(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-25
(45)【発行日】2024-12-03
(54)【発明の名称】リコメンドシステム、サーバ、リコメンド方法、ならびに、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20241126BHJP
G06Q 30/0282 20230101ALI20241126BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20241126BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20241126BHJP
【FI】
G06Q30/0601 330
G06Q30/0282
G06F3/01 510
G06F3/0481
(21)【出願番号】P 2024056294
(22)【出願日】2024-03-29
【審査請求日】2024-03-29
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110135
【氏名又は名称】石井 裕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100163452
【氏名又は名称】南郷 邦臣
(74)【代理人】
【識別番号】100180312
【氏名又は名称】早川 牧子
(72)【発明者】
【氏名】シオー ジョズエ
(72)【発明者】
【氏名】麻生 一樹
(72)【発明者】
【氏名】北野 彩夏
(72)【発明者】
【氏名】レ カンフック
【審査官】関 博文
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/098576(WO,A1)
【文献】特開2019-15997(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/147156(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 3/01
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと端末とを備えるリコメンドシステムであって、
前記端末は、
前記サーバから、当該端末を使用するユーザに対してリコメンドされたアイテムのリストを受信し、
前記受信されたリストの一部の範囲を画面内に表示し、
前記リストに対する移動操作がされると、前記リストの他の一部が前記画面内に表示されるように、前記範囲を移動させ、
前記リストに含まれるアイテムを選択する選択操作がされると、前記サーバへ、当該アイテムに係るアイテムページを求める要求を送信し、
前記サーバから、前記要求に応ずる応答を受信し、
前記受信された応答に指定されたアイテムページを前記画面に表示し、
前記移動操作がされると、前記ユーザが前記リストに注目した旨の報告を前記サーバへ送信し、
前記サーバは、
前記報告を受信し、
前記報告に係るリストが前記端末へ送信されてから所定期間内に前記端末から受信した前記要求に係るアイテムを、閲覧アイテムとして特定し、
前記報告に係るリストから、前記特定された閲覧アイテムを除去した残余のアイテムを、前記報告に係るユーザがスキップしたスキップアイテムとして特定する
リコメンドシステム。
【請求項2】
前記端末は、前記選択操作がされると、前記ユーザが前記リストに注目した旨の報告を、前記要求とともに前記サーバへ送信する
請求項1に記載のリコメンドシステム。
【請求項3】
前記サーバは、前記要求に係るリストについての前記報告が受信されていなければ、前記要求に係るリストを前記報告に係るリストとみなして、前記閲覧アイテムならびに前記スキップアイテムを特定する
請求項1に記載のリコメンドシステム。
【請求項4】
前記サーバは、
前記報告に基づいて、前記リストに含まれるアイテムのうち、前記画面内に表示されていない非表示アイテムを特定し、
前記残余のアイテムのうち、前記非表示アイテムでないアイテムを、前記スキップアイテムとする
請求項1に記載のリコメンドシステム。
【請求項5】
前記報告には、前記移動操作により前記リスト内のアイテムのうち画面内に表示されることになったアイテムが指定され、前記リストにおいて表示順序が当該指定されたアイテムより後のアイテムを前記非表示アイテムと判定する
請求項4に記載のリコメンドシステム。
【請求項6】
端末を使用するユーザに対してリコメンドするアイテムのリストを前記端末に送信し、
前記リストにおいて、画面内に表示される範囲を移動させるための移動操作がされた旨の報告を前記端末から受信し、
前記リストに含まれるアイテムに係るアイテムページを求める要求を前記端末から受信し、
前記報告に係るリストが前記端末へ送信されてから所定期間内に前記端末から受信した前記要求に係るアイテムを、閲覧アイテムとして特定し、
前記報告に係るリストから、前記特定された閲覧アイテムを除去した残余のアイテムを、前記報告に係るユーザがスキップしたスキップアイテムとして特定する
サーバ。
【請求項7】
サーバと端末とを備えるリコメンドシステムが実行するリコメンド方法であって、
前記端末は、
前記サーバから、当該端末を使用するユーザに対してリコメンドされたアイテムのリストを受信し、
前記受信されたリストの一部の範囲を画面内に表示し、
前記リストに対する移動操作がされると、前記リストの他の一部が前記画面内に表示されるように、前記範囲を移動させ、
前記リストに含まれるアイテムを選択する選択操作がされると、前記サーバへ、当該アイテムに係るアイテムページを求める要求を送信し、
前記サーバから、前記要求に応ずる応答を受信し、
前記受信された応答に指定されたアイテムページを前記画面に表示し、
前記移動操作がされると、前記ユーザが前記リストに注目した旨の報告を前記サーバへ送信し、
前記サーバは、
前記報告を受信し、
前記報告に係るリストが前記端末へ送信されてから所定期間内に前記端末から受信した前記要求に係るアイテムを、閲覧アイテムとして特定し、
前記報告に係るリストから、前記特定された閲覧アイテムを除去した残余のアイテムを、前記報告に係るユーザがスキップしたスキップアイテムとして特定する
リコメンド方法。
【請求項8】
サーバが実行するリコメンド方法であって、
端末を使用するユーザに対してリコメンドするアイテムのリストを前記端末に送信し、
前記リストにおいて、画面内に表示される範囲を移動させるための移動操作がされた旨の報告を前記端末から受信し、
前記リストに含まれるアイテムに係るアイテムページを求める要求を前記端末から受信し、
前記報告に係るリストが前記端末へ送信されてから所定期間内に前記端末から受信した前記要求に係るアイテムを、閲覧アイテムとして特定し、
前記報告に係るリストから、前記特定された閲覧アイテムを除去した残余のアイテムを、前記報告に係るユーザがスキップしたスキップアイテムとして特定する
リコメンド方法。
【請求項9】
コンピュータを、
端末を使用するユーザに対してリコメンドするアイテムのリストを前記端末に送信し、
前記リストにおいて、画面内に表示される範囲を移動させるための移動操作がされた旨の報告を前記端末から受信し、
前記リストに含まれるアイテムに係るアイテムページを求める要求を前記端末から受信し、
前記報告に係るリストが前記端末へ送信されてから所定期間内に前記端末から受信した前記要求に係るアイテムを、閲覧アイテムとして特定し、
前記報告に係るリストから、前記特定された閲覧アイテムを除去した残余のアイテムを、前記報告に係るユーザがスキップしたスキップアイテムとして特定する
ように機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リコメンドシステム、サーバ、リコメンド方法、ならびに、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット上で開設している商店等において、ユーザが興味を示した商品と関連する複数の商品をリコメンド商品欄に表示する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザに商品等のアイテムをリコメンドする際に、ユーザの関心が低いと予想されるアイテムがユーザの目に触れる可能性を減らすことが望まれる。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて成されたものであり、ユーザに対して好適にアイテムをリコメンドできるリコメンドシステム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明のリコメンドシステムは、
サーバと端末とを備えるリコメンドシステムであって、
前記端末は、
前記サーバから、当該端末を使用するユーザに対してリコメンドされたアイテムのリストを受信し、
前記受信されたリストの一部の範囲を画面内に表示し、
前記リストに対する移動操作がされると、前記リストの他の一部が前記画面内に表示されるように、前記範囲を移動させ、
前記リストに含まれるアイテムを選択する選択操作がされると、前記サーバへ、当該アイテムに係るアイテムページを求める要求を送信し、
前記サーバから、前記要求に応ずる応答を受信し、
前記受信された応答に指定されたアイテムページを前記画面に表示し、
前記移動操作がされると、前記ユーザが前記リストに注目した旨の報告を前記サーバへ送信し、
前記サーバは、
前記報告を受信し、
前記報告に係るリストが前記端末へ送信されてから所定期間内に前記端末から受信した前記要求に係るアイテムを、閲覧アイテムとして特定し、
前記報告に係るリストから、前記特定された閲覧アイテムを除去した残余のアイテムを、前記報告に係るユーザがスキップしたスキップアイテムとして特定する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザに対して好適にアイテムをリコメンドできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施の形態に係るリコメンドシステム及びサーバの機能ブロック図である。
【
図3】本実施の形態に係るリコメンドシステムを構成する情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図4】リコメンドリスト提供処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】リコメンドリスト生成処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】アイテム情報及びリコメンドリストの表示例を示す図である。
【
図7】アイテムの詳細情報の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態のリコメンドシステム100及びサーバ10について、図面を参照しながら説明する。なお、図中同一または対応する部分には同一符号を付す。
【0010】
図1は、本実施の形態に係るリコメンドシステム100及びサーバ10の機能構成を示す機能ブロック図である。リコメンドシステム100は、サーバ10と端末20とを備える。サーバ10と端末20とは、インターネット、移動体通信網といった通信ネットワークを介して接続され、通信ネットワークを介して情報を送受信する。
【0011】
本実施の形態のリコメンドシステム100は、端末20を使用するユーザに対して、アイテムをリコメンド(おすすめ)するシステムである。具体的には、サーバ10が、ユーザのアイテムの閲覧履歴等に基づいて、リコメンドするアイテムのリストであるリコメンドリストを生成し、生成したリコメンドリストを端末20に提供する。そして、サーバ10は、提供したリコメンドリストにおいて、ユーザが閲覧した閲覧アイテムと閲覧されていないスキップアイテムとを特定し、その特定結果に基づいてユーザの嗜好設定を更新し、次回以降のリコメンドリスト生成時に利用するようになっている。端末20のユーザは、例えばアイテムの購入者、購入候補者となるショッパーである。
【0012】
サーバ10は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション等の通信可能な情報処理装置により構成される。なお、サーバ10は専用の装置であってもよい。また、
図1では、1つのサーバ10を示しているが、例えば、記憶、管理するアイテム毎に複数のサーバ10が設けられていてもよい。
【0013】
サーバ10は、機能的には例えば
図1に示すように、送受信部101と、リコメンドリスト生成部102と、閲覧アイテム・スキップアイテム特定部103と、アイテム情報DB(Data Base)104と、ユーザ情報DB105と、から構成される。
【0014】
送受信部101は、通信ネットワークを介して端末20に各種の情報を送信し、端末20から各種の情報を受信する。
【0015】
リコメンドリスト生成部102は、ユーザ情報DB105に記憶されるユーザ毎のアイテムの閲覧履歴、購入履歴、リコメンドしたアイテムの履歴、リコメンド時にスキップされたアイテムの履歴や、それらの履歴に基づいて予め生成されたリコメンドモデルや嗜好設定に基づいてリコメンドリストを生成する。リコメンドリスト生成部102は、例えば、これらの履歴情報から特定されるユーザの興味、嗜好や、閲覧要求がアイテムとの類似度等に基づいて、ユーザが興味のあるアイテムを推定し、推定結果に基づきアイテム情報DBに記憶されるアイテムを複数抽出して、所定のリコメンド順(推奨順)に並べることでリコメンドリストを生成する。
【0016】
閲覧アイテム・スキップアイテム特定部103は、端末20に提供したリコメンドリストにおいて、ユーザが閲覧したアイテム及びユーザがスキップしたアイテムを特定し、その結果をユーザ情報DB105に記憶する。記憶された情報は、リコメンドリスト生成部102が次回以降新たにリコメンドリストを生成するときに参照される。これにより、ユーザの閲覧またはスキップ状況に応じて、より適切なアイテムを含むリコメンドリストをユーザに提供できるようになる。例えば、ユーザが閲覧したアイテムはユーザが興味のあるアイテムであることや、リコメンドが適切であったことを推定できるので、新たなリコメンドリストではリコメンド順位を上げる。また、ユーザがスキップしたスキップアイテムは、ユーザが興味のないアイテムであること、リコメンドが不適切であったことを推定できるので、例えば今後リコメンドリストに含めないようにすることができる。このようにすることで、ユーザに適したアイテムをリコメンドできるようになる。
【0017】
アイテム情報DB104は、所定のアイテムに関する情報を複数記憶する。送受信部101は、端末20からの特定のアイテムを指定したアイテムの閲覧要求や、検索条件を指定したアイテムの閲覧要求に応じて、指定されたアイテムのアイテム情報の一覧のウェブページや特定のアイテムの詳細情報を含むウェブページを提供する。この実施の形態では、特定のアイテムの詳細情報を含むアイテム個別のウェブページをアイテムページともいう。このように、サーバ10は、アイテム情報をコンテンツとするウェブサイトを提供するウェブサーバとしても機能する。
【0018】
そして、サーバ10は、アイテムの閲覧要求等に応じて、リコメンドリスト生成部102によりリコメンドリストを生成する。送受信部101は、アイテム情報とともに、リコメンドリスト生成部102が生成したリコメンドリストを端末20に提供する。これにより、端末20のユーザに対して、指定されたアイテムのアイテム情報に加えて、ユーザにリコメンドするアイテムの情報を提供できるので、ユーザに対して有用な情報を提供可能となる。なお、リコメンドリストによりユーザにリコメンドするアイテムをリコメンドアイテムという場合もある。なお、リコメンドアイテムは、ユーザから閲覧要求のあったアイテムと関連するアイテムであってもよいし、サーバ10が提供可能なアイテム内から抽出されるアイテム(例えば閲覧要求のあったアイテムと関連しないアイテム)であってもよい。
【0019】
このように、この実施の形態では、サーバ10は、端末20からのアイテムの閲覧要求を契機にリコメンドリストを提供するようになっている。これに限定されず、サーバ10は、所定のウェブサイトへのアクセス、条件等を指定したリコメンドリスト自体の取得要求等、他の契機にリコメンドリストをユーザに提供するようにしてもよい。また、ウェブサイトやSNS(Social Networking Service)における広告として、サーバ10でリコメンドリスト(ユーザにリコメンドする商品等のリスト)を生成し、端末20に提供するようにしてもよい。
【0020】
アイテムは、ユーザが閲覧する任意の情報であればよい。例えば、アイテムは、商品、サービス、中古車、出前、本・漫画・音楽・動画等のデジタルコンテンツ、宿泊施設、交通手段(電車、バス、飛行機等)、旅行、ツアー、飲食店、レシピ、不動産、美容施設(美容院・エステ等)、ゴルフ場、キャンプ場・釣り船等のレジャー施設、スポーツイベント等に関する情報、あるいはそれらの購入情報、予約情報であればよい。
【0021】
ユーザ情報DB105は、
図2に示すようなユーザ毎のユーザ情報を記憶する。ユーザ情報は、ユーザを識別するユーザID、該ユーザのアイテムの閲覧履歴、該ユーザのアイテムの購入履歴、該ユーザへのリコメンド履歴、該ユーザのリコメンドリストにおけるアイテムのスキップ履歴が含まれる。ユーザ情報には、パスワード等のログイン情報、年齢性別といった属性情報等の他の情報が含まれていてもよい。
【0022】
アイテムの閲覧履歴は、ユーザがアイテム詳細を含むアイテムページを閲覧した閲覧アイテムを示す情報である。例えば、検索結果一覧やリコメンドリストに含まれるアイテムの概要(アイテムの名称やサムネイル画像を含むアイテムページへのリンク等)を表示しただけでは当該アイテムを閲覧したとは判定しない。検索結果一覧やリコメンドリストから所定のアイテムを選択し、そのアイテムに対応した個別のアイテムページを閲覧したことで、当該アイテムを閲覧アイテムとしてユーザ情報の閲覧履歴に記憶する。ユーザがアイテムページを閲覧したということは、そのアイテムに対するユーザの関心が高いことを推定できるので、この閲覧履歴によりユーザの関心が高いアイテムを推定できる。
【0023】
アイテムの購入履歴は、ユーザが過去に購入したアイテムを示す情報である。例えば、アイテムページからアイテムを購入した場合、そのアイテムが購入日時等とともに購入履歴に記憶される。ユーザがアイテム購入したということは、そのアイテムに対するユーザの関心が高いことを推定できるので、この購入履歴によりユーザの関心が高いアイテムを推定できる。
【0024】
リコメンド履歴は、過去にユーザに提供したリコメンドリストに含まれていたアイテムの情報である。スキップ履歴は、過去にユーザに提供したリコメンドリストに含まれていたが、ユーザが閲覧せずにスキップしたスキップアイテムの情報である。スキップ履歴に含まれるスキップアイテムは、ユーザの関心が低いことを推定できる。
【0025】
また、ユーザ情報DB105には、これらのユーザにアイテムに関する履歴情報に基づいてユーザの嗜好を分析した嗜好設定を記憶するようにしてもよい。嗜好設定は、ユーザが嗜好するあるいは嗜好しない分野、商品カテゴリ、具体的なアイテム名等を示す情報等であればよい。
【0026】
なお、この実施の形態では、サーバ10がアイテム情報DB104及びユーザ情報DB105を備える構成としたが、アイテム情報DB104及びユーザ情報DB105の少なくともいずれかがサーバ10の外部に設けられていてもよい。
【0027】
端末20は、例えば、ユーザが使用するスマートフォン、タブレット、PC等の通信機能を有する情報処理装置である。
図1では、1つの端末20を示しているが、端末20の数は任意でよい。端末20は、ユーザの操作に基づいて、通信ネットワークを介してサーバ10にアイテムの閲覧要求を送信する。そして、端末20は、そのアイテムの閲覧要求に基づいてサーバ10から送信された、閲覧要求に対応したアイテム情報とリコメンドリストとを受信する。受信したアイテム情報やリコメンドリストは、端末20の画面内に表示する。これにより、ユーザは、要求したアイテム情報を閲覧可能であるとともに、その要求に基づいてリコメンドされたアイテムのリストであるリコメンドリストを閲覧できる。
【0028】
また、この実施の形態のリコメンドシステム100では、端末20において、リコメンドリストはその一部の範囲を画面内に表示されるようになっている。そして、リコメンドリストに対するスクロール操作、移動カーソルの操作、次ページへの遷移操作といった移動操作がされると、リストの他の一部が画面内に表示されるように、表示範囲を移動させる。即ち、リコメンドリストは、スクロール表示、カルーセル表示、複数ページに分割表示可能になっており、リスト内のアイテムを一部ずつ表示可能となっている。そして、端末20は、リコメンドリストに対する移動操作がされると、ユーザがリコメンドリストに注目した旨の報告を前記サーバへ送信するようになっている。
【0029】
また、端末20は、リコメンドリストに含まれるアイテムを選択する選択操作がされると、サーバ10へ、当該アイテムに係るアイテムページを求める要求を送信する。端末20は、サーバ10から、要求に応じたアイテムページを受信し、受信したアイテムページを画面に表示する。即ち、端末20は、サーバ10から、要求に応ずる応答を受信し、受信された応答に指定されたアイテムページを画面に表示する。
【0030】
この実施の形態のリコメンドシステム100におけるサーバ10の送受信部101は、端末20からユーザがリコメンドリストに注目した旨の報告を受信する。そして、サーバ10の閲覧アイテム・スキップアイテム特定部103は、報告に係るリコメンドリストが端末20へ送信されてから所定期間内に端末20から受信した要求に係るアイテムを、閲覧アイテムとして特定し、報告に係るリコメンドリストから、特定された閲覧アイテムを除去した残余のアイテムを、報告に係るユーザがスキップしたスキップアイテムとして特定する。即ち、サーバ10は、ユーザがリコメンドリストに注目した場合、所定期間内にアイテムページが閲覧されたアイテムを、ユーザが興味を示した閲覧アイテムと特定し、ユーザが注目したリコメンドリストに含まれるが、所定期間内にアイテムページが閲覧されなかったアイテムを、ユーザが興味を示さずスキップしたスキップアイテムと特定する。なお、所定期間は、例えば、リコメンドリストの提供後、リコメンドリスト内のアイテムを閲覧するのに十分な時間等であればよい。
【0031】
このように特定されたスキップアイテムは、ユーザに対してリコメンドしたことが不適切であったと判定できる。よって、リコメンドシステム100及びサーバ10は、スキップアイテムを特定してその履歴を記憶しておくことで、ユーザの嗜好設定を更新でき、今後のリコメンドリストの生成時に、スキップアイテムを除外したり、リコメンド順位を下げることができる。これにより、リコメンドシステム100及びサーバ10は、ユーザに対して適切なリコメンドリストを提供でき、ユーザに対して適切なアイテムをリコメンドできるようになる。
【0032】
なお、スキップアイテムの特定時に、端末20におけるリコメンドリストの表示範囲を特定し、表示済みのアイテムからスキップアイテムを特定するようにしてもよい。即ち、未スクロール等で、リコメンドリスト内で端末20において非表示のアイテムは、スキップアイテムに含めないようにしてもよい。これにより、ユーザの目に触れていないアイテムがスキップアイテムとして特定され、リコメンドリストから除外等されてしまうことを防止できる。
【0033】
図3は、サーバ10、端末20を構成する情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical Processing Unit)等のプロセッサ11、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置12、有線又は無線通信を行う通信インターフェース13、入力操作を受け付ける入力デバイス14、及び情報の出力を行う出力デバイス15を有する。入力デバイス14は、例えば、キーボード、タッチパネル、カメラ、マウス及び/又はマイク等である。出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ及び/又はスピーカ等である。
【0034】
サーバ10のプロセッサ11が記憶装置12に記憶されるプログラムを読み込むことで、
図1に示す各種機能部として動作する。
【0035】
サーバ10の記憶装置12は、アイテム情報DB104として機能し、管理するアイテムの情報を複数記憶する。また、記憶装置12は、ユーザ情報DB105として機能し、端末20によりアクセスしてくるユーザ毎のユーザ情報を記憶する。ユーザに関する情報の少なくとも一部は、端末20の記憶装置22が記憶してもよい。
【0036】
端末20は、同様に、プロセッサ21、記憶装置22、通信インターフェース23、入力デバイス24、出力デバイス25を有する。なお、サーバ10、端末20において不要な構成は適宜省略してもよいし、他の構成を追加してもよい。
【0037】
端末20のプロセッサ21は、記憶装置22に記憶されるプログラムを読み込むことで、リコメンドシステム100を利用するための機能を実現する。当該機能は、専用アプリケーションにより実現されてもよいし、汎用のウェブブラウザにより実現されてもよい。例えば、プロセッサ21は、ユーザのアイテムの選択操作等に応じて、サーバ10にアイテムの閲覧要求やアイテムページの取得要求を送信し、サーバ10からアイテムの情報やリコメンドリストを取得する。また、プロセッサ21は、ユーザのリコメンドリストにおける移動操作を検出すると、リコメンドリストの表示範囲を移動させるとともに、ユーザがそのリストに注目した旨の報告をサーバ10に送信する。
【0038】
続いて、リコメンドシステム100やサーバ10の動作について説明する。
図4は、サーバ10が実行するリコメンドリスト提供処理の一例を示すフローチャートである。リコメンドリスト提供処理は、サーバ10のプロセッサ11が記憶装置12に記憶されるプログラムを読み込むことにより実行される。
【0039】
リコメンドリスト提供処理において、サーバ10は、まず、端末20からユーザによるサーバ10に係るアイテムの閲覧要求を受信したか否かを判定する(ステップS11)。ユーザによるアイテムの閲覧要求は、例えば端末20によるアイテムの閲覧操作に応じて送信される。アイテムの閲覧要求を受信していなければ(ステップS11;No)、リコメンドリスト提供処理を終了する。
【0040】
アイテムの閲覧要求を受信していれば(ステップS11;Yes)、サーバ10は、アイテムの閲覧要求を行ったユーザの端末20に提供するリコメンドリストを生成するためのリコメンドリスト生成処理を実行する(ステップS12)。
【0041】
図5は、リコメンドリスト生成処理の一例を示すフローチャートである。リコメンドリスト生成処理は、サーバ10のリコメンドリスト生成部102により実行される。リコメンドリスト生成処理では、まず、リコメンドリスト生成部102は、ユーザ情報DB105からユーザの閲覧履歴を取得する(ステップS121)。また、リコメンドリスト生成部102は、ユーザ情報DB105からユーザの購入履歴を取得する(ステップS122)。そして、リコメンドリスト生成部102は、ユーザ情報DB105からユーザへのリコメンド履歴を取得する(ステップS123)。さらに、リコメンドリスト生成部102は、ユーザ情報DB105からユーザのスキップ履歴を取得する(ステップS124)。
【0042】
ステップS121~S124では、例えば、アイテムの閲覧要求等に基づいて、当該閲覧要求を送信した端末20のユーザのユーザIDを特定し、対応する履歴情報をユーザ情報DB105から取得する。
【0043】
続いて、リコメンドリスト生成部102は、ステップS121~S124にて取得した履歴情報(閲覧履歴、購入履歴、リコメンド履歴及びスキップ履歴)を、リコメンドリスト生成用のリコメンドモデルに入力することで、リコメンドリストを生成する(ステップS125)。
【0044】
リコメンドリスト生成用のリコメンドモデルは、履歴情報を入力されるとリコメンドリストを出力するモデルであり、機械学習により予め作成される。学習データ(訓練データ)としては、各ユーザの閲覧履歴やスキップ履歴等の統計データが用いられる。例えば、訓練データは、所定のユーザが購入またはしたアイテムは推奨度を+1、所定のユーザがスキップしたアイテムは推奨度を-1、その他のアイテムは推奨度を0として並べたアイテムのリストを正解データとする。このような訓練データを複数用意して、AI(Artificial Intelligence)に学習させることによりリコメンドモデルを作成する。また、ユーザ情報DB105からユーザの閲覧履歴が更新される度に、更新された閲覧履歴に基づいて訓練データを作成し、当該訓練データをリコメンドモデルに再学習させるようにしてもよい。作成されたリコメンドモデルは、全てのユーザについて利用可能である。リコメンドモデルは、サーバ10にソフトウェアとして組み込まれる。
【0045】
そして、リコメンドリスト生成部102は、リコメンドモデルから出力されたリコメンドリストを受け取ることで、アイテムをユーザへのリコメンド順に並べたリコメンドリストを生成する(ステップS126)。その後、リコメンドリスト生成処理を終了する。
【0046】
このように、この実施の形態では、サーバ10は、ユーザの履歴情報(閲覧履歴、購入履歴、リコメンド履歴及びスキップ履歴)に基づいて、ユーザの趣向、興味あるアイテム等を推定し、アイテムをユーザへのリコメンド順に並べたリコメンドリストを生成し、ユーザに提供する。これにより、ユーザに適したリコメンドリストを提供でき、ユーザに対して好適にアイテムをリコメンドできる。
【0047】
なお、この実施の形態では、リコメンドリスト生成部102は、ユーザに関する履歴情報(閲覧履歴、購入履歴、リコメンド履歴及びスキップ履歴)をリコメンドモデルに入力するより、リコメンドリスト生成するようになっていた。リコメンドリストの生成方法はこれに限定されない。例えば、リコメンドリスト生成部102は、ユーザに関する履歴情報(閲覧履歴、購入履歴、リコメンド履歴及びスキップ履歴)に基づいて、任意のアルゴリズムによりユーザの嗜好や興味のあるアイテム等を判定して、リコメンドするアイテムを選択してリコメンドリストを生成するようにしてもよい。また、ユーザに関する履歴情報に基づいて、ユーザの嗜好設定を作成、更新することで、嗜好設定に基づいてリコメンドするアイテムを選択してリコメンドリストを生成するようにしてもよい。即ち、リコメンドリスト生成部102は、少なくともスキップ履歴に基づいて、当該スキップ履歴に含まれるアイテムのリコメンド順位を下げて、あるいは、スキップ履歴に含まれるアイテムをリコメンドしないように、リコメンドリストを生成すればよい。これにより、ユーザの興味が低いと推定されるスキップアイテムが繰り返しリコメンドされてしまうことを防止できるとともに、代わりに他のアイテムをリコメンド可能となるので、ユーザに好適なリコメンドリストを提供できる。また、例えば、購入履歴に含まれるアイテムについては、再度購入される可能性の低い商品である場合などには、リコメンドリストから除外するようにしてもよい。
【0048】
また、リコメンドリスト生成部102は、ユーザのアイテムの閲覧要求に係るアイテムと類似するアイテムを抽出して、リコメンドリストを生成するようにしてもよい。閲覧要求で指定されたアイテムと同様または類似する属性情報(カテゴリ、メーカー、状態、サイズ、色、地域、価格帯等)を持つアイテムを所定数抽出する。具体的には、閲覧要求のあったアイテムと同カテゴリに属する別のアイテム(例えば色違い、メーカー違い等)を複数リストアップする。なお、類似アイテムを抽出するためのアルゴリズムは、任意のアルゴリズムを採用してもよい。
【0049】
そして、リコメンドリスト生成部102は、ユーザに関する履歴情報(閲覧履歴、購入履歴、リコメンド履歴及びスキップ履歴)に基づいて、抽出されたアイテムをリコメンド順に並べたリコメンドリストを生成するようにしてもよい。例えば、リコメンドリスト生成部102は、閲覧履歴や購入履歴に含まれるアイテムや閲覧回数が多いアイテムはリコメンド順位を高くして、スキップ履歴に含まれるアイテムやスキップ回数が多いアイテムはリコメンド順位を低くするか、リコメンドリストから除外する。これにより、ユーザに適したリコメンドリストを生成できる。
【0050】
また、リコメンドリスト生成部102は、リコメンド順位に差異がないアイテムについては、リコメンドリストにおけるリコメンド順位をランダムに決定してもよいし、そのアイテムの人気度合い、情報の新しさ、在庫数等のアイテム自体の情報や他の情報に基づいて、リコメンド順位を決定してリコメンドリストを生成するようにしてもよい。
【0051】
また、例えば、リコメンドリスト生成部102は、ユーザ自身の属性(年齢、性別、嗜好等)、ユーザ自身の属性と共通する属性を有する他のユーザについての閲覧・購入した商品の傾向などを参照して、リコメンドリストを生成するようにしてもよい。
【0052】
リコメンドリスト生成処理を終えると、
図4に戻り、サーバ10は、閲覧要求に応じたアイテム情報とともに、ステップS12にて生成したリコメンドリストをユーザの端末20に提供する(ステップS13)。閲覧要求に応じたアイテム情報は、閲覧要求が特定のアイテムを指定したアイテムページの閲覧要求の場合、該特定のアイテムの詳細情報を含むアイテムページであればよく、閲覧要求がアイテムの検索条件を指定した閲覧要求の場合、アイテムの検索結果一覧等であればよい。また、閲覧要求の内容に応じたアイテム情報は、概要情報、価格情報、クチコミ等の任意のアイテム情報であってもよく、サーバ10は、閲覧要求に応じたアイテム情報をアイテム情報DB104から読み出して、端末20に提供すればよい。
【0053】
図6は、サーバ10から端末20に提供されたアイテム情報及びリコメンドリストの表示例である。
図6は、一例として、端末20にインストールされたウェブブラウザ(タブブラウザ)110により、ウェブブラウザ110のタブ1にアイテム情報112とリコメンドリスト表示113を含むウェブページが表示される場合の例を示している。
図6では、例えばユーザがアイテム検索サイトにアクセスして、検索条件を指定したアイテムの検索操作を行った結果のウェブページを示している。この場合、ウェブブラウザ110には、アイテムの検索操作に基づく閲覧要求に応じたアイテムの検索結果一覧といったアイテム情報112が表示される。また、アイテム情報112とともにリコメンドリストが提供され、例えばアイテム情報112を下方にスクロールすると、
図6に示すように、アイテム情報112の下に複数のリコメンドアイテムを含むリコメンドリスト表示113が表示される。
【0054】
図6に示すリコメンドリスト表示113には、ユーザにリコメンドするリコメンドアイテムとしてアイテムRI1、RI2、RI3といったリコメンド順位が上位3つのアイテムが表示されている。このように、
図6に示す表示例では、サーバ10が生成したリコメンドリストにおけるアイテムが3つずつ表示されるようになっている。例えば、アイテムRI1、RI2、RI3にはそれぞれのアイテムの概要が表示され、各アイテムの詳細情報へのリンクになっている。また、リコメンドリスト表示113に表示されるアイテムをスクロールさせるためのスクロールボタン114が含まれる。
図6のリコメンドリスト表示113には、3つずつアイテムが表示されるが、サーバ10が生成したリコメンドリストには4つ以上のアイテムが含まれている。よって、ユーザがスクロールボタン114を操作することで、リコメンドリストの並び順(リコメンド順位)に従って、リコメンドリスト表示113の表示範囲が移動し、順次アイテムが一部ずつスクロール表示される。また、各アイテムRI1、RI2、RI3には、不要選択ボタンdsが表示されている。不要選択ボタンdsが操作されると、例えばそのアイテムはリコメンドリスト表示113から削除される。不要選択ボタンdsの操作によりリコメンドリスト表示113のアイテムが削除された場合、リコメンドリスト表示113にリコメンド順が次点のリコメンドアイテムを補充するようにしてもよい。
【0055】
なお、リコメンドリスト表示113に表示されるアイテム数、即ち、サーバ10から送信されたリコメンドリスト内のアイテムを、端末20において一度に表示する表示範囲は任意の数でよい。また、リコメンドリスト表示113のウェブページにおける表示位置は任意でよい。即ち、サーバ10は、端末20にてユーザがリコメンドリストを閲覧できる形態で提供できればよい。
【0056】
また、この実施の形態では、端末20においてスクロールボタン114に対する操作に応じたスクロール表示によりリコメンドリストの一部の範囲を表示するが、マウスやスワイプによるスクロール表示、カルーセル表示、複数ページに分割して表示等により、リコメンドリストを表示するようにしてもよい。
【0057】
なお、端末20はパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット等であればよい。また、端末20は、汎用のウェブブラウザ110ではなく専用のアプリケーションにおいてアイテム情報やリコメンドリストを表示するものであってもよい。
【0058】
図4に戻り、サーバ10は、端末20に提供したリコメンドリストに含まれるアイテムを、ユーザ情報DB105の対応するユーザのリコメンド履歴に追加すること等により、ユーザのリコメンド履歴を更新する(ステップS14)。なお、アイテム閲覧要求がアイテムページの閲覧要求であり、当該要求に応じてアイテムページを提供した場合には、ユーザがアイテムページを閲覧したことに応じて、そのユーザの閲覧履歴も更新すればよい。
【0059】
続いて、サーバ10は、リコメンドリストを端末20に提供してからの時間を計測するためのタイマtのカウントアップをスタートさせる(ステップS15)。
【0060】
次に、サーバ10は、リコメンドリストを送信した端末20から、当該リコメンドリストに対する操作がなされた旨の報告を受信したか否かを判定する(ステップS16)。
【0061】
リコメンドリストを受信した端末20のプロセッサ21は、当該リコメンドリストの一部の範囲を端末20の画面内に表示する(例えば
図6参照)。そして、プロセッサ21は、当該リコメンドリストに対する移動操作がされると、リコメンドリストの他の一部が画面内に表示されるように、範囲を移動させる。このとき、この実施の形態では、プロセッサ21は、リコメンドリストに対する操作がなされた旨の報告をサーバ10に送信するようになっている。即ち、プロセッサ21は、リコメンドリストに対する操作を検出し、検出した場合、報告をサーバ10に送信する。ステップS16では、サーバ10は、端末20からその報告を受信したか否かを判定する。
【0062】
リコメンドリストに対する操作がなされた場合、ユーザがそのリストに注目したとみなせるので、リコメンドリストに対する操作がなされた旨の報告は、ユーザがそのリストに注目した旨の報告ともいえる。このような、リコメンドリストに対する操作がなされた旨の報告、ユーザがそのリストに注目した旨の報告を、以下では単に上記報告という場合もある。
【0063】
リコメンドリストに対する操作がなされた旨の報告を受信した場合(ステップS16;Yes)、サーバ10は、当該リストがユーザにより注目されたことを示す注目リストフラグをオンにセットする(ステップS17)。注目リストフラグは、サーバ10の記憶装置12の所定領域等に設けられればよい。
【0064】
リコメンドリストに対する操作がなされた旨の報告を受信していない場合や(ステップS16;No)、ステップS17の処理を実行した後、サーバ10は、リコメンドリストを送信した端末20から、特定のアイテムのアイテムページ(アイテム詳細)の取得要求を受信したか否かを判定する(ステップS18)。
【0065】
アイテムページの取得要求を受信した場合(ステップS18;Yes)、サーバ10は、アイテム情報DB104から要求に応じたアイテムページを読み出して、端末20に送信する(ステップS19)。
【0066】
一例として、
図6に示す画面において、アイテムRI3(アイテム3の概要情報)が選択操作された場合、アイテム3のアイテムページの取得要求が端末20からサーバ10に送信される。そして、サーバ10からアイテム3のアイテムページが端末20に送信される。この場合、例えば、
図7に示すように、新たなタブ2がタブ1の前面に開いて該タブ2にアイテム3の詳細情報115を含むアイテムページが表示される。このアイテムページは、取得要求に応ずる応答となる。詳細情報115には、アイテム3の詳細を示すテキスト、価格情報、購入情報、予約情報、関連情報、クチコミ、レビュー情報等が含まれていればよい。アイテムが商品やサービスである場合、詳細情報115において商品やサービスの購入や予約ができるようになっていればよい。なお、詳細情報115の内容については、対応するアイテムの詳細を示すものであれ任意である。また、
図7に示す状態において、スクロールバーやマウスによるスクロール操作により詳細タブをスクロールさせると、下段の情報が閲覧可能となっている。このようなアイテムページが端末20において表示されたことで、ユーザが当該アイテム(この場合アイテム3)について興味があること、関心があること、購入を検討していること等が推定できる。また、
図6に示す画面において、アイテム情報112に含まれるアイテムページへのリンクが選択された場合、例えばアイテムの検索結果一覧から特定のアイテム(アイテム名、アイテム概要、サムネイル等)が選択された場合も、対応するアイテムページがサーバ10から送信され、端末20に表示される。なお、アイテムページはリンク元のウェブページと同じタブ(
図6のタブ1等)に表示されるようにしてもよい。また、アイテムページにおいて、リコメンドリストを表示するようにしてもよい。
【0067】
上述のように、端末20のプロセッサ21は、リコメンドリストに対する移動操作がされると、リコメンドリストに対する操作がなされた旨の報告をサーバ10に送信するようになっている。これにより、サーバ10は、ユーザがリコメンドリストに注目したと判定し、ステップS17にて注目リストフラグをオンにセットする。ユーザが端末20に表示されたリコメンドリストを移動操作せずに、例えば
図6に示すリコメンドリスト表示113のスクロール前のファーストビューにて、いずれかのアイテムを選択操作すると、サーバ10は、リコメンドリストに対する操作がなされた旨の報告の前に、リコメンドリスト内のアイテムのアイテムページの取得要求を受信することになる。このように、端末20に表示されたリコメンドリストを移動操作せずに、リコメンドリスト内のアイテムの選択操作がされた場合、プロセッサ21は、アイテムページの取得要求とともに、リコメンドリストに対する操作がなされた旨の報告をサーバ10に送信することが好ましい。これにより、サーバ10は、リコメンドリストのファーストビューにてアイテムが選択操作された場合でも、ユーザがリコメンドリストに注目したと判定し、注目リストフラグをオンにセットすることができる。そして、適切なタイミングでユーザがリコメンドリストに注目したことを判定できる。なお、プロセッサ21は、アイテムページの取得要求とともに、常にリコメンドリストに対する操作がなされた旨の報告をサーバ10に送信するようにしてもよい。この場合、プロセッサ21は、リコメンドリストにおいて移動操作がされた否かを判定する処理を省ける。
【0068】
なお、サーバ10にて、アイテムページの取得要求を受信したときに、リコメンドリストに対する操作がなされた旨の報告を未受信であった場合、即ち、注目リストフラグがオフであった場合、ユーザがリコメンドリストに注目したとみなして、注目リストフラグをオンにセットするようにしてもよい。このようにすることでも、適切なタイミングでユーザがリコメンドリストに注目したことを判定できる。
【0069】
そして、サーバ10は、端末20に提供したアイテムページに対応したアイテムを、ユーザ情報DB105の対応するユーザの閲覧履歴に追加すること等により、ユーザの閲覧履歴を更新する(ステップS20)。
【0070】
アイテムページの取得要求を受信していない場合や(ステップS18;No)、ステップS20の処理を実行した後、サーバ10は、ユーザが他の操作をしたことを示す他の操作情報を端末20から受信したか否かを判定する(ステップS21)。端末20から他の操作情報を受信した場合(ステップS21;Yes)、サーバ10は、操作情報に応じた制御(例えば、ウェブページの更新制御等)を実行する(ステップS22)。
【0071】
ステップS22では、例えば、アイテムページ等においてユーザがアイテムを購入した旨の操作情報を受信した場合、サーバ10は、購入されたアイテムをユーザ情報DB105の対応するユーザの購入履歴に追加すること等により、ユーザの購入履歴を更新する。
【0072】
端末20から他の操作情報を受信していない場合や(ステップS21;No)、ステップS22の処理の後は、サーバ10は、タイマtのカウント値が所定期間となったか否かを判定する(ステップS23)。所定期間は予め定められた期間であればよく、例えば、リコメンドリスト内のアイテムを閲覧するのに十分な時間(例えばリコメンドリスト内のアイテム数×所定時間)等であればよい。
【0073】
タイマtのカウント値が所定期間となっていなければ(ステップS23;No)、ステップS16の処理に戻り、サーバ10は、端末20からの受信情報に応じた処理を繰り返す。
【0074】
タイマtのカウント値が所定期間となっていれば(ステップS23;Yes)、サーバ10は、タイマtのカウント値を0にリセットする(ステップS24)。
【0075】
そして、サーバ10は、注目リストフラグがオンであるか否かを判定する(ステップS25)。注目リストフラグがオフである場合(ステップS25;No)、サーバ10は、送信したリコメンドリストに対してユーザが注目していないと判定し、ステップS16の処理に戻る。
【0076】
注目リストフラグがオンである場合(ステップS25;Yes)、サーバ10は、送信したリコメンドリストに対してユーザが注目していると判定し、端末20に提供したリコメンドリストのうち、端末20の画面内において表示済みのアイテムを特定する(ステップS26)。
【0077】
ステップS26では、サーバ10から端末20に対して、リコメンドリストのどこまでが画面内に表示済みであるかの情報を問い合わせるようにしてもよい。または、端末20においてリコメンドリストに対する移動操作がある毎に、例えば、上記報告に移動操作量に関する情報や端末20の画面に表示されたアイテムを指定する情報を含めてサーバ10に送信し、サーバ10はその情報に基づいて、表示済みアイテムを特定するようにしてもよい。そして、サーバ10は、例えば、リコメンドリストにおいて表示順序(リコメンド順序)がN番目のアイテムまで表示されたことを特定できた場合、N番目までのアイテムを表示済みのアイテムと特定し、N+1番目以降のアイテムを非表示のアイテムと特定すればよい。このようにすることで、ユーザがリコメンドリストにおいて表示させたアイテムを好適に特定できる。
【0078】
その後、サーバ10は、リコメンドリスト内のアイテムページを閲覧済みのアイテムを除く表示済みアイテムを、ユーザがアイテムページの閲覧をスキップしたスキップアイテムとして特定し、当該スキップアイテムをユーザ情報DB105の対応するユーザのスキップ履歴に追加して記憶する(ステップS27)。即ち、サーバ10は、リコメンドリストがユーザにより注目されており、かつ、そのリストにおいて表示済みであるにも関わらず、所定期間選択操作されずアイテムページが閲覧されなかったアイテムを、ユーザがスキップしたスキップアイテムとして特定する。
【0079】
これとは逆に、サーバ10は、リコメンドリストがユーザにより注目されたリコメンドリストにおいて、所定期間内にユーザにより選択操作されてアイテムページが閲覧されたアイテムを、ステップS20にてユーザの閲覧履歴に追加することにより、閲覧アイテムとして特定する。
【0080】
その後、サーバ10は、注目リストフラグをオフにクリアして(ステップS28)、ステップS18の処理に戻り、ユーザの操作に応じた情報送信等を継続する。ステップS28にて注目リストフラグがクリアされることによって、今回提供したリコメンドリストにおけるスキップアイテムの特定は終了することになる。
【0081】
このように、この実施の形態のリコメンドシステム100及びサーバ10によれば、ユーザのリコメンドリストに対する操作有無に基づいて、ユーザが当該リコメンドリストに注目しているか否かを判定できる。そして、リコメンドシステム100及びサーバ10は、ユーザがリコメンドリストに注目していると判定した場合、そのリコメンドリストをユーザに提供してから所定期間のうちに閲覧されなかったリコメンドリスト内のアイテムは、ユーザが興味がないことや、リコメンドが不適切であったと推定できるので、ユーザがアイテムページの閲覧をスキップしたスキップアイテムとして特定する。そして、リコメンドシステム100及びサーバ10は、特定したスキップアイテムの情報を記憶する。これにより、リコメンドモデルやユーザの嗜好設定を更新することができる。
【0082】
そして、リコメンドシステム100及びサーバ10によれば、その後のリコメンドリスト生成に更新したリコメンドモデルや嗜好設定を利用できるので、ユーザにより適したリコメンドリストを生成でき、ユーザに対して好適にアイテムをリコメンドできるようになる。具体的には、スキップアイテムはその後リコメンドされづらくなるので、ユーザの関心が低いと予想されるアイテムがユーザの目に触れる可能性を減らすことができる。そして、相対的にスキップアイテム以外のアイテムがリコメンドされやすくなるので、ユーザの関心が高いと予想されるアイテムが並ぶリコメンドリストを提供しやすくなる。
【0083】
また、この実施の形態のリコメンドシステム100及びサーバ10によれば、ユーザが明示的にアイテムをスキップしなくても、スキップアイテムを閲覧状況に応じて、自動的にスキップアイテムを特定するので、ユーザの利便性も向上する。
【0084】
(変形例)
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実施の形態の一部の省略、置き換え、任意の構成の追加等が可能である。
【0085】
例えば、
図6に示すリコメンドリスト表示113における各アイテムRI1、RI2、RI3には、不要選択ボタンdsが表示されている。不要選択ボタンdsが操作されるとそのアイテムの不要選択操作となり、選択されたアイテムがリコメンドリスト表示113において非表示や暗転表示となる。端末20にて不要選択操作がされた場合、不要選択操作がされたアイテムをサーバ10に通知するようにしてもよい。不要選択がされたアイテムは、ユーザが興味のないアイテムであるので、サーバ10は、そのアイテムをスキップアイテムとしてスキップ履歴に記憶するようにしてもよい。このようにすることで、ユーザの明示的な不要選択操作に基づいて、スキップアイテムを記憶でき、その後のリコメンドリスト生成時に利用でき、リコメンドリストを好適に生成できる。
【0086】
なお、これに対して、上記実施の形態では、ユーザの明示的な操作がなくてもユーザのリコメンドリストの閲覧状況に応じてスキップアイテムを推定できるので、リコメンドリスト表示113の不要選択ボタンdsを省略してもよい。
【0087】
上記実施の形態では、リコメンドリストに含まれるアイテムのうち、端末20にて表示済みのアイテムの中からスキップアイテムを特定していたが、端末20にて表示済みであるか否かに関わらず、リコメンドリストに含まれるアイテムから、所定期間内のアイテムページの閲覧有無に応じてスキップアイテムを特定するようにしてもよい。例えば、端末20との通信不要等で、リコメンドリストに含まれるアイテムから表示済みのアイテムを特定できなかった場合は、リコメンドリスト内の全てのアイテムを表示済みとみなして、リコメンドリスト内の全てのアイテムからスキップアイテムを特定するようにしてもよい。
【0088】
また、サーバ10は、特定したスキップアイテムの情報を、その後のリコメンドリストの生成時に参照できればよく、例えば、スキップアイテムに基づいて、任意の方法でリコメンドモデル、各ユーザの嗜好設定を更新できればよい。
【0089】
サーバ10や端末20は、専用の装置によらず、通常のコンピュータを用いて実現可能である。例えば、コンピュータに上述の機能を実行するためのプログラムを格納した記録媒体から該プログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行するサーバ10、端末20を構成してもよい。また、複数のコンピュータが協同して動作することによって、1つのサーバ10を構成しても良い。
【0090】
また、コンピュータにプログラムを供給するための手法は、任意である。例えば、通信回線、通信ネットワーク、通信システム等を介して供給しても良い。例えば、上述の機能を実行するためのプログラムを格納した非一時的なコンピュータ読取可能な記録媒体を配布してもよい。
【0091】
また、上述の機能の一部をOS(Operation System)が提供する場合には、OSが提供する機能以外の部分をプログラムで提供すれば良い。
【0092】
以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態で説明したフローチャート、シーケンス、実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【0093】
(本実施例により実現される発明)
以上説明したように、本実施形態は、以下に掲げる発明を実現する。
【0094】
(付記1)
サーバと端末とを備えるリコメンドシステムであって、
前記端末は、
前記サーバから、当該端末を使用するユーザに対してリコメンドされたアイテムのリストを受信し、
前記受信されたリストの一部の範囲を画面内に表示し、
前記リストに対する移動操作がされると、前記リストの他の一部が前記画面内に表示されるように、前記範囲を移動させ、
前記リストに含まれるアイテムを選択する選択操作がされると、前記サーバへ、当該アイテムに係るアイテムページを求める要求を送信し、
前記サーバから、前記要求に応ずる応答を受信し、
前記受信された応答に指定されたアイテムページを前記画面に表示し、
前記移動操作がされると、前記ユーザが前記リストに注目した旨の報告を前記サーバへ送信し、
前記サーバは、
前記報告を受信し、
前記報告に係るリストが前記端末へ送信されてから所定期間内に前記端末から受信した前記要求に係るアイテムを、閲覧アイテムとして特定し、
前記報告に係るリストから、前記特定された閲覧アイテムを除去した残余のアイテムを、前記報告に係るユーザがスキップしたスキップアイテムとして特定する
リコメンドシステム。
【0095】
(付記2)
前記端末は、前記選択操作がされると、前記ユーザが前記リストに注目した旨の報告を、前記要求とともに前記サーバへ送信する
付記1に記載のリコメンドシステム。
【0096】
(付記3)
前記サーバは、前記要求に係るリストについての前記報告が受信されていなければ、前記要求に係るリストを前記報告に係るリストとみなして、前記閲覧アイテムならびに前記スキップアイテムを特定する
付記1または2に記載のリコメンドシステム。
【0097】
(付記4)
前記サーバは、
前記報告に基づいて、前記リストに含まれるアイテムのうち、前記画面内に表示されていない非表示アイテムを特定し、
前記残余のアイテムのうち、前記非表示アイテムでないアイテムを、前記スキップアイテムとする
付記1、2または3に記載のリコメンドシステム。
【0098】
(付記5)
前記報告には、前記移動操作により前記リスト内のアイテムのうち画面内に表示されることになったアイテムが指定され、前記リストにおいて表示順序が当該指定されたアイテムより後のアイテムを前記非表示アイテムと判定する
付記4に記載のリコメンドシステム。
【0099】
(付記6)
端末を使用するユーザに対してリコメンドするアイテムのリストを前記端末に送信し、
前記リストにおいて、画面内に表示される範囲を移動させるための移動操作がされた旨の報告を前記端末から受信し、
前記リストに含まれるアイテムに係るアイテムページを求める要求を前記端末から受信し、
前記報告に係るリストが前記端末へ送信されてから所定期間内に前記端末から受信した前記要求に係るアイテムを、閲覧アイテムとして特定し、
前記報告に係るリストから、前記特定された閲覧アイテムを除去した残余のアイテムを、前記報告に係るユーザがスキップしたスキップアイテムとして特定する
サーバ。
【0100】
(付記7)
サーバと端末とを備えるリコメンドシステムが実行するリコメンド方法であって、
前記端末は、
前記サーバから、当該端末を使用するユーザに対してリコメンドされたアイテムのリストを受信し、
前記受信されたリストの一部の範囲を画面内に表示し、
前記リストに対する移動操作がされると、前記リストの他の一部が前記画面内に表示されるように、前記範囲を移動させ、
前記リストに含まれるアイテムを選択する選択操作がされると、前記サーバへ、当該アイテムに係るアイテムページを求める要求を送信し、
前記サーバから、前記要求に応ずる応答を受信し、
前記受信された応答に指定されたアイテムページを前記画面に表示し、
前記移動操作がされると、前記ユーザが前記リストに注目した旨の報告を前記サーバへ送信し、
前記サーバは、
前記報告を受信し、
前記報告に係るリストが前記端末へ送信されてから所定期間内に前記端末から受信した前記要求に係るアイテムを、閲覧アイテムとして特定し、
前記報告に係るリストから、前記特定された閲覧アイテムを除去した残余のアイテムを、前記報告に係るユーザがスキップしたスキップアイテムとして特定する
リコメンド方法。
【0101】
(付記8)
サーバが実行するリコメンド方法であって、
端末を使用するユーザに対してリコメンドするアイテムのリストを前記端末に送信し、
前記リストにおいて、画面内に表示される範囲を移動させるための移動操作がされた旨の報告を前記端末から受信し、
前記リストに含まれるアイテムに係るアイテムページを求める要求を前記端末から受信し、
前記報告に係るリストが前記端末へ送信されてから所定期間内に前記端末から受信した前記要求に係るアイテムを、閲覧アイテムとして特定し、
前記報告に係るリストから、前記特定された閲覧アイテムを除去した残余のアイテムを、前記報告に係るユーザがスキップしたスキップアイテムとして特定する
リコメンド方法。
【0102】
(付記9)
コンピュータを、
端末を使用するユーザに対してリコメンドするアイテムのリストを前記端末に送信し、
前記リストにおいて、画面内に表示される範囲を移動させるための移動操作がされた旨の報告を前記端末から受信し、
前記リストに含まれるアイテムに係るアイテムページを求める要求を前記端末から受信し、
前記報告に係るリストが前記端末へ送信されてから所定期間内に前記端末から受信した前記要求に係るアイテムを、閲覧アイテムとして特定し、
前記報告に係るリストから、前記特定された閲覧アイテムを除去した残余のアイテムを、前記報告に係るユーザがスキップしたスキップアイテムとして特定する
ように機能させるプログラム。
【産業上の利用可能性】
【0103】
本発明によれば、ユーザに対して好適にアイテムをリコメンドできるリコメンドシステム、サーバ、リコメンド方法、ならびに、プログラムを提供できる。
【符号の説明】
【0104】
10 サーバ
20 端末
11、21 プロセッサ
12、22 記憶装置
13、23 通信インターフェース
14、24 入力デバイス
15、25 出力デバイス
100 リコメンドシステム
101 送受信部
102 リコメンドリスト生成部
103 閲覧アイテム・スキップアイテム特定部
104 アイテム情報DB
105 ユーザ情報DB
110 ウェブブラウザ
112 アイテム情報
113 リコメンドリスト表示
114 スクロールボタン
115 詳細情報
RI1、RI2、RI3 アイテム(リコメンドアイテム)
ds 不要選択ボタン
【要約】
【課題】ユーザに対して好適にアイテムをリコメンドできるリコメンドシステム等を提供する。
【解決手段】サーバ10と端末20とを備えるリコメンドシステム100であって、サーバ10は、端末20を使用するユーザに対してリコメンドするアイテムのリストを端末20に送信し、リストにおいて、画面内に表示される範囲を移動させるための移動操作がされた旨の報告を端末から受信し、リストに含まれるアイテムに係るアイテムページを求める要求を端末から受信し、報告に係るリストが端末へ送信されてから所定期間内に端末から受信した要求に係るアイテムを、閲覧アイテムとして特定し、報告に係るリストから、特定された閲覧アイテムを除去した残余のアイテムを、報告に係るユーザがスキップしたスキップアイテムとして特定する。
【選択図】
図1