(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】ビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法、ビデオレンダリング方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/854 20110101AFI20241126BHJP
G06F 3/14 20060101ALI20241126BHJP
G06F 3/04845 20220101ALI20241126BHJP
H04N 5/262 20060101ALI20241126BHJP
【FI】
H04N21/854
G06F3/14 350B
G06F3/04845
H04N5/262
(21)【出願番号】P 2022559874
(86)(22)【出願日】2021-03-11
(86)【国際出願番号】 CN2021080323
(87)【国際公開番号】W WO2021197024
(87)【国際公開日】2021-10-07
【審査請求日】2022-09-30
(31)【優先権主張番号】202010256356.7
(32)【優先日】2020-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】110004381
【氏名又は名称】弁理士法人ITOH
(72)【発明者】
【氏名】王 雨佳
(72)【発明者】
【氏名】邱 ▲楓▼
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 宝
(72)【発明者】
【氏名】高 ▲楽▼
(72)【発明者】
【氏名】李 昊哲
【審査官】鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2007/0081740(US,A1)
【文献】国際公開第2013/175784(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第109144384(CN,A)
【文献】特表2021-508883(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
G06F 3/14
G06F 3/04845
H04N 5/262
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法であって、
参照画像を取得するステップと、
ユーザによる前記参照画像への画面分割処理操作を受け取るステップと、
前記画面分割処理操作によって、前記参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るステップと、
ユーザによる前記複数のサブ画面のうちのターゲットサブ画面への特殊効果設定操作に応答して、前記特殊効果設定操作に対応する少なくとも1つの第1特殊効果と前記ターゲットサブ画面とを関連付けて、ビデオ特殊効果構成ファイルを生成するステップとを含み、
前記ビデオ特殊効果構成ファイルには、前記複数のサブ画面のうちの複数のサブ画面に共通の予め設定された少なくとも1つの第2特殊効果がさらに含まれている、ビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法。
【請求項2】
前記画面分割処理操作は画面分割モード選択操作を含み、
前記画面分割処理操作によって、前記参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るステップは、
ユーザによる前記参照画像への画面分割モード選択操作に対応する画面分割モードに従って、前記参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るステップを含む、請求項1に記載のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法。
【請求項3】
前記画面分割処理操作はサブ画面コピー操作を含み、
前記画面分割処理操作によって、前記参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るステップは、
ユーザによる前記参照画像へのサブ画面コピー操作によって、前記参照画像をコピーし、それぞれ前記参照画像を表示する複数のサブ画面を得るステップを含む、請求項1に記載のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法。
【請求項4】
前記画面分割処理操作はサブ画面分割操作を含み、
前記画面分割処理操作によって、前記参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るステップは、
ユーザによる前記参照画像へのサブ画面分割操作によって、前記参照画像を分割し、それぞれに前記参照画像の一部を表示する複数のサブ画面を得るステップを含む、請求項1に記載のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法。
【請求項5】
前記特殊効果設定操作は前記ターゲットサブ画面への特殊効果要素の追加を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法。
【請求項6】
前記特殊効果設定操作は、
ユーザによる前記ターゲットサブ画面への寸法設定操作を受け取ること、及び
前記寸法設定操作に対応する寸法パラメータに基づいて、前記ターゲットサブ画面の寸法を決定することによって行われる、請求項1~4のいずれか1項に記載のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法。
【請求項7】
前記特殊効果設定操作は、
ユーザによる前記ターゲットサブ画面への位置設定操作を受け取り、前記位置設定操作によって、前記ターゲットサブ画面に対応する位置パラメータを決定すること、及び
前記位置パラメータに基づいて、前記ターゲットサブ画面の表示位置を決定することによって行われる、請求項1~4のいずれか1項に記載のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法。
【請求項8】
前記ビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法は、
前記ビデオ特殊効果構成ファイルに対応するレンダリングリンクリストを生成して記憶するステップをさらに含み、
前記レンダリングリンクリストは、共通レンダリングリンクリストとサブ画面レンダリングリンクリストとを含み、前記共通レンダリングリンクリストは、各前記第2特殊効果の特殊効果ノード及び各前記第2特殊効果の実行順序を含み、前記サブ画面レンダリングリンクリストは前記ターゲットサブ画面に対応する各前記第1特殊効果の特殊効果ノード及び各前記第1特殊効果の実行順序を含み、前記サブ画面レンダリングリンクリストの最初の特殊効果ノードと前記共通レンダリングリンクリストの最後の特殊効果ノードとが繋がっている、請求項1に記載のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法。
【請求項9】
ビデオレンダリング方法であって、
ユーザによるビデオ撮影トリガー操作を受け取ると、ビデオ特殊効果構成ファイルリストを表示するステップと、
ユーザによる前記ビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルへの選択操作を受け取るステップであって、前記ビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルは請求項1~8のいずれか1項に記載のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法によって生成されるステップと、
ユーザによるビデオ撮影操作を受け取ると、特殊効果選択操作に対応するビデオ特殊効果構成ファイルに対応する画面分割処理方式によって、特殊効果を用いて、撮影されたビデオに対して対応する処理を行うステップとを含む、ビデオレンダリング方法。
【請求項10】
ビデオ特殊効果構成ファイルの生成装置であって、
参照画像を取得するための取得モジュールと、
ユーザによる前記参照画像への画面分割処理操作を受け取るための受け取りモジュールと、
前記画面分割処理操作によって、前記参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るための画面分割モジュールと、
ユーザによる前記複数のサブ画面のうちのターゲットサブ画面への特殊効果設定操作に応答して、前記特殊効果設定操作に対応する少なくとも1つの第1特殊効果と前記ターゲットサブ画面とを関連付けて、ビデオ特殊効果構成ファイルを生成するための生成モジュールとを含
み、
前記ビデオ特殊効果構成ファイルには、前記複数のサブ画面のうちの複数のサブ画面に共通の予め設定された少なくとも1つの第2特殊効果がさらに含まれている、ビデオ特殊効果構成ファイルの生成装置。
【請求項11】
ビデオレンダリング装置であって、
ユーザによるビデオ撮影トリガー操作を受け取ると、ビデオ特殊効果構成ファイルリストを表示するための表示モジュールと、
ユーザによる前記ビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルへの選択操作を受け取るための受け取りモジュールであって、前記ビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルは請求項1~8のいずれか1項に記載のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法によって生成されるための受け取りモジュールと、
ユーザによるビデオ撮影操作を受け取ると、特殊効果選択操作に対応するビデオ特殊効果構成ファイルに対応する画面分割処理方式によって、特殊効果を用いて、撮影されたビデオに対して対応する処理を行うための処理モジュールと、を含む、ビデオレンダリング装置。
【請求項12】
1つ又は複数のプロセッサと、
メモリと、
前記メモリに記憶され、前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されるように構成され、請求項1~8のいずれか1項に記載のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法又は請求項
9に記載のビデオレンダリング方法を実行するように構成されるための1つ又は複数のアプリケーションプログラムとを含む、電子機器。
【請求項13】
コンピュータで稼動されると、請求項1~8のいずれか1項に記載のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法又は請求項
9に記載のビデオレンダリング方法をコンピュータに実行させるコンピュータ命令を記憶するためのコンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は情報処理の技術分野に関し、具体的には、本開示はビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法、ビデオレンダリング方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ技術及びモバイル通信技術の急速な発展に伴い、モバイル端末をベースとしたさまざまなアプリケーションプログラム(APP:application Program)が広く利用され、日常生活の利便性や豊かさが向上している。さまざまなソーシャルプラットフォーム類アプリケーションプログラムが一般的に歓迎されており、ユーザはソーシャルプラットフォームを通じて文章やビデオ、オーディオなどを発表し、他の人と共有することができる。
【0003】
ユーザは、アプリケーションプログラムによりビデオを撮影する際に、同一の画面内に複数の画面分割特殊効果を表示するなど、より豊かなビデオ表示効果を期待する。現在、異なる画面分割特殊効果のレンダリング効果は、それぞれコードで固定的に記述する必要がある。設計者にとっては、動的に構成することができず、使いやすさや柔軟性が不十分である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、従来技術に存在している問題を少なくとも解決するためのビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法、ビデオレンダリング方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様は、
参照画像を取得するステップと、
ユーザによる参照画像への画面分割処理操作を受け取るステップと、
画面分割処理操作によって、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るステップと、
ユーザによる複数のサブ画面のうちのターゲットサブ画面への特殊効果設定操作に応答して、特殊効果設定操作に対応する少なくとも1つの第1特殊効果とターゲットサブ画面とを関連付けて、ビデオ特殊効果構成ファイルを生成するステップとを含む、ビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法を提供する。
【0006】
第2態様は、
ユーザによるビデオ撮影トリガー操作を受け取ると、ビデオ特殊効果構成ファイルリストを表示するステップと、
ユーザによるビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルへの選択操作を受け取るステップであって、ビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルは本開示の実施例のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法によって生成されるステップと、
ユーザによるビデオ撮影操作を受け取ると、特殊効果選択操作に対応するビデオ特殊効果構成ファイルに対応する画面分割処理方式によって、特殊効果を用いて、撮影されたビデオに対して対応する処理を行うステップとを含む、ビデオレンダリング方法を提供する。
【0007】
第3態様は、
参照画像を取得するための取得モジュールと、
ユーザによる参照画像への画面分割処理操作を受け取るための受け取りモジュールと、
画面分割処理操作によって、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るための画面分割モジュールと、
ユーザによる複数のサブ画面のうちのターゲットサブ画面への特殊効果設定操作に応答して、特殊効果設定操作に対応する少なくとも1つの第1特殊効果とターゲットサブ画面とを関連付けて、ビデオ特殊効果構成ファイルを生成するための生成モジュールとを含む、ビデオ特殊効果構成ファイルの生成装置を提供する。
【0008】
第4態様は、
ユーザによるビデオ撮影トリガー操作を受け取ると、ビデオ特殊効果構成ファイルリストを表示するための表示モジュールと、
ユーザによるビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルへの選択操作を受け取るための受け取りモジュールであって、ビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルは本開示の実施例のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法によって生成される受け取りモジュールと、
ユーザによるビデオ撮影操作を受け取ると、特殊効果選択操作に対応するビデオ特殊効果構成ファイルに対応する画面分割処理方式によって、特殊効果を用いて、撮影されたビデオに対して対応する処理を行うための処理モジュールとを含む、ビデオレンダリング装置を提供する。
【0009】
第5態様では、本開示は、
1つ又は複数のプロセッサと、
メモリと、
メモリに記憶され、1つ又は複数のプロセッサによって実行されるように構成され、本開示の第1態様に記載のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法又は第2態様に記載のビデオレンダリング方法に対応する操作を実行するように構成されるための1つ又は複数のアプリケーションプログラムとを含む、電子機器を提供する。
【0010】
第6態様では、本開示は、コンピュータで稼動されると、本開示の第1態様に記載のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法又は第2態様に記載のビデオレンダリング方法をコンピュータに実行させるコンピュータ命令を記憶するためのコンピュータ可読媒体を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本開示は、少なくとも下記の有益な効果を奏し得る。
【0012】
本開示の実施例によるビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法、ビデオレンダリング方法及び装置では、参照画像を取得し、ユーザによる参照画像への画面分割処理操作を受け取り、画面分割処理操作によって、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得て、ユーザによる複数のサブ画面のうちのターゲットサブ画面への特殊効果設定操作に応答して、特殊効果設定操作に対応する少なくとも1つの第1特殊効果とターゲットサブ画面とを関連付けて、ビデオ特殊効果構成ファイルを生成する。本開示では、ユーザは画面分割処理方式及びサブ画面のレンダリング特殊効果をカスタマイズすることができ、ビデオ特殊効果の構成が柔軟になり、使用がより簡便になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本開示の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、本開示の実施例の説明に必要な図面について簡単に説明する。
【
図1】本開示の実施例によるビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法のフローチャートである。
【
図2】本開示の実施例によるレンダリングリンクリストの概略図である。
【
図3】本開示の実施例によるビデオレンダリング方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の実施例によるビデオ特殊効果構成ファイルの生成装置の構造概略図である。
【
図5】本開示の実施例によるビデオレンダリング装置の構造概略図である。
【
図6】本開示の実施例による電子機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例をさらに詳細に説明する。図面に本開示のいくつかの実施例が示されているが、本開示はさまざまな形態で実現されてもよく、ここで記載の実施例に限定されると解釈すべきではなく、逆に、これらの実施例は本開示をより徹底的かつ完全に理解するために提供されることが理解される。なお、本開示の図面及び実施例は例示するために過ぎず、本開示の保護範囲を限定するものではない。
【0015】
なお、本開示の方法実施形態に記載の各ステップは異なる順に実行されてもよく、及び/又は並列して実行されてもよい。また、方法実施形態は追加のステップを含むか、及び/又は示されるステップを省略して実行してもよい。本開示の範囲はこの点で限定されない。
【0016】
本明細書で使用される「含む」という用語及びその変形はオープンな含み、即ち「含むが、これらに限定されない」のを意味する。「に基づいて」という用語は、「少なくとも部分的に基づいて」のを意味する。「一実施例」という用語は「少なくとも1つの実施例」を意味し、「別の実施例」という用語は、「少なくとも1つの別の実施例」を意味し、「いくつかの実施例」という用語は、「少なくともいくつかの実施例」を意味する。他の用語の関連定義は後述する。
【0017】
ただし、本開示に記載の「第1」、「第2」などの概念は異なる装置、モジュール又はユニットを区別するために過ぎず、これらの装置、モジュール又はユニットが必ずしも異なる装置、モジュール又はユニットに限定することも、これらの装置、モジュール又はユニットが実行する機能の順序又は相互の依存関係を限定することも意図しない。
【0018】
ただし、本開示に記載の「1つ」、「複数」という修飾語は限定的ではなく例示的なものであり、当業者にとって自明なように、文脈において明確な定義がない限り、「1つ又は複数」として理解すべきである。
【0019】
本開示の実施形態における複数の装置の間で交換するメッセージ又は情報の名称は説明することにのみ使用され、これらのメッセージ又は情報の範囲を限定するものではない。
【0020】
以下、特定の実施例によって本開示の技術的解決手段及び本開示の技術的解決手段が如何に上記技術的課題を解決するかについて詳細に説明する。以下の複数の具体的な実施例は互いに組み合わせられてもよく、同一又は類似の概念やプロセスに関しては、いくつかの実施例では詳しく説明しない場合がある。以下、図面を参照しながら、本開示の実施例を説明する。本開示のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法は、具体的には、可視化ビデオ特殊効果構成ファイルの生成工具であってもよく、ビデオ特殊効果構成ファイルの設計者は、該方法によって、ビデオ特殊効果構成ファイルの生成工具を通じて、ビデオを撮影して特殊効果レンダリングを必要とする一般的なユーザが使用するためにビデオ特殊効果構成ファイルを生成することができる。
【0021】
本開示の技術的解決手段では、参照画像は構成ファイル画像であり、参照となるビデオ画面であってもよく、ビデオ特殊効果構成ファイルの設計者は、本開示による解決手段によって、該参照画像に基づいてビデオ特殊効果構成ファイルを生成してもよく、該参照画像を通じてユーザに構成ファイルに対応する特殊効果を表示してもよく、実際の適用では、ユーザがビデオ特殊効果構成ファイルを選択すれば、該構成ファイルに対応する特殊効果が該参照画像を通じてユーザに表示され、ビデオの撮影時、該特殊効果はユーザが撮影されたビデオの各フレームの画像に適用することができる。つまり、参照画像は、ユーザへの画面分割効果の表示、及び対応する特殊効果の設定にのみ使用され、本開示の技術的解決手段は、実質的には、参照画像を処理するのではなく、参照画像に対応する特殊効果構成ファイルを用いてビデオの画面に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面に対応する特殊効果を設定し、この特殊効果に従ってビデオをレンダリングし、このビデオを再生する際に構成ファイルにおいて設定された特殊効果を表現する。
【0022】
図1は本開示の実施例によるビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法のフローチャートであり、
図1に示すように、該方法は、ステップS101~ステップS104を含んでもよい。
【0023】
ステップS101では、参照画像を取得する。
【0024】
本開示の実行エンティティは、例えば、コンピュータ、携帯電話などの端末機器であってもよい。
【0025】
ここで、参照画像はユーザ(ビデオ特殊効果構成ファイルの設計者)によって選択される任意の画像であってもよく、参照画像が取得された後、参照画像は、ユーザが表示された参照画像に基づいて画面分割操作を行い、対応する特殊効果を設定することを簡便にするためにユーザに表示されてもよい。
【0026】
ステップS102では、ユーザによる参照画像への画面分割処理操作を受け取る。
【0027】
具体的には、ユーザは、参照画像に対して画面分割処理を行い、ビデオが画面分割の特殊効果を表現するようにしてもよい。画面分割処理操作は画面分割モード選択操作、サブ画面コピー操作、サブ画面分割操作のうちのいずれか1つを含んでもよい。
【0028】
ステップS103では、画面分割処理操作によって、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得る。
【0029】
ユーザの画面分割処理操作によって、参照画像の全部又は一部を複数のサブ画面で表示し、ビデオ画面中のサブ画面のそれぞれに対応する領域を決定してもよく、ユーザは、サブ画面のそれぞれに対応する領域に対して、対応する特殊効果を設定してもよい。
【0030】
1つの可能な実施形態では、画面分割処理操作は画面分割モード選択操作を含み、画面分割処理操作によって、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るステップは、
ユーザによる参照画像への画面分割モード選択操作に対応する画面分割モードに従って、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るステップを含む。
【0031】
実際の適用では、ユーザは、予め設定された画面分割モードの中から画面分割モードを選択する操作を行ってもよく、例えば、予め設定された画面分割モードには3画面分割、4画面分割、9画面分割などがあり、ユーザによって選択された画面分割モードに応じて、複数のサブ画面が分割され、参照画像は複数のサブ画面に表示され、例えば、ユーザが3画面分割モードを選択すれば、3つのサブ画面が得られ、ユーザが4画面分割モードを選択すれば、4つのサブ画面が得られ、いずれのサブ画面にも参照画像が表示されてもよい。もちろん、各画面分割モードは横方向画面分割や縦方向画面分割などに分けられてもよく、具体的には、画面分割モードリストはユーザが選択するためにユーザに表示されてもよく、ユーザによって入力された行数及び列数から、対応する行列を有する画面分割モードが直接生成されてもよい。本開示の実施例では、画面分割モード選択操作により得られた複数のサブ画面、複数のサブ画面の寸法及び位置が予め設定されたものであり、ユーザによる手動設定を必要とせずに画面分割後の展示効果が得られ、このため、操作が容易であり、ユーザが画面分割を素早く行うことに有利である。
【0032】
1つの可能な実施形態では、画面分割処理操作はサブ画面コピー操作を含み、画面分割処理操作によって、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るステップは、
ユーザによる参照画像へのサブ画面コピー操作によって、参照画像をコピーし、それぞれ参照画像を表示する複数のサブ画面を得るステップを含む。
【0033】
実際の適用では、サブ画面コピー操作は、具体的には、画面において参照画像に対応するサブ画面をコピーすることを含んでもよく、ユーザは、サブ画面コピーボタンを通じてサブ画面コピー操作を行って、参照画像に対応するサブ画面をコピーしてもよく、これによって、端末スクリーンに複数のサブ画面が表現され、いずれのサブ画面にも参照画像の効果が表示される。本開示の実施例では、ユーザはサブ画面コピー操作によって、対応する数のサブ画面を素早くコピーしてもよく、これによって、画面分割操作がより柔軟になる。
【0034】
1つの可能な実施形態では、画面分割処理操作はサブ画面分割操作を含み、画面分割処理操作によって、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るステップは、
ユーザによる参照画像へのサブ画面分割操作によって、参照画像を分割し、それぞれに参照画像の一部を表示する複数のサブ画面を得るステップを含んでもよい。
【0035】
実際の適用では、サブ画面分割操作は、具体的には、分割の方式によって、参照画像の異なる部分の画像を、異なるサブ画面に表示することを含んでもよく、また、参照画像を複数回分割するか、又は分割した部分画像を再分割してもよく、これによって、参照画像が複数のサブ画面に表示されるような画面分割表示効果が実現される。本開示の実施例では、サブ画面分割を行うことで画面を分割することによって、参照画像の異なる部分が異なるサブ画面に展示されることが可能になり、表示効果が豊かになる。
【0036】
ステップS104では、ユーザによる前記複数のサブ画面のうちのターゲットサブ画面への特殊効果設定操作に応答して、前記特殊効果設定操作に対応する少なくとも1つの第1特殊効果と前記ターゲットサブ画面とを関連付けて、ビデオ特殊効果構成ファイルを生成する。
【0037】
画面分割処理によって複数のサブ画面を得た後、ユーザは、これらのうちのサブ画面をターゲットサブ画面として選択し、該サブ画面に対応する特殊効果を設定してもよい。次に、特殊効果設定操作に対応する特殊効果と対応するターゲットサブ画面とを関連付ける。サブ画面特殊効果設定が完了すると、複数のサブ画面及びサブ画面に対応する特殊効果が記憶され、ビデオ特殊効果構成ファイルが生成される。
【0038】
ここで、特殊効果設定操作に対応する少なくとも1つの第1特殊効果と対応するターゲットサブ画面とを関連付ける際には、まず、ターゲットサブ画面に対応する標識情報を取得し、次に、第1特殊効果とターゲットサブ画面に対応する標識情報とを関連付けてもよく、標識情報は該サブ画面を他のサブ画面から区別するための一意な識別情報であり、具体的には、該サブ画面の画面における位置情報などを含んでもよく、他の形態の識別情報としてもよく、本開示はこれについて限定しない。
【0039】
特殊効果設定操作に対応する第1特殊効果とターゲットサブ画面に対応する標識情報とを関連付けるのは、該サブ画面をレンダリングする必要があるとき、該サブ画面の標識情報に基づいて関連付けられた第1特殊効果の特殊効果レンダリングパラメータを検索し、該特殊効果レンダリングパラメータを利用して、該サブ画面について特殊効果レンダリングを行うためである。
【0040】
なお、ユーザは複数のサブ画面に対して、異なる特殊効果を設定してもよいし、一部のサブ画面に対して特殊効果を設定し、他部のサブ画面に対して特殊効果を設定しなくてもよく、特殊効果が設定されないサブ画面は、レンダリングに際しては、ビデオ画面を直接表示してもよい。
【0041】
特殊効果設定操作はターゲットサブ画面への特殊効果要素の追加を含んでもよく、また、ターゲットサブ画面の寸法、位置などの設定を含んでもよく、具体的には、以下の実施例に記載される。
【0042】
1つの可能な実施形態では、特殊効果設定操作は、ターゲットサブ画面への特殊効果要素の追加を含む。
【0043】
ここでは、特殊効果要素は、文字、動画又は静止画像、メイク、フィルタなどを含んでもよい。特殊効果要素に対応する特殊効果データはローカル特殊効果データベース又はクラウド特殊効果データベースから取得され得る。ターゲットサブ画面に文字やステッカーなどが追加されてもよく、ステッカーは画面に貼り付けられる小寸法画像を含んでもよく、また、画像における人物について、例えば薄化粧、厚化粧など、様々なスタイルのメイク特殊効果が追加されてもよく、さらに、例えば、ナチュラル、フェア、ノスタルジック、白黒、レトロなど、様々なスタイルのフィルタが設定されてもよい。
【0044】
ターゲットサブ画面への特殊効果設定操作は、特殊効果追加に加えて、寸法の設定を含んでもよい。
【0045】
1つの可能な実施形態では、特殊効果設定操作は、
ユーザによるターゲットサブ画面への寸法設定操作を受け取ること、及び、
寸法設定操作に対応する寸法パラメータに基づいて、ターゲットサブ画面の寸法を決定することによって実現される。
【0046】
実際の適用では、ターゲットサブ画面の寸法設定は以下の複数の方式によって行われてもよい。ユーザによる寸法設定操作に応じて、寸法入力ボックスの表示をトリガーし、ユーザによって入力された寸法パラメータを受信したり、寸法入力領域を直接表示し、ユーザによって入力された寸法パラメータを受信したり、ターゲットサブ画面を選択してドラッグすることでターゲットサブ画面の寸法を調整したりする方式によって、ターゲットサブ画面の寸法を決定し、ターゲットサブ画面の寸法を増大又は縮小することで、ターゲットサブ画面の寸法を調整し、ユーザによる操作に応じてカスタマイズ寸法設定を行ってもよく、これによって、ターゲットサブ画面の寸法設定がより柔軟になる。
【0047】
ターゲットサブ画面への特殊効果設定操作は、特殊効果追加及び寸法設定に加えて、位置設定を含んでもよい。
【0048】
1つの可能な実施形態では、特殊効果設定操作は、
ユーザによるターゲットサブ画面への位置設定操作を受け取り、位置設定操作によって、ターゲットサブ画面に対応する位置パラメータを決定すること、及び、
位置パラメータに基づいて、ターゲットサブ画面の表示位置を決定することによって行われる。
【0049】
実際の適用では、ユーザによる位置設定操作に応じて、位置入力ボックスの表示をトリガーし、ユーザによって入力された位置パラメータを受信したり、位置入力領域を直接表示して、ユーザによって入力された位置パラメータを受信したり、ユーザによるターゲットサブ画面へのドラッグなどの動作に応じて、ターゲットサブ画面を所定の位置に移動させたりすることで、ターゲットサブ画面の位置を決定し、ユーザによる操作に応じて位置設定をカスタマイズしてもよく、これによって、ターゲットサブ画面の位置設定がより柔軟になる。
【0050】
また、ユーザがターゲットサブ画面に対して設定された特殊効果に加えて、本開示のビデオ特殊効果構成ファイルには、複数のサブ画面のうちの複数のサブ画面に共通の予め設定された少なくとも1つの第2特殊効果がさらに含まれている。
【0051】
実際の適用では、複数のサブ画面に共通の予め設定された第2特殊効果は、画面分割処理によって得られた全てのサブ画面に対して設定された共通の特殊効果が含まれてもよい。ビデオをレンダリングする際には、まず、全てのサブ画面に対して予め設置された第2特殊効果のレンダリングを行い、次に、複数のサブ画面のそれぞれに対応する第1特殊効果に従ってレンダリングを行う。
【0052】
また、ビデオ特殊効果構成ファイルには、画面分割処理によって得られたそれぞれのサブ画面について少なくとも1つの第2特殊効果を予め設定し、異なるサブ画面について異なる第2特殊効果を予め設定することも含んでもよい。ビデオをレンダリングする際には、1つのサブ画面について、まず、予め設定された第2特殊効果のレンダリングを行い、次に、第1特殊効果のレンダリングを行う。例えば、ユーザによる画面分割操作によってサブ画面1、サブ画面2が得られ、サブ画面1に対する予め設定された第2特殊効果は特殊効果a1、b1であり、サブ画面2に対する予め設定された第2特殊効果は特殊効果c1である。
【0053】
第2特殊効果は、ビルトインマイクロダーマブレーション、ビルトインフィルタ、ビルトインメイクなどの特殊効果を含んでもよく、また、他の形態の特殊効果を含んでもよく、本願はこれについて限定しない。
【0054】
ビデオ特殊効果構成ファイルを利用して処理対象ビデオをレンダリングする際には、レンダリングリンクリストを予め作成し、レンダリングリンクリストの順序に従ってレンダリングを行う必要がある。
【0055】
1つの可能な実施形態では、該方法は、
ビデオ特殊効果構成ファイルに対応するレンダリングリンクリストを生成して記憶するステップをさらに含み、
レンダリングリンクリストは共通レンダリングリンクリストとサブ画面レンダリングリンクリストとを含み、共通レンダリングリンクリストは、各第2特殊効果の特殊効果ノード及び各第2特殊効果の実行順序を含み、サブ画面レンダリングリンクリストはターゲットサブ画面に対応する各第1特殊効果の特殊効果ノード及び各第1特殊効果の実行順序を含み、サブ画面レンダリングリンクリストの最初の特殊効果ノードと共通レンダリングリンクリストの最後の特殊効果ノードとが繋がっている。
【0056】
実際の適用では、レンダリングリンクリストは、共通レンダリングリンクリストとサブ画面レンダリングリンクリストとを含む分岐構造であり、レンダリングリンクリストの主鎖は共通レンダリングリンクリストであり、共通レンダリングリンクリストは、複数のサブ画面に共通の予め設定された第2特殊効果の特殊効果ノード及び対応する実行順序を含み、レンダリングリンクリストの分岐鎖はサブ画面レンダリングリンクリストであり、サブ画面レンダリングリンクリストはターゲットサブ画面に対応する各第1特殊効果の特殊効果ノード及び対応する実行順序を含み、サブ画面レンダリングリンクリストの最初の特殊効果ノードと共通レンダリングリンクリストの最後の特殊効果ノードとが繋がって、分岐構造のレンダリングリンクリストが構成される。
【0057】
一例では、レンダリングリンクリストの構造は
図2に示される。レンダリングリンクリストの構造には、共通レンダリングリンクリストとサブ画面レンダリングリンクリストとが含まれ、共通レンダリングリンクリストに含まれる第2特殊効果の特殊効果ノードは、ビルトインマイクロダーマブレーション、ビルトインフィルタ、ビルトインメイクを含み、対応する実行順序は、ビルトインマイクロダーマブレーション、ビルトインフィルタ、ビルトインメイクである。次に、画面分割が行われ、複数のサブ画面が得られ、サブ画面1に対応する第1特殊効果の特殊効果ノードは、フィルタ1-1、フィルタ1-2、歪み1を含み、対応する実行順序はフィルタ1-1、フィルタ1-2、歪み1であり、サブ画面2に対応する第1特殊効果の特殊効果ノードはフィルタ2-1、フィルタ2-2、歪み2を含み、対応する実行順序は、フィルタ2-1、フィルタ2-2、歪み2である。次に、サブ画面1とサブ画面2とが組み合わせられ、サブ画面1に対応するサブ画面レンダリングリンクリスト、サブ画面2に対応するサブ画面レンダリングリンクリストと共通レンダリングリンクリストとは、「画面分割」ノードを介して繋がり、分岐構造のレンダリングリンクリストが得られる。ここでは、描画順序(zorder)に対応する数値(図に示される1000、2000…)が小さいほど、対応するノードが優先的に作成され、数値の大きいノードは描画数値の小さいノードを上書きする。
【0058】
本開示におけるレンダリングリンクリストは、従来技術におけるレンダリングリンクリストと比較すると、従来技術におけるレンダリングリンクリストは単一鎖構造であり、単一鎖ごとに、複数のサブ画面に共通の予め設定された少なくとも1つの第2特殊効果の特殊効果ノード及び各第2特殊効果の実行順序と、サブ画面のそれぞれに対応する第1特殊効果の特殊効果ノード及び各第1特殊効果の実行順序とが含まれており、つまり、いずれのサブ画面をレンダリングする際にも、複数のサブ画面に共通の予め設定された少なくとも1つの第2特殊効果の特殊効果ノードが実行される必要がある点は異なる。
【0059】
図2におけるレンダリングリンクリストを例とすれば、いずれのサブ画面をレンダリングする際にも、レンダリングリンクリストの最初からレンダリングが行われ、レンダリングリンクリストの最初は「ビルトインマイクロダーマブレーション」ノードであり、一方、本開示では、「ビルトインマイクロダーマブレーション」、「ビルトインフィルタ」、「ビルトインメイク」を1回実行するだけでよく、それ以降の全てのサブ画面に対するレンダリングにおいては、レンダリングリンクリストにおけるノード「画面分割」をコピーし、このノードから次のサブ画面をレンダリングし、最初から実行する必要がない。
【0060】
よって、本開示のレンダリングリンクリストを利用してビデオをレンダリングする際には、レンダリングリンクリストからノードをコピーすることができるので、レンダリングリンクリストは単一鎖構造から多分岐構造に変わり、いずれのサブ画面をレンダリングする際にも、毎回レンダリングリンクリストの最初から実行する必要がなく、これによって、実行されるノードが少なくなり、レンダリングが効率化する。
【0061】
本開示の実施例によるビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法では、参照画像を取得し、ユーザによる参照画像への画面分割処理操作を受け取り、画面分割処理操作によって、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得て、ユーザによる複数のサブ画面のうちのターゲットサブ画面への特殊効果設定操作に応答して、特殊効果設定操作に対応する少なくとも1つの第1特殊効果とターゲットサブ画面とを関連付けて、ビデオ特殊効果構成ファイルを生成する。本開示では、ユーザは画面分割処理方式及びサブ画面のレンダリング特殊効果をカスタマイズすることができ、ビデオ特殊効果の構成が柔軟になり、使用がより簡便になる。
【0062】
ビデオ特殊効果構成ファイルの設計者によって、ビデオ特殊効果構成ファイルの生成工具を利用してビデオ特殊効果構成ファイルが生成されると、ビデオを撮影して特殊効果レンダリングを必要とする一般的なユーザによって使用されることができる。
【0063】
図3は本開示の実施例によるビデオレンダリング方法のフローチャートであり、
図3に示すように、該方法は、ステップS201~ステップS203を含んでもよい。
【0064】
ステップS201では、ユーザによるビデオ撮影トリガー操作を受け取ると、ビデオ特殊効果構成ファイルリストを表示する。
【0065】
ユーザがアプリケーションプログラムを使用してビデオを撮影する際には、ビデオ撮影ボタンがトリガーされると、ビデオ特殊効果構成ファイルリストはユーザに表示され、ユーザはリストからビデオ特殊効果構成ファイルを選択してもよい。
【0066】
ステップS202では、ユーザによるビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルへの選択操作を受け取り、ビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルは本開示の実施例のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法によって生成される。
【0067】
ステップS203では、ユーザによるビデオ撮影操作を受け取ると、特殊効果選択操作に対応するビデオ特殊効果構成ファイルに対応する画面分割処理方式によって、特殊効果を用いて、撮影されたビデオに対して対応する処理を行う。
【0068】
ユーザによってリストからビデオ特殊効果構成ファイルが選択されると、ユーザによって選択されたビデオ特殊効果構成ファイルに従ってユーザにより撮影されたビデオがレンダリングされ、ビデオに対する画面分割や、それぞれの画面分割に対応する特殊効果設定パラメータに従う特殊効果レンダリングが含まれる。
【0069】
ビデオをレンダリングするに際しては、予め生成されたレンダリングリンクリストを実行し、レンダリングリンクリストは共通レンダリングリンクリストとサブ画面レンダリングリンクリストとを含み、共通レンダリングリンクリストは各第2特殊効果の特殊効果ノード及び各第2特殊効果の実行順序を含み、1つのサブ画面については、サブ画面レンダリングリンクリストはサブ画面に対応する各第1特殊効果の特殊効果ノード及び各第1特殊効果の実行順序を含み、サブ画面レンダリングリンクリストの最初の特殊効果ノードと共通レンダリングリンクリストの最後の特殊効果ノードとが繋がっている。
【0070】
レンダリングリンクリストを実行する際には、まず、予め設定された複数のサブ画面に共通の少なくとも1つの第2特殊効果の特殊効果ノードを実行し、次に、複数のサブ画面に対応する第1特殊効果の特殊効果ノードを実行する。
【0071】
本開示におけるレンダリングリンクリストは、従来技術におけるレンダリングリンクリストと比較すると、従来技術におけるレンダリングリンクリストは単一鎖構造であり、単一鎖ごとに、複数のサブ画面に共通の予め設定された少なくとも1つの第2特殊効果の特殊効果ノード及び各第2特殊効果の実行順序と、サブ画面のそれぞれに対応する第1特殊効果の特殊効果ノード及び各第1特殊効果の実行順序とが含まれており、つまり、いずれのサブ画面をレンダリングする際にも、複数のサブ画面に共通の予め設定された少なくとも1つの第2特殊効果の特殊効果ノードが実行される必要がある点は異なる。
【0072】
図2におけるレンダリングリンクリストを例とすれば、いずれのサブ画面をレンダリングする際にも、レンダリングリンクリストの最初からレンダリングが行われ、レンダリングリンクリストの最初は「ビルトインマイクロダーマブレーション」ノードであり、一方、本開示では、「ビルトインマイクロダーマブレーション」、「ビルトインフィルタ」、「ビルトインメイク」を1回実行するだけよく、これ以降の全てのサブ画面に対するレンダリングにおいては、レンダリングリンクリストにおけるノード「画面分割」をコピーし、このノードから次のサブ画面をレンダリングし、最初から実行する必要がない。
【0073】
よって、本開示のレンダリングリンクリストを利用してビデオをレンダリングする際には、レンダリングリンクリストからノードをコピーすることができるので、レンダリングリンクリストは単一鎖構造から多分岐構造に変わり、いずれのサブ画面をレンダリングする際にも、レンダリングリンクリストの最初から実行する必要がなく、これによって、実行されるノードが少なくなり、レンダリングが効率化する。
【0074】
本開示の実施例によるビデオレンダリング方法では、ユーザによるビデオ撮影トリガー操作を受け取ると、ビデオ特殊効果構成ファイルリストを表示し、ユーザによるビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルへの選択操作を受け取り、ビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルは本開示の実施例のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法によって生成され、ユーザによるビデオ撮影操作を受け取ると、特殊効果選択操作に対応するビデオ特殊効果構成ファイルに対応する画面分割処理方式によって、特殊効果を用いて、撮影されたビデオに対して対応する処理を行う。本開示では、ビデオ特殊効果構成ファイルに対応する画面分割処理方式によって、特殊効果を用いて、撮影されたビデオをレンダリングすることで、レンダリングリンクリストにおける一部のノードを繰り返して実行することが回避され、レンダリングが効率化する。
【0075】
図1に示す方法と同じ原理に基づいて、本開示の実施例では、ビデオ特殊効果構成ファイルの生成装置30がさらに提供されており、
図4に示すように、該ビデオ特殊効果構成ファイルの生成装置30は、
参照画像を取得するための取得モジュール31と、
ユーザによる参照画像への画面分割処理操作を受け取るための受け取りモジュール32と、
画面分割処理操作によって、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るための画面分割モジュール33と、
ユーザによる前記複数のサブ画面のうちのターゲットサブ画面への特殊効果設定操作に応答して、前記特殊効果設定操作に対応する少なくとも1つの第1特殊効果と前記ターゲットサブ画面とを関連付けて、ビデオ特殊効果構成ファイルを生成するための生成モジュール34とを含んでもよい。
【0076】
1つの可能な実施形態では、画面分割処理操作は画面分割モード選択操作を含み、画面分割モジュール33は、
ユーザによる参照画像への画面分割モード選択操作に対応する画面分割モードに従って、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得ることに用いられる。
【0077】
1つの可能な実施形態では、画面分割処理操作はサブ画面コピー操作を含み、画面分割モジュール33は、
ユーザによる参照画像へのサブ画面コピー操作によって、参照画像をコピーし、それぞれ参照画像を表示する複数のサブ画面を得ることに用いられる。
【0078】
1つの可能な実施形態では、画面分割処理操作はサブ画面分割操作を含み、画面分割モジュール33は、
ユーザによる参照画像へのサブ画面分割操作によって、参照画像を分割し、それぞれ参照画像の一部の画像を表示する複数のサブ画面を得ることに用いられる。
【0079】
1つの可能な実施形態では、特殊効果設定操作はターゲットサブ画面への特殊効果要素の追加を含む。
【0080】
1つの可能な実施形態では、特殊効果設定操作は、
ユーザによるターゲットサブ画面への寸法設定操作を受け取ること、及び
寸法設定操作に対応する寸法パラメータに基づいて、ターゲットサブ画面の寸法を決定することによって行われる。
【0081】
1つの可能な実施形態では、特殊効果設定操作は、
ユーザによるターゲットサブ画面への位置設定操作を受け取り、位置設定操作によって、ターゲットサブ画面に対応する位置パラメータを決定すること、及び
位置パラメータに基づいて、ターゲットサブ画面の表示位置を決定することによって行われる。
【0082】
1つの可能な実施形態では、ビデオ特殊効果構成ファイルには、複数のサブ画面のうちの複数のサブ画面に共通の予め設定された少なくとも1つの第2特殊効果がさらに含まれている。
【0083】
1つの可能な実施形態では、生成モジュール34はさらに、
ビデオ特殊効果構成ファイルに対応するレンダリングリンクリストを生成して記憶することに用いられ、
レンダリングリンクリストは、共通レンダリングリンクリストとサブ画面レンダリングリンクリストとを含み、共通レンダリングリンクリストは各第2特殊効果の特殊効果ノード及び各第2特殊効果の実行順序を含み、サブ画面レンダリングリンクリストはターゲットサブ画面に対応する各第1特殊効果の特殊効果ノード及び各第1特殊効果の実行順序を含み、サブ画面レンダリングリンクリストの最初の特殊効果ノードと共通レンダリングリンクリストの最後の特殊効果ノードとが繋がっている。
【0084】
本開示の実施例に係るビデオ特殊効果構成ファイルの生成装置は、本開示の実施例によるビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法を実行することができ、両方の実現原理は類似し、本開示の各実施例に係るビデオ特殊効果構成ファイルの生成装置の各モジュールによって実行される動作は、本開示の各実施例に係るビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法のステップに対応し、ビデオ特殊効果構成ファイルの生成装置の各モジュールの機能に対する詳細な説明について、以上のような対応するビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法における説明を参照すればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0085】
本開示の実施例によるビデオ特殊効果構成ファイルの生成装置では、参照画像を取得し、ユーザによる参照画像への画面分割処理操作を受け取り、画面分割処理操作によって、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得て、ユーザによる複数のサブ画面のうちのターゲットサブ画面への特殊効果設定操作に応答して、特殊効果設定操作に対応する少なくとも1つの第1特殊効果とターゲットサブ画面とを関連付けて、ビデオ特殊効果構成ファイルを生成する。本開示では、ユーザは画面分割処理方式及びサブ画面のレンダリング特殊効果をカスタマイズすることができ、ビデオ特殊効果の構成が柔軟になり、使用がより簡便になる。
【0086】
図3に示す方法と同じ原理に基づいて、本開示の実施例では、ビデオレンダリング装置40がさらに提供されており、
図5に示すように、該ビデオレンダリング装置40は、
ユーザによるビデオ撮影トリガー操作を受け取ると、ビデオ特殊効果構成ファイルリストを表示するための表示モジュール41と、
ユーザによるビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルへの選択操作を受け取るための受け取りモジュール42であって、ビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルは本開示の実施例によるビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法によって生成される受け取りモジュール42と、
ユーザによるビデオ撮影操作を受け取ると、特殊効果選択操作に対応するビデオ特殊効果構成ファイルに対応する画面分割処理方式によって、特殊効果を用いて、撮影されたビデオに対して対応する処理を行うための処理モジュール43とを含んでもよい。
【0087】
本開示の実施例のビデオレンダリング装置は、本開示の実施例によるビデオレンダリング方法を実行することができ、両方の実現原理は類似し、本開示の各実施例におけるビデオレンダリング装置の各モジュールによって実行される動作は、本開示の各実施例に係るビデオレンダリング方法のステップに対応し、ビデオレンダリング装置の各モジュールの機能に対する詳細な説明について、具体的には、以上のような対応するビデオレンダリング方法における説明を参照すればよく、ここでは詳しく説明しない。
【0088】
本開示の実施例によるビデオレンダリング装置では、ユーザによるビデオ撮影トリガー操作を受け取ると、ビデオ特殊効果構成ファイルリストを表示し、ユーザによるビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルへの選択操作を受け取り、ビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルは本開示の実施例のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法によって生成され、ユーザによるビデオ撮影操作を受け取ると、特殊効果選択操作に対応するビデオ特殊効果構成ファイルに対応する画面分割処理方式によって、特殊効果を用いて、撮影されたビデオに対して対応する処理を行う。本開示では、ビデオ特殊効果構成ファイルに対応する画面分割処理方式によって、特殊効果を用いて、撮影されたビデオをレンダリングすることで、レンダリングリンクリストにおける一部のノードを繰り返して実行することが回避され、レンダリングが効率化する。
【0089】
以下、
図6を参照すると、本開示の実施例を実現するのに適した電子機器600の構造概略図が示されている。本開示の実施例の技術的解決手段における実行電子機器は、例えば携帯電話、ノートパソコン、デジタル放送受信機、PDA(携帯情報端末)、PAD(タブレット)、PMP(ポータブルマルチメディアプレーヤー)、車載端末(例えば車載ナビゲーション端末)などのモバイル端末及び例えばデジタルTV、デスクトップコンピュータなどの固定端末を含むが、これらに限定されない。
図6に示される電子機器は一例に過ぎず、本開示の実施例の機能及び使用範囲を何ら限定するものではない。
【0090】
電子機器は、メモリ及びプロセッサを含み、ここでのプロセッサは以下の処理装置601と呼ばれてもよく、メモリは、以下の読み取り専用メモリ(ROM)602、ランダムアクセスメモリ(RAM)603及び記憶装置608のうちの少なくとも1つを含んでもよく、具体的には、以下のとおりである。
図6に示すように、電子機器600は、処理装置(例えば中央プロセッサ、図形プロセッサなど)601を含んでもよく、読み取り専用メモリ(ROM)602に記憶されたプログラム又は記憶装置608からランダムアクセスメモリ(RAM)603にロードされたプログラムに従って各種の適切な動作や処理を実行してもよい。RAM 603には、電子機器600の操作に必要な各種のプログラムやデータがさらに記憶されている。処理装置601、ROM 602及びRAM 603はバス604を介して互いに接続されている。入力/出力(I/O)インタフェース605もバス604に接続される。
【0091】
通常、以下の装置はI/Oインタフェース605に接続されてもよく、この装置は、例えばタッチスクリーン、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイクロフォン、加速度計、ジャイロなどを含む入力装置606、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、スピーカー、バイブレータなどを含む出力装置607、例えば磁気テープ、ハードディスクなどを含む記憶装置608、及び通信装置609を含む。通信装置609は、電子機器600が他の機器と無線又は有線通信をしてデータを交換することを可能とする。
図6には各種の装置の電子機器600が示されているが、示される全ての装置を実施又は具備することが要求されるわけではないことが理解される。代替的には、より多い又は少ない装置を実施又は具備してもよい。
【0092】
特に、本開示の実施例によれば、以上、フローチャートを参照して説明されるプロセスはコンピュータソフトウェアプログラムとして実装されてもよい。例えば、本開示の実施例は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に載せられているコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含み、該コンピュータプログラムは、フローチャートに示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例では、該コンピュータプログラムは、通信装置609を介してネットワークからダウンロードされてインストールされたり、記憶装置608からインストールされたり、ROM 602からインストールされたりしてもよい。該コンピュータプログラムは、処理装置601で実行されると、本開示の実施例の方法において限定される上記機能を実行する。
【0093】
なお、本開示の上記の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はコンピュータ読み取り可能な信号媒体又はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体又は上記両方の任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば電気的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、若しくは半導体システム、装置又はデバイス、又はこれらの任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されるものではない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例には、1つ又は複数のリード線を有する電気的接続、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上記の任意の適切な組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。本開示では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プログラムを含む又は記憶する任意の有形媒体であってもよく、該プログラムは、命令実行システム、装置又はデバイスによって使用されるか、又はこれらと組み合わせて使用されてもよい。本開示では、コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、ベースバンド中で、又はキャリアの一部として伝達されるデータ信号を含んでもよく、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードが載せられている。このように伝達されるデータ信号は、様々な形態があり、電磁信号、光信号又は上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されるものではない。コンピュータ読み取り可能な信号媒体はまた、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外の任意のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であってもよく、該コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、命令実行システム、装置又はデバイスによって使用されるか又はこれらと組み合わせて使用されるプログラムを送信、伝達又は伝送してもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に含まれるプログラムコードは、ワイヤー、光ファイバーケーブル、RF(無線周波数)など、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない任意の適切な媒体を介して伝送されてもよい。
【0094】
いくつかの実施形態では、クライアント、サーバは、例えばハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP:HyperText Transfer Protocol)のような、現在知られている又は将来開発される任意のネットワークプロトコルで通信してもよく、そして、任意の形態又は媒体のデジタルデータと通信(例えば、通信ネットワーク)可能に相互接続されてもよい。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、ワイドエリアネットワーク(「WAN」)、ワールドワイドウェブ(例えば、インターネット)及びエンドツーエンドネットワーク(例えば、ad hocエンドツーエンドネットワーク)、及び現在知られている又は将来開発される任意のネットワークが含まれる。
【0095】
上記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、上記電子機器に含まれるものであってもよく、該電子機器に配置されておらず、単独で存在するものであってもよい。
【0096】
上記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には1つ又は複数のプログラムが載せられており、上記1つ又は複数のプログラムが該電子機器によって実行されると、該電子機器に、参照画像を取得し、ユーザによる参照画像への画面分割処理操作を受け取るステップと、画面分割処理操作によって、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るステップと、ユーザによる複数のサブ画面のうちのターゲットサブ画面への特殊効果設定操作に応答して、特殊効果設定操作に対応する少なくとも1つの第1特殊効果とターゲットサブ画面とを関連付けて、ビデオ特殊効果構成ファイルを生成するステップと、を実行させる。
【0097】
或いは、ユーザによるビデオ撮影トリガー操作を受け取ると、ビデオ特殊効果構成ファイルリストを表示するステップと、ユーザによるビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルへの選択操作を受け取るステップであって、ビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルは本開示の実施例のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法によって生成されるステップと、ユーザによるビデオ撮影操作を受け取ると、特殊効果選択操作に対応するビデオ特殊効果構成ファイルに対応する画面分割処理方式によって、特殊効果を用いて、撮影されたビデオに対して対応する処理を行うステップと、に実行させる。
【0098】
本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードは1種又は複数種のプログラミング言語又はこれらの組み合わせで書かれてもよく、上記プログラミング言語には、例えばJava、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向のプログラミング言語が含まれるが、これらに限定されるものではなく、例えば「C」言語又は類似のプログラミング言語など、従来の手続き型プログラミング言語も含まれる。プログラムコードは、完全にユーザコンピュータで実行されてもよく、一部がユーザコンピュータで実行されてもよく、独立したソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、一部がユーザコンピュータで実行されるとともに一部がリモートコンピュータで実行されてもよく、又は完全にリモートコンピュータ又はサーバで実行されてもよい。リモートコンピュータに関与する場合、リモートコンピュータはローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザコンピュータに接続されてもよく、又は、外部コンピュータ(例えばインターネットサービスプロバイダによってインターネットを介して接続される)に接続されてもよい。
【0099】
図面におけるフローチャート及びブロック図には、本開示の各実施例に係るシステム、方法及びコンピュータプログラム製品が実現し得るアーキテクチャ、機能及び操作が示されている。この点では、フローチャート又はブロック図のそれぞれのブロックは1つのモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表してもよく、該モジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部は、所定の論理機能を実現するための1つ又は複数の実行可能な命令を含む。なお、いくつかの代替的な形態では、ブロックに示される機能は、図面に示されるものと異なる順序で発生してもよい。例えば、2つの連続して表されるブロックは実際には機能によって並列して実行されてもよく、反対の順序で実行されてもよい。なお、ブロック図及び/又はフローチャートの各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能又は操作を実行する専用のハードウェアに基づくシステムによって実現されてもよく、又は専用のハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実現されてもよい。
【0100】
本開示の実施例に記載のモジュール又はユニットはソフトウェアの形態として実現されてもよく、ハードウェアの形態として実現されてもよい。ここで、モジュール又はユニットの名称は、いくつかの場合、該ユニット自体を限定するものではない。
【0101】
本明細書における上記機能は、少なくとも部分的に1つ又は複数のハードウェア論理部材によって実行されてもよい。例えば、限定されるものではないが、使用され得る例示的なタイプのハードウェア論理部材は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、専用標準製品製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、複雑なプログラマブルロジックデバイス(CPLD)などを含む。
【0102】
本開示の文脈においては、機械読み取り可能な媒体は、命令実行システム、装置又は機器によって使用されるか又は命令実行システム、装置又は機器と組み合わせて使用されるプログラムを含む又は記憶する有形媒体であってもよい。機械読み取り可能な媒体は機械読み取り可能な信号媒体又は機械読み取り可能な記憶媒体であってもよい。機械読み取り可能な媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、若しくは半導体システム、装置又は機器、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。機械読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例には、1つ又は複数のワイヤに基づく電気的な接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上記の任意の適切な組み合わせが含まれる。
【0103】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、本開示は、
参照画像を取得するステップと、
ユーザによる参照画像への画面分割処理操作を受け取るステップと、
画面分割処理操作によって、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るステップと、
ユーザによる複数のサブ画面のうちのターゲットサブ画面への特殊効果設定操作に応答して、特殊効果設定操作に対応する少なくとも1つの第1特殊効果とターゲットサブ画面とを関連付けて、ビデオ特殊効果構成ファイルを生成するステップとを含む、ビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法を提供する。
【0104】
1つの可能な実施形態では、画面分割処理操作は画面分割モード選択操作を含み、画面分割処理操作によって、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るステップは、
ユーザによる参照画像への画面分割モード選択操作に対応する画面分割モードに従って、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るステップを含む。
【0105】
1つの可能な実施形態では、画面分割処理操作はサブ画面コピー操作を含み、画面分割処理操作によって、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るステップは、
ユーザによる参照画像へのサブ画面コピー操作によって、参照画像をコピーし、それぞれ参照画像を表示する複数のサブ画面を得るステップを含む。
【0106】
1つの可能な実施形態では、画面分割処理操作はサブ画面分割操作を含み、画面分割処理操作によって、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るステップは、
ユーザによる参照画像へのサブ画面分割操作によって、参照画像を分割し、それぞれ参照画像の一部の画像を表示する複数のサブ画面を得るステップを含む。
【0107】
1つの可能な実施形態では、特殊効果設定操作は前記ターゲットサブ画面への特殊効果要素の追加を含む。
【0108】
1つの可能な実施形態では、特殊効果設定操作は、
ユーザによるターゲットサブ画面への寸法設定操作を受け取ること、及び
寸法設定操作に対応する寸法パラメータに基づいて、ターゲットサブ画面の寸法を決定することによって行われる。
【0109】
1つの可能な実施形態では、特殊効果設定操作は、
ユーザによるターゲットサブ画面への位置設定操作を受け取り、位置設定操作によって、ターゲットサブ画面に対応する位置パラメータを決定すること、及び
位置パラメータに基づいて、ターゲットサブ画面の表示位置を決定することによって行われる。
【0110】
1つの可能な実施形態では、ビデオ特殊効果構成ファイルには、複数のサブ画面のうちの複数のサブ画面に共通の予め設定された少なくとも1つの第2特殊効果がさらに含まれている。
【0111】
1つの可能な実施形態では、方法は、
ビデオ特殊効果構成ファイルに対応するレンダリングリンクリストを生成して記憶するステップをさらに含み、
レンダリングリンクリストは、共通レンダリングリンクリストとサブ画面レンダリングリンクリストとを含み、共通レンダリングリンクリストは各第2特殊効果の特殊効果ノード及び各第2特殊効果の実行順序を含み、サブ画面レンダリングリンクリストはターゲットサブ画面に対応する各第1特殊効果の特殊効果ノード及び各第1特殊効果の実行順序を含み、サブ画面レンダリングリンクリストの最初の特殊効果ノードと共通レンダリングリンクリストの最後の特殊効果ノードとが繋がっている。
【0112】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、本開示は、
ユーザによるビデオ撮影トリガー操作を受け取ると、ビデオ特殊効果構成ファイルリストを表示するステップと、
ユーザによるビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルへの選択操作を受け取るステップであって、ビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルは本開示の実施例のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法によって生成されるステップと、
ユーザによるビデオ撮影操作を受け取ると、特殊効果選択操作に対応するビデオ特殊効果構成ファイルに対応する画面分割処理方式によって、特殊効果を用いて、撮影されたビデオに対して対応する処理を行うステップとを含む、ビデオレンダリング方法を提供する。
【0113】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、本開示は、
参照画像を取得するための取得モジュールと、
ユーザによる参照画像への画面分割処理操作を受け取るための受け取りモジュールと、
画面分割処理操作によって、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得るための画面分割モジュールと、
ユーザによる複数のサブ画面のうちのターゲットサブ画面への特殊効果設定操作に応答して、特殊効果設定操作に対応する少なくとも1つの第1特殊効果とターゲットサブ画面とを関連付けて、ビデオ特殊効果構成ファイルを生成するための生成モジュールとを含む、ビデオ特殊効果構成ファイルの生成装置を提供する。
【0114】
1つの可能な実施形態では、画面分割処理操作は画面分割モード選択操作を含み、前記画面分割モジュールは、
ユーザによる参照画像への画面分割モード選択操作に対応する画面分割モードに従って、参照画像に対して画面分割処理を行い、複数のサブ画面を得ることに用いられる。
1つの可能な実施形態では、画面分割処理操作はサブ画面コピー操作を含み、前記画面分割モジュールは、
ユーザによる参照画像へのサブ画面コピー操作によって、参照画像をコピーし、それぞれ参照画像を表示するための複数のサブ画面を得ることに用いられる。
【0115】
1つの可能な実施形態では、画面分割処理操作はサブ画面分割操作を含み、前記画面分割モジュールは、
ユーザによる参照画像へのサブ画面分割操作によって、参照画像を分割し、それぞれ参照画像の一部の画像を表示する複数のサブ画面を得ることに用いられる。
【0116】
1つの可能な実施形態では、特殊効果設定操作は前記ターゲットサブ画面への特殊効果要素の追加を含む。
【0117】
1つの可能な実施形態では、特殊効果設定操作は、
ユーザによるターゲットサブ画面への寸法設定操作を受け取ること、及び
寸法設定操作に対応する寸法パラメータに基づいて、ターゲットサブ画面の寸法を決定することによって行われる。
【0118】
1つの可能な実施形態では、特殊効果設定操作は、
ユーザによるターゲットサブ画面への位置設定操作を受け取り、位置設定操作によって、ターゲットサブ画面に対応する位置パラメータを決定すること、及び
位置パラメータに基づいて、ターゲットサブ画面の表示位置を決定することによって行われる。
【0119】
1つの可能な実施形態では、ビデオ特殊効果構成ファイルには、複数のサブ画面のうちの複数のサブ画面に共通の予め設定された少なくとも1つの第2特殊効果がさらに含まれている。
【0120】
1つの可能な実施形態では、前記生成モジュールはさらに、
ビデオ特殊効果構成ファイルに対応するレンダリングリンクリストを生成して記憶することに用いられ、
レンダリングリンクリストは、共通レンダリングリンクリストとサブ画面レンダリングリンクリストとを含み、共通レンダリングリンクリストは各第2特殊効果の特殊効果ノード及び各第2特殊効果の実行順序を含み、サブ画面レンダリングリンクリストはターゲットサブ画面に対応する各第1特殊効果の特殊効果ノード及び各第1特殊効果の実行順序を含み、サブ画面レンダリングリンクリストの最初の特殊効果ノードと共通レンダリングリンクリストの最後の特殊効果ノードとが繋がっている。
【0121】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、本開示は、
ユーザによるビデオ撮影トリガー操作を受け取ると、ビデオ特殊効果構成ファイルリストを表示するための表示モジュールと、
ユーザによる前記ビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルへの選択操作を受け取るための受け取りモジュールであって、前記ビデオ特殊効果構成ファイルリストにおけるビデオ特殊効果構成ファイルは本開示の実施例のビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法によって生成される受け取りモジュールと、
ユーザによるビデオ撮影操作を受け取ると、前記特殊効果選択操作に対応するビデオ特殊効果構成ファイルに対応する画面分割処理方式によって、特殊効果を用いて、撮影されたビデオに対して対応する処理を行うための処理モジュールとを含む、ビデオレンダリング装置を提供する。
【0122】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、本開示は、
1つ又は複数のプロセッサと、
メモリと、
前記メモリに記憶され、前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されるように構成され、前記ビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法又はビデオレンダリング方法を実行するように構成されるための1つ又は複数のアプリケーションプログラムとを含む、電子機器を提供する。
【0123】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、本開示は、
コンピュータで稼動されると、前記ビデオ特殊効果構成ファイルの生成方法又はビデオレンダリング方法をコンピュータに実行させるコンピュータ命令を記憶するためのコンピュータ可読媒体を提供する。
【0124】
以上の説明は、本開示の好適な実施例及び使用される技術原理を説明するためのものに過ぎない。当業者にとって明らかなように、本開示に係る開示の範囲は、上記技術的特徴の特定の組み合わせによる技術的解決手段に限定されるものではなく、上記開示のアイデアを逸脱することなく、上記技術的特徴又はこれらと等同の特徴を任意で組み合わせた他の技術的解決手段もカバーする。例えば上記特徴と、本開示で開示された(これらに限定されない)類似の機能を有する技術的特徴とを互いに置き換えた技術的解決手段である。
【0125】
これに加えて、各操作は特定の順番で示されているが、これらの操作は示される特定の順番又は順序で実行されなければならないものとして理解すべきではない。所定の環境では、マルチタスク及び並列処理は有利であり得る。同様に、上記の説明においては複数の詳細が含まれているが、これらの詳細は本開示の範囲を限定するものとして理解されるべきではない。単独な実施例において記載されているいくつかの特徴は、単一の実施例で組み合わせて実装されてもよい。逆には、単一の実施例の文脈に記載されている各種の特徴は、独立して又は適切な任意のサブ組み合わせとして複数の実施例において実装されてもよい。
【0126】
本主題は構造特徴及び/又は方法の論理動作に対応する表現で記載されているが、添付の特許請求の範囲により限定される主題は上記した特定の特徴又は動作に限定されるとは限らない。むしろ、上記の特定の特徴及び動作は特許請求の範囲を実現するための例示に過ぎない。
【0127】
本願は2020年4月2日に中国国家知識産権局に提出された出願番号が202010256356.7の優先権を主張しており、その全内容は引用により全ての目的のためにここに組み込まれている。