(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-26
(45)【発行日】2024-12-04
(54)【発明の名称】室内空気汚染防除システム
(51)【国際特許分類】
F24F 7/003 20210101AFI20241127BHJP
F24F 7/007 20060101ALI20241127BHJP
F24F 7/10 20060101ALI20241127BHJP
F24F 7/06 20060101ALI20241127BHJP
F24F 11/77 20180101ALI20241127BHJP
A61L 9/00 20060101ALI20241127BHJP
【FI】
F24F7/003
F24F7/007 B
F24F7/10 101D
F24F7/06 101Z
F24F11/77
A61L9/00 Z
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022011270
(22)【出願日】2022-01-27
【審査請求日】2023-03-27
(32)【優先日】2021-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】508252837
【氏名又は名称】研能科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Microjet Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】NO. 28, R&D 2nd Rd. Science-Based Industrial Park, Hsin-Chu, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】莫皓然
(72)【発明者】
【氏名】呉錦銓
(72)【発明者】
【氏名】林景松
(72)【発明者】
【氏名】韓永隆
(72)【発明者】
【氏名】黄啓峰
【審査官】小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-533419(JP,A)
【文献】特開2002-106906(JP,A)
【文献】国際公開第2018/061147(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/053307(WO,A1)
【文献】特開2019-111939(JP,A)
【文献】特表2018-514436(JP,A)
【文献】特開2019-199989(JP,A)
【文献】特表2017-526888(JP,A)
【文献】特開2011-002166(JP,A)
【文献】特開2016-075443(JP,A)
【文献】特開2021-050908(JP,A)
【文献】特開2019-173985(JP,A)
【文献】特開2020-012846(JP,A)
【文献】特開2015-190688(JP,A)
【文献】特開2019-100588(JP,A)
【文献】特開2020-051658(JP,A)
【文献】特開2005-149282(JP,A)
【文献】特開2020-176799(JP,A)
【文献】特開2021-042936(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1841954(KR,B1)
【文献】中国特許出願公開第107435963(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0108746(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0063036(US,A1)
【文献】国際公開第2018/109522(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/144247(WO,A1)
【文献】国際公開第2021/005736(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 7/003
F24F 7/007
F24F 7/10
F24F 7/06
F24F 11/77
A61L 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内の空氣汚染源の交換及び濾過を実施することに適用する室内空気汚染防除システムであって、
室外の外部気体が前記室内に導入または非導入することを制御し、前記室内の前記空氣汚染源を濾過及び交換する少なくとも1つの気体交換処理装置と、
前記気体交換処理装置に連通し且つ給気口を備え、前記室外の前記外部気体を前記室内に導く少なくとも1つの給気経路と、
前記気体交換処理装置に連通し且つ排気口を備え、前記室内の前記空氣汚染源を吸引して前記室外に排出する少なくとも1つの排気経路と、
前記給気経路及び前記排気経路に設置され、前記給気口に導入された前記室外の前記外部気体及び前記排気口に吸引された前記室内の前記空氣汚染源を濾過する少なくとも1つの濾過浄化アセンブリと、
前記濾過浄化アセンブリの両側に設置される少なくとも2つの気体検出モジュールであって、前記気体検出モジュールは、制御回路基板、気体検出本体、マイクロプロセッサー及び通信器を備え、前記気体検出本体、前記マイクロプロセッサー及び前記通信器は、制御回路基板にパッケージ化されて一体型に形成され且つ互いに電気的に接続され、前記マイクロプロセッサーは、気体検出本体の検出動作を制御し、前記気体検出本体は、前記空氣汚染源を検出して検出信号を出力し、前記マイクロプロセッサーは前記検出信号を受信した後、計算処理して出力し、前記気体検出モジュールの前記マイクロプロセッサーが気体検出データを形成し、前記気体検出データが前記通信器に伝送されて外部へ送信される、気体検出モジュールと、
前記気体検出モジュールから出力された前記気体検出データを受信及び比較して駆動コマンドを知能的に選択して送信する少なくとも1つの知能制御駆動処理装置と、を備え、
前記知能制御駆動処理装置が前記気体検出データを受信及び比較した後、前記室外の前記外部気体が前記給気経路に流入して前記濾過浄化アセンブリに濾過されて前記室内に導入できる、前記気体交換処理装置での導入または非導入操作を知能的に選択し、且つ、前記知能制御駆動処理装置は、前記気体交換処理装置が前記気体検出モジュールの監視状態での始動動作を知能的に選択してリアルタイムに制御し、前記室内の前記汚染源が前記排気経路を経由して前記濾過浄化アセンブリに濾過及び浄化されて前記室外に排出し、前記室内の前記空氣汚染源が濾過及び交換されて清潔な空氣を形成することを促進する、室内空気汚染防除システム。
【請求項2】
前記空氣汚染源は、浮遊微粒子、一酸化炭素、二酸化炭素、オゾン、二酸化硫黄、二酸化窒素、鉛、総揮発性有機化合物、ホルムアルデヒド、細菌、真菌、及びウイルスのうちのいずれか1つまたはそれらの組合せであり、前記監視状態は、前記気体検出モジュールが前記室内の前記空氣汚染源において検出した前記気体検出データが安全検出値を超える状態である、ことを特徴とする請求項1に記載の室内空気汚染防除システム。
【請求項3】
前記安全検出値は、浮遊微粒子2.5の量が35μg/m
3未満、二酸化炭素の濃度値が1000ppm未満、揮発性有機化合物の濃度値が0.56ppm未満、ホルムアルデヒドの濃度値が0.08ppm未満、細菌量が1500CFU/m
3未満、真菌量が1000CFU/m
3未満、二酸化硫黄の濃度値が0.075ppm未満、二酸化窒素の濃度値が0.1ppm未満、一酸化炭素の濃度値が9ppm未満、オゾンの濃度値が0.06ppm未満、または、鉛の濃度値が0.15μg/m
3未満である、ことを特徴とする請求項2に記載の室内空気汚染防除システム。
【請求項4】
少なくとも1つの室内濾過浄化装置がさらに設置され、前記知能制御駆動処理装置は、無線方式で前記気体検出データを受信して前記駆動コマンドを送信し、前記知能制御駆動処理装置は、受信駆動器及びクラウド処理装置を備え、前記受信駆動器は、複数の前記気体検出モジュールから出力された前記気体検出データを受信してクラウド処理装置にアップロードし、前記クラウド処理装置は、人工知能計算及び比較を行い、計算結果を知能的に選択して前記駆動コマンドを前記受信駆動器に送信し、前記受信駆動器は、少なくとも1つの前記気体交換処理装置及び少なくとも1つの前記室内濾過浄化装置の始動動作を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の室内空気汚染防除システム。
【請求項5】
複数の前記気体検出モジュールは、少なくとも1つの室外気体検出モジュール及び少なくとも1つの室内気体検出モジュールを備え、少なくとも1つの前記室外気体検出モジュールが前記室外に設置され、前記室外の前記空氣汚染源を検出して前記室外の前記気体検出データを送信し、少なくとも1つの前記室内気体検出モジュールが前記室内に設置され、前記室内の前記空氣汚染源を検出して前記室内の前記気体検出データを送信し、前記給気経路の前記給気口及び前記排気経路の前記排気口の位置には、それぞれ、導風機が設けられ、前記導風機は、前記室内気体検出モジュールの前記監視状態において、始動動作し、前記給気口位置に前記室外の前記外部気体を導いて前記室内に流入させ、前記排気口の位置に前記室内の前記空氣汚染源を吸引して前記室外に排出させる、ことを特徴とする請求項4に記載の室内空気汚染防除システム。
【請求項6】
前記知能制御駆動処理装置は、少なくとも3つの前記室内気体検出モジュールが検出した前記室内の前記気体検出データを受信及び比較して知能的な計算を行い、前記室内の前記空氣汚染源の位置を確定し、前記空氣汚染源付近の前記排気口の位置にある前記導風機を知能的に選択して動作させ、前記空氣汚染源を拡散させず、前記排気口の位置に吸引されるように迅速に導く、ことを特徴とする請求項5に記載の室内空気汚染防除システム。
【請求項7】
前記知能制御駆動処理装置は、少なくとも3つの前記室内気体検出モジュールが検出した前記室内の前記気体検出データを受信及び比較して知能的な計算を行い、前記室内の前記空氣汚染源の位置を確定し、前記空氣汚染源付近の前記排気口の位置にある前記導風機を知能的に選択して優先に動作させ、同時に、前記知能制御駆動処理装置は、人工知能計算により、前記給気口の位置にある前記導風機を知能的に選択して動作させ、前記空氣汚染源を前記空氣汚染源付近の前記排気口の位置にある前記導風機に指向して流せて、前記導風機に吸引されて迅速に濾過されるための気流を形成する、ことを特徴とする請求項5に記載の室内空気汚染防除システム。
【請求項8】
前記室内気体検出モジュールがウェアラブル装置に組み合わせられ、人体に直接装着して、前記室内の前記空氣汚染源をリアルタイムに検出して前記室内の前記気体検出データを送信する、ことを特徴とする請求項5に記載の室内空気汚染防除システム。
【請求項9】
前記気体交換処理装置は、給気管路、排気管路及び循環管路を備え、前記給気管路は、少なくとも1つの給気入口及び少なくとも1つの給気出口を備え、前記排気管路は、少なくとも1つの排気入口及び少なくとも1つの排気出口を備え、前記給気出口が前記給気経路に連通し、前記排気入口が前記排気経路に連通し、少なくとも1つの前記室外気体検出モジュールが前記給気管路の給気入口に設置され、少なくとも1つの前記室内気体検出モジュールが前記給気管路の給気出口に設置され、前記気体交換処理装置には、少なくとも1つの前記導風機及び少なくとも1つの前記濾過浄化アセンブリが設置され、前記導風機及び前記濾過浄化アセンブリが前記給気管路に配置され、前記室内気体検出モジュールは、前記気体交換処理装置中の前記導風機の始動動作を制御し、且つ、前記知能制御駆動処理装置は、前記室外気体検出モジュールから出力された前記室外の前記気体検出データ及び前記室内気体検出モジュールから出力された前記室内の前記気体検出データを受信して比較した後、知能的な選択により、駆動コマンドを前記室内気体検出モジュールに送信して前記気体交換処理装置の始動動作を制御し、前記室外の前記外部気体に前記導風機に導かれて前記濾過浄化アセンブリを通過させて濾過浄化を実施し、前記給気経路を経由して前記室内に導入され、前記室内の前記空氣汚染源が前記排気経路に吸引されて前記気体交換処理装置の前記排気入口に流れ込み、前記排気管路を経由して前記排気出口に排出され、前記室内の空間内の前記空氣汚染源が交換されて清潔な空氣を形成する、ことを特徴とする請求項5に記載の室内空気汚染防除システム。
【請求項10】
前記気体交換処理装置中の前記導風機は、給気導風機及び排気導風機を備え、前記濾過浄化アセンブリ及び前記給気導風機が前記給気管路に設置され、前記室外の前記外部気体が前記給気導風機に導かれて前記給気管路を経由して前記濾過浄化アセンブリを通過させて濾過処理を実施し、前記給気経路を経由して前記室内に導入され、前記排気導風機が前記排気管路に設置され、前記排気経路中の前記室内の前記空氣汚染源を吸引して前記排気管路に流れ込み、前記室外に排出され、前記循環管路が前記給気管路と前記排気管路との間に連通し、前記排気経路中の前記室内の前記空氣汚染源が前記循環管路に導入され、前記給気管路を経由し、前記濾過浄化アセンブリを通過するように前記給気導風機に導かれ、最後に、循環濾過を実施して前記給気経路を経由して前記室内に導入される、ことを特徴とする請求項9に記載の室内空気汚染防除システム。
【請求項11】
前記給気管路の前記給気入口に給気弁が設けられ、前記排気経路の前記排気出口に排気弁が設けられ、前記知能制御駆動処理装置は、前記室外気体検出モジュールから出力された前記室外の前記気体検出データ及び前記室内気体検出モジュールから出力された前記室内の前記気体検出データを受信し、前記室内の前記気体検出データが前記室外の前記気体検出データよりも高い場合、前記知能制御駆動処理装置は、前記駆動コマンドを前記室内気体検出モジュールに送信し、前記気体交換処理装置の前記給気導風機及び前記排気導風機の始動動作を制御し、同時に、前記給気弁及び前記排気弁が開放するように制御し、前記室外の前記外部気体が前記給気導風機に導かれて前記給気入口に導入され、前記給気管路中の前記濾過浄化アセンブリを通過させて濾過及び浄化を実施した後、前記給気経路を経由して前記室内に導入され、同時に、前記室内の前記空氣汚染源が前記排気経路より前記排気導風機に吸引されて排気管路に流れ込み、前記排気出口より前記室外に排出され、前記室内に清潔な空氣を形成する、ことを特徴とする請求項10に記載の室内空気汚染防除システム。
【請求項12】
前記給気管路の前記給気入口に給気弁が設けられ、前記排気経路の前記排気出口に排気弁が設けられ、前記知能制御駆動処理装置は、前記室外気体検出モジュールから出力された前記室外の前記気体検出データ及び前記室内気体検出モジュールから出力された前記室内の前記気体検出データを受信し、前記室内の前記気体検出データが前記室外の前記気体検出データよりも低い場合、前記知能制御駆動処理装置は、前記駆動コマンドを前記室内気体検出モジュールに送信し、前記気体交換処理装置の前記給気導風機及び前記排気導風機の始動動作を制御し、同時に、前記給気弁が閉じ、前記排気弁が開放するように制御し、前記排気導風機が前記排気経路より前記室内の前記空氣汚染源を吸引して前記排気管路に流れ込み、前記排気出口より前記室外に排出され、同時に、前記室内の前記空氣汚染源が前記循環管路を経由して前記給気管路を通過させて、前記濾過浄化アセンブリが濾過及び浄化を行い、最後に、前記給気経路を経由して前記室内に導入され、前記室内に清潔な空氣を形成する、ことを特徴とする
請求項10に記載の室内空気汚染防除システム。
【請求項13】
前記室内濾過浄化装置は、前記導風機及び前記濾過浄化アセンブリを備え、前記知能制御駆動処理装置が前記駆動コマンドを送信し、前記室内の前記空氣汚染源を濾過交換し、前記室内濾過浄化装置の前記濾過浄化アセンブリの両側に、少なくとも2つの前記室内気体検出モジュールが設けられ、前記知能制御駆動処理装置は、前記室内気体検出モジュールから出力された前記室内の前記気体検出データを受信及び比較して、前記室内濾過浄化装置が前記空氣汚染源を濾過して清潔な空氣を形成することを促進する、ことを特徴とする請求項5に記載の室内空気汚染防除システム。
【請求項14】
前記知能制御駆動処理装置は、少なくとも3つの前記室内気体検出モジュールが検出した前記室内の前記気体検出データを受信及び比較して知能的な計算を行い、前記室内の空間内の前記空氣汚染源の位置を確定し、前記空氣汚染源付近の前記排気口の位置にある前記導風機を知能的に選択して動作させ、且つ、前記空氣汚染源付近の前記室内濾過浄化装置を知能的に選択して動作させ、前記空氣汚染源が前記排気口の位置に吸引され、前記付近の前記室内濾過浄化装置が濾過浄化を行い、前記空氣汚染源を拡散させないようにする、ことを特徴とする請求項13に記載の室内空気汚染防除システム。
【請求項15】
前記知能制御駆動処理装置は、少なくとも3つの前記室内気体検出モジュールが検出した前記室内の前記気体検出データを受信及び比較して知能的な計算を行い、前記室内の空間内の前記空氣汚染源の位置を確定し、前記空氣汚染源付近の前記排気口の位置にある前記導風機を知能的に選択して優先に動作させ、且つ前記空氣汚染源付近の前記室内濾過浄化装置を知能的に選択して優先に動作させ、同時に、前記知能制御駆動処理装置は、人工知能計算を行い、前記給気口の位置にある前記導風機及び他の前記室内濾過浄化装置を知能的に選択して動作させ、前記空氣汚染源を前記空氣汚染源付近の前記排気口の位置にある前記導風機に指向して流せて、前記導風機が吸引され、また、前記付近の前記室内濾過浄化装置に濾過浄化されて迅速濾過を行うための気流を形成する、ことを特徴とする請求項13に記載の室内空気汚染防除システム。
【請求項16】
前記室内濾過浄化装置は、エアコン、排気扇風機、空氣浄化機、扇風機、扇風機及び送風機のうちのいずれか1つまたはそれらの組合せであり、前記室内気体検出モジュールが前記室内濾過浄化装置に組み立てられ、前記室内濾過浄化装置の始動動作を制御し、前記濾過浄化アセンブリが前記導風機の前方に設置され、前記知能制御駆動処理装置は、前記室外気体検出モジュールから出力された前記室外の前記気体検出データ及び前記室内気体検出モジュールから出力された前記室内の前記気体検出データを受信して比較した後、知能的な選択により、前記室内気体検出モジュールに前記駆動コマンドを送信して前記室内濾過浄化装置の始動動作を制御し、前記室内の前記空氣汚染源は、前記導風機に導かれて前記濾過浄化アセンブリを通過させて濾過処理され、前記室内の前記空氣汚染源が濾過されて清潔な空氣を形成することを促進する、ことを特徴とする請求項13に記載の室内空気汚染防除システム。
【請求項17】
前記室内濾過浄化装置は、レンジフード及び吸塵器のうちのいずれか1つまたはそれらの組合せであり、前記室内気体検出モジュールが前記室内濾過浄化装置に組み立てられ、前記室内濾過浄化装置の始動動作を制御し、前記濾過浄化アセンブリが前記導風機の下流側に設置され、前記知能制御駆動処理装置は、前記室外気体検出モジュールから出力された前記室外の前記気体検出データ及び前記室内気体検出モジュールから出力された前記室内の前記気体検出データを受信して比較した後、知能的な選択により、前記室内気体検出モジュールに前記駆動コマンドを送信して前記室内濾過浄化装置の始動動作を制御し、前記室内の前記空氣汚染源は、前記導風機に導かれて前記濾過浄化アセンブリを通過させて濾過処理され、前記室内の前記空氣汚染源が濾過されて清潔な空氣を形成することを促進する、ことを特徴とする請求項13に記載の室内空気汚染防除システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内空間の気体汚染交換を実施する分野に属し、特に、室内空気汚染防除システムに関する。
【背景技術】
【0002】
人々は、生活環境における空氣品質を重視している。生活環境における空間には、PM1、PM2.5、PM10などの遊微粒子(particulate matter,PM)、二酸化炭素、総揮発性有機物(Total Volatile Organic Compound,TVOC)、ホルムアルデヒドなどの気体や、気体中に含まれている微粒子、エアロゾル、細菌、ウイルスなどが多く、人の健康に有害であるだけでなく、深刻な場合は生命を脅かす場合もある。
【0003】
室内の空氣品質を容易に把握できない。それは、室外の空氣品質に加え、室内の空調条件または汚染源、特に、不十分な室内空気循環によって引き起こされる粉塵は、室内の空氣品質に影響を与える主な要因である。室内の空間環境を改善し、良好な空間品質を提供するため、空調システムや空気洗浄機などの装置を使用する人が多い。しかしながら、空調システムまたは空気洗浄機はいずれも室内空間の空氣を循環させる装置であり、ほとんどの有害気体、特に一酸化炭素または二酸化炭素などの有害気体を除去することはできない。
【0004】
そのため、空氣品質をリアルタイムに浄化し、室内の有害気体を吸込むことを低減できる浄化方法を提案することと、どのように、室内の空氣品質をリアルタイムに検出し、室内の空氣品質が良くない時に素早く浄化できることは、本発明が直面する主な課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記周知技術の欠点を解決するために、本発明の主な目的は、気体汚染の交換を知能的に選択して実施する気体交換処理装置を備え、室内の気体汚染の検出データを安全検出値にまで低減させ、清潔且つ安全に呼吸ができる状態を形成する、室内空気汚染防除システムを提供することである。
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明は、室内の空氣汚染源に対して交換及び濾過を実施することに適用する、室内空気汚染防除システムを提供しており、前記室内空気汚染防除システムは、複数の気体検出モジュール、少なくとも1つの知能制御駆動処理装置、少なくとも1つの気体交換処理装置、少なくとも1つの給気経路、及び少なくとも1つの排気経路を備える。給気経路は、気体交換処理装置に連通し、且つ室外の外部気体を室内に導入する給気口を備える。排気経路は、気体交換処理装置に連通し、且つ室内の空氣汚染源を吸引して室外に排出する排気口を備える。知能制御駆動処理装置は、気体交換処理装置が気体検出モジュールの監視状態において始動動作をリアルタイムに制御し、室内の汚染源が排気経路を経由して濾過浄化アセンブリを通過させて濾過及び浄化を行った後に室外に排出されることを促進し、室内の空氣汚染源が濾過及び交換されて清潔な空氣を形成する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1A】室内に設置された本発明の室内空気汚染防除システムの動作を示す概略図である。
【
図1B】室内に設置された本発明の室内空気汚染防除システムの動作を示す別の概略図である。
【
図1C】本発明の室内気体検出モジュールの実施形態を示す概略図である。
【
図1D】本発明の濾過浄化アセンブリの動作を示す断面図である。
【
図1E】本発明の濾過浄化アセンブリの動作を示す別の断面図である。
【
図1F】本発明の気体交換処理装置の断面図である。
【
図2A】本発明の室内濾過浄化装置の動作を示す概略図である。
【
図2B】本発明の室内濾過浄化装置の動作を示す別の概略図である。
【
図2C】本発明の濾過浄化アセンブリの断面図である。
【
図3】本発明の気体検出モジュールの斜視図である。
【
図4B】本発明の気体検出本体の別の角度から見た時の斜視図である。
【
図4C】本発明の気体検出本体の分解構造を示す斜視図である。
【
図5B】本発明のベースの別の角度から見た時の斜視図である。
【
図6】本発明のベースとレーザーアセンブリとを組み立てた状態を示す斜視図である。
【
図7A】本発明の圧電アクチュエータとベースとを分解した状態を示す斜視図である。
【
図7B】本発明の圧電アクチュエータとベースとを組み立てた状態を示す斜視図である。
【
図8A】本発明の圧電アクチュエータの分解構造を示す斜視図である。
【
図8B】本発明の圧電アクチュエータの他の角度から見た時の分解構造を示す斜視図である。
【
図9A】本発明の圧電アクチュエータが動作する前の断面構造を示す概略図である。
【
図9B】本発明の圧電アクチュエータの動作を示す断面図である。
【
図9C】本発明の圧電アクチュエータの動作を示す別の断面図である。
【
図10A】本発明の気体がカバーの給気ポートより流入することを示す断面図である。
【
図10B】本発明のレーザーアセンブリから放出した光ビームが光透過窓を透過して給気溝部に入ることを示す断面図である。
【
図10C】本発明の排気溝部にある気体が押し付けられて排気開口及び排気ポートを経由して外部に排出されることを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の特徴と利点を示すいくつかの典型的な実施形態について、後述の説明において記述する。本発明は異なる態様において様々な変化を有することができ、いずれも本発明の範囲から逸脱することなく、かつその説明及び図面は本質的に例示するために用いられものであり、本発明を限定する意図はないことを理解されたい。
【0009】
図1A~
図1Fに示すように、本発明の室内空気汚染防除システムは、室内Aに対して気体交換及び濾過を実施することに適用し、気体交換処理装置1、少なくとも1つの給気口2aを有する給気経路2及び少なくとも1つの排気口3aを有する排気経路3からなる中央空調装置、少なくとも1つの濾過浄化アセンブリD、少なくとも1つの気体検出モジュール4、及び少なくとも1つの知能制御駆動処理装置5を備える。気体検出モジュール4は、濾過浄化アセンブリDの両側に設置され、空氣汚染源を検出して気体検出データを送信する。気体検出モジュール4は、少なくとも1つの室外気体検出モジュール4a及び少なくとも1つの室内気体検出モジュール4bを備え、室外気体検出モジュール4aが室外Bの外部気体を検出し且つ室外Bの気体検出データを送信し、室内気体検出モジュール4bが室内Aの空氣汚染源を検出し且つ室内Aの気体検出データを送信する。
【0010】
気体交換処理装置1は、室外Bの外部気体が室内に導入または非導入することを制御し、交換室内Aの空氣汚染源の濾過を促進する。
図1Fに示すように、気体交換処理装置1は、給気管路11a、排気管路12a、及び循環管路13aを備える。給気管路11aは、少なくとも1つの給気入口111a及び少なくとも1つの給気出口112aを備える。排気管路12aは、少なくとも1つの排気入口121a及び少なくとも1つの排気出口122aを備える。給気管路11aの給気出口112aが給気経路2に連通し(
図1D及び
図1Fを参照)、排気入口121aが排気経路3に連通する(
図1E及び
図1Fを参照)。少なくとも1つの室外気体検出モジュール4aが給気管路11aの給気入口111aに設置され、少なくとも1つの室内気体検出モジュール4bが給気管路11aの給気出口112aに設置されている。
【0011】
気体交換処理装置1には、少なくとも1つの導風機C及び少なくとも1つの濾過浄化アセンブリDが設けられる。導風機C及び濾過浄化アセンブリDは、給気管路11a中に設置される。室内気体検出モジュール4bは、気体交換処理装置1の導風機Cの始動動作を制御する。
【0012】
導風機Cについて、給気導風機C1及び排気導風機C2を設けることができる。濾過浄化アセンブリD及び給気導風機C1は、給気管路11a中に設置される。給気導風機C1は、室外Bの外部気体を給気管路11aより導入し、且つ濾過浄化アセンブリDを通過して濾過処理を行い、その後、給気経路2に流れ込んで室内Aに導入するよう、室外Bの外部気体を導くことができる。排気導風機C2は、排気管路12aに設置されており、排気経路3中の室内Aの空氣汚染源を排気管路12aに吸引して室外Bに排出させることができる。また、循環管路13aは、給気管路11aと排気管路12aとの間に連通しているので、排気経路3中の室内Aの空氣汚染源が循環管路13aに導入され、給気管路11aを経由して濾過浄化アセンブリDを通過させるように給気導風機C1に導かれ、最後に、循環濾過して給気経路2に導入されて室内Aに導入されることができる。
【0013】
給気管路11aの給気入口111aに、給気弁14が設けられる。排気管路12aの排気出口122aに、排気弁15が設けられる。知能制御駆動処理装置5が室外気体検出モジュール4aから出力された室外の気体検出データ及び室内気体検出モジュール4bから出力された室内Aの気体検出データを受信して比較した後、室内Aの気体検出データが室外Bの気体検出データよりも高いことを検出した場合、室内気体検出モジュール4bに駆動コマンドを送信して気体交換処理装置の給気導風機C1及び排気導風機C2の始動動作を制御する。その同時に、給気弁14及び排気弁15が開放され、室外Bの外部気体は、給気導風機C1に導かれて給気入口111aに導入され、その後、給気管路11a中の濾過浄化アセンブリDを通過させて濾過浄化を行い、最後に、給気経路2に流入して室内Aに再び導入される。その同時に、排気経路3中の室内Aの空氣汚染源は、排気導風機C2に吸引されて排気管路12aに流れ込み、排気出口122aより室外Bに排出される。これによって、室内Aは、室内気体検出モジュール4bの監視状態において、清潔な空氣を形成することができる。
【0014】
一方で、知能制御駆動処理装置5の比較により、室内Aの気体検出データが室外Bの気体検出データよりも低いことを検出すると、知能的な選択により、室内気体検出モジュール4bに駆動コマンドを送信して、気体交換処理装置1の給気導風機C1及び排気導風機C2の始動動作を制御する。その同時に、給気弁14が閉じ、排気弁15が開放するように制御され、排気経路3中の室内Aの空氣汚染源が排気導風機C2に吸引されて排気管路12aに流れ込み、排気出口122aより室外Bに排出される。室内Aの空氣汚染源は、循環管路13aを経由した後、給気管路11aを通過して濾過浄化アセンブリDによって濾過及び再浄化され、最後に、給気経路2に流入して室内Aに導入される。これによって、室内Aでは、室内気体検出モジュール4bの監視状態において、清潔な空氣を形成することができる。
【0015】
図1A~
図1Cに示すように、知能制御駆動処理装置5は、受信駆動器5a及びクラウド処理装置5bを備える。受信駆動器5aは、気体検出モジュール4から出力された気体検出データを受信してクラウド処理装置5bにアップロードする。クラウド処理装置5bは、人工知能の計算及び比較を行い、得られた比較結果を知能的に選択することで、受信駆動器5aに駆動コマンドを送信する。受信駆動器5aは、少なくとも1つの気体交換処理装置1及び少なくとも1つの室内濾過浄化装置6が始動動作を実行するように駆動する。本実施形態では、受信駆動器5aは、移動式駆動器51a、携帯式モバイル装置52a及びウェアラブル装置のうちのいずれか1つである。移動式駆動器51aは、ディスプレイを有し、室内Aの気体検出データを表示することができる。携帯式モバイル装置52aは、スマートフォンであり、室内Aの気体検出データを表示することができる。ウェアラブル装置は、室内気体検出モジュール1bと組み合わせることができ、人体に直接装着して室内Aの空氣汚染源をリアルタイムに検出して気体検出データを送信することができる。
【0016】
室内濾過浄化装置6は、導風機C、濾過浄化アセンブリD及びディスプレイを備える。ディスプレイは、室内Aの気体検出データを表示することができる。室内濾過浄化装置6は、知能制御駆動処理装置5から送信された駆動コマンドを受信し、室内Aの空氣汚染源の濾過を実施する。
図2Cに示すように、室内濾過浄化装置6の給気経路及び排気経路には、それぞれ、少なくとも1つの室内気体検出モジュール4bが設けられる。知能制御駆動処理装置5は、室内気体検出モジュール4bから出力された室内Aの気体検出データを受信及び比較する。知能制御駆動処理装置5は、室内濾過浄化装置6が監視状態での始動動作を制御することができる。これによって、室内Aの汚染源が室内Aの室内濾過浄化装置6を通過させて濾過及び浄化を行うことを促進し、室内Aの室内濾過浄化装置6が空氣汚染源を濾過して清潔な空氣を形成することを確保する。本実施形態における監視状態とは、気体検出モジュール4が室内Aの空氣汚染源に検出した検出データが安全検出値を超える状態である。本実施形態では、安全検出値は、浮遊微粒子2.5の量が35μg/m
3未満、二酸化炭素の濃度値が1000ppm未満、総揮発性有機化合物の濃度値が0.56ppm未満、ホルムアルデヒドの濃度値が0.08ppm未満、細菌量が1500CFU/m
3未満、真菌量が1000CFU/m
3未満、二酸化硫黄の濃度値が0.075ppm未満、二酸化窒素の濃度値が0.1ppm未満、一酸化炭素の濃度値が9ppm未満、オゾンの濃度値が0.06ppm未満、または鉛の濃度値が0.15μg/m
3未満である。
【0017】
知能制御駆動処理装置5は、少なくとも3つの室内気体検出モジュール4bが検出した室内Aの気体検出データを受信及び比較して知能的な計算を行うことで、室内Aの空氣汚染源の位置を確定することができ、空氣汚染源付近の気体交換処理装置1または室内濾過浄化装置6を知能的に選択して動作させ、空氣汚染源を浄化して清潔な気体を形成し、空氣汚染源の拡散を回避できる効果を実現することができる。また、知能制御駆動処理装置5は、少なくとも3つの室内気体検出モジュール4aが検出した室内Aの気体検出データを受信及び比較して知能的な計算を行うことで、室内Aの空氣汚染源の位置を確定することができ、そして、空氣汚染源付近の気体交換処理装置1または室内濾過浄化装置6を知能的に選択して優先に動作させ、同時に、知能制御駆動処理装置1が人工知能計算により他の複数の室内濾過浄化装置6を知能的に選択して動作させ、空氣汚染源を空氣汚染源付近の室内濾過浄化装置6に流せる気流を形成して迅速な濾過を実施することができる。
【0018】
以下、
図2A及び
図2Bに示すように、本実施形態では、室内濾過浄化装置6がエアコン6aである。室内気体検出モジュール4bが室内濾過浄化装置6に組み立てられ、室内濾過浄化装置6の始動動作を制御する。濾過浄化アセンブリDが導風機Cの前方に設置され、知能制御駆動処理装置5が室外気体検出モジュール4aから出力された室外Bの気体検出データ及び室内気体検出モジュール4bから出力された室内Aの気体検出データを受信及び比較した後、知能的な選択により、室内気体検出モジュール4bに駆動コマンドを送信して室内濾過浄化装置6の始動動作を制御することができる。室内Aの空氣汚染源は、導風機Cに導かれて濾過浄化アセンブリDを通過させて濾過処理され、室内Aの空氣汚染源が濾過されて清潔な空氣を形成することを促進できる。
【0019】
本実施形態では、室内浄化濾過装置6がレンジフード6bである。室内気体検出モジュール6bが室内浄化濾過装置6に組み立てられ、室内浄化濾過装置6の始動動作を制御する。濾過浄化アセンブリDが導風機Cの後方に設置され、知能制御駆動処理装置5が室外気体検出モジュール4aから出力された室外Bの気体検出データ及び室内気体検出モジュール4bから出力された室内Aの気体検出データを受信して比較した後、知能的な選択により、室内気体検出モジュール4bに駆動コマンドを送信して、室内浄化濾過装置6の始動動作を制御することができる。これによって、室内Aの空氣汚染源は、導風機Cに導かれて濾過浄化アセンブリDを通過させて濾過処理され、室内Aの空氣汚染源が濾過されて清潔な空気を形成することを促進できる。
【0020】
本実施形態では、室内浄化濾過装置6が排気扇風機6cである。室内気体検出モジュール4bが室内浄化濾過装置6に組み立てられ、室内浄化濾過装置6の始動動作を制御する。濾過浄化アセンブリDが導風機Cの前方に設置され、知能制御駆動処理装置5が室外気体検出モジュール4aから出力された室外Bの気体検出データ及び室内気体検出モジュール4bから出力された室内Aの気体検出データを受信して比較した後、知能的な選択により、室内気体検出モジュール4bに駆動コマンドを送信して、室内浄化濾過装置6の始動動作を制御する。これによって、室内Aの空氣汚染源は、導風機Cに導かれて濾過浄化アセンブリDを通過させて濾過処理され、室内Aの空氣汚染源が濾過されて清潔な空気を形成することを促進できる。
【0021】
本実施形態では、室内浄化濾過装置6が空気浄化機6dである。室内気体検出モジュール4bが室内浄化濾過装置6に組み立てられ、室内浄化濾過装置6の始動動作を制御する。濾過浄化アセンブリDが導風機Cの前方に設置され、知能制御駆動処理装置5が室外気体検出モジュール4aから出力された室外Bの気体検出データ及び室内気体検出モジュール4bから出力された室内Aの気体検出データを受信して比較した後、知能的な選択により、室内気体検出モジュール4bに駆動コマンドを送信して、室内浄化濾過装置6の始動動作を制御する。これによって、室内Aの空氣汚染源は、導風機Cに導かれて濾過浄化アセンブリDを通過させて濾過処理され、室内Aの空氣汚染源が濾過されて清潔な空気を形成することを促進できる。
【0022】
本実施形態では、室内浄化濾過装置6が扇風機6eである。室内気体検出モジュール4bが室内浄化濾過装置6に組み立てられ、室内浄化濾過装置6の始動動作を制御する。濾過浄化アセンブリDが導風機Cの前方に設置され、知能制御駆動処理装置5が室外気体検出モジュール4aから出力された室外Bの気体検出データ及び室内気体検出モジュール4bから出力された室内Aの気体検出データを受信して比較した後、知能的な選択により、室内気体検出モジュール4bに駆動コマンドを送信して、室内浄化濾過装置6の始動動作を制御する。これによって、室内Aの空氣汚染源は、導風機Cに導かれて濾過浄化アセンブリDを通過させて濾過処理され、室内Aの空氣汚染源が濾過されて清潔な空気を形成することを促進できる。
【0023】
本実施形態では、室内浄化濾過装置6が吸塵器である。室内気体検出モジュール4bが室内浄化濾過装置6に組み立てられ、室内浄化濾過装置6の始動動作を制御する。濾過浄化アセンブリDが導風機Cの後方に設置され、知能制御駆動処理装置5が室外気体検出モジュール4aから出力された室外Bの気体検出データ及び室内気体検出モジュール4bから出力された室内Aの気体検出データを受信して比較した後、知能的な選択により、室内気体検出モジュール4bに駆動コマンドを送信して、室内浄化濾過装置6の始動動作を制御する。これによって、室内Aの空氣汚染源は、導風機Cに導かれて濾過浄化アセンブリDを通過させて濾過処理され、室内Aの空氣汚染源が濾過されて清潔な空気を形成することを促進できる。
【0024】
本実施形態では、室内浄化濾過装置6が送風機である。室内気体検出モジュール4bが室内浄化濾過装置6に組み立てられ、室内浄化濾過装置6の始動動作を制御する。濾過浄化アセンブリDが導風機Cの前方に設置され、知能制御駆動処理装置5が室外気体検出モジュール4aから出力された室外Bの気体検出データ及び室内気体検出モジュール4bから出力された室内Aの気体検出データを受信して比較した後、知能的な選択により、室内気体検出モジュール4bに駆動コマンドを送信して、室内浄化濾過装置6の始動動作を制御する。これによって、室内Aの空氣汚染源は、導風機Cに導かれて濾過浄化アセンブリDを通過させて濾過処理され、室内Aの空氣汚染源が濾過されて清潔な空気を形成することを促進できる。
【0025】
図2Cに示すように、上記濾過浄化アセンブリDは、様々な実施形態の組合せであっても良い。例えば、活性炭D1及び高効率フィルターD2(High-Efficiency Particulate Air, HEPA)で構成され、または、活性炭D1、高効率フィルターD2(High-Efficiency Particulate Air, HEPA)及びゼオライトメッシュD3で構成されることができる。活性炭D1は、浮遊微粒子2.5(PM
2.5)の吸着及び濾過に使用され、ゼオライトメッシュD3は、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compound, VOC)の吸着及び濾過に使用され、高効率フィルターD2は、気体中に含まれている光化学スモッグ、細菌、ダスト粒子及び花粉の吸着及び濾過に使用されることができる。これによって、濾過浄化アセンブリD内に導入された気体汚染を濾過及び浄化できる効果を実現することができる。ある実施形態では、濾過浄化アセンブリDに導入された気体中のウイルス、細菌、真菌を抑えるために、高効率フィルターD2には二酸化塩素の浄化剤を塗布することができる。高効率フィルターD2に、二酸化塩素の浄化剤を塗布することによって、濾過浄化アセンブリDの気体汚染に含まれるウイルス、細菌、真菌、A型インフルエンザウイルス、B型インフルエンザウイルス、エンテロウイルス、ノロウイルスへの抑制率が99%以上に達し、ウイルスの交差感染を減らすことができる。他の実施形態では、高効率フィルターD2には、イチョウ葉およびジャポニカムから抽出されたオーガニック保護塗層が塗布されてもよい。これによって、オーガニック保護抗アレルギーフィルタを形成し、アレルギーに効果的に抵抗する他、フィルターを通過するインフルエンザウイルスの表面タンパク質及び濾過浄化アセンブリDが導入され且つ高効率フィルターD2を通過する気体中のインフルエンザウイルス(例えば:H1N1)の表面タンパク質を破壊することができる。他の実施形態では、高効率フィルターD2には銀イオンが塗布されて、濾過浄化アセンブリDが導入した気体中のウイルス、細菌及び真菌を抑制することができる。
【0026】
他の実施形態では、濾過浄化アセンブリDは、活性炭D1、高効率フィルターD2、ゼオライトメッシュD3及び光触媒ユニットD4で構成され、室外気体汚染が濾過浄化アセンブリDに導入されると、光エネルギーを電気エネルギーに変換できる光触媒ユニットD4により、気体中の有害物質が分解され且つ消毒・滅菌を行うことで、気体の濾過及び浄化効果を実現することができる。
【0027】
他の実施形態では、濾過浄化アセンブリDは、活性炭D1、高効率フィルターD2、ゼオライトメッシュD3及び光プラズマユニットD5で構成されても良い。光プラズマユニットD5は、光ナノチューブを備えるので、光ナノチューブが濾過浄化アセンブリDに導入された気体汚染を照射し、気体汚染に含まれている揮発性有機気体の分解及び浄化を促進することができる。濾過浄化アセンブリDが気体汚染を導入すると、光ナノチューブが導入された気体を照射し、気体中の酸素分子及び水分子が酸化性の高い光プラズマによって分解され、有機分子を破壊(分解)するイオン気流を形成し、気体に含まれている揮発性のホルムアルデヒド、トルエン、揮発性有機気体(Volatile Organic Compounds, VOC)などの気体分子を水と二酸化炭素に分解させ、気体の濾過及び浄化効果を実現することができる。
【0028】
他の実施形態では、濾過浄化アセンブリDは、活性炭D1、高効率フィルターD2、ゼオライトメッシュD3及びマイナスイオンユニットD6で構成されても良い。濾過浄化アセンブリDは、室外から導入された気体汚染に対して高圧放電を行い、気体汚染に含まれている正電荷を帯びる微粒子が負電荷を帯びる集塵プレートに付着し、導入された気体汚染に対する濾過浄化効果を実現することができる。
【0029】
他の実施形態では、濾過浄化アセンブリDは、活性炭D1、高効率フィルターD2、ゼオライトメッシュD3及びプラズマイオンユニットD7で構成されても良い。プラズマイオンユニットD7が高圧プラズマカラムを形成し、高圧プラズマカラム中のプラズマイオンが濾過浄化アセンブリDにより室外から導入された気体汚染中のウイルス及び細菌を分解し、且つプラズマイオンにより気体に含まれている酸素分子及び水分子を電解分離して陽イオン(H+)及び陰イオン(O2
-)を形成する。イオンの周りにある水分子を付着する物質がウイルス及び細菌の表面に付着し、その後、化学反応により、酸化反応性の強い活性酸素(ヒドロキシル、OH基)に変換され、ウイルス及び細菌の表面タンパク質の水素原子を引き抜いて酸化分解される。これによって、導入された気体を濾過して濾過浄化の効果を実現することができる。
【0030】
他の実施形態では、濾過浄化アセンブリDは、高効率フィルターD2だけ、または、高効率フィルターD2に、光触媒ユニットD4、光プラズマユニットD5、マイナスイオンユニットD6、プラズマイオンユニットD7からなる群から任意に選択された1つを組合せた形態、または、高効率フィルターD2に、光触媒ユニットD4、光プラズマユニットD5、マイナスイオンユニットD6及びプラズマイオンユニットD7からなる群から任意に選択された2つを組合せた形態、または、高効率フィルターD2に、光触媒ユニットD4、光プラズマユニットD5、マイナスイオンユニットD6、プラズマイオンユニットD7からなる群から任意に選択された3つを組合せた形態、または、高効率フィルターD2に、光触媒ユニットD4、光プラズマユニットD5、マイナスイオンユニットD6、プラズマイオンユニットD7のすべてを組合せた状態であっても良い。
【0031】
上記空氣汚染源は、浮遊微粒子、一酸化炭素、二酸化炭素、オゾン、二酸化硫黄、二酸化窒素、鉛、全揮発性有機化合物、ホルムアルデヒド、細菌、真菌、ウイルスのうちのいずれか1つまたはそれらの組合せである。
【0032】
本発明の室内空気汚染防除システムの動作について理解した後、以下、本発明の気体検出モジュール1の気体輸送方式について詳細を説明する。
【0033】
図3~
図9Aに示すように、気体検出モジュール4は、制御回路基板41、気体検出本体42、マイクロプロセッサー43及び通信器44を備える。気体検出本体42、マイクロプロセッサー43及び通信器44は、制御回路基板41にパッケージ化されて一体型に形成され、且つ互いに電気的に接続されている。マイクロプロセッサー43及び通信器44は、制御回路基板41に設置される。マイクロプロセッサー43は、気体検出本体42の駆動信号を制御して検出動作を実行し、通信器44を介して外部に送信し、また、気体検出本体42の検出情報(気体)を検出データに変換して保存することができる。通信器44は、マイクロプロセッサー43から出力された検出データ(気体)を受信し、且つ検出データをクラウド処理装置5bまたは外部装置(図示せず)に伝送することができる。外部装置は、携帯式モバイル装置(図示せず)である。上記通信器44の外部への送信は、例えば、USB、mini-USB、micro-USBなどの有線双方向通信伝送方式、または、例えば、Wi-Fiモジュール、ブルートゥースモジュール、無線周波数識別モジュール、近距離通信モジュールなどの無線双方向通信伝送方式である。
【0034】
気体検出本体42は、ベース421、圧電アクチュエータ422、駆動回路基板423、レーザーアセンブリ424、微粒子センサー425、カバー426及び気体センサー427を備える。ベース421は、第1表面4211、第2表面4212、レーザー設置区域4213、給気溝部4214、導気アセンブリ支持領域4215及び排気溝部4216を備える。第1表面4211及び第2表面4212は、互いに対向して配置された2つの表面である。レーザー設置区域4213は、第1表面4211から第2表面4212に向かってくり抜かれて形成される。カバー426がベース421を覆い、且つサイドパネル4261を備える。サイドパネル4261は、給気ポート4261a及び排気ポート4261bを備える。給気溝部4214は、第2表面4212を凹ませて形成され、且つレーザー設置区域4213に隣接する。給気溝部4214に、ベース421の外部に連通し且つカバー426の排気開口4216aに対応する給気開口4214aが設けられる。給気溝部4214の両側壁には、それを貫通し且つレーザー設置区域4213に連通する光透過窓4214bが設けられる。ベース421の第1表面4211がカバー426によって覆われ、第2表面4212が駆動回路基板423によって覆われることで、給気溝部4214において給気経路を画定する。
【0035】
導気アセンブリ支持領域4215は、第2表面4212を凹ませて形成され、且つ給気溝部4214に連通し、底面には通気孔4215aを貫通する。導気アセンブリ支持領域4215の四隅に、それぞれ位置決めブロック4215bが設けられている。排気溝部4216に排気開口4216aが設けられ、排気開口4216aは、カバー426の排気ポート4261bに対応して設置されている。排気溝部4216は、第1表面4211を導気アセンブリ支持領域4215への垂直投影領域に凹ませて形成された第1区域4216bと、導気アセンブリ支持領域4215への垂直投影領域と重ならない延在する領域における第1表面4211を第2表面4212に向かって凹ませて形成された第2区域4216cとを備える。第1区域4216bと第2区域4216cは連通し且つ段差を形成している。排気溝部4216の第1区域4216bは、導気アセンブリ支持領域4215の通気孔4215aに連通し、排気溝部4216の第2区域4216cは、排気開口4216aと連通している。この構造によって、ベース421の第1表面4211がカバー426によって覆われ、第2表面4212が駆動回路基板423によって覆われると、排気溝部4216と駆動回路基板423とともに排気経路を画定する。
【0036】
上記レーザーアセンブリ424及び微粒子センサー425は、両方とも駆動回路基板423上に配置され、且つベース421内に位置されている。レーザーアセンブリ424、微粒子センサー425及びベース421の位置を明確に示すために、駆動回路基板423を意図的に省略している。レーザーアセンブリ424がベース421のレーザー設置区域4213に収容され、微粒子センサー425がベース421の吸気溝部4214内に収容され、且つレーザーアセンブリ424と整列するよう配置されている。レーザーアセンブリ424が光透過窓4214bに対応し、光透過窓4214bは、レーザーアセンブリ424より放出されたレーザー光が透過するように設けられ、透過したレーザー光が吸気溝部4214を照射することができる。レーザーアセンブリ424より放出される光ビームの経路は、光透過窓4214bを通過し且つ吸気溝部4214と正交する方向に設置されている。レーザーアセンブリ424より放出された光ビームは、光透過窓4214bを透過して吸気溝部4214内に入り、吸気溝4214内の気体を照射する。光ビームが気体内の浮遊粒子に当たると散乱し、微粒子投影を形成する。微粒子センサー425は、それの正交方向に配置されており、気体の検出データを得るために、散乱による微粒子投影を受信して計算を行う。気体センサー427は、駆動回路基板123上に配置され且つそれと電気的に接続され、また、排気溝部4216にも収容されているので、排気溝部4216に導入された気体汚染を検出することができる。本発明の好ましい実施形態では、気体センサー427は、二酸化炭素または揮発性有機化合物気体の情報を検出する揮発性有機物センサー、ホルムアルデヒド気体の情報を検出するホルムアルデヒドセンサー、細菌または真菌の情報を検出する細菌センサー、ウイルス気体の情報を検出するウイルスセンサー、または、気体の温度及び湿度の情報を検出する温度湿度センサーである。
【0037】
圧電アクチュエータ422は、ベース421の正方形の導気アセンブリ支持領域4215に収容される。導気アセンブリ支持領域4215は給気溝部4214と連通する。圧電アクチュエータ422が動作すると、給気溝部4214内の気体を吸引して圧電アクチュエータ422に流れ込み、気体が導気アセンブリ支持領域4215の通気孔4215aを通過し、排気溝部4216に流入する。駆動回路基板423がベース421の第2表面4212を覆う。レーザーアセンブリ424が駆動回路基板423に設置され且つ電気的に接続されている。微粒子センサー425が駆動回路基板423に設置され且つ電気的に接続されている。カバー426がベース421を覆う場合、排気開口4216aがベース421の給気開口4214aに対応し、排気ポート4261bがベース421の排気開口4216aに対応する。
【0038】
圧電アクチュエータ422は、噴気孔シート4221、キャビティフレーム4222、アクチュエータ4223、絶縁フレーム4224及び導電フレーム4225を備える。噴気孔シート4221は、可撓性材料で構成され、且つ浮遊シート4221a及び中空孔4221bを備える。浮遊シート4221aは、湾曲振動ができるシート状構造であり、その形状及び寸法は、導気アセンブリ支持領域4215の内縁に合わせる。中空孔4221bは、気体の流通のために、浮遊シート4221aの中心部を貫通する。本発明の好ましい実施形態では、浮遊シート4221aの形状は、正方形、円形、楕円形、三角形、または多辺形のうちのいずれか1つである
【0039】
上記キャビティフレーム4222は、噴気孔シート4221上に積み重ねられ、外観は噴気孔シート4221に対応する。アクチュエータ4223は、キャビティフレーム4222上に積み重ねられ、キャビティフレーム4222、浮遊シート4221aとともに、共振チャンバー4226を画定する。絶縁フレーム4224は、アクチュエータ4223上に積み重ねられ、外観は、キャビティフレーム4222に類似する。導電フレーム4225は、絶縁フレーム4224上に積み重ねられ、外観は、絶縁フレーム4224に類似する。導電フレーム4225は、導電ピン4225aと導電電極4225bとを備え、導電ピン4225aは、導電フレーム4225の外縁から外側に延在し、導電電極4225bは、導電フレーム4225の内縁から内側に延在する。
【0040】
アクチュエータ4223は、圧電載置プレート4223a、調整共振プレート4223b及び圧電プレート4223cを備える。圧電載置プレート4223aがキャビティフレーム4222上に積み重ねられている。調整共振プレート4223bが圧電載置プレート4223a上に積み重ねられている。圧電プレート4223cが調整共振プレート4223b上に積み重ねられている。調整共振プレート4223b及び圧電プレート4223cは、絶縁フレーム4224に収容される。導電フレーム4225の導電電極4225bが圧電プレート4223cに電気的に接続されている。本発明の好ましい実施形態では、圧電載置プレート4223a及び調整共振プレート4223bはいずれも導電性材料で構成されている。圧電載置プレート4223aは圧電ピン4223dを備え、圧電ピン4223d及び導電ピン4225aは、駆動信号(例えば、駆動周波数や駆動電圧など)を受信するために、駆動回路基板423における駆動回路(図示せず)に接続されている。これによって、駆動信号は、圧電ピン4223d、圧電載置プレート4223a、調整共振プレート4223b、圧電プレート4223c、導電電極4225b、導電フレーム4225及び導電ピン4225aからなる回路に伝達されることができ、また、絶縁フレーム4224は、短絡を回避するために、導電フレーム4225とアクチュエータ4223とを遮断することで、駆動信号は、圧電プレート4223cに伝達されることもできる。圧電プレート4223cが駆動信号を受信した後、圧電効果により変形し、圧電載置プレート4223a及び調整共振プレート4223bを往復湾曲振動発生させることができる。
【0041】
さらに、調整共振プレート4223bは、圧電プレート4223cと圧電載置プレート4223aとの間に配置され、両者の間の緩衝材として、圧電載置プレート4223aの振動周波数を調整することができる。基本的に、調整共振プレート4223bの厚さは、圧電載置プレート4223aの厚さよりも厚くにする。アクチュエータ4223の振動周波数は、調整共振プレート4223bの厚さを変えることによって調整される。噴気孔シート4221、キャビティフレーム4222、アクチュエータ4223、絶縁フレーム4224及び導電フレーム4225は、順次積み重ねられて導気アセンブリ支持領域4215内に配置される。圧電アクチュエータ422が導気アセンブリ支持領域4215内に位置される。圧電アクチュエータ422は、気体が流通するために、浮遊シート4221aと導気アセンブリ支持領域4215の内縁との間に空隙4221cを画定している。
【0042】
噴気孔シート4221と導気アセンブリ支持領域4215の底面との間に気流チャンバー4227が形成されている。気流チャンバー4227は、噴気孔シート4221の中空孔4221bによって、アクチュエータ4223、噴気孔シート4221および浮遊シート4221aの間の共振チャンバー4226に連通する。共振チャンバー4226中の気体の振動周波数が浮遊シート4221aの振動周波数と一致にさせると、共振チャンバー4226と浮遊シート4221aは、ヘルムホルツ共鳴現象(Helmholtz resonance)を生じるので、気体の輸送効率を向上させることができる。圧電プレート4223cが導気アセンブリ支持領域4215の底面から離れる方向に移動すると、圧電プレート4223cは、噴気孔シート4221の浮遊シート4221aを駆動して導気アセンブリ支持領域4215の底面から離れる方向に移動させる。これによって、気体流通チャンバー4227の容積は急速に膨張し、内部圧力が低下して負圧を発生させ、圧電アクチュエータ422外部の気体を吸引して空隙4221cより流入させ、さらに、中空孔4221bを通して共振チャンバー4226に流入するので、共振チャンバー4226内の気圧が圧力勾配を作り出すことができる。圧電プレート4223cが噴気孔シート4221の浮遊シート4221aを駆動して導気アセンブリ支持領域4215の底面に移動させると、共振チャンバー4226内の気体は、中空孔4221bを通って急速に流出し、気体流通チャンバー4227内の気体が圧縮され、圧縮された気体は、ベルヌーイの法則の理想気体に近い状態となり、導気アセンブリ支持領域4215の通気孔4215aに迅速かつ大量に導入または導出されることができる。
【0043】
図9B及び
図9Cに示す動作を繰り返すことにより、圧電プレート4223cが往復振動し、慣性の原理によれば、排気後の共振チャンバー4226内部の気圧が平衡気圧よりも低いので、気体が共振チャンバー4226に再び導入されることができる。共振チャンバー4226中の気体の振動周波数は、圧電プレート4223cの振動周波数と同じように制御されることで、ヘルムホルツ共鳴現象を生じ、気体の高速且つ大量な輸送を実現することができる。
【0044】
図10A~
図10Cに示すように、気体は、カバー426の給気ポート4214aから流入し、給気開口4214aを通ってベース421の給気溝部4214に流れ込み、微粒子センサー425の位置に到達する。圧電アクチュエータ422の連続駆動は、給気経路の気体を吸引することで、外部気体が迅速に導入されて安定に循環し、微粒子センサー425の上方を通過する。レーザーアセンブリ424から発射した光ビームが光透過窓4214bを透過して給気溝部4214に入り、給気溝部4214が微粒子センサー425の上方を通過し、微粒子センサー425の光ビームが気体中の浮遊粒子を照射すると、光散乱現象及び微粒子投影を形成し、微粒子センサー425が光散乱で生じた微粒子投影を検出して気体に含まれている浮遊粒子の粒径及び数量などの情報を算出することができる。なお、微粒子センサー425上方の気体は、圧電アクチュエータ422によって連続的に駆動され、導気アセンブリ支持領域4215の通気孔4215aに導入され、排気溝部4216に流れ込む。最後に、気体が排気溝部4216に入った後も、圧電アクチュエータ422が気体を排気溝部4216に連続的に輸送するので、排気溝部4216内の気体が排気開口4216a及び排気ポート4261bを通って外部に押し出されることができる。
【符号の説明】
【0045】
1:気体交換処理装置
1a:室外気体検出モジュール
1b:室内気体検出モジュール
11a:給気管路
111a:給気入口
112a:給気出口
12a:排気管路
121a:排気入口
122a:排気出口
13a:循環管路
14:給気弁
15:排気弁
2:給気経路
2a:給気口
3:排気経路
3a :排気口
4:気体検出モジュール
4a:室外気体検出モジュール
4b:室内気体検出モジュール
41:制御回路基板
42:気体検出本体
43:マイクロプロセッサー
44:通信器
421:ベース
4211:第1表面
4212:第2表面
4213:レーザー設置区域
4214:給気溝部
4214a:給気開口
4214b:光透過窓
4215:導気アセンブリ支持領域
4215a:通気孔
4215b:位置決めブロック
4216:排気溝部
4216a:排気開口
4216b:第1区域
4216c:第2区域
422:圧電アクチュエータ
4221:噴気孔シート
4221a:浮遊シート
4221b:中空孔
4221c:空隙
4222:キャビティフレーム
4223:アクチュエータ
4223a:圧電載置プレート
4223b:調整共振プレート
4223c:圧電プレート
4223d:圧電ピン
4224:絶縁フレーム
4225:導電フレーム
4225a:導電ピン
4225b:導電電極
4226:共振チャンバー
4227:気流チャンバー
423:駆動回路基板
424:レーザーアセンブリ
425:微粒子センサー
426:カバー
4261:サイドパネル
4261a:給気ポート
4261b:排気ポート
427:気体センサー
5:知能制御駆動処理装置
5a:受信駆動器
5b:クラウド処理装置
51a:移動式駆動器
52a:携帯式モバイル装置
6:室内濾過浄化装置
6a:エアコン
6b:レンジフード
6c:排気扇風機
6d:空氣浄化機
6e:扇風機
A:室内
B:室外
C:導風機
C1:給気導風機
C2:排気導風機
D:濾過浄化アセンブリ
D1:活性炭
D2:高効率フィルター
D3:ゼオライトメッシュ
D4:光触媒ユニット
D5:光プラズマユニット
D6:マイナスイオンユニット
D7:プラズマイオンユニット