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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】データ伝送方法及びデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04L 47/41 20220101AFI20241126BHJP
   H04L 69/325 20220101ALI20241126BHJP
【FI】
H04L47/41
H04L69/325
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2023504859
(86)(22)【出願日】2021-07-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-21
(86)【国際出願番号】 CN2021105642
(87)【国際公開番号】W WO2022022263
(87)【国際公開日】2022-02-03
【審査請求日】2023-03-17
(31)【優先権主張番号】202010726636.X
(32)【優先日】2020-07-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010761609.6
(32)【優先日】2020-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】チイ,ユインレイ
(72)【発明者】
【氏名】ジョーン,チイウエン
(72)【発明者】
【氏名】ジュウ,ジーガーン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,カイ
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ジーンフオン
【審査官】羽岡 さやか
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111107641(CN,A)
【文献】国際公開第2019/029419(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第110557217(CN,A)
【文献】国際公開第2020/029893(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第109818704(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0014480(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/00-12/66
H04L 41/00-101/695
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信装置が実施するデータ伝送方法であって、当該方法は、
第1のデータストリームを生成するステップであって、前記第1のデータストリームは、複数のデータ符号ブロックを含み、
前記複数のデータ符号ブロックは、複数の第1のベースフレームを含み、各々の第1のベースフレームは、ベースフレームペイロードを含み、前記ベースフレームペイロードは、ベースフレームオーバーヘッド及び複数のサブクライアントサブスロットペイロードを含み、前記複数のサブクライアントサブスロットペイロードは、複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードを含み、前記複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードは、第1のサブクライアントインターフェイスのサービスデータを含む、ステップと、
第1のインターフェイスを使用することによって、前記第1のデータストリームを送信するステップと、を含み、
各々の第1のベースフレームは、第1の符号ブロック及び第2の符号ブロックをさらに含み、前記第1の符号ブロックは、前記第1のベースフレームのフレームヘッダを示すのに使用され、前記第2の符号ブロックは、前記第1のベースフレームのフレームトレーラを示すのに使用される、方法。
【請求項2】
前記第1のインターフェイスは、論理的に、Z個のサブクライアントインターフェイスに分割され、前記Z個のサブクライアントインターフェイスは、前記第1のサブクライアントインターフェイスを含み、Zは、1よりも大きい整数である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のインターフェイスは、FlexEクライアントインターフェイスである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のインターフェイスは、イーサネットインターフェイスである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のインターフェイスは、第1のFlexEクライアントインターフェイスであり、第1のインターフェイスを使用することによって、前記第1のデータストリームを送信する前記ステップは、
前記第1のFlexEクライアントインターフェイスと第1のFlexEインターフェイスとの間のスロットマッピング関係に基づいて、前記第1のFlexEクライアントインターフェイスを使用することによって、前記第1のデータストリームを送信するステップであって、前記第1のFlexEインターフェイスは、論理的に、複数のFlexEクライアントインターフェイスに分割され、前記複数のFlexEクライアントインターフェイスは、前記第1のFlexEクライアントインターフェイスを含む、ステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ベースフレームオーバーヘッドは、
前記ベースフレームのシーケンス番号、
サブクライアントサブスロットマッピングテーブル、
スロット調整要求情報、
スロット調整応答情報、
スロット有効性指示情報、
管理チャネル情報、及び、
ベースフレームオーバーヘッド検査情報、
のうちの1つ又は複数の情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のインターフェイスは、時間領域においてM個のサブスロットに分割され、前記M個のサブスロットの各々のスロット帯域幅は、Pであり、Pは、5ギガビット/秒(Gbp/s)よりも小さく、Mは、1よりも大きい整数である、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記M個のサブスロットは、X個の第1のベースフレームの中に均等に分配され、1つのベースフレームは、M/X個のサブスロットがスケジューリングされるたび毎にカプセル化され、各々のベースフレームペイロードは、M/X個のサブクライアントサブスロットペイロードを含み、Xは、1よりも大きい整数である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
当該方法は、
第2の通信装置が送信する第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルを受信するステップであって、前記第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、前記M個のサブスロットと前記Z個のサブクライアントインターフェイスとの間の第1のマッピング関係を示すのに使用され、各々のサブクライアントインターフェイスは、前記M個のサブスロットのうちの少なくとも1つにマッピングされる、ステップと、
前記第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルを保存するステップと、をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、M個のサブスロット識別子(sub-slot ID)へとZ個のサブユーザ識別子(sub-client ID)をマッピングすることによって、前記第1のマッピング関係を示し、前記Z個のsub-client IDは、前記Z個のサブクライアントインターフェイスを示すのに使用され、前記M個のsub-slot IDは、前記M個のサブスロットを示すのに使用される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のデータストリームは、イーサネットサービスを搬送するのに使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
第1のデータストリームを生成する前記ステップは、
物理コーディングサブレイヤー(PCS)から第1のイーサネットサービスデータストリームを取得するステップと、
前記第1のイーサネットサービスデータストリームをスライシングして、複数のイーサネットサービススライスを取得するステップと、
前記複数のサブクライアントサブスロットペイロードとして、前記複数のイーサネットサービススライスを前記ベースフレームペイロードにカプセル化するステップと、を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のイーサネットサービスデータストリームは、複数の64B/66B符号ブロック、複数の64B/65B符号ブロック、又は複数の256B/257B符号ブロックを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のデータストリームは、一定のビットレート(CBR)サービスを搬送するのに使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
第1のデータストリームを生成する前記ステップは、
第1のCBRサービスデータストリームをスライシングして、複数のCBRサービススライスデータを取得するステップであって、前記第1のCBRサービスデータストリームは、複数のCBRサービスフレームを含む、ステップと、
前記複数のCBRサービススライスデータを個別にスライシングし及びカプセル化して、複数のCBRサービススライスを取得するステップであって、各々のCBRサービススライスは、前記CBRサービススライスデータ及びカプセル化情報を含む、ステップと、
前記複数のCBRサービススライスに基づいて、前記複数のサブクライアントサブスロットペイロードを取得するステップと、
前記複数のサブクライアントサブスロットペイロードを前記ベースフレームペイロードにカプセル化するステップと、を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のデータストリームは、複数の64B/66B符号ブロック、複数の64B/65B符号ブロック、又は複数の256B/257B符号ブロックを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のサブクライアントインターフェイスは、前記第1のインターフェイスのW個のサブスロットにマッピングされ、第1のデータストリームを生成する前記ステップは、
前記W個のサブスロットに前記複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードをそれぞれマッピングするステップであって、Wは、1よりも大きい整数である、ステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の通信装置は、受信側に第2のサブクライアントインターフェイスを含み、第1のデータストリームを生成する前記ステップは、
前記第2のサブクライアントインターフェイスの複数の第2のサブクライアントサブスロットペイロードを取得するステップと、
前記第2のサブクライアントインターフェイスと前記第1のサブクライアントインターフェイスとの間のサブスロット交差接続関係に基づいて、前記複数の第2のサブクライアントサブスロットペイロードを処理して、前記複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードを取得するステップと、
前記複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードを前記ベースフレームペイロードにカプセル化するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記第2のサブクライアントインターフェイスの複数の第2のサブクライアントサブスロットペイロードを取得する前記ステップは、
前記受信側にある第2のインターフェイスの第3のデータストリームを取得し、そして、第2のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルに基づいて、前記第3のデータストリームから前記複数の第2のサブクライアントサブスロットペイロードをデマッピングするステップであって、前記第2のインターフェイスは、時間領域においてA個のサブスロットに分割され、前記第2のインターフェイスは、B個のサブクライアントインターフェイスに論理的に分割され、前記B個のサブクライアントインターフェイスは、前記第2のサブクライアントインターフェイスを含み、前記第2のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、前記A個のサブスロットと前記B個のサブクライアントインターフェイスとの間の第2のマッピング関係を示すのに使用され、A及びBの双方は、1よりも大きい整数である、ステップを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
第1の通信装置であって、
請求項1乃至19のうちのいずれか1項に記載の方法における送信操作及び/又は受信操作を実行するように構成されるトランシーバーユニット、及び、
請求項1乃至19のうちのいずれか1項に記載の方法における送信及び受信以外の操作を実行するように構成される処理ユニット、を含む、
第1の通信装置。
【請求項21】
コンピュータプログラムであって、プロセッサが当該コンピュータプログラムを実行するときに、請求項1乃至19のうちのいずれか1項に記載の方法を実施する、コンピュータプログラム。
【請求項22】
第2の通信装置及び請求項20に記載の前記第1の通信装置を含み、請求項1乃至19のうちのいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
この出願は、2020年7月25日付で出願された"データ伝送方法及びデバイス"と題する中国特許出願第202010726636.X号及び2020年7月31日付で出願された"データ伝送方法及びデバイス"と題する中国特許出願第202010761609.6号に基づく優先権を主張し、それらの内容は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
本発明の複数の実施形態は、通信技術の分野に関し、具体的には、データ伝送方法及びデバイスに関し、より具体的には、イーサネットインターフェイス又はフレキシブルイーサネットインターフェイス及びデバイスの中でデータを伝送する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
フレキシブルイーサネット(英文: Flex Ethernet, FlexE)技術は、サービス分離及びネットワークスライシングを実装するためのインターフェイス技術として近年急速に開発され、主要な標準化機構によって広く受け入れられている。光インターネットフォーラム(Optical Internet Forum, OIF)は、FlexE標準を発表している。FlexE技術においては、IEEE 802.3に基づいて、(また、英語ではFlexE Shim層と称されてもよい)フレキシブルイーサネットプロトコル層を導入して、(また、英語ではPHYと称されてもよい)物理リンク層からメディアアクセス制御(英文: Medium Access Control, MAC)層を切り離す。このように、柔軟なレートマッチングを実装する。時分割多重化(英文: Time Division Multiplexing, TDM)分配メカニズムに基づいて、Flex Shimは、スロットに基づく複数の異なるサブチャネルへと、複数のFlexEクライアント(英文: client)のデータをスケジューリングし及び分配して、伝送パイプ帯域幅の強力な分離を実装する。1つ又は複数のスロットへと、ある1つのサービスデータストリームを割り当ててもよい。このように、さまざまなレートのサービスのマッチングを実装する。
【0004】
既存のFlexEインターフェイス技術は、イーサネットインターフェイスのレートが固定されているという問題をある程度まで解決し、クライアント交差接続技術は、パケット転送遅延が過度に大きいという問題を解決する。ところが、従来の技術によって(例えば、10[Mbps]等の)低レートサービスを搬送するときに、比較的深刻なチャネル帯域幅の浪費が生起する。
【発明の概要】
【0005】
この出願は、データ伝送方法、通信装置、ネットワークデバイス、通信システム、記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品を提供して、FlexE技術に基づいてサービスを搬送するときに帯域幅の浪費が比較的深刻になるという現時点での問題を解決する。この出願のそれらの複数の技術的解決方法によれば、チャネル帯域幅の利用率を大幅に改善することが可能であり、特に、(例えば、メガビット低レートサービス等の)低レートサービスを搬送するときに、チャネル帯域幅の利用率を有意に改善することが可能であり、それにより、帯域幅の浪費を回避する。さらに、この出願においては、精細な粒度のサービスフレームのフレーム構造を新たに定義し、それによって、イーサネット(英文: Ethernet, ETH)インターフェイスを使用することによって、時分割多重化モードでサービスデータを伝送することが可能である。したがって、標準FlexEモードをサポートしていない一般的なイーサネットインターフェイスであっても、イーサネットインターフェイスの帯域幅を効果的に使用することが可能であり、帯域幅分離を実装する。
【0006】
第1の態様によれば、この出願は、第1の通信装置が実装するデータ伝送方法を提供し、その方法は、
第1のデータストリームを生成するステップであって、前記第1のデータストリームは、複数のデータ符号ブロックを含み、
前記複数のデータ符号ブロックは、複数の第1のベースフレームを含み、各々の第1のベースフレームは、ベースフレームペイロードを含み、前記ベースフレームペイロードは、ベースフレームオーバーヘッド及び複数のサブユーザ(sub-client)サブクライアントサブスロットペイロードを含み、前記複数のサブクライアントサブスロットペイロードは、複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードを含み、前記複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードは、第1のサブクライアントインターフェイスのサービスデータを含む、ステップと、
第1のインターフェイスを使用することによって、前記第1のデータストリームを送信するステップと、を含む。
【0007】
選択的に、前記第1のインターフェイスは、論理的に、Z個のサブクライアントインターフェイスに分割され、前記Z個のサブクライアントインターフェイスは、前記第1のサブクライアントインターフェイスを含む。
【0008】
選択的に、前記第1のインターフェイスは、FlexEクライアントインターフェイスである。
【0009】
選択的に、前記第1のインターフェイスは、イーサネットインターフェイスである。
【0010】
選択的に、前記第1のインターフェイスは、第1のFlexEクライアントインターフェイスであり、前記第1の通信装置は、送信側にある第1のFlexEインターフェイスをさらに含み、第1のインターフェイスを使用することによって、前記第1のデータストリームを送信する前記ステップは、
前記第1のFlexEクライアントインターフェイスと前記第1のFlexEインターフェイスとの間のスロットマッピング関係に基づいて、前記第1のFlexEインターフェイスを使用することによって、前記第1のデータストリームを送信するステップであって、前記第1のFlexEインターフェイスは、論理的に、複数のFlexEクライアントインターフェイスに分割され、前記複数のFlexEクライアントインターフェイスは、前記第1のFlexEクライアントインターフェイスを含む、ステップを含む。
【0011】
選択的に、各々の第1のベースフレームは、第1の符号ブロック及び第2の符号ブロックをさらに含み、前記第1の符号ブロックは、前記第1のベースフレームのフレームヘッダを示すのに使用され、前記第2の符号ブロックは、前記第1のベースフレームのフレームトレーラを示すのに使用される。
【0012】
選択的に、前記第1の符号ブロックは、S符号ブロックであり、前記第2の符号ブロックは、T符号ブロックである。
【0013】
選択的に、前記第1の符号ブロックは、第1の指示フィールド及び第1のデータフィールドを含み、前記第1の指示フィールドは、前記フレームヘッダを示すのに使用され、前記第1のデータフィールドは、前記ベースフレームペイロードの一部のデータを搬送するのに使用される。
【0014】
選択的に、前記第2の符号ブロックは、第2の指示フィールド及び第2のデータフィールドを含み、前記第2の指示フィールドは、前記フレームトレーラを示すのに使用され、前記第2のデータフィールドは、前記ベースフレームペイロードの一部のデータを搬送するのに使用される。
【0015】
選択的に、前記第1の符号ブロック及び前記第2の符号ブロックのフォーマットは、IEEE 802.3標準において定義される符号ブロックフォーマットにしたがう。
【0016】
選択的に、前記ベースフレームオーバーヘッドは、
前記ベースフレームのシーケンス番号、
サブクライアントサブスロットマッピングテーブル、
スロット調整要求、
スロット調整応答、
スロット有効性指示、
管理チャネル情報、及び、
ベースフレームオーバーヘッド検査情報、
のうちの1つ又は複数の情報を含む。
【0017】
選択的に、前記第1のインターフェイスは、時間領域においてM個のサブスロットに分割され、Mは、1よりも大きい整数である。
【0018】
選択的に、前記M個のサブスロットの各々のスロット帯域幅は、Pであり、Pは、5ギガビット/秒Gbp/sよりも小さい。
【0019】
選択的に、前記M個のサブスロットは、X個の第1のベースフレームの中に均等に分配され、1つのベースフレームは、M/X個のサブスロットがスケジューリングされるたび毎にカプセル化され、各々のベースフレームペイロードは、M/X個のサブクライアントサブスロットペイロードを含み、Xは、1よりも大きい整数である。
【0020】
選択的に、前記第1のインターフェイスの伝送レートは、N[Gbp/s]であり、Nは、1以上である。
【0021】
選択的に、当該方法は、
第2の通信装置が送信する第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルを受信するステップであって、前記第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、前記M個のサブスロットと前記Z個のサブクライアントインターフェイスとの間の第1のマッピング関係を示すのに使用され、各々のサブクライアントインターフェイスは、前記M個のサブスロットのうちの少なくとも1つにマッピングされる、ステップと、
前記第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルを保存するステップと、をさらに含む。
【0022】
選択的に、前記第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、M個のサブスロット識別子sub-slot IDへとZ個のサブユーザ識別子sub-client IDをマッピングすることによって、前記第1のマッピング関係を示し、前記Z個のsub-client IDは、前記Z個のサブクライアントインターフェイスを示すのに使用され、前記M個のsub-slot IDは、前記M個のサブスロットを示すのに使用される。
【0023】
選択的に、前記第2の通信装置は、制御管理デバイスである。
【0024】
選択的に、前記第2の通信装置は、転送装置である。
【0025】
選択的に、前記第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、前記ベースフレームオーバーヘッドの中で搬送されるか、又は、前記第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、前記M個のサブスロットのうちの指定されているサブスロットの中で搬送される。
【0026】
選択的に、前記第1のデータストリームは、イーサネットサービスを搬送するのに使用される。
【0027】
選択的に、第1のデータストリームを生成する前記ステップは、
物理コーディングサブレイヤー(英文: physical coding sublayer, PCS)から第1のイーサネットサービスデータストリームを取得するステップと、
前記第1のイーサネットサービスデータストリームをスライシングして、複数のイーサネットサービススライスを取得するステップと、
前記複数のサブクライアントサブスロットペイロードとして、前記複数のイーサネットサービススライスを前記ベースフレームペイロードにカプセル化するステップと、を含む。
【0028】
選択的に、前記第1のイーサネットサービスデータストリームは、少なくとも1つのOAM符号ブロックを含む。
【0029】
選択的に、前記第1のイーサネットサービスデータストリームは、複数の64B/66B符号ブロック、複数の64B/65B符号ブロック、又は複数の256B/257B符号ブロックを含む。
【0030】
選択的に、前記第1のデータストリームは、一定のビットレート(英文: constant bit rate, CBR)サービスを搬送するのに使用される。
【0031】
選択的に、第1のデータストリームを生成する前記ステップは、
第1のCBRサービスデータストリームをスライシングして、複数のCBRサービススライスデータを取得するステップであって、前記第1のCBRサービスデータストリームは、複数のCBRサービスフレームを含む、ステップと、
前記複数のCBRサービススライスデータを個別にスライシングし及びカプセル化して、複数のCBRサービススライスを取得するステップであって、各々のCBRサービススライスは、前記CBRサービススライスデータ及びカプセル化情報を含む、ステップと、
前記複数のCBRサービススライスに基づいて、前記複数のサブクライアントサブスロットペイロードを取得するステップと、
前記複数のサブクライアントサブスロットペイロードを前記ベースフレームペイロードにカプセル化するステップと、を含む。
【0032】
選択的に、各々のCBRサービススライスのスライス粒度は、iビットであり、前記第1のCBRサービスデータストリームをスライシングするときに、前記複数のCBRサービスフレームの内容を識別せず、iは、整数である。
【0033】
選択的に、各々のCBRサービススライスのスライス粒度は、j個の完全なCBRサービスフレームであり、jは、1以上の整数である。
【0034】
選択的に、前記CBRサービススライスは、前記CBRサービススライスデータを搬送するのに使用される第1のフィールドを含む。
【0035】
選択的に、前記カプセル化情報は、第2のフィールドを含み、前記第2のフィールドは、クロック周波数情報を搬送するのに使用される。
【0036】
選択的に、前記カプセル化情報は、第3のフィールドを含み、前記第3のフィールドは、運用保守管理(英文: operation, administration and maintenance, OAM)情報を搬送するのに使用される。
【0037】
選択的に、前記カプセル化情報は、第4のフィールドを含み、前記第4のフィールドは、前記CBRサービススライスのシーケンス番号を搬送するのに使用される。
【0038】
選択的に、前記CBRサービススライスの前記シーケンス番号は、スライス再構築のために使用される。
【0039】
選択的に、前記カプセル化情報は、第5のフィールドを含み、前記第5のフィールドは、ペイロード長さ情報を搬送するのに使用され、前記ペイロード長さ情報は、各々のCBRサービススライスの中で搬送される前記CBRサービススライスデータの有効長さである。
【0040】
選択的に、前記カプセル化情報は、第6のフィールドを含み、前記第6のフィールドは、パディングフィールドである。
【0041】
選択的に、前記カプセル化情報は、第7のフィールドを含み、前記第7のフィールドは、検査情報を搬送するのに使用される。
【0042】
選択的に、前記複数のCBRサービススライスに基づいて、前記複数のサブクライアントサブスロットペイロードを取得する前記ステップは、
前記複数のCBRサービススライスに対してイーサネットパケットカプセル化を実行して、第2のデータストリームを取得するステップであって、前記第2のデータストリームは、複数の符号ブロックを含む、ステップと、
各々のサブクライアントサブスロットペイロードの長さに基づいて、前記第2のデータストリームをスライシングして、前記複数のサブクライアントサブスロットペイロードを取得するステップと、を含む。
【0043】
選択的に、前記第2のデータストリームは、複数の64B/66B符号ブロック、複数の64B/65B符号ブロック、又は複数の256B/257B符号ブロックを含む。
【0044】
選択的に、前記第1のデータストリームは、OAM情報を搬送するのに使用される複数のOAM符号ブロックを含む。
【0045】
選択的に、前記複数のCBRサービススライスに基づいて、前記複数のサブクライアントサブスロットペイロードを取得する前記ステップは、
サブクライアントサブスロットペイロードとして各々のCBRサービススライスを直接的に使用するステップを含む。
【0046】
選択的に、前記第1のデータストリームは、複数の64B/66B符号ブロック、複数の64B/65B符号ブロック、又は複数の256B/257B符号ブロックを含む。
【0047】
選択的に、前記第1のサブクライアントインターフェイスは、前記第1のインターフェイスのW個のサブスロットにマッピングされ、第1のデータストリームを生成する前記ステップは、
前記W個のサブスロットに前記複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードをそれぞれマッピングするステップであって、Wは、1よりも大きい整数である、ステップを含む。
【0048】
選択的に、前記W個のサブスロットに前記複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードをそれぞれマッピングする前記ステップは、
前記第1のサブクライアントインターフェイスと前記W個のサブスロットとの間のマッピング関係に基づいて、且つ、前記第1のインターフェイスのスロットスケジューリング期間に基づいて、順次的に前記W個のサブスロットをスケジューリングするステップを含む。
【0049】
選択的に、前記第1の通信装置は、受信側に第2のサブクライアントインターフェイスを含み、第1のデータストリームを生成する前記ステップは、
前記第2のサブクライアントインターフェイスの複数の第2のサブクライアントサブスロットペイロードを取得するステップと、
前記第2のサブクライアントインターフェイスと前記第1のサブクライアントインターフェイスとの間のサブスロット交差接続関係に基づいて、前記複数の第2のサブクライアントサブスロットペイロードを処理して、前記複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードを取得するステップと、
前記複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードを前記ベースフレームペイロードにカプセル化するステップと、を含む。
【0050】
選択的に、前記第2のサブクライアントインターフェイスの複数の第2のサブクライアントサブスロットペイロードを取得する前記ステップは、
前記受信側にある第2のインターフェイスの第3のデータストリームを取得し、そして、第2のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルに基づいて、前記第3のデータストリームから前記複数の第2のサブクライアントサブスロットペイロードをデマッピングするステップであって、前記第2のインターフェイスは、時間領域においてA個のサブスロットに分割され、前記第2のインターフェイスは、B個のサブクライアントインターフェイスに論理的に分割され、前記B個のサブクライアントインターフェイスは、前記第2のサブクライアントインターフェイスを含み、前記第2のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、前記A個のサブスロットと前記B個のサブクライアントインターフェイスとの間の第2のマッピング関係を示すのに使用され、A及びBの双方は、整数である、ステップを含む。Aの値については、この出願におけるMの値の関連する説明を参照するべきである。
【0051】
選択的に、前記第2のインターフェイスは、イーサネットインターフェイスである。
【0052】
選択的に、前記第2のインターフェイスは、第2のFlexEクライアントインターフェイスである。
【0053】
選択的に、前記第1の通信装置は、前記受信側に第2のFlexEインターフェイスをさらに含み、第3のデータストリームを取得する前記ステップは、
前記第2のFlexEインターフェイスの第4のデータストリームを取得するステップであって、前記第2のFlexEインターフェイスは、複数のFlexEクライアントインターフェイスに論理的に分割され、前記複数のFlexEクライアントインターフェイスは、前記第2のFlexEクライアントインターフェイスを含む、ステップと、
前記第2のFlexEクライアントインターフェイスと前記第2のFlexEインターフェイスとの間のスロットマッピング関係に基づいて、前記第4のデータストリームから前記第3のデータストリームをデマッピングするステップであって、前記第3のデータストリームは、複数の第2のベースフレームを含み、前記複数の第2のベースフレームは、前記複数の第2のサブクライアントサブスロットペイロードを含む、ステップと、を含む。
【0054】
第2の態様によれば、この出願は、第1の通信装置を提供し、当該第1の通信装置は、
命令を格納するメモリ、及び、
前記メモリに接続されるプロセッサであって、前記プロセッサが前記命令を実行するときに、当該第1の通信装置が、第1の態様及び第1の態様の複数の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法を実行することを可能とする、プロセッサ、を含む。
【0055】
第3の態様によれば、この出願は、プログラム又は命令を含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、コンピュータがプログラム又は命令を実行するときに、そのコンピュータが、第1の態様及び第1の態様の複数の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法を実行することを可能とする。
【0056】
第4の態様によれば、この出願は、第1の通信装置及び第2の通信装置を含む通信システムを提供し、それらの第1の通信装置及び第2の通信装置は、第1の態様及び第1の態様の複数の選択的な実装のうちのいずれか1つにおける方法を実行するように構成される。
【0057】
第5の態様によれば、この出願は、プログラム又は命令を含むプログラム製品を提供し、コンピュータがプログラム又は命令を実行するときに、そのコンピュータが、第1の態様及び第1の態様の複数の可能な実装のうちのいずれか1つにおける方法を実行することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0058】
図1】フレキシブルイーサネットプロトコルに基づくFlexE汎用アーキテクチャの概略的な図である。
図2】(4つのPHYが集約される)4つの物理リンクインターフェイスにまたがるFlexEグループのスロット割当の概略的な図である。
図3】この出願にしたがったFlexE通信システムの適用シナリオの概略的な図である。
図4】この出願にしたがってFlexE技術を使用することによってデータを伝送する処理の概略的な図である。
図5】OIF IA-FLEXE-02.1規格にしたがった100GEインターフェイスのオーバーヘッドフレーム及びオーバーヘッドマルチフレームの構成の概略的な図である。
図6】N個の100G PHYを結合するときの複数のFlexEクライアントのスロット割当の概略的な図である。
図7】この出願にしたがったベースフレームカプセル化プロセスの概略的な図である。
図8】IEEE 802.3において定義される符号ブロックフォーマットである。
図9】この出願にしたがってサブクライアントインターフェイスに基づいて伝送されるデータの構成の概略的な図である。
図10】この出願にしたがったマルチフレームカプセル化フォーマットの概略的な図である。
図11】この出願にしたがったマルチフレームフォーマットを示す概略的な図である。
図12】この出願にしたがってイーサネットサービスのサブクライアントサブスロットペイロードを取得するための方法の概略的なフローチャートである。
図13】この出願にしたがってCBRサービスのサブクライアントサブスロットペイロードを取得するための方法の概略的なフローチャートである。
図14】この出願にしたがってCBRサービスのサブクライアントサブスロットペイロードを取得するための特定の方法の概略的なフローチャートである。
図15】この出願にしたがってCBRサービスのサブクライアントサブスロットペイロードを取得するための他の特定の方法の概略的なフローチャートである。
図16】この出願にしたがったデータ伝送方法の概略的な図である。
図17】この出願にしたがったサブクライアントサブスロットマッピングテーブルを構成するための方法の概略的な図である。
図18】この出願にしたがったサブクライアントサブスロットマッピングテーブルを構成するための他の方法の概略的な図である。
図19】この出願にしたがってサブクライアントサービスデータストリームを送信するための方法の概略的な図である。
図20A】この出願にしたがってFlexEインターフェイスに基づいてイーサネットサービスを伝送するための方法の概略的な図である。
図20B】この出願にしたがってFlexEインターフェイスに基づいてイーサネットービスを伝送するための方法の概略的な図である。
図20C】この出願にしたがってFlexEインターフェイスに基づいてイーサネットサービスを伝送するための方法の概略的な図である。
図21A】この出願にしたがってFlexEインターフェイスに基づいてCBRサービスを伝送するための方法の概略的な図である。
図21B】この出願にしたがってFlexEインターフェイスに基づいてCBRサービスを伝送するための方法の概略的な図である。
図21C】この出願にしたがってFlexEインターフェイスに基づいてCBRサービスを伝送するための方法の概略的な図である。
図22A】この出願にしたがってイーサネットインターフェイスに基づいてイーサネットサービスを伝送するための方法の概略的な図である。
図22B】この出願にしたがってイーサネットインターフェイスに基づいてイーサネットサービスを伝送するための方法の概略的な図である。
図22C】この出願にしたがってイーサネットインターフェイスに基づいてイーサネットサービスを伝送するための方法の概略的な図である。
図23A】この出願にしたがってイーサネットインターフェイスに基づいてCBRサービスを伝送するための方法の概略的な図である。
図23B】この出願にしたがってイーサネットインターフェイスに基づいてCBRサービスを伝送するための方法の概略的な図である。
図23C】この出願にしたがってイーサネットインターフェイスに基づいてCBRサービスを伝送するための方法の概略的な図である。
図24】この出願にしたがった通信装置の構成の概略的な図である。
図25】この出願にしたがった通信装置の構成の概略的な図である。
図26】この出願にしたがった通信装置の構成の概略的な図である。
図27】この出願にしたがった通信装置の構成の概略的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
この出願においては、"1"、"2"、"3"、"4"、"第1の"、"第2の"、"第3の"、及び"第4の"等の順序番号は、複数の異なる対象を判別するのに使用され、複数の対象の順序を限定することを意図してはいない。加えて、"含む"及び"有する"の語は、排他的ではない。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、又はデバイスは、記載されているステップ又はユニットには限定されず、記載されていないステップ又はユニットをさらに含んでもよい。
【0060】
この出願においては、"イーサネットインターフェイス"及び"ETHインターフェイス"の語は、互換的に使用されることが多く、"FlexEインターフェイス"及び"フレキシブルイーサネットインターフェイス"の語は、互換的に使用されることが多い。
【0061】
この出願においてFlexEに関する従来技術については、OIFが定義するFlexE規格IA OIF-FLEXE-01.0、IA OIF-FLEXE-02.0、又はIA OIF-FLEXE02.1の関連する説明を参照するべきである。その規格は、参照により、その全体がこの出願の中に組み込まれる。
【0062】
図1は、フレキシブルイーサネットプロトコルに基づくFlexE汎用アーキテクチャを図示している概略的な図である。図1に示されているように、FlexEグループは、4つのPHYを含む。FlexEクライアントは、FlexEグループの中の指定されているスロット(1つのスロット又は複数のスロット)の中で伝送されるクライアントデータストリームを表す。ある1つのFlexEグループは、複数のFlexEクライアントを搬送してもよい。ある1つのFlexEクライアントは、(また、MACクライアントと称されてもよい)1つ又は複数のユーザサービスデータストリームに対応してもよい。FlexE shim層は、FlexEクライアントからMACクライアントへのデータの適合及び変換を提供する。FlexEは、PHYのいずれかのグループの中の複数の異なるFlexEクライアントのマッピング及び伝送をサポートして、PHYボンディング、チャネル化、及びサブレート等の機能を実装してもよい。複数のPHYは、(また、英語では、FlexE groupと称されてもよい)ある1つのFlexEグループにまとめてグループ化され、その1つのFlexEグループは、FlexE shim層から分散され及びマッピングされる1つ又は複数のFlexEクライアントデータストリームを搬送する。ある1つの例として、100GE PHYを使用すると、FlexE shim層は、20スロットのデータ運搬チャネルへと、FlexEグループの中の各々の100GE PHYを分割してもよく、各々のスロットは、5[Gbps]の帯域幅に対応する。
【0063】
図2は、(4つのPHYが集約される)4つの物理リンクインターフェイスにまたがるFlexEグループのスロット割当の概略的な図である。図2に示されているように、各々のPHYは、20個のスロットを有する。したがって、そのFlexEグループは、20×4個のスロットを有する。図2に示されているように、説明のために、ある1つの例として、図1において4つのPHYを含むFlexEグループを使用し、それらの4つのPHYは、PHY A 1201、PHY B 1202、PHY C 1203、及びPHY D 1204である。そのFlexEグループは、(また、英語ではカレンダーと称されてもよい)スロット割り当てテーブルに対応する。そのFlexEグループの中に含まれる単一の物理リンクに対応するスロットマッピングテーブルは、(また、英語ではサブカレンダーと称されてもよい)サブスロット割り当てテーブルと称されてもよい。フレックスカレンダーは、1つ又は複数のサブカレンダーを含んでもよい。各々のサブカレンダーは、対応するFlexEクライアントに単一の物理リンクにおける20個のスロット(slot)をどのように割り当てるかを示してもよい。言い換えると、各々のサブカレンダは、単一の物理リンクにおける複数のスロットと複数のFlexEクライアントとの間の対応関係を示してもよい。図2に示されているように、各々のPHYは、その図の中のスロット0からスロット19までが表す20個のスロットに対応してもよい。図2は、PHY A 1201、PHY B 1202、PHY C 1203、及びPHY D 1204の各々に対応する20個のスロットの概略的な図である。
【0064】
図3は、この出願にしたがったFlexE通信システムの適用シナリオの概略的な図である。図3に示されているように、FlexE通信システム100は、ネットワークデバイス1、ネットワークデバイス2、ユーザ機器1、及びユーザ機器2を含む。ネットワークデバイス1は、中間ノードであってもよい。この場合には、ネットワークデバイス1は、他のネットワークデバイスを使用することによってユーザ機器1に接続される。ネットワークデバイス1は、エッジノードであってもよい。この場合には、ネットワークデバイス1は、ユーザ機器1に直接的に接続される。ネットワークデバイス1は、中間ノードであってもよい。この場合には、ネットワークデバイス1は、他のネットワークデバイスを使用することによってユーザ機器1に接続される。代替的に、ネットワークデバイス1は、エッジノードであってもよい。この場合には、ネットワークデバイス1は、ユーザ機器1に直接的に接続される。ネットワークデバイス2は、中間ノードであってもよい。この場合には、ネットワークデバイス2は、他のネットワークデバイスを使用することによってユーザ機器2に接続される。代替的に、ネットワークデバイス2は、エッジノードであってもよい。この場合には、ネットワークデバイス2は、ユーザ機器2に直接的に接続される。ネットワークデバイス1は、FlexEインターフェイス1を含み、ネットワークデバイス2は、FlexEインターフェイス2を含む。FlexEインターフェイス1は、FlexEインターフェイス2に隣接している。各々のFlexEインターフェイスは、送信ポート及び受信ポートを含み、ある1つのFlexEインターフェイスが複数のクライアントを搬送することが可能であり、論理インターフェイスとしてのFlexEインターフェイスが、複数の物理インターフェイスを含むことが可能であるという点で、従来のイーサネットインターフェイスとは異なる。図3に示されている順方向経路におけるサービスデータの流れの方向は、図3の中の実線の矢印によって示されている。逆方向経路におけるサービスデータの流れの方向は、図3の中の破線の矢印によって示されている。本発明のこの実施形態における伝送経路が順方向経路であるということを仮定すると、伝送経路におけるサービスデータの流れの方向は、ユーザ機器1→ネットワークデバイス1→ネットワークデバイス2→ユーザ機器2となる。
【0065】
図3は、2つのネットワークデバイス及び2つのユーザ機器のみを図示しているということを理解するべきである。そのネットワークは、いずれかの他の数のネットワークデバイス及びユーザ機器を含んでもよい。このことは、この出願のこの実施態様においては限定されない。図3に示されているFlexE通信システムは、ある1つの例であるにすぎず、この出願によって提供されるFlexE通信システムの適用シナリオは、図3に示されているシナリオには限定されない。この出願によって提供される技術的解決方法は、データ伝送のためにFlexE技術を使用するネットワークシナリオのすべてに適用可能である。
【0066】
図4を参照すると、さらに、図3に示されているネットワークデバイス1及びネットワークデバイス2がFlexE技術を使用することによってデータを伝送するプロセスを説明する。
【0067】
図4に示されているように、PHY1、PHY2、PHY3、及びPHY4を結合して、FlexEグループを形成する。ネットワークデバイス1及びネットワークデバイス2は、FlexEグループインターフェイスによって接続される、すなわち、FlexEインターフェイス1及びFlexEインターフェイス2によって接続される。FlexEグループインターフェイスは、また、FlexEインターフェイスと称されてもよい。FlexEグループインターフェイスは、物理インターフェイスのグループをボンディングすることによって形成される論理的なインターフェイスである。FlexEグループインターフェイスは、クライアント1からクライアント6までの合計で6つのクライアントを搬送する。クライアント1及びクライアント2のデータは、伝送のために、PHY1にマッピングされ、クライアント3のデータは、伝送のために、PHY2及びPHY3にマッピングされ、クライアント4のデータは、伝送のためにPHY3にマッピングされ、クライアント5及びクライアント6のデータは、伝送のためにPHY4にマッピングされる。異なるFlexEクライアントは、そのFlexEグループの中でマッピングされ及び伝送されて、ボンディング機能を実装する。
【0068】
FlexEグループ: FlexEグループは、また、ボンディンググループと称されてもよい。各々のFlexEグループの中に含まれる複数のPHYは、論理的な結合関係を有する。論理的な結合関係は、複数の異なるPHYが、物理的な接続関係を有しなくてもよいということを意味する。したがって、FlexEグループにおける複数のPHYは、物理的に独立していてもよい。FlexEにおけるネットワークデバイスは、PHYの番号を使用することによって、複数のPHYの論理的な結合を実装して、いずれのPHYがある1つのFlexEグループの中に含まれているかを識別することが可能である。例えば、各々のPHYは、1から254の間の番号によって識別されてもよい。0及び255は、予約されている番号である。ある1つのPHYの番号は、ネットワークデバイスにおけるある1つのインターフェイスに対応してもよい。2つの隣接するネットワークデバイスの間で同じ番号を使用して、同じPHYを識別する必要がある。ある1つのFlexEグループの中に含まれるPHYの番号は、必ずしも連続的ではない。通常は、2つのネットワークデバイスの間に1つのFlexEグループが存在するが、この出願は、2つのネットワークデバイスの間に1つのみのFlexEグループが存在することには限定されない、すなわち、代替的に、2つのネットワークデバイスの間に複数のFlexEグループが存在してもよい。ある1つのPHYは、少なくとも1つのクライアントを搬送するのに使用されてもよく、ある1つのクライアントは、少なくとも1つのPHYによって伝送されてもよい。
【0069】
FlexEクライアント: FlexEクライアントは、ネットワークのさまざまなユーザインターフェイス又は帯域幅に対応する。FlexEクライアントは、帯域幅要件に基づいて柔軟に構成されて、(10G、40G、nx25G、さらには非標準レートのデータストリーム等の)さまざまなレートでイーサネットMACデータストリームをサポートしてもよい。例えば、データストリームは、64b/66bコーディングモードでFlexE shim層に伝送されてもよい。同じFlexEグループが送信するクライアントは、同じクロックを共有する必要があり、割り当てられているスロットレートに基づいて、それらのクライアントを適応させる必要がある。この出願におけるFlexEクライアントインターフェイスは、対応するFlexEクライアントのサービスデータストリームを伝送するように構成される。FlexEクライアントインターフェイスは、論理インターフェイスである。各々のFlexEインターフェイスは、論理的に、1つ又は複数のFlexEクライアントインターフェイスに分割されてもよく、各々のFlexEインターフェイスは、時間領域において複数のスロットに分割されてもよく、各々のFlexEクライアントインターフェイスは、複数のスロットのうちの少なくとも1つを占有する。
【0070】
FlexE shim: FlexE shimは、従来のイーサネットアーキテクチャの中でMAC層とPHY層(PCSサブレイヤー)との間に挿入される追加的且つ論理的な層であり、カレンダーのスロット分配メカニズムに基づいてFlexE技術を実装するためのコアである。FlexE shimの主要な機能は、同じクロックに基づいてデータをスライシングし、スライシングされているデータをあらかじめ分割されているスロットにカプセル化し、そして、その次に、伝送のために、あらかじめ構成されているスロット割り当てテーブルに基づいて、FlexEグループの中の複数のPHYへとスロットをマッピングすることである。各々のスロットは、FlexEグループの1つのPHYにマッピングされる。
【0071】
カレンダー: カレンダーは、スロット割り当てテーブルであり、また、スロットテーブルと称されてもよい。FlexEグループは、カレンダーに対応する。ある1つのFlexEグループの中に含まれる単一の物理リンク(PHY)に対応するスロットマッピングテーブルは、サブスロット割り当てテーブル(英文: sub-calendar)と称されてもよい。FlexEカレンダーは、1つ又は複数のサブカレンダーを含んでもよい。各々のサブカレンダーは、対応するFlexEクライアントに単一の物理リンクにおける(英語では、slotと称されてもよい)20個のスロットをどのように割り当てるかを示してもよい。言い換えると、各々のサブカレンダーは、その単一の物理リンクにおける複数のスロットと複数のFlexEクライアントとの間の対応関係を示してもよい。現在の規格の中で定義されているように、2つのカレンダーは、各々のFlexEオーバーヘッドフレームの中で指定され、それぞれ、現在のアクティブスロットテーブル(Calender A)及びスタンバイスロットテーブル(Calender B)となる。
【0072】
FlexEは、物理インターフェイス伝送のための固定のフレームフォーマットを構築し、TDMスロットを分割する。上記で説明されているように、FlexE shim層は、オーバーヘッドフレーム及びオーバーヘッドマルチフレームを定義することによって、FlexEグループの中のクライアントとスロットとの間のマッピング関係及びカレンダー動作メカニズムを反映する。そのオーバーヘッドフレームは、また、フレキシブルイーサネットオーバーヘッドフレーム(英文: FlexE overhead frame)と称されてもよく、そのオーバーヘッドマルチフレームは、また、フレキシブルイーサネットオーバーヘッドマルチフレーム(英文: FlexE overhead Multiframe)と称されてもよいということに留意するべきである。FlexE shim層は、オーバーヘッドを使用することによって、帯域内管理チャネルを提供し、2つの相互接続されているFlexEインターフェイスの間の構成情報及び管理情報の伝送をサポートし、自己交渉及びリンクの確立を実装する。
【0073】
FlexEの各々のPHYにおけるデータは、例えば、1023×20個の66bペイロードデータ符号ブロックの間隔ごとにFlexE OHフレームの1つの66bオーバーヘッド符号ブロックを挿入するといったように、FlexEオーバーヘッド(overhead, OH)フレームの符号ブロックを周期的に挿入することによって整列される。FlexE実装合意によれば、FlexEグループは、各々のPHYにおいて、あらかじめ定められている時間間隔で、リモートPHYにFlexEオーバーヘッドフレームの64b/66b符号ブロックを送信し、8つの順次的に送信されるFlexEオーバーヘッドフレームの64b/66b符号ブロックは、1つのFlexEオーバーヘッドフレームを構成する。FlexEは、スロット割り当てテーブルを搬送するために、オーバーヘッドフレームの中に複数のフィールドのうちのいくつかを定義し、FlexEオーバーヘッドフレームを使用することによって、リモート通信デバイスにおいて、PHYにそのスロット割り当てテーブルを同期させて、2つの通信デバイスが、同じスロット割り当てテーブルを使用して、FlexEクライアントに対応するデータストリームを受信し及び送信することを保証する。具体的には、図5は、OIF IA-FLEXE-02.1規格にしたがった100GEインターフェイスのオーバーヘッドフレーム及びオーバーヘッドマルチフレームの構成の概略的な図である。1つのオーバーヘッドフレームは、8つのオーバーヘッドブロック(英文: overhead block)を有し、オーバーヘッドブロックは、また、オーバーヘッドスロット(英文: overhead slot)と称されてもよい。各々のオーバーヘッドブロックは、64B/66B符号ブロックであり、1023×20個のブロックの間隔ごとに一度現れるが、それらのオーバーヘッドブロックの中に含まれるフィールドは、異なっている。そのオーバーヘッドフレームの中では、第1のオーバーヘッドブロックは、制御キャラクター"0X4B"及び"O符号"キャラクター"0×5"を含み、データ伝送の際は、複数の相互接続されるFlexEインターフェイスの間でその制御キャラクターと"O符号"キャラクターを一致させることによって、第1のオーバーヘッドフレームを決定する。32個のオーバーヘッドフレームは、1つのオーバーヘッドマルチフレームを構成する。
【0074】
上記の説明の中で、図1乃至図5を参照して、フレキシブルイーサネットプロトコルに基づくFlexE汎用アーキテクチャ及び既存のFlexE技術に基づくデータの伝送のプロセスを説明している。現在のOIF FlexE規格は、50G/100G/200G/400Gインターフェイスフレームワークを定義し、N個のスロットは、スロットサイクル期間の中で複数の異なるレートのFlexEクライアントインターフェイスに割り当てられ、各々のスロットは、(以下では、5Gと称される)5[Gbps]のスロット帯域幅の粒度を有する。したがって、N=インターフェイスレート/5[Gbps]である。ある1つの例として100G PHYを使用すると、図6に示されているように、各々のPHYは、20個の5Gスロットを含み、N個のPHYを結合するときに、合計でN×20個の5Gスロットが存在する。したがって、各々のFlexEクライアントに割り当てられる帯域幅は、5Gの整数倍である必要があり、最小帯域幅は、5Gとなる、すなわち、少なくとも1つのスロットが割り当てられる。図6において、各々のスロットのスロット帯域幅は、5Gであり、x個のスロットは、FlexEクライアント#1に割り当てられ、y個のスロットは、FlexEクライアント#2に割り当てられ、…、z個のスロットは、FlexEクライアント#Mに割り当てられる。ところが、数多くの低いレートのサービスが、現在のアプリケーション層に存在する。例えば、ある銀行のある現金自動預払機(英文: automatic teller machine, ATM)サービスは、きわめて小さな帯域幅しか必要とせず、100[Mbps]のみを必要とする場合がある。この状況において、サービスを搬送するのに、(1つのスロットのみを占有する)最小の5G FlexEクライアントチャネルを使用する場合であっても、4.9Gの帯域幅を浪費し、サービス要件を正確に整合させることは不可能である。
【0075】
上記の技術的課題を解決するために、この出願は、既存のFlexEインターフェイス又は一般的なイーサネット物理インターフェイスに基づいて、細粒度サブクライアントインターフェイスを再定義する。複数の異なる低レートサービスの要件に基づいて、各々のサブクライアントインターフェイスのインターフェイスレートを柔軟に設定して、可能な限り帯域幅の浪費を回避することが可能である。さらに、この出願は、さらに、サブスロット交差接続技術を提供し、そして、帯域幅を完全に使用することに基づいて、デバイスにおけるスロット交差接続技術に基づく転送は、転送遅延を効果的に減少させることが可能である。
【0076】
この出願によって提供される複数の技術的解決方法を説明する前に、この出願におけるそれらの複数の技術的解決方法の理解を容易するために、この出願の中で使用される複数の技術的な用語のうちのいくつかを簡単に説明する。
【0077】
サブスロット: サブスロットは、また、既存のFlexEクライアントインターフェイスにおいて構成される(また、大きなスロット又は上位スロットと称されてもよい)スロット又は共通のETHインターフェイスの大きな帯域幅とは対照的に、下位スロットと称されてもよい。標準のFlexEクライアントインターフェイス又は共通のETHインターフェイスの場合には、各々のFlexEクライアントインターフェイス又はETHインターフェイスは、時間領域においてM個のサブスロットに分割され、各々のサブユーザインターフェイスは、データ伝送のために、少なくとも1つのサブスロットの帯域幅を占有する。
【0078】
FlexE sub-shim: サブスロット分配メカニズムに基づいて、同じサブクライアントのデータをスライシングし、事前の分割によってサブスロットペイロードとして得られるサブスロット(sub-slot)に、スライシングされているデータをカプセル化する。その次に、分割によって得られる各々のサブスロットは、あらかじめ取得されるサブクライアントサブスロットマッピングテーブルに基づいて、対応するFlexEクライアントインターフェイスにマッピングされる。各々のサブスロットは、1つのFlexEクライアントインターフェイスにマッピングされる。
【0079】
サブユーザ: サブクライアントは、ネットワークのさまざまなサブユーザインターフェイス又は帯域幅に対応する。複数の帯域幅要件に基づいて、複数のFlexEサブクライアントを柔軟に構成して、(10G、40G、nx25G、そして、さらには、非標準レートのデータストリーム等の)さまざまなレートのイーサネットMACデータストリームをサポートすることが可能である。例えば、64b/66b又は64b/65bトランスコーディング或いは256b/257bトランスコーディングモードで、FlexE sub-shim層にデータストリームを伝送することが可能である。
【0080】
サブユーザインターフェイス: サブユーザインターフェイスは、サブクライアントインターフェイスである。サブユーザインターフェイスは、また、サブスロットインターフェイス、下位サブスロットインターフェイス、サブスロットチャネル、又は下位スロットチャネルと称されてもよい。サブユーザインターフェイスは、既存のFlexEクライアントインターフェイス又は共通イーサネットインターフェイスに対する概念である。各々のFlexEクライアントインターフェイス又は共通イーサネットインターフェイスは、論理的に、複数のサブユーザインターフェイスに分割され、時間領域において、複数のサブスロットに分割される。各々のサブユーザインターフェイスは、データ伝送のために、少なくとも1つのサブスロットを占有する。各々のサブスロットのスロット帯域幅粒度は、通常、5[Gbps]よりも小さく、例えば、10[Mbps]乃至100[Mbps]の範囲にある任意の値であってもよく、それによって、より低いレートのサービスを搬送し、且つ、帯域幅を効果的に使用する。
【0081】
サブクライアントサブスロットペイロード: サブクライアントサブスロットペイロードは、同じサブクライアントのデータをスライシングすることによって得られるデータである。各々のスライスは、サブクライアントサブスロットペイロードとして、事前の分割によって得られるサブスロット(sub-slot)にカプセル化される。
【0082】
サブクライアントサブスロットマッピングテーブル: サブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、また、下位経路スロット割り当てテーブル、サブクライアントサブスロット割り当てテーブル、又は下位経路スロットマッピングテーブルと称されてもよい。サブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、各々のサブクライアントサブインターフェイス及びスロット位置に割り当てられるスロットの数を識別するのに使用される。
【0083】
ベースフレーム: ベースフレームは、この出願によって提供されるデータ構造であり、複数の異なるサブクライアントの複数のサービスデータストリームを搬送するのに使用される。各々のベースフレームは、ベースフレームペイロードを含む。ベースフレームペイロードは、ベースフレームオーバーヘッド及び下位スロットペイロード(すなわち、サブクライアントサブスロットペイロード)を含む。この出願においては、各々の下位スロットペイロードは、例えば、Yビット等の同じ長さを有する。各々の下位スロットペイロードは、複数の64b/66b符号ブロックであってもよい。さらに、データ伝送効率を改善するために、各々の下位スロットペイロードは、複数の64B/65B符号ブロック又は256B/257B符号ブロックであってもよく、複数の64B/65B符号ブロック又は256B/257B符号ブロックは、トランスコーディングアルゴリズムを使用することによって、PCSが符号化する複数の64B/66B符号ブロックをトランスコーディングし及び圧縮することによって取得されてもよく、トランスコーディングアルゴリズムは、例えば、64B/65Bトランスコーディング又は256B/257Bトランスコーディングであってもよい。ベースフレームオーバーヘッドは、オーバーヘッド情報を伝送するのに使用され、オーバーヘッド情報は、これらには限定されないが、
ベースフレームのシーケンス番号、
サブクライアントサブスロットマッピングテーブル、
スロット調整要求、
スロット調整応答、
スロット有効性指示、
管理チャネル情報、及び、
オーバーヘッド検査情報、
のうちの1つ又は複数の情報を含む。
【0084】
ベースフレームのシーケンス番号は、マルチフレーム全体の中のベースフレームの位置を識別するのに使用されてもよい。ベースフレームの中に含まれるサブスロットの数は、位置情報に基づいて知られていてもよい。サブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、各々の下位経路及びスロット位置に割り当てられるスロットの数を識別するのに使用されてもよい。スロット調整要求は、例えば、サブクライアントのスロットの調整に使用されるスロット調整要求を送信するのに使用される。スロット調整応答は、スロット調整要求の受信に対する応答である。スロット有効性指示は、スロットの調整が有効になるということを示す。管理メッセージチャネルは、ネットワーク要素管理メッセージを伝送するのに使用されてもよく、又は、サブクライアントサブスロットマッピングテーブル情報を伝送するのに使用されてもよい。オーバーヘッド検査情報は、ベースフレームオーバーヘッドを検査するのに使用される。検査アルゴリズムは、これらには限定されないが、CRC又はBIP等のビット誤り検出アルゴリズムであってもよい。サブクライアントサブスロットペイロードは、サブクライアントサブスロットマッピングテーブルに基づいて、複数の異なるサブクライアントインターフェイスのデータを搬送するのに使用される。各々のベースフレームは、ベースフレームヘッダの境界を定めるための符号ブロック及びベースフレームトレーラの境界を定めるための符号ブロックをさらに含む。
【0085】
図7は、この出願にしたがったある特定のベースフレームカプセル化フォーマットの概略的な図である。しかしながら、当業者は、そのベースフレームカプセル化フォーマットに対する限定として、図7を理解するべきではないということを理解することが可能である。図7に示されているように、IEEE 802.3において定義されるイーサネットフレームフォーマットとの間での互換性のために、ベースフレームは、/S/符号ブロック、/D/符号ブロック、及び/T/符号ブロックを使用することによってカプセル化される。/S/符号ブロックは、ベースフレームのフレームヘッダを示すのに使用される。/T/符号ブロックは、ベースフレームのフレームトレーラを示すのに使用される。(図7又は図8に示されているブロックペイロードフィールド等の)/D/符号ブロックのデータフィールドは、ベースフレームペイロードを搬送するのに使用される。/I/符号ブロックは、ベースフレームのレート適応のために使用されてもよい。ある特定の実装において、ベースフレームの中の各々の符号ブロックのフォーマットは、例えば、図8に示されているように、IEEE802.3において定義される符号ブロックフォーマットにしたがってもよい。ある特定の実装において、/S/符号ブロック及び/又は/T/符号ブロックの中の複数のデータフィールドのうちの一部又はすべて(block payload, BP)及び/D/符号ブロックの複数のデータフィールドは、共同して、ベースフレームペイロードを搬送し、S符号ブロックの中のBPは、選択的なフィールドであり、T符号は、7つの符号ブロックT0乃至T7のうちのいずれか1つであってもよい。
【0086】
図9は、この出願にしたがったサブユーザインターフェイスに基づいて伝送されるデータの構成の概略的な図である。図9に示されているように、帯域幅がN×5GであるFlexEクライアントインターフェイス又は共通ETHインターフェイスは、循環的な伝送のために、M個のサブスロットxに分割される。言い換えると、各々のサイクル期間は、M個のサブスロットとなる。サイクル期間は、また、サブユーザインターフェイスのサブスロットスケジューリング期間又はサブユーザインターフェイスのスロットスケジューリング期間と称されてもよい。ある特定の実装において、M個のサブスロットは、X個のベースフレームの中に均等に分配され、(M/X)個の下位スロットは、各々のベースフレームペイロードの中に搬入される。あらゆるX個のベースフレームは、また、1つのマルチフレームとして定義されてもよい。各々のサイクル期間において、1つのマルチフレームを伝送する。ある特定の実装において、イーサネットパケット伝送仕様によれば、マルチフレームの長さは、9600バイト以下である必要がある。
【0087】
この出願においては、各々のFlexEインターフェイスは、複数のFlexEクライアントインターフェイスに論理的に分割されてもよい。1つのFlexEクライアントインターフェイスは、複数のFlexEサブクライアントインターフェイスに論理的に分割されてもよく、1つのFlexEクライアントインターフェイスは、時間領域においてM個のサブスロットに分割されてもよい。複数の異なる帯域幅を有するFlexEクライアントインターフェイス及び複数の異なるFlexEサブクライアントインターフェイスの帯域幅のために、Mは、柔軟に構成されてもよい。例えば、図10は、この出願にしたがったマルチフレームカプセル化フォーマットの概略的な図である。図10を参照すると、各々の5G FlexEクライアントインターフェイスは、時間領域において480個のサブスロット(すなわち、M=480)に分割されてもよい。20個のベースフレーム、すなわち、1つのマルチフレームは、FlexEクライアントインターフェイスにおいて、(1つのスロットスケジューリング期間は、480個のサブスロットとなっている)各々のスロットスケジューリング期間の中で均等に分配される。この出願においては、ベースフレームは、英語でfgDuと名付けられる。各々のベースフレームは、24個のサブスロットを含む。ある特定の実施形態において、各々のサブスロットペイロードは、8つの66b圧縮符号ブロックを含んでもよい。ベースフレームについては、カプセル化のための/S/、/OH/、及び/T/符号ブロックのほかに、1つのベースフレームは、197個の66b符号ブロックを含んでもよい。レート適応のために、複数のベースフレームの間に/I/符号ブロックを追加してもよく、又は、FlexEクライアントインターフェイスの中で伝送されるOAM符号ブロックによって、/I/符号ブロックの一部を置き換えてもよい。/I/符号ブロック、すなわち、アイドル(idle)符号ブロックは、MAC層におけるレート適応のために使用される。
【0088】
ある特定の実装において、図11は、この出願にしたがったマルチフレームフォーマットを示す概略的な図である。図11は、さらに、図10に示されているマルチフレーム構成を説明するのに使用されてもよい。図11において説明されている細粒度スロット1から細粒度スロット480までは、サブスロット1からサブスロット480までに対応する。
【0089】
図11に示されているように、ある1つのマルチフレームは、480個のサブスロットを含み、各々のベースフレームは、24個のサブスロットを含み、各々のサブスロットは、8つの66b圧縮符号ブロック、すなわち、8つの65b符号ブロックを含む。符号ブロック圧縮プロセスは、図11に示されている。66b符号ブロックストリームにOAM符号ブロックを周期的に挿入した後に、符号ブロック圧縮を実行する。圧縮の後に、各々のサブスロットは、8つの65b符号ブロックを含む。ある特定の実装において、ベースフレームオーバーヘッドの中の複数のフィールドのうちのいくつかは、データを搬送するのに使用されてもよい。例えば、56ビットのみがベースフレームオーバーヘッドの中で必要とされる場合に、各々のベースフレームオーバーヘッドの残りの8ビットは、データを搬送するのに使用されてもよい。ある特定の実装において、フレームトレーラを識別するのに使用される符号ブロックの中の第1のフィールドは、そのフレームトレーラを示すのに使用されてもよく、第2のフィールドは、データを搬送するのに使用される。例えば、図11に示されているT符号ブロックの中の制御キャラクターは、フレームトレーラを示し、そのT符号ブロックの中のBPフィールドは、データを搬送するのに使用されてもよい、すなわち、そのT符号ブロックの中の56ビットは、データを搬送するのに使用されてもよい。したがって、例えば、図11に示されているように、ベースフレームの中のサービスデータを搬送するのに使用されるビットの数は、24×(8×65b)=12480b=8b(OHの中の残りの8ビット)+194×64b+56b(T符号ブロックの中の56ビット)に等しい。
【0090】
図12を参照すると、以下の記載は、この出願にしたがったイーサネットサービスのサブクライアントサブスロットペイロードを取得するための方法100を説明する。その方法は、PCSからイーサネットサービスデータストリームを取得するステップ、第1のイーサネットサービスデータストリームをスライシングして、複数のイーサネットサービススライスを取得するステップ、及び、複数のサブクライアントサブスロットペイロードとして複数のイーサネットサービススライスを使用するステップ、を含む。ある具体的な例において、図12の中のS101乃至S103を参照して、イーサネットサービスデータストリームを取得する方法を詳細に説明し、S104を参照して、イーサネットサービスデータストリームをスライシングして、複数のサブクライアントサブスロットペイロードを取得する方法を説明する。
【0091】
S101. PCSは、MAC層イーサネットパケットを符号化する。
【0092】
ある1つの特定の実装において、図12に示されているように、IEEE 802.3において定義されるイーサネット層状モデルを参照して、各々の下位経路、すなわち、各々のサブクライアントインターフェイスは、独立したポートと考えられ、MAC層及びPCSに分割される。MAC層は、サービスパケットのカプセル化及び検査処理を実装し、PCSは、802.3コーディングモードで、MAC層パケット、すなわち、イーサネットサービスデータストリームに対して64B/66Bコーディングを実行する。コーディングされている符号ブロックストリームは、S符号ブロック、D符号ブロック、T符号ブロック、及びI符号ブロック(すなわち、また、アイドル符号ブロックと称されてもよいidle符号ブロック)を含む。符号ブロックフォーマットは、IEEE802.3において定義される標準的な符号ブロックフォーマットにしたがう。
【0093】
S102. PCSが符号化する符号ブロックストリームに下位経路層OAM符号ブロックを挿入して、イーサネットサービスデータストリームを取得する。OAM符号ブロックは、OAM情報を伝送するのに使用される。例えば、隣接する/I/符号ブロックは、OAM符号ブロックを挿入するために、(例えば、3.3[ms]等の)時間間隔で又は(例えば、500個等の)符号ブロックの数の間隔で選択されてもよい。
【0094】
ある1つの特定の実装において、OAM情報は、例えば、OAMメッセージであってもよい。ITU G.MTN標準において定義されているMTN経路層OAMフォーマットを参照するべきである。
【0095】
S103. 選択的に、OAMメッセージが挿入される64b/66b符号ブロックストリームに対してトランスコーディング及び圧縮を実行する。
【0096】
ある1つの特定の実装において、圧縮されている符号ブロックストリームは、複数の64b/65b符号ブロックを含む。ある1つの特定の実装において、圧縮されている符号ブロックストリームは、複数の256b/257b符号ブロックを含む。
【0097】
符号ブロックストリームに対してトランスコーディング及び圧縮を実行することは、下位経路の中でデータを搬送する効率を改善することが可能である。トランスコーディングアルゴリズムは、256B/257Bトランスコーディングであってもよい。図12は、64B/65Bトランスコーディングのみを示し、256B/257Bトランスコーディングは、64B/65Bトランスコーディングと同様であり、詳細は、繰り返しては説明されない。
【0098】
S104. 各々のサブクライアントサブスロットペイロードの長さ(Yビット)に基づいて、(また、符号ブロックストリームと称されてもよい)イーサネットサービスデータストリームをスライシングする。各々のサブクライアントサブスロットペイロードの長さは、Z個の64b/66b符号ブロックであってもよい。トランスコーディング及び圧縮を実行する場合に、その長さは、代替的に、Z個のトランスコーディングされている64b/65b符号ブロックであってもよく又はZ個のトランスコーディングされている256b/257b符号ブロックであってもよい。Y及びZの双方は、整数である。
【0099】
S104においてスライシング操作を実行することによって得られる各々のスライスは、サブクライアントサブスロットペイロードとしてベースフレームペイロードにカプセル化される。ベースフレームのベースフレームペイロード及び関連するフォーマットについては、上記の説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0100】
図13を参照すると、以下の記載は、この出願にしたがった一定のビットレート(constant bit rate, CBR)サービスのサブクライアントサブスロットペイロードを取得するための方法200を説明する。
【0101】
S201. CBRサービスデータストリームをスライシングして、複数のCBRサービススライスデータを取得する。第1のCBRサービスデータストリームは、複数のCBRサービスフレームを含む。
【0102】
CBRサービスデータストリームのスライシングは、これらには限定されないが、以下の2つのモードを含む。
【0103】
モード1: ビット透過スライシングモード
【0104】
ビット透過スライシングモードの場合には、サービスフレームの内容は識別されず、(例えば、iビット等の)固定された数のビットに基づいてスライシングを実行する。
【0105】
モード2: フレームスライシングモード
【0106】
フレームスライシングモードの場合には、サービスフレームフォーマットを識別する必要があり、(例えば、j個のフレーム等の)固定された数のフレームに基づいてスライシングを実行する。
【0107】
S202. 複数のCBRサービススライスデータを個別にスライシングし及びカプセル化して、複数のCBRサービススライスを取得し、各々のCBRサービススライスは、CBRサービススライスデータ及びカプセル化情報を含む。
【0108】
ある1つの特定の実装において、各々のCBRサービススライスは、CBRサービススライスデータ及びカプセル化情報を搬送するのにそれぞれ使用される複数のフィールドを含む。
【0109】
ある1つの特定の実装において、CBRサービススライスは、CBRサービススライスデータを搬送するのに使用される第1のフィールドを含む。
【0110】
ある1つの特定の実装において、カプセル化情報は、異なるカプセル化情報を搬送するのに使用される第2のフィールドから第7のフィールドまでの任意の1つ又は複数のフィールドを含む。
【0111】
第2のフィールド: 第2のフィールドは、クロック周波数情報を搬送するのに使用される。クロック周波数情報は、例えば、サービスのクロック情報を伝送するのに使用されるタイムスタンプ等の情報を含んでもよい。
【0112】
第3のフィールド: 第3のフィールドは、運用保守管理OAM情報を搬送するのに使用される。
【0113】
第4のフィールド: 第4のフィールドは、CBRサービススライスのシーケンス番号を搬送するのに使用される。CBRサービススライスのシーケンス番号は、例えば、スライスの再構築のために使用されてもよい。CBRサービススライスのシーケンス番号は、さらに、スライス損失検出又は無損失保護のために使用されてもよい。
【0114】
第5のフィールド: 第5のフィールドは、ペイロード長さ情報を搬送するのに使用され、ペイロード長さ情報は、各々のCBRサービススライスの中で搬送されるCBRサービススライスデータの有効長さである。
【0115】
第6のフィールド: 第6のフィールドは、パディングフィールドである。しかしながら、そのパディングフィールドは、カプセル化されているサービススライスがサブスロットペイロードの長さよりも短いときにのみ、データパディングのために使用されてもよい。
【0116】
第7のフィールド: 第7のフィールドは、検査情報を搬送するのに使用される。検査情報は、スライスデータに対してビット誤り検査を実行するのに使用されてもよい。しかしながら、この出願は、検査情報をスライスに義務的に含めることには限定されない。検査機能は、代替的に、例えば、検査を実行するのにOAMを使用するといったように、他の方式によって実行されてもよい。
【0117】
S203. 複数のCBRサービススライスに基づいて、複数のサブクライアントサブスロットペイロードを取得する。
【0118】
ある1つの特定の実装において、複数のCBRサービススライスは、複数のサブクライアントサブスロットペイロードとして直接的に使用されてもよい、すなわち、カプセル化の後に得られる各々のCBRサービススライス及び各々のサブクライアントサブスロットペイロードの長さは、例えば、双方ともYビットであるといったように、変化のない状態に維持される。以下の記載は、図14を参照して、ある1つの特定の例を使用することによって、この方式を説明する。
【0119】
他の特定の実装において、複数のCBRサービススライスに基づいて、複数のサブクライアントサブスロットペイロードを取得するステップは、
複数のCBRサービススライスに対してイーサネットパケットカプセル化を実行して、第2のデータストリームを取得するステップであって、第2のデータストリームは、複数の符号ブロックを含む、ステップと、
各々のサブクライアントサブスロットペイロードの長さに基づいて、第2のデータストリームをスライシングして、複数のサブクライアントサブスロットペイロードを取得するステップと、を含む。以下の記載は、図15を参照して、ある1つの特定の例を使用することによって、この実装を説明する。
【0120】
図14は、この出願にしたがってCBRサービスのサブクライアントサブスロットペイロードを取得するための方法の概略的な図である。方法1400は、具体的には、方法200を実装するのに使用されてもよい。その方法は、以下のステップを含む。
【0121】
S1401. CBRサービスデータをスライシングして、図14に示されているスライスに対応する複数のCBRサービススライスデータを取得する。スライシングモードは、上記で説明されているモード1又はモード2である。
【0122】
S1402. 各々のサービススライスデータをカプセル化する。カプセル化の後のスライス長さは、(例えば、Yビットであるといったように)下位スロットペイロード長さと同じである。カプセル化情報は以下の情報のうちの1つ又は複数を含む。
【0123】
CBRサービスの下位経路層での障害検出及び保護操作のために使用されるOAM情報(選択的)、
シーケンス番号(選択的)、
サービスの(タイムスタンプ等の)クロック情報を伝送するのに使用されるクロック周波数情報、
ペイロード長及びパディング(選択的)、カプセル化されているサービススライスが下位スロットペイロード長さよりも小さい場合に、データパディングが必要となり、有効ペイロード長さを識別する、及び、
スライスデータに対してビット誤り検査を実行するのに使用される選択的な検査フィールド、その検査機能は、代替的に、OAMを使用することによって検査を実行してもよい。
【0124】
S1403. サブクライアントサブスロットペイロードとしてスライシングされているデータを使用する。
【0125】
図15は、この出願にしたがってCBRサービスのサブクライアントサブスロットペイロードを取得するための方法の概略的な図である。その方法1500は、具体的には、方法200を実装するのに使用されてもよい。その方法1500は、以下のステップを含む。
【0126】
S1501. CBRサービスデータをスライシングして、図15に示されているサービススライスに対応する複数のCBRサービススライスデータを取得する。スライシングモードは、上記で説明されているモード1又はモード2である。
【0127】
S1502. スライスデータブロックをカプセル化する。
【0128】
カプセル化情報は、以下の情報のうちの1つ又は複数を含む。
【0129】
CBRサービスの下位経路層での障害検出及び保護操作のために使用されるOAM情報(選択的)、
シーケンス番号(選択的)、
サービスの(タイムスタンプ等の)クロック情報を伝送するのに使用されるクロック周波数情報、
ペイロード長及びパディング(選択的)、カプセル化されているサービススライスが下位スロットペイロード長さよりも小さい場合に、データパディングが必要となり、有効ペイロード長さを識別する、及び、
スライスデータに対してビット誤り検査を実行するのに使用される選択的な検査フィールド、その検査機能は、代替的に、OAMを使用することによって検査を実行してもよい。
【0130】
S1503. イーサネットパケットに、カプセル化されているCBRサービススライスをカプセル化し、(例えば、図15に示されている/S/符号ブロック及び/T/符号ブロック等の)フレーム境界及び(例えば、図15に示されている/I/符号ブロック等の)フレームギャップカプセル化を追加して、コーディングされているイーサネット符号ブロックストリームを取得する。各々のカプセル化されているCBRサービススライスは、イーサネットデータストリームのデータ符号ブロックとして使用される。このステップの具体的な操作は、既存のイーサネットパケット処理の操作と同様である。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0131】
S1504. PCSが符号化するイーサネット符号ブロックストリームの中に下位経路層OAM符号ブロックを挿入する。OAM符号ブロックは、OAM情報を伝送するのに使用される。
【0132】
ある1つの特定の実装において、OAM情報は、例えば、OAMメッセージであってもよい。ITU G.MTN標準において定義されているMTN経路層OAMフォーマットを参照するべきである。
【0133】
S1505. 選択的に、OAMメッセージが挿入されている64b/66b符号ブロックストリームに対してトランスコーディング及び圧縮を実行する。
【0134】
ある1つの特定の実装において、圧縮されている符号ブロックストリームは、複数の64b/65b符号ブロックを含む。ある1つの特定の実装において、圧縮されている符号ブロックストリームは、複数の256b/257b符号ブロックを含む。
【0135】
符号ブロックストリームに対してトランスコーディング及び圧縮を実行すると、下位経路の中でデータを搬送する効率を改善することが可能である。トランスコーディングアルゴリズムは、256b/257bトランスコーディングであってもよい。図12は、64b/65bトランスコーディングのみを示す。256b/257bトランスコーディングは、本来的に同様であるので、本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0136】
S1506. 各々のサブクライアントサブスロットペイロードの(Yビット等の)長さに基づいて、OAM符号ブロックが挿入されている(また、符号ブロックストリームと称されてもよい)イーサネットサービスデータストリームをスライシングする。各々のサブクライアントサブスロットペイロードの長さは、Z個の64B/66B符号ブロックであってもよい。トランスコーディング及び圧縮がスライシングの前に実行される場合に、その長さは、代替的に、Z個のトランスコーディングされている64B/65B符号ブロック又はZ個のトランスコーディングされている256B/257B符号ブロックとなっていてもよい。Y及びZの双方は、整数である。
【0137】
S1056においてスライシング操作を実行することによって得られる各々のスライスは、サブクライアントサブスロットペイロードとしてベースフレームペイロードにカプセル化される。ベースフレームペイロード及びベースフレームの関連するフォーマットについては、上記の説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0138】
上記の記載は、この出願によって提供されるベースフレームカプセル化フォーマット及びカプセル化プロセスを説明し、また、イーサネットサービスのサブクライアントサブスロットペイロード又はCBRサービスのサブクライアントサブスロットペイロードを取得する方法を説明する。これに基づいて、図16を参照して、この出願によって提供されるデータ伝送方法1600を説明する。その方法は、第1の通信装置によって実行され、第1の通信装置は、第1のインターフェイスを含む。その方法は、以下のステップを含む。
【0139】
S1601. 第1のデータストリームを生成し、第1のデータストリームは、複数のデータ符号ブロックを含む。
【0140】
具体的には、複数のデータ符号ブロックは、複数の第1のベースフレームを含み、各々の第1のベースフレームは、ベースフレームペイロードを含み、ベースフレームペイロードは、ベースフレームオーバーヘッド及び複数のサブクライアントサブスロットペイロードを含み、複数のサブクライアントサブスロットペイロードは、複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードを含み、複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードは、第1のサブクライアントインターフェイスのサービスデータを含む。
【0141】
S1602. 第1のインターフェイスを使用することによって、第1のデータストリームを送信する。
【0142】
S1602において、各々のベースフレームのカプセル化フォーマット及びカプセル化プロセスについては、上記の詳細な説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0143】
ある1つの特定の実装において、第1のインターフェイスは、時間領域においてM個のサブスロットに分割される。Mは、1よりも大きい整数である。より低レートなサービスを搬送するために、M個のサブスロットの各々のスロット帯域幅は、Pである。好ましくは、Pは、5ギガビット/秒Gbp/sよりも小さい。より好ましくは、Pは、1[Gbp/s]以下である。より好ましくは、Pは、500[Mbp/s]以下である。例えば、ATMサービスを搬送するために、Pは、好ましくは、100[Mbp/s]以下である。Mの具体的な値については、上記の説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0144】
ある1つの特定の実装において、第1のインターフェイスは、論理的に、Z個のサブクライアントインターフェイスに分割され、Z個のサブクライアントインターフェイスは、第1のサブクライアントインターフェイスを含む。
【0145】
ある1つの特定の実装において、第1のインターフェイスは、第1のFlexEクライアントインターフェイスである。第1の通信装置は、送信側にある第1のFlexEインターフェイスをさらに含み、S1602は、具体的には、
第1のFlexEクライアントインターフェイスと第1のFlexEインターフェイスとの間のスロットマッピング関係に基づいて、第1のFlexEインターフェイスを使用することによって、第1のデータストリームを送信するステップであって、第1のFlexEインターフェイスは、論理的に、複数のFlexEクライアントインターフェイスに分割され、複数のFlexEクライアントインターフェイスは、第1のFlexEクライアントインターフェイスを含む、ステップを含む。
【0146】
ある1つの特定の実装において、第1のインターフェイスは、第1のFlexEクライアントインターフェイスである。
【0147】
ある1つの特定の実装において、第1のインターフェイスは、イーサネットインターフェイスである。
【0148】
ある1つの特定の実装において、第1のデータストリームは、イーサネットサービスを搬送するのに使用される。
【0149】
ある1つの特定の実装において、第1のデータストリームが、イーサネットサービスを搬送するのに使用されるときに、S1601における第1のデータストリームを生成するステップは、
PCSから第1のイーサネットサービスデータストリームを取得するステップと、
第1のイーサネットサービスデータストリームをスライシングして、複数のイーサネットサービススライスを取得するステップと、
複数のサブクライアントサブスロットペイロードとして、複数のイーサネットサービススライスをベースフレームペイロードにカプセル化するステップと、を含む。
【0150】
上記のステップの具体的な実装については、図12に関して、方法100の詳細な説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0151】
ある1つの特定の実装において、第1のデータストリームは、CBRサービスを搬送するのに使用される。
【0152】
第1のデータストリームが、CBRサービスを搬送するのに使用されるときに、S1601における第1のデータストリームを生成するステップは、以下のステップを含む。
【0153】
ある1つの特定の実装において、方法1600は、第1のCBRサービスデータストリームをスライシングして、複数のCBRサービススライスデータを取得するステップであって、第1のCBRサービスデータストリームは、複数のCBRサービスフレームを含む、ステップと、
複数のCBRサービススライスデータを個別にスライシングし及びカプセル化して、複数のCBRサービススライスを取得するステップであって、各々のCBRサービススライスは、CBRサービススライスデータ及びカプセル化情報を含む、ステップと、
複数のCBRサービススライスに基づいて、複数のサブクライアントサブスロットペイロードを取得するステップと、
複数のサブクライアントサブスロットペイロードをベースフレームペイロードにカプセル化するステップと、をさらに含む。
【0154】
ある1つの特定の実装において、各々のCBRサービススライスのスライス粒度は、iビットであり、第1のCBRサービスデータストリームをスライシングするときに、複数のCBRサービスフレームの内容を識別せず、iは、整数である。
【0155】
ある1つの特定の実装において、各々のCBRサービススライスのスライス粒度は、j個の完全なCBRサービスフレームであり、jは、1以上の整数である。
【0156】
ある1つの特定の実装において、CBRサービススライスは、CBRサービススライスデータを搬送するのに使用される第1のフィールドを含む。
【0157】
ある1つの特定の実装において、カプセル化情報は、第2のフィールドを含み、第2のフィールドは、クロック周波数情報を搬送するのに使用される。
【0158】
ある1つの特定の実装において、カプセル化情報は、第3のフィールドを含み、第3のフィールドは、運用保守管理OAM情報を搬送するのに使用される。
【0159】
ある1つの特定の実装において、カプセル化情報は、第4のフィールドを含み、第4のフィールドは、CBRサービススライスのシーケンス番号を搬送するのに使用される。
【0160】
ある1つの特定の実装において、CBRサービススライスのシーケンス番号は、スライス再構築のために使用される。
【0161】
ある1つの特定の実装において、カプセル化情報は、第5のフィールドを含み、第5のフィールドは、ペイロード長さ情報を搬送するのに使用され、ペイロード長さ情報は、各々のCBRサービススライスの中で搬送されるCBRサービススライスデータの有効長さである。
【0162】
ある1つの特定の実装において、カプセル化情報は、第6のフィールドを含み、第6のフィールドは、パディングフィールドである。
【0163】
ある1つの特定の実装において、カプセル化情報は、第7のフィールドを含み、第7のフィールドは、検査情報を搬送するのに使用される。
【0164】
ある1つの特定の実装において、複数のCBRサービススライスに基づいて、複数のサブクライアントサブスロットペイロードを取得するステップは、
複数のCBRサービススライスに対してイーサネットパケットカプセル化を実行して、第2のデータストリームを取得するステップであって、第2のデータストリームは、複数の符号ブロックを含む、ステップと、
各々のサブクライアントサブスロットペイロードの長さに基づいて、第2のデータストリームをスライシングして、複数のサブクライアントサブスロットペイロードを取得するステップと、を含む。
【0165】
ある1つの特定の実装において、第2のデータストリームは、複数の64b/66b符号ブロック、複数の64b/65b符号ブロック、又は複数の256b/257b符号ブロックを含む。
【0166】
ある1つの特定の実装において、第1のデータストリームは、OAM情報を搬送するのに使用される複数のOAM符号ブロックを含む。
【0167】
ある1つの特定の実装において、複数のCBRサービススライスに基づいて、複数のサブクライアントサブスロットペイロードを取得するステップは、
サブクライアントサブスロットペイロードとして各々のCBRサービススライスを直接的に使用するステップを含む。
【0168】
ある1つの特定の実装において、第1のデータストリームは、複数の64b/66b符号ブロック、複数の64b/65b符号ブロック、又は複数の256b/257b符号ブロックを含む。
【0169】
CBRサービスデータストリームをスライシングし及びカプセル化し、そして、複数のサブクライアントサブスロットペイロードを取得する具体的なプロセスについては、図13乃至図15に対応する方法200、方法1400、及び方法1500における関連する説明を参照してもよいということに留意するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0170】
ある1つの特定の実装において、当該方法は、第2の通信装置が送信する第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルを第1の通信装置によって受信するステップであって、第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、M個のサブスロットとZ個のサブクライアントインターフェイスとの間の第1のマッピング関係を示すのに使用され、各々のサブクライアントインターフェイスは、M個のサブスロットのうちの少なくとも1つにマッピングされる、ステップと、
第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルを保存するステップと、をさらに含む。
【0171】
ある1つの特定の実装において、第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、M個のサブスロット識別子sub-slot IDへとZ個のサブユーザ識別子sub-client IDをマッピングすることによって、第1のマッピング関係を示し、Z個のsub-client IDは、Z個のサブクライアントインターフェイスを示すのに使用され、M個のsub-slot IDは、M個のサブスロットを示すのに使用される。
【0172】
ある1つの特定の実装において、第2の通信デバイスは、第1の通信デバイスとの間でデータ通信を実行する制御管理デバイス又は転送装置であってもよい。制御管理デバイスは、例えば、ネットワーク管理デバイス又はコントローラであってもよい。転送装置は、例えば、ルータ、スイッチ、ファイアウォール、パケット伝送ネットワークPTNデバイス、又はネットワークデバイスの中の回路基板等の転送するための装置であってもよい。
【0173】
ある1つの特定の実装において、第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、ベースフレームオーバヘッドの中で搬送されるか、又は、第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、M個のサブスロットのうちの指定されているサブスロットの中で搬送される。
【0174】
ある1つの特定の実装において、この出願によって提供されるサブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、サブスロット番号及びサブクライアント番号を含み、各々のサブクライアントは、複数のサブスロットにマッピングされてもよい。上記の"マッピングされる"は、また、構成される又は占有されるであると理解されてもよい。言い換えると、各々のサブクライアントは、複数のマッピングされているサブスロットを使用することによって、データを送信する。同じサブクライアントサブスロットマッピングテーブルに基づいて、通信している送信端及び受信端は、対応するサブスロットの中で伝送されるデータを送信し及び復元する(又は、デマッピングする)。
【0175】
図17及び図18を参照すると、以下の記載は、複数の例を使用して、第1の通信装置によって第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルを取得するための方法のフローチャートを説明する。
【0176】
図17は、この出願にしたがって制御管理デバイスに基づいてサブクライアントサブスロットマッピングテーブルを構成するための方法の概略的な図である。図17に示されているように、通信している受信端及び送信端の双方は、制御管理デバイスによって構成される。
【0177】
図18は、この出願にしたがってデータ経路に基づいてサブクライアントサブスロットマッピングテーブルを構成するための方法の概略的な図である。図17に示されているように、制御管理デバイスは、送信端のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルのみを構成し、送信端は、データ経路を介して受信端にサブクライアントサブスロットマッピングテーブルを伝送する。サブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、ベースフレームオーバーヘッドの中で定義されるスロットテーブル伝送経路を使用することによって、データ経路の中で伝送されてもよく、又は、伝送のために、M個のサブスロットのうちで指定されているサブスロットを指定してもよい。FlexEインターフェイスの場合には、サブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、代替的に、FlexEオーバーヘッドを使用することによって伝送されてもよい。データ経路の中でサブクライアントサブスロットマッピングテーブルを伝送するモードは、この出願においては特に限定されない。
【0178】
図17に対応する方法において、第1の通信装置は、送信端装置であってもよく、又は、受信端装置であってもよい。図18に対応する方法において、第1の通信装置は、受信端装置として使用される。
【0179】
ある1つの特定の実装において、第1のサブクライアントインターフェイスは、第1のインターフェイスのW個のサブスロットにマッピングされ、第1のデータストリームを生成するステップは、
W個のサブスロットに複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードをそれぞれマッピングするステップであって、Wは、1よりも大きい整数である、ステップを含む。
【0180】
ある1つの特定の実装において、W個のサブスロットに複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードをそれぞれマッピングするステップは、
第1のサブクライアントインターフェイスとW個のサブスロットとの間のマッピング関係に基づいて、且つ、第1のインターフェイスのスロットスケジューリング期間に基づいて、順次的にW個のサブスロットをスケジューリングするステップであって、第1のサブクライアントインターフェイスとW個のサブスロットとの間のマッピング関係は、第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルに基づいて決定されてもよい、ステップを含む。
【0181】
ある1つの特定の実装において、第1の通信装置は、受信側に第2のサブクライアントインターフェイスを含み、第1のデータストリームを生成するステップは、
第2のサブクライアントインターフェイスの複数の第2のサブクライアントサブスロットペイロードを取得するステップと、
第2のサブクライアントインターフェイスと第1のサブクライアントインターフェイスとの間のサブスロット交差接続関係に基づいて、複数の第2のサブクライアントサブスロットペイロードを処理して、複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードを取得するステップと、
複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードをベースフレームペイロードにカプセル化するステップと、を含む。
【0182】
この実装に関する詳細については、図20A図20B、及び、図20C乃至図23A図23B、及び図23Cの中の中間スロット交差接続デバイスNE2の以下の詳細な説明を参照するべきである。
【0183】
ある1つの特定の実装において、第2のサブクライアントインターフェイスの複数の第2のサブクライアントサブスロットペイロードを取得するステップは、
受信側にある第2のインターフェイスの第3のデータストリームを取得し、そして、第2のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルに基づいて、第3のデータストリームから複数の第2のサブクライアントサブスロットペイロードをデマッピングするステップであって、第2のインターフェイスは、時間領域においてA個のサブスロットに分割され、第2のインターフェイスは、論理的に、B個のサブクライアントインターフェイスに分割され、B個のサブクライアントインターフェイスは、第2のサブクライアントインターフェイスを含み、第2のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルは、A個のサブスロットとB個のサブクライアントインターフェイスとの間の第2のマッピング関係を示すのに使用され、A及びBの双方は、整数である、ステップを含む。
【0184】
第3のデータストリームは、図20A図20B、及び、図20C乃至図23A図23B、及び図23Cの中の中間スロット交差接続デバイスNE2の上位経路、すなわち、クライアントインターフェイス又はイーサネットインターフェイスから得られるデータストリームに対応する。
【0185】
ある1つの特定の実装において、第2のインターフェイスは、イーサネットインターフェイスである。
【0186】
ある1つの特定の実装において、第2のインターフェイスは、第2のFlexEクライアントインターフェイスである。
【0187】
ある1つの特定の実装において、第1の通信装置は、受信側に第2のFlexEインターフェイスをさらに含み、第3のデータストリームを取得するステップは、
第2のFlexEインターフェイスの第4のデータストリームを取得するステップであって、第2のFlexEインターフェイスは、複数のFlexEクライアントインターフェイスに論理的に分割され、複数のFlexEクライアントインターフェイスは、第2のFlexEクライアントインターフェイスを含む、ステップと、
第2のFlexEクライアントインターフェイスと第2のFlexEインターフェイスとの間のスロットマッピング関係に基づいて、第4のデータストリームから第3のデータストリームをデマッピングするステップであって、第3のデータストリームは、複数の第2のベースフレームを含み、複数の第2のベースフレームは、複数の第2のサブクライアントサブスロットペイロードを含む、ステップと、を含む。
【0188】
第2のFlexEインターフェイスは、例えば、図20A図20B、及び、図20C、又は、図21A図21B、及び図21Cに示されている受信側FlexEインターフェイスであってもよい。第4のデータストリームは、受信側FlexEインターフェイスによって得られるデータストリームである。第3のデータストリームは、例えば、図21A図21B、及び、図21C、又は、図22A図22B、及び図22Cに示されている上位経路クライアント-1に対応するデータストリームであってもよい。
【0189】
図19を参照すると、以下の記載は、ある1つの例を使用して、この出願によって提供される方法1600において第1のインターフェイスを使用することによって第1のデータストリームを送信するためのある1つの特定の方法1900を説明する。
【0190】
S1901. M個のサブスロットを順次的にスケジューリングする。第1のインターフェイス(FlexEクライアントインターフェイス又は共通のETHインターフェイス)は、FlexE sub-shim層を使用することによって、送信端におけるTDMスロットスケジューラを構成し、M個のサブスロットを順次的にスケジューリングする。TDMスロットスケジューラは、周期的なスケジューリングのための1つのスロットスケジューリング期間として、第1のインターフェイスを分割することによって得られるM個のサブスロットを使用する。
【0191】
S1902. サブスロットスケジューリングシーケンスに基づいて、且つ、第1のサブクライアントサブスロットマッピングテーブルに基づいて、対応するサブクライアントインターフェイスに対応するサブスロットへと、第1のデータストリームの中に含まれる複数の異なるサブクライアントサブスロットペイロードをそれぞれマッピングする。
【0192】
S1903. ベースフレームカプセル化を実行する。ある1つの特定の実装において、M個のサブスロットは、X個のベースフレームの中に均等に分配される。したがって、M/X個のサブスロットがスケジューリングされるたび毎に、1つのベースフレームがカプセル化される。ベースフレームカプセル化のプロセスについては、上記の詳細な説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0193】
S1904. 第1のインターフェイスを使用することによって、複数のベースフレームを含む第1のデータストリームを送信する。
【0194】
上記の方法1600において、各々のサブクライアントのベースフレームオーバーヘッド及びサブスロットペイロードは、ベースフレームペイロードにカプセル化され、イーサネットサービスのマッピングの際に、データ符号ブロックとして/D/符号ブロックにカプセル化されるので、標準FlexEモードをサポートしない一般的なイーサネットインターフェイスであっても、この出願によって提供される方法を使用することによって、インターフェイスにおいて帯域幅分離を実装することが可能である。この出願によって提供される方法によれば、ベースフレームフォーマットを再構成する。したがって、イーサネットインターフェイスであるか又はフレキシブルイーサネットインターフェイスであるかにかかわらず、さらに、大きな帯域幅のうちで、さまざまなレートの小さな帯域幅を柔軟に構成することが可能である。複数の異なるレートを有する低レートサービスに、複数の柔軟な帯域幅割当解決方法を提供することが可能である。このことは、帯域幅の利用率を大幅に改善する。
【0195】
方法1600において、第1のインターフェイスは、イーサネットインターフェイスであってもよく又はフレキシブルイーサネットインターフェイスであってもよく、一般的なイーサネットサービスを搬送するのに使用されてもよく、又は、CBRサービスを搬送するのに使用されてもよい。技術的解決方法の適用シナリオは、広範囲にわたる。以下の記載は、複数の特定の例を使用して、図20A図20B、及び、図20C乃至図23A図23B、及び図23Cを参照して、方法1600の適用シナリオを説明する。図20A図20B、及び図20Cは、FlexEインターフェイスに基づいてイーサネットサービスを伝送するための方法の概略的なフローチャートである。図21A図21B、及び図21Cは、FlexEインターフェイスに基づいてCBRサービスを伝送するための方法の概略的なフローチャートである。図22A図22B、及び図22Cは、イーサネットインターフェイスに基づいてイーサネットサービスを伝送するための方法の概略的なフローチャートである。図23A図23B、及び図23Cは、イーサネットインターフェイスに基づいてCBRサービスを伝送するための方法の概略的な図である。図20A図20B、及び図20C乃至図23A図23B、及び図23Cにおいて、この出願における第1の通信デバイスは、図20A図20B、及び、図20C乃至図24のうちのいずれか1つに示されているソースサービスアクセスデバイスNE1、中間スロット交差接続デバイスNE2、又はシンクサービス送信デバイスNE3であってもよい。代替的に、第1の通信デバイスは、ソースサービスアクセスデバイスNE1、中間スロット交差接続デバイスNE2、又はシンクサービス送信デバイスNE3の中の回路基板であってもよく、図20A図20B、及び、図20C乃至図23A図23B、及び図23Cに対応する方法における複数の操作のうちの1つ又は複数を実行するように構成される。
【0196】
図20A図20B、及び図20Cを参照して、以下の記載は、FlexEインターフェイスに基づいてイーサネットサービスを伝送するための方法を簡単に説明する。図20A図20B、及び図20Cに示されているように、FlexEベースの通信ネットワークは、ソースサービスアクセスデバイスNE1、中間スロット交差接続デバイスNE2、及びシンクサービス送信デバイスNE3の3つのタイプのデバイスを含む。
【0197】
ソースサービスアクセスデバイスNE1: 受信側は、イーサネットインターフェイスであり、送信側は、FlexEポートである。受信側ポートがイーサネットパケットを受信した後に、(VLAN、IP、MPLS、及びSR等の)サイドパケット層サービス処理を最初に完了し、そして、その次に、イーサネットスロットマッピングプロセスにしたがって、対応する下位経路(すなわち、この出願における図20A図20B、及び図20Cに示されているサブクライアント1-1,…,サブクライアント1-mに対応するサブクライアントインターフェイス)へと、複数の異なるサービスストリームをマッピングし、そして、その次に、上位経路(すなわち、この出願における図20A図20B、及び図20Cに示されているクライアント1-1,…,クライアント1-nに対応するFlexEクライアントインターフェイス)へと、それらの複数の異なるサービスストリームをロードし、そして、最終的に、FlexEインターフェイスから、それらの複数の異なるサービスストリームを送信する。上記のプロセスについては、図12に対応する方法100の関連する説明を参照するべきである。最初に、各々のサブクライアントサブスロットペイロードを生成し、その次に、図19に対応する方法に基づいて、且つ、サブクライアントサブスロットマッピングテーブルに基づいて、各々のサブクライアントサブスロットペイロードは、TDMスロットスケジューラによって、各々のサブクライアントに対応する各々のサブスロットにマッピングされ、そして、その次に、対応するベースフレームは、カプセル化され、対応するFlex-clientインターフェイスから送信される。各々のFlexクライアントインターフェイスと対応するFlexEインターフェイスとの間のマッピングプロセスは、既存の実装であり、本明細書においては詳細には説明されない。
【0198】
中間スロット交差接続デバイスNE2: 受信側及び送信側の双方は、FlexEインターフェイスである。最初に、FlexE上位経路(すなわち、この出願における図20A図20B、及び図20Cに示されているクライアント1-1,…,クライアント1-nに対応するFlexEクライアントインターフェイス)から受信する複数のストリームは、サブクライアントサブスロットテーブルに基づいて、上位経路から下位経路(すなわち、この出願における図20A図20B、及び図20Cに示されているサブクライアント1-1,…,サブクライアント1-mに対応するサブクライアントインターフェイス)へとデマッピングされ、その次に、下位スロット交差接続を実行して、送出側にある下位経路(すなわち、この出願における図20A図20B、及び図20Cに示されているサブクライアント2-1,…,サブクライアント2-mに対応するサブクライアントインターフェイス)へと複数のサービスストリームを交差接続し、そして、その次に、それらの複数のサービスストリームは、送出側にある下位経路から上位経路(すなわち、この出願における図20A図20B、及び図20Cに示されているクライアント2-1,…,クライアント2-nに対応するFlexEクライアントインターフェイス)にロードされ、送信側にあるFlexEインターフェイスから送信される。
【0199】
NE2において、下位スロット交差接続は、受信側にある(例えば、図20A図20B、及び図20CにおけるNE2デバイスの中のサブクライアント1-1等の)第2のサブクライアントインターフェイスと送信側にある(例えば、図20A図20B、及び図20Cにおけるサブクライアント2-1等の)第1のサブクライアントインターフェイスとの間のサブスロット交差接続関係に基づいて、第2のサブクライアントインターフェイスの中の複数の第2のサブクライアントサブスロットペイロードを処理して、第1のサブクライアントインターフェイスの複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードを取得し、そして、その次に、ベースフレームカプセル化を実行することである。
【0200】
シンクサービス送信デバイスNE3: 受信側は、FlexEポートであり、送信側は、イーサネットインターフェイスである。最初に、FlexE上位経路から受信するストリームは、サブクライアントサブスロットマッピングテーブルに基づいて、上位経路から下位経路スロットへとデマッピングされ、そして、その次に、イーサネットパケットは、イーサネットスロットデマッピングプロセスにしたがって復元され、そして、パケット層サービス処理を完了した後に、送信側イーサネットインターフェイスから送信される。
【0201】
図21A図21B、及び図21Cを参照して、以下の記載は、FlexEインターフェイスに基づいてCBRサービスを伝送するための方法を簡単に説明する。図21A図21B、及び図21Cに示されているように、FlexEベースの通信ネットワークは、ソースサービスアクセスデバイスNE1、中間スロット交差接続デバイスNE2、及びシンクサービス送信デバイスNE3の3つのタイプのデバイスを含む。
【0202】
ソースサービスアクセスデバイスNE1: 受信側は、E1/E3/T1/T3/STM-N/FC等のCBRサービスインターフェイスであり、送信側は、FlexEインターフェイスである。受信側ポートがCBRサービスビットストリームを受信した後に、CBRサービスのサブクライアントサブスロットペイロードは、図13図14、及び図15のうちのいずれか1つの方法にしたがって取得され、そして、その次に、CBRサービスの複数の取得されているサブクライアントサブスロットペイロードに対応する複数の異なるCBRサービスストリームは、それぞれ、対応する下位経路(すなわち、この出願における図21A図21B、及び図21Cに示されているサブクライアント1-1,…,サブクライアント1-mに対応するサブクライアントインターフェイス)へとマッピングされ、その次に、上位経路(すなわち、この出願における図20A図20B、及び図20Cに示されているクライアント1-1,…,クライアント1-nに対応するFlexEクライアントインターフェイス)へとロードされ、FlexEインターフェイスから送信される。具体的には、図19に対応する方法に基づいて、且つ、サブクライアントサブスロットマッピングテーブルに基づいて、TDMスロットスケジューラによって、各々のサブクライアントに対応するサブスロットへと、各々のCBRサービスのサブクライアントサブスロットペイロードをマッピングし、そして、その次に、対応するベースフレームは、カプセル化され、対応するFlex-clientインターフェイスから送信される。各々のFlex-clientインターフェイスと対応するFlexEインターフェイスとの間のマッピングプロセスは、既存の実装であり、本明細書においては詳細には説明されない。
【0203】
中間スロット交差接続デバイス: 中間スロット交差接続デバイスは、図20A図20B、及び図20Cに示されている中間スロット交差接続デバイスと同じである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0204】
シンクサービス送信デバイス: 受信側は、FlexEインターフェイスであり、送信側は、1/E3/T1/T3/STM-N/FC等のCBRサービスインターフェイスである。FlexE上位経路から受信するサービスストリームは、スロットテーブルに基づいて、上位経路から下位経路スロットへとデマッピングされ、そして、その次に、CBRサービスビットストリームは、CBRスロットデマッピングプロセスにしたがって復元され、そして、送信側CBRサービスインターフェイスから送信される。
【0205】
FlexEインターフェイスがCBRサービスを伝送するときに、CBRサービスのスライシング、カプセル化、及びベースフレームカプセル化のプロセスについては、上記の関連する説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0206】
図22A図22B、及び図22Cを参照して、以下の記載は、イーサネットインターフェイスに基づいてイーサネットサービスを伝送するための方法を簡単に説明する。
【0207】
図22A図22B、及び図22Cにおいて、FlexEベースの通信ネットワークは、ソースサービスアクセスデバイスNE1、中間スロット交差接続デバイスNE2、及びシンクサービス送信デバイスNE3の3つのタイプのデバイスを含む。
【0208】
図22A図22B、及び図22Cは、主として、ネットワーク側インターフェイスがFlexEインターフェイスではなく、共通イーサネットインターフェイスであるという点で、図20A図20B、及び図20Cとは異なる。
【0209】
ソースサービスアクセスデバイスNE1: 受信側は、イーサネットインターフェイスであり、送信側は、イーサネットインターフェイスである。受信側ポートがイーサネットパケットを受信した後に、最初に、(VLAN、IP、MPLS、SR等の)パケット層サービス処理を完了し、図12に対応する方法にしたがって複数のサブクライアントサブスロットペイロードを取得する。その次に、図19に示されている方法に基づいて、且つ、サブクライアントサブスロットマッピングテーブルに基づいて、複数のサブクライアントサブスロットペイロードは、複数のスロットにマッピングされる。ベースフレームがカプセル化された後に、対応するイーサネットインターフェイスからベースフレームを送信する。
【0210】
中間スロット交差接続デバイスNE2: 受信側及び送信側の双方は、イーサネットインターフェイスである。最初に、イーサネットインターフェイスからの複数のストリームは、サブクライアントサブスロットテーブルに基づいて、下位経路(すなわち、この出願におけるサブクライアントインターフェイス: 図22A図22B及び図22Cの中のサブクライアント1-1,…,サブクライアント1-m)スロットへとデマッピングされ、そして、その次に、下位スロット交差接続を実行して、送出側の下位経路(すなわち、この出願におけるサブクライアントインターフェイス: 図22A図22B、及び図22Cに示されているサブクライアント2-1,…,サブクライアント2-m)へと、複数のサービスストリームを交差接続する。その次に、図19に示されている方法に基づいて、且つ、サブクライアントサブスロットマッピングテーブルに基づいて、複数のサブクライアントサブスロットペイロードは、複数のスロットにマッピングされる。ベースフレームがカプセル化された後に、ベースフレームは、対応するイーサネットインターフェイスから送信される。
【0211】
NE2において、下位スロット交差接続は、受信側にある(例えば、図22A図22B、及び図22CにおけるNE2デバイスの中のサブクライアント1-1等の)第2のサブクライアントインターフェイスと送信側にある(例えば、図22A図22B、及び図22Cにおけるサブクライアント2-1等の)第1のサブクライアントインターフェイスとの間のサブスロット交差接続関係に基づいて、第2のサブクライアントインターフェイスの中の複数の第2のサブクライアントサブスロットペイロードを処理して、第1のサブクライアントインターフェイスの複数の第1のサブクライアントサブスロットペイロードを取得し、そして、その次に、ベースフレームカプセル化を実行することである。
【0212】
シンクサービス送信デバイスNE3: 受信側は、イーサネットポートであり、送信側は、イーサネットインターフェイスである。最初に、受信側イーサネットインターフェイスから受信する複数のサービスストリームは、サブクライアントサブスロットマッピングテーブルに基づいて、下位経路スロットへとデマッピングされ、そして、その次に、イーサネットパケットは、イーサネットスロットデマッピングプロセスにしたがって復元され、そして、パケット層サービス処理を完了した後に、送信側イーサネットインターフェイスから送信される。
【0213】
図23A図23B、及び図23Cを参照して、以下の記載は、イーサネットインターフェイスに基づいてCBRサービスを伝送するための方法を簡単に説明する。
【0214】
図23A図23B、及び図23Cにおいて、FlexEベースの通信ネットワークは、ソースサービスアクセスデバイスNE1、中間スロット交差接続デバイスNE2、及びシンクサービス送信デバイスNE3の3つのタイプのデバイスを含む。
【0215】
ソースサービスアクセスデバイス: 受信側は、E1/E3/T1/T3/STM-N/FC等のCBRサービスインターフェイスであり、送信側は、イーサネットインターフェイスである。受信側ポートがCBRサービスビットストリームを受信した後に、図13図14、及び図15のうちのいずれか1つの方法にしたがって、CBRサービスのサブクライアントサブスロットペイロードを取得し、そして、その次に、CBRサービスの複数の取得されているサブクライアントサブスロットペイロードに対応する複数の異なるCBRサービスストリームは、それぞれ、対応する下位経路(すなわち、この出願におけるサブクライアントインターフェイス: 図23A図23B、及び図23Cに示されているサブクライアント1-1,…,サブクライアント1-m)にマッピングされる。その次に、図19に示されている方法に基づいて、且つ、サブクライアントサブスロットマッピングテーブルに基づいて、複数のサブクライアントサブスロットペイロードは、スロットにマッピングされる。ベースフレームがカプセル化された後に、対応するイーサネットインターフェイスからベースフレームを送信する。
【0216】
中間スロット交差接続デバイス: 中間スロット交差接続デバイスは、図22A図22B、及び図22Cに示されている中間スロット交差接続デバイスと同じである。本明細書においては、詳細は説明されない。
【0217】
シンクサービス送信デバイス: 受信側は、フレキシブルイーサネットインターフェイスであり、送信側は、1/E3/T1/T3/STM-N/FC等のCBRサービスインターフェイスである。最初に、受信側イーサネットインターフェイスから受信する複数のサービスストリームは、サブクライアントサブスロットマッピングテーブルに基づいて、下位経路スロットへとデマッピングされ、そして、その次に、CBRサービスビットストリームは、CBRスロットデマッピングプロセスにしたがって復元され、そして、完了の後に、送信側CBRサービスインターフェイスから送信される。
【0218】
図24を参照すると、以下の記載は、この出願のこの実施形態によって提供される通信装置700を説明する。その通信装置700は、図3に示されているネットワークアーキテクチャに適用されてもよい。例えば、通信装置700は、例えば、この出願におけるネットワークデバイス1(TX)又はネットワークデバイス2(RX)であってもよく、或いは、通信装置700は、この出願における第1の通信装置又は第2の通信装置であってもよい。この出願における第1の通信装置及び第2の通信装置は、一体型ネットワークデバイスであってもよく、或いは、インターフェイス回路基板、ラインカード、ダミー回路基板、又は中央交差接続回路基板等のネットワークデバイス1の中の回路基板であってもよい。代替的に、通信装置700は、この出願における制御管理デバイスであってもよく、制御管理デバイスが実行するさまざまな操作を実行する。通信装置700は、図6乃至図23A図23B、及び図23Cのうちのいずれか1つに対応する実施形態における方法を実行するように構成される。通信装置700は、トランシーバユニット701及び処理ユニット702を含む。トランシーバーユニット701は、送信操作及び受信操作を実行するように構成され、処理ユニットは、送信及び受信以外の操作を実行するように構成される。例えば、通信装置700が、第1の通信装置として、図16に示されている方法1600を実行するときに、処理ユニット702は、第1のデータストリームを生成するように構成され、トランシーバーユニット701は、第1のデータストリームを送信するように構成されてもよい。
【0219】
図25を参照すると、以下の記載は、この出願のこの実施形態によって提供される他の通信装置800を説明する。その通信装置800は、図3に示されているネットワークアーキテクチャに適用されてもよい。例えば、通信装置800は、例えば、この出願におけるネットワークデバイス1(TX)又はネットワークデバイス2(RX)であってもよく、或いは、通信装置800は、この出願における第1の通信装置又は第2の通信装置であってもよい。代替的に、通信装置800は、この出願における制御管理デバイスであってもよく、制御管理デバイスが実行するさまざまな操作を実行する。この出願における第1の通信装置及び第2の通信装置は、一体型ネットワークデバイスであってもよく、或いは、インターフェイス回路基板、ラインカード、ダミー回路基板、又は中央交差接続回路基板等のネットワークデバイス1の中の回路基板であってもよい。通信装置800は、図6乃至図23A図23B、及び図23Cのうちのいずれか1つに対応する実施形態における方法を実行するように構成される。通信装置800は、通信インターフェイス801及びその通信インターフェイスに接続されるプロセッサ802を含む。通信インターフェイス801は、送信操作及び受信操作を実行するように構成され、プロセッサ802は、送信及び受信以外の操作を実行するように構成される。例えば、通信装置800が、第1の通信装置として、図16に示されている方法1600を実行するときに、プロセッサ802は、第1のデータストリームを生成するように構成され、通信インターフェイス801は、第1のデータストリームを送信するように構成されてもよい。
【0220】
図26を参照すると、以下の記載は、この出願のこの実施形態によって提供される他の通信装置900を説明する。その通信装置900は、図3に示されているネットワークアーキテクチャに適用されてもよい。例えば、通信装置900は、例えば、この出願におけるネットワークデバイス1(TX)又はネットワークデバイス2(RX)であってもよく、或いは、通信装置900は、この出願における第1の通信装置又は第2の通信装置であってもよい。代替的に、通信装置900は、この出願における制御管理デバイスであってもよく、制御管理デバイスが実行するさまざまな操作を実行する。この出願における第1の通信装置及び第2の通信装置は、一体型ネットワークデバイスであってもよく、或いは、インターフェイス回路基板、ラインカード、ダミー回路基板、又は中央交差接続回路基板等のネットワークデバイス1の中の回路基板であってもよい。通信装置900は、図6乃至図23A図23B、及び図23Cのうちのいずれか1つに対応する実施形態における方法を実行するように構成される。通信装置900は、メモリ901及びそのメモリに接続されるプロセッサ902を含む。メモリ901は、命令を格納し、プロセッサ902は、命令を読み出し、それによって、通信装置900は、図6乃至図23A図23B、及び図23Cのうちのいずれか1つに対応する実施形態における方法を実行する。
【0221】
図27を参照すると、以下の記載は、この出願のこの実施形態によって提供される他の通信装置1000を説明する。その通信装置1000は、図3に示されているネットワークアーキテクチャに適用されてもよい。例えば、通信装置1000は、例えば、この出願におけるネットワークデバイス1(TX)又はネットワークデバイス2(RX)であってもよく、或いは、通信装置1000は、この出願における第1の通信装置又は第2の通信装置であってもよい。代替的に、通信装置1000は、この出願における制御管理デバイスであってもよく、制御管理デバイスが実行するさまざまな操作を実行する。この出願における第1の通信装置及び第2の通信装置は、一体型ネットワークデバイスであってもよく、或いは、インターフェイス回路基板、ラインカード、ダミー回路基板、又は中央交差接続回路基板等のネットワークデバイス1の中の回路基板であってもよい。通信装置1000は、図6乃至図23A図23B、及び図23Cのうちのいずれか1つに対応する実施形態における方法を実行するように構成される。図27に示されているように、通信装置1000は、プロセッサ1010、そのプロセッサに結合されるメモリ1020、及び通信インターフェイス1030を含む。ある1つの特定の実装において、メモリ1020は、コンピュータ読み取り可能な命令を格納し、そのコンピュータ読み取り可能な命令は、例えば、送信モジュール1021、処理モジュール1022、及び受信モジュール1023等の複数のソフトウェアモジュールを含む。プロセッサ1010が各々のソフトウェアモジュールを実行した後に、プロセッサ1010は、ソフトウェアモジュールの命令にしたがって対応する操作を実行してもよい。この実施形態において、ソフトウェアモジュールが実行する操作は、実際には、ソフトウェアモジュールの命令にしたがってプロセッサ1010が実行する操作である。例えば、ネットワークデバイス1000が、第1の通信装置として、図16に示されている方法を実行するときに、送信モジュール1021は、第1のデータストリームを送信するように構成され、処理モジュール1022は、第1のデータストリームを生成するように構成される。加えて、メモリ1020の中のコンピュータ読み取り可能な命令を実行した後に、プロセッサ1010は、そのコンピュータ読み取り可能な命令が指示するように、この出願における第1の通信装置によって実行されてもよい複数の操作のすべてを実行してもよい。例えば、通信装置1000が第1の通信装置として使用されるときに、通信装置1000は、図6乃至図23A図23B図23Cのうちのいずれか1つに対応する実施形態において第1の通信装置が実行する方法を実行してもよい。
【0222】
この出願の中で言及されているプロセッサは、中央処理ユニット(英文: central processing unit, 略称: CPU)、ネットワークプロセッサ(英文: network processor, 略称: NP)、又は、CPU及びNPの組み合わせであってもよい。代替的に、プロセッサは、特定用途向け集積回路(英文: application-specific integrated circuit, 略称: ASIC)、プログラム可能な論理デバイス(英文: programmable logic device, 略称: PLD)、又は、それらの組み合わせであってもよい。PLDは、複合的な且つプログラム可能な論理デバイス(英文: complex programmable logic device, 略称: CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(英文: field-programmable gate array, 略称: FPGA)、汎用アレイ論理(英文: generic array logic, 略称: GAL)、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。プロセッサ1010は、1つのプロセッサであってもよく、又は、複数のプロセッサを含んでもよい。この出願において言及されているメモリは、例えば、ランダムアクセスメモリ(英文: random-access memory, 略称: RAM)等の揮発性メモリ(英文: volatile memory)を含んでもよい。代替的に、メモリは、例えば、読み取り専用メモリ(英文: read-only memory, 略称: ROM)、フラッシュメモリ(英文: flash memory)、ハードディスクドライブ(英文: hard disk drive, 略称: HDD)、又はソリッドステートドライブ(英文: solid-state drive, 略称: SSD)等の不揮発性メモリ(英文: non-volatile memory)を含んでもよい。メモリは、上記のタイプのメモリの組み合わせをさらに含んでもよい。メモリは、1つのメモリであってもよく、又は、複数のメモリを含んでもよい。
【0223】
この出願のある1つの実施形態は、さらに、第1の通信装置及び第2の通信装置を含む通信システムを提供し、第1の通信装置又は第2の通信装置は、図24乃至図27のうちのいずれか1つの通信装置であってもよく、図6乃至図23A図23B、及び図23Cに対応する複数の実施形態のうちのいずれか1つにおける方法を実行するように構成される。その通信システムは、この出願における制御管理デバイスをさらに含んでもよい。
【0224】
この出願は、さらに、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータがコンピュータプログラムを起動させるときに、そのコンピュータが、図6乃至図23A図23B、及び図23Cに対応する複数の実施形態のうちのいずれか1つにおいて第1の通信装置、第2の通信装置、又は制御管理デバイスが実行する方法を実行することを可能とする。
【0225】
この出願は、さらに、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータがコンピュータプログラムを起動させるときに、そのコンピュータが、図6乃至図23A図23B、及び図23Cに対応する実施形態のうちのいずれか1つにおいて、第1の通信装置、第2の通信装置、又は制御管理デバイスが実行する方法を実行することを可能とする。
【0226】
この出願は、コンピュータ命令を含むコンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。コンピュータがコンピュータ命令を起動させるときに、そのコンピュータが、図6乃至図23A図23B、及び図23Cに対応する実施形態のうちのいずれか1つにおいて、第1の通信装置、第2の通信装置、又は制御管理デバイスが実行する方法を実行することを可能とする。
【0227】
当業者は、この明細書の中で開示されている複数の実施形態において説明されている複数の例と関連して、電子ハードウェア又はコンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせによって、モジュール及び方法の操作を実装することが可能であるというということを認識するであろう。それらの複数の機能がハードウェアによって実行されるか又はソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決方法の特定の用途及び設計上の制約条件によって決まる。当業者は、各々の特定の用途にために複数の異なる方法を使用することによって、複数の説明されている機能を実装することが可能である。
【0228】
当業者は、説明を便利であり且つ簡単にするために、上記のシステム、装置、及びモジュールの詳細な作業プロセスについて、上記の方法の実施形態における対応するプロセスを参照するべきであるということを明確に理解することが可能であり、本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
【0229】
ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらのいずれかの組み合わせを使用することによって、上記の複数の実施形態の一部又はすべてを実装してもよい。ある特定の実装プロセスの中でソフトウェアを使用するときに、コンピュータプログラム製品の形態で、それらのソフトウェアの一部又はすべてを実体化してもよい。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令をコンピュータにロードしそしてコンピュータによって実行するときに、この出願の複数の実施形態にしたがった手順又は機能のうちのすべて又は一部を生成する。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中に格納されてもよく、或いは、あるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から他のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はディジタル加入者線(DSL)等の)有線方式によって又は(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波等の)無線方式によって、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターから他方のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターへと、それらの複数のコンピュータ命令を伝送してもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能であるいずれかの使用可能な媒体、或いは、例えば、1つ又は複数の使用可能な媒体を一体化しているサーバ又はデータセンター等のデータ記憶デバイスであってもよい。利用可能な媒体は、(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ等の)磁気媒体、(例えば、DVD等の)光媒体、(例えば、ソリッドステートドライブ Solid-State Drive (SSD)等の)半導体媒体等であってもよい。
【0230】
この明細書における複数の実施形態のすべては、漸進的な方式によって説明されており、複数の実施形態における同じ部分又は同様の部分については、それらの実施形態を参照するべきであり、各々の実施形態は、他の実施形態との差異に焦点を当てている。特に、装置及びシステムの実施形態は、基本的には、方法の実施形態と同様であり、したがって、簡単に説明され、関連する部分については、方法の実施形態における部分的な説明を参照するべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図19
図20A
図20B
図20C
図21A
図21B
図21C
図22A
図22B
図22C
図23A
図23B
図23C
図24
図25
図26
図27