(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】業務支援装置、業務支援方法、及び、業務支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0631 20230101AFI20241126BHJP
G06Q 40/12 20230101ALI20241126BHJP
【FI】
G06Q10/0631
G06Q40/12
(21)【出願番号】P 2022027504
(22)【出願日】2022-02-25
【審査請求日】2024-06-26
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】橋本 凌真
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】上田 智志
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-280150(JP,A)
【文献】特開2008-293453(JP,A)
【文献】特開2002-342541(JP,A)
【文献】特開2007-280002(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
得意先から指定された、派遣するスタッフの能力値に対応する等級、又は、派遣会社側で得意先毎に設定した、派遣するスタッフの能力値に対応する等級を示すスペック区分、及び、得意先毎に設定されている、前記得意先に派遣するスタッフの少なくとも労働賃金に関する情報を含む一つ又は複数のスペック情報から、前記スタッフを派遣する案件に対応するスペック情報を選択するための選択画面を表示部に表示する表示制御部と、
少なくとも前記案件の案件情報、及び、前記選択画面により選択された前記スペック情報に対応する前記労働賃金に関する情報を含む派遣基本データを生成するデータ生成部と、
を有する業務支援装置。
【請求項2】
前記データ生成部は、選択された前記スペック情報に対応する、前記得意先に請求する請求金額、及び、選択された前記スペック情報に対応する、前記スタッフに対して支給する支給金額を含む前記労働賃金に関する情報、及び、前記案件情報を含む前記派遣基本データを生成すること、
を特徴とする請求項1に記載の業務支援装置。
【請求項3】
前記案件情報で示される前記案件に対して選択された前記スペック情報に対応する、前記得意先に請求する請求金額に基づいて、前記案件に対して派遣されたスタッフの勤務時間に対応する前記請求金額、及び、前記案件情報で示される前記案件に対して選択された前記スペック情報に対応する、前記スタッフに支給する支給金額に基づいて、前記案件に対して派遣されたスタッフの勤務時間に対応する前記支給金額のうち、少なくとも一方を算出する演算部と、
前記請求金額及び前記支給金額のうち、前記演算部により算出されたいずれか一方の演算データ又は両方の演算データを記憶部に記憶する記憶制御部と、をさらに備えること、
を特徴とする請求項2に記載の業務支援装置。
【請求項4】
前記得意先に請求する請求金額の演算データに基づいて、前記得意先に提示する請求書を印刷するように印刷装置を制御する印刷制御部を、さらに備えること、
を特徴とする請求項3に記載の業務支援装置。
【請求項5】
表示制御部が、
得意先から指定された、派遣するスタッフの能力値に対応する等級、又は、派遣会社側で得意先毎に設定した、派遣するスタッフの能力値に対応する等級を示すスペック区分、及び、得意先毎に設定されている、前記得意先に派遣するスタッフの少なくとも労働賃金に関する情報を含む一つ又は複数のスペック情報から、前記スタッフを派遣する案件に対応するスペック情報を選択するための選択画面を表示部に表示する表示制御ステップと、
データ生成部が、少なくとも前記案件の案件情報、及び、前記選択画面により選択された前記スペック情報に対応する前記労働賃金に関する情報を含む派遣基本データを生成するデータ生成ステップと、
を有する業務支援方法。
【請求項6】
コンピュータを、
得意先から指定された、派遣するスタッフの能力値に対応する等級、又は、派遣会社側で得意先毎に設定した、派遣するスタッフの能力値に対応する等級を示すスペック区分、及び、得意先毎に設定されている、前記得意先に派遣するスタッフの少なくとも労働賃金に関する情報を含む一つ又は複数のスペック情報から、前記スタッフを派遣する案件に対応するスペック情報を選択するための選択画面を表示部に表示する表示制御部と、
少なくとも前記案件の案件情報、及び、前記選択画面により選択された前記スペック情報に対応する前記労働賃金に関する情報を含む派遣基本データを生成するデータ生成部として機能させること、
を有する業務支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務支援装置、業務支援方法、及び、業務支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日において、例えば派遣業界では、得意先に派遣するスタッフの能力、勤務可能時間等のスペックに応じて、得意先に請求する請求単価、及び、請求区分(月給、時給、日給等)が異なる。
【0003】
特許文献1(特開2019-067386号公報)には、作業評価(キャリア)を作業者の個人保証として発行する管理システムが開示されている。この管理システムは、個々の作業者の、作業種目毎の時間給、在籍期間、作業種目毎のスキル評価、作業種目毎のトータル作業時間、1日毎の作業現場の移動記録、1日毎の作業現場種目、及び、作業時間の記録等を、作業者の詳細情報として管理する。作業者のスキル評価は、例えば5段階で表示される。また、スキル評価以外の項目についても5段階等で評価をする。
【0004】
これにより、サーバーコンピュータの演算部における組合せ処理の容易化を図ることができる。また、作業者の詳細情報を、例えばブロックチェーン等の改竄困難な形態で蓄積することで、評価の信頼性の向上、及び、作業者個人の信用の裏付けを図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来は、得意先に派遣したスタッフ別に単価を管理する業務に煩雑な工数を要する問題があった。
【0007】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、得意先に派遣したスタッフ別に単価を管理する業務を簡素化して、業務オペレータの業務負担を大幅に軽減可能とした業務支援装置、業務支援方法、及び、業務支援プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援装置は、得意先から指定された、派遣するスタッフの能力値に対応する等級、又は、派遣会社側で得意先毎に設定した、派遣するスタッフの能力値に対応する等級を示すスペック区分、及び、得意先毎に設定されている、得意先に派遣するスタッフの少なくとも労働賃金に関する情報を含む一つ又は複数のスペック情報から、スタッフを派遣する案件に対応するスペック情報を選択するための選択画面を表示部に表示する表示制御部と、少なくとも案件の案件情報、及び、選択画面により選択されたスペック情報に対応する労働賃金に関する情報を含む派遣基本データを生成するデータ生成部と、を有する。
【0009】
また、上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援方法は、表示制御部が、得意先から指定された、派遣するスタッフの能力値に対応する等級、又は、派遣会社側で得意先毎に設定した、派遣するスタッフの能力値に対応する等級を示すスペック区分、及び、得意先毎に設定されている、得意先に派遣するスタッフの少なくとも労働賃金に関する情報を含む一つ又は複数のスペック情報から、スタッフを派遣する案件に対応するスペック情報を選択するための選択画面を表示部に表示する表示制御ステップと、データ生成部が、少なくとも案件の案件情報、及び、選択画面により選択されたスペック情報に対応する労働賃金に関する情報を含む派遣基本データを生成するデータ生成ステップと、を有する。
【0010】
また、上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援プログラムは、コンピュータを、得意先から指定された、派遣するスタッフの能力値に対応する等級、又は、派遣会社側で得意先毎に設定した、派遣するスタッフの能力値に対応する等級を示すスペック区分、及び、得意先毎に設定されている、得意先に派遣するスタッフの少なくとも労働賃金に関する情報を含む一つ又は複数のスペック情報から、スタッフを派遣する案件に対応するスペック情報を選択するための選択画面を表示部に表示する表示制御部と、少なくとも案件の案件情報、及び、選択画面により選択されたスペック情報に対応する労働賃金に関する情報を含む派遣基本データを生成するデータ生成部として機能させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、得意先に派遣したスタッフ別に単価を管理する業務を簡素化して、業務オペレータの業務負担を大幅に軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、実施の形態の業務管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、スタッフ基本データの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、得意先基本データの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、案件基本データの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、スペックマスタの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、引当動作の流れを示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、成約ワーク登録画面の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、成約ワーク設定画面及びスペック検索画面等の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、成約ワーク基本データの一例を示す図である。
【
図10】
図10は、成約ワーク単価データの一例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施の形態の業務管理装置における請求処理の流れを示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、請求勤怠データ及び請求データの一例を示す図である。
【
図13】
図13は、実施の形態の業務管理装置における給与処理の流れを示すフローチャートである。
【
図14】
図14は、給与勤怠データ及び社員支給データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を適用した実施の形態となる業務支援装置を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0014】
(ハードウェア構成)
図1は、実施の形態の業務支援装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。一例ではあるが、実施の形態の業務支援装置1は、企業等に派遣社員(スタッフ)を派遣する派遣会社の得意先に対する請求書の計算及びスタッフの給与計算等に用いられる。この業務支援装置1は、記憶部2、制御部3、通信インターフェース部4及び入出力インターフェース部5を備えている。入出力インターフェース部5には、入力装置6及び出力装置7が接続されている。出力装置7としては、モニタ装置(家庭用テレビを含む)等の表示部を用いることができる。入力装置6としては、キーボード装置及びマウス装置、及びマイクロホン装置の他、マウス装置と協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタ装置を用いることができる。
【0015】
記憶部2としては、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を用いることができる。記憶部2には、記憶領域であるスペックマスタ11が設けられている。また、記憶部2には、スタッフ基本データ、得意先基本データ、及び、案件基本データが記憶されている。
【0016】
スタッフ基本データは、
図2に示すように、得意先に派遣する派遣社員(スタッフ)に対して付された固有の番号であるスタッフコード、及び、スタッフの氏名が、それぞれ関連付けされて構成される。この
図2の例は、氏名が「Aさん」のスタッフコードは「10001」、氏名が「Bさん」のスタッフコードは「10002」とされた例である。
【0017】
得意先基本データは、
図3に示すように、各得意先に対して固有に付された得意先コード、得意先名、及び、法人コードが関連付けされて構成される。この
図3の例は、法人コードが「H0001」の「〇〇製薬」に対しては「T0001」の得意先コードが付され、法人コードが「H0002」の「△△薬品」に対しては「T0002」の得意先コードが付された例である。
【0018】
案件基本データは、
図4に示すように、案件番号、案件番号枝番、契約期間(開始日:From)、契約期間(契約終了日:To)、得意先コード、及び、契約内容が関連付けされて構成される。案件番号は、スタッフを派遣する業務に対して付された番号である。
図4の例は、「100」、「200」等の案件番号が用いられている例である。
【0019】
案件番号枝番は、例えば同じ案件であるが、契約期間を異にする場合等に用いられる。
図4の例は、同じ案件番号「100」の案件に対して、「2022年1月1日~2022年3月31日」の契約期間に「1」の案件番号枝番を付し、また、「2022年4月1日~2022年6月30日」の契約期間に「2」の案件番号枝番を付した例である。この場合、最初の契約期間に対する案件番号は、「100-1」となり、次の契約期間に対する案件番号は、「100-2」となる。
【0020】
スペックマスタ11には、
図5に示すように得意先コード、スペック区分、スペック名、請求区分、月給単価(請求)、時給単価(請求)、給与区分、月給単価(給与)及び時給単価(給与)が、それぞれ関連付けされて記憶されている。
【0021】
スペック区分としては、各得意先から指定された、派遣するスタッフの能力値に対応する等級(段階)、又は、派遣会社側で得意先毎に設定した、派遣するスタッフの能力値に対応する等級(段階)が、スペックマスタ11に登録される。
図5の例は、得意先コードが「T0001」の「〇〇製薬(
図3参照)」に対するスペックとしては、「GradeA~GradeC」が設定されている例である。これに対して、得意先コードが「T0002」の「△△薬品(
図3参照)」に対しては、スペックとして、「RankA~RankD」が設定されている。
【0022】
月給単価(請求)は、スペック毎の月給の単価が設定されている。この
図5の例は、上述の「GradeA」に対しては、「月給300000円」が設定されており、「GradeB」に対しては、「月給250000円」が設定されている例である。また、「RankA」に対しては、「月給400000円」が設定されており、「RankD」に対しては、「月給250000円」が設定されている。
【0023】
時給単価(請求)としては、月給単位ではなく、時給単位で得意先に対して請求する金額が設定されている。この
図5の例は、得意先コードが「T0001」の「〇〇製薬(
図3参照)」の「GradeC」は、時給で得意先に請求を行うグレードであり、例えば「時給3000円」の計算で得意先に対する請求が行われることを示している。また、
図5の例は、得意先コードが「T0003」の「医療法人□□(
図3参照)」の「senioir」のスペックは、時給で得意先に請求を行うスペックであり、例えば「時給6000円」の計算で得意先に対する請求が行われることを示している。
【0024】
次に、上述の月給単価(請求)は、得意先に対して請求する金額であるのに対し、月給単価(給与)は、スタッフに支給する給与の金額である。この
図5の例は、上述の「GradeA」に対しては、「月給240000円」が設定されており、「GradeB」に対しては、「月給200000円」が設定されている例である。また、「RankA」に対しては、「月給320000円」が設定されており、「RankD」に対しては、「月給200000円」が設定されている。
【0025】
また、時給単価(給与)は、月給単位ではなく、時給単位でスタッフに対して支給する金額が設定されている。この
図5の例は、得意先コードが「T0001」の「〇〇製薬(
図3参照)」の「GradeC」は、時給で得意先に請求を行うグレードであり、例えば「時給2400円」の計算でスタッフに対する給与の支給が行われることを示している。また、
図5の例は、得意先コードが「T0003」の「医療法人□□(
図3参照)」の「senioir」のスペックは、時給でスタッフに給与を支給するスペックであり、例えば「時給4800円」の計算で、スタッフに対する給与の支給が行われることを示している。
【0026】
(業務支援装置の機能構成)
次に、記憶部2には、業務支援プログラムが記憶されている。業務支援装置1の制御部3は、記憶部2に記憶されている業務支援プログラムを実行することで、入力処理部21、表示制御部22、データ生成部23、記憶制御部24、印刷制御部25、及び、演算処理部26(演算部の一例)として機能する。
【0027】
入力処理部21は、ワーク番号(ワークNO)、案件番号の選択操作、得意先のスペックの検索操作及び得意先のスペックの設定操作等の入力処理を行う。表示制御部22は、成約ワーク登録画面、成約ワーク設定画面、成約ワード検索画面等を表示する。データ生成部23は、成約基本データ、成約ワーク単価データ、請求勤怠データ、請求データ、給与勤怠データ及び社員支給データ等を生成する。
【0028】
記憶制御部24は、データ生成部23で生成された成約基本データ、成約ワーク単価データ、請求勤怠データ、請求データ等の各種データの記憶部2に対する記憶及び読み出しを行う。印刷制御部25は、請求データに基づいて請求書を印刷制御する。演算処理部26は、案件に対して派遣したスタッフのスペックに基づいて、得意先に対する請求金額、又は、社員の給与となる支給金額等を算出する。なお、得意先に対する請求金額、又は、社員の給与となる支給金額は、労働賃金に関する情報の一例である。
【0029】
(案件に対するスタッフの引当動作)
次に、このような構成を有する実施の形態の業務支援装置1の、案件に対するスタッフの引当動作を説明する。
図6のフローチャートは、案件に対するスタッフの引当動作の流れを示すフローチャートである。制御部3は、記憶部2に記憶されている業務支援プログラムに基づいて、この
図6のフローチャートに示す各処理を実行する。
【0030】
まず、案件に対するスタッフの引当を行う場合、業務オペレータは、入力装置6を介して成約ワーク登録画面の表示指定操作を行う。この表示指定操作を検出すると、表示制御部22は、
図6のフローチャートのステップS1において、
図7に例示する成約ワーク登録画面を、出力装置7を介して表示する。
【0031】
この
図7に示すように、成約ワーク登録画面は、ワークNO、の選択欄、案件番号及び案件番号枝番の選択欄、得意先の入力欄、スタッフの選択欄、及び、契約期間(労働契約)の入力欄を備えている。
【0032】
一例ではあるが、案件番号及び案件番号枝番の選択欄は、いわゆるプルダウンメニューで所望の案件番号及び案件番号枝番を選択するようになっている。
図7の例は、
図4を用いて説明した得意先コードが「T0001」の「〇〇製薬」の案件である、案件番号が「100」で案件番号枝番が「1」の案件が選択された例である。なお、案件番号及び案件番号枝番は、業務オペレータが手動で入力してもよい。
【0033】
また、一例ではあるが、得意先は、業務オペレータが手動で入力するようになっている。この
図7の例は、得意先として「T0001」の得意先コードが入力された例である。得意先コードが入力されると表示制御部22は、入力された得意先コードに基づいて、
図3に示した得意先基本データを参照し、入力された得意先コードに対応する得意先名を検出する。そして、表示制御部22は、検出した得意先名を、
図7に示すように得意先コードの入力欄に隣接させて表示する。この
図7の例の場合、「T0001」の得意先コードが入力された例であるため、「〇〇製薬」の得意先名が表示される。なお、得意先は、プルダウンメニュー等により、業務オペレータが選択して入力してもよい。
【0034】
また、一例ではあるが、派遣するスタッフは、いわゆるプルダウンメニューで所望のスタッフを選択するようになっている。すなわち、業務オペレータにより、スタッフのプルダウンメニューの表示指定操作が行われると、表示制御部22は、
図2に示したスタッフ基本データに基づいて、「10001 Aさん」、「10002 Bさん」及び「10003 Cさん」等のように、スタッフコード及びスタッフの氏名を一覧表示する。業務オペレータは、一覧表示されたスタッフの中から、案件に対して引当するスタッフを選択する。表示制御部22は、選択されたスタッフのスタッフコード及び氏名を成約ワーク登録画面に表示する。
図7の例は、スタッフコードが「T10001」の「Aさん」が、案件100-1に対して派遣するスタッフとして引当された例である。なお、スタッフは、業務オペレータが手動で入力してもよい。
【0035】
契約期間(労働契約)の入力欄には、表示制御部22が、案件に対応する契約期間を、案件基本データを参照して自動で入力する。この
図7の例の場合、案件100-1が設定された例であるため、表示制御部22は、
図4に示す案件基本データを参照し、案件100-1に対応する契約期間である「2022年1月1日~2022年3月31」の契約期間を検出する。そして、表示制御部22は、検出した「2022年1月1日~2022年3月31」の契約期間を、
図7に示すように成約ワーク登録画面に表示する。
【0036】
次に、業務オペレータは、得意先毎に設定されているスペックの中から、案件に対して設定したスタッフのスペックを選択して設定する。この場合、業務オペレータは、例えば
図7に示す得意先の入力欄をポイント操作してダブルクリックする等の得意先設定操作を行う。
図6のフローチャートのステップS2では、表示制御部22が、この得意先設定操作の有無を監視している。表示制御部22により、得意先設定操作が検出されると(ステップS2:Yes)、処理がステップS3に進む。
【0037】
ステップS3では、表示制御部22が、
図8(a)に例示する成約ワーク設定画面を表示する。この成約ワーク設定画面は、ワークNOの選択欄、成約ワーク登録画面で設定したスタッフのスペックの選択欄、選択されたスペックに対応する請求金額及び給与金額の表示欄等を備える。
【0038】
次に、業務オペレータは、スタッフのスペックを選択すべく、
図8(a)の成約ワーク設定画面のスペック検索ボタン50を操作する。
図6のフローチャートのステップS4では、表示制御部22が、このようなスペック検索操作の有無を監視している。表示制御部22は、検索ボタン50の操作を検出すると(ステップS4:Yes)、ステップS5において、
図8(b)に例示するスペック検索画面(選択画面の一例)を表示する。
【0039】
この
図8(b)に示すように、スペック検索画面には、得意先コード、得意先名、及び、得意先に対して設定されているスペックのスペック区分及びスペック名が表示される。この
図8(b)の例は、得意先コードが「T0001」の「〇〇製薬」に対するスペック検索画面である。このため、表示制御部22は、
図5に示したスペックマスタ11を参照し、得意先コードが「T0001」の「〇〇製薬」のスペック区分及びスペック名を参照し、
図8(b)に示すように一覧表示する。得意先コードが「T0001」の「〇〇製薬」のスペック区分は、「GradeA」~「GradeC」であり、スペック名は、「グレードA」~「グレードC」である。このため、表示制御部22は、「GradeA」~「GradeC」のスペック区分及び「グレードA」~「グレードC」のスペック名を一覧表示する。
【0040】
次に、業務オペレータは、このように一覧表示されたスペックの中から所望のスペックを選択し、
図8(b)に示すOKボタン51を操作する。なお、スペックの設定をキャンセルする場合は、キャンセルボタン52を操作する。キャンセルボタン52の操作を検出すると、表示制御部22は、
図8(a)の成約ワーク登録画面を再表示する。
【0041】
OKボタン51の操作であるスペック決定操作を検出すると(ステップS6:Yes)、表示制御部22は、
図5に示すスペックマスタ11を参照し、OKボタン51が操作された際に選択されていたスペックの請求データ及び給与データを読み出す。請求データは、スペックマスタ11に登録されている請求区分、月給単価(請求)及び時給単価(請求)の各データである。また、給与データは、スペックマスタ11に登録されている給与区分、月給単価(給与)及び時給単価(給与)の各データである。
【0042】
例えば、
図8(b)に例示したスペック検索画面において、
図8の「GradeA」のスペックが選択されたとする。この場合、表示制御部22は、スペックマスタ11を参照し、選択された「GradeA」に対応する月給単価(請求)「300000円」等の請求データ、及び、月給単価(給与)「240000円」等の給与データを検出する。そして、表示制御部22は、検出した請求データ及び給与データを、
図8(c)に示すように、成約ワーク設定画面の請求データの表示欄、及び、給与データの表示欄に自動的に入力して表示する。
【0043】
図8(c)の例は、「GradeA」のスペックが選択されたため、表示制御部22により、請求区分が「月給」、月給単価が「300000円」、時給単価が「0円」の請求データが、請求データの表示欄に表示された例である。また、
図8(c)の例は、「GradeA」のスペックが選択されたため、表示制御部22により、請求区分が「月給」、月給単価が「240000円」、時給単価が「0円」の給与データが、給与データの表示欄に表示された例である。実施の形態の業務管理装置1は、このように業務オペレータがスペックを選択操作しただけで、選択したスペックに対応する請求データ及び給与データを自動的に入力して表示することができる。このため、業務オペレータの業務負荷を大幅に軽減できる。
【0044】
次に、
図6のフローチャートのステップS6では、データ生成部23が、
図9に示す成約ワーク基本データ、及び、
図10に示す成約ワーク単価データを生成する。成約ワーク基本データとしては、
図9に示すように、ワーク番号、案件番号、案件番号枝番、スタッフコード、契約期間(労働契約From~To)がそれぞれ関連付けされて生成される。また、成約ワーク単価データとしては、
図10に示すようにワーク番号、スペック区分、請求データ及び給与データが関連付けされて生成される。請求データには、請求区分、月給単価(請求)、時給単価(請求)、残業単価(請求)及び欠勤単価(請求)が含まれる。また、給与データには、請求区分、月給単価(給与)、時給単価(給与)、残業単価(給与)及び欠勤単価(給与)が含まれる。
【0045】
記憶制御部24は、生成された成約ワーク基本データ、及び、
図10に示す成約ワーク単価データを記憶部2に記憶する。これにより、
図6のフローチャートの全処理が終了する。
【0046】
(請求処理)
次に、得意先に対するスタッフの賃金の請求処理を説明する。
図11は、この請求処理の流れを示すフローチャートである。得意先に対する請求処理を行う場合、業務オペレータは、各案件に対するスタッフの勤務結果を勤務表に入力する。ステップS11では、入力処理部21が、業務オペレータにより入力操作された勤務結果の入力処理を行う。データ生成部23は、業務オペレータにより入力された勤務結果に基づいて、
図12(a)に示す請求勤怠データを生成する。記憶制御部24は、生成された請求勤怠データを記憶部2に記憶する。
【0047】
勤務結果としては、締日、ワークNO、勤務日数、有休日数、勤務時間、法定外残業時間、及び、欠勤時間が、業務オペレータにより入力される。データ生成部23は、入力された勤務結果に基づいて、
図12(a)に例示する請求勤怠データを生成する。この
図12(a)の例は、1行目の明細(レコード)が、ワークNO「1」の案件のレコードを示している。ワークNO「1」の案件の場合、締日が「2022年1月31日」となっている。勤務日数は「20日」、有休日数は「0日」、勤務時間は「180時間」、このうち法定外残業時間が「10時間」であり、欠勤時間は「0時間」となっている。
【0048】
同様に、
図12(a)の例は、2行目のレコードが、ワークNO「2」の案件のレコードを示している。ワークNO「2」の案件の場合、締日が「2022年2月28日」となっている。勤務日数は「20日」、有休日数は「0日」、勤務時間は「185時間」、このうち法定外残業時間が「15時間」であり、欠勤時間は「0時間」となっている。
【0049】
同様に、
図12(a)の例は、3行目のレコードが、ワークNO「3」の案件のレコードを示している。ワークNO「3」の案件の場合、締日が「2022年4月30日」となっている。勤務日数は「20日」、有休日数は「0日」、勤務時間は「190時間」、このうち法定外残業時間が「20時間」であり、欠勤時間は「0時間」となっている。
【0050】
次に、
図11のフローチャートのステップS12では、演算処理部26が、
図12(b)に示す成約ワーク単価データを参照し、ワークNOに関連付けされているスペックを検出する。そして、ステップS13において、演算処理部26は、検出したスペック及び勤務時間に基づいて、得意先に対する請求金額を算出する。データ生成部23は、この算出された請求金額に基づいて、
図12(c)に示す、得意先に対する案件毎の請求金額を示す請求データを生成する。記憶制御部24は、この請求データを記憶部2に記憶する。
【0051】
具体的には、
図12(a)の1行目のレコードに示すように、ワークNO「1」の案件の場合、派遣したスタッフは180時間労働し、このうち10時間が法定外残業時間となっている。また、ワークNO「1」の案件に対して派遣されたスタッフのスペックは、
図12(b)の1行目のレコードに示すように「GradeA」で、月給単価(請求)は「300000円」で、残業単価(請求)は「3300円」となっている。このため、演算処理部26は、ワークNO「1」の案件に対して派遣されたスタッフ分の請求金額として、基本給月給「300000円」、残業手当「33000円」を算出する。データ生成部23は、この算出結果に基づいて、
図12(c)の1行目のレコードに示す請求データを生成する。
【0052】
同様に、
図12(a)の2行目のレコードに示すように、ワークNO「2」の案件の場合、派遣したスタッフは185時間労働し、このうち15時間が法定外残業時間となっている。また、ワークNO「2」の案件に対して派遣されたスタッフのスペックは、
図12(b)の2行目のレコードに示すように「GradeB」で、月給単価(請求)は「250000円」で、残業単価(請求)は「2900円」となっている。このため、演算処理部26は、ワークNO「2」の案件に対して派遣されたスタッフ分の請求金額として、基本給月給「250000円」、残業手当「43500円」を算出する。データ生成部23は、この算出結果に基づいて、
図12(c)の2行目のレコードに示す請求データを生成する。
【0053】
次に、
図12(a)に示す3行目のレコードであるワークNO「3」の案件の請求勤怠データは、時給で勤務するスタッフを派遣した場合の請求勤怠データである。このワークNO「3」の案件の場合、派遣したスタッフは190時間労働し、このうち20時間が法定外残業時間となっている。このワークNO「3」の案件に対して派遣されたスタッフのスペックは、
図12(b)の3行目のレコードに示すように「GradeC」で、時給単価(請求)は「3000円」で、残業単価(請求)は「3750円」となっている。このため、演算処理部26は、ワークNO「3」の案件に対して派遣されたスタッフ分の請求金額として、基本給時給「570000円」、残業手当「75000円」を算出する。データ生成部23は、この算出結果に基づいて、
図12(c)の3行目のレコードに示す請求データを生成する。
【0054】
次に、
図11のフローチャートのステップS14では、印刷制御部25が、業務オペレータによる印刷指示操作の有無を監視している。印刷指示操作を検出すると(ステップS14:Yes)、印刷制御部25は、ステップS15において、出力装置7として業務支援装置1に接続されている印刷装置に対して上述の請求データを転送し、印刷要求を行う。これにより、請求データに対応する請求書が印刷装置で印刷される。この印刷された請求書は、得意先に郵送又は提示され、派遣したスタッフに対する金銭の請求が、得意先に対して行われる。
【0055】
(給与処理)
次に、得意先に派遣したスタッフに支給する給与の給与処理を説明する。スタッフに対して支給される給与は、得意先に請求した請求金額から、例えば「50000円」等の所定分のマージンを差し引いた残りの金額が給与としてスタッフに支給される。
図13は、この給与処理の流れを示すフローチャートである。スタッフの給与処理を行う場合、業務オペレータは、各案件に対するスタッフの勤務結果を勤務表に入力する。ステップS21では、入力処理部21が、業務オペレータにより入力操作された勤務結果の入力処理を行う。データ生成部23は、業務オペレータにより入力された勤務結果に基づいて、
図14(a)に示す給与勤怠データを生成する。記憶制御部24は、生成された給与勤怠データを記憶部2に記憶する。
【0056】
勤務結果としては、締日、ワークNO、勤務日数、有休日数、勤務時間、法定外残業時間、及び、欠勤時間が、業務オペレータにより入力される。データ生成部23は、入力された勤務結果に基づいて、
図14(a)に例示する給与勤怠データを生成する。この
図14(a)の例は、1行目のレコードが、ワークNO「1」の案件のレコードを示している。ワークNO「1」の案件の場合、締日が「2022年1月31日」となっている。勤務日数は「20日」、有休日数は「0日」、勤務時間は「180時間」、このうち法定外残業時間が「10時間」であり、欠勤時間は「0時間」となっている。
【0057】
同様に、
図14(a)の例は、2行目のレコードが、ワークNO「2」の案件のレコードを示している。ワークNO「2」の案件の場合、締日が「2022年2月28日」となっている。勤務日数は「20日」、有休日数は「0日」、勤務時間は「185時間」、このうち法定外残業時間が「15時間」であり、欠勤時間は「0時間」となっている。
【0058】
同様に、
図14(a)の例は、3行目のレコードが、ワークNO「3」の案件のレコードを示している。ワークNO「3」の案件の場合、締日が「2022年4月30日」となっている。勤務日数は「20日」、有休日数は「0日」、勤務時間は「190時間」、このうち法定外残業時間が「20時間」であり、欠勤時間は「0時間」となっている。
【0059】
次に、
図13のフローチャートのステップS22では、演算処理部26が、
図14(b)に示す成約ワーク単価データを参照し、ワークNOに関連付けされているスペックを検出する。そして、ステップS23において、演算処理部26は、検出したスペック及び勤務時間に基づいて、スタッフに対する給与の支給金額を算出する。データ生成部23は、この算出された給与の支給金額に基づいて、
図14(c)に示す、案件毎に、各スタッフに支給する給与の支給金額を示す社員支給データを生成する。記憶制御部24は、この社員支給データを記憶部2に記憶する。
【0060】
具体的には、
図14(a)の1行目のレコードに示すように、ワークNO「1」の案件の場合、派遣したスタッフは180時間労働し、このうち10時間が法定外残業時間となっている。また、ワークNO「1」の案件に対して派遣されたスタッフのスペックは、
図14(b)の1行目のレコードに示すように「GradeA」で、月給単価(給与)は「240000円」で、残業単価(請求)は「2800円」となっている。このため、演算処理部26は、ワークNO「1」の案件に対して派遣されたスタッフに支給する給与の支給金額として、基本給月給「240000円」、残業手当「28000円」を算出する。データ生成部23は、この算出結果に基づいて、
図14(c)の1行目のレコードに示す社員支給データを生成する。
【0061】
同様に、
図14(a)の2行目のレコードに示すように、ワークNO「2」の案件の場合、派遣したスタッフは185時間労働し、このうち15時間が法定外残業時間となっている。また、ワークNO「2」の案件に対して派遣されたスタッフのスペックは、
図14(b)の2行目のレコードに示すように「GradeB」で、月給単価(給与)は「200000円」で、残業単価(請求)は「2400円」となっている。このため、演算処理部26は、ワークNO「2」の案件に対して派遣されたスタッフに支給する給与の支給金額として、基本給月給「200000円」、残業手当「36000円」を算出する。データ生成部23は、この算出結果に基づいて、
図14(c)の3行目のレコードに示す社員支給データを生成する。
【0062】
次に、
図14(a)に示す3行目のレコードであるワークNO「3」の案件の給与勤怠データは、時給で勤務するスタッフを派遣した場合の給与勤怠データである。このワークNO「3」の案件の場合、派遣したスタッフは190時間労働し、このうち20時間が法定外残業時間となっている。このワークNO「3」の案件に対して派遣されたスタッフのスペックは、
図14(b)の3行目のレコードに示すように「GradeC」で、時給単価(請求)は「2400円」で、残業単価(請求)は「3000円」となっている。このため、演算処理部26は、ワークNO「3」の案件に対して派遣されたスタッフに支給する給与の支給金額として、基本給時給「456000円」、
残業手当「60000円」を算出する。データ生成部23は、この算出結果に基づいて、
図14(c)の3行目のレコードに示す社員支給データを生成する。
【0063】
図14(c)に示すように生成された社員支給データに基づいて、給与振込データが作成され、各スタッフの銀行口座等に給与の振込処理が行われる。
【0064】
(実施の形態の効果)
例えば、1つの得意先にスタッフを派遣する場合、そのスタッフのスペックに応じて請求単価や請求区分(月給や時給、日給など)が異なる。また、請求単価や請求区分に応じて、給与単価や給与区分も変動させる必要がある。また、単価及び区分は得意先毎に異なるため、得意先が増える度に管理するスペックも増える。加えて、得意先毎によってスペックの粒度が異なるため、スタッフ別に単価を管理する業務に工数がかかり、スペックに応じた請求処理や給与処理が煩雑となっている。
【0065】
しかし、実施の形態の業務支援装置1は、得意先別のスペックをマスタ管理し、スタッフの引当時に、案件に関連付けされた得意先の、設定候補となるスペックを表示する。そして、設定候補の中から選択されたスペックを、得意先に派遣するスタッフのスペックとして自動的に設定する。
【0066】
これにより、得意先に派遣したスタッフ別に単価を管理する業務を簡素化して、業務オペレータの業務負担を大幅に軽減できる。また、自動的に設定された得意先に対応するスタッフのスペックに基づいて、得意先に対する請求処理及びスタッフの給与処理を行うことができる。このため、後の業務である、得意先に対する請求処理及びスタッフの給与処理を簡素化することができ、業務オペレータの業務負担を大幅に軽減できる。
【0067】
また、設定候補の中から選択されたスペックを、得意先に派遣するスタッフのスペックとして自動的に設定することで、得意先に対して誤ったスペックのスタッフが設定される不都合を防止できる。
【0068】
[国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び目標9に貢献することが可能となる。
【0069】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、目標13及び目標15に貢献することが可能となる。
【0070】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0071】
[他の実施の形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0072】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、或いは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0073】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0074】
また、業務支援装置1に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも図示の如く物理的に構成されていることを要しない。
【0075】
例えば、業務支援装置1が備える処理機能、特に制御部3及び制御部3にて行われる各処理機能については、その全部又は任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて業務支援装置1に機械的に読み取られる。すなわち、ROM又はHDD等の記憶部等には、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部3を構成する。
【0076】
また、この業務支援装置1の業務支援プログラムは、業務支援装置1に対して任意のネットワークを介して接続された他のサーバ装置に記憶されていてもよく、必要に応じてその全部又は一部をダウンロードすることも可能である。
【0077】
また、本実施形態で説明した処理を実行するための業務支援プログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及び、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0078】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコード又はバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した業務支援装置1において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0079】
記憶部2は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0080】
また、業務支援装置1は、既知のパーソナルコンピュータ装置又はワークステーション等の情報処理装置で構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された情報処理装置で構成してもよい。また、情報処理装置は、本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラム又はデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0081】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部又は一部を、各種の付加等に応じて又は機能付加に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明は、例えば人材派遣業等に有用である。
【符号の説明】
【0083】
1 業務支援装置
2 記憶部
3 制御部
4 通信インターフェース部
5 入出力インターフェース部
6 入力装置
7 出力装置
11 スペックマスタ
21 入力処理部
22 表示制御部
23 データ生成部
24 記憶制御部
25 印刷制御部
26 演算処理部
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