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特許7593610PCF装置、AF装置、NEF装置、及びこれらの方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】PCF装置、AF装置、NEF装置、及びこれらの方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/20 20180101AFI20241126BHJP
   H04W 28/18 20090101ALI20241126BHJP
   H04W 28/084 20230101ALI20241126BHJP
   H04W 76/15 20180101ALI20241126BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20241126BHJP
   H04W 36/38 20090101ALI20241126BHJP
   H04W 16/32 20090101ALN20241126BHJP
【FI】
H04W76/20
H04W28/18
H04W28/084
H04W76/15
H04W72/0457 110
H04W36/38
H04W16/32
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020078448
(22)【出願日】2020-04-27
(65)【公開番号】P2021175108
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2023-03-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000232254
【氏名又は名称】日本電気通信システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】田村 利之
(72)【発明者】
【氏名】岡部 洵也
(72)【発明者】
【氏名】千葉 和宏
(72)【発明者】
【氏名】清水 康志
(72)【発明者】
【氏名】中川 友樹
(72)【発明者】
【氏名】青木 貴洋
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/243872(WO,A1)
【文献】Ericsson, Orange?, Telstra?, Charter Communications?, AT & T?, Verizon UK Ltd?,New WID on Dynamically Changing AM Policies in the 5GC,3GPP TSG SA WG2#138e S2-2002725,フランス,3GPP,2020年04月10日
【文献】Telstra, Vodafone,Discussion on dynamically changing AM policies in the 5GC,3GPP TSG SA WG2#137e S2- 2002195,フランス,3GPP,2020年02月18日
【文献】Ericsson,Discussion on dynamically changing AM policies in the 5GC,3GPP TSG SA WG2#138e S2-2002724,フランス,3GPP,2020年04月10日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
UE(user equipment)のポリシーを制御するためのリクエストをNEF(Network Exposure Function)装置又はApplication Function(AF)装置から受信する手段と、
前記リクエストの受信に基づいてポリシー決定を行う手段と、を備え、
前記リクエストはRadio Access Technology (RAT) frequency selection priorityを特定する情報を備える、
PCF(Policy Control Function)装置。
【請求項2】
UE(user equipment)のポリシーを制御するためのリクエストをPCF(Policy Control Function)装置又はNEF(Network Exposure Function)装置へ送信する手段を備え、
前記リクエストはRadio Access Technology (RAT) frequency selection priorityを特定する情報を備え、
前記リクエストは前記PCF装置にポリシー決定を引き起こす、
Application Function(AF)装置。
【請求項3】
UE(user equipment)のポリシーを制御するためのリクエストをPCF(Policy Control Function)装置へ送信する手段を備え、
前記リクエストはRadio Access Technology (RAT) frequency selection priorityを特定する情報を備え、
前記リクエストは前記PCF装置にポリシー決定を引き起こす、
NEF(Network Exposure Function)装置。
【請求項4】
UE(user equipment)のポリシーを制御するためのリクエストをNEF(Network Exposure Function)装置又はApplication Function(AF)装置から受信し、
前記リクエストの受信に基づいてポリシー決定を行い、
前記リクエストはRadio Access Technology (RAT) frequency selection priorityを特定する情報を備える、
PCF(Policy Control Function)装置の方法。
【請求項5】
UE(user equipment)のポリシーを制御するためのリクエストをPCF(Policy Control Function)装置又はNEF(Network Exposure Function)装置へ送信し、
前記リクエストはRadio Access Technology (RAT) frequency selection priorityを特定する情報を備え、
前記リクエストは前記PCF装置にポリシー決定を引き起こす、
Application Function(AF)装置の方法。
【請求項6】
UE(user equipment)のポリシーを制御するためのリクエストをPCF(Policy Control Function)装置へ送信し、
前記リクエストはRadio Access Technology (RAT) frequency selection priorityを特定する情報を備え、
前記リクエストは前記PCF装置にポリシー決定を引き起こす、
NEF(Network Exposure Function)装置の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信ネットワークに関し、特にユーザプレーン経路(パス)の制御に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、特定のスモールセル内でのみ提供される特別なサービスを移動端末が利用できるようにするために、移動端末をマクロセルから当該スモールセルへハンドオーバすることを開示している。特許文献1に開示された一例では、移動端末は、無線基地局(以下、マクロセル基地局と呼ぶ)により提供されるマクロセルに在圏し、特定サービスの確立を要求するサービス確立要求をマクロセル基地局を介してコアネットワークノードに送信する。コアネットワークノードは、例えば、Serving GPRS Support Node(SGSN)又はMobility Management Entity(MME)である。コアネットワークノードは、移動端末からのサービス確立要求の受信に応答して、要求された特定サービスの確立をマクロセル基地局に要求する。マクロセル基地局は、複数のスモールセルのそれぞれでどの種別の特定サービスが提供されるかを示すテーブルを管理している。マクロセル基地局は、要求された特定サービスに関連付けられたスモールセルを当該テーブルに基づいて選択し、選択されたスモールセルへ移動端末をハンドオーバできるか否かを判定する。当該判定は、例えば、マクロセル基地局に移動端末から所定の強度以上の電波が届いているか否かに基づいて行われる。選択されたスモールセルへ移動端末をハンドオーバできると判定した場合、マクロセル基地局は、サービス確立の失敗を示す応答をコアネットワークノードに送信し、選択されたスモールセルに移動局をハンドオーバする。ハンドオーバの完了後、スモールセルを提供する無線基地局(以下、スモールセル基地局と呼ぶ)は、ハンドオーバ完了をコアネットワークノードに通知する。ハンドオーバの完了後に、コアネットワークノードは、スモールセル基地局に、特定サービスの確立を要求する。
【0003】
特許文献1に開示された他の例では、上述したテーブルを、マクロセル基地局ではなくコアネットワークノード(e.g., SGSN又はMME)が管理する。具体的には、コアネットワークノードは、マクロセル基地局を介した移動端末からのサービス確立要求の受信に応答して、当該マクロセル基地局に関連付けられたテーブルを参照し、要求された特定サービスに関連付けられたスモールセルを選択し、選択されたスモールセルへ移動端末をハンドオーバできるか否かを判定する。当該判定は、例えば、マクロセル基地局に移動端末から所定の強度以上の電波が届いているか否かに基づいて行われる。選択されたスモールセルへ移動端末をハンドオーバできると判定した場合、コアネットワークノードは、マクロセル基地局にハンドオーバ実施を要求する。マクロセル基地局は、コアネットワークノードからのハンドオーバ実施要求に応答して、移動局をマクロセルからスモールセルにハンドオーバする。ハンドオーバの完了後、スモールセル基地局は、ハンドオーバ完了をコアネットワークノードに通知する。ハンドオーバの完了後に、コアネットワークノードは、スモールセル基地局に、特定サービスの確立を要求する。
【0004】
一方、非特許文献1(例えば、セクション5.6.7)及び非特許文献2(例えば、セクション4.3.6)は、Application Function (AF) influence on traffic routingを開示している。AF influence on traffic routingは、ある(certain)トラフィックがどのようにルーティングされる(routed)べきかのインプットを5Gコアネットワーク(5G Core Network(5GC))に提供することをAFに可能にする制御プレーン・ソリューションである。より具体的には、AFは、Protocol Data Unit(PDU)セッションのトラフィック(i.e., 1又はそれ以上のQoS Flows)に関するSession Management Function(SMF)によるルーティング決定に影響を及ぼすために要求(requests)を5GCに送る。例えば、AF要求(requests)は、SMFによるUser Plane Function(UPF)選択に影響を与え、DN Access Identifier(DNAI)によって特定されるデータネットワーク(Data Network (DN))へのローカルアクセスにユーザトラフィックをルーティングすることを可能にする。SMFによるUPF選択は、PDUセッションのユーザプレーン(User Plane (UP))経路(パス)へのUL Classifier(ULCL)UPF又はBranching Point(BP) UPFの挿入を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】国際公開第2014/013646号
【非特許文献】
【0006】
【文献】3GPP TS 23.501 V16.3.0 (2019-12) "3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; System Architecture for the 5G System (5GS); Stage 2 (Release 16)", December 2019
【文献】3GPP TS 23.502 V16.3.0 (2019-12) "3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Procedures for the 5G System (5GS); Stage 2 (Release 16)", December 2019
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
5Gシステムは、Long Term Evolution(LTE)でも使用されていた6 GHz以下(sub-6 GHz)の周波数バンド(bands)に加えて、4.25 GHzから52.6 GHzまでのミリ波周波数バンド(bands)をサポートする。sub-6 GHz周波数バンド(bands)はFrequency Range 1(FR1)と呼ばれ、ミリ波周波数バンド(bands)はFrequency Range 2(FR2)と呼ばれる。FR2バンドを使用することで、5G Next Radio (NR)デバイスは、広い(wider)キャリア周波数(carrier bandwidth)の上でデータを交換でき、非常に低いスケジューリング遅延(very low scheduling latencies)を達成できる。ただし、ミリ波の伝播特性(propagation characteristics)を考慮すると、FR2セル(cells)は、FR1セル(cell)の中に配置された局所セル(local cells又はsmall cells)となるであろう。
【0008】
発明者等は、無線端末(以下、User Equipment(UE)と呼ぶ)が特定のサービスを希望する場合に、当該特定のサービスに適した特定のセル(例えば、特定の周波数バンド(e.g., FR2)で動作するセル)を速やかに選択することを無線通信ネットワーク(e.g., 5Gシステム)に可能にするための改良を検討した。例えば、無線通信ネットワーク(e.g., 5Gシステム)を介してUE内のアプリケーションと通信するアプリケーション・サーバは、UEが利用可能なセルをUEからアプリケーションレイヤで報告されることができる。したがって、もしアプリケーション・サーバ(又はこれと連携した制御サーバ)が特定のセル(e.g., FR2セル)の無線コネクションを含むUP経路をUEに提供するように無線通信ネットワーク(e.g., 5Gシステム)に要求できれば、このことはユーザ体験(user experience)の向上に寄与するかもしれない。
【0009】
特許文献1は、例えば、アプリケーション機能(AF)が、UEを特定のセル(e.g., FR2セル)にハンドオーバするようコアネットワークに要求することを開示していない。一方、非特許文献1及び2に記載されたAF influence on traffic routingはAFがUP経路の変更をコアネットワークに要求することを可能にする。しかしながら、非特許文献1及び2は、特定のセル(e.g., FR2セル)の無線コネクションを含むUP経路の提供をAFがコアネットワークに要求する手順を開示していない。
【0010】
ここに開示される実施形態が達成しようとする目的の1つは、アプリケーション機能(AF)からの要求に基づいて特定のセルの無線コネクションを含むUP経路をUEに提供することを無線通信ネットワークに可能にすることに寄与する装置、方法、及びプログラムを提供することである。なお、この目的は、ここに開示される複数の実施形態が達成しようとする複数の目的の1つに過ぎないことに留意されるべきである。その他の目的又は課題と新規な特徴は、本明細書の記述又は添付図面から明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1の態様では、Application Function(AF)装置は、少なくとも1つのメモリ、及び前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、第1のメッセージをコアネットワークに送信するよう構成される。前記第1のメッセージは、User Equipment(UE)のためのユーザデータが特定のセルの無線コネクションを含むユーザプレーン経路を介して転送されるように、前記ユーザプレーン経路をセットアップ又は修正することを前記コアネットワークに要求する。
【0012】
第2の態様では、コアネットワーク装置は、少なくとも1つのメモリ、及び前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、Application Function(AF)からの要求に基づく第2のメッセージを他のコアネットワークノードから受信するよう構成される。前記少なくとも1つのプロセッサは、さらに、前記第2のメッセージに応答して、User Equipment(UE)のためのユーザデータが特定のセルの無線コネクションを含むユーザプレーン経路を介して転送されるように、前記ユーザプレーン経路をセットアップ又は修正することを、無線アクセスネットワーク(RAN)に要求するよう構成される。
【0013】
第3の態様では、Application Function(AF)装置により行われる方法は、第1のメッセージをコアネットワークに送信することを含む。前記第1のメッセージは、User Equipment(UE)のためのユーザデータが特定のセルの無線コネクションを含むユーザプレーン経路を介して転送されるように、前記ユーザプレーン経路をセットアップ又は修正することを前記コアネットワークに要求する。
【0014】
第4の態様では、コアネットワーク装置により行われる方法は以下のステップを含む:
(a)Application Function(AF)からの要求に基づく第2のメッセージを他のコアネットワークノードから受信すること、及び
(b)前記第2のメッセージに応答して、User Equipment(UE)のためのユーザデータが特定のセルの無線コネクションを含むユーザプレーン経路を介して転送されるように、前記ユーザプレーン経路をセットアップ又は修正することを、無線アクセスネットワーク(RAN)に要求すること。
【0015】
第5の態様では、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、上述の第3又は第4の態様に係る方法をコンピュータに行わせるための命令群(ソフトウェアコード)を含む。
【発明の効果】
【0016】
上述の態様によれば、アプリケーション機能(AF)からの要求に基づいて特定のセルの無線コネクションを含むUP経路をUEに提供することを無線通信ネットワークに可能にすることに寄与する装置、方法、及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例を示す図である。
図2】実施形態に係るシグナリングの一例を示すシーケンス図である。
図3A】デュアルコネクティビティ又はハンドオーバが行われる前のユーザプレーン経路の例を示す図である。
図3B】デュアルコネクティビティが開始された後のユーザプレーン経路の例を示す図である。
図3C】デュアルコネクティビティが開始された後のユーザプレーン経路の例を示す図である。
図3D】ハンドオーバ後のユーザプレーン経路の例を示す図である。
図3E】ハンドオーバ後のユーザプレーン経路の例を示す図である。
図4】実施形態に係るアプリケーション機能の動作の一例を示すフローチャートである。
図5】実施形態に係るシグナリングの一例を示すシーケンス図である。
図6】実施形態に係るシグナリングの一例を示すシーケンス図である。
図7】実施形態に係るシグナリングの一例を示すシーケンス図である。
図8】実施形態に係るシグナリングの一例を示すシーケンス図である。
図9】実施形態に係るRANノードの構成例を示すブロック図である。
図10】実施形態に係るUEの構成例を示すブロック図である。
図11】実施形態に係るアプリケーション機能の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0019】
以下に説明される複数の実施形態は、独立に実施されることもできるし、適宜組み合わせて実施されることもできる。これら複数の実施形態は、互いに異なる新規な特徴を有している。したがって、これら複数の実施形態は、互いに異なる目的又は課題を解決することに寄与し、互いに異なる効果を奏することに寄与する。
【0020】
以下に示される複数の実施形態は、第5世代移動通信システム(5G system(5GS))を主な対象として説明される。しかしながら、これらの実施形態は、他の無線通信システム(e.g., LTEシステム)に適用されてもよい。
【0021】
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態を含む幾つかの実施形態に係る無線通信ネットワーク(i.e., 5GS)の構成例を示している。図1に示された要素の各々はネットワーク機能であり、3rd Generation Partnership Project(3GPP)により定義されたインタフェースを提供する。図1に示された各要素(ネットワーク機能)は、例えば、専用ハードウェア(dedicated hardware)上のネットワークエレメントとして、専用ハードウェア上で動作する(running)ソフトウェア・インスタンスとして、又はアプリケーション・プラットフォーム上にインスタンス化(instantiated)された仮想化機能として実装されることができる。
【0022】
図1に示された無線通信ネットワークは、Mobile Network Operator(MNO)によって提供されてもよいし、MNO以外によって提供されるNon-Public Network (NPN)であってもよい。図1に示された無線通信ネットワークがNPNである場合、これはStand-alone Non-Public Network(SNPN)と表される独立したネットワークでもよいし、Public network integrated NPNと表されるMNOネットワークと連動したNPNであってもよい。
【0023】
図1の例では、無線通信ネットワークは、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network(RAN)10、5Gコアネットワーク(5GC)30、及びアプリケーション機能(AF)41を含む。RAN10は、RANノード1及び2を含む。5GC30は、Access and Mobility Management Function(AMF)31、Session Management Function(SMF)32、User Plane Function(UPF)33、Policy Control Function(PCF)34、及びNetwork Exposure Function(NEF)35を含む。
【0024】
RANノード1及び2の各々は、gNBであってもよいし、ng-eNBであってもよい。RANノード1及び2は、cloud RAN(C-RAN)配置(deployment)におけるCentral Unit(e.g., gNB-CU)であってもよい。RANノード1は、5GC30との制御プレーン(Control Plane (CP))インタフェース(i.e., N2インタフェース)を終端し、当該CPインタフェースの上で5GS30内のAMF31とインターワークする。幾つかの実装では、RANノード2も、5GC30とのCPインタフェース(i.e., N2インタフェース)を終端し、当該CPインタフェースの上でAMF31とインターワークしてもよい。他の実装では、RANノード2は、いずれのAMFとのCPインタフェースも持たなくてもよい。例えば、RANノード2がノンスタンドアロン配置においてデュアルコネクティビティ(Dual Connectivity(DC))のセカンダリノード(SN)のみを担当する(responsible for)なら、RANノード2は、5GC30とのCPインタフェースを持たなくてもよい。
【0025】
RANノード1はセル11を含む1又はそれ以上のセルを提供し、RANノード2はセル12を含む1又はそれ以上のセルを提供する。セル11は、セル12とは異なる周波数バンドで動作してもよい。例えば、セル11はFR1内のいずれかのsub-6 GHz周波数バンドで動作し、セル12はFR2内のいずれかのミリ波周波数バンドで動作してもよい。図1に示されるように、高周波数バンドのセル12は、低周波数バンドのセル11の中に配置された局所セル(スモールセル)であってもよい。セル11は、セル12を完全に覆ってもよいし、セル12と部分的にオーバラップしてもよい。
【0026】
AMF31は、5GC制御プレーン内のネットワーク機能の1つである。AMF31は、RAN CPインタフェース(i.e., N2インタフェース)の終端を提供する。AMF31は、UE3との1つの(single)シグナリングコネクション(i.e., N1 Non-Access Stratum (NAS) signalling connection)を終端し、登録管理(registration management)、コネクション管理(connection management)、及びモビリティ管理(mobility management)を提供する。さらに、AMF31は、サービス・ベースド・インタフェース(i.e., Namfインタフェース)上でNFサービス(services)をNFコンシューマ(consumers)(e.g. 他のAMF、SMF32、及びAuthentication Server Function(AUSF))に提供する。さらにまた、AMF31は、他のNFs(e.g., Unified Data Management(UDM)、Network Slice Selection Function(NSSF)、及びPCF34)によって提供されるNFサービスを利用する。
【0027】
SMF32は、5GC制御プレーン内のネットワーク機能の1つである。SMF32は、PDUセッションを管理する。SMF32は、AMF31により提供される通信サービスを介して、UE3のNon-Access Stratum (NAS) Session Management (SM)レイヤとの間でSMシグナリングメッセージ(messages)(NAS-SM messages)を送受信する。SMF32は、サービス・ベースド・インタフェース(i.e., Nsmfインタフェース)上でNFサービス(services)をNFコンシューマ(consumers)(e.g., AMF31、他のSMF)に提供する。SMF32により提供されるNFサービスは、PDUセッション管理サービス(Nsmf_PDUSession)を含む。当該NFサービスは、NFコンシューマ(e.g., AMF31)にPDUセッション(sessions)を操作する(handle)ことを可能にする。SMF32は、Intermediate SMF(I-SMF)であってもよい。I-SMFは、UPF33が異なるSMFサービスエリアに属しており、オリジナルSMFによる制御ができない場合に、必要に応じてAMF31とオリジナルSMFの間に挿入される。
【0028】
UPF33は、5GCユーザプレーン内のネットワーク機能の1つである。UPF33は、ユーザデータを処理し且つフォワードする。UPF33の機能(functionality)はSMF32によってコントロールされる。UPF33は、データネットワーク(DN)50と相互接続し、UE3の1又はそれ以上のPDUセッションのためのDN50に向けたアンカーポイントとして動作する。UPF33は、N9インタフェースを介して相互に接続された複数のUPFを含んでもよい。より具体的には、UE3のPDUセッションのためのUP経路は、1又はそれ以上のPDU Session Anchor (PSA) UPFsを含むことができ、1又はそれ以上のIntermediate UPFs (I-UPFs)を含むことができ、1又はそれ以上のUplink Classifier (UL CL)UPFs(又はBranching Point(BP)UPFs)を含むことができる。
【0029】
PCF34は、セッション管理関連機能のためのポリシー制御並びにアクセス及びモビリティ関連機能のためのポリシー制御を含む様々なポリシー制御を提供する。例えば、PCF34は、セッション管理関連ポリシー制御のために、(N5インタフェースを介して)直接的に又はNEF35を介してAF41と相互作用(interact)し、SMF32と(N7インタフェースを介して)相互作用する。
【0030】
NEF35は、Evolved Packet System(EPS)のService Capability Exposure Function(SCEF)と類似の役割を持つ。具体的には、NEF35は、オペレータネットワークの内側(inside)及び外側(outside)のアプリケーション及びネットワーク機能への5Gシステムからのサービス(services)及び能力(capabilities)の露出(exposure)をサポートする。
【0031】
無線端末(i.e., UE)3は、5G接続(connectivity)サービスを利用し、データネットワーク(DN)50と通信する。より具体的には、UE3は、RAN10に接続され、5GC30内のUPF33を介してDN50とアプリケーションレイヤで通信する。なお、本明細書での「アプリケーションレイヤ」との用語は、5GSによって提供されるUE3とDN50の間のPDUセッション(PDUセッションレイヤ)の上の全てのプロトコルレイヤを意味する。例えば、PDUsがIP packetsである場合、アプリケーションレイヤは、Hypertext Transfer Protocol(HTTP)及びFile Transfer Protocol(FTP)等のアプリケーション・プロトコルに加えて、IPとアプリケーション・プロトコルの間のトランスポート・レイヤ・プロトコル(e.g., User Datagram Protocol(UDP)及びTransmission Control Protocol(TCP))を含む。
【0032】
AF41は、UE3のPDUセッションに関するポリシー制御を5GC30に要求するために、PCF34と相互作用する。上述したように、AF41は、直接的に又はNEF35を介して、PCF34と相互作用する。加えて、図1の例では、AF41は、DN50(e.g., the internet、又は他の IP network)並びにDN50とUE3の間のPDUセッションを介して、UE3のプロセッサ上で動作する(running)アプリケーション(UEアプリケーション)と通信することができる。AF41は、1又はそれ以上のコンピュータを含んでもよい。例えば、AF41は、UE3とアプリケーションレイヤで通信する1又はそれ以上のサーバ(e.g., コンテンツ配信サーバ、オンライン・ゲーム・サーバ)と、これら1又はそれ以上のサーバと連携し且つ5GC30(e.g., PCF34)と相互作用するコントローラ(つまり、3GPP定義でのAF)とを含んでもよい。さらに、AF41は、分散配置された複数のサーバを含んでもよい。例えば、AF41は、セントラルサーバに加えて、RAN10の近くに配置された1又はそれ以上のエッジコンピューティング・サーバを含んでもよい。エッジコンピューティング・サーバと当該エッジコンピューティング・サーバへのローカルアクセスのためにユーザプレーン・トラフィックのステアリングを提供するローカルUPFは、いずれかのRANノードと併置(collocated)されてもよいし、RAN10とCN30との間のネットワーク集約サイトに併置されてもよい。
【0033】
図1の構成例は、説明の便宜のために、代表的なNFsのみを示している。本実施形態に係る無線通信ネットワークは、図1に示されていない他のNFsを含んでもよい。
【0034】
図2は、本実施形態に係るシグナリングの一例を示している。図2の手順に従うと、AF41からの要求に基づいて、5GC30及びRAN10は、UE3のPDUセッションに属するユーザデータが特定のセルの無線コネクション(e.g., Data Radio bearer(DRB))を含むUP経路を介して転送されるように、当該UP経路をセットアップ又は修正する。UE3のPDUセッションに属するユーザデータは、1又はそれ以上のQuality of Service(QoS)フローであってもよい。
【0035】
UP経路は、5GC30内のUPF33(具体的にはPSA UPF)とRAN10(具体的にはRANノード1又は2)との間のN3トンネル、並びにRAN10(具体的にはRANノード1又は2)とUE3との間の無線コネクション(DRB)を含む。複数のUPFsがPDUセッションのために使用される場合、UP経路は、さらに、UPFs間の1又はそれ以上のN9トンネルを含んでもよい。N3トンネル及びN9トンネルは、General Packet Radio Service (GPRS) Tunnelling Protocol for User Plane(GTP-U)トンネルであってもよい。
【0036】
図2に示された手順は、UE3がRANノード1によって提供されるセル11(e.g., FR1マクロセル)に在圏しているときに、AF41によって開始(又はトリガー)される。AF41は、UE3のPDUセッションに属するトラフィック(i.e., 1又はそれ以上のQoSフロー)をRANノード2によって提供されるセル12(e.g., FR2局所セル)を通るUP経路に移すように5GC30に要求する。したがって、ここでは、特定のセルは、RANノード2によって提供されるセル12である。
【0037】
ステップ201では、AF41は、AF要求を5GC30に送る。具体的には、AF41は、PCF34にAF要求を直接的に又はNEF35を介して送る。当該AF要求は、UE3のためのPDUセッションに属するユーザデータがセル12の無線コネクションを含むUP経路を介して転送されるように、UP経路をセットアップ又は修正することを5GC30に要求する。言い換えると、AF要求は、UE3のための確立済みのPDUセッションに属するユーザデータがセル12の無線コネクションを含むUP経路を介して転送されるように、当該確立済みのPDUセッションを修正(modify)することを5GC30に要求する。
【0038】
幾つかの実装では、AF要求は、セル12を、UE3のためのデュアルコネクティビティ(DC)のセカンダリセル(Secondary Cell Group (SCG)セル)として追加するようRAN10を制御することを5GC30に引き起こしてもよい。言い換えると、AF41は、当該AF要求を介して、セル12をUE3のためのDCのSCGセルとして追加するよう5GC30に要求してもよい。
【0039】
デュアルコネクティビティは、Master Node (MN)(e.g., RANノード1)によって提供されるMaster Cell Group(MCG)及びSecondary Node(SN)(e.g., RANノード2)によって提供されるSecondary Cell Group(SCG)を同時に使用することをUEに可能にする。MCGは、DCのMNとして動作するRANノード(e.g., RANノード1)に関連付けられた(又は提供される)サービングセルのグループであり、SpCell(i.e., プライマリセル(Primary Cell(PCell))及び必要に応じて(optionally)1又はそれ以上のセカンダリセル(Secondary Cells(SCells))を含む。一方、SCGは、DCのSNとして動作するRANノード(e.g., RANノード2)に関連付けられた(又は提供される)サービングセルのグループであり、SCGのプライマリセル及び必要に応じて(optionally)1又はそれ以上のセカンダリセル(Secondary Cells(SCells))を含む。SCGのプライマリセルは、プライマリSCGセル(Primary SCG Cell (PSCell))又はプライマリ・セカンダリセル(Primary Secondary Cell(PSCell))である。PSCellは、SCGのSpecial Cell(SpCell)である。
【0040】
他の実装では、AF要求は、UE3をセル12にハンドオーバするようRAN10を制御することを5GC30に引き起こしてもよい。言い換えると、AF41は、当該AF要求を介して、UE3をセル12にハンドオーバするよう5GC30に要求してもよい。
【0041】
幾つかの実装では、AF41は、セル12を一意に識別するセル識別子(e.g., Physical Cell ID(PCI))をAF要求に含めてもよい。AF41は、セル識別子のリストをAF要求に含めてもよい。この場合、5GC30(e.g., SMF32)又はRAN10(e.g., RANノード1)は、セル識別子のリストから1又はそれ以上の特定のセル(セル12を含む)を選択してもよい。
【0042】
さらに又はこれに代えて、AF41は、1又はそれ以上の周波数バンドの識別子(e.g., NR Absolute Radio Frequency Channel Numbers(NR-ARFCNs))のリストをAF要求に含めてもよい。この場合、5GC30(e.g., SMF32又はAMF31)又はRAN10(e.g., RANノード1)が、周波数バンド識別子のリストに含まれるいずれかの周波数バンドで運用されている1又はそれ以上の特定のセル(セル12を含む)を選択してもよい。さらに又はこれに代えて、AF41は、Index to RAT/Frequency Selection Priority (RFSP index)をAF要求に含めてもよい。RFSP indexは、例えば、アイドルモードでのキャンピングを制御するためにUE-specificなセル再選択優先度(priorities)を導出するためにRAN10によって使用される。あるいは、RFSP indexは、コネクテッドモード(アクティブモード)のUEを異なる周波数レイヤ又は異なるRATにリダイレクトすることを決定するためにRAN10によって使用される。RAN10は、AF41から指示されたRFSP indexに基づいて選択されるいずれかの周波数バンドで運用されている1又はそれ以上の特定のセル(セル12を含む)を選択してもよい。さらに又はこれに代えて、AF41は、Additional Radio Resource Management (RRM) Policy Index (ARPI)をAF要求に含めてもよい。ARPIは、UEsへのRANリソース(resources)の割り当てに優先順位をつけるためにRAN10によって使用される。
【0043】
ステップ201のAF要求は、その他の情報要素を含んでもよい。より具体的には、AF要求は、UE3の識別子を含んでもよい。UE3の識別子は、Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network Number (MSISDN)又はexternal identifier等のGeneric Public Subscription Identifier (GPSI)であってもよい。AF要求は、PDUセッションの識別子(e.g., PDU Session ID)を含んでもよい。AF要求は、PDUセッションに含まれる1又はそれ以上のQoSフローを特定するための情報(e.g., 5-tuple)を含んでもよい。AF要求は、Data Network Name(DNN)及びSingle Network Slice Selection Assistance Information(S-NSSAI)の組み合わせを含んでもよい。DNNは、DNを示す識別子であり、UE3のトラフィックがルーティングされるべきDN(e.g., DN50)を示す。S-NSSAIは、ネットワークスライスの識別子である。AF要求は、1又はそれ以上のDN Access Identifiers (DNAIs)のリストを含んでもよい。DNAI(s)は、DNへのアクセスロケーションを表す。
【0044】
5GC30(e.g., PCF34、SMF32、AMF31)及びRAN10(e.g., RANノード1)の一方又は両方は、AF要求に設定されるPCI、NR-ARFCNのリスト、RFSP index、及びARPI を、UE毎、PDUセッション毎、S-NSSAI毎、QoS Flow Identifier(QFI)毎、DN毎、又はDNN毎(APN毎)に管理してもよい。AMF31がRFSP index(及びARPI)をUDMから受信し保持している場合、例えば、AMF31は、AF41により指定された特定のPDUセッション、特定のS-NSSAI、特定のQFI、特定のDN、又は特定のDNN(特定のAPN)を扱う場合にのみ、AF41から指定されたRFSP index及びARPIを用いてもよい。同様に、RAN10がRFSP index(及びARPI)をUDMから受信し保持している場合、例えば、RAN10は、AF41により指定された特定のPDUセッション、特定のS-NSSAI、特定のQFI、特定のDN、又は特定のDNN(特定のAPN)を扱う場合にのみ、AF41から指定されたRFSP index(及びARPI)を用いてもよい。
【0045】
幾つかの実装では、AF41は、アプリケーションレイヤでの通信を介してUE3から報告を受信し、当該報告に基づいて、特定のセル(e.g., セル12)がUE3に利用可能であるか否かを判定してもよい。UE3からの報告は、UE3の現在位置、UE3によって測定又は検出されたセルのリスト、及び1又はそれ以上のセルの各々の無線品質の測定結果、のうち1つ又は任意の組み合わせを含んでもよい。無線品質は、例えば、Reference Signal Received Power(RSRP)又はReference Signal Received Quality(RSRQ)であってもよい。そして、特定のセル(e.g., セル12)がUE3に利用可能であると判定したことに応答して、AF41はステップ201のAF要求を送信してもよい。このような動作によれば、成功の見込みの低いAF要求を5GC30に送ることを防止できる。
【0046】
AF要求の受信に応答して、5GC30は、N2要求をRAN10内のRANノード1に送る。より具体的には、PCF34は、AF要求を直接的に又はNEF35を介して受信し、AF要求に基づいてポリシー決定を行い、更新された又は新しいSession Management(SM)ポリシー情報がSMF32に送られる必要があると判定する。当該更新された又は新しいSMポリシー情報は、AF41から送られたPCI(s)、NR-ARFCN(s)、RFSP index、又はARPIを含んでもよい。そして、PCF34は、当該更新された又は新しいSMポリシー情報をSMF32に提供する。PCF34は、当該更新された又は新しいSMポリシー情報を伴うNpcf_SMPolicyControl_UpdateNotify requestを発行してもよい。
【0047】
SMF32は、AF要求に基づいて更新された又は生成されたSMポリシー情報をPCF34から受信する。SMF32は、UE3の確立済みPDUセッションに属する1又はそれ以上のQoSフローのUP経路を変更するためにUPF33と相互作用してもよい。例えば、SMF32は、スプリットPDUセッションの利用を決定し、既存の又は追加のQoSフローをRANノード2にルーティングするために、新たなN3トンネルのセットアップをUPF33に要求し、新たなパケット検出及びフォワーディングルールをUPF33に提供してもよい。さらに又はこれに代えて、SMF32は、UE3の確立済みPDUセッションのUP経路にUL CL UPF及び追加のPSA UPFを挿入することを決定してもよい。この場合、SMF32は、UL CL UPF及び追加のPSA UPFの挿入のためのN9トンネル設定と、パケット検出及びフォワーディングルールとを、UPF33に提供してもよい。
【0048】
ステップ202では、5GC30は、N2要求をRANノード1に送る。当該N2要求は、PDU SESSION RESOURCE MODIFY REQUESTメッセージであってもよい。当該N2要求は、セル12のセル識別子、周波数バンド識別子、RFSP index、及びARPIのうちいずれか又は任意の組み合わせを含む。これにより、当該N2要求は、UE3のためのPDUセッションに属するユーザデータがセル12の無線コネクションを含むUP経路を介して転送されるように、ユーザプレーン経路をセットアップ又は修正することをRANノード1に要求する。幾つかの実装では、当該N2要求は、セル12を、UE3のためのDCのSCGセルとして追加するようRANノード1に要求してもよい。
【0049】
より具体的には、SMF32は、Namf_Communication_N1N2MessageTransferを実施(invoke)し、N2 SM情報及びN1 SMコンテナをAMF31に送る。N1 SMコンテナは、UE3に送られるPDU Session Modification Commandメッセージを包含する。一方、N2 SM情報は、追加又は更新されるQoSフローのルーティングのために必要な情報(e.g. PDU Session ID、QoS Flow Identifier(s) (QFI(s))、及びQoS Profile(s)、CN Tunnel Info)を含む。CN Tunnel Info は、UPF33のN3(GTP-U)トンネル・エンドポイントを示す。N2 SM情報は、さらに、AF41から送られたPCI(s)、NR-ARFCN(s)、RFSP index、又はARPIを含んでもよい。上述したように、SMF32は、PCIsのリスト又はNR-ARFCNsのリストを受信してもよい。この場合、SMF32は、当該リストから1つのPCI又はNR-ARFCNを選択し、選択された1つをN2 SM情報に含めてもよい。N2 SM情報は、デュアルコネクティビティ又はハンドオーバが必要とされることを明示的に示してもよい。これに代えて、SMF32は、Namf_Communication_N1N2MessageTransferに、デュアルコネクティビティ又はハンドオーバが必要とされることを示すcauseを含めてもよい。
【0050】
RANノード1は、AMF31からN2要求を受信し、セル12をUE3のためのDCのSCGセルとして追加するか、UE3をセル12にハンドオーバすることを決定する。ステップ203では、RANノード1は、Radio Resource Control (RRC)_CONNETEDであるUE3に周波数間測定を行わせてもよい。RANノード1は、セル12が動作している周波数バンドを測定することをUE3に可能にするために、周波数間測定(inter-frequency measurement)の設定を作成してもよい。より具体的には、RANノード1は、UE3の無線能力(e.g., UE3のRadio Frequency(RF)チェーンの数)を考慮して、セル12が動作する周波数バンド(e.g., FR2バンド)を測定するために必要な設定(e.g., 測定ギャップ)を作成してもよい。RANノード1は、作成した周波数間測定の設定を含むRRCメッセージをUE3に送信してもよい。当該RRCメッセージは、RRC Reconfigurationメッセージであってもよい。なお、UE3による測定結果を既にRANノード1が受信しているなら、ステップ203での測定はスキップされてもよい。
【0051】
ステップ204では、RANノード1は、セル12をセカンダリセル(SCGセル)として追加するためにSecondary Node(SN)追加手順を行う。より具体的には、RANノード1は、RANノード2にSN Addition Requestメッセージを送る。RANノード2は、SN Addition Request AcknowledgeメッセージをRANノード1に送る。当該SN Addition Request Acknowledgeメッセージは、SN RRCメッセージを含む。そして、RANノード1は、Master Node (MN) RRC ReconfigurationメッセージをUE3に送信する。当該MN RRC Reconfigurationメッセージは、RANノード2から受信したSN RRCメッセージを包含し、AMF31から受信したN1 SMコンテナ(PDU Session Modification Command)を包含する。
【0052】
その後に、セル12の無線ベアラに関して、RANノード1(又はRANノード2)は、PDUセッション・パス更新手順を介して、5GC(UPF33)とのUP経路を更新する。具体的には、ステップ205では、RANノード1は、N2レスポンスをAMF31に送る。当該N2レスポンスは、PDU SESSION RESOURCE MODIFY RESPONSEメッセージであってもよい。当該N2レスポンスは、N2 SM情報を含む。当該N2 SM情報は、 DCのSNであるRANノード2のN3(GTP-U)トンネル・エンドポイントを示すAN Tunnel Infoを包含する。ステップ206では、AMF31は、RANノード1から受信したN2 SM情報をSMF32にフォワードし、SMF32は、当該N2 SM情報に基づいてUPF33を更新する。これにより、UE3は、セル11をMaster Cell Group(MCG)セルとして使用し、セル12をSCGセルとして利用するDCを行うことができる。
【0053】
これに代えて、ステップ204では、UE3の場所においてセル12が利用可能であるなら、RANノード1は、UE3をセル12に移すためにハンドオーバ手順を開始してもよい。より具体的には、RANノード1は、RANノード2にHandover Requestメッセージを送る。RANノード2は、Handover Request AcknowledgeメッセージをRANノード1に送る。当該Handover Request Acknowledgeメッセージは、UE3に送られるトランスペアレント・コンテナ(i.e., Handover Commandメッセージ)を包含する。RANノード1は、Handover CommandメッセージをUE3にフォワードする。ステップ205及び206では、UE3のハンドオーバ完了後に、セル12の無線ベアラに関して、RANノード2(又はRANノード1)は、PDUセッション・パス更新手順を介して、5GC(User Plane Function(UPF))とのUP経路を更新する。これにより、UE3は、セル12の無線コネクションを含むUPパスを介してDN50と通信することができる。
【0054】
続いて以下では、図3A図3Eを参照して、UP経路変更の具体例を説明する。図3A図3Eに示された例では、セル11はFR1バンド(sub-6 GHz)で動作し、セル12はFR2バンド(e.g., 28 GHz)で動作してもよい。図3Aは、デュアルコネクティビティ又はハンドオーバを伴うUP経路の変更が行われる前のUP経路を示している。図3Aに示されたUP経路301は、DN50とUE3の間のPDUセッションに属する全てのQoSフローの転送のために使用される。UP経路301は、セル11の無線コネクション(DRB)、並びにRANノード1とUPF33の間のN3トンネルを含む。
【0055】
図3Bは、セル11をMCGセルとして使用しセル12をSCGセルとして使用するデュアルコネクティビティが開始された後のUP経路を示している。図3Bに示されたUP経路311は、図3AのUP経路301と同じであり、DC前に設定済みの1又はそれ以上のQoSフローの転送のために使用される。一方、UP経路312は、DN50とUE3の間のPDUセッションに属するQoSフローのうち新たに追加された1又はそれ以上のQoSフローのために使用される。UP経路312は、SCGセル12の無線コネクション(DRB)、並びにRANノード2とUPF33の間のN3トンネルを含む。
【0056】
図3Cもデュアルコネクティビティが開始された後のUP経路を示しているが、図3CではローカルUPF33Bが挿入される。ローカルUPF33Bは、UL CL及び追加のPSAとして動作する。これにより、ローカルUPF33Bは、新たに追加された1又はそれ以上のQoSフローのアップリンクトラフィックをUP経路322を介してローカルアクセスのためにDN50Bにフォワードできる。さらに、ローカルUPF33Bは、DC前に設定済みの1又はそれ以上のQoSフローのアップリンクトラフィックをUP経路321を経由してセントラルUPF33Aを介してDN50Aにフォワードできる。DN50A及びDN50Bは同じDNである。さらに、ローカルUPF33Bにおいて、PDUセッションがスプリットされる。ローカルUPF33Bは、DC前に設定済みの1又はそれ以上のQoSフローのダウンリンクトラフィックをRANノード1(MN)にフォワードし、新たに追加された1又はそれ以上のQoSフローのダウンリンクトラフィックをRANノード2(SN)にフォワードする。
【0057】
図3Dは、UE3がセル11からセル12にハンドオーバされた後のUP経路を示している。図3Dに示されたUP経路331は、DC前に設定済みの1又はそれ以上のQoSフローのために使用され、加えて新たに追加された1又はそれ以上のQoSフローのためにも使用される。UP経路331は、セル12の無線コネクション(DRB)、並びにRANノード2とUPF33の間のN3トンネルを含む。
【0058】
図3Eもハンドオーバ完了後のUP経路を示しているが、図3EではローカルUPF33Bが挿入される。図3EのローカルUPF33Bは、UL CL及び追加のPSAとして動作する。これにより、ローカルUPF33Bは、新たに追加された1又はそれ以上のQoSフローのアップリンクトラフィックをUP経路342を介してローカルアクセスのためにDN50Bにフォワードできる。さらに、ローカルUPF33Bは、DC前に設定済みの1又はそれ以上のQoSフローのアップリンクトラフィックをUP経路341を経由してセントラルUPF33Aを介してDN50Aにフォワードできる。DN50A及びDN50Bは、同じDNである。ローカルUPF33Bは、UE3のPDUセッションの全てのQoSフローのダウンリンクトラフィックを、ローカルUPF33BとRANノード2の間のN3トンネル(UP経路341及び342に共通である)の上にマージする。
【0059】
図4は、AF41の動作の一例を示している。ステップ401では、AF41は、アプリケーションレイヤでの通信を介してUE3から報告を受信し、当該報告に基づいて、特定のセル(e.g., セル12)がUE3に利用可能であるか否かを判定する。UE3からの報告は、UE3によって取得されたUE3の位置情報(e.g., Global Positioning System(GPS)位置情報)を示してもよい。さらに又はこれに代えて、UE3からの報告は、UE3によって測定又は検出されたセルのリストを含んでもよい。当該リストは、検出されたセル毎のセル識別子を示してもよく、各セルが動作する周波数バンドを示してもよい。さらに又はこれに代えて、UE3からの報告は、1又はそれ以上のセルの無線品質(e.g., RSRP又はRSRQ)の測定結果を含んでもよい。さらに又はこれに代えて、UE3からの報告は、UE3が現在接続している(通信中である)サービングセルを表すセル識別子を含んでもよい。さらに又はこれに代えて、UE3からの報告は、UEの無線能力(UE radio capability)を示してもよい。UEの無線能力は、UEがサポートするNR周波数バンドを知るために使用されることができ、UEがDCをサポートするか否かを知るために使用されることができる。
【0060】
ステップ401の判定に応答して、AF41は、UE3のためのPDUセッションに属するユーザデータが特定のセルの無線コネクションを含むUP経路を介して転送されるように、UP経路をセットアップ又は修正することを5GC30に要求する。
【0061】
以上の説明から理解されるように、本実施形態で説明されたシグナリングは、AF41からの要求に基づいて特定のセル(e.g., FR2セル、セル12)の無線コネクションを含むUP経路をUE3に提供することを無線通信ネットワーク(5GC30及びRAN10)に可能にする。
【0062】
<第2の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1を参照して説明された例と同様である。本実施形態は、UE3、AF41、及び5GC30の動作の具体例を提供する。
【0063】
図5は、本実施形態に係るシグナリングの一例を示している。ステップ501では、AF41は、アプリケーションレイヤでの通信を介してUE3から報告を受信する。当該報告は、UE3により検出された1又はそれ以上のセルの識別子(e.g., PCIs)を含む。当該報告は、さらに、これらのセルの無線品質の測定結果(e.g., RSRP又はRSRQ)を含む。
当該報告は、UE3により検出された1又はそれ以上のセルの周波数バンド識別子(e.g., NR-ARFCNs)を含んでもよい。なお、AF41が、UE3により測定されるべき周波数バンドを予め指定していたなら、当該報告は検出されたセルの周波数バンド識別子を含まなくてもよい。
【0064】
ステップ502では、AF41は、UE3からの報告に基づいて、UE3のための確立済みのPDUセッションに属するユーザデータが特定のセル(e.g., セル12)の無線コネクションを含むUP経路を介して転送されるように、当該確立済みのPDUセッションを修正(modify)することを5GC30に要求する。言い換えると、AF41は、特定のセルをSCGセルとして用いるUE3のためのデュアルコネクティビティ又は特定のセルへのUE3のハンドオーバを実行するように5GC30に要求する。ステップ502においてAF41により送信されるAF要求は、1又はそれ以上の特定のセルのリスト(セル識別子(e.g., PCIs)のリスト)を含み、これら特定のセルの測定結果をさらに含む。当該AF要求は、1又はそれ以上の特定のセルの周波数バンド識別子(e.g., NR-ARFCNs)のリストを含んでもよい。当該AF要求は、RFSP index(及びARPI)を含んでもよい。さらに、当該AF要求は、UE3のQoSフローの変更を5GC30に依頼するために必要なその他の情報要素を含んでもよい。より具体的には、当該AF要求は、UE3の識別子(e.g., GPSI)及びQoSフロー情報(e.g., 5-tuple)を含んでもよい。さらに、当該AF要求は、DNN及びS-NSSAI、若しくは1又はそれ以上のDNAIsのリストを含んでもよい。
【0065】
図5のシグナリングによれば、SMF32又はRANノード1は、AF要求に基づくUP経路の変更を行う際にAF41から受信した特定のセルの測定結果を考慮できる。例えば、SMF32又はRANノード1は、受信した測定結果に基づいて、UP経路の変更のためにデュアルコネクティビティ又はハンドオーバを行うか否かを判定してもよい。例えば、SMF32又はRANノード1は、受信した測定結果に基づいて、特定のセルのリストから、UE3のために好ましい1つの特定のセルを選択してもよい。
【0066】
<第3の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1を参照して説明された例と同様である。本実施形態は、UE3、AF41、及び5GC30の動作の具体例を提供する。
【0067】
図6は、本実施形態に係るシグナリングの一例を示している。ステップ601では、AF41は、アプリケーションレイヤでの通信を介してUE3から報告を受信する。当該報告は、UE3により検出された1又はそれ以上のセルの識別子(e.g., PCIs)を含む。当該報告は、さらに、UE3の現在位置を示す情報を含む。当該情報は、GPS位置情報であってもよいし、UE3が現在接続している(通信中である)サービングセルを表すセル識別子であってもよい。当該報告は、UE3により検出された1又はそれ以上のセルの周波数バンド識別子(e.g., NR-ARFCNs)を含んでもよい。なお、AF41が、UE3により測定されるべき周波数バンドを予め指定していたなら、当該報告は検出されたセルの周波数バンド識別子を含まなくてもよい。
【0068】
ステップ602では、AF41は、UE3からの報告に基づいて、UE3のための確立済みのPDUセッションに属するユーザデータが特定のセル(e.g., セル12)の無線コネクションを含むUP経路を介して転送されるように、当該確立済みのPDUセッションを修正(modify)することを5GC30に要求する。言い換えると、AF41は、特定のセルをSCGセルとして用いるUE3のためのデュアルコネクティビティ又は特定のセルへのUE3のハンドオーバを実行するように5GC30に要求する。ステップ602においてAF41により送信されるAF要求は、1又はそれ以上の特定のセルのリスト(セル識別子(e.g., PCIs)のリスト)を含み、UE3の現在位置を示す情報をさらに含む。当該AF要求は、1又はそれ以上の特定のセルの周波数バンド識別子(e.g., NR-ARFCNs)のリストを含んでもよい。当該AF要求は、RFSP index(及びARPI)を含んでもよい。さらに、当該AF要求は、UE3のQoSフローの変更を5GC30に依頼するために必要なその他の情報要素を含んでもよい。より具体的には、当該AF要求は、UE3の識別子(e.g., GPSI)及びQoSフロー情報(e.g., 5-tuple)を含んでもよい。さらに、当該AF要求は、DNN及びS-NSSAI、若しくは1又はそれ以上のDNAIsのリストを含んでもよい。
【0069】
図6のシグナリングによれば、SMF32又はRANノード1は、AF要求に基づくUP経路の変更を行う際にUE3の現在位置を考慮できる。例えば、SMF32又はRANノード1は、UE3の現在位置に基づいて、UP経路の変更のためにデュアルコネクティビティ又はハンドオーバを行うか否かを判定してもよい。例えば、SMF32又はRANノード1は、UE3の現在位置に基づいて、特定のセルのリストから、UE3のために好ましい1つの特定のセルを選択してもよい。
【0070】
<第4の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1を参照して説明された例と同様である。本実施形態は、UE3、RAN10、5GC30、及びAF41の動作の具体例を提供する。
【0071】
図7は、AF41からの要求に基づいてデュアルコネクティビティを開始するためのシグナリングの一例を示している。ステップ701では、AF41は、UE3で動作する(running)1又はそれ以上のアプリケーション700(UEアプリケーション)と通信する。例えば、AF41は、DN50とUE3の間のPDUセッションの上のアプリケーションレイヤを介して、UEアプリケーション700と通信してもよい。AF41は、UEアプリケーション700から、特定のサービス(e.g., 大容量コンテンツ配信、オンライン・ゲーム)の要求を受信してもよい。AF41は、UEアプリケーション700から、1又はそれ以上の特定のセルのリスト、これら特定のセルが動作している周波数バンドのリスト、UE3によるこれらの特定のセル測定結果、若しくはUE3の現在位置、又はこれらの任意の組み合わせを受信してもよい。
【0072】
ステップ702A及び703では、AF41は、NEF35を介して、PCF34にAF要求を送る。ステップ702Aでは、AF41は、AF要求をNEF35に送るために、Nnef_SMPolicyControl_Updateを実施(invoke)してもよい。ステップ703では、NEF35は、AF要求をPCF34にフォワードするために、Npcf_SMPolicyControl_Updateを実施してもよい。
【0073】
ステップ702A及び703の代わりに、AF41は、ステップ702Bを行ってもよい。すなわち。AF41は、AF要求をPCF34に直接的に送ってもよい。ステップ702Bでは、AF41は、AF要求をPCF34に送るために、Npcf_SMPolicyControl_Updateを実施してもよい。
【0074】
ステップ704では、PCF34は、AF要求に基づいて、更新された又は新しいSMポリシー情報を生成し、これをSMF32に提供する。PCF34は、更新された又は新しいSMポリシー情報をSMF32に送るために、Npcf_SMPolicyControl_UpdateNotify requestを実施してもよい。
【0075】
SMF32は、更新された又は新しいSMポリシー情報に基づいて、N2 SM情報及びN1 SMコンテナを生成する。N1 SMコンテナは、UE3に送られるPDU Session Modification Commandを包含する。一方、N2 SM情報は、追加又は更新されるQoSフローのルーティングのために必要な情報(e.g. PDU Session ID、QoS Flow Identifier(s) (QFI(s))、及びQoS Profile(s)、CN Tunnel Info)を含む。SMF32は、UE3の確立済みPDUセッションに属する1又はそれ以上のQoSフローのUP経路を変更するためにUPF33と相互作用してもよい。ステップ705では、SMF32は、N2 SM情報及びN1 SMコンテナをRAN10にフォワードするために、これらをAMF31に送る。SMF32は、Namf_Communication_N1N2MessageTransferを実施してもよい。
【0076】
ステップ706では、AMF31は、SMF32から受信したN2 SM情報及びN1 SMコンテナを包含するN2要求を生成し、これをRAN10(i.e., RANノード1)に送る。当該N2要求は、PDU SESSION RESOURCE MODIFY REQUESTメッセージであってもよい。
【0077】
ステップ702A(又は702B)、703、704、705、及び706のメッセージは、PCI、NR-ARFCNのリスト、RFSP index、及びARPIのうちいずれか又は任意の組み合わせを示してもよい。これらは、UEアプリケーション700に関連付けられる。これは、AF41からのAF要求に含まれるRAN関連情報をRAN10に供給することを可能にする。
【0078】
ステップ707及びステップ708は、図2のステップ203及び204と同様である。図7の例では、RANノード1は、AMF31からN2要求を受信し、セル12をUE3のためのDCのSCGセルとして追加することを決定する。ステップ707では、RANノード1は、Radio Resource Control (RRC)_CONNETEDであるUE3に周波数間測定を行わせてもよい。UE3による測定結果を既にRANノード1が受信しているなら、ステップ707での測定はスキップされてもよい。ステップ708では、RANノード1は、RANノード2と通信し、セル12をセカンダリセル(SCGセル)として追加するためにSecondary Node(SN)追加手順を行う。
【0079】
ステップ709では、RANノード1は、MN RRC ReconfigurationメッセージをUE3に送信する。当該MN RRC Reconfigurationメッセージは、RANノード2から受信したSN RRCメッセージを包含し、AMF31から受信したN1 SMコンテナ(PDU Session Modification Command)を包含する。
【0080】
ステップ710では、RANノード1は、N2レスポンスをAMF31に送る。当該N2レスポンスは、PDU SESSION RESOURCE MODIFY RESPONSEメッセージであってもよい。当該N2レスポンスは、N2 SM情報を含む。当該N2 SM情報は、 DCのSNであるRANノード2のN3(GTP-U)トンネル・エンドポイントを示すAN Tunnel Infoを包含する。
【0081】
ステップ711では、AMF31は、RANノード1から受信したN2 SM情報をSMF32にフォワードし、SMF32は、当該N2 SM情報に基づいてUPF33を更新する。AMF31は、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext Requestを実施してもよい。
【0082】
ステップ712では、UE3は、RANノード1に、MN RRC Reconfiguration Completeメッセージを送信する。当該MN RRC Reconfiguration Completeメッセージは、SNのためのSN RRC response メッセージを包含し、NASメッセージをさらに包含する。RANノード1(MN)は、UE3のreconfiguration手順が成功裏に完了したことを、SN RRC response メッセージを包含するSN Reconfiguration Completeメッセージを介してRANノード2(SN)に知らせる。
【0083】
ステップ713では、RANノード1は、UE3から受信したNASメッセージをAMF31にフォワードする。当該NASメッセージは、PDU Session ID、及びN1 SMコンテナ(PDU Session Modification Command Ack)を包含する。ステップ713のN2メッセージは、UPLINK NAS TRANSPORTメッセージであってもよい。
【0084】
ステップ714では、AMF31は、N1 SMコンテナ(PDU Session Modification Command Ack)をSMF32にフォワードする。AMF31は、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContextを実施してもよい。
【0085】
ステップ712~714は、ステップ710及び711の前に行われてもよい。
【0086】
ステップ715では、SMF32は、ステップ704での更新された又は新しいSMポリシー情報の要求に対する応答を、PCF34に送る。SMF32は、Npcf_SMPolicyControl_UpdateNotify responseを実施してもよい。
【0087】
<第5の実施形態>
本実施形態に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1を参照して説明された例と同様である。本実施形態は、UE3、RAN10、5GC30、及びAF41の動作の具体例を提供する。
【0088】
図8は、AF41からの要求に基づいてハンドオーバを行うためのシグナリングの一例を示している。ステップ801~808は、図7の701~708と同様である。ただし、ステップ808では、RANノード1は、AMF31からN2要求を受信し、UE3をセル11からセル12にハンドオーバすることを決定する。そして、RANノード1は、RANノード2と通信し、ハンドオーバ準備手順を行う。
【0089】
ステップ809では、ソースRANノード1は、ターゲットRANノード2から受信したHandover CommandメッセージをUE3にフォワードする。
【0090】
ステップ810では、RANノード1又はRANノード2は、N2レスポンスをAMF31に送る。当該N2レスポンスは、PDU SESSION RESOURCE MODIFY RESPONSEメッセージであってもよい。当該N2レスポンスは、N2 SM情報を含む。当該N2 SM情報は、ターゲットセル12を提供するRANノード2のN3(GTP-U)トンネル・エンドポイントを示すAN Tunnel Infoを包含する。
【0091】
ステップ811では、AMF31は、RANノード1から受信したN2 SM情報をSMF32にフォワードし、SMF32は、当該N2 SM情報に基づいてUPF33を更新する。
【0092】
ステップ812では、UE3は、ターゲットセル12を介してRANノード2にアクセスし、NASメッセージを送信する。当該NASメッセージは、PDU Session ID、及びN1 SMコンテナ(PDU Session Modification Command Ack)を包含する。
【0093】
ステップ713では、RANノード2は、UE3から受信したNASメッセージをAMF31にフォワードする。当該NASメッセージは、PDU Session ID、及びN1 SMコンテナ(PDU Session Modification Command Ack)を包含する。ステップ713のN2メッセージは、UPLINK NAS TRANSPORTメッセージであってもよい。
【0094】
ステップ814では、AMF31は、N1 SMコンテナ(PDU Session Modification Command Ack)をSMF32にフォワードする。AMF31は、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContextを実施してもよい。
【0095】
ステップ812~814は、ステップ810及び711の前に行われてもよい。
【0096】
ステップ815では、SMF32は、ステップ804での更新された又は新しいSMポリシー情報の要求に対する応答を、PCF34に送る。SMF32は、Npcf_SMPolicyControl_UpdateNotify responseを実施してもよい。
【0097】
続いて以下では、上述の複数の実施形態に係るRANノード1、RANノード2、UE3、5GC30内の制御プレーン・ノード(e.g., SMF32)、及びAF41の構成例について説明する。図9は、上述の実施形態に係るRANノード1の構成例を示すブロック図である。RANノード2も図9に示されたそれと同様の構成を有してもよい。図9を参照すると、RANノード1は、Radio Frequency(RF)トランシーバ901、ネットワークインタフェース903、プロセッサ904、及びメモリ905を含む。RFトランシーバ901は、UEsと通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ901は、複数のトランシーバを含んでもよい。RFトランシーバ901は、アンテナアレイ902及びプロセッサ904と結合される。RFトランシーバ901は、変調シンボルデータをプロセッサ904から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナアレイ902に供給する。また、RFトランシーバ901は、アンテナアレイ902によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをプロセッサ904に供給する。RFトランシーバ901は、ビームフォーミングのためのアナログビームフォーマ回路を含んでもよい。アナログビームフォーマ回路は、例えば複数の移相器及び複数の電力増幅器を含む。
【0098】
ネットワークインタフェース903は、ネットワークノード(e.g., 他のRAN nodes、AMF31、及びUPF33)と通信するために使用される。ネットワークインタフェース903は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインタフェースカード(NIC)を含んでもよい。
【0099】
プロセッサ904は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。プロセッサ904は、複数のプロセッサを含んでもよい。例えば、プロセッサ904は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., Digital Signal Processor(DSP))とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., Central Processing Unit(CPU)又はMicro Processing Unit(MPU))を含んでもよい。
【0100】
例えば、プロセッサ904によるデジタルベースバンド信号処理は、Service Data Adaptation Protocol(SDAP)レイヤ、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤ、Radio Link Control(RLC)レイヤ、Medium Access Control(MAC)レイヤ、およびPhysical(PHY)レイヤの信号処理を含んでもよい。また、プロセッサ904によるコントロールプレーン処理は、Non-Access Stratum(NAS)messages、RRC messages、MAC CEs、及びDCIsの処理を含んでもよい。
【0101】
プロセッサ904は、ビームフォーミングのためのデジタルビームフォーマ・モジュールを含んでもよい。デジタルビームフォーマ・モジュールは、Multiple Input Multiple Output(MIMO)エンコーダ及びプリコーダを含んでもよい。
【0102】
メモリ905は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。メモリ905は、プロセッサ904から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ904は、ネットワークインタフェース903又は図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ905にアクセスしてもよい。
【0103】
メモリ905は、上述の複数の実施形態で説明されたRANノード1による処理を行うための命令群およびデータを含む1つ又はそれ以上のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)906を格納してもよい。いくつかの実装において、プロセッサ904は、当該ソフトウェアモジュール906をメモリ905から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたRANノード1の処理を行うよう構成されてもよい。
【0104】
なお、RANノード1がC-RAN配置におけるCentral Unit(e.g., gNB-CU)である場合、RANノード1は、RFトランシーバ901(及びアンテナアレイ902)を含まなくてもよい。
【0105】
図10は、UE3の構成例を示すブロック図である。Radio Frequency(RF)トランシーバ1001は、NG-RAN nodesと通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ1001は、複数のトランシーバを含んでもよい。RFトランシーバ1001により行われるアナログRF信号処理は、周波数アップコンバージョン、周波数ダウンコンバージョン、及び増幅を含む。RFトランシーバ1001は、アンテナアレイ1002及びベースバンドプロセッサ1003と結合される。RFトランシーバ1001は、変調シンボルデータ(又はOFDMシンボルデータ)をベースバンドプロセッサ1003から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナアレイ1002に供給する。また、RFトランシーバ1001は、アンテナアレイ1002によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをベースバンドプロセッサ1003に供給する。RFトランシーバ1001は、ビームフォーミングのためのアナログビームフォーマ回路を含んでもよい。アナログビームフォーマ回路は、例えば複数の移相器及び複数の電力増幅器を含む。
【0106】
ベースバンドプロセッサ1003は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。デジタルベースバンド信号処理は、(a) データ圧縮/復元、(b) データのセグメンテーション/コンカテネーション、(c) 伝送フォーマット(伝送フレーム)の生成/分解、(d) 伝送路符号化/復号化、(e) 変調(シンボルマッピング)/復調、及び(f) Inverse Fast Fourier Transform(IFFT)によるOFDMシンボルデータ(ベースバンドOFDM信号)の生成などを含む。一方、コントロールプレーン処理は、レイヤ1(e.g., 送信電力制御)、レイヤ2(e.g., 無線リソース管理、及びhybrid automatic repeat request(HARQ)処理)、及びレイヤ3(e.g., アタッチ、モビリティ、及び通話管理に関するシグナリング)の通信管理を含む。
【0107】
例えば、ベースバンドプロセッサ1003によるデジタルベースバンド信号処理は、Service Data Adaptation Protocol(SDAP)レイヤ、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤ、Radio Link Control(RLC)レイヤ、Medium Access Control(MAC)レイヤ、およびPhysical(PHY)レイヤの信号処理を含んでもよい。また、ベースバンドプロセッサ1003によるコントロールプレーン処理は、Non-Access Stratum(NAS)プロトコル、Radio Resource Control(RRC)プロトコル、及びMAC Control Elements(CEs)の処理を含んでもよい。
【0108】
ベースバンドプロセッサ1003は、ビームフォーミングのためのMultiple Input Multiple Output(MIMO)エンコーディング及びプリコーディングを行ってもよい。
【0109】
ベースバンドプロセッサ1003は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., Digital Signal Processor(DSP))とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., Central Processing Unit(CPU)又はMicro Processing Unit(MPU))を含んでもよい。この場合、コントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサは、後述するアプリケーションプロセッサ1004と共通化されてもよい。
【0110】
アプリケーションプロセッサ1004は、CPU、MPU、マイクロプロセッサ、又はプロセッサコアとも呼ばれる。アプリケーションプロセッサ1004は、複数のプロセッサ(複数のプロセッサコア)を含んでもよい。アプリケーションプロセッサ1004は、メモリ1006又は図示されていないメモリから読み出されたシステムソフトウェアプログラム(Operating System(OS))及び様々なアプリケーションプログラム(例えば、通話アプリケーション、WEBブラウザ、メーラ、カメラ操作アプリケーション、音楽再生アプリケーション)を実行することによって、UE3の各種機能を実現する。
【0111】
幾つかの実装において、図10に破線(1005)で示されているように、ベースバンドプロセッサ1003及びアプリケーションプロセッサ1004は、1つのチップ上に集積されてもよい。言い換えると、ベースバンドプロセッサ1003及びアプリケーションプロセッサ1004は、1つのSystem on Chip(SoC)デバイス1005として実装されてもよい。SoCデバイスは、システムLarge Scale Integration(LSI)またはチップセットと呼ばれることもある。
【0112】
メモリ1006は、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリ又はこれらの組合せである。メモリ1006は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。例えば、メモリ1006は、ベースバンドプロセッサ1003、アプリケーションプロセッサ1004、及びSoC1005からアクセス可能な外部メモリデバイスを含んでもよい。メモリ1006は、ベースバンドプロセッサ1003内、アプリケーションプロセッサ1004内、又はSoC1005内に集積された内蔵メモリデバイスを含んでもよい。さらに、メモリ1006は、Universal Integrated Circuit Card(UICC)内のメモリを含んでもよい。
【0113】
メモリ1006は、上述の複数の実施形態で説明されたUE3による処理を行うための命令群およびデータを含む1つ又はそれ以上のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)1007を格納してもよい。幾つかの実装において、ベースバンドプロセッサ1003又はアプリケーションプロセッサ1004は、当該ソフトウェアモジュール1007をメモリ1006から読み出して実行することで、上述の実施形態で図面を用いて説明されたUE3の処理を行うよう構成されてもよい。
【0114】
なお、上述の実施形態で説明されたUE3によって行われるコントロールプレーン処理及び動作は、RFトランシーバ1001及びアンテナアレイ1002を除く他の要素、すなわちベースバンドプロセッサ1003及びアプリケーションプロセッサ1004の少なくとも一方とソフトウェアモジュール1007を格納したメモリ1006とによって実現されることができる。
【0115】
図11は、AF41の構成例を示している。5GC30内の制御プレーン・ノード(e.g., AMF31、SMF32、PCF34、及びNEF35)も図11に示されたのと同様の構成を有してもよい。図11を参照すると、AF41は、ネットワークインタフェース1101、プロセッサ1102、及びメモリ1103を含む。ネットワークインタフェース1101は、例えば、DN50と通信するため、及び5GC内のネットワーク機能(NFs)又はノードと通信するために使用される。5GC内の他のNFs又はノードは、例えば、UDM、AUSF、SMF、及びPCFを含む。ネットワークインタフェース1101は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインタフェースカード(NIC)を含んでもよい。
【0116】
プロセッサ1102は、例えば、マイクロプロセッサ、Micro Processing Unit(MPU)、又はCentral Processing Unit(CPU)であってもよい。プロセッサ1102は、複数のプロセッサを含んでもよい。
【0117】
メモリ1103は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリによって構成される。メモリ1103は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。メモリ1103は、プロセッサ1102から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1102は、ネットワークインタフェース1101又は図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ1103にアクセスしてもよい。
【0118】
メモリ1103は、上述の複数の実施形態で説明されたAF41による処理を行うための命令群およびデータを含む1又はそれ以上のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)1104を格納してもよい。いくつかの実装において、プロセッサ1102は、当該ソフトウェアモジュール1104をメモリ1103から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明されたAF41の処理を行うよう構成されてもよい。
【0119】
図9図10、及び図11を用いて説明したように、上述の実施形態に係るRANノード1、RANノード2、5GC30内の制御プレーン・ノード(e.g., SMF32)、及びAF41が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行する。このプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、Compact Disc Read Only Memory(CD-ROM)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、Programmable ROM(PROM)、Erasable PROM(EPROM)、フラッシュROM、Random Access Memory(RAM))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0120】
<その他の実施形態>
上述の実施形態は、各々独立に実施されてもよいし、実施形態全体又はその一部が適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0121】
さらに、上述した実施形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。すなわち、当該技術思想は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0122】
1 RANノード
2 RANノード
3 UE
10 RAN
11、12 セル
30 5GC
31 AMF
32 SMF
33、33A、33B UPF
34 PCF
35 NEF
41 AF
50、50A、50B DN
905 メモリ
906 モジュール(modules)
1003 ベースバンドプロセッサ
1004 アプリケーションプロセッサ
1007 モジュール(modules)
1103 メモリ
1104 モジュール(modules)
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11