(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-26
(45)【発行日】2024-12-04
(54)【発明の名称】包装材料封止装置、包装機械および包装材料封止装置を動作させるための方法
(51)【国際特許分類】
B65B 61/00 20060101AFI20241127BHJP
【FI】
B65B61/00
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023143776
(22)【出願日】2023-09-05
【審査請求日】2023-10-25
(32)【優先日】2022-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】523338510
【氏名又は名称】シンテゴン パキッジング ソリューションズ ベー.フェー.
【氏名又は名称原語表記】Syntegon Packaging Solutions B.V.
【住所又は居所原語表記】Industriekade 43, 6001 SE Weert, the Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】トム コーク
(72)【発明者】
【氏名】モーリス ヘンニッセン
(72)【発明者】
【氏名】パトリック ラハルデ
【審査官】▲桑▼原 恭雄
(56)【参考文献】
【文献】特開昭60-172606(JP,A)
【文献】中国実用新案第214452391(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2012/0167531(US,A1)
【文献】特開2014-108818(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装材料封止装置(12)であって、
第1の封止ジョー(16)および少なくとも第2の封止ジョー(18)と、
少なくとも1つの運動ユニット(20)であって、前記2つの封止ジョー(16,18)を封止方向(30)に沿って作動させるための第1のアクチュエータ(26)および少なくとも第2のアクチュエータ(28)を備える少なくとも1つの運動ユニット(20)と、
少なくとも1つの制御ユニット(32)と、
を備える、包装材料封止装置(12)において、
少なくとも1つの動作状態において、前記制御ユニット(32)は、前記2つのアクチュエータ(26,28)を制御して、前記2つの封止ジョー(16,18)に非対称の封止力を設定することを特徴とする、包装材料封止装置(12)。
【請求項2】
前記運動ユニット(20)は、第1の駆動軸(36)であって、前記第1のアクチュエータ(26)に接続され前記2つの封止ジョー(16,18)の第1のセクション(50,52)の運動を可能にする第1の駆動軸(36)と、少なくとも第2の駆動軸(38)であって、前記第2のアクチュエータ(28)に接続され前記2つの封止ジョー(16,18)の第2のセクション(60,62)の運動を可能にする少なくとも第2の駆動軸(38)と、を備えることを特徴とする、請求項1記載の包装材料封止装置(12)。
【請求項3】
前記第1の駆動軸(36)および前記第2の駆動軸(38)は、それぞれ前記封止方向(30)に対して垂直に取り付けられていることを特徴とする、請求項2記載の包装材料封止装置(12)。
【請求項4】
前記運動ユニット(20)は、前記第1の駆動軸(36)のトルクを前記2つの封止ジョー(16,18)の前記第1のセクション(50,52)に伝達するための第1の関節式ジョイント(56)と、前記第2の駆動軸(38)のトルクを前記2つの封止ジョー(16,18)の前記第2のセクション(60,62)に伝達するための第2の関節式ジョイント(58)と、を備えることを特徴とする、請求項2記載の包装材料封止装置(12)。
【請求項5】
少なくとも1つの動作状態において、前記運動ユニット(20)は、前記2つの封止ジョー(16,18)を互いに近づく方向に引っ張ることによって前記2つの封止ジョー(16,18)を押し合わせることを特徴とする、請求項1記載の包装材料封止装置(12)。
【請求項6】
前記運動ユニット(20)は、前記2つの封止ジョー(16,18)を前記封止方向(30)に対して垂直に運動させるための更なる第1のアクチュエータ(66)および少なくとも更なる第2のアクチュエータ(68)を備えることを特徴とする、請求項
4記載の包装材料封止装置(12)。
【請求項7】
前記運動ユニット(20)は、前記更なる第1のアクチュエータ(66)に接続された第1のねじ山付きロッド(76)と、前記更なる第2のアクチュエータ(68)に接続された少なくとも第2のねじ山付きロッド(78)と、を備えており、前記2つの封止ジョー(16,18)は、前記2つのねじ山付きロッド(76,78)に沿って前記封止方向(30)に対して垂直に運動可能であることを特徴とする、請求項6記載の包装材料封止装置(12)。
【請求項8】
前記2つのねじ山付きロッド(76,78)は、前記2つの駆動軸(36,38)に対して平行に取り付けられていることを特徴とする、請求項7記載の包装材料封止装置(12)。
【請求項9】
少なくとも1つの動作状態において、前記制御ユニット(32)は、前記2つの更なるアクチュエータ(66,68)を作動させ、これによって、前記2つの封止ジョー(16,18)は、前記2つの駆動軸(36,38)に沿って運動可能であることを特徴とする、請求項7記載の包装材料封止装置(12)。
【請求項10】
前記運動ユニット(20)は、少なくとも1つの第1の運動要素(86)であって、前記第1のねじ山付きロッド(76)と協働する第1のねじ山部分(80)を有し、前記第1の駆動軸(36)に支持されている少なくとも1つの第1の運動要素(86)と、少なくとも1つの第2の運動要素(88)であって、前記第2のねじ山付きロッド(78)と協働する第2のねじ山部分(82)を有し、前記第2の駆動軸(38)に支持されている少なくとも1つの第2の運動要素(88)と、を備えることを特徴とする、請求項7記載の包装材料封止装置(12)。
【請求項11】
前記第1の運動要素(86)は前記第1の関節式ジョイント(56)を支持しており、前記第2の運動要素(88)は前記第2の関節式ジョイント(58)を支持していることを特徴とする、請求項10記載の包装材料封止装置(12)。
【請求項12】
少なくとも1つの動作状態において、前記制御ユニット(32)は、包装材料(14,14’)の搬送方向(72)に対する前記2つの封止ジョー(16,18)の回転を制御することを特徴とする、請求項
6記載の包装材料封止装置(12)。
【請求項13】
前記動作状態において、前記制御ユニット(32)は、前記更なる第1のアクチュエータ(66)を前記更なる第2のアクチュエータ(68)から独立して作動させることによって前記2つの封止ジョー(16,18)の前記回転を制御することを特徴とする、請求項12記載の包装材料封止装置(12)。
【請求項14】
前記2つの封止ジョー(16,18)を少なくとも前記封止方向(30)に沿って運動させるための前記運動ユニット(20)の少なくとも2つの案内レール(150,152)が、それぞれ前記案内レール(150,152)の支持体(154,156,157,158)に対してクリアランスを有しており、これによって、前記搬送方向(72)に対する前記2つの封止ジョー(16,18)の回転が可能になることを特徴とする、請求項12記載の包装材料封止装置(12)。
【請求項15】
包装材料(14,14’)のパラメータを検出するためのセンサユニット(90)を備えることを特徴とする、請求項1記載の包装材料封止装置(12)。
【請求項16】
前記センサユニット(90)は、封止される前記包装材料(14,14’)の層の数を検出するための少なくとも1つのセンサ(92)を備えることを特徴とする、請求項15記載の包装材料封止装置(12)。
【請求項17】
前記センサユニット(90)は、前記包装材料(14,14’)の形状を検出するための少なくとも1つのセンサ(94)を備えることを特徴とする、請求項15記載の包装材料封止装置(12)。
【請求項18】
前記制御ユニット(32)は、少なくとも前記2つのアクチュエータ(26,28)のための少なくとも1つの設定を、特定の封止プロセスに属するレシピに記憶することを意図していることを特徴とする、請求項1記載の包装材料封止装置(12)。
【請求項19】
請求項1記載の包装材料封止装置(12)を備える包装機械(10)。
【請求項20】
請求項1記載の包装材料封止装置(12)を動作させるための方法。
【請求項21】
包装材料封止装置(12)であって、
第1の封止ジョー(16)および少なくとも第2の封止ジョー(18)と、
少なくとも1つの運動ユニット(20)であって、前記2つの封止ジョー(16,18)を封止方向(30)に沿って作動させるための第1のアクチュエータ(26)および少なくとも第2のアクチュエータ(28)を備える少なくとも1つの運動ユニット(20)と、
少なくとも1つの制御ユニット(32)と、
を備えており、
前記運動ユニット(20)は、第1の駆動軸(36)であって、前記第1のアクチュエータ(26)に接続され前記2つの封止ジョー(16,18)の第1のセクション(50,52)の運動を可能にする第1の駆動軸(36)と、少なくとも第2の駆動軸(38)であって、前記第2のアクチュエータ(28)に接続され前記2つの封止ジョー(16,18)の第2のセクション(60,62)の運動を可能にする少なくとも第2の駆動軸(38)と、を備えており、
前記運動ユニット(20)は、前記2つの封止ジョー(16,18)を前記封止方向(30)に対して垂直に運動させるための更なる第1のアクチュエータ(66)および少なくとも更なる第2のアクチュエータ(68)を備えている、
包装材料封止装置(12)において、
前記運動ユニット(20)は、前記更なる第1のアクチュエータ(66)に接続された第1のねじ山付きロッド(76)と、前記更なる第2のアクチュエータ(68)に接続された少なくとも第2のねじ山付きロッド(78)と、を備えており、前記2つの封止ジョー(16,18)は、前記2つのねじ山付きロッド(76,78)に沿って前記封止方向(30)に対して垂直に運動可能であり、
前記2つのねじ山付きロッド(76,78)は、前記2つの駆動軸(36,38)に対して平行に取り付けられている
ことを特徴とする、包装材料封止装置(12)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
背景技術
先行技術、例えば中国実用新案第214452391号明細書から、少なくとも2つの封止ジョーと、2つの封止ジョーを運動させるための運動ユニットとを備える、包装材料を封止するための封止装置が既に知られている。運動ユニットは、封止ジョーに対称の封止力を設定することを意図している。このような機構の欠点は、封止力の配分を変更するために手動による機械的な調整が必要になることである。それぞれ異なるサイズまたはそれぞれ異なるスタイルの包装材料を封止する場合、特に、包装材料が、例えば第1の領域には少なくとも2つの層を有しており、少なくとも第2の領域には少なくとも4つの層を有する場合、包装材料の互いに異なる部分で互いに異なる封止力が必要となることが多い。
【0002】
さらに、欧州特許出願公開第0142052号明細書、独国特許出願公開第102005010203号明細書および欧州特許出願公開第2447043号明細書にも、包装材料を封止するための封止装置が開示されている。
【0003】
発明の開示
本発明は、包装材料封止装置、特に縦型包装機械用のクロスシーム包装材料封止装置であって、第1の封止ジョーおよび少なくとも第2の封止ジョーと、少なくとも1つの運動ユニットであって、2つの封止ジョーを封止方向に沿って作動させるための第1のアクチュエータおよび少なくとも第2のアクチュエータを備える少なくとも1つの運動ユニットと、少なくとも1つの制御ユニットと、を備える、包装材料封止装置に基づいている。
【0004】
少なくとも1つの動作状態において、制御ユニットは、2つのアクチュエータを制御して、2つの封止ジョーに非対称の封止力を設定することが提案されている。
【0005】
本発明によって、封止プロセスに関する効率を改善することができ、かつ/またはより高いクオリティを実現することができる。好ましくは、包装材料が、包装材料のそれぞれ異なるセクションにそれぞれ異なる層の数を有する場合であっても、包装材料を均一に封止することができる。包装材料のより多い層の数を有する包装材料のセクションは、包装材料のより少ない層の数を有する包装材料のセクションよりも、少なくとも当該他方のセクションと比較して高い封止力を必要とする場合がある。これによって、包装材料に対して強力かつ/または好適な封止シームを提供することができる。さらに、機械的な不備が存在する場合に封止力をより均一に設定することができる。さらに、コンパクトな包装材料封止装置を提供することが可能になる。好ましくは、2つの封止ジョーを作動させるためのばねと、2つの封止ジョーに封止力を設定するためのばねとを省くことができる。少なくとも2つのアクチュエータと、2つのアクチュエータを制御するための制御ユニットとによって、2つの封止ジョーの手動による機械的な調整を省くことができる。これによって、ユーザおよび/または製造元のより高い快適性を実現することができる。さらに、取扱いを簡略化することができ、封止プロセスをより迅速かつ効率的にすることができる。
【0006】
特に、包装材料封止装置は包装機械の一部である。包装材料封止装置は、包装機械のサブアセンブリであってもよいし、包装機械全体として実現されていてもよい。好ましくは、包装機械は縦型包装機械である。包装機械は縦型フォームフィルシールシステム(VFFS-System)の一部であってよい。包装機械は、限定されるものではないが、少なくとも製品の包装および/または再包装を意図していてよい。好ましくは、包装機械は、包装材料を封止することを意図している。さらに、包装機械は、少なくとも包装材料の成形および/もしくは閉鎖ならびに/または製品の充填、搬送、選別および/もしくは輸送を意図していてよい。包装機械は、製品の取扱いおよび/または加工および/または投与および/または保管および/または包装および/または搬送および/または取扱いおよび/または選別のための複数の更なる装置および/またはユニットおよび/またはシステムを備えていてよく、これは、例えば、少なくとも1つの切断装置、少なくとも1つの投与装置、少なくとも1つの充填装置、少なくとも1つの保管装置、少なくとも1つの殺菌装置、例えば製品を搬送する少なくとも1つの製品取扱い装置および/または他の装置のような、当業者が有用と考えるものである。
【0007】
包装材料封止装置は、長手方向包装材料封止装置として実現することができる。特に好ましくは、包装材料封止装置は、横方向封止装置、特にクロスシーム包装材料封止装置として実現される。包装材料封止装置がクロスシーム包装材料封止装置として実現されている場合、包装機械は、付加的に、包装材料を長手方向に封止するための長手方向包装材料封止装置を備えることができる。包装材料封止装置は、限定されるものではないが、少なくとも包装材料、好ましくは包装材料チューブを封止することを意図している。特に、包装材料チューブは、包装材料の成形および/または変形の後に形成される。さらに、包装成形装置は、少なくとも製品の包装および/または充填のために設けられてよい。包装材料チューブ内、つまり製品収容領域には、少なくとも1つの製品または複数の製品が載置されてよく、かつ/または載置可能であってよい。有利には、包装封止装置は包装材料収容領域を有しており、包装材料収容領域に包装材料、特に包装材料チューブおよび少なくとも製品が収容されてよく、かつ/または収容されている。特に、製品収容領域は包装材料収容領域の一部である。好ましくは、包装材料チューブは、包装材料収容領域に載置され、かつ/または載置可能である。好ましくは、包装材料収容領域内の包装材料は、少なくとも部分的に製品収容領域を区切りかつ/または画定する。
【0008】
包装材料によって、製品を少なくとも部分的に、有利には完全に包装することができる。特に、包装材料、好ましくは包装材料チューブは、包装、つまり製品の少なくとも部分的な梱包および/または格納および/または被覆を意図している。製品は、例えば、固形、液状、ペースト状および/または塊状の製品であってよい。さらに、製品は、例えばチョコレートバー、ポテトチップス、ソース、スプレッド、ペースト、調理済み食品、菓子、クリームおよび/またはシャンプーといった、食品、医薬品、日用品、美容製品および/またはパーソナルケア製品であってよい。また、製品は、消費者向製品ならびに/または玩具、手工芸品、台所用品および/もしくは家庭用品等の分野の物品、例えば自動車玩具、レードル、鍋、例えばミキサーおよび/またはキッチンスケールなどの小型電気製品および/またはねじであることも考えられる。製品は、当業者が有用と考える任意の可能な製品であってよい。
【0009】
包装材料は、少なくとも包装材料ウェブおよび/または包装材料ロールで案内することができ、この包装材料ウェブおよび/または包装材料ロールは、平坦、平面および/または細長いおよび/または方形の構成および/またはデザインを有している。包装材料は、少なくとも部分的に、有利には少なくとも大部分または完全に鉱物、金属、プラスチックおよび/または複合材料から製造されていてよい。包装材料は、少なくとも部分的に、特に少なくとも大部分または完全に再生可能な原料、例えば木材、羊毛、藻類および/または藁から製造されていてよい。「大部分」という表現は、この文脈では、例えば、対象物の体積および/または面積および/または質量成分の少なくとも55%、有利には少なくとも65%、好ましくは少なくとも75%、特に好ましくは少なくとも85%、特に有利には多くとも95%を意味すると理解されるべきである。
【0010】
包装機械は、包装材料封止装置が配置される機械フレームを備えることができる。包装機械は、好ましくは、包装材料を搬送および/または案内するように構成された、かつ/または包装材料ウェブおよび/または包装材料ロールを保持するように構成された少なくとも1つの構成要素を有する少なくとも1つの包装材料供給ステーションを備えている。さらに、包装機械は、製品を保持および/または搬送および/または案内するように構成された少なくとも1つの構成要素を有する製品供給ステーションを備えることができる。特に、包装機械は、包装材料を包装材料チューブに変形および/または成形するための成形ユニットを備えている。成形ユニットは、包装材料を折り畳みかつ/または変形させることを意図した少なくとも1つの成形エッジを備えることができる。好ましくは、折畳みユニットは、包装材料を包装材料チューブに変形させかつ/または成形するための少なくとも1つの成形ショルダなどを備えている。
【0011】
特に、包装機械は、包装材料、特に包装材料チューブに製品を充填するための少なくとも1つの充填ステーションを備えている。充填ステーション、製品供給ステーション、包装材料供給ステーション、包装材料封止装置および/または長手方向包装材料封止装置は、特に包装機械の機械フレームに取り付けられている。包装材料封止装置の第1のアクチュエータおよび/または第2のアクチュエータは、好ましくは、機械フレームに対して少なくとも実質的に位置固定されて配置されている。アクチュエータ、特に第1のアクチュエータおよび/または少なくとも第2のアクチュエータは、例えばステッピングモータ、空気圧モータまたは液圧モータを備えることができる。有利には、アクチュエータ、特に第1のアクチュエータおよび/または第2のアクチュエータは、サーボモータを備えるサーボアクチュエータとして実現されている。
【0012】
運動ユニットは、好ましくは、2つのアクチュエータによって発生可能である、2つの封止ジョーに作用する力を、2つの封止ジョーを互いに対して、特に包装機械のフレームに対して、有利には水平および/または垂直な運動に変換するように構成されている。2つのアクチュエータを作動させることによって、2つの封止ジョーは、封止方向に沿って、特に互いに近づく方向に運動可能である。さらに、2つのアクチュエータを作動させることによって、2つの封止ジョーを、特に封止プロセス後に封止方向で互いに離れる方向に運動させることができる。少なくとも1つの動作状態では、2つのアクチュエータは、2つの封止ジョーを互いに対して水平軸線に沿って実質的に水平に運動させることを意図していてよい。好ましくは、少なくとも2つの封止ジョーは、少なくとも2つの封止ジョーの間に配置可能な包装材料を封止するように構成されている。有利には、2つの封止ジョーの間の領域が前記包装材料収容領域となる。封止位置では、包装材料は、好ましくは、2つの封止ジョーの間の包装材料収容領域に配置されている。特に、2つの封止ジョーの各々は封止表面を有している。2つの封止ジョーの封止表面は、互いに対向するように位置決めすることができる。前記動作状態であってよい少なくとも1つの動作状態では、2つの封止ジョーの封止表面は、好ましくは、封止プロセス中に包装材料に当接し、包装材料に封止シームが形成される。2つの封止ジョーの封止表面は、好ましくは、封止方向、特に実質的に水平な封止方向に対して少なくとも実質的に垂直に延在している。好ましくは、封止シームは、封止方向に対して実質的に垂直に配向される。「実質的に垂直」という表現は、本明細書では、基準方向に対する方向の配向を意味しており、特に投影平面で見た方向および基準方向は、90°の角度を含み、角度は、特に8°未満、有利には5°未満、特に有利には2°未満の最大偏差を有している。
【0013】
少なくとも前記動作状態において、制御ユニットは、2つのアクチュエータを制御して、2つの封止ジョーを運動させ、2つの封止ジョーに封止力を設定する。「制御ユニット」は、好ましくは、電子ユニットであって、包装機械の制御ユニットおよび/または調整ユニットに少なくとも部分的に統合され、好ましくは少なくとも2つのアクチュエータを制御および/または調整するために設けられた電子ユニットとして理解される。有利には、制御ユニットは、演算ユニット、特にプロセッサと、好ましくは、演算ユニットに加えて、メモリユニットであって、演算ユニットによって実行されることを意図した制御プログラムおよび/または調整プログラムが記憶されたメモリユニットとを備えている。メモリユニットは、例えばハードディスクなどのデジタル記憶媒体として設計することができる。制御ユニットは、例えばリモートコントローラおよび/または別の同様の装置によって制御可能であってよい。有利には、包装材料封止装置は、ユーザが幾つかの設定および/または構成を行うことを可能にするユーザインタフェースを備えている。特に、制御ユニットはユーザインタフェースに接続されている。特に好ましくは、メモリユニットは、封止される包装材料の構成、例えば形状、構造、特に材料構造、厚さ、層の数、材料、材料の組み合わせおよび/または形態に応じて、封止ジョーに封止力を設定するための少なくとも2つのアクチュエータの設定および/または2つの封止ジョーの配向の設定を記憶する。封止プロセスを開始する前に、制御ユニットは、2つの封止ジョーの較正、特に自動較正を制御することができる。記憶された設定に応じて、制御ユニットは、較正、特に自動較正を制御することができる。
【0014】
制御ユニットは、少なくとも両方のアクチュエータを同時に制御することができる。2つの封止ジョーに非対称の力を設定するために、制御ユニットは、好ましくは、互いに異なるトルクで2つのアクチュエータを制御する。特に、2つのアクチュエータ、特に2つのサーボモータのトルクが、少なくとも封止プロセス中に互いに異なっている場合、結果として生じる封止力は非対称となる。
【0015】
この文脈では、「構成された(configured)」および/または「意図した(intended)」とは、具体的にプログラム、設計および/または装備されていることを意味する。対象物が特定の機能のために構成されている、かつ/または意図しているということは、対象物が少なくとも1つの適用状態および/または動作状態において、この特定の機能を充足しかつ/または実施するということを理解されたい。さらに、本明細書では、特定の用語の前に付される「第1の/r/s」、「第2の/r/s」および「更なる」などの序数詞は、単に対象物および/または対象物同士の間の割当てを区別する役割を果たしており、対象物および/またはプロセスステップの既存の総数および/または順位を意味するものではないことに留意されたい。特に、「第2の」または「更なる」対象物および/またはプロセスステップは、必ずしも「第1の」対象物および/またはプロセスステップの存在を意味しない。
【0016】
本発明の別の態様では、特に、本発明の他の態様と組み合わせるだけでなく、本発明の他の態様から切り離して考えることもできるが、運動ユニットは、第1の駆動軸であって、第1のアクチュエータに接続され2つの封止ジョーの第1のセクションの運動を可能にする第1の駆動軸と、少なくとも第2の駆動軸であって、第2のアクチュエータに接続され2つの封止ジョーの第2のセクションの運動を可能にする少なくとも第2の駆動軸と、を備えることが提案される。こうして、包装材料の互いに異なるセクションに互いに異なる層の数を有する均一に封止された包装材料を提供することができる。さらに、封止プロセスを改善することができる。
【0017】
「セクション」という用語は、本明細書の場合、「領域」とも理解することができる。特に、2つの封止ジョーの各々は、第1のセクションの1つと、第2のセクションの少なくとも1つとを有している。第1の封止ジョーの第1のセクションおよび/または第2のセクションは、第1の封止ジョーの主延在長さの少なくとも10%、好ましくは少なくとも30%、特に好ましくは少なくとも50%に、特に第1の封止ジョーの狭い側の外側縁部から出発して延在することができる。さらに、第2封止ジョーの第1のセクションおよび/または第2のセクションは、第2封止ジョーの主延在長さの少なくとも10%、好ましくは少なくとも30%、特に好ましくは少なくとも50%に、特に第2封止ジョーの狭い側の外側縁部から出発して延在することができる。第1のセクションは、2つの封止ジョーの左側を指すことがあり、第2のセクションは、2つの封止ジョーの右側を指すことがあり、またはそれらは逆であってもよい。好ましくは、第1の封止ジョーは一体形に製造されている。特に好ましくは、第2の封止ジョーは一体形に製造されている。
【0018】
封止プロセス中、2つのアクチュエータは、互いに異なるトルクを有することができ、これによって、2つの駆動軸は互いに異なる形、特に互いに異なる速度および/または互いに異なる距離および/もしくは回転で回転/回動させることができ、好ましくは、これによって、2つの封止ジョーに非対称の封止力を設定することができる。制御ユニットの設定によって、例えば、第1のアクチュエータは、第2のセクションと比較して第1のセクションに強い封止力を設定することができる。代替的に、第2のアクチュエータは、第1のセクションと比較して第2のセクションに強い封止力を設定することができる。
【0019】
2つの駆動軸によって、2つのアクチュエータのトルクを2つの封止ジョーに伝達することができる。第1の駆動軸は、第1のアクチュエータ、特に第1のアクチュエータの第1のサーボモータに、例えば少なくとも1つの変速機構を介して接続することができる。第2の駆動軸もまた、第2のアクチュエータ、特に第2のアクチュエータの第2のサーボモータに、例えば少なくとも1つの変速機構を介して接続することができる。
【0020】
さらに、第1の駆動軸および第2の駆動軸は、それぞれ封止方向に対して垂直に、好ましくは垂直軸線に対して実質的に平行に取り付けられていることが提案されている。こうして、コンパクトな包装材料封止装置を提供することができる。さらに、取扱いを簡略化することができ、封止プロセスをより迅速かつ効率的にすることができる。
【0021】
特に、第1の駆動軸の主延在軸線と封止方向との間の角度および/または第2の駆動軸の主延在軸線と封止方向との間の角度は、90°の角度から、特に8°未満、有利には5°未満、特に有利には2°未満の最大偏差を有している。対象物の「主延在軸線」とは、本明細書では、対象物を依然として完全に取り囲む最小の幾何学的な直方体の最長辺に対して平行に延在していると理解される軸線を意味する。特に好ましくは、第1の駆動軸と第2の駆動軸とは、互いに実質的に平行に取り付けられている。特に、2つの駆動軸は、垂直軸線に対して実質的に平行に取り付けられている。「実質的に平行」という表現は、本明細書では、基準方向に対する方向の配向、特に平面における方向の配向を意味し、基準方向に対する方向は、8°未満、有利には5°未満、特に有利には2°未満の偏差を有している。
【0022】
封止プロセスの効率を高め、少なくとも1つのアクチュエータのトルクを少なくとも1つの封止ジョーに伝達することを改善する目的で、運動ユニットは、第1の駆動軸のトルクを2つの封止ジョーの第1のセクションに伝達するための第1の関節式ジョイントと、第2の駆動軸のトルクを2つの封止ジョーの第2のセクションに伝達するための第2の関節式ジョイントとを備えることが提案されている。
【0023】
2つの駆動軸を回転させることによって、2つの関節式ジョイントが運動して、封止ジョーを封止方向に沿って、特に互いに近づく方向にかつ/または互いに離れる方向に運動させることができる。第1の関節式ジョイントは、少なくとも2つのヒンジアームを備えることができ、2つのヒンジアームのうちの第1のヒンジアームは、第1の封止ジョーの第1のセクションに接続することができる。2つのヒンジアームのうちの第2のヒンジアームは、第2の封止ジョーの第1のセクションに接続することができる。第1の駆動軸の回転/回動によって、2つのヒンジアームは、2つの封止ジョーの第1のセクションを封止方向に沿って運動させるように運動可能となる。さらに、第2の関節式ジョイントは、少なくとも2つの更なるヒンジアームを備えることができ、2つの更なるヒンジアームのうちの更なる第1のヒンジアームは、第1の封止ジョーの第2のセクションに接続することができる。2つの更なるヒンジアームのうちの更なる第2のヒンジアームは、第2の封止ジョーの第2のセクションに接続することができる。第2の駆動軸の回転/回動によって、2つの更なるヒンジアームは、2つの封止ジョーの第2のセクションを封止方向に沿って運動させるように運動可能となる。有利には、2つのアクチュエータ、特に2つのサーボモータのトルクは、2つのダブルクランクスライダ機構を使用して封止力に変換される。特に、2つの関節式ジョイントは、それぞれクランクスライダユニットとして実現されている。
【0024】
少なくとも1つの動作状態において、運動ユニットは、2つの封止ジョーを互いに近づく方向に押圧することによって2つの封止ジョーを押し合わせることが考えられる。特に好ましくは、少なくとも1つの動作状態では、運動ユニットは、2つの封止ジョーを互いに近づく方向に引っ張ることによって2つの封止ジョーを押し合わせる。こうして、封止力をより効率的に伝達することができる。さらに、少なくとも2つの封止ジョーの運動のために、封止機構を簡略化することができる。さらに、均一に封止された包装材料を提供することができ、これによって、より高い快適性を実現することができる。
【0025】
封止プロセス中、2つの封止ジョーは、2つの駆動軸を回動/回転させることによって、互いに近づく方向に押し合わせることができ、特に、これによって、ヒンジアームおよび/または更なるヒンジアームを運動させることができ、2つの封止ジョーが封止方向に沿って引っ張られる。2つの駆動軸を反対方向に回転させることによって、2つの封止ジョーは、再び封止方向に沿って互いに引き離すことができる。好ましくは、封止プロセス中に包装材料から形成された封止された包装体は、包装材料チューブから分離、特に切断される。特に、封止プロセス後、2つの封止ジョーは、再び封止方向で互いに引き離されて、好ましくは封止された包装材料、特に封止された包装体が解放される。封止プロセス後、制御ユニットは、2つのアクチュエータを作動させて、2つの封止ジョーを封止方向で互いに離れる方向に運動させることができる。2つの駆動軸を他方向に回転させることによって、2つの関節式ジョイントを封止方向で互いに引き離すことができる。
【0026】
本発明の別の態様では、特に、本発明の他の態様と組み合わせるだけでなく、本発明の他の態様から切り離して考えることもできるが、運動ユニットは、2つの封止ジョーを封止方向に対して垂直に、特に垂直軸線に沿って運動させるための更なる第1のアクチュエータおよび少なくとも更なる第2のアクチュエータを備えることが提案されている。こうして、少なくとも2つの封止ジョーの封止方向に対して垂直な運動を提供することができ、封止プロセスに関する効率をさらに高めることができる。少なくとも2つの更なるアクチュエータと、2つの更なるアクチュエータを制御するための制御ユニットとによって、手動による機械的な調整を省くことができる。これによって、ユーザおよび/または製造元のより高い快適性を実現することができる。さらに、取扱いを簡略化することができ、封止プロセスをより迅速にすることができる。
【0027】
特に好ましくは、2つのアクチュエータは、水平軸線に対して実質的に平行である封止方向に沿ってまたは封止方向と反対側に2つの封止ジョーを運動させることを意図しており、2つの更なるアクチュエータは、封止方向に対して実質的に垂直である垂直軸線に沿って2つの封止ジョーを運動させることを意図している。2つの更なるアクチュエータは、上述の2つのアクチュエータとは異なる形態で実現することができる。好ましくは、2つの更なるアクチュエータ、特に2つの更なるアクチュエータのモータは、2つのアクチュエータ、特に2つのアクチュエータのモータと同じように実現される。「同じ対象物」という表現は、この文脈では、有利には、同じ構造および/または形状および/または外郭および/またはデザインおよび/または少なくとも大部分まで、好ましくは完全に同じ材料の組み合わせを有するが、特に別の対象物に対する機能性、内部構造および/または配置に関して、少なくとも部分的に異なる可能性のある対象物を意味する。しかしながら、好ましくは、少なくとも実質的に同じ対象物は、製造公差を除いてかつ/または標準公差の範囲内で同一である。
【0028】
少なくとも2つの封止ジョーの封止方向に対する垂直な運動性を改善する目的で、運動ユニットは、更なる第1のアクチュエータに接続された第1のねじ山付きロッドと、更なる第2のアクチュエータに接続された少なくとも第2のねじ山付きロッドと、を備えており、2つの封止ジョーは、2つのねじ山付きロッドに沿って封止方向に対して垂直に、特に垂直軸線に沿って運動可能であることが提案されている。
【0029】
第1のねじ山付きロッドおよび第2のねじ山付きロッドは、それぞれ封止方向に対して垂直に取り付けることができる。特に、第1のねじ山付きロッドの主延在軸線と封止方向との間の角度および/または第2のねじ山付きロッドの主延在軸線と封止方向との間の角度は、90°の角度から、特に8°未満、有利には5°未満、特に有利には2°未満の最大偏差を有している。特に好ましくは、第1のねじ山付きロッドと第2のねじ山付きロッドとは、互いに実質的に平行に配置されている。第1のねじ山付きロッドは、更なる第1のアクチュエータ、特に更なる第1のアクチュエータの少なくとも1つの更なる第1のサーボモータに、例えば少なくとも1つの変速機構を介して接続することができる。第2のねじ山付きロッドはまた、更なる第2のアクチュエータ、特に更なる第2のアクチュエータの少なくとも1つの更なる第2のサーボモータに、例えば少なくとも1つの変速機構を介して接続することができる。
【0030】
包装材料封止装置のコンパクトかつ/または効率的な設計を提供する目的で、2つのねじ山付きロッドは、2つの駆動軸に対して平行に取り付けられていることが提案されている。第1のねじ山付きロッドは、第1の駆動軸に対して実質的に平行に取り付けることができる。第2のねじ山付きロッドは、第2の駆動軸に対して実質的に平行に取り付けることができる。特に好ましくは、2つのねじ山付きロッドは、垂直軸線に対して実質的に平行に取り付けられている。特に好ましくは、2つのねじ山付きロッドは、互いに実質的に平行に取り付けられている。第1のねじ山付きロッドおよび第1の駆動軸、特に第2のねじ山付きロッドおよび第2の駆動軸が一体形に製造されていること、好ましくは、組み合わされた一対の軸から構成されていることが考えられる。つまり、第1のねじ山付きロッドまたは第2のねじ山付きロッドは、第1の駆動軸または第2の駆動軸としてスプラインを備えることもできる。こうして、包装材料封止装置の極めてコンパクトな設計を実現することができる。
【0031】
さらに、少なくとも1つの動作状態において、制御ユニットは、2つの更なるアクチュエータを作動させ、これによって、2つの封止ジョーは、2つの駆動軸に沿って運動可能であることが提案されている。こうして、封止方向に対する垂直な少なくとも2つの封止ジョーの運動の極めて正確で効率的な制御を提供することができる。これによって、封止プロセスと包装材料封止の構造および/または設計とを効率的に改善することができる。
【0032】
好ましくは、少なくとも封止プロセス中、つまり2つの封止ジョーが包装材料を封止している間、制御ユニットは、2つの更なるアクチュエータを作動させ、これによって、2つの封止ジョーは、少なくとも2つの駆動軸に沿って運動可能である。特に好ましくは、2つの更なるアクチュエータを作動させることによって、封止ジョーは、2つの駆動軸に沿って運動可能であり、同時に2つのねじ山付きロッドに沿って運動可能である。代替的および/または付加的に、制御ユニットは、封止プロセス後に2つの更なるアクチュエータを作動させることができる。
【0033】
封止プロセス中、つまり包装材料の封止中、2つの封止ジョーは、垂直軸線に沿って第1の静止位置から第2の静止位置まで運動することができる。封止プロセスの開始時には、2つの封止ジョーは、2つのアクチュエータおよび/または2つの更なるアクチュエータに近い第1の静止位置に位置決めすることができる。第1の静止位置では、2つの封止ジョーは、特に、包装材料を取り出しかつ/または収容するための充填ステーション、好ましくは充填チューブの近くに配置されている。包装材料の搬送方向に沿って、2つの封止ジョーは包装材料を収容することができる。好ましくは、包装材料の搬送方向は、垂直軸線に対して実質的に平行である。第1の静止位置では、制御ユニットは、少なくとも2つのアクチュエータを作動させることができ、封止方向に沿って2つの封止ジョーを互いに近づく方向に運動させ、特に2つの封止ジョーの間で包装材料が押し合わされる。封止プロセス中、つまり包装材料の封止中、2つの封止ジョーを垂直軸線に沿って第1の静止位置から第2の静止位置まで運動させることができ、これによって、包装材料を搬送方向に沿って搬送しかつ/または運動させることができる。封止プロセス中、つまり包装材料の封止中、2つの封止ジョーを垂直軸線に沿って第1の静止位置から第2の静止位置まで運動させ、2つの封止ジョーが包装材料を搬送方向に沿って引っ張ることも可能である。第2の静止位置では、制御ユニットは、少なくとも2つのアクチュエータを作動させることができ、2つの封止ジョーが封止方向で互いに離れる方向に運動して、特に、封止された包装材料、好ましくは封止された包装体が解放される。
【0034】
特に好ましくは、制御ユニットのメモリユニットは、封止される包装材料の構成、例えば形状、構造、特に材料構造、厚さ、層の数、材料、材料の組み合わせおよび/または形態に応じて、かつ/または封止プロセスの速度および/または性能に応じて、特に封止ジョーを運動させるための少なくとも2つの更なるアクチュエータの設定を記憶している。
【0035】
包装材料封止装置の構成/構造を改善し、かつ/または少なくとも2つの封止ジョーを少なくとも2つのアクチュエータおよび/または少なくとも2つの更なるアクチュエータに接続することを改善し、かつ/または少なくとも2つのアクチュエータのトルクを封止ジョーに伝達することを改善することを目的として、運動ユニットは、少なくとも1つの第1の運動要素であって、第1のねじ山付きロッドと協働する第1のねじ山部分を有し、第1の駆動軸に支持されている少なくとも1つの第1の運動要素と、少なくとも1つの第2の運動要素であって、第2のねじ山付きロッドと協働する第2のねじ山部分を有し、第2の駆動軸に支持されている少なくとも1つの第2の運動要素と、を備えることが提案されている。
【0036】
さらに、第1の運動要素は、第1の関節式ジョイントを支持しており、第2の運動要素は、第2の関節式ジョイントを支持していることが提案されている。こうして、少なくとも2つの封止ジョーと、少なくとも2つのアクチュエータおよび/または少なくとも2つの更なるアクチュエータとの間の接続性をさらに改善することができる。
【0037】
好ましくは、2つの運動要素は、2つの封止ジョー、特に2つの関節式ジョイントを2つの駆動軸および2つのねじ山付きロッドに接続することを意図している。2つの駆動軸、つまり第1の駆動軸および少なくとも第2の駆動軸は、スプライン軸として実現することができる。2つの駆動軸はそれぞれ案内レールを備えており、この案内レールにおいて、運動要素は、封止方向に対して実質的に垂直に運動可能である。
【0038】
特に、第1の運動要素は、第1の関節式ジョイントに接続されており、第2の運動要素は、第2の関節式ジョイントに接続されている。第1の運動要素が第1の関節式ジョイントと一体形に製造されており、かつ/または第2の運動要素が第2の関節式ジョイントと一体形に製造されていることが考えられる。「一体形に製造され」とは、例えば溶接プロセス、接着プロセス、射出成形プロセスおよび/もしくは当業者によって好都合と見なされる別のプロセスによって少なくとも物質と物質との結合によって接続されること、ならびに/または有利には、例えば鋳型からの製造および/もしくは一成分あるいは多成分の射出成形手順での製造、有利には単一のブランクからの製造によってなど、一体形に形成されることを意味する。
【0039】
代替的に、第1の関節式ジョイントは、第1の運動要素に取外し可能に、特に非破壊式に取り付けられていることも考えられる。さらに、第2の関節式ジョイントは、第2の運動要素に取外し可能に、特に非破壊式に取り付けられていることも考えられる。好ましくは、第1の関節式ジョイントは、第1の運動要素に運動可能に、特に好ましくは回動可能に取り付けられており、かつ/または第2の関節式ジョイントは、第2の運動要素に運動可能に、特に好ましくは回動可能に取り付けられている。
【0040】
特に、前記動作状態であってよい少なくとも1つの動作状態において、2つの封止ジョーの封止表面は、互いに少なくとも実質的に平行に延在している。「実質的に平行」という表現は、本明細書では、基準方向に対する方向の配向、特に平面における方向の配向を意味し、その方向は、基準方向から、8°未満、有利には5°未満、特に有利には2°未満の偏差を有している。
【0041】
本発明の別の態様では、特に、本発明の他の態様と組み合わせるだけでなく、本発明の他の態様から切り離して考えることもできるが、少なくとも1つの動作状態において、制御ユニットは、包装材料の搬送方向に対して、特に垂直に2つの封止ジョーの回動を制御することが提案されている。包装材料封止装置のこのような設計/構造によって、例えば平形形状とは異なるサイズおよび異なる形状の包装材料を封止することができる。さらに、包装材料を均一に封止することができ、隅角に少なくとも実質的に90°の角度を有する封止された包装体を提供することができる。これによって、包装材料に強力かつ/または好適な封止シームを提供することができる。
【0042】
特に、搬送方向および包装材料は、上述したように、同じ搬送方向および同じ包装材料である。封止ジョーの第1の静止位置では、特に包装材料の封止の開始前に、制御ユニットが、包装材料の搬送方向に対して、特に垂直に2つの封止ジョーの回動を制御することができる。代替的および/または付加的に、制御ユニットは、2つの封止ジョーが第2の静止位置にあるとき、封止プロセス中にかつ/または封止プロセス後に、包装材料の搬送方向に対して、特に垂直に2つの封止ジョーの回動を制御することができる。特に好ましくは、制御ユニットは、封止される包装材料の構成、例えば形状、構造、サイズおよび/または形態に応じて回動を制御する。
【0043】
さらに、動作状態において、制御ユニットは、更なる第1のアクチュエータを更なる第2のアクチュエータから独立して作動させることによって2つの封止ジョーの回動を制御することが提案されている。こうして、包装材料の封止性を改善することができ、好ましくは、包装材料に強力かつ/または好適な封止シームを提供することができる。さらに、取扱いを簡略化することができ、封止プロセスをより迅速かつ効率的にすることができる。
【0044】
例えば、制御ユニットは、更なる第1のアクチュエータのみを作動させることによって、特に更なる第2のアクチュエータを作動させることなく、回動を制御することができる。これによって、封止ジョーの第1のセクションを包装材料の搬送方向に対して、特に垂直に回動させることができ、特に第1のねじ山付きロッドに沿って運動させることができる。制御ユニットが、特に更なる第1のアクチュエータを作動させることなく、更なる第2のアクチュエータのみを作動させることも考えられる。これによって、封止ジョーの第2のセクションを包装材料の搬送方向に対して、特に垂直に回動させることができ、特に第2のねじ山付きロッドに沿って運動させることができる。代替的に、制御ユニットは、2つの更なるアクチュエータを反対方向に作動させることによって回動を制御することができ、例えば、封止ジョーの第1のセクションを包装材料の搬送方向に沿って、特に第1のねじ山付きロッドに沿って上方に運動させ、封止ジョーの第2のセクションを包装材料の搬送方向に沿って、特に第2のねじ山付きロッドに沿って下方に運動させる。
【0045】
2つの封止ジョーの回動した位置と、2つの封止ジョーの静止位置および/または開始位置との間の回動角度、特に2つの封止ジョーが水平軸線に対して平行に配向される回動角度は、少なくとも0.5°、有利には少なくとも2°、好ましくは少なくとも5°であってよい。さらに、回動角度は、最大20°、好ましくは最大15°、特に好ましくは最大10°であってよい。
【0046】
包装材料封止装置の設計および/または構造を改善するために、2つの封止ジョーを封止方向に沿ってかつ/または封止方向で反対に運動させるための運動ユニットの少なくとも2つの案内レールが、それぞれ少なくとも2つの案内レールの支持体に対してクリアランスを有しており、これによって、搬送方向に対する2つの封止ジョーの回動が可能になることが提案されている。運動ユニットは、第1の案内レールと少なくとも第2の案内レールとを備えている。制御ユニットは、2つのアクチュエータを制御して、2つの案内レールに沿って2つの封止ジョーを運動させることができる。特に、支持体は運動ユニットの一部である。好ましくは、各案内レールは、少なくとも2つの支持体に取り付けられている。運動ユニットは、支持体のうち、第1の支持体と、少なくとも更なる第1の支持体とを備えることができる。第1の支持体および更なる第1の支持体は、それぞれ第1の案内レールを支えることができる。さらに、運動ユニットは、支持体のうち、第2の支持体と、少なくとも更なる第2の支持体とを備えることができる。第2の支持体および更なる第2の支持体は、それぞれ第2の案内レールを支えることができる。
【0047】
有利には、2つの運動要素は、2つの案内レールに接続されており、第1の運動要素は第1の案内レールに接続されていてよく、第2の運動要素は第2の案内レールに接続されていてよい。2つの運動要素は、2つの案内レールを収容することができる。特に、第1のヒンジアームは第1の支持体に接続されており、第2のヒンジアームは更なる第1の支持体に接続されている。さらに、更なる第1のヒンジアームは第2の支持体に接続されていてよく、更なる第2のヒンジアームは更なる第2の支持体に接続されていてよい。
【0048】
本発明の別の態様では、特に、本発明の他の態様と組み合わせるだけでなく、本発明の他の態様から切り離して考えることもできるが、包装材料封止装置は、包装材料のパラメータを検出するためのセンサユニットを備えることが提案されている。こうして、封止プロセスに関する効率を向上させることができ、かつ/またはより高い快適性を実現することができる。包装材料のパラメータを検出することによって、ユーザおよび/または製造元による手動の監視を省くことができる。センサユニットは、特に有線および/または無線で制御ユニットと通信することができる。好ましくは、センサユニットは制御ユニットに接続されている。
【0049】
さらに、制御ユニットは、少なくとも1つのアクチュエータ、好ましくは2つのアクチュエータおよび/または2つの更なるアクチュエータのための少なくとも1つの設定を、特定の封止プロセスに属するレシピに記憶することを意図していることが提案されている。こうして、封止プロセスを改善することができ、かつ/またはより高いクオリティを実現することができる。さらに、包装材料封止装置の異なる設定値が記憶されていてよく、製造される可能性のある、つまり少なくとも封止される可能性のある全ての製品に対して使用されてよい。好ましくは、レシピは、製造の設定、つまり特定の製品の少なくとも1つの封止プロセスに対する記憶された設定を含む。特に、制御ユニットは、包装材料のパラメータに応じて、2つのアクチュエータおよび/または2つの更なるアクチュエータの制御設定を記憶することを意図している。包装材料のパラメータは、例えば、包装材料の層の数、厚さパラメータ、重量パラメータ、サイズパラメータおよび/または配向パラメータであってよい。
【0050】
さらに、センサユニットは、封止される包装材料の層の数を検出するための少なくとも1つのセンサを備えることが提案されている。これによって、少なくとも2つの封止ジョーの封止力を正確かつ効率的に設定および/または調整することができる。好ましくは、封止力は、封止される包装材料の層の数に応じて自動的に設定することができる。これによって、ユーザおよび/または製造元のより高い快適性を実現することができる。
【0051】
センサは、例えば、IRセンサ、重量センサおよび/または超音波センサなどであってよい。包装材料の層の数を検出するためのセンサは、例えば、包装材料封止装置の支持要素および/または運動ユニット、特に運動要素のうちの少なくとも1つおよび/または封止ジョーに取り付けることができる。層の数の検出に応じて、制御ユニットは、2つの封止ジョーの封止力の設定を自動的に制御することができ、特に、封止力が対称または非対称である場合、また、封止力が非対称である場合、2つの封止ジョーのセクション、特に第1のセクションおよび第2のセクションのどちらにより強い封止力を与えるかを制御することができる。
【0052】
さらに、センサユニットは、包装材料の形状を検出するための少なくとも1つのセンサを備えることが提案されている。これによって、少なくとも2つの封止ジョーの封止力を正確かつ効率的に設定および/または調整することができる。好ましくは、2つの封止ジョーは、封止される包装材料の形状に応じて自動的に配向することができる。これによって、ユーザおよび/または製造元のより高い快適性を実現することができる。
【0053】
形状を検出するためのセンサは、層の数を検出するためのセンサと同じセンサであってよい。形状を検出するためのセンサを、層の数を検出するためのセンサと一体形に製造することも考えられる。代替的に、2つのセンサは互いに異なっていてもよい。包装材料の形状を検出するためのセンサは、例えば、支持要素および/または運動ユニット、特に運動要素のうちの少なくとも1つおよび/または封止ジョーに取り付けることができる。包装材料の形状の検出に応じて、制御ユニットは、回動、つまり回動角度を自動的に制御することができる。
【0054】
さらに、本発明は、包装材料封止装置、特に前記包装材料封止装置を動作させるための方法に基づいている。こうして、封止プロセスに関する効率を向上させることができる。
【0055】
本発明に係る包装材料封止装置、本発明に係る包装機械および/または本発明に係る包装材料封止装置を動作させるための方法は、本明細書では、上述した用途および実現形態に限定されるものではない。特に、本明細書に記載されている機能を果たすために、本発明に係る包装材料封止装置、本発明に係る包装機械および/または本発明に係る包装材料封止装置を動作させるための方法は、本明細書で付与された数とは異なる数の個々の要素、構成要素およびユニットならびに方法ステップを含んでいてよい。さらに、本開示で付与された値の範囲に関して、言及される限界内の値もまた開示され、適用可能として使用可能であると見なされるものとする。
【0056】
更なる利点は、以下の図面の説明から明らかになる。図面では、本発明の例示的な実施形態が示されている。図面、説明および特許請求の範囲は、複数の特徴の組み合わせを含む。当業者であれば、意図的に特徴を個々に検討し、さらに適当な組み合わせを見出すだろう。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【
図1】包装材料封止装置を備える縦型包装機械として実現された包装機械の断面を概略的に示す図である。
【
図3】本発明に係る包装材料封止装置の詳細な概略図である。
【
図4】包装材料封止装置の運動ユニットの、この運動ユニットの第1の運動要素に接続されている、第1の駆動軸および第1のねじ山付きロッドの詳細図である。
【
図5】包装材料封止装置の少なくとも2つの封止ジョー、およびこの2つの封止ジョーを作動させることを意図した運動ユニットの詳細図である。
【
図6】第2の静止位置に位置決めされた包装材料封止装置のさらに詳細な概略図である。
【
図7】本発明に係る包装材料封止装置を動作させるための方法の概略的なフローチャートである。
【
図8】少なくとも2つの封止シームを有する包装材料から製造された封止された包装体の図である。
【
図10】水平封止シームとは異なる少なくとも2つの傾斜した封止シームを有する別の包装体の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0058】
特定の対象物の例が複数存在する場合には、そのうちの1つにのみ、図中および説明文中で参照符号を付与する。この例に関する説明は、対象物の他の例に相応に転用することができる。さらに、図面は概略図であり、実寸大ではない。
【0059】
図1および
図2には、包装機械10の少なくとも1つのセクションが示されている。この実施形態では、包装機械10は縦型包装機械である。包装機械10は縦型フォームフィルシールシステム(VFFS-System)の一部である。包装機械10は、限定されるものではないが、少なくとも製品の包装および/または再包装を意図している。さらに、包装機械10は、少なくとも包装材料14,14’の成形および/もしくは閉鎖ならびに/または製品の充填および/もしくは搬送および/もしくは選別および/もしくは輸送を意図していてよい。包装機械10は、製品の取扱いおよび/または加工および/または投与および/または保管および/または包装および/または搬送および/または取扱いおよび/または選別のための複数の装置および/またはユニットおよび/またはシステムを備えることができる。
【0060】
包装機械10は、包装材料14,14’を搬送および/または案内するように構成されかつ/または包装材料ウェブおよび/もしくは包装材料ロール(図示せず)を保持するように構成された少なくとも1つの構成要素を有する少なくとも1つの包装材料供給ステーション(図示せず)を備えている。さらに、包装機械10は、包装材料14,14’をチューブに成形しかつ/または変形させるための少なくとも1つの成形ショルダを有する成形ユニット34を備えている。包装機械10は、製品を保持および/または搬送および/または案内するように構成された少なくとも1つの構成要素を有する製品供給ステーション(図示せず)を備えている。包装材料14,14’、つまり包装材料チューブに製品を充填するために、包装機械10は、少なくとも1つの充填ステーション54を備えている。充填ステーション54は、包装材料14,14’に内容物を充填するように構成された少なくとも1つの充填チューブ55を備えている。
【0061】
本実施形態では、包装機械10は、少なくとも包装材料14,14’を封止することを意図している。包装機械10は包装材料封止装置12を備えている。包装材料封止装置12は、包装材料14,14’を長手方向に封止するための長手方向封止装置であってよい。この場合、包装材料封止装置12は、横方向封止装置、つまり包装材料14,14’を横方向に封止するためのクロスシーム包装材料封止装置である。包装材料封止装置12に加えて、包装機械10は、この場合、包装材料14,14’を長手方向に封止するための長手方向包装材料封止装置(図示せず)を備えている。
【0062】
充填ステーション54、製品供給ステーション、包装材料供給ステーション、包装材料封止装置12および/または長手方向包装材料封止装置は、包装機械10の機械フレーム64に取り付けられている。本実施例の場合、包装材料封止装置12は、包装材料封止装置12の少なくとも1つの要素またはユニットが垂直軸線110に沿って運動可能であるように、機械フレーム64に取り付けられている(
図1および
図2参照)。包装材料封止装置12は支持要素70を備えている。包装材料封止装置12の全ての構成要素は、支持要素70に直接的または間接的に接続されている。支持要素70は、機械フレーム64に接続することを意図している。支持要素70は、機械フレーム64に運動可能に、好ましくは垂直軸線110に沿って運動可能かつ/または回動可能に取り付けることができる。この場合、支持要素70は、機械フレーム64に相対回動不能に固定されて取り付けられる。しかしながら、本実施例の場合、支持要素70は、垂直軸線110に沿って運動可能に取り付けられている。
【0063】
包装材料封止装置12は、第1の封止ジョー16と少なくとも第2の封止ジョー18とを備えている。2つの封止ジョー16,18を封止方向30に沿って作動させるために、包装材料封止装置12は、少なくとも1つの運動ユニット20であって、第1のアクチュエータ26と少なくとも第2のアクチュエータ28とを備える少なくとも1つの運動ユニット20を有している。2つのアクチュエータ26,28は、例えばステッピングモータ、空気圧モータまたは液圧モータを備えることができる。本実施形態では、2つのアクチュエータ26,28は、それぞれサーボモータを備えている。
【0064】
運動ユニット20は、2つのアクチュエータ26,28によって発生可能である、2つの封止ジョー16,18に作用する力を、2つの封止ジョー16,18相互の相対的な運動に変換するように構成されている。2つのアクチュエータ26,28を作動させることによって、2つの封止ジョー16,18は、封止方向30に沿って、つまり互いに近づく方向に運動可能である。2つのアクチュエータ26,28は、少なくとも1つの動作状態では、2つの封止ジョー16,18を水平軸線112に沿って互いに対して運動させることを意図している。2つの封止ジョー16,18は、包装材料14,14’を封止するように構成されており、包装材料14,14’は、少なくとも2つの封止ジョー16,18の間に配置可能である。封止位置では、包装材料14,14’は、2つの封止ジョー16,18の間に載置される。封止プロセス中、2つの封止ジョー16,18は包装材料14,14’に当接し、包装材料14,14’に少なくとも1つの封止シーム96,96’,97,97’が形成される。本実施例の場合、包装材料14の封止シーム96,97は、封止方向30に対して実質的に垂直に形成される。包装材料14の封止シーム96,97は、水平軸線112に対して実質的に平行である。
図8は、2つの封止シーム96,97を有する包装材料14から形成された封止された包装体98を例示的に示している。さらに、
図10は、少なくとも2つの封止シーム96’,97’を有する包装材料14’から形成された包装体98’を例示的に示している。包装体98は、少なくとも封止シーム96,96’,97,97’の配向の点で包装体98’と異なっている。包装体98’の包装材料14’の封止シーム96’,97’は、水平軸線112に対して傾斜している。このような封止シーム96’,97’を封止するためには、2つの封止ジョー16,18を回動させる必要がある。2つの封止ジョー16,18の回動については後述する。
【0065】
2つのアクチュエータ26,28を制御するために、包装材料封止装置12は制御ユニット32を備えている。制御ユニット32は、2つのアクチュエータ26,28を制御して、2つの封止ジョー16,18を運動させ、2つの封止ジョー16,18に封止力を設定する。少なくとも1つの動作状態では、制御ユニット32は、両方のアクチュエータ26,28を同時に制御することができる。
【0066】
図9は、包装材料14の断面、つまり封止する前の包装材料チューブを示している。本実施例の場合、包装材料14は、第1のセクション160に4つの層を有しており、第2のセクション162に2つの層を有している。包装材料14の互いに異なるセクションに互いに異なる層の数で均一に封止された包装材料を提供するために、2つの封止ジョー16,18は、非対称の封止力で封止する必要がある。本実施例の場合、制御ユニット32は、2つのアクチュエータ26,28を制御して、2つの封止ジョー16,18に非対称の封止力を設定する。2つのアクチュエータ26,28、特に2つのサーボモータのトルクまたは終端位置が、少なくとも封止プロセス中に互いに異なる場合、結果として生じる封止力は非対称となる。
【0067】
第1のアクチュエータ26から2つの封止ジョー16,18にトルクを伝達するために、運動ユニット20は、第1の駆動軸36を備えており、第1の駆動軸36は、第1のアクチュエータ26に接続されていて、2つの封止ジョー16,18の第1のセクション50,52の運動を可能にする。さらに、運動ユニット20は、第2の駆動軸38を備えており、第2の駆動軸38は、第2のアクチュエータ28に接続されていて、2つの封止ジョー16,18の第2のセクション60,62の運動を可能にする。2つの封止ジョー16,18の各々は、第1のセクション50,52のうちの1つと、第2のセクション60,62のうちの少なくとも1つとを有している。第1の封止ジョー16は、第1のセクション50と第2のセクション60とを有している。第2の封止ジョー18は、第1のセクション52と第2のセクション62とを有している。本実施例の場合、「セクション」という用語は「領域」とも理解される。本明細書では、第1のセクション50,52は、2つの封止ジョー16,18の左側を指し、第2のセクション60,62は、2つの封止ジョー16,18の右側を指す(
図3、
図5、
図6参照)。
【0068】
封止プロセス中、アクチュエータ26,28は、互いに異なるトルクを有しており、これによって、2つの駆動軸36,38は、互いに異なる形、特に互いに異なる速度ならびに/または互いに異なる距離および/もしくは回転で回動させられる。制御ユニット32の設定によって、例えば、第1のアクチュエータ26は、第2のセクション60,62と比較して、第1のセクション50,52に対して、より強い封止力を設定することができる。代替的に、第2のアクチュエータ28は、第1のセクション50,52と比較して、第2のセクション60,62に対して、より強い封止力を設定することができる。こうして、2つの封止ジョー16,18に非対称の封止力を設定することができる。
【0069】
2つの駆動軸36,38によって、2つのアクチュエータ26,28のトルクを、2つの封止ジョー16,18に伝達可能である。本実施例の場合、第1の駆動軸36は、第1のアクチュエータ26、特に第1のアクチュエータ26の第1のサーボモータに、本実施例の場合、少なくとも1つの変速機構を介して接続されている。第2の駆動軸38もまた、第2のアクチュエータ28、特に第2のアクチュエータ28の第2のサーボモータに、本実施例の場合、少なくとも1つの変速機構を介して接続されている。
【0070】
図1~
図3は、第1の駆動軸36および第2の駆動軸38がそれぞれ封止方向30に対して垂直に取り付けられていることを示している。本実施例の場合、第1の駆動軸36と第2の駆動軸38とは、互いに実質的に平行に取り付けられている。
図1および
図2が、少なくとも包装機械10の断面を示し、包装材料封止装置12の構成を提示しているのに対して、
図3~
図6は、包装材料封止装置12の拡大図を示している。包装材料封止装置12の設計および構造を以下に詳述する。
【0071】
2つの駆動軸36,38を2つの封止ジョー16,18に接続するために、運動ユニット20は、第1の運動要素86と少なくとも1つの第2の運動要素88とを備えている。さらに、包装材料封止装置12は、第1の駆動軸36のトルクを2つの封止ジョー16,18の第1のセクション50,52に伝達するための第1の関節式ジョイント56を備えている。第1の運動要素86は第1の関節式ジョイント56を支持している。第1の運動要素86は第1の関節式ジョイント56に接続されている。包装材料封止装置12は、第2の駆動軸38のトルクを2つの封止ジョー16,18の第2のセクション60,62に伝達するための第2の関節式ジョイント58を備えている。第1の運動要素86は第1の関節式ジョイント56を支持している。第1の運動要素86は第1の関節式ジョイント56に接続されている。第1の運動要素86が第1の関節式ジョイント56と一体形に製造されていてよく、かつ/または第2の運動要素88が第2の関節式ジョイント58と一体形に製造されていてよいことが考えられる。代替的に、第1の関節式ジョイント56が、第1の運動要素86に取外し可能に、つまり非破壊式に取り付けられており、かつ/または第2の関節式ジョイント58が、第2の運動要素88に取外し可能に、つまり非破壊式に取り付けられていることが考えられる。本実施形態では、第1の関節式ジョイント56は、第1の運動要素86に運動可能に、つまり回動可能に取り付けられており、かつ/または第2の関節式ジョイント58は、第2の運動要素88に運動可能に、つまり回動可能に取り付けられている(
図3参照)。本実施形態では、2つのアクチュエータ26,28のトルクは、2つのダブルクランクスライダ機構を使用して封止力に変換される。2つの関節式ジョイント56,58は、それぞれクランクスライダユニットとして実現されている。
【0072】
第1の関節式ジョイント56は、少なくとも2つのヒンジアーム120,122を備えており、2つのヒンジアーム120,122のうちの第1のヒンジアーム120は、第1の封止ジョー16の第1のセクション50に接続されている。2つのヒンジアーム120,122のうちの第2のヒンジアーム122は、第2の封止ジョー18の第1のセクション52に接続されている。第1の駆動軸36の回動によって、2つのヒンジアーム120,122が運動可能となり、2つの封止ジョー16,18の第1のセクション50,52を封止方向30に沿って運動させる。さらに、第2の関節式ジョイント58は、少なくとも2つの更なるヒンジアーム130,132を備えており、2つの更なるヒンジアーム130,132のうちの更なる第1のヒンジアーム130は、第1の封止ジョー16の第2のセクション60に接続されている。2つの更なるヒンジアーム130,132のうちの更なる第2のヒンジアーム132は、第2の封止ジョー18の第2のセクション62に接続されている。第2の駆動軸38の回動によって、2つの更なるヒンジアーム130,132が運動可能となり、2つの封止ジョー16,18の第2のセクション60,62を封止方向30に沿って運動させる。
【0073】
少なくとも1つの動作状態では、運動ユニット20は、2つの封止ジョー16,18を互いに近づく方向に押圧することによって2つの封止ジョー16,18を押し合わせることが考えられる。本実施例の場合、運動ユニット20は、2つの封止ジョー16,18を互いに近づく方向に引っ張ることによって2つの封止ジョー16,18を押し合わせる。封止プロセス中、2つの駆動軸36,38を回動させることによって、2つの封止ジョー16,18が互いに近づく方向に押し合わされ、これによって、ヒンジアーム120,122および/または更なるヒンジアーム130,132を運動させ、2つの封止ジョー16,18が封止方向30に沿って引っ張られる。2つの駆動軸36,38を反対方向に回転させることによって、2つの封止ジョー16,18を封止方向30で再び互いに引き離すことができる。封止プロセス中、包装材料14,14’から形成された封止された包装体98は、包装材料チューブから分離される、つまり切断される。封止プロセス後、2つの封止ジョー16,18は、封止方向30で再び互いに引き離されて、封止された包装材料14,14’、つまり封止された包装体98が解放される。
【0074】
2つの封止ジョー16,18を封止方向30に対して垂直に運動させるために、運動ユニット20は、更なる第1のアクチュエータ66と少なくとも更なる第2のアクチュエータ68とを備えている。2つの更なるアクチュエータ66,68は、上述した2つのアクチュエータ26,28とは異なる形態で実現することができる。本実施形態では、2つの更なるアクチュエータ66,68は、2つのアクチュエータ26,28と同じように実現されている。2つの更なるアクチュエータ66,68は、2つの封止ジョー16,18を垂直軸線110に沿って運動させることを意図している。封止プロセス中、つまり包装材料14,14’の封止中、2つの封止ジョー16,18は、垂直軸線110に沿って運動可能である。
【0075】
運動ユニット20は、更なる第1のアクチュエータ66に接続された第1のねじ山付きロッド76と、更なる第2のアクチュエータ68に接続された少なくとも第2のねじ山付きロッド78とを備えており、2つの封止ジョー16,18は、2つのねじ山付きロッド76,78に沿って封止方向30に対して垂直に運動可能である。第1のねじ山付きロッド76および第2のねじ山付きロッド78は、それぞれ封止方向30に対して垂直に取り付けられている。
図3~
図6によれば、ねじ山付きロッド76,78は、2つの駆動軸36,38に対して平行に取り付けられている。第1のねじ山付きロッド76は更なる第1のアクチュエータ66、つまり更なる第1のアクチュエータ66の少なくとも1つの更なる第1のサーボモータに少なくとも1つの変速機構を介して接続されている。第2のねじ山付きロッド78も更なる第2のアクチュエータ68、つまり更なる第2のアクチュエータ68の少なくとも1つの更なる第2のサーボモータに少なくとも1つの変速機構を介して接続されている。
【0076】
2つのアクチュエータ26,28は、2つの封止ジョー16,18を水平軸線112に対して実質的に平行な封止方向30に沿って運動させることを意図しており、一方、2つの更なるアクチュエータ66,68は、2つの封止ジョー16,18を封止方向30に対して実質的に垂直な垂直軸線110に沿って運動させることを意図している。少なくとも1つの動作状態では、制御ユニット32は、2つの更なるアクチュエータ66,68を作動させ、これによって、2つの封止ジョー16,18が2つの駆動軸36,38に沿って運動可能となる。
【0077】
本実施例の場合、少なくとも封止プロセス中、つまり2つの封止ジョー16,18が包装材料14,14’を封止している間、制御ユニット32は、2つの更なるアクチュエータ66,68を作動させ、これによって、2つの封止ジョー16,18が2つの駆動軸36,38に沿って運動可能となり、同時に2つのねじ山付きロッド76,78に沿って運動可能となる。代替的および/または付加的に、制御ユニット32は、封止プロセス後に2つの更なるアクチュエータ66,68を作動させる。
【0078】
封止プロセス中、つまり包装材料14,14’の封止中、2つの封止ジョー16,18は、垂直軸線110に沿って第1の静止位置から第2の静止位置まで運動する。
図6は、2つの封止ジョー16,18の第1の静止位置を示し、
図1~
図5は、2つの封止ジョー16,18の第2の静止位置を示す。封止プロセスの開始時、2つの封止ジョー16,18は、2つのアクチュエータ26,28および/または2つの更なるアクチュエータ66,68の近くの第1の静止位置に位置決めされている(
図6参照)。第1の静止位置では、2つの封止ジョー16,18は、充填ステーション54、つまり包装材料14,14’を取り出しかつ/または収容するための充填チューブ55の近くに配置されている。包装材料14,14’の搬送方向72に沿って、2つの封止ジョー16,18が包装材料14,14’を収容する。包装材料14,14’の搬送方向72は、垂直軸線110に対して実質的に平行である(
図1および
図2参照)。第1の静止位置では、制御ユニット32は、少なくとも2つのアクチュエータ26,28を作動させ、2つの封止ジョー16,18を封止方向30に沿って互いに近づく方向に運動させ、つまり2つの封止ジョー16,18の間で包装材料14,14’が押し合わされる。
【0079】
封止プロセス中、つまり包装材料14,14’の封止中、2つの封止ジョー16,18は、垂直軸線110に沿って第1の静止位置から第2の静止位置まで運動し、これによって、包装材料14,14’を搬送方向72に沿って搬送しかつ/または運動させる。第2の静止位置では、制御ユニット32は、少なくとも2つのアクチュエータ26,28を作動させて、2つの封止ジョー16,18を封止方向30で互いに離れる方向に運動させ、封止された包装材料14,14’、つまり封止された包装体98,98’が解放される。
【0080】
本実施例の場合、2つの駆動軸36,38、つまり第1の駆動軸36および少なくとも第2の駆動軸38は、スプライン軸として実現されている。2つの駆動軸36,38は、それぞれ案内レールを備えており、この案内レールにおいて、運動要素86,88は、封止方向に対して垂直に運動可能である。包装材料封止装置12の構成/構造を改善し、かつ/または2つの封止ジョー16,18と2つのアクチュエータ26,28および/または2つの更なるアクチュエータ66,68との接続性を改善し、かつ/または2つのアクチュエータ26,28の封止ジョー16,18へのトルクの伝達性を改善する目的で、
図3~
図6は、第1の運動要素86が、第1のねじ山付きロッド76と協働する第1のねじ山部分80を有しており、第1の駆動軸36に支持されていることを示している。さらに、第2の運動要素88は、第2のねじ山付きロッド78と協働する第2のねじ山部分82を有しており、第2の駆動軸38に支持されている。2つの運動要素86,88は、2つの封止ジョー16,18、つまり2つの関節式ジョイント56,58を2つの駆動軸36,38および2つのねじ山付きロッド66,68に接続するためのものである。
【0081】
2つの封止シーム96’,97’を有する封止された包装体98’を示す
図10によれば、包装体98’は、傾斜した側部124,126を有するので、2つの封止シーム96’,97’は傾斜しており、水平の封止シームとは異なることを改めて指摘しておく。このような包装体98’を封止するために、少なくとも1つの動作状態において、制御ユニット32は、包装材料14,14’の搬送方向72に対して、つまり垂直に2つの封止ジョー16,18の回動を制御する。制御ユニット32は、封止される包装材料14,14’の構成、例えば形状、構造、サイズおよび/または形態に応じて回動を制御する。動作状態では、制御ユニット32は、更なる第1のアクチュエータ66を更なる第2のアクチュエータ68から独立して作動させることによって2つの封止ジョー16,18の回動を制御する。例えば、制御ユニット32は、更なる第1のアクチュエータ66のみを作動させることによって、つまり更なる第2のアクチュエータ68を作動させることなく、回動を制御することができる。これによって、封止ジョー16,18の第1のセクション50,52が、第1のねじ山付きロッド76に沿って運動可能となる。また、制御ユニット32が、更なる第2のアクチュエータ68のみを作動させ、つまり更なる第1のアクチュエータ66を作動させないことも考えられる。これによって、封止ジョー16,18の第2のセクション60,62が、第2のねじ山付きロッド78に沿って運動可能となる。代替的に、制御ユニット32は、2つの更なるアクチュエータ66,68を反対方向に作動させることによって、例えば、封止ジョー16,18の第1のセクション50,52が第1のねじ山付きロッド76に沿って上方に運動し、封止ジョー16,18の第2のセクション60,62が第2のねじ山付きロッド78に沿って下方に運動することによって、回動を制御することができる。
【0082】
図5は、運動ユニット20および2つの封止ジョー16,18の詳細図であり、2つのねじ山付きロッド76,78および2つの駆動軸36,38は、より見やすくするために省略されている。運動ユニット20は、2つの封止ジョー16,18を封止方向30に沿ってかつ/または封止方向30で反対に運動させるための少なくとも2つの案内レール150,152を備えている。制御ユニット32は、2つのアクチュエータ26,28を制御して、2つの封止ジョー16,18を2つの案内レール150,152に沿って運動させる。2つの案内レール150,152は、それぞれ2つの案内レール150,152の支持体154,156,157,158に対してクリアランスを有しており、これによって、搬送方向72に対する2つの封止ジョー16,18の回動が可能になる。支持体154,156,157,158は運動ユニット20の一部である。本実施例の場合、各案内レール150,152は、少なくとも2つの支持体154,156,157,158に取り付けられている。運動ユニット20は、支持体154,156,157,158のうち、第1の支持体154と少なくとも更なる第1の支持体156とを備えている。第1の支持体154および更なる第1の支持体156は、それぞれ第1の案内レール150を支えている。さらに、運動ユニット20は、支持体154,156,157,158のうち、第2の支持体157と少なくとも更なる第2の支持体158とを備えている。第2の支持体157および更なる第2の支持体158は、それぞれ第2の案内レール152を支えている。
【0083】
2つの運動要素86,88は、2つの案内レール150,152に接続されており、第1の運動要素86は、第1の案内レール150に接続されており、第2の運動要素88は、第2の案内レール152に接続されている。2つの運動要素86,88は、2つの案内レール150,152を収容している。本実施例の場合、第1のヒンジアーム120は、第1の支持体154に接続されており、第2のヒンジアーム122は、更なる第1の支持体156に接続されている。さらに、更なる第1のヒンジアーム130は、第2の支持体157に接続されており、更なる第2のヒンジアーム132は、更なる第2の支持体158に接続されている。
図5では、矢印は、垂直軸線110および/または水平軸線112に沿った運動ユニット20および/または封止ジョー16,18の可能なそれぞれ異なる運動方向を示す。2つの封止ジョー16,18は、封止方向30に、また、封止方向30とは反対に、つまり開閉のために水平軸線112に沿って運動可能である(矢印A参照)。さらに、2つの封止ジョー16,18は、垂直軸線110を中心として回動可能である(矢印B参照)。さらに、2つの封止ジョー16,18は、水平軸線112を中心として回動可能である(矢印C参照)。さらに、2つの封止ジョー16,18は、水平面内で矢印Dに沿って運動可能である。
【0084】
包装材料封止装置12は、包装材料14,14’のパラメータを検出するためのセンサユニット90を備えている。センサユニット90は制御ユニット32と通信する。センサユニット90は、制御ユニット32に接続されて、パラメータを制御ユニット32に送信および/または伝送する。
【0085】
センサユニット90は、封止される包装材料14,14’の層の数を検出するための少なくとも1つのセンサ92を備えている。包装材料14,14’の層の数を検出するためのセンサ92は、例えば、支持要素70および/または運動ユニット20、特に運動要素86,88の少なくとも一方に取り付けることができる。本実施例の場合、センサ92は、例示的に支持要素70に取り付けられている。包装材料14,14’の層の数の検出に応じて、制御ユニット32は、2つの封止ジョー16,18に対する封止力の設定を自動的に制御する。本実施例の場合、センサユニット90は、包装材料14,14’の形状を検出するための少なくとも1つのセンサ94を備えている。センサ94は、センサ92と一体形に製造されている。包装材料14,14’の形状の検出に応じて、制御ユニット32は、2つの封止ジョー16,18の回動、つまり2つの封止ジョー16,18の少なくとも一方の回動角度を自動的に制御することができる。本実施例の場合、制御ユニット32は、2つのアクチュエータ26,28および/または更なるアクチュエータ66,68のための少なくとも1つの設定を、特定の封止プロセスに属するレシピに記憶することを意図している。レシピは、製造の設定、つまり特定の製品の少なくとも1つの封止プロセスの記憶された設定を含む。こうして、包装材料封止装置のそれぞれ異なる設定値が記憶されてよく、製造される可能性のある全ての製品、つまり少なくとも封止される可能性のある全ての製品に対して使用されてよい。
【0086】
さらに、
図7は、包装材料封止装置12を動作させるための方法のフローチャートを概略的に示している。方法は、多くのプロセスステップを含むことができるが、例示的に1つのプロセスステップ100のみを用いて説明する。プロセスステップ100は、包装材料14,14’を封止するための封止プロセスを説明する。プロセスステップ100では、2つの封止ジョー16,18が上述のように運動する。