(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
D06F 33/72 20200101AFI20241126BHJP
D06F 58/38 20200101ALI20241126BHJP
【FI】
D06F33/72
D06F58/38
(21)【出願番号】P 2022057698
(22)【出願日】2022-03-30
【審査請求日】2024-01-31
(73)【特許権者】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167438
【氏名又は名称】原田 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100166800
【氏名又は名称】奥山 裕治
(72)【発明者】
【氏名】伏谷 亮祐
(72)【発明者】
【氏名】山本 憲太郎
(72)【発明者】
【氏名】榎本 貴一
【審査官】葛谷 光平
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-344238(JP,A)
【文献】特表2004-517681(JP,A)
【文献】特開平05-115693(JP,A)
【文献】特開平05-115690(JP,A)
【文献】特開平10-043498(JP,A)
【文献】特開昭60-88599(JP,A)
【文献】特開平5-146598(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 33/46-58/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水槽と、
供給された供給空気を加熱して前記水槽に導入される乾燥用空気を得るための加熱手段と、
前記加熱手段に空気を供給すると共に前記水槽との間で空気を循環させる送風手段と、
前記加熱手段及び前記送風手段を制御する制御手段と、
前記水槽内の温度又は前記乾燥用空気の温度を検知する検知手段と
、
前記水槽の吸気口と前記送風手段の下流側とを接続する吸入流路形成体と、
前記水槽の排気口と前記送風手段の上流側とを接続する排出流路形成体と
を備え、
前記検知手段は、
前記水槽内の温度を検知する第1検知手段と、
前記排出流路形成体の内部の温度を検知する第2検知手段と、
前記吸入流路形成体の内部の温度を検知する第3検知手段と
を含み、
前記制御手段は、前記第3検知手段が第1温度を検知すると、前記加熱手段のONとOFFの切り替えを繰り返すように制御
し、
前記加熱手段のONとOFFの切り替えを繰り返す制御中に、前記第1検知手段が検知した温度と前記第2検知手段が検知した温度との差分値が第2閾値以上になると、乾燥運転を終了する、
洗濯機。
【請求項2】
前記制御手段は、前記加熱手段のONとOFFの切り替えを繰り返す回数の上限値の範囲内で、前記加熱手段のONとOFFの切り替えを繰り返す、
請求項
1に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記制御手段は、使用者が選択した乾燥仕上がり具合に対応して前記上限値を変更する、
請求項
2に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記上限値は、前記供給空気の温度が第1閾値未満の場合に比べて、前記供給空気が前記第1閾値以上の場合の方が高くなるように定められている、
請求項
2又は
3に記載の洗濯機。
【請求項5】
前記第1温度は、前記供給空気の温度が第1閾値未満の場合に比べて、前記供給空気が前記第1閾値以上の場合の方が高くなるように定められている、
請求項1~
4の何れか1項に記載の洗濯機。
【請求項6】
前記制御手段は、前記
第3検知手段により前記第1温度を検知すると、前記第1温度を上限とし且つ前記第1温度より低い第2温度を下限とした温度範囲内に前記
第3検知手段が検知する温度がなるように、前記加熱手段のONとOFFの切り替えを繰り返すように制御する、
請求項1~
5の何れか1項に記載の洗濯機。
【請求項7】
前記制御手段は、前記
第3検知手段により前記第1温度が検知されるまでは、前記第1温度よりも低い第3温度で乾燥運転を行う、
請求項1~
6の何れか1項に記載の洗濯機。
【請求項8】
前記制御手段は、前記
第3検知手段により前記第1温度が検知されるまでは、前記第1温度よりも低い第3温度で乾燥運転を行い、
前記制御手段は、前記
第3検知手段により前記第1温度を検知すると、前記第1温度を上限とし、前記第1温度より低く且つ前記第3温度以上である第2温度を下限とした温度範囲内に前記
第3検知手段が検知する温度がなるように、前記加熱手段のONとOFFの切り替えを繰り返すように制御する、
請求項1~
5の何れか1項に記載の洗濯機。
【請求項9】
前記制御手段は、前記加熱手段のONとOFFの切り替えを繰り返す制御中に、使用者が選択した乾燥仕上がり具合に対応する前記上限値に達する前に前記差分値が前記第2閾値以上になると、乾燥運転を終了する、
請求項
2又は3に記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乾燥機能を備える洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、衣類の乾き具合を判定し、その乾き具合に合わせて乾燥運転を制御して衣類を乾燥する方式が知られている(例えば、特許文献1)。
水槽内の温度を上げるには、ファンを回転させて生じた風を、PTCヒータを介して水槽内を循環させることで実現する。衣類の乾き具合については、衣類の水分量が減って蒸発量が少なくなると温風の温度が上昇する原理を利用し、槽内外の温度差から乾き具合を判断し、温度差が閾値を超えたらPTCヒータをOFFに切替えて乾燥運転終了となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の技術では、上述の原理において衣類の乾燥が進行し過ぎることを抑制することが重要となる。
本発明は、衣類の乾燥が進行し過ぎることを抑制できる洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る洗濯機は、水槽と、供給された供給空気を加熱して前記水槽に導入される乾燥用空気を得るための加熱手段と、前記加熱手段に空気を供給すると共に前記水槽との間で空気を循環させる送風手段と、前記加熱手段及び前記送風手段を制御する制御手段と、前記水槽内の温度又は前記乾燥用空気の温度を検知する検知手段とを備え、前記制御手段は、前記検知手段が第1温度を検知すると、前記加熱手段のONとOFFの切り替えを繰り返すように制御する。
【発明の効果】
【0006】
上述の構成によれば、衣類の乾燥が進行し過ぎることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施形態に係る洗濯機ユニットの斜視図であり、(a)は前側上方から見た図であり、(b)は前側下方から見た図である。
【
図2】洗濯機を台座から離した状態の斜視図であり、(a)は前側上方から見た図であり、(b)は前側下方から見た図である。なお、筐体の前壁の下部側を切り欠いている。
【
図3】(a)は洗濯機の左右方向と直交する断面図であり、(b)は洗濯機の前後方向と直交する断面図である。
【
図4】水槽と乾燥ユニットの斜視図であり、(a)は前側上方から見た図であり、(b)は後側下方から見た図である。
【
図5】水槽と乾燥ユニットの断面状態を後側上方から見た斜視図であり、(a)は送風手段付近の断面であり、(b)は加熱手段付近の断面である。
【
図6】台座側の分解状態を前側上方から見た斜視図である。
【
図7】制御ユニットの分解斜視図であり、(a)は前側上方から見た図であり、(b)は後側下方から見た斜視図である。
【
図8】(a)第1の実施形態の各乾燥コースにおける外気温度に対応する繰返回数の上限回数を示すテーブルであり、(b)は制御部の制御内容のタイムチャートである。
【
図10】制御部の第1の実施形態1のフローチャートである。
【
図11】制御部の第1の実施形態1の標準コースのフローチャートである。
【
図12】制御部の第1の実施形態2のフローチャートである。
【
図13】(a)第2の実施形態の各乾燥コースにおける外気温度に対応する繰返回数の上限回数と第1温度を示すテーブルであり、(b)は制御部の制御内容のタイムチャートである。
【
図14】制御部の第2の実施形態1の標準コースのフローチャートである。
【
図15】制御部の第3の実施形態のフローチャートである。
【
図16】第3の実施形態の各乾燥コースにおける繰返時間を示すテーブルである。
【0008】
<実施形態>
1.概略構造
実施形態に係る洗濯機Xの概略構造について、
図1、
図2を用いて説明する。
洗濯機Xは台座Yに載置(設置)されて使用される。洗濯機Xと台座Yとで洗濯機ユニットが構成される。
洗濯機Xは、洗濯機能(脱水機能を含めている場合もある)と乾燥機能を有する。洗濯機Xは、洗濯槽12(
図3参照)の中心軸が水平方向に配された、所謂、ドラム式(横型)である。
ここで、洗濯槽12の中心軸が延伸する方向を前後方向とし、洗濯物の出し入れ用のドア13が存在する側を前側とし、上下方向と前後方向とに直交する方向を左右方向とする。なお、右・左はドア13と対向する状態で洗濯機Xを見た状態を基準とする。
【0009】
洗濯機Xは、
図3に示すように、少なくとも、洗濯水等を貯留するための水槽11と、水槽11の内部に設けられ且つ衣類等の洗濯物を収容する洗濯槽12と、水槽11の開口を開閉するドア13と、洗濯槽12を回転させるモータ(駆動手段)14と、洗濯物を乾燥させる乾燥ユニット15と、水槽11へ給水するための給水ユニット16と、洗濯運転や乾燥運転の操作等を行うための操作ユニット17と、洗濯運転や乾燥運転等を行う制御ユニット18(
図2参照)と、水槽11の排水を行うための排水ユニット19とを筐体10に備える。
洗濯機能は、主として、水槽11、洗濯槽12、モータ14、給水ユニット16及び排水ユニット19により実施される。乾燥機能は、主として、水槽11、洗濯槽12、モータ14、乾燥ユニット15及び排水ユニット19により実施される。
【0010】
2.洗濯機の要部の説明
(1)筐体
筐体10は、
図1及び
図2に示すように、前壁103、後壁104(
図3参照)、右壁105、左壁106とを有し、右壁105と左壁106の前側下端部が前壁103の裏側で連結具107により連結されている。連結具107は、前部と底部とを有し、横断面形状が「L」字状をしている。底部が台座Yの締結体35に載置され固定される。
【0011】
(2)水槽
水槽11は、
図4に示すように、前側に開口111を有する中空円柱状をしている。水槽11は、筐体10の内部に支持され、水槽11の後壁にはモータ14が設けられている。水槽11の周壁の前側上部には給水部112が、水槽11の周壁の後側及び後壁には排水部113,114がそれぞれ設けられている。
給水部112は、給水ユニット16と接続されており、その間に、粉末洗剤や液体洗剤(柔軟剤等を含む)等を水槽11に投入する洗剤投入ユニット21(
図3の参照)が設けられている。排水部113,114は排水ユニット19の湾曲可能な配管部191と接続される。
【0012】
水槽11は、
図5に示すように、乾燥ユニット15で加熱した乾燥用空気を吸入(導入)するための吸気口115と、吸入(導入)された乾燥用空気を排出するための排気口116とを有している。
吸気口115は水槽11の前壁の上部側に設けられ、排気口116は水槽11の後壁の下部側に設けられている。これにより、乾燥用空気が水槽11内を通過する距離を長くできると共に乾燥用空気が均等に洗濯槽12を通過する。
本実施形態の水槽11は、洗濯水を加熱する加熱手段117と温度検知手段118とを有する。ここでは、水槽11と洗濯槽12との間あって洗濯槽12の下端側に設けられている。
加熱手段117として例えばシーズヒータを利用できる。なお、温度検知手段118を他の温度検知手段155,156と区別するために第1温度検知手段118とする。なお、第1温度検知手段118で検知された検知結果(第1検知温度)は制御ユニット18に出力される。
【0013】
(3)給水ユニット及び排水ユニット
給水ユニット16は、水供給部(例えば水道)に接続され、水槽11や乾燥ユニット15への給水や給水の停止をするための給水弁を有する。給水弁は制御ユニット18により開閉制御される。
排水ユニット19は、
図3及び
図4に示すように、水槽11や乾燥ユニット15内の水を外部に排出するための配管部191と、配管部191に設けられ且つ排水や排水の停止をするための排水弁193と、配管部191に接続し且つ洗濯運転中に水槽11から溢れた洗濯水を排出するための第2配管部195とを有する。排水弁193は制御ユニット18により開閉制御され、配管部191の下流端191aは、図外の排水口に接続される。
配管部191は、
図1及び
図2に示すように、筐体10の後壁の下部から後方に引き出された後、台座Yの後部側の凹入部315を利用して前側に引き出し可能とされている。
【0014】
(4)操作ユニット
操作ユニット17は、洗濯や乾燥等の運転についてユーザが操作するための操作部171、ユーザによる操作入力内容や運転状況等を表示するための表示部172とを有する。
操作部171は、電源のON/OFF機能、洗濯コースの選択機能、乾燥コース(洗濯物の乾燥の仕上がり具合)の選択機能、運転スタート・一時停止の機能等備える。
表示部173は、洗濯コースや乾燥コースの選択内容、運転の残り時間等を表示する機能を備える。
【0015】
(5)乾燥ユニット
乾燥ユニット15は、
図5に示すように、少なくとも、送風手段151、加熱手段152、吸入流路形成体153、排出流路形成体154、温度検知手段155,156(
図4参照)を少なくとも備える。ここでの乾燥ユニット15は熱交換部157をさらに備える。送風手段151、加熱手段152は制御ユニット18により駆動制御される。
なお、温度検知手段155を第3温度検知手段とし、温度検知手段156を第2温度検知手段156とし、第3温度検知手段155で検知された検知結果(第3検知温度)や、第2温度検知手段156で検知された検知結果(第2検知温度)は制御ユニット18に出力される。
【0016】
送風手段151は、筐体10の吸気口101(
図2参照)に連通する連通部158から空気を吸い込み、吸い込んだ空気を吸入流路形成体153を利用して水槽11に導入し、水槽11から洗濯槽12を通過した空気を排出流路形成体154を利用して吸い込む。なお、吸入流路形成体153の内部に形成される流路を吸入流路とし、排出流路形成体154の内部に形成される流路を排出流路とする。
つまり、送風手段151は、水槽11との間で、吸入流路形成体153と排出流路形成体154を利用して、空気を循環させる。
送風手段151は、
図5の(a)に示すように、ファン201とモータ203とをケース(ケーシング)205に備える。送風手段151は水槽11の上方に設けられている。
【0017】
吸入流路形成体153は、送風手段151の下流側に配され、送風手段151のケース205と水槽11の吸気口115とを接続する。吸入流路形成体153は、水槽11の上方に配されている。
排出流路形成体154は、送風手段151の上流側に配され、送風手段151のケース205と水槽11の排気口116とを接続する。排出流路形成体154は、水槽11の後壁の下部から上方に延伸した後に水槽11の上部へと屈曲する。
排出流路形成体154における送風手段151の上流側には、吸気口101と連通する連通部158と、排出流路を流れる空気に含まれた異物を採取するためのフィルター207とが設けられている。なお、フィルター207は洗浄のため出し入れ可能に構成され、フィルター207の出し入れ口にはカバー102が設けられている。
【0018】
加熱手段152は、送風手段151から供給された供給空気を加熱する。加熱手段152は吸入流路形成体153内に設けられている。加熱手段152として、例えばセラミックヒータ、PTCヒータ等を利用できる。
【0019】
熱交換部157は排出流路形成体154の一部を利用して構成される。ここでの一部は、水槽11の後壁の裏側に位置する部分である。排出流路形成体154は、内部に水を流すための給水口209(
図4の(b)参照)が設けられ、ホース等を介して給水ユニット16と接続されている。つまり、熱交換部157は、乾燥運転中に、排出流路形成体154に水が供給されることで内部の排出流路が冷却され、洗濯槽12内で洗濯物の湿気を含んだ空気と熱交換する。なお、熱交換により生じた水は、排水部114から水槽11の外部に排出される。
【0020】
第3温度検知手段155は、吸入流路形成体153の内部の温度を検知する。ここでの第3温度検知手段155は、加熱手段152の下流側に設けられている。
第2温度検知手段156は、排出流路形成体154の内部の温度を検知する。ここでの第2温度検知手段156は、送風手段151の上流側(とフィルター207)との間に設けられている。
【0021】
(6)制御ユニット
制御ユニット18は、操作ユニット17から選択された運転コースにしたがって、洗濯槽12用のモータ14、給水ユニット16、排水ユニット19、乾燥ユニット15等を制御する。
制御ユニット18は、上記制御を行うための複数の電子部品(図示省略)が基板(図示省略)に実装されることで構成される制御部を備える。本実施形態では、モータ14,203、操作ユニット17等の電子部品に電力を供給する電源回路用の複数の電子部品を制御部の基板に実装している。
制御ユニット18は、
図6に示すように、制御部を収容する回路ケース180を有し、当該回路ケース180が台座Yに取り出し可能に配されている。
回路ケース180は、
図6に示すように、左右方向に長く、上下方向に薄い箱状をしている。回路ケース180は、
図7に示すように、第1ケース181と第2ケース182とから構成されている。ここでは、第1ケース181は下側に位置し、第2ケース182は上側に位置する。このため、第1ケース181は下ケースともいえ、第2ケース182は上ケースともいえる。回路ケース180は、第1ケース181の第2ケース182と反対側の面(下面)を覆う第1板材183と、第2ケース182の第1ケース181と反対側の面(上面)を覆う第2板材184とを有する。なお、第1板材183は下板材ともいえ、第2板材184は上板材ともいえる。
【0022】
第1ケース181と第2ケース182は、第2ケース182の第2係合部182aが第1ケース181の第1係合部181aに係合することで、結合される。なお、第1係合部181aと第2係合部182aは、例えば第1ケース181及び第2ケース182の前壁と後壁とに設けられている。また、第1係合部181aは突出状をし、第2係合部182aは凹入状(貫通孔)をしている。
なお、第1ケース181と第2ケース182は、第2ケース182が第1ケース181を上方から覆う状態、つまり、第1係合部181aと第2係合部182aとが係合する状態で、図示しない固定具(例えばねじ部材)が第2ケース182の延出部182bの貫通孔182cを挿通して第1ケース181のボス部181bのねじ穴(ねじ孔)に螺合することで、固定される。
【0023】
回路ケース180は、
図6に示すように、固定具(図示省略、例えばねじ部材である)を利用して台座Yに固定するための固定部181dを有している。固定部181dは、例えば、前壁と左右壁との繋がり部分から左右方向に張り出す張出部分181eと、当該張出部分181eに形成され且つ固定具が挿通する貫通孔181fとにより構成される。なお、固定部181dは、第1ケース181の左右壁の少なくとも一方、ここでは左右壁の両方に設けられている。
【0024】
回路ケース180は、制御ユニット18を台座Yにセットしたり、取り出したりする際に把持するハンドル部180g(
図6参照)を有している。ハンドル部180gは、
図7に示すように、第1ケース181の第1ハンドル部181gと、第2ケース182の第2ハンドル部182gとから構成され、ケースの前壁から前方に張り出すように設けられている。
【0025】
回路ケース180は、
図6に示すように、前後方向に引き出し可能な回路ケース180を台座Yに固定させるための固定部181hを有している。固定部181hは、左右壁の少なくとも一方の壁、ここでは左右壁の両方に設けられている。固定部181hは、左右壁から左右方向に延伸する第1延伸部分181iと、当該第1延伸部分181iに形成され且つ台座Yの台座側嵌合部分311cと嵌合するケース側嵌合部分181jとにより構成される(
図6参照)。
ケース側嵌合部分181jは、突起状をし、ここでは、前後方向に延伸するピン状(横断面形状が例えば「+」状をしている)をしている。台座側嵌合部分311cは、孔部により構成され、リブ部分311bに形成された貫通孔状又は凹入状をしている。
これにより、回路ケース180は台座Yに対して高い位置決め精度で固定されることとなる。位置決め精度の観点では、固定部181hは位置決め部ともいえ、また、嵌合する観点からは嵌合部ともいえる。また、ケース側嵌合部分181jが台座側嵌合部分311cに挿入することで、回路ケース180が台座Yに支持されることから、ケース側嵌合部分181jは被支持部ともいえ、台座側嵌合部分311cは支持部ともいえる。
【0026】
第1板材183は、基板上の素子が発火した場合に延焼防止のために設けられる金属板である。
図7に示すように、第1ケース181は、第1板材183の張出部183kの貫通孔183mを挿通する固定具(例えばねじ部材)が螺合するねじ穴(ねじ孔)181mをボス部181kに有する。なお、ねじ穴181mは制御部を収容する空間と連通しないように構成されている。
第2板材184は、基板上の素子が発火した場合に延焼防止のために設けられる金属板である。第2ケース182は、第2板材184の本体部184kの貫通孔184mを挿通する固定具(例えばねじ部材)が螺合するねじ穴(ねじ孔)182mをボス部182kに有する。なお、ねじ穴182mは制御部を収容する空間と連通しないように構成されている。
【0027】
3.台座の構成
台座Yは、
図1及び
図2に示すように、中空の四角柱状をし、その底面において、上方に凹入する凹入部315,317を有する。これにより、洗濯機Xの後側から引き出された配管部191を台座Yの内側に引き込むことができる。
台座Yは、
図6に示すように、前側に開口形成部311を有する台座本体31と、台座本体31の前側を覆う前カバー33と、開口形成部311の両側部分を締結する締結体35とを有している。
【0028】
台座本体31は、上方から見た外周形状が洗濯機Xを上方から見た外周形状と一致する。ここでは、方形状に近い形状をしている。
台座本体31は、左右方向に沿って延在する前部321及び後部322と、前後方向に延在する右部323及び左部324とを有する。
台座本体31は、
図6に示すように、制御ユニット18を台座Yから引き出すための開口31a(
図2参照)を形成するための開口形成部311を前部321に有する。
【0029】
開口形成部311は、下方に凹入する凹入状をしている。開口形成部311の底面311aに制御ユニット18の回路ケース180が離間状態で配される。台座本体31は、開口形成部311の左右方向の両側の側面に上下方向に延伸する複数のリブ部分311bを有し、その一つのリブ部分311bに台座側嵌合部分311cが設けられている。なお、台座側嵌合部分311cには、前側から、制御ユニット18のケース側嵌合部分181jが嵌合(挿入)する。
台座本体31は、開口形成部311の底面311aであって前端部のボス部分311dにねじ孔311eを有している。このねじ孔311eには、制御ユニット18の回路ケース180の前端部に設けられた固定部181dの貫通孔181fを挿通するねじ体が螺合する。
なお、台座本体31の底面の角部分には、高さ調整用のアジャスタ37が設けられている(
図1の(b)参照)。
【0030】
台座本体31の前部321と右部323とが交差する前角部313と、前部321と左部324が交差する前角部313との上面には、左右方向に延伸する溝部分313aが形成されている。この溝部分313aには、締結体35の溝部分355が上方から嵌合する。これにより、締結体35の前後方向の移動が規制される。溝部分313aの左右方向の外方端は塞がれている。これにより、締結体35の左右方向の移動が規制される。
台座本体31の前角部313の上面と前面には、ねじ孔313bが1個又は複数形成されている。このねじ孔313bには、締結体35の上板部351の貫通孔351aや前板部353の貫通孔353aを挿通するねじ部材(図示省略)が螺合する。
【0031】
締結体35は金属材料により構成されている。具体的には、金属を利用し、プレス加工(板金加工)して「L」字状をしている。
締結体35は、左右方向に長い上板部351と、上板部351の前端から下方に屈曲する前板部353とを有する。
上板部351には、洗濯機Xの筐体10の連結具107(
図2参照)が載置されると共にねじ体により固定される。上板部351には、下方に凹入する溝部分355が形成されている。これにより、締結体35を補強できる。
上板部351の両端部には、締結体35を台座本体31に固定するための貫通孔351aが1個又は複数個設けられている。上板部351の左右方向の両端間には、連結具107を固定するための固定具用の貫通孔351bが1個又は複数個設けられている。なお、固定具としては、ねじ体や、リベット等を利用できる。
前板部353は、左右方向の両端が下方に広がるような形状をしている。前板部353の両端部には、締結体35を台座本体31に固定するための貫通孔353aが1個又は複数個設けられている。
前板部353の左右方向の中間部分は、上側へと折り返された折返部分353bとなっている。これにより、制御ユニット18の台座Yからの出し入れを安全に行える。
【0032】
前カバー33は、樹脂成型品等により構成される。前カバー33は、ボス部331と、ボス部331の底部分に形成された貫通孔とを有し、当該貫通孔を挿通するねじ部材が台座本体31の前角部313の前面に形成されたねじ孔313dに螺合する。
【0033】
4.乾燥運転の制御
(1)洗濯機の動作
洗濯機Xは、操作ユニット17から運転コースが選択され、スタートボタンが操作されると、制御ユニット18がプログラムを実行する。運転コースには、大別すると、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程を含む洗濯処理を行う洗濯コースと、洗濯処理後に乾燥処理を行う洗濯乾燥コースと、洗濯処理を行わずに乾燥処理のみを行う乾燥コース等がある。
ここでは、洗濯乾燥コースについて説明する。
洗濯乾燥コースには、
図8の(a)に示すように、例えば、標準コース、標準コースよりも乾燥率が低い控えめコース、標準コースよりも乾燥率が高い念入りコース(厚物コース)がある。なお、乾燥率は、乾燥後の洗濯物の重量を洗濯前の洗濯物の重量で除算することで得られ、例えば、標準コースの乾燥率が「1.0」に、控えめコースの乾燥率が「0.9」に、念入りコースの乾燥率が「1.1」になるように、設定されている。
【0034】
乾燥処理では、洗濯処理が終了すると、送風手段151と加熱手段152とが駆動する。これにより、筐体10の吸気口101から空気が吸引されると共に送風手段151と水槽11との間を空気が循環する。そして、加熱手段152に供給された空気が加熱され、加熱された空気(乾燥前空気とする)が、洗濯された洗濯物が入った水槽11(洗濯槽12)を通過する。
一方、送風手段151等の駆動に合わせて給水ユニット16から熱交換部157に水が供給されて熱交換部157が冷却され、洗濯槽12内で洗濯物の湿気を吸収した空気が熱交換部157で熱交換(湿気が凝縮)される。
凝縮された水が排水ユニット19から排出されると共に、熱交換部157で除湿された乾燥した空気(乾燥後空気とする)が送風手段151に戻る。
【0035】
(2)ブロック図
制御ユニット18は、
図9に示すように、制御手段185、記憶手段186、タイマ187等を有し、第1温度検知手段118、第3温度検知手段155、第2温度検知手段156、送風手段151、加熱手段152、モータ14等と電気的に接続されている。
第1温度検知手段118は、水槽11と洗濯槽12との間に配され、水槽11内の温度又は洗濯槽12内の温度に相当する温度を検知する。
第2温度検知手段156は、排出流路形成体154内を流れる空気であって熱交換部157を通過した空気の温度を検知する。また、第2温度検知手段156は、送風手段151の上流に配されており、換言すると、送風手段151に吸引される空気の温度を検知する。また、第2温度検知手段156は、運転開始時には、吸気温度を検知することが可能である。
第3温度検知手段155は、吸入流路形成体153内を流れる空気であって加熱手段152により加熱された後の空気の温度を検知する。
記憶手段186は、EEPROM、RAM等を含む。記憶手段186は、各種の運転コースの各処理を行うためのプログラムや、プログラムの実行に用いられる各種の設定データや、各種制御フラグを記憶する。
制御手段185はマイクロコンピュータで構成され、記憶手段186に記憶されているプログラムを実行することで、洗濯機Xの全体を制御する。
【0036】
(3)制御内容
制御手段185は、プログラムを実行することで、乾燥処理において、洗濯槽12用のモータ14、送風手段151及び加熱手段152の駆動のON/OFF、給水ユニット16及び排水ユニット19の開閉を制御する。
制御手段185は、
図8の(a)に示すように、プログラムがスタートすると、加熱手段152のON状態の駆動を維持する第1制御と、第3温度検知手段155により検知される第3検知温度3Teが第1温度Te1になると、加熱手段152の駆動をOFFとONとの切り替えを繰り返す第2制御とを行う。
【0037】
第1制御は、第3温度検知手段155が検知する第3検知温度3Teが第1温度Te1になるまでの制御である。第1制御では、加熱された乾燥用空気と、水分を含んだ洗濯物との間で熱交換(乾燥運転)が行われ、
図8の(a)のように、第3検知温度3Teが第3温度Te3で略一定となる期間を有する。第1制御は、加熱手段152の駆動をONし、最初に駆動をOFFするまでの制御である。つまり、第1制御は、第3温度検知手段155により第1温度Te1が検知されるまでは、第3温度Te3で乾燥運転を行う。
【0038】
第2制御は、第3温度検知手段155により検知される第3検知温度3Teにより、加熱手段152の駆動をON又はOFFする制御である。つまり、制御手段185は、
図8の(b)に示すように、第3検知温度3Teが第1温度Te1になると加熱手段152をOFFし、第3検知温度3Teが第1温度Te1よりも低い第2温度Te2になると加熱手段152をONする。換言すると、制御手段185は、第2制御において、第3検知温度3Teが第1温度Te1以上になると、第1温度Te1を上限値とし且つ第2温度Te2を下限値とした温度範囲内となるように、加熱手段152のONとOFFの切り替えを繰り返して制御する。ここでの第2制御は、加熱手段152の最初の駆動のOFFから開始し、切り替えの繰り返し回数の上限回数目の駆動のOFFで終了する。
【0039】
第1温度Te1は、洗濯物を乾燥できる温度以上であって洗濯物を傷める(縮む)温度未満の温度である。第1温度Te1は、例えば、第3温度検知手段155を用いる場合、50~80℃の範囲内に設定されている。これにより、洗濯物を縮めることを抑制しつつ効率よく乾燥できる。
第2温度Te2は、第1温度Te1の80~90%の範囲内に設定され、数値的には、第1温度Te1よりも、10~3℃低い。これにより、洗濯物の温度低下を抑制でき、効率よく乾燥できる。
第3温度Te3は、洗濯物の湿気が乾燥用空気に吸収されることで略一定となる温度であり、第2温度Te2は第3温度Te3よりも高くなるように設定されている。
具体例としては、第1温度Te1は70℃、第2温度Te2が65℃、第3温度Te3が60℃がある。これにより、洗濯物が縮まるのを抑制しつつ、洗濯物の湿気がスムーズに蒸発し、乾燥効率を高めることができる。
制御手段185は、加熱手段152のONとOFFの切り替えを繰り返す回数が上限回数N内で、ONとOFFの切り替えを繰り返す。上限回数は、
図8の(a)に示すように、乾燥処理の初期の第3検知温度3Teや、各種コースによってあらかじめ異なるように設定されている。
上限回数は、回数が少ないと乾燥ムラが大きく、回数が多いと乾燥ムラが小さくなる。一方、回数が少ないと消費電力が少なく、回数が多いと消費電力が多くなる。したがって、上限回数は、各乾燥コースの乾燥具合に対して、あらかじめ設定したバラツキの範囲内に入る回数であって下限に近い回数が好ましい。
【0040】
(4)フローチャート
(4-1)第1の実施形態1
洗濯乾燥コースにおける制御ユニット18の制御内容について、
図10及び
図11のフローチャートを用いて説明する。
制御手段185は、
図10に示すように、使用者のスタートボタンの操作によりプログラムがスタートする。
制御手段185は、使用者が選択した洗濯乾燥コースの洗濯処理を行い(S101)、使用者の選択内容に対応して、控えめコースの乾燥処理を行ったり(S103、S107)、標準コースの乾燥処理を行ったり(S103,S105)、念入りコースの乾燥処理を行ったり(S103,S105)する。そして、乾燥処理が終了すると、プログラムが終了する。
乾燥処理において、控えめコース、標準コース、念入りコースは、
図8の(a)に示すように、第3検知温度3Teが第1温度Te1に到達した後の加熱手段152のON/OFFの繰り返し回数の上限回数Nが異なるだけで、他の処理は同じである。
このため、標準コースの乾燥処理について、
図11のフローチャートを用いて説明する。
【0041】
制御手段185は、標準コースの乾燥処理がスタートすると、加熱手段152のONとOFFの切り替えの繰り返し回数を示す変数K(以下、繰返回数Kとする)と、繰返回数の上限回数Nとを0クリアして(S111)し、第2温度検知手段156が検知する第2検知温度2Teが第1閾値Sh1以上か否かを判定する(S113)。
具体的には、第2検知温度2Teが
図8の(b)に示す「Te0」の場合、当該「Te0」が第1閾値Sh1以上か否かを判定する。なお、「Te0」が、洗濯乾燥運転の際の外気温度に相当する。
ステップS113において、第2検知温度2Teが第1閾値Sh1以上の場合(「Yes」である)は上限回数Nを「12」とし(S115)、第2検知温度2Teが第1閾値Sh1未満の場合(「No」である)は上限回数Nを「8」とし(S117)、ステップS119に進む。
【0042】
ステップS119において、送風手段151(モータ203)の駆動をONとし、給水ユニット16の熱交換部157用の給水弁を開状態にする。これにより、送風手段151と水槽11との間で空気が循環すると共に熱交換部157が給水により冷却される。
制御手段185は、ステップS121で加熱手段152の駆動をONし、第3検知温度3Teが第1温度Te1になるまで、ON状態を維持する(S123の「No」ある)。
第3検知温度3Teが第1温度Te1以上になると(S123の「Yes」である)、加熱手段152の駆動をOFFし(S125)、第3検知温度3Teが第2温度Te2以下となるまで、OFF状態を維持する(S127の「No」ある)。
【0043】
制御手段185は、第3検知温度3Teが第2温度Te2以下になると(S127の「Yes」である)、繰返回数Kに「1」を加算し(S129)、加算した繰返回数Kが上限回数Nであるか否かを判定する(S131)。
ステップS131において、繰返回数Kが上限回数Nでない場合(「No」である)、ステップS121に進んで、繰返回数Kが上限回数Nになるまで、ステップS121~S129を繰り返し行う。
ステップS131において、繰返回数Kが上限回数Nである場合(「Yes」である)、ステップS133に進んで、送風手段151(モータ203)の駆動をOFFとし、給水ユニット16の熱交換部157用の給水弁を閉状態にし、
図10のメインルーチンに戻る。
【0044】
(4-2)第1の実施形態2
上記の第1の実施形態1では、選択された運転コースにしたがって、控えめコース用の処理、標準コースの処理、念入りコースの処理の3つの処理(サブルーチン)に分岐し、各処理(サブルーチン)において2種類の上限回数Nが設定されている。
第1の実施形態2では、運転コースに対応した上限回数Nを、例えば、
図8の(a)のようなテーブルから取得するようにしている。
以下、第1の実施形態2の処理を、
図12のフローチャートを用いて説明する。
【0045】
制御手段185は、プログラムがスタートすると、選択された洗濯処理を行い(S101)、繰返回数Kと上限回数Nとを0クリアして(S111)する。そして、選択された乾燥コースの情報と、第2検知温度2Teとを取得し(S151、S153)、取得した情報と第2検知温度2Teとから該当する上限回数Nをテーブルから取得する(S155)。
例えば、取得した乾燥コースの情報が標準コースであり、第2検知温度2Teが第1閾値Sh1以上の場合は、上限回数Nは「12」となる。
制御手段185は、その後、第1の実施形態1と同様に、送風手段151の駆動をONし、給水ユニット16を開状態とし、第3検知温度3Teが第1温度T1を上限とし且つ第2温度T2を下限とする温度範囲内となるように、加熱手段152のONとOFFとの切り替えを上限回数Nまで行って終了する(S119~S133)。
【0046】
(5)効果
加熱手段152の駆動をONした状態で、駆動のOFFのタイミングを水槽内外の温度差で検知する(所謂、ΔT検知である)方法では、乾燥度のバラツキが大きく、場合によっては過乾燥になる。
ここでの水槽内外の温度差は、水槽11内の温度(例えば、第1温度検知手段118が検知する第1検知温度)と、水槽11外の温度(例えば、第2温度検知手段156が検知する第2検知温度)との差分値である。
なお、この原因は、被乾燥物(洗濯物)の重量、洗濯槽内の被乾燥物の偏り等により、水槽11内(洗濯槽内)の温度が正確に検知できないためと考えられている。
第1の実施形態1、2で説明したように、第3検知温度3Teが第1温度Te1以上になると、加熱手段152の駆動のONとOFFとの切り替えを繰り返すように制御することで、水槽11又は洗濯槽12内の温度が第1温度Te1を超えるような過度な温度上昇が防止されるため、過乾燥を防止できる。なお、過乾燥の防止により、衣類の縮みを低減できる。
ONとOFFとの切り替えを繰り返すことで、過度な温度上昇を防止でき、繰返回数Kに上限値を設けることで、過乾燥の防止に加え、乾燥ムラを低減できる。
第2検知温度2Teが第1閾値Sh1以上の場合の繰返回数Kの上限値(上限回数N)を、第1閾値Sh1よりも小さい場合の繰返回数Kの上限値(上限回数N)よりも多くしているため、
図8の(b)に示すように、第3検知温度3Teが第1温度Te1に達するタイミングが外気温度の相違によって異なる場合であっても、全体の乾燥運転時間の差を小さくできる。
乾燥処理の初期の第2検知温度2Teが20~25℃の場合、標準コースでは7回以上、好ましくは8回以上、念入りコースでは10回以上、好ましくは12回以上になると、乾燥率のバラツキが小さくなることが実験により判明している。
乾燥処理の初期の第2検知温度2Teが30~35℃の場合、標準コースでは10回以上、好ましくは12回以上、念入りコースでは15回以上、好ましくは18回以上になると、乾燥率のバラツキが小さくなることが実験により判明している。
なお、第1閾値Sh1は、25~30℃の間の温度が好ましい。
【0047】
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、制御手段185は、第3検知温度3Teが第1温度Te1以上になると、加熱手段152のONとOFFとの切り替えを、繰返回数Kが上限回数Nになるまで繰り返し、吸気した空気の温度(加熱手段152の駆動がONする前の第2温度検知手段156が検知した第2検知温度2Te)によって上限回数Nを変更している。
第2の実施形態では、第2制御において、第3検知温度3Teが第1温度Te1以上になると、加熱手段152のONとOFFとの切り替えを、繰返回数Kが上限回数Nになるまで繰り返すように制御し(第1の実施形態と同様である)、さらに、吸気した空気の温度(加熱手段152の駆動がONする前の第2温度検知手段156が検知した第2検知温度2Te)によって、第1温度Te1を上限とし且つ第2温度を下限とする温度範囲を変更する制御手段について説明する。
なお、第1の実施形態と同様のステップについては、その説明を省略することもある。
【0048】
1.制御内容
第2の実施形態の制御内容において、第1制御は第1の実施形態の第1制御と同じであるため、ここでは、主に第2制御について説明する。
制御手段185は、第2制御において、第3温度検知手段155により検知される第3検知温度3Teにより、加熱手段152のON又はOFFを制御する。つまり、制御手段185は、
図13の(b)に示すように、第3検知温度3Teが第1温度Te1(Te1a,Te1b)になると加熱手段152をOFFし、第3検知温度3Teが第1温度Te1(Te1a,Te1b)よりも低い第2温度Te2になると加熱手段152をONする。なお、ここでの第2制御も、加熱手段152の最初の駆動のOFFから開始し、切り替えの繰り返し回数の上限回数目の駆動のOFFで終了する。
換言すると、制御手段185は、第3検知温度3Teが第1温度Te1(Te1a,Te1b)以上になると、第1温度Te1(Te1a,Te1b)を上限値とし且つ第2温度Te2を下限値とした温度範囲内となるように、加熱手段152のONとOFFの切り替えを繰り返し、乾燥処理の初期の第2検知温度2Teと第1閾値Sh1との対比により温度範囲を変更する。
このように、第1の実施形態1、2と同様に、第3検知温度3Teが第1温度Te1以上になると、加熱手段152の駆動のONとOFFとの切り替えを繰り返すように制御することで、水槽11又は洗濯槽12内の温度が第1温度Te1を超えるような過度な温度上昇が防止されるため、過乾燥を防止できる。
【0049】
温度範囲の変更は、上限値である第1温度Te1のみを変更してもよいし、下限値である第2温度Te2のみを変更してもよいし、上限値である第1温度Te1と下限値である第2温度Te2とを変更してもよい。
ここでは、第1温度Te1のみを変更し、乾燥処理の初期の第2検知温度2Teが第1閾値Sh1より小さい場合は第1温度Te1を「Te1a」とし、第2検知温度2Teが第1閾値Sh1以上の場合は第1温度Te1を「Te1b」とする。これにより、外気温度の相違により、第3検知温度3Teが第1温度Te1に達するタイミングが異なる場合であっても、全体の乾燥運転時間の差を小さくできる。
第1温度Te1bは、第1温度Te1aに対して5~30%分も高く、第1温度Te1aは、50~80℃の範囲内に設定されるのが好ましい。第1温度Te1bは、第1温度Te1aよりも高くなるが、制御手段185は、第3検知温度3Teが第1温度Te1bになると、加熱手段152の駆動をOFFするため、洗濯物の縮みを抑制できる。また、ON状態の駆動が維持される場合よりは縮みを抑制できる。
【0050】
2.フローチャート
(1)第2の実施形態1
洗濯乾燥コースにおける制御ユニット18の内容について、
図10及び
図14のフローチャートを用いて説明する。
制御手段185は、
図10に示すように、使用者のスタートボタンの操作によりプログラムがスタートし、選択された洗濯乾燥コースの洗濯処理を行った(S101)後、使用者の選択内容に対応した乾燥処理を行い(S103,S105,S107,S109)、終了する。
乾燥処理において、控えめコース、標準コース、念入りコースは、
図13の(a)に示すように、乾燥初期の第2検知温度2Teが第1閾値Sh1以上の場合の第1温度(Te1b)が、第2検知温度2Teが第1閾値Sh1未満の場合の第1温度(Te1a)よりも高くなるだけで、他の処理は同じである。
このため、標準コースの乾燥処理について、
図14のフローチャートを用いて説明する。なお、第1閾値Sh1未満の場合の第1温度Te1aは、第1の実施形態における第1温度Te1に対応する。
【0051】
制御手段185は、標準コースの乾燥処理がスタートすると、加熱手段152のONとOFFの繰返回数Kを0クリアし、繰返回数Kの上限回数Nを「8」とし(S201)し、第2温度検知手段156が検知する第2検知温度2Teが第1閾値Sh1以上か否かを判定する(S203)。
ステップS203において、第2検知温度2Teが第1閾値Sh1以上の場合(「Yes」である)は第1温度Te1を「Te1b」とし(S205)、第2検知温度2Teが第1閾値Sh1未満の場合(「No」である)は第1温度Te1を「Te1a」とし(S207)、ステップS119に進んで、送風手段151の駆動をONとし、給水ユニット16を開状態とする。
【0052】
制御手段185は、その後、第1の実施形態1と同様に、第3検知温度3Teが第1温度Te1を上限とし且つ第2温度Te2を下限とする温度範囲内となるように、加熱手段152のONとOFFとの切り替えを上限回数N(ここでは「8」である)まで行って、送風手段151(モータ203)の駆動をOFFとし、給水ユニット16の熱交換部157用の給水弁を閉状態にし(S121~S133)、
図10のメインルーチンに戻る。
【0053】
(2)第2の実施形態2
上記の第2の実施形態1では、選択された運転コースにしたがって、控えめコース用の処理、標準コースの処理、念入りコースの処理の3つの処理(サブルーチン)に分岐し、各処理(サブルーチン)において2種類の第1温度Te1a,Te1bが設定されている。
第2の実施形態2では、運転コースに対応した第1温度Te1a,Te1bを、例えば、
図13の(a)のようなテーブルから取得するようにしている。
本実施形態の制御手段185は、
図12に示す、第1の実施形態2のフローチャートのステップS155において、取得した乾燥コースの情報と第2検知温度2Teとから該当する第1温度Te1と、上限回数Nとをテーブルから取得すれば実施できる。
【0054】
<第3の実施形態>
第1及び第2の実施形態では、加熱手段152のONとOFFとの切り替えを上限回数Nまで繰り返している。
第3の実施形態では、第3検知温度3Teが第1温度Te1以上になると、加熱手段152のONとOFFとの切り替えを繰り返し、水槽11内外の温度差が第2閾値以上になると乾燥を終了する制御手段について説明する。
なお、第1及び第2の実施形態と同様のステップについては、その説明を省略することもある。
【0055】
1.制御内容
第3の実施形態の制御内容において、第1制御は第1の実施形態の第1制御と同じであるため、ここでは、主に第2制御について説明する。
制御手段185は、第2制御において、第3温度検知手段155により検知される第3検知温度3Teが第1温度Te1以上になると、第1温度Te1を上限値とし且つ第2温度Te2を下限値とした温度範囲内となるように、加熱手段152のONとOFFの切り替えを所定時間Ti1まで繰り返す。これにより、第1及び第2の実施形態と同様に、水槽11又は洗濯槽12内の温度が第1温度Te1を超えるような過度な温度上昇が防止されるため、過乾燥を防止できる。なお、ここでの第2制御は、加熱手段152の最初の駆動のOFFから開始して所定時間Ti1が経過すると終了する。
第1及び第2実施形態では、繰返回数Kが上限回数Nになると、乾燥処理(加熱)を終了しているが、第3の実施形態においても、第1及び第2実施形態と同様の処理(
図11のステップS111~S131、
図12のステップS111~S131、又は、
図14のステップS201~S131)としてもよいが、例えば、第3検知温度3Teが第1温度Te1以上になった時点から所定時間(「繰返時間」ともいう)経過すると、乾燥処理(加熱)を終了する構成としてもよい。
繰返時間Ti1は、例えば、
図16に示すように設定され、Ti11<Ti12<Ti13となっている。なお、第1及び第2実施形態のように、乾燥処理の初期の第2検知温度2Teにより繰返時間を変更するようにしてもよい。
【0056】
制御手段185は、加熱手段152のONとOFFとの切り替えを繰り返す制御中に、水槽11内の温度を検知する第1温度検知手段118が検知する第1検知温度1Teと、水槽11外の温度を検知する第2温度検知手段156が検知する第2検知温度2Teとの差分値ΔTが第2閾値Sh2以上になると、乾燥処理を終了する。
【0057】
2.フローチャート
洗濯乾燥コースにおける制御ユニット18の内容について、
図15のフローチャートを用いて説明する。なお、乾燥処理において、控えめコース、標準コース、念入りコースは、
図16に示すように、繰返時間Ti1が異なるだけで、他の処理は同じである。
制御手段185は、プログラムがスタートすると、選択された洗濯処理を行い(S101)、繰返時間Ti1とΔTを0クリアし(S301)、選択された乾燥コースに対応する繰返時間Ti1を、
図16に示すようなテーブルから取得する(S303)。
例えば、取得した乾燥コースの情報が標準コースである場合は、繰返時間Ti1は、Ti12である。
制御手段185は、送風手段151(モータ203)の駆動をONとし、給水ユニット16の熱交換部157用の給水弁を開状態にし(S119)、加熱手段152の駆動をONし(S121)、第3検知温度3Teが第1温度Te1になるまで、ON状態を維持する(S123の「No」ある)。
第3検知温度3Teが第1温度Te1以上になると(S123の「Yes」である)、加熱手段152の駆動をOFFし(S125)、タイマをONして時間Tiの計測を開始し(S305)、第3検知温度3Teが第2温度Te2以下となるまで、OFF状態を維持する(S127の「No」である)。
【0058】
制御手段185は、第3検知温度3Teが第2温度Te2以下になると(S127の「Yes」である)、第1温度検知手段118が検知した第1検知温度1Teと、第2温度検知手段156が検知した第2検知温度2Teとの差であるΔTを算出する(S307)。
ステップS309において、ΔTが第2閾値Sh2より大きいか否かを判定し、大きい場合(「Yes」である)、ステップS133に進んで、送風手段151(モータ203)の駆動をOFFとし、給水ユニット16の熱交換部157用の給水弁を閉状態にし、プログラムを終了する。
一方、ΔTが第2閾値Sh2以下の場合(「No」である)、時間Tiが繰返時間Ti1以上であれば(S311の「Yes」である)、ステップS133に進む。時間Tiが繰返時間Ti1未満であれば(S311の「No」である)、ステップS121に進む。
【0059】
3.効果
制御手段185は、第3検知温度3Teが第1温度Te1以上になると、加熱手段152のONとOFFの切り替えを繰り返し、当該ONとOFFの切り替えの繰り返し中においてΔT検知を行っている。
ΔT検知は、第1の実施形態で説明した通り、第1温度検知手段118が精度よく第1検知温度を検知できない場合に乾燥度のバラツキが大きくなるが、第1温度検知手段118が正確に検知できる場合には乾燥具合を的確に把握できる。
したがって、第1温度検知手段118が比較的正確に検知できる場合は、ΔT検知で乾燥運転の終了を判定し、第1温度検知手段118が比較的正確に検知できない場合は、加熱手段152のONとOFFの切り替えを所定時間又は所定回数行うことで乾燥運転の終了を判定するため、電力消費を抑えつつ過乾燥になるのを防止できる。
【0060】
4.その他
第3の実施形態では、加熱手段152の駆動のONとOFFとの切り替えを繰返時間Ti1の間繰り返しているが、第1及び第2実施形態のように、上限回数Nに達するまで繰り返すようにしてもよい。
第3実施形態では、ΔTの判定(S309)を、ステップS127とステップS311の間で行っているが、ステップS121~ステップS311までの間で行えばよい。
【0061】
以上のように、第1~第3の実施形態を説明したが、これらの実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例、変形例同士を組み合わせたものであってもよい。
また、実施形態や変形例に記載していない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
【0062】
<変形例>
(1)洗濯槽12の回転軸が水平方向と平行に設けられていたが、水平方向に対して前側上がりに傾斜してもよい。傾斜角度は、1度以上 10度以下の範囲である。
(2)制御ユニット18は1つの回路ケース180に制御部を収容していたが、例えば、複数個に分けてもよく、この場合、洗濯機の筐体に少なくとも1個を設け、残りを台座に設けてもよい。
(3)回路ケース180には、第1板材183と第2板材184とが設けられていたが、これらの少なくとも一方はなくてもよい。
(4)回路ケース180は、その底面が台座Yとの間に隙間が存在するように、台座Yに固定されているが、底面との台座との間に防振部材が配されてもよい。なお、防振部材としては、例えば、ゴム、ウレタン、シリコン等がある。
【0063】
(5)洗濯機の配管部191は、台座Y内に引き込まれ、洗濯機の下方の排水口に接続しているが、台座の外側の排出口に接続されるようにしてもよい。
(6)洗濯機Xが載置される台座Yは、前部に制御ユニット18を出し入れするための開口31aを前部に有していたが、台座Yの平面形状が方形状の場合、台座の開口が左右方向の側部としてもよい。
(7)台座Yは、上方が開放する開口形成部311を有する台座本体31と、台座本体31の開口形成部311を覆う状態で設けられた締結体35とを備えていたが、例えば、締結体を利用せずに、制御部用の取り出し口を貫通孔の形態で台座本体に有してもよい。
(8)回路ケース180と台座Yとは、ケース側嵌合部分181jと台座側嵌合部分とにより固定されているが、係合、ピン等の他の固定手段により固定してもよい。
【0064】
(9)第3の実施形態のΔT検知を第1、第2の実施形態に適用してもよい。この場合には、ステップS307及びS309の処理は、
図11においては、S121~S131の間に存在すればよく、
図12においては、S121~S131の間に存在すればよく、
図14においては、S121~S131の間に存在すればよい。
第3の実施形態のステップS307及びS309の処理を第1、2の実施形態にも適用する場合、制御手段185は、加熱手段152のONとOFFとの切り替えを繰り返す制御中に、水槽11内の温度を検知する第1温度検知手段118が検知する第1検知温度1Teと、水槽11外の温度を検知する第2温度検知手段156が検知する第2検知温度2Teとの差分値ΔTが第2閾値Sh2以上になると、乾燥処理を終了する。
(10)第1~第3の実施形態では、洗濯乾燥コースの乾燥運転の制御について説明したが、洗濯処理のない乾燥コースの乾燥運転の制御に適用してもよいし、適用しなくてもよい。
【0065】
<発明>
1.先行技術
(1)特開平11-43499号公報
従来、衣類(洗濯物)の乾き具合を判定し、その乾き具合に合わせて乾燥運転を制御して衣類を乾燥する方式が知られている。本特許文献では、洗濯槽内の温度を上げるには、ファンを回転させて生じた風を、PTCヒータを介して洗濯槽内を循環させることで実現する。衣類の乾き具合については、衣類の水分量が減って蒸発量が少なくなると、温風の温度が上昇する原理を利用し、槽内外の温度差を見て乾き具合を判断(所謂、ΔT検知である)し、温度差が閾値を超えたらPTCヒータをOFFに切替えて乾燥運転終了となる。
しかしながら、ΔT検知では、乾燥ムラが大きく、衣類の乾燥が進行しすぎる(過乾燥)場合がある(以下、便宜上「第1の課題」という)。なお、この場合、衣類の縮みが大きくなってしまう。また、ΔT検知は、洗濯量によっても乾燥ムラが大きくなる場合がある。
【0066】
(2)特開平11-300088
本特許文献には、洗濯槽を内装した外枠23を支持するベース部材22を設け、このベース部材22に制御基板を収納したケース25を載設した洗濯機が開示されている。
しかしながら、洗濯機を家屋や防水パンに置く場合に、家屋や防水パンの排水口と排水管とを接続する作業を行う必要があり、本特許文献のような技術においては、ケース25が収納されていると、上述排水管の接続作業がし難い(以下、便宜上「第2の課題」という)。
また、本特許文献の技術においては、ケース25にはベース部材22から洗濯機の振動が伝わってしまい、例えば制御基板上のコネクタの抜け等が発生するといった虞がある(以下、便宜上「第3の課題」という)。
【0067】
2.発明1
発明1に係る洗濯機は、上記第2の課題を解決するために提供され、発明1は排管部を排水口に接続する際に、制御部を筐体の前側に引き出することで、接続作業をしやすくすることが可能な洗濯機の提供を目的とした。
(1)第1の洗濯機
第1の洗濯機は、筐体の内部に支持して設けられる水槽と、前記水槽の内部に設けられ、洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽を回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段を少なくとも制御する制御部と前記筐体の下部において、前記制御部を支持する支持部と、外部の排水口と接続され、前記洗濯槽内の水を外部に排出するための排管部と、を備え、前記制御部は、前記排管部の前側にて前記支持部にて支持され、前記筐体の前側に引き出し可能である。
これにより、排管部を排水口に接続する際に、制御部を筐体の前側に引き出することで、接続作業をしやすくできる。
発明1において、洗濯機は、洗濯槽の回転軸が水平方向、水平方向に対して傾斜する方向、上下方向に延伸するタイプを含む。洗濯機は、実施形態における洗濯機と台座とが一体となった構成でもよいし、実施形態における洗濯機と台座とが別体であってこれらを含んだ構成でもよい。また、洗濯機は、少なくとも洗濯機能を有していればよく、実施形態の洗濯機のように乾燥機能を有してもよい。なお、乾燥機能を有する場合、乾燥ユニットの制御は、実施形態で説明した制御と同じであってもよいし、異なってもよい。
支持部は、実施形態の回路ケース180のようなケースや、制御部を載置したり、吊り下げたりするベース(プレート)を含む概念である。
但し、ケースは、実施形態の回路ケース180の構造に限定するものでなく、例えば、第1板材183や第2板材184を含まない構造であってもよいし、第1ケースと第2ケースとが上下、左右、前後に配されるようなケースの構造であってもよい。また、回路ケース180は左右方向に長い箱状であったが、ケースは、前後方向に長い箱状であってもよい。ケースの平面視形状は、矩形状又は方形状であってもよいし、四角形状以外の多角形状であってもよいし、長円形状、楕円形状、円形状であってもよいし、これらの形状が結合したような形状であってもよい。
ベース(プレート)の場合、洗濯機用の制御部であることを考慮すると、制御部に水がかからないようなカバーを設けたり、制御部をシールしたりするのが好ましい。
制御部は、筐体から引き出し可能であればよく、実施形態のように支持部(回路ケース180)を取り出す場合、筐体に固定された支持部から制御部を取り出す場合を含む。
【0068】
(2)第2の洗濯機
第2の洗濯機は、第1の洗濯機において、前記支持部は、前記制御部と共に、前記筐体の前側に引き出し可能である。これにより、制御部を安全に筐体から引き出すことができる。
支持部の引き出しは、支持部を直接取り出す場合、レール部材に前後方向に移動可能に支持された支持部を引き出す場合、回動軸周りに回動可能に設けられた支持部を回動させて取り出す場合等を含む。
【0069】
(3)第3の洗濯機
第3の洗濯機は、第1又は第2の洗濯機において、前記筐体の下方に位置する前記排水口に前記排管部が接続される。これにより、排水口との接続部が、筐体の左右側、前側に張り出すことがなく、洗濯物の取り出しの際に排管部と干渉するのを防止できる。
【0070】
3.発明2
発明2に係る台座は、上記第3の課題を解決するために提供され、発明2は、洗濯機の筐体とケース又は台座とケースは、突起が孔部に挿入されると共に、固定具で固定されることで、洗濯機の振動を伝わ難くできる台座の提供を目的とした。
(1)第1の台座
第1の台座は、洗濯機が載置される台座であって、前記洗濯機は、筐体の内部に支持して設けられる水槽と、前記水槽の内部に設けられ、洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽を回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段を少なくとも制御する制御部が収容されるケースと、を備え、前記ケースは、前記筐体の下部又は前記台座にて支持され、前記筐体又は前記台座の前側に引き出し可能であり、前記筐体と前記ケース又は前記台座と前記ケースは、突起が孔部に挿入されると共に、固定具で固定される。
この筐体とケース又は台座とケースとの固定構造により、筐体の振動が制御部に伝わるのを抑制できる。
発明2において、洗濯機は、洗濯槽の回転軸が水平方向、水平方向に対して傾斜する方向、上下方向に延伸するタイプを含む。また、洗濯機は、少なくとも洗濯機能を有していればよく、実施形態の洗濯機のように乾燥機能を有してもよい。なお、乾燥機能を有する場合、乾燥ユニットの制御は、実施形態で説明した制御と同じであってもよいし、異なってもよい。
ケースは、実施形態の回路ケース180を含む概念であるが、回路ケース180の構造に限定するものでなく、例えば、第1板材183や第2板材184を含まない構造であってもよいし、第1ケースと第2ケースとが上下、左右、前後に配されるようなケースの構造であってもよい。また、回路ケース180は左右方向に長い箱状であったが、ケースは、前後方向に長い箱状であってもよい。ケースの平面視形状は、矩形状又は方形状であってもよいし、四角形状以外の多角形状であってもよいし、長円形状、楕円形状、円形状であってもよいし、これらの形状が結合したような形状であってもよい。
突起の一例が実施形態の回路ケース180のケース側嵌合部分181jであり、孔部の一例が実施形態の台座Yの台座側嵌合部分311cであるが、この組み合わせに限定するものではない。例えば、突起が台座に設けられ、孔部はケースに設けられてもよい。1個の突起と当該突起が挿入する孔部との組み合わせが複数組がある場合、第1組の突起をケースに設け、第2組の突起を台座に設けてもよい。
突起は実施形態の回路ケース180のケース側嵌合部分181jを含む概念であり、孔部は実施形態の台座Yの台座側嵌合部分311cを含む概念であるが、この構造に限定するものでない。例えば、突起は、円柱状、円筒状、多角柱状、多角円筒状等に突出してもよい。また、突出方向は、ケースの取り出し方向と同じであってもよいし、引き出し方向と交差する方向であってもよい。取り出し方向と直交する場合、例えば、ケースを取り出し方向から挿入した後に直交方向に移動させて、孔部に突起を挿入させることで実施できる。
孔部は、突起が挿入可能であればよく、凹み等の穴部、孔部や穴部の一部が欠けた形状であってもよい。
固定具は、台座とケースとを固定できればよく、実施形態のねじ体を含む概念であるが、例えば、係合構造(係合爪、係合ピン等を含む)等の固定構造であってもよい。
【0071】
(2)第2の台座
第2の台座は、第1の台座において、前記台座に設けられる前記突起又は前記孔部は、前記台座への引き出し方向と直交する方向において、前記ケースの両側に位置する。
これにより、突起を孔部に挿入した状態のケースが安定して支持される。なお、突起又は孔部は、ケースの両側以外にも追加であってもよい。
【0072】
(3)第3の台座
第3の台座は、第1又は第2の台座において、前記ケースの底面が前記台座と少なくとも一部に隙間を有するよう、前記ケースが固定されている。
これにより、筐体の振動が台座を介して制御部に伝わるのを抑制できる。
【0073】
(4)第4の台座
第4の台座は、第1~第3の何れかの台座において、前記ケースは、前記台座との間に防振部材が配される。
これにより、台座からケースに伝わる振動を低減できる。
防振部材は、ケースに取り付けられてもよいし、台座に取り付けられてもよいし、ケースと台座に取り付けられてもよい。
【0074】
(5)第5の台座
第5の台座は、第1~第4の台座において、前記洗濯機は、前記筐体の底部に設けられ、左右方向に沿って延伸する第1固定部、を備え、前記台座は、前記左右方向に沿って延在する前部と、前記ケースを出し入れ可能な開口を前記前部において形成するための開口形成部とを有し、前記前部の左右方向の両側は締結体により締結され、前記前部の上面に前記第1固定部が載置された状態で第1固定部が締結体に固定されている。
これにより、ケースの出し入れ用に開口を大きく確保しても、締結体により前部の左右両側が締結されるため、台座の耐震性が低下するのを抑制できる。
洗濯機の第1固定部の一例が、実施形態のL字状の連結具107の底部であるが、第1固定部は、筐体の底部を左右方向に延伸すればよく、例えば、実施形態の連結具107における底部のみを有する連結具の底部であってもよいし、筐体の前壁の下部を金属板により構成し且つ金属板の下端部を後方に屈曲させた屈曲部(筐体の一部である)であってもよい。
締結体の一例が、実施形態の締結体35であるが、前部における開口形成部の両側を締結し、前部の上面に第1固定部が載置された状態で締結体に固定されればよく、実施形態の締結体35の上板部351のみを有してもよい。上板部は、台座の前側に位置していたが、左右両端間に亘って後端まで延伸してもよいし、左右両端間の一部が後端まで延伸してもよい。
【0075】
4.発明3
発明3に係る洗濯ユニットは、上記第3の課題を解決するために提供され、発明3は、台座とケースは、突起が孔部に挿入されると共に、固定具で固定されることで、洗濯機の振動を伝わり難くできる台座の提供を目的とした。
(1)第1の洗濯ユニット
第1の洗濯ユニットは、洗濯機と、該洗濯機が載置される台座とを備える洗濯機ユニットであって、前記洗濯機は、筐体の内部に支持して設けられる水槽と、前記水槽の内部に設けられ、洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽を回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段を少なくとも制御する制御部が収容されるケースと、を備え、前記ケースは、前記台座にて支持され、前記台座の前側に引き出し可能であり、前記台座と前記ケースは、突起が孔部に挿入されると共に、固定具で固定される。
この台座とケースとの固定構造により、台座の振動が制御部に伝わるのを抑制できる。
発明3において、洗濯機は、洗濯槽の回転軸が水平方向、水平方向に対して傾斜する方向、上下方向に延伸するタイプを含む。また、洗濯機は、少なくとも洗濯機能を有していればよく、実施形態の洗濯機のように乾燥機能を有してもよい。なお、乾燥機能を有する場合、乾燥ユニットの制御は、実施形態で説明した制御と同じであってもよいし、異なってもよい。
ケースは、実施形態の回路ケース180を含む概念であるが、回路ケース180の構造に限定するものでなく、例えば、第1板材183や第2板材184を含まない構造であってもよいし、第1ケースと第2ケースとが上下、左右、前後に配されるようなケースの構造であってもよい。また、回路ケース180は、左右方向に長い箱状であったが、ケースは、前後方向に長い箱状であってもよい。ケースの平面視形状は、矩形状又は方形状であってもよいし、四角形状以外の多角形状であってもよいし、長円形状、楕円形状、円形状であってもよいし、これらの形状が結合したような形状であってもよい。
突起の一例が実施形態の回路ケース180のケース側嵌合部分181jであり、孔部の一例が実施形態の台座Yの台座側嵌合部分311cであるが、この組み合わせに限定するものでない。例えば、突起が台座に設けられ、孔部はケースに設けられてもよい。1個の突起と当該突起が挿入する孔部との組み合わせが複数組がある場合、第1組の突起をケースに設け、第2組の突起を台座に設けてもよい。
突起は実施形態の回路ケース180のケース側嵌合部分181jを含む概念であり、孔部は実施形態の台座Yの台座側嵌合部分311cを含む概念であるが、この構造に限定するものでない。例えば、突起は、円柱状、円筒状、多角柱状、多角円筒状等に突出してもよい。また、突出方向は、ケースの取り出し方向と同じであってもよいし、引き出し方向と交差する方向であってもよい。取り出し方向と直交する場合、例えば、ケースを取り出し方向から挿入した後に直交方向に移動させて、孔部に突起を挿入させることで実施できる。
孔部は、突起が挿入されればよく、凹み等の穴部、孔部や穴部の一部が欠けた形状であってもよい。
固定具は、台座とケースとを固定できればよく、実施形態のねじ体を含む概念であるが、例えば、係合構造(係合爪、係合ピン等を含む)等の固定構造であってもよい。
【0076】
5.発明4
発明4に係る洗濯機は、上記第1の課題を解決するために提供され、発明4は、加熱手段のONとOFFの切り替えを繰り返すように制御することで、衣類の乾燥が進行しすぎるのを抑制できる洗濯機の提供を目的とした。
(1)第1の洗濯機
第1の洗濯機は、水槽と、供給された供給空気を加熱して前記水槽に導入される乾燥用空気を得るための加熱手段と、前記加熱手段に空気を供給すると共に前記水槽との間で空気を循環させる送風手段と、前記加熱手段及び前記送風手段を制御する制御手段と、前記水槽内の温度又は前記乾燥用空気の温度を検知する検知手段とを備え、前記制御手段は、前記検知手段が第1温度を検知すると、前記加熱手段のONとOFFの切り替えを繰り返すように制御する。
これにより、洗濯物(衣服を含む)の乾燥が進行し過ぎるのを抑制できる。
発明4において、洗濯機は、水槽の軸が水平方向、水平方向に対して傾斜する方向、上下方向に延伸するタイプを含む。但し、乾燥効率を考慮すると、水槽の軸は水平方向に沿って延伸するタイプの方が好ましい。洗濯機は、実施形態のような台座に載置される洗濯機(制御部が台座に配されている)や、筐体内に制御部が配されている洗濯機を含む概念である。洗濯機は、少なくとも洗濯機能と乾燥機能を有していればよく、洗濯機能を実施するための構造は特に限定するものではない。洗濯機は、乾燥機能を実施するために、少なくとも、加熱手段と送風手段とを備えていればよく、その構造、配置等は特に限定するものではない。
検知手段の一例では、実施形態の第3温度検知手段であり、加熱手段により加熱された空気の温度を検知していたが、検知手段で検知される検知温度と第1温度との関連付けができれば、他の位置で循環する空気の温度を検知する検知手段であってもよい。具体的には、水槽と洗濯槽の間に配された実施形態の第1温度検知手段であってもよいし、循環空気の流路において送風手段に上流側に配された実施形態の第2温度検知手段であってもよいし、熱交換部の上流側又は下流側に配された温度検知手段であってもよいし、水槽への吸気口の上流側や排気口の下流側に配された温度検知手段であってもよい。
【0077】
(2)第2の洗濯機
第2の洗濯機は、第1の洗濯機において、前記検知手段は、前記加熱手段と前記水槽とを接続する流路形成体の内部の温度を検知する。これにより、洗濯物の量や偏りに影響され難く、温度を検知できる。
検知手段は、第1の洗濯機で説明した通り、実施形態における吸入流路形成体の内部の温度を検知する第3温度検知手段であってもよいし、排出流路形成体の内部の温度を検知する第2温度検知温度手段や他の位置で温度を検知する検知手段であってもよい。
【0078】
(3)第3の洗濯機
第3の洗濯機は、第1又は第2の洗濯機において、前記制御手段は、前記加熱手段のONとOFFの切り替えを繰り返す回数の上限値の範囲内で、前記加熱手段のONとOFFの切り替えを繰り返す。
これにより、洗濯物の過乾燥の防止に加え、乾燥ムラを低減できる。
【0079】
(4)第4の洗濯機
第4の洗濯機は、第3の洗濯機において、前記制御手段は、使用者が選択した乾燥仕上がり具合に対応して前記上限値を変更する。
これにより、使用者が希望する乾燥仕上がり具合に洗濯物を乾燥できる。使用者の選択は、乾燥仕上がり具合が異なる複数種類の洗濯乾燥コースから選択するようにしてもよいし、乾燥仕上がり具合の異なる複数種類の乾燥コースから選択するようにしてもよいし、使用者が操作ユニットを介して設定した乾燥仕上がり具合を選択した乾燥仕上がり具合としてもよい。
(5)第5の洗濯機
第5の洗濯機は、第3又は第4の洗濯機において、前記上限値は、前記供給空気の温度が第1閾値未満の場合に比べて、前記供給空気が前記第1閾値以上の場合の方が高くなるように定められている。
これにより、検知した温度が第1温度に達するタイミングが外気温度の相違によって異なる場合であっても、全体の乾燥運転時間の差を小さくできる。
供給空気の温度は、実施形態では、第3温度検知手段を利用していたが、実施形態の第2温度検知手段を利用してもよいし、洗濯処理を開始する前に検知する場合は第1温度検知手段を利用してもよい。
供給空気の検知のタイミングは、外気温度が検知できればよく、例えば、洗濯機の電源がONされた時、使用者の選択した運転コースのプログラムが開始し且つ洗濯処理が開始するまでの間、洗濯処理中であってもよい。
上限値は、あらかじめ設定されていてもよいし、検知した温度によって制御手段が設定するようにしてもよいし、使用者が操作ユニットを介して設定するようにしてもよい。
【0080】
(6)第6の洗濯機
第6の洗濯機は、第1~第5の洗濯機において、前記第1温度は、前記供給空気の温度が第1閾値未満の場合に比べて、前記供給空気が前記第1閾値以上の場合の方が高くなるように定められている。
これにより、検知した温度が第1温度に達するタイミングが外気温度の相違によって異なる場合であっても、全体の乾燥運転時間の差を小さくできる。
供給空気の温度は、実施形態では、第3温度検知手段を利用していたが、実施形態の第2温度検知手段を利用してもよいし、洗濯処理を開始する前に検知する場合は第1温度検知手段を利用してもよい。
供給空気の検知のタイミングは、外気温度が検知できればよく、例えば、洗濯機の電源がONされた時、使用者の選択した運転コースのプログラムが開始し且つ洗濯処理が開始するまでの間、洗濯処理中であってもよい。
第1温度は、あらかじめ設定されていてもよいし、検知した温度によって制御手段が設定するようにしてもよいし、使用者が操作ユニットを介して設定するようにしてもよい。
【0081】
(7)第7の洗濯機
第7の洗濯機は、第1~第6の洗濯機において、前記制御手段は、前記検知手段により前記第1温度を検知すると、前記第1温度を上限とし且つ前記第1温度より低い第2温度を下限とした温度範囲内に前記検知手段が検知する温度がなるように、前記加熱手段のONとOFFの切り替えを繰り返すように制御する
これにより、乾燥効率を高めることができる。
第2温度は、第1温度よりも低ければよく、第3温度以上の温度でもよいし、第3温度より低い温度でもよい。
【0082】
(8)第8の洗濯機
第8の洗濯機は、第1~第7の何れかの洗濯機において、前記制御手段は、前記検知手段により前記第1温度が検知されるまでは、前記第1温度よりも低い第3温度で乾燥運転を行う。
これにより、洗濯物の湿気が乾燥用空気に吸収され、洗濯物を乾燥できる。
【0083】
(9)第9の洗濯機
第9の洗濯機は、第1~第6の洗濯機において、前記制御手段は、前記検知手段により前記第1温度が検知されるまでは、前記第1温度よりも低い第3温度で乾燥運転を行い、前記制御手段は、前記検知手段により前記第1温度を検知すると、前記第1温度を上限とし、前記第1温度より低く且つ前記第3温度以上である第2温度を下限とした温度範囲内に前記検知手段が検知する温度がなるように、前記加熱手段のONとOFFの切り替えを繰り返すように制御する。
これにより、洗濯物の湿気が乾燥用空気に吸収され、洗濯物を効率よく乾燥できる。
【0084】
(10)第10の洗濯機
第10の洗濯機は、第1~第9の洗濯機において、前記検知手段は、前記水槽内の温度を検知する第1検知手段と、前記水槽と前記加熱手段とを循環する空気の流れにおける前記加熱手段から前記水槽に向かう空気の温度を検知する第2検知手段と、前記乾燥用空気の温度を検知する第3検知手段とを含み、前記制御手段は、前記第3検知手段が前記第1温度を検知すると、前記加熱手段のONとOFFの切り替えを繰り返し、前記制御手段は、前記ONとOFFの切り替えの繰り返す制御中に、前記第1検知手段が検知した温度と前記第2検知手段が検知した温度との差分値が第2閾値以上になると、乾燥運転を終了する。
これにより、乾燥具合を2つの方法で判断するため、乾燥バラツキを小さくできる。
【0085】
X 洗濯機
Y 台座
10 筐体
11 水槽
12 洗濯槽
15 乾燥ユニット
18 制御ユニット