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特許7594059仮想空間サービス管理装置及び仮想空間サービス管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】仮想空間サービス管理装置及び仮想空間サービス管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241126BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2023129915
(22)【出願日】2023-08-09
(62)【分割の表示】P 2022142842の分割
【原出願日】2022-09-08
(65)【公開番号】P2024038992
(43)【公開日】2024-03-21
【審査請求日】2023-08-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100114937
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 裕幸
(72)【発明者】
【氏名】川本 大功
【審査官】加舎 理紅子
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-008774(JP,A)
【文献】特開2015-122075(JP,A)
【文献】特表2014-529792(JP,A)
【文献】特表2011-528834(JP,A)
【文献】特開2002-063124(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0172133(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
H04L 67/00 - 67/75
G06T 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の異なる仮想空間サービスをそれぞれ提供する複数の仮想空間サーバに登録されている一のユーザについて仮想空間サービス毎のユーザ識別情報と管理用ユーザ識別情報とを関連付けるユーザ管理情報を、複数の異なる前記ユーザ毎に記憶するユーザ管理情報記憶部と、
各仮想空間サーバから、各仮想空間サービスを現在利用中のユーザについて仮想空間サービス毎のユーザ識別情報及び当該ユーザ識別情報が示すユーザの活動情報を取得するユーザ活動情報取得部と、
管理用ユーザ識別情報毎に、前記ユーザ活動情報取得部により取得するユーザの活動情報に基づいて2つ以上の仮想空間サービスを同時に利用中のユーザの活動状況を示す複数サービス利用ユーザ情報を記憶する複数サービス利用ユーザ情報記憶部と、
を備える仮想空間サービス管理装置。
【請求項2】
前記ユーザ活動情報取得部は、各仮想空間サーバから、各仮想空間サービスを現在利用中のユーザについて仮想空間サービス毎のユーザ識別情報及び当該ユーザ識別情報が示すユーザの現在の活動内容を示す活動情報を取得し、
前記複数サービス利用ユーザ情報記憶部は、前記複数サービス利用ユーザ情報に、前記ユーザ活動情報取得部により取得するユーザの活動情報を含める、
請求項1に記載の仮想空間サービス管理装置。
【請求項3】
前記ユーザ管理情報記憶部は、前記一のユーザの前記ユーザ管理情報において、複数の異なる仮想空間サービスで同時に利用可能なアバターのアバター識別情報をさらに管理用ユーザ識別情報に関連付ける、
請求項2に記載の仮想空間サービス管理装置。
【請求項4】
管理用ユーザ識別情報毎に、複数の異なる仮想空間サービスで同時に利用可能なアバターの利用条件を記憶するアバター利用条件記憶部と、
各仮想空間サーバから取得した前記活動情報と制御対象ユーザに対応する前記利用条件とに基づいて当該制御対象ユーザの前記アバターの利用を制御する制御部と、をさらに備える、
請求項3に記載の仮想空間サービス管理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記制御対象ユーザの前記アバターを同時に利用中の仮想空間サービス数が仮想空間サービス同時利用下限数を下回る場合に、前記制御対象ユーザの前記アバターを現在利用中の仮想空間サービスにおいて当該アバターの利用を継続させる、
請求項4に記載の仮想空間サービス管理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記制御対象ユーザの前記アバターを同時に利用中の仮想空間サービス数が仮想空間サービス同時利用下限数を下回る場合に、前記制御対象ユーザの前記アバターを現在利用中の仮想空間サービスにおいて当該アバターの利用を停止させる代わりに、前記制御対象ユーザの前記アバターを現在利用していない仮想空間サービスにおいて当該アバターの利用を開始させる、
請求項4に記載の仮想空間サービス管理装置。
【請求項7】
前記制御部は、仮想空間サービス毎の優先度に応じて、前記制御対象ユーザの前記アバターの利用を開始させる仮想空間サービスを決定する、
請求項6に記載の仮想空間サービス管理装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記制御対象ユーザの前記アバターを同時に利用中の仮想空間サービス数が仮想空間サービス同時利用上限数を上回る場合に、前記制御対象ユーザの前記アバターの新たな仮想空間サービスでの利用を許可しない、
請求項4に記載の仮想空間サービス管理装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記制御対象ユーザの前記アバターを同時に利用中の仮想空間サービス数が仮想空間サービス同時利用上限数を上回る場合に、前記制御対象ユーザの前記アバターの新たな仮想空間サービスでの利用を開始させる代わりに、前記制御対象ユーザの前記アバターを現在利用している仮想空間サービスにおいて当該アバターの利用を停止させる、
請求項4に記載の仮想空間サービス管理装置。
【請求項10】
前記制御部は、仮想空間サービス毎の優先度に応じて、前記制御対象ユーザの前記アバターの利用を停止させる仮想空間サービスを決定する、
請求項9に記載の仮想空間サービス管理装置。
【請求項11】
前記制御部は、各仮想空間サーバから取得した前記制御対象ユーザの前記活動情報に基づいて、前記制御対象ユーザの前記アバターを同時に利用中の複数の異なる仮想空間サービスのうち前記制御対象ユーザが前記アバターを操作不可能である仮想空間サービスを判定し、判定結果の仮想空間サービスにおいて前記制御対象ユーザの前記アバターを利用停止又はビジー状態にする、
請求項4に記載の仮想空間サービス管理装置。
【請求項12】
前記制御部は、各仮想空間サーバから取得した前記制御対象ユーザの前記活動情報に基づいて、前記制御対象ユーザの活動内容に一定の時間以上変化なしである仮想空間サービスを判定し、判定結果の仮想空間サービスにおける前記制御対象ユーザの前記アバターの利用を停止させる、
請求項4に記載の仮想空間サービス管理装置。
【請求項13】
前記制御部は、各仮想空間サーバから取得した前記制御対象ユーザの前記活動情報に基づいて、前記制御対象ユーザの前記アバターを同時に利用中の複数の異なる仮想空間サービスのうち、前記制御対象ユーザの主仮想空間サービスにおいて前記制御対象ユーザの前記アバターが利用停止された場合に、当該主仮想空間サービス以外の他の仮想空間サービスおける前記制御対象ユーザの前記アバターの利用を停止させる、
請求項4に記載の仮想空間サービス管理装置。
【請求項14】
前記制御部は、各仮想空間サーバから取得した前記制御対象ユーザの前記活動情報に基づいて、前記制御対象ユーザの主仮想空間サービスにおいて前記制御対象ユーザの前記アバターが利用開始された場合に、前記制御対象ユーザの前記アバターを現在利用していない仮想空間サービスにおいて当該アバターの利用を開始させる、
請求項4に記載の仮想空間サービス管理装置。
【請求項15】
各ユーザについて仮想空間サービス毎のユーザ識別情報及びアバター識別情報を関連付ける仮想空間サービス間関連付け情報がブロックチェーンを利用して記録されてあり、
前記制御部は、前記仮想空間サービス間関連付け情報を利用するスマートコントラクトを使用して、ユーザのアバターの利用の制御を行う、
請求項4から14のいずれか1項に記載の仮想空間サービス管理装置。
【請求項16】
情報処理装置が実行する仮想空間サービス管理方法であって、
複数の異なる仮想空間サービスをそれぞれ提供する複数の仮想空間サーバに登録されている一のユーザについて仮想空間サービス毎のユーザ識別情報と管理用ユーザ識別情報とを関連付けるユーザ管理情報を、複数の異なる前記ユーザ毎に記憶するユーザ管理情報記憶ステップと、
各仮想空間サーバから、各仮想空間サービスを現在利用中のユーザについて仮想空間サービス毎のユーザ識別情報及び当該ユーザ識別情報が示すユーザの活動情報を取得するユーザ活動情報取得ステップと、
管理用ユーザ識別情報毎に、前記ユーザ活動情報取得ステップにより取得するユーザの活動情報に基づいて2つ以上の仮想空間サービスを同時に利用中のユーザの活動状況を示す複数サービス利用ユーザ情報を記憶する複数サービス利用ユーザ情報記憶ステップと、
を含む仮想空間サービス管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想空間サービス管理装置及び仮想空間サービス管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザに対して仮想現実(Virtual Reality:VR)の空間(仮想空間)のサービス(仮想空間サービス)を提供するためのサービスシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された技術は、複数の仮想空間サービスを管理する仮想空間管理サーバが、仮想空間サーバからの問い合わせにより取得した利用者構成情報及び仮想空間構成情報に基づき、対応する仮想空間構成情報を変換し、問い合わせを行った仮想空間サーバに送信する利用者展開情報を生成する。これにより、複数の異なる仮想空間サービスに関し、ユーザおよびキャラクターの単一性を保証している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2000-285064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した特許文献1に記載された技術では、ユーザが複数の異なる仮想空間サービスにおいて同時に活動している状況を管理することまではできない。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、ユーザが複数の異なる仮想空間サービスにおいて同時に活動している状況を管理することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、複数の異なる仮想空間サービスをそれぞれ提供する複数の仮想空間サーバに登録されている一のユーザについて仮想空間サービス毎のユーザ識別情報と管理用ユーザ識別情報とを関連付けるユーザ管理情報を、複数の異なる前記ユーザ毎に記憶するユーザ管理情報記憶部と、各仮想空間サーバから、各仮想空間サービスを現在利用中のユーザについて仮想空間サービス毎のユーザ識別情報及び当該ユーザ識別情報が示すユーザの活動情報を取得するユーザ活動情報取得部と、管理用ユーザ識別情報毎に、前記ユーザ活動情報取得部により取得するユーザの活動情報に基づいて2つ以上の仮想空間サービスを同時に利用中のユーザの活動状況を示す複数サービス利用ユーザ情報を記憶する複数サービス利用ユーザ情報記憶部と、を備える仮想空間サービス管理装置である。
本発明の一態様は、上記の仮想空間サービス管理装置において、前記ユーザ活動情報取得部は、各仮想空間サーバから、各仮想空間サービスを現在利用中のユーザについて仮想空間サービス毎のユーザ識別情報及び当該ユーザ識別情報が示すユーザの現在の活動内容を示す活動情報を取得し、前記複数サービス利用ユーザ情報記憶部は、前記複数サービス利用ユーザ情報に、前記ユーザ活動情報取得部により取得するユーザの活動情報を含める、仮想空間サービス管理装置である。
本発明の一態様は、上記の仮想空間サービス管理装置において、前記ユーザ管理情報記憶部は、前記一のユーザの前記ユーザ管理情報において、複数の異なる仮想空間サービスで同時に利用可能なアバターのアバター識別情報をさらに管理用ユーザ識別情報に関連付ける、仮想空間サービス管理装置である。
本発明の一態様は、上記の仮想空間サービス管理装置において、管理用ユーザ識別情報毎に、複数の異なる仮想空間サービスで同時に利用可能なアバターの利用条件を記憶するアバター利用条件記憶部と、各仮想空間サーバから取得した前記活動情報と制御対象ユーザに対応する前記利用条件とに基づいて当該制御対象ユーザの前記アバターの利用を制御する制御部と、をさらに備える、仮想空間サービス管理装置である。
【0007】
本発明の一態様は、上記の仮想空間サービス管理装置において、前記制御部は、前記制御対象ユーザの前記アバターを同時に利用中の仮想空間サービス数が仮想空間サービス同時利用下限数を下回る場合に、前記制御対象ユーザの前記アバターを現在利用中の仮想空間サービスにおいて当該アバターの利用を継続させる、仮想空間サービス管理装置である。
本発明の一態様は、上記の仮想空間サービス管理装置において、前記制御部は、前記制御対象ユーザの前記アバターを同時に利用中の仮想空間サービス数が仮想空間サービス同時利用下限数を下回る場合に、前記制御対象ユーザの前記アバターを現在利用中の仮想空間サービスにおいて当該アバターの利用を停止させる代わりに、前記制御対象ユーザの前記アバターを現在利用していない仮想空間サービスにおいて当該アバターの利用を開始させる、仮想空間サービス管理装置である。
本発明の一態様は、上記の仮想空間サービス管理装置において、前記制御部は、仮想空間サービス毎の優先度に応じて、前記制御対象ユーザの前記アバターの利用を開始させる仮想空間サービスを決定する、仮想空間サービス管理装置である。
本発明の一態様は、上記の仮想空間サービス管理装置において、前記制御部は、前記制御対象ユーザの前記アバターを同時に利用中の仮想空間サービス数が仮想空間サービス同時利用上限数を上回る場合に、前記制御対象ユーザの前記アバターの新たな仮想空間サービスでの利用を許可しない、仮想空間サービス管理装置である。
本発明の一態様は、上記の仮想空間サービス管理装置において、前記制御部は、前記制御対象ユーザの前記アバターを同時に利用中の仮想空間サービス数が仮想空間サービス同時利用上限数を上回る場合に、前記制御対象ユーザの前記アバターの新たな仮想空間サービスでの利用を開始させる代わりに、前記制御対象ユーザの前記アバターを現在利用している仮想空間サービスにおいて当該アバターの利用を停止させる、仮想空間サービス管理装置である。
本発明の一態様は、上記の仮想空間サービス管理装置において、前記制御部は、仮想空間サービス毎の優先度に応じて、前記制御対象ユーザの前記アバターの利用を停止させる仮想空間サービスを決定する、仮想空間サービス管理装置である。
本発明の一態様は、上記の仮想空間サービス管理装置において、前記制御部は、各仮想空間サーバから取得した前記制御対象ユーザの前記活動情報に基づいて、前記制御対象ユーザの前記アバターを同時に利用中の複数の異なる仮想空間サービスのうち前記制御対象ユーザが前記アバターを操作不可能である仮想空間サービスを判定し、判定結果の仮想空間サービスにおいて前記制御対象ユーザの前記アバターを利用停止又はビジー状態にする、仮想空間サービス管理装置である。
本発明の一態様は、上記の仮想空間サービス管理装置において、前記制御部は、各仮想空間サーバから取得した前記制御対象ユーザの前記活動情報に基づいて、前記制御対象ユーザの活動内容に一定の時間以上変化なしである仮想空間サービスを判定し、判定結果の仮想空間サービスにおける前記制御対象ユーザの前記アバターの利用を停止させる、仮想空間サービス管理装置である。
本発明の一態様は、上記の仮想空間サービス管理装置において、前記制御部は、各仮想空間サーバから取得した前記制御対象ユーザの前記活動情報に基づいて、前記制御対象ユーザの前記アバターを同時に利用中の複数の異なる仮想空間サービスのうち、前記制御対象ユーザの主仮想空間サービスにおいて前記制御対象ユーザの前記アバターが利用停止された場合に、当該主仮想空間サービス以外の他の仮想空間サービスおける前記制御対象ユーザの前記アバターの利用を停止させる、仮想空間サービス管理装置である。
本発明の一態様は、上記の仮想空間サービス管理装置において、前記制御部は、各仮想空間サーバから取得した前記制御対象ユーザの前記活動情報に基づいて、前記制御対象ユーザの主仮想空間サービスにおいて前記制御対象ユーザの前記アバターが利用開始された場合に、前記制御対象ユーザの前記アバターを現在利用していない仮想空間サービスにおいて当該アバターの利用を開始させる、仮想空間サービス管理装置である。
【0008】
本発明の一態様は、上記の仮想空間サービス管理装置において、各ユーザについて仮想空間サービス毎のユーザ識別情報及びアバター識別情報を関連付ける仮想空間サービス間関連付け情報がブロックチェーンを利用して記録されてあり、前記制御部は、前記仮想空間サービス間関連付け情報を利用するスマートコントラクトを使用して、ユーザのアバターの利用の制御を行う、仮想空間サービス管理装置である。
【0009】
本発明の一態様は、情報処理装置が実行する仮想空間サービス管理方法であって、複数の異なる仮想空間サービスをそれぞれ提供する複数の仮想空間サーバに登録されている一のユーザについて仮想空間サービス毎のユーザ識別情報と管理用ユーザ識別情報とを関連付けるユーザ管理情報を、複数の異なる前記ユーザ毎に記憶するユーザ管理情報記憶ステップと、各仮想空間サーバから、各仮想空間サービスを現在利用中のユーザについて仮想空間サービス毎のユーザ識別情報及び当該ユーザ識別情報が示すユーザの活動情報を取得するユーザ活動情報取得ステップと、管理用ユーザ識別情報毎に、前記ユーザ活動情報取得ステップにより取得するユーザの活動情報に基づいて2つ以上の仮想空間サービスを同時に利用中のユーザの活動状況を示す複数サービス利用ユーザ情報を記憶する複数サービス利用ユーザ情報記憶ステップと、を含む仮想空間サービス管理方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザが複数の異なる仮想空間サービスにおいて同時に活動している状況を管理することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】一実施形態に係る仮想空間サービスシステムの構成例を示すブロック図である。
図2】一実施形態に係る仮想空間サービス管理装置の構成例を示すブロック図である。
図3】一実施形態に係るユーザ管理情報の構成例を示す図である。
図4】一実施形態に係る複数サービス利用ユーザ情報の構成例を示す図である。
図5】一実施形態に係る仮想空間サービス管理方法の手順の例を示すシーケンス図である。
図6】一実施形態に係る仮想空間サービスシステムの変形例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、一実施形態に係る仮想空間サービスシステムの構成例を示すブロック図である。図1において、仮想空間サービス管理装置1は、複数(n個、nは2以上の整数)の仮想空間サーバがそれぞれ提供する複数の異なる仮想空間サービス#1,#2,・・・,#nを管理するための情報処理を実行する。仮想空間サービス管理装置1は、インターネット等の通信ネットワークNWを介して、ユーザデバイス2や仮想空間サーバ3等の外部装置との間でデータを送受する。
【0013】
仮想空間サービスのユーザ(以下、単にユーザと称する)は、ユーザデバイス2を使用して、仮想空間サービスの提供を受ける。本実施形態では、仮想空間サービスとして、ユーザのユーザ識別情報(ユーザID)に関連付けられたアバターを仮想空間上に表示させるサービスを提供する。アバターは、ユーザの分身として仮想空間上に表示されるキャラクターである。ユーザは、ユーザデバイス2を使用して、仮想空間上の自分のアバターを移動させたり向きを変えたり等の所定の操作を行うことができる。
【0014】
ユーザデバイス2は、例えばヘッドマウントディスプレー(HMD)である。ヘッドマウントディスプレーは、装着者に対して、コンピューターグラフィックス(CG)により作られた仮想空間を、リアルな空間(実空間)のように見せることができる。また、ヘッドマウントディスプレーが備える各種センサーによって動きや傾きなどが検出され、装着者が仮想空間上を移動しているように見せたり、仮想空間上のオブジェクトを見る方向を変えたりすることができる。ユーザは、ヘッドマウントディスプレーが備える操作部を使用して、仮想空間上の自分のアバターを移動させたり向きを変えたり等の所定の操作を行うことができる。ヘッドマウントディスプレーが備える操作部は、例えば、ヘッドマウントディスプレー本体とは別個の装置として構成されるものであって、ヘッドマウントディスプレー本体との間で近距離無線通信を行う。
【0015】
なお、ユーザデバイス2は、仮想空間サービスを利用するための情報処理機能や表示機能や操作機能等を有するものであればよい。例えば、ユーザデバイス2は、スマートフォンやタブレット型のコンピュータ(タブレットPC)等の携帯端末装置であってもよい。例えば、ユーザデバイス2は、据置き型のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0016】
ユーザデバイス2は、通信ネットワークNWを介して、仮想空間サーバ3との間でデータを送受する。仮想空間サーバ3は、仮想空間サービスを提供するための情報処理を実行する。仮想空間サーバ3は、ユーザに対して仮想空間を見せるための仮想空間データをコンピューターグラフィックスにより生成する仮想空間処理を実行する。仮想空間データは、例えばヘッドマウントディスプレーで表示されることにより、コンピューターグラフィックスにより作られた仮想空間を装着者に対して実空間のように見せることができるデータである。仮想空間データは、仮想空間サーバ3からユーザのヘッドマウントディスプレー等のユーザデバイス2へ送信される。
【0017】
ユーザは、複数の仮想空間サーバ3がそれぞれ提供する複数の異なる仮想空間サービスに登録することができる。
【0018】
例えば、ユーザAは、2個の仮想空間サーバ3がそれぞれ提供する2個の仮想空間サービス#1,#2に登録している。したがって、ユーザAは、ユーザデバイス2を使用して、最大2個の仮想空間サービス#1,#2を同時に利用することができる。そして、ユーザAは、ユーザデバイス2を使用して、同時に、仮想空間サービス#1の仮想空間上に自分のアバターを表示させると共に仮想空間サービス#2の仮想空間上にも自分のアバターを表示させることができる。ユーザAは、ユーザデバイス2を使用して、同時に利用している仮想空間サービス#1,#2の各仮想空間上の自分のアバターを移動させたり向きを変えたり等の所定の操作を行うことができる。
【0019】
例えば、ユーザBは、m個の仮想空間サーバ3がそれぞれ提供するm個の仮想空間サービス#1,#3,・・・に登録している。したがって、ユーザBは、ユーザデバイス2を使用して、最大m個の仮想空間サービス#1,#3,・・・を同時に利用することができる。そして、ユーザBは、最大m個の仮想空間サービス#1,#3,・・・の各仮想空間上に自分のアバターを同時に表示させることができる。ユーザBは、ユーザデバイス2を使用して、同時に利用している最大m個の仮想空間サービス#1,#3,・・・の各仮想空間上の自分のアバターを移動させたり向きを変えたり等の所定の操作を行うことができる。
【0020】
図2は、本実施形態に係る仮想空間サービス管理装置1の構成例を示すブロック図である。図2において、仮想空間サービス管理装置1は、受付部101と、ユーザ活動情報取得部102と、制御部120と、記憶部200とを備える。
【0021】
仮想空間サービス管理装置1の各機能は、仮想空間サービス管理装置1がCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)及びメモリ等のコンピュータハードウェアを備え、CPUがメモリに格納されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。なお、仮想空間サービス管理装置1として、汎用のコンピュータ装置を使用して構成してもよく、又は、専用のハードウェア装置として構成してもよい。例えば、仮想空間サービス管理装置1は、インターネット等の通信ネットワークに接続されるサーバコンピュータを使用して構成されてもよい。また、仮想空間サービス管理装置1の各機能はクラウドコンピューティングにより実現されてもよい。また、仮想空間サービス管理装置1は、単独のコンピュータにより実現するものであってもよく、又は仮想空間サービス管理装置1の機能を複数のコンピュータに分散させて実現するものであってもよい。また、仮想空間サービス管理装置1として、例えばWWWシステム等を利用してウェブサイトを開設するように構成してもよい。
【0022】
受付部101は、ユーザのユーザデバイス2から送信された仮想空間サービス利用要求を受信することにより、当該ユーザからの仮想空間サービスの利用要求を受付ける。仮想空間サービス利用要求は、複数の異なる仮想空間サービス#1,#2,・・・,#nのうち少なくとも一の仮想空間サービスを利用することの要求である。仮想空間サービス利用要求は、利用要求対象の仮想空間サービスの識別情報(仮想空間サービスID)と、要求元ユーザの当該仮想空間サービスでのユーザIDとを有する。ユーザは、一の仮想空間サービス利用要求によって、一の仮想空間サービス又は複数の異なる仮想空間サービスの利用要求を行うことができる。
【0023】
ユーザ活動情報取得部102は、各仮想空間サーバ3から、各仮想空間サービス#1,#2,・・・,#nを現在利用中のユーザについて仮想空間サービス毎のユーザIDを取得する。仮想空間サービスを現在利用中のユーザは、当該仮想空間サービスを提供する仮想空間サーバ3に現在ログイン中のユーザである。
【0024】
また、ユーザ活動情報取得部102は、各仮想空間サービス#1,#2,・・・,#nから、各仮想空間サービスを現在利用中のユーザについて仮想空間サービス毎のユーザID及び現在の活動内容を示す第1活動情報を取得してもよい。例えば、第1活動情報は、ユーザが実際にユーザデバイス2を使用してアバターの操作を行っている時(実活動中)のアバターの活動内容である。実活動中のアバターの活動内容としては、例えば、ユーザが実際にアバターを操作してダンス等のパフォーマンスのライブ配信を行うことが挙げられる。例えば、第1活動情報は、ユーザが実際にはユーザデバイス2を使用してアバターの操作を行っていない時(非実活動中)のアバターの活動内容である。非実活動中のアバターの活動内容としては、例えば、アバターによるダンス等のパフォーマンスの録画を配信することが挙げられる。
【0025】
制御部120は、各仮想空間サーバ3から取得した第1活動情報と制御対象ユーザに対応する第1利用条件とに基づいて当該制御対象ユーザのアバターの利用を制御する。
【0026】
また、ユーザ活動情報取得部102は、各仮想空間サービス#1,#2,・・・,#nから、各仮想空間サービスにおいて仮想空間サービス利用要求の要求元ユーザの現在の利用状況(利用中か否か)を示す第2活動情報を取得する。
【0027】
制御部120は、各仮想空間サーバから取得した仮想空間サービス利用要求の要求元ユーザの第2活動情報と当該要求元ユーザに対応する第2利用条件とに基づいて当該仮想空間サービス利用要求の可否を判定する。
【0028】
記憶部200は、各種の情報を記憶する。記憶部200は、ユーザ管理情報201と、複数サービス利用ユーザ情報202と、利用条件203とを記憶する。
【0029】
図3は、本実施形態に係るユーザ管理情報201の構成例を示す図である。図3の例では、複数の異なるユーザ毎に、管理用ユーザIDと、仮想空間サービス毎のユーザIDと、アバターの識別情報(アバターID)とがユーザ管理情報201に格納される。
【0030】
管理用ユーザIDは、全ての仮想空間サービスに共通のユーザ管理用のユーザIDである。管理用ユーザIDは、仮想空間サービス管理装置1へのユーザ登録時に付与される。例えば、ユーザAには管理用ユーザID「管理用ユーザid_A」が付与されている。例えば、ユーザBには管理用ユーザID「管理用ユーザid_B」が付与されている。
【0031】
仮想空間サービス毎のユーザIDは、ユーザが登録している各仮想空間サービスにおけるユーザIDである。例えば、ユーザAは、2個の仮想空間サービス#1,#2に登録しているので、当該2個の仮想空間サービス#1,#2毎のユーザID「SUID_1A」,「SUID_2A」がユーザAの管理用ユーザID「管理用ユーザid_A」に関連付けてユーザ管理情報201に格納されている。例えば、ユーザBは、m個の仮想空間サービス#1,#3,・・・に登録しているので、当該m個の仮想空間サービス#1,#3,・・・毎のユーザID「SUID_1B」,「SUID_3B」,・・・がユーザBの管理用ユーザID「管理用ユーザid_B」に関連付けてユーザ管理情報201に格納されている。
【0032】
アバターIDは、複数の異なる仮想空間サービスで同時に利用可能なアバターのアバターIDである。例えば、ユーザAが2個の仮想空間サービス#1,#2で同時に利用可能なアバターのアバターID「アバターid_A」がユーザAの管理用ユーザID「管理用ユーザid_A」に関連付けてユーザ管理情報201に格納されている。例えば、ユーザBがm個の仮想空間サービス#1,#3,・・・で同時に利用可能なアバターのアバターID「アバターid_B」がユーザBの管理用ユーザID「管理用ユーザid_B」に関連付けてユーザ管理情報201に格納されている。
【0033】
図4は、本実施形態に係る複数サービス利用ユーザ情報202の構成例を示す図である。図4の例では、ユーザ毎に、管理用ユーザIDと、現在利用中の仮想空間サービス数と、現在利用中の仮想空間サービスにおける活動情報とが複数サービス利用ユーザ情報202に格納される。
【0034】
利用条件203は、ユーザ(管理用ユーザID)毎に、第1利用条件と第2利用条件とを有する情報である。第1利用条件は、複数の異なる仮想空間サービスで同時に利用可能なユーザのアバターの利用条件である。第2利用条件は、仮想空間サービス利用要求の要求元ユーザが複数の異なる仮想空間サービスを同時に利用するための利用条件である。
【0035】
次に図5を参照して本実施形態に係る仮想空間サービス管理方法について説明する。図5は、本実施形態に係る仮想空間サービス管理方法の手順の例を示すシーケンス図である。
【0036】
(ステップS101) 仮想空間サービス管理装置1のユーザ活動情報取得部102は、各仮想空間サーバ3から、各仮想空間サービス#1,#2,・・・,#nを現在利用中のユーザについて仮想空間サービス毎のユーザID及び現在の活動内容を示す第1活動情報を取得する。このユーザ活動情報取得部102の情報取得間隔は一定の間隔(例えば5分間隔)である。
【0037】
(ステップS102) ユーザ活動情報取得部102は、ステップS101で取得した仮想空間サービス毎のユーザIDに関連付けられている管理用ユーザIDを、ユーザ管理情報201から取得する。次いで、ユーザ活動情報取得部102は、ユーザ管理情報201から取得した管理用ユーザID毎に、ステップS101で取得した仮想空間サービス毎のユーザIDの個数を数える。次いで、ユーザ活動情報取得部102は、当該管理用ユーザID毎に、当該仮想空間サービス毎のユーザIDの個数を現在利用中の仮想空間サービス数として複数サービス利用ユーザ情報202に記録する。これにより、複数サービス利用ユーザ情報202において、各ユーザの現在利用中の仮想空間サービス数がユーザ活動情報取得部102の情報取得間隔(例えば5分間隔)で更新される。
【0038】
また、ユーザ活動情報取得部102は、ステップS101で仮想空間サービス毎のユーザIDと共に取得した第1活動情報を、該当の管理用ユーザIDに関連付けて複数サービス利用ユーザ情報202に記録する。これにより、複数サービス利用ユーザ情報202において、各ユーザの第1活動情報がユーザ活動情報取得部102の情報取得間隔(例えば5分間隔)で更新される。
【0039】
(ステップS103,S104) 仮想空間サービス管理装置1の制御部120は、複数サービス利用ユーザ情報202に記録された第1活動情報と制御対象ユーザに対応する第1利用条件とに基づいて当該制御対象ユーザのアバターの利用を制御する。制御対象ユーザは、仮想空間サービス管理装置1に登録された、全てのユーザであってもよく、又は一部のユーザであってもよい。例えば、制御対象ユーザは、所定数の仮想空間サービスを現在利用中のユーザであってもよい。具体的には、制御対象ユーザは、複数サービス利用ユーザ情報202において現在利用中の仮想空間サービス数が所定数以上であるユーザであってもよい。
【0040】
ここで、本実施形態に係るアバター利用制御方法について例を挙げて説明する。
【0041】
(アバター利用制御方法の例1)
アバター利用制御方法の例1において第1利用条件は、仮想空間サービス同時利用下限数である。第1利用条件の仮想空間サービス同時利用下限数は、制御対象ユーザのアバターを同時に利用中の仮想空間サービス数の下限数である。アバター利用制御方法の例1は、制御対象ユーザのアバターが少なくとも仮想空間サービス同時利用下限数以上の仮想空間サービスで同時に利用されていることが必要な場合などに適用される。
【0042】
制御部120は、複数サービス利用ユーザ情報202に記録された制御対象ユーザの第1活動情報から制御対象ユーザのアバターを同時に利用中の仮想空間サービス数を特定する。次いで、制御部120は、当該特定した仮想空間サービス数と制御対象ユーザの第1利用条件に示される仮想空間サービス同時利用下限数とを比較する。制御部120は、当該比較の結果、当該特定した仮想空間サービス数が当該仮想空間サービス同時利用下限数を下回る場合に、制御対象ユーザのアバターを現在利用中の仮想空間サービスにおいて当該アバターの利用を継続させる。例えば、制御部120は、当該特定した仮想空間サービス数が当該仮想空間サービス同時利用下限数を下回る場合、制御対象ユーザのアバターを現在利用中の仮想空間サービスから制御対象ユーザをログアウトさせないように、該当の仮想空間サーバ3へ制御情報を送信して指示する。これにより、制御対象ユーザは当該仮想空間サービスからログアウトできないので、当該仮想空間サービスにおいて制御対象ユーザのアバターの利用が継続されることになって制御対象ユーザのアバターを同時に利用中の仮想空間サービス数が保たれる。
【0043】
(アバター利用制御方法の例2)
アバター利用制御方法の例2において第1利用条件は、上記のアバター利用制御方法の例1と同様に、仮想空間サービス同時利用下限数である。アバター利用制御方法の例2は、上記のアバター利用制御方法の例1と同様に、制御対象ユーザのアバターが少なくとも仮想空間サービス同時利用下限数以上の仮想空間サービスで同時に利用されていることが必要な場合などに適用される。
【0044】
制御部120は、複数サービス利用ユーザ情報202に記録された制御対象ユーザの第1活動情報から制御対象ユーザのアバターを同時に利用中の仮想空間サービス数を特定する。次いで、制御部120は、当該特定した仮想空間サービス数と制御対象ユーザの第1利用条件に示される仮想空間サービス同時利用下限数とを比較する。制御部120は、当該比較の結果、当該特定した仮想空間サービス数が当該仮想空間サービス同時利用下限数を下回る場合に、制御対象ユーザのアバターを現在利用中の仮想空間サービスにおいて当該アバターの利用を停止させる代わりに、制御対象ユーザのアバターを現在利用していない仮想空間サービスにおいて当該アバターの利用を開始させる。例えば、制御部120は、当該特定した仮想空間サービス数が当該仮想空間サービス同時利用下限数を下回る場合、制御対象ユーザのアバターを現在利用中の仮想空間サービスから制御対象ユーザをログアウトさせるように該当の仮想空間サーバ3へ制御情報を送信して指示すると共に、制御対象ユーザが現在ログインしていない仮想空間サービスに制御対象ユーザをログインさせるように該当の仮想空間サーバ3へ制御情報を送信して指示する。これにより、制御対象ユーザは現在利用中の仮想空間サービスからログアウトされるが、制御対象ユーザが現在利用していない他の仮想空間サービスに制御対象ユーザがログインすることによって制御対象ユーザのアバターを同時に利用中の仮想空間サービス数が保たれる。
【0045】
なお、制御部120は、仮想空間サービス毎の優先度に応じて、制御対象ユーザのアバターの利用を開始させる仮想空間サービスを決定してもよい。仮想空間サービス毎の優先度は、予め、仮想空間サービス管理装置1に設定される。
【0046】
(アバター利用制御方法の例3)
アバター利用制御方法の例3において第1利用条件は、仮想空間サービス同時利用上限数である。第1利用条件の仮想空間サービス同時利用上限数は、制御対象ユーザのアバターを同時に利用中の仮想空間サービス数の上限数である。仮想空間サービス同時利用上限数が1に設定された場合は、制御対象ユーザのアバターが複数の仮想空間サービスで同時に利用されることが禁止される。一方、仮想空間サービス同時利用上限数が2以上に設定された場合は、制御対象ユーザのアバターが複数の仮想空間サービスで同時に利用できるが、同時に利用できる仮想空間サービス数が制限される。アバター利用制御方法の例3は、制御対象ユーザのアバターが同時に利用されている仮想空間サービス数を仮想空間サービス同時利用上限数以下に制限することが必要な場合などに適用される。
【0047】
制御部120は、複数サービス利用ユーザ情報202に記録された制御対象ユーザの第1活動情報から制御対象ユーザのアバターを同時に利用中の仮想空間サービス数を特定する。次いで、制御部120は、当該特定した仮想空間サービス数と制御対象ユーザの第1利用条件に示される仮想空間サービス同時利用上限数とを比較する。制御部120は、当該比較の結果、当該特定した仮想空間サービス数が当該仮想空間サービス同時利用上限数を上回る場合に、制御対象ユーザのアバターの新たな仮想空間サービスでの利用を許可しない。例えば、制御部120は、当該特定した仮想空間サービス数が当該仮想空間サービス同時利用上限数を上回る場合、制御対象ユーザが現在利用していない他の仮想空間サービスに制御対象ユーザをログインさせないように、該当の仮想空間サーバ3へ制御情報を送信して指示する。これにより、制御対象ユーザは新たな仮想空間サービスにログインできないので、制御対象ユーザのアバターを同時に利用中の仮想空間サービス数がこれ以上増えないようにすることができる。
【0048】
(アバター利用制御方法の例4)
アバター利用制御方法の例4において第1利用条件は、上記のアバター利用制御方法の例3と同様に、仮想空間サービス同時利用上限数である。アバター利用制御方法の例4は、上記のアバター利用制御方法の例3と同様に、制御対象ユーザのアバターが同時に利用されている仮想空間サービス数を仮想空間サービス同時利用上限数以下に制限することが必要な場合などに適用される。
【0049】
制御部120は、複数サービス利用ユーザ情報202に記録された制御対象ユーザの第1活動情報から制御対象ユーザのアバターを同時に利用中の仮想空間サービス数を特定する。次いで、制御部120は、当該特定した仮想空間サービス数と制御対象ユーザの第1利用条件に示される仮想空間サービス同時利用上限数とを比較する。制御部120は、当該比較の結果、当該特定した仮想空間サービス数が当該仮想空間サービス同時利用上限数を上回る場合に、制御対象ユーザのアバターの新たな仮想空間サービスでの利用を開始させる代わりに、制御対象ユーザのアバターを現在利用している仮想空間サービスにおいて当該アバターの利用を停止させる。例えば、制御部120は、当該特定した仮想空間サービス数が当該仮想空間サービス同時利用上限数を上回る場合、制御対象ユーザが現在ログインしていない他の仮想空間サービスに制御対象ユーザをログインさせるように該当の仮想空間サーバ3へ制御情報を送信して指示すると共に、制御対象ユーザのアバターを現在利用中の仮想空間サービスから制御対象ユーザをログアウトさせるように該当の仮想空間サーバ3へ制御情報を送信して指示する。これにより、制御対象ユーザは新たな仮想空間サービスにログインするが、制御対象ユーザが現在利用中の仮想空間サービスから制御対象ユーザがログアウトすることによって、制御対象ユーザのアバターを同時に利用中の仮想空間サービス数がこれ以上増えないようにすることができる。
【0050】
なお、制御部120は、仮想空間サービス毎の優先度に応じて、制御対象ユーザのアバターの利用を停止させる仮想空間サービスを決定してもよい。仮想空間サービス毎の優先度は、予め、仮想空間サービス管理装置1に設定される。
【0051】
(アバター利用制御方法の例5)
アバター利用制御方法の例5において第1利用条件は、アバターを操作可能な仮想空間サービスである。アバター利用制御方法の例5は、制御対象ユーザがアバターを操作可能な仮想空間サービスのみにアバターの利用を制限することが必要な場合などに適用される。
【0052】
制御部120は、複数サービス利用ユーザ情報202に記録された制御対象ユーザの第1活動情報に基づいて、制御対象ユーザのアバターを同時に利用中の複数の異なる仮想空間サービスのうち制御対象ユーザがアバターを操作不可能である仮想空間サービスを判定する。例えば、制御部120は、制御対象ユーザが一の仮想空間サービスでライブ配信等の実活動中である場合には、それ以外の他の仮想空間サービスでは制御対象ユーザはアバターを操作不可能であると判定する。次いで、制御部120は、当該判定の結果、制御対象ユーザがアバターを操作不可能である仮想空間サービスにおいて制御対象ユーザのアバターを利用停止又はビジー状態にする。例えば、制御部120は、制御対象ユーザがアバターを操作不可能である仮想空間サービスから制御対象ユーザをログアウトさせるように、該当の仮想空間サーバ3へ制御情報を送信して指示する。これにより、制御対象ユーザがアバターを操作不可能である仮想空間サービスにおいて制御対象ユーザのアバターが利用停止になる。例えば、制御部120は、制御対象ユーザがアバターを操作不可能である仮想空間サービスにおいて制御対象ユーザをビジー状態にさせるように、該当の仮想空間サーバ3へ制御情報を送信して指示する。これにより、制御対象ユーザがアバターを操作不可能である仮想空間サービスにおいて制御対象ユーザのアバターがビジー状態になる。ビジー状態では、例えばアバターを介する会話等のコミュニケーション機能が一時的に停止される。
【0053】
(アバター利用制御方法の例6)
アバター利用制御方法の例6において第1利用条件は、一定の時間内に活動内容に変化がある仮想空間サービスである。アバター利用制御方法の例6は、制御対象ユーザが仮想空間サービスを実際には利用していないのに仮想空間サービスにログインしっぱなしで放置されることへの対処などに適用される。
【0054】
制御部120は、複数サービス利用ユーザ情報202に記録された制御対象ユーザの第1活動情報に基づいて、制御対象ユーザの活動内容に一定の時間以上変化なしである仮想空間サービスを判定する。例えば、制御部120は、制御対象ユーザが一定の時間以上アバターの実活動を行っていない仮想空間サービスを判定してもよい。例えば、制御部120は、制御対象ユーザが一定の時間以上アバターの実活動及び非実活動を行っていない仮想空間サービスを判定してもよい。次いで、制御部120は、当該判定の結果、制御対象ユーザの活動内容に一定の時間以上変化なしである仮想空間サービスにおける制御対象ユーザのアバターの利用を停止させる。例えば、制御部120は、制御対象ユーザの活動内容に一定の時間以上変化なしである仮想空間サービスから制御対象ユーザをログアウトさせるように、該当の仮想空間サーバ3へ制御情報を送信して指示する。これにより、制御対象ユーザの活動内容に一定の時間以上変化なしである仮想空間サービスにおいて制御対象ユーザのアバターが利用停止になる。
【0055】
(アバター利用制御方法の例7)
アバター利用制御方法の例7において第1利用条件は、主仮想空間サービスが利用されていることである。アバター利用制御方法の例7は、制御対象ユーザが主仮想空間サービスを利用している場合のみに他の仮想空間サービスの利用を制限したいときなどに適用される。主仮想空間サービスは、ユーザ毎に、予め仮想空間サービス管理装置1に設定される。
【0056】
制御部120は、複数サービス利用ユーザ情報202に記録された制御対象ユーザの第1活動情報に基づいて、制御対象ユーザのアバターを同時に利用中の複数の異なる仮想空間サービスのうち、制御対象ユーザの主仮想空間サービスにおいて制御対象ユーザのアバターが利用停止されたかを判定する。例えば、制御部120は、制御対象ユーザが主仮想空間サービスからログアウトしたかを判定する。次いで、制御部120は、当該判定の結果、制御対象ユーザの主仮想空間サービスにおいて制御対象ユーザのアバターが利用停止された場合に、当該主仮想空間サービス以外の他の仮想空間サービスおける制御対象ユーザのアバターの利用を停止させる。例えば、制御部120は、制御対象ユーザの主仮想空間サービス以外の他の仮想空間サービスから制御対象ユーザをログアウトさせるように、該当の仮想空間サーバ3へ制御情報を送信して指示する。これにより、制御対象ユーザの主仮想空間サービスにおいて制御対象ユーザのアバターが利用停止された場合に、当該主仮想空間サービス以外の他の仮想空間サービスおける制御対象ユーザのアバターの利用も停止になる。
【0057】
制御対象ユーザのアバターの利用を停止させる対象の仮想空間サービスは、制御対象ユーザのアバターを同時に利用中の複数の異なる仮想空間サービスのうち、全ての仮想空間サービスであってもよく、又は一部の仮想空間サービスであってもよい。当該一部の仮想空間サービスは、制御対象ユーザが事前に指定してもよく、又は制御対象ユーザが利用停止時に指定してもよい。また、当該一部の仮想空間サービスは、制御部120が、制御対象ユーザの過去の主仮想空間サービスとの同時利用実績が少ないものから所定数を選択してもよい。
【0058】
(アバター利用制御方法の例8)
アバター利用制御方法の例8において第1利用条件は、上記のアバター利用制御方法の例7と同様に、主仮想空間サービスが利用されていることである。アバター利用制御方法の例8は、制御対象ユーザが主仮想空間サービスを利用している場合には他の仮想空間サービスも利用させたいときなどに適用される。主仮想空間サービスは、ユーザ毎に、予め仮想空間サービス管理装置1に設定される。
【0059】
制御部120は、複数サービス利用ユーザ情報202に記録された制御対象ユーザの第1活動情報に基づいて、制御対象ユーザの主仮想空間サービスにおいて制御対象ユーザのアバターが利用開始されたかを判定する。例えば、制御部120は、制御対象ユーザが主仮想空間サービスにログインしたかを判定する。次いで、制御部120は、当該判定の結果、制御対象ユーザの主仮想空間サービスにおいて制御対象ユーザのアバターが利用開始された場合に、制御対象ユーザのアバターを現在利用していない仮想空間サービスにおいて当該アバターの利用を開始させる。例えば、制御部120は、制御対象ユーザがログインしていない仮想空間サービスに制御対象ユーザをログインさせるように、該当の仮想空間サーバ3へ制御情報を送信して指示する。これにより、制御対象ユーザの主仮想空間サービスにおいて制御対象ユーザのアバターが利用開始された場合に、当該主仮想空間サービス以外の他の仮想空間サービスおける制御対象ユーザのアバターの利用も開始になる。
【0060】
制御対象ユーザのアバターの利用を開始させる対象の仮想空間サービスは、制御対象ユーザのアバターを利用していない仮想空間サービスのうち、全ての仮想空間サービスであってもよく、又は一部の仮想空間サービスであってもよい。当該一部の仮想空間サービスは、制御対象ユーザが事前に指定してもよく、又は制御対象ユーザが利用開始時に指定してもよい。また、当該一部の仮想空間サービスは、制御部120が、制御対象ユーザの過去の主仮想空間サービスとの同時利用実績が多いものから所定数を選択してもよい。
【0061】
以上が本実施形態に係るアバター利用制御方法の例の説明である。
【0062】
説明を図5に戻す。
(ステップS200) 仮想空間サービス管理装置1の受付部101は、ユーザのユーザデバイス2から送信された仮想空間サービス利用要求を受信することにより、当該ユーザ(要求元ユーザ)からの仮想空間サービスの利用要求を受付ける。仮想空間サービス利用要求は、複数の異なる仮想空間サービス#1,#2,・・・,#nのうち少なくとも一の仮想空間サービスを利用することの要求である。仮想空間サービス利用要求は、利用要求対象の仮想空間サービスの仮想空間サービスIDと、要求元ユーザの当該仮想空間サービスでのユーザIDとを有する。
【0063】
(ステップS201) 仮想空間サービス管理装置1のユーザ活動情報取得部102は、各仮想空間サービス#1,#2,・・・,#nから、各仮想空間サービスにおいて要求元ユーザの現在の利用状況(利用中か否か)を示す第2活動情報を取得する。
【0064】
(ステップS202) 仮想空間サービス管理装置1の制御部120は、各仮想空間サーバから取得した要求元ユーザの第2活動情報と要求元ユーザに対応する第2利用条件とに基づいて要求元ユーザの仮想空間サービス利用要求の可否を判定する。
【0065】
(ステップS203) 制御部120は、当該判定の結果に基づいて、当該仮想空間サービス利用要求に該当の仮想空間サーバ3へ、要求元ユーザの仮想空間サービスの利用の許可又は不許可を示す制御情報を送信する。
【0066】
(ステップS204) 制御部120は、要求元ユーザのユーザデバイス2へ、仮想空間サービス利用要求の可否の判定結果を応答する(仮想空間サービス利用応答)。
【0067】
ここで、本実施形態に係る仮想空間サービス利用制御方法について例を挙げて説明する。
【0068】
(仮想空間サービス利用制御方法の例1)
仮想空間サービス利用制御方法の例1において第2利用条件は、仮想空間サービス同時利用上限数である。第2利用条件の仮想空間サービス同時利用上限数は、制御対象ユーザの同時に利用中の仮想空間サービス数の上限数である。仮想空間サービス利用制御方法の例1は、要求元ユーザが同時に利用している仮想空間サービス数を仮想空間サービス同時利用上限数以下に制限することが必要な場合などに適用される。
【0069】
制御部120は、要求元ユーザの第2活動情報から要求元ユーザの同時に利用中の仮想空間サービス数を特定する。次いで、制御部120は、当該特定した仮想空間サービス数と要求元ユーザの第2利用条件に示される仮想空間サービス同時利用上限数とを比較する。制御部120は、当該比較の結果、当該特定した仮想空間サービス数が当該仮想空間サービス同時利用上限数を超える場合に、要求元ユーザの新たな仮想空間サービスの利用を許可しない。例えば、制御部120は、当該特定した仮想空間サービス数が当該仮想空間サービス同時利用上限数を超える場合、要求元ユーザが利用を要求する仮想空間サービスに要求元ユーザをログインさせないように、該当の仮想空間サーバ3へ制御情報を送信して指示する。これにより、要求元ユーザは利用を要求する仮想空間サービスにログインできないので、要求元ユーザの同時に利用中の仮想空間サービス数がこれ以上増えないようにすることができる。
【0070】
(仮想空間サービス利用制御方法の例2)
仮想空間サービス利用制御方法の例2において第2利用条件は、上記の仮想空間サービス利用制御方法の例1と同様に、仮想空間サービス同時利用上限数である。仮想空間サービス利用制御方法の例2は、上記の仮想空間サービス利用制御方法の例1と同様に、要求元ユーザが同時に利用している仮想空間サービス数を仮想空間サービス同時利用上限数以下に制限することが必要な場合などに適用される。
【0071】
制御部120は、要求元ユーザの第2活動情報から要求元ユーザの同時に利用中の仮想空間サービス数を特定する。次いで、制御部120は、当該特定した仮想空間サービス数と要求元ユーザの第2利用条件に示される仮想空間サービス同時利用上限数とを比較する。制御部120は、当該比較の結果、当該特定した仮想空間サービス数が当該仮想空間サービス同時利用上限数を超える場合に、要求元ユーザの新たな仮想空間サービスの利用を許可する代わりに、要求元ユーザが現在利用中の仮想空間サービスの利用を停止させる。例えば、制御部120は、当該特定した仮想空間サービス数が当該仮想空間サービス同時利用上限数を超える場合、要求元ユーザが利用を要求する仮想空間サービスに要求元ユーザをログインさせるように該当の仮想空間サーバ3へ制御情報を送信して指示すると共に、要求元ユーザが現在利用中の仮想空間サービスから要求元ユーザをログアウトさせるように該当の仮想空間サーバ3へ制御情報を送信して指示する。これにより、要求元ユーザは新たな仮想空間サービスにログインするが、要求元ユーザが現在利用中の仮想空間サービスから要求元ユーザがログアウトすることによって、要求元ユーザの同時に利用中の仮想空間サービス数がこれ以上増えないようにすることができる。
【0072】
なお、制御部120は、仮想空間サービス毎の優先度に応じて、要求元ユーザの利用を停止させる仮想空間サービスを決定してもよい。仮想空間サービス毎の優先度は、予め、仮想空間サービス管理装置1に設定される。
【0073】
上述した仮想空間サービス利用制御方法の例1,例2において、仮想空間サービスの利用は仮想空間サービスにおける実活動に限定してもよい。この場合、録画配信等の非実活動は、仮想空間サービス同時利用上限数の対象外である。
【0074】
以上が本実施形態に係るアバター利用制御方法の例の説明である。
【0075】
次に図6を参照して本実施形態に係る変形例を説明する。図6は、本実施形態に係る仮想空間サービスシステムの変形例を示すブロック図である。図6において図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
【0076】
図6に示す仮想空間サービスシステムでは、ブロックチェーンサービスシステム4を利用する。仮想空間サービス管理装置1は、通信ネットワークNWを介して、ブロックチェーンサービスシステム4との間でデータを送受する。ブロックチェーンサービスシステム4は、ブロックチェーン5を利用するサービスを提供する。ブロックチェーンサービスシステム4は、例えば、ブロックチェーン5を利用して各種の情報の管理を行う。例えば、ブロックチェーンサービスシステム4は、ブロックチェーン5を利用してNFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)の管理を行う。
【0077】
本変形例では、各ユーザについて仮想空間サービス毎のユーザID及びアバターIDを関連付ける仮想空間サービス間関連付け情報がブロックチェーン5を利用して予め記録される。仮想空間サービス管理装置1の制御部120は、仮想空間サービス間関連付け情報を利用するスマートコントラクトを使用して、各ユーザのアバターの利用の制御を行う。当該スマートコントラクトは、各仮想空間サーバ3から取得した第1活動情報と各ユーザに対応する第1利用条件とに基づいて、上述したアバター利用制御方法により各ユーザのアバターの利用を制御するように予め構成される。
【0078】
上述した実施形態によれば、ユーザが複数の異なる仮想空間サービスにおいて同時に活動している状況を管理することができるという効果が得られる。これにより、ユーザが複数の異なる仮想空間サービスを同時に利用する場合においてその利用を適切に制御することが可能になる。例えば、ユーザのアバターのユニーク性が重視されるライブ配信のような利用形態においては、ライブ配信をしている仮想空間サービス以外の他の仮想空間サービスでライブ配信と同一ユーザのアバターが活動すると、ライブ配信で当該アバターの活動を視聴をしているユーザに違和感を与える可能性がある。本実施形態によれば、そのようなアバターの活動を管理して適切に制御することができる。
【0079】
なお、これにより、例えば仮想空間サービスシステムにおける総合的なサービス品質の向上を実現することができることから、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「レジリエントなインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る」に貢献することが可能となる。
【0080】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0081】
また、上述した各装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0082】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0083】
1…仮想空間サービス管理装置、2…ユーザデバイス、3…仮想空間サーバ、4…ブロックチェーンサービスシステム、5…ブロックチェーン、101…受付部、102…ユーザ活動情報取得部、120…制御部、200…記憶部、NW…通信ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6