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特許7594573情報処理装置、プログラム、システム、及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-26
(45)【発行日】2024-12-04
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、システム、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/234 20110101AFI20241127BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20241127BHJP
   G06T 19/00 20110101ALI20241127BHJP
   H04N 21/262 20110101ALI20241127BHJP
【FI】
H04N21/234
G06F3/01 510
G06T19/00 600
H04N21/262
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022186056
(22)【出願日】2022-11-21
(65)【公開番号】P2024074713
(43)【公開日】2024-05-31
【審査請求日】2023-02-08
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松本 晋司
(72)【発明者】
【氏名】朝倉 慶介
(72)【発明者】
【氏名】石田 圭利
(72)【発明者】
【氏名】杉村 聡太
【審査官】富樫 明
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-038696(JP,A)
【文献】国際公開第2018/167843(WO,A1)
【文献】特開2016-201056(JP,A)
【文献】特開2016-157458(JP,A)
【文献】特開2019-185812(JP,A)
【文献】米国特許第11450002(US,B1)
【文献】特開2012-233962(JP,A)
【文献】特開2012-163853(JP,A)
【文献】特開2022-104970(JP,A)
【文献】特開2009-076985(JP,A)
【文献】特開2021-081757(JP,A)
【文献】特開平10-222287(JP,A)
【文献】国際公開第2019/123770(WO,A1)
【文献】新留英峰、外2名,ディスプレイ中の映像に埋め込まれた不可視ARマーカに対する同期撮像,第19回バーチャルリアリティ学会論文大会論文集,日本,日本バーチャルリアリティ学会,2024年09月01日,pp.385-386
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
G06F 3/00 - 3/18
G06T 19/00 - 19/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示デバイスに搭載されている撮像部が表示対象領域に表示されている映像を撮像している間に前記表示デバイスの表示部に表示される前記映像に関連するコンテンツの表示位置を決定するためのマーカを、マーカ投影装置に前記マーカを投影させることによって、前記映像が前記表示対象領域に表示されている間に、前記表示デバイスのユーザが認識可能な期間より短い期間の間、前記映像に挿入するマーカ挿入部と、
前記映像内の注目が集まる注目エリアを示す注目エリア情報を格納する情報格納部と
を備え、
前記マーカ挿入部は、前記マーカが前記注目エリア情報によって示される前記注目エリアの外側エリアに挿入されるように、前記マーカの挿入位置を決定する、
情報処理装置。
【請求項2】
表示デバイスに搭載されている撮像部が表示対象領域に表示されている映像を撮像している間に前記表示デバイスの表示部に表示される前記映像に関連するコンテンツの表示位置を決定するためのマーカを、マーカ投影装置に前記マーカを投影させることによって、前記映像が前記表示対象領域に表示されている間に、前記表示デバイスのユーザが認識可能な期間より短い期間の間、前記映像に挿入するマーカ挿入部と、
前記表示デバイスの前記ユーザの視線を示す視線情報を受信する情報受信部と、
前記視線情報によって示される前記ユーザの前記視線に基づいて、前記映像内の注目が集まる注目エリアを特定する注目エリア特定部と
を備え、
前記マーカ挿入部は、前記マーカが前記注目エリア特定部によって特定された前記注目エリアの外側エリアに挿入されるように、前記マーカの挿入位置を決定する、
情報処理装置。
【請求項3】
表示デバイスに搭載されている撮像部が表示対象領域に表示されている映像を撮像している間に前記表示デバイスの表示部に表示される前記映像に関連するコンテンツの表示位置を決定するためのマーカを、マーカ投影装置に前記マーカを投影させることによって、前記映像が前記表示対象領域に表示されている間に 、前記表示デバイスのユーザが認識可能な期間より短い期間の間、前記映像に挿入するマーカ挿入部と、
前記表示デバイスの前記ユーザの動作を示すユーザ動作情報を受信する情報受信部と
を備え、
前記マーカ挿入部は、前記表示デバイスの前記ユーザの前記ユーザ動作情報に基づいて、前記マーカを前記映像に挿入する、
情報処理装置。
【請求項4】
表示デバイスに搭載されている撮像部が表示対象領域に表示されている映像を撮像している間に前記表示デバイスの表示部に表示される前記映像に関連するコンテンツの表示位置を決定するためのマーカを、マーカ投影装置に前記マーカを投影させることによって、前記映像が前記表示対象領域に表示されている間に、前記表示デバイスのユーザが認識可能な期間より短い期間の間、前記映像に挿入するマーカ挿入部と、
前記表示デバイスの前記ユーザに関連するユーザ関連情報を受信する情報受信部と
を備え、
前記マーカ挿入部は、前記ユーザ関連情報に基づいて、前記マーカを前記映像に挿入する挿入期間を決定する、
情報処理装置。
【請求項5】
前記情報格納部は、前記映像内の色に関連する色関連情報をさらに格納し、
前記マーカ挿入部は、前記色関連情報に基づいて、前記マーカが挿入された場合に前記マーカの色と前記映像内の前記色との間の色差がより大きくなるように、前記マーカの挿入位置を決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記情報格納部は、前記映像内の色に関連する色関連情報をさらに格納し、
前記マーカ挿入部は、前記色関連情報に基づいて、前記マーカが挿入位置に挿入された場合に、前記マーカの色と前記映像内の前記色との間の色差がより大きくなるように、前記マーカの色を決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示デバイスに前記コンテンツを配信するコンテンツ配信部
をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータを、請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項9】
請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
前記表示デバイスと
を備える、システム。
【請求項10】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
表示デバイスに搭載されている撮像部が表示対象領域に表示されている映像を撮像している間に前記表示デバイスの表示部に表示される前記映像に関連するコンテンツの表示位置を決定するためのマーカを、マーカ投影装置に前記マーカを投影させることによって、前記映像が前記表示対象領域に表示されている間に、前記表示デバイスのユーザが認識可能な期間より短い期間の間、前記映像に挿入するマーカ挿入段階
を備え、
前記マーカ挿入段階は、前記マーカが、前記コンピュータに格納されている注目エリア情報によって示される、前記映像内の注目が集まる注目エリアの外側エリアに挿入されるように、前記マーカの挿入位置を決定する決定段階を有する、
情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
表示デバイスに搭載されている撮像部が表示対象領域に表示されている映像を撮像している間に前記表示デバイスの表示部に表示される前記映像に関連するコンテンツの表示位置を決定するためのマーカを、マーカ投影装置に前記マーカを投影させることによって、前記映像が前記表示対象領域に表示されている間に、前記表示デバイスのユーザが認識可能な期間より短い期間の間、前記映像に挿入するマーカ挿入段階と、
前記表示デバイスの前記ユーザの視線を示す視線情報を受信する情報受信段階と、
前記視線情報によって示される前記ユーザの前記視線に基づいて、前記映像内の注目が集まる注目エリアを特定する注目エリア特定段階と
を備え、
前記マーカ挿入段階は、前記マーカが前記注目エリア特定段階で特定された前記注目エリアの外側エリアに挿入されるように、前記マーカの挿入位置を決定する決定段階を有する、
情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
表示デバイスに搭載されている撮像部が表示対象領域に表示されている映像を撮像している間に前記表示デバイスの表示部に表示される前記映像に関連するコンテンツの表示位置を決定するためのマーカを、マーカ投影装置に前記マーカを投影させることによって、前記映像が前記表示対象領域に表示されている間に、前記表示デバイスのユーザが認識可能な期間より短い期間の間、前記映像に挿入するマーカ挿入段階と、
前記表示デバイスの前記ユーザの動作を示すユーザ動作情報を受信する情報受信段階と
を備え、
前記マーカ挿入段階は、前記表示デバイスの前記ユーザの前記ユーザ動作情報に基づいて、前記マーカを前記映像に挿入する、
情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
表示デバイスに搭載されている撮像部が表示対象領域に表示されている映像を撮像している間に前記表示デバイスの表示部に表示される前記映像に関連するコンテンツの表示位置を決定するためのマーカを、マーカ投影装置に前記マーカを投影させることによって、前記映像が前記表示対象領域に表示されている間に、前記表示デバイスのユーザが認識可能な期間より短い期間の間、前記映像に挿入するマーカ挿入段階と、
前記表示デバイスの前記ユーザに関連するユーザ関連情報を受信する情報受信段階と
を備え、
前記マーカ挿入段階は、前記ユーザ関連情報に基づいて、前記マーカを前記映像に挿入する挿入期間を決定する決定段階を有する、
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム、システム、表示デバイス、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、AR(Augmented Reality)グラス等の眼鏡型デバイスを装着した装着者の視線のデータを用いたマッチングサービスが記載されている。特許文献2には、空間共有での違和感を低減できるAR表示制御装置が記載されている。特許文献3には、ステルス性の高い潜像を作成する画像処理装置が記載されている。特許文献4には、シーンチェンジ期間の間にデジタルビデオ信号のデフォルトエンコーディングを適合させるための装置が記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2022-085730号公報
[特許文献2]特開2021-131741号公報
[特許文献3]特開2021-004957号公報
[特許文献4]国際公開第2008/019525号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、情報処理装置が提供される。前記情報処理装置は、表示デバイスに搭載されている撮像部が表示対象領域に表示されている映像を撮像している間に前記表示デバイスの表示部に表示される前記映像に関連するコンテンツの表示位置を決定するためのマーカを、前記表示デバイスのユーザが認識可能な期間より短い期間の間、前記映像に挿入するマーカ挿入部を備えてよい。
【0004】
前記マーカ挿入部は、前記映像に映像加工処理を実行することによって、前記マーカを前記映像に挿入してよい。
【0005】
前記いずれかの情報処理装置において、前記マーカ挿入部は、前記映像が前記表示対象領域に表示されている間に、前記マーカを前記映像に挿入してよい。
【0006】
前記いずれかの情報処理装置において、前記マーカ挿入部は、マーカ投影装置に前記マーカを投影させることによって、前記マーカを前記映像に挿入してよい。
【0007】
前記いずれかの情報処理装置は、前記表示デバイスの前記ユーザの動作を示すユーザ動作情報を受信する情報受信部をさらに備え。前記マーカ挿入部は、前記表示デバイスの前記ユーザの前記ユーザ動作情報に基づいて、前記マーカを前記映像に挿入してよい。
【0008】
前記いずれかの情報処理装置は、前記表示デバイスに搭載されている前記撮像部が前記映像を撮像した撮像画像を受信する情報受信部をさらに備え、前記マーカ挿入部は、前記撮像画像に基づいて、前記マーカを前記映像に挿入してよい。
【0009】
前記いずれかの情報処理装置は、前記映像内の注目が集まる注目エリアを示す注目エリア情報を格納する情報格納部をさらに備え、前記マーカ挿入部は、前記マーカが前記注目エリア情報によって示される前記注目エリアの外側エリアに挿入されるように、前記マーカの挿入位置を決定してよい。
【0010】
前記いずれかの情報処理装置は、前記表示デバイスの前記ユーザの視線を示す視線情報を受信する情報受信部と、前記視線情報によって示される前記ユーザの前記視線に基づいて、前記映像内の注目が集まる注目エリアを特定する注目エリア特定部とをさらに備え、前記マーカ挿入部は、前記マーカが前記注目エリア特定部によって特定された前記注目エリアの外側エリアに挿入されるように、前記マーカの挿入位置を決定してよい。
【0011】
前記いずれかの情報処理装置は、前記映像内の色に関連する色関連情報を格納する情報格納部をさらに備え、前記マーカ挿入部は、前記色関連情報に基づいて、前記マーカが挿入された場合に前記マーカの色と前記映像内の前記色との間の色差がより大きくなるように、前記マーカの挿入位置を決定してよい。
【0012】
前記いずれかの情報処理装置は、前記映像内の色に関連する色関連情報を格納する情報格納部をさらに備えて、前記マーカ挿入部は、前記色関連情報に基づいて、前記マーカが挿入位置に挿入された場合に、前記マーカの色と前記映像内の前記色との間の色差がより大きくなるように、前記マーカの色を決定してよい。
【0013】
前記いずれかの情報処理装置は、前記表示デバイスの前記ユーザに関連するユーザ関連情報を受信する情報受信部をさらに備え、前記マーカ挿入部は、前記ユーザ関連情報に基づいて、前記マーカを前記映像に挿入する挿入期間を決定してよい。
【0014】
前記いずれかの情報処理装置は、前記表示デバイスが前記マーカを認識できたか否かを示す認識可否情報を受信する情報受信部をさらに備え、前記マーカ挿入部は、前記認識可否情報が、前記表示デバイスが前記マーカを認識できていないことを示す場合、前記表示デバイスが前記マーカを認識できるように、前記マーカの挿入位置、前記マーカの色、及び、前記マーカのサイズのうちの少なくともいずれかを変更してよい。
【0015】
前記いずれかの情報処理装置は、前記表示デバイスに前記コンテンツを配信するコンテンツ配信部をさらに備えてよい。
【0016】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、前記情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0017】
本発明の一実施態様によれば、システムが提供される。前記システムは、前記情報処理装置を備えてよい。前記システムは、前記表示デバイスを備えてよい。
【0018】
本発明の一実施態様によれば、表示デバイスが提供される。前記表示デバイスは、表示部を備えてよい。前記表示デバイスは、撮像部を備えてよい。前記表示デバイスは、前記撮像部が表示対象領域に表示されている映像を撮像した撮像画像から、前記表示デバイスのユーザが認識可能な期間より短い期間、前記映像に挿入されているマーカを認識するマーカ認識部を備えてよい。前記表示デバイスは、前記マーカ認識部によって認識された前記マーカに基づいて、前記表示部に表示されるコンテンツの表示位置を決定する表示位置決定部を備えてよい。
【0019】
前記表示デバイスは、前記撮像画像に含まれる前記表示対象領域の画角を示す画角情報を格納する情報格納部をさらに備え、前記表示位置決定部は、前記画角情報にさらに基づいて、前記コンテンツの前記表示位置を決定してよい。
【0020】
前記いずれかの表示デバイスにおいて、前記マーカ認識部は、前記撮像画像から、前記映像に挿入されている複数の前記マーカを認識し、前記表示位置決定部は、前記マーカ認識部によって認識された前記複数のマーカに基づいて、3Dコンテンツである前記コンテンツの前記表示位置を決定してよい。
【0021】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、前記表示デバイスとして機能させるためのプログラムが提供される。
【0022】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される情報処理方法が提供される。前記情報処理方法は、表示デバイスに搭載されている撮像部が表示対象領域に表示されている映像を撮像している間に前記表示デバイスの表示部に表示される前記映像に関連するコンテンツの表示位置を決定するためのマーカを、前記表示デバイスのユーザが認識可能な期間より短い期間の間、前記映像に挿入するマーカ挿入段階を備えてよい。
【0023】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される情報処理方法が提供される。前記情報処理方法は、前記コンピュータに搭載されている撮像部が表示対象領域に表示されている映像を撮像した撮像画像から、前記コンピュータのユーザが認識可能な期間より短い期間、前記映像に挿入されているマーカを認識するマーカ認識段階を備えてよい。前記情報処理方法は、前記マーカ認識段階で認識された前記マーカに基づいて、前記コンピュータに搭載されている表示部に表示されるコンテンツの表示位置を決定する表示位置決定段階を備えてよい。
【0024】
尚、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】システム10の一例を概略的に示す。
図2】表示デバイス100の構成の一例を概略的に示す。
図3】表示デバイス100がマーカを認識する一例を説明するための説明図である。
図4】表示デバイス100がコンテンツを表示する一例を説明するための説明図である。
図5】表示デバイス100がコンテンツを表示する他の一例を説明するための説明図である。
図6】表示デバイス100がマーカを認識する他の一例を説明するための説明図である。
図7】表示デバイス100がコンテンツを表示する他の一例を説明するための説明図である。
図8】表示デバイス100がコンテンツを表示する他の一例を説明するための説明図である。
図9】表示デバイス100の撮像部120によって撮像された撮像画像80の一例を概略的に示す。
図10】表示デバイス100がマーカを認識する他の一例を説明するための説明図である。
図11】情報処理装置200の機能構成の一例を概略的に示す。
図12】表示デバイス100の機能構成の一例を概略的に示す。
図13】システム10による処理の流れの一例を概略的に示す。
図14】情報処理装置200又は表示デバイス100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
ARグラスの装着者がARグラスを通してスクリーンに投影されている映像を観賞する場合において、ARグラスは、ARグラスの表示部の適切な位置にコンテンツを表示すべく、自己位置推定を実行する必要がある。しかしながら、ARグラスは、暗所において、自己位置推定を実行するために必要な特徴点を把握できない場合がある。本実施形態に係るシステム10は、例えば、ARグラスの自己位置推定のための特徴点として用いられるマーカを、人間が認識できない短時間の間、スクリーンに投影されている映像に挿入する仕組みを採用する。
【0027】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0028】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、表示デバイス100及び情報処理装置200を備える。システム10は、通信デバイス300をさらに備えてよい。システム10は、映像表示装置400をさらに備えてよい。システム10は、通信端末150をさらに備えてもよい。
【0029】
システム10は、表示対象領域50に表示されている映像にバーチャルの視覚情報を追加することによって実空間を仮想的に拡張するAR技術を用いたサービスを提供する施設で利用される。システム10は、例えば、映画館で利用される。システム10は、例えば、プロジェクションマッピング等のデジタルアートのイベント会場で利用される。システム10は、例えば、バーチャルライブのライブ会場で利用される。システム10は、例えば、遊園地等のテーマパークで利用される。システム10は、例えば、ゲームセンターで利用される。システム10は、自宅で利用されてもよい。図1は、システム10が映画館で利用される場合の一例を示す。
【0030】
表示対象領域50は、例えば、スクリーン装置のスクリーン領域である。表示対象領域50は、例えば、ディスプレイ装置のディスプレイ領域である。表示対象領域50は、例えば、部屋や建物等の壁領域、天井領域、床領域等である。表示対象領域50は、映像を表示可能なその他の任意の領域であってよい。図1は、表示対象領域50がスクリーン装置のスクリーン領域である場合の一例を示す。
【0031】
表示デバイス100は、無線通信機能と、コンテンツを表示部に表示する表示機能とを有しているデバイスであれば、どのようなものであってもよい。表示デバイス100は、例えば、眼鏡型デバイスである。眼鏡型デバイスは、例えば、ARグラスである。表示デバイス100は、スマートフォンやタブレット端末等であってもよい。図1は、表示デバイス100がARグラスである場合の一例を示す。
【0032】
コンテンツは、任意のデータ形式であってよい。例えば、コンテンツは、2DのCG(Computer Graphics)データである。例えば、コンテンツは、3DのCGデータである。例えば、コンテンツは、静止画である。また、例えば、コンテンツは、動画である。例えば、コンテンツは、テキストである。コンテンツは、これらを複合的に含んでもよい。
【0033】
表示デバイス100は、コンテンツを透明又は半透明の表示部上に表示することによって、実空間にコンテンツが配置されている感覚をユーザ102に与えることが可能なデバイスであってよい。すなわち、表示デバイス100は、いわゆる透過型(シースルー型)のデバイスであってよい。尚、表示デバイス100は、ビデオパススルー型のデバイスであってもよい。この場合、表示デバイス100は、ユーザ102の視界に対応する範囲を撮影している撮影画像を非透過型のディスプレイに表示し、コンテンツを重畳表示してよい。
【0034】
表示デバイス100は、例えば、自機の位置を推定する機能を有する。表示デバイス100は、例えば、表示デバイス100に搭載されている撮像部によって撮像された撮像画像に基づいて、自機の位置を推定する。表示デバイス100は、例えば、撮像画像から自機の位置を推定するための特徴点を抽出することによって、自機の位置を推定する。表示デバイス100は、例えば、抽出した特徴点の形状及びサイズに基づいて、自機の位置を推定する。表示デバイス100は、自機の位置を推定した推定結果に基づいて、コンテンツを表示部に表示してよい。
【0035】
情報処理装置200は、映像に関連する情報処理を実行する。情報処理装置200は、例えば、情報を映像に挿入する挿入処理を実行する。情報処理装置200は、例えば、表示デバイス100に搭載されている撮像部が表示対象領域50に表示されている映像を撮像している間に表示デバイス100の表示部に表示される当該映像に関連するコンテンツの表示位置を決定するためのマーカ60を、表示デバイス100のユーザ102が認識可能な期間より短い期間の間、当該映像に挿入する。尚、表示デバイス100のユーザ102は、表示デバイス100の装着者であってよい。
【0036】
情報処理装置200は、例えば、視覚マスキング効果を利用して、表示デバイス100のユーザ102が認識可能な期間より短い期間の間、マーカ60を当該映像に挿入する。視覚マスキング効果とは、ターゲット刺激及びマスク刺激の2つの視覚刺激が時間的及び空間的に近接して表示された場合に、ターゲット刺激のみが表示される場合と比較して、ターゲット刺激の知覚が妨害される効果である。尚、マスク刺激がターゲット刺激に対して時間的に先に表示される場合を順向マスキングと称し、マスク刺激がターゲット刺激に対して時間的に後に表示される場合を逆向マスキングと称する。例えば、情報処理装置200は、視覚マスキング効果を利用して、70~80ms以下の間、マーカ60を当該映像に挿入する。
【0037】
映像のフレームレートは、例えば、60fps(frames per second)である。この場合、情報処理装置200は、視覚マスキング効果を利用して、4~5フレーム以下の連続したフレームに、マーカ60を挿入してよい。映像のフレームレートは、その他の任意の値であってもよい。
【0038】
マーカ60は、例えば、QR(Quick Response)コードである。マーカ60は、例えば、バーコードである。マーカ60は、表示デバイス100がマーカとして認識可能であれば、矩形や円形等の任意の形状の図形であってもよい。
【0039】
マーカ60は、例えば、コンテンツに関連するコンテンツ関連情報を含む。コンテンツ関連情報は、例えば、コンテンツを識別するコンテンツ識別情報を含む。コンテンツ関連情報は、例えば、コンテンツのデータ形式を示すデータ形式情報を含む。
【0040】
映像に関連するコンテンツは、映像に関連していれば、どのようなものであってもよい。映像に関連するコンテンツは、例えば、映像の演出に用いられるコンテンツ、映像の字幕に用いられるコンテンツ、映像のシーンの解説に用いられるコンテンツ、映像で登場する商品の宣伝に用いられるコンテンツ等であってよい。
【0041】
情報処理装置200は、映像を通信デバイス300に提供する。情報処理装置200は、例えば、ネットワーク20を介して通信デバイス300と通信することによって、映像を通信デバイス300に提供する。
【0042】
ネットワーク20は、通信事業者によって提供されるコアネットワークを含んでよい。コアネットワークは、例えば、5G(5th Generation)通信システムに準拠する。コアネットワークは、6G(6th Generation)通信システム以降の移動体通信システムに準拠してもよい。コアネットワークは、3G(3rd Generation)通信システムやLTE(Long Term Evolution)通信システムに準拠してもよい。ネットワーク20は、インターネットを含んでもよい。ネットワーク20は、Wi-Fi(登録商標)通信方式に対応していてもよい。ネットワーク20には、Wi-Fiアクセスポイントを介してアクセス可能であってよい。ネットワーク20には、その他無線通信全般を利用してアクセス可能であってよい。ネットワーク20には、有線接続を介してアクセス可能であってもよい。
【0043】
通信デバイス300は、情報処理装置200と通信可能なデバイスであれば、どのようなものであってもよい。通信デバイス300は、例えば、ラップトップPC(Personal Computer)、デスクトップPC等のPCである。通信デバイス300は、スマートフォンやタブレット端末等であってもよい。図1は、通信デバイス300がラップトップPCである場合の一例を示す。
【0044】
通信デバイス300は、例えば、情報処理装置200によって提供された映像を映像表示装置400に送信する。通信デバイス300は、例えば、有線接続を介して、当該映像を映像表示装置400に送信する。通信デバイス300は、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ケーブル等を用いて、映像表示装置400と有線接続を確立してよい。通信デバイス300は、無線接続を介して、当該映像を映像表示装置400に送信してもよい。通信デバイス300は、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)及びZigbee(登録商標)等の短距離無線通信方式を用いて、映像表示装置400と無線接続を確立してよい。
【0045】
映像表示装置400は、通信デバイス300から受信した映像を表示可能なデバイスであれば、どのようなものであってもよい。映像表示装置400は、例えば、プロジェクタである。映像表示装置400は、ディスプレイ装置であってもよい。図1は、映像表示装置400がプロジェクタである場合の一例を示す。
【0046】
情報処理装置200は、例えば、映像に関連するコンテンツを通信端末150に配信する。情報処理装置200は、例えば、ネットワーク20を介して通信端末150と通信することによって、当該コンテンツを通信端末150に配信する。
【0047】
通信端末150は、情報処理装置200と通信可能なデバイスであれば、どのようなものであってもよい。通信端末150は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等である。通信端末150は、PCであってもよい。通信端末150は、ウェアラブル端末であってもよい。通信端末150は、ARグラスであってもよい。図1は、通信端末150がスマートフォンである場合の一例を示す。
【0048】
通信端末150は、情報処理装置200によって配信された、映像に関連するコンテンツを表示デバイス100に送信する。通信端末150は、例えば、無線接続を介して、当該コンテンツを表示デバイス100に送信する。通信端末150は、Wi-Fi、Bluetooth及びZigbee等の短距離無線通信方式を用いて、表示デバイス100と無線接続を確立してよい。通信端末150は、有線接続を介して、当該コンテンツを表示デバイス100に送信してもよい。通信端末150及び表示デバイス100は、一体であってもよい。
【0049】
例えば、表示デバイス100は、表示デバイス100に搭載されている撮像部が表示対象領域50に表示されている映像を撮像した撮像画像から、表示デバイス100のユーザ102が認識可能な期間より短い期間、当該映像に挿入されているマーカ60を認識する。次に、表示デバイス100は、認識したマーカ60に基づいて、通信端末150から受信したコンテンツの表示位置を決定する。その後、表示デバイス100は、決定した表示位置に従って、表示デバイス100の表示部に表示する。
【0050】
尚、情報処理装置200は、MEC(Mobile Edge Computing又はMulti-access Edge Computing)として機能してよい。すなわち、情報処理装置200は、MECサーバであってよい。
【0051】
AR技術を用いて表示デバイスの表示部の適切な位置にコンテンツを表示させるためには、コンテンツの表示位置を決定するための特徴点を表示デバイスに認識させる必要がある。しかしながら、映画館やイベント会場等の暗所において、表示デバイスは、特徴点を認識することができず、表示部の適切な位置にコンテンツを表示できない場合がある。その一方で、表示デバイスの装着者が特徴点を認識した場合、表示デバイスの装着者が興醒めしてしまう恐れがある。以上より、暗所において、コンテンツの表示位置を決定するための特徴点が、表示デバイスが認識でき、且つ、表示デバイスの装着者が認識できない態様で表示されることが望ましい。
【0052】
本実施形態に係るシステム10によれば、情報処理装置200は、視覚マスキング効果を利用して、コンテンツの表示位置を決定するための特徴点としてのマーカ60を、表示デバイス100のユーザ102が認識できないほど短期間の間だけ映像に挿入する。映像が表示される表示対象領域50は暗所において明るい領域であるので、情報処理装置200は、表示対象領域50に表示されている映像に挿入されたマーカ60を表示デバイス100に認識させることができる。よって、情報処理装置200は、暗所において、表示デバイスの表示部の適切な位置にコンテンツを表示させることができる。さらに、マーカ60が映像に挿入された期間が、表示デバイス100のユーザ102がマーカ60を認識可能な期間より短いので、情報処理装置200は、表示対象領域50に表示されている映像に挿入されたマーカ60を表示デバイス100のユーザ102に認識させない。以上より、本実施形態に係るシステム10は、暗所において、表示デバイスのユーザにマーカを認識させることなく、表示デバイスにマーカを認識させて表示デバイスの表示部の適切な位置にコンテンツを表示させることによって、表示デバイスを通して映像を観賞した表示デバイスのユーザの没入感を向上させることができる。
【0053】
図2は、表示デバイス100の構成の一例を概略的に示す。表示デバイス100は、リム112及びテンプル118を有するフレーム110を備える。表示デバイス100は、バッテリを備えてもよい。
【0054】
表示デバイス100は、例えば、撮像部120を備える。撮像部120の撮像範囲は、表示デバイス100を装着しているユーザ102の視界に対応する範囲であってよい。図2における撮像部120の配置は一例であり、撮像部120は、他の位置に配置されてもよい。
【0055】
表示デバイス100は、例えば、センサ122を備える。センサ122は、表示デバイス100を装着しているユーザ102の動作を検出するためのセンサであってよい。センサ122は、例えば、加速度センサやジャイロセンサ等である。図2では、センサ122がブリッジ114に配置されている場合を例示しているが、図2におけるセンサ122の配置は一例であり、センサ122は、他の位置に配置されてもよい。
【0056】
表示デバイス100は、例えば、視線検出部124を備える。視線検出部124は、表示デバイス100の装着者であるユーザ102の視線を検出してよい。視線検出部124は、例えば、ユーザ102の目を撮像して監視することによって、ユーザ102の視線を検出する。図2における視線検出部124の配置は一例であり、視線検出部124は、他の位置に配置されてもよい。
【0057】
表示デバイス100は、各種入力を受け付けてよい。表示デバイス100は、表示デバイス100の任意の位置に配置された操作部を介して、ユーザ102からの各種入力を受け付けてよい。表示デバイス100は、例えば、フレーム110の任意の位置に配置されたボタン等の入力部を介して、ユーザ102からの各種入力を受け付ける。表示デバイス100は、例えば、通信端末150を介して、ユーザ102からの各種入力を受け付けてもよい。
【0058】
表示デバイス100は、レンズ116への表示機能を備えてよい。レンズ116は、表示デバイス100の表示部の一例であってよい。レンズ116は、透明又は半透明のディスプレイであってよく、表示デバイス100は、レンズ116に各種表示を実行させてよい。すなわち、表示デバイス100は、透明又は半透明のディスプレイ型のデバイスであってよい。また、表示デバイス100が、レンズ116に対して表示を投影する機能を有してもよい。すなわち、表示デバイス100は、投影型のデバイスであってよい。
【0059】
表示デバイス100は、ネットワーク20を介した通信を実行する機能を有してよい。表示デバイス100は、移動体通信、Wi-Fi通信、及びその他の無線通信全般の少なくともいずれかによって、ネットワーク20にアクセスしてよい。表示デバイス100は、ネットワーク20を介して、情報処理装置200と通信してよい。情報処理装置200は、ネットワーク20を介して、映像に関連するコンテンツを表示デバイス100に配信してよい。
【0060】
図3は、表示デバイス100がマーカを認識する一例を説明するための説明図である。図3図8及び図10において、図内のx軸方向が水平方向であり、図内のy軸方向が鉛直方向であるものとする。
【0061】
表示デバイス100は、例えば、表示対象領域50に表示されている映像を撮像部120が撮像した撮像画像から、情報処理装置200によって映像に挿入されている1つのマーカであるマーカ60を認識する。以下の図4及び図5の説明では、表示デバイス100が、図3に示されるマーカ60を認識した場合に、マーカ60に基づいてレンズ116に表示されるコンテンツの表示位置を決定する一例をそれぞれ説明する。
【0062】
図4は、表示デバイス100がコンテンツを表示する一例を説明するための説明図である。表示デバイス100は、例えば、図3に示されるマーカ60を認識し、認識したマーカ60に基づいて、レンズ116に表示される1つのコンテンツの表示位置を決定する。表示デバイス100は、認識したマーカ60に基づいて、レンズ116に表示される複数のコンテンツの表示位置を決定してもよい。ここでは、表示デバイス100が、認識したマーカ60に基づいて、レンズ116に表示される1つのコンテンツ70の表示位置を決定する場合の一例を主に説明する。
【0063】
表示デバイス100は、例えば、認識したマーカ60の中心位置を基準位置とし、基準位置とコンテンツ70の表示位置との間の位置関係を示す位置関係情報に基づいて、コンテンツ70の表示位置を決定する。表示デバイス100は、例えば、情報処理装置200から位置関係情報を受信する。表示デバイス100は、通信端末150から位置関係情報を受信してもよい。表示デバイス100は、マーカ60から、位置関係情報を含むコンテンツ関連情報を読み取ってもよい。
【0064】
図4に示される一例において、表示デバイス100は、基準位置からx軸方向にx、y軸方向y離れた位置がコンテンツ70の表示位置であると決定する。表示デバイス100は、コンテンツ70が決定した表示位置に表示されるように、レンズ116にコンテンツ70の表示を実行させてよい。
【0065】
図5は、表示デバイス100がコンテンツを表示する他の一例を説明するための説明図である。図5に示される一例において、表示デバイス100は、図3に示されるマーカ60の中心位置がコンテンツ70の表示位置であると決定する。表示デバイス100は、コンテンツ70が決定した表示位置に表示されるように、レンズ116にコンテンツ70の表示を実行させてよい。
【0066】
図6は、表示デバイス100がマーカを認識する他の一例を説明するための説明図である。表示デバイス100は、例えば、表示対象領域50に表示されている映像を撮像部120が撮像した撮像画像から、情報処理装置200によって映像に挿入されている3つのマーカであるマーカ62、マーカ64、及びマーカ66を認識する。マーカ62、マーカ64、及びマーカ66のそれぞれは、マーカ60と同様の特徴を有してよい。以下の図7及び図8の説明では、表示デバイス100が、図6に示されるマーカ62、マーカ64、及びマーカ66を認識した場合に、マーカ62、マーカ64、及びマーカ66に基づいてレンズ116に表示されるコンテンツの表示位置を決定する一例をそれぞれ説明する。
【0067】
図7は、表示デバイス100がコンテンツを表示する他の一例を説明するための説明図である。ここでは、表示デバイス100が、図6に示されるマーカ62、マーカ64、及びマーカ66を認識し、認識したマーカ62、マーカ64、及びマーカ66に基づいて、レンズ116に表示される1つの3Dコンテンツであるコンテンツ70の表示位置を決定する場合の一例を主に説明する。
【0068】
表示デバイス100は、例えば、認識したマーカ62、マーカ64、及びマーカ66がコンテンツ70の表示位置を決定するためのマーカであることを示す対応関係情報と、マーカ62、マーカ64、及びマーカ66の間の位置関係とに基づいて、コンテンツ70の表示位置を決定する。表示デバイス100は、例えば、情報処理装置200から対応関係情報を受信する。表示デバイス100は、通信端末150から対応関係情報を受信してもよい。表示デバイス100は、マーカ62、マーカ64、及びマーカ66のそれぞれから、対応関係情報を含むコンテンツ関連情報を読み取ってもよい。
【0069】
対応関係情報は、例えば、コンテンツ識別情報を含む。対応関係情報は、例えば、マーカを識別するマーカ識別情報を含む。
【0070】
表示デバイス100は、マーカ62、マーカ64、及びマーカ66のそれぞれの中心位置に基づいて、マーカ62、マーカ64、及びマーカ66の間の位置関係を決定してよい。表示デバイス100は、コンテンツ70が決定した表示位置に表示されるように、レンズ116にコンテンツ70の表示を実行させてよい。
【0071】
図8は、表示デバイス100がコンテンツを表示する他の一例を説明するための説明図である。ここでは、表示デバイス100が、図6に示されるマーカ62、マーカ64、及びマーカ66を認識し、認識したマーカ62、マーカ64、及びマーカ66のそれぞれに基づいて、レンズ116に表示される3つのコンテンツであるコンテンツ72、コンテンツ74、及び、コンテンツ76のそれぞれの表示位置を決定する場合の一例を主に説明する。
【0072】
表示デバイス100は、例えば、認識したマーカ62、マーカ64、及びマーカ66のそれぞれが、コンテンツ72、コンテンツ74、及び、コンテンツ76のそれぞれの表示位置を決定するためのマーカであることを示す複数の対応関係情報を基づいて、コンテンツ72、コンテンツ74、及び、コンテンツ76のそれぞれの表示位置を決定する。図8に示される一例において、表示デバイス100は、マーカ62の中心位置がコンテンツ72の表示位置であり、マーカ64の中心位置がコンテンツ74の表示位置であり、マーカ66の中心位置がコンテンツ76の表示位置であると決定する。表示デバイス100は、コンテンツ72、コンテンツ74、及び、コンテンツ76のそれぞれが決定した表示位置に表示されるように、レンズ116にコンテンツ72、コンテンツ74、及び、コンテンツ76の表示を実行させてよい。
【0073】
図9は、表示デバイス100の撮像部120によって撮像された撮像画像80の一例を概略的に示す。図9は、表示デバイス100のユーザ102及びユーザ502が表示対象領域50に表示されている雪合戦のビデオゲームをしているときに撮像部120によって撮像された撮像画像の一例を示す。撮像画像80は、表示対象領域50に表示されている雪合戦のビデオゲームの映像及びユーザ502を含む。表示デバイス100は、撮像画像80を情報処理装置200に送信してよい。
【0074】
情報処理装置200は、例えば、表示デバイス100から受信した撮像画像80に基づいて、マーカ60を映像に挿入する。例えば、情報処理装置200は、撮像画像80を画像解析することによって、ユーザ502の動作を検出する。情報処理装置200は、検出したユーザ502の動作に基づいて、マーカ60を映像に挿入してよい。情報処理装置200は、例えば、ユーザ502の動作が映像に関連する特定動作である場合に、マーカ60を映像に挿入する。表示対象領域50に表示されている映像が雪合戦のビデオゲームの映像である場合において、情報処理装置200は、例えば、ユーザ502の動作が投球動作である場合に、マーカ60を映像に挿入する。
【0075】
情報処理装置200は、撮像画像80を画像解析することによって、表示対象領域50とユーザ502とが重複している重複エリアを検出してもよい。この場合、情報処理装置200は、マーカ60が重複エリアの外側エリアに表示されるように、マーカ60を映像に挿入してよい。
【0076】
図10は、表示デバイス100がマーカを認識する他の一例を説明するための説明図である。表示デバイス100は、情報処理装置200によって、重複エリアの外側エリアに挿入されたマーカ60を認識してよい。
【0077】
図11は、情報処理装置200の機能構成の一例を概略的に示す。情報処理装置200は、情報格納部202、情報受信部204、要求送信部206、マーカ挿入部208、注目エリア特定部210、映像提供部212、及び、コンテンツ配信部214を備える。尚、情報処理装置200がこれらの全ての構成を備えることが必須とは限らない。
【0078】
情報格納部202は、各種情報を格納する。情報格納部202は、例えば、マーカ60の挿入対象の映像に関連する映像関連情報を格納する。映像関連情報は、例えば、マーカ60の挿入対象の映像を含む。映像関連情報は、例えば、映像内の注目が集まる注目エリアを示す注目エリア情報を含む。注目エリアは、例えば、登場人物やキャラクタ等の注目対象が占めるエリアである。注目エリアは、映像の中央エリアであってもよい。映像関連情報は、例えば、映像内の色に関連する色関連情報を含む。色関連情報は、例えば、映像内の色相を示す色相情報を含む。色関連情報は、例えば、映像内の明度を示す明度情報を含む。色関連情報は、映像内の彩度を示す彩度情報を含んでもよい。映像関連情報は、例えば、映像のメインターゲットを示すメインターゲット情報を含む。映像のメインターゲットは、例えば、子供である。映像のメインターゲットは、例えば、大人である。映像のメインターゲットは、例えば、男性である。映像のメインターゲットは、例えば、女性である。映像関連情報は、映像に関連する特定動作を示す特定動作情報を含んでもよい。
【0079】
情報格納部202は、マーカ60の挿入対象の映像に関連するコンテンツを格納する。情報格納部202は、当該コンテンツを映像関連情報に対応付けて格納してよい。
【0080】
情報格納部202は、当該コンテンツのコンテンツ関連情報を格納してもよい。情報格納部202は、コンテンツ関連情報を映像関連情報に対応付けて格納してよい。
【0081】
情報受信部204は、外部装置から各種情報を受信する。情報受信部204は、例えば、外部装置から、ネットワーク20を介して、各種情報を受信する。情報受信部204は、受信した各種情報を情報格納部202に格納してよい。
【0082】
情報受信部204は、例えば、表示デバイス100から、各種情報を受信する。情報受信部204は、例えば、表示デバイス100のユーザに関連するユーザ関連情報を受信する。ユーザ関連情報は、例えば、ユーザの年代を示す年代情報を含む。ユーザ関連情報は、例えば、ユーザの年齢を示す年齢情報を含む。ユーザ関連情報は、ユーザの性別を示す性別情報を含んでもよい。情報受信部204は、ユーザの視線を示す視線情報を受信してもよい。
【0083】
情報受信部204は、例えば、通信端末150から、各種情報を受信する。情報受信部204は、表示デバイス100から受信した情報と同様の情報を、通信端末150から受信してよい。
【0084】
情報受信部204は、例えば、映像が表示対象領域50に表示されている間に、各種情報を受信する。情報受信部204は、例えば、表示デバイス100のユーザの動作を示すユーザ動作情報を受信する。表示デバイス100のユーザの動作は、例えば、表示デバイス100が備えるセンサ122によって検出される。表示デバイス100のユーザの動作は、例えば、通信端末150が備える加速度センサやジャイロセンサ等のセンサによって検出される。表示デバイス100のユーザの動作は、表示対象領域50を含む空間に設置されたカメラによって検出されてもよい。この場合、情報受信部204は、カメラによって撮像された、表示デバイス100のユーザを含む撮像画像を受信してもよい。
【0085】
情報受信部204は、例えば、表示デバイス100に搭載されている撮像部120が表示対象領域50に表示されている映像を撮像した撮像画像を受信する。情報受信部204は、表示デバイス100がマーカ60を認識できたか否かを示す認識可否情報を受信してもよい。
【0086】
要求送信部206は、外部装置に各種情報の送信を要求する。要求送信部206は、例えば、ネットワーク20を介して、外部装置に各種情報の送信を要求する。情報受信部204は、外部装置が要求送信部206による要求に応じて送信した各種情報を受信してよい。
【0087】
要求送信部206は、例えば、表示デバイス100に要求する。要求送信部206は、例えば、通信端末150に要求する。要求送信部206は、通信デバイス300に要求してもよい。
【0088】
マーカ挿入部208は、マーカ60の挿入対象の映像にマーカ60を挿入する。マーカ挿入部208は、例えば、マーカ60の挿入対象の映像に複数のマーカ60を挿入する。
【0089】
マーカ挿入部208は、例えば、表示デバイス100に搭載されている撮像部120が表示対象領域50に表示されている映像を撮像している間に表示デバイス100の表示部に表示される映像に関連するコンテンツの表示位置を決定するためのマーカ60を、表示デバイス100のユーザが認識可能な期間より短い期間の間、映像に挿入する。マーカ挿入部208は、例えば、映像に映像加工処理を実行することによって、マーカ60を映像に挿入する。マーカ挿入部208は、マーカ投影装置にマーカ60を投影させることによって、マーカ60を映像に挿入してもよい。マーカ投影装置は、例えば、プロジェクタである。
【0090】
マーカ挿入部208は、例えば、マーカ60の挿入位置を決定する。マーカ挿入部208は、例えば、マーカ60の色を決定する。マーカ挿入部208は、例えば、マーカ60のサイズを決定する。マーカ挿入部208は、例えば、マーカ60を映像に挿入するタイミングを決定する。マーカ挿入部208は、マーカ60を映像に挿入する挿入期間を決定してもよい。
【0091】
マーカ挿入部208は、例えば、情報格納部202に格納されている各種情報に基づいて、マーカ60を映像に挿入する。マーカ挿入部208は、例えば、映像関連情報に対応付けて情報格納部202に格納されているコンテンツ関連情報に基づいて、マーカ60を映像に挿入する。
【0092】
マーカ挿入部208は、例えば、コンテンツ関連情報に含まれる対応関係情報に基づいて、マーカ60を映像に挿入する。マーカ挿入部208は、例えば、対応関係情報によってコンテンツに対応付けられているマーカ60を映像に挿入する。マーカ挿入部208は、マーカ60がコンテンツ関連情報を含むように、マーカ60を映像に挿入してもよい。
【0093】
マーカ挿入部208は、例えば、映像関連情報に基づいて、マーカ60を映像に挿入する。マーカ挿入部208は、例えば、映像関連情報に含まれる注目エリア情報に基づいて、マーカ60を映像に挿入する。マーカ挿入部208は、例えば、注目エリア情報に基づいて、マーカ60の挿入位置を決定する。マーカ挿入部208は、例えば、マーカ60が注目エリア情報によって示される注目エリアの外側エリアに挿入されるように、マーカ60の挿入位置を決定する。
【0094】
表示デバイス100のユーザは、表示対象領域50に表示されている映像を観賞する場合、注目エリアを注視して観賞する傾向にある。したがって、情報処理装置200は、マーカ60が注目エリアの外側エリアに挿入されるようにマーカ60を映像に挿入することによって、マーカ60が表示デバイス100のユーザによって認識される可能性をより軽減できる。
【0095】
マーカ挿入部208は、例えば、映像関連情報に含まれる色関連情報に基づいて、マーカ60を映像に挿入する。マーカ挿入部208は、例えば、色関連情報に基づいて、マーカ60の挿入位置を決定する。マーカ挿入部208は、例えば、マーカ60が挿入された場合にマーカ60の色と映像内の色との間の色差がより大きくなるように、マーカ60の挿入位置を決定する。マーカ挿入部208は、例えば、色関連情報に基づいて、マーカ60の色を決定してもよい。マーカ挿入部208は、マーカ60が挿入位置に挿入された場合に、マーカ60の色と映像内の色との間の色差がより大きくなるように、マーカ60の色を決定してもよい。
【0096】
表示デバイス100は、マーカ60の色と映像内の色との間の色差が大きいほど、映像に挿入されているマーカ60を認識し易くなる。したがって、情報処理装置200は、マーカ60の色と映像内の色との間の色差がより大きくなるようにマーカ60を映像に挿入することによって、表示デバイス100により確実にマーカ60を認識させることができる。
【0097】
マーカ挿入部208は、表示デバイス100のユーザのユーザ関連情報に基づいて、マーカ60を映像に挿入する。マーカ挿入部208は、例えば、複数の表示デバイス100のそれぞれのユーザの複数のユーザ関連情報に基づいて、マーカ60を映像に挿入する。
【0098】
マーカ挿入部208は、例えば、ユーザ関連情報に基づいて、マーカ60を映像に挿入する挿入期間を決定する。マーカ挿入部208は、例えば、ユーザ関連情報に含まれる年代情報によって示される年代の表示デバイス100のユーザが認識可能な期間より短い期間の間、マーカ60が映像に挿入されるように、マーカ60を映像に挿入する挿入期間を決定する。マーカ挿入部208は、例えば、ユーザ関連情報に含まれる年齢情報によって示される年齢の表示デバイス100のユーザが認識可能な期間より短い期間の間、マーカ60が映像に挿入されるように、マーカ60を映像に挿入する挿入期間を決定する。マーカ挿入部208は、ユーザ関連情報に含まれる性別情報によって示される性別の表示デバイス100のユーザが認識可能な期間より短い期間の間、マーカ60が映像に挿入されるように、マーカ60を映像に挿入する挿入期間を決定してもよい。
【0099】
マーカ挿入部208は、マーカ60の挿入対象の映像のメインターゲット情報に基づいて、マーカ60を映像に挿入してもよい。マーカ挿入部208は、例えば、映像のメインターゲット情報に基づいて、マーカ60を映像に挿入する挿入期間を決定する。マーカ挿入部208は、例えば、メインターゲット情報によって示される映像のメインターゲットが認識可能な期間より短い期間の間、マーカ60が映像に挿入されるように、マーカ60を映像に挿入する挿入期間を決定する。
【0100】
表示デバイス100のユーザがマーカ60を認識することが可能になるマーカ60の挿入期間は、表示デバイス100のユーザの年齢や性別によって異なる傾向にある。したがって、マーカ挿入部208は、表示デバイス100のユーザの年齢や性別を考慮してマーカ60を映像に挿入することによって、マーカ60が表示デバイス100のユーザによって認識される可能性をより軽減できる。
【0101】
マーカ挿入部208は、例えば、映像が表示対象領域50に表示されている間に、マーカ60を映像に挿入する。すなわち、マーカ挿入部208は、映像の再生中にマーカ60をリアルタイムで挿入する。マーカ挿入部208は、映像が表示対象領域50に表示される前に予めマーカ60を映像に挿入してもよい。
【0102】
マーカ挿入部208は、例えば、映像が表示対象領域50に表示されている間に情報受信部204が受信した各種情報に基づいて、マーカ60を映像に挿入する。マーカ挿入部208は、例えば、表示デバイス100のユーザのユーザ動作情報に基づいて、マーカ60を映像に挿入する。マーカ挿入部208は、例えば、ユーザ動作情報に基づいて、マーカ60を映像に挿入するタイミングを決定する。マーカ挿入部208は、例えば、ユーザ動作情報によって示される表示デバイス100のユーザの動作が特定動作情報によって示される映像に関連する特定動作である場合に、マーカ60を映像に挿入する。この場合、マーカ挿入部208は、対応関係情報によって特定動作に対応するコンテンツに対応付けられているマーカ60を映像に挿入してよい。マーカ挿入部208は、表示デバイス100のユーザが予め定められた移動距離閾値よりも長い移動距離を移動した場合に、マーカ60を映像に挿入してもよい。
【0103】
マーカ挿入部208は、例えば、表示デバイス100に搭載されている撮像部120が映像を撮像した撮像画像に基づいて、マーカ60を映像に挿入する。マーカ挿入部208は、例えば、当該撮像画像を画像解析することによって、マーカ60を映像に挿入する。
【0104】
マーカ挿入部208は、例えば、表示対象領域50に表示されている映像及び表示デバイス100のユーザではない他のユーザを含む当該撮像画像に基づいて、マーカ60を映像に挿入する。マーカ挿入部208は、例えば、当該撮像画像に基づいて、マーカ60を映像に挿入するタイミングを決定する。マーカ挿入部208は、例えば、当該撮像画像から他のユーザの動作を検出し、検出した他のユーザの動作が特定動作情報によって示される映像に関連する特定動作である場合に、マーカ60を映像に挿入する。この場合、マーカ挿入部208は、対応関係情報によって特定動作に対応するコンテンツに対応付けられているマーカ60を映像に挿入してよい。マーカ挿入部208は、他のユーザが予め定められた移動距離閾値よりも長い移動距離を移動した場合に、マーカ60を映像に挿入してもよい。
【0105】
マーカ挿入部208は、例えば、当該撮像画像に基づいて、マーカ60の挿入位置を決定する。マーカ挿入部208は、例えば、当該撮像画像から表示対象領域50と他のユーザとが重複している重複エリアを検出し、マーカ60が重複エリアの外側エリアに表示されるように、マーカ60の挿入位置を決定する。
【0106】
マーカ挿入部208は、表示対象領域50に表示されている映像及び他のユーザ以外の障害物を含む撮像画像に基づいて、マーカ60を映像に挿入してもよい。マーカ挿入部208は、例えば、当該撮像画像に基づいて、マーカ60の挿入位置を決定する。マーカ挿入部208は、例えば、当該撮像画像から表示対象領域50と障害物とが重複している重複エリアを検出し、マーカ60が重複エリアの外側エリアに表示されるように、マーカ60の挿入位置を決定する。
【0107】
マーカ挿入部208は、認識可否情報に基づいて、マーカ60を映像に挿入してもよい。マーカ挿入部208は、例えば、認識可否情報が、表示デバイス100がマーカ60を認識できていないことを示す場合、表示デバイス100がマーカ60を認識できるように、マーカ60の挿入位置、マーカ60の色、及び、マーカ60のサイズのうちの少なくともいずれかを変更する。マーカ挿入部208は、マーカ60が表示対象領域50に表示された時刻から予め定められた期間内に、情報受信部204が表示デバイス100から認識可否情報を受信しない場合、表示デバイス100がマーカ60を認識できるように、マーカ60の挿入位置、マーカ60の色、及び、マーカ60のサイズのうちの少なくともいずれかを変更してもよい。
【0108】
マーカ挿入部208は、例えば、マーカ60の挿入位置を変更する場合、変更後のマーカ60挿入位置におけるマーカ60の色と映像内の色との間の色差がより大きくなるように、マーカ60の挿入位置を変更する。マーカ挿入部208は、例えば、マーカ60の色を変更する場合、変更後のマーカ60の色と映像内の色との間の色差がより大きくなるように、マーカ60の色を変更する。マーカ挿入部208は、例えば、マーカ60のサイズを変更する場合、変更後のマーカ60のサイズが変更前のマーカ60のサイズより大きくなるように、マーカ60のサイズを変更する。
【0109】
注目エリア特定部210は、注目エリアを特定する。注目エリア特定部210は、例えば、情報格納部202に格納されている表示デバイス100のユーザの視線情報によって示されるユーザの視線に基づいて、注目エリアを特定する。注目エリア特定部210は、例えば、複数の表示デバイス100のそれぞれのユーザの複数の視線情報によって示される複数のユーザそれぞれの視線に基づいて、注目エリアを特定する。注目エリア特定部210は、例えば、映像内のユーザの視線がより向けられているエリアを特定することによって、注目エリアを特定する。注目エリア特定部210は、情報処理装置200が備える入力デバイスが映像の作成者やディレクタ等による入力を受け付けることによって、注目エリアを特定してもよい。
【0110】
注目エリア特定部210は、例えば、映像が表示対象領域50に表示されている間に、注目エリアを特定する。すなわち、注目エリア特定部210は、映像の再生中に注目エリアをリアルタイムで特定する。注目エリア特定部210は、映像が表示対象領域50に表示される前に予め注目エリアを特定してもよい。
【0111】
注目エリア特定部210は、特定した注目エリアを注目エリア情報として情報格納部202に格納してよい。マーカ挿入部208は、注目エリア特定部210によって特定された注目エリアに基づいて、マーカ60を映像に挿入してもよい。
【0112】
映像提供部212は、マーカ挿入部208によってマーカ60が挿入された映像を提供する。映像提供部212は、例えば、当該映像を通信デバイス300に提供する。
【0113】
映像提供部212は、例えば、ネットワーク20を介して当該映像を送信することによって、当該映像を提供する。映像提供部212は、例えば、ストリーミング方式で当該映像を送信する。映像提供部212は、ダウンロード方式で当該映像を送信してもよい。映像提供部212は、USB(Universal Serial Bus)等の記録媒体に当該映像を記録することによって、当該映像を提供してもよい。
【0114】
コンテンツ配信部214は、情報格納部202に格納されているコンテンツを配信する。コンテンツ配信部214は、例えば、ネットワーク20を介して、コンテンツを配信する。
【0115】
コンテンツ配信部214は、例えば、表示デバイス100にコンテンツを配信する。コンテンツ配信部214は、例えば、通信端末150にコンテンツを配信する。コンテンツ配信部214は、通信デバイス300にコンテンツを配信してもよい。
【0116】
コンテンツ配信部214は、例えば、映像関連情報に対応付けて情報格納部202に格納されているコンテンツ関連情報に基づいて、コンテンツを配信する。コンテンツ配信部214は、例えば、コンテンツ関連情報に含まれる対応関係情報によってマーカ60に対応付けられているコンテンツを配信する。
【0117】
コンテンツ配信部214は、例えば、映像が表示対象領域50に表示されている間に、コンテンツを配信する。コンテンツ配信部214は、映像の再生中にコンテンツをリアルタイムで配信する。コンテンツ配信部214は、例えば、映像提供部212が映像を提供している間に、当該映像に関連するコンテンツを配信する。コンテンツ配信部214は、映像が表示対象領域50に表示される前に予めコンテンツを配信してもよい。
【0118】
図12は、表示デバイス100の機能構成の一例を概略的に示す。表示デバイス100は、情報格納部104、情報受信部106、画角決定部107、マーカ認識部108、表示位置決定部109、撮像部120、センサ122、視線検出部124、表示部126、要求受信部128、及び情報送信部130を備える。尚、表示デバイス100がこれらの全ての構成を備えることが必須とは限らない。
【0119】
情報格納部104は、各種情報を格納する。情報格納部104は、例えば、表示デバイス100のユーザのユーザ関連情報を格納する。情報格納部104は、例えば、撮像部120によって撮像された撮像画像を格納する。情報格納部104は、例えば、センサ122によって検出された表示デバイス100のユーザの動作を示すユーザ動作情報を格納する。情報格納部104は、視線検出部124によって検出された表示デバイス100のユーザの視線を示す視線情報を格納してもよい。
【0120】
情報受信部106は、各種情報を受信する。情報受信部106は、例えば、ネットワーク20を介して、各種情報を受信する。情報受信部106は、受信した各種情報を情報格納部104に格納してよい。
【0121】
情報受信部106は、例えば、情報処理装置200から、各種情報を受信する。情報受信部106は、例えば、通信端末150から、各種情報を受信する。情報受信部106は、例えば、通信デバイス300から、各種情報を受信してもよい。
【0122】
情報受信部106は、例えば、表示対象領域50に表示されている映像に関連するコンテンツを受信する。情報受信部106は、当該コンテンツに関連するコンテンツ関連情報を受信してもよい。
【0123】
画角決定部107は、撮像部120によって撮像される撮像画像に含まれる表示対象領域50の画角を決定する。画角決定部107は、例えば、映像が表示対象領域50に表示される前の表示対象領域50を含む空間が明るい状態で撮像部120が表示対象領域50を撮像した撮像画像に基づいて、表示対象領域50の画角を決定する。画角決定部107は、映画館やライブ会場等のような、表示デバイス100のユーザが表示対象領域50に表示されている映像を観賞する観賞位置を事前に特定可能である場合、表示デバイス100のユーザの観賞位置に基づいて、表示対象領域50の画角を決定してもよい。画角決定部107は、決定した表示対象領域50の画角を画角情報して情報格納部202に格納してよい。
【0124】
マーカ認識部108は、表示対象領域50に表示されている映像に挿入されているマーカ60を認識する。マーカ認識部108は、例えば、撮像部120が表示対象領域50に表示されている映像を撮像した撮像画像から、表示デバイス100のユーザが認識可能な期間より短い期間、当該映像に挿入されているマーカ60を認識する。マーカ認識部108は、撮像画像から、映像に挿入されている複数のマーカ60を認識してよい。マーカ認識部108は、認識したマーカ60から、コンテンツ関連情報を読み取ってもよい。
【0125】
マーカ認識部108は、例えば、マーカ60の形状を認識する。マーカ認識部108は、マーカ60のサイズを認識してもよい。
【0126】
表示位置決定部109は、表示部126に表示される、情報格納部104に格納されているコンテンツの表示位置を決定する。表示位置決定部109は、例えば、マーカ認識部108によって認識されたマーカ60に基づいて、コンテンツの表示位置を決定する。表示位置決定部109は、例えば、マーカ認識部108によって認識された複数のマーカ60に基づいて、3Dコンテンツであるコンテンツの表示位置を決定する。表示位置決定部109は、マーカ認識部108によって認識された複数のマーカ60に基づいて、複数のコンテンツの表示位置を決定してもよい。
【0127】
表示位置決定部109は、例えば、マーカ60の形状及びサイズに基づいて、コンテンツの表示位置を決定する。例えば、表示位置決定部109は、マーカ60の形状及びサイズに基づいて、表示デバイス100の位置を推定する。表示位置決定部109は、推定した表示デバイス100の位置により適合するように、コンテンツの表示位置を決定してよい。この場合、マーカ60は、表示デバイス100の位置を推定するための特徴点であってよい。
【0128】
表示位置決定部109は、例えば、複数のマーカ60の位置関係に基づいて、コンテンツの表示位置を決定する。例えば、表示位置決定部109は、複数のマーカ60の位置関係に基づいて、表示デバイス100の位置を推定する。表示位置決定部109は、推定した表示デバイス100の位置により適合するように、コンテンツの表示位置を決定してよい。この場合、複数のマーカ60は、表示デバイス100の位置を推定するための特徴点であってよい。尚、表示位置決定部109は、当該複数のマーカ60のそれぞれの中心位置を特定することによって、当該複数のマーカ60の位置関係を決定してよい。
【0129】
表示位置決定部109は、コンテンツ関連情報にさらに基づいて、コンテンツの表示位置を決定する。表示位置決定部109は、コンテンツ関連情報に含まれる位置関係情報に基づいて、コンテンツの表示位置を決定する。表示位置決定部109は、例えば、位置関係情報によって示される、マーカ認識部108によって認識されたマーカ60の中心位置である基準位置とコンテンツの表示位置との間の位置関係に基づいて、コンテンツの表示位置を決定する。
【0130】
表示位置決定部109は、例えば、コンテンツ関連情報に含まれる対応関係情報に基づいて、コンテンツの表示位置を決定する。表示位置決定部109は、例えば、1つのマーカ60が1つのコンテンツの表示位置を決定するためのマーカであることを対応関係情報が示す場合、当該マーカ60の中心位置がコンテンツの表示位置であると決定する。表示位置決定部109は、例えば、マーカ認識部108によって認識された複数のマーカ60が1つの3Dコンテンツであるコンテンツの表示位置を決定するためのマーカであることを対応関係情報が示す場合、当該複数のマーカ60の位置関係に基づいて、3Dコンテンツであるコンテンツの表示位置を決定する。この場合、当該複数のマーカ60は、例えば、3つ以上のマーカ60である。
【0131】
表示位置決定部109は、例えば、情報格納部104に格納されている画角情報にさらに基づいて、コンテンツの表示位置を決定する。例えば、表示位置決定部109は、画角情報によって示される、撮像部120によって撮像された撮像画像に含まれる表示対象領域50の画角に基づいて、表示デバイス100の位置を推定する。表示位置決定部109は、推定した表示デバイス100の位置により適合するように、コンテンツの表示位置を決定してよい。この場合、表示対象領域50の画角は、表示デバイス100の位置を推定するための特徴点であってよい。
【0132】
表示部126は、情報格納部104に格納されているコンテンツを表示する。表示部126は、例えば、表示位置決定部109によって決定された表示位置にコンテンツを表示する。
【0133】
表示部126は、例えば、情報格納部104に格納されているコンテンツ関連情報に基づいて、コンテンツを表示する。表示部126は、例えば、コンテンツ関連情報に含まれる対応関係情報によって、マーカ認識部108が認識したマーカ60に対応付けられているコンテンツを表示する。
【0134】
要求受信部128は、情報格納部104に格納されている各種情報の送信の要求を受信する。要求受信部128は、例えば、ネットワーク20を介して、要求を受信する。
【0135】
要求受信部128は、例えば、情報処理装置200から要求を受信する。要求受信部128は、通信端末150から要求を受信してもよい。
【0136】
情報送信部130は、情報格納部104に格納されている各種情報を送信する。情報送信部130は、例えば、ネットワーク20を介して、各種情報を送信する。
【0137】
情報送信部130は、例えば、要求受信部128が要求を受信したことに応じて、各種情報を送信する。情報送信部130は、各種情報を定期的に送信してもよい。
【0138】
情報送信部130は、例えば、各種情報を情報処理装置200に送信する。情報送信部130は、各種情報を通信端末150に送信してもよい。
【0139】
図13は、システム10による処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、映像が表示対象領域50に表示されていない状態を開始状態とする。
【0140】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102において、マーカ挿入部208は、マーカ60の挿入対象の映像にマーカ60を挿入する。S104において、映像提供部212は、S102でマーカ挿入部208がマーカ60を挿入した映像を通信デバイス300に送信する。
【0141】
S106において、通信デバイス300は、S104で情報処理装置200から受信した映像を映像表示装置400に送信する。S108において、映像表示装置400は、S106で通信デバイス300から受信した映像の表示対象領域50への表示を開始する。
【0142】
S110において、コンテンツ配信部214は、表示デバイス100にコンテンツを配信する。S112において、撮像部120は、表示対象領域50に表示されている映像を撮像する。S114において、マーカ認識部108は、S112で撮像部120によって撮像された撮像画像から、表示デバイス100のユーザが認識可能な期間より短い期間、映像に挿入されているマーカ60を認識する。S116において、表示位置決定部109は、S114でマーカ認識部108によって認識されたマーカ60に基づいて、表示部126に表示されるコンテンツの表示位置を決定する。S118において、表示部126は、S116で表示位置決定部109によって決定された表示位置にコンテンツを表示する。
【0143】
映像表示装置400が表示対象領域50に映像を表示している間は、S110~S118が繰り返し実行され得る。S120において、映像表示装置400は、映像の表示対象領域50への表示を終了し、システム10による処理が終了する。
【0144】
図14は、情報処理装置200又は表示デバイス100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、上記実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又は全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0145】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ1226、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブ1226は、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボード1242のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0146】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0147】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブ1226は、プログラム又はデータをDVD-ROM1227等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0148】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0149】
プログラムは、DVD-ROM1227又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0150】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM1227、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0151】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD-ROM1227)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0152】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0153】
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0154】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0155】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0156】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0157】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0158】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0159】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0160】
10 システム、20 ネットワーク、50 表示対象領域、60 マーカ、62 マーカ、64 マーカ、66 マーカ、70 コンテンツ、72 コンテンツ、74 コンテンツ、76 コンテンツ、80 撮像画像、100 表示デバイス、102 ユーザ、104 情報格納部、106 情報受信部、107 画角決定部、108 マーカ認識部、109 表示位置決定部、110 フレーム、112 リム、114 ブリッジ、116 レンズ、118 テンプル、120 撮像部、122 センサ、124 視線検出部、126 表示部、128 要求受信部、130 情報送信部、150 通信端末、200 情報処理装置、202 情報格納部、204 情報受信部、206 要求送信部、208 マーカ挿入部、210 注目エリア特定部、212 映像提供部、214 コンテンツ配信部、300 通信デバイス、400 映像表示装置、502 ユーザ、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ、1242 キーボード
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14