(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】伝票処理装置、伝票処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0283 20230101AFI20241126BHJP
G06Q 10/087 20230101ALI20241126BHJP
【FI】
G06Q30/0283
G06Q10/087
(21)【出願番号】P 2021161836
(22)【出願日】2021-09-30
【審査請求日】2024-01-19
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】相浦 恭多
(72)【発明者】
【氏名】那須 正明
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-122985(JP,A)
【文献】特開2001-014554(JP,A)
【文献】特開2001-092886(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える伝票処理装置であって、
仕入れた商品又は役務毎の仕入数量、値引前仕入単価、及び値引前仕入金額を含む仕入伝票を生成する仕入伝票生成手段と、
前記仕入伝票に含まれる商品又は役務に対する値引金額を取得する値引金額取得手段と、
前記仕入伝票に係る商品又は役務のうち値引対象となる値引商品又は値引役務毎に、値引後仕入単価を前記値引金額、前記値引前仕入金額、及び前記仕入数量に基づいて算出する仕入単価算出手段と、
前記値引商品において在庫管理の対象となる在庫管理商品毎に、仕入日、前記値引後仕入単価、値引後仕入金額、及び前記仕入数量を含む在庫移動データを生成する在庫移動データ生成手段と、
前記在庫管理商品毎に、仕入月毎の数量、評価単価、及び評価金額を含む月別在庫データを前記在庫移動データに基づいて生成する月別在庫データ生成手段と、
を備えたことを特徴とする伝票処理装置。
【請求項2】
前記値引商品又は値引役務を設定する設定手段を備える請求項1に記載の伝票処理装置。
【請求項3】
予め定められた商品を前記在庫管理商品とする
請求項1又は請求項2に記載の伝票処理装置。
【請求項4】
制御部を備える伝票処理装置で実行される伝票処理方法であって、
前記制御部で実行される、
仕入れた商品又は役務毎の仕入数量、値引前仕入単価、及び値引前仕入金額を含む仕入伝票を生成する仕入伝票生成ステップと、
前記仕入伝票に含まれる商品又は役務に対する値引金額を取得する値引金額取得ステップと、
前記仕入伝票に係る商品又は役務のうち値引対象となる値引商品又は値引役務毎に、値引後仕入単価を前記値引金額、前記値引前仕入金額、及び前記仕入数量に基づいて算出する仕入単価算出ステップと、
前記値引商品において在庫管理の対象となる在庫管理商品毎に、仕入日、前記値引後仕入単価、値引後仕入金額、及び前記仕入数量を含む在庫移動データを生成する在庫移動データ生成ステップと、
前記在庫管理商品毎に、仕入月毎の数量、評価単価、及び評価金額を含む月別在庫データを前記在庫移動データに基づいて生成する月別在庫データ生成ステップと、
を備えることを特徴とする伝票処理方法。
【請求項5】
コンピュータに、
仕入れた商品又は役務毎の仕入数量、値引前仕入単価、及び値引前仕入金額を含む仕入伝票を生成する仕入伝票生成処理と、
前記仕入伝票に含まれる商品又は役務に対する値引金額を取得する値引金額取得処理と、
前記仕入伝票に係る商品又は役務のうち値引対象となる値引商品又は値引役務毎に、値引後仕入単価を前記値引金額、前記値引前仕入金額、及び前記仕入数量に基づいて算出する仕入単価算出処理と、
前記値引商品において在庫管理の対象となる在庫管理商品毎に、仕入日、前記値引後仕入単価、値引後仕入金額、及び前記仕入数量を含む在庫移動データを生成する在庫移動データ生成処理と、
前記在庫管理商品毎に、仕入月毎の数量、評価単価、及び評価金額を含む月別在庫データを前記在庫移動データに基づいて生成する月別在庫データ生成処理と、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伝票処理装置、伝票処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、画面に表示される伝票に入力された情報を仕訳データとして蓄積する売買管理システムが記載されている。このシステムは、表示される伝票明細に商品コードを入力すると、商品マスタファイルから商品名、商品税区分、販売単価、単価、仕入単価等の情報が自動的に設定されて消費税額、総合計金額等が自動的に入力される。また、このシステムでは、伝票明細の区分を値引とする場合、商品税額、値引適用、値引金額を入力する。売買管理システムは、伝票明細に入力された情報を仕訳データとして蓄積する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
仕入の伝票においては、複数の商品が伝票単位でまとめて値引きされる場合がある。この場合、各商品の単価には値引金額が反映されていないため、仕入れた商品の在庫を資産として計上する際に正確な管理が困難となる。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、仕入でまとめられた値引きがされていても商品毎に値引きを反映した資産管理を可能とする伝票処理装置、伝票処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る伝票処理装置は、制御部を備える伝票処理装置であって、仕入れた商品又は役務毎の仕入数量、値引前仕入単価、及び値引前仕入金額を含む仕入伝票を生成する仕入伝票生成手段と、前記仕入伝票に含まれる商品又は役務に対する値引金額を取得する値引金額取得手段と、前記仕入伝票に係る商品又は役務のうち値引対象となる値引商品又は値引役務毎に、値引後仕入単価を前記値引金額、前記値引前仕入金額、及び前記仕入数量に基づいて算出する仕入単価算出手段と、前記値引商品において在庫管理の対象となる在庫管理商品毎に、仕入日、前記値引後仕入単価、値引後仕入金額、及び前記仕入数量を含む在庫移動データを生成する在庫移動データ生成手段と、前記在庫管理商品毎に、仕入月毎の数量、評価単価、及び評価金額を含む月別在庫データを前記在庫移動データに基づいて生成する月別在庫データ生成手段と、を備えること、を特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る伝票処理装置において、前記値引商品又は値引役務を設定する設定手段を備えるようにしてもよい。
【0008】
また、本発明に係る伝票処理装置において、予め定められた商品を前記在庫管理商品とするようにしてもよい。
【0009】
また、本発明に係る伝票処理方法は、制御部を備える伝票処理装置で実行される伝票処理方法であって、前記制御部で実行される、仕入れた商品又は役務毎の仕入数量、値引前仕入単価、及び値引前仕入金額を含む仕入伝票を生成する仕入伝票生成ステップと、前記仕入伝票に含まれる商品又は役務に対する値引金額を取得する値引金額取得ステップと、前記仕入伝票に係る商品又は役務のうち値引対象となる値引商品又は値引役務毎に、値引後仕入単価を前記値引金額、前記値引前仕入金額、及び前記仕入数量に基づいて算出する仕入単価算出ステップと、前記値引商品において在庫管理の対象となる在庫管理商品毎に、仕入日、前記値引後仕入単価、値引後仕入金額、及び前記仕入数量を含む在庫移動データを生成する在庫移動データ生成ステップと、前記在庫管理商品毎に、仕入月毎の数量、評価単価、及び評価金額を含む月別在庫データを前記在庫移動データに基づいて生成する月別在庫データ生成ステップと、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータに、仕入れた商品又は役務毎の仕入数量、値引前仕入単価、及び値引前仕入金額を含む仕入伝票を生成する仕入伝票生成処理と、前記仕入伝票に含まれる商品又は役務に対する値引金額を取得する値引金額取得処理と、前記仕入伝票に係る商品又は役務のうち値引対象となる値引商品又は値引役務毎に、値引後仕入単価を前記値引金額、前記値引前仕入金額、及び前記仕入数量に基づいて算出する仕入単価算出処理と、前記値引商品において在庫管理の対象となる在庫管理商品毎に、仕入日、前記値引後仕入単価、値引後仕入金額、及び前記仕入数量を含む在庫移動データを生成する在庫移動データ生成処理と、前記在庫管理商品毎に、仕入月毎の数量、評価単価、及び評価金額を含む月別在庫データを前記在庫移動データに基づいて生成する月別在庫データ生成処理と、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、仕入でまとめられた値引きがされていても商品毎に値引きを反映した資産管理ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、実施形態に係る伝票処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る記憶部が記憶する商品マスタ、仕入ヘッダデータ、仕入明細データ、在庫移動データ、及び月別在庫データの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る伝票処理装置で表示される仕入伝票画面の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る伝票処理装置で表示される明細入力画面の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る伝票処理装置で表示される仕入伝票画面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る伝票処理装置で表示される仕入伝票画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る伝票処理装置で表示される仕入伝票画面の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る伝票処理装置で表示される明細入力画面の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る在庫移動データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明に係る伝票処理装置、伝票処理方法およびプログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0014】
[1.構成]
本実施形態にかかる伝票処理装置100の構成の一例について、
図1を参照して説明する。
図1は、実施形態にかかる伝票処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0015】
伝票処理装置100は、例えば、物品や役務の仕入に際して仕入伝票を処理し、仕入れた物品や役務の在庫管理を行う装置である。伝票処理装置100は、例えば、工事を行う建設業者、商品の製造を行う製造業者、小売業者等の事業所に設置される。なお、以下の説明においては、商品には役務も含みえる。
【0016】
伝票処理装置100は、例えば、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。ただし、伝票処理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型の情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型の情報処理装置であってもよい。
【0017】
伝票処理装置100は、制御部102、通信インターフェース部104、記憶部106、及び入出力インターフェース部108を備えている。伝票処理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0018】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、伝票処理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、伝票処理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ200に格納され、制御部102が処理するデータは、サーバ200から取得してもよい。
【0019】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0020】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106には、例えば、仕入ヘッダデータ106a、仕入明細データ106b、在庫移動データ106c、月別在庫データ106d、及び商品マスタ106eが格納されている。
図2に仕入ヘッダデータ106a、仕入明細データ106b、在庫移動データ106c、月別在庫データ106d、及び商品マスタ106eの一例を示す。
【0021】
仕入ヘッダデータ106aは、商品(役務)の仕入に係る金額を含むデータである。仕入ヘッダデータ106aは、仕入番号、仕入日、仕入先、税抜仕入金額合計、仕入消費税額合計、税込仕入金額合計、伝票値引金額、及び伝票値引消費税額を含む。仕入番号は、仕入れた商品(役務)の仕入伝票に付与された番号であり、仕入日は、仕入伝票に係る商品(役務)を仕入れた日付であり、仕入先は、仕入伝票に係る商品(役務)の仕入先である。税抜仕入金額合計は、仕入伝票に係る商品(役務)の税抜の仕入金額の合計であり、仕入消費税額合計は、仕入伝票に係る商品(役務)の消費税額の合計であり、税込仕入金額合計は、仕入伝票に係る商品(役務)の税込の仕入金額の合計であり、伝票値引金額は、仕入伝票に係る商品(役務)に対する値引の金額であり、伝票値引消費税額は、仕入伝票に係る商品(役務)に対する値引きの消費税額である。
【0022】
仕入明細データ106bは、仕入伝票で入力された商品(役務)に係る金額を含むデータである。仕入明細データ106bは、仕入番号、仕入行番号、仕入商品、仕入数量、仕入単価、仕入金額、仕入消費税、値引金額、値引消費税金額、及び値引前単価を含む。仕入商品は、仕入れた商品(役務)に定められている商品コードであり、仕入数量は、仕入れた商品(役務)の数量であり、仕入単価は、仕入れた商品(役務)の単価である。また、仕入金額は、仕入れた商品(役務)の単価に仕入数量を乗じた金額であり、仕入消費税は、仕入金額の消費税額であり、値引金額は、仕入れた商品(役務)に対する値引きの金額であり、値引消費税金額は、値引金額の消費税額であり、値引前単価は、値引金額で値引きする前の商品(役務)の単価である。
【0023】
在庫移動データ106cは、仕入れた商品の数量、仕入単価、仕入金額の履歴を含むデータである。在庫移動データ106cは、仕入番号、仕入日、仕入商品、仕入数量、仕入単価、及び仕入金額を含む。仕入日は、仕入伝票で入力された商品を仕入れた日であり、仕入商品は、仕入れた商品に定められている商品コードであり、仕入数量は、仕入れた商品の数量であり、仕入単価は、仕入れた商品の単価であり、仕入金額は、仕入れた商品の単価に仕入数量を乗じた金額である。
【0024】
月別在庫データ106dは、仕入れた商品の月毎の在庫を管理するデータである。月別在庫データ106dは、会計年月、商品、月末数量、月末評価単価、及び月末評価金額を含む。会計年月は、仕入れた商品の在庫を確認する月であり、商品は、仕入れた商品に定められている商品コードであり、月末数量は、仕入れた商品の月末における在庫の数量であり、月末評価単価は、仕入れた商品の月末における在庫評価単価であり、月末評価金額は、仕入れた商品の仕入れた商品の在庫の月末における評価金額である。
【0025】
商品マスタ106eは、伝票処理装置100を備える業者が仕入れる商品(役務)に係る情報を格納するマスタである。商品マスタ106eは、商品コード、商品名、在庫管理不要フラグ、値引対象区分を含む。商品コードは、仕入れる商品(役務)に定められたコードであり、商品名は、仕入れる商品の名称である。在庫管理フラグは、仕入れる商品(役務)について在庫管理を行うか否かを設定するフラグであり、値引対象区分は、商品仕入れた商品(役務)を値引きの対象とするか否かを設定するフラグである。
【0026】
制御部102は、伝票処理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラムや各種の処理手順等を規定したプログラム、所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、仕入伝票生成部102a、値引金額取得部102b、仕入単価算出部102c、在庫移動データ生成部102d、月別在庫データ生成部102e、及び設定部102fを備えている。
【0027】
仕入伝票生成手段としての仕入伝票生成部102aは、入力装置112で行われた操作に応じて、伝票処理装置100を備える業者が仕入れた商品又は役務毎の仕入数量、値引前仕入単価、及び値引前仕入金額を含む仕入伝票画面を生成して出力装置114で表示する。仕入伝票画面は、仕入伝票の一例である。仕入伝票画面については後述する。
【0028】
値引金額取得手段としての値引金額取得部102bは、入力装置112により仕入伝票画面に入力された、仕入伝票画面で表示されている商品又は役務に対する値引金額を取得する。
【0029】
仕入単価算出手段としての仕入単価算出部102cは、仕入伝票画面で表示されている商品又は役務のうち値引対象となる値引商品又は役務毎に、値引き後の仕入単価を仕入伝票画面で入力された値引金額、仕入伝票画面で表示されている値引き前の仕入金額、及び仕入伝票画面で表示されている仕入数量に基づいて算出する。
【0030】
在庫移動データ生成手段としての在庫移動データ生成部102dは、仕入伝票画面において値引対象として設定された値引商品において在庫管理の対象となる在庫管理商品毎に、仕入日、値引き後の仕入単価、及び仕入数量を含む在庫移動データ106cを生成する。
【0031】
月別在庫データ生成手段としての月別在庫データ生成部102eは、在庫管理商品毎に、仕入月毎の数量、評価単価、及び評価金額を含む月別在庫データ106dを生成する。
【0032】
設定手段としての設定部102fは、入力装置112で行われた操作に応じて、仕入伝票画面で表示されている商品(役務)のうち、値引対象となる値引商品(値引役務)を設定する。
【0033】
[2.処理の具体例]
ここでは、伝票処理装置100で実行される処理の具体例について、
図2から
図9を参照して説明する。
【0034】
図3は、伝票処理装置100が表示する仕入伝票画面の一例を示す図である。オペレーターは、入力装置112を操作し、仕入れた商品(役務)に係る情報を、出力装置114で表示される仕入伝票画面501に入力する。オペレーターは、例えば商品及び役務を仕入れた日付を仕入伝票画面501の「仕入日」のテキストボックスに入力し、仕入れた商品の仕入先に定められた仕入先コードを「仕入先」のテキストボックスに入力する。
【0035】
オペレーターが入力装置112を操作して仕入伝票画面501の明細エリア601をクリックすると、
図4に示す明細入力画面511が表示される。オペレーターは、この明細入力画面511において、仕入れた商品(役務)の商品コード、仕入れた商品(役務)の数量、及び仕入れた商品(役務)の値引き前の仕入単価を、入力装置112を操作して入力する。伝票処理装置100は、例えば、仕入商品のテキストボックスに商品コード「K001」が入力されると、入力された商品コード「K001」で商品マスタ106eを参照し、入力された商品コードに対応付けられている商品名「仮設工事」を
図4に示すように明細入力画面511において表示する。
【0036】
また、伝票処理装置100は、明細入力画面511において、仕入れた商品(役務)の数量及び仕入単価がテキストボックスに入力されると、
図4に示すように、入力された数量及び仕入単価に基づいて、数量×仕入単価の計算結果を値引き前の仕入金額として表示し、仕入金額に消費税率を乗じた計算結果を仕入消費税として表示する。また、伝票処理装置100は、入力された仕入金額と算出した仕入消費税の加算結果を税込仕入金額として表示する。
【0037】
伝票処理装置100は、
図4に示す状態で明細入力画面511に表示されている「確定」ボタンをクリックする操作がオペレーターにより行われると、明細エリア601でクリックされた行において、明細入力画面511で入力された商品コード、仕入数量、仕入単価、計算した仕入金額、計算した仕入消費税を
図5に示すように表示する。また、伝票処理装置100は、明細入力画面511で表示した商品名(役務名)を仕入商品名として表示し、明細エリア601に表示されている仕入金額の合計を税抜仕入金額合計として表示し、明細エリア601に表示されている仕入消費税の合計を仕入消費税額合計として表示し、税抜仕入金額合計と仕入消費税額合計の加算結果を税込仕入金額合計として
図5に示すように表示する。なお、明細入力画面511で入力された商品コードで商品マスタ106eを参照し、入力された商品コードに対応付けられている値引対象区分が「1:値引対象」である場合、明細エリア601の「値引」のカラムでチェックマークをオンにして表示し、入力された商品コードに対応付けられている値引対象区分が「0:値引対象外」である場合、明細エリア601の「値引」のカラムでチェックマークをオフにして表示する。
【0038】
オペレーターが仕入れた他の商品(役務)についても明細入力画面511で商品コード、仕入数量及び仕入単価を入力して「確定」ボタンをクリックする操作を行うと、伝票処理装置100は、明細入力画面511で行われた入力に基づいて、例えば、
図6に示すように仕入伝票画面501を表示する。
【0039】
オペレーターは、仕入伝票において伝票単位の値引きがある場合、仕入伝票画面501で仕入伝票画面で表示されている商品に対する値引金額を入力する。オペレーターが入力装置112を操作して仕入伝票画面501の「値引金額」のテキストボックスに値引金額として「-600,000」を入力すると、伝票処理装置100は、入力された値引金額に応じた値引消費税として「-60,000」を表示する。
【0040】
また、オペレーターは、明細エリア601で表示されている商品又は役務のうち、値引きの対象となっている商品(役務)については、明細エリア601の「値引」のカラムでチェックマークをオンとし、値引きの対象となっていない商品(役務)については、明細エリア601の「値引」のカラムでチェックマークをオフとする。例えば、仕入商品名が「仮設工事」である商品(役務)、仕入商品名が「下地補修工事」である商品(役務)、及び仕入商品名が「材料費(コンクリート)」である商品が値引きの対象である場合、
図6に示すように、これらの商品(役務)について明細エリア601の「値引」のカラムでチェックマークをオンとする。なお、仕入商品名が「輸送量」である商品(役務)について値引きの対象ではない場合、
図6に示すように、この商品については明細エリア601の「値引」のカラムでチェックマークをオフとする。
【0041】
伝票処理装置100は、オペレーターが値引金額の入力を終えて「金額反映」ボタンをクリックする操作を行うと、仕入伝票画面501を更新する。具体的には、伝票処理装置100は、まず入力された値引金額を値引きの対象となっている仕入商品(仕入役務)に案分する。ここで伝票処理装置100は、仕入伝票画面501において値引のチェックマークがオンとなっている仕入商品(仕入役務)の仕入金額の比率に基づいて、値引のチェックマークがオンとなっている値引対象の仕入商品又は仕入役務毎に値引金額を算出する。例えば、伝票処理装置100は、
図6に示す仕入伝票画面501の場合、チェックマークがオンである番号が1~3の仕入商品及び仕入役務について仕入金額の比率が3:2:1であるため、値引金額を3:2:1で案分する。
【0042】
図6に示した仕入伝票画面501で値引金額として「-600,000」が入力されて「金額反映」ボタンがクリックされた場合、伝票処理装置100は、番号が「1」である仕入商品「K001」については、値引金額を「-300,000」とし、番号が「2」である仕入商品「K002」については、値引金額を「-200,000」とし、番号が「3」である仕入商品「Z001」については、値引金額を「-100,000」とする。
【0043】
次に伝票処理装置100は、明細エリア601で仕入行番号が「1」の行において、更新前の仕入金額「4,500,000」に対して、仕入商品「K001」に案分された値引金額を「-300,000」を適用して仕入金額を「4,200,000」に更新する。また、伝票処理装置100は、明細エリア601で仕入行番号が「1」の行において、更新した仕入金額の消費税額で仕入消費税を「420,000」に更新する。また、伝票処理装置100は、明細エリア601で仕入行番号が「1」の行において、仕入商品「K001」に案分された値引金額を仕入数量で割った金額を算出し、更新前の仕入単価から算出した金額を減算した金額で値引き後の仕入単価を「4,200,000」に更新する。
【0044】
伝票処理装置100は、
図6に示す仕入伝票画面501で番号が2の行及び3の行についても、番号が1の行と同様にして仕入単価、仕入金額、仕入消費税を更新する。なお、
図6に示す仕入伝票画面501で番号が4の行については、値引のチェックマークがオフとなっているため、番号が「4」の行で表示されている商品コード「YSU001」の商品については値引が適用されない。このため、伝票処理装置100は、
図6に示す仕入伝票画面501で番号が4の行については、仕入単価、仕入金額及び仕入消費税を更新しない。
【0045】
また、伝票処理装置100は、更新後の仕入金額の合計で仕入伝票画面501の税抜仕入金額合計を更新し、更新後の仕入消費税の合計で仕入伝票画面501の仕入消費税額合計を更新し、更新した税抜仕入金額合計と更新した仕入消費税額合計で仕入伝票画面501の税込仕入金額合計を更新する。これらの更新により、伝票処理装置100は、
図7に示す更新した仕入伝票画面502を表示する。
【0046】
オペレーターは、更新された仕入伝票画面502において、仕入れた商品(役務)毎に値引金額を確認する場合、入力装置112を操作して仕入伝票画面502の明細エリア601をクリックする。伝票処理装置100は、例えば仕入伝票画面502において商品コード「K001」の行がクリックされた場合、仕入伝票画面502の明細エリア601に表示されている情報と、商品コード「K001」の商品(役務)に案分した値引金額に基づいて、
図8に示す明細入力画面512を表示する。
【0047】
伝票処理装置100は、オペレーターが値引金額の入力を終えて「金額反映」ボタンをクリックした後、入力装置112を操作して仕入伝票画面501の「登録」ボタンをクリックすると、仕入ヘッダデータ106aと仕入明細データ106bを生成する。具体的には、伝票処理装置100は、入力が行われた仕入伝票に対応した仕入番号を生成し、
図2示すように、生成した仕入番号を仕入ヘッダデータ106aの「仕入番号」のカラムに格納し、仕入伝票画面502で入力されている仕入日「2021/7/1」を「仕入日」のカラムに格納し、仕入伝票画面502で入力されている仕入先「TKY001」を「仕入先」のカラムに格納する。
【0048】
また、伝票処理装置100は、
図2示すように、値引金額を適用するまえの税抜仕入金額合計「10,000,000」に対して入力された値引金額「-600,000」を適用した金額「9,400,000」を「税抜仕入金額合計」のカラムに格納し、値引消費税を適用するまえの仕入消費税額合計「1,000,000」に対して、算出した値引消費税「-60,000」を適用した金額「940,000」を「仕入消費税額合計」のカラムに格納し、値引金額及び値引消費税を適用する前の税込仕入金額「11,000,000」に対して値引金額「-600,000」及び値引消費税「-60,000」を適用した金額「10,340,000」を「税込仕入金額合計」のカラムに格納する。また、伝票処理装置100は、
図2示すように、入力された値引金額「-600,000」を「伝票値引金額」のカラムに格納し、算出された値引消費税「-60,000」を「伝票値引消費税」のカラムに格納する。
【0049】
また、伝票処理装置100は、仕入伝票画面502で入力された値引金額を明細エリア601に表示されている仕入単価に反映して仕入明細データ106bを生成する。
【0050】
伝票処理装置100は、仕入明細データ106bで仕入行番号が「1」の行を生成し、生成した行において、仕入番号が「1」の行に表示されている商品コード「K001」を「仕入商品」のカラムに格納し、仕入番号が「1」の行に表示されている仕入数量「1」を「仕入数量」のカラムに格納する。また、伝票処理装置100は、仕入伝票画面502で番号が1の行に表示されている仕入単価「4,200,000」を「仕入単価」のカラムに格納し、仕入伝票画面502で番号が1の行に表示されている仕入金額「4,200,000」を「仕入金額」のカラムに格納し、仕入伝票画面502で番号が1の行に表示されている仕入消費税「420,000」を「仕入消費税」のカラムに格納する。また、伝票処理装置100は、仕入明細データ106bで仕入行番号が「1」の行において、仕入商品「K001」に案分された値引金額を「-300,000」を「値引金額」のカラムに格納し、この値引金額の消費税金額「-30,000」を「値引消費税金額」のカラムに格納する。また、伝票処理装置100は、仕入明細データ106bで仕入行番号が「1」の行において、仕入商品「K001」の値引前の仕入単価「4,500,000」を「値引前単価」のカラムに格納する。
【0051】
伝票処理装置100は、
図7に示す仕入伝票画面502で番号が2の行及び3の行についても、仕入明細データ106bにおいて仕入行番号が「2」の行と「3」の行を生成し、生成した行に対して番号が1の行と同様にして仕入番号、仕入商品、仕入数量、仕入単価、仕入金額、仕入消費税、値引金額、値引消費税金額、値引前単価を格納する。
【0052】
なお、
図7に示す仕入伝票画面502で番号が4の行については、値引のチェックマークがオフとなっているため、仕入番号が「4」の行で表示されている商品コード「YSU001」の商品(役務)については値引きが適用されない。このため、伝票処理装置100は、仕入伝票画面501で番号が4の行については、仕入明細データ106bで仕入行番号が「4」の行を生成し、「値引金額」、「値引消費税金額」及び「値引前単価」のカラムに「0」を格納する。また、伝票処理装置100は、仕入明細データ106bで仕入行番号が「4」の行においては、仕入伝票画面502で番号が4の行に表示されている仕入単価「1,000,000」を「仕入単価」のカラムに格納し、仕入伝票画面502で番号が4の行に表示されている仕入金額「1,000,000」を「仕入金額」のカラムに格納し、仕入伝票画面502で番号が4の行に表示されている仕入消費税「100,000」を「仕入消費税」のカラムに格納する。
【0053】
次に伝票処理装置100は、生成した仕入明細データ106bの「仕入商品」のカラムに格納されている商品コードを含む在庫移動データ106cを更新する。なお、伝票処理装置100は、生成した仕入明細データ106bの「仕入商品」のカラムに格納されている商品コードを含む在庫移動データ106cが記憶部106に記憶されていない場合、当該商品コードを含む在庫移動データ106cを新たに生成する。なお、在庫移動データ106cが生成又は更新される仕入商品は、商品マスタ106eにおいて、在庫管理フラグが「0:在庫管理する」となっている仕入商品である。
【0054】
伝票処理装置100は、例えば、商品コード「Z001」を含む在庫移動データ106cが記憶部106に記憶されている場合、
図9に示すように、生成した仕入番号と仕入伝票画面502で入力されている仕入日を含む2行目の行を追加し、仕入明細データ106bの3行目に格納されている仕入数量、仕入単価、仕入金額を在庫移動データ106cの2行目に格納する。
【0055】
伝票処理装置100は、商品マスタ106eにおいて在庫管理不要フラグが「0:在庫管理する」となっている商品については、月毎に月別在庫データ106dを更新する。例えば、伝票処理装置100は、商品コードが「Z001」の商品は在庫管理不要フラグが「0:在庫管理する」となっているため、在庫移動データ106cに基づいて月別在庫データ106dを更新する。例えば、在庫移動データ106cが
図2に示す状態である場合、この在庫移動データ106cに基づいて
図2に示すように月別在庫データ106dを更新する。オペレーターは、更新された月別在庫データ106dを参照することにより、仕入れた商品について月別の在庫と、値引きを加味した評価金額の確認を行うことができる。
【0056】
[3.実施形態の効果]
実施形態の伝票処理装置100によれば、伝票単位の値引きが仕入れた商品の単価に反映されるため、仕入れた商品の在庫を資産として計上する際に正確な管理を行うことができる。
【0057】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0058】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0059】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0060】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0061】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0062】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0063】
また、伝票処理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0064】
例えば、伝票処理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を伝票処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて伝票処理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部102を構成する。
【0065】
また、このコンピュータプログラムは、伝票処理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0066】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0067】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0068】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0069】
また、伝票処理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の伝票処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該伝票処理装置100として構成してもよい。また、伝票処理装置100は、当該伝票処理装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0070】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能付加に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、商品の仕入を行う建設業者や商品の製造を行う製造業者、小売業者等において有用である。
【符号の説明】
【0072】
100 伝票処理装置
102 制御部
102a 仕入伝票生成部
102b 値引金額取得部
102c 仕入単価算出部
102d 在庫移動データ生成部
102e 月別在庫データ生成部
102f 設定部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 仕入ヘッダデータ
106b 仕入明細データ
106c 在庫移動データ
106d 月別在庫データ
106e 商品マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置(キーボード)
114 出力装置(モニタ)
200 サーバ
300 ネットワーク
501、502 仕入伝票画面
511、512 明細入力画面
601 明細エリア