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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】管理方法、管理端末及び管理システム
(51)【国際特許分類】
   A01B 69/00 20060101AFI20241126BHJP
   G05D 1/43 20240101ALI20241126BHJP
【FI】
A01B69/00 301
G05D1/43
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021165525
(22)【出願日】2021-10-07
(65)【公開番号】P2023056265
(43)【公開日】2023-04-19
【審査請求日】2024-02-20
(73)【特許権者】
【識別番号】720001060
【氏名又は名称】ヤンマーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111202
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 周彦
(74)【代理人】
【識別番号】100187562
【弁理士】
【氏名又は名称】沼田 義成
(72)【発明者】
【氏名】西井 康人
(72)【発明者】
【氏名】山口 雄司
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秀崇
(72)【発明者】
【氏名】河合 進
(72)【発明者】
【氏名】大伴 章悟
(72)【発明者】
【氏名】荒木 信之
(72)【発明者】
【氏名】美記 陽之介
(72)【発明者】
【氏名】村山 昌章
【審査官】石川 信也
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-204544(JP,A)
【文献】特開2019-076098(JP,A)
【文献】特開2021-048826(JP,A)
【文献】特開2019-032682(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01B 69/00-69/08
G05D 1/43
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動走行が可能な作業車両を管理する管理方法であって、
前記作業車両を管理するアプリケーションを起動すると、前記アプリケーションによって、作業情報として基準線を取得して自動直進で作業を行う基準線作業項目を表示部に操作可能に表示し、前記基準線作業項目の操作に応じて、前記基準線を作成するための作成画面を前記表示部に表示する表示制御工程を有し、
前記表示制御工程は、前記作成画面において、前記基準線を測定する開始点を設定するための開始点設定操作部と、前記基準線を測定する終了点を設定するための終了点設定操作部とを操作可能に表示し、
前記開始点設定操作部の操作に応じて前記開始点を設定して前記作成画面に表示し、
前記開始点が設定された後、前記作業車両が所定距離以上移動すると、前記終了点設定操作部を操作可能に表示することを特徴とする管理方法。
【請求項2】
前記表示制御工程は、登録されている前記作業車両が2つ以上である場合、若しくは前記作業車両が登録されていない場合には、作業を行う前記作業車両を選択するための車両選択画面を前記表示部に表示し、前記車両選択画面で前記作業車両が選択されると、前記基準線作業項目の操作に応じて、前記作成画面を前記表示部に表示し、
一方、登録されている前記作業車両が1つである場合には、前記車両選択画面を表示することなく、前記基準線作業項目の操作に応じて、前記作成画面を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の管理方法。
【請求項3】
前記表示制御工程は、前記車両選択画面に編集操作部を操作可能に表示し、前記編集操作部が操作されると、登録されている前記作業車両を編集するための編集画面を前記表示部に表示することを特徴とする請求項2に記載の管理方法。
【請求項4】
前記表示制御工程は、前記車両選択画面において、前記作業車両の車両一覧と車両詳細欄とを表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の管理方法。
【請求項5】
前記表示制御工程は、前記作成画面において、前記作業車両の模擬図を表示し、
前記開始点が設定された後、前記作業車両の移動に応じて、前記模擬図を前記作成画面上で移動させ、前記作業車両の走行軌跡を前記作成画面に表示することを特徴とする請求項に記載の管理方法。
【請求項6】
前記表示制御工程は、前記作成画面において、設定された前記基準線を確定して当該基準線に基づく自動直進へ移行するための基準線作業開始操作部を表示し、
前記終了点が設定されると、前記基準線作業開始操作部を操作可能に表示することを特徴とする請求項1に記載の管理方法。
【請求項7】
自動走行が可能な作業車両を管理する管理端末であって、
前記作業車両を管理するアプリケーションを記憶する記憶部と、
前記アプリケーションを起動する制御装置と、
表示部と、を備え、
前記制御装置は、前記アプリケーションによって、作業情報として基準線を取得して自動直進で作業を行う基準線作業項目を前記表示部に操作可能に表示し、前記基準線作業項目の操作に応じて、前記基準線を作成するための作成画面を前記表示部に表示し、
更に、前記制御装置は、前記作成画面において、前記基準線を測定する開始点を設定するための開始点設定操作部と、前記基準線を測定する終了点を設定するための終了点設定操作部とを操作可能に表示し、
前記開始点設定操作部の操作に応じて前記開始点を設定して前記作成画面に表示し、
前記開始点が設定された後、前記作業車両が所定距離以上移動すると、前記終了点設定操作部を操作可能に表示することを特徴とする管理端末。
【請求項8】
自動走行が可能な作業車両を管理する管理システムであって、
前記作業車両を管理するアプリケーションを起動すると、前記アプリケーションによって、作業情報として基準線を取得して自動直進で作業を行う基準線作業項目を表示部に操作可能に表示し、前記基準線作業項目の操作に応じて、前記基準線を作成するための作成画面を前記表示部に表示し、
更に、前記作成画面において、前記基準線を測定する開始点を設定するための開始点設定操作部と、前記基準線を測定する終了点を設定するための終了点設定操作部とを操作可能に表示し、
前記開始点設定操作部の操作に応じて前記開始点を設定して前記作成画面に表示し、
前記開始点が設定された後、前記作業車両が所定距離以上移動すると、前記終了点設定操作部を操作可能に表示することを特徴とする管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動走行が可能な作業車両を管理する管理方法、管理端末及び管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンバイン等の作業車両によって圃場の作業を行うために、作業者は、作業車両や圃場を管理することが求められる。従来、作業車両に付属する端末に管理機能を持たせて、当該端末に備わる表示部等を利用して作業車両や圃場を管理する技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1の自動走行システムは、作業車両を目標経路に沿って自動走行させるものであって、トラクタに搭載された自動走行ユニットと無線通信可能に通信設定された携帯通信端末には、自動走行に関する各種の情報表示や入力操作等を可能にするマルチタッチ式の表示デバイス等が備えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2020-184973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
作業車両では、自動走行に関して様々な種類の作業項目が存在し、また、作業対象として複数の圃場が存在し、圃場毎に経路等の作業情報を設定することがある。しかしながら、従来の作業車両に備わる端末は、自動走行に関する各種情報の表示や入力を可能にしているが、作業項目の選択や作業情報の設定に対する操作性を考慮していない。そのため、作業者が、作業項目の選択や作業情報の設定等を要望通りに行うためには複雑な操作が必要となる。
【0006】
本発明は、作業項目の選択や作業情報の設定の操作性を向上することができる管理方法、管理端末及び管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の管理方法は、自動走行が可能な作業車両を管理する管理方法であって、前記作業車両を管理するアプリケーションを起動すると、前記アプリケーションによって、作業情報として基準線を取得して自動直進で作業を行う基準線作業項目を表示部に操作可能に表示し、前記基準線作業項目の操作に応じて、前記基準線を作成するための作成画面を前記表示部に表示する表示制御工程を有することを特徴とする。
【0008】
また、上記課題を解決するために、本発明の管理端末は、自動走行が可能な作業車両を管理する管理端末であって、前記作業車両を管理するアプリケーションを記憶する記憶部と、前記アプリケーションを起動する制御装置と、表示部と、を備え、前記制御装置は、前記アプリケーションによって、作業情報として基準線を取得して自動直進で作業を行う基準線作業項目を前記表示部に操作可能に表示し、前記基準線作業項目の操作に応じて、前記基準線を作成するための作成画面を前記表示部に表示することを特徴とする。
【0009】
また、上記課題を解決するために、本発明の管理システムは、自動走行が可能な作業車両を管理する管理システムであって、前記作業車両を管理するアプリケーションを起動すると、前記アプリケーションによって、作業情報として基準線を取得して自動直進で作業を行う基準線作業項目を表示部に操作可能に表示し、前記基準線作業項目の操作に応じて、前記基準線を作成するための作成画面を前記表示部に表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、作業項目の選択や作業情報の設定の操作性を向上することができる管理方法、管理端末及び管理システムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係る管理システムを示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態に係る管理端末における第1車両登録画面の例を示す正面図である。
図3】本発明の実施形態に係る管理端末における第2車両登録画面の例を示す正面図である。
図4】本発明の実施形態に係る管理端末における自宅登録画面の例を示す正面図である。
図5】本発明の実施形態に係る管理端末におけるメニュー画面の例を示す正面図である。
図6】本発明の実施形態に係る管理端末における車両選択画面の例を示す正面図である。
図7】本発明の実施形態に係る管理端末における圃場取得画面の例を示す正面図である。
図8】本発明の実施形態に係る管理端末における計測前の最外周計測画面の例を示す正面図である。
図9】本発明の実施形態に係る管理端末における計測中の最外周計測画面の例を示す正面図である。
図10】本発明の実施形態に係る管理端末における圃場登録画面の例を示す正面図である。
図11】本発明の実施形態に係る管理端末における作業領域作成画面の例を示す正面図である。
図12】本発明の実施形態に係る管理端末において、最外周計測の計測点データの直線近似に対して設定される最小長さ及び許容誤差の例を示す概要図である。
図13】本発明の実施形態に係る管理端末における圃場角編集画面の例を示す正面図である。
図14】本発明の実施形態に係る管理端末における圃場角追加画面の例を示す正面図である。
図15】本発明の実施形態に係る管理端末において、最外周計測の計測点データから直線近似された複数の直線の例を示す概要図である。
図16】本発明の実施形態に係る管理端末における圃場角削除画面の例を示す正面図である。
図17】本発明の実施形態に係る管理端末における入口設定画面の例を示す正面図である。
図18】本発明の実施形態に係る管理端末における入口編集画面の例を示す正面図である。
図19】本発明の実施形態に係る管理端末における作業領域登録画面の例を示す正面図である。
図20】本発明の実施形態に係る管理端末における作業領域選択画面の例を示す正面図である。
図21】本発明の実施形態に係る管理端末における作業前の枕地直進作業画面の例を示す正面図である。
図22】本発明の実施形態に係る管理端末における作業前の枕地直進作業画面の他の例を示す正面図である。
図23】本発明の実施形態に係る管理端末における作業中の枕地直進作業画面の例を示す正面図である。
図24】本発明の実施形態に係る管理端末における作業後の枕地直進作業画面の例を示す正面図である。
図25】本発明の実施形態に係る管理端末における作業中の枕地直進作業画面の他の例を示す正面図である。
図26】本発明の実施形態に係る管理端末における作業方向設定画面の例を示す正面図である。
図27】本発明の実施形態に係る管理端末における排出位置設定画面の例を示す正面図である。
図28】本発明の実施形態に係る管理端末における経路パターン選択画面の例を示す正面図である。
図29】本発明の実施形態に係る管理端末における作業経路確認画面の例を示す正面図である。
図30】本発明の実施形態に係る管理端末における作業経路提示画面の例を示す正面図である。
図31】本発明の実施形態に係る管理端末における開始条件を満たしていない場合の自動刈取走行の作業画面の例を示す正面図である。
図32】本発明の実施形態に係る管理端末における開始条件を満たした場合の自動刈取走行の作業画面の例を示す正面図である。
図33】本発明の実施形態に係る管理端末における作業中の自動刈取走行の作業画面の例を示す正面図である。
図34】本発明の実施形態に係る管理端末における排出走行前の自動刈取走行の作業画面の例を示す正面図である。
図35】本発明の実施形態に係る管理端末における作業中の自動刈取走行の作業画面の他の例を示す正面図である。
図36】本発明の実施形態に係る管理端末における走行情報設定画面の例を示す正面図である。
図37】本発明の実施形態に係る管理端末における操作パネル画面の例を示す正面図である。
図38】本発明の実施形態に係る管理端末における作業前の基準線設定画面の例を示す正面図である。
図39】本発明の実施形態に係る管理端末におけるA点設定後の基準線設定画面の例を示す正面図である。
図40】本発明の実施形態に係る管理端末における移動後の基準線設定画面の例を示す正面図である。
図41】本発明の実施形態に係る管理端末におけるB点設定後の基準線設定画面の例を示す正面図である。
図42】本発明の実施形態に係る管理端末における開始条件を満たしていない場合の自動直進の作業画面の例を示す正面図である。
図43】本発明の実施形態に係る管理端末における開始条件を満たしていない場合の自動直進の作業画面の他の例を示す正面図である。
図44】本発明の実施形態に係る管理端末における開始条件を満たした場合の自動直進の作業画面の例を示す正面図である。
図45】本発明の実施形態に係る管理端末における作業中の自動直進の作業画面の例を示す正面図である。
図46】本発明の実施形態に係る管理端末における作業中の自動直進の作業画面の他の例を示す正面図である。
図47】本発明の実施形態に係る管理端末における圃場一覧画面の例を示す正面図である。
図48】本発明の実施形態に係る管理端末における作業領域一覧画面の例を示す正面図である。
図49】本発明の実施形態に係る管理端末における作業経路の作業情報一覧画面の例を示す正面図である。
図50】本発明の実施形態に係る管理端末における基準線の作業情報一覧画面の例を示す正面図である。
図51】本発明の実施形態に係る管理端末における登録情報編集画面の例を示す正面図である。
図52】本発明の実施形態に係る管理端末における圃場情報編集画面の例を示す正面図である。
図53】本発明の実施形態に係る管理端末における作業領域編集画面の例を示す正面図である。
図54】本発明の実施形態に係る管理端末における作業経路の作業情報編集画面の例を示す正面図である。
図55】本発明の実施形態に係る管理端末における基準線の作業情報編集画面の例を示す正面図である。
図56】本発明の実施形態に係る管理端末における作業履歴確認画面の例を示す正面図である。
図57】本発明の実施形態に係る管理端末における各種設定画面の例を示す正面図である。
図58】本発明の他の実施形態に係る管理端末におけるメニュー画面の例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態である管理システム1について図面を参照して説明する。管理システム1は、自動走行が可能な作業車両を管理するものであって、例えば、図1に示すように、作業車両としてコンバイン2等の農作業機械を有し、コンバイン2に付属される管理端末3を有する。管理システム1は、作業者が使用する作業車両や圃場を管理するように構成される。
【0013】
作業車両であるコンバイン2は、圃場に対し刈取等の農作業を行うものである。コンバイン2は、通信装置(図示せず)を備えていて、対応する管理端末3と無線通信可能に接続される。コンバイン2は、走行しながら圃場の農作業を行うと同時に、コンバイン2に搭載されたGNSSアンテナのGNSS情報、すなわち、コンバイン2の自車位置を計測し、計測点データとして管理端末3へと送信する。
【0014】
なお、コンバイン2は、予め設定された作業経路に沿って自動刈取走行を行う自動走行車両として構成される。コンバイン2は、対応する管理端末3から圃場情報及び作業情報を受信して、これらの圃場情報や作業情報に従って自動刈取走行を行うように制御する。また、コンバイン2は、走行や作業(刈取等)に関する設定情報として作業車両データを有していて、作業車両データに基づいて自動刈取走行を制御する。
【0015】
圃場情報は、例えば、圃場最外周の形状、大きさ及び位置情報(座標等)等や、圃場最外周を構成する計測点データ、圃場で作業を行う作業領域の形状、大きさ及び位置情報(座標等)等を含む。また、圃場情報は、圃場の住所、圃場情報の登録名及び登録日、作業領域の登録名及び登録日等を含む。作業情報は、圃場(圃場情報)に対応付けられ、例えば、作業領域の作業に用いた作業経路又は基準線を含み、また、作業経路及び基準線は、それぞれ登録名や登録日、位置情報を含む。更に、作業領域は、入口や排出位置を含んでよく、作業経路や基準線は、開始点(例えば、A点又は開始位置)や終了点(例えば、B点又は終了位置)を含んでよい。
【0016】
なお、管理端末3では、1つ以上の圃場情報が登録され、1つの圃場情報に対して1つ以上の作業領域が対応付けて登録され、1つの作業領域に対して1つ以上の作業経路又は基準線等の作業情報が対応付けて登録される。
【0017】
作業車両データは、例えば、コンバイン2の車両種別毎に異なる型番や最大刈取条数を含む。また、作業車両データは、コンバイン2の様々なオプション品の装着状況を含み、例えば、オプション品には、補助デバイダ、延長オーガ、ラダー、集束装置等がある。
【0018】
コンバイン2は、自動走行を伴う作業として、圃場情報又は作業情報を新たに取得して作業を行う未取得作業や、取得済みの圃場情報又は作業情報に基づいて作業を行う既取得作業を行う。未取得作業には、圃場情報として圃場形状を取得して作業を行う新規圃場作業や、作業情報として基準線を設定して自動直進で作業を行う基準線作業がある。既取得作業には、圃場情報として既に取得した圃場形状に基づいて作業を行う既取得圃場作業や、作業情報として既に取得した作業経路(例えば、作業中の作業経路であって、作業を中断した作業経路等)に基づいて作業を行う既取得経路作業がある。
【0019】
例えば、コンバイン2は、自動刈取走行を伴う作業として、圃場に関する圃場情報を取得又は選択して作業を行う第1作業と、既に取得した作業経路に基づいて作業を行う第2作業と、基準線を取得して自動直進で作業を行う第3作業との何れかを行う。
【0020】
第1作業において圃場情報を取得する場合、自動刈取走行を行う前に、コンバイン2は、圃場の作業領域の最外周に沿って、手動操作に応じた刈取走行を行うことによって、圃場最外周の形状、大きさ及び位置情報(座標等)を算出するために圃場最外周の各位置の計測点データを計測し、すなわち、最外周計測を行う。コンバイン2は、最外周計測で取得した各位置の計測点データを管理端末3へ送信する。
【0021】
第1作業において圃場情報を選択する場合、自動刈取走行を行う前に、コンバイン2は、管理端末3で選択された圃場情報を管理端末3から受信する。
【0022】
第1作業では、コンバイン2は、上記のように取得又は選択した圃場情報に基づいて、作業領域の最外周の各辺に沿った自動直進を行うことにより枕地を形成し、このとき、枕地の内側で自動刈取走行の対象となる未刈領域の形状、大きさ及び位置情報(座標等)を算出するために枕地最内周の各位置の計測点データを計測する。コンバイン2は、枕地最内周の各位置の計測点データを管理端末3へ送信する。
【0023】
更に、第1作業では、コンバイン2は、管理端末3によって圃場情報に基づいて作成された作業経路を管理端末3から受信し、当該作業経路に基づいて未刈領域の自動刈取走行を行う。作業経路の経路パターンは、未刈領域において複数の行程を往復する往復刈りや、未刈領域の内周に沿った行程の周回を中央側にずらしながら繰り返す回り刈りから選択される。
【0024】
第2作業では、前提として、コンバイン2は、第1作業によって自動刈取走行を開始してから、途中で自動刈取走行を中断した場合に、管理端末3が中断した自動刈取走行に係る作業経路を前回経路として記憶しておく。コンバイン2は、前回経路を管理端末3から受信すると、当該前回経路に基づいて自動刈取走行を再開する。
【0025】
第3作業では、自動刈取走行を行う前に、コンバイン2は、基準線のA点とB点との間で、手動操作に応じた刈取走行を行い、基準線のA点及びB点を含む作業情報を管理端末3へ送信する。コンバイン2は、管理端末3によって基準線の作業情報に基づいて作成された作業経路を管理端末3から受信し、当該作業経路に基づいて自動刈取走行を行う。
【0026】
管理端末3は、対応する作業車両であるコンバイン2を遠隔操作可能な端末であり、例えば、タッチパネルを備えるタブレット端末、スマートフォンやノート型のパーソナルコンピュータ等で構成される。管理端末3は、対応するコンバイン2を管理、操作するアプリケーションを予め搭載している。
【0027】
なお、管理端末3は、コンバイン2以外の作業車両を管理、操作する他のアプリケーションを搭載してもよく、また、コンバイン2を含む複数種類の作業車両や複数の圃場を管理する他のアプリケーションを搭載してもよい。
【0028】
また、以下に説明する管理端末3には、作業者が使用するコンバイン2に固有の登録車両情報(アクティベーションキー)を予め書き込んでおくものとする。登録車両情報は、発行サーバ(図示せず)から発行される情報であって、発行サーバに登録される。管理端末3は、複数種類の作業車両のアプリケーションを搭載する場合には、各作業車両の登録車両情報を登録してよいが、作業車両の各種類に対して登録できる登録車両情報は、1つの型番(種別情報)の作業車両のみである。このように登録された型番の作業車両が、管理端末3においてアクティベーション状態となる。登録車両情報は、コンバイン2等の作業車両のアプリケーションが管理端末3にインストールされる際に、作業車両のアプリケーション内のデータベースに対して書き込まれる。登録車両情報は、例えば、作業車両のアプリケーションのアプリ名、作業車両の自動走行に関する契約情報や、作業車両毎に割り当てられる作業車両識別情報(シリアルナンバー)、作業車両に備わる障害物センサ状態等を有する。なお、作業車両のアプリケーションは、バックアップ機能として、登録車両情報を管理サーバ(図示せず)へ送信して格納する。
【0029】
管理端末3は、図1に示すように、CPU等のコンピュータで構成される制御装置10を備えていて、制御装置10は、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等の記憶部11や、外部機器と通信を行う通信部12に接続されている。また、管理端末3は、様々な情報を表示して作業者に出力するためのタッチパネルやモニタ等の表示部13を備え、また、作業者からの様々な情報の入力操作を受け付けるためのタッチパネルや操作キー等の入力部14を備える。
【0030】
記憶部11は、管理端末3の各種構成要素及び各種機能を制御するためのプログラムやデータを記憶し、制御装置10が、記憶部11に記憶されたプログラムやデータに基づいて演算処理を実行することにより、管理端末3の各種構成要素及び各種機能を制御する。記憶部11は、例えば、管理端末3を管理、操作するアプリケーションを記憶している。また、記憶部11は、アプリケーションによって登録されるコンバイン2の作業車両データを記憶していて、管理端末3に対応しているコンバイン2の作業車両データだけでなく、他のコンバイン2の作業車両データも記憶することができる。更に、記憶部11は、アプリケーションによって登録される作業者の自宅情報を記憶している。
【0031】
また、記憶部11は、コンバイン2による過去の作業でアプリケーションによって作成された圃場情報や作業情報を記憶している。記憶部11は、1つ以上の圃場情報を記憶し、1つの圃場情報には1つ以上の作業領域を対応付けて記憶し、1つの作業領域に対して1つ以上の作業経路又は基準線等の作業情報を対応付けて記憶する。
【0032】
通信部12は、無線通信アンテナを介して、コンバイン2の通信装置や管理サーバと無線通信可能に接続される。制御装置10は、通信部12を制御してコンバイン2の通信装置や管理サーバと無線通信を行い、通信装置や管理サーバとの間で各種情報を送受信する。
【0033】
制御装置10は、管理端末3の起動に応じて、あるいは入力部14の操作に応じて、アプリケーションを起動する。アプリケーションを実行する制御装置10は、アプリケーションの様々な画面を表示部13に表示する表示制御部20として動作する。また、アプリケーションを実行する制御装置10は、アプリケーションの各画面上の操作に応じて、アプリケーションの各機能を実行する機能制御部21として動作する。なお、表示制御部20及び機能制御部21は、本発明に係る管理方法の表示制御工程及び機能制御工程を実現するものである。
【0034】
以下、表示制御部20及び機能制御部21の機能について説明する。
【0035】
アプリケーションを初回起動するとき、表示制御部20は、コンバイン2に固有の登録車両情報(アクティベーションキー)を登録する登録車両情報入力画面(図示せず)を表示部13に表示する。登録車両情報入力画面において入力部14の操作に応じて登録車両情報が入力されると、機能制御部21は、入力された登録車両情報を管理サーバへ送信する。管理サーバは、入力された登録車両情報が有効であるか否かを判定し、その判定結果を管理端末3へ送信する。登録車両情報の判定結果が有効でない場合、表示制御部20は、判定結果が有効でない旨のエラー画面(図示せず)を表示部13に表示する。一方、登録車両情報の判定結果が有効である場合、制御装置10は、アプリケーションを正常起動する。
【0036】
アプリケーションを正常起動すると、制御装置10は、管理端末3にコンバイン2の作業車両データが登録されているか否かを判定し、登録されていない場合、初期登録として作業車両データの登録動作をするために、表示制御部20は、図2に示すように、第1車両登録画面30を表示部13に表示する。表示制御部20は、第1車両登録画面30において、コンバイン2の型番や最大刈取条数の異なる複数の車両種別項目31を選択操作可能に表示する。車両種別項目31は、文字や標識等によって型番や最大刈取条数を識別可能に表示する。また、表示制御部20は、第1車両登録画面30で車両種別項目31の選択操作を確定するための確定ボタン32を表示する。
【0037】
表示制御部20は、第1車両登録画面30で車両種別項目31の選択操作が確定すると、初期登録として作業車両データの登録動作をするために、図3に示すように、第2車両登録画面40を表示部13に表示する。表示制御部20は、第2車両登録画面40において、コンバイン2の様々なオプション品の装着状況項目41を選択操作可能に表示する。例えば、オプション品は、補助デバイダ、延長オーガ、ラダー、集束装置等がある。また、表示制御部20は、第2車両登録画面40において、コンバイン2の車幅や車両長さを提示する。更に、表示制御部20は、第2車両登録画面40において、作業車両データの登録名を入力するための登録名入力欄42を表示する。また、表示制御部20は、第2車両登録画面40で入力した作業車両データの登録を確定するための確定ボタン43を表示する。
【0038】
第2車両登録画面40で確定ボタン43が選択操作されると、機能制御部21は、第1車両登録画面30及び第2車両登録画面40で入力した作業車両データを、作業者及び管理端末3に対応付けて記憶部11に記憶して登録する。なお、上記の第1車両登録画面30及び第2車両登録画面40を用いた作業車両データの登録動作は、管理端末3に対応するコンバイン2以外の他のコンバイン2の作業車両データを登録するために、アプリケーションの起動後に行われてもよい。
【0039】
また、アプリケーションを起動すると、制御装置10は、管理端末3に作業者の自宅情報が登録されているか否かを判定し、登録されていない場合、表示制御部20は、初期登録として自宅情報の登録動作をするために、図4に示すように、自宅登録画面50を表示部13に表示する。
【0040】
また、表示制御部20は、自宅登録画面50において、地図データに基づく地図を表示する地図欄51を有し、自宅登録画面50で入力した自宅情報の登録を確定するための確定ボタン52を表示する。確定ボタン52が選択操作されると、機能制御部21は、自宅登録画面50で入力した自宅情報を、作業者及び管理端末3に対応付けて記憶部11に記憶して登録する。
【0041】
なお、上記の自宅登録画面50を用いた自宅情報の登録動作は、第1車両登録画面30及び第2車両登録画面40で作業車両データが登録されたときに行われてもよく、あるいは、アプリケーションの起動後の編集動作で行われてもよい。
【0042】
アプリケーションの正常起動後、管理端末3にコンバイン2の作業車両データが登録されている場合、又は上記の初期登録によって第1車両登録画面30及び第2車両登録画面40で作業車両データが登録された場合、表示制御部20は、コンバイン2による圃場での作業の選択動作をするために、図5に示すように、メニュー画面60を表示部13に表示する。なお、表示制御部20は、各画面において、メニュー項目26を選択操作可能に表示していて、各画面でメニュー項目26が選択操作されると、メニュー画面60を表示部13に表示する。
【0043】
表示制御部20は、メニュー画面60において、コンバイン2による圃場での作業に関する複数の作業項目として、圃場に関する圃場情報を取得又は選択して作業を行う第1作業を行うための第1作業項目61と、既に取得した作業経路に基づいて作業を行う第2作業を行うための第2作業項目62と、基準線を取得して自動直進で作業を行う第3作業を行うための第3作業項目63とを表示する。複数の作業項目は、表示部13の上下方向の中央で左右方向に並べて、文字や標識等によって作業内容を識別可能に表示する。
【0044】
また、表示制御部20は、メニュー画面60において、圃場及び経路の登録情報に関する登録情報項目64と、圃場での作業履歴に関する作業履歴項目65と、コンバイン2の設定に関する設定項目66とを選択操作可能に表示する。更に、登録情報項目64、作業履歴項目65及び設定項目66は、複数の作業項目に対して上下方向又は左右方向の一方側、例えば、下側に並べて表示し、文字や標識等によって内容を識別可能に表示する。なお、複数の作業項目は、登録情報項目64、作業履歴項目65及び設定項目66よりも大きく表示する。
【0045】
メニュー画面60において、第1作業項目61は、圃場情報を新たに取得して作業を行うための未取得作業項目と、取得済みの圃場情報に基づいて作業を行うための既取得作業項目とを兼ねている。換言すれば、第1作業項目61は、圃場情報として圃場形状を取得して作業を行うための新規圃場作業項目と、圃場情報として既に取得した圃場形状に基づいて作業を行うための既取得圃場作業項目とを兼ねている。具体的には、後述する圃場取得画面80における新規取得ボタン83が、未取得作業項目や新規圃場作業項目となり、選択確定ボタン84が、既取得作業項目や既取得圃場作業項目となる。
【0046】
メニュー画面60で第1作業項目61が選択操作されると、圃場情報を取得又は選択する前に、機能制御部21は、自動刈取走行の第1作業を行うコンバイン2を選択するために、管理端末3に登録されているコンバイン2の有無、すなわち、記憶部11に記憶されている作業車両データの有無を判定する。管理端末3に登録されているコンバイン2が1つである場合には、機能制御部21は、当該コンバイン2の作業車両データを記憶部11から読み出して、第1作業を行うコンバイン2として確定する。
【0047】
一方、管理端末3に登録されているコンバイン2が2つ以上である場合、若しくは、管理端末3にコンバイン2が登録されていない場合には、表示制御部20は、図6に示すように、自動刈取走行の第1作業を行うコンバイン2を選択するための車両選択画面70を表示部13に表示する。表示制御部20は、車両選択画面70において、車両一覧71と、車両詳細欄72と、編集ボタン73と、確定ボタン74とを表示する。
【0048】
表示制御部20は、車両選択画面70の車両一覧71において、記憶部11に記憶された作業車両データの各コンバイン2を一覧表示し、何れかのコンバイン2を選択操作可能にする。表示制御部20は、車両一覧71の各コンバイン2として、作業車両データの内容を簡易表示し、例えば、コンバイン2の登録名、登録日等を表示する。表示制御部20は、車両一覧71の各コンバイン2の表示順を、名前順又は登録順に切替可能にするとよい。
【0049】
表示制御部20は、車両選択画面70の車両詳細欄72において、車両一覧71で選択されたコンバイン2の作業車両データの内容を詳細表示し、例えば、コンバイン2の型番や、補助デバイダ、延長オーガ、ラダー、集束装置等のオプション品の装着状況、車幅や車両長さ等を提示する。
【0050】
車両選択画面70において、編集ボタン73が選択操作されると、表示制御部20は、車両一覧71で選択されたコンバイン2の作業車両データについて、上記した図2及び図3に示す第1車両登録画面30及び第2車両登録画面40と同等の編集画面を表示し、当該作業車両データの編集操作を可能にする。車両選択画面70において、確定ボタン74が選択操作されると、機能制御部21は、車両一覧71で選択された作業車両データを、第1作業を行うコンバイン2として確定する。
【0051】
第1作業を行うコンバイン2を確定すると、表示制御部20は、図7に示すように、第1作業を行う圃場の圃場情報を取得又は選択するための圃場取得画面80を表示部13に表示する。表示制御部20は、圃場取得画面80において、圃場一覧81と、地図欄82と、新規取得ボタン83と、選択確定ボタン84とを表示する。なお、図7では、地図欄82と、圃場一覧81、新規取得ボタン83及び選択確定ボタン84を含む欄とを同時表示する例を示しているが、操作に応じて何れか一方を表示するように切り替えてもよい。
【0052】
表示制御部20は、圃場取得画面80の圃場一覧81において、記憶部11に記憶された既取得の圃場情報を一覧表示し、何れかの圃場情報を選択操作可能にする。表示制御部20は、圃場一覧81の各圃場情報として、圃場情報の内容を簡易表示し、例えば、圃場の登録名、住所、登録日、自車位置からの距離等を表示する。表示制御部20は、圃場一覧81の各圃場情報の表示順を、距離順、名前順又は登録順に切替可能にするとよい。
【0053】
表示制御部20は、圃場取得画面80の地図欄82において、地図データに基づく地図を表示すると共に、記憶部11に記憶された圃場情報に基づいて既取得の圃場を地図上に強調表示し、例えば、圃場形状の外周を点線等で表示する。表示制御部20は、地図欄82において、地図上でコンバイン2のGNSS情報に基づくコンバイン2の自車位置にコンバイン2の模擬図82a(アイコン)を表示する。表示制御部20は、圃場一覧81で選択操作された圃場を、地図欄82において他の圃場から識別可能に強調表示し、例えば、他の圃場と異なる色で等で表示する。表示制御部20は、圃場一覧81及び地図欄82において、前回作業した圃場を他の圃場から識別可能に強調表示し、例えば、前回作業した圃場のみに前回作業標識86を付して表示する。
【0054】
なお、表示制御部20は、圃場取得画面80の地図欄82において、選択された圃場が中心となるように地図を表示する。また、表示制御部20は、地図欄82において、自宅位置ボタン87や自車位置ボタン88を選択操作可能に表示する。自宅位置ボタン87が操作される毎に、表示制御部20は、地図欄82の地図の中心を、選択された圃場と自宅情報に基づく自宅位置とで切り替える。自車位置ボタン88が操作される毎に、表示制御部20は、地図欄82の地図の中心を、選択された圃場とコンバイン2のGNSS情報に基づくコンバイン2の自車位置とで切り替える。
【0055】
また、圃場取得画面80で、コンバイン2自車位置の近辺に既取得の圃場情報がない場合、表示制御部20は、新規取得ボタン83を操作して新規に圃場情報を取得するような推奨表示をするとよい。
【0056】
圃場取得画面80で新規取得ボタン83が選択操作されると、表示制御部20は、図8に示すように、圃場情報の取得を開始する開始画面として、コンバイン2が第1作業で最外周計測を行うための最外周計測画面90を表示部13に表示する。表示制御部20は、計測開始前の最外周計測画面90において、地図欄91と、開始条件欄92と、計測開始ボタン93とを表示する。
【0057】
表示制御部20は、最外周計測画面90の地図欄91において、地図データに基づく地図を表示すると共に、地図上でコンバイン2のGNSS情報に基づくコンバイン2の自車位置にコンバイン2の模擬図91a(アイコン)を表示する。また、地図欄91には、自宅位置ボタン87や自車位置ボタン88が選択操作可能に表示される。
【0058】
表示制御部20は、最外周計測画面90の開始条件欄92において、圃場情報の取得を開始するための開始条件であって、第1作業の最外周計測を行うための開始条件を提示する。開始条件には、例えば、コンバイン2の刈取スイッチがオン状態であること等がある。表示制御部20は、最外周計測画面90において、最外周計測の開始条件が満たされている場合に、計測開始ボタン93を選択操作可能にする一方、最外周計測の開始条件が満たされていない場合に、計測開始ボタン93を選択操作不能にする。例えば、コンバイン2の刈取スイッチの状態を管理端末3が受信して、表示制御部20は、刈取スイッチがオン状態か否かを判定することで、開始条件が満たされているか否かを判定する。なお、表示制御部20は、開始条件が満たされているか否かを、開始条件欄92や計測開始ボタン93の色等の表示形式の切り替えによって、識別可能にしてもよい。
【0059】
最外周計測画面90において計測開始ボタン93が選択操作されると、機能制御部21は、最外周計測の開始指示をコンバイン2へ送信し、コンバイン2は、最外周計測を開始する。コンバイン2は、手動操作に応じた刈取走行を行いながら、コンバイン2のGNSS情報(自車位置)を計測点データとして管理端末3へ送信し、機能制御部21は、コンバイン2の自車位置をコンバイン2から受信する。
【0060】
コンバイン2が最外周計測を行っている間、機能制御部21は、計測点データに基づいてコンバイン2の走行軌跡を計測し、表示制御部20は、最外周計測画面90を圃場情報の取得を行う計測画面に切り替え、図9に示すように、計測中の最外周計測画面90において、地図欄91と、計測状態欄97と、再計測ボタン98と、計測完了ボタン99とを表示する。
【0061】
表示制御部20は、計測中の最外周計測画面90の地図欄91において、地図データに基づく地図を表示すると共に、地図上でコンバイン2のGNSS情報に基づくコンバイン2の自車位置にコンバイン2の模擬図91a(アイコン)を表示し、更に、コンバイン2の走行軌跡を表示し、計測状態欄97に「計測中」等の計測状態を表記する。また、地図欄91には、自宅位置ボタン87や自車位置ボタン88が選択操作可能に表示される。
【0062】
最外周計測画面90において再計測ボタン98が選択操作されると、機能制御部21は、最外周計測をやり直すために、最外周計測の終了指示をコンバイン2へ送信し、コンバイン2は、最外周計測を終了する。機能制御部21は、計測点データに基づく走行軌跡を破棄し、表示制御部20は、計測開始前の最外周計測画面90を表示部13に表示する。
【0063】
最外周計測画面90において計測完了ボタン99が選択操作されると、機能制御部21は、最外周計測の完了指示をコンバイン2へ送信し、コンバイン2は、最外周計測を完了する。計測状態が正常のままで最外周計測を完了すると、機能制御部21は、計測点データに基づく走行軌跡を、圃場の最外周の仮形状(仮外周形状)として記憶部11に記憶し、表示制御部20は、最外周計測の結果に基づいて、圃場最外周の形状、大きさ及び位置情報(座標等)や圃場最外周を構成する計測点データを圃場情報として登録するための圃場登録画面100を表示部13に表示する。表示制御部20は、図10に示すように、圃場登録画面100において、地図欄101と、登録名入力欄102と、再計測ボタン103と、確定ボタン104とを表示する。
【0064】
表示制御部20は、圃場登録画面100の地図欄101において、地図データに基づく地図を表示すると共に、地図上で最外周計測の結果である仮外周形状101a(圃場形状)を表示し、更に、コンバイン2のGNSS情報に基づくコンバイン2の自車位置にコンバイン2の模擬図101b(アイコン)を表示する。また、地図欄101には、自宅位置ボタン87や自車位置ボタン88が選択操作可能に表示される。表示制御部20は、圃場登録画面100の登録名入力欄102において、圃場情報の圃場の登録名の入力を受け付ける。
【0065】
圃場登録画面100において再計測ボタン103が選択操作されると、機能制御部21は、計測点データに基づく走行軌跡を破棄し、表示制御部20は、計測開始前の最外周計測画面90を表示部13に表示する。
【0066】
圃場登録画面100において確定ボタン104が選択操作されると、機能制御部21は、最外周計測の結果である仮外周形状101aに基づいて圃場最外周の形状、大きさ及び位置情報(座標等)や圃場最外周を構成する計測点データを確定し、登録名入力欄102に入力された圃場登録名と対応付けて圃場情報として登録し、記憶部11に記憶する。
【0067】
表示制御部20は、圃場登録画面100の確定ボタン104の選択操作に応じて、図11に示すように、最外周計測の結果の圃場における作業領域を作成するための作業領域作成画面110を表示部13に表示する。表示制御部20は、作業領域作成画面110において、地図欄111と、圃場角編集ボタン112と、補間点全選択ボタン113と、全点選択解除ボタン114と、1点選択解除ボタン115と、刈取条間選択欄116と、確定ボタン117とを表示する。
【0068】
表示制御部20は、作業領域作成画面110の地図欄111において、地図データに基づく地図を表示すると共に、圃場登録画面100で登録した圃場情報に関して、圃場最外周に基づく圃場形状111aと、計測点データを示す計測点111bと、圃場における作業領域の作業領域形状111cとを表示する。また、地図欄111には、自宅位置ボタン87や自車位置ボタン88が選択操作可能に表示される。
【0069】
表示制御部20は、地図欄111において、作業領域形状111cを構成する各辺の長さや、作業領域の面積も提示する。機能制御部21は、計測点データで構成される圃場最外周の各辺を検出し、各辺を構成する計測点データを直線近似することで、矩形状の作業領域形状111cの各辺を算出する。機能制御部21は、圃場形状111aの各角を圃場角111dとして設定し、表示制御部20は、地図上に圃場角111dを表示する。なお、圃場角111dが編集された場合には、表示制御部20は、編集された圃場角111d及び編集後の圃場角111dに基づく作業領域形状111cを作業領域作成画面110に表示する。
【0070】
なお、圃場の最外周計測を行うとき、圃場の角部では、直角に旋回せずに、圃場最外周の各辺に沿わない走行を行うことがある。そこで、機能制御部21は、圃場最外周の各辺に沿わない走行で得られる計測点データを、作業領域形状111cの各辺の算出に適用されないようにする。具体的には、機能制御部21は、図12に示すように、直線近似の最小長さ111e(例えば、15m)を設定していて、最小長さ111eの範囲に含まれる計測点データを直線近似することで直線を算出する。また、機能制御部21は、最小長さ111eの範囲に含まれる計測点データと、算出された直線の延長線上に含まれる計測点データとを直線近似することで、より適切な直線を再算出する。このとき、機能制御部21は、図12に示すように、直線近似の許容誤差111fを設定していて、先に算出された直線から許容誤差111f以上離れた計測点データは、直線を算出する計測点データに含めないようにする。表示制御部20は、作業領域作成画面110において、近似直線を構成する計測点データと、近似直線を構成しない計測点データとを識別可能に表示し、例えば、前者を黒丸で表示する一方、後者を白抜き丸で表示してもよい。直線近似の最小長さ111e及び許容誤差111fは、予め設定されていてもよく、あるいは、作業領域作成画面110において任意に設定操作可能にしてもよい。
【0071】
作業領域作成画面110において圃場角編集ボタン112が選択操作されると、表示制御部20は、作業領域形状111cの圃場角111dを編集するための圃場角編集画面120を表示部13に表示する。表示制御部20は、図13に示すように、圃場角編集画面120において、圃場角追加ボタン121と、圃場角削除ボタン122とを選択操作可能に表示する。
【0072】
圃場角編集画面120において圃場角追加ボタン121が選択操作されると、表示制御部20は、圃場形状の圃場角を追加するための圃場角追加画面130を表示部13に表示する。表示制御部20は、図14に示すように、圃場角追加画面130において、地図欄131と、全点選択解除ボタン132と、1点選択解除ボタン133と、追加確定ボタン134と、キャンセルボタン135とを選択操作可能に表示する。
【0073】
表示制御部20は、圃場角追加画面130の地図欄131において、圃場最外周を構成する計測点データを示す計測点131aと、既に設定されている圃場角131bとを表示する。表示制御部20は、地図欄131上で計測点131aを選択操作可能としていて、計測点131aのうち2つの計測点131eを選択操作(タッチ操作)することで、2つの計測点131aを結ぶガイドライン131cを設定表示し、地図欄131上に2つのガイドライン131cを設定表示して、2つのガイドライン131cの交点に追加候補131dを設定する。
【0074】
表示制御部20は、圃場角追加画面130において全点選択解除ボタン132が選択操作されると、全ての計測点131aの選択を解除し、圃場角追加画面130において1点選択解除ボタン133が選択操作されると、選択操作されている計測点131aの選択を解除する。圃場角追加画面130において追加確定ボタン134が選択操作されると、表示制御部20は、2つのガイドライン131cの交点に設定された追加候補131dを圃場角に追加確定して圃場情報に追加し、表示制御部20は、作業領域作成画面110を表示部13に表示する。圃場角追加画面130においてキャンセルボタン135が選択操作されると、機能制御部21は、追加候補131dに拘わらず圃場角を追加せずに、表示制御部20は、作業領域作成画面110を表示部13に表示する。
【0075】
本実施形態では、上記したように、圃場角追加画面130において、計測点データから選択された2つの計測点131aを結ぶガイドライン131cを設定し、2つのガイドライン131cの交点に圃場角の追加候補131dを設定する例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。他の例では、機能制御部21は、先ず、圃場の最外周計測で得られる計測点データを直線近似することで、図15に示すように、複数の直線131gを算出する。このとき、直線近似は、最小長さ111eに限定されず、より緩和された条件で行われる。
【0076】
表示制御部20は、圃場角追加画面130の地図欄131において、図15に示すように、算出された複数の直線131gを選択操作可能に表示する。機能制御部21は、複数の直線131gから選択操作された直線131gを延長し、2つの延長線の交点に圃場角131bの追加候補131dを設定し、圃場角131bの間の線分を作業領域形状111cの各辺とする。表示制御部20は、選択された直線131gを太線で表示し、他の直線131gを通常線で表示することにより、識別可能にするとよい。なお、機能制御部21は、同一方向に1つ以上の直線131gが選択された場合には、これらの直線131gを直線近似してもよい。そして、機能制御部21は、選択操作されなかった直線131gを作業領域形状111cの各辺から除外する。
【0077】
圃場角編集画面120において圃場角削除ボタン122が選択操作されると、表示制御部20は、圃場形状の圃場角を削除するための圃場角削除画面140を表示部13に表示する。表示制御部20は、図16に示すように、圃場角削除画面140において、地図欄141と、全圃場角選択ボタン142と、削除確定ボタン143と、キャンセルボタン144とを選択操作可能に表示する。
【0078】
表示制御部20は、圃場角削除画面140の地図欄141において、圃場最外周を構成する計測点データを示す計測点141aと、既に設定されている圃場角141bとを表示する。表示制御部20は、地図欄141上で圃場角141bを選択操作可能としていて、選択操作(タッチ操作)された圃場角141bを削除候補141cに設定する。なお、削除不能な圃場角141bは選択操作不能とする。
【0079】
表示制御部20は、圃場角削除画面140において全圃場角選択ボタン142が選択操作されると、全ての圃場角141bを選択して削除候補141cにする。圃場角削除画面140において削除確定ボタン143が選択操作されると、表示制御部20は、選択された削除候補141cを確定して圃場情報からその圃場角141bを削除し、表示制御部20は、作業領域作成画面110を表示部13に表示する。圃場角削除画面140においてキャンセルボタン144が選択操作されると、機能制御部21は、削除候補141cに拘わらず圃場角141bを削除せずに、表示制御部20は、作業領域作成画面110を表示部13に表示する。
【0080】
作業領域作成画面110において補間点全選択ボタン113が選択操作されると、機能制御部21は、作業領域形状111cの各辺を算出する補間点として、全ての計測点データを選択する。作業領域作成画面110において全点選択解除ボタン114が選択操作されると、機能制御部21は、作業領域形状111cの各辺を算出する補間点として、全ての計測点データの選択を解除する。作業領域作成画面110において1点選択解除ボタン115が選択操作されると、機能制御部21は、作業領域形状111cの各辺を算出する補間点として、地図上で選択操作された計測点データの選択を解除する。
【0081】
表示制御部20は、作業領域作成画面110の刈取条間選択欄116において、作業領域に設定される刈取条間の選択を受け付けていて、例えば、30cmと33cmとの間で選択操作可能にする。
【0082】
作業領域作成画面110において確定ボタン117が選択操作されると、機能制御部21は、作業領域作成画面110で作成された作業領域形状111c及び圃場角111dに基づいて、作業領域の形状、大きさ及び位置情報(座標等)や、作業領域を構成する計測点データを確定し、表示制御部20は、作業領域におけるコンバイン2の入口を設定するための入口設定画面150を表示部13に表示する。表示制御部20は、図17に示すように、入口設定画面150において、地図欄151と、入口編集ボタン152と、刈取条間選択欄153と、確定ボタン154とを表示する。
【0083】
機能制御部21は、作業領域を構成する計測点データや、地図上で作業領域に面する道路等の情報に基づいて、作業領域におけるコンバイン2の入口を自動検出する。表示制御部20は、入口設定画面150の地図欄151において、地図データに基づく地図を表示すると共に、作業領域作成画面110で確定した作業領域に関して、圃場最外周に基づく圃場形状151aと、計測点データを示す計測点151bと、作業領域の作業領域形状151c及び圃場角151dと、自動検出した入口を示す入口標識151eとを表示する。また、地図欄151には、自宅位置ボタン87や自車位置ボタン88が選択操作可能に表示される。なお、入口が編集された場合には、表示制御部20は、編集された入口を示す入口標識151eを地図欄151に表示する。
【0084】
入口設定画面150において入口編集ボタン152が選択操作されると、表示制御部20は、作業領域の入口を編集するための入口編集画面160を表示部13に表示する。表示制御部20は、図18に示すように、入口編集画面160において、地図欄161と、新規入口設定ボタン162と、入口サイズ選択欄163と、入口削除ボタン164と、編集確定ボタン165と、キャンセルボタン166とを選択可能に表示する。
【0085】
表示制御部20は、入口編集画面160の地図欄161において、上記した図17に示す入口設定画面150と同様に、圃場形状161aと、計測点データを示す計測点161bと、作業領域の作業領域形状161c及び圃場角161dと、入口標識161eとを表示する。
【0086】
入口編集画面160で新規入口設定ボタン162が操作された後、地図欄161上の所定の位置が選択操作(タッチ操作)されると、機能制御部21は、選択操作された位置に新規の入口を追加設定し、表示制御部20は、設定された新規の入口の入口標識161eを地図欄161に表示する。入口サイズ選択欄163は、地図欄161上の選択操作で設定される新規の入口のサイズを選択操作可能にするもので、例えば、4m×4mの大サイズの入口と、3m×3mの中サイズの入口と、2m×2mの小サイズの入口とで選択可能にする。
【0087】
また、地図欄161上の入口標識161eは、選択操作可能であって、入口標識161eが選択操作された状態で、入口削除ボタン164が選択操作されると、機能制御部21は、選択操作された入口標識161eに対応する入口を削除し、表示制御部20は、選択操作された入口標識161eを削除する。
【0088】
入口編集画面160で編集確定ボタン165が選択操作されると、機能制御部21は、入口編集画面160での入口の追加や削除の編集を確定し、表示制御部20は、入口設定画面150を表示部13に表示する。入口編集画面160においてキャンセルボタン166が選択操作されると、機能制御部21は、入口編集画面160での編集を取り消して、表示制御部20は、入口設定画面150を表示部13に表示する。
【0089】
入口設定画面150において確定ボタン154が選択操作されると、機能制御部21は、入口設定画面150で設定された入口標識151eに基づいて、作業領域の入口(位置及び大きさ)を確定し、表示制御部20は、圃場における作業領域を登録するための作業領域登録画面170を表示部13に表示する。表示制御部20は、図19に示すように、作業領域登録画面170において、地図欄171と、登録名入力欄172と、刈取条間選択欄173と、作業開始ボタン174とを表示する。
【0090】
表示制御部20は、作業領域登録画面170の地図欄171において、地図データに基づく地図を表示すると共に、作業領域作成画面110で確定した作業領域及び入口設定画面150で設定した入口に関して、圃場最外周に基づく圃場形状171aと、計測点データを示す計測点171bと、作業領域の作業領域形状171c及び圃場角171dと、入口を示す入口標識171eとを表示する。また、地図欄171には、自宅位置ボタン87や自車位置ボタン88が選択操作可能に表示される。
【0091】
表示制御部20は、作業領域登録画面170の登録名入力欄172において、圃場情報の作業領域の登録名の入力を受け付ける。
【0092】
作業領域登録画面170において作業開始ボタン174が選択操作されると、機能制御部21は、先ず、作業領域作成画面110で確定した作業領域の形状、大きさ及び位置情報(座標等)や、作業領域を構成する計測点データと、入口設定画面150で設定した入口とを、登録名入力欄172に入力された作業領域登録名と対応付けて、圃場登録画面100で登録された圃場情報に登録し、記憶部11に記憶する。圃場及び作業領域に関する圃場情報の登録が完了すると、機能制御部21は、登録した圃場情報を、第1作業を行う圃場情報としてコンバイン2へ送信して、第1作業による圃場情報に基づく枕地直進作業に移行する。枕地直進作業は、圃場の最外周形状に沿って自動直進を行うものであり、詳細については後述する。
【0093】
一方、圃場取得画面80において、圃場一覧81で何れかの圃場情報が選択された状態で選択確定ボタン84が選択操作されると、機能制御部21は、選択された圃場情報を記憶部11から読み出す。表示制御部20は、図20に示すように、圃場情報から作業領域を選択するための作業領域選択画面180を表示部13に表示する。表示制御部20は、作業領域選択画面180において、作業領域一覧181と、地図欄182と、選択確定ボタン183とを表示する。なお、図20では、地図欄182と、作業領域一覧181及び選択確定ボタン183を含む欄とを同時表示する例を示しているが、操作に応じて何れか一方を表示するように切り替えてもよい。
【0094】
表示制御部20は、作業領域選択画面180の作業領域一覧181において、圃場取得画面80で選択された圃場情報に対して登録されている作業領域を一覧表示し、何れかの作業領域を選択操作可能にする。表示制御部20は、作業領域一覧181の各作業領域として、作業領域の内容を簡易表示し、例えば、作業領域の登録名、住所、登録日、自車位置からの距離等を表示する。表示制御部20は、作業領域一覧181の各作業領域の表示順を、距離順、名前順又は登録順に切替可能にするとよい。表示制御部20は、作業領域一覧181において、前回作業した作業領域を他の作業領域から識別可能に強調表示し、例えば、前回作業した作業領域のみに前回作業標識184を付して表示する。
【0095】
表示制御部20は、作業領域選択画面180の地図欄182において、地図データに基づく地図を表示すると共に、選択された圃場情報の圃場最外周に基づく圃場形状182aと作業領域一覧181で選択された作業領域の作業領域形状182bとを地図上に表示する。表示制御部20は、圃場形状182aに対して作業領域形状182bを強調表示し、例えば、作業領域形状182bを点線等で表示する。作業領域に入口や排出位置が設定されている場合には、表示制御部20は、入口や排出位置を作業領域形状182bに重ねて表示してもよい。
【0096】
なお、表示制御部20は、作業領域選択画面180の地図欄182において、選択された圃場又は作業領域が中心となるように地図を表示する。また、表示制御部20は、地図欄182において、自宅位置ボタン87や自車位置ボタン88を選択操作可能に表示する。
【0097】
作業領域選択画面180において選択確定ボタン183が選択操作されると、機能制御部21は、作業領域選択画面180で選択された作業領域を含む圃場情報を、第1作業を行う圃場情報としてコンバイン2へ送信して、第1作業による圃場情報に基づく枕地直進作業に移行する。コンバイン2は、枕地直進作業として、圃場の最外周形状に設定される枕地基準線191hに平行な直線経路191nに沿った自動直進で作業を行う(図21等参照)。コンバイン2では、枕地直進作業等の自動直進を行う場合に、直線経路を設定するための直進経路パターンが設定されていて、直進経路パターンには、枕地基準線191h等の基準線に平行であって基準線から作業幅間隔で直線経路が設定される作業幅パターンと、基準線に平行であってコンバイン2の自車位置を通るように直線経路が設定される自車位置パターンとがあり、例えば、初期設定として作業幅パターンが設定される。
【0098】
第1作業による圃場情報に基づく枕地直進作業では、表示制御部20は、図21に示すように、コンバイン2が枕地直進作業を行うための枕地直進作業画面190を表示部13に表示する。表示制御部20は、枕地直進作業画面190において、地図欄191と、状態ランプ192と、自動直進開始ボタン193と、経路シフトボタン194(シフト操作部)と、モード切替ボタン195(モード切替操作部)と、作業履歴ボタン196とを表示する。
【0099】
表示制御部20は、枕地直進作業画面190の地図欄191において、地図データに基づく地図を表示すると共に、第1作業を行う圃場情報に基づいて作業領域の作業領域形状191aを地図上に表示し、更に、コンバイン2のGNSS情報に基づくコンバイン2の自車位置にコンバイン2の模擬図191b(アイコン)を地図上に表示する。機能制御部21は、後述するように枕地基準線191hを設定し、直進経路パターンとして作業幅パターンが設定されている場合には、枕地基準線191hに対して平行な直線であって枕地基準線191hから作業幅間隔を空けて配列される複数の直線経路191nを作業領域形状191aの全域に亘って設定する。表示制御部20は、枕地基準線191hと複数の直線経路191nとを作業領域形状191aに重ねて表示する。
【0100】
なお、本実施形態では、直進経路パターンとして作業幅パターンが設定されている場合に作業幅間隔の複数の直線経路191nを設定及び表示する例を説明するが、他の例として、直進経路パターンとして自車位置パターンが設定されている場合には、機能制御部21は、枕地基準線191hに対して平行な直線であってコンバイン2の自車位置を通る直線経路191nを設定し、表示制御部20は、図22に示すように、枕地基準線191hと自車位置を通る直線経路191nとを作業領域形状191aに重ねて表示する。枕地直進作業画面190を利用したオフセット動作等の各種機能は、直進経路パターンが作業幅パターンか自車位置パターンかに拘わらず同様に実行可能である。
【0101】
直進経路パターンを変更するためには、枕地直進作業画面190におけるメニューボタンの操作に応じて枕地直進作業画面190をメニュー画面60に切り替え、更に、メニュー画面60における設定項目66の操作に応じてメニュー画面60を各種設定画面380(図57参照)に切り替える。この各種設定画面380における新規経路作成設定欄384の変更操作を行うことで、直進経路パターンが変更される。あるいは、他の例では、直進経路パターンを変更するための直進経路パターン変更ボタンを、作業領域選択画面180や枕地直進作業画面190に選択操作可能に表示して、直進経路パターン変更ボタンの操作に応じて直進経路パターンが変更される。
【0102】
表示制御部20は、地図上の作業領域の作業領域形状191aにおいて、刈取済み(作業済み)の既刈領域191c(既作業領域)と、未だ刈取(作業)を行っていない未刈領域191d(未作業領域)とを、色等の表示形式を異ならせて識別可能に表示する。表示制御部20は、地図欄191において、自動走行を行う際の枕地として必要な範囲を示す枕地範囲191eを、作業領域の作業領域形状191aに重ねて表示する。表示制御部20は、地図欄191と共に、圃場情報に基づく圃場登録名や、コンバイン2が穀粒を貯留する貯留タンクの空き容量に基づく刈取走行可能距離を提示し、辺ロックボタン191f(確定操作部)や枕地基準線更新ボタン191g(基準線更新操作部)を選択操作可能に表示する。
【0103】
表示制御部20は、コンバイン2の枕地直進作業が可能状態であるか否かに応じて、状態ランプ192の色等の表示形式を切り替える。例えば、機能制御部21は、コンバイン2の刈取スイッチがオン状態であること等の開始条件が満たされ、コンバイン2が未刈領域191dの所定の開始位置に配置されると共に、枕地基準線191hが確定したとき、枕地直進作業が可能状態であると判定する。コンバイン2の枕地直進作業が可能状態でない場合、表示制御部20は、状態ランプ192を選択操作可能にし、状態ランプ192が選択操作されると、表示制御部20は、満たされていない開始条件等を提示する。
【0104】
なお、コンバイン2が、既刈領域191cを右側にしていて、未刈領域191dの一辺の端部に位置しているような位置であれば、機能制御部21は、開始位置と判定してよい。機能制御部21は、作業領域形状191aを構成する各辺から、開始位置のコンバイン2の向きと距離に基づいて枕地直進作業の枕地基準線191hを判定し、例えば、開始位置のコンバイン2の進行方向に延びる直線と最も近い一辺を、枕地基準線191hと判定する。表示制御部20は、枕地基準線191hと判定された作業領域形状191aの一辺を、他の辺と色等の表示形式を異ならせて識別可能に表示する。枕地直進作業画面190において辺ロックボタン191fが選択操作されると、機能制御部21は、上記判定結果に基づいて枕地基準線191hを確定し、あるいは、作業領域形状191aを構成する各辺を直接、選択操作(タッチ操作)することで枕地基準線191hを確定する。
【0105】
なお、表示制御部20は、枕地直進作業画面190において、経路オフセットボタン191i(オフセット操作部)を操作可能に表示する。コンバイン2は、枕地直進作業中に経路オフセットボタン191i等の操作によって、枕地直進作業中のコンバイン2の機体左右方向の位置を変更可能であり、例えば、経路オフセットボタン191iの操作に応じてコンバイン2を枕地基準線191hに対して斜め移動することで、目標値入力欄191jに設定された経路オフセット目標値の分だけ平行移動して機体左右方向の位置を変更する。
【0106】
このようなオフセット動作を行う場合、枕地直進作業画面190では、枕地基準線191hと、枕地基準線191hに平行な複数の直線経路$とに加えて、オフセット動作を伴う枕地直進作業を行った開始点と終了点とを結んだ直線191k(すなわち、基準からずれた直線。図23に二点鎖線で示す)を表示する。このとき、経路オフセットボタン191iの操作に応じて、図23に示すように、枕地直進作業画面190において、圃場の最外周形状(作業領域形状191a)の一辺を枕地基準線191hとした第1枕地直進経路と、オフセット動作によって第1枕地直進経路から左右方向の位置が変更された経路を枕地基準線とした第2枕地直進経路とを同時に表示する。
【0107】
コンバイン2の左右方向の位置が変更された場合、例えば、枕地直進作業を行った開始点と終了点とを結んだ直線が、このようなオフセット動作に起因して、作業領域形状191aの一辺からずれた場合に、枕地直進作業画面190において枕地基準線更新ボタン191gが選択操作されると、機能制御部21は、枕地基準線191hを、枕地直進作業の経路に基づいて、枕地直進作業を行った開始点と終了点とを結んだ直線191kに更新する。あるいは、表示制御部20は、枕地基準線191hを、枕地直進作業を行った開始点と終了点とを結んだ直線191kに更新するか否かを選択するための選択画面又は選択ボタンを枕地直進作業画面190に表示してもよく、機能制御部21は、選択画面又は選択ボタンの操作に応じて枕地基準線191hを更新するとよい。
【0108】
表示制御部20は、コンバイン2の枕地直進作業が可能状態である場合に、自動直進開始ボタン193を選択操作可能にする一方、コンバイン2の枕地直進作業が可能状態でない場合に、自動直進開始ボタン193を選択操作不能にする。なお、表示制御部20は、枕地直進作業が可能状態であるか否かに応じて、自動直進開始ボタン193の色等の表示形式を切り替える。
【0109】
機能制御部21は、開始位置や枕地基準線に基づいて自動直進経路を算出し、自動直進経路をコンバイン2へ送信する。枕地直進作業画面190において自動直進開始ボタン193が選択操作されると、コンバイン2は、自動直進開始の指示に応じて、自動直進経路に沿って枕地直進作業を行いながら、コンバイン2のGNSS情報に基づくコンバイン2の自車位置(計測点データ)を管理端末3へ送信する。
【0110】
枕地直進作業画面190において経路シフトボタン194が選択操作されると、表示制御部20は、コンバイン2の現在の進行方向(枕地直進作業の作業方向)を直交方向、例えば左方向へ変換して枕地直進作業画面190に表示する。なお、コンバイン2の実際の経路シフトは、手動操作によって行う。
【0111】
コンバイン2の枕地直進作業を行っている間、表示制御部20は、図23に示すように、枕地直進作業画面190において、自動直進開始ボタン193に代えて自動直進停止ボタン198を選択操作可能に表示する。枕地直進作業画面190において自動直進停止ボタン198が選択操作(タッチ操作)されると、機能制御部21は、自動直進停止の指示をコンバイン2へ送信する。
【0112】
また、コンバイン2が1つの自動直進経路の枕地直進作業を完了すると、表示制御部20は、枕地直進作業画面190において、自動直進停止ボタン198に代えて自動直進開始ボタン193を選択操作可能に表示する。なお、コンバイン2の模擬図191b並びに既刈領域191c及び未刈領域191dの表示や刈取走行可能距離の提示は、コンバイン2の枕地直進作業の進捗に応じて、コンバイン2の自車位置に基づいて更新する。例えば、枕地直進作業の進捗に応じて、未刈領域191d内で枕地直進作業が行われた領域の表示を既刈領域191cの表示に更新する。また、コンバイン2の枕地直進作業を行っている間、枕地直進作業画面190において、経路シフトボタン194や枕地基準線更新ボタン191gは選択操作不能となる。
【0113】
なお、コンバイン2の枕地直進作業を行っている間、表示制御部20は、枕地直進作業画面190において、図23及び図25に示すように、自動直進停止ボタン198に代えて画像欄198aを表示するための切替操作部197を操作可能に表示する。切替操作部197は、例えば、スライドバーで構成され、表示制御部20は、切替操作部197の所定方向(例えば、右方向)へのスライド操作に応じて、図25に示すように、自動直進停止ボタン198に代えて画像欄198aを表示する。一方、枕地直進作業画面190に画像欄198aが表示されている場合、表示制御部20は、切替操作部197の逆方向(例えば、左方向)へのスライド操作に応じて、画像欄198aに代えて自動直進停止ボタン198を表示するように元に戻す。
【0114】
表示制御部20は、画像欄198aにおいて、コンバイン2に備わるカメラ等の撮像装置で枕地直進作業の状況を撮像した画像を表示する。例えば、図25では、コンバイン2の前方及び後方に備えたカメラで撮像したコンバイン2の前方画像及び後方画像を画像欄198aに表示する例を示す。また、画像欄198aには、コンバイン2が穀粒を排出する排出オーガの先端や刈り取った穀稈を搬送する搬送部に備えたカメラで撮像した排出状況画像や搬送状況画像を表示してもよい。
【0115】
なお、画像欄198aは、表示する画像の種類を任意に選択可能にしてもよい。画像欄198aは、2つの画像を表示することに限定されず、1つ又は3つ以上の画像を表示してもよく、表示する画像数を任意に選択可能にしてもよい。図23及び図25では、切替操作部197をスライドバーで構成する例を示すが、切替操作部197は、自動直進停止ボタン198又は画像欄198aのスライド操作を受け付けるように構成されてもよい。
【0116】
本実施形態では、表示制御部20は、枕地直進作業画面190において、切替操作部197の操作に応じて、画像欄198aを自動直進停止ボタン198に代えて表示する例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。他の例では、表示制御部20は、切替操作部197の操作に応じて、画像欄198aを、枕地直進作業画面190の画面全体に表示してもよく、あるいは枕地直進作業画面190の他の部分に表示してもよく、若しくは、ポップアップ表示してもよい。
【0117】
既刈領域191cが枕地範囲191eまで到達していない場合、表示制御部20は、モード切替ボタン195を選択操作不能にする一方、コンバイン2の枕地直進作業によって既刈領域191cが枕地範囲191eまで到達すると、表示制御部20は、図24に示すように、モード切替ボタン195を選択操作可能にする。
【0118】
枕地直進作業画面190においてモード切替ボタン195が選択操作されると、機能制御部21は、枕地直進作業を終了して自動刈取走行に切り替えるために、作業領域形状191aにおいて枕地直進作業で形成された既刈領域191c及び未刈領域191dを記憶部11に記憶する。モード切替ボタン195が操作され、自動刈取走行に切り替えられると、表示制御部20は、自動走行を開始する前に、コンバイン2が自動走行を行う作業経路に関する作業経路情報を設定するための作業経路情報設定画面を表示部13に表示する。
【0119】
例えば、表示制御部20は、作業経路情報設定画面として、図26に示すように、コンバイン2が自動刈取走行を行う作業経路の作業方向を設定するための作業方向設定画面200を表示部13に表示する。あるいは、表示制御部20は、モード切替ボタン195の操作に応じて、図27に示す排出位置設定画面210や図28に示す経路パターン選択画面220等の作業経路情報設定画面を表示部13に表示してもよい。表示制御部20は、作業方向設定画面200において、地図欄201と、作業方向表示切替ボタン202と、作業方向回転ボタン203(作業方向回転操作部)と、確定ボタン204とを表示する。
【0120】
表示制御部20は、作業方向設定画面200の地図欄201において、地図データに基づく地図を表示すると共に、第1作業を行う圃場情報に基づいて作業領域の作業領域形状201aを地図上に表示し、更に、作業方向を選択操作するための作業方向選択肢201bと自動刈取走行の開始位置を示す開始位置標識201cとを作業領域形状201aに重ねて表示する。表示制御部20は、作業方向選択肢201bを、作業方向を提示するような標識で、例えば、作業領域形状201aの各辺と平行な両矢印付きの直線で選択操作可能に表示し、選択されている作業方向選択肢201bと、他の作業方向選択肢201bとを色等の表示形式を異ならせて識別可能に表示する。機能制御部21は、開始位置標識201cの初期設定として、作業領域形状201aの未刈領域の各角のうち、枕地直進作業画面190でモード切替ボタン195が選択操作されたときのコンバイン2の自車位置から最も近い1角に開始位置を設定する。
【0121】
作業方向回転ボタン203は、作業方向選択肢201bの角度を調整するもので、作業方向回転ボタン203の操作に応じて、作業方向選択肢201bを1度単位又は90度単位で左回り又は右回りに回転させる。
【0122】
作業方向設定画面200で確定ボタン204が選択操作されると、機能制御部21は、選択されている作業方向選択肢201bによって自動刈取走行の作業方向を確定して記憶部11に記憶し、表示制御部20は、図27に示すように、自動刈取走行において収穫した穀粒を排出する排出位置を設定するための排出位置設定画面210を表示部13に表示する。表示制御部20は、排出位置設定画面210において、地図欄211と、自動設定ボタン212(自動設定操作部)と、確定ボタン213とを表示する。
【0123】
表示制御部20は、排出位置設定画面210の地図欄211において、地図データに基づく地図を表示すると共に、第1作業を行う圃場情報に基づいて作業領域の作業領域形状211aを地図上に表示し、更に、自動刈取走行の開始位置を示す開始位置標識211bを作業領域形状211aに重ねて表示する。表示制御部20は、当該作業領域に対する今回の自動刈取走行で設定する排出位置を示す今回排出標識211cと、当該作業領域に対する前回の自動刈取走行で設定していた排出位置を示す前回排出標識211dとを作業領域形状211aに重ねて表示する。表示制御部20は、排出位置設定画面210の作業領域形状211a上の選択操作(タッチ操作)に応じた位置に今回排出標識211cを表示する。
【0124】
排出位置設定画面210で自動設定ボタン212が選択操作されると、表示制御部20は、作業領域形状211aを構成する各辺のうち、コンバイン2の自車位置に最も近い一辺を排出側辺とし、作業領域形状211a内のコンバイン2の自車位置から、排出側辺へと垂線を引いた場合に、当該1辺と垂線とが交わる位置を排出位置として今回排出標識211cを表示する。なお、コンバイン2の自車位置が作業領域形状211aの各辺から所定距離(例えば、5m)以上離れている場合には、自動設定ボタン212を選択操作不能とする。
【0125】
排出位置設定画面210で確定ボタン213が選択操作されると、機能制御部21は、表示されている今回排出標識211cの位置で排出位置を確定して記憶部11に記憶し、表示制御部20は、図28に示すように、作業領域の未刈領域において自動刈取走行を行う際の作業経路の経路パターンを選択するための経路パターン選択画面220を表示部13に表示する。表示制御部20は、経路パターン選択画面220において、経路パターン選択欄221と、旋回タイプ選択欄222と、旋回半径補正欄223と、条余り対応選択欄224と、確定ボタン225とを表示する。
【0126】
表示制御部20は、経路パターン選択画面220の経路パターン選択欄221において、自動刈取走行の作業経路の経路パターンとして、往復刈り及び回り刈りの選択肢を選択操作可能に表示する。
【0127】
表示制御部20は、経路パターン選択画面220の旋回タイプ選択欄222において、自動刈取走行で枕地を旋回する際の旋回タイプとして、コンバイン2が通常時に旋回可能な状態を最小旋回半径とする標準タイプと、標準タイプよりも小さい旋回半径となる小回りタイプと、標準タイプよりも大きい旋回半径でコンバイン2が悪条件(ぬかるみ等)で安全に旋回する状態を最小旋回半径とするソフトタイプとの選択肢を選択操作可能に表示する。表示制御部20は、経路パターン選択画面220の旋回半径補正欄223において、往復刈り及び回り刈りの作業経路で旋回する際の旋回半径の補正値を提示すると共に、補正可能とする。
【0128】
表示制御部20は、経路パターン選択画面220の条余り対応選択欄224において、未刈領域に往復刈りの作業経路を作成する場合に条余り対応を行うか否かの選択肢を選択操作可能に表示する。条余り対応とは、未刈領域の全条数を最大刈取条数で除算して往復刈りの行程数を算出するところ、余りが1条又は2条である場合に、最終行程に1条又は2条を刈取条数として設定せずに、最終行程を含む数行程に最大刈取条数よりも1条又は2条だけ少ない刈取条数を設定する手法である。なお、条余り対応を選択しない場合には、最終行程に1条又は2条を刈取条数として設定することになる。
【0129】
経路パターン選択画面220で確定ボタン225が選択操作されると、機能制御部21は、経路パターン選択欄221で選択されている選択肢で経路パターンを確定して記憶部11に記憶する。往復刈りの経路パターンを確定した場合、表示制御部20は、作業領域の未刈領域における中割を設定するための中割設定画面(図示せず)を表示部13に表示する。表示制御部20は、中割設定画面において、中割設定の有無や中割回数の入力を受け付けて、機能制御部21は、入力された中割設定の有無や中割回数を記憶部11に記憶する。
【0130】
また、作業方向設定画面200、排出位置設定画面210及び経路パターン選択画面220等の作業経路情報設定画面で作業経路情報の設定が完了すると、例えば、経路パターン選択画面220で何れかの経路パターンを確定した場合に、表示制御部20は、図29に示すように、自動刈取走行の作業経路作成を確認するための作業経路確認画面230を表示部13に表示する。なお、本実施形態では、作業経路情報設定画面として作業方向設定画面200、排出位置設定画面210、経路パターン選択画面220をこの順で表示させて、作業経路情報の設定を完了する例を説明したが、この例に限定されず、他の順で作業経路情報設定画面を表示してもよい。表示制御部20は、作業経路確認画面230において、作業経路情報の内容、例えば、自動刈取走行の対象となる作業領域等の圃場情報の内容、コンバイン2の作業車両データの内容、作業経路に係る各種設定の内容を提示する。また、表示制御部20は、作業経路確認画面230において、作業経路の登録名を入力するための登録名入力欄231と、作業経路作成ボタン232(作業経路作成操作部)と、経路パターン再設定ボタン233とを表示する。
【0131】
作業経路確認画面230で作業経路作成ボタン232が選択操作されると、機能制御部21は、作業経路確認画面230で提示した内容に基づいて作業経路を自動的に作成して記憶部11に記憶する。作業経路の作成が完了すると、表示制御部20は、図30に示すように、作業方向設定画面200、排出位置設定画面210及び経路パターン選択画面220等の作業経路情報設定画面で設定された作業経路情報を含む設定内容に基づいて作成された作業経路を提示する作業経路提示画面240を表示部13に表示する。表示制御部20は、作業経路提示画面240において、地図欄241と、シミュレーションボタン242と、作業経路確定ボタン243とを表示する。
【0132】
表示制御部20は、作業経路提示画面240の地図欄241において、地図データに基づく地図を表示すると共に、第1作業を行う圃場情報に基づいて、圃場最外周に基づく圃場形状241aと、作業領域の作業領域形状241bとを識別可能に地図上に表示し、更に、コンバイン2のGNSS情報に基づくコンバイン2の自車位置にコンバイン2の模擬図241c(アイコン)を地図上に表示する。表示制御部20は、圃場情報に基づいて、作業経路241dを作業領域形状241bに重ねて表示し、また、入口標識241e及び今回排出標識241f等の作業経路に関する標識や、中割経路(図示せず)等も作業領域形状241bに重ねて表示する。また、地図欄241には、作業経路に関する標識の表示項目を説明する説明欄241pや、作業経路241dの登録名を示す登録名欄241gを提示する。
【0133】
表示制御部20は、作業領域形状241bにおいて既刈領域241h(既作業領域)と未刈領域241i(未作業領域)とを識別可能に表示する。表示制御部20は、作業経路241dにおいて未刈領域241i内の刈取経路241jと枕地における空走経路241kとを識別可能に表示する。表示制御部20は、作業経路241dにおいて自動刈取走行の開始位置を示す開始位置標識241mと自動刈取走行の終了位置を示す終了位置標識241nとを識別可能に表示する。なお、表示制御部20は、自動刈取走行を行う作業経路241dに加えて、自動刈取走行を行わないが手動走行する必要のある自動走行不可経路241oを地図上に表示する。
【0134】
作業経路提示画面240でシミュレーションボタン242が選択操作されると、表示制御部20は、コンバイン2の模擬図241cを作業経路241dに沿って開始位置標識241mから終了位置標識241nまで移動させるように作業経路提示画面240に表示することで、自動刈取走行のシミュレーションを提示する。
【0135】
作業経路提示画面240で作業経路確定ボタン243が選択操作されると、機能制御部21は、作業経路確認画面230で提示した内容を確定して記憶部11に記憶し、表示制御部20は、図31に示すように、第1作業による自動刈取走行を行うための作業画面250を表示部13に表示する。表示制御部20は、作業画面250において、地図欄251と、状態ランプ252(状態表示部)と、作業開始ボタン253(作業開始操作部)と、走行情報設定ボタン254と、操作パネルボタン255と、モード切替ボタン256と、作業履歴ボタン257とを表示する。
【0136】
表示制御部20は、作業画面250の地図欄251において、地図データに基づく地図を表示すると共に、第1作業を行う圃場情報に基づいて作業領域の作業領域形状251aを地図上に表示し、更に、コンバイン2のGNSS情報に基づくコンバイン2の自車位置にコンバイン2の模擬図251b(アイコン)を地図上に表示する。表示制御部20は、圃場情報に基づいて、作業経路251cを作業領域形状251aに重ねて表示し、また、入口標識251d及び今回排出標識251e等の作業経路251cに関する標識や、中割経路等も作業領域形状251aに重ねて表示する。
【0137】
表示制御部20は、作業領域形状251aにおいて既刈領域251f(既作業領域)と未刈領域251g(未作業領域)とを識別可能に表示する。表示制御部20は、作業経路251cにおいて未刈領域251gに設定された刈取経路251h(実作業経路)と枕地に設定された空走経路251iとを識別可能に表示する。表示制御部20は、作業経路251cにおいて自動刈取走行の開始位置を示す開始位置標識251jと自動刈取走行の終了位置を示す終了位置標識251kとを識別可能に表示する。表示制御部20は、地図欄251と共に、圃場情報に基づく圃場登録名や、コンバイン2が穀粒を貯留する貯留タンクの空き容量に基づく刈取走行可能距離を提示し、排出位置設定ボタン251m(排出位置設定操作部)を選択操作可能に表示する。
【0138】
作業画面250において排出位置設定ボタン251mが選択操作されると、排出位置を設定可能とする。ここで、排出位置の設定は、図27に示す上記の排出位置設定画面210と同等の設定画面を利用してもよく、あるいは、作業画面250の地図欄251を利用してもよい。このとき、排出位置の設定だけでなく、排出位置までの排出走行を自動及び手動の何れで行うかを設定可能とする。
【0139】
表示制御部20は、コンバイン2の自動刈取走行が可能状態であるか否かに応じて、状態ランプ252の色等の表示形式を切り替える。例えば、機能制御部21は、コンバイン2の刈取スイッチがオン状態であること等の開始条件が満たされ、コンバイン2が開始位置標識251jに対応する開始位置に配置されること等を含む準備条件が満たされたとき、コンバイン2の自動刈取走行が可能状態であると判定する。一方、開始条件又は準備条件が満たされていないとき、機能制御部21は、コンバイン2の自動刈取走行が可能状態でないと判定し、表示制御部20は、状態ランプ252を選択操作可能にし、更に、状態ランプ252が選択操作されると、表示制御部20は、満たされていない開始条件等を提示する。
【0140】
表示制御部20は、コンバイン2の自動刈取走行が可能状態である場合に、作業開始ボタン253を選択操作可能にする(図32参照)一方、コンバイン2の自動刈取走行が可能状態でない場合に、作業開始ボタン253を選択操作不能にする(図31参照)。なお、表示制御部20は、自動刈取走行が可能状態であるか否かに応じて、作業開始ボタン253の色等の表示形式を切り替える。
【0141】
作業画面250において作業開始ボタン253が選択操作されると、機能制御部21は、作業開始の指示と共に、作業経路確認画面230で提示した内容をコンバイン2へ送信する。コンバイン2は、作業開始の指示に応じて、作業経路251cに沿って自動刈取走行を行いながら、コンバイン2のGNSS情報に基づくコンバイン2の自車位置(計測点データ)を管理端末3へ送信する。
【0142】
自動刈取走行の開始指示に応じてコンバイン2が自動刈取走行を行っている間、表示制御部20は、図33に示すように、作業画面250において、作業開始ボタン253に代えて作業停止ボタン258を選択操作可能に表示する。作業画面250において作業停止ボタン258が選択操作されると、機能制御部21は、作業停止の指示をコンバイン2へ送信する。また、コンバイン2が自動刈取走行を完了すると、表示制御部20は、作業画面250において、作業停止ボタン258に代えて作業開始ボタン253を選択操作不能に表示する。なお、コンバイン2の模擬図251b並びに既刈領域251f及び未刈領域251gの表示や刈取走行可能距離の提示は、コンバイン2の自動刈取走行の進捗に応じて、コンバイン2の自車位置に基づいて更新する。
【0143】
なお、表示制御部20は、作業画面250において、経路オフセットボタン251q(オフセット操作部)を操作可能に表示する。コンバイン2は、自動刈取走行中に経路オフセットボタン251q等の操作によって、自動刈取走行中のコンバイン2の機体左右方向の位置を変更可能であり、例えば、経路オフセットボタン251qの操作に応じてコンバイン2を作業経路251cに対して斜め移動することで、目標値入力欄251rに設定された経路オフセット目標値の分だけ平行移動して機体左右方向の位置を変更する。
【0144】
このようなオフセット動作を行う場合、作業画面250では、作業経路251cに加えて、オフセット動作を伴う行程の開始点と終了点とを結んだ直線251s(すなわち、元の作業経路251cからずれた直線。図33に二点鎖線で示す)を表示する。なお、オフセット動作は、オフセット動作を伴う行程(左右方向の位置が変更された行程)だけでなく、少なくとも隣り合う行程にも影響するので、作業画面250では、オフセット動作が影響する後続の行程(例えば、オフセット動作を伴う行程と隣り合う行程)についても、作業経路251cからずれた行程の直線251sを表示する。図33では、オフセット動作を伴う行程と、オフセット動作が影響する後続の行程とを、二点鎖線の直線251sで示しているが、表示制御部20は、異なる線種や線色によって識別可能に表示してもよい。
【0145】
また、コンバイン2は、オフセット動作が影響する後続の行程について、オフセット動作を自動的に適用してもよく、あるいは、オフセット動作を適用するか否かを作業者に選択可能にしてもよい。例えば、オフセット動作を伴う行程の自動刈取走行を終了後、枕地での旋回動作等を行っているときに、表示制御部20は、オフセット動作が影響する後続の行程について、オフセット動作を適用するか否か(左右方向の位置が変更された行程の開始点と終了点を結んだ直線と同じ傾きとするか否か)を選択するための選択操作部として選択画面又は選択ボタンを表示してもよい。
【0146】
また、表示制御部20は、地図欄251における作業経路251cの行程のうち、作業中の行程と、次に作業する行程と、作業済みの行程とを、他の行程と色等の表示形式を異ならせて識別可能に表示する。機能制御部21は、作業経路251cにおいてコンバイン2の自車位置から刈取走行可能距離に到達する到達位置を算出して、到達位置の直前にある行程の終端に排出移行位置を設定し、表示制御部20は、図34に示すように、地図欄251の作業経路251c上で排出移行位置に排出移行標識251nを表示する。
【0147】
自動刈取走行を行うコンバイン2が排出移行位置に到達する前に、機能制御部21は、排出移行位置から排出位置への排出経路251oと、排出位置から所定の復帰位置への復帰経路251pとを自動的に作成し、表示制御部20は、図34に示すように、作業画面250の地図欄251において排出経路251oを作業領域形状251aに重ねて表示する。なお、復帰位置は、排出移行位置と同じに設定されてよいが、未刈領域251gの状態と排出位置とを考慮した上で、作業経路251c上で排出位置により近い位置に設定されてもよい。
【0148】
排出走行が自動に設定されている場合、コンバイン2が排出移行位置に到達する前に、機能制御部21は、排出経路251oをコンバイン2へ送信し、表示制御部20は、作業停止ボタン258を選択操作可能に表示する。コンバイン2は、排出経路251oに沿って自動で排出走行を行いながら、コンバイン2のGNSS情報に基づくコンバイン2の自車位置(計測点データ)を管理端末3へ送信する。なお、コンバイン2の模擬図251bの表示は、コンバイン2の排出走行の進捗に応じて、コンバイン2の自車位置に基づいて更新する。また、コンバイン2が排出走行を完了すると、表示制御部20は、排出位置に到達した旨を提示し、作業停止ボタン258を選択操作不能に表示する。
【0149】
一方、排出走行が手動に設定されている場合には、コンバイン2が排出移行位置に到達すると、自動刈取走行を手動走行に切り替える。
【0150】
コンバイン2が穀粒の排出作業を完了して、例えば、機能制御部21が排出作業の完了通知をコンバイン2から受信すると、表示制御部20は、作業画面250の地図欄251において復帰経路251pを作業領域形状251aに重ねて表示し、作業停止ボタン258に代えて作業開始ボタン253を選択操作可能に表示する。このように復帰経路251pの準備ができたときに、作業画面250で作業開始ボタン253が選択操作されると、機能制御部21は、復帰走行の指示と共に、復帰経路251pをコンバイン2へ送信し、表示制御部20は、作業開始ボタン253に代えて作業停止ボタン258を選択操作可能に表示する。
【0151】
コンバイン2は、復帰走行の指示に応じて、復帰経路251pに沿って復帰走行を行いながら、コンバイン2のGNSS情報に基づくコンバイン2の自車位置を管理端末3へ送信する。なお、コンバイン2の模擬図251bの表示は、コンバイン2の復帰走行の進捗に応じて、コンバイン2の自車位置に基づいて更新する。また、コンバイン2が復帰走行を完了すると、表示制御部20は、復帰位置に到達した旨を提示する。コンバイン2が復帰位置に停止すると、作業画面250の作業開始ボタン253の操作に応じて、あるいは自動的に、機能制御部21は、作業開始の指示をコンバイン2へ送信し、コンバイン2は、復帰位置から作業経路に沿った自動刈取走行を再開することとなる。
【0152】
作業画面250において走行情報設定ボタン254が選択操作されると、自動刈取走行の実行中か否かに拘わらず、表示制御部20は、図36に示すように、走行情報を設定するための走行情報設定画面260を表示部13に表示する。走行情報は、コンバイン2の主変速レバーで設定された設定速度に対して自動走行時の車速の割合や、自動走行時の加速度の段階等を含む。自動走行時の車速は、作業時及び非作業時の直進車速や、旋回車速、後進車速等があり、走行情報設定画面260では、主変速レバーの設定速度に対する各車速の割合を百分率で設定可能となる。自動走行時の加速度は、走行情報設定画面260では、ソフト、標準、クイック等の段階の何れかを選択操作可能となる。
【0153】
作業画面250において操作パネルボタン255が選択操作されると、自動刈取走行の実行中か否かに拘わらず、表示制御部20は、図37に示すように、その他の自動刈取走行に関する情報を設定するための操作パネル画面270を表示部13に表示する。その他の自動刈取走行に関する情報は、例えば、各条の始端に対して刈取を開始する刈取開始位置があり、操作パネル画面270では、刈取開始位置をcm単位で補正可能となり、すなわち、刈取タイミングの補正を可能とする。
【0154】
なお、コンバイン2の自動刈取走行を行っている間、表示制御部20は、作業画面250において、図33図35に示すように、作業停止ボタン258に代えて画像欄258aを表示するための切替操作部259を操作可能に表示する。切替操作部259は、例えば、スライドバーで構成され、表示制御部20は、切替操作部259の所定方向(例えば、右方向)へのスライド操作に応じて、図35に示すように、作業停止ボタン258に代えて画像欄258aを表示する。一方、作業画面250に画像欄258aが表示されている場合、表示制御部20は、切替操作部259の逆方向(例えば、左方向)へのスライド操作に応じて、画像欄258aに代えて作業停止ボタン258を表示するように元に戻す。
【0155】
表示制御部20は、画像欄258aにおいて、コンバイン2に備わるカメラ等の撮像装置で自動刈取走行の状況を撮像した画像を表示する。例えば、図35では、コンバイン2の前方及び後方に備えたカメラで撮像したコンバイン2の前方画像及び後方画像を画像欄258aに表示する例を示す。また、画像欄258aには、コンバイン2が穀粒を排出する排出オーガの先端や刈り取った穀稈を搬送する搬送部に備えたカメラで撮像した排出状況画像や搬送状況画像を表示してもよい。
【0156】
なお、画像欄258aは、表示する画像の種類を任意に選択可能にしてもよい。画像欄258aは、2つの画像を表示することに限定されず、1つ又は3つ以上の画像を表示してもよく、表示する画像数を任意に選択可能にしてもよい。図33図35では、切替操作部259をスライドバーで構成する例を示すが、切替操作部259は、作業停止ボタン258又は画像欄258aのスライド操作を受け付けるように構成されてもよい。
【0157】
本実施形態では、表示制御部20は、作業画面250において、切替操作部259の操作に応じて、画像欄258aを作業停止ボタン258に代えて表示する例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。他の例では、表示制御部20は、切替操作部259の操作に応じて、画像欄258aを、作業画面250の画面全体に表示してもよく、あるいは作業画面250の他の部分に表示してもよく、若しくは、ポップアップ表示してもよい。
【0158】
作業画面250においてモード切替ボタン256が選択操作されると、機能制御部21は、自動刈取走行を終了して自動直進作業又は手動刈取走行に切り替える。
【0159】
また、第1作業では、作業領域形状の未刈領域の自動刈取走行を完了する前に、自動刈取走行を中断する場合があり、この場合、機能制御部21は、中断した自動刈取走行に係る作業経路を前回経路として記憶部11に記憶し、例えば、第1作業の自動刈取走行で用いたデータ(例えば、作業領域等の圃場情報、コンバイン2の作業車両データ、作業経路等)を記憶部11に記憶する。
【0160】
表示制御部20は、メニュー画面60で第2作業項目62が選択操作されると、機能制御部21は、第2作業として前回の第1作業の自動刈取走行を再開するために、前回の第1作業の自動刈取走行で用いたデータ(例えば、作業領域等の圃場情報、コンバイン2の作業車両データ、作業経路等)を記憶部11から読み出す。換言すれば、第2作業項目62は、取得済みの作業情報に基づいて作業を行うための既取得作業項目であり、作業情報として既に取得した作業経路に基づいて作業を行うための既取得経路作業項目である。表示制御部20は、第2作業として前回の第1作業の自動刈取走行を再開するために、前回の第1作業の自動刈取走行で用いたデータに基づいて、図31に示すような第1作業と同様の作業画面250を表示部13に表示する。
【0161】
第2作業では、表示制御部20は、作業画面250において作業開始ボタン253を選択操作可能に表示する。コンバイン2が手動走行で中断位置まで移動して、作業画面250で作業開始ボタン253が選択操作されると、機能制御部21は、作業開始の指示をコンバイン2へ送信し、コンバイン2は自動刈取走行を中断位置から再開することとなる。第2作業による作業画面250を利用した動作は、第1作業と同様であるため、重複する説明を省略する。
【0162】
表示制御部20は、メニュー画面60で第3作業項目63が選択操作されると、自動刈取走行の第3作業を行うコンバイン2を選択するために、上記した図6に示す車両選択画面70を表示部13に表示する。換言すれば、第3作業項目63は、作業情報を新たに取得して作業を行うための未取得作業項目であり、作業情報として基準線を取得して自動直進で作業を行うための基準線作業項目である。第3作業による車両選択画面70を利用した動作は、第1作業と同様であるため、重複する説明を省略する。
【0163】
ところで、第3作業では、車両選択画面70において、確定ボタン74が選択操作されると、機能制御部21は、車両一覧71で選択された作業車両データを、第3作業を行うコンバイン2として確定し、表示制御部20は、図38に示すように、基準線を作成する作成画面として、第3作業を行う基準線を設定するための基準線設定画面280を表示部13に表示する。表示制御部20は、基準線設定画面280において、地図欄281と、A点設定ボタン282と、A点削除ボタン283と、刈取条間選択欄284と、基準線確定ボタン285とを表示する。
【0164】
表示制御部20は、基準線設定画面280の地図欄281において、地図データに基づく地図を表示すると共に、地図上でコンバイン2のGNSS情報に基づくコンバイン2の自車位置にコンバイン2の模擬図281a(アイコン)を表示する。
【0165】
表示制御部20は、先ず、基準線設定画面280において、基準線を測定する開始点(A点)を設定するための開始点設定ボタンとして、A点設定ボタン282を選択操作可能に表示していて、A点削除ボタン283及び基準線確定ボタン285を選択操作不能に表示している。コンバイン2が圃場内に位置している場合に、基準線設定画面280でA点設定ボタン282が選択操作されると、機能制御部21は、コンバイン2の自車位置を基準線のA点として設定して記憶部11に記憶し、表示制御部20は、地図欄281にA点を表示する。
【0166】
A点が設定されると、表示制御部20は、図39に示すように、基準線設定画面280において、A点設定ボタン282に代えて、基準線を測定する終了点(B点)を設定するための終了点設定ボタンとして、B点設定ボタン286を表示し、A点削除ボタン283を選択操作可能に表示する。基準線設定画面280でA点削除ボタン283が選択操作されると、表示制御部20は、A点削除確認画面(図示せず)を表示部13に表示し、A点削除確認画面でA点の削除操作が確定すると、機能制御部21は、A点の設定を解除して記憶部11から削除する。
【0167】
コンバイン2がA点から所定距離(例えば、5m)未満に位置している場合には、表示制御部20は、B点設定ボタン286を選択操作不能に表示し、コンバイン2がA点から手動走行で移動してA点から所定距離以上離れた場合、表示制御部20は、図40に示すように、B点設定ボタン286を選択操作可能に表示する。なお、コンバイン2の模擬図281aの表示は、コンバイン2の手動走行の進捗に応じて、コンバイン2の自車位置に基づいて更新し、地図欄281には、A点とコンバイン2の模擬図281aとを結ぶ直線を表示する。
【0168】
基準線設定画面280でB点設定ボタン286が選択操作されると、機能制御部21は、コンバイン2の自車位置を基準線のB点として設定して記憶部11に記憶し、表示制御部20は、図41に示すように、地図欄281にB点を表示する。B点が設定されると、表示制御部20は、基準線設定画面280において、B点設定ボタン286を選択操作不能に表示し、A点削除ボタン283に代えてB点削除ボタン287を選択操作可能に表示し、更に、基準線確定ボタン285を選択操作可能に表示する。基準線設定画面280でB点削除ボタン287が選択操作されると、表示制御部20は、B点削除確認画面(図示せず)を表示部13に表示し、B点削除確認画面でB点の削除操作が確定すると、機能制御部21は、B点の設定を解除して記憶部11から削除する。
【0169】
基準線確定ボタン285は、設定された基準線を確定して当該基準線に基づく自動直進へ移行するための基準線作業開始ボタンであって、基準線設定画面280で基準線確定ボタン285が選択操作されると、機能制御部21は、設定されたA点及びB点を確定して、A点及びB点を結ぶ直線の基準線を算出し、位置的に基準線を包含する圃場の圃場情報を、記憶部11に記憶された圃場情報から検出して、基準線と圃場情報とを対応付けて記憶部11に記憶する。なお、2つ以上の圃場情報が検出された場合、直近の圃場情報を基準線と対応付ける。また、基準線を包含する圃場の圃場情報が検出されない場合、表示制御部20は、基準線に対応する圃場がない旨を提示して、機能制御部21は、圃場に拘わらず基準線に平行な行程に対して自動直進で自動刈取走行を行う。
【0170】
基準線設定画面280で基準線確定ボタン285が選択操作されて基準線と圃場情報との対応付けが行われると、表示制御部20は、図42に示すように、第3作業による自動刈取走行を行うための作業画面290を表示部13に表示する。表示制御部20は、作業画面290において、地図欄291と、状態ランプ292と、作業開始ボタン293と、作業履歴ボタン295とを表示する。コンバイン2は、第3作業による自動刈取走行として、A点及びB点からなる基準線に平行な作業行程291eに沿った自動直進で作業を行う(図44等参照)。コンバイン2では、第3作業の自動直進を行う場合に、枕地直進作業と同様に、作業幅パターン又は自車位置パターンの直進経路パターンが設定されていて、例えば、初期設定として作業幅パターンが設定される。
【0171】
表示制御部20は、作業画面290の地図欄291において、地図データに基づく地図を表示すると共に、第3作業を行う圃場情報に基づいて、圃場最外周に基づく圃場形状291aを地図上に表示し、更に、コンバイン2のGNSS情報に基づくコンバイン2の自車位置にコンバイン2の模擬図291b(アイコン)を地図上に表示する。機能制御部21は、直進経路パターンとして作業幅パターンが設定されている場合には、A点及びB点からなる基準線に対して平行な直線であってこの基準線から作業幅間隔を空けて配列される複数の行程を圃場形状291aの全域に亘って配列し、表示制御部20は、A点及びB点からなる基準線を示す基準線標識291cと複数の行程の配列を示す行程配列291dとを圃場形状291aに重ねて表示する。
【0172】
なお、本実施形態では、直進経路パターンとして作業幅パターンが設定されている場合に作業幅間隔の複数の行程配列291dを設定及び表示する例を説明するが、他の例として、直進経路パターンとして自車位置パターンが設定されている場合には、機能制御部21は、A点及びB点からなる基準線に対して平行な直線であってコンバイン2の自車位置を通る作業行程291eを設定し、表示制御部20は、図43に示すように、A点及びB点からなる基準線を示す基準線標識291cと自車位置を通る作業行程291eとを圃場形状291aに重ねて表示する。作業画面290を利用したオフセット動作等の各種機能は、直進経路パターンが作業幅パターンか自車位置パターンかに拘わらず同様に実行可能である。
【0173】
直進経路パターンを変更するためには、作業画面290におけるメニューボタンの操作に応じて作業画面290をメニュー画面60に切り替え、更に、メニュー画面60における設定項目66の操作に応じてメニュー画面60を各種設定画面380(図57参照)に切り替える。この各種設定画面380における新規経路作成設定欄384の変更操作を行うことで、直進経路パターンが変更される。あるいは、他の例では、直進経路パターンを変更するための直進経路パターン変更ボタンを、基準線設定画面280や作業画面290に選択操作可能に表示して、直進経路パターン変更ボタンの操作に応じて直進経路パターンが変更される。
【0174】
表示制御部20は、圃場形状291aにおいて既刈領域と未刈領域とを識別可能に表示する。表示制御部20は、地図欄291と共に、圃場情報に基づく圃場登録名や、コンバイン2が穀粒を貯留する貯留タンクの空き容量に基づく刈取走行可能距離を提示する。
【0175】
表示制御部20は、コンバイン2の自動刈取走行が可能状態であるか否かに応じて、状態ランプ292の色等の表示形式を切り替える。例えば、機能制御部21は、コンバイン2の刈取スイッチがオン状態であること等の開始条件が満たされ、コンバイン2が行程配列291dの何れかの行程に配置されたとき、自動刈取走行が可能状態であると判定する。コンバイン2の自動刈取走行が可能状態でない場合、表示制御部20は、状態ランプ292を選択操作可能にし、状態ランプ292が選択操作されると、表示制御部20は、満たされていない開始条件等を提示する。
【0176】
表示制御部20は、コンバイン2の自動刈取走行が可能状態である場合に、作業開始ボタン293を選択操作可能にする(図44参照)一方、コンバイン2の自動刈取走行が可能状態でない場合に、作業開始ボタン293を選択操作不能にする(図42参照)。なお、表示制御部20は、自動刈取走行が可能状態であるか否かに応じて、作業開始ボタン293の色等の表示形式を切り替える。
【0177】
作業画面290において作業開始ボタン293が選択操作されると、機能制御部21は、コンバイン2の自車位置に基づいてA点及びB点からなる基準線に平行な作業行程291eを設定し、作業開始の指示をコンバイン2へ送信する。コンバイン2は、作業開始の指示に応じて、作業行程291eに沿って自動直進で自動刈取走行を行いながら、コンバイン2のGNSS情報に基づくコンバイン2の自車位置(計測点データ)を管理端末3へ送信する。表示制御部20は、作業画面290において作業行程291eを表示してよい。
【0178】
自動刈取走行の開始指示に応じてコンバイン2が自動直進を行っている間、表示制御部20は、図45に示すように、作業画面290において、作業開始ボタン293に代えて作業停止ボタン296を選択操作可能に表示する。作業画面290において作業停止ボタン296が選択操作されると、機能制御部21は、作業停止の指示をコンバイン2へ送信する。また、コンバイン2が作業行程291eの自動直進を完了すると、表示制御部20は、作業画面290において、作業停止ボタン296に代えて作業開始ボタン293を選択操作可能に表示する。なお、コンバイン2の模擬図291b並びに既刈領域及び未刈領域の表示や刈取走行可能距離の提示は、コンバイン2の自動刈取走行の進捗に応じて、コンバイン2の自車位置に基づいて更新する。
【0179】
なお、コンバイン2は、自動直進中に経路オフセットボタン291f等の操作によって、機体左右方向の位置を変更可能であり、例えば、作業行程291eに対して斜め移動することで、目標値入力欄291gに設定された経路オフセット目標値の分だけ平行移動して機体左右方向の位置を変更する。このようなオフセット動作を行う場合、作業画面290では、作業行程291eに加えて、オフセット動作を伴う行程の開始点と終了点とを結んだ直線291h(すなわち、元の作業行程291eからずれた直線。図45に二点鎖線で示す)を表示する。
【0180】
また、オフセット動作が行われた場合、コンバイン2は、自動直進の基準を、A点及びB点からなる基準線(基準線標識291c)から、オフセット動作を行う行程(直線291h)へと、自動的に更新してもよく、あるいは、自動直進の基準を更新するか否かを作業者に選択可能にしてもよい。例えば、オフセット動作を伴う行程の自動刈取走行を終了後、表示制御部20は、自動直進の基準について、オフセット動作を行う行程(直線291h)へと更新するか否かを選択するための選択画面又は選択ボタンを表示してもよい。
【0181】
なお、コンバイン2の第3作業による自動刈取走行を行っている間、表示制御部20は、作業画面290において、図45及び図46に示すように、作業停止ボタン296に代えて画像欄296aを表示するための切替操作部297を操作可能に表示する。切替操作部297は、例えば、スライドバーで構成され、表示制御部20は、切替操作部297の所定方向(例えば、右方向)へのスライド操作に応じて、図46に示すように、作業停止ボタン296に代えて画像欄296aを表示する。一方、作業画面290に画像欄296aが表示されている場合、表示制御部20は、切替操作部297の逆方向(例えば、左方向)へのスライド操作に応じて、画像欄296aに代えて作業停止ボタン296を表示するように元に戻す。
【0182】
表示制御部20は、画像欄296aにおいて、コンバイン2に備わるカメラ等の撮像装置で自動刈取走行の状況を撮像した画像を表示する。例えば、図46では、コンバイン2の前方及び後方に備えたカメラで撮像したコンバイン2の前方画像及び後方画像を画像欄296aに表示する例を示す。また、画像欄296aには、コンバイン2が穀粒を排出する排出オーガの先端や刈り取った穀稈を搬送する搬送部に備えたカメラで撮像した排出状況画像や搬送状況画像を表示してもよい。
【0183】
なお、画像欄296aは、表示する画像の種類を任意に選択可能にしてもよい。画像欄296aは、2つの画像を表示することに限定されず、1つ又は3つ以上の画像を表示してもよく、表示する画像数を任意に選択可能にしてもよい。図45及び図46では、切替操作部297をスライドバーで構成する例を示すが、切替操作部297は、作業停止ボタン296又は画像欄296aのスライド操作を受け付けるように構成されてもよい。
【0184】
本実施形態では、表示制御部20は、作業画面290において、切替操作部297の操作に応じて、画像欄296aを作業停止ボタン296に代えて表示する例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。他の例では、表示制御部20は、切替操作部297の操作に応じて、画像欄296aを、作業画面290の画面全体に表示してもよく、あるいは作業画面290の他の部分に表示してもよく、若しくは、ポップアップ表示してもよい。
【0185】
また、表示制御部20は、各画面において、既に取得した圃場形状等の圃場情報を確認するための地図項目25を選択操作可能に表示している。各画面で地図項目25が選択操作されると、図47に示すように、既に取得した圃場形状等の圃場情報を確認するための圃場一覧画面300を表示部13に表示する。表示制御部20は、圃場一覧画面300において、圃場一覧301と、地図欄302と、選択確定ボタン303とを表示する。すなわち、圃場一覧画面300は、図7に示す上記の圃場取得画面80から新規取得ボタン83を取り除いたものと同様であるので、重複する説明を省略する。
【0186】
また、圃場一覧画面300において、圃場一覧301で何れかの圃場情報が選択された状態で選択確定ボタン303が選択操作されると、機能制御部21は、選択された圃場情報を記憶部11から読み出し、表示制御部20は、図48に示すように、選択された圃場情報に対して登録されている作業領域を確認するための作業領域一覧画面310を表示部13に表示する。表示制御部20は、作業領域一覧画面310において、作業領域一覧311と、地図欄312と、選択確定ボタン313とを表示する。すなわち、作業領域一覧画面310は、図20に示す上記の作業領域選択画面180と同様であるので、重複する説明を省略する。
【0187】
作業領域一覧画面310において、作業領域一覧311で何れかの作業領域が選択された状態で選択確定ボタン313が選択操作されると、表示制御部20は、図49及び図50に示すように、選択された作業領域に対して登録されている作業経路又は基準線の作業情報を確認するための作業情報一覧画面320を表示部13に表示する。表示制御部20は、作業情報一覧画面320において、作業情報一覧321と、地図欄322と、作業実行ボタン323とを表示する。なお、図49及び図50では、地図欄322と、作業情報一覧321及び作業実行ボタン323を含む欄とを同時表示する例を示しているが、操作に応じて何れか一方を表示するように切り替えてもよい。
【0188】
表示制御部20は、作業情報一覧画面320の作業情報一覧321において、作業領域一覧画面310で選択された作業領域に対して登録されている作業経路又は基準線の作業情報を一覧表示し、何れかの作業情報を選択操作可能にする。例えば、作業領域に作業経路が対応付けられている場合、表示制御部20は、図49に示すように、作業情報一覧321において作業経路を選択操作可能に一覧表示し、各作業経路として、作業経路の内容を簡易表示し、例えば、作業経路の登録名、住所、登録日等を表示する。あるいは、作業領域に基準線が対応付けられている場合、表示制御部20は、図50に示すように、作業情報一覧321において基準線を選択操作可能に一覧表示し、各基準線として、基準線の内容を簡易表示し、例えば、基準線の登録名、住所、登録日等を表示する。
【0189】
また、表示制御部20は、作業情報一覧321の各作業経路又は各基準線に詳細ボタン324を選択操作可能に表示する。作業情報一覧321の各作業経路の詳細ボタン324が選択操作されると、表示制御部20は、その作業経路での作業時の作業車両データ、圃場情報及び作業情報の詳細画面(図示せず)を表示する。あるいは、作業情報一覧321の各基準線の詳細ボタン324が選択操作されると、表示制御部20は、その基準線での作業時の作業車両データ、圃場情報及び作業情報の詳細画面(図示せず)を表示する。
【0190】
表示制御部20は、作業情報一覧画面320の地図欄322において、地図データに基づく地図を表示すると共に、選択された圃場情報の圃場最外周に基づく圃場形状や選択された作業領域の作業領域形状を地図上に強調表示し、更に、作業情報一覧321で選択されている作業情報である作業経路又は基準線を表示する。例えば、作業領域に作業経路が対応している場合、図49に示すように、地図欄322において、作業情報一覧321で選択されている作業経路を作業領域形状に重ねて表示する。あるいは、作業領域に基準線が対応している場合、図50に示すように、地図欄322において、作業情報一覧321で選択されている基準線を作業領域形状に重ねて表示する。表示制御部20は、地図欄322において、作業情報に基づいて作業経路や基準線の開始点(例えば、A点又は開始位置)や終了点(例えば、B点又は終了位置)を表示する。
【0191】
なお、表示制御部20は、作業情報一覧画面320の地図欄322において、選択された圃場又は作業領域が中心となるように地図を表示する。また、表示制御部20は、地図欄322において、自宅位置ボタン87や自車位置ボタン88を選択操作可能に表示する。
【0192】
作業情報一覧画面320で作業実行ボタン323が選択操作されると、機能制御部21は、圃場一覧画面300で選択された圃場情報と、作業領域一覧画面310で選択された作業領域と、作業情報一覧画面320で選択された作業経路又は基準線の作業情報とに基づいて、上記した第1作業又は第3作業で自動刈取走行を実行するように、各部を制御する。例えば、機能制御部21は、作業領域を含む圃場情報及び作業情報と共に、自動刈取走行の指示をコンバイン2へ送信する。また、既に作成された作業経路又は基準線を利用するため、表示制御部20は、図31に示す第1作業の作業画面250又は図42に示す第3作業の作業画面290を表示部13に表示する。
【0193】
また、表示制御部20は、メニュー画面60で登録情報項目64が選択操作されると、図51に示すように、登録した各種情報を編集するための登録情報編集画面330を表示部13に表示する。表示制御部20は、登録情報編集画面330において、圃場情報編集項目331と、作業領域情報編集項目332と、作業情報編集項目333とを選択操作可能に表示する。
【0194】
登録情報編集画面330で圃場情報編集項目331が選択操作されると、表示制御部20は、図52に示すように、登録した圃場情報を編集するための圃場情報編集画面340を表示部13に表示する。表示制御部20は、圃場情報編集画面340において、圃場一覧341と、地図欄342と、編集ボタン343と、削除ボタン344とを表示する。すなわち、圃場情報編集画面340は、図7に示す上記の圃場取得画面80や図47に示す上記の圃場一覧画面300と同様であり、新規取得ボタン83を取り除いて、編集ボタン343や削除ボタン344を追加したものであるので、重複する説明を省略する。
【0195】
圃場情報編集画面340で編集ボタン343が選択操作されると、圃場一覧341で選択されている圃場情報の編集に移行し、例えば、圃場登録名の編集を受け付ける。圃場情報編集画面340で削除ボタン344が選択操作されると、圃場一覧341で選択されている圃場情報の削除に移行し、操作に応じて当該圃場情報が削除される。
【0196】
登録情報編集画面330で作業領域情報編集項目332が選択操作されると、表示制御部20は、編集する作業領域を有する圃場を選択するために、図47に示す上記の圃場一覧画面300と同等の圃場選択画面(図示せず)を表示部13に表示する。
【0197】
圃場選択画面において圃場が選択されると、機能制御部21は、選択された圃場に対応する圃場情報を記憶部11から読み出し、表示制御部20は、図53に示すように、選択された圃場情報に対して登録されている作業領域を編集するための作業領域編集画面350を表示部13に表示する。表示制御部20は、作業領域編集画面350において、作業領域一覧351と、地図欄352と、新規作成ボタン353と、編集ボタン354と、削除ボタン355とを表示する。すなわち、作業領域編集画面350は、図20に示す上記の作業領域選択画面180や図48に示す上記の作業領域一覧画面310と同様であり、選択確定ボタン183を取り除いて、新規作成ボタン353、編集ボタン354及び削除ボタン355を追加したものであるので、重複する説明を省略する。
【0198】
作業領域編集画面350で新規作成ボタン353が選択操作された場合、表示制御部20は、選択された圃場情報の圃場に対して作業領域を新規作成するために、図11に示す上記の作業領域作成画面110、図17に示す上記の入口設定画面150、図20に示す上記の作業領域登録画面170等と同等の新規作成画面を表示部13に表示する。ここで、作業領域の新規作成動作は、作業領域作成画面110、入口設定画面150及び作業領域登録画面170を利用した第1作業による作業領域の作成動作と同様であるため、重複する説明を省略する。
【0199】
作業領域編集画面350で編集ボタン354が選択操作された場合、表示制御部20は、作業領域一覧351で選択されている作業領域を編集するために、図11に示す上記の作業領域作成画面110、図17に示す上記の入口設定画面150、図20に示す上記の作業領域登録画面170等と同等の編集画面を表示部13に表示する。ここで、作業領域の編集動作は、作業領域作成画面110、入口設定画面150及び作業領域登録画面170を利用した第1作業による作業領域の作成動作における各種設定動作と同様であるため、重複する説明を省略する。
【0200】
作業領域編集画面350で削除ボタン355が選択操作されると、作業領域一覧351で選択されている作業領域の削除に移行し、当該作業領域が削除される。
【0201】
登録情報編集画面330で作業情報編集項目333が選択操作されると、表示制御部20は、編集する作業情報を有する圃場を選択するために、図47に示す上記の圃場一覧画面300と同等の圃場選択画面(図示せず)を表示部13に表示する。
【0202】
圃場選択画面において圃場が選択されると、機能制御部21は、選択された圃場に対応する圃場情報を記憶部11から読み出し、表示制御部20は、選択された圃場に対して登録されている作業領域を選択するために、図20に示す上記の作業領域選択画面180又は図48に示す上記の作業領域一覧画面310と同等の作業領域選択画面(図示せず)を表示部13に表示する。
【0203】
作業領域選択画面において作業領域が選択されると、機能制御部21は、選択された作業領域を圃場情報から読み出し、表示制御部20は、図54及び図55に示すように、選択された作業領域に対して登録されている作業経路又は基準線の作業情報を編集するための作業情報編集画面360を表示部13に表示する。表示制御部20は、作業情報編集画面360において、作業情報一覧361と、地図欄362と、経路再作成ボタン363と、登録名編集ボタン364と、削除ボタン365とを表示する。すなわち、作業情報編集画面360は、図49及び図50に示す上記の作業情報一覧画面320と同様であり、作業実行ボタン323を取り除いて、経路再作成ボタン363、登録名編集ボタン364及び削除ボタン365を追加したものであるので、重複する説明を省略する。
【0204】
作業経路の作業情報編集画面360では、経路再作成ボタン363が選択操作可能に表示されるが、基準線の作業情報編集画面360では、経路再作成ボタン363は選択操作不能に表示される。作業経路の作業情報編集画面360で経路再作成ボタン363が選択操作されると、表示制御部20は、選択された作業領域に対して作業経路を再作成するために、図29に示す上記の作業経路確認画面230と同等の作業経路再作成画面を表示部13に表示する。ここで、作業経路の再作成動作は、作業経路確認画面230を利用した第1作業による作業経路の作成動作と同様であるため、重複する説明を省略する。
【0205】
作業情報編集画面360で登録名編集ボタン364が選択操作されると、作業情報一覧361で選択されている作業情報の登録名の編集を受け付ける。作業情報編集画面360で削除ボタン365が選択操作されると、作業情報一覧361で選択されている作業情報の削除に移行し、操作に応じて当該作業情報が削除される。
【0206】
また、表示制御部20は、メニュー画面60で作業履歴項目65が選択操作されると、圃場の作業履歴を確認するために、図47に示す上記の圃場一覧画面300と同等の圃場履歴画面(図示せず)を表示部13に表示する。
【0207】
圃場履歴画面において圃場が選択されると、機能制御部21は、選択された圃場に対応する圃場情報を記憶部11から読み出し、表示制御部20は、選択された圃場に対して登録されている作業領域の作業履歴を確認するために、図20に示す上記の作業領域選択画面180又は図48に示す上記の作業領域一覧画面310と同等の作業領域履歴画面(図示せず)を表示部13に表示する。
【0208】
作業領域履歴画面において作業領域が選択されると、機能制御部21は、選択された作業領域を圃場情報から読み出し、表示制御部20は、選択された作業領域に対して登録されている作業経路又は基準線の作業情報の作業履歴を確認するために、図49及び図50に示す上記の作業情報一覧画面320と同等の作業情報履歴画面(図示せず)を表示部13に表示する。
【0209】
作業情報履歴画面において、作業情報が選択されると、表示制御部20は、図56に示すように、選択された作業情報を利用して行われた作業履歴を確認するための作業履歴確認画面370を表示部13に表示する。作業履歴確認画面370では、例えば、作業情報を過去に利用したときの作業履歴として記録開始日時や記録完了日時を作業履歴欄371表示する。
【0210】
また、表示制御部20は、メニュー画面60で設定項目66が選択操作されると、図57に示すように、各種設定を編集するための各種設定画面380を表示部13に表示する。表示制御部20は、各種設定画面380において、自宅情報欄381、コンバイン設定欄382、作業設定欄383、新規経路作成設定欄384、GNSSアンテナ設定欄385、通信接続欄386、登録車両情報欄387、簡易説明欄388、バージョン情報欄389、圃場情報管理サービス欄390等を表示する。
【0211】
自宅情報欄381では、作業者の自宅情報に関して登録や削除を受け付けている。コンバイン設定欄382では、コンバイン2の作業車両データに関して、登録、編集や削除を受け付けている。作業設定欄383では、走行情報や刈取情報等の作業設定の初期データに関して、変更を受け付けている。例えば、走行情報は、上記した図36に示す走行情報設定画面260で設定される作業時及び非作業時の直進車速や、旋回車速、後進車速や加速度等があり、刈取情報は、上記した図37に示す操作パネル画面270で設定される刈取下降タイミング(刈取開始位置)等がある。また、作業設定は、その他に、枕地直進作業で作業領域形状の各辺と自動的にマッチングを行う距離の設定や、自動直進の基準を経路と自車とで選択する設定がある。また、作業設定は、排出位置への右寄せを優先した排出経路での自動排出走行と、排出位置への最短距離を優先した排出経路での自動排出走行と排出位置への手動排出走行とを選択する自動刈取走行の排出設定がある。また、作業設定は、刈取可能距離の補正等がある。
【0212】
新規経路作成設定欄384では、作業経路の作成時に用いる経路設定の初期データに関して、変更を受け付けている。例えば、経路設定は、自動直進において、作業幅間隔で直線経路が設定される作業幅パターンやコンバイン2の自車位置を通る直線経路が設定される自車位置パターンを選択するための直進経路パターンや、枕地直進作業の枕地基準線の最短値を示す最短辺長がある。また、経路設定は、上記した図28に示す経路パターン選択画面220で設定される経路パターン、条余り対応、旋回タイプ、旋回半径補正がある。GNSSアンテナ設定欄385では、GNSSアンテナの設定状況をウェブサイト等で閲覧可能としている。通信接続欄386では、管理端末3と通信可能な機器を探索可能としている。登録車両情報欄387では、登録車両情報(アクティベーションキー)の再入力を受け付けている。簡易説明欄388では、表示部13に表示される各画面で簡易説明の表示・非表示の選択を受け付けている。バージョン情報欄389では、管理端末3に搭載されるアプリケーションのバージョン情報を提示する。圃場情報管理サービス欄390では、圃場情報管理サービスで提供される圃場情報の表示・非表示の選択を受け付けている。
【0213】
上記した実施形態では、表示制御部20は、複数の作業項目として、第1作業項目61と、第2作業項目62と、第3作業項目63とを表示部13のメニュー画面60で同画面に表示する例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。
【0214】
例えば、他の実施形態では、表示制御部20は、図58に示すように、1つのメニュー画面400に対して、複数の作業項目として、圃場情報として圃場形状を取得して作業を行うための新規圃場作業項目401と、圃場情報として既に取得した圃場形状に基づいて作業を行うための既取得圃場作業項目402と、作業情報として既に取得した作業経路に基づいて作業を行うための既取得経路作業項目403と、作業情報として基準線を取得して自動直進で作業を行うための基準線作業項目404とを表示してもよい。換言すれば、新規圃場作業項目401及び基準線作業項目404は、圃場情報又は作業情報を未取得の圃場に対応して作業を行うための未取得作業項目であり、既取得圃場作業項目402及び既取得経路作業項目403は、圃場情報又は作業情報を取得済みの圃場に対応して作業を行うための既取得作業項目である。
【0215】
また、表示制御部20は、メニュー画面400において、登録情報項目405と、作業履歴項目406と、設定項目407とを選択操作可能に表示する。登録情報項目405、作業履歴項目406及び設定項目407は、複数の作業項目(新規圃場作業項目401、既取得圃場作業項目402、既取得経路作業項目403及び基準線作業項目404)に対して上下方向又は左右方向の一方側、例えば、下側に並べて表示し、文字や標識等によって内容を識別可能に表示する。なお、複数の作業項目(新規圃場作業項目401、既取得圃場作業項目402、既取得経路作業項目403及び基準線作業項目404)は、登録情報項目405、作業履歴項目406及び設定項目407よりも大きく表示する。
【0216】
上記した実施形態では、第1作業において、圃場登録画面100での圃場登録後に圃場に対して作業領域を登録するために、作業領域作成を作業領域作成画面110で行い、圃場角編集を圃場角編集画面120、圃場角追加画面130及び圃場角削除画面140で行い、入口の設定及び編集を入口設定画面150及び入口編集画面160で行い、作業領域の登録を作業領域登録画面170で行うように表示制御部20が各画面を構成する例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、他の実施形態では、作業領域作成画面110で作業領域作成に加えて圃場角編集や入口の設定及び編集、作業領域の登録を行い、あるいは、作業領域登録画面170で作業領域の登録に加えて圃場角編集や入口の設定及び編集を行うように表示制御部20が各画面を構成してもよい。
【0217】
上記のように、本実施形態によれば、自動走行が可能な作業車両であるコンバイン2を管理する作業者の管理端末3は、コンバイン2を管理するアプリケーションを記憶する記憶部11と、アプリケーションを起動する制御装置10と、表示部13とを備える。制御装置10の表示制御部20は、アプリケーションによって、作業情報として基準線を取得して自動直進で作業を行う基準線作業項目(例えば、メニュー画面60における第3作業項目63)を表示部13に操作可能に表示し、基準線作業項目の操作に応じて、基準線を作成するための作成画面(例えば、基準線設定画面280)を表示部13に表示する。
【0218】
また、本実施形態によれば、自動走行が可能な作業車両であるコンバイン2を管理する管理方法は、コンバイン2を管理するアプリケーションを作業者の管理端末3で起動すると、アプリケーションによって、作業情報として基準線を取得して自動直進で作業を行う基準線作業項目を管理端末3の表示部13に操作可能に表示し、基準線作業項目の操作に応じて、基準線を作成するための作成画面を表示部13に表示する表示制御工程を有する。
【0219】
これにより、基準線を取得して自動直進で作業を行う際に、作業者は、複雑な操作を必要とすることがなく、作業内容を確認しながら設定することができるので、操作性及び作業性を向上することができる。
【0220】
本実施形態によれば、表示制御工程は、管理端末3に登録されているコンバイン2が2つ以上である場合、若しくは管理端末3にコンバイン2が登録されていない場合には、作業を行うコンバイン2を選択するための車両選択画面70を表示部13に表示し、車両選択画面70でコンバイン2が選択されると、基準線作業項目の操作に応じて、作成画面を表示部13に表示する。一方、表示制御工程は、管理端末3に登録されているコンバイン2が1つ以上である場合には、車両選択画面70を表示することなく、基準線作業項目の操作に応じて、作成画面を表示部13に表示する
【0221】
これにより、コンバイン2の登録状態に応じて、基準線を取得して自動直進で作業を行うための適切な画面に切り替わるので、作業者は、複雑な操作を必要とすることがなく、作業を進行させることができ、操作性及び作業性を向上することができる。
【0222】
本実施形態によれば、表示制御工程は、車両選択画面70に編集操作部である編集ボタン73を操作可能に表示し、編集ボタン73が操作されると、管理端末3に登録されているコンバイン2を編集するための編集画面(例えば、第1車両登録画面30及び第2車両登録画面40)を表示部13に表示する。
【0223】
これにより、作業者は、作業に用いるコンバイン2を選択する際に、コンバイン2の作業車両データを編集することができ、より適切なデータで作業を進行させることができる。
【0224】
本実施形態によれば、表示制御工程は、車両選択画面70において、コンバイン2の車両一覧71と車両詳細欄72とを表示する。
【0225】
これにより、作業者は、作業に用いるコンバイン2を選択する際に、コンバイン2の車両一覧71と、車両一覧71で選択されているコンバイン2の詳細情報とを同時に確認することができるので、コンバイン2を選択する利便性を向上することができる。
【0226】
本実施形態によれば、表示制御工程は、作成画面において、基準線を測定する開始点を設定するための開始点設定操作部(例えば、A点設定ボタン282)を操作可能に表示し、開始点設定操作部の操作に応じて開始点を設定して作成画面に表示する。
【0227】
これにより、作成画面に開始点設定操作部が表示されるので、基準線を作成する操作性を向上することができる。また、開始点設定操作部の操作に応じて作成画面に開始点が表示されるので、開始点の設定を視覚的に容易に判断することができる。
【0228】
本実施形態によれば、表示制御工程は、作成画面において、コンバイン2の模擬図281aを表示し、開始点が設定された後、コンバイン2の移動に応じて、模擬図281aを作成画面上で移動させ、コンバイン2の走行軌跡を作成画面に表示する。
【0229】
これにより、開始点を表示した作成画面にコンバイン2の模擬図281aと走行軌跡とが同時に表示されるので、開始点を有する基準線がどのような経路であるかを視覚的に容易に判断することができる。
【0230】
本実施形態によれば、表示制御工程は、作成画面において、基準線を測定する終了点を設定するための終了点設定操作部(例えば、B点設定ボタン286)を表示し、開始点が設定された後、コンバイン2が所定距離以上移動すると、終了点設定操作部を操作可能に表示する。
【0231】
これにより、終了点設定操作部を操作可能であるか否かを視覚的に容易に判断することができる。
【0232】
本実施形態によれば、表示制御工程は、作成画面において、設定された基準線を確定して当該基準線に基づく自動直進へ移行するための基準線作業開始操作部(例えば、基準線確定ボタン285)を表示し、終了点が設定されると、基準線作業開始操作部を操作可能に表示する。
【0233】
これにより、基準線作業開始操作部を操作可能であるか否かを視覚的に容易に判断することができる。
【0234】
また、他の実施形態では、表示制御部20は、第3作業の作業画面290において、経路シフトボタン(図示せず)を表示してもよい。作業画面290において経路シフトボタンが選択操作されると、表示制御部20は、コンバイン2が直前に自動直進を完了した行程の次に自動直進を行う行程(例えば、隣接行程)を作業行程291eとして作業画面290に表示する。なお、コンバイン2の実際の経路シフトは、手動操作によって行う。あるいは、コンバイン2は、第3作業での経路シフトを、自動的に旋回することで行うように構成されてもよい。
【0235】
更に、他の実施形態では、第3作業において、機能制御部21は、A点及びB点からなる基準線に対して平行な複数の行程を圃場形状291aの全域に亘って配列してよく、表示制御部20は、複数の行程の配列を示す行程配列(図示せず)を作業画面290の圃場形状291aに重ねて表示してよい。なお、コンバイン2が行程配列の何れかの行程に配置されることを開始条件の一つとしてよい。また、コンバイン2は、行程配列のうち、コンバイン2が配置されている行程を作業行程291eとしてもよい。
【0236】
上記した実施形態では、本発明の作業車両が、コンバイン2で構成される例を説明したが、本発明はこの例に限定されず、本発明の作業車両は、トラクタや田植機等の他の農作業機械で構成されてもよく、農作業機械以外の他の作業車両で構成されてもよい。
【0237】
なお、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う管理方法、管理端末及び管理システムもまた本発明の技術思想に含まれる。
【符号の説明】
【0238】
1 管理システム
2 コンバイン(作業車両)
3 管理端末
10 制御装置
11 記憶部
13 表示部
20 表示制御部
21 機能制御部
30 第1車両登録画面
40 第2車両登録画面
60 メニュー画面
61 第1作業項目
62 第2作業項目
63 第3作業項目
64 登録情報項目
65 作業履歴項目
66 設定項目
67 地図項目
70 車両選択画面
71 車両一覧
72 車両詳細欄
73 編集ボタン(編集操作部)
80 圃場取得画面
81 圃場一覧
82 地図欄
82a 模擬図
83 新規取得ボタン
84 選択確定ボタン
90 最外周計測画面
91 地図欄
91a 模擬図
92 開始条件欄
93 計測開始ボタン
97 計測状態欄
99 計測完了ボタン
100 圃場登録画面
101 地図欄
101a 仮外周形状
101b 模擬図
110 作業領域作成画面
111 地図欄
111a 圃場形状
111c 作業領域形状
112 圃場角編集ボタン
120 圃場角編集画面
130 圃場角追加画面
140 圃場角削除画面
150 入口設定画面
152 入口編集ボタン
160 入口編集画面
170 作業領域登録画面
174 作業開始ボタン
180 作業領域選択画面
190 枕地直進作業画面
193 自動直進開始ボタン
198 自動直進停止ボタン
250 作業画面
251 地図欄
251a 作業領域形状
251b 模擬図
251c 作業経路
253 作業開始ボタン
258 作業停止ボタン
280 基準線設定画面
281 地図欄
281a 模擬図
282 A点設定ボタン(開始点設定操作部)
283 A点削除ボタン
285 基準線確定ボタン(基準線作業開始操作部)
286 B点設定ボタン(終了点設定操作部)
287 B点削除ボタン
290 作業画面
291 地図欄
291b 模擬図
293 作業開始ボタン
296 作業停止ボタン
400 メニュー画面
401 新規圃場作業項目
402 既取得圃場作業項目
403 既取得経路作業項目
404 基準線作業項目
405 登録情報項目
406 作業履歴項目
407 設定項目
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