(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】電池パック
(51)【国際特許分類】
H01M 50/204 20210101AFI20241126BHJP
H01M 10/48 20060101ALI20241126BHJP
H01M 50/284 20210101ALI20241126BHJP
H01M 50/298 20210101ALI20241126BHJP
H01M 50/569 20210101ALI20241126BHJP
H05K 1/03 20060101ALI20241126BHJP
H05K 9/00 20060101ALN20241126BHJP
【FI】
H01M50/204 401D
H01M10/48 P
H01M10/48 301
H01M50/284
H01M50/298
H01M50/569
H05K1/03 670
H05K9/00 R
(21)【出願番号】P 2020169109
(22)【出願日】2020-10-06
【審査請求日】2023-08-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村上 高広
(72)【発明者】
【氏名】川島 裕宣
(72)【発明者】
【氏名】足立 大海
(72)【発明者】
【氏名】本多 健
(72)【発明者】
【氏名】山川 亮
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 日出光
(72)【発明者】
【氏名】榊原 雅大
【審査官】佐宗 千春
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2013/108786(WO,A1)
【文献】特開2014-086246(JP,A)
【文献】特開2013-143281(JP,A)
【文献】国際公開第2021/020079(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/20-50/298
H01M 50/50-50/598
H01M 10/42-10/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
組電池と、
前記組電池に沿って配置され、前記組電池の電圧および温度を検出するために使用されるフレキシブルプリント基板とを備え、
前記フレキシブルプリント基板は、
表面および裏面を有する基材と、
前記組電池の温度を検出するためのサーミスタと、
前記サーミスタに電気的に接続され、前記裏面と前記組電池との間に配置された温度検出線と、
前記裏面から前記表面に向けて前記フレキシブルプリント基板を平面透視した場合に前記温度検出線に重なるように前記表面に配置された電圧検出線とを含む、電池パック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電池パックに関し、より特定的には、フレキシブルプリント基板を備えた電池パックに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、フレキシブルプリント基板(FPC:Flexible Printed Circuit)が多くの電気機器に用いられている。FPCに配置された信号線などの配線パターンには電磁波ノイズが重畳する可能性がある。そのため、ノイズの重畳を抑制可能なFPCが提案されている。
【0003】
たとえば特開2019-192806号公報(特許文献1)に開示されたFPCは、一方向に延びた積層配線板と、シールドフィルムとを備える。このシールドフィルムでは、絶縁性の絶縁被覆層の片面に導電性のシールド層が形成されている。シールドフィルムは、積層配線板の上面および下面をシールド層側で覆うとともに、積層配線板の上面に平行な面内における他方向(上記の一方向に直交する方向)の両端面の少なくとも一部をシールド層側で覆うように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
FPCのなかには温度検出線が配置されたものがある。温度検出線は、電気機器(たとえば電池パック内に配置された組電池)の温度を検出するためのサーミスタに電気的に接続されている。この温度検出線にノイズが重畳した場合、ノイズに起因する電流がサーミスタに流れることでサーミスタが発熱し得る。そうすると、組電池の温度に検出誤差が生じる可能性がある。
【0006】
特許文献1に開示のFPCは、シールドフィルムによりノイズの重畳を抑制する。そのため、積層配線板の上面および下面(すなわちFPCの表裏の両面)にシールド専用の層(シールド層)を追加することを要する。よってシールド層が設けられていない構造と比較すると、FPCのコストが増大し得る。コストを低減するため、より簡易な構成でノイズの重畳を抑制可能であることが望ましい。
【0007】
本開示は、かかる課題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、フレキシブルプリント基板を備えた電池パックにおいて、温度検出線へのノイズの重畳を簡易な構成で抑制可能な技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のある局面に従う電池パックは、組電池と、組電池に沿って配置され、組電池の電圧および温度を検出するために使用されるフレキシブルプリント基板とを備える。フレキシブルプリント基板は、表面(おもてめん)および裏面を有する基材と、組電池の温度を検出するためのサーミスタと、サーミスタに電気的に接続され、裏面と組電池との間に配置された温度検出線と、裏面から表面に向けてフレキシブルプリント基板を平面透視した場合に温度検出線に重なるように表面に配置された電圧検出線とを含む。
【0009】
上記構成において、電圧検出線は、フレキシブルプリント基板を平面透視した場合に温度検出線に重なるように(言い換えると温度検出線を覆うように)配置されている。つまり、温度検出線は、電圧検出線と電気機器との間に挟まれている。電圧検出線がシールドとして機能することで、温度検出線に重畳するノイズを抑制できる。このフレキシブルプリント基板は、シールド専用の層が設けられていない簡易な構成により実現されている。さらに、したがって、上記構成によれば、温度検出線へのノイズの重畳を簡易な構成で抑制できる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、フレキシブルプリント基板を備えた電池パックにおいて、温度検出線へのノイズの重畳を簡易な構成で抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の実施の形態に係るフレキシブルプリント基板が適用された車両の全体構成を概略的に示す回路ブロック図である。
【
図2】バッテリの温度を検出するための回路構成の一例を示す回路ブロック図である。
【
図4】
図3のIV線に沿うカバー、セルおよびフレキシブルプリント基板の断面図である。
【
図5】本実施の形態におけるフレキシブルプリント基板の外形の一例を模式的に示す平面図である。
【
図6】温度検出線の配線パターンの一例を示す図である。
【
図7】電圧検出線の配線パターンの一例を示す図である。
【
図8】フレキシブルプリント基板に配置されたダミーパターンの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
【0013】
以下では、本開示に係るフレキシブルプリント基板が車両に適用される構成を例に説明する。しかし、本開示に係るフレキシブルプリント基板の用途は車両用に限定されるものではなく、電気機器全般が対象になり得る。
【0014】
[実施の形態]
<車両構成>
図1は、本開示の実施の形態に係るフレキシブルプリント基板が適用された車両の全体構成を概略的に示す回路ブロック図である。
図1を参照して、車両100は、電池パック1を備える。電池パック1は、電池ECU(Electronic Control Unit)2と、バッテリ3と、監視ユニット4とを含む。車両100は、システムメインリレー(SMR:System Main Relay)101と、コンバータ102と、インバータ103と、車両駆動部104とをさらに備える。
【0015】
電池ECU2は、バッテリ3の状態を管理する。詳細には、電池ECU2は、バッテリ3の電池残量(SOC:State Of Charge)を算出したり、バッテリ3の劣化状態(SOH:State Of Health)を推定したりする。
【0016】
バッテリ3は組電池である。組電池を構成する各単電池(セル)は、リチウムイオン電池またはニッケル水素電池等の二次電池である。バッテリ3は、車両駆動部104に供給するための電力を蓄える。また、バッテリ3は、車両駆動部104により発電された電力によって充電される。なお、バッテリ3に代えて電気二重層キャパシタ等の大容量キャパシタを採用してもよい。
【0017】
監視ユニット4は、バッテリ3の状態を監視するための各種センサを含む。具体的には、監視ユニット4は、電圧センサと、電流センサと、温度センサ(いずれも図示せず)とを含む。電圧センサは、バッテリ3の電圧VBを検出する。電流センサは、バッテリ3に入出力される電流IBを検出する。温度センサは、バッテリ3の温度TBを検出する。各センサは、その検出結果を示す信号を電池ECU2に出力する。
【0018】
本実施の形態において、電池パック1は、カバー5と、複数のセル6と、FPC7(いずれも
図3参照)とを含む。FPC7は、上記各センサから電池ECU2への信号を伝送する。FPC7の構成については後述する。
【0019】
SMR101は、バッテリ3とコンバータ102との間に電気的に接続されている。SMR101が導通することで、バッテリ3とコンバータ102との間の電力伝送が可能になる。
【0020】
コンバータ102は、SMR101とインバータ103との間に電気的に接続されている。コンバータ102は、車両100の走行駆動時(バッテリ3の放電時)には、バッテリ3から供給される直流電力の電圧を昇圧してインバータ103に出力する。また、車両駆動部104の発電時(バッテリ3の充電時)には、インバータ103から供給される直流電力の電圧を降圧してバッテリ3に出力する。
【0021】
インバータ103は、コンバータ102と車両駆動部104との間に電気的に接続されている。インバータ103は、コンバータ102からの直流電力を交流電力に変換し、その交流電力を車両駆動部104(具体的にはモータジェネレータ)に出力する。また、インバータ103は、車両駆動部104で発電された交流電力を直流電力に変換し、その直流電力をインバータ103に出力する。
【0022】
車両駆動部104は、車両100を駆動するための装置である。車両駆動部104は、モータジェネレータを含む。車両駆動部104は、それ以外にもエンジン、動力分割装置および駆動輪(いずれも図示せず)などを含み得る。
【0023】
図2は、バッテリ3の温度TBを検出するための回路構成の一例を示す回路ブロック図である。
図2を参照して、FPC7は、バッテリ3(後述するセル6)に設置されたサーミスタ79を含む。サーミスタ79は、たとえば負温度係数(NTC:Negative Temperature Coefficient)サーミスタである。ただし、サーミスタ79がNTCサーミスタであることは必須ではない。
【0024】
サーミスタ79と電池ECU2とは、FPC7に形成された温度検出線71により電気的に接続されている。サーミスタ79により検出されたバッテリ3の温度TBは、温度検出線71を介して、電池ECU2内のA/Dコンバータ20に伝送される。温度検出線71の特徴については
図5~
図7にて詳細に説明する。
【0025】
<電池パック構成>
図3は、電池パック1の構成の一例を示す図である。
図3には電池パック1の側面図が模式的に示されている。
図3以降の各図において、x方向とy方向とz方向とは互いに直交する。x方向およびy方向は水平方向である。鉛直方向はz方向下向きである。以下ではz方向上方を単に「上方」と記載し、z方向下方を単に「下方」と記載する場合がある。
図3に示すように、電池パック1は、カバー5と、複数のセル6と、FPC7とを含む。
【0026】
カバー5は、複数のセル6の上方に配置されている。この例では、電池パック1の構造は密閉構造ではなく、水平方向(
図2ではx方向)の両端が開放されている。そのため、電池パック1の外部で発生して水平方向に伝搬する電磁波ノイズが電池パック1の内部に侵入し得る。また、カバー5の材料が樹脂などの非金属である場合には、電池パック1が密閉構造を有していても電磁波ノイズの影響を受けやすい。
【0027】
複数のセル6は水平方向(x方向)に配列されている。セル6の個数は特に限定されるものではないが、典型的には十数個~数百個である。
図3には電池パック1を構成する多数のセル6のうちの一部が図示されている。
【0028】
FPC7は、複数のセル6の直上に(つまり、セル6とカバー5との間に)配置されている。FPC7は、前述のように、電圧センサおよびサーミスタ(図示せず)から電池ECU2への信号を伝送する。
【0029】
図4は、
図3のIV線に沿うカバー5、セル6およびFPC7の断面図である。
図4を参照して、FPC7は、基材70と、温度検出線71と、電圧検出線72と、カバーレイ73,74とを含む。
【0030】
基材70は、薄く、かつ柔らかな(フレキシブルな)ベースフィルムである。また、基材70は絶縁性を有する。基材70の材料としては代表的にはポリイミドが用いられる。
【0031】
温度検出線71は、銅箔等の導電性層に形成された配線パターンである。温度検出線71は、基材70の下方(すなわち基材70の裏面)に配置されている。
【0032】
電圧検出線72は、温度検出線71と同様に、導電性層に形成された配線パターンである。電圧検出線72は、基材70の上方(すなわち基材70の表面)に配置されている。
【0033】
カバーレイ73,74の各々は、配線パターンを覆うカバーフィルムである。カバーレイ73,74は絶縁性を有する。カバーレイ73,74の材料としてもポリイミドを用いることができる。カバーレイ73は、温度検出線71のさらに下方に配置されている。カバーレイ74は、電圧検出線72のさらに上方に配置されている。
【0034】
<FPCの配線パターン>
温度検出線71に電磁波ノイズが重畳した場合、電流がサーミスタ79を流れることでサーミスタ79が発熱し得る。その結果、バッテリ3の温度TBに検出誤差が生じる可能性がある。特に、
図2にて説明したようにサーミスタ79がNTCサーミスタである場合、電磁波ノイズの重畳によりサーミスタ79が発熱すると、サーミスタ79の抵抗値が低下する。そうすると、電流がサーミスタ79に一層流れやすくなるポジティブフィードバックが働き、サーミスタ79が熱暴走を起こし得る。その結果、サーミスタ79が破損する可能性もある。
【0035】
現在、様々なシールドフィルムが実用化されている。適切なシールドフィルム(図示せず)を選択してFPC7に設置することで、温度検出線71への電磁波ノイズの重畳を抑制することも考えられる(たとえば特許文献1参照)。しかし、シールドフィルムを追加する場合、その分だけFPC7の部材コストおよび/または製造コストが増大し得る。コストを低減するため、より簡易な構成で電磁波ノイズの重畳を抑制可能であることが望ましい。
【0036】
そこで、本実施の形態においては、温度検出線71を電圧検出線72とバッテリ3(複数のセル6)とによって挟み込むことで、温度検出線71への電磁波ノイズの重畳を抑制する構成を採用する。
【0037】
図5は、本実施の形態におけるFPC7の外形の一例を模式的に示す平面図である。
図6は、温度検出線71の配線パターンの一例を示す図である。
図7は、電圧検出線72の配線パターンの一例を示す図である。
【0038】
図4にて説明したように、温度検出線71の配線パターンは基材70の裏面(FPC7の裏面)に配置されており、電圧検出線72の配線パターンは基材70の表面(FPC7の表面)に配置されている。
図6には、下方(裏面側)から上方(表面側)に向けてFPC7を見た場合に確認される、温度検出線71の配線パターンが示されている。一方、
図7には、下方から上方に向けてFPC7を平面透視した場合に確認される、電圧検出線72の配線パターンが示されている。
【0039】
図6および
図7から理解されるように、温度検出線71の配線パターンと電圧検出線72の配線パターンとは、配置された面が基材70の表面と裏面とで異なるものの、概ね一致している。これにより、電圧検出線72とセル6とによって両側から温度検出線71を挟み込む構造が実現されている。
【0040】
電圧検出線72は、温度検出線71を電気的に遮蔽するシールド線として機能し、温度検出線71の耐ノイズ性を向上させる。その一方で、電磁波ノイズが電圧検出線72に重畳する可能性がある。電圧検出線72に重畳した電磁波ノイズは、電圧検出線72に重畳する電磁波ノイズと同様に、電池ECU2まで伝送され得る。しかし、電池ECU2に到達した電磁波ノイズは、電池ECU2に適切なフィルタ回路(図示せず)を設けることで、電圧VBの検出誤差が問題にならないレベルにまで低減可能である。そして、当該フィルタ回路は、一般的なRC回路でよいので、シールドフィルムよりも安価に実現できる。したがって、本実施の形態によれば、電磁波ノイズ対策に要するコストを削減できる。
【0041】
また、バッテリ3の電圧VBを検出するための電圧検出線72にはサーミスタは接続されていない。そのため、たとえ電磁波ノイズが電圧検出線72に重畳したとしても、電磁波ノイズが温度検出線71に重畳する状況と異なり、サーミスタの発熱(ひいては熱暴走によるサーミスタの破損)は起こらない。したがって、本実施の形態によれば、より確実にサーミスタ79を保護できる。
【0042】
なお、
図6および
図7では、電圧検出線72により温度検出線71を遮蔽する構成を説明したが、電圧検出線72に代えて、信号伝送に用いられない配線パターン(いわゆるダミーパターン)を設けてもよい。
【0043】
図8は、FPC7に配置されたダミーパターンの一例を示す図である。
図8には
図7と同様に、下方から上方に向けてFPC7を平面透視した場合に確認される配線パターンが示されている。
図8に示すように、温度検出線71の配線パターンを覆うようにダミーパターン75を設けることも可能である。図示しないが、ダミーパターン75に代えてまたは加えて、たとえばセル判別信号線またはグランド線などを用いてもよい。
【0044】
ただし、ダミーパターン75は、電圧検出線72と比べて、より広い配線面積を要する。そのため、電圧検出線72を利用することで、配線をレイアウトする面積の余裕がない領域においても温度検出線71の耐ノイズ性を向上させることが可能になる。
【0045】
以上のように、本実施の形態においては、FPC7を平面透視した場合に温度検出線71に重なるように(言い換えると温度検出線71を覆うように)電圧検出線72が配置されている。このように温度検出線71が電圧検出線72とセル6との間に挟まれた構成とすることで、電圧検出線72がシールド線の機能を果たすので、温度検出線71の耐ノイズ性を向上させることができる。また、FPC7は、シールド専用のシールド層(シールドフィルムなど)が設けられていない簡易な構成であるため、低コストで製造可能である。したがって、本実施の形態によれば、温度検出線71への電磁波ノイズの重畳を簡易な構成で抑制できる。
【0046】
なお、本実施の形態では、温度検出線71がバッテリ3の温度TBの検出に用いられる構成について説明した。しかし、温度検出線71は、たとえば、電池パック1を冷却するための冷却風の吸気温度を検出するのに用いられてもよい。また、FPC7の設置箇所はバッテリ3の上面に限らず、バッテリ3の側面または下面であってもよいし、バッテリ3を収容する金属ケースの表面(ひょうめん)などであってもよい。
【0047】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0048】
1 電池パック、2 電池ECU、20 A/Dコンバータ、3 バッテリ、4 監視ユニット、5 カバー、6 セル、7 FPC、70 基材、71 温度検出線、72 電圧検出線、73,74 カバーレイ、75 ダミーパターン、79 サーミスタ、100 車両、101 SMR、102 コンバータ、103 インバータ、104 車両駆動部。