規送信又は再送信を行う。
【0003】
短い周期を有する1つ又は複数の半永続的スケジューリング(SPS:Semi-Persistent Scheduling)構成が設定された端末装置では、所定の時分割複信(TDD:Time Division Duplexing)構成において、SPS PDSCHに対するHARQフィードバック用に、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)送信に利用できるアップリンク(UL)シンボルが存在しない場合がある。これはSPS PDSCHの送信性能を低下させることになる。対応するHARQフィードバックがなければ、SPSの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)が常に再送されることになり、非効率的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
概して、本開示の例示的な実施形態は、HARQフィードバックを送信するための解決手段を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様では、通信のための方法が提供される。前記方法は、第1の半永続的スケジューリング(SPS)ダウンリンク送信に対する第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックの送信用の第1のリソースが利用不可能であるとの決定に従って、端末装置において、時間領域で前記第1のリソースより後の第2のリソースを決定することを含む。前記方法は、前記第2のリソースにおいて前記第1のHARQフィードバックをネットワーク装置に送信することをさらに含む。
【0006】
第2の態様では、通信のための方法が提供される。前記方法は、少なくとも1つの半永続的スケジューリング(SPS)ダウンリンク送信に対する少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックの送信用のリソースが利用不可能であるとの決定に従って、端末装置において、ネットワーク装置からHARQ Acknowledge(HARQ-ACK)コードブックについての要求を受信することを含む。前記方法は、前記少なくとも1つのHARQフィードバックを含む前記HARQ-ACKコードブックを前記ネットワーク装置に送信することをさらに含む。
【0007】
第3の態様では、通信のための方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置から端末装置に、第1の半永続的スケジューリング(SPS)ダウンリンク送信を行うことを含む。前記方法は、前記第1のSPSダウンリンク送信に対する第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを第1のリソースで受信できないことに応じて、第2のリソースにおいて、前記第1のHARQフィードバックを前記端末装置から受信することを含む。前記第2のリソースは、時間領域で前記第1のリソースより後にある。
【0008】
第4の態様では、通信のための方法が提供される。前記方法は、少なくとも1つの半永続的スケジューリング(SPS)ダウンリンク送信に対する少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを受信できないことに応じて、ネットワーク装置から、要求又はHARQ Acknowledge(HARQ-ACK)コードブックを端末装置に送信することを含む。前記方法は、前記少なくとも1つのHARQフィードバックを含む前記HARQ-ACKコードブックを前記端末装置から受信することをさらに含む。
【0009】
第5の態様では、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッサと、命令が格納されたメモリとを備える。前記メモリ及び前記命令は、前記プロセッサとともに、前記端末装置に前記第1の態様にかかる方法を実行させるように構成されている。
【0010】
第6の態様では、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッサと、命令が格納されたメモリとを備える。前記メモリ及び前記命令は、前記プロセッサとともに、前記端末装置に前記第2の態様にかかる方法を実行させるように構成されている。
【0011】
第7の態様では、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッサと、命令が格納されたメモリとを備える。前記メモリ及び前記命令は、前記プロセッサとともに、前記ネットワーク装置に前記第1の態様にかかる方法を実行させるように構成されている。
【0012】
第8の態様では、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッサと、命令が格納されたメモリとを備える。前記メモリ及び前記命令は、前記プロセッサとともに、前記ネットワーク装置に前記第2の態様にかかる方法を実行させるように構成されている。
【0013】
第9の態様では、命令が格納されたコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、装置の少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合に、前記装置に、前記第1の態様にかかる方法を実行させる。
【0014】
第10の態様では、命令が格納されたコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、装置の少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合に、前記装置に、前記第2の態様にかかる方法を実行させる。
【0015】
第11の態様では、命令が格納されたコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、装置の少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合に、前記装置に、前記第3の態様にかかる方法を実行させる。
【0016】
第12の態様では、命令が格納されたコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、装置の少なくとも1つのプロセッサにおいて実行された場合に、前記装置に、前記第4の態様にかかる方法を実行させる。
【0017】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要な特徴又は必須の特徴を特定することを意図したものではなく、本開示の範囲を限定するために用いることを意図したものでもないことを理解されたい。本開示の他の特徴は、以下の説明を通して容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
添付図面における本開示のいくつかの実施形態のより詳細な説明を通じて、本開示の上記及び他の目的、特徴及び利点がより明らかになるであろう。
【0019】
図1伝統的な解決手段にかかる、送信リソースがないためにSPSダウンリンク送信に対するHARQフィードバックがキャンセルされる例を示す
【0020】
図2本開示のいくつかの実施形態を実施可能な通信ネットワークの模式図である
【0021】
図3】本開示のいくつかの実施形態にかかるHARQフィードバック送信の例示的なプロセスを示す例示的なシグナリングチャートを示す。
【0022】
図4A】本開示のいくつかの実施形態にかかるHARQフィードバック送信の例示的なプロセスの概略ブロック図を示す。
図4B】本開示のいくつかの実施形態にかかるHARQフィードバック送信の例示的なプロセスの概略ブロック図を示す。
図4C】本開示のいくつかの実施形態にかかるHARQフィードバック送信の例示的なプロセスの概略ブロック図を示す。
図4D】本開示のいくつかの実施形態にかかるHARQフィードバック送信の例示的なプロセスの概略ブロック図を示す。
図4E】本開示のいくつかの実施形態にかかるHARQフィードバック送信の例示的なプロセスの概略ブロック図を示す。
図4F】本開示のいくつかの実施形態にかかるHARQフィードバック送信の例示的なプロセスの概略ブロック図を示す。
図4G】本開示のいくつかの実施形態にかかるHARQフィードバック送信の例示的なプロセスの概略ブロック図を示す。
図4H】本開示のいくつかの実施形態にかかるHARQフィードバック送信の例示的なプロセスの概略ブロック図を示す。
図4I】本開示のいくつかの実施形態にかかるHARQフィードバック送信の例示的なプロセスの概略ブロック図を示す。
図4J】本開示のいくつかの実施形態にかかるHARQフィードバック送信の例示的なプロセスの概略ブロック図を示す。
【0023】
図5】本開示のいくつかの実施形態にかかるHARQフィードバック送信の例示的なプロセスを示す例示的なシグナリングチャートを示す。
【0024】
図6】本開示のいくつかの実施形態にかかるHARQフィードバック送信の例示的なプロセスの概略ブロック図を示す。
【0025】
図7A】本開示のいくつかの実施形態にかかるHARQ-ACKコードブックの概略ブロック図を示す。
図7B】本開示のいくつかの実施形態にかかるHARQ-ACKコードブックの概略ブロック図を示す。
図7C】本開示のいくつかの実施形態にかかるHARQ-ACKコードブックの概略ブロック図を示す。
【0026】
図8】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法のフローチャートを示す。
【0027】
図9】本開示のいくつかの実施形態にかかる別の例示的な方法のフローチャートを示す。
【0028】
図10】本開示のいくつかの実施形態にかかる別の例示的な方法のフローチャートを示す。
【0029】
図11】本開示のいくつかの実施形態にかかるさらに別の例示的な方法のフローチャートを示す。
【0030】
図12】本開示のいくつかの実施形態を実施するのに好適な装置の概略ブロック図である。
【0031】
全ての図面において、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本開示の原理について、いくつかの例示的な実施形態を参照しながら説明する。これらの実施形態は、単に説明を目的として示されるもので、当業者が本開示を理解し実施する際に役立つものであり、本開示の範囲に対するいかなる限定も示唆しないことを理解されたい。本明細書で説明する本開示は、以下で説明するもの以外にも様々な方法で実施することができる。
【0033】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されない限り、使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
【0034】
本明細書で使用する場合、「ネットワーク装置(network device)」又は「基地局」(BS:base station)という用語は、端末装置が通信を実行することができるセル又はカバレッジを提供又はホストすることが可能な装置を指す。ネットワーク装置の例としては、Node B(NodeB又はNB)、Evolved NodeB(eNodeB又はeNB)、次世代(next generation)NodeB(gNB)、V2X通信用のインフラストラクチャ装置、送信/受信ポイント(TRP:Transmission/Reception Point)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、無線ヘッド(RH:radio head)、リモート無線ヘッド(RRH:remote radio head)、フェムトノード、ピコノード等の低電力ノード等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0035】
本明細書において、「端末装置(terminal device)」という用語は、無線又は有線の通信機能を有する任意の装置を指す。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE:user equipment)、車載端末装置、歩行者用装置、路側機、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、移動電話、携帯電話、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラ等の撮像装置、ゲーム機器、音楽保存・再生装置、無線/有線でのインターネットアクセス及び閲覧を可能にするインターネット装置等が挙げられるが、それらに限定されない。議論のために、端末装置の例としてUEを参照しながら、いくつかの実施形態を説明する。用語「端末装置」及び「ユーザ装置」(UE)は、本開示の文脈では互換的に使用され得る。
【0036】
本明細書で使用される場合、単数形の「1つ(a)」、「1つ(an)」、及び「上記(the)」は、文脈で別途明確に示されない限り、複数形も含むことを意図している。「含む」という用語及びその変形は、「含むがこれに限定されない」ことを意味する開放的(オープン)な用語として解釈される。「・・・に基づいて」という用語は、「・・・に少なくとも部分的に基づいて」と解釈される。「一(one)実施形態」及び「1つの(an)実施形態」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」と解釈される。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と解釈される。「第1」、「第2」等の用語は、異なる対象又は同じ対象を指してもよい。以下の内容には、明示的及び暗黙的な他の定義が含まれることがある。
【0037】
いくつかの例において、値、手順又は装置は、「最適」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」等と称される。理解される点として、こうした説明は、使用される複数の機能的代替の中から、選択可能であると示すことを意図しており、こうした選択は、他の選択と比べて、より優れていたり、より小さかったり、より高かったり、又はより好ましかったりする必要はない。
【0038】
図1は、伝統的な解決手段にかかる、送信リソースがないためにSPSダウンリンク送信に対するHARQフィードバックがキャンセルされる例示100を示す。
【0039】
例示100において端末装置には、1スロット周期と、スロットベースのHARQフィードバックと、アクティブ化ダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)における2であるHARQタイミング値Kとを有するSPS構成(SPS configuration)が設定されている。
【0040】
図1に示すように、スロット101において、ネットワーク装置はPDSCHにおいて端末装置に対してSPS送信を行う。以下、PDSCHにおけるSPS送信はSPS PDSCHとも称される。端末装置は、HARQタイミング値Kに基づいて、スロット101のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックが、スロット102で送信されると決定する。しかし、TDD構成(TDD configuration)103に基づいて、端末装置は、スロット102がダウンリンク送信用に設定されていると決定する。したがって、端末装置は、スロット102は、スロット101のSPS PDSCHに対するHARQフィードバック送信には利用不可能であると決定する。この場合、端末装置はHARQフィードバック送信をキャンセルする場合がある。HARQフィードバックがなければ、SPS PDSCHが常に再送されることになり、非効率的である。
【0041】
伝統的な解決手段における上記の技術的課題を解決するために、第1の態様において、本開示の実施形態は、HARQフィードバック送信の解決手段を提供する。この解決手段では、端末装置が、SPSダウンリンク送信に対するHARQフィードバック送信用に第1のリソースが利用不可能であると決定した場合、端末装置は、次に利用可能なリソースまでHARQフィードバック送信を遅延させる。このようにして、キャンセルされたHARQフィードバックをネットワーク装置に再送信することができる。こうすることで、SPSダウンリンク送信の再送を抑制することができる。
【0042】
第2の態様において、本開示の実施形態は、HARQフィードバックを送信するための解決手段を提供する。この解決手段では、ネットワーク装置が端末装置に、SPSダウンリンク送信に対するHARQフィードバックグループの再送要求を送信する。端末装置は要求を受信すると、HARQフィードバックグループを含むHARQ-ACKコードブックをネットワーク装置に送信する。このようにして、キャンセルされたHARQフィードバックをネットワーク装置に再送信することができる。こうすることで、SPSダウンリンク送信の再送を抑制することができる。
【0043】
本開示の実施形態は、任意の好適なシナリオに適用され得る。例えば、本開示の実施形態は、URLLC(Ultra-reliable and Low Latency Communication)において実施されてもよい。あるいは、本開示の実施形態は、以下のいずれかで実施することができる。能力が低いNRデバイス、新無線(NR)MIMO(multiple-input and multiple-output)、NRサイドリンク強化(NR Sidelink Enhancements)、52.6GHz超の周波数でのNRシステム、71GHzまでのNR運用拡張、非地上系ネットワーク(NTN:non-terrestrial network)における狭帯域IoT(NB-IoT:narrow band-Internet of Thing)/強化されたマシンタイプ通信(eMTC:enhanced Machine Type Communication)、NTN、UE省電力機能強化、NRカバレッジ拡張、NB-IoTとLTE-MTC、統合アクセスバックホール(IAB:Integrated Access and Backhaul)、NRマルチキャスト・ブロードキャストサービス、又は、マルチ無線デュアルコネクティビティの強化。
【0044】
図2は、本開示のいくつかの実施形態を実施可能な通信環境200の模式図である。図2に示すように、通信環境200は通信ネットワーク200と称されてもよく、端末装置120と端末装置130にサービスを提供するネットワーク装置110を含む。特に、端末装置120は通信チャネル105を介してネットワーク装置110と通信してもよく、端末装置130は通信チャネル115を介してネットワーク装置110と通信してもよい。
【0045】
ネットワーク装置110から端末装置120又は端末装置130への送信の場合、通信チャネル105又は115は、ダウンリンクチャネルと称されることがある。端末装置120又は端末装置130からネットワーク装置110への送信の場合、通信チャネル105又は115は、アップリンクチャネルと称されることがある。
【0046】
図2の通信環境200では、ネットワーク装置110、端末装置120及び端末装置130が示されているが、本開示の実施形態は、互いに通信する他の任意の適切な通信装置にも同様に適用可能である。すなわち、本開示の実施形態は、図2の例示的シナリオに限定されない。この点について図2では、端末装置120、130が携帯電話として概略的に描かれているが、これは例示にすぎずいかなる限定も示唆しないことを理解されたい。他の実施形態において、端末装置120、130は、他の任意の無線通信装置、例えば、車載型の端末装置であってもよい。
【0047】
図2に示す端末装置の数とネットワーク装置の数は、説明のためのものにすぎず、いかなる限定も示唆しないことを理解されたい。通信環境200は、本開示の実施形態を実施するのに適した任意の適切な数の端末装置、任意の適切な数のネットワーク装置、及び任意の適切な数の他の通信装置を含んでもよい。さらに、あらゆる通信装置間では、様々な無線通信だけでなく、(必要に応じて)有線通信が行われてもよいことが理解されるであろう。
【0048】
通信環境200における通信は、任意の適切な規格に準拠してもよく、規格は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)、EC-GSM-IoT(Extended Coverage Global System for Mobile Internet of Things)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTEエボリューション(LTE-Evolution)、LTEアドバンスト(LTE-A:LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)等を含むが、これらに限定されない。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例には、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが含まれるが、これらに限定されない。
【0049】
本開示の原理及び実施について、図3図11を参照しながら以下に詳細に説明する。図3は、本開示のいくつかの実施形態にかかるHARQフィードバック送信の例示的なプロセス300を示す例示的なシグナリングチャートを示す。議論を目的として、図2を参照して通信プロセス300について説明する。しかしながら、通信プロセス300は、ネットワーク装置と端末装置が互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。
【0050】
図3に示すように、ネットワーク装置110は、第1のSPSダウンリンク送信を端末装置120に送信する(310)。端末装置120は、第1のSPSダウンリンク送信に対する第1のHARQフィードバックの送信用の第1のリソースが利用可能であるか利用不可能であるかを決定する(320)。第1のリソースが利用不可能と決定された場合、端末装置120は、時間領域で第1のリソースより後の第2のリソースを決定する(330)。次に端末装置120は、第2のリソースにおいて第1のHARQフィードバックをネットワーク装置に送信する(340)。
【0051】
本開示によれば、端末装置は、第1のリソースより後の第2のリソースまで、HARQフィードバックの送信を遅延させる。このようにして、HARQフィードバックをネットワーク装置に送信することができる。こうすることで、SPSダウンリンク送信の再送を抑制することができる。
【0052】
いくつかの例示的な実施形態において、第2のリソースは、第1のSPSダウンリンク送信とは異なる第2のSPSダウンリンク送信に対する第2のHARQフィードバックの送信用に設定されたリソースの中で、最も早く利用可能なリソースである。以下、最も早く利用可能なリソースは、第1のリソースに最も近い利用可能なリソースとも称される。これについて、図4Aを参照しながら説明する。
【0053】
図4Aは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、第2のSPSダウンリンク送信に対する第2のHARQフィードバックの送信用に設定された第2のリソースにおいて、第1のHARQフィードバックが送信される例示410を示す。議論を目的として、図2を参照して例示410について説明する。しかしながら、例示410は、ネットワーク装置と端末装置が互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。
【0054】
例示410において、端末装置120にはSPS構成#1が設定されている。SPS構成#1のHARQタイミング値K1は、2と示されている。ネットワーク装置110は、スロットn、n+2でSPS PDSCHを送信し、スロットn+1で動的ダウンリンク送信を行う。以下、PDSCHでの動的送信はDG PDSCHとも称される。スロットn+3のPUCCHリソースは、DG PDSCHに対するHARQフィードバックの送信用に設定されている。スロットn+4のPUCCHリソースは、SPS PDSCHに対するHARQフィードバックの送信用に設定されている。
【0055】
端末装置120は、SPS構成#1のHARQタイミング値K1に基づいて、スロットnのSPS PDSCHに対するHARQフィードバックがスロットn+2で送信されると決定する。しかし、TDD構成(図示せず)に基づいて、端末装置120は、スロットn+2がダウンリンク送信用に設定されていると決定する。したがって端末装置120は、スロットn+2が、スロットnのSPS PDSCHに対するHARQフィードバックの送信用に利用不可能であると決定する。この場合、端末装置120は、HARQフィードバックの送信を延期する。
【0056】
端末装置120は、SPS PDSCHについてのHARQタイミング値K1に基づいて、スロットn+2のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックがスロットn+4で送信されると決定する。
【0057】
端末装置120は、スロットnのSPS PDSCHに対する延期されたHARQフィードバックを、スロットn+2のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックと多重化する。次に端末装置120は、多重化されたHARQフィードバックを、スロットn+4においてネットワーク装置110に送信する。
【0058】
表1は、例示410の擬似コード(pseudo code)を示す。
【表1】
【0059】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のHARQフィードバックは、第2のHARQフィードバックと同じ優先度を有する。
【0060】
いくつかの例示的な実施形態において、第3のSPSダウンリンク送信に対する第3のHARQフィードバックの送信用の第3のリソースが利用不可能である場合、端末装置120は、第1のHARQフィードバック及び第3のHARQフィードバックを第2のHARQフィードバックと多重化することによって第1のHARQ-ACKコードブックを生成してもよい。第3のリソースは、時間領域で第2のリソースより前にある。次に端末装置120は、第2のリソースにおいて第1のHARQ-ACKコードブックを送信する。
【0061】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のHARQ-ACKコードブックを生成するために、端末装置120は、第1のHARQフィードバックと第3のHARQフィードバックを1ビットとして束ねてもよい。次に端末装置120は、当該1ビットを第2のHARQフィードバックと多重化することにより第1のHARQ-ACKコードブックを生成する。これについては図4Bを参照して説明する。
【0062】
図4Bは、本開示のいくつかの実施形態に従って、延期されたHARQフィードバックが送信のために1ビットとして束ねられる例示420を示す。議論を目的として、図2を参照して例示420について説明する。しかしながら、例示420は、ネットワーク装置と端末装置が互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。
【0063】
例示420において、端末装置120には、1スロット周期を有するSPS構成#1が設定されている。SPS構成#1のHARQタイミング値K1は、3と示されている。ネットワーク装置110は、SPS構成#1のスロットn、n+1、n+2、n+4、n+5、n+6でSPS PDSCHを送信する。スロットn+3、n+7のPUCCHリソースは、SPSダウンリンク送信に対するHARQフィードバックの送信用に設定されている。
【0064】
端末装置120は、SPS構成#1のHARQタイミング値K1に基づいて、スロットn+1のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックがスロットn+4で送信され、スロットn+2のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックがスロットn+5で送信されると決定する。しかし、TDD構成(図示せず)に基づいて、端末装置120は、スロットn+4、n+5がダウンリンク送信用に設定されていると決定する。したがって、端末装置120は、スロットn+4、n+5は、スロットn+1、n+2のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックの送信用に利用不可能であると決定する。この場合、端末装置120は、HARQフィードバックの送信を延期する。
【0065】
端末装置120は、SPS構成#1のHARQタイミング値K1に基づいて、スロットn+4のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックがスロットn+7で送信されると決定する。
【0066】
オーバーヘッドを削減するために、端末装置120は、図4Cに示すように、スロットn+1、n+2のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックを1ビットとして束ねてもよい。次に端末装置120は、当該1ビットを、スロットn+4のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックと多重化することにより、HARQ-ACKコードブック430を生成する。
【0067】
あるいは、端末装置120は、図4Dに示すように、スロットn+1、n+2のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックを1ビットとして束ねなくてもよい。図4Dに示すように、端末装置120は、スロットn+1、n+2のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックを、スロットn+4のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックの前に配置することにより、HARQ-ACKコードブック435を生成する。当然ながら端末装置120は、スロットn+4のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックの後に、スロットn+1、n+2のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックを配置することによって、HARQ-ACKコードブック435を生成してもよい。
【0068】
このような例示的な実施形態では、HARQ-ACKコードブックのサイズは、延期されたHARQ-ACKビットと、当該スロットに示された本来のHARQ-ACKビットとの合計に等しい。
【0069】
このような例示的な実施形態では、HARQ-ACKビットは、第1、第2及び第3のSPSダウンリンク送信が受信されるDLスロットのインデックス、第1、第2及び第3のSPSダウンリンク送信用のSPS構成のインデックス、又は第1、第2及び第3のSPSダウンリンク送信用に設定されたコンポーネントキャリア(CC)のインデックスのうち、少なくとも1つの順序で配列されてもよい。例えば、単一のSPS構成で非キャリアアグリゲーション(CA)の場合、HARQ-ACKビットは、SPS PDSCH受信用のDLスロットのインデックスの昇順に配列されてもよい。複数のSPS構成で非CAの場合、HARQ-ACKビットは、SPS構成のインデックスごとにSPS PDSCH受信用のDLスロットのインデックスの昇順に配列され、さらに、SPS構成のインデックスの昇順に配列されてもよい。複数のSPS構成でCAの場合、HARQ-ACKビットは、{SPS構成のインデックス,サービングセルインデックス}ごとにDLスロットの昇順に配列されてから、{サービングセルインデックス}ごとにSPS構成のインデックスの昇順に配列され、さらにサービングセルインデックスの昇順に配列されてもよい。
【0070】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のHARQフィードバックは、第2のHARQフィードバックと異なる優先度を有する。これについては図4Eを参照して説明する。
【0071】
図4Eは、本開示のいくつかの実施形態に従って、第2のSPSダウンリンク送信に対する第2のHARQフィードバックの送信用に設定された第2のリソースにおいて、第1のHARQフィードバックが送信される例示440を示す。議論を目的として、図2を参照して例示440について説明する。しかしながら、例示440は、ネットワーク装置と端末装置が互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。
【0072】
例示440において、端末装置120にはSPS構成#1とSPS構成#2が設定されている。SPS構成#1のHARQタイミング値K1は、2と示されている。SPS構成#2のHARQタイミング値K1は、2と示されている。ネットワーク装置110は、SPS構成#1のスロットn、n+2でSPS PDSCHを送信し、SPS構成#2のスロットn+1でSPS PDSCHを送信する。スロットn+3、n+4のPUCCHリソースは、SPSダウンリンク送信に対するHARQフィードバックの送信用に設定されている。スロットnのSPS PDSCHとスロットn+2のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックは高い優先度を有する。スロットn+1のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックは、低い優先度を有する。
【0073】
端末装置120は、SPS構成#1のHARQタイミング値K1に基づいて、スロットnのSPS PDSCHに対するHARQフィードバックがスロットn+2で送信されると決定する。しかし、TDD構成(図示せず)に基づいて、端末装置120は、スロットn+2がダウンリンク送信用に設定されていると決定する。したがって端末装置120は、スロットn+2が、スロットnのSPS PDSCHに対するHARQフィードバックの送信用に利用不可能であると決定する。この場合、端末装置120は、HARQフィードバックの送信を延期する。
【0074】
端末装置120は、SPS構成#2のHARQタイミング値K1に基づいて、スロットn+1のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックがスロットn+3で送信されると決定する。
【0075】
端末装置120は、スロットnのSPS PDSCHに対する延期されたHARQフィードバックを、スロットn+1のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックと多重化する。次に端末装置120は、多重化されたHARQフィードバックを、スロットn+3においてネットワーク装置110に送信する。
【0076】
例示440では、優先度が高いSPS PDSCHに対する延期されたHARQフィードバックが、優先度が低いSPS PDSCHに対するHARQフィードバックと多重化されて、ネットワーク装置110に送信される。したがって、延期されたHARQフィードバックの送信の遅延が抑制される。
【0077】
いくつかの例示的な実施形態において、第2のリソースは、動的ダウンリンク送信に対するHARQフィードバックの送信用に設定される。これについては図4Fを参照して説明する。
【0078】
図4Fは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、動的ダウンリンク送信に対するHARQフィードバックの送信用に設定された第2のリソースにおいて、第1のHARQフィードバックが送信される例示450を示す。以下、動的ダウンリンク送信に対するHARQフィードバックは、動的HARQフィードバックとも称される。議論を目的として、図2を参照して例示450について説明する。しかしながら、例示450は、ネットワーク装置と端末装置が互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。
【0079】
例示450において、端末装置120にはSPS構成#1が設定されている。SPS構成#1のHARQタイミング値K1は、2と示されている。ネットワーク装置110は、スロットn、n+2でSPS PDSCHを送信し、スロットn+1で動的ダウンリンク送信を行う。以下、PDSCHでの動的送信はDG PDSCHとも称される。スロットn+3のPUCCHリソースは、DG PDSCHに対するHARQフィードバックの送信用に設定されている。スロットn+4のPUCCHリソースは、SPS PDSCHに対するHARQフィードバックの送信用に設定されている。
【0080】
端末装置120は、SPS構成#1のHARQタイミング値K1に基づいて、スロットnのSPS PDSCHに対するHARQフィードバックがスロットn+2で送信されると決定する。しかし、TDD構成(図示せず)に基づいて、端末装置120は、スロットn+2がダウンリンク送信用に設定されていると決定する。したがって端末装置120は、スロットn+2が、スロットnのSPS PDSCHに対するHARQフィードバックの送信用に利用不可能であると決定する。この場合、端末装置120は、HARQフィードバックの送信を延期する。
【0081】
端末装置120は、DG PDSCHについてのHARQタイミング値K1に基づいて、スロットn+1のDG PDSCHに対するHARQフィードバックがスロットn+3で送信されると決定する。
【0082】
端末装置120は、スロットnのSPS PDSCHに対する延期されたHARQフィードバックを、スロットn+1のDG PDSCHに対するHARQフィードバックと多重化して、HARQ-ACKコードブックを生成する。次に端末装置120は、多重化されたHARQフィードバックを含むHARQ-ACKコードブックを、スロットn+3においてネットワーク装置110に送信する。以下、SPS PDSCHに対する延期されたHARQフィードバックと、DG PDSCHに対するHARQフィードバックとを含むHARQ-ACKコードブックは、Type-1 HARQ-ACKコードブックであってもよい。
【0083】
例示450において、SPS PDSCHに対する延期されたHARQフィードバックは、DG PDSCHに対するHARQフィードバックと多重化されてネットワーク装置110に送信される。したがって、延期されたHARQフィードバックの送信の遅延が抑制される。
【0084】
表2は、例示450の擬似コードを示す。
【表2】
【0085】
理解されるように、例示450において端末装置120は、スロットnのSPS PDSCHに対する延期されたHARQフィードバックを、スロットn+1のDG PDSCHに対するHARQフィードバックと多重化する。他の例では、端末装置120は、SPS PDSCHに対する複数の延期されたHARQフィードバックを、スロットn+1のDG PDSCHに対するHARQフィードバックと多重化してもよい。このような例では、端末装置120は、複数の延期されたHARQフィードバックを1ビットとして束ね、コードブックの最後に当該1ビットを付加してもよい。あるいは、端末装置120は、複数の延期されたHARQフィードバックを束ねなくてもよい。代わりに、端末装置120は、複数の延期されたHARQフィードバックをサブコードブックとして多重化し、コードブックの最後に当該サブコードブックを付加してもよい。
【0086】
いくつかの例示的な実施形態において、Type-1 HARQ-ACKコードブックを生成するために、端末装置120は、DG PDSCHについてのHARQタイミング値の集合に基づいて、Type-1 HARQ-ACKコードブック内の位置を決定してもよい。次に端末装置120は、決定された位置に、延期されたHARQフィードバックを配置してもよい。これについては図4Gを参照して説明する。
【0087】
図4Gは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、延期されたHARQフィードバックが、Type-1 HARQ-ACK コードブックの無効位置に配置される例示460を示す。議論を目的として、図2を参照して例示460について説明する。しかしながら、例示460は、ネットワーク装置と端末装置が互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。
【0088】
例示460では、SPS PDSCHに対し指定されたHARQタイミング値はK1であり、SPS PDSCHから利用可能なPUCCHリソースまでの実際のHARQタイミング値はK1’である。DG PDSCHに対するK1の集合は{6,4,2}である。したがって、K1’もK1の集合に含まれる。
【0089】
従来、端末装置にpdsch-HARQ-ACK-Codebook=semi-staticが設定されている場合、Type-1 HARQ-ACKコードブックは以下のように決定されてもよい。端末装置は、対応するDCIフォーマット1_0又はDCIフォーマット1_1のPDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングインジケータフィールドの値によって示されるスロットで端末装置が送信するHARQ-ACKコードブックにおいてのみ、対応するPDSCHの受信又はSPS PDSCHのリリースに対するHARQ-ACK情報をレポートする。端末装置は、対応するDCIフォーマット1_0又はDCIフォーマット1_1のPDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングインジケータフィールドの値によって示されないスロットで端末装置が送信するHARQ-ACKコードブックにおいて、HARQ-ACK情報ビットのNACK値を報告する。
【0090】
例えば、表3は、K1の集合={6,4,2}の従来のType-1 HARQ-ACKコードブックである。
【表3】
【0091】
表3に示すように、従来のType-1 HARQ-ACKコードブックではK1=6のHARQ-ACK位置があるにもかかわらず、SPS PDSCHに対するHARQ-ACKタイミング値K1が2であるため、端末装置は当該HARQ-ACK位置でNACKを報告する。この場合、K1=6のHARQ-ACK位置は無効HARQ-ACK位置と称される。
【0092】
本開示のいくつかの実施形態によれば、SPS PDSCHに対する延期されたHARQフィードバック用の実際のHARQ-ACKタイミング値K1’=K1+mがK1の集合にある場合、端末装置120は、スロット474の無効HARQ-ACK位置において、延期されたHARQフィードバックを報告してもよい。表4は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、K1の集合={6,4,2}のType-1 HARQ-ACKコードブックを示す。
【表4】
【0093】
いくつかの例示的な実施形態において、SPS PDSCHに対する延期されたHARQフィードバックと、DG PDSCHに対するHARQフィードバックとを含むHARQ-ACKコードブックは、Type-2 HARQ-ACK コードブックであってもよい。このような例示的な実施形態において、端末装置120は、複数の延期されたHARQフィードバックを1ビットとして束ね、Type-2 HARQ-ACKコードブックの最後に当該1ビットを付加してもよい。あるいは、端末装置120は、複数の延期されたHARQフィードバックを束ねなくてもよい。代わりに、端末装置120は、複数の延期されたHARQフィードバックをサブコードブックとして多重化し、Type-2 HARQ-ACKコードブックの最後に当該サブコードブックを付加してもよい。
【0094】
いくつかの例示的な実施形態において、SPS PDSCHに対する延期されたHARQフィードバックを送信するために、端末装置120は、TDD構成に基づいてアップリンクスロットを決定してもよい。次に端末装置120は、PUCCHリソースの識別子(n1PUCCH-AN)又はダウンリンクSPSのHARQ Acknowledge用のPUCCHリソースリスト(SPS-PUCCH-AN-List)の開始エントリに基づいて、アップリンクスロットから第2のリソースとしてPUCCHリソースを選択してもよい。次に端末装置120は、延期されたHARQフィードバックを、選択されたPUCCHリソースにおいて送信してもよい。これについては図4Hを参照して説明する。
【0095】
図4Hは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、延期されたHARQフィードバックが、選択されたPUCCHリソースにおいて送信される例示470を示す。議論を目的として、図2を参照して例示470について説明する。しかしながら、例示470は、ネットワーク装置と端末装置が互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。
【0096】
例示470において、端末装置120にはSPS構成#1が設定されている。SPS構成#1のHARQタイミング値K1は、2と示されている。ネットワーク装置110は、スロットn、n+2において、SPS PDSCHを送信する。スロットn+3のPUCCHリソースは、延期されたHARQ-ACKのためのみに端末装置120が決定するPUCCHリソースである。スロットn+4のPUCCHリソースは、端末装置120用にネットワーク装置110が示すPUCCHリソースである。
【0097】
端末装置120は、SPS構成#1のHARQタイミング値K1に基づいて、スロットnのSPS PDSCHに対するHARQフィードバックがスロットn+2で送信されると決定する。しかし、TDD構成(図示せず)に基づいて、端末装置120は、スロットn+2がダウンリンク送信用に設定されていると決定する。したがって端末装置120は、スロットn+2が、スロットnのSPS PDSCHに対するHARQフィードバックの送信用に利用不可能であると決定する。この場合、端末装置120は、HARQフィードバックの送信を延期する。
【0098】
端末装置120は、TDD構成に基づいて、アップリンクスロットn+3を決定する。次に端末装置120は、n1PUCCH-AN又はSPS-PUCCH-AN-Listの開始エントリに基づいて、アップリンクスロットn+3からPUCCHリソースを選択する。そして端末装置120は、延期されたHARQフィードバックを、スロットn+3の選択されたPUCCHリソースにおいて送信する。
【0099】
例示470では、利用可能なPUCCHリソースがある限り、端末装置120は、延期されたHARQフィードバックの送信用にPUCCHリソースを選択してもよい。したがって、延期されたHARQフィードバックの送信の遅延が抑制される。
【0100】
表5は、例示470の擬似コードを示す。
【表5】
【0101】
いくつかの例示的な実施形態では、SPS PDSCHに対する延期されたHARQフィードバックを送信するために、端末装置120は、第1のSPSダウンリンク送信についてのHARQタイミング値と、パラメータPとに基づいて第2のリソースを決定してもよい。パラメータPはリソース間隔を示し、予め定義されるか、又はネットワーク装置によって設定される。これについて、図4Iを参照しながら説明する。
【0102】
図4Iは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、延期されたHARQフィードバックが、HARQタイミング値とパラメータpに基づいて決定されたリソースにおいて送信される例示480を示す。議論を目的として、図2を参照して例示480について説明する。しかしながら、例示480は、ネットワーク装置と端末装置が互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。
【0103】
例示480において、端末装置120には、1スロット周期を有するSPS構成#1が設定されている。SPS構成#1のHARQタイミング値K1は、2と示されている。ネットワーク装置110は、スロットn~n+7でSPS PDSCHを送信する。パラメータPは2として設定されている。
【0104】
端末装置120は、SPS構成#1のHARQタイミング値K1に基づいて、スロットnのSPS PDSCHに対するHARQフィードバックがスロットn+2で送信されると決定する。しかし、TDD構成(図示せず)に基づいて、端末装置120は、スロットn+2がダウンリンク送信用に設定されていると決定する。したがって端末装置120は、スロットn+2が、スロットnのSPS PDSCHに対するHARQフィードバックの送信用に利用不可能であると決定する。この場合、端末装置120は、HARQフィードバックの送信を延期する。
【0105】
端末装置120は、スロットn+mxPのSPS PDSCHに対するHARQフィードバック用に示されたスロットn+k1+mxPの最も早く利用可能なPUCCHリソースを決定する。ここでmは正の整数である。スロットn+k1+mxPのPUCCHリソースにおいて、端末装置120は、スロットnのSPS PDSCHに対する延期されたHARQフィードバックを送信してもよい。
【0106】
例示480において、スロットn、n+2、n+4のSPS PDSCHに対する延期されたHARQフィードバックは、スロットn+8のPUCCHリソースにおいて送信され、スロットn+1、n+3、n+5のSPS PDSCHに対する延期されたHARQフィードバックは、スロットn+9のPUCCHリソースにおいて送信される。このように、延期されたHARQフィードバックは2つのスロットに分散され、1つのスロットでの過負荷が回避される。
【0107】
表6は、例示480の擬似コードを示す。
【表6】
【0108】
いくつかの例示的な実施形態において、SPS PDSCHに対する延期されたHARQフィードバックを送信するために、端末装置120は、HARQタイミング値と、第2のリソースにおいて送信されるHARQフィードバックの閾値数(threshold number)とに基づいて、第2のリソースを決定してもよい。閾値数は、予め定義されるか、又はネットワーク装置110によって設定されてもよい。これについて、図4Jを参照しながら説明する。
【0109】
図4Jは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、延期されたHARQフィードバックが、HARQタイミング値とHARQフィードバックの閾値数とに基づいて決定されたリソースにおいて送信される例示490を示す。議論を目的として、図2を参照して例示490について説明する。しかしながら、例示490は、ネットワーク装置と端末装置が互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。
【0110】
例示490において、端末装置120には、1スロット周期を有するSPS構成#1が設定されている。SPS構成#1のHARQタイミング値K1は、2と示されている。ネットワーク装置110は、スロットn~n+7でSPS PDSCHを送信する。HARQフィードバックの閾値数N_maxは4として設定されている。
【0111】
例示490において、スロットn、n+1、n+2、n+3のSPS PDSCHに対する延期されたHARQフィードバックは、スロットn+8のPUCCHリソースで送信され、スロットn+4、n+5、n+6、n+7のSPS PDSCHに対する延期されたHARQフィードバックはスロットn+9のPUCCHリソースで送信される。このように、延期されたHARQフィードバックは2つのスロットに分散され、1つのスロットでの過負荷が回避される。
【0112】
表7は、例示490の擬似コードを示す。
【表7】
【0113】
図5は、本開示のいくつかの実施形態にかかるHARQフィードバック送信の例示的なプロセス500を示す例示的なシグナリングチャートを示す。議論を目的として、図2を参照して通信プロセス500について説明する。しかしながら、通信プロセス500は、ネットワーク装置と端末装置が互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。
【0114】
図5に示すように、ネットワーク装置110が、SPSダウンリンク送信に対するHARQフィードバックグループを端末装置120から受信できない場合、ネットワーク装置110は、HARQフィードバックグループの要求を端末装置120に送信する(510)。要求情報は、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット1_2において、CS-RNTI又はC-RNTIによりスクランブルされたCRCと共に搬送される。したがって端末装置120はネットワーク装置110から要求を受信する。端末装置120は要求を受信すると、HARQフィードバックグループを含むHARQ-ACKコードブックをネットワーク装置110に送信する(520)。以下、当該HARQ-ACKコードブックは、Type-3 HARQ-ACKコードブックとも称される。
【0115】
本開示のいくつかの実施形態によれば、ネットワーク装置110は、HARQ-ACKのドロップを回避するために、SPS PDSCHに対する延期されたHARQ-ACKの送信機会を、より多く端末装置120に提供する。したがって、不要なSPS PDSCHの再送が減り、スペクトル効率が向上する。
【0116】
いくつかの例示的な実施形態において、SPSダウンリンク送信は、SPSダウンリンク送信の第1のグループとSPSダウンリンク送信の第2のグループとを含む。SPSダウンリンク送信の第1のグループに対するHARQフィードバックは第1の優先度を有する。SPSダウンリンク送信の第2のグループに対するHARQフィードバックは、第1の優先度と異なる第2の優先度を有する。
【0117】
図6に示すような例示について考える。図6は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、要求されたType-3 HARQ-ACKコードブックが、優先度の異なるSPS PDSCHに対するHARQフィードバックを含む例示600を示す。議論を目的として、図2を参照して例示600について説明する。しかしながら、例示600は、ネットワーク装置と端末装置が互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。
【0118】
例示600において、端末装置120にはSPS構成#1とSPS構成#2が設定されている。SPS構成#1のHARQタイミング値K1は、3と示されている。SPS構成#2のHARQタイミング値K1は、3と示されている。ネットワーク装置110は、SPS構成#1のスロットn、n+2、n+6、n+8でSPS PDSCHを送信し、SPS構成#2のスロットn+1、n+5でSPS PDSCHを送信する。スロットn+3、n+4、n+9のPUCCHリソースは、SPSダウンリンク送信に対するHARQフィードバックの送信用に設定されている。スロットn、n+2、n+6、n+8のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックは、高い優先度を有する。スロットn+1、n+5のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックは、低い優先度を有する。
【0119】
端末装置120は、SPS構成#1のHARQタイミング値K1に基づいて、スロットn+2のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックがスロットn+5で送信されると決定する。しかし、TDD構成610に基づいて、端末装置120は、スロットn+5がダウンリンク送信用に設定されていると決定する。したがって端末装置120は、スロットn+5が、スロットn+2のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックの送信用に利用不可能であると決定する。同様に、端末装置120は、スロットn+8が、スロットn+5のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックの送信用に利用不可能であると決定する。この場合、端末装置120は、スロットn+2、n+5のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックの送信を延期する。
【0120】
スロット620において、ネットワーク装置110は、延期されたHARQフィードバックの要求を端末装置120に送信する。要求を受信した端末装置120は、延期されたHARQフィードバックを含むHARQ-ACKコードブックをネットワーク装置110に送信する。
【0121】
いくつかの例示的な実施形態において、要求は、SPS PDSCHに対するHARQフィードバックの優先度を示してもよい。この場合、端末装置120は、示された優先度のHARQフィードバックの少なくとも一部を含むType-3 HARQ-ACKコードブックをネットワーク装置110に送信する。
【0122】
図7Aに示すような例示について考える。図7Aは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、Type-3 HARQ-ACKコードブックが、示された優先度のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックの少なくとも一部を含む例示710を示す。議論を目的として、図2を参照して例示710について説明する。しかしながら、例示710は、ネットワーク装置と端末装置が互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。
【0123】
例示710において、端末装置120の設定は表8に示すとおりである。
【表8】
【0124】
例示710において、ネットワーク装置110からの要求は、CC#1のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックの優先度が高いことを示す。この場合、Type-3 HARQ-ACKコードブックは、優先度が高いSPS構成#2のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックの第1のグループ710Aと、優先度が高いSPS構成#3のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックの第2のグループ710Bとを含む。HARQフィードバックの第1のグループ710Aにおいて、HARQフィードバック711~714は、SPS構成#2のHARQプロセスIDの集合{0,1,2,3}のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックを示す。HARQフィードバックの第2のグループ710Bにおいて、HARQフィードバック715~718は、SPS構成#3のHARQプロセスIDの集合{0,1,2,3}のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックを示す。
【0125】
このような例示的な実施形態では、Type-3 HARQ-ACKコードブックのサイズは、CCにおける示された優先度に関連付けられた1つ又は複数のアクティブ化されたか、設定されたか又は示されたSPS構成の数に基づいて、決定されてもよい。また、Type-3 HARQ-ACKコードブックのサイズは、1つ又は複数の設定されたか、アクティブ化されたか又は示されたSPS構成のために設定されたDL HARQプロセスの数に基づいて、決定されてもよい。この場合、SPS構成のインデックスは、要求においてHARQプロセス番号(HPN:HARQ Process Number)フィールドを再利用することで示されてもよい。さらに、Type-3 HARQ-ACKコードブックのサイズは、アクティブ化されたか、設定されたか又は示されたSPS構成のサービングCCの数に基づいて決定されてもよい。
【0126】
このような例示的な実施形態では、Type-3 HARQ-ACKコードブックにおいて、HARQフィードバックは、{SPS構成インデックス,サービングセルインデックス}ごとにHARQプロセスIDの昇順に配列されてから、{サービングセルインデックス}ごとにSPS構成インデックスの昇順に配列され、さらに、サービングセルインデックスの昇順に配列されてもよい。
【0127】
いくつかの例示的な実施形態において、SPSダウンリンク送信の第1のグループは、HARQプロセスの第1の集合に関連付けられたSPSダウンリンク送信の第1サブグループと、HARQプロセスの第2の集合に関連付けられたSPSダウンリンク送信の第2サブグループとを含む。このようないくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は、HARQプロセスの第1の集合とHARQプロセスの第2の集合との和集合を決定してもよい。次に端末装置120は、当該和集合に関連付けられたSPSダウンリンク送信に対するHARQフィードバックを含むHARQ-ACKコードブックを生成してもよい。言い換えれば、HARQ-ACKコードブックは、サービングCCにおける示された優先度に関連付けられた、アクティブ化されたか、設定されたか又は示されたSPS構成のための重複しないDL HARQプロセスIDの総数を含む。こうしてHARQ-ACKコードブックのサイズを小さくすることができる。
【0128】
このような例示的な実施形態では、セル内で1つより多いSPS構成がアクティブ化されている場合、複数のSPS構成のための重複しないHARQプロセスIDの総数が、HARQ-ACKコードブックのサイズを決定するために使用される。
【0129】
例えば、SPS構成#1のHARQプロセス数=8、HARQプロセスIDの集合={0,1,2,3,4,5,6,7}、SPS構成#2のHARQプロセス数=4、HARQプロセスIDの集合={8,9,10,11}である場合、SPS構成#1、#2の重複しないHARQプロセスIDの総数は12である。
【0130】
別の例として、SPS構成#1のHARQプロセス数=8、HARQプロセスIDの集合={0,1,2,3,4,5,6,7}、SPS構成#2のHARQプロセス数=4、HARQプロセスIDの集合={0,1,2,3}である場合、SPS構成#1、#2の重複しないHARQプロセスIDの総数は8である。
【0131】
このような例示的な実施形態では、HARQ-ACKコードブックにおいて、HARQフィードバックは、サービングセルインデックスごとにHARQプロセスIDの昇順に配列され、さらにサービングセルインデックスの昇順に配列されてもよい。
【0132】
図7Bに示すような例示について考える。図7Bは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、Type-3 HARQ-ACKコードブックが、和集合に関連付けられたSPSダウンリンク送信に対するHARQフィードバックを含む例示720を示す。議論を目的として、図2を参照して例示720について説明する。しかしながら、例示720は、ネットワーク装置と端末装置が互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。
【0133】
例示720では、端末装置120の設定は表9に示すとおりである。
【表9】
【0134】
例示720において、ネットワーク装置110からの要求は、CC#1のSPS PDSCHに対するHARQフィードバックの優先度が高いことを示す。この場合、HARQプロセスIDの集合{0,1,2,3}とHARQプロセスIDの集合{0,1,2,3,4,5,6,7}の和集合は{0,1,2,3,4,5,6,7}となる。したがって、Type-3 HARQ-ACKコードブックは、和集合{0,1,2,3,4,5,6,7}に関連付けられたSPS PDSCHに対するHARQフィードバック721~728を含む。
【0135】
いくつかの例示的な実施形態において、SPSダウンリンク送信の第1のグループは、HARQプロセスの第3の集合に関連付けられ、SPSダウンリンク送信の第2のグループは、HARQプロセスの第3の集合と重なることなくHARQプロセスの第4の集合に関連付けられている。このような例示的な実施形態において、SPS構成のために設定されたDL HARQプロセスは、2つの集合に分割されてもよく、各集合は1つの優先度に関連付けられる。HARQ-ACKコードブックは、示された優先度に関連付けられた、アクティブ化されたか、設定されたか又は示されたSPS構成のための、サービングCCにおけるDL HARQプロセスの集合を含む。こうすることで、冗長性をさらに低減することができる。
【0136】
例えば、低優先度に関連付けられたSPS構成に対し、HARQプロセスIDの集合={0,2,4,6}が設定され、高優先度に関連付けられたSPS構成に対し、HARQプロセスIDの集合={1,3,5,7}が設定される。2つのCCが設定されており、そのうちCC#0が低優先度と高優先度のSPS構成に対するもので、CC#1が低優先度のSPS構成に対するものである。優先度の高いHARQフィードバックが要求された場合、HARQ-ACKコードブックは、CC#0のHARQプロセスIDの集合={1,3,5,7}のSPS PDSCHに対する4つのHARQフィードバックを含む。
【0137】
図7Cに示すような例示について考える。図7Cは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、SPS構成のために設定されたDL HARQプロセスが2つの集合に分割される例示730を示す。議論を目的として、図2を参照して例示730について説明する。しかしながら、例示730は、ネットワーク装置と端末装置が互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることが理解されるであろう。
【0138】
例示730では、端末装置120の設定は表10に示すとおりである。
【表10】
【0139】
例示730において、ネットワーク装置110からの要求は、SPS PDSCHに対するHARQフィードバックの優先度が高いことを示す。この場合、Type-3 HARQ-ACKコードブックは、HARQプロセスIDの集合={1,3,5,7}に関連付けられたSPS PDSCHに対するHARQフィードバック731~734を含む。
【0140】
いくつかの例示的な実施形態では、要求されたType-3 HARQ-ACKコードブックが、優先度が混在するSPS PDSCHに対するHARQフィードバックを含む場合がある。
【0141】
いくつかの例示的な実施形態において、Type-3 HARQ-ACKコードブックのサイズは、CCにおける1つ又は複数のアクティブ化されたか、設定されたか又は示されたSPS構成の数に基づいて、決定されてもよい。また、Type-3 HARQ-ACKコードブックのサイズは、設定されたか、アクティブ化されたか又は示されたSPS構成に対して設定されたDL HARQプロセスの数に基づいて、決定されてもよい。この場合、要求のHPNフィールドを再利用することで、SPS構成のインデックスを示してもよい。Type-3 HARQ-ACKコードブックのサイズは、1つ又は複数のアクティブ化されたか、設定されたか又は示されたSPS構成のサービングCCの数に基づいて決定されてもよい。
【0142】
このような例示的な実施形態では、Type-3 HARQ-ACKコードブックは、サービングCCにおける1つ又は複数のアクティブ化されたか、設定されたか又は示されたSPS構成のためのDL HARQプロセスの総数を含んでもよい。あるいは、Type-3 HARQ-ACKコードブックは、サービングCCにおける1つ又は複数のアクティブ化されたか、設定されたか又は示されたSPS構成のための重複しないDL HARQプロセスIDの総数を含んでもよい。
【0143】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は、複数の優先度のうちの1つに関連付けられたパラメータに基づいて、HARQフィードバックグループの送信用のリソースを決定してもよい。したがって、1つの優先度に関連付けられたPUCCH関連パラメータと、優先度が混在するType-3 HARQ-ACKコードブックとの間の明確なマッピング関係を定義すべき場合がある。次に端末装置120は、決定されたリソースにおいてHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。
【0144】
いくつかの例示的な実施形態において、パラメータは、PUCCHリソースセット、K1セット、コードレート、又は電力制御のパラメータのうち、少なくとも1つを含んでもよい。
【0145】
いくつかの例示的な実施形態において、優先度が混在するSPS PDSCHに対するHARQフィードバックを含むType-3 HARQ-ACKコードブックの高優先度又は低優先度に関連付けられたパラメータは、予め定義された設定によって決定されてもよい。例えば、予め定義された設定では、高優先度に関連するパラメータを常に使用することを定義してもよい。
【0146】
いくつかの例示的な実施形態において、優先度が混在するSPS PDSCHに対するHARQフィードバックを含むType-3 HARQ-ACKコードブックの高優先度又は低優先度に関連付けられたパラメータは、RRC構成によって決定されてもよい。
【0147】
いくつかの例示的な実施形態において、優先度が混在するSPS PDSCHに対するHARQフィードバックを含むType-3 HARQ-ACKコードブックの高優先度又は低優先度に関連付けられたパラメータは、DCI指示によって決定されてもよい。例えば、要求されたDCIの優先度指示フィールドが再利用されてもよい。
【0148】
いくつかの例示的な実施形態では、(DG PDSCH及び/又はSPS PDSCH)と、PDCCHなしのSPS PDSCHのみとに対して、HARQ-ACK用の異なるPUCCHリソース決定メカニズムが提供される。
【0149】
第1の例では、SPS PDSCH専用だが要求されたPDCCHに対するType-3 HARQ-ACKコードブックについて、端末装置120は、HARQフィードバックグループのペイロードに基づいて、DG PDSCH用に設定されたリソースセットの1つを選択し、選択したセットからリソースのインジケータに基づいてリソースを選択してもよい。
【0150】
第2の例では、SPS PDSCH専用だが要求されたPDCCHに対するType-3 HARQ-ACKコードブックについて、端末装置120は、SPSダウンリンク送信用に設定されたリソースセットから、HARQフィードバックグループのペイロードに基づいて、HARQフィードバックグループの送信用のリソースを選択してもよい。
【0151】
第3の例では、SPS PDSCH専用だが要求されたPDCCHに対するType-3 HARQ-ACKコードブックについて、端末装置120は、HARQフィードバックグループの送信用に設定されたリソースに関する情報を受信し、その情報に基づいてリソースを決定してもよい。
【0152】
いくつかの例示的な実施形態では、ネットワーク装置110からのRRC構成に応じて、第1、第2及び第3の例のうち、どれか1つが用いられてもよい。このように、SPS PDSCHに対する要求されたType-3 HARQ-ACKコードブックのPUCCHリソース決定のために、端末装置120の明確な動作が定義されてもよい。
【0153】
いくつかの例示的な実施形態では、UE内の衝突シナリオの場合、延期されたHARQフィードバックを含むPUCCHリソースは、優先度が高いものと常にみなされる。
【0154】
図8は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法800のフローチャートを示す。いくつかの実施形態において、方法800は、図2に示す端末装置120等の端末装置で実施することができる。追加で、又は代替として、方法800は、図2に示された端末装置130、又は図2に示されていない他の端末装置においても実施することができる。議論を目的として、図2を参照しつつ一般性を損なうことなく、方法800について、端末装置120によって実行されるものとして説明する。
【0155】
ブロック810において、第1のSPSダウンリンク送信に対する第1のHARQフィードバックの送信用の第1のリソースが利用不可能であると端末装置120が決定した場合、端末装置120は、時間領域で第1のリソースより後の第2のリソースを決定する。ブロック820において、端末装置120は、第2のリソースにおいて第1のHARQフィードバックをネットワーク装置110に送信する。
【0156】
いくつかの例示的な実施形態において、第2のリソースは、第1のSPSダウンリンク送信とは異なる第2のSPSダウンリンク送信に対する第2のHARQフィードバックの送信用に設定されたリソースの中で、最も早く利用可能なリソースであってもよい。
【0157】
追加で、いくつかの例示的な実施形態において、第3のSPSダウンリンク送信に対する第3のHARQフィードバックの送信用の第3のリソースが利用不可能であると決定された場合、端末装置120は、第1のHARQフィードバック及び第3のHARQフィードバックを第2のHARQフィードバックと多重化することによって第1のHARQ-ACKコードブックを生成する。第3のリソースは、時間領域で第2のリソースより前にある。次に端末装置120は、第2のリソースにおいて第1のHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。
【0158】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は、第1のHARQフィードバックと第3のHARQフィードバックを1ビットとして束ねて、当該1ビットを第2のHARQフィードバックと多重化することにより第1のHARQ-ACKコードブックを生成してもよい。
【0159】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のHARQフィードバックと第2のHARQフィードバックは第1の優先度を有し、第3のHARQフィードバックは第1の優先度よりも高い第2の優先度を有する。
【0160】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は、第1のHARQフィードバックと第2のHARQフィードバックを1ビットとして束ねて、当該1ビットを第3のHARQフィードバックと多重化することにより第1のHARQ-ACKコードブックを生成してもよい。
【0161】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は、第1のサブコードブックと第2のサブコードブックを含む第1のHARQ-ACKコードブックを生成してもよい。第1のサブコードブックは、第1の優先度を有する第1のHARQフィードバック及び第2のHARQフィードバックを含み、第2のサブコードブックは、第2の優先度を有する第3のHARQフィードバックを含む。
【0162】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のHARQ-ACKコードブックは、第1、第2及び第3のHARQフィードバックを含む。第1、第2及び第3のHARQフィードバックは、第1、第2及び第3のSPSダウンリンク送信が受信されるダウンリンクスロットのインデックスの順序で、第1のHARQ-ACKコードブックに配列される。
【0163】
代替として、又は追加で、いくつかの例示的な実施形態において、第1、第2及び第3のHARQフィードバックは、第1、第2及び第3のSPSダウンリンク送信のSPS構成のインデックスの順序で、第1のHARQ-ACKコードブックに配列されてもよい。
【0164】
代替として、又は追加で、いくつかの例示的な実施形態において、第1、第2及び第3のHARQフィードバックは、第1、第2及び第3のSPSダウンリンク送信用に設定されたコンポーネントキャリアのインデックスの順序で、第1のHARQ-ACKコードブックに配列されてもよい。
【0165】
いくつかの例示的な実施形態において、第2のリソースは、動的ダウンリンク送信に対するHARQフィードバックの送信用に示された、SPSダウンリンク送信に対するHARQフィードバックの送信用に設定されたリソースの中で、最も早いリソースであってもよい。
【0166】
さらに、いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は、第1のHARQフィードバックを動的ダウンリンク送信に対するHARQフィードバックと多重化することによって、第2のHARQ-ACKコードブックを生成してもよい。次に端末装置120は、第2のHARQ-ACKコードブックの第1のHARQフィードバックを送信してもよい。
【0167】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は、動的ダウンリンク送信についてのHARQタイミング値の集合に基づいて、第2のHARQ-ACKコードブック内の位置を決定してもよい。次に端末装置120は、決定された位置に、第1のHARQフィードバックを配置してもよい。
【0168】
いくつかの例示的な実施形態において、第4のSPSダウンリンク送信に対する第4のHARQフィードバックの送信用の第4のリソースが利用不可能であると決定された場合、端末装置120は、第1のHARQフィードバック及び第4のHARQフィードバックを動的HARQフィードバックと多重化することによって第2のHARQ-ACKコードブックを生成してもよい。第4のリソースは、時間領域で第2のリソースより前にある。
【0169】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は、第1のHARQフィードバックと第4のHARQフィードバックを1ビットとして束ねてもよい。次に端末装置120は、動的ダウンリンク送信に対するHARQフィードバックに当該1ビットを付加することによって、第2のHARQ-ACKコードブックを生成してもよい。
【0170】
いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は、第3のサブコードブックを第4のサブコードブックに付加することによって、第2のHARQ-ACKコードブックを生成してもよい。第3のサブコードブックは、第1のHARQフィードバックと第4のHARQフィードバックを含み、第4のサブコードブックは、動的ダウンリンク送信に対するHARQフィードバックを含む。
【0171】
さらに、いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は、時分割複信構成に基づいてアップリンクスロットを決定してもよい。次に端末装置120は、PUCCHリソースの識別子に基づいて、当該アップリンクスロットで送信される第2のリソースとしてPUCCHリソースを選択してもよい。代替として、又は追加で、端末装置120は、ダウンリンクSPSのHARQ Acknowledge用のPUCCHリソースリストにおける開始エントリに基づいて、当該アップリンクスロットから第2のリソースとしてPUCCHリソースを選択してもよい。
【0172】
さらに、いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は、第1のSPSダウンリンク送信についてのHARQタイミング値とパラメータとに基づいて、第2のリソースを決定してもよい。パラメータはリソース間隔を示し、予め定義されるか、動的に示されるか、又はネットワーク装置によって設定される。
【0173】
さらに、いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は、第1のSPSダウンリンク送信についてのHARQタイミングと、第2のリソースにおいて送信されるHARQフィードバックの閾値数とに基づいて、第2のリソースを決定してもよい。
【0174】
図9は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法900のフローチャートを示す。いくつかの実施形態において、方法900は、図2に示す端末装置120等の端末装置で実施することができる。追加で、又は代替として、方法900は、図2に示された端末装置130、又は図2に示されていない他の端末装置においても実施することができる。議論を目的として、図2を参照しつつ一般性を損なうことなく、方法900について、端末装置120によって実行されるものとして説明する。
【0175】
ブロック910において、少なくとも1つの半永続的スケジューリング(SPS:Semi-persistent Scheduling)のダウンリンク送信に対する少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)の送信用リソースが利用不可能と決定された場合、端末装置120はネットワーク装置110からHARQ-ACKコードブックについての要求を受信する。ブロック910において、端末装置120は、少なくとも1つのHARQフィードバックを含むHARQ-ACKコードブックをネットワーク装置110に送信する。
【0176】
いくつかの例示的な実施形態において、少なくとも1つのHARQフィードバックは、単一の優先度を有する第1の複数のHARQフィードバックを含み、要求は単一の優先度を示す。
【0177】
いくつかの例示的な実施形態において、HARQ-ACKコードブックは、単一の優先度を有する少なくとも1つのSPS構成の数、少なくとも1つのSPS構成のHARQプロセスの数、又は、少なくとも1つのSPS構成のためのサービングコンポーネントキャリアの数のうち、少なくとも1つに基づいて決定される。SPS構成は、設定されたか、アクティブ化されたか又は示される。
【0178】
いくつかの例示的な実施形態において、少なくとも1つのSPS構成は、サービングセルにおけるHARQプロセスの複数の集合に関連付けられた複数のSPS構成を含む。このような例示的な実施形態において、端末装置120は、HARQプロセスの複数の集合の和集合を決定することと、当該和集合に関連付けられたSPSダウンリンク送信に対するHARQフィードバックを含むHARQ-ACKコードブックを生成することとによって、HARQ-ACKコードブックを生成してもよい。
【0179】
いくつかの例示的な実施形態において、少なくとも1つのSPSダウンリンク送信は、HARQプロセスの第3の集合に関連付けられたSPSダウンリンク送信の第3のグループと、HARQプロセスの第3の集合と重ならずHARQプロセスの第4の集合に関連付けられたSPSダウンリンク送信の第4のグループとを含む。このような例示的な実施形態において、SPSダウンリンク送信の第3のグループに対するHARQフィードバックの第1のグループは、第3の優先度を有し、SPSダウンリンク送信の第4のグループに対するHARQフィードバックの第2のグループは、第1の優先度と異なる第3の優先度を有する。このような例示的な実施形態において、HARQ-ACKコードブックは、HARQフィードバックの第1のグループ及び第2のグループのうちの1つを含む。
【0180】
いくつかの例示的な実施形態において、少なくとも1つのHARQフィードバックは、異なる優先度を有する第2の複数のHARQフィードバックを含む。
【0181】
さらに、いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は、優先度の1つに関連付けられたパラメータに基づいて、第2の複数のHARQフィードバックの送信用のリソースを決定し、決定したリソースにおいてHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。
【0182】
いくつかの例示的な実施形態において、パラメータと、優先度の1つとの間の関連付けは、予め設定されるか、ネットワーク装置からの第1の無線リソース制御メッセージによって設定されるか、又は要求によって示される。
【0183】
いくつかの例示的な実施形態において、要求は、HARQ-ACKコードブックの送信用のリソースのインジケータを含む。いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は、第2の複数のHARQフィードバックのペイロードに基づいて、動的スケジューリングのダウンリンク送信用に設定されたリソースセットの1つを選択し、選択したセットからリソースのインジケータに基づいてリソースを選択してもよい。次に端末装置120は、選択したリソースにおいてHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。
【0184】
さらに、いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120は、SPSダウンリンク送信用に設定されたリソースセットから、第2の複数のHARQフィードバックのペイロードに基づいて、HARQ-ACKコードブックの送信用のリソースを選択してもよい。次に端末装置120は、選択したリソースにおいてHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。
【0185】
さらに、いくつかの例示的な実施形態において、端末装置120はネットワーク装置から、第2の無線リソース制御メッセージを受信してもよい。第2の無線リソース制御メッセージは、第2の複数のHARQフィードバックの送信用のリソースに関する情報を含む。さらに、端末装置120は、当該情報に基づいてリソースを決定し、決定したリソースにおいてHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。
【0186】
図10は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1000のフローチャートを示す。いくつかの実施形態において、方法1000は、図2に示すネットワーク装置110等のネットワーク装置で実施することができる。追加で、又は代替として、方法1000は、図2に示されていない他のネットワーク装置においても実施することができる。議論を目的として、図2を参照しつつ一般性を損なうことなく、方法1000について、ネットワーク装置110によって実行されるものとして説明する。
【0187】
ブロック1010において、ネットワーク装置110は、端末装置に第1のSPSダウンリンク送信を行う。ブロック1020において、ネットワーク装置110が第1のリソースにおいて第1のSPSダウンリンク送信に対する第1のHARQフィードバックを受信できない場合、ネットワーク装置110は、第2のリソースにおいて第1のHARQフィードバックを端末装置から受信する。第2のリソースは、時間領域で第1のリソースより後にある。
【0188】
いくつかの例示的な実施形態において、第2のリソースは、第1のSPSダウンリンク送信とは異なる第2のSPSダウンリンク送信に対する第2のHARQフィードバックの送信用に設定されたリソースの中で、最も早く利用可能なリソースである。
【0189】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置110が第3のリソースにおいて第3のSPSダウンリンク送信に対する第3のHARQフィードバックを受信できない場合、ネットワーク装置110は第2のリソースにおいて、第1のHARQ Acknowledge(HARQ-ACK)コードブックを受信する。第1のHARQ-ACKコードブックは、第1のHARQフィードバック及び第3のHARQフィードバックを第2のHARQフィードバックと多重化することにより生成される。第3のリソースは、時間領域で第2のリソースより前にある。
【0190】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のHARQフィードバックと第3のHARQフィードバックは1ビットとして束ねられ、当該1ビットを第2のHARQフィードバックと多重化することにより第1のHARQ-ACKコードブックが生成される。
【0191】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のHARQフィードバックと第2のHARQフィードバックは第1の優先度を有し、第3のHARQフィードバックは第1の優先度よりも高い第2の優先度を有する。
【0192】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のHARQフィードバックと第2のHARQフィードバックは1ビットとして束ねられ、当該1ビットを第3のHARQフィードバックと多重化することにより第1のHARQ-ACKコードブックが生成される。
【0193】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のHARQ-ACKコードブックは、第1のサブコードブックと第2のサブコードブックを含む。第1のサブコードブックは、第1の優先度を有する第1のHARQフィードバック及び第2のHARQフィードバックを含み、第2のサブコードブックは、第2の優先度を有する第3のHARQフィードバックを含む。
【0194】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のHARQ-ACKコードブックは、第1、第2及び第3のHARQフィードバックを含む。第1のHARQ-ACKコードブックにおいて第1、第2、及び第3のHARQフィードバックは、第1、第2及び第3のSPSダウンリンク送信が受信されるダウンリンクスロットのインデックス、第1、第2及び第3のSPSダウンリンク送信用のSPS構成のインデックス、又は第1、第2及び第3のSPSダウンリンク送信用に設定されたコンポーネントキャリアのインデックスのうち、少なくとも1つの順序で配列される。
【0195】
いくつかの例示的な実施形態において、第2のリソースは、動的ダウンリンク送信に対するHARQフィードバックの送信用に示された、SPSダウンリンク送信に対するHARQフィードバックの送信用に設定されたリソースの中で、最も早いリソースである。
【0196】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置110は、第2のHARQ-ACKコードブックの第1のHARQフィードバックを受信する。第2のHARQ-ACKコードブックは、第1のHARQフィードバックを、動的ダウンリンク送信に対するHARQフィードバックと多重化することにより生成される。
【0197】
いくつかの例示的な実施形態において、動的ダウンリンク送信についてのHARQタイミング値の集合に基づいて、第2のHARQ-ACKコードブック内の位置が決定され、第1のHARQフィードバックは、決定された位置に含まれる。
【0198】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置110が第4のリソースにおいて第4のSPSダウンリンク送信に対する第4のHARQフィードバックを受信できない場合、ネットワーク装置110は、第1のHARQフィードバック及び第4のHARQフィードバックを動的HARQフィードバックと多重化することによって生成される第2のHARQ-ACKコードブックを受信する。第4のリソースは、時間領域で第2のリソースより前にある。
【0199】
いくつかの例示的な実施形態において、第1のHARQフィードバックと第4のHARQフィードバックは1ビットとして束ねられ、当該1ビットを動的HARQフィードバックに付加することにより第2のHARQ-ACKコードブックが生成される。
【0200】
いくつかの例示的な実施形態において、第2のHARQ-ACKコードブックは、第3のサブコードブックを第4のサブコードブックに付加することによって生成される。第3のサブコードブックは、第1のHARQフィードバックと第4のHARQフィードバックを含み、第4のサブコードブックは、動的ダウンリンク送信に対するHARQフィードバックを含む。
【0201】
いくつかの例示的な実施形態において、時分割複信構成に基づいてアップリンクスロットが決定される。また、PUCCHリソースの識別子、又はダウンリンクSPSのHARQ Acknowledge用のPUCCHリソースリストの開始エントリのうちの1つに基づいて、当該アップリンクスロットで送信される第2のリソースとして物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースが選択される。
【0202】
いくつかの例示的な実施形態において、第2のリソースは、第1のSPSダウンリンク送信についてのHARQタイミング値とパラメータとに基づいて決定される。パラメータはリソース間隔を示し、予め定義されるか、動的に示されるか、又はネットワーク装置によって設定される。
【0203】
いくつかの例示的な実施形態において、第2のリソースは、第1のSPSダウンリンク送信についてのHARQタイミングと、第2のリソースにおいて送信されるHARQフィードバックの閾値数とに基づいて決定される。
【0204】
図11は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法1100のフローチャートを示す。いくつかの実施形態において、方法1100は、図2に示すネットワーク装置110等のネットワーク装置で実施することができる。追加で、又は代替として、方法1100は、図2に示されていない他のネットワーク装置においても実施することができる。議論を目的として、図2を参照しつつ一般性を損なうことなく、方法1100について、ネットワーク装置110によって実行されるものとして説明する。
【0205】
ブロック1110において、ネットワーク装置110が少なくとも1つの半永続的スケジューリング(SPS:Semi-persistent Scheduling)のダウンリンク送信に対する少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)フィードバックを受信できない場合、ネットワーク装置110は、要求又はHARQ Acknowledge(HARQ-ACK)コードブックを端末装置120に送信する。ブロック1120において、ネットワーク装置110は、少なくとも1つのHARQフィードバックを含むHARQ-ACKコードブックを端末装置120から受信する。
【0206】
いくつかの例示的な実施形態において、少なくとも1つのHARQフィードバックは、単一の優先度を有する第1の複数のHARQフィードバックを含み、要求は単一の優先度を示す。
【0207】
いくつかの例示的な実施形態において、HARQ-ACKコードブックは、単一の優先度を有する少なくとも1つのSPS構成の数、少なくとも1つのSPS構成のHARQプロセスの数、又は、少なくとも1つのSPS構成のためのサービングコンポーネントキャリアの数のうち、少なくとも1つに基づいて決定される。SPS構成は、設定されたか、アクティブ化されたか又は示される。
【0208】
いくつかの例示的な実施形態において、少なくとも1つのSPS構成は、サービングセルにおけるHARQプロセスの複数の集合に関連付けられた複数のSPS構成を含む。このような例示的な実施形態において、HARQ-ACKコードブックは、HARQプロセスの複数の集合の和集合に関連付けられたSPSダウンリンク送信に対するHARQフィードバックを含む。
【0209】
いくつかの例示的な実施形態において、少なくとも1つのSPSダウンリンク送信は、HARQプロセスの第3の集合に関連付けられたSPSダウンリンク送信の第3のグループと、HARQプロセスの第3の集合と重ならずHARQプロセスの第4の集合に関連付けられたSPSダウンリンク送信の第4のグループとを含む。このような例示的な実施形態において、SPSダウンリンク送信の第3のグループに対するHARQフィードバックの第1のグループは、第3の優先度を有し、SPSダウンリンク送信の第4のグループに対するHARQフィードバックの第2のグループは、第1の優先度と異なる第3の優先度を有する。このような例示的な実施形態において、HARQ-ACKコードブックは、HARQフィードバックの第1のグループ及び第2のグループのうちの1つを含む。
【0210】
いくつかの例示的な実施形態において、少なくとも1つのHARQフィードバックは、異なる優先度を有する第2の複数のHARQフィードバックを含む。
【0211】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置110は、第2の複数のHARQフィードバックの送信用のリソースにおいてHARQ-ACKコードブックを受信する。当該リソースは、優先度のうちの1つに関連付けられたパラメータに基づいて決定される。
【0212】
いくつかの例示的な実施形態において、パラメータと、優先度の1つとの間の関連付けは、予め設定されるか、ネットワーク装置からの第1の無線リソース制御メッセージによって設定されるか、又は要求によって示される。
【0213】
いくつかの例示的な実施形態において、要求は、HARQ-ACKコードブックの送信用のリソースのインジケータを含む。このような例示的な実施形態において、ネットワーク装置110は、動的スケジューリングのダウンリンク送信用に設定されたリソースセットの1つから第2の複数のHARQフィードバックのペイロードに基づいて選択されたリソースにおいて、HARQ-ACKコードブックを受信する。
【0214】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置110は、SPSダウンリンク送信用に設定されたリソースセットから第2の複数のHARQフィードバックのペイロードに基づいて選択された、HARQ-ACKコードブックの送信用のリソースにおいて、HARQ-ACKコードブックを受信する。
【0215】
いくつかの例示的な実施形態において、ネットワーク装置110は第2の無線リソース制御メッセージを端末装置に送信する。第2の無線リソース制御メッセージは、第2の複数のHARQフィードバックの送信用に設定されたリソースに関する情報を含む。このような例示的な実施形態において、ネットワーク装置110は、当該情報に基づいて決定されたリソースにおいてHARQ-ACKコードブックを受信する。
【0216】
図12は、本開示のいくつかの実施形態を実施するのに適した装置1200の概略ブロック図である。装置1200は、図2に示すネットワーク装置110、端末装置120、又は端末装置130のさらなる例示的な実施形態であるとみなすことができる。したがって、装置1200は、ネットワーク装置110、端末装置120、端末装置120又は端末装置130において、又は少なくともその一部として実施することができる。
【0217】
図に示すように、装置1200は、プロセッサ1210、プロセッサ1210に結合されたメモリ1220、プロセッサ1210に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1240、並びにTX/RX1240に結合された通信インタフェースを含む。メモリ1220は、プログラム1230の少なくとも一部を格納する。TX/RX1240は、双方向通信用である。TX/RX1240は、通信を促進する少なくとも1つのアンテナを有するが、実際には、本願で述べたアクセスノードは、複数のアンテナを有してもよい。通信インタフェースは、他のネットワーク要素と通信を行う際に必要な任意のインタフェース、例えば、gNB又はeNB間の双方向通信用のX2インタフェース、Mobility Management Entity(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とgNB又はeNBとの間の通信用のS1インタフェース、gNB又はeNBと中継ノード(RN:relay node)との間の通信用のUnインタフェース、又はgNB又はeNBと端末装置との間の通信用のUuインタフェースを表してもよい。
【0218】
プログラム1230はプログラム命令を含むとみなされ、プログラムは、関連付けられたプロセッサ1210によって実行されると、本明細書で図3図11を参照して論じたように、本開示の実施形態に従って装置1200が動作することを可能にする。本明細書の実施形態は、装置1200のプロセッサ1210が実行可能なコンピュータソフトウェア、ハードウェア、又はソフトウェア及びハードウェアの組合せにより実施してもよい。プロセッサ1210は、本開示の様々な実施形態を実施するように構成され得る。また、プロセッサ1210及びメモリ1220の組合せは、本開示の各実施形態を実施するのに適した処理手段1250を構成してもよい。
【0219】
メモリ1220は、ローカルの技術ネットワークに適した任意のタイプとしてもよく、任意の適切なデータ記憶技術(例として、コンピュータが読み取り可能な非一時的記憶媒体、半導体ベースの記憶装置、磁気記憶装置及びシステム、光学記憶装置及びシステム、固定メモリ及び移動可能メモリ等が挙げられるが、これらに限定されない)により実装してもよい。装置1200には1つのメモリ1220しか示されていないが、装置1200には複数の物理上異なるメモリモジュールを設置してもよい。プロセッサ1210は、ローカルの技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号処理器(DSP:digital signal processors)、及びマルチコアプロセッサ構成に基づくプロセッサのうち、1つ又は複数を含んでもよいが、これらに限定されない。装置1200は複数のプロセッサ、例えば、マスタープロセッサと同期するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0220】
本開示の装置及び/又はデバイスに含まれる構成要素は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組合せを含む様々な態様で実装してもよい。1つの実施形態では、1つ又は複数のユニットが、ソフトウェア及び/又はファームウェア、例えば、記憶媒体に格納されたマシン可読命令を用いて実施されてもよい。マシン可読命令に加え、又はその代わりに、装置及び/又はデバイスのユニットの一部又は全部は、少なくとも部分的に、1つ又は複数のハードウェア論理コンポーネントによって実施されてもよい。例えば、使用可能なハードウェア論理コンポーネントの例示的なタイプには、FPGA(Field-programmable Gate Arrays)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application-specific Integrated Circuits)、ASSP(Application-specific Standard Products)、システムオンチップシステム(SOCs)、CPLD(Complex Programmable Logic Devices)等が含まれるがこれらに限定されない。
【0221】
通常、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア若しくは専用回路、ソフトウェア、論理又はそれらの任意の組合せにより実施してもよい。いくつかの態様はハードウェアによって実施し、他の態様はコントローラ、マイクロプロセッサ又は他のコンピューティングデバイスが実行し得るファームウェア又はソフトウェアによって実施してもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして図示されて説明され、又は他の何らかの絵画的表現によって示されているが、本明細書に記載のブロック、装置、システム、技術又は方法は、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路若しくは論理、汎用ハードウェア若しくはコントローラ若しくは他のコンピューティングデバイス、又はそれらの組合せによって実施してもよいが、これらに限定されないことが理解されるであろう。
【0222】
本開示はさらに、コンピュータが読み取り可能な非一時的記憶媒体に有形記憶される少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。当該コンピュータプログラム製品は、プログラムモジュールに含まれる命令のような、コンピュータが実行可能な命令を含む。当該命令は、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上のデバイスにおいて実行され、例えば図3~11のいずれかを参照して上述したプロセス又は方法を実行する。通常、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造等を含む。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じてプログラムモジュール間で組み合わせるか、又は分割してもよい。プログラムモジュールのマシン可読命令は、ローカル又は分散型のデバイス内で実行してもよい。分散型デバイスにおいて、プログラムモジュールはローカル及びリモートの記憶媒体のどちらに置いてもよい。
【0223】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組合せにより記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又はその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されてもよく、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図に規定された機能/操作が実施される。プログラムコードは全てマシン上で実行するか、部分的にマシン上で実行するか、独立したソフトウェアパッケージとして実行するか、マシン上で部分的に実行するとともにリモートのマシン上で部分的に実行するか、又は全てリモートのマシン若しくはサーバ上で実行してもよい。
【0224】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で具現化されてもよく、当該マシン可読媒体は、命令実行システム、装置若しくはデバイスにより使用されるプログラム、又は、それらと結合して使用されるプログラムを含むか又は格納する任意の有形媒体であり得る。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体であり得る。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、装置若しくはデバイス、又は前述の任意の適切な組合せを含んでもよいが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のさらにより具体的な例には、1つ若しくは複数のワイヤ、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去・書き込み可能なリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯型コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は前述の任意の適切な組合せが含まれる。
【0225】
なお、動作について、特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を示された特定の順序で実行するか若しくは順に実行するか、又は、示された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。いくつかの状況では、マルチタスク及び並行処理が有利である可能性がある。同様に、上述の議論には、いくつかの具体的な実施形態の詳細が含まれるが、これらは本開示の範囲に対する限定ではなく、特定の実施形態に特定され得る特徴についての説明であると解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈において説明したいくつかの特徴は、ある1つの実施形態において組み合わせて実施されてもよい。逆に、1つの実施形態の文脈において説明された各種特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切な副次的な組合せにより、実施されてもよい。
【0226】
本開示について、構造的特徴及び/又は方法論的な動作に特有の言葉で説明したが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示は、必ずしも上述の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解されたい。上述の特定の特徴や動作はむしろ、特許請求の範囲を実施する例示的形態として開示されている。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図4H
図4I
図4J
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図8
図9
図10
図11
図12