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特許7593499無線アクセスネットワークノード及びその方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】無線アクセスネットワークノード及びその方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/28 20090101AFI20241126BHJP
   H04W 36/36 20090101ALI20241126BHJP
   H04W 16/32 20090101ALI20241126BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20241126BHJP
【FI】
H04W36/28
H04W36/36
H04W16/32
H04W72/0457 110
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023535146
(86)(22)【出願日】2022-04-27
(86)【国際出願番号】 JP2022019163
(87)【国際公開番号】W WO2023286421
(87)【国際公開日】2023-01-19
【審査請求日】2023-12-26
(31)【優先権主張番号】P 2021116604
(32)【優先日】2021-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】二木 尚
(72)【発明者】
【氏名】林 貞福
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2021/0099926(US,A1)
【文献】CATT (offline discussion rapporteur),Report of [AT109bis-e][209][NR MOB] Resolution to remaining open issues of CPC[online],3GPP TSG RAN WG2 #109bis-e R2-2003849,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_109bis-e/Docs/R2-2003849.zip> ,2020年05月01日,検索日 2024.10.16
【文献】Ericsson,Conditional PSCell Change / Addition[online],3GPP TSG RAN WG2 #113-e R2-2101270,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_113-e/Docs/R2-2101270.zip> ,2021年01月14日,[検索日 2024.10.16]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてMaster Cell Group(MCG)に関連付けられたMaster Node(MN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードであって、
前記UEのPrimary SCG Cell(PSCell)に関してソースSecondary Node(SN)からターゲットSNへのMN-initiated inter-SN Conditional PSCell Change(CPC)を準備する手順において、CPC実行条件および設定情報を包含する第1の情報を前記UEに送信する手段と、
前記第1の情報を前記UEに送信した後、このメッセージがinter-SN CPCのためであることを示す情報を包含する第1ノード間メッセージを、前記ソースSNに送信する手段と、
前記UEから前記CPC実行条件の成立に応じて送信されるRadio Resource Control (RRC) Reconfiguration Completeメッセージを受信したことに応じ、第2ノード間メッセージを前記ソースSNに送信する手段と、
を備えるRANノード。
【請求項2】
前記第1ノード間メッセージは、前記UEへのユーザーデータの提供を前記CPCの実行まで継続することを前記ソースSNに引き起こす、
請求項1に記載のRANノード。
【請求項3】
前記第2ノード間メッセージは、前記UEへのユーザーデータの提供を停止することを前記ソースSNに引き起こす、
請求項1または2に記載のRANノード。
【請求項4】
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてMaster Cell Group(MCG)に関連付けられたMaster Node(MN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードにより行われる方法であって、
前記UEのPrimary SCG Cell(PSCell)に関してソースSecondary Node(SN)からターゲットSNへのMN-initiated inter-SN Conditional PSCell Change(CPC)を準備する手順において、CPC実行条件および設定情報を包含する第1の情報を前記UEに送信し、
前記第1の情報を前記UEに送信した後、このメッセージがinter-SN CPCのためであることを示す情報を包含する第1ノード間メッセージを、前記ソースSNに送信し、
前記UEから前記CPC実行条件の成立に応じて送信されるRRC Reconfiguration Completeメッセージを受信したことに応じ、第2ノード間メッセージを前記ソースSNに送信することを備える、
方法。
【請求項5】
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてSecondary Cell Group(SCG)に関連付けられたソースSecondary Node(SN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードであって、
前記UEのPrimary SCG Cell(PSCell)に関してソースSecondary Node(SN)からターゲットSNへのMN-initiated inter-SN Conditional PSCell Change(CPC)を準備する手順において、CPC実行条件および設定情報を包含する第1の情報をMaster Node(MN)が前記UEに送信した後、このメッセージがinter-SN CPCのためであることを示す情報を包含する第1ノード間メッセージを前記MNから受信する手段と、
前記UEから前記CPC実行条件の成立に応じて送信されるRRC Reconfiguration Completeメッセージを受信したことに応じ前記MNが送信する、第2ノード間メッセージを前記MNから受信する手段と、
を備えるRANノード。
【請求項6】
前記第1ノード間メッセージの受信に応じて、前記UEへのユーザーデータの提供を前記CPCの実行まで継続する手段をさらに備える、
請求項5に記載のRANノード。
【請求項7】
前記第1ノード間メッセージの受信後に、前記CPCの実行又は前記CPC実行条件の成立を示す前記第2ノード間メッセージを前記MNから受信したことに応答して、前記UEへのユーザーデータの提供を停止する手段をさらに備える、
請求項5又は6に記載のRANノード。
【請求項8】
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてSecondary Cell Group(SCG)に関連付けられたソースSecondary Node(SN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードにより行われる方法であって、
前記UEのPrimary SCG Cell(PSCell)に関してソースSecondary Node(SN)からターゲットSNへのMN-initiated inter-SN Conditional PSCell Change(CPC)を準備する手順において、CPC実行条件および設定情報を包含する第1の情報をMaster Node(MN)が前記UEに送信した後、のメッセージがinter-SN CPCのためであることを示す情報を包含する第1ノード間メッセージを前記MNから受信し、
前記UEから前記CPC実行条件の成立に応じて送信されるRRC Reconfiguration Completeメッセージを受信したことに応じ前記MNが送信する、第2ノード間メッセージを前記MNから受信することを備える、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信システムに関し、特にmulti-connectivity(e.g. Dual Connectivity)での無線端末のモビリティに関する。
【背景技術】
【0002】
The 3rd Generation Partnership Project(3GPP(登録商標))は、Release 17の検討を行っている。3GPPは、Dual Connectivity(DC)のセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group(SCG))のプライマリセル(Primary SCG Cell(PSCell))のセカンダリノード(Secondary Nodes(SNs))間でのセル変更(i.e. inter-SN PSCell change)に条件付き(conditional)モビリティを適用することを議論している(例えば、非特許文献1-7を参照)。これは、inter-SN conditional PSCell Change(CPC)と呼ばれる。なお、PSCellは、DCのSCGのSpecial Cell(SpCell)である。UEは、ハンドオーバ手順(又はReconfiguration with Sync手順)を行うときに、PSCellにランダムアクセスを行う。SCGは、SNに関連付けられたサービングセル(serving cells)のグループであり、SpCell(i.e. PSCell)及び必要に応じて(optionally)1又はそれ以上のセカンダリセル(Secondary Cells(SCells))を含む。
【0003】
CPCは、1又はそれ以上の実行条件(execution conditions)が成立した(met or satisfied)ときにのみ実行されるPSCell変更手順である。無線端末(i.e. User Equipment(UE))は、マスターノード(Master Node(MN))からPSCell変更の指示を受信した後もSource SN(S-SN)及びSCGとのコネクションを維持し、当該指示により設定された実行条件(configured execution condition(s))の評価(evaluation)を開始する。そして、UEは、実行条件が成立したことに応じて、ターゲットSN(Target SN(T-SN))へのアクセスを開始する。すなわち、UEがPSCell変更の指示に応答してではなく当該指示により設定された実行条件の成立に応答してターゲットPSCell(又はnew PSCell)へのアクセスを開始する点で、CPCは通常のPSCell changeと異なる。
【0004】
Inter-SN CPCは、MN又はソースSN(Source SN)によって開始されることができる。MNによって開始されるinter-SN CPCは、MN initiated inter-SN CPCと呼ばれる。一方、S-SNによって開始されるinter-SN CPCは、SN initiated inter-SN CPCと呼ばれる。MN initiated inter-SN CPCでは、MNがCPC実行条件を生成し、T-SNがSCG設定(configuration)を生成する。これに対して、SN initiated inter-SN CPCでは、S-SNがCPC実行条件を生成してこれをMNに送る。MN-initiated CPC及びSN-initiated CPCのどちらの場合でも、T-SNがSCG設定(configuration)を生成し、これをMNに送る。そして、MNは、CPC実行条件及びSCG設定を包含するCPC設定(configuration)(e.g. ConditionalReconfiguration Information Element(IE))を、Radio Resource Control (RRC) (Connection) Reconfigurationメッセージを介してUEに送信する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【文献】Vice Chairman (Nokia), "Report on LTE legacy, Mobility, DCCA, Multi-SIM and RAN slicing", R2-2106471, 3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #114-e, May 19-27, 2021
【文献】CATT, "TS 37.340 CR for CPA and inter-SN CPC", R2-2105062, 3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #114-e, May 19-27, 2021
【文献】Huawei, "(TP to CPAC TS 37.340 BL CR) Consideration on conditional PSCell change/addition", R3-212833, 3GPP TSG-RAN WG3 Meeting #112-e, May 17-28, 2021
【文献】Samsung, "(TP to TS 38.423, LTE_NR_DC_enh2-Core) Adding CPAC Procedure", R3-212968, 3GPP TSG-RAN WG3 Meeting #112-e, May 17-27, 2021
【文献】Samsung, "(TP to TS 36.423, LTE_NR_DC_enh2-Core) Adding CPAC Procedure", R3-212969, 3GPP TSG-RAN WG3 Meeting #112-e, May 17-27, 2021
【文献】Huawei, "Support of Conditional PSCell Change and Addition", R3-212995, 3GPP TSG-RAN WG3 Meeting #112-e, May 17-27, 2021
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell, "CPAC BL CR to TS 36.423", R3-212994, 3GPP TSG-RAN WG3 Meeting #112-e, May 17-28, 2021
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明者等は、inter-SN CPCについて検討し、様々な課題を見出した。これらの課題の1つは、inter-SN CPCの処理の複雑さに関する。具体的には、もしMN-initiated inter-SN CPC及びSN-initiated inter-SN CPCの両方が同時に設定されるなら、ネットワーク(i.e. Radio Access Network(RAN))若しくはUE又は両方の処理が複雑になるおそれがある。
【0007】
発明者が得た他の課題は、MN-initiated inter-SN CPCの手順の詳細に関する。MN-initiated CPCにおいて、S-SNはMNからSN Release Requestメッセージを受信する。しかしながら、もしS-SNがこのSN Release RequestメッセージがMN-initiated inter-SN CPCのためであることを区別できなければ、S-SNは当該SN Release Requestメッセージの受信に応じてUEへのユーザーデータの提供を停止するおそれがある。
【0008】
発明者が得た別の他の課題は、T-SNがinter-SN CPCの要求を拒絶する際の動作に関する。T-SNは、如何なるinter-SN CPCも受け入れられないためにinter-SN CPCの要求を拒絶するかもしれない。これは、T-SNがそもそもinter-SN CPCをサポートしていないか、又はT-SNの負荷が一時的高いためであるかもしれない。あるいは、T-SNは、inter-SN CPCの要求によって指定された1又はそれ以上の候補セル(候補PSCells)に対するinter-SN CPCのみが受け入れられないために、inter-SN CPCの要求を拒絶するかもしれない。MN-initiated inter-SN CPCの場合MNは、又はSN-initiated inter-SN CPCの場合S-SNは、これらの拒絶の原因を区別できることが好ましいかもしれない。指定された1又はそれ以上の候補セル(候補PSCells)に対するinter-SN CPCのみをT-SNが受け入れられないだけなのに、もしMN又はS-SNが如何なる新たなInter-SN CPCの要求も当該T-SNに送信しないなら、inter-SN CPCの機会が過度に制限されるかもしれない。
【0009】
本明細書に開示される実施形態が達成しようとする目的の1つは、上述された課題を含む複数の課題のうち少なくとも1つを解決することに寄与する装置、方法、及びプログラムを提供することである。なお、この目的は、本明細書に開示される複数の実施形態が達成しようとする複数の目的の1つに過ぎないことに留意されるべきである。その他の目的又は課題と新規な特徴は、本明細書の記述又は添付図面から明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の態様は、UEのためのデュアルコネクティビティにおいてMaster Cell Group(MCG)に関連付けられたMNとして動作するよう構成されたRANノードに向けられる。当該RANノードは、少なくとも1つのメモリ及び前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEのSCGのPSCellに関してS-SNからT-SNへのMN-initiated inter-SN CPCが進行中である間は、前記UEに関して少なくとも前記T-SNへのSN-initiated inter-SN CPCを設定、準備、又は許可しないよう構成される。
【0011】
第2の態様は、UEのためのデュアルコネクティビティにおいてMCGに関連付けられたMNとして動作するよう構成されたRANノードにより行われる方法に向けられる。当該方法は、前記UEのSCGのPSCellに関してS-SNからT-SNへのMN-initiated inter-SN CPCが進行中である間は、前記UEに関して少なくとも前記T-SNへのSN-initiated inter-SN CPCを設定、準備、又は許可しないことを含む。
【0012】
第3の態様は、UEのためのデュアルコネクティビティにおいてSCGに関連付けられたS-SNとして動作するよう構成されたRANノードに向けられる。当該RANノードは、少なくとも1つのメモリ及び前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEの前記SCGのPSCellに関して前記S-SNからT-SNへのMN-initiated inter-SN CPCが進行中である間は、前記UEに関して少なくとも前記T-SNへのSN-initiated inter-SN CPCを開始しないよう構成される。
【0013】
第4の態様は、UEのためのデュアルコネクティビティにおいてSCGに関連付けられたS-SNとして動作するよう構成されたRANノードにより行われる方法に向けられる。当該方法は、前記UEの前記SCGのPSCellに関して前記S-SNからT-SNへのMN-initiated inter-SN CPCが進行中である間は、前記UEに関して少なくとも前記T-SNへのSN-initiated inter-SN CPCを開始しないことを含む。
【0014】
第5の態様は、UEのためのデュアルコネクティビティにおいてMCGに関連付けられたMNとして動作するよう構成されたRANノードに向けられる。当該RANノードは、少なくとも1つのメモリ及び前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEのSCGのPSCellに関してS-SNからT-SNへのMN-initiated inter-SN CPCを準備する手順の間に、このメッセージがinter-SN CPCのためであることを示す情報を包含するSN Release Requestメッセージを前記S-SNに送信するよう構成される。
【0015】
第6の態様は、UEのためのデュアルコネクティビティにおいてMCGに関連付けられたMNとして動作するよう構成されたRANノードにより行われる方法に向けられる。当該方法は、前記UEのSCGのPSCellに関してS-SNからT-SNへのMN-initiated inter-SN CPCを準備する手順の間に、このメッセージがinter-SN CPCのためであることを示す情報を包含するSN Release Requestメッセージを前記S-SNに送信することを含む。
【0016】
第7の態様は、UEのためのデュアルコネクティビティにおいてSCGに関連付けられたS-SNとして動作するよう構成されたRANノードに向けられる。当該RANノードは、少なくとも1つのメモリ及び前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEのSCGのPSCellに関してS-SNからT-SNへのMN-initiated inter-SN CPCを準備する手順の間に、このメッセージがinter-SN CPCのためであることを示す情報を包含するSN Release RequestメッセージをMNから受信するよう構成される。
【0017】
第8の態様は、UEのためのデュアルコネクティビティにおいてSCGに関連付けられたS-SNとして動作するよう構成されたRANノードにより行われる方法に向けられる。当該方法は、前記UEのSCGのPSCellに関してS-SNからT-SNへのMN-initiated inter-SN CPCを準備する手順の間に、このメッセージがinter-SN CPCのためであることを示す情報を包含するSN Release RequestメッセージをMNから受信することを含む。
【0018】
第9の態様は、UEのためのデュアルコネクティビティにおいてSCGに関連付けられたT-SNとして動作するよう構成されたRANノードに向けられる。当該RANノードは、少なくとも1つのメモリ及び前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、S-SNから前記T-SNへのinter-SN CPCの要求を拒絶する場合、拒絶メッセージをMNに送信するよう構成される。前記拒絶メッセージは、如何なるinter-SN CPCも前記ターゲットSNによって受け入れられないのか、それとも前記要求によって指定された1又はそれ以上の候補セルに対する前記inter-SN CPCのみが受け入れられないのかを示す。
【0019】
第10の態様は、UEのためのデュアルコネクティビティにおいてSCGに関連付けられたT-SNとして動作するよう構成されたRANノードにより行われる方法に向けられる。当該方法は、S-SNから前記T-SNへのinter-SN CPCの要求を拒絶する場合、拒絶メッセージをMNに送信することを含む。前記拒絶メッセージは、如何なるinter-SN CPCも前記ターゲットSNによって受け入れられないのか、それとも前記要求によって指定された1又はそれ以上の候補セルに対する前記inter-SN CPCのみが受け入れられないのかを示す。
【0020】
第11の態様は、プログラムに向けられる。当該プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、上述の第2、第4、第6、第8、又は第10の態様に係る方法をコンピュータに行わせるための命令群(ソフトウェアコード)を含む。
【発明の効果】
【0021】
上述の態様によれば、上述された課題を含むinter-SN CPCに関する複数の課題のうち少なくとも1つを解決することに寄与する装置、方法、及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例を示す図である。
図2】実施形態に係るRANノードの構成例を示す図である。
図3】実施形態に係るMNによって行われる処理の一例を示すフローチャートである。
図4】実施形態に係るMNによって行われる処理の一例を示すフローチャートである。
図5】実施形態に係るS-SNによって行われる処理の一例を示すフローチャートである。
図6】実施形態に係るMN及びS-SNによって行われる処理の一例を示すシーケンス図である。
図7】実施形態に係るMNによって行われる処理の一例を示すフローチャートである。
図8】実施形態に係るS-SNによって行われる処理の一例を示すフローチャートである。
図9】実施形態に係るMN及びS-SNによって行われる処理の一例を示すシーケンス図である。
図10】実施形態に係るMN及びS-SNによって行われる処理の一例を示すシーケンス図である。
図11】実施形態に係るMN及びS-SNによって行われる処理の一例を示すシーケンス図である。
図12】実施形態に係るT-SNによって行われる処理の一例を示すフローチャートである。
図13】実施形態に係るMN、S-SN、及びT-SNによって行われる処理の一例を示すシーケンス図である。
図14】実施形態に係るRANノードの構成例を示すブロック図である。
図15】実施形態に係るUEの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0024】
以下に説明される複数の実施形態は、独立に実施されることもできるし、適宜組み合わせて実施されることもできる。これら複数の実施形態は、互いに異なる新規な特徴を有している。したがって、これら複数の実施形態は、互いに異なる目的又は課題を解決することに寄与し、互いに異なる効果を奏することに寄与する。
【0025】
以下に示される複数の実施形態は、3GPP Long Term Evolution (LTE)システム及び第5世代移動通信システム(5G system)を主な対象として説明される。しかしながら、これらの実施形態は、3GPPのmulti-connectivity(e.g. Dual Connectivity)と類似の技術をサポートする他の無線通信システムに適用されてもよい。なお、本明細書で使用されるLTEとの用語は、特に断らない限り、5G Systemとのインターワーキングを可能とするためのLTE及びLTE-Advancedの改良・発展を含む。
【0026】
本明細書で使用される場合、文脈に応じて、「(もし)~なら(if)」は、「場合(when)」、「その時またはその前後(at or around the time)」、「後に(after)」、「に応じて(upon)」、「判定(決定)に応答して(in response to determining)」、「判定(決定)に従って(in accordance with a determination)」、又は「検出することに応答して(in response to detecting)」を意味するものとして解釈されてもよい。これらの表現は、文脈に応じて、同じ意味を持つと解釈されてもよい。
【0027】
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態を含む複数の実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例を示している。図1の例では、無線通信ネットワークは、RANノード1、RANノード2、RANノード4、及びUE3を含む。図1に示された各要素(ネットワーク機能)は、例えば、専用ハードウェア(dedicated hardware)上のネットワークエレメントとして、専用ハードウェア上で動作する(running)ソフトウェア・インスタンスとして、又はアプリケーション・プラットフォーム上にインスタンス化(instantiated)された仮想化機能として実装されることができる。
【0028】
RANノード1は、cloud RAN(C-RAN)配置(deployment)におけるCentral Unit(e.g. eNB-CU、又はgNB-CU)であってもよいし、CU及び1又は複数のDistributed Units(e.g. eNB-DUs、又はgNB-DUs)の組み合わせであってもよい。C-RANは、CU/DU splitとも呼ばれる。さらに、CUは、Control Plane (CP) Unit(e.g. gNB-CU-CP)及び1又はそれ以上のUser Plane (UP) Unit(e.g. gNB-CU-UP)を含んでもよい。したがって、RANノード1は、CU-CPであってもよく、CU-CP及びCU-UPの組み合わせであってもよい。同様に、RANノード2及び4の各々は、CUであってもよいし、CU及び1又は複数のDUsの組み合わせであってもよい。RANノード2及び4の各々は、CU-CPであってもよく、CU-CP及びCU-UPの組み合わせであってもよい。
【0029】
RANノード1、2、及び4の各々は、Evolved Universal Mobile Telecommunications System (UMTS) Terrestrial Radio Access Network(EUTRAN)ノード又はNext generation Radio Access Network(NG-RAN)ノードであってもよい。EUTRANノードは、eNB又はen-gNBであってもよい。NG-RANノードは、gNB又はng-eNBであってもよい。en-gNBは、UEへのNRユーザープレーン及びコントールプレーン・プロトコル終端を提供し、E-UTRA-NR Dual Connectivity(EN-DC)のセカンダリノード(SN)として動作するノードである。ng-eNBは、UEへのE-UTRAユーザープレーン及びコントールプレーン・プロトコル終端を提供し、NGインタフェースを介して5GCに接続されるノードである。RANノード1のRadio Access Technology(RAT)は、RANノード2及び4のそれと異なっていてもよい。
【0030】
RANノード1及びRANノード2は、ノード間インタフェース(i.e. X2インタフェース又はXnインタフェース)103を介して互いに通信する。RANノード1及びRANノード2は、それぞれデュアルコネクティビティのマスターノード(MN)及びセカンダリノード(SN)として動作する。さらに、RANノード1及びRANノード4は、ノード間インタフェース(i.e. X2インタフェース又はXnインタフェース)105を介して互いに通信する。RANノード1及びRANノード4は、それぞれDCのMN及びSNとして動作することができる。RANノード1、2、及び4は、RANノード2によって提供されるSCGからRANノード4によって提供されるSCGへのinter-SN CPCをサポートする。以下では、RANノード1をMN1と呼ぶことがあり、RANノード2をソースSN(S-SN)2と呼ぶことがあり、RANノード4をターゲットSN(T-SN)4と呼ぶことがある。UE3は、エアインタフェース101及び102を介してMN1及びS-SN2と通信し、MN1によって提供されるMCG及びS-SN2によって提供されるSCGのデュアルコネクティビティを行う。また、inter-SN CPCを行うことによって、UE3は、エアインタフェース101及び104を介してMN1及びT-SN4と通信し、MN1によって提供されるMCG及びT-SN4によって提供されるSCGのデュアルコネクティビティを行う。
【0031】
このデュアルコネクティビティは、Multi-Radio Dual Connectivity (MR-DC)であってもよい。MR-DCは、E-UTRA-NR Dual Connectivity(EN-DC)、NG-RAN E-UTRA-NR Dual Connectivity(NGEN-DC)、NR-E-UTRA Dual Connectivity(NE-DC)、及びNR-NR Dual Connectivity(NR-DC)を含む。これに応じて、MN1は、マスターeNB(in EN-DC)、マスターng-eNB(in NGEN-DC)、及びマスターgNB(in NR-DC and NE-DC)のいずれであってもよい。同様に、S-SN2及びT-SN4の各々は、en-gNB(in EN-DC)、セカンダリng-eNB(in NE-DC)、及びセカンダリgNB(in NR-DC and NGEN-DC)のいずれであってもよい。EN-DCでは、UE3は、MN1として動作するeNBに接続されるとともに、S-SN2又はT-SN4として動作するen-gNBに接続される。NGEN-DCでは、UE3は、MN1として動作するng-eNBに接続されるとともに、S-SN2又はT-SN4として動作するgNBに接続される。NE-DCでは、MN1として動作するgNBに接続されるとともに、S-SN2又はT-SN4として動作するng-eNBに接続される。NR-DCでは、UE3は、MN1として動作する1つのgNB(又はgNB-DU)に接続されるとともに、S-SN2又はT-SN4として動作する他のgNB(又はgNB-DU)に接続される。
【0032】
MCGは、MN1に関連付けられた(又は提供される)サービングセルのグループであり、SpCell(i.e. プライマリセル(Primary Cell(PCell))及び必要に応じて(optionally)1又はそれ以上のセカンダリセル(Secondary Cells(SCells))を含む。一方、SCGは、S-SN2又はT-SN4に関連付けられた(又は提供される)サービングセルのグループであり、プライマリSCGセル(Primary SCG Cell (PSCell))及び必要に応じて(optionally)1又はそれ以上のセカンダリセル(Secondary Cells(SCells))を含む。PSCellは、SCGのSpecial Cell(SpCell)であり、Physical Uplink Control Channel(PUCCH)送信及びcontention-based Random Accessをサポートする。なお、LTE(e.g. LTE-DC及びNE-DC)では、PSCellは、Primary SCellの略語であってもよい。
【0033】
本明細書で使用される用語“プライマリSCGセル”及びその略語“PSCell”は、デュアルコネクティビティのSNによって提供されるセルグループに含まれ、アップリンク・コンポーネントキャリアを持ち、且つアップリンク制御チャネル(e.g. PUCCH)リソースを設定されるセルを意味する。具体的には、用語“プライマリSCGセル”及びその略語“PSCell”は、5G NRをサポートするSN(e.g. en-gNB in EN-DC, gNB in NGEN-DC, or gNB in NR-DC)によって提供されるセルグループのPrimary SCG Cellを意味してもよいし、E-UTRAをサポートするSN(e.g. eNB in LTE DC, or ng-eNB in NE-DC)によって提供されるセルグループのPrimary SCellを意味してもよい。
【0034】
MN1、S-SN2、及びT-SN4のうち1つ又はそれ以上は、図2に示される構成を有してもよい。図2に示された各要素(ネットワーク機能)は、例えば、専用ハードウェア上のネットワークエレメントとして、専用ハードウェア上で動作するソフトウェア・インスタンスとして、又はアプリケーション・プラットフォーム上にインスタンス化された仮想化機能として実装されることができる。MN1、S-SN2、及びT-SN4のうち1つ又はそれ以上は、これには限定されないが、図2に示されるようにCU21及び1又はそれ以上のDUs22を含んでもよい。CU21及び各DU22の間はインタフェース201によって接続される。UE3は、少なくとも1つのエアインタフェース202を介して、少なくとも1つのDU22に接続される。
【0035】
CU21は、gNBのRadio Resource Control(RRC)、Service Data Adaptation Protocol(SDAP)、及びPacket Data Convergence Protocol(PDCP)protocols(又はgNBのRRC及びPDCP protocols)をホストする論理ノードであってもよい。DU22は、gNBのRadio Link Control(RLC)、Medium Access Control(MAC)、及びPhysical(PHY)layersをホストする論理ノードであってもよい。CU21がgNB-CUでありDUs22がgNB-DUsであるなら、インタフェース201はF1インタフェースであってもよい。CU21は、CU-CP及びCU-UPを含んでもよい。
【0036】
以下では、inter-SN CPCに関するMN1、S-SN2、及びT-SN4の動作について説明される。図3は、MN1の動作の一例を示している。ステップ301では、MN1は、UE3のPSCellに関してS-SN2からT-SN4へのMN-initiated inter-SN CPCを設定、準備、又はトリガーする。具体的には、MN1は、CPC設定(configuration)をUE3に送信し、UE3はCPC実行条件の評価(evaluation)を開始する。より具体的には、MN1は、CPCのための条件付き再構成(conditional reconfiguration)をUE3に指示するために、CPC設定を包含するMN RRC (connection) reconfigurationメッセージをUE3に送信する。CPC設定は、1又はそれ以上の候補PSCellsそれぞれのSCG設定(configuration)及び各候補PSCellのCPC実行条件を包含する。SCG設定は、候補PSCell(又はターゲットPSCell)の設定であってもよい。SCG設定(又はPSCell設定)は、SCG設定を包含するSN RRC Reconfigurationメッセージであってもよい。CPC設定は、MN RRC (Connection) Reconfigurationメッセージ内のConditionalReconfiguration IEであってもよい。当該ConditionalReconfiguration IEは、condReconfigToAddModList IEを含んでもよい。condReconfigToAddModList IEは、各候補PSCellのPSCell設定(e.g. SN RRC Reconfigurationメッセージ)を対応するCPC実行条件に対応付けてもよい。
【0037】
限定ではなく例として、MN-initiated inter-SN CPCは以下のように設定、準備、又はトリガーされてもよい。MN1は、SN Addition手順を用いてUE3のためのリソースを割り当てるようT-SN4に要求することによって、inter-SN CPC手順を開始する。具体的には、MN1は、SN Addition Requestメッセージ(e.g. SgNB Addition Request、又はS-NODE Addition Request)をT-SN4に送ってもよい。このメッセージにおいて、MN1は、CPC initiationをT-SN4に示し、候補セル(候補PSCells)の上限(upper limit)(又は最大数)をT-SN4に提供してもよい。T-SN4は、準備された1又はそれ以上の候補PSCellsのセル識別子(e.g. PSCell ID(s))をMN1にSN Addition Request Acknowledgeメッセージを介して送る。加えて、T-SN4は、受け入れられた各候補PSCellのSCG設定(e.g. CG-Config)をMN1にSN Addition Request Acknowledgeメッセージを介して送る。MN1は、各候補PSCellのCPC実行条件を生成する。そして、MN1は、CPC設定(e.g. ConditionalReconfiguration IE)を、MN RRC (Connection) Reconfigurationメッセージを介してUE3に送信する。CPC設定は、1又はそれ以上の候補PSCellsのためにT-SN4によってセットされた1又はそれ以上のためのSCG設定と、これら1又はそれ以上の候補PSCellsのためにMN1によってセットされた1又はそれ以上のCPC実行条件と、を包含する。MN1は、MN-initiated inter-SN CPCが設定、準備、又はトリガーされたことをS-SN2に通知してもよい。この通知は、SN Release Requestメッセージ(e.g. SgNB Release Request、又はS-NODE Release Request)を介してS-SN2に送られてもよい。当該SN Release Requestメッセージは、X2/Xnの新規IE(e.g. CPC indication, CPC preparation indication/notification)又は新規Cause(e.g. CPC is prepared/configured)を含んでもよい。あるいは、この通知は新規なX2/Xnメッセージ(e.g. MN-initiated CPC notification)を介してS-SN2に送られてもよい。当該SN Release Requestメッセージ又は新規なX2/Xnメッセージは、T-SN4の識別子(e.g. global gNB/NG-RAN node ID)を包含してもよい。
【0038】
ステップ302では、MN1は、MN-initiated inter-SN CPCが進行中である間は、同一UE3に関して少なくとも同一T-SN4へのSN-initiated inter-SN CPCを設定しない。MN-initiated inter-SN CPCが進行中であるという表現は、MN-initiated inter-SN CPCが準備済みである、設定済みである、又はトリガー済みであると言い換えることもできる。進行中のMN-initiated inter-SN CPCは、MN-initiated inter-SN CPCが準備された後、当該CPCが成功裏に完了していないしキャンセルもされていない状況を意味してもよい。CPCの成功裏の完了は、CPC実行条件の成立に応じてUE3がSN RRC Reconfiguration Completeメッセージを包含するMN RRC (Connection) Reconfiguration CompleteメッセージをMN1に送信することによってMN1に通知される。CPCのキャンセルは、例えば、MN1がCPCのための条件付き再構成のキャンセル又は除去(removal)をUE3に通知し、NN1がUE3から応答を受信することで行われる。
【0039】
具体的には、MN1は、MN-initiated inter-SN CPCが進行中であることをS-SN2に通知してもよい。この通知は、上述のように、SN Release Requestメッセージ(e.g. SgNB Release Request)又は他のX2/Xnメッセージを介してS-SN2に送られてもよい。当該メッセージの受信に応じて、S-SN2は、MN-initiated inter-SN CPCが進行中であることを理解し、同一UE3に関して同一T-SN4へのSN-initiated inter-SN CPC手順を開始することを抑止してもよい。さらに又はこれに代えて、MN1は、MN-initiated inter-SN CPCが進行中である間にS-SN2から同一T-SN4へのSN-initiated inter-SN CPCの要求を示すノード間メッセージを受信したなら、MN-initiated inter-SN CPCが進行中であるために当該要求が拒絶されることが示す応答メッセージをS-SN2に送信してもよい。
【0040】
図3を参照して説明された動作によれば、MN1は、UE3に関してMN-initiated inter-SN CPCが進行中である間に、同一UE3に関して少なくとも同一T-SN4へのSN-initiated inter-SN CPCが同時に進行することを防ぐことができる。これは、ネットワーク(e.g. MN1及びT-SN4の一方又は両方)における複雑な処理を回避することに寄与できる。また、これは、UE3における複雑な処理を回避することに寄与できる。
【0041】
ステップ302では、MN1は、MN-initiated inter-SN CPCが進行中である間は、同一UE3に関して同一T-SN4へのSN-initiated inter-SN CPCを設定しないよう動作してもよい。言い換えると、MN1は、UE3に関して新たなSN-initiated inter-SN CPCを設定するか否かをT-SN単位で判断してもよい。これは、UE3に関して抑制されるべきinter-SN CPC手順を細かく特定することMN1に可能にできる。これは、UE3に関するSN-initiated inter-SN CPC手順の過剰な抑制を避けることに寄与できるかもしれない。これに代えて、MN1は、UE3に関してMN-initiated inter-SN CPCが進行中である間に、同一UE3に関していずれのT-SNへのSN-initiated inter-SN CPCも設定しないように動作してもよい。言い換えると、MN1は、UE3に関して新たなSN-initiated inter-SN CPCを設定するか否かをUE単位で判断してもよい。これは、例えば、MN1及びUE3における複雑な処理を回避することに寄与できる。
【0042】
図4は、MN1の動作の一例を示している。ステップ401では、MN1は、UE3のPSCellに関してS-SN2からT-SN4へのSN-initiated inter-SN CPCを設定、準備、又はトリガーする。具体的には、MN1は、CPC設定(configuration)をUE3に送信し、UE3はCPC実行条件の評価(evaluation)を開始する。より具体的には、MN1は、CPCのための条件付き再構成(conditional reconfiguration)をUE3に指示するために、CPC設定を包含するMN RRC (connection) reconfigurationメッセージをUE3に送信する。CPC設定は、1又はそれ以上の候補PSCellsそれぞれのSCG設定(configuration)及び各候補PSCellのCPC実行条件を包含する。SCG設定は、候補PSCell(又はターゲットPSCell)の設定であってもよい。SCG設定(又はPSCell設定)は、SCG設定を包含するSN RRC Reconfigurationメッセージであってもよい。CPC設定は、MN RRC (Connection) Reconfigurationメッセージ内のConditionalReconfiguration IEであってもよい。当該ConditionalReconfiguration IEは、condReconfigToAddModList IEを含んでもよい。condReconfigToAddModList IEは、各候補PSCellのPSCell設定(e.g. SN RRC Reconfigurationメッセージ)を対応するCPC実行条件に対応付けてもよい。
【0043】
限定ではなく例として、SN-initiated inter-SN CPCは以下のように設定、準備、又はトリガーされてもよい。S-SN2は、SN Change Requiredメッセージ(e.g. SgNB Change Required、又はS-NODE Change Required)をMN1に送信することによって、inter-SN CPC手順を開始する。当該メッセージにおいて、S-SN2は、CPC initiationをMN1に示す。当該メッセージは、T-SN4の識別子(e.g. global gNB/NG-RAN node ID)を包含する。当該メッセージは、CPC実行条件をさらに包含する。MN1は、S-SN2によってセットされたCPC実行条件を理解(comprehend)できてもよいし、できなくてもよい。CPC実行条件は、MN1にトランスペアレントなRRCコンテナ(e.g. CG-Config、又はRRCレベルのIE)に含まれてもよい。そして、MN1は、SN Addition手順を用いてUE3のためのリソースを割り当てるようT-SN4に要求する。具体的には、MN1は、SN Addition Requestメッセージ(e.g. SgNB Addition Request、又はS-NODE Addition Request)をT-SN4に送ってもよい。このメッセージにおいて、MN1は、CPC initiationをT-SN4に示し、候補PSCellsの上限(upper limit)をT-SN4に提供してもよい。T-SN4は、準備された(又は受け入れられた)1又はそれ以上の候補PSCellsのPSCell ID(s)をMN1にSN Addition Request Acknowledgeメッセージを介して送る。加えて、T-SN4は、受け入れられた各候補PSCellのSCG設定(e.g. CG-Config)をMN1にSN Addition Request Acknowledgeメッセージを介して送る。MN1は、CPC設定(e.g. ConditionalReconfiguration IE)を、RRC (Connection) Reconfigurationメッセージを介してUE3に送信する。CPC設定は、1又はそれ以上の候補PSCellsのためにT-SN4によってセットされた1又はそれ以上のSCG設定と、これら1又はそれ以上の候補PSCellsのためにS-SN2によってセットされた1又はそれ以上のCPC実行条件と、を包含する。MN1は、SN-initiated inter-SN CPCが設定、準備、又はトリガーされたことをS-SN2に通知してもよい。この通知は、SN Change Confirmメッセージ(e.g. SgNB Change Confirm)を介してS-SN2に送られてもよい。あるいは、この通知は他のX2/Xnメッセージ、例えばConditional PSCell Change Notificationメッセージを介してS-SN2に送られてもよい。
【0044】
ステップ402では、MN1は、SN-initiated inter-SN CPCが進行中である間は、同一UE3に関して少なくとも同一T-SN4へのMN-initiated inter-SN CPCを設定しない。SN-initiated inter-SN CPCが進行中であるという表現は、SN-initiated inter-SN CPCが準備済みである、設定済みである、又はトリガー済みであると言い換えることもできる。進行中のSN-initiated inter-SN CPCは、SN-initiated inter-SN CPCが準備された後、当該CPCが成功裏に完了していないしキャンセルもされていない状況を意味してもよい。CPCの成功裏の完了は、CPC実行条件の成立に応じてUE3がSN RRC Reconfiguration Completeメッセージを包含するMN RRC (Connection) Reconfiguration CompleteメッセージをMN1に送信することによってMN1に通知される。CPCのキャンセルは、例えば、MN1がCPCのための条件付き再構成のキャンセル又は除去(removal)をUE3に通知し、NN1がUE3から応答を受信することで行われる。
【0045】
なお、S-SN2は、T-SN4の識別子(e.g. global gNB/NG-RAN node ID)を知らないかもしれない。具体的には、S-SN2は、隣接セル識別子を知っているものの、この隣接セルを提供するRANノードの識別子を知らないかもしれない。この場合、T-SN4の識別子の代わりに、候補セル(候補PSCell)のセル識別子(e.g. Cell Global Identifier (CGI)、又はPhysical Cell Identity (PCI)とfrequencyの組み合わせ)が使用されてもよい。例えば、ステップ401では、S-SN2は、inter-SN CPC手順を開始するためのノード間メッセージ(e.g. SN Change Requiredメッセージ)で、候補セル(候補PSCells)の識別子をMN1に示してもよい。MN1は、自身が保持する隣接セルのセル識別子とRANノード識別子の対応関係に基づいて、T-SN4の識別子(e.g. global gNB/NG-RAN node)を特定してもよい。同様に、ステップ402では、MN1は、自身が保持する隣接セルのセル識別子とT-SN4の識別子(e.g. global gNB/NG-RAN node)の対応関係に基づいて、SN-initiated inter-SN CPCが進行中であるT-SN4を検知してもよい。
【0046】
図4を参照して説明された動作によれば、MN1は、UE3に関してSN-initiated inter-SN CPCが進行中である間に、同一UE3に関して少なくとも同一T-SN4へのMN-initiated inter-SN CPCが同時に進行することを防ぐことができる。これは、ネットワーク(e.g. MN1及びT-SN4の一方又は両方)における複雑な処理を回避することに寄与できる。また、これは、UE3における複雑な処理を回避することに寄与できる。
【0047】
ステップ402では、MN1は、UE3に関してSN-initiated inter-SN CPCが進行中である間は、同一UE3に関して同一T-SN4へのMN-initiated inter-SN CPCのみを設定しないよう動作してもよい。言い換えると、MN1は、UE3に関して新たなMN-initiated inter-SN CPCを設定するか否かをT-SN単位で判断してもよい。これは、UE3に関して抑制されるべきinter-SN CPC手順を細かく特定することMN1に可能にできる。これは、UE3に関するMN-initiated inter-SN CPC手順の過剰な抑制を避けることに寄与できるかもしれない。これに代えて、MN1は、UE3に関してSN-initiated inter-SN CPCが進行中である間に、同一UE3に関していずれのT-SNへのMN-initiated inter-SN CPCも設定しないように動作してもよい。言い換えると、MN1は、UE3に関して新たなMN-initiated inter-SN CPCを設定するか否かをUE単位で判断してもよい。これは、例えば、MN1及びUE3における複雑な処理を回避することに寄与できる。
【0048】
MN1は、図3を参照して説明された動作と図4を参照して説明された動作のいずれか一方のみを行ってもよいし、これらの両方を行ってもよい。
【0049】
図5は、S-SN2の動作の一例を示している。ステップ501では、S-SN2は、UE3のPSCellに関してS-SN2からT-SN4へのMN-initiated inter-SN CPCを準備するためのシグナリング(i.e. X2/Xnメッセージ)をMN1と交換する。限定ではなく例として、S-SN2は、MN-initiated inter-SN CPCが設定、準備、又はトリガーされたことをMN1によって通知されてもよい。この通知は、SN Release Requestメッセージ(e.g. SgNB Release Request、又はS-NODE Release Request)を介してMN1からS-SN2に送られてもよい。当該SN Release Requestメッセージは、X2/Xnの新規IE(e.g. CPC indication, CPC preparation indication/notification)又は新規Cause(e.g. CPC is prepared/configured)を含んでもよい。あるいは、この通知は、他のX2/Xnメッセージ(e.g. Conditional PSCell Change Notificationメッセージ)を介してS-SN2に送られてもよい。この通知は、新規なX2/Xnメッセージ(e.g. MN-initiated CPC notification)を介してS-SN2に送られてもよい。当該SN Release Requestメッセージ又は他の(新規な)X2/Xnメッセージは、T-SN4の識別子(e.g. global gNB/NG-RAN node ID)を包含してもよい。S-SN2は、応答メッセージ(e.g. SgNB Release Request Acknowledge、又はS-NODE Release Request Acknowledge)をMN1に送ってもよい。
【0050】
ステップ502では、S-SN2は、MN-initiated inter-SN CPCが進行中である間は、同一UE3に関して少なくとも同一T-SN4へのSN-initiated inter-SN CPCを開始しない。MN-initiated inter-SN CPCが進行中であるという表現は、MN-initiated inter-SN CPCが準備済みである、設定済みである、又はトリガー済みであると言い換えることもできる。進行中のMN-initiated inter-SN CPCは、MN-initiated inter-SN CPCが準備された後、当該CPCが成功裏に完了していないしキャンセルもされていない状況を意味してもよい。CPCの成功裏の完了は、CPC実行条件の成立に応じてUE3がSN RRC Reconfiguration Completeメッセージを包含するMN RRC (Connection) Reconfiguration CompleteメッセージをMN1に送信することによってMN1に通知される。CPCのキャンセルは、例えば、MN1がCPCのための条件付き再構成のキャンセル又は除去(removal)をUE3に通知し、NN1がUE3から応答を受信することで行われる。
【0051】
例えば、S-SN2は、MN-initiated inter-SN CPCが進行中である、準備されている、又はトリガーされていることを示す通知をMN1から受信したなら(ステップ501)、同一UE3に関して同一T-SN4へのSN-initiated inter-SN CPCを開始しないよう動作してもよい。より具体的には、S-SN2は、このメッセージがCPCのためであることを示す情報を包含するノード間メッセージ(e.g. SN Release Requestメッセージ)をMN-initiated inter-SN CPCを準備する手順の間にMN1から受信したなら(ステップ501)、同一UE3に関して同一T-SN4へのSN-initiated inter-SN CPCを開始しないよう動作してもよい。
【0052】
図6は、MN1及びS-SN2の動作の一例を示している。図6に示された手順は、図5の手順と類似している。ステップ601は図5のステップ501と類似している。具体的には、ステップ601では、MN1は、MN-initiated inter-SN CPCの準備のためのノード間メッセージをS-SN2に送信する。当該メッセージは、MN-initiated inter-SN CPCが進行中である、準備されている、又はトリガーされていることをS-SN2に示す。当該メッセージは、SN Release Requestメッセージ(e.g. SgNB Release Request、又はS-NODE Release Request)であってもよい。当該SN Release Requestメッセージは、X2/Xnの新規IE(e.g. CPC indication, CPC preparation indication/notification)又は新規Cause(e.g. CPC is prepared/configured)を含んでもよい。あるいは、当該メッセージは、他のX2/Xnメッセージ(e.g. Conditional PSCell Change Notificationメッセージ)であってもよい。当該メッセージは、新規なX2/Xnメッセージであってもよい。ステップ601のノード間メッセージは、T-SN4の識別子(e.g. global gNB/NG-RAN node ID)を包含してもよい。
【0053】
ステップ602は図5のステップ502と類似している。具体的には、ステップ602では、ステップ602のメッセージの受信に応じて、S-SN2は、同一UE3に関して少なくとも同一T-SN4へのSN-initiated inter-SN CPCを開始しないよう動作する。
【0054】
既に説明したように、S-SN2は、T-SN4の識別子(e.g. global gNB/NG-RAN node ID)を知らないかもしれない。具体的には、S-SN2は、隣接セル識別子を知っているものの、この隣接セルを提供するRANノードの識別子を知らないかもしれない。この場合、T-SN4の識別子の代わりに、候補セル(候補PSCell)のセル識別子(e.g. Cell Global Identifier (CGI)、又はPhysical Cell Identity (PCI)とfrequencyの組み合わせ)が使用されてもよい。例えば、ステップ501及び601では、MN1は、MN-initiated inter-SN CPCの準備のためのノード間メッセージ(e.g. SN Release Requestメッセージ)において、候補セル(候補PSCells)の識別子をS-SN2に示してもよい。S-SN2は、自身が保持する隣接セルのセル識別子とRANノード識別子の対応関係に基づいて、T-SN4の識別子(e.g. global gNB/NG-RAN node)を特定してもよい。同様に、ステップ502及び602では、S-SN2は、自身が保持する隣接セルのセル識別子とT-SN4の識別子(e.g. global gNB/NG-RAN node)の対応関係に基づいて、MN-initiated inter-SN CPCが進行中であるT-SN4を検知してもよい。
【0055】
図5及び図6を参照して説明された動作によれば、S-SN2は、UE3に関してMN-initiated inter-SN CPCが進行中である間に、同一UE3に関して少なくとも同一T-SN4へのSN-initiated inter-SN CPCが同時に進行することを防ぐことができる。これは、ネットワーク(e.g. MN1及びT-SN4の一方又は両方)における複雑な処理を回避することに寄与できる。また、これは、UE3における複雑な処理を回避することに寄与できる。
【0056】
ステップ502及び602では、S-SN2は、UE3に関してMN-initiated inter-SN CPCが進行中である間は、同一UE3に関して同一T-SN4へのSN-initiated inter-SN CPCのみを開始しないよう動作してもよい。言い換えると、S-SN2は、UE3に関して新たなSN-initiated inter-SN CPCを開始するか否かをT-SN単位で判断してもよい。これは、UE3に関して抑制されるべきinter-SN CPC手順を細かく特定することSN2に可能にできる。これは、UE3に関するSN-initiated inter-SN CPC手順の過剰な抑制を避けることに寄与できるかもしれない。これに代えて、S-SN2は、UE3に関してMN-initiated inter-SN CPCが進行中である間に、同一UE3に関していずれのT-SNへのSN-initiated inter-SN CPCも開始しないように動作してもよい。言い換えると、S-SN2は、UE3に関して新たなSN-initiated inter-SN CPCを開始するか否かをUE単位で判断してもよい。これは、例えば、MN1、S-SN2、及びUE3における複雑な処理を回避することに寄与できる。
【0057】
図7は、MN1の動作の一例を示している。ステップ701では、MN1は、UE3に関してT-SN4へのMN-initiated inter-SN CPCが進行中である間に、同一UE3に関して同一T-SN4へのSN-initiated inter-SN CPCの要求を示すノード間メッセージをS-SN2から受信する。当該メッセージは、SN Change Requiredメッセージ(e.g. SgNB Change Required、又はS-NODE Change Required)であってもよい。当該メッセージにおいて、S-SN2は、CPC initiationをMN1に示す。当該メッセージは、T-SN4の識別子、及びCPC実行条件を包含してもよい。
【0058】
ステップ702では、MN1は、MN-initiated inter-SN CPCが進行中であるために要求が拒絶されることが示す応答メッセージによってS-SN2に返信する。当該応答メッセージは、SN Change Refuseメッセージ(e.g. SgNB Change Refuse、又はS-NODE Change Refuse)であってもよい。当該応答メッセージは、UE3に関してT-SN4への新たなSN-initiated inter-SN CPCを開始しないことをS-SN2に引き起こす。幾つかの実装では、ステップ702の応答メッセージは、SN Change Refuseメッセージであり、X2/Xnの新規IE(e.g. CPC preparation indication/notification)を含んでもよいし、新規cause(e.g. CPC is prepared/configured)を含んでもよい。
【0059】
図8は、S-SN2の動作の一例を示している。図8に示されたS-SN2の動作は、図7に示されたMN1の動作に対応する。ステップ801では、S-SN2は、SN-initiated inter-SN CPCの要求を示すノード間メッセージをMN1に送信する。当該メッセージは、SN Change Requiredメッセージ(e.g. SgNB Change Required、又はS-NODE Change Required)であってもよい。ステップ802では、ステップ801の要求が拒絶されることを示す応答メッセージをMN1から受信する。当該応答メッセージは、MN-initiated inter-SN CPCが進行中であるために要求が拒絶されることが示す。当該応答メッセージは、SN Change Refuseメッセージ(e.g. SgNB Change Refuse、又はS-NODE Change Refuse)であってもよい。ステップ803では、応答メッセージの受信に応じて、S-SN2は、同一UE3に関して同一T-SN4への新たなSN-initiated inter-SN CPCをトリガーしないよう動作する。
【0060】
図9は、MN1及びS-SN2の動作の一例を示している。図9に示された手順は、図7に示されたMN1の動作及び図8に示されたS-SN2の動作に基づいている。ステップ901では、S-SN2は、SN-initiated inter-SN CPCのためのノード間メッセージ(e.g. SN Change Required)をMN1に送る。ステップ902では、MN1は、拒絶メッセージ(e.g. SN Change Refuse)によりS-SN2に応答する。当該拒絶メッセージは、MN-initiated inter-SN CPCが進行中であるために要求が拒絶されることが示す。ステップ903では、拒絶メッセージの受信に応じて、S-SN2は、同一UE3に関して同一T-SN4への新たなSN-initiated inter-SN CPCを開始しない(トリガーしない)よう動作する。
【0061】
既に説明したように、S-SN2は、T-SN4の識別子(e.g. global gNB/NG-RAN node ID)を知らないかもしれない。具体的には、S-SN2は、隣接セル識別子を知っているものの、この隣接セルを提供するRANノードの識別子を知らないかもしれない。この場合、T-SN4の識別子の代わりに、候補セル(候補PSCell)のセル識別子(e.g. Cell Global Identifier (CGI)、又はPhysical Cell Identity (PCI)とfrequencyの組み合わせ)が使用されてもよい。例えば、ステップ701、801、及び901では、S-SN2は、inter-SN CPC手順を開始するためのノード間メッセージ(e.g. SN Change Requiredメッセージ)で、候補セル(候補PSCells)の識別子をMN1に示してもよい。MN1は、自身が保持する隣接セルのセル識別子とRANノード識別子の対応関係に基づいて、T-SN4の識別子(e.g. global gNB/NG-RAN node)を特定してもよい。ステップ702、802、及び902では、MN1は、拒絶メッセージ(e.g. SN Change Refuseメッセージ)において、拒絶される候補セル(候補PSCells)の識別子をS-SN2に示してもよい。S-SN2は、自身が保持する隣接セルのセル識別子とRANノード識別子の対応関係に基づいて、T-SN4の識別子(e.g. global gNB/NG-RAN node)を特定してもよい。同様に、ステップ803及び903では、S-SN2は、自身が保持する隣接セルのセル識別子とT-SN4の識別子(e.g. global gNB/NG-RAN node)の対応関係に基づいて、MN-initiated inter-SN CPCが進行中であるT-SN4を検知してもよい。
【0062】
図7図8、及び図9を参照して説明された動作によれば、MN1及びS-SN2は、UE3に関してMN-initiated inter-SN CPCが進行中である間に、同一UE3に関して少なくとも同一T-SN4へのSN-initiated inter-SN CPCが同時に進行することを防ぐことができる。これは、ネットワーク(e.g. MN1及びT-SN4の一方又は両方)における複雑な処理を回避することに寄与できる。また、これは、UE3における複雑な処理を回避することに寄与できる。
【0063】
ステップ702、802、及び902では、MN1は、UE3に関してSN-initiated inter-SN CPCが進行中である間は、同一UE3に関して同一T-SN4へのMN-initiated inter-SN CPCのみを受け入れないように動作してもよい。言い換えると、MN1は、UE3に関して新たなSN-initiated inter-SN CPCの要求を受け入れるか否かをT-SN単位で判断してもよい。同様に、ステップ803及び903において、S-SN2は、UE3に関してMN-initiated inter-SN CPCが進行中である間に、同一UE3に関して同一T-SN4への新たなSN-initiated inter-SN CPCのみを開始しないよう動作してもよい。言い換えると、S-SN2は、UE3に関して新たなSN-initiated inter-SNを開始するか否かをT-SN単位で判断してもよい。これは、UE3に関して抑制されるべきinter-SN CPC手順を細かく特定することMN1及びS-SN2に可能にできる。これは、UE3に関するSN-initiated inter-SN CPC手順の過剰な抑制を避けることに寄与できるかもしれない。これに代えて、MN1は、UE3に関してMN-initiated inter-SN CPCが進行中である間は、同一UE3に関していずれのT-SNへのSN-initiated inter-SN CPCの要求も受け入れないように動作してもよい。言い換えると、MN1は、UE3に関して新たなSN-initiated inter-SN CPCの要求を受け入れるか否かをUE単位で判断してもよい。同様に、S-SN2は、UE3に関してMN-initiated inter-SN CPCが進行中である間に、同一UE3に関していずれのT-SNへのSN-initiated inter-SN CPCも開始しないように動作してもよい。言い換えると、S-SN2は、UE3に関して新たなSN-initiated inter-SN CPCを開始する否かをUE単位で判断してもよい。これは、例えば、MN1、S-SN2、及びUE3における複雑な処理を回避することに寄与できる。
【0064】
<第2の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1及び図2に示された例と同様である。以下では、inter-SN CPCに関するMN1及びS-SN2の動作について説明される。
【0065】
図10は、MN1及びS-SN2の動作の例を示している。ステップ1001では、MN1は、UE3のPSCellに関してS-SN2からT-SN4へのMN-initiated inter-SN CPCを準備する手順の間に、このメッセージがinter-SN CPCのためであることを示す情報を包含するSN Release Requestメッセージ(e.g. SgNB Release Request、又はS-NODE Release Request)をS-SN2に送信する。当該情報は、SN Release Requestメッセージに包含されるX2/Xnの新規IE(e.g. CPC indication, CPC preparation indication/notification)であってもよい。これに代えて、当該情報は、SN Release Requestメッセージに包含される新規Cause(e.g. CPC preparation/mobility, CPC is prepared/requested/configured)であってもよい。ここで、MN-initiated inter-SN CPCを準備する手順は、CPC実行条件及びSCG設定(configuration)を包含するCPC設定(configuration)をMN1がUE3に送信することでCPC実行条件の評価(evaluation)を開始することをUE3に可能にするための複数のステップを含んでもよい。
【0066】
ステップ1001のSN Release Requestメッセージは、UE3へのユーザーデータの提供を将来のCPC実行まで継続することをS-SN2に引き起こす。ステップ1002では、SN Release Requestメッセージの受信に応じて、S-SN2は、UE3へのユーザーデータの提供を将来のCPC実行まで継続する。言い換えると、S-SN2はSN Release Requestメッセージを受信するが、UE3へのユーザーデータの提供を停止しない。
【0067】
図10を参照して説明された動作は、SN Release Requestメッセージがinter-SN CPCのためであると認識することをS-SN2に可能にできる。言い換えると、S-SN2は、MN-initiated inter-SN CPCの準備手順において受信されたSN Release Requestメッセージが通常のSCG解放(又はSN変更)のためであるか、それともinter-SN CPCのためであるかを区別できる。したがって、これは、CPC実行条件が成立するより前に、S-SN2が当該SN Release Requestメッセージの受信に応じてUE3へのユーザーデータの提供を停止してしまうことを防ぐことができる。
【0068】
図11は、MN1及びS-SN2の動作の例を示している。ステップ1101及び1102は、図10のステップ1001及び1002と同様である。ステップ1103では、MN1は、inter-SN CPCの実行条件の成立を検出する。MN1は、CPC実行条件の成立に応じてUE3から送信されるRRCメッセージを受信したことによって、inter-SN CPCの実行条件の成立を検出してもよい。より具体的には、UE3は、CPC実行条件の成立に応じて、(T-SN3への)SN RRC Reconfiguration Completeメッセージを包含するMN RRC (Connection) Reconfiguration Completeメッセージを、MN1に送信してもよい。MN1は、SN RRC Reconfiguration Completeメッセージを包含する当該MN RRC (Connection) Reconfiguration Completeメッセージの受信によって、inter-SN CPCの実行条件の成立を検出してもよい。さらに又はこれに代えて、UE3はどの候補セル(候補PSCell)に対してinter-SN CPCの実行条件が成立したか(つまり、どの候補セルに対してCPCを実行するか)を示す情報を当該RRCメッセージでMN1に送信してもよい。
【0069】
MN RRC connection reconfiguration procedureが成功したなら、MN1は、UE3から受信したSN RRC Reconfiguration Completeメッセージを包含するSN Reconfiguration Completeメッセージを介して、T-SN4に知らせる(不図示)。さらにステップ1104では、MN1は、CPC実行又はCPC実行条件の成立に応じて、ノード間メッセージをS-SN2に送信する。当該ノード間メッセージは、Conditional PSCell Change Notificationメッセージであってもよいし、(追加の)SN Release Requestメッセージであってもよい。ステップ1104のメッセージは、CPC実行の表示、又はCPC実行条件の成立(satisfaction)の表示を含んでもよい。ステップ1105では、ステップ1104のメッセージの受信に応じて、S-SN2は、UE3へのユーザーデータの提供を停止する。さらに、もし適用されるなら、S-SN2は、データフォワーディングを開始してもよい。
【0070】
図11を参照して説明された動作によれば、MN initiated CPCのケースにおいてUE3へのユーザーデータの提供を適切なタイミングで停止することをS-SN2に可能にできる。
【0071】
<第3の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1及び図2に示された例と同様である。以下では、inter-SN CPCに関するMN1、S-SN2、及びT-SN4の動作について説明される。
【0072】
図12は、T-SN4の動作の例を示している。ステップ1201では、T-SN4は、UE3に関してS-SN2からT-SN4へのinter-SN CPCの要求をMN1から受信する。このinter-SN CPCは、MN1によって開始されてもよいし、S-SN2によって開始されてもよい。ステップ1201の要求メッセージは、SN Addition Requestメッセージ(e.g. SgNB Addition Request、又はS-NODE Addition Request)であってもよい。このメッセージにおいて、MN1は、CPC initiationをT-SN4に示し、候補PSCellsの上限(upper limit)(又は最大数)をT-SN4に提供してもよい。
【0073】
ステップ1202では、T-SN4は、当該要求を拒絶することを決定し、拒絶メッセージをMN1に送る。拒絶メッセージは、SN Addition Request Reject(e.g. SgNB Addition Request Reject、又はS-NODE Addition Request Reject)であってもよい。この拒絶メッセージは、如何なるinter-SN CPCもT-SN4によって受け入れられないのか、それとも要求によって指定された1又はそれ以上の候補セル(候補PSCells)に対するinter-SN CPCのみが受け入れられないのかを示す。具体的には、拒絶メッセージは、第1及び第2の原因を含む複数の原因のいずれかを示してもよい。第1の原因は、T-SN4は如何なるinter-SN CPCも受け入れられないことを示す。これに対して、第2の原因は、T-SN4はinter-SN CPCを受け入れ可能であるが、要求によって指定された1又はそれ以上の候補セルの全てに関してはinter-SN CPCを受け入れられないことを示す。言い換えると、第2の原因は、T-SN4はinter-SN CPCを受け入れ可能であるが、要求によって指定された1又はそれ以上の候補セルのinter-SN CPCを拒絶することを示す。
【0074】
図12を参照して説明された動作は、inter-SN CPC拒絶の複数の原因を区別することをMN1に可能にできる。具体的には、MN1は、T-SN4が如何なるinter-SN CPCも受け入れることができないのか否かを知ることができる。言い換えると、MN1は、如何なるinter-SN CPCもT-SN4によって受け入れられないのか、それとも要求によって指定された1又はそれ以上の候補セルに対するinter-SN CPCのみが受け入れられないのかを判断することができる。もしT-SN4はinter-SN CPCを受け入れ可能であるが、要求によって指定された1又はそれ以上の候補セルのinter-SN CPCのみが拒絶されたなら、MN1は、他の候補PSCellを指定した新たなinter-SN CPCの要求をT-SN4に送信してもよい。これは、inter-SN CPCの機会が過度に制限されることを防ぐことができる。
【0075】
SN-initiated inter-SN CPCの場合、MN1は、CPC拒絶の原因をS-SN2に通知してもよい。この通知は、SN Change Refuseメッセージ(e.g. SgNB Change Refuse、又はS-NODE Change Refuse)を介してS-SN2に送られてもよい。これにより、S-SN2は、如何なるinter-SN CPCもT-SN4によって受け入れられないのか、それとも要求によって指定された1又はそれ以上の候補セルに対するinter-SN CPCのみが受け入れられないのかを判断することができる。もしT-SN4はinter-SN CPCを受け入れ可能であるが、要求によって指定された1又はそれ以上の候補セルのinter-SN CPCのみが拒絶されたなら、S-SN2は、他の候補PSCellを指定した新たなinter-SN CPCの要求をT-SN4にMN1を介して送信してもよい。これは、inter-SN CPCの機会が過度に制限されることを防ぐことができる。
【0076】
図13は、MN1、S-SN2、及びT-SN4の動作の動作の一例を示している。SN-initiated inter-SN CPCの場合、ステップ1301において、S-SN2は、inter-SN CPCのためのSN Change RequiredメッセージをMN1に送る。MN-initiated inter-SN CPCの場合、ステップ1301はスキップされる。ステップ1302では、MN1は、inter-SN CPCのためのSN Addition RequestメッセージをT-SN4に送る。ステップ1302は、図12のステップ1201に対応する。ステップ1303では、T-SN4は、SN Addition Request RejectメッセージによってMN1に応答する。当該SN Addition Request Rejectメッセージは、T-SN4が如何なるinter-SN CPCも受け入れることができないのか否かを示す。ステップ1303は、図12のステップ1202に対応する。SN-initiated inter-SN CPCの場合、ステップ1304において、MN1は、SN Change RefuseメッセージによりT-SN2に応答する。当該SN Change Refuseメッセージは、T-SN4が如何なるinter-SN CPCも受け入れることができないのか否かを示す。
【0077】
続いて以下では、上述の複数の実施形態に係るMN1、S-SN2、T-SN4、及びUE3の構成例について説明する。図14は、上述の実施形態に係るMN1の構成例を示すブロック図である。S-SN2及びT-SN4の構成も、図14に示された構成と同様であってもよい。図14を参照すると、MN1は、Radio Frequencyトランシーバ1401、ネットワークインターフェース1403、プロセッサ1404、及びメモリ1405を含む。RFトランシーバ1401は、UE3を含むUEsと通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ1401は、複数のトランシーバを含んでもよい。RFトランシーバ1401は、アンテナアレイ1402及びプロセッサ1404と結合される。RFトランシーバ1401は、変調シンボルデータをプロセッサ1404から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナアレイ1402に供給する。また、RFトランシーバ1401は、アンテナアレイ1402によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをプロセッサ1404に供給する。RFトランシーバ1401は、ビームフォーミングのためのアナログビームフォーマ回路を含んでもよい。アナログビームフォーマ回路は、例えば複数の移相器及び複数の電力増幅器を含む。
【0078】
ネットワークインターフェース1403は、ネットワークノード(e.g. S-SN2、T-SN4、並びにコアネットワークの制御ノード及び転送ノード)と通信するために使用される。ネットワークインターフェース1403は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインターフェースカード(NIC)を含んでもよい。
【0079】
プロセッサ1404は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。プロセッサ1404は、複数のプロセッサを含んでもよい。例えば、プロセッサ1404は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g. Digital Signal Processor(DSP))とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g. Central Processing Unit(CPU)又はMicro Processing Unit(MPU))を含んでもよい。プロセッサ1404は、ビームフォーミングのためのデジタルビームフォーマ・モジュールを含んでもよい。デジタルビームフォーマ・モジュールは、Multiple Input Multiple Output(MIMO)エンコーダ及びプリコーダを含んでもよい。
【0080】
メモリ1405は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。メモリ1405は、プロセッサ1404から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1404は、ネットワークインターフェース1403又は図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ1405にアクセスしてもよい。
【0081】
メモリ1405は、上述の複数の実施形態で説明されたMN1による処理を行うための命令群およびデータを含む1又はそれ以上のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)1406を格納してもよい。いくつかの実装において、プロセッサ1404は、当該ソフトウェアモジュール1406をメモリ1405から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたMN1の処理を行うよう構成されてもよい。
【0082】
なお、MN1がCU(e.g. eNB-CU又はgNB-CU)又はCU-CPである場合、MN1は、RFトランシーバ1401(及びアンテナアレイ1402)を含まなくてもよい。
【0083】
図15は、UE3の構成例を示すブロック図である。Radio Frequency(RF)トランシーバ1501は、MN1、S-SN2、及びT-SN4と通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ1501は、複数のトランシーバを含んでもよい。RFトランシーバ1501により行われるアナログRF信号処理は、周波数アップコンバージョン、周波数ダウンコンバージョン、及び増幅を含む。RFトランシーバ1501は、アンテナアレイ1502及びベースバンドプロセッサ1503と結合される。RFトランシーバ1501は、変調シンボルデータ(又はOFDMシンボルデータ)をベースバンドプロセッサ1503から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナアレイ1502に供給する。また、RFトランシーバ1501は、アンテナアレイ1502によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをベースバンドプロセッサ1503に供給する。RFトランシーバ1501は、ビームフォーミングのためのアナログビームフォーマ回路を含んでもよい。アナログビームフォーマ回路は、例えば複数の移相器及び複数の電力増幅器を含む。
【0084】
ベースバンドプロセッサ1503は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。デジタルベースバンド信号処理は、(a) データ圧縮/復元、(b) データのセグメンテーション/コンカテネーション、(c) 伝送フォーマット(伝送フレーム)の生成/分解、(d) 伝送路符号化/復号化、(e) 変調(シンボルマッピング)/復調、及び(f) Inverse Fast Fourier Transform(IFFT)によるOFDMシンボルデータ(ベースバンドOFDM信号)の生成などを含む。一方、コントロールプレーン処理は、レイヤ1(e.g. 送信電力制御)、レイヤ2(e.g. 無線リソース管理、及びhybrid automatic repeat request(HARQ)処理)、及びレイヤ3(e.g. アタッチ、モビリティ、及び通話管理に関するシグナリング)の通信管理を含む。
【0085】
例えば、ベースバンドプロセッサ1503によるデジタルベースバンド信号処理は、Service Data Adaptation Protocol(SDAP)レイヤ、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤ、Radio Link Control(RLC)レイヤ、MACレイヤ、およびPHYレイヤの信号処理を含んでもよい。また、ベースバンドプロセッサ1503によるコントロールプレーン処理は、Non-Access Stratum(NAS)プロトコル、RRCプロトコル、及びMAC Control Element(CE)の処理を含んでもよい。
【0086】
ベースバンドプロセッサ1503は、ビームフォーミングのためのMIMOエンコーディング及びプリコーディングを行ってもよい。
【0087】
ベースバンドプロセッサ1503は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g. DSP)とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g. CPU又はMPU)を含んでもよい。この場合、コントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサは、後述するアプリケーションプロセッサ1504と共通化されてもよい。
【0088】
アプリケーションプロセッサ1504は、CPU、MPU、マイクロプロセッサ、又はプロセッサコアとも呼ばれる。アプリケーションプロセッサ1504は、複数のプロセッサ(複数のプロセッサコア)を含んでもよい。アプリケーションプロセッサ1504は、メモリ1506又は図示されていないメモリから読み出されたシステムソフトウェアプログラム(Operating System(OS))及び様々なアプリケーションプログラム(例えば、通話アプリケーション、WEBブラウザ、メーラ、カメラ操作アプリケーション、音楽再生アプリケーション)を実行することによって、UE3の各種機能を実現する。
【0089】
幾つかの実装において、図15に破線(1505)で示されているように、ベースバンドプロセッサ1503及びアプリケーションプロセッサ1504は、1つのチップ上に集積されてもよい。言い換えると、ベースバンドプロセッサ1503及びアプリケーションプロセッサ1504は、1つのSystem on Chip(SoC)デバイス1505として実装されてもよい。SoCデバイスは、システムLarge Scale Integration(LSI)またはチップセットと呼ばれることもある。
【0090】
メモリ1506は、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリ又はこれらの組合せである。メモリ1506は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、SRAM若しくはDRAM又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、MROM、EEPROM、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。例えば、メモリ1506は、ベースバンドプロセッサ1503、アプリケーションプロセッサ1504、及びSoC1505からアクセス可能な外部メモリデバイスを含んでもよい。メモリ1506は、ベースバンドプロセッサ1503内、アプリケーションプロセッサ1504内、又はSoC1505内に集積された内蔵メモリデバイスを含んでもよい。さらに、メモリ1506は、Universal Integrated Circuit Card(UICC)内のメモリを含んでもよい。
【0091】
メモリ1506は、上述の複数の実施形態で説明されたUE3による処理を行うための命令群およびデータを含む1又はそれ以上のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)1507を格納してもよい。幾つかの実装において、ベースバンドプロセッサ1503又はアプリケーションプロセッサ1504は、当該ソフトウェアモジュール1507をメモリ1506から読み出して実行することで、上述の実施形態で図面を用いて説明されたUE3の処理を行うよう構成されてもよい。
【0092】
なお、上述の実施形態で説明されたUE3によって行われるコントロールプレーン処理及び動作は、RFトランシーバ1501及びアンテナアレイ1502を除く他の要素、すなわちベースバンドプロセッサ1503及びアプリケーションプロセッサ1504の少なくとも一方とソフトウェアモジュール1507を格納したメモリ1506とによって実現されることができる。
【0093】
図14及び図15を用いて説明したように、上述の実施形態に係るMN1、S-SN2、T-SN4、及びUE3が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行することができる。プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disk(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【0094】
<その他の実施形態>
上述の実施形態において、MN1によって開始されるMN initiated inter-SN CPCと、S-SN2によって開始されるSN initiated inter-SN CPCがある。上述の実施形態のいくつかで示したように、これら2つの手順が1つのUE3に対しては同時に開始(又は設定)されないようにしてもよい。しかしながら、意図せずにこれらが同時に開始(又は設定)されることも想定される。特に異なるネットワークベンダによりMN1とS-SN2が構成及び管理されている場合には、これが起こりうる。この場合、UE3は、先に開始(又は設定)されている方のinter-SN CPCを有効(又は高優先度)と考え、後に開始(又は設定)される方のinter-SN CPCを無効(又は低優先度)と考えてもよい。UE3は、指示された条件付き再構成がMN initiated CPCとSN initiated CPCのどちらのためであるかをCPCの実行条件(execution conditions)から判定(又は認識)してもよい。例えば、MN initiated CPCの場合、実行条件がMCGの測定設定(e.g. measurement configuration)として又はそれと同様の構成にてUE3に指示されてもよい。反対に、SN initiated CPCの場合、実行条件がSCGの測定設定(e.g. measurement configuration)として又はそれと同様の構成にてUE3に指示されてもよい。これらの違いをもとに、UE3はCPCがMN initiatedかSN initiatedかを判定(又は認識)してもよい。さらに又はこれに代えて、MN1又はS-SN2は、CPCがMN initiatedかSN initiatedかを明示的に示す情報をUE3へ送信してもよい。
【0095】
上述の実施形態において、UE3はCPCの候補セルに対する実行条件(execution conditions)が成立した(met or satisfied)場合、この時点でCPC設定(e.g. ConditionalReconfiguration IE)に含まれる当該候補セル(つまり、ターゲットPSCell)のSCG設定の確認(e.g. コンプライアンス・チェック)を行ってもよい。UE3は、SCG設定の確認において問題がない場合に、当該候補セル(を管理するT-SN4)にランダムアクセスを開始する。しかし、UE3は、SCG設定の確認において問題がある場合、MCGのSRBでMN1に当該候補セルに対するSCG Failure Informationを送信してもよい。これに代えて、UE3は他の候補セルのいずれか(例えば最も受信品質がよいセル)へのランダムアクセスを開始してCPCによるターゲットセルへの接続を試みてもよい。このとき、UE3は、ランダムアクセスを行うターゲットセルを、実行条件が成立している他の候補セルから選択してもよいし、実行条件が成立していない他の候補セルから選択してもよい。さらに、UE3は、ランダムアクセスを行うターゲットセルを選択するために、MN1からのMN initiated inter-SN CPCかS-SN2からのSN initiated inter-SN CPCかを区別してもよい。例えば、実行条件が成立した候補セルがSN initiated CPCのために設定されていた場合、UE3は、他の候補セルを当該SN initiated CPCで設定された候補セルの中からのみ選択してもよい。反対に、実行条件が成立した候補セルがMN initiated CPCのために設定されていた場合、他の候補セルをMN initiated CPCで設定された候補セルの中からのみ選択してもよい。なお、実行条件が成立した候補セルに対してUE3がランダムアクセスを開始したが失敗した場合(Random access failure)の場合にも、UE3は同様の動作を実行してもよい。
【0096】
上述の実施形態の1又はそれ以上では、MN1がCPC実行条件とSCG設定を包含するCPC設定(e.g. ConditionalReconfiguration IE)を、MN RRC (Connection) ReconfigurationメッセージでUE3に送信することができる。UE3は、当該RRC (Connection) Reconfigurationメッセージの受信(及びコンプライアンス・チェック)を成功裏に行うと、RRCの応答メッセージ(e.g. MN RRC (Connection) Reconfiguration Completeメッセージ)をMN1に送信する。MN1は、これをトリガーに、S-SN2にSN Release Requestメッセージを送信する。MN1は当該SN Release Requestメッセージがinter-SN CPCのためであることを示すことで、S-SN2はそれを認識することができる。そして、候補セルのいずれかでCPCの実行条件が成立すると、UE3は再びMN RRCメッセージ(e.g. MN RRC (Connection) Reconfiguration Completeメッセージ)をMN1に送信する。当該MN RRCメッセージは、T-SN3へのSN RRC Reconfiguration Completeメッセージを包含する。MN1は、当該MN RRCメッセージを受信すると、S-SN2へConditional PSCell Change Notificationメッセージを送信する。一方、MN1への1つ目のMN RRCメッセージを送信した後にCPCの実行に失敗すると、UE3はMN1にSCG Failure Informationを送信することが想定される。この場合、MN1はS-SN2を解放してDCを解除してもよいし、別のSNに対してSN Additionを要求してもよい。しかし、MN1は既にS-SN2にSN Release Requestメッセージを送信済みであるから、再び同じS-SN2に、通常通り(完全に)SNを解放することを示すSN Release Requestメッセージを送信することはできない。そこで、MN1はS-SN2に新規X2/Xnメッセージを送信し、DCの解除又はS-SN2の解放を通知してもよい。この場合、新規X2/Xnメッセージは、例えば、SN Release Notificationでもよい。これに代えて、MN1はSN Release Requestメッセージに新規Cause(e.g. CPC is failed, recovery from CPC failure)を含めて再び送信してもよい。これにより、S-SN2は、UE3がCPCに失敗し、MN1がリカバリ手順を実行していることを認識することができる。
【0097】
上述の実施形態の1又はそれ以上において、T-SN4は、MN1からのCPCの要求を示すSN Addition Requestメッセージの受信に応答して、1又はそれ以上の候補PSCellsに対するCPCを受け入れる(アクセプトする)かを決定する。T-SN4は、アクセプトされた候補PSCellsを示す情報をSN Addition Request AcknowledgeメッセージでMN1へ送信する。このとき、アクセプトされた候補PSCellsを示す情報は、X2/XnレベルのIEで示されてもよいし、当該メッセージに含まれるRRCコンテナ(e.g. CG-Config、又はRRCレベルのIE)で示されてもよい。さらに、これらはリスト形式で示されてもよい。MN1はMN-initiated inter-SN CPCが設定、準備、又はトリガーされたことの通知を示すS-SN2宛てのメッセージ(e.g. SN Release Requestメッセージ)で、T-SN4から受信したアクセプトされた候補PSCellsを示す情報を転送又は送信してもよい。これにより、S-SN2は、当該アクセプトされた候補PSCellsに対して、MN-initiated inter-SN CPCが設定、準備、又はトリガーされたことを認識することができる。
【0098】
さらに、上述した実施形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。すなわち、当該技術思想は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
【0099】
例えば、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0100】
(付記1)
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてMaster Cell Group(MCG)に関連付けられたMaster Node(MN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードであって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEのSecondary Cell Group(SCG)のPrimary SCG Cell(PSCell)に関してソースSecondary Node(SN)からターゲットSNへのMN-initiated inter-SN Conditional PSCell Change(CPC)が進行中である間は、前記UEに関して少なくとも前記ターゲットSNへのSN-initiated inter-SN CPCを設定、準備、又は許可しないよう構成される、
RANノード。
(付記2)
前記少なくとも1つのプロッサは、前記MN-initiated inter-SN CPCが進行中であることを前記ソースSNに通知するよう構成される、
付記1に記載のRANノード。
(付記3)
前記少なくとも1つのプロッサは、前記MN-initiated inter-SN CPCを準備する手順の間に、このメッセージがCPCのためであることを示す情報を包含するノード間メッセージを前記ソースSNに送信するよう構成される、
付記1又は2に記載のRANノード。
(付記4)
前記ノード間メッセージは、SN Release Requestメッセージである、
付記3に記載のRANノード。
(付記5)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記MN-initiated inter-SN CPCが進行中である間に前記ソースSNから前記ターゲットSNへのSN-initiated inter-SN CPCの要求を示すノード間メッセージを受信したなら、MN-initiated inter-SN CPCが進行中であるために前記要求が拒絶されることが示す応答メッセージを前記ソースSNに送信するよう構成される、
付記1又は2に記載のRANノード。
(付記6)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEの前記PSCellに関して前記ターゲットSNへのSN-initiated inter-SN CPCが進行中である間は、前記UEに関して少なくとも前記ターゲットSNへのMN-initiated inter-SN CPCを設定又は準備しないよう構成される、
付記1~5のいずれか1項に記載のRANノード。
(付記7)
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてMaster Cell Group(MCG)に関連付けられたMaster Node(MN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードにより行われる方法であって、
前記UEのSecondary Cell Group(SCG)のPrimary SCG Cell(PSCell)に関してソースSecondary Node(SN)からターゲットSNへのMN-initiated inter-SN Conditional PSCell Change(CPC)が進行中である間は、前記UEに関して少なくとも前記ターゲットSNへのSN-initiated inter-SN CPCを設定、準備、又は許可しないことを備える、
方法。
(付記8)
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてMaster Cell Group(MCG)に関連付けられたMaster Node(MN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードのための方法をコンピュータに行わせるプログラムであって、
前記方法は、前記UEのSecondary Cell Group(SCG)のPrimary SCG Cell(PSCell)に関してソースSecondary Node(SN)からターゲットSNへのMN-initiated inter-SN Conditional PSCell Change(CPC)が進行中である間は、前記UEに関して少なくとも前記ターゲットSNへのSN-initiated inter-SN CPCを設定、準備、又は許可しないことを備える、
プログラム。
(付記9)
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてSecondary Cell Group(SCG)に関連付けられたソースSecondary Node(SN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードであって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEの前記SCGのPrimary SCG Cell(PSCell)に関して前記ソースSNからターゲットSNへのMN-initiated inter-SN Conditional PSCell Change(CPC)が進行中である間は、前記UEに関して少なくとも前記ターゲットSNへのSN-initiated inter-SN CPCを開始しないよう構成される、
RANノード。
(付記10)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記MN-initiated inter-SN CPCが進行中であることを示す通知をMaster Node(MN)から受信したなら、前記UEに関して前記ターゲットSNへのSN-initiated inter-SN CPCを開始しないよう構成される、
付記9に記載のRANノード。
(付記11)
前記少なくとも1つのプロッサは、このメッセージがCPCのためであることを示す情報を包含するノード間メッセージを前記MN-initiated inter-SN CPCを準備する手順の間にMaster Node(MN)から受信したなら、前記UEに関して前記ターゲットSNへのSN-initiated inter-SN CPCを開始しないよう構成される、
付記9に記載のRANノード。
(付記12)
前記ノード間メッセージは、SN Release Requestメッセージである、
付記11に記載のRANノード。
(付記13)
前記少なくとも1つのプロセッサは、MN-initiated inter-SN CPCが進行中であるためにSN-initiated inter-SN CPCの要求が拒絶されることが示す応答メッセージをMaster Node(MN)から受信したなら、前記UEに関して前記ターゲットSNへの新たなSN-initiated inter-SN CPCを開始しないよう構成される、
付記9に記載のRANノード。
(付記14)
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてSecondary Cell Group(SCG)に関連付けられたソースSecondary Node(SN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードにより行われる方法であって、
前記UEの前記SCGのPrimary SCG Cell(PSCell)に関して前記ソースSNからターゲットSNへのMN-initiated inter-SN Conditional PSCell Change(CPC)が進行中である間は、前記UEに関して少なくとも前記ターゲットSNへのSN-initiated inter-SN CPCを開始しないことを備える、
方法。
(付記15)
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてSecondary Cell Group(SCG)に関連付けられたソースSecondary Node(SN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードのための方法をコンピュータに行わせるプログラムであって、
前記方法は、前記UEの前記SCGのPrimary SCG Cell(PSCell)に関して前記ソースSNからターゲットSNへのMN-initiated inter-SN Conditional PSCell Change(CPC)が進行中である間は、前記UEに関して少なくとも前記ターゲットSNへのSN-initiated inter-SN CPCを開始しないことを備える、
プログラム。
(付記16)
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてMaster Cell Group(MCG)に関連付けられたMaster Node(MN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードであって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEのSecondary Cell Group(SCG)のPrimary SCG Cell(PSCell)に関してソースSecondary Node(SN)からターゲットSNへのMN-initiated inter-SN Conditional PSCell Change(CPC)を準備する手順の間に、このメッセージがinter-SN CPCのためであることを示す情報を包含するSN Release Requestメッセージを前記ソースSNに送信するよう構成される、
RANノード。
(付記17)
前記SN Release Requestメッセージは、前記UEへのユーザーデータの提供を前記CPCの実行まで継続することを前記ソースSNに引き起こす、
付記16に記載のRANノード。
(付記18)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記SN Release Requestメッセージの送信後に、前記CPCの実行又は前記CPCの実行条件の成立に応じてノード間メッセージを前記ソースSNに送信するよう構成される、
付記16又は17に記載のRANノード。
(付記19)
前記ノード間メッセージは、前記UEへのユーザーデータの提供を停止することを前記ソースSNに引き起こす、
付記18に記載のRANノード。
(付記20)
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてMaster Cell Group(MCG)に関連付けられたMaster Node(MN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードにより行われる方法であって、
前記UEのSecondary Cell Group(SCG)のPrimary SCG Cell(PSCell)に関してソースSecondary Node(SN)からターゲットSNへのMN-initiated inter-SN Conditional PSCell Change(CPC)を準備する手順の間に、このメッセージがinter-SN CPCのためであることを示す情報を包含するSN Release Requestメッセージを前記ソースSNに送信することを備える、
方法。
(付記21)
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてMaster Cell Group(MCG)に関連付けられたMaster Node(MN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードのための方法をコンピュータに行わせるプログラムであって、
前記方法は、前記UEのSecondary Cell Group(SCG)のPrimary SCG Cell(PSCell)に関してソースSecondary Node(SN)からターゲットSNへのMN-initiated inter-SN Conditional PSCell Change(CPC)を準備する手順の間に、このメッセージがinter-SN CPCのためであることを示す情報を包含するSN Release Requestメッセージを前記ソースSNに送信することを備える、
プログラム。
(付記22)
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてSecondary Cell Group(SCG)に関連付けられたソースSecondary Node(SN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードであって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記UEの前記SCGのPrimary SCG Cell(PSCell)に関して前記ソースSNからターゲットSNへのMN-initiated inter-SN Conditional PSCell Change(CPC)を準備する手順の間に、このメッセージがinter-SN CPCのためであることを示す情報を包含するSN Release RequestメッセージをMaster Node(MN)から受信するよう構成される、
RANノード。
(付記23)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記SN Release Requestメッセージの受信に応じて、前記UEへのユーザーデータの提供を前記CPCの実行まで継続するよう構成される、
付記22に記載のRANノード。
(付記24)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記SN Release Requestメッセージの受信後に、前記CPCの実行又は前記CPCの実行条件の成立を示すノード間メッセージを前記MNから受信したことに応答して、前記UEへのユーザーデータの提供を停止するよう構成される、
付記22又は23に記載のRANノード。
(付記25)
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてSecondary Cell Group(SCG)に関連付けられたソースSecondary Node(SN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードにより行われる方法であって、
前記UEの前記SCGのPrimary SCG Cell(PSCell)に関して前記ソースSNからターゲットSNへのMN-initiated inter-SN Conditional PSCell Change(CPC)を準備する手順の間に、このメッセージがinter-SN CPCのためであることを示す情報を包含するSN Release RequestメッセージをMaster Node(MN)から受信することを備える、
方法。
(付記26)
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてSecondary Cell Group(SCG)に関連付けられたソースSecondary Node(SN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードのための方法をコンピュータに行わせるプログラムであって、
前記方法は、前記UEの前記SCGのPrimary SCG Cell(PSCell)に関して前記ソースSNからターゲットSNへのMN-initiated inter-SN Conditional PSCell Change(CPC)を準備する手順の間に、このメッセージがinter-SN CPCのためであることを示す情報を包含するSN Release RequestメッセージをMaster Node(MN)から受信することを備える、
プログラム。
(付記27)
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてSecondary Cell Group(SCG)に関連付けられたターゲットSecondary Node(SN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードであって、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、ソースSNから前記ターゲットSNへのinter-SN Conditional Primary SCG Cell (PSCell) Change(CPC)の要求を拒絶する場合、拒絶メッセージをMaster Node(MN)に送信するよう構成され、
前記拒絶メッセージは、如何なるinter-SN CPCも前記ターゲットSNによって受け入れられないのか、それとも前記要求によって指定された1又はそれ以上の候補セルに対する前記inter-SN CPCのみが受け入れられないのかを示す、
RANノード。
(付記28)
前記拒絶メッセージは、複数の原因のいずれかを示し、
前記複数の原因は、
前記ターゲットSNは如何なるinter-SN CPCも受け入れられないことを示す第1の原因、及び
前記ターゲットSNはinter-SN CPCを受け入れ可能であるが、前記要求によって指定された1又はそれ以上の候補セルの全てに関してはinter-SN CPCを受け入れられないことを示す第2の原因、
を含む、
付記27に記載のRANノード。
(付記29)
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてSecondary Cell Group(SCG)に関連付けられたターゲットSecondary Node(SN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードにより行われる方法であって、
ソースSNから前記ターゲットSNへのinter-SN Conditional Primary SCG Cell (PSCell) Change(CPC)の要求を拒絶する場合、拒絶メッセージをMaster Node(MN)に送信することを備え、
前記拒絶メッセージは、如何なるinter-SN CPCも前記ターゲットSNによって受け入れられないのか、それとも前記要求によって指定された1又はそれ以上の候補セルに対する前記inter-SN CPCのみが受け入れられないのかを示す、
方法。
(付記30)
User Equipment(UE)のためのデュアルコネクティビティにおいてSecondary Cell Group(SCG)に関連付けられたターゲットSecondary Node(SN)として動作するよう構成された無線アクセスネットワーク(RAN)ノードのための方法をコンピュータに行わせるプログラムであって、
前記方法は、ソースSNから前記ターゲットSNへのinter-SN Conditional Primary SCG Cell (PSCell) Change(CPC)の要求を拒絶する場合、拒絶メッセージをMaster Node(MN)に送信することを備え、
前記拒絶メッセージは、如何なるinter-SN CPCも前記ターゲットSNによって受け入れられないのか、それとも前記要求によって指定された1又はそれ以上の候補セルに対する前記inter-SN CPCのみが受け入れられないのかを示す、
プログラム。
【0101】
この出願は、2021年7月14日に出願された日本出願特願2021-116604を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0102】
1 マスターノード(Master Node(MN))
2 ソース・セカンダリノード(Source Secondary Node(S-SN))
3 User Equipment(UE)
4 ターゲット・セカンダリノード(Target Secondary Node(T-SN))
1404 プロセッサ
1405 メモリ
1406 モジュール(modules)
1503 ベースバンドプロセッサ
1504 アプリケーションプロセッサ
1506 メモリ
1507 モジュール(modules)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
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図12
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図15