(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】吐出システム
(51)【国際特許分類】
B05C 5/00 20060101AFI20241126BHJP
B05C 11/10 20060101ALI20241126BHJP
【FI】
B05C5/00 101
B05C11/10
(21)【出願番号】P 2021567933
(86)(22)【出願日】2020-05-14
(86)【国際出願番号】 US2020032885
(87)【国際公開番号】W WO2020232245
(87)【国際公開日】2020-11-19
【審査請求日】2023-05-12
(32)【優先日】2019-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391019120
【氏名又は名称】ノードソン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NORDSON CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】テーラー,スコット,ビー.
(72)【発明者】
【氏名】ホール,ジャスティン
(72)【発明者】
【氏名】キャンベル,ティモシー,シー.
【審査官】河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-208757(JP,A)
【文献】特開2015-167947(JP,A)
【文献】特開2003-019455(JP,A)
【文献】特開平07-251115(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0036616(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05C 5/00
B05C 11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1計量システムと第2計量システムとを備える吐出システムであって、
前記第1計量システムは、
第1ハウジングと、
少なくとも部分的に前記第1ハウジング内に配置される第1計量ロッドと、
第1計量チャンバを画定して前記第1ハウジングに取り外し可能に接続される第1組立体であって、前記第1計量ロッドは前記第1計量チャンバから離散的量の第1材を吐出するように前記第1計量チャンバを通って直線的に移動する第1組立体と、を備え、
前記第2計量システムは、
第2ハウジングと、
少なくとも部分的に前記第2ハウジング内に配置される第2計量ロッドと、
第2計量チャンバを画定して前記第2ハウジングに取り外し可能に接続される第2組立体であって、前記第2計量ロッドは前記第2計量チャンバから離散的量の第2材を吐出するように前記第2計量チャンバを通って直線的に移動する第2組立体と、を備え、
前記第1計量システムは、取り外し可能に前記第2計量システムと接続されており、
前記第1組立体は、さらに、前記第1計量チャンバから前記第1材を供給する第1入口通路と前記第1計量チャンバから前記第1材を受容する第1出口通路を画定する第3ハウジングを備え、
前記第2組立体は、さらに、前記第2計量チャンバから前記第2材を供給する第2入口通路と前記第2計量チャンバから前記第2材を受容する第2出口通路を画定する第4ハウジングを備え、
前記第1計量システムは、前記第1計量ロッドに取り付けられ、前記第1計量チャンバを通して前記第1計量ロッドを移動させる第1リニアアクチュエータを備え、
前記第2計量システムは、前記第2計量ロッドに取り付けられ、前記第2計量チャンバを通して前記第2計量ロッドを移動させる第2リニアアクチュエータを備える吐出システム。
【請求項2】
請求項1に記載の吐出システムであって、前記第1ハウジングは、取り外し可能に前記第2ハウジングと接続されている吐出システム。
【請求項3】
請求項1に記載の吐出システムであって、さらに、前記第1ハウジングを取り外し可能に前記第2ハウジングと接続する複数の固定具を備える吐出システム。
【請求項4】
請求項1に記載の吐出システムであって、
前記第3ハウジングは、前記第3ハウジングから延出する第1フランジを画定し、
前記第1計量システムは、前記第1フランジを通って延在して前記第3ハウジングを前記第1ハウジングに結合する複数の第1固定具を備え、
前記第4ハウジングは、前記第4ハウジングから延出する第2フランジを画定し、
前記第2計量システムは、前記第2フランジを通って延在して前記第4ハウジングを前記第2ハウジングに結合する複数の第2固定具を備える吐出システム。
【請求項5】
請求項4に記載の吐出システムであって、
前記第1フランジは、前記複数の第1固定具のうちの2つの間に位置する第1ボアを画定し
、
前記第2フランジは、前記複数の第2固定具のうちの2つの間に位置する第2ボアを画定
する吐出システム。
【請求項6】
請求項1に記載の吐出システムであって、
前記第1計量システムは、さらに、長手方向に第1長さを画定する第1シール保持部を備え、前記第1シール保持部は少なくとも1つのシールを受容して前記第3ハウジング内に配置され、前記第1計量ロッドは前記第1シール保持部を通して延在し、前記第1計量チャンバは前記第1シール保持部から前記第1出口通路まで延在し、
前記第2計量システムは、さらに、長手方向に第2長さを画定する第2シール保持部を備え、前記第2シール保持部は少なくとも1つのシールを受容して前記第4ハウジング内に配置され、前記第2計量ロッドは前記第2シール保持部を通して延在し、前記第2計量チャンバは前記第2シール保持部から前記第2出口通路まで延在する吐出システム。
【請求項7】
請求項6に記載の吐出システムであって、さらに、前記第1長さと前記第2長さとは同じであって、前記第1計量チャンバと前記第2計量チャンバとは同じ大きさである吐出システム。
【請求項8】
請求項6に記載の吐出システムであって、さらに、前記第1長さと前記第2長さとは異なっていて、前記第1計量チャンバと前記第2計量チャンバとは異なる大きさである吐出システム。
【請求項9】
請求項8に記載の吐出システムであって、前記第3ハウジングは、第1後方ボアと、前記長手方向に沿って前記第1後方ボアと前記第1出口通路との間に配置される第1前方ボアと、を画定し、
前記第1計量システムはさらに前記第1後方ボアによって受容される第1ブリード弁を備え、
前記第4ハウジングは、第2後方ボアと、前記長手方向に沿って前記第2後方ボアと前記第2出口通路との間に配置される第2前方ボアと、を画定し、
前記第2計量システムはさらに前記第2後方ボアによって受容される第2ブリード弁を備える吐出システム。
【請求項10】
請求項1に記載の吐出システムであって、前記第1組立体は、さらに、前記第3ハウジングに取り付けられる第1入力バルブを備え、前記第1入力バルブは前記第1材を前記第1入口通路に選択的に供給し、
前記第2組立体は、さらに、前記第4ハウジングに取り付けられる第2入力バルブを備え、前記第2入力バルブは前記第2材を前記第2入口通路に選択的に供給する吐出システム。
【請求項11】
請求項10に記載の吐出システムであって、前記第1入力バルブは第1バルブ座と第1バルブ部材を有する第1ニードルとを備え、前記第1ニードルは第1位置と第2位置との間を移動するようになっていて、前記第1位置では前記第1バルブ部材が前記第1バルブ座と接触して前記第1材が前記第1計量チャンバに流れることを防ぎ、前記第2位置では前記第1バルブ部材が前記第1バルブ座と離間して前記第1材が前記第1計量チャンバに流れ込むようになっており、
前記第2入力バルブは第2バルブ座と第2バルブ部材を有する第2ニードルとを備え、前記第2ニードルは第1位置と第2位置との間を移動するようになっていて、前記第1位置では前記第2バルブ部材が前記第2バルブ座と接触して前記第2材が前記第2計量チャンバに流れることを防ぎ、前記第2位置では前記第2バルブ部材が前記第2バルブ座と離間して前記第2材が前記第2計量チャンバに流れ込むようになっている吐出システム。
【請求項12】
請求項1に記載の吐出システムであって、さらに、
前記第1組立体と前記第2組立体とに取り付けられる出力マニホールドであって、前記出力マニホールドは前記第1出口通路から前記第1材を受け取る第1通路と、前記第2出口通路から前記第2材を受け取る第2通路とを画定する出力マニホールドと、
前記出力マニホールドに接続される出力バルブであって、前記出力バルブは前記第1材と前記第2材とを前記出力マニホールドから受け取って、前記第1材と前記第2材とを静的ミキサーに選択的に供給する出力バルブと、を備える吐出システム。
【請求項13】
請求項12に記載の吐出システムであって、
前記出力バルブは、第1シールと第2シールと、第1バルブ部を画定する第1ニードルと、第2バルブ部を画定する第2ニードルと、を有し、
前記第1ニードルと前記第2ニードルとは第1位置と第2位置との間を移動するようになっていて、
前記第1位置では、前記第1バルブ部と前記第2バルブ部とは前記第1シールと前記第2シールと係合し、それぞれ、前記第1材と前記第2材とが前記静的ミキサーに流れ込むことを防ぎ、
前記第2位置では、前記第1バルブ部と前記第2バルブ部とは前記第1シールと前記第2シールとから離間し、それぞれ、前記第1材と前記第2材とが前記静的ミキサーに流れ込むようになっている吐出システム。
【請求項14】
請求項13に記載の吐出システムであって、
前記第1ニードルと前記第2ニードルとは、前記第1ニードルと前記第2ニードルとが、前記第1位置と前記第2位置との間を、同時に移動するように、動作可能なように接続されている吐出システム。
【請求項15】
請求項12に記載の吐出システムであって、さらに、
前記出力マニホールドに取り付けられ、前記第1通路を通して流れる前記第1材の圧力を検出する第1圧力センサと、
前記出力マニホールドに取り付けられ、前記第2通路を通して流れる前記第2材の圧力を検出する第2圧力センサと、を備える吐出システム。
【請求項16】
請求項1に記載の吐出システムであって、
前記第1リニアアクチュエータと前記第2リニアアクチュエータとは、遊星ボールねじのリニアアクチュエータである吐出システム。
【請求項17】
請求項1に記載の吐出システムであって、さらに、
前記第1計量ロッドと前記第2計量ロッドとに取り付けられ、前記第1計量ロッドと前記第2計量ロッドとを、同時に、前記第1計量チャンバと前記第2計量チャンバとを介して移動させるリニアアクチュエータを備える吐出システム。
【請求項18】
請求項17に記載の吐出システムであって、
前記リニアアクチュエータは、作動モジュールと、前記作動モジュールから延在するロッドと、を備え、
前記作動モジュールは、前記ロッドを直線的に移動させ、
前記吐出システムは、さらに、前記ロッドを前記第1計量ロッドと前記第2計量ロッドとに取り付けるための連結部材を備える吐出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年5月15日付けで出願された米国仮特許出願第62/848,408号を基礎として優先権を主張し、ここに開示されているすべての事項につき、本明細書の一部をなす。
【0002】
ここに開示される事項は、一般に吐出システムに関し、より特には、取り外し可能に接続される第1計量システムと第2計量システムとを有する吐出システムに関する。
【背景技術】
【0003】
計量および吐出システムは基板上への吐出または適切なコンテナ内での保存のために離散的量の材料を発出するように使用される。このような吐出システムでは、複数の種類の材料を所定の正確な割合で計量しおよび混合する機能をもっている。これらのシステムは、医療、自動車または電子のような技術分野に、多く適用されている。代表的には、複数の材料が計量および吐出されるシステムでは、複数の離散的計量システムが要求される。結果として、このような吐出システムでは、多量の運転在庫が要求されるようなより多く数の部品が必要とされ、サービスの困難性が増加し、生産性の低下が起きやすい。加えて、このような計量システムのサービスでは、代表的には、取り付け箇所からシステム類を取り外し、他の場所への分解を必要とするものであり、さらには付加的なコストおよび維持時間を必要とする。また、別の材料が必要とされるときには、代表的には、吐出システムの操作者は現在使用している計量システムを、特に望まれる材料を吐出するように設計されている異なる計量システムと取換える必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それゆえに、複数の計量システムが組み込まれた吐出システムであって、各々の計量システムが取り付けられている箇所から計量システム全体を取外さずに取換または修理が可能な必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ここに開示されている実施の形態では、第1計量システムを有する吐出システムである。第1計量システムは、第1ハウジングと、少なくとも部分的に第1ハウジング内に配置される第1計量ロッドと、第1計量チャンバを画定して第1ハウジングに取り外し可能に接続される第1組立体である。第1計量ロッドは第1計量チャンバから離散的量の第1材を吐出するように第1計量チャンバを直線的に通り抜けている。第2計量システムは、第2ハウジングと、少なくとも部分的に第2ハウジング内に配置される第2計量ロッドと、第2計量チャンバを画定して第2ハウジングに取り外し可能に接続される第2組立体である。第2計量ロッドは第2計量チャンバから離散的量の第2材を吐出するように第2計量チャンバを直線的に通り抜けている。第1計量システムは、取り外し可能に第2計量システムと接続されている。
【0006】
以下に述べる詳細な説明に加えて、ここに添付した図面と結合して読むことで、前記のサマリはよりよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】ここに開示される一の実施の形態における吐出システムの俯瞰図である。
【
図2】
図1に示す吐出システムの別の全体図である。
【
図3】
図1に示す吐出システムについて、
図2の断面3-3の断面図である。
【
図4】
図1に示す吐出システムの別の全体図である。
【
図5】
図3に示す吐出システムの断面図の拡大図である。
【
図6】
図1に示す吐出システムについて、
図4の断面6-6の断面の一部を示す図である。
【
図7】
図1に示す吐出システムについて、
図4の断面6-6の断面の他の部分を示す図である。
【
図8】
図1に示す吐出システムについて、
図4の断面6-6の断面の更なる他の部分を示す図である。
【
図9A】
図1に示す吐出システムについて第1位置にある第1ニードルおよび第2ニードルを含むように示した、
図4の断面9-9の断面図である。
【
図9B】
図1に示す吐出システムについて第2位置にある第1ニードルおよび第2ニードルを含むように示した、
図4の断面9-9の断面図である。
【
図10】
図1に示す吐出システムの第1計量システムと第2計量システムとの位置の部分的な分解図である。
【
図11】
図1に示す吐出システムの第1計量システムと第2計量システムとの位置のさらなる部分的な分解図である。
【
図12】ここに開示される他の実施の形態における吐出システムの部分の断面図である。
【
図13】ここに開示される他の実施の形態における吐出システムの部分の俯瞰図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ここに述べる吐出システム10は、それぞれが第1材と第2材とのショットを計量する第1計量システム15aおよび第2計量システム15bを備えている。以下の説明においいて、便宜上、用語として吐出システム10を使用するが、これに限られるものではない。「右」、「左」、「下」、「上」の語は、参照される図において指示される方向である。「内部」と「外部」との語は、吐出システム10とそれに関連する部分についての説明において、それぞれ中心軸に向かう方向、および中心軸から離れる方向として使用される。「上流」と「下流」とは、吐出システム10の特別な構成品について、材料の流れに沿った方向について使用される。「前方」と「後方」とは、吐出システム10とそれに関連する部分について、長手方向2と、長手方向2の反対方向と、に使用する。これらの用語は、上記に挙げた用語はもとより、そこから導かれる用語や類似する用語をも含むものとする。
【0009】
ここに特に挙げたにもかかわらず、「長手」、「鉛直」、および「横手」の語は、吐出システム10の様々な構成品についての直交する方向の構成品について、「長手方向2」、「横方向4」、「鉛直方向6」のように使用される。「長手方向2」と「横方向4」とは、水平面に沿って延在するように示され、「鉛直方向6」は鉛直方向面に沿って延在するように示されるが、これらの平面は、使用において、これらと異なる様々な方向を網羅する。
【0010】
図1から3を参照すると、第1材と第2材とを計量および吐出する吐出システム10が示されている。吐出システム10は、第1材と第2材とについてアクリル、エポキシ、シリコーン、グリース、接着剤、ウレタン、PVC、ワニスなどとするようにして、広く様々な用途に使用することができる。代表的には、第1材と第2材とは違う材料であるが、吐出システム10では、第1材と第2材とを同じ材料として適用することもできる。吐出システム10は第1計量システム15aおよび第2計量システム15bを備えるように構成することが可能であって、第1計量システム15aと第2計量システム15bとは、下記に述べるように、互いに取り外し可能に接続されるようにすることができる。
【0011】
第1計量システム15aは計量ロッド82を直線的に移動させるリニアアクチュエータ20aを備えることができる。リニアアクチュエータ20aは、第1端24aから第1端24aと反対端である第2端24bまで長手方向2に沿って延在するハウジング24を有する。ハウジング24は、リニアアクチュエータ20aの動作コンポーネントを内蔵するキャビティ26を画定するように実質的に中空である。たとえば、リニアアクチュエータ20aの作動モジュール28は第1端24aにおいてハウジング24のキャビティ26内に配置させることができる。作動モジュール28は、遊星ボールねじ、非遊星ボールねじ、流体シリンダ、空気圧シリンダ、ラックピニオンギアなどの適切な種類のリニア作動装置を有している。ロッド32は、作動モジュール28が、長手方向2に沿って、直線的に移動するように、作動モジュール28から延在させることができる。ロッド32は第1端32aから第1端32aの長手方向2の反対端である第2端32bまで長手方向2に沿って延在させることができる。ロッド32は、第1端32aにおいて作動モジュール28に取り付けられていて、ロッド32の第2端32bは計量ロッド82に動作可能に取り付けられている。ハウジング24の第2端24bは、そこを通過延在する通路36を画定し、通路36は実質的に長手方向2に沿って延在する。ベアリング30は、通路36内に配置され、ロッド32はベアリング40を貫通するように延在する。ベアリング40は、ロッド32をガイドし、長手方向2に沿ってロッド32の直線的な移動を可能とする。
【0012】
同様に、第2計量システム15は、計量ロッド92を直線的に移動させる第2リニアアクチュエータ20bを有している。第2計量システム15bは多くの点で第1計量システム15aと同様なものとして説明されるが、第1計量システム15aと第2計量システム15bとの間には、動作上、沢山の異なる点が存在する点が考慮される。第2リニアアクチュエータ20bは、第1端54aから第1端54aと長手方向2に沿って反対端である第2端54bまで延在するハウジング54を有する。ハウジング54は、第2リニアアクチュエータ20bの動作コンポーネントを内蔵するキャビティ56を画定するように実質的に中空である。たとえば、第2リニアアクチュエータ20bの作動モジュール58は第1端54aにおいてハウジング54のキャビティ56内に配置させることができる。作動モジュール58は、遊星ボールねじ、非遊星ボールねじ、流体シリンダ、空気圧シリンダ、ラックピニオンギアなどの適切な種類のリニア作動装置を有している。ロッド62は、作動モジュール58が、長手方向2に沿って、直線的に移動するように、作動モジュール58から延在させることができる。ロッド62は第1端62aから第1端62aの長手方向2の反対端である第2端62bまで長手方向2に沿って延在させることができる。ロッド62は、第1端62aにおいて作動モジュール58に取り付けられていて、ロッド62の第2端62bは計量ロッド92に動作可能に取り付けられている。ハウジング54の第2端54bは、そこを通過延在する通路66を画定し、通路66は実質的に長手方向2に沿って延在する。ベアリング70は、通路66内に配置され、ロッド62はベアリング70を貫通するように延在する。ベアリング70は、ロッド62をガイドし、長手方向2に沿ってロッド62の直線的な移動を可能とする。
【0013】
第1計量システム15aと第2計量システム15bとの各々は、特に第1計量システム15aと第2計量システム15bとのリニアアクチュエータ20a,20bは、コントローラ72と有線でまたは無線通信で接続されている。コントローラ72により、所定の動作または吐出システム10の操作者により提供される入力に基づいて、第1リニアアクチュエータ20aと第2リニアアクチュエータ20bとの動作を制御することができる。コントローラ72は、ここに説明するような、吐出システム10の様々な動作をモニターして制御するためにソフトウェアを動作させることができる。コントローラ72は、たとえば、プロセッサ、デスクトップコンピュータ装置、サーバコンピュータ装置、ラップトップ、タブレット、スマートフォンなどの携帯コンピュータ装置を含むものを例とする適切なコンピュータ装置を含むものと理解される。特には、コントローラ72は、メモリと、ヒューマンマシンインターフェース装置(HMI)を含むことができる。メモリは、揮発性(RAMのような種類)、不揮発性(ROMやフラッシュメモリのような)、またはそれらの組み合わせのように、構成することができる。コントローラ72は、追加的なストレージ(たとえば、テープ、フラッシュメモリ、スマートカード、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)およびその他光学ストレージ、磁気ストレージおよびその他磁気ディスクストレージ、ユニバーサルシリアルストレージ(USB)、互換性メモリ、またはコントローラ72によりアクセスできて情報を格納するように使用されるその他の媒体などを含むが、これらに限定されない着脱ストレージまたは非着脱ストレージ)を含めることができる。コントローラ72のメモリは、第1計量システム15aと第2計量システム15bとによって実行される様々な計量の動作の要求を格納しまたは呼び起こすようになっている。
【0014】
HMI装置は、たとえば、ボタン、ソフトキー、マウス、音声動作制御、タッチスクリーン、コントローラ72の移動、視覚合図(たとえば、コントローラ72上のカメラの前で手の動作)など、コントローラ72を制御する機能を提供する入力を含む。HMI装置は、ディスプレイを経由して、これらのパラメータに対する受け入れられる範囲は言うまでもなく、吐出システム10内における現在の状況の視覚指標のようなグラフィクユーザインターフェースを介して出力を提供するように構成することもできる。他の出力には、音声情報(たとえば、スピーカ)、機械的(例えば、振動機構)、またはその組み合わせを含ませることができる。様々な構成において、HMI装置には、ディスプレイ、タッチスクリーン、キーボード、マウス、動作検出装置、スピーカ、マイク、カメラ、またはこれらの組み合わせを含めることができる。HMI装置は、さらに、コントローラ72にアクセスするための特別な生体情報を要求するために、たとえば指紋情報、網膜情報、声情報、および/または顔特徴情報のような生体情報を入力するために適した装置を含めることができる。
【0015】
図1から3に引き続き、第1計量システム15aは、ハウジング24に取り付けられるハウジング80を有している。ハウジング24のように、ハウジング80は、中空の内部空間80aを画定する。示している実施の形態では、ハウジング80は、内部空間80aに配置される第1計量システム15aの構成品が見えるように、その中を貫通するように延在する複数の隙間を有する個体として画定される。しかしながら、実施の形態の中には、ハウジング80が、内部空間80a内に内蔵される構成品を見えないようにする実質的な連続体とした画定してもよい。さらに、吐出システム10は、内部空間80a内に内蔵される構成品を見えないようにして、外部からの力や周囲の汚染からこれらの構成品を守るために、ハウジング80の外側に取り付けられるカバー75を有するように構成してもよい。カバー75は、複数の固定具78を介してハウジング80に取り付けられるようにしてもよい。しかし、カバー75は、たとえば、スナップフィットットまたは締まり嵌め等の他の手段でハウジング80に取り付けるようにしてもよい。
【0016】
第1計量システム15aは、少なくとも一部がハウジング80内に配置される計量ロッド82を有している。計量ロッド82は、第1端82aから第1端82aの反対端である第2端82bまで長手方向2に沿って延在する実質的に細長い円筒部材である。他の例において、開示される他の例には限定されないけれども、計量ロッド82は、ノードソン社のスコアガードのような硬く低摩擦被覆でコーティングしてもよい。計量ロッド82の第1端82aは、リニアアクチュエータ20aが選択的に長手方向2に沿って直線的に計量ロッド82を移動するようにロッド32に取りつけてもよい。ロッド32に計量ロッド82を取り付けるために、第1計量システム15aは連結部材84を有するように構成することができる。連結部材84は、他の実施の形態はあるが、実質的に円筒形の中空殻体である。固定具86は、少なくとも部分的には連結部材84内に配置され、固定具86は連結部材84から延在し、ロッド32の第2端32bと係合する。固定具86はロッド32の第2端32bに螺嵌されていて、固定具86は、望まれるように、他の手段を介して、ロッド32と係合している。反対端において、ピン87は、鉛直方向6に沿って、連結部材84を通して延在する。ピン87は、計量ロッド82を、連結部材84と、そしてしかるにロッド32と、連結させるように、計量ロッド82の第1端82aを通って延在する。鉛直方向6に沿って延在するように示されているけれども、ピン87は、横方向4および鉛直方向6によって画定される平面内のいずれの方向に沿っても、長手方向構成品を含むいずれの方向に沿っても、延在させることが可能である。ピン87を連結部材84と計量ロッド82とに固定するために、ピン87が連結部材84と計量ロッド82とに接続された後に、バンド88を連結部材84とピン87の反対端周りに配置させることができる。バンド88は、他の材料も考慮できるものであるが、ゴムのような柔らかい弾性体でできている。計量ロッド82をロッド32に接続するための特別な構造が述べているが、他の例も考慮することができる。たとえば、計量ロッド82とロッド32とを、互いに組み合わせる構成としてもよいし、一体で形成させることもできる。
【0017】
第1計量システム15aのように、第2計量システム15はハウジング24に取り付けられるハウジング90を有している。ハウジング54のように、ハウジング90は、中空内部空間90aを画定する。示している実施の形態では、ハウジング90は、内部空間90aに配置される第2計量システム15bの構成品が見えるように、その中を貫通するように延在する複数の隙間を有する個体として画定される。しかしながら、実施の形態の中には、ハウジング90が、内部空間90a内に内蔵される構成品を見えないようにする実質的な連続体とした画定してもよい。さらに、内部空間90a内に内蔵される構成品を見えないようにして、外部からの力や周囲の汚染からこれらの構成品を守るために、カバー75が、ハウジング90の外側に取り付けられるように構成してもよい。カバー75は、複数の固定具78を介してハウジング90に取り付けられるようにしてもよい。しかし、カバー75は、たとえば、スナップフィットットまたは締まり嵌め等の他の手段でハウジング90に取り付けるようにしてもよい。
【0018】
第2計量システム15bは、少なくとも一部がハウジング90内に配置される計量ロッド92を有している。計量ロッド92は、第1端92aから第1端92aの反対端である第2端92bまで長手方向2に沿って延在する実質的に細長い円筒部材である。他の例において、開示される他の例には限定されないけれども、計量ロッド92は、ノードソン社のスコアガードのような硬く低摩擦被覆でコーティングしてもよい。計量ロッド92の第1端92aは、第2リニアアクチュエータ20bが選択的に長手方向2に沿って直線的に計量ロッド92を移動するようにロッド62に取りつけてもよい。ロッド62に計量ロッド92を取り付けるために、第2計量システム15bは連結部材94を有するように構成することができる。連結部材94は、他の実施の形態はあるが、実質的に円筒形の中空殻体である。固定具96は、少なくとも部分的には連結部材94内に配置され、固定具96は連結部材94から延在し、ロッド62の第2端62bと係合する。固定具96はロッド62の第2端62bに螺嵌されていて、固定具96は、望まれるように、他の手段を介して、ロッド62と係合している。反対端において、ピン97は、鉛直方向6に沿って、連結部材94を通して延在する。ピン97は、計量ロッド92を、連結部材94と、そしてしかるにロッド62と、連結させるように、計量ロッド92の第1端92aを通って延在する。鉛直方向6に沿って延在するように示されているけれども、ピン97は、横方向4および鉛直方向6によって画定される平面内のいずれの方向に沿っても、長手方向構成品を含むいずれの方向に沿っても、延在させることが可能である。ピン97を連結部材94と計量ロッド92とに固定するために、ピン97が連結部材94と計量ロッド92とに接続された後に、バンド98を連結部材94とピン97の長手端周りに配置させることができる。バンド98は、他の材料も考慮できるものであるが、ゴムのような柔らかい弾性体でできている。計量ロッド92をロッド62に接続するための特別な構造が述べているが、他の例も考慮することができる。たとえば、計量ロッド92とロッド62とを、互いに組み合わせる構成としてもよいし、一体で形成させることもできる。
【0019】
図4から
図5にて参照されるように、第1計量システム15aは、たとえば第1材の流れを受容する第1計量システム15aの構成品のように、第1計量システム15aの湿潤構成品を画定する組立体100を有している。組立体100は、ハウジング104内に構成品を固定するために、ハウジング104と、ハウジング104に取り外し可能に接続するためのキャップ108と、を有するようにできる。キャップ108は、ハウジング104と、スナップフィットや、締まり嵌めなどのような他の取り付け方法も考慮できるが、螺子取り付け具を介して係合する。ハウジング104はハウジング104から外側に延出するように、より特には、ハウジング24の端部と隣接するように、フランジ106を画定する。ハウジング104では、フランジ106は、他の形状も考慮できるが、ほぼ四角形上である。フランジ106には、長手方向2に沿って、貫通するような複数のボア174が画定されている。動作上、フランジ106は、ハウジング24に組立体100を接合するように使用される。ハウジング104と、しかるに組立体100と、をハウジング24に接続するために、フランジ106は、ハウジング24とに接触するように配置することができ、複数の固定具170は、ハウジング24にハウジング104を取り外し可能に接続するように、フランジ106のボアのうちの少なくとも幾らかを通るように配置される。ハウジング104の複数のボア174の各々は、複数の固定具170のうちの一つを受容することができるように考慮されるけれども、以下の理由から、受容されるボア174はすべてではないものとして考慮される。さらに、フランジ106、ボア174および複数の固定具170は、ハウジング104をハウジング24に取り付けるために使用する機器として説明されるが、ハウジング104をハウジング24に取り付けるために他の機器を使用することも他の実施の形態として考慮される。
【0020】
ハウジング104は、長手方向2に沿って延在する計量チャンバ130を画定し、計量チャンバ130は、吐出に先駆けて、離散的量の第1材を受容するような組立体100の領域を画定する。ハウジング104は、さらに、計量チャンバ130から第1材を受け取る出口通路150に加えて、計量チャンバ130に第1材を供給する入口通路146を画定する。特には、以下にさらに述べるように、入口通路146は入力バルブ300から第1材を受け取ることができ、出口通路150は計量チャンバ130から第1材を受け取って、出力マニホールド500に第1材を供給することができる。ハウジング104は計量チャンバ130からハウジング104の外側まで延在する流し通路154を画定し、清掃時には、計量チャンバ130、入口通路146、出口通路150へのアクセスを操作者に提供する。通常の吐出動作の間には、第1材が組立体から逃げないように、プラグ158が流し通路154内に配置される。清掃を実行するために、操作者は、手または工具にて、プラグ158のねじを緩め、またはその他、プラグ158を流し通路154から取り外す。
【0021】
計量チャンバ130は特にハウジング104内に受容されるスリーブ128によって画定されるように構成できる。スリーブ128は、他の実施の形態も考慮できるが、実質的に長手方向2に沿って延在する細長い中空体と画定できる。また、組立体100は、ハウジング104内に受容され、スリーブ128とキャップ108との間に配置されるシール保持部112を有するように構成できる。シール保持部112は、第1端112aから第1端112aの反対端である第2端112bまで長手方向2に沿って延在するように構成することができる。特に、シール保持部112は、第1端112aにおいてキャップ108と、第2端112bにおいてスリーブ128と、直接接触するように構成することができる。結果として、キャップ108とスリーブ128とは、シール保持部112をハウジング104内に移動することを防ぎ、キャップ108はしっかりとハウジング104に取り付けられる。計量チャンバ130は、ハウジング104内に配置されると、シール保持部112から出口通路150まで延在する。
【0022】
シール保持部112は、計量ロッド82がハウジング24を通って、シール保持部112を通って、計量チャンバ130内において、延在するように、計量ロッド82が貫通して延在するような中央通路114を画定する。中央通路114は、計量ロッド82がシール保持部112を通って長手方向2に沿って自由に直線的に移動が可能な大きさとすることができる。第1端112aにおいて、シール保持部112は、計量ロッド82で流体シールを生成するように、計量ロッド82周りに延在するシール116を受容するようになっている。シール116は、ハウジング24からの空気が、シール保持部112を通しておよび/またはシール保持部112の周りで計量チャンバ130に入るのを防ぐことができる。反対端では、シール保持部112の第2端112bは、計量ロッド82で流体シールを生成するように、シール116のごとく、計量ロッド82周りに延在する2つのシール124を受容する。シール124は、第1材がシール保持部112の中央通路114を通って、またはシール保持部112周りで、計量チャンバ130を出ることを防ぐことができる。第1端112aにおいて一つのシール116と、第2端112bにおいて二つのシール124と、を受容するように示されているが、シール保持部112の第1端112aと第2端112bとの各々は示されているよりも多いまたは少ないシールを受容することができる。示されている実施の形態において、シール保持部112は長手方向2に沿って計測される第1長さL1を画定することができる。シール保持部112の長さは、下記に述べられているように、計量チャンバ130の大きさの決定することに貢献することができる。
【0023】
ハウジング104は、計量チャンバ130からその本体を通して、延在する少なくとも一つのボアを有するように構成することができる。示した実施の形態では、ハウジング104は、長手方向2に沿って、後方ボア138aと、後方ボア138aと出口通路150との間に位置する前方ボア138bと、を画定する。後方ボア138aと前方ボア138bとのうちの一方はブリード弁142を受容することができ、他方はプラグ144を受容することができる。示されている実施の形態において、後方ボア138aはブリード弁142を受容し、前方ボア138bはプラグ144を受容し、他の実施の形態としてこれの逆とすることもできる。プラグ144は第1材がハウジング104から逃げないように、後方ボア138aをシールする。第2端112bに隣接して配置されるブリード弁142は、シール124の一方に漏れが起きるように構成品の故障が起きた場合に、第1材がハウジング104を逃げるように構成することができる。
【0024】
引き続き
図4から
図5につき、第2計量システム15bは、たとえば第2材の流れを受容する第2計量システム15bの構成品のように、第2計量システム15bの湿潤構成品を画定する組立体200を有している。組立体200は、組立体100と実質的に同様に説明されるが、動作上は、様々な違いを持たせることができる。組立体200は、ハウジング204内に構成品を固定するために、ハウジング204と、ハウジング204に取り外し可能に接続するためのキャップ208と、を有するようにできる。キャップ208は、ハウジング204と、スナップフィットや、締まり嵌めなどのような他の取り付け方法も考慮できるが、螺子取り付け具を介して係合する。ハウジング204はハウジング204から外側に延出するように、より特には、ハウジング54の端部と隣接するように、フランジ206を画定する。ハウジング204では、フランジ206は、他の形状も考慮できるが、ほぼ四角形上である。フランジ206には、長手方向2に沿って、貫通するような複数のボア274が画定されている。動作上、フランジ206は、ハウジング54に組立体200を接合するように使用される。ハウジング204と、しかるに組立体200と、をハウジング54に接続するために、フランジ206は、ハウジング54とに接触するように配置することができ、複数の固定具270は、ハウジング54にハウジング204に接続するように、フランジ206のボアのうちの少なくとも幾らかを通るように配置される。ハウジング204の複数のボア274の各々は、複数の固定具270うちの一つを受容することができるように考慮されるけれども、以下の理由から、受容されるボア274はすべてではないものとして考慮される。さらに、フランジ206、ボア274および複数の固定具270は、ハウジング204をハウジング54に取り外し可能に取り付けるために使用する機器として説明されるが、ハウジング204をハウジング54に取り付けるために他の機器を使用することも他の実施の形態として考慮される。
【0025】
ハウジング204は、長手方向2に沿って延在する計量チャンバ230を画定し、計量チャンバ230は、吐出に先駆けて、離散的量の第2材を受容するような組立体200の領域を画定する。ハウジング204は、さらに、計量チャンバ230から第2材を受け取る出口通路250に加えて、計量チャンバ230に第2材を供給する入口通路246を画定する。特には、以下にさらに述べるように、入口通路246は入力バルブ400から第2材を受け取ることができ、出口通路250は計量チャンバ230から第2材を受け取って、出力マニホールド500に第2材を供給することができる。ハウジング204は計量チャンバ230からハウジング204の外側まで延在する流し通路254を画定し、清掃時には、計量チャンバ230、入口通路246、出口通路250へのアクセスを操作者に提供する。通常の吐出動作の間には、第2材が組立体から逃げないように、プラグ258が流し通路254内に配置される。清掃を実行するために、操作者は、手または工具にて、プラグ258のねじを緩め、またはその他、プラグ258を流し通路254から取り外す。
【0026】
計量チャンバ230は特にハウジング204内に受容されるスリーブ228によって画定されるように構成できる。スリーブ228は、他の実施の形態も考慮できるが、実質的に長手方向2に沿って延在する細長い中空体と画定できる。また、組立体200は、ハウジング204内に受容され、スリーブ228とキャップ208との間に配置されるシール保持部212を有するように構成できる。シール保持部212は、第1端212aから第1端212aの反対端である第2端212bまで長手方向2に沿って延在するように構成することができる。特に、シール保持部212は、第1端212aにおいてキャップ208と、第2端212bにおいてスリーブ228と、直接接触するように構成することができる。結果として、キャップ208とスリーブ228とは、シール保持部212をハウジング204内に移動することを防ぎ、キャップ208はしっかりとハウジング204に取り付けられる。計量チャンバ230は、ハウジング204内に配置されると、シール保持部212から出口通路250まで延在する。
【0027】
シール保持部212は、計量ロッド92がハウジング54を通って、シール保持部212を通って、計量チャンバ230内において、延在するように、計量ロッド92が貫通して延在するような中央通路214を画定する。中央通路214は、計量ロッド92がシール保持部212を通って長手方向2に沿って自由に直線的に移動が可能な大きさとすることができる。第1端212aにおいて、シール保持部212は、計量ロッド92で流体シールを生成するように、計量ロッド92周りに延在するシール216を受容するようになっている。シール216は、ハウジング54からの空気が、シール保持部212を通しておよび/またはシール保持部212の周りで、計量チャンバ230に入るのを防ぐことができる。反対端では、シール保持部212の第2端212bは、計量ロッド92で流体シールを生成するように、シール216のごとく、計量ロッド92周りに延在する2つのシール224を受容する。シール224は、第2材がシール保持部212の中央通路214を通って、またはシール保持部212周りで、計量チャンバ230を出ることを防ぐことができる。第1端212aにおいて一つのシール216と、第2端212bにおいて二つのシール224と、を受容するように示されているが、シール保持部212の第1端212aと第2端212bとの各々は示されているよりも多いまたは少ないシールを受容することができる。示されている実施の形態において、シール保持部212は長手方向2に沿って計測される第1長さL1を画定することができる。示しているように、第1シール保持部112、第2シール保持部212は、第1計量チャンバ130と第2計量チャンバ230のように、第1長さL1を同じにできる。しかし、さらに以下に述べるように、動作に応じて、第1計量チャンバ130と第2計量チャンバ230を異なる大きさとできる。
【0028】
ハウジング204は、計量チャンバ230からその本体を通して、延在する少なくとも一つのボアを有するように構成することができる。示した実施の形態では、ハウジング204は、長手方向2に沿って、後方ボア238aと、後方ボア238aと出口通路150との間に位置する前方ボア238bと、を画定する。後方ボア238aと前方ボア238bとのうちの一方はブリード弁242を受容することができ、他方はプラグ244を受容することができる。示されている実施の形態において、後方ボア238aはブリード弁242を受容し、前方ボア238bはプラグ244を受容し、他の実施の形態としてこれの逆とすることもできる。プラグ244は第2材がハウジング204から逃げないように、後方ボア238aをシールする。第2端212bに隣接して配置されるブリード弁242は、シール224の一方に漏れが起きるように構成品の故障が起きた場合に、第2材がハウジング204を逃げるように構成することができる。
【0029】
引き続き
図6で、入力バルブ300につき、より詳しく説明する。入力バルブ300は、複数の固定具306を介して、入口通路146に第1材を選択的に供給するように、取り外し可能にハウジング104に取り付けられる。しかし、入力バルブ300をハウジング104に取り外し可能に取り付ける他の方法も考慮できる。さらに、入力バルブ300をハウジング104に組み込む他の方法も考慮される。入力バルブ300は、本体304と本体304の上端に取り付けるためのキャップ308とを備えている。キャップ308は、スナップフィットや、締まり嵌めのような他の方法も考慮されるが、螺子取り付け具を介して、本体304と係合する。本体304とキャップ308は、その間に作動チャンバ316を画定し、作動チャンバ316はピストン320を受容するようになっている。ピストン320は、作動チャンバ316を、ピストン320の上側であってピストン320とキャップ308との間の上部316aと、ピストン320の下側であってピストン320と本体304との間の下部316bと、に分割するように画定できる。ニードル336はピストン320に取り付けられ、さらに下記に説明するように、作動チャンバ316の下部316bを通して、かつ入力バルブ300の本体304を通して延在する。シール324は、作動チャンバ316の上部316aと下部316bとの間で空気が漏れないように、ピストン320と本体304との間のピストン320周りに配置される。
【0030】
ピストン320は鉛直方向6に沿って作動チャンバ316内を移動することができる。ピストン320の移動は同様に鉛直方向6に沿ってニードル336の上方および下方への移動を喚起する。ピストン320、そしてひいてはニードル336を上方へ移動させると、加圧された空気が、作動チャンバ316と流体的に連通する空気入力332を介して、作動チャンバ316の下部316bに供給される。特に、空気入力332は、圧縮空気源(不図示)につながり、また圧縮空気源から受け取り、作動チャンバ316から本体304の外面まで本体304を通して広がる。入力バルブ300は、加圧された空気が作動チャンバ316の下部316bから漏れないように、本体304とキャップ308との間に配置される弾性Oリングのようなシール312を有する。ピストン320、ひいてはニードル336を下方に移動させるために、入力バルブ300は作動チャンバ316の上部316aに配置されるスプリング328を有するように構成できる。スプリング328は、スプリング328が一定の圧縮状態において絶えず下向きの力をピストン320上にかけて、ピストン320の上面とキャップ308の内面との間で付勢される。ピストン320を上方に移動させると、スプリング328により付加された下方への力に抗して、加圧された空気が作動チャンバ316の下部316bに供給される必要がある。しかし、作動チャンバ316の下部316bに加圧された空気が供給されない、または加圧された空気が十分な圧力で供給されないとき、スプリング328はピストン320とニードル336を下向きに力をかける。キャップ308はピストン320の上方への移動を制限するように機能させることができ、一方本体304はピストン320の下方への移動を制限するように機能させることができる。示した実施の形態では、加圧された空気によってピストン320の上方向の移動が喚起され、スプリング328による付加された力によって下方向への移動が喚起されるが、他の実施の形態としては、スプリングによって上方向への力が付加され、加圧された空気により下方向への力が付加され、または加圧された空気により上方向および下方向の両方への力が付加されるようにも構成できる。
【0031】
作動チャンバ316と反対に、入力バルブ300の本体304は材料チャンバ340を画定させることができる。通路342は作動チャンバ316から材料チャンバ340まで延在し、そこでは、作動チャンバ316の下部316bを通し、通路342を通し、材料チャンバ340内で、ニードル336がピストン320から延在するようになっている。シール348は通路342の上端でニードル336周りに配置され、そこではシール348が、ニードルに対して相対的な移動をしながら、ニードル336と本体304との間で流体シールを生成している。シール348は、加圧された空気が作動チャンバ316の下部から通路342へと漏れることを防ぐことができる。シール344は通路342の下側端内に、かつニードル336周りに、シール344とニードル336との間の相対的な移動をしながら、第1材が材料チャンバ340から通路342を通して漏れることを防ぐためにニードル周りの流体シールを生成するように、配置されるように構成できる。
【0032】
材料チャンバ340は、材料源(不図示)から第1材を受け取るように、入力バルブ300の位置を画定するように構成することができる。材料チャンバ340は、入力バルブ300の本体304と本体304の下端に取り付けられるノズルキャップ350とによって、画定される。ノズルキャップ350は、スナップフィットや締まり嵌め等のように他の方法も考慮できるが、螺子取り付け具を介して、本体304に係合されるように構成できる。シール351は、材料がノズルキャップ350と本体304との間で漏れないように、材料チャンバ340からノズルキャップ350と本体304との間に配置される。コネクタ360はノズルキャップ350に取り付けられ、そこで、コネクタ360がノズルキャップ350とホースまたは第1材料源からノズルキャップ350まで延在する他の移送手段との間のインターフェースを提供する。組立体100は、ハウジング104と入力バルブ300の本体304との両方に接続されるコネクタ162をさらに含ませることができます。コネクタ162は、第1材が入力バルブ300からハウジング104へと流れて第1材が組立体100から漏れないように、ハウジング104と入力バルブ300との間に流体シールを提供することはいうまでもなく、ハウジング104の入口通路146と入力バルブ300の材料チャンバ340との間に流体結合を提供することができる。このように、第1材は、コネクタ360を介して第1計量システム15aに入り、材料チャンバ340、コネクタ162を通して入口通路146内で、ハウジング104にも入る。一例では、コネクタ162は、選択的に入力バルブ300をハウジング104に、横方向4に沿ってコネクタ162を通して延在する軸周りに異なる回転角度で結合されるようになっている。たとえば、入力バルブ300はハウジング104に、示されている位置に対する軸周りに90度、180度、270度だけ回転した角度で結合される。
【0033】
第1計量システム15aへの第1材の流れを制御するために、入力バルブ300はバルブ座356を含み、ニードル336はバルブ部材352を含むようにすることができる。バルブ座356とバルブ部材352が示されている実施の形態を通して、バルブ座356とバルブ部材352は、第1材がコネクタ360から材料チャンバ340に流れないような様々な実施の形態を有することができる。動作上、第1ニードル336は第1位置と第2位置との間を移動するようにできる。第1位置においてニードル336を移動させても、加圧された空気は作動チャンバ316の下部316bに供給されず、そこでは作動チャンバ316内でピストン320に下向きの力を付加するようにスプリング328を喚起する。結果として、ニードル336はバルブ部材352がバルブ座356に接触するまで、下向きに力を与えられる。このように、第1位置において、第1材はコネクタ360から材料チャンバ340まで、最終的には計量チャンバ130まで、へは流れない。第2位置においてニードル336を移動させると、スプリング328によってピストン320上に付加された下向きの力であって、その力は作動チャンバ316内で上方にピストン320に与えられる力に抗して、加圧された空気が作動チャンバ316の下部316bへと供給される。結果として、ニードル336は、ピストン320がキャップ308に接触するまで上に向かって力を受け、バルブ部材352はバルブ材から離間する。このように、第2位置で、第1材はコネクタ360から材料チャンバ340に、そして最終的には計量チャンバ130へと、流れ込むことができる。
【0034】
引き続き
図7で、入力バルブ400につき、より詳しく説明する。
入力バルブ400は入力バルブ300にきわめて類似するように説明されるが、動作においては、所望のように、入力バルブ300と入力バルブ400とが異なるようにできる。入力バルブ400は、複数の固定具406を介して、入口通路246に第2材を選択的に供給するように、取り外し可能にハウジング204に取り付けられる。しかし、入力バルブ300をハウジング204に取り外し可能に取り付ける他の方法も考慮できる。さらに、入力バルブ300をハウジング204に組み込む他の方法も考慮される。入力バルブ300は、本体404と本体404の上端に取り付けるためのキャップ408とを備えている。キャップ408は、スナップフィットや、締まり嵌めのような他の方法も考慮されるが、螺子取り付け具を介して、本体404と係合する。本体404とキャップ408は、その間に作動チャンバ416を画定し、作動チャンバ416はピストン420を受容するようになっている。ピストン420は、作動チャンバ416を、ピストン420の上側であってピストン420とキャップ408との間の上部426aと、ピストン420の下側であってピストン420と本体404との間の下部416bと、に分割するように画定できる。ニードル436はピストン420に取り付けられ、さらに下記に説明するように、作動チャンバ416の下部416bを通して、かつ入力バルブ400の本体404を通して延在する。シール424は、作動チャンバ416の上部416aと下部416bとの間で空気が漏れないように、ピストン420と本体404との間のピストン420周りに配置される。
【0035】
ピストン420は鉛直方向6に沿って作動チャンバ416内を移動することができる。ピストン420の移動は同様に鉛直方向6に沿ってニードル436の上方および下方への移動を喚起する。ピストン420、そしてひいてはニードル436を上方へ移動させると、加圧された空気が、作動チャンバ416と流体的に連通する空気入力432を介して、作動チャンバ416の下部416bに供給される。特に、空気入力432は、圧縮空気源(不図示)につながり、また圧縮空気源から受け取り、作動チャンバ416から本体404の外面まで本体404を通して広がる。入力バルブ400は、加圧された空気が作動チャンバ416の下部416bから漏れないように、本体404とキャップ408との間に配置される弾性Oリングのようなシール412を有する。ピストン420、ひいてはニードル436を下方に移動させるために、入力バルブ400は作動チャンバ416の上部416aに配置されるスプリング428を有するように構成できる。スプリング428は、スプリング428が一定の圧縮状態において絶えず下向きの力をピストン420上にかけて、ピストン420の上面とキャップ408の内面との間で付勢される。ピストン420を上方に移動させると、スプリング428により付加された下方への力に抗して、加圧された空気が作動チャンバ416の下部416bに供給される必要がある。しかし、作動チャンバ416の下部416bに加圧された空気が供給されない、または加圧された空気が十分な圧力で供給されないとき、スプリング428はピストン420とニードル436を下向きに力をかける。キャップ408はピストン420の上方への移動を制限するように機能させることができ、一方本体404はピストン420の下方への移動を制限するように機能させることができる。示した実施の形態では、加圧された空気によってピストン420の上方向の移動が喚起され、スプリング428による付加された力によって下方向への移動が喚起されるが、他の実施の形態としては、スプリングによって上方向への力が付加され、加圧された空気により下方向への力が付加され、または加圧された空気により上方向および下方向の両方への力が付加されるようにも構成できる。
【0036】
作動チャンバ416と反対に、入力バルブ400の本体404は材料チャンバ440を画定させることができる。通路442は作動チャンバ416から材料チャンバ440まで延在し、そこでは、作動チャンバ416の下部416bを通し、通路342を通し、材料チャンバ440内で、ニードル436がピストン420から延在するようになっている。シール448は通路442の上端でニードル436周りに配置され、そこではシール448が、ニードルに対して相対的な移動をしながら、ニードル436と本体404との間で流体シールを生成している。シール448は、加圧された空気が作動チャンバ416の下部から通路442へと漏れることを防ぐことができる。シール444は通路442の下側端内に、かつニードル436周りに、シール444とニードル436との間の相対的な移動をしながら、第2材が材料チャンバ440から通路442を通して漏れることを防ぐためにニードル周りの流体シールを生成するように、配置されるように構成できる。
【0037】
材料チャンバ440は、材料源(不図示)から第2材を受け取るように、入力バルブ400の位置を画定するように構成することができる。材料チャンバ440は、入力バルブ400の本体404と本体404の下端に取り付けられるノズルキャップ450とによって、画定される。ノズルキャップ450は、スナップフィットや締まり嵌め等のように他の方法も考慮できるが、螺子取り付け具を介して、本体404に係合されるように構成できる。シール451は、材料がノズルキャップ450と本体404との間で漏れないように、材料チャンバ440からノズルキャップ450と本体404との間に配置される。コネクタ460はノズルキャップ450に取り付けられ、そこで、コネクタ460が、ノズルキャップ450と、ホースまたは第2材料源からノズルキャップ450まで延在する他の移送手段と、の間のインターフェースを提供する。組立体200は、ハウジング204と入力バルブ400の本体404との両方に接続されるコネクタ462をさらに含ませることができます。コネクタ462は、第2材が入力バルブ400からハウジング204へと流れて第2材が組立体200から漏れないように、ハウジング204と入力バルブ400との間に流体シールを提供することはいうまでもなく、ハウジング204の入口通路446と入力バルブ400の材料チャンバ440との間に流体結合を提供することができる。このように、第2材は、コネクタ460を介して第2計量システム15bに入り、材料チャンバ440、コネクタ462を通して入口通路446内で、ハウジング204にも入る。一例では、コネクタ462は、選択的に入力バルブ400をハウジング204に、横方向4に沿ってコネクタ462を通して延在する軸周りに異なる回転角度で結合されるようになっている。たとえば、入力バルブ400はハウジング204に、示されている位置に対する軸周りに90度、180度、270度だけ回転した角度で結合される。
【0038】
第2計量システム15bへの第2材の流れを制御するために、入力バルブ400はバルブ座456を含み、ニードル436はバルブ部材452を含むようにすることができる。バルブ座456とバルブ部材452が示されている実施の形態を通して、バルブ座456とバルブ部材452は、第2材がコネクタ460から材料チャンバ440に流れないような様々な実施の形態を有することができる。動作上、第2ニードル436は第1位置と第2位置との間を移動するようにできる。第1位置においてニードル436を移動させても、加圧された空気は作動チャンバ416の下部416bに供給されず、そこでは作動チャンバ416内でピストン420に下向きの力を付加するようにスプリング428を喚起する。結果として、ニードル436はバルブ部材452がバルブ座456に接触するまで、下向きに力を与えられる。このように、第1位置において、第2材はコネクタ460から材料チャンバ440まで、最終的には計量チャンバ230まで、へは流れない。第2位置においてニードル436を移動させると、スプリング428によってピストン420上に付加された下向きの力であって、その力は作動チャンバ416内で上方にピストン420に与えられる力に抗して、加圧された空気が作動チャンバ416の下部416bへと供給される。結果として、ニードル436は、ピストン420がキャップ408に接触するまで上に向かって力を受け、バルブ部材452はバルブ材から離間する。このように、第2位置で、第2材はコネクタ460から材料チャンバ440に、そして最終的には計量チャンバ230へと、流れ込むことができる。
【0039】
図8を参照すると、第1計量システム15aおよび第2計量システム15bの各々と、そして特には第1計量システム15aおよび第2計量システム15bの組立体100および組立体200のハウジング104とハウジング204と、は、取り外し可能に出力マニホールド500に取り付けることができる。出力マニホールド500は、本体を貫通して延在する第1通路508aと第2通路508bに加えて、本体504を有すように構成することができる。第1通路508aはハウジング104の出口通路150からコネクタ166を介して第1材を受けとり、一方、第2通路508bはハウジング204の出口通路250からコネクタ266を介して第2材を受けとる。コネクタ166、266は、ハウジング104、204と出力マニホールド500との間の流体シールに加え、ハウジング104、204と、出力マニホールド500とのインターフェースを提供する。第1通路508a、第2通路508bは、さらに下記に説明する通り、流れが出力バルブ540の入力チャンネル576a、576bと一列に並びように、第1材と第2材との流れを向けることが可能である。出力マニホールド500は、第1通路508aと流体的に連通し、清掃時において第1通路508aへのアクセスを提供する第1流し口520aを有する。通常の動作時では、プラグ524は、第1流し口520a内に流体シールを生成し、第1材が第1通路508aから漏れることを防ぐように、第1流し口520a内に受容される。同様に、出力マニホールド500は、第2通路508bと流体的に連通し、清掃時において第2通路508bへのアクセスを提供する第2流し口520bを有する。通常の動作時では、プラグ528は、第2流し口520b内に流体シールを生成し、第2材が第2通路508bから漏れることを防ぐように、第2流し口520b内に受容される。
【0040】
吐出システム10は、出力マニホールド500に取り付けられる第1圧力センサ532と第2圧力センサ536とを有する。第1圧力センサ532は、第1通路508aを通じて流れる第1材の圧力を検出するように、第1通路508aと流体的に連通させることができる。同様に、第2圧力センサ536は、第2通路508bを通じて流れる第2材の圧力を検出するように、第2通路508bと流体的に連通させることができる。第1圧力センサ532と第2圧力センサ536との各々は、コントローラ72と有線通信、または無線通信で、接続させることができ、個々に第1通路508aと第2通路508bのそれぞれ内を流れる第1材と第2材の圧力の指し示す信号をコントローラ72に送信させるようにできる。コントローラ72はHMI装置を介して圧力値を示すことができ、吐出システム10の操作者に吐出システム10内の流れの特性が報知させることが可能であって、これに応じて、吐出システム10の操作パラメータを調整することができる。
【0041】
図8から
図9Bを参照すると、吐出システム10は、さらに、出力マニホールド500に接続されている出力バルブ540を有するように構成することができる。示している実施の形態では、出力バルブ540は、出力バルブ540と出力マニホールド500とを互に組み込むような他の実施の形態も考慮されるが、出力マニホールド500に取り外し可能に接続される。出力バルブ540は、出力マニホールド500から第1材と第2材とを受け取って、以下に説明するように、第1材と第2材とを静的ミキサー(不図示)に選択的に供給するように構成させることができる。出力バルブ540は、本体544と、本体544の後方端に取り付けられるキャップ552と、を有する。キャップ552は、スナップフィットや締まり嵌めなどのような他の取付手段は考慮されるが、螺子取付具を介して本体544と係合する。本体544とキャップ552とはその間に作動チャンバ548を画定し、そこでは作動チャンバ548はピストン556を受容する。ピストン556は、作動チャンバ548をピストン556の後方であってピストン556とキャップ552との間の第1部548aと、ピストン556の前方であってピストン556と本体544との間の第2部548bと、に、区分できる。第1ニードル566aと第2ニードル566bとは、以下に詳細に説明するように、ピストン556に取り付けられ、作動チャンバ548の第2部548bを通して、かつ出力バルブ540の本体544を通して、延在するように構成できる。シール560は、空気が作動チャンバ548の第1部548aと第2部548bとの間で漏れないように、ピストン556と本体544との間でピストン566周りに配置することができる。
【0042】
ピストン556は、長手方向2に沿って作動チャンバ548内で移動するようになっている。同様に、ピストン556の移動は第1ニードル566aと第2ニードル566bの長手方向2に沿っての前方および後方への移動を喚起する。ピストン556、ひいては第1ニードル566a、第2ニードル566bを後方へ移動させると、加圧された空気は第2部548bと流体的に連通する第2空気入力564bを介して作動チャンバ548の第2部548bに供給されるように構成できる。特に、第2空気入力564bは、作動チャンバ548から本体544の外面まで本体544を通して延在し、そこで第2空気入力564bは加圧材料源に接続され、そこから加圧空気を受ける。ピストン566、ひいては第1ニードル566aと第2ニードル566bとを前方に移動させると、加圧された空気は、第1部548aと流体的に連通する第1空気入力546aを通して、作動チャンバ548の第1部548aに供給するように構成することができる。特に、第1空気入力564aは、作動チャンバ548から本体544の外面まで本体544を通して延在し、そこで第1空気入力564aは加圧材料源に接続され、そこから加圧空気を受ける。キャップ552はピストン556の後方への移動を制限するように機能し、一方本体544はピストン556の前方への移動を制限するように機能することができる。示している実施の形態では、ピストン556の前方および後方への移動は加圧された空気に応じて喚起されるが、他の実施の形態ではスプリングのような他の機構も使用することができる。
【0043】
作動チャンバ548と逆に、出力バルブ540の本体544は第1材料チャンバ582aと第2材料チャンバ582bを画定することができる。第1通路568aは、作動チャンバ548から第1材料チャンバ582aまで延在し、そこでは第1ニードル566aは、作動チャンバ548の第2部548bを通して、第1通路568aを通して、作動チャンバ548の第2部548bを通して、および第1材料チャンバ582aを通して、ピストン556から延在するようになっている。シール569aは、第1通路568aの後方端で第1ニードル566a周りに配置することができ、そこでシール569aは、第1ニードル566aと本体544との間に、第1ニードル566aとシール569aとの間の相対的移動ができるような、流体シールを生成する。シール569aは、加圧された空気が作動チャンバ548の下部548bから第1通路568aへ漏れないようにすることができる。シール570aは、第1通路568aの前方端で第1ニードル566a周りに配置することができ、そこでシール570aは、第1ニードル566a周りに、第1ニードル566aとシール570aとの間の相対的移動ができるような、流体シールを生成する。シール570aは、第1材が第1材料チャンバ582aから第1通路568aへ漏れないようにすることができる。
【0044】
同様に、第2通路568bは、作動チャンバ548から第2材料チャンバ582bまで延在し、そこでは第2ニードル566bは、作動チャンバ548の第2部548bを通して、第2通路568bを通して、作動チャンバ548の第2部548bを通して、および第2材料チャンバ582bを通して、ピストン556から延在するようになっている。第1通路568aに実質的に平行に延在するように示されているが、第1通路568aおよび/または第2通路568b、そしてひいては第1ニードル566aと第2ニードル566bは所望の他の方向に延在させることができる。シール569bは、第2通路568bの後方端で第2ニードル566b周りに配置することができ、そこでシール569bは、第2ニードル566bと本体544との間に、第2ニードル566bとシール569bとの間の相対的移動ができるような、流体シールを生成する。シール569bは、加圧された空気が作動チャンバ548の下部548bから第2通路568bへ漏れないようにすることができる。シール570bは、第2通路568bの前方端で第2ニードル566b周りに配置することができ、そこでシール570bは、第2ニードル566b周りに、第2ニードル566bとシール570bとの間の相対的移動ができるような、流体シールを生成する。シール570bは、第2材が第1材料チャンバ568aから第2通路568bへ漏れないようにすることができる。
【0045】
第1材料チャンバ582aは、出力マニホールド500から第1材を受け取る出力バルブ540の位置を画定することができる。出力バルブ540は、部分的にコネクタ512を受容するようになっている第1入力チャンネル576aを有するように構成でき、コネクタ512は部分的に出力マニホールド500の第1通路508aによって部分的に受容するようになっている。コネクタ512は、出力マニホールド500と出力バルブ540との間に第1材の漏れを防ぐように流体シールを生成することは言うまでもなく、第1通路508aと第1入力チャンネル576aとの間にインターフェースを提供するように構成することができる。第1入力チャンネル576aは、本体544の外面から第1材料チャンバ582aで延在するように構成できる。このように、第1材は、第1通路508aからコネクタ512を通して、第1入力チャンネル576aを通して、そして第1材料チャンバ582a内において、出力バルブ540に入る。第1材料チャンバ582aは、以下に詳しく説明するように、静的ミキサー(不図示)を出力バルブ540に取り付けて第1材を静的ミキサーに提供するミキサーコネクタ588まで第1出口チャンバ584aから延在する第1出口チャンネル586aに加えて、第1出口チャンバ584aと選択的に流体的に連通する。第1材料チャンバ582aはさらに第1材料チャンバ582aから出力バルブ540の本体544の外面まで延在するフラッシュポート578aと流体的に連通するように構成することができ、フラッシュポート578aは清掃時に第1材料チャンバ582aへの直接のアクセスを提供する。通常の動作では、フラッシュポート578aはプラグ580aによってシールするように構成することができる。
【0046】
第2材料チャンバ582bは、出力マニホールド500から第2材を受け取る出力バルブ540の位置を画定することができる。出力バルブ540は、部分的にコネクタ516を受容するようになっている第2入力チャンネル576bを有するように構成でき、コネクタ516は部分的に出力マニホールド500の第2通路508bによって部分的に受容するようになっている。コネクタ516は、出力マニホールド500と出力バルブ540との間に第2材の漏れを防ぐように流体シールを生成することは言うまでもなく、第2通路508bと第2入力チャンネル576bとの間にインターフェースを提供するように構成することができる。第2入力チャンネル576bは、本体544の外面から第2材料チャンバ582bで延在するように構成できる。このように、第2材は、第2通路508bからコネクタ516を通して、第2入力チャンネル576bを通して、そして第2材料チャンバ582b内において、出力バルブ540に入る。第2材料チャンバ582bは、以下に詳しく説明するように、静的ミキサー(不図示)を出力バルブ540に取り付けて第2材を静的ミキサーに提供するミキサーコネクタ588まで第2出口チャンバ584bから延在する第2出口チャンネル586bに加えて、第2出口チャンバ584bと選択的に流体的に連通する。第2材料チャンバ582bはさらに第2材料チャンバ582bから出力バルブ540の本体544の外面まで延在するフラッシュポート578bと流体的に連通するように構成することができ、フラッシュポート578bは清掃時に第2材料チャンバ582bへの直接のアクセスを提供する。通常の動作では、フラッシュポート578bはプラグ580bによってシールするように構成することができる。
【0047】
出力バルブ540から静的ミキサーまでの第1材と第2材との流れを制御するために、出力バルブ540はシール574aとシール574bとを有するように構成することができ、シール574aとシール574bとは、それぞれ、第1材料チャンバ582aと第2材料チャンバ582bとの前方端に配置される。シール574aは、シール570aと反対の第1材料チャンバ582a内に配置させることができ、スペーサ572aによってシール570aから離間させるように構成され、スペーサ572aはシール570aとシール574aとの間に所定の距離を維持するように機能する。同様に、シール574bは、シール570bと反対の第2材料チャンバ582b内に配置させることができ、スペーサ572bによってシール570bから離間させるように構成され、スペーサ572bはシール570bとシール574bとの間に所定の距離を維持するように機能する。
【0048】
第1ニードル566aおよび第2ニードル566bは、それぞれ、リップシール574aおよびリップシール574bとの選択的係合を通して第1出口チャンネル586aおよび第2出口チャンネル586bへの第1材および第2材の流れを制御するように設計することができる。特に、第1ニードル566aは、ピストン556に取り付けられ第1通路568aを通して延在する第1部590aと、第1部590aから延在する狭縮部592aと、第1部590aの反対側で狭縮部592aから延在するバルブ部594aと、を画定することができる。同様に、第2ニードル566bは、ピストン556に取り付けられ第2通路568bを通して延在する第1部590bと、第1部590bから延在する狭縮部592bと、第1部590bの反対側で狭縮部592bから延在するバルブ部594bと、を画定することができる。動作上、第1ニードル566aと第2ニードル566bは、第1位置と第2位置との間を移動可能である。第1ニードルおよび第2ニードルを第1位置に移動させると、加圧された空気は、第2空気入力564bを通しての作動チャンバ548の第2部548bに供給され、ピストン556の作動チャンバ548を通しての後方への移動を喚起させる。結果として、第1ニードル566aおよび第2ニードル566bは、それぞれシール574aおよびシール574bと係合する。このように、第1位置において、第1材と第2材とは第1材料チャンバ582aと第2材料チャンバ582bから静的ミキサーに流れることを防止する。
【0049】
第1ニードル566aおよび第2ニードル566bを第2位置に移動させると、加圧された空気は、作動チャンバ548の第1部548aに供給され、ピストン556を作動チャンバ548内で前方への移動を喚起する。結果として、第1ニードル566aおよび第2ニードル566bは前方に移動し、第1ニードル566aおよび第2ニードル566bのバルブ部594aおよびバルブ部594bを第1出口チャンバ584aおよび第2出口チャンバ584b内への配置をそれぞれ喚起し、第1ニードル566aおよび第2ニードル566bの狭縮部592aおよび狭縮部592bにシール574aおよびシール574bと横方向に一列に並ぶようにそれぞれ喚起する。狭縮部592aおよび狭縮部592bのより小さい相対径は、シール574aおよびシール574bと第1ニードル566aおよび第2ニードル566bとの間に隙間を提供し、ひいてはその間に第1材および第2材を通過させることができる。このように、第2位置において、第1材および第2材は、第1材料チャンバ582aおよび第2材料チャンバ582bから静的ミキサーへと流れるようになっている。示された出力バルブ540は動作可能に連結される第1ニードル566aおよび第2ニードル566bを有し、一つの出力バルブの使い分けを通し、または複数の出力バルブの使用を通して、第1ニードル566aおよび第2ニードル566bが同時に第1位置と第2位置との間を移動し、他の実施の形態としては第1ニードル566aおよび第2ニードル566bが個別に第1位置と第2位置との間を移動する。
【0050】
吐出動作において、吐出システム10は離散的量の第1材および第2材の計量および吐出に使用することができる。まず、第1リニアアクチュエータ20aは、第1計量ロッド82を、計量ロッド82の第2端82bがシール保持部112内に配置される収納位置まで計量チャンバ130を通して移動させることができる。第2リニアアクチュエータ20bは、第2計量ロッド92を、計量ロッド92の第2端92bがシール保持部212内に配置される収納位置まで計量チャンバ230を通して移動させることができる。計量ロッド82および計量ロッド92が収納位置にあるときに、計量チャンバ130および計量チャンバ230が離散的量の第1材および第2材を受け取るように、妨げを持たないようにすることができる。
【0051】
計量ロッド82、92の収納位置への移動と同時またはその後、入力バルブ300と400は第1材と第2材を計量チャンバ130、230内にそれぞれ流れるようにすることができる。これを実現するため、加圧された空気は、スプリング328によりピストン320に付加される下向きの力に抗しながら、入力バルブ300の作動チャンバ316の下部316bに供給される。これで、バルブ部材352がバルブ座356から離間するように、作動チャンバ316を通してピストン320は上方に移動し、ニードル336は第1位置から第2位置まで移動する。結果として、第1材はコネクタ360から材料チャンバ340内、最終的には計量チャンバ130への流れを許容する。同様に、加圧された空気は、スプリング428によりピストン420に付加される下向きの力に抗しながら、入力バルブ400の作動チャンバ416の下部416bに供給される。これで、バルブ部材452がバルブ座456から離間するように、作動チャンバ416を通してピストン420は上方に移動し、ニードル436は第1位置から第2位置まで移動する。結果として、第2材はコネクタ460から材料チャンバ440内、最終的には計量チャンバ230への流れを許容する。
【0052】
一旦、第1計量チャンバ130が第1材で満たされ、第2計量チャンバ230が第2材で満たされると、入力バルブ300、400は、それぞれ第1材および第2材を計量チャンバ130,230に流れ込むことを防ぐように動作させることができる。これを実現するために、吐出システム10の操作者は加圧された空気が入力バルブ300の作動チャンバ316の下部316bに供給されることを防ぐことができる。結果として、スプリング238によってピストン320に付加される力はピストン320を作動チャンバ316を介して下向きに移動させ、そしてニードル336が第2位置から第1位置まで移動する。第1位置ではバルブ部材352はバルブ座356と係合し、第1材がコネクタ360から材料チャンバ340内に流れ込むことを防ぐ。同様に、吐出システム10の操作者は加圧された空気が入力バルブ400の作動チャンバ416の下部416bに供給されることを防ぐことができる。結果として、スプリング428によってピストン420に付加される力は作動チャンバ416を介してピストン420を下向きに移動させ、バルブ部材452はバルブ座456と係合し、第2材がコネクタ460から材料チャンバ340内に流れ込むことを防ぐように、ニードル436が第2位置から第1位置まで移動する。
【0053】
第1計量チャンバ130および第2計量チャンバ230がそれぞれ第1材および第2材で満たされるとき、計量ロッド82、92は、離散的量の第1材および第2材を、第1計量チャンバ130および第2計量チャンバ230から押し出すように作動する。特に、リニアアクチュエータ20aは、離散的量の第1材を計量チャンバ130から吐出するように、計量チャンバ130を介して計量ロッド82を前方に移動させることができる。同様に、第2リニアアクチュエータ20bは、離散的量の第2材を計量チャンバ230から吐出するように、計量チャンバ230を介して計量ロッド92を前方に移動させることができる。第1材と第2材は、出力マニホールド500を介して、第1計量チャンバ130および第2計量チャンバ230から出力バルブ540に流されるようになっている。
【0054】
離散的量の第1材および第2材を出力バルブ540に計量ロッド82、92が押し込む前には、出力バルブ540の第1ニードル566aおよび第2ニードル566bは、第1ニードル566aおよび第2ニードル566bのバルブ部594a、594bがシール574a、574bとそれぞれ係合して第1材および第2材が静的ミキサーに流れないような第1位置に位置するようにできる。出力バルブ540を第1材および第2材が押すのに先駆けて、または同時に、第1ニードル566aおよび第2ニードル566bは、第1ニードル566aおよび第2ニードル566bのバルブ部594a、594bがそれぞれ第1出口チャンバ584aおよび第2出口チャンバ584b内に位置し、第1ニードル566aおよび第2ニードル566bの狭縮部592a、592bがそれぞれ横方向にシール574a、574bと一列に並ぶ第2位置に移動する。結果として、第1ニードル566aおよび第2ニードル566bが第2位置にあるとき、シール574a、574bと第1ニードル566aおよび第2ニードル566bとの間の隙間は、その間を第1材および第2材を、第1材料チャンバ582aおよび第2材料チャンバ582bから、第1材および第2材を実質的に均一混合物にしてその混合物を吐出器に供給する物静的ミキサーまで通過させる。
【0055】
モジュール方式
第1計量システム15aおよび第2計量システム15bを一の吐出システム10に組み込むと、複数の単一成分用吐出システムとは異なり、第1材および第2材を吐出するために使用される2成分用の吐出システム10を使用することができる。これにより、操作者は、僅かの代わりの部材を手軽に維持できることのみならず、簡単に吐出システム10を使用できる。
図10を参照し、第1計量システム15aおよび第2計量システム15bは、吐出システム10を画定するように取り外し可能に一緒に画定できる。特に、ハウジング80は、第1計量システム15aおよび第2計量システム15bの他の構成品を望まれるように一緒に結合するけれども、取り外し可能にハウジング90に接続可能である。吐出システム10は、ハウジング80をハウジング80と結合し、ひいては第1計量システム15aを第2計量システム15bに結合するために、少なくとも部分的にハウジング80,90を延在させるための複数の固定具99を有する。示している実施の形態では、複数の固定具99はハウジング80の各々の端部を対応するハウジング90の各々の端部と結合する2つの固定具を含む4つの固定具99を有している。しかし、所望に応じて、これより多い、または少ない固定具としてもよい。ある実施の形態では、固定具99の各々は、ねじ、ロッド等の他の形態の固定具も考慮できるが、ボルトとすることができる。さらに、第1計量システム15aおよび第2計量システム15bを他の構成を介して、互いに結合させるようにする他の実施の形態も考慮できる。
【0056】
第1計量システム15aおよび第2計量システム15bを取り外し可能に互いに結合することに加えて、組立体100はリニアアクチュエータ20aに取り外し可能に取り付けられ、組立体200はリニアアクチュエータ20bに取り外し可能に取り付けられる。組立体100と200とは、第1材および第2材を流すような第1計量システム15aおよび第2計量システム15bの各々の構成品を画定する。また組立体100、200をリニアアクチュエータ20a、20bから個々にまたは一緒に取り外することで、吐出システム10の操作者には、吐出システム10の全体をその取付位置から取り外すことなく、修理、取換え、組立体100,200のその他の態様のサービスを提供できる。これにより、維持作業を行う面倒さ、維持作業に必要な時間を削減することができる。
【0057】
図11を参照すると、組立体100はハウジング104のフランジ106の対応するボア174を通って延在し、ハウジング104をハウジング80に結合する複数の固定具170を通してリニアアクチュエータ20aに取り付けることができる。組立体100をリニアアクチュエータ20aから取り外すと、操作者は、もはやハウジング80に取り付けないように単に固定具を単純に十分緩める。示されているように、フランジ106は、固定具170を受容するようにはなっていない追加的なボア176を有する。たとえば、フランジ106は、それぞれが固定具170を受容する2つのボア174の間に配置される少なくとも一つの追加的なボア176を画定させてもよい。一旦、固定具170がハウジング80から取り外されると、追加的なボア176は接触するものの結合はされない固定具170を受容する。操作者は、ハウジング80から離れるように組立体100を押してハウジング80から組立体100を離すように、より特には計量チャンバ130およびシール保持部112から計量ロッド82を摺動させるように、固定具170を使用することができる。フランジ106は、1個、2個、3個またはそれ以上の追加的なボア174のように、所望の多くの追加的なボア176を有するようにしてもよい。
【0058】
組立体100と同様に、組立体200はハウジング204のフランジ206の対応するボア274を通って延在し、ハウジング204をハウジング90に結合する複数の固定具270を通して第2リニアアクチュエータ20bに取り付けることができる。組立体200を第2リニアアクチュエータ20bから取り外すと、操作者は、もはやハウジング90に取り付けないように単に固定具を単純に十分緩める。示されているように、フランジ206は、固定具270を受容するようにはなっていない追加的なボア276を有する。たとえば、フランジ206は、それぞれが固定具270を受容する2つのボア274の間に配置される少なくとも一つの追加的なボア276を画定させてもよい。一旦、固定具270がハウジング90から取り外されると、追加的なボア276は接触するものの結合はされない固定具270を受容する。操作者は、ハウジング90から離れるように組立体200を押してハウジング90から組立体200を離すように、より特には計量チャンバ230およびシール保持部212から計量ロッド92を摺動させるように、固定具270を使用することができる。フランジ206は、1個、2個、3個またはそれ以上の追加的なボア274のように、所望の多くの追加的なボア276を有するようにしてもよい。固定具170,270は組立体100,200をリニアアクチュエータ20a、20bに取り付けるように特に説明するけれども、他の形態も適用することができる。
【0059】
デュアルシール
組立体100,200をそれぞれリニアアクチュエータ20a、20bから取り外す機能は、吐出システムの操作者に、吐出システム10全体を取り付けられた位置から組立体100、200を取り外すことなく、組立体100,200の構成品を容易に取換えることを提供する。
図12を参照し、個々での開示の他の実施の形態に応じて、シール保持部212’について説明する。シール保持部212’は前に説明したとおり、シール保持部212と同じ構成を持たせることができ、このような構成品には同様の符号を付す。シール保持部212’は、組立体200のハウジング204内であって、スリーブ228’とキャップ208との間に配置されるように、受容されるようにできる。シール保持部212’は、吐出システム10の初期セットアップの間に、または以下に説明するように組立体200が吐出システム10から取り外される維持作業の間に、ハウジング204内に配置させることができる。シール保持部212’は第1端212aから第1端212aの反対端の第2端212bまで長手方向2に沿って延在させることが可能である。特に、シール保持部212’は第1端212aでキャップ208と、および第2端212bでスリーブ228’と、直接接触させる世に構成できる。結果として、キャップ208とスリーブ228’は、一旦キャップ208が確実にハウジング204に取り付けられると、シール保持部212’がハウジング294内で移動することを防ぐことが可能である。計量チャンバ230’は、ハウジング204内に配置されたとき、シール保持部212’から出口通路250まで延在するように構成させることができる。
【0060】
シール保持部212’は、計量ロッド92が、ハウジング54通して、シール保持部212’を通して、計量チャンバ230’内に延在するように、計量ロッド92が内部を貫通して延在するような中央通路214を画定することが可能である。中央通路214は、計量ロッド92が長手方向2に沿ってシール保持部212’を通って自由に直線的に移動できる大きさを有している。第1端212aにおいて、シール保持部212’は計量ロッド92との間で流体シールを形成する計量ロッド92周りに延在するシール216を受容するように構成することができる。シール216は、ハウジング54から空気がシール保持部212’を通しておよび/または周りで計量チャンバ230’に入り込むことを防ぐことができる。反対端では、シール保持部212’の第2端212bは、シール216のように、計量ロッド92との間で流体シールを形成する計量ロッド92周りに延在する2つのシール224を受容するように構成することができる。シール224は、第1材がシール保持部212’の中央通路214を通して、またはシール保持部212’の周りで計量チャンバ230’から漏れることを防ぐことができる。第1端212aでの単一のシール216および第2端212bでの2つのシール224を受容するように示しているが、シール保持部212’の第1端212aと第2端212bとの各々は、示しているよりも多いシールを受容することができる。さらに、シール保持部212’で使用される実施の形態では、ブリード弁242を前方ボア238b内にシール保持部212の第2端212bと隣接する位置となるように、配置させることができる。
【0061】
図12に示すように、シール保持部212と接触するように、シール保持部212’は長手方向2に沿った第2長さL
2を画定するように設定することができる。第1長さL
1と第2長さL
2とは異なっていて、ひいては第1計量チャンバ130、第2計量チャンバ230’も異なった大きさである。異なる大きさのシール保持部112、212’を使用することにより、吐出システム10の操作者は、計量チャンバ130、230’の大きさを調整することができ、ひいては計量チャンバ130、230’で受け取る材料の容積を、計量ロッド82、92によって出力バルブ540に与えられる力を、ちょうせいすることができる。示されているように、第2長さL
2は、第1長さL
1の約2倍であって、計量チャンバ230’は計量チャンバ130、230の約半分の大きさである。したがって、シール保持部212’を使用する組立体から吐出される離散的量の材料はシール保持部1112、212を使用する組立体から吐出される離散的量の材料の半分である。第1長さL
1を有するシール保持部112、212と第2長さL
2を有するシール保持部とが示されているが、吐出システム10は、様々なほかの長さのシール保持部を有するように構成することができる。たとえば、吐出システム10は、吐出システム10により吐出されるように要求される材料の量に応じて、第2長さL
2より短い長さ、または第2長さL
2より長い長さを有するようなシール保持部を有するように構成することができる。
【0062】
ここで、
図13を参照し、他の実施の形態としての吐出システム10’について説明する。吐出システム10’は、吐出システム10と多くの同様の部分を包含し、このような同様の部分には同様の符号を付す。吐出システム10’は、以下に述べる通り、計量ロッド82、92の両方を直線的に移動させる単一のリニアアクチュエータ20を有する。リニアアクチュエータ20は第1端24aから第1端24aの反対端の第2端24bまで長手方向2に沿って延在するハウジング24を有する。ハウジング24は、ハウジング24がリニアアクチュエータ20の動作構成品を内蔵するキャビティ26を画定するように実質的に中空である。たとえば、リニアアクチュエータ20の作動モジュール28は、第1端24aにおいてハウジング24のキャビティ26内に配置することができる。作動モジュール28は、遊星ボールねじ、非遊星ボールねじ、流体シリンダ、空気圧シリンダ、ラックピニオンギアなどの適切な種類のリニア作動装置を有している。ロッド32は、作動モジュール28が、長手方向2に沿って、直線的に移動するように、作動モジュール28から延在させることができる。ロッド32は第1端32aから第1端32aの長手方向2の反対端である第2端32bまで長手方向2に沿って延在させることができる。ロッド32は、第1端32aにおいて作動モジュール28に取り付けられていて、ロッド32の第2端32bは計量ロッド82、92に動作可能に取り付けられている。ハウジング24の第2端24bは、そこを通過延在する通路36を画定し、通路36は実質的に長手方向2に沿って延在する。ベアリング30は、通路36内に配置され、ロッド32はベアリング40を貫通するように延在する。ベアリング40は、ロッド32をガイドし、長手方向2に沿ってロッド32の直線的な移動を可能とする。
【0063】
結合組立体600はロッド32の第2端32bに配置され、ロッド32を第1計量ロッド82および第2計量ロッド92に取り付けるように構成することができる。結合組立体600は第1計量ロッド82および第2計量ロッド92を取り付ける第1結合部材602と、ロッド32を取り付ける第2結合部材604と、を有している。第1結合部材602を第1計量ロッド82および第2計量ロッド92に取り付けるために、結合組立体600は、第1結合部材602に加え、第1計量ロッド82および第2計量ロッド92を通して横方向に延在する結合ボルト608を含むように構成することができる。結合ボルト608は、また、第1結合部材602と第2結合部材604とを共に結合するように、第2結合部材604を通して延在するように構成させることができる。結合ボルト608を適切な位置に固定するために、結合ボルト608の一端はナット612に螺嵌できるようになっている。固定具86は、第2結合部材604をロッド32に結合するために使用することができる。リニアアクチュエータ20のロッド32を、結合組立体600を利用して結合することによって、リニアアクチュエータは、第1計量チャンバ130および第2計量チャンバ230を介して、それぞれ第1計量ロッド82および第2計量ロッド92を同時に移動するように構成することができる。
【0064】
様々な発明の態様、発明の概念及び構成が、説明のための実施の形態における組み合わせで具現化されるように、ここに説明され、かつ示されているが、これらの様々な態様、概念、構成は多くの代替えの形態において、個々で、またはさまざまな組み合せまたはこれに準ずる組み合せで、使用することができる。ここに明確に排除していない限り、このような全ての組み合せ、またはこれに準ずる組み合せは、本願発明の範囲内に含まれる。またさらには、発明のさまざまな態様、概念、構成について―代替え材料、構造、構成、方法、装置および構成品、形式、適合および機能に関する代替えのように―さまざまな代替えの形態がここで説明されるが、このような説明は、現在知られている、または将来の発展において、使用できる代替えの実施の形態の完全かつ徹底したリストとする意図はない。たとえここに明確に説明されていない実施の形態であっても、これらの当業者が、追加的実施の形態での一以上の発明の態様、概要、または構成を直ちに採用し、本願発明の範囲として利用する。追加的に、発明のいくらかの構成、概念または態様が、ここに好ましい配置または方法として説明されていたとしても、このような記述は、明確に述べる場合を除き、このような構成が要求されるもの、または必要なものであると示唆する意図はない。また、さらに、例示的または示している値および範囲は、本願の開示の理解を促進するためのものであって、しかし、明確に述べた場合を除き、このような値および範囲は制限的な理解、臨界の値または範囲を構成するものではない。さらに、様々は態様、構成および概念が明確に発明であり、または発明の一部を形成するものと同定されるが、このような同定は排他的なものを意図するものではないが、むしろ、このようなまたは特別な発明であるとしての明確に同定がなくとも、ここで完全に説明されている発明の態様、概念および構成であって、付加的な請求項または関連する出願または継続出願における請求項は代わりに発明の範囲を構成する。明確に述べる場合を除き、説明される方法または過程はすべての場合において要求されるすべての工程の包含に限定されるものではなく、工程の順序は限られるものではない。
【0065】
発明の限定された数の実施の形態を利用して説明されるが、これらの特定されている実施の形態は、述べられている、またはクレームされている発明の範囲を制限する意図はない。ここに述べられている様々な要素の正確な配置と、項目および方法の工程の順序は、制限されるものではない。たとえば、方法の工程は、一連の参考表示および図の要素ブロックの前進で説明されるが、方法は特に所望の順序で補足することができる。