(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】吸込具及び電気掃除機
(51)【国際特許分類】
A47L 9/04 20060101AFI20241126BHJP
【FI】
A47L9/04 A
(21)【出願番号】P 2023196234
(22)【出願日】2023-11-17
【審査請求日】2024-06-05
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167438
【氏名又は名称】原田 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100166800
【氏名又は名称】奥山 裕治
(72)【発明者】
【氏名】福元 大地
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 有輝
【審査官】高橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-086038(JP,A)
【文献】特開2000-023885(JP,A)
【文献】特開2008-000382(JP,A)
【文献】国際公開第2021/256001(WO,A1)
【文献】英国特許出願公開第02590441(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
清掃体を有する回転清掃体と、
前記回転清掃体を回転させるための駆動源である駆動部と、
前記回転清掃体が回転可能に配される回転清掃体室を有する吸込具本体と
を備える電気掃除機の吸込具において、
前記吸込具本体は、
底側に配された吸込口と、
前記回転清掃体の軸線方向における中央側に位置するとともに、前記軸線方向と直交する方向において前記回転清掃体の軸線より後側に位置する連通口と、
前記回転清掃体室の内壁から突出し且つ前記清掃体と接触する突出体とを有し、
前記突出体は、その延伸方向と前記軸線方向とが交差するよう延びているとともに、前記軸線方向について
前記回転清掃体室の一端側から中央側に向かうにしたがって、前後方向における後側の端よりも前側の端の方が前側に存在
し、
前記後側の端は、前記軸線方向について、前記連通口よりも一方側であって、前記回転清掃体室の前記中央と比べて前記一端の近くに位置し、
前記前側の端は、前記一端と比べて、前記連通口のうち前記軸線方向における前記一方側の端を通り且つ前記前後方向に延伸する仮想線の近くに位置し、
前記突出体は、前記後側の端から前記前側の端まで連続して延びている、
吸込具。
【請求項2】
前記突出体は、前記回転清掃体の回転方向に沿って湾曲した湾曲形状部を有する、
請求項
1に記載の吸込具。
【請求項3】
前記回転清掃体の回転軸を通り且つ重力方向と平行な仮想平面に前記突出体が交差するよう延びている
請求項1に記載の吸込具。
【請求項4】
前記突出体は、前記軸線方向において、前記連通口
の端より中央側に位置する第1部分と、
前記軸線方向において、前記連通口より端側に位置する第2部分とを有し、
前記第1部分よりも前記第2部分の方が長い
請求項1に記載の吸込具。
【請求項5】
請求項
1~4の何れか1項に記載の吸込具を備えることを特徴とする、
電気掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転清掃体を備える吸込具及び電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
電気掃除機の吸込具として、特許文献1には、回転ブラシが配される前側空間と、連通口が存在する後側空間とを区画する区画壁から回転ブラシ(回転清掃体)に向かって張り出して回転ブラシに接触する張出部とを有した吸込具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の吸込具では、回転ブラシの軸線方向において、中央側から端へ離れるほど、連通口への塵埃の取り込みが難しくなるという問題がある。
つまり、回転ブラシの軸線方向の端側の塵埃が連通口に到達し難く、端側に残りやすい傾向にある。
本発明は、軸線方向の端側の塵埃を集塵し易い吸込具及び電気掃除機を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る吸込具は、清掃体を有する回転清掃体と、前記回転清掃体を回転させるための駆動源である駆動部と、前記回転清掃体が回転可能に配される回転清掃体室を有する吸込具本体とを備える電気掃除機の吸込具において、前記吸込具本体は、底側に配された吸込口と、前記回転清掃体の軸線方向における中央側に位置するとともに、前記軸線方向と直交する方向において前記回転清掃体の軸線より後側に位置する連通口と、前記回転清掃体室の内壁から突出し且つ前記清掃体と接触する突出体とを有し、前記突出体は、その延伸方向と前記軸線方向とが交差するよう延びているとともに、前記軸線方向について一端側から中央側に向かうにしたがって、前後方向における後側の端よりも前側の端の方が前側に存在する。
【発明の効果】
【0006】
上記構成によれば、軸線方向の端側の塵埃が集塵し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】吸込具において左右方向と直交する断面図である。
【
図3】分解状態の吸込具を前側上方から見た斜視図である。
【
図4】分解状態の吸込具を後側下方から見た斜視図である。
【
図5】(a)は吸込具本体のケースを清掃面側から見た図であり、(b)は吸込具本体のケースを清掃面側から見た斜視図であり、(c)は回転清掃体を上方から見た図である。
【
図6】(a)及び(b)は他端側支持ユニットを説明するための斜視図であり、(c)及び(d)は一端側支持ユニットと駆動ユニットとを説明するための斜視図である。
【
図8】第2実施形態の吸込具の突出体を説明する図であり、突出体を残して前カバー部を取り除いた状態を上方から見た図である。
【0008】
<<実施形態>>
<第1実施形態>
1.概要
電気掃除機Xは、
図1に示すように、掃除機本体1、延長管2、吸込具3を備える。なお、床面を清掃する場合は、掃除機本体1が上側、吸込具3が下側に位置する。
掃除機本体1は、電動送風機やバッテリー等を収容する筐体11と、筐体11に着脱可能に取り付けられた集塵部12とを備え、取手部13、操作部14や延長管用接続部15が筐体11に設けられている。延長管用接続部15は、掃除機本体1の下端側に設けられる。なお、集塵部12は、本実施形態ではサイクロン式のものであるが、紙パック式のものであっても良く、紙パック式である場合には筐体11の一部として集塵部12が設けられることで一体的に構成される。
延長管2は管状部21を有する。延長管2は、掃除機本体1の延長管用接続部15に着脱可能に接続するための本体用接続部22を一端に有するとともに、吸込具3側に着脱可能に接続するための吸込具用接続部23を他端に有する。なお、延長管2は、2つの管体から構成されて伸縮自在としてもよいし、1つの管体から構成され伸縮不可としてもよい。また、延長管2は、掃除機本体1と吸込具3との少なくとも一方に固定されてもよい。
吸込具3は、
図2に示すように、吸込具本体6に回転清掃体4を備える。また、吸込具本体6は、回転清掃体4を駆動するための駆動源を有する所謂、パワーブラシタイプである。
吸込具3について、当該吸込具3が床面を清掃する状態を基準として、以下説明する。
なお、回転清掃体4の回転軸が延伸する仮想線を軸線とし、軸線が延伸する方向(軸線と平行な方向を含む)を軸線方向又は左右方向とし、吸込具3に向かって右側が軸線方向の右側とし、軸線方向と上下方向とに直交する方向を前後方向とし、回転清掃体4の回転により吸込具3が進む側を前側とする。
【0009】
2.吸込具
吸込具3は、
図2又は
図3に示すように、清掃体42を備える回転清掃体4と、回転清掃体を回転させるための駆動源を有する駆動ユニット50と、回転清掃体4が回転可能に配される回転清掃体室を有する吸込具本体6とを備える。なお、ここでは、回転清掃体を回転可能に支持する支持ユニット55,56も備える。
【0010】
(2-1)回転清掃体
回転清掃体4は、
図5の(c)及び
図6に示すように、円筒状の回転体41と、回転体41の外周面に設けられた清掃体42とを少なくとも備える。ここでは、回転体41の軸線方向の一端(右端)に設けられた被駆動具43と、回転体41の軸線方向の他端(左端)に設けられ且つ回転体41の他端を回転可能に支持する支持具44とをさらに備える。
回転清掃体4は、回転清掃体室6bに対して出し入れ可能であり、支持具44が支持ユニット56により支持されることで回転体41が回転可能となり、被駆動具43が駆動ユニット5により回転駆動される。なお、駆動ユニットは駆動部として機能する。
清掃体42は、径方向の外方に突出するとともに回転体41の軸に沿って延伸する状態で、配されている。これにより、回転清掃体4が回転することにより、床面の塵埃を掻き出することができる。
清掃体42は、1以上の列を成すよう配されていればよく、本実施形態では複数列(例えば4列である)あり、周方向に間隔(例えば等間隔である)を置いて、設けられている。清掃体42は、回転体41の軸線方向の一方側から他方側に移るにしたがって回転体41の周面の周方向の一方側又は他方側に進むように設けられている。本実施形態の清掃体42は、回転体41に螺旋状に設けられている。なお、清掃体42を軸線方向から見たときの清掃体42の両端間の角度は、150~190°の範囲、例えば、170°である。また、
図5の(c)に示すように、清掃体42を上方から見たときの清掃体42の延伸方向L6と回転清掃体4の軸線(回転軸)L5との間の角度Bは10~25°の範囲内であり、ここでは、15°である。
清掃体42は、繊維又はゴム材等の弾性変形可能な材料、若しくはこれらの組み合わせにより構成されている。清掃体42の径方向の延伸先端は、後述の回転清掃体室6bの突出体6dと衝突する。これにより、清掃体42に付着した塵埃が清掃体42から離れる(落とされる)。
【0011】
(2-2)駆動ユニット
駆動ユニット50は、
図3に示すように、吸込具本体6内に収容されている。
駆動ユニット50は、
図5の(c)及び(d)に示すように、駆動力を出力する駆動出力部51と、回転駆動を回転清掃体4に入力する駆動入力部52と、駆動出力部51の駆動力を駆動入力部52に伝達する駆動伝達手段53とを備える。
駆動出力部51は、モータ511と、モータの回転軸(原動軸)に取り付けられたギア(出力側プーリ)512とを備える。駆動入力部52は、回転清掃体4の被駆動具43の凹部43aと着脱可能に嵌合する凸部521aを有する嵌合体521と、嵌合体521に設けられた駆動(従動)軸(図示省略)と、駆動軸に設けられた歯付きプーリ(従動側プーリ)522とを備える。駆動伝達手段53は、ギア512と歯付きプーリ522とに巻き掛けられた歯付ベルトである。
なお、出力側(モータ511側)の回転軸及び入力側の駆動軸は軸受け513,523により支持され、嵌合体521は、モータ511を固定する支持体54により回転可能に支持されている。
【0012】
(2-3)支持ユニット
支持ユニットは、回転清掃体4の軸線方向の一端を支持する一端側支持ユニット55と、軸線方向の他端を支持する他端側支持ユニット56とを有する。ここでの一端の一例は右側であり、他端の一例は左側である。
一端側支持ユニット55は、例えば、駆動ユニット50の嵌合体521と当該嵌合体521を回転可能に支持する支持体54等により構成される。なお、一端側支持ユニット55は、駆動ユニット50の一部を構成する。
他端側支持ユニット56は、
図4及び
図6の(a),(b)に示すように、吸込具本体6の下ケース61に着脱可能に設けられている。他端側支持ユニット56は、吸込口6aに隣接する開口6pを下側から覆う下カバー部561と、下ケース61の係合部6q、6r(
図5参照)に係合する係合部562,563と、回転清掃体4の支持具44の凸部441に下方から当接する当接部564とを有する。
【0013】
(2-4)吸込具本体
吸込具本体6は、清掃面の塵埃を吸引し、吸引した塵埃を延長管2から掃除機本体1へと送る。なお、塵埃の吸引力は、掃除機本体1の電動送風機により発生する。
吸込具本体6は、
図2~
図4に示すように、底側に配された吸込口6aと、回転清掃体4を収容する回転清掃体室6bと、回転清掃体室6bと掃除機本体1とを連通させるための連通口6cと、回転清掃体室6bの壁から突出して回転清掃体4(清掃体42)と接触する突出体6dとを有する。
なお、回転清掃体室6bの引き出し線は、当該空間を形成する壁の引き出し線等と区別するために矢印としている。
ここでの吸込具本体6は、さらに、駆動ユニット50が配される駆動室6eと、支持ユニット(56)が配される支持室6fとを有する。
吸込具本体6は、回転清掃体室6bと延長管2とを連通させる連通路6gを有する。当該連通路6gの回転清掃体室6b側の開口が連通口6cである。
【0014】
吸込口6aは、
図2~4に示すように、回転清掃体4に対応して設けられ、ここでは、回転清掃体4の軸線方向に長い矩形状をしている。
吸込口6aは、
図2に示すように、吸込具本体6の前端を形成する前壁から後側に延びるように設けられている。吸込口6aの後端は、回転清掃体4の回転軸よりも後側である。
吸込具本体6の前壁の下端(ここではバンパー621の下端である)は、例えば、回転清掃体4の軸を通り且つ清掃面と平行な仮想線L1に対して、回転清掃体4の半径の5%分上側に離れた位置から、回転清掃体4の半径の60%分下側に離れた位置までの範囲にある。これにより、吸引力を低下することなく、大きな塵埃を吸引できる。
【0015】
回転清掃体室6bは、回転清掃体4の一部(下端部)が清掃面側に張り出す状態で、回転清掃体4を収容する。回転清掃体室6bは、
図2及び
図5に示すように、後壁6hと上壁6jとを有している。ここでは、後壁6hは清掃面と略直交している。なお、継手65が有する連通口6cが左右の後壁6hの間に設けられている。上壁6jは、回転清掃体4と間隔をおいて設けられている。間隔は、例えば回転清掃体4の半径の25~50%の範囲内である。ここでの上壁6jは、円弧状をしている。なお、上壁6jの後端は後壁6hの上端に接続する。
【0016】
連通口6cは、回転清掃体室6bの左右方向における中央側に位置し且つ回転清掃体4の軸線L5よりも後側に位置する。ここでは、連通口6cは、後壁6hの左右方向の中央側に配されている。
【0017】
吸込具本体6は、回転清掃体室6bの壁から突出して回転清掃体4(清掃体42)と接触する突出体6dを有する。
図5では、軸線方向において回転清掃体4の軸線方向の中央に対して両側に突出体6dが存在する場合が示されているが、少なくとも片側に存在していてもよい。一方の突出体6dと他方の突出体6dとは構造的な共通点が多いため、一方(左側)の突出体6dと他方(右側)の突出体6dに共通する特徴について主に説明する。
突出体6dは、
図5の(a),(b)に示すように、上壁6j(回転清掃体室6bの内壁)から下方又は回転清掃体4に向かってリブ状に突出する。具体的には、突出体6dは、回転清掃体4の軸線方向について一端側から中央側に向かうにしたがって、前後方向における後側の端6d2よりも前側の端6d1の方が前側に存在するよう延びており、その延伸方向と回転清掃体4の軸線方向とが交差している。なお、後側の端を後端とし、前側の端を前端とする。
異なる表現をすれば、突出体6dは、回転清掃体4の軸線方向において一端側から中央側に向かうにつれて、連通口6cの開口縁を含む仮想平面P(
図2、
図3参照)に対して前側に遠ざかるよう傾斜して延伸している。これにより、回転清掃体4の周囲に存在する塵埃が突出体6dの後側(突出体6dに対して回転清掃体4の反回転方向側)で捕捉される(
図7の(a)の塵埃9参照)。ここで、回転清掃体4の周囲に存在する塵埃とは、回転清掃体4の回転により掻き回される塵埃や、清掃体42に付着している塵埃を含む。
【0018】
本実施形態では、回転清掃体室6bの上壁6jが回転清掃体4の回転に対応して円弧状をしているため、
図2に示すように、突出体6dの下端(突出端)も円弧状をしている。なお、突出体6dにおける左右方向の中央側の端(前端6d1)部、つまり、バンパー621側の前端部の下端は、左右方向から見ると、前後方向に延伸している。
突出体6dは、回転清掃体4の回転方向に湾曲する湾曲形状部6d5と、前後方向に延伸する直進形状部6d6とを有している。湾曲形状部6d5は上壁6jから突出し、直進形状部6d6は上壁6jと後壁6hとから突出する。
湾曲形状部6d5は、左右方向から見ると、回転清掃体4の回転方向の角度A(
図2において、仮想線L2,L3との間の角度Aである)は、40~110°の範囲内、ここでは、約75°である。仮想線L2は湾曲形状部6d5の前端と軸線L5とを結ぶ仮想線であり、仮想線L3は湾曲形状部6d5の後端と軸線L5とを結ぶ仮想である。
湾曲形状部6d5の前端の位置は、仮想線L1と仮想線L2との間の角度Dが10~35°の範囲内、ここでは30°となる位置である。後端の位置は、仮想線L1と仮想線L3との間の角度Eが20~60°の範囲内、ここでは40°となる位置である。
【0019】
突出体6dは、
図5の(a),(b)に示すように、左右方向において、その端側から中央側に向かうにつれて、前後方向において連通口6cから遠ざかるよう延伸している。つまり、
図5の(a)に示すように下方側(吸込口6a側)から見た場合、回転清掃体4の軸線L5に対して傾斜し、突出体6dにおける左右方向の端(後端6d2)が、左右方向の中央側の端(前端6d1)よりも後側にある。これにより、突出体6dがない場合に生じていた、回転清掃体4の軸線方向の端側において、塵埃が回転清掃体4の回転によりその場所で回転し続けて連通口6c側に移動しない(溜まる)ようなことを軽減することができる。
突出体6dは、下方から見ると、直線状に延伸している。ここでの「直線状」とは、平面視で1以上の凸と1以上の凹みとの両方を有しないことを意味する。換言すると、極値を持たないことをいい、突出体6dの接線の傾きが正から負に逆転する極大値や、負から正に逆転する極小値を有しないことをいう。これにより、スムーズに塵埃を前側に移動させることができる。
突出体6dは、
図5の(a)に示すように、上下方向(ここでは下方である)から見ると、仮想平面H(
図2参照)と交差する。仮想平面Hは、
図2、
図5の(a)に示す回転清掃体4の回転軸(軸線L5)を通り且つ重力方向と平行な仮想平面である。
図5の(a)に示すように、清掃面側から見ると、回転清掃体4の軸線L5と突出体6dの交差角度Cは15~45°の範囲であり、ここでは、30°である。
【0020】
1つの突出体6dは、左右方向の端側から中央側に連続して延伸している。これにより、塵埃の移動をスムーズにさせることができる。つまり、突出体6dの延伸方向(
図5の(a)において軸線L5と交差している方向である)の途中に隙間(非連続部分)があると、そこに塵埃が引っ掛かるため、塵埃がスムーズに移動できない。なお、塵埃の移動に支障をきたさない隙間は、概念として、連続するに含まれる。
1つの突出体6dは、左右方向において、上下方向(ここでは下方である)から見たときに、連通口6c(連通口6cの左右方向の端を通り且つ前後方向に延伸する仮想線L4)よりも中央側に位置する第1部分6d3と、連通口6cよりも端側に位置する第2部分6d4とを有している。ここでは、第2部分6d4の方が第1部分6d3よりも長い。
【0021】
突出体6dにおける延伸方向の前端6d1は、
図5の(a)に示すように、左右方向において、仮想線L4よりも回転清掃体室6bの中央側であって、連通口6cの中心を通る前後方向の中心線C1と比べて仮想線L4に近い位置に存在する。
なお、突出体6dの前端6d1は、左右方向において、仮想線L4と比べて回転清掃体室6bの端側であって、回転清掃体室6bの端と比べて仮想線L4に近い位置であってもよい。これにより、突出体6dに沿って左右方向の中央側に誘導された塵埃が連通口6cへと吸引されやすくできる。
なお、異なる表現をすれば、突出体6dの前端6d1は、左右方向において、連通口6cの端縁を通り且つ前後方向に延伸する仮想線L4の付近にある。ここでいう「付近」とは、仮想線L4との距離が、連通口6cにおける左右方向の寸法の30%以内をいう。なお、
図5では、仮想線L4に対して、連通口6cの内側(中心線C1側)へ約20%離れている。
突出体6dの左右方向の中央側の端(前端6d1)部は、
図5の(b)に示すように、端に向かうにしたがって突出量が少なくなる(端に向かうにしたがって先細りする)。これにより、突出体6dに沿って移動してきた塵埃が突出体6dから離れやすくできる。
【0022】
一方、突出体6dにおける延伸方向の後端6d2は、
図5の(a)に示すように、左右方向において、中心線C1と比べて回転清掃体室6bの端に近い位置に存在する。
突出体6dにおける左右方向の端(後端6d2)は、回転清掃体4の清掃体42における軸線方向の端(突出体6dが存在する側の端)に対して、左右方向の内側に位置してもよいし、左右方向の外側に位置してもよいし、一致するように位置してもよい。なお、端が清掃体42の外側に位置する方が、清掃体42の端に存在する塵埃を捕捉し易くできる。
ここで、左右方向において回転清掃体4の中央に対して両側に突出体6dがある場合を説明する。左側及び右側の突出体6dそれぞれ単体の構造については上記した通りであるが、
図5の(a)のように、清掃面側から見ると、突出体6dは、左右方向において、連通口6cに対して外方側に存在する。単純に言い換えると、「ハ」字状に傾斜している。
このような構成において、回転清掃体4が回転することで清掃体42が突出体6dに接触する。それにより、回転清掃体4の周囲に存在する塵埃が、突出体6dで捕捉される。突出体6dで捕捉された塵埃は、清掃体42の回転方向への動きによって押され、突出体6dの前端6d1側へと移動させられる。清掃体42の突出体6dへの接触は、回転清掃体4の回転によって繰り返されるため、突出体6dで捕捉された塵埃は突出体6dの前端6d1側へと移動し易くなる。このようなことが、一対の突出体6dに対して生じるため、回転清掃体4の軸線方向の両端側で、塵埃がとどまるのを規制できる。
また、左右の一対の突出体6dは、左右方向の中央側に間隔が存在するよう設けられている。これにより、一対の突出体6d間の空間が連通口6cと対向することとなり、吸引力を低下させることを抑制し、突出体6dに沿って移動してきた塵埃を吸引できる。
回転清掃体4の中央に対して両側に突出体6dがある場合、清掃面側から見たときの突出体6dと軸線L5との角度C(
図5の(a)参照)は、清掃体42の螺旋角度(
図5の(c)に示す角度Bである)より小さい。
【0023】
吸込具本体6は、
図1に示すように、本体60と継手65と接続管67とを備える。
本体60は、清掃面側から見ると、
図5の(a),(b)のように、左右方向に延伸する横延伸部60aと、前後方向に延伸する縦延伸部60bとを「T」字状に有している。
横延伸部60aに吸込口6aや回転清掃体室6bが設けられ、縦延伸部60bに継手65が取り付けられている。
図3に示すように、駆動室6eは、横延伸部60aにおける縦延伸部60bの他方側(右側)であって回転清掃体室6bの後側部分と、横延伸部60aにおける左右方向の他端側(右端側)であって回転清掃体室6bの外側部分とに設けられている。回転清掃体室6bの後側には駆動出力部51が配され、回転清掃体室6bの右側には駆動入力部52が配される。
支持室6fは、横延伸部60aにおいて、回転清掃体室6bに対して左右方向の両側にある。一端側支持ユニット55(
図3参照)は横延伸部60aの右側に配され、駆動室6eにおける駆動出力部51が配される空間と共有する。他端側支持ユニット56(
図4参照)は、横延伸部60aの左側に配されている。
連通路6gは、継手65と接続管67に配されている。
【0024】
吸込具本体6は複数の部材から構成されている。吸込具本体6は、
図3及び
図4に示すように、下ケース61、上ケース63、継手65、接続管67を備える。なお、下ケース61と上ケース63とで本体60が構成される。
【0025】
下ケース61は、左右方向に延伸し且つ吸込口6aを有する前ベース部611と、前ベース部611の左右方向の中央部分から後方へ延伸する後ベース部612と、前ベース部611の吸込口6aを覆う前カバー部613と、前ベース部611の後側であって後ベース部612の一方側(右側)に設けられた下張出部614とを有している。
前ベース部611において、吸込具本体6の前端を形成する前壁にバンパー621が取り付けられ、吸込口6aの後端や左右端を形成する底壁に気密性部材623が取り付けられている。気密性部材623は、底壁に固定された刷毛である。
前ベース部611は、
図5に示すように、回転清掃体室6bに対して左右方向の他方側には吸込口6aに連続する開口6pがあり、当該開口6pに他端側支持ユニット56を着脱可能に装着するための係合部6q,6rを有している。これにより、他端側支持ユニット56の着脱により、回転清掃体4を回転清掃体室6bに対して、出し入れ可能となる。なお、他端側(左側)の気密性部材623は、他端側支持ユニット56に取り付けられている(
図4参照)。
【0026】
後ベース部612は、
図1~
図4に示すように、前後方向を回転軸として回転可能に継手65を支持する。後ベース部612には、吸込具3の前後方向への移動を補助する車輪624が取り付けられている。後ベース部612には、
図3に示すように、継手65の固定部651を固定するための下固定部626が設けられている。
前カバー部613は、
図5の(b)に示すように、吸込口6aの後端から立設する後壁6hと、後壁6hの上端と吸込口6aの前端とを円弧状に接続する上壁6jとを有する。なお、後壁6h及び上壁6jは、回転清掃体室6bの後壁(6h)と上壁(6j)とを構成し、後壁6hに連通口6c用の開口6kが設けられている(
図5の(b)参照)。
下張出部614は、前ベース部611から後方に延伸し且つ後ベース部612の一方側(右側)に接続している。
【0027】
上ケース63は、
図3、
図4に示すように、下ケース61における前カバー部613の後側を覆う中カバー部631と、下ケース61における前カバー部613の左右方向の両側を覆う端カバー部632と、中カバー部631の左右方向の中間から後方へ張り出して継手65の前部を覆う後カバー部633と、中カバー部631における左右方向の一方側(右側)に設けられた上張出部634とを有している。
中カバー部631は、左右方向の中央部分が上方へ膨出し、その内側にはLED625を支持する支持部635が設けられ、膨出した部分の前側には、カバー体64が取り付けられている。
端カバー部632は、中カバー部631の前端から前側に円弧状に延伸している。
上張出部634は、中カバー部631から後方に延伸し、一方側(右側)が中カバー部631や後カバー部633に接続している。
後カバー部633は、上方へ円弧状に膨出し、その内側に、継手65の固定部651を固定するための上固定部636が設けられている。
下ケース61の前ベース部611の左右方向の端部と下張出部614と、上ケース63の端カバー部632と上張出部634とで、駆動室6eと支持室6fとが形成される。
【0028】
継手65は、下ケース61の下固定部626と上ケース63の上固定部636とに固定される固定部651と、固定部651に対して前後方向を回転軸として回転可能に取り付けられ且つ連通路6gの前側部分を形成する前側連通路部653とを有している。
継手65は、駆動室6eと連通路6gの内部とを連通させる連通孔654を有する。ここでは、
図4に示すように、固定部651に設けられている。
これにより、掃除機本体1の電動送風機が駆動すると、連通路6g内が負圧となり、上ケース63の上張出部634の吸気口637から外気が吸気される。吸気された空気は、駆動ユニット50のモータ511を冷却し、連通孔654から連通路6gに流入する。なお、吸込口6aから吸い込まれた塵埃は、連通路6gが負圧のため、駆動室6e側に流入することはない。
【0029】
接続管67は、継手65の前後方向に延伸する中心軸と直交する方向を回転軸として回転可能に継手65に取り付けられ且つ連通路6gの後側部分を形成する。
【0030】
3.塵埃の移動
塵埃の移動について、
図7を用いて説明する。
図7は、突出体6dを残して前カバー部613の上壁6jを取り外した状態を、上方から見た図である。
図7の(a)では、回転清掃体室6bにおいて塵埃9が左右方向の端側(左側)に存在する場合を例に説明する。突出体6dがない場合、この付近で塵埃9が、回転清掃体4の回転方向に沿って矢印L10の向きに回転し、左右方向の中央側に移動せずに滞留してしまう傾向がある。これは、左右方向の両端における吸引力が左右方向の中央側への吸引力(中央側に塵埃を移動させる吸引力)と比べて弱いためと考えられる。
本実施形態の吸込具3は左右の突出体6dの少なくとも一方を有しており、左側の突出体6dを例に説明する。回転清掃体4の回転により、清掃体42が突出体6dに接触する。この際、突出体6dは、上方から見て、左右方向の端から中央に向かうにしたがって前後方向の前側に移動するように傾斜している。つまり、1列の清掃体42が左右方向の端側において突出体6dの後側から接触するように構成されている。これにより、左右方向の端側において回転清掃体4の周囲に存在している塵埃9が、突出体6dの後側において捕捉される(
図7の(a)参照)。1列の清掃体42は、回転清掃体4の回転に応じて、突出体6dに対して接触する位置を突出体6dの前端6d1側に変えていく。これにより、突出体6dに捕捉された塵埃9は、清掃体42の押圧により突出体6dに沿って前端6d1側に向けて押されていくので、
図7の(b)に示すように、突出体6dに沿って左右方向の中央側へと塵埃9が移動する。
さらに、回転清掃体4の回転により、
図7の(c)に示すように、塵埃9が突出体6dに沿ってさらに左右方向の中央へと移動する。左右方向の中央では連通口6cと対向するため端側と比べて吸引力が強く、塵埃9が連通口6cへと吸引される。
なお、ここでは、1列の清掃体42と塵埃9との動きについて説明したが、回転清掃体4が複数列の清掃体42を有する場合は、突出体6dに対して清掃体42が接触する頻度も高くなるため、突出体6dに沿って左右方向の中央側へと塵埃9を移動させる効果を向上させることができる。
【0031】
<第2実施形態>
第1実施形態の突出体6dは、中心線C1を基準に、左右の少なくとも一方に突出体6dを有していた。
しかしながら、突出体は、左右(軸線)方向の端から中央に亘って複数個あってもよく、複数ある場合を第2実施形態として説明する。
なお、第2実施形態の構成の符号は、第1実施形態と異なる場合、その構成の符号に「2000」を加算した数字、例えば、突出体2006dのようにして説明する。
以下、主に、突出体2006dについて、
図8を用いて説明する。なお、
図8は、突出体2006dを残して前カバー部を取り外した状態を上方から見ている。
【0032】
第2実施形態の吸込具2003は、吸込具本体2006に回転清掃体4を備え、吸込具本体2006の回転清掃体室2006bに突出体2006dを有している。
突出体2006dは、回転清掃体室2006bの内壁(例えば上壁6j)から回転清掃体4の清掃体42に接触するように突出している。
突出体2006dは、例えば、回転清掃体室2006bの左右方向の中央の両側にあり、中央に対して片側に複数個(例えば3個)の突出体2006dが配されている。
各突出体2006dは、回転清掃体4の軸線方向の端側から中央側に向かうにつれて前後方向を連通口2006cから遠ざかるよう(前後方向を前側に移るよう)傾斜して延伸している。
片側の複数の突出体2006dは、連通口2006cに徐々に近づく並びとなっている。より具体的には、端側の突出体2006dよりも中央側の突出体2006dの方が連通口2006cに近くなるよう並んでいる。
【0033】
片側の複数の突出体2006dは、左右方向の端から中央に向かうにつれて連通口6cの開口縁を含む仮想平面Pに近づくように並んでいる。換言すると、左右方向の端側から中央側に向かうにしたがって前後方向の後側(連通口6cに近づく側)に移るように並んでいる。また、片側の複数の突出体2006dのそれぞれ(又は左右方向の両端に位置する2つの突出体200d)の延伸方向の中央を通る仮想線L7が左右方向の端から中央に向かうにしたがって前後方向を連通口6cに近づくよう(後ろ下がり)に傾斜している。これにより、複数の突出体2006dが左右方向と平行に並んだ場合(仮想線L7が軸線L5と平行な場合)に比べて、左右方向に並び且つ離間する2つの突出体2006d間が大きくなり、当該突出体2006d間を大きな塵埃2009Aが通過する(
図8の矢印L9参照)ことができる。つまり、大きな塵埃2009Aが突出体2006d間で詰まるのを抑制できる。
仮想線L7は、上下方向から見ると、軸線L5に対して交差する。交差角度は45度以下であり、例えば30°である。つまり、仮想線L7は、回転清掃体4の回転軸(軸線L5)を通り且つ重力方向と平行な仮想平面Hに交差する。
また、
図8において吸込具2003の左右方向の右側(
図8における左側)の矢印L8で示すように、端側の突出体2006dに対して中央側の突出体2006dが後退しているため、各突出体2006dに沿って左右方向の端側から中央側に移動してきた塵埃2009Bは、端側の突出体2006dから離れても、中央側の突出体2006dへの引っ掛かりを避けて連通口6cに直接向かい易くなる。また、左右方向の端側の突出体2006dに対して中央側の突出体2006dが後退しているため、連通口6cからの吸引力が低下するのを防止でき、多くの塵埃を吸引できる。
【0034】
片側の複数の突出体2006dは、左右方向に並ぶよう設けられている。
図8に示すように、吸込具2003の左右方向に隣り合う2つの突出体2006dにおいて、外側に位置する突出体2006dの左右方向の内側の端と、内側に位置する突出体2006dの左右方向の外側の端とが前後方向の仮想線上に位置することが好ましい。
具体的には、外側に位置する突出体2006d1の左右方向の内側の端と、内側に位置する突出体2006d2の左右方向の外側の端とが前後方向の仮想線T1上に位置し、外側に位置する突出体2006d2の左右方向の内側の端と、内側に位置する突出体2006d3の左右方向の外側の端とが前後方向の仮想線T2上に位置している。
なお、ここでは、隣り合う2つの突出体2006dの端同士がちょうど仮想線上に一致しているが、左右方向に重なってもよい。
【0035】
片側の複数の突出体2006dは、前後方向に連続して設けられている。ここでの連続とは、
図8に示すように、吸込具2003の前後方向に隣り合う2つの突出体2006dにおいて、前側に位置する突出体2006dの後端と、後側に位置する突出体2006dの前端とが左右方向の仮想線上に位置し、前後方向に隙間のないことをいう。
具体的には、前側に位置する突出体2006d1の後端と、後側に位置する突出体2006d2の前端とが左右方向の仮想線Y1上に位置し、前側に位置する突出体2006d2の後端と、後側に位置する突出体2006d3の前端とが左右方向の仮想線Y2上に位置している。
なお、ここでは、隣り合う2つの突出体2006dの端同士がちょうど仮想線上に一致しているが、前後方向に重なってもよい。
【0036】
片側の複数の突出体2006dにおいて、左右方向の最も中央側に位置する突出体2006d3は、
図8に示すように、左右方向において、連通口6cより端側に存在する。
【0037】
<<変形例>>
上記の第1及び第2実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されないのは勿論である。以下のような変形例も本発明に含んでもよい。
1.電気掃除機
実施形態の電気掃除機Xは、スティックタイプであるが、掃除機本体と吸込具3とを備えるハンディタイプの電気掃除機、車輪を有する掃除機本体とホースと延長管と吸込具3とを備えるキャニスタータイプの電気掃除機であってもよい。
また、電気掃除機は、空気と液体を吸引できる湿式タイプであってもよい。
【0038】
2.吸込具
(1)回転清掃体4の清掃体42は、軸線方向の一端から他端に向かうにしたがって周方向の一方側又は他方側に移動するように傾斜しているが、軸線L5と平行であってもよいし、軸線方向の中央側を凸として、軸線方向の両端から中央に向かうにしたがって周方向の一方側又は他方側に移動する「V」字状に傾斜してもよい。
清掃体42は、複数本(4本)設けられていたが、1本であってもよい。
(2)回転清掃体4は、駆動ユニット50により回転していたが、吸込具3,2003を前後に移動させることで清掃面との摩擦で回転するようにしてもよい。つまり、突出体6d,2006dは、回転する回転清掃体4の清掃体42と接触すればよく、回転清掃体4の駆動方法は特に限定するものではない。
(3)吸込口6aは、底面の前側部分と前面の下側部分に跨るように底側に設けられていたが、底面(の前部、中部、後部、前側、中間側、後側)に設けられてもよい。
(4)突出体6d,2006dは、リブ状に突出しているが、回転清掃体4の回転方向において、下方又は回転清掃体に向かって張り出す段差状としてもよい。つまり、上壁6j(内壁)が下方に張り出し、その張り出した下端から回転方向に沿った円弧状をしてもよい。
突出体6dの左右方向の中央側の端縁は、先細り状に傾斜していたが、段差状(直角状)をしてもよいし、円弧上に後ろに張り出すような形状であってもよい。
(5)突出体6d,2006dは、上下方向から見ると、左右方向の端側から中央側に向かうにつれて連通口6cから直線的に遠ざかるよう傾斜していたが、曲線的に遠ざかるよう傾斜してもよいし、直線的に延伸する部分と曲線的に延伸する部分とを1組として又は複数組として有してもよい。
(6)突出体6d,2006dは、
図5の(a)又は
図8に示すように、清掃面と直交する側から見ると、一直線状に延伸しているが、傾斜の傾きが異なる複数の直線又は極値を有しない曲線を連続して有してもよいし、傾斜の異なる直線と極値を有しない曲線を組み合わせて連続して有してもよい。
(7)複数の突出体2006dは、
図8に示すように、同じような形状をしていたが、それぞれの傾斜角度が異なってもよいし、1つの突出体2006dは直線状であって、他の突出体2006dは曲線状であってもよいし、この反対であってもよい。
(8)下ケース61は前カバー部613を一体で有していたが、前カバー部613に相当する部分を上ケース63の端カバー部632間の開口に有してもよい。
(9)突出体6dは、湾曲形状部6d5と直進形状部6d6とを有していたが、湾曲形状部6d5又は直進形状部6d6を有しなくてもよい。
(10)左右方向(軸線方向)の一端から中央側に複数の突出体が並ぶ場合、左右方向に隣り合う2つの突出体2006dにおいて、前後方向と左右方向との端が一致又は一部が重なるように配されているが、
図9の(a)の突出体3006dのように、前後方向に重なってもよい。
突出体2006d,3006dが複数並ぶ場合、左右方向の外側に進むにしたがって突出体の突出量が変化してもよいし、変化しなくてもよい。変化する場合、外側に進むにしたがって突出量が大きくなってもよいし、小さくなってもよいし、大小を繰り返してもよい。
(11)片側の複数の突出体2006dは、軸線方向及び前後方向に連続して設けられているが、軸線方向及び前後方向の少なくとも一方が不連続であってもよい。
(12)突出体6dは、回転清掃体4の回転軸(軸線L5)を通り且つ重力方向と平行な仮想平面Hに交差するよう延びているが、突出体4006dが仮想平面Hと交差しないように、仮想平面Hより後側(
図9の(b)参照)にあってもよいし、前側にあってもよい。
(13)突出体6d,4006dは、回転清掃体4の回転方向に1つ設けられていたが、複数設けられてもよい。回転方向に、20~50°の範囲内で離間していることが好ましい。また、回転方向に複数設ける場合、回転方向に進むにしたがって突出量が変化してもよいし、変化しなくてもよい。変化する場合、回転方向に進むにしたがって突出量が大きくなってもよいし、小さくなってもよいし、大小を繰り返してもよい。
(14)突出体6d,2006d,3006d,4006dの突出量は一定であったが、例えば、軸線方向を端側から中央側に移るにしたって突出量を大きくしてもよいし、小さくしてもよいし、大小を繰り返してもよい。
なお、回転清掃体4の清掃体42の突出量が変化する場合、当該変化に対応して、突出体の突出量を変化させてもよい。
(15)連通口6cは、継手65の固定部651に配されているとしているが、例えば、吸込具本体6の本体60の後壁6hの開口6kを連通口6cとしてもよい。
(16)突出体は、第1実施形態の突出体6dよりも、軸(軸線)周りに、回転清掃体4の回転方向又は反回転方向に移動させて設けてもよい。
【0039】
3.方向
軸線方向の一端は、吸込具を前側から見たときの右端としていたが、左端であってもよい。
【0040】
<<発明>>
上記の実施形態及び変形例には、以下の複数の発明が少なくとも含まれている。
以下の複数の発明のそれぞれは、他の発明の発明特定事項や実施形態の構成に拘束されない。
【0041】
<発明1,2>
1.先行技術
特開2019-25289号公報には、電気掃除機の吸込具として、回転ブラシが配される前側空間と、連通口が存在する後側空間とを区画する区画壁から回転ブラシ(回転清掃体)に向かって張り出して回転ブラシに接触する張出部とを有した吸込具が開示されている。
【0042】
2.発明1,2が解決しようとする課題
上記の吸込具では、回転ブラシの軸線方向において、中央側から端へ離れるほど、連通口への塵埃の取り込みが難しくなるという問題がある。
つまり、回転ブラシの軸線方向の両端側の塵埃が連通口に到達し難く、端側に残りやすい傾向にある。
本発明1は、軸線方向の端側の塵埃を集塵し易い吸込具及び電気掃除機を実現することである。
【0043】
3.発明1
(1A)第1Aの吸込具
第1Aの吸込具は、
清掃体を有する回転清掃体と、
前記回転清掃体を回転させるための駆動源である駆動部と、
前記回転清掃体が回転可能に配される回転清掃体室を有する吸込具本体と
を備え、
前記吸込具本体は、
底側に配された吸込口と、
前記回転清掃体の軸線方向における中央側に位置するとともに、前記軸線方向と直交する方向において前記回転清掃体の軸線より後側に位置する連通口と、
前記回転清掃体室の壁から突出し且つ前記清掃体と接触する突出体とを有し、
前記突出体は、前記軸線方向において一端側から中央側に向かうにつれて、前記連通口の開口縁を含む仮想平面に対して前側に遠ざかるよう傾斜して延伸している。
これにより、軸線方向の端側の塵埃を集塵し易い吸込具を実現することができる。
なお、突出体は、1個であってもよいし、複数個であってもよい。
【0044】
(1B)第1Bの吸込具
第1Bの吸込具は、
清掃体を有する回転清掃体と、
前記回転清掃体を回転させるための駆動源である駆動部と、
前記回転清掃体が回転可能に配される回転清掃体室を有する吸込具本体と
を備え、
前記吸込具本体は、
底側に配された吸込口と、
前記回転清掃体の軸線方向における中央側に位置するとともに、前記軸線方向と直交する方向において前記回転清掃体の軸線より後側に位置する連通口と、
前記回転清掃体室の壁から突出し且つ前記清掃体と接触する突出体とを有し、
記突出体は、前記軸線方向を一端から中央側に向かうにしたがって、前記直交する方向において前記中央側が前記一端よりも前記連通口側に位置するよう傾斜して延伸している。
これにより、軸線方向の端側の塵埃を集塵し易い吸込具を実現することができる。
なお、突出体は、1個であってもよいし、複数個であってもよい。
【0045】
(1C)第1Cの吸込具
第1Cの吸込具は、
清掃体を有する回転清掃体と、
前記回転清掃体を回転させるための駆動源である駆動部と、
前記回転清掃体が回転可能に配される回転清掃体室を有する吸込具本体と
を備え、
前記吸込具本体は、
底側に配された吸込口と、
前記回転清掃体の軸線方向における中央側に位置するとともに、前記軸線方向と直交する方向において前記回転清掃体の軸線より後側に位置する連通口と、
前記回転清掃体室の壁から突出し且つ前記清掃体と接触する突出体とを有し、
前記突出体は、前記軸線方向を一端から中央側に向かうにしたがって、前記直交する方向において前記一端を通り且つ前記軸線と平行な仮想線よりも前側に位置するよう傾斜して延伸している。
これにより、軸線方向の端側の塵埃を集塵し易い吸込具を実現することができる。
なお、突出体は、1個であってもよいし、複数個であってもよい。
【0046】
(1D)第1Dの吸込具
第1Dの吸込具は、
清掃体を有する回転清掃体と、
前記回転清掃体を回転させるための駆動源である駆動部と、
前記回転清掃体が回転可能に配される回転清掃体室を有する吸込具本体と
を備える電気掃除機の吸込具において、
前記吸込具本体は、
底側に配された吸込口と、
前記回転清掃体の軸線方向における中央側に位置するとともに、前記軸線方向と直交する方向において前記回転清掃体の軸線より後側に位置する連通口と、
前記回転清掃体室の内壁から突出し且つ前記清掃体と接触する突出体とを有し、
前記突出体は、その延伸方向と前記軸線方向とが交差するよう延びているとともに、前記軸線方向について一端側から中央側に向かうにしたがって、前後方向における後側の端よりも前側の端の方が前側に存在する。
これにより、軸線方向の端側の塵埃を集塵し易い吸込具を実現することができる。
なお、突出体は、1個であってもよいし、複数個であってもよい。
【0047】
(2)第2の吸込具
第2の吸込具は、第1A~1D(以下、「第1」とする)の吸込具において、
前記軸線方向の両端間に、前記突出体が複数配されている。
ここでの複数の突出体には、第1実施形態の左右に配された2つの突出体である場合と、第2実施形態の片側に複数配されている突出体である場合と、第2実施形態の両側に配された且つ片側に複数個配されている突出体である場合と、軸線方向の片側が第1実施形態の突出体であって軸線方向の片側が第2実施形態の突出体である場合とを少なくとも含む。
【0048】
(3)第3の吸込具
第3の吸込具は、第1又は第2の吸込具において、
前記軸線方向の前記一端側から前記中央側において、前記突出体が複数配され、
前記複数の突出体は、前記一端側から前記中央側に向かうにつれて前記直交する方向を前記仮想平面に、又は前記一端側から前記中央側に向かうにしたがって前記前後方向を前記連通口に、近づくよう並ぶ。
これにより、隣り合う突出体の間隔が大きくなり、大きなごみの通過が可能となる。
【0049】
(4)第4の吸込具
第4の吸込具は、第1~第3の吸込具において、
前記突出体は、前記軸線方向において、前記連通口に対して前記軸線方向の端側に存在する。
これにより、突出体に沿って軸線方向の中央側に移動した塵埃を吸引し易くできる。
【0050】
(5)第5の吸込具
第5の吸込具は、第2~第4の吸込具において、
前記複数の突出体のうち、前記軸線方向の最も中央側に位置する突出体は、前記軸線方向において、前記連通口より端側に存在する。
これにより、突出体に沿って軸線方向の中央側に移動した塵埃を吸引し易くできる。また、連通口からの吸引力低下を抑制できる。
なお、ここでいう「連通口よりも端に存在する」とは、突出体の一部が連通口よりも中央側にある場合を含み、突出体の軸線方向の中央位置が、連通口よりも軸線方向の端側にあればよい。
【0051】
(6)第6の吸込具
第6の吸込具は、第1~第5の吸込具において、
前記突出体は、前記回転清掃体の回転方向に沿って湾曲した湾曲形状部を有する。
これにより、突出体は、広い範囲で回転清掃体と接触可能となる。
ここでいう湾曲形状部は、突出体における軸線方向の一端から他端までの全領域に存在してもよいし、軸線方向の一端から他端までに1又は複数の領域に存在してもよい。
【0052】
(7)第7の吸込具
第7の吸込具は、第1~第6の吸込具において、
前記回転清掃体の回転軸を通り且つ重力方向と平行な仮想平面に前記突出体が交差するよう延びている。
これにより、突出体は、広い範囲で回転清掃体と接触可能となる。
【0053】
(8)第8の吸込具
第8の吸込具は、第1~第7の吸込具において、
前記突出体は、前記軸線方向において、前記連通口より中央側に位置する第1部分と、前記連通口より端側に位置する第2部分とを有し、
前記第1部分よりも前記第2部分の方が長い。
これにより、軸線方向の端側の塵埃を集塵し易くできる。
【0054】
(9)第1の電気掃除機
第1の電気掃除機は、第1~第8の何れかの吸込具を備える。
これにより、軸線方向の端側の塵埃を集塵し易い吸込具を備えた電気掃除機を実現することである。
【0055】
4.発明2
(1A)第1Aの吸込具
第1Aの吸込具は、
清掃体を有する回転清掃体と、
前記回転清掃体を回転させるための駆動源である駆動部と、
前記回転清掃体が回転可能に配される回転清掃体室を有する吸込具本体と
を備え、
前記吸込具本体は、
底側に配された吸込口と、
前記回転清掃体の軸線方向における中央側に位置するとともに、前記軸線方向と直交する前後方向において前記回転清掃体の軸線より後側に位置する連通口と、
前記回転清掃体室の壁から突出し、前記清掃体と接触する突出体と
を有し、
前記突出体は、その延伸方向と前記軸線方向とが交差するよう延びているとともに、前記軸線方向について一端側から中央側に向かうにしたがって、前記前後方向における後側の端よりも前側の端の方が前側に存在する。
これにより、軸線方向の端側の塵埃を集塵し易い吸込具を実現することである。
なお、突出体は、1個でもよいし、複数個であってもよい。
【0056】
(1B)第1Bの吸込具
第1Bの吸込具は、
清掃体を有する回転清掃体と、
前記回転清掃体を回転させるための駆動源である駆動部と、
前記回転清掃体が回転可能に配される回転清掃体室を有する吸込具本体と
を備え、
前記吸込具本体は、
底側に配された吸込口と、
前記回転清掃体の軸線方向における中央側に位置するとともに、前記軸線方向と直交する方向において前記回転清掃体の軸線より後側に位置する連通口と、
前記回転清掃体室の壁から突出し且つ前記清掃体と接触する突出体とを有し、
前記突出体は、前記軸線方向において一端側から中央側に向かうにつれて、前記連通口の開口縁を含む仮想平面に対して前側に遠ざかるよう傾斜して延伸している。
これにより、軸線方向の端側の塵埃を集塵し易い吸込具を実現することである。
なお、突出体は、1個であってもよいし、複数個であってもよい。
【0057】
(1C)第1Cの吸込具
第1Cの吸込具は、
清掃体を有する回転清掃体と、
前記回転清掃体を回転させるための駆動源である駆動部と、
前記回転清掃体が回転可能に配される回転清掃体室を有する吸込具本体と
を備え、
前記吸込具本体は、
底側に配された吸込口と、
前記回転清掃体の軸線方向における中央側に位置するとともに、前記軸線方向と直交する方向において前記回転清掃体の軸線より後側に位置する連通口と、
前記回転清掃体室の壁から突出し且つ前記清掃体と接触する突出体とを有し、
記突出体は、前記軸線方向を一端から中央側に向かうにしたがって、前記直交する方向において前記中央側が前記一端よりも前記連通口側に位置するよう傾斜して延伸している。
これにより、軸線方向の端側の塵埃を集塵し易い吸込具を実現することである。
なお、突出体は、1個であってもよいし、複数個であってもよい。
【0058】
(1D)第1Dの吸込具
第1Dの吸込具は、
清掃体を有する回転清掃体と、
前記回転清掃体を回転させるための駆動源である駆動部と、
前記回転清掃体が回転可能に配される回転清掃体室を有する吸込具本体と
を備え、
前記吸込具本体は、
底側に配された吸込口と、
前記回転清掃体の軸線方向における中央側に位置するとともに、前記軸線方向と直交する方向において前記回転清掃体の軸線より後側に位置する連通口と、
前記回転清掃体室の壁から突出し且つ前記清掃体と接触する突出体とを有し、
前記突出体は、前記軸線方向を一端から中央側に向かうにしたがって、前記直交する方向において前記一端を通り且つ前記軸線と平行な仮想線よりも前側に位置するよう傾斜して延伸している。
これにより、軸線方向の端側の塵埃を集塵し易い吸込具を実現することである。
なお、突出体は、1個であってもよいし、複数個であってもよい。
【0059】
(2)第2の吸込具
第2の吸込具は、第1A~1D(以下、「第1」とする)の吸込具において、
前記後側の端から前記前側の端まで連続している。
これにより、突出体に沿って塵埃がスムーズに移動できる。つまり不連続部分があると、不連続部分に塵埃が引っ掛かり、スムーズに移動できない。
【0060】
(3)第3の吸込具
第3の吸込具は、第1又は第2の吸込具において、
前記突出体は、清掃面側から見て、接線の傾きが正負で逆転しない。
これにより、突出体に沿って塵埃がスムーズに移動できる。
(4)第1の電気掃除機
第1の電気掃除機は、第1~第3の何れかの吸込具を備える。
これにより、軸線方向の端側の塵埃を集塵し易い吸込具を備えた電気掃除機を実現することである。
【0061】
<発明3>
1.先行技術
特開2019-25289号公報には、電気掃除機の吸込具として、回転ブラシと、当該回転ブラシを駆動させるモータとを本体に備える吸込具が開示されている。
2.発明2が解決しようする課題
上記の吸込具では、モータの温度が高くなる傾向にする。
発明2は、モータの温度上昇を抑制できる吸込具及び電気掃除機を提供する。
3.発明3
(1)第1の吸込具
第1の吸込具は、
電気掃除機用の吸込具であって、
清掃体を有する回転清掃体と、
前記回転清掃体を回転させるためのモータを含む駆動部と、
吸込口を有する吸込具本体と
を備え、
前記吸込具本体は、
前記回転清掃体用の回転清掃体室、
前記駆動部用の駆動室と、
前記回転清掃室と前記電気掃除機の本体とを連通させるための連通路と
を有し、
前記駆動室は外部と連通するための吸気口を有し、
前記吸込具本体は、前記連通路と前記駆動室とを連通させるための連通孔を有する。
これにより、連通路が負圧になると、吸気口から吸引された空気が駆動室を通って連通路へと吸引され、モータの温度上昇が抑制される。
実施形態では、連通路の一部を有する継手に連通孔が形成されていたが、駆動室を形成するケースに連通路の一部が配され、ケースに連通孔を形成してもよい。
実施形態では、吸気口は上ケースに配されていたが、下ケースに配されてもよいし、上ケースと下ケースとに配されてもよい。
【0062】
(2)第2の吸込具
第2の吸込具は、
電気掃除機用の吸込具であって、
清掃体を有する回転清掃体と、
前記回転清掃体を回転させるためのモータを含む駆動部と、
吸込口を有する吸込具本体と
を備え、
前記吸込具本体は、
前記回転清掃体用の回転清掃体室と、
前記駆動部用の駆動室と
を有し、
前記駆動室は外部と連通するための吸気口を有し、
前記吸込具本体は、前記回転清掃体室と前記駆動室とを連通させるための連通孔を有する。
これにより、回転清掃体室が負圧になると、吸気口から吸引された空気が駆動室を通って回転清掃体室へと吸引され、モータの温度上昇が抑制される。
【0063】
<その他>
各発明は、上記の発明特定事項に着目するものであり、他の発明の発明特定事項を含んでもよいし、含まなくてもよい。また、発明1~3以外の明細書に記載の発明に対しても同様である。
【符号の説明】
【0064】
1 掃除機本体
3 吸込具
4 回転清掃体
6 吸込具本体
6a 吸込口
6b 回転清掃体室
6c 連通口
6d 突出体
【要約】
【課題】軸線方向の端側の塵埃を集塵し易い吸込具及び電気掃除機を実現する。
【解決手段】吸込具は、清掃体42を有する回転清掃体4と、回転清掃体4を回転させるための駆動源である駆動部と、回転清掃体4が回転可能に配される回転清掃体室6bを有する吸込具本体とを備える電気掃除機の吸込具において、吸込具本体は、底側に配された吸込口6aと、回転清掃体4の軸線方向における中央側に位置するとともに、軸線方向と直交する方向において回転清掃体4の軸線L5より後側に位置する連通口6cと、回転清掃体室6bの内壁(6j)から突出し且つ清掃体42と接触する突出体6dとを有し、突出体6dは、その延伸方向と軸線方向とが交差するよう延びているとともに、軸線方向について一端側から中央側に向かうにしたがって、前後方向における後側の端6d2よりも前側の端6d1の方が前側に存在する。
【選択図】
図5