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▶ センコー アドバンスド コンポーネンツ インコーポレイテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】可逆極性光ファイバコネクタ
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/36 20060101AFI20241126BHJP
【FI】
G02B6/36
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2022529012
(86)(22)【出願日】2020-11-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-24
(86)【国際出願番号】 US2020061591
(87)【国際公開番号】W WO2021102317
(87)【国際公開日】2021-05-27
【審査請求日】2023-11-08
(31)【優先権主張番号】62/938,117
(32)【優先日】2019-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/072,313
(32)【優先日】2020-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/953,686
(32)【優先日】2020-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516183185
【氏名又は名称】センコー アドバンスド コンポーネンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100163991
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 慎司
(72)【発明者】
【氏名】ワン,イム
(72)【発明者】
【氏名】マー,シウケイ
(72)【発明者】
【氏名】高野 一義
【審査官】野口 晃一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/191522(WO,A1)
【文献】特開2013-026768(JP,A)
【文献】特開2004-317863(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0154922(US,A1)
【文献】特表2003-522970(JP,A)
【文献】特開2000-147323(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第102854572(CN,A)
【文献】特開2002-148485(JP,A)
【文献】国際公開第2018/142698(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0293090(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/36-6/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
可逆極性光ファイバコネクタであって、
接続軸に沿って分離された前端及び後端を有する外側ハウジングであって、光ファイバレセプタクルに対して一方向にのみ前記外側ハウジングの結合を可能にするように前記光ファイバレセプタクルに係合するように構成された極性キーを含んでいる外側ハウジングと;
前部ボディ、第1のフェルール、及び第2のフェルールを含んだフェルールアセンブリであって、前記第1及び第2のフェルールは前記前部ボディによって支持されており、前記フェルールアセンブリは、前記光ファイバコネクタの第1の極性に対応する第1の位置で、及び、前記光ファイバコネクタの第2の極性に対応する第2の位置で、前記外側ハウジング中へと受け入れ嵌合するように構成されており、前記第1及び第2のフェルールは、前記第1及び第2の位置の両方で前記外側ハウジングの前記前端から突出しており、前記フェルールアセンブリは、前記光ファイバレセプタクルとの光接続を形成するように構成されている、フェルールアセンブリと;
前記外側ハウジングに取り外し可能に接続されたブートアセンブリであって、前記フェルールアセンブリが前記接続軸に沿って前記外側ハウジング内に挿入されることを可能にすると共に、前記ブートアセンブリが前記外側ハウジングから接続解除されるときに前記フェルールアセンブリが前記接続軸に沿って前記外側ハウジングから接続解除されて前記フェルールアセンブリを前記第1の位置から前記第2の位置へと変更することを可能にするようにされており、前記ブートアセンブリは、ロック位置と解除位置との間で前記接続軸の周りを前記外側ハウジングに対して回転するように前記外側ハウジングに動作可能に接続されたロータを含んでおり、前記ロータはブロック部を含み、前記ブロック部は、前記ロック位置にある前記外側ハウジングと前記ブートアセンブリとの接続解除を抑止するように構成されると共に、前記解除位置にある前記外側ハウジングと前記ブートアセンブリとの接続解除を許容するように構成されている、ブートアセンブリと;
を具備した可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項2】
前記ロータは、前記ロック位置と前記解除位置との間で、90°以下の角度で回転するように構成されている、請求項1に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項3】
前記ブートアセンブリと関連した偏向可能ラッチを更に具備し、前記偏向可能ラッチは、前記ブートアセンブリと前記外側ハウジングとの接続解除を抑止するように前記外側ハウジングと係合可能であると共に、前記ブートアセンブリと前記外側ハウジングとの接続解除を許容するように前記外側ハウジングとの係合を解除するように偏向可能である、請求項2に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項4】
前記ロータの前記ブロック部は、前記ロータの前記ロック位置においては、前記ブロック部が前記偏向可能ラッチと係合して前記偏向可能ラッチが偏向することを抑止すると共に、前記解除位置においては、前記ブロック部が前記偏向可能ラッチの進路外に位置して前記偏向可能ラッチが偏向することを可能にするように、前記偏向可能ラッチに対して配置されている、請求項3に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項5】
前記偏向可能なラッチは、前記外側ハウジングの後端に隣り合って前記外側ハウジングと係合可能である、請求項4に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項6】
前記外側ハウジングと前記フェルールアセンブリとは、互いに機械的な接続を有していない、請求項5に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項7】
前記ブートアセンブリは、前記外側ハウジングに接続されたロックデバイスを含み、前記ロックデバイスは、前記偏向可能なラッチと、前記ブートアセンブリの前記ロータを前記ロックデバイスに取り付けるステータとを含んでいる、請求項4に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項8】
前記ステータは、前記ロック位置と前記解除位置との間での前記ロックデバイスに対する前記ロータの回転を、45°以下に制限するように構成されている、請求項7に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項9】
前記偏向可能なラッチは、前記外側ハウジングに係合するように配置されたタブと、前記偏向可能なラッチを偏向させて前記タブを所定の位置から動かして前記外側ハウジングに係合させるように配置されたフィンガータブとを含んでいる、請求項7に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項10】
前記ブートアセンブリは、それを通るケーブルを受け入れるように構成されたストレインリリーフブートを含み、前記ストレインリリーフブートは、前記偏向可能なラッチを含み、前記偏向可能なラッチに隣り合う空洞を規定し、前記ロータは、前記空洞内に配置され且つ前記ストレインリリーフブートに対して回転可能である、請求項4に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項11】
前記ロータは、非円形の断面を有している、請求項10に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項12】
前記ロータは、前記ロータの対向する側にある複数の平坦部分と、前記平坦部分の間に配置されて前記平坦部分を相互接続している対向する弧状部分とを含み、前記弧状部分は、前記ロータの回転によって前記ロック位置にある前記偏向可能なラッチと位置合わせされるように構成されており、前記平坦部分は、前記ロータの回転によって前記解除位置にある前記偏向可能なラッチと位置合わせされるように構成されている、請求項11に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項13】
前記ブートアセンブリは、それを通るケーブルを受け入れるように構成されたストレインリリーフブートを含み、前記ストレインリリーフブートは前記ロータを含んでいる、請求項1に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項14】
前記ロータの前記ブロック部は凸部を含んでいる、請求項13に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項15】
前記ブートアセンブリと関連した偏向可能ラッチを更に具備し、前記偏向可能ラッチは、前記ブートアセンブリと前記外側ハウジングとの接続解除を抑止するように前記外側ハウジングと係合可能であると共に、前記ブートアセンブリと前記外側ハウジングとの接続解除を許容するように前記外側ハウジングとの係合を解除するように偏向可能であり、前記ストレインリリーフブートの前記凸部は、前記ロータの前記ロック位置での前記偏向可能なラッチの偏向をブロックするために配置されている、請求項14に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項16】
前記外側ハウジングは後壁を含み、前記ストレインリリーフブートの凸部は、前記ロータの前記ロック位置における前記接続軸に沿った前記ブートアセンブリと前記外側ハウジングとの接続解除をブロックするように、前記後壁と係合可能である、請求項13に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項17】
前記外側ハウジングは、前記後壁によって規定される凹部と、前記凹部内への一端部の開口と前記外側ハウジングの後部とは反対側の端部の開口とを備えたチャネルと、を備え、前記ストレインリリーフブートの前記凸部は、前記ロータの前記解除位置において前記チャネルと配列され、前記ブートアセンブリが前記接続軸に沿って前記外側ハウジングから外れる動作において、前記チャネルを通じて前記凹部から外れて移動可能である、請求項16に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項18】
可逆極性光ファイバコネクタであって、
接続軸に沿って分離された前端及び後端を有する外側ハウジングであって、光ファイバレセプタクルに対して一方向にのみ前記光ファイバコネクタの結合を可能にするように前記光ファイバレセプタクルに係合するように構成された極性キーを含んでいる外側ハウジングと;
前記外側ハウジングに受け入れられ、前記光ファイバレセプタクルとの光接続を形成するように構成されたフェルールアセンブリと;
前記外側ハウジングに取り外し可能に結合されたブートアセンブリであって、前記フェルールアセンブリが前記接続軸に沿って前記外側ハウジング内に挿入されることを可能にすると共に、前記ブートアセンブリが前記外側ハウジングから接続解除されるときに前記フェルールアセンブリが前記接続軸に沿って前記外側ハウジングから接続解除されて前記フェルールアセンブリを前記第1の位置から前記第2の位置へと変更することを可能にするようにされており、前記ブートアセンブリは、前記ブートアセンブリを前記外側ハウジングに固定するように前記外側ハウジングに係合するように構成されたフックを含んでおり、前記ブートアセンブリは、前記フックが前記外側ハウジングに係合して前記ブートアセンブリを前記外側ハウジングに固定するロック位置と、前記フックが前記外側ハウジングから取り外されて前記ブートアセンブリ及び前記フェルールアセンブリが前記外側ハウジングから分離される解除位置との間で、前記外側ハウジングに対して回転可能である、ブートアセンブリと;
を具備した可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項19】
前記フェルールアセンブリ及び前記ブートアセンブリは、第1の配向及び第2の配向で前記外側ハウジングに結合されるように構成されている、請求項18に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項20】
前記ブートアセンブリが前記第1及び第2の配向の何れにあるときも、前記ブートアセンブリのフックは、前記ブートアセンブリを前記外側ハウジングに固定するために前記外側ハウジングに係合している、請求項19に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項21】
前記ブートアセンブリは、前記ロック位置と前記解除位置との間で回転する、請求項19に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項22】
前記ブートアセンブリは、前記ブートアセンブリが前記ロック位置にあるときに、前記外側ハウジングとのスナップフィット接続を形成して前記ブートアセンブリを前記ロック位置に固定するように構成されたスナップフィットコネクタを含んでいる、請求項19に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項23】
前記フックは第1のフックであり、前記ブートアセンブリは、前記外側ハウジングと係合して前記ブートアセンブリを前記外側ハウジングに固定するように構成された第2のフックを更に含み、前記ロック位置において、前記第2のフックは、前記外側ハウジングに係合して前記ブートアセンブリを前記外側ハウジングに固定し、前記解除位置において、前記第2のフックは、前記外側ハウジングから取り外されて、前記ブートアセンブリの前記外側ハウジングからの分離を許容する、請求項19に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【請求項24】
前記ブートアセンブリはストレインリリーフブートを含み、前記フックは前記ストレインリリーフブートに解放可能に結合されている、請求項19に記載の可逆極性光ファイバコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、光ファイバコネクタ、より具体的には、可逆極性(reversible polarity)光ファイバコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
光コネクタは、光ケーブルを光デバイス又は他の光ケーブルに相互接続するために、光通信ネットワーク内で使用される。通常、光接続では、2つの光コネクタを共に接続する必要がある。複数のファイバフェルールが存在する光ファイバコネクタにおいては、光コネクタを光レセプタクルに差し込むときに適切な接続がなされるように、光コネクタの向きを制御することが重要であり得る。したがって、光コネクタは、光レセプタクルに対して一方向のみに接続されるように構成されている。この選択された向きは、コネクタの極性の確立と呼ぶことができる。
【発明の概要】
【0003】
一態様では、可逆極性光ファイバコネクタは、接続軸に沿って分離された前端及び後端を有する外側ハウジングを備えている。外側ハウジングは、光ファイバレセプタクルに対して一方向にのみ前記外側ハウジングの結合を可能にするように前記光ファイバレセプタクルに係合するように構成された極性キーを含んでいる。フェルールアセンブリは、前部ボディ、第1のフェルール、及び第2のフェルールを含んでいる。第1及び第2のフェルールは、前部ボディによって支持されている。フェルールアセンブリは、光ファイバコネクタの第1の極性に対応する第1の位置と、光ファイバコネクタの第2の極性に対応する第2の位置とで、外側ハウジングに受け入れ嵌合(mating reception)されるように構成されている。第1及び第2のフェルールは、第1及び第2の位置の両方で、外側ハウジングの前端から突出している。フェルールアセンブリは、光ファイバレセプタクルとの光接続を形成するように構成されている。ブートアセンブリ(boot assembly)は、前記外側ハウジングに取り外し可能に接続され、前記フェルールアセンブリが前記接続軸に沿って前記外側ハウジング内に挿入されることを可能にすると共に、前記ブートアセンブリが前記外側ハウジングから接続解除されるときに前記フェルールアセンブリが前記接続軸に沿って前記外側ハウジングから接続解除されることを可能にするようにされている。前記ブートアセンブリは、ロック位置と解除位置との間で前記接続軸の周りを前記外側ハウジングに対して回転するように前記外側ハウジングに動作可能に接続されたロータ(rotor)を含んでいる。ロータは、ブロック部を含んでいる。ブロック部は、外側ハウジングがロック位置にある状態ではブートアセンブリの接続解除をブロックするように構成され、外側ハウジングが解除位置にある状態ではブートアセンブリの接続解除を可能にするように構成されている。
【0004】
別の態様では、可逆極性光ファイバコネクタは、接続軸に沿って分離された前端及び後端を有する外側ハウジングを備えている。外側ハウジングは、光ファイバレセプタクルに対して一方向にのみ前記光ファイバコネクタの結合を可能にするように前記光ファイバレセプタクルに係合するように構成された極性キーを含んでいる。フェルールアセンブリは、前記外側ハウジングに受け入れられ、前記光ファイバレセプタクルとの光接続を形成するように構成されている。ブートアセンブリは、前記外側ハウジングに取り外し可能に結合され、前記フェルールアセンブリが前記接続軸に沿って前記外側ハウジング内に挿入されることを可能にすると共に、前記ブートアセンブリが前記外側ハウジングから接続解除されるときに前記フェルールアセンブリが前記接続軸に沿って前記外側ハウジングから接続解除することを可能にするようにされている。前記ブートアセンブリは、前記ブートアセンブリを前記外側ハウジングに固定するように前記外側ハウジングに係合するように構成されたフックを含んでいる。前記ブートアセンブリは、前記フックが前記外側ハウジングに係合して前記ブートアセンブリを前記外側ハウジングに固定するロック位置と、前記フックが前記外側ハウジングから取り外されて前記ブートアセンブリ及び前記フェルールアセンブリが前記外側ハウジングから分離される解除位置との間で、前記外側ハウジングに対して回転可能である。
【0005】
本開示の他の目的及び特徴は、ある部分では明らかであり、ある部分では以下で説明される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、本開示の一実施形態による光ファイバコネクタの前方から見た分解斜視図である。
【0007】
図2は、組み立てられた光ファイバコネクタの後方から見た斜視図であり、内部構造を示すために外側ハウジングの一部が取り外されている。
【0008】
図3は、ロータが解除位置にある光ファイバコネクタの背面図である。
【0009】
図4は、光ファイバコネクタのロックデバイスの斜視図である。
【0010】
図5は、ロックデバイスの側面図である。
【0011】
図6は、ロックデバイスの背面図である。
【0012】
図7は、光ファイバコネクタのストレインリリーフブート(strain relief boot)の斜視図である。
【0013】
図8は、ブートの正面図である。
【0014】
図9は、ブート及びロックデバイスを含むブートアセンブリの斜視図であり、ブートアセンブリの一部が切り取られて内部の詳細が明らかにされており、ブートアセンブリはロック位置にある。
【0015】
図10は、ロックデバイスに取り付けられたブートアセンブリの断面背面図であり、ブートアセンブリはロック位置にある。
【0016】
図11は、ロックデバイスに取り付けられたブートアセンブリの断面図であり、ブートアセンブリはロック位置にある。
【0017】
図12は、ロックデバイスに取り付けられたブートアセンブリの断面図であり、ブートアセンブリは解除位置にある。
【0018】
図13は、本開示の別の実施形態による光ファイバコネクタの斜視図である。
【0019】
図14は、図13の光ファイバコネクタのブートアセンブリの分解図である。
【0020】
図15は、図13の光ファイバコネクタのブートアセンブリの斜視図であり、ブートアセンブリのロータはロック位置にある。
【0021】
図16は、図13の光ファイバコネクタのブートアセンブリの斜視図であり、ブートアセンブリのロータは解除位置にある。
【0022】
図17Aは、図13の光ファイバコネクタの断面図であり、ロータはロック位置にある。
【0023】
図17Bは、図13の光ファイバコネクタの断面図であり、ロータは解除位置にある。
【0024】
図17Cは、図13の光ファイバコネクタの断面図であり、ブートアセンブリは光ファイバコネクタの外側ハウジングから取り外されつつある。
【0025】
図18A~Dは、図13の光ファイバコネクタの極性を変更する各工程を示している。
【0026】
図19は、本開示の別の実施形態による光ファイバコネクタの分解斜視図である。
【0027】
図20は、図19の光ファイバコネクタの斜視図であり、ブートアセンブリはロック位置にある。
【0028】
図21は、図19の光ファイバコネクタの斜視図であり、ブートアセンブリは解除位置にある。
【0029】
図22は、図19の光ファイバコネクタの外側ハウジングの背面斜視図である。
【0030】
図23は、図19の光ファイバコネクタの外側ハウジングの背面図である。
【0031】
図24は、図19の光ファイバコネクタのブートアセンブリの斜視図である。
【0032】
図25は、図19の光ファイバコネクタのブートアセンブリの正面図である。
【0033】
図26は、図19の光ファイバコネクタを組み立てるために外側ハウジングに結合されているブートアセンブリの斜視図である。
【0034】
図27は、図219の光ファイバコネクタの背面図であり、ブートアセンブリは解除位置にあり、内部の詳細を明らかにするために概略断面図で示されている。
【0035】
図28は、図19の光ファイバコネクタの部分斜視図であり、内部の詳細を明らかにするために外側ハウジングの一部が切り取られている。
【0036】
図29は、図19の光ファイバコネクタの斜視図であり、ブートアセンブリはロック位置にあり、内部の詳細を明らかにするために外側ハウジング及びブートアセンブリの一部が切り取られている。
【0037】
図30A~Cは、ブートアセンブリを外側ハウジングに取り付けて、図19の光ファイバコネクタを組み立てる各工程を示している。
【0038】
図31は、本開示の別の実施形態による光ファイバコネクタの分解斜視図である。
【0039】
図32は、図31の光ファイバコネクタの斜視図である。
【0040】
図33は、図31の光ファイバコネクタのブートアセンブリの分解斜視図である。
【0041】
図34は、図31の光ファイバコネクタのブートアセンブリの斜視図である。
【0042】
図35は、図31の光ファイバコネクタのブートアセンブリの斜視図であり、ストレインリリーフブートの偏向を示している。
【0043】
図面全体において、対応する参照符号は、対応する部品を示している。
【発明を実施するための形態】
【0044】
図1~3を参照すると、本開示の一実施形態による光ファイバコネクタは、一般に参照符号10で示されている。光ファイバコネクタは、光ファイバレセプタクル(図示せず)との光ファイバ接続を形成するように構築されている。光ファイバレセプタクルは、光ファイバコネクタ10と接続するための別の光ファイバコネクタ及び光ファイバアダプタなどの任意の適切なレセプタクルとすることができる。光ファイバレセプタクルに結合されると、光ファイバコネクタ10及び光ファイバレセプタクルは、光通信ネットワーク内の異なる光ファイバ構成要素(ケーブル、デバイスなど)間の通信を可能にする光接続を形成する。光ファイバコネクタ10は、光ファイバケーブルC(その外側ジャケットが図1~3に示されている)の端部に取り付けられるが、他の構成も本開示の範囲内にある。図示の実施形態では、光ファイバコネクタ10は、メス型光ファイバレセプタクルと嵌合する(例えば挿入される)ように構成されたオス型光ファイバコネクタである。光ファイバコネクタ10の他の構成も、本開示の範囲内である。例えば、光ファイバコネクタ10は、オス型光ファイバレセプタクルと嵌合する(例えば受け入れる)ように構成されたメス型光ファイバコネクタであってもよい。別の例では、コネクタは、光接続の代わりに、又は光接続に加えて、電気接続又は他のタイプの接続を行うことができる。光ファイバコネクタ10は、光ファイバコネクタの極性を変更可能な可逆極性光ファイバコネクタである。
【0045】
光ファイバコネクタ10は、外側ハウジング12及びフェルールアセンブリ14を含んでいる。外側ハウジング12は、接続軸又は長手方向軸CAに沿って分離された前端又は遠位端16及び後端又は近位端18を有している(図1)。外側ハウジング12は、フェルールアセンブリ14を受け入れて保持するためのサイズ及び形状の内部(interior)を規定している(図2)。内部は、前端16と後端18との間に延びている(例えば、内部は開放端である)。外側ハウジング12は、光ファイバレセプタクルに結合する(例えば嵌合する)ように構成されている。外側ハウジング12は、光ファイバレセプタクルに対して一方向にのみ外側ハウジングの結合を可能にするように光ファイバレセプタクルと係合するように構成された極性キー20を含んでいる。したがって、光ファイバコネクタ10は、一方向でのみ光ファイバレセプタクルに結合することができる。
【0046】
フェルールアセンブリ14は、光ファイバレセプタクルとの光接続を形成するように構成されている。フェルールアセンブリ14は、前部ボディ22、第1のフェルール24、及び第2のフェルール26を含んでいる。第1及び第2のフェルール24、26は、前部ボディ22によって支持されている。光ファイバケーブルCの1つ又は複数の光ファイバ(図示せず)が、各フェルール24、26に取り付けられる。第1及び第2のフェルール24、26は、光ファイバレセプタクルと係合する(例えば嵌合する)ように構成され、それにより、それらの間に光接続を形成する。第1及び第2のフェルール24、26は、フェルールアセンブリ14が外側ハウジングの内部に配置されるときに、外側ハウジング12の第1の端16から突出又は延在する。フェルールアセンブリ14は、外側ハウジング12に解放可能に結合される(例えば、その中に受け入れられる)。図示の実施形態では、外側ハウジング12とフェルールアセンブリ14とは、互いに機械的には接続されていない。フェルールアセンブリ14は、以下に説明するように後端が閉じられていない場合、後端18を通って外側ハウジング12の内部に出入りすることができる。フェルールアセンブリ14は、光ファイバコネクタ10の第1の極性に対応する第1の位置(図1及び2)と、光ファイバコネクタの第2の極性に対応する第2の位置(図示せず)とで、外側ハウジング12に受け入れ嵌合されるように構成されている。光ファイバコネクタ10の第1の極性に対応する第1の位置において、第1のフェルール24は、第2のフェルール26の上方に配置される(例えば、第1のフェルールは、外側ハウジング12の第1の側に隣り合っており、第2のフェルールは、外側ハウジングの第2の側に隣り合っている)。光ファイバコネクタ10の第2の極性に対応する第2の位置において、第2のフェルール26は、第1のフェルール24の上方に配置される(例えば、第2のフェルールは、外側ハウジング12の上記第1の側に隣り合っており、第1のフェルールは、外側ハウジングの上記第2の側に隣り合っている)。換言すれば、光ファイバコネクタ10の極性を変化させることは、外側ハウジング12に対する、したがって光ファイバレセプタクルに対する、第1及び第2のフェルール24、26の配向を変化させる(極性キー20が1つの配向でのみ結合を可能にするため)。光ファイバコネクタ10は、外側ハウジング12に対するフェルールアセンブリ14の極性を変更することを可能にする。具体的には、フェルールアセンブリ14は、外側ハウジング12から取り外され、反転され(例えば、接続軸CAを中心に約180度回転され)、外側ハウジング内に再び挿入されて、フェルールアセンブリの極性を変えることができる。第1及び第2のフェルール24、26は、第1及び第2の位置の両方で、外側ハウジング12の前端16から突出している。
【0047】
一例として、第1のフェルール24は、光信号を受信することができ、第2のフェルール26は、光信号を送信することができる。したがって、光ファイバコネクタ10が光ファイバレセプタクルに結合されるとき、第1のフェルール24は光ファイバレセプタクルから光信号を受信するように配置される必要があり、第2のフェルール26は光ファイバレセプタクルに光信号を送信するように配置される必要がある。フェルールアセンブリ14を第1又は第2の位置の何れかに配置することができるので、第1及び第2のフェルール24、26を光ファイバレセプタクルに対して適切に配置して、光接続を形成する(例えば、光ファイバレセプタクルの極性を一致させる)ことができる。外側ハウジング12に対するフェルールアセンブリ14の極性が光ファイバレセプタクルの極性と一致しない場合、光ファイバコネクタ10が光ファイバレセプタクルに結合されても、光接続は形成されない。
【0048】
光ファイバコネクタ10は、ブートアセンブリ30を含んでいる。一般に、ブートアセンブリ30は、フェルールアセンブリ14を外側ハウジング12の内部に固定する。フェルールアセンブリ14を外側ハウジング12に固定するために、ブートアセンブリ30は、一般に、ブートアセンブリが外側ハウジングに取り付けられたときに、外側ハウジングの後端18を閉じる。したがって、ブートアセンブリ30は、ブートアセンブリが外側ハウジングに接続されているときに、外側ハウジング12からのフェルールアセンブリ14の取り外しを抑止する。ブートアセンブリ30は、外側ハウジング12に取り外し可能に接続され、フェルールアセンブリが接続軸CAに沿って(後端18を通じて)外側ハウジング内に挿入されることを可能にすると共に、ブートアセンブリが外側ハウジングから接続解除されるときに接続軸に沿って外側ハウジングから接続解除されることを可能にするようにされている。ブートアセンブリ30を外側ハウジング12から取り外すか又は接続解除することによって、フェルールアセンブリ14を外側ハウジングから(後端18を通じて)取り外し、反転させて外側ハウジング内に(後端を通じて)再び挿入し 、光ファイバコネクタ10の極性を変えることができる。次いで、ブートアセンブリ30を外側ハウジング12に(ブートアセンブリを後端18に挿入することによって)再接続して、フェルールアセンブリ14を外側ハウジングの内部に再固定することができる。この実施形態では、ブートアセンブリ30は、ロックデバイス28(例えばバックポスト)及びストレインリリーフブート32を含んでいる。
【0049】
ロックデバイス28は、外側ハウジング12に解放可能に接続され、ストレインリリーフブート32にしっかりと取り付けられて(securely attached)いる。具体的には、ロックデバイス28は、外側ハウジング12に解放可能に結合されている。ロックデバイス28は、外側ハウジング12の後端18に挿入されて、ロックデバイスが外側ハウジングに取り付けられる。ロックデバイス28が外側ハウジング12に取り付けられると、ロックデバイスは、フェルールアセンブリ14を外側ハウジングの内部に固定する。ロックデバイス28は、一般に、外側ハウジング12の後端18を閉じ、それによって、フェルールアセンブリ14を外側ハウジングに固定する。
【0050】
図4~6を参照すると、ロックデバイス28は、偏向可能ラッチ34を含んでいる(広範には、偏向可能ラッチは、ブートアセンブリに関連している)。偏向可能ラッチ34は、ブートアセンブリ30と外側ハウジング12との接続解除を抑止するように外側ハウジングと係合可能であると共に、ブートアセンブリと外側ハウジングとの接続解除を許容するように外側ハウジングとの係合を解除するように偏向可能である。図示の実施形態では、偏向可能ラッチ34は、外側ハウジングの後端18に隣り合って外側ハウジングと係合可能である。ラッチ34は、外側ハウジング12と係合するように配置されたタブ又はキャッチ36を含んでいる。特に、タブ36は、外側ハウジング12内の凹部又は開口部の縁に係合して、ロックデバイス28(広範にはブートアセンブリ30)を外側ハウジングに固定する(図2参照)。ラッチ34はまた、偏向可能ラッチを偏向させて外側ハウジング12と係合する位置からタブ36を移動させるために、ユーザによって関与される位置に置かれたフィンガータブ38を含んでいる。タブ36が外側ハウジング12と係合する位置から外れている場合、ロックデバイス28及びブートアセンブリ30全体を外側ハウジング12から接続解除又は取り外すことができる。したがって、ラッチ34は、タブ36が外側ハウジング12と係合してロックデバイス28(広範にはブートアセンブリ30)を外側ハウジングに固定するラッチ位置(図2)から、ラッチが外側ハウジングから外れてロックデバイスを外側ハウジングから分離することができるラッチ解除(unlatched)位置(図示せず)へと移動可能である。ラッチ34は弾性的に偏向可能であり、それにより、ラッチは、ラッチ解除位置からラッチ位置に戻ることができる。図示の実施形態では、ロッキングデバイス28は、2つのラッチ34(広義には、少なくとも1つのラッチ)を含んでいる。2つのラッチ34は、一般に同一であり、ロックデバイス28の対向する側(上部及び下部)に配置されている。
【0051】
ブートアセンブリ30を外側ハウジング12から接続解除するために、ユーザは、ラッチ34を押し下げてタブ36を内側に動かし(例えばラッチ解除位置)、外側ハウジングの開口部から外す。ラッチ34が押し下げられた後、ブートアセンブリ30は、外側ハウジング12から離れて後方に動かされる。ブートアセンブリ30を外側ハウジング12に接続するために、ロックデバイス28が外側ハウジングの後端18に挿入される。ロックデバイス28が前方に、前端16に向かって移動すると、外側ハウジング12は、タブ36の傾斜面と係合し、ラッチ34を押し下げる。タブ36が外側ハウジング12の開口部と位置合わせされると、ラッチ34は元の位置又は静止位置(例えばラッチ位置)に戻り、それによって、ロックデバイス28、したがってブートアセンブリ30を外側ハウジングに固定する。
【0052】
この実施形態では、ロックデバイス28は、ストレインリリーフブート32をロックデバイスに取り付けるためのステータ(stator)40を含んでいる。図示の実施形態では、ステータ40は、2つの円弧状の部分的に円周方向のフランジ41を含んでいる。ステータ40は、ストレインリリーフブート32をステータに固定するための少なくとも1つのステータタブ又はキャッチ42を含んでいる。図示の実施形態では、ステータ40は、フランジ41ごとに1つずつ、2つのキャッチ42を含んでいる。ロックデバイス28は、ケーブルCがそこを通過することを可能にするようなサイズ及び形状のケーブル開口部44を含んでいる。図示の実施形態では、ケーブル開口部44は、一般に、ステータ40の回転軸(例えば、中心軸CA)と位置合わせされている。
【0053】
図7~9を参照すると、ストレインリリーフブート32は、ケーブルCの一部を支えて、ケーブルによってフェルールアセンブリ14に加えられる力を低減するように構成されている。ストレインリリーフブート32は、それを介してケーブルCを受け入れるように構成されている。ストレインリリーフブート32は、ケーブルCが通過することを可能にするサイズ及び形状のケーブル腔部(lumen)又は通路(passageway)46を規定する。好ましくは、ストレインリリーフブート32は、可撓性(例えば弾力的に曲げられるか又は変形可能である)であり、ケーブルが外側ハウジング12から延びるにつれて、ケーブルCが屈曲し、中心軸CAとの整列から外れることを可能にする。この実施形態では、ストレインリリーフブート32は、ロックデバイス28に結合されている。ストレインリリーフブート32は、ロータ48を含むが、ブーツ全体がロータとも見なされ得る。ロータ48は、ストレインリリーフブート32の前端に隣り合っている。ストレインリリーフブート32のロータ48は、接続軸CAを中心に外側ハウジング及びロックデバイス28に対して回転するために、外側ハウジング12に動作可能に接続されている。具体的には、ロータ48は、ロックデバイス28のステータ40に回転可能に取り付けられている。ロータ48は、ステータ40のフランジ41を受け入れるステータ凹部50を含んでいる。凹部50は、円弧状で、フランジ41と比較してオーバーサイズであり、ロータ48がステータ40の周りを(例えば中心軸CAの周りで)回転することを可能にする。ロータ48は、各々がステータ40のキャッチ42の1つを受け入れるようなサイズ及び形状の開口又はスロット52を含んでいる。キャッチ42は、各スロット52を規定するロータ48の縁に係合して、ストレインリリーフブート32をロックデバイス28に固定する。キャッチ52は、ロータ48がステータ40の周りを回転するときにスロット52内を移動するが、ロックデバイス28及びストレインリリーフブート32は、互いにしっかりと接続されたままである。ストレインリリーフブート32は、ユーザがストレインリリーフブートを動かす(例えばブートアセンブリ30を外側ハウジング12から取り外す)ために掴むプルタブ54を含んでいてもよい。図示の実施形態では、プルタブ54は、ストレインリリーフブート32の後端に隣り合って(例えば後端において)配置されている。
【0054】
図9~12を参照すると、ストレインリリーフブート32(例えばロータ48)は、ブロック部56を含んでいる。ブロック部56は、外側ハウジング12からのブートアセンブリ30(例えばロックデバイス28)の接続解除をブロックするように構成されている。図示の実施形態では、ブロック部56は、凸部を含んでいる。凸部は、一般的に半径方向外側に延びている。ストレインリリーフブート32は、ロック位置(図11)と解除位置(図12)との間で移動可能である。ブロック部56は、外側ハウジングがロック位置にある状態で、ブートアセンブリ30(例えばロックデバイス28)の接続解除をブロックするように構成されている。具体的には、ロック位置では、ブロック部56は、ラッチ34がラッチ解除位置に移動するのを阻止するように設置又は配置され、ロックデバイス28が外側ハウジング12と結合解除するのを防止する。ロック位置(図9~11)では、ストレインリリーフブート32(例えばロータ48)のブロック部56は、偏向可能ラッチ34に対して配置され、ブロック部は、偏向可能ラッチが偏向されるのを防止するために、偏向可能ラッチと係合するように配置される。ロック位置では、ブロック部56は、ラッチ34と位置合わせされるか又はラッチの下側にあり、ラッチがラッチ解除位置に向かって内側に移動する(例えば落ち込む)ことを防止する。ブロック部56は、ラッチ34が係合するように配置され、ラッチがラッチ解除位置に達する前にラッチが押されたときに、ブロック部によって停止される。ブロック部56は、外側ハウジングが解除位置にある状態で、ブートアセンブリ30(例えばロックデバイス28)の接続解除を許容するように構成されている。具体的には、解除位置では、ブロック部は、ラッチ34がラッチ解除位置に移動するのを許容するように設置又は配置され、ロックデバイス28及びブートアセンブリ30全体が外側ハウジング12から結合解除するのを可能にする。解除位置では、ストレインリリーフブート32のブロック部56は、偏向可能ラッチ34に対して配置され、ブロック部は、偏向可能ラッチが偏向するのを許容するために、偏向可能ラッチの経路外に配置される。解除位置では、ブロック部56は、ラッチ34と位置合わせ(例えば半径方向に整列)されず、それによって、ラッチがラッチ解除位置まで内側に撓むことができる(例えばラッチを押し下げることができる)。ブロック部56は、ラッチが押し下げられたときにラッチ34が係合せず、ブロック部によって停止されないように配置されている。図示の実施形態では、ストレインリリーフブート32は、ロックデバイス28の各ラッチ34に1つずつ、2つのブロック部56を含んでいる。
【0055】
図示の実施形態では、ストレインリリーフブート32(例えばロータ48)は、ロック位置(図11)と解除位置(図12)との間で回転可能である。好ましくは、ストレインリリーフブート32は、ロック位置と解除位置との間で、約90度以下の角度で回転するように構成されている。そのような短い回転は、ブートアセンブリ30の外側ハウジング12に対する速い接続解除及び接続を可能にする。更により好ましくは、回転は、ロック位置と解除位置との間で約45度以下、又は更により好ましくは約15度に制限される。図示の実施形態では、ステータ40は、ロックデバイス28(広範には外側ハウジング12)に対するストレインリリーフブート32(例えばロータ48)の回転を制限するように構成されている。ステータ40(例えばフランジ41)は、ステータ凹部50を画定するストレインリリーフブート32の側部と係合して、ストレインリリーフブートをロック位置及び解除位置(例えばロータ48の回転に対する制限)に配置することができる。ロータ48とステータ40との間の摩擦は、ロータがステータ(例えば中心軸CA)の周りで自由に回転するのを妨げる可能性がある。
【0056】
動作中、ストレインリリーフブート32(例えば、ロータ48)は、ロック位置にあるときに、ブートアセンブリ30(例えばロックデバイス28)の意図的な引き抜き又は接続解除を防止する。光ファイバコネクタ10の極性を変更するために、ストレインリリーフブート32が解除位置に動かされる(例えば回転される)。その後、ラッチ34が押し下げられ、ブートアセンブリ30が外側ハウジング12に対して後方に動かされる。ブートアセンブリ30が後方に動かされると、ロックデバイス28は、外側ハウジング12の後端18から引き抜かれる。ブートアセンブリ30を取り外した後、フェルールアセンブリ14も同様に取り外すことができる。フェルールアセンブリ14は、外側ハウジング12に対して後方に移動し、外側ハウジングから出される。次に、フェルールアセンブリ12を反転し(外側ハウジング12に対して180°)、外側ハウジングに挿入して戻す。フェルールアセンブリ14を反転することにより、光ファイバコネクタ10の極性が変更される。フェルールアセンブリ12は、後端18を通って外側ハウジング12の内部に前方に動かされる。フェルールアセンブリ12が外側ハウジング12の内部に配置された後、ブートアセンブリ30は、外側ハウジングに再度接続される。ブートアセンブリ30(例えばロックデバイス28)が前方に動かされ、外側ハウジング12の後端18に挿入される。ブートアセンブリ30が前方に動かされると、ラッチ34(例えばタブ36)は、外側ハウジング12によって係合され、偏向される。タブ36が外側ハウジング12の開口部と配列されると、ラッチ34は、ラッチ位置に戻るか又はスナップバックし、それによってブートアセンブリ12及びフェルールアセンブリ14を外側ハウジング12に固定する。次に、ストレインリリーフブート32を回転させて、ロック位置に戻す。上記のように、ラッチ34の意図しない引き抜き又は移動は、ロータ48がロック位置にあるとき、ブロック部56によって防止され、それによって、ブートアセンブリ30を外側ハウジング12にロックする。
【0057】
一実施形態では、ブートアセンブリ30は、フェルールアセンブリ14に動作可能に接続されている。例えば、ストレインリリーフブート32のケーブル腔部44は、ケーブルCを受け入れるような大きさ及び形状を有する。次に、ブートアセンブリ30は、ストレインリリーフブート32及びケーブルCを介してフェルールアセンブリ14に動作可能に結合され、フェルールアセンブリ14の後部ポストに適切な方法で固定される。この実施形態では、フェルールアセンブリ14とブートアセンブリ30との間の接続は、これらの構成要素の共同動作をもたらす。例えば、フェルールアセンブリ14及びブートアセンブリ30は、接続軸CAに沿って一緒に移動して、フェルールアセンブリを外側ハウジング12に挿入し、フェルールアセンブリを接続軸に沿って外側ハウジングから取り外す。同様に、極性を変更するためにフェルールアセンブリ14が反転されるとき、ブートアセンブリ30もまた反転される(例えば、接続軸CAを中心に180度回転される)。ブートアセンブリ30は、一般に対称であり、反転されると外側ハウジングに取り付けることができる。換言すれば、ブートアセンブリ30(例えばロックデバイス28)及びフェルールアセンブリ14は、第1の方向及び第2の方向の両方で外側ハウジング12に結合することができ、第2の方向は、第1の向きに対して中心軸CAを中心に約180度回転された方向である。ブートアセンブリ30とフェルールアセンブリ14との接続又は結合は、一般に、第1の方向及び第2の方向の両方で同じである。
【0058】
図13~18Dを参照すると、本開示の別の実施形態による光ファイバコネクタは、一般に参照符号110で示されている。光ファイバコネクタ110は、一般に光ファイバコネクタ10に類似しており、したがって、理解を容易にするために、類似、同質、又は同一の部品が使用される場合、「100」単位高い参照番号が使用される。したがって、明確に述べられていないか、又は他に示されていない限り、光ファイバコネクタ10に関する上記の説明は、光ファイバコネクタ110にも適用される。光ファイバコネクタ110は、極性キー120を有する外側ハウジング112を含んでいる。
【0059】
この実施形態の光ファイバコネクタ110は、光ファイバコネクタ10のような可逆極性光ファイバコネクタである。この実施形態では、光ファイバコネクタ110は、上記のブートアセンブリ30とは異なる構成を有する取り外し可能な(例えば解放可能な)ブートアセンブリ130を有している。ブートアセンブリ130は、ストレインリリーフブート132及びロータ148を含んでいる。ストレインリリーフブート132は、外側ハウジング112に接続されている。具体的には、ストレインリリーフブート132は、外側ハウジング112に解放可能に結合されている。ストレインリリーフブート132は、ストレインリリーフブート(広範にはブートアセンブリ130)を外側ハウジングに取り付けるために、外側ハウジング112の後端118に挿入される。ストレインリリーフブート132が外側ハウジング112に取り付けられると、ストレインリリーフブートは、フェルールアセンブリ114を外側ハウジングの内部に固定する。ストレインリリーフブート132は、一般に、外側ハウジング112の後端118を閉じ、それによって、フェルールアセンブリ114を外側ハウジングに固定する。
【0060】
図14~16を参照すると、ストレインリリーフブート132は、偏向可能ラッチ134を含んでいる(広範には、偏向可能ラッチは、ブートアセンブリ130に関連している)。偏向可能ラッチ134は、ブートアセンブリ130(例えばストレインリリーフブート132)と外側ハウジング112との接続解除を抑止するように外側ハウジングと係合可能であると共に、ブートアセンブリと外側ハウジングとの接続解除を許容するように外側ハウジングとの係合を解除するように偏向可能である。ラッチ134は、外側ハウジング112と係合するように配置されたタブ又はキャッチ136を含んでいる。キャッチ136は、外側ハウジング112へのストレインリリーフブート132の挿入及び取り外しを容易にする(例えば、ラッチ134の偏向を容易にする)ために、対向する前面及び後面の傾斜面を含んでいる。ラッチ134は、ラッチが外側ハウジング112と係合してブートアセンブリ130を外側ハウジングに固定するラッチ位置(図17A)から、ラッチが外側ハウジングから外れてストレインリリーフブートを外側ハウジングから分離することができるラッチ解除位置(図17C)へと移動可能である。ラッチ134は弾性的に偏向可能であり、それにより、ラッチは、ラッチ解除位置からラッチ位置に戻ることができる。図示の実施形態では、ストレインリリーフブート132は、2つのラッチ134(広義には、少なくとも1つのラッチ)を含んでいる。2つのラッチ134は、構造及び動作において、一般に同一である。
【0061】
この実施形態では、ロータ148は、ストレインリリーフブート132から分離されており、それに対して移動(例えば回転)することができる。図14を参照すると、ストレインリリーフブート132は、ロータ148を受け入れるためのサイズ及び形状のロータ受容空間又は空洞149を規定している。空洞149は、ラッチ134に隣り合っている。したがって、ラッチ144が偏向するとき、ラッチは、空洞149中へと偏向又は移動する。それは、空洞149内に配置されている。空洞149は、ケーブル腔部と連絡している。ケーブルCは、空洞149を通って延びている。ロータ148は、ケーブルCが延びるケーブル腔部又は通路151を規定する。ケーブル腔部151は、一般に、ロータ148の回転軸(例えば中心軸CA)と整列している。ロータは、ケーブルC(例えば中心軸CA)の周りで回転可能である。したがって、ケーブルCは、この実施形態では、ロータ148のステータとして機能する。空洞149は、ユーザがロータ148に関与してロータを動かす(例えば回転させる)ことを可能にするために、対向する開いた側面を有している。
【0062】
ロータ148は、ブロック部156を含んでいる。この実施形態では、ブロック部156は、弧状部分又は表面を含んでいる。ロータ148は、ブロック解除又は空間形成部157を含んでいる。ブロック解除部157は、ラッチ134を偏向させるか又はラッチ解除位置に移動させる(例えば、キャッチ136が外側ハウジング112の開口から出るのに十分な量で空洞149内に移動させる)ように構成されている。この実施形態では、ブロック解除部157は、ラッチ134が中に移動する(例えば偏向される)ことができる開口159を備えている。図示の実施形態では、開口159は、ブロック解除部157のほぼ平坦な部分又は表面161によって定義され、そこから内側に延びている。平坦部分161(例えばその中心)は、一般に、ブロック部156の弧状部分(例えばその中心)よりも半径方向内側に配置されて、ラッチ134が偏向するための空間を作り出している。ロータ148は、ロック位置(図15及び17A)と解除位置(図16及び17B~C)との間で移動可能である。ブロック部156は、外側ハウジング112がロック位置にある状態で、ブートアセンブリ130(例えばストレインリリーフブート132)の接続解除をブロックするように構成されている。具体的には、ロック位置では、ブロック部156は、ラッチ134がラッチ解除位置に移動するのを阻止するように設置又は配置され、ストレインリリーフブート132が外側ハウジング112と結合解除するのを防止する。ロック位置(図15及び17A)では、ロータ148のブロック部156は、偏向可能ラッチ134に対して配置され、ブロック部は、偏向可能ラッチが偏向されるのを防止するために、偏向可能ラッチと係合するように配置される。ロック位置では、ブロック部156は、ラッチ134と位置合わせされるか又はラッチの下側に(例えば半径方向下側に)あり、ラッチがラッチ解除位置に向かって内側に移動することを防止する。ブロック部156は、ラッチ134が係合するように配置され、ラッチがラッチ解除位置に達する前にラッチが押されたときに、ブロック部によって停止される。特に、ブロック部156の弧状部分は、ロック位置にある偏向可能ラッチ134と位置合わせされている。
【0063】
ブロック部156は、外側ハウジング112が解除位置(図16及び17B~C)にある状態で、ブートアセンブリ130の接続解除を許容するように構成されている。具体的には、解除位置では、ブロック部は、ラッチ134がラッチ解除位置に移動するのを許容するように設置又は配置され、ストレインリリーフブート132が外側ハウジング112から結合解除するのを可能にする。解除位置では、ロータ148のブロック部156は、偏向可能ラッチ134に対して配置され、ブロック部は、偏向可能ラッチが偏向するのを許容するために、偏向可能ラッチの経路外に配置される。解除位置では、ブロック部156は、ラッチ134と位置合わせ又は整列されず、それによって、ラッチがラッチ解除位置まで内側に撓むことができる(例えばラッチを押し下げることができる)。ブロック部156は、ラッチが押し下げられたときにラッチ134が係合せず、ブロック部によって停止されないように配置されている。言い換えれば、ブロック解除部157は、外側ハウジング112が解除位置にある状態で、ブートアセンブリ130(例えばストレインリリーフブート132)の接続解除を許容するように構成されている。具体的には、解除位置では、ブロック解除部157は、ラッチ134がラッチ解除位置に移動するのを許容するように設置又は配置され、ブートアセンブリ130が外側ハウジング112から結合解除するのを可能にする。解除位置では、ロータ148のブロック解除部157は、偏向可能ラッチ134に対して配置され、ブロック解除部は、偏向可能ラッチが空洞149中へと偏向するのを許容するために、偏向可能ラッチに位置合わせされる。解除位置では、ブロック解除部157は、ラッチ134と位置合わせ又は整列され、それによって、ラッチがラッチ解除位置まで内側に撓むことができる。ブロッキング解除部157は、ラッチが押し下げられたときにラッチ 134が開口159内に移動できるように配置されている。
【0064】
図示の実施形態では、ロータ148は、ストレインリリーフブート132の各ラッチ134に1つずつ、2つのブロック部156を含んでいる。同様に、ロータ148は、ストレインリリーフブート132の各ラッチ134に1つずつ、2つのブロック解除部157を含んでいる。ストレインリリーフブート132の2つのラッチ 134は、ストレインリリーフブートの一般的に対向する側に配置されている。図示の実施形態では、2つのラッチ134は、空洞149の対向する側(例えば閉じた側)を規定している。したがって、2つのブロック部156は、ロータ148の対向する側に配置され、2つのブロック解除部157は、ロータの対向する側に配置される。それゆえ、ロータ148は、非円形の断面を有している。ブロック部156の弧状部分は、ブロック解除部157の平坦部分161の間に配置され、それらを相互接続している。ブロック部156は、回転のためにロータ148を把持する能力を改善するためのリブを有している。ロータ148は、少なくとも1つの戻り止め(detent)163を含み得る。図示の実施形態では、ロータ148は、ロータの対向する側に2つの戻り止め163を含み、各戻り止めは、ブロック部156の1つに隣り合っている。戻り止め163は、ストレインリリーフブート132の凹部又はスロット165内に延びて、ロータ148をロック位置に固定及び保持する。戻り止め163は、ストレインリリーフブート132の反対側の平坦部に重なって、ロータを解除位置に固定及び保持する(図16)。戻り止め163及び/又はストレインリリーフブート132は、ユーザが十分な量の手動力を加えてロータ148を回転させると、戻り止めがストレインリリーフブート132に対して移動することを可能にするように弾性的に変形可能である。したがって、戻り止め163は、ロータ148が意図せずにロック位置及び解除位置から移動するのを抑止する。
【0065】
図17A~Cを参照すると、ストレインリリーフブート132(広くはブートアセンブリ 130)を外側ハウジング112から取り外すために、ユーザは、ロータ148を解除位置に移動させる。次に、ユーザは、ストレインリリーフブート132を、外側ハウジング112に対して後方に引っ張ることができる。ストレインリリーフブート132が後方に移動されると、各ラッチ134のキャッチ136が外側ハウジング112と係合し、これがラッチの傾斜側面の助けを借りて、ラッチをラッチ解除位置まで内側に偏向させる(図17C)。ラッチ134がラッチ解除位置にある状態では、ユーザは、ブートアセンブリ130を、外側ハウジング112から離れて後方に動かし続けることができる。フェルールアセンブリ114もまた、光ファイバコネクタ110の極性を変更するために、外側ハウジング112から取り外される。ブートアセンブリ130(例えば、ストレインリリーフブート132)を外側ハウジング112に接続するために、ストレインリリーフブートは、外側ハウジングの後端118に挿入される。ストレインリリーフブート132が前方に、前端116に向かって移動すると、外側ハウジング112は、キャッチ136と係合し、ラッチ134を押し下げる。ラッチ134の偏向は、ラッチの傾斜した前面によって促進される。キャッチ136が外側ハウジング112の開口部と位置合わせされると、ラッチ134は元の位置又は静止位置(例えばラッチ位置)に戻り、それによって、ブートアセンブリ130を外側ハウジングに固定する。次に、ユーザは、ロータ148をロック位置に回転させて、ブートアセンブリ130を外側ハウジング112にロックする。好ましくは、ロータ148は、ロック位置と解除位置との間で約90度回転する。
【0066】
図18A~18Dを参照すると、光ファイバコネクタ110の極性を変更するための工程が一般的に示されている。図18Aでは、光ファイバコネクタ110は、第1の極性に対応する第1の構成で構成されている(例えば、フェルールアセンブリ114は第1の位置にある)。この構成では、第1のフェルール124は、第2のフェルール126の上に配置される。図18Dに示される第2の極性(例えば、第2の位置のフェルールアセンブリ114)に対応する第2の構成に光ファイバコネクタ110の極性を変更するために、ユーザは、図18Bに示されるように、外側ハウジングからフェルールアセンブリ 114及びブートアセンブリ 130を取り外す。この例では、フェルールアセンブリ114及びブートアセンブリ130は、他の実施形態では互いに独立して移動することもできるが、一緒に移動する(例えば、ブートアセンブリ及びフェルールアセンブリは、一緒に動作可能なように結合されている)。フェルールアセンブリ114及びブートアセンブリ130が外側ハウジング112の内部から取り外された後、図18Cに示されるように、フェルールアセンブリ及びブートアセンブリが反転される。次に、フェルールアセンブリ114及びブートアセンブリ130が外側ハウジング112に挿入されて戻され、それにより、光ファイバコネクタが第2の構成に配置される(図18D)。第2の構成では、第2のフェルール126は、第1のフェルール124の上に配置される。光ファイバコネクタ110の極性を変更するためのこれらのステップは、本明細書で説明される他の光ファイバコネクタについて、一般的に同じである。
【0067】
図19~30Cを参照すると、本開示の別の実施形態による光ファイバコネクタは、一般に参照符号210で示されている。光ファイバコネクタ210は、一般に光ファイバコネクタ10に類似しており、したがって、理解を容易にするために、類似、同質、又は同一の部品が使用される場合、「200」単位高い参照番号が使用される。したがって、明確に述べられていないか、又は他に示されていない限り、光ファイバコネクタ10に関する上記の説明は、光ファイバコネクタ210にも適用される。
【0068】
この実施形態の光ファイバコネクタ210は、光ファイバコネクタ10のような可逆極性光ファイバコネクタである。この実施形態では、光ファイバコネクタ210は、上記の外側ハウジング12とは異なる構成を有する外側ハウジング212を有し、上記のブートアセンブリ30とは異なる構成を有する取り外し可能な(例えば解放可能な)ブートアセンブリ230を有している。外側ハウジング212は、極性キー220を含んでいる。
【0069】
図22及び23を参照すると、この実施形態では、外側ハウジング212は、ブートアセンブリ230を外側ハウジングに接続するように構成されたブートアセンブリインタフェイス213を含んでいる。インタフェイス213は、外側ハウジング212の後端218に隣り合っている。インタフェイス213は、後壁215を含んでいる。以下でより詳細に説明するように、ブートアセンブリ230は、後壁215(例えばその前面)と係合して、ブートアセンブリを外側ハウジング212に固定する。インタフェイス213は、凹部又は開口217も含んでいる。凹部217は、少なくとも部分的に後壁215によって規定されている(図29)。凹部217は、後壁215の前方にある。インタフェイス213は、チャネル219も備えている。チャネル219は、一般に、中心軸CAに平行である。チャネル219の一端(例えば前端)は凹部217中へと開いており、チャネルの他端(例えば後端)は外側ハウジング212の後方に開いている。チャネル219は、後壁215を通って後端から凹部217まで延びている。インタフェイス213は、スナップフィット凹部221も含んで(例えば規定して)いる。スナップフィット凹部221は、チャネル219が隣り合う側とは反対側である外側ハウジング212の側に隣り合っている。インタフェイス213は、チャネル219とスナップフィット凹部221との間に(例えばそれらを分離するように)配置されたリブ223を含んでいる。インタフェイス213は、外側ハウジング212と一体的に形成されている。図示の実施形態では、外側ハウジング212は、2つのブートアセンブリインタフェイス213を含んでいる。2つのインタフェイス213は、一般に、外側ハウジング212の対向する側(上部及び下部)に配置されている。2つのインタフェイス213は、一般に、構造及び動作において同一である。
【0070】
図24及び25を参照すると、ブートアセンブリ230は、ストレインリリーフブート232を含んでいる。ストレインリリーフブート232は、外側ハウジング212に接続されている。具体的には、ストレインリリーフブート232は、外側ハウジング212に解放可能に結合されている。ストレインリリーフブート232は、ストレインリリーフブート(広範にはブートアセンブリ230)を外側ハウジングに取り付けるために、外側ハウジング212の後端218に挿入される。ストレインリリーフブート232が外側ハウジング212に取り付けられると、ストレインリリーフブートは、フェルールアセンブリ214を外側ハウジングの内部に固定する。ストレインリリーフブート232は、一般に、外側ハウジング212の後端218を閉じ、それによって、フェルールアセンブリ214を外側ハウジングに固定する。
【0071】
ブートアセンブリ230は、ロータ248を更に含んでいる。ロータは、ストレインリリーフブート232を外側ハウジング212に接続する。この実施形態では、ロータ248は、外側ハウジング212に接続するように構成された接続部249を含んでいる。接続部249は、外側ハウジング212のインタフェイス213と係合して、ブートアセンブリ230を外側ハウジングに接続するように構成されている。ロータ248の接続部249は、ブロック部256を含んでいる。この実施形態では、ブロック部256は、凸部を含んでいる。特に、ブロック部256の凸部は、フックを含んでいる。ブロック部256のフックは、外側ハウジング212(例えば後壁215)と係合して、ブートアセンブリ230を外側ハウジングに固定するように構成されている。外側ハウジング212のチャネル219は、ブロック部256がそれを通って移動することを可能にするようなサイズ及び形状とされている。したがって、ブロック部256は、外側ハウジングの後端218からチャネル219中へとそれを通じて前方に移動することによって、外側ハウジング212の凹部217内に移動することができる。同様に、ブロック部256は、チャネル219中へとそれを通じて後端218から後方に移動することによって、外側ハウジング212から(例えば凹部217から)離れて移動することができる。以下で明らかになるように、ブロック部256がチャネル219を通って移動することにより、ブートアセンブリ230を外側ハウジング212に接続したり、外側ハウジング212から接続解除したりすることができる。
【0072】
ロータ248(広範にはストレインリリーフブート132又はブートアセンブリ130)は、ロック位置(図20、29、30C)と解除位置(図21、27、28、及び30B)との間で移動可能である。具体的には、ロータ248は、ロック位置と解除位置との間で回転可能である。ブロック部256は、外側ハウジング112がロック位置にある状態で、ブートアセンブリ230の接続解除をブロックするように構成されている。ロック位置では、ブロック部156は、ブートアセンブリ230が外側ハウジング212から外れるのを防ぐように設置又は配置されている。具体的には、ロック位置(図20、29、30C)において、ブロック部256の凸部は、外側ハウジング212と係合して、ブートアセンブリ230を外側ハウジングに固定する。ブロック部256の凸部は、後壁215(例えばその前面)と係合可能であり、ロータのロック位置において、接続軸CAに沿った外側ハウジング212とのブートアセンブリ230との接続解除をブロックする。特に、ブロック部256は、ストレインリリーフブート232の後方への運動がブロック部の凸部(例えばフック)の後壁への接触をもたらすように、後壁214と長手方向に整列(例えば軸方向に整列)される。ロータ248のブロック部256は、ブロック部が後壁215と係合するように設置されてロータの後方への移動を防止するように、インタフェイス213に対して配置されている。
【0073】
ブロック部256は、外側ハウジング212が解除位置(図21,27、28、及び30B)にある状態で、ブートアセンブリ230の接続解除を許容するように構成されている。解除位置では、ブロック部256は、ブートアセンブリ230が外側ハウジング212から外れるのを許容するように設置又は配置されている。解除位置では、ブロック部256の凸部は、外側ハウジング212(例えば後壁215)から取り外されて、ブートアセンブリ230(及び即ちフェルールアセンブリ214)を外側ハウジングから分離することができる。具体的には、ブロック部256は、ブロック部がチャネル中へとそれを通じて移動できるように、外側ハウジング212のチャネル219と長手方向に整列(例えば軸方向に整列)される。解除位置では、ブロック部256は、凹部217から後方に移動し、チャネル219中を通じて、外側ハウジング212から外れることができる。ストレインリリーフブート232の凸部は、ロータ248の解除位置においてチャネル219と位置合わせされ、ブートアセンブリ230が接続軸に沿って外側ハウジング212から移動すると、チャネルを通って凹部217から移動可能である。
【0074】
図示の実施形態では、ロータ248の接続部249は、スナップフィット接続部251を含んでいる。スナップフィット接続部251は、ロータ248がロック位置にあるときに外側ハウジング212とスナップフィット接続を形成して、ブートアセンブリをロック位置に固定するように構成されている。図示の実施形態では、スナップフィット接続部251は、丸みを帯びた外縁を有する凸部又はリブを備えている。スナップフィット接続部251の凸部は、ブートアセンブリ230がロック位置にあるときにスナップフィット凹部221に受け入れられるようなサイズ及び形状とされている。スナップフィット接続部を形成するために、ブートアセンブリ230は、解除位置からロック位置に動かされる(例えば回転される)。ロータ248が第1の方向に回転されると、スナップフィット接続部251は、リブ223を通過してスナップフィット凹部221内に移動する。リブ223及びスナップフィット接続部251の一方又は両方は、十分な量の手動の力を加えることでスナップフィット接続部がリブを越えて移動することを可能にするために、確実に変形可能であり得る。ロータ248がロック位置に回転すると、リブ223及び/又はスナップフィット接続部251は、偏向するか又は変形する。スナップフィット接続部251がスナップフィット凹部221内に入ると、リブ223及び/又はスナップフィット接続部は、変形されていない状態に戻り又はスナップバックして、ブートアセンブリ230をロック位置に固定する。スナップフィット接続部251がスナップフィット凹部221を画定する外側ハウジング212の側面と係合することによって、ブートアセンブリ230(例えばロータ248)がロック位置から(例えば解除位置に)意図せずに移動することが抑止される。
【0075】
ブートアセンブリ230をロック位置から解除位置に移動させるために、スナップフィット接続部251がチャネル219に設置されるまで、ブートアセンブリ230(ロータ248を含む)を第2の方向に、一般に第1の方向と反対の方向に、回転させる。したがって、チャネル219は、スナップフィット接続部251(広範には接続部249)を受け入れるようなサイズ及び形状とされている。スナップフィット接続部251は、ブートアセンブリ230が解除位置にあるときに、外側ハウジングのチャネル219の後方部分に配置される。スナップフィット接続部251は、ブートアセンブリを外側ハウジング212に結合させるためにブートアセンブリ230が前方方向に(例えば中心軸CAに沿って)移動されるにつれてチャネル219内に移動し、ブートアセンブリを外側ハウジングから接続解除するためにブートアセンブリが後方方向に(例えば中心軸に沿って)移動されるにつれてチャネルの外へと移動することができる。
【0076】
図示の実施形態では、ロータ248は、外側ハウジング212の各インタフェイス213に1つずつ、2つの接続部249(例えば2つのブロック部256)を含んでいる。ストレインリリーフブート232の2つの接続部249は、ストレインリリーフブートの一般的に対向する側に配置されている。2つのコネクタ249は、一般に、構造及び動作において同一である。
【0077】
所望の極性を達成するためにフェルールアセンブリ214が外側ハウジング212内に配置された後、フェルールアセンブリは、ブートアセンブリ230によって、外側ハウジング内に保持される。図30A~Cを参照すると、ストレインリリーフブート232(広範にはブートアセンブリ230)を外側ハウジング212に接続するために、ユーザは、接続部249がインタフェイス213のチャネル219に位置合わせされるように、ロータ248を外側ハウジングに位置合わせさせる(図30A)。接続部249がチャネル219と位置合わせされた後、ユーザは、ブートアセンブリ230を前方に移動させ(例えば挿入し)、外側ハウジング212の後端218中へと移動させる。ブートアセンブリ230のロータ248が外側ハウジング212に挿入されると、ブロック部256は、チャネル219の中へとそれを通じて移動する。同様に、スナップフィット接続部251は、チャネル219中へと移動する(広範には、接続部249はチャネル中へと移動する)。ロータ248(例えばその表面)は、外側ハウジング212の後端218と係合して、ブートアセンブリ230の前方への動きを制限し、ブートアセンブリを解除位置に配置することができる(図30B)。ブートアセンブリ230が解除位置に配置された後、ブートアセンブリ(例えばロータ248)は、ロック位置(図30C)まで回転(図30B)される。ユーザは、スナップフィット接続部251をチャネル219からリブ223を通り過ぎてスナップフィット凹部221に移動させるのに十分な量の手動力を加える。スナップフィット接続部251は、ブートアセンブリ230をロック位置に固定する。
【0078】
ストレインリリーフブート232(広くはブートアセンブリ230)を外側ハウジング112から接続解除するために、ユーザは、ストレインリリーフブート(例えばロータ248)を、ロック位置から解除位置に移動させる。ユーザは、スナップフィット接続部251をスナップフィット凹部221からリブ223を通り過ぎてチャネル219に移動させるのに十分な量の手動力を加える。ストレインリリーフブート232は、ユーザがストレインリリーフブートを接続解除するためにストレインリリーフブートを動かす必要がある移動方向(例えば回転方向)を示すしるし(indicia)255(図24)を含むことができる。図示の実施形態では、しるし255は、移動方向を指す矢印である。ブートアセンブリ230が解除位置に配置された後、ユーザは、ブートアセンブリを外側ハウジング212に対して後方に引っ張ることができる。ブートアセンブリ230は、外側ハウジング212から分離するまで後方に移動され、これにより、光ファイバコネクタ210の極性を変化させるために、フェルールアセンブリ214が外側ハウジングから取り外される。
【0079】
図31~35を参照すると、本開示の別の実施形態による光ファイバコネクタは、一般に参照符号310で示されている。光ファイバコネクタ310は、一般に光ファイバコネクタ210に類似しており、したがって、理解を容易にするために、類似、同質、又は同一の部品が使用される場合、「100」単位高い参照番号が使用される。したがって、明確に述べられていないか、又は他に示されていない限り、光ファイバコネク210に関する上記の説明は、光ファイバコネクタ310にも適用される。光ファイバコネクタ310は、配列キー320を有する外側ハウジング312を有している。
【0080】
この実施形態の光ファイバコネクタ310は、光ファイバコネクタ210のような可逆極性光ファイバコネクタである。この実施形態では、光ファイバコネクタ310は、上記のブートアセンブリ230とは異なる構成を有するブートアセンブリ330を有している。ブートアセンブリ330は、ストレインリリーフブート332及びロータ348を含んでいる。この実施形態では、ロータ348は、ストレインリリーフブート332とは別個の部品である。換言すれば、ロータ348は、ストレインリリーフブート332と一体的に(例えば1つの部品として)形成されていない。
【0081】
ロータ348は、ストレインリリーフブートに取り付け可能(例えば、解放可能に取り付け可能)である。好ましくは、ロータ348の接続部349(例えば、凸部又はフック)は、ストレインリリーフブート332に解放可能に結合されている。ロータ348は、ロータをストレインリリーフブート332に接続するように構成されたラッチ360を含んでいる。ラッチ360は、弾性的に偏向可能である。ラッチ360は、ストレインリリーフブート332と係合可能であり、ロータ348をストレインリリーフブートに接続する。図示の実施形態では、ラッチ360は、ストレインリリーフブートの前端に隣り合うようにして、ストレインリリーフブート332と係合可能である。ラッチ360は、ストレインリリーフブート332と係合するように配置されたタブ又はキャッチ364を含んでいる。具体的には、ストレインリリーフブート332は、ラッチ360のタブ364を受け入れるような寸法及び形状の凹部又は開口366を含んでいる(例えば規定している)。タブ364は、開口366の縁に係合して、ロータ348をストレインリリーフブート332に固定する(図34及び35)。ロータ348をストレインリリーフブート332に取り付けるために、ロータ348は、ストレインリリーフブートの前端に挿入される。ロータ348が挿入されると、ラッチ360の傾斜面がストレインリリーフブート332と係合し、それによってラッチを偏向させる。ラッチ360のタブ354がストレインリリーフブート332の開口366と位置合わせされると、ラッチはその変形されていない位置に戻るか又はスナップバックし、それによってロータ348をストレインリリーフブートに固定する。図示の実施形態では、ロータ348は、ロータの対向する側に2つのラッチ360を含んでいる。2つのラッチ360は、一般に同一である(例えば、互いの鏡像である)。同様に、ストレインリリーフブート332は、ストレインリリーフブートのほぼ対向する側に2つの開口366を含み、ロータ348のラッチ360ごとに1つの開口である。ロータ348がストレインリリーフブート332とは別に形成されている点を除いて、光ファイバコネクタ310は、光ファイバコネクタ210と同じように機能する。ブート332をロータ348から分離することにより、より柔らかく、より可撓性の高い材料から、ブートをより容易に作製することができる。これにより、ブートは、ケーブルに合わせて簡単に曲がることができます(図35を参照)。同時に、ロータ348は、摩耗に抵抗し、フェルールアセンブリ312及びブートアセンブリ330を外側ハウジング312内に確実に配置するために、より硬い材料で作製することができる。
【0082】
開示された実施形態の修正及び変形は、添付の特許請求の範囲に定義された本発明の範囲から逸脱することなく可能である。例えば、特定の寸法が与えられている場合、それらは例示的なものにすぎず、他の寸法も可能であることが理解されるだろう。
【0083】
本発明の要素またはその実施形態を導入する場合、語「1つの(a)」、「1つの(an)」、「前記(the)」及び「前記(said)」は、1つ以上の要素が存在することを意味することを意図する。「備える(comprising)」、「含む(including)」及び「有する(having)」という用語は、包括的であることが意図され、記載された要素以外の追加の要素があり得ることを意味する。
【0084】
本発明の範囲から逸脱することなく、上記の構造、製品、および方法に様々な変更を加えることができるため、上記の説明に含まれ、添付の図面に示されるすべての事項は、限定的な意味ではなく、例示として解釈されることが意図される。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17A-C】
図18A
図18B
図18C
図18D
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30A-C】
図31
図32
図33
図34
図35