(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】エレベーターの敷居装置
(51)【国際特許分類】
B66B 13/30 20060101AFI20241126BHJP
【FI】
B66B13/30 N
(21)【出願番号】P 2024031832
(22)【出願日】2024-03-04
【審査請求日】2024-03-04
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109612
【氏名又は名称】倉谷 泰孝
(74)【代理人】
【識別番号】100116643
【氏名又は名称】伊達 研郎
(74)【代理人】
【識別番号】100184022
【氏名又は名称】前田 美保
(72)【発明者】
【氏名】馬渕 翔太郎
【審査官】須山 直紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-7992(JP,A)
【文献】特開2022-159915(JP,A)
【文献】特開2005-82358(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 13/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗場敷居及び塞ぎ部材を備え、
前記乗場敷居は、昇降路と乗場とを繋ぐ乗場出入口の下部を成し且つ敷居溝及び貫通穴を設けられ、
前記敷居溝は、前記乗場敷居における前記乗場出入口の高さの下端を成す上面から下方に窪み且つ前記乗場出入口を開閉する乗場戸の下端から下方に突出する戸の脚を挿入されることにより、前記乗場戸の移動を案内し、
前記貫通穴は、前記敷居溝の内面から前記乗場敷居を貫通して前記昇降路に通じ、
前記塞ぎ部材は、前記乗場敷居における前記貫通穴の前記敷居溝と逆の側の周囲に設けられ且つ吸水することにより膨張して前記貫通穴を塞ぐ
エレベーターの乗場敷居装置。
【請求項2】
前記貫通穴は、前記敷居溝の側の一端部から前記敷居溝と逆の側の他端部にかけて広がり、
前記塞ぎ部材は、前記貫通穴の深さ方向に前記貫通穴の前記一端部と重ならず且つ前記貫通穴の前記他端部と重なる
請求項1に記載のエレベーターの乗場敷居装置。
【請求項3】
前記塞ぎ部材の周囲に設けられる枠部材を備え、
前記枠部材は、前記貫通穴の深さ方向に前記乗場敷居と逆の側を向く前記塞ぎ部材の側面に沿い且つ前記貫通穴の深さ方向に垂直な方向に前記貫通穴と逆の側を向く前記塞ぎ部材の側面に沿う
請求項1又は請求項2に記載のエレベーターの乗場敷居装置。
【請求項4】
集水桝を備え、
前記集水桝は、前記敷居溝の下方に位置し、
前記敷居溝に水が浸入した際、前記集水桝は前記敷居溝から落ちる前記水を受ける
請求項1に記載のエレベーターの乗場敷居装置。
【請求項5】
排水管及び集水桝を備え、
前記排水管は、前記敷居溝の下方に位置する一端部及び前記一端部よりも下方に位置する他端部を有し、
前記集水桝は、前記排水管の前記他端部の下方に位置し、
前記敷居溝に水が浸入した際、前記排水管は前記敷居溝から落ちる前記水を前記排水管の一端部で受け、前記集水桝は前記排水管の他端部から出る前記水を受ける
請求項1に記載のエレベーターの乗場敷居装置。
【請求項6】
漏斗、排水管、及び集水桝を備え、
前記漏斗は、前記敷居溝の下方に位置し、
前記排水管は、前記漏斗の下方に位置する一端部及び前記一端部よりも下方に位置する他端部を有し、
前記集水桝は、前記排水管の前記他端部の下方に位置し、
前記敷居溝に水が浸入した際、前記漏斗は前記敷居溝から落ちる前記水を受け、前記排水管は前記漏斗から出る前記水を前記排水管の一端部で受け、前記集水桝は前記排水管の他端部から出る前記水を受ける
請求項1に記載のエレベーターの乗場敷居装置。
【請求項7】
止水栓を備え、
前記敷居溝は、前記乗場出入口の幅方向に前記乗場敷居の端部まで伸びて前記昇降路に通じ、
前記止水栓は、前記敷居溝に嵌められ且つ前記乗場出入口の幅方向に前記乗場出入口の外側に位置し且つ前記乗場敷居の前記端部の側に位置し、
前記敷居溝に前記水が浸入した際、前記止水栓は前記水が前記乗場敷居の前記端部の側における前記敷居溝から落ちることを妨げる
請求項4から請求項6のいずれか一項に記載のエレベーターの乗場敷居装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はエレベーターの乗場敷居装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のエレベータドアの敷居は、ドアパネルの下端に設けられたドアシューをガイドするための敷居溝に穴を設けられている。そして、敷居溝に入ったごみは穴から落ちるので、保守作業員は敷居溝の清掃をする必要が無く、このごみによるドアの故障もなくすことができる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、乗場から敷居溝に水が浸入すると、水が敷居溝の穴から落ちて機器にかかり、機器が故障することがある。
【0005】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、乗場から敷居溝に水が侵入した際、敷居溝の穴を塞ぐエレベーターの乗場装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るエレベーターの乗場敷居装置は、乗場敷居及び塞ぎ部材を備え、乗場敷居は、昇降路と乗場とを繋ぐ乗場出入口の下部を成し且つ敷居溝及び貫通穴を設けられ、敷居溝は、乗場敷居における乗場出入口の高さの下端を成す上面から下方に窪み且つ乗場出入口を開閉する乗場戸の下端から下 方に突出する戸の脚を挿入されることにより、乗場戸の移動を案内し、貫通穴は、敷居溝の内面から乗場敷居を貫通して昇降路に通じ、塞ぎ部材は、乗場敷居における貫通穴の敷居溝と逆の側の周囲に設けられ且つ吸水することにより膨張して貫通穴を塞ぐ。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係るエレベーターの乗場敷居装置は、乗場から敷居溝に水が侵入した際、水が貫通穴から落ちることを抑制するので、貫通穴の下方に設けられた機器が水を被って故障することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1における乗場出入口の正面図である。
【
図2】実施の形態1における乗場出入口の背面図である。
【
図10】実施の形態4における乗場出入口の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係るエレベーターの乗場敷居装置の好適な実施の形態について、図面を用いて説明する。各図面を通じて同一符号は、同一もしくは相当部分を示すものとする。
【0010】
実施の形態1におけるエレベーターの乗場敷居装置11について、
図1から6を用いて説明する。
【0011】
図1は、実施の形態1における乗場出入口4の正面図である。
図1は、乗場出入口4を乗場2の側から見た図面である。
図2は、実施の形態1における乗場出入口4の背面図である。
図2は、乗場出入口4を昇降路1の側から見た図面である。
図3は、
図2のA-A矢視の図面である。
図4は、
図2のB-B矢視の図面である。
図5は、
図2のC部の詳細図である。
図5は、塞ぎ部材12が膨張する前の状態を示す図面である。
図5(a)は、C部を
図2における上方から見た図面である。
図5(b)は、C部を
図2における正面から見た図面である。
図5(c)は、C部を
図2における右方から見た図面である。
図6は、
図2のC部の詳細図である。
図6は、塞ぎ部材12が膨張した後の状態を示す図面である。
図6(a)は、
図5(a)に相当する図面である。
図6(b)は、
図5(b)に相当する図面である。
図6(c)は、
図5(c)に相当する図面である。
【0012】
昇降路1は、エレベーターが設置される建物の複数の階にわたって設けられている。エレベーターの乗りかごは、昇降路1の中を昇降する。乗場2は、乗りかごが停止する階に設けられている。乗場2は、昇降路1の隣に位置している。昇降路1と乗場2とは、壁3により区画されている。壁3は、開口部3aを設けられている。開口部3aは、昇降路1と乗場2とを繋いでいる。
【0013】
乗場出入口4は、開口部3aの内側に位置している。乗場出入口4は、昇降路1と乗場2とを繋いでいる。昇降路1と乗場2とは、乗場出入口4の奥行方向に並んでいる。
【0014】
乗場出入口4は、乗場三方枠5及び乗場敷居6により形成されている。乗場三方枠5は、乗場出入口4の幅方向の側部及び上部を成している。乗場敷居6は、乗場出入口4の下部を成している。乗場敷居の上面6aは、乗場出入口4の高さの下端を成している。乗場敷居6は、乗場出入口4の幅方向の両方向に乗場出入口4よりも長い。乗場敷居6における乗場出入口4の幅方向の両端部である端部6b及び6b’は、乗場出入口4の幅方向に乗場出入口4の外側に位置している。端部6b及び6b’は、昇降路1に位置している。
【0015】
乗場出入口4は、下記のように乗場戸7及び7’により開閉される。
【0016】
乗場戸7及び7’は、乗場出入口4の奥行方向に乗場三方枠5における昇降路1の側に位置している。乗場戸7及び7’は、乗場出入口4の奥行方向に乗場三方枠5と当たっていない。乗場戸7及び7’は、乗場出入口4の奥行方向に乗場三方枠5との間に隙間を設けられている。
【0017】
乗場戸7及び7’は、乗場敷居6の上側に位置している。乗場戸7及び7’は、上下方向に乗場敷居6と当たっていない。乗場戸7及び7’は、上下方向に乗場敷居6との間に隙間を設けられている。
【0018】
乗場戸7及び7’は、乗場出入口4の幅方向に移動することにより、乗場出入口4を開閉する。乗場戸7と乗場戸7’とは、乗場出入口4の幅方向に逆の方向に移動する。
【0019】
乗りかごが昇降路1を昇降して乗場2に到着すると、乗りかごのかご出入口と乗場出入口4とが対向し、乗場戸7及び7’は乗場出入口4を開閉する。乗場戸7及び7’が乗場出入口4を開いているとき、エレベーターの利用者はかご出入口及び乗場出入口4を通って乗りかごの中と乗場2との間を移動する。乗りかごが乗場2に到着していていないとき、乗場戸7及び7’は乗場出入口4を閉じている。
【0020】
乗場出入口4は、上記のように乗場戸7及び7’により開閉される。
【0021】
乗場戸7及び7’は、下記のように乗場出入口4の幅方向の移動を案内される。
【0022】
乗場戸7及び7’は、乗場敷居6及び乗場戸開閉装置8により乗場出入口4の幅方向の移動を案内される。
【0023】
乗場敷居6は、敷居溝6cを設けられている。敷居溝6cは、乗場敷居6における乗場出入口4の高さの下端を成す上面6aから下方に窪んでいる。敷居溝6cは、前記乗場出入口の幅方向の両方向に乗場敷居6の端部6b及び6b’まで伸びて昇降路1に通じている。
【0024】
乗場戸7及び7’は、戸の脚9を取り付けられている。戸の脚9は、乗場戸7及び7’の下端から下方に突出している。戸の脚9は、敷居溝6cに挿入されている。
【0025】
乗場戸開閉装置8は、昇降路1における壁3の側に位置している。乗場戸開閉装置8は、乗場出入口4の上方に位置している。
【0026】
乗場戸開閉装置8は、レール8a、ハンガー8b、及びローラー8cを有している。
【0027】
レール8aは、乗場出入口4の幅方向に伸びている。ハンガー8bは、乗場戸7及び7’に取り付けられている。ハンガー8bは、乗場戸7及び7’よりも上方に突出している。ローラー8cは、ハンガー8bに回転自在に取り付けられている。ローラー8cは、レール8aの上に載せられている。
【0028】
乗場戸7及び7’は、ハンガー8b及びローラー8cを介してレール8aに吊り下げられている。乗場戸7及び7’は、戸の脚9を介して乗場敷居6の敷居溝6cに嵌められている。レール8a及び敷居溝6cは、乗場戸7及び7’の移動を案内する。乗場戸7及び7’は、レール8a及び敷居溝6cに沿って乗場出入口4の幅方向に移動する。
【0029】
乗場戸7及び7’は、上記のように乗場出入口4の幅方向の移動を案内される。
【0030】
乗場敷居6は、貫通穴6dを設けられている。貫通穴6dは、敷居溝6cの内面から乗場敷居6を貫通している。貫通穴6dは、敷居溝6cの底面から下方に伸び、乗場敷居6を貫通している。貫通穴6dは、昇降路1に通じている。貫通穴6eは、貫通穴6eの深さ方向に大きさが変化していない。貫通穴6eは、敷居溝6cの側の一端部から敷居溝6cと逆の側の他端部にかけて大きさが変化していない。
【0031】
貫通穴6dは、敷居溝6cに入ったごみを敷居溝6cの外に導く。乗場戸7及び7’が開閉すると、敷居溝6cの中のごみは戸の脚9により押され、貫通穴6dを通って乗場敷居6の外に出される。
【0032】
乗場敷居6は、複数の貫通穴6dを設けられている。複数の貫通穴6dは、乗場出入口4の幅方向に互いに間隔をあけて並んでいる。
【0033】
機器10a及び10bは、昇降路1に配置されている。例えば、機器10a及び10bは、電源装置、配線つなぎ装置、地震感知装置等である。機器10aは、乗場敷居6の貫通穴6dの下方に位置している。機器10bは、昇降路1の底部に位置している。
【0034】
次に、乗場敷居装置11について説明する。乗場敷居装置11は下記のように設けられている。
【0035】
乗場敷居装置11は、乗場敷居6、塞ぎ部材12、集水桝13、及び止水栓14を備えている。
【0036】
乗場敷居6は、昇降路1に固定されている。乗場敷居6は、ブラケット15により昇降路1の壁3に固定されている。
【0037】
塞ぎ部材12は、乗場敷居6における貫通穴6dの敷居溝6cと逆の側の周囲に設けられている。塞ぎ部材12は、貫通穴6dの深さ方向に垂直な方向に貫通穴6dの周囲における乗場2の側及び乗場2と逆の側に設けられている。塞ぎ部材12は、貫通穴6dの深さ方向に垂直な方向に貫通穴6dの周囲における乗場敷居6の端部6bの側及び乗場敷居6の端部6b’の側に設けられている。例えば、塞ぎ部材12は、乗場敷居6に貼り付けられている。
【0038】
塞ぎ部材12は、貫通部12aを設けられている。貫通部12aは、貫通穴6dの深さ方向に塞ぎ部材12を貫通している。貫通部12aは、穴である。貫通部12aは、貫通部12aの深さ方向に大きさが変化していない。貫通部12aは、貫通穴6dの側の一端部から貫通穴6dと逆の側の他端部にかけて大きさが変化していない。
【0039】
貫通部12aは、貫通穴6dの深さ方向に貫通穴6dと連なっている。貫通部12aは、貫通穴6dの深さ方向に貫通穴6dと重なっている。塞ぎ部材12は、貫通穴6dの他端部から離れていない。貫通部12aの一端部は、貫通穴6dの他端部と一致している。塞ぎ部材12は、貫通穴6dの深さ方向に貫通穴6dと重なっていない。
【0040】
塞ぎ部材12は、吸水することにより膨張する材料で作られている。塞ぎ部材12は、吸水して膨張すると、水平方向に貫通穴6dの側に伸びる。塞ぎ部材12は、吸水することにより膨張して貫通穴6dを塞ぐ。
【0041】
塞ぎ部材12は、各貫通穴6dに対して同様に設けられている。
【0042】
集水桝13は、乗場敷居6の端部6bにおける敷居溝6cの下方に位置している。例えば、集水桝13は、乗場敷居6にねじ部材により取り付けられている。集水桝13は、上方に向かって開いてる。集水桝13は、乗場敷居6の端部6bにおける敷居溝6cから落ちる水を受ける。乗場2から敷居溝6cに浸入した水は、乗場敷居6の端部6bにおける敷居溝6cから落ちて集水桝13に入る。
【0043】
止水栓14は、敷居溝6cに嵌められている。止水栓14は、乗場出入口4の幅方向に乗場出入口4の外側に位置している。止水栓14は、乗場敷居6の端部6b’の側に位置している。乗場2から敷居溝6cに浸入した水は、乗場敷居6の端部6b’に流れることを止水栓14により妨げられる。
【0044】
乗場敷居装置11は上記のように設けられている。
【0045】
乗場敷居装置11は下記のように作用する。
【0046】
例えば、乗場2が屋外に面している場合、雨天時に雨水が乗場2の床面、乗場敷居6の上面6a、及び敷居溝6cにおける乗場2の側の側面を伝って敷居溝6cに浸入する。
【0047】
例えば、乗場2の床面に洗浄水を流して乗場2の床面を清掃する場合、洗浄水が乗場2の床面、乗場敷居6の上面6a、及び敷居溝6cにおける乗場2の側の側面を伝って敷居溝6cに浸入する。
【0048】
敷居溝6cに浸入した水は、敷居溝6cにおける乗場2の側の側面又は底面から貫通穴6dの側面を伝って貫通穴6dに浸入する。貫通穴6dに浸入した水は、貫通穴6dの側面を伝って塞ぎ部材12に到達する。塞ぎ部材12は、塞ぎ部材12に到達した水を吸って膨張し、貫通穴6dを塞ぐ。
【0049】
塞ぎ部材12により貫通穴6dが塞がれると、敷居溝6cに浸入した水は敷居溝6cの底面を伝って乗場敷居6の端部6b及び6b’の少なくとも一方の側に流れる。
【0050】
乗場敷居6の端部6bの側に流れた水は、乗場敷居6の端部6bにおける敷居溝6cから落ちる。集水桝13は、乗場敷居6の端部6bにおける敷居溝6cから落ちる水を受ける。
【0051】
止水栓14は、乗場敷居6の端部6b’の側に流れた水が乗場敷居6の端部6b’における敷居溝6cから落ちることを妨げる。止水栓14により乗場敷居6の端部6b’における敷居溝6cから落ちることを妨げられた水は、乗場敷居6の端部6bの側に流れる。
【0052】
乗場敷居装置11は上記のように作用する。
【0053】
実施の形態1における乗場敷居装置11は、乗場敷居6及び塞ぎ部材12を備え、乗場敷居6は、昇降路1と乗場2とを繋ぐ乗場出入口4の下部を成し且つ敷居溝6c及び貫通穴6dを設けられ、敷居溝6cは、乗場敷居6における乗場出入口4の高さの下端を成す上面6aから下方に窪み且つ乗場出入口4を開閉する乗場戸7及び7’の下端から下方に突出する戸の脚9を挿入されることにより、乗場戸7及び7’の移動を案内し、貫通穴6dは、敷居溝6cの内面から乗場敷居6を貫通して昇降路1に通じ、塞ぎ部材12は、乗場敷居6における貫通穴6dの敷居溝6cと逆の側の周囲に設けられ且つ吸水することにより膨張して貫通穴6dを塞ぐ。
【0054】
これにより、乗場2から敷居溝6cに水が侵入した際、水が貫通穴6dから落ちることを抑制するので、貫通穴6dの下方に設けられた機器10aが水を被って故障することを防ぐことができる。
【0055】
また、塞ぎ部材12は、乗場敷居6により敷居溝6cの側へ膨張することを制限されるので、塞ぎ部材12が膨張した後、塞ぎ部材12が戸の脚9の移動を妨げることを抑制することができる。
【0056】
また、乗場敷居6の下に排水管や樋等を乗場出入口4の幅方向に通す必要がないので、容易に設置することができる。
【0057】
実施の形態1における乗場敷居装置11は、集水桝13を備え、集水桝13は、敷居溝6cの下方に位置し、敷居溝6cに水が浸入した際、集水桝13は敷居溝6cから落ちる水を受ける。
【0058】
これにより、乗場2から敷居溝6cに水が侵入した際、水が昇降路1の底部に溜まることを抑制するので、昇降路1の底部に位置する機器10bが水に浸かって故障することを防ぐことができる。
【0059】
実施の形態1における乗場敷居装置11は、止水栓14を備え、敷居溝6cは、乗場出入口4の幅方向に乗場敷居6の端部6b’まで伸びて昇降路1に通じ、止水栓14は、敷居溝6cに嵌められ且つ乗場出入口4の幅方向に乗場出入口4の外側に位置し且つ乗場敷居6の端部6b’の側に位置し、敷居溝6cに水が浸入した際、止水栓14は水が乗場敷居6の端部6b’の側における敷居溝6cから落ちることを妨げる。
【0060】
これにより、敷居溝6cに浸入した水を乗場敷居6の端部6bの側に流し、集水桝13で受けることができる。
【0061】
なお、実施の形態1において、
図7に示すように、塞ぎ部材12は、貫通穴6dの深さ方向に貫通穴6dと重なっていてもよい。
【0062】
図7は、
図2のC部の詳細図である。
図7は、塞ぎ部材12が膨張する前の状態を示す図面である。
図7(a)は、
図5(a)に相当する図面である。
図7(b)は、
図5(b)に相当する図面である。
図7(c)は、
図5(c)に相当する図面である。
【0063】
この場合、乗場2から敷居溝6cに水が侵入した際、水は敷居溝6cにおける乗場2の側の側面及び底面から貫通穴6dの側面を伝って塞ぎ部材12の上面に到達するので、塞ぎ部材12に吸水されやすい。
【0064】
次に、実施の形態2におけるエレベーターの乗場敷居装置21について、
図8を用いて説明する。
【0065】
図8は、実施の形態2における要部の詳細図である。
図8は、塞ぎ部材12が膨張する前の状態を示す図面である。
図8(a)は、
図5(a)に相当する図面である。
図8(b)は、
図5(b)に相当する図面である。
図8(c)は、
図5(c)に相当する図面である。
【0066】
実施の形態2における乗場敷居装置21は、実施の形態1における乗場敷居装置11の乗場敷居6の貫通穴6dの代わりに、貫通穴6eを設けられていることを除いて、実施の形態1における乗場敷居装置11と同じである。
【0067】
貫通穴6eは、下記の点で貫通穴6dと相違する。
【0068】
貫通穴6eは、貫通穴6eの深さ方向に大きさが変化している。貫通穴6eは、敷居溝6cの側の一端部から敷居溝6cと逆の側の他端部にかけて広がっている。
【0069】
塞ぎ部材12の貫通部12aは、貫通穴6eの深さ方向に貫通穴6eの一端部よりも小さくなく且つ貫通穴6eの他端部よりも小さい。塞ぎ部材12は、貫通穴6eの深さ方向に貫通穴6eの一端部と重なっておらず且つ貫通穴6eの他端部と重なっている。塞ぎ部材12は、貫通穴6eの深さ方向に貫通穴6eの他端部の全周と重なっている。
【0070】
実施の形態2における乗場敷居装置21では、貫通穴6eは、敷居溝6cの側の一端部から敷居溝6cと逆の側の他端部にかけて広がり、塞ぎ部材12は、貫通穴6eの深さ方向に貫通穴6eの一端部と重ならず且つ貫通穴6eの他端部と重なる。
【0071】
これにより、乗場2から敷居溝6cに水が侵入した際、水は敷居溝6cにおける乗場2の側の側面及び底面から貫通穴6eの側面を伝って塞ぎ部材12の上面に到達するので、塞ぎ部材12に吸水されやすい。
【0072】
また、敷居溝6cに入ったごみは、貫通穴6eを通って塞ぎ部材12に引っ掛かることなく乗場敷居6の外に出やすい。
【0073】
次に、実施の形態3におけるエレベーターの乗場敷居装置31について、
図9を用いて説明する。
【0074】
図9は、実施の形態3における要部の詳細図である。
図9は、塞ぎ部材12が膨張する前の状態を示す図面である。
図9(a)は、
図5(a)に相当する図面である。
図9(b)は、
図5(b)に相当する図面である。
図9(c)は、
図5(c)に相当する図面である。
【0075】
実施の形態3における乗場敷居装置31は、枠部材32を備えていることを除いて、実施の形態1における乗場敷居装置11と同じである。
【0076】
枠部材32は、塞ぎ部材12の周囲に設けられている。例えば、枠部材32は、乗場敷居6にねじ部材で取り付けられている。枠部材32は、塞ぎ部材12の側面に沿っている。
【0077】
枠部材32は、貫通穴6dの深さ方向に乗場敷居6と逆の側を向く塞ぎ部材12の側面に沿っている。枠部材32は、塞ぎ部材12よりも下側に位置している。枠部材32は、貫通穴6dの深さ方向に塞ぎ部材12が膨張することを制限する。枠部材32は、下方向に塞ぎ部材12が膨張することを制限する。
【0078】
枠部材32は、貫通穴6dの深さ方向に垂直な方向に貫通穴6dと逆の側を向く塞ぎ部材12の側面に沿っている。枠部材32は、乗場出入口4の奥行方向に貫通穴6d及び塞ぎ部材12よりも乗場2の側及び乗場2と逆の側に位置している。枠部材32は、貫通穴6dの深さ方向に垂直な方向に貫通穴6dと逆の側に塞ぎ部材12が膨張することを制限する。枠部材32は、乗場出入口4の奥行方向に貫通穴6dと逆の側に塞ぎ部材12が膨張することを制限する。
【0079】
枠部材32は、貫通部32aを設けられている。貫通部32aは、塞ぎ部材12の貫通部12aの深さ方向に貫通部12aと重なっている。貫通部32aは、貫通部12aの深さ方向に貫通部12aと連なっている。貫通部32aは、穴である。貫通部32aにおける貫通部12aの側の端部と貫通部12aにおける貫通部32aの側の端部とは一致している。枠部材32は、貫通部12aの深さ方向に貫通部12aと重なっていない。枠部材32は、貫通穴6dの深さ方向に貫通穴6dと重なっていない。
【0080】
実施の形態3における乗場敷居装置31は、塞ぎ部材12の周囲に設けられる枠部材32を備え、枠部材32は、貫通穴6dの深さ方向に乗場敷居6と逆の側を向く塞ぎ部材12の側面に沿い且つ貫通穴6dの深さ方向に垂直な方向に貫通穴6dと逆の側を向く塞ぎ部材12の側面に沿う。
【0081】
これにより、塞ぎ部材12は、枠部材32により貫通穴6dの深さ方向及び貫通穴6dの深さ方向に垂直な方向に貫通穴6dと逆の側に膨張することを制限されるので、貫通穴6dをより確実に塞ぐことができる。
【0082】
次に、実施の形態4におけるエレベーターの乗場敷居装置41について、
図10を用いて説明する。
【0083】
図10は、実施の形態4における乗場出入口4の背面図である。
図10は、
図2に相当する図面である。
【0084】
実施の形態4における乗場敷居装置41は、漏斗42、排水管43、及び集水桝44を備えていること、並びに実施の形態1における乗場敷居装置11の集水桝13を備えていないことを除いて、実施の形態1における乗場敷居装置11と同じである。
【0085】
漏斗42は、乗場敷居6の端部6bにおける敷居溝6cの下方に位置している。例えば、漏斗42は、乗場敷居6にねじ部材により取り付けられている。漏斗42は、乗場敷居6の端部6bにおける敷居溝6cから落ちる水を受ける。乗場2から敷居溝6cに浸入した水は、乗場敷居6の端部6bにおける敷居溝6cから落ちて漏斗42に入る。
【0086】
排水管43は、一端部と一端部よりも下方に位置する他端部とを有している。排水管43の一端部は、漏斗42の下方に位置している。排水管43は、一端部を漏斗42の下部に繋げられている。排水管43は、漏斗42の下部から出る水を排水管43の一端部で受ける。漏斗42に入った水は、漏斗42の下部から出て排水管43の一端部に入る。排水管43の一端部に入った水は、排水管43の他端部に流れる。
【0087】
集水桝44は、排水管43の他端部の下方に位置している。集水桝44は、昇降路1の底部に位置している。集水桝44は、排水管43の他端部を挿入されている。集水桝44は、排水管43の他端部から出る水を受ける。排水管43に入った水は、排水管43の他端部から落ちて集水桝44に入る。
【0088】
乗場敷居装置41は上記のように設けられている。
【0089】
実施の形態4における乗場敷居装置41は、漏斗42、排水管43、及び集水桝44を備え、漏斗42は、敷居溝6cの下方に位置し、排水管43は、漏斗42の下方に位置する一端部及び一端部よりも下方に位置する他端部を有し、集水桝44は、排水管43の他端部の下方に位置し、敷居溝6cに水が浸入した際、漏斗42は敷居溝6cから落ちる水を受け、排水管43は漏斗42から出る水を排水管42の一端部で受け、集水桝43は排水管42の他端部から出る水を受ける。
【0090】
これにより、集水桝43の位置を容易に変更することができる。例えば、他の機器を避けて集水桝43を容易に設置することができる。例えば、昇降路1の形状に合わせて集水桝43を容易に設置することができる。
【0091】
実施の形態4における乗場敷居装置41は、止水栓14を備え、敷居溝6cは、乗場出入口4の幅方向に乗場敷居6の端部6b’まで伸びて昇降路1に通じ、止水栓14は、敷居溝6cに嵌められ且つ乗場出入口4の幅方向に乗場出入口4の外側に位置し且つ乗場敷居6の端部6b’の側に位置し、敷居溝6cに水が浸入した際、止水栓14は水が乗場敷居6の端部6b’の側における敷居溝6cから落ちることを妨げる。
【0092】
これにより、敷居溝6cに浸入した水を乗場敷居6の端部6bに流し、漏斗42及び排水管43を介して集水桝44で受けることができる。
【0093】
なお、実施の形態1から4において、塞ぎ部材12は、乗場敷居6における貫通穴6d又は6eの敷居溝6cと逆の側の周囲に連続して設けられなくてもよい。例えば、塞ぎ部材12は、乗場2と逆の側に設けられなくてもよい。
【0094】
また、実施の形態1から4において、貫通穴6d及び6eは敷居溝6aにおける底面から下方に乗場敷居6を貫通しているが、例えば敷居溝6aにおける乗場2と逆の側の側面から乗場2と逆の側に伸び、乗場敷居6を貫通するものであってもよい。
【0095】
また、実施の形態1から4において、敷居溝6cにおける乗場敷居6の端部6b’の側が昇降路1に通じていない場合、止水栓14は不要である。
【0096】
また、実施の形態1から4において、敷居溝6cの内面から乗場敷居6を貫通する貫通穴を乗場敷居6が有し、貫通穴が乗場出入口4の幅方向に乗場出入口4よりも乗場敷居6の端部6bの側に位置している場合、止水栓14を乗場出入口4の幅方向に貫通穴と乗場出入口4との間に配置することにより、乗場2から敷居溝6cに浸入した水が貫通穴を通って敷居溝6cから落ちることを妨げることができる。
【0097】
また、実施の形態1から4において、止水栓14の代わりに集水桝13を設けることにより、乗場敷居6の端部6b’における敷居溝6cから落ちる水を集水桝13で受けてもよい。
【0098】
同様に、実施の形態1から4において、止水栓14の代わりに漏斗52、排水管53、及び集水桝54を設けることにより、乗場敷居6の端部6b’における敷居溝6cから落ちる水を漏斗52及び環状部材53を介して集水桝54で受けてもよい。
【0099】
また、実施の形態1から3において、敷居溝6cにおける乗場敷居6の端部6bの側が昇降路1に通じていない場合、敷居溝6cの内面から乗場敷居を貫通する貫通穴を設け、この貫通穴から落ちる水を集水桝13で受けてもよい。
【0100】
同様に、実施の形態4において、敷居溝6cにおける乗場敷居6の端部6bの側が昇降路1に通じていない場合、敷居溝6cの内面から乗場敷居を貫通する貫通穴を設け、この貫通穴から落ちる水を漏斗42及び環状部材43を介して集水桝44で受けてもよい。
【0101】
また、実施の形態4において、漏斗42を用いず、排水管43の一端部は敷居溝6cの下方に位置し、敷居溝6cから落ちる水を受けてもよい。
【0102】
また、実施の形態1から4において、乗場敷居装置11、21,31、及び41は、二つの乗場戸7及び7’が乗場出入口4の幅方向に互いに逆の側に移動することにより開閉される乗場出入口4に用いられているが、乗場戸の数及び移動方向に係わらず、乗場敷居が乗場出入口の下端部を成し且つ乗場敷居が敷居溝及び敷居溝の内面から乗場敷居を貫通して昇降路に通じる貫通穴を有する乗場出入口に用いられ得る。
【0103】
また、実施の形態1から4において、乗場敷居装置11、21,31、及び41は、最下階の乗場2に設けられているが、最下階以外の乗場に設けられ得る。
【0104】
また、実施の形態1から4の二つ以上の実施の形態を組み合わせることができる。
【0105】
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
【0106】
(付記1)
乗場敷居及び塞ぎ部材を備え、
前記乗場敷居は、昇降路と乗場とを繋ぐ乗場出入口の下部を成し且つ敷居溝及び貫通穴を設けられ、
前記敷居溝は、前記乗場敷居における前記乗場出入口の高さの下端を成す上面から下方に窪み且つ前記乗場出入口を開閉する乗場戸の下端から下方に突出する戸の脚を挿入されることにより、前記乗場戸の移動を案内し、
前記貫通穴は、前記敷居溝の内面から前記乗場敷居を貫通して前記昇降路に通じ、
前記塞ぎ部材は、前記乗場敷居における前記貫通穴の前記敷居溝と逆の側の周囲に設けられ且つ吸水することにより膨張して前記貫通穴を塞ぐ
エレベーターの乗場敷居装置。
(付記2)
前記貫通穴は、前記敷居溝の側の一端部から前記敷居溝と逆の側の他端部にかけて広がり、
前記塞ぎ部材は、前記貫通穴の深さ方向に前記貫通穴の前記一端部と重ならず且つ前記貫通穴の前記他端部と重なる
付記1に記載のエレベーターの乗場敷居装置。
(付記3)
前記塞ぎ部材の周囲に設けられる枠部材を備え、
前記枠部材は、前記貫通穴の深さ方向に前記乗場敷居と逆の側を向く前記塞ぎ部材の側面に沿い且つ前記貫通穴の深さ方向に垂直な方向に前記貫通穴と逆の側を向く前記塞ぎ部材の側面に沿う
付記1又は付記2に記載のエレベーターの乗場敷居装置。
(付記4)
集水桝を備え、
前記集水桝は、前記敷居溝の下方に位置し、
前記敷居溝に水が浸入した際、前記集水桝は前記敷居溝から落ちる前記水を受ける
付記1から付記3のいずれか一つの付記に記載のエレベーターの乗場敷居装置。
(付記5)
排水管及び集水桝を備え、
前記排水管は、前記敷居溝の下方に位置する一端部及び前記一端部よりも下方に位置する他端部を有し、
前記集水桝は、前記排水管の前記他端部の下方に位置し、
前記敷居溝に水が浸入した際、前記排水管は前記敷居溝から落ちる前記水を前記排水管の一端部で受け、前記集水桝は前記排水管の他端部から出る前記水を受ける
付記1から付記3のいずれか一つの付記に記載のエレベーターの乗場敷居装置。
(付記6)
漏斗、排水管、及び集水桝を備え、
前記漏斗は、前記敷居溝の下方に位置し、
前記排水管は、前記漏斗の下方に位置する一端部及び前記一端部よりも下方に位置する他端部を有し、
前記集水桝は、前記排水管の前記他端部の下方に位置し、
前記敷居溝に水が浸入した際、前記漏斗は前記敷居溝から落ちる前記水を受け、前記排水管は前記漏斗から出る前記水を前記排水管の一端部で受け、前記集水桝は前記排水管の他端部から出る前記水を受ける
付記1から付記3のいずれか一つの付記に記載のエレベーターの乗場敷居装置。
(付記7)
止水栓を備え、
前記敷居溝は、前記乗場出入口の幅方向に前記乗場敷居の端部まで伸びて前記昇降路に通じ、
前記止水栓は、前記敷居溝に嵌められ且つ前記乗場出入口の幅方向に前記乗場出入口の外側に位置し且つ前記乗場敷居の前記端部の側に位置し、
前記敷居溝に前記水が浸入した際、前記止水栓は前記水が前記乗場敷居の前記端部の側における前記敷居溝から落ちることを妨げる
付記1から付記6のいずれか一つの付記に記載のエレベーターの乗場敷居装置。
【符号の説明】
【0107】
1 昇降路、2 乗場、3 壁、3a 開口部、4 乗場出入口、5 乗場三方枠、6 乗場敷居、6a 上面、6b 端部、6b’ 端部、6c 敷居溝、6d 貫通穴、6e 貫通穴、7 乗場戸、7’ 乗場戸、8 乗場戸開閉装置、8a レール、8b ハンガー、8c ローラー、9 戸の脚、10a 機器、10b 機器、11 乗場敷居装置、12 塞ぎ部材、12a 貫通部、13 集水桝、14 止水栓、15 ブラケット、21 乗場敷居装置、31 乗場敷居装置、32 枠部材、32a 貫通部、41 乗場敷居装置、42 漏斗、43 排水管、44 集水桝。
【要約】
【課題】乗場から敷居溝に水が侵入した際、敷居溝の貫通穴を塞ぐエレベーターの乗場装置を提供する。
【解決手段】乗場敷居6及び塞ぎ部材12を備え、乗場敷居6は、昇降路1と乗場2とを繋ぐ乗場出入口4の高さの下部を成し且つ敷居溝6c及び貫通穴6dを設けられ、敷居溝6cは、乗場敷居6における乗場出入口4の下端部を成す上面6aから下方に窪み且つ乗場出入口4を開閉する乗場戸7及び7’の下端から下方に突出する戸の脚を挿入されることにより、乗場戸7及び7’の移動を案内し、貫通穴6dは、敷居溝6cの内面から乗場敷居6を貫通して昇降路1に通じ、塞ぎ部材12は、乗場敷居6における貫通穴6dの敷居溝6cと逆の側の周囲に設けられ且つ吸水することにより膨張して貫通穴6dを塞ぐ。
【選択図】
図5