(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-26
(45)【発行日】2024-12-04
(54)【発明の名称】ビデオ挨拶再生方法、システム、サーバ及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04M 3/42 20060101AFI20241127BHJP
【FI】
H04M3/42 R
H04M3/42 Q
(21)【出願番号】P 2023534217
(86)(22)【出願日】2021-11-16
(86)【国際出願番号】 CN2021130982
(87)【国際公開番号】W WO2022116816
(87)【国際公開日】2022-06-09
【審査請求日】2023-06-05
(31)【優先権主張番号】202011409317.2
(32)【優先日】2020-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】洪国林
【審査官】小松崎 里沙
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-186262(JP,A)
【文献】特開2005-101896(JP,A)
【文献】特開平07-203071(JP,A)
【文献】特開平07-245747(JP,A)
【文献】特開2001-197459(JP,A)
【文献】特開平11-069330(JP,A)
【文献】特開2008-098801(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0222753(US,A1)
【文献】特開2007-142588(JP,A)
【文献】特開2005-278032(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第108353145(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 3/00
3/16- 3/20
3/38- 3/58
7/00- 7/16
11/00-11/10
H04B 7/24- 7/26
H04N 7/10
7/14- 7/173
7/20- 7/56
21/00-21/858
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバに適用されるビデオ挨拶再生方法であって、
第1の端末から第2の端末への呼の失敗を表す呼転送要求を受信した場合、前記第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得するステップと、
前記第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声である場合、前記第1の端末とビデオメディアネゴシエーションを行うステップと、
前記第1の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、前記第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を前記第1の端末に送信し、前記第1の端末に前記ビデオ挨拶を再生させるステップと、
を含むビデオ挨拶再生方法。
【請求項2】
前記第1の端末とビデオメディアネゴシエーションを行う前記ステップの後に、
前記第1の端末とのビデオメディアネゴシエーションに失敗した場合、前記第2の端末が予め記録したビデオ挨拶内の音声コンテンツを前記第1の端末に送信し、前記第1の端末に前記音声コンテンツを再生させるステップ
をさらに含む請求項1に記載のビデオ挨拶再生方法。
【請求項3】
前記ビデオ挨拶は、
前記第2の端末から前記サーバへ発信された呼を受信した場合、前記第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得し、
前記第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声である場合、前記第2の端末とビデオメディアネゴシエーションを行い、
前記第2の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、前記ビデオ挨拶を記録するように前記第2の端末に指示することにより、
予め記録される
請求
項2に記載のビデオ挨拶再生方法。
【請求項4】
前記第2の端末とビデオメディアネゴシエーションを行う前記ステップの後に、
前記第2の端末とのビデオメディアネゴシエーションに失敗した場合、音声挨拶を記録するように前記第2の端末に指示するステップと、
前記音声挨拶と予め設定されたデフォルトのビデオとから、ビデオ挨拶を生成し、生成した前記ビデオ挨拶を、記録した前記ビデオ挨拶とするステップと
をさらに含む請求項3に記載のビデオ挨拶再生方法。
【請求項5】
前記第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を前記第1の端末に送信し、前記第1の端末に前記ビデオ挨拶を再生させるステップの後に、
前記ビデオ挨拶に応じて、伝言を記録するように前記第1の端末に指示するステップをさらに含み、
前記伝言は、音声伝言及び/又はビデオ伝言である
請求
項4に記載のビデオ挨拶再生方法。
【請求項6】
前記第2の端末は、
前記第2の端末から前記サーバへ発信された呼を受信した場合、前記第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得し、
前記第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声であり、且つ前記伝言がビデオ伝言である場合、前記第2の端末とビデオメディアネゴシエーションを行い、
前記第2の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、前記ビデオ伝言を第2の端末に送信し、前記第2の端末に再生させることにより、
前記伝言を再生する
請求項5に記載のビデオ挨拶再生方法。
【請求項7】
前記第2の端末とビデオメディアネゴシエーションを行う前記ステップの後に、
前記第2の端末とのビデオメディアネゴシエーションに失敗した場合、前記ビデオ伝言内の前記音声コンテンツを前記第2の端末へ再生するステップ
をさらに含む請求項6に記載のビデオ挨拶再生方法。
【請求項8】
第1の端末に適用されるビデオ挨拶再生方法であって、
第2の端末へ発信された音声呼が失敗した場合、サーバから送信された、前記第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を受信して、前記ビデオ挨拶を再生するステップを含む
ビデオ挨拶再生方法。
【請求項9】
サーバから送信された、前記第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を受信する前記ステップは、
前記サーバとビデオメディアネゴシエーションを行うステップであって、
前記サーバは、第1の端末から前記第2の端末への呼の失敗を表す呼転送要求を受信した場合、前記第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得し、前記第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声であると判定した場合、前記第1の端末と前記ビデオメディアネゴシエーションを行うステップと、
前記サーバとのビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、前記サーバから送信された、前記第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を受信するステップと、
を含む請求項8に記載のビデオ挨拶再生方法。
【請求項10】
コアネットワークと、サーバと、第1の端末と、第2の端末とを含むビデオ伝言システムであって、
前記コアネットワークは、前記第1の端末から前記第2の端末への呼の失敗を判定すると、前記第1の端末から前記第2の端末への呼の失敗を表す呼転送要求を前記サーバに送信するように構成され、
前記サーバは、前記呼転送要求を受信し、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得し、
前記第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声である場合、前記第1の端末とビデオメディアネゴシエーションを行い、
前記第1の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、前記第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を前記第1の端末に送信するように構成され、
第1の端末は、第2の端末に呼を発信し、
前記呼が失敗する場合、前記サーバとビデオメディアネゴシエーションを行い、前記サーバから送信された、前記第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を受信して、再生するように構成されている
ビデオ伝言システム。
【請求項11】
サーバであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されたメモリと、を備え、
前記メモリには前記少なくとも1つのプロセッサにより実行できる命令が記憶され、前記命令が前記少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサは請求項1から7の何れか一項に記載のビデオ挨拶再生方法を実行できる
サーバ。
【請求項12】
コンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行された場合、請求項1から7の何れか一項に記載のビデオ挨拶再生方法、又は請求項8若しくは9に記載のビデオ挨拶再生方法を実現する
コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は出願番号が「202011409317.2」で、出願日が2020年12月03日である中国特許出願に基づいて提出され、その中国特許出願の優先権を主張し、その中国特許出願の全文を援用により本願に組み入れる。
【0002】
本願の実施例は、通信の技術分野に関し、特に、ビデオ挨拶再生方法、システム、サーバ及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ボイスメールボックスシステム(Voice Mail System、略してVMS Systemと称する)は、さまざまなネットワークを基盤とし、音声情報のやり取りを主な機能とするシステムである。VMSシステムは、ユーザに音声伝言の保存、転送、取り出しなどのサービスを提供することができる。発呼ユーザが被呼ユーザへの呼び出しに失敗した場合、VMSシステムは、呼転送要求を受信し、呼転送要求に従って呼を被呼ユーザのボイスメールボックスに転送し、発呼ユーザに挨拶を再生する。発呼ユーザは、挨拶の提示に従って、ボイスメールボックスに被呼ユーザへの伝言を記録することができる。
【0004】
通信技術の急速な発展に伴い、ますます多くの通信機器がビデオ通話サービスをサポートできるようになってきている。ビデオ通話は通常、インターネットとモバイルインターネット側に基づいて、通信機器間で人間のオーディオストリームとビデオストリームとをリアルタイムに伝送する通信方法の1つである。それに応じて、VMSシステムは、ビデオ挨拶の再生をサポートするようになり、発呼ユーザが被呼ユーザにビデオ伝言を記録することをサポートするようになりつつある。
【0005】
しかしながら、発呼ユーザ端末が音声呼を発信する場合、被呼ユーザのボイスメールボックスにビデオ挨拶が設定されていても、発呼ユーザ端末は音声挨拶を再生し、音声伝言を残すことしかできず、VMSシステムの機能が著しく制限され、ユーザの要求を十分に満たすことができず、ユーザに好ましくない使用体験をもたらしている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の実施例は、サーバに適用されるビデオ挨拶再生方法を提供し、前記方法は、第1の端末から第2の端末への呼の失敗を表す呼転送要求を受信した場合、前記第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得するステップと、前記第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声である場合、前記第1の端末とビデオメディアネゴシエーションを行うステップと、前記第1の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、前記第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を前記第1の端末に送信し、前記第1の端末に前記ビデオ挨拶を再生させるステップと、を含む。
【0007】
本願の実施例は、第1の端末に適用されるビデオ挨拶再生方法をさらに提供し、前記方法は、第2の端末へ発信された音声呼が失敗した場合、サーバから送信された、前記第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を受信して、前記ビデオ挨拶を再生するステップを含む。
【0008】
本願の実施例は、コアネットワークと、サーバと、第1の端末と、第2の端末とを含むビデオ挨拶再生システムをさらに提供し、前記コアネットワークは、前記第1の端末から前記第2の端末への呼の失敗を判定すると、前記第1の端末から前記第2の端末への呼の失敗を表す呼転送要求を前記サーバに送信するように構成され、前記サーバは、前記呼転送要求を受信し、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得し、前記第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声である場合、前記第1の端末とビデオメディアネゴシエーションを行い、前記第1の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、前記第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を前記第1の端末に送信し、第1の端末は、第2の端末に呼を発信し、前記呼が失敗する場合、前記サーバとビデオメディアネゴシエーションを行い、前記サーバから送信された、前記第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を受信して、再生するように構成されている。
【0009】
本願の実施例はサーバをさらに提供し、前記サーバは、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されたメモリと、を備え、前記メモリには前記少なくとも1つのプロセッサにより実行できる命令が記憶され、前記命令が前記少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサは上述したビデオ挨拶再生方法を実行できる。
【0010】
本願の実施例は、プロセッサにより実行された場合、上述したビデオ挨拶再生方法を実現するコンピュータプログラムを記憶している可読記憶媒体をさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本願の第1の実施例にかかる、ビデオ挨拶再生方法のフローチャートである。
【
図2】本願の第1の実施例により提供される、ビデオ挨拶再生方法の具体的な実装のフローチャートである。
【
図3】本願の第2の実施例にかかる、ビデオ挨拶を予め記録するフローチャートである。
【
図4】本願の第2の実施例により提供される、ビデオ挨拶を予め記録する具体的な実装のフローチャートである。
【
図5】本願の第3の実施例にかかる、伝言を再生するフローチャートである。
【
図6】本願の第4の実施例にかかる、ビデオ挨拶再生方法のフローチャートである。
【
図7】本願の第4の実施例において、第2の端末へ発信された音声呼が失敗した場合、サーバから送信された、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を受信して、ビデオ挨拶を再生するフローチャートである。
【
図8】本願の第5の実施例にかかる、ビデオ挨拶再生システムのモジュール図である。
【
図9】本願の第5の実施例により提供される、サーバのモジュール図である。
【
図10】本願の第6の実施例にかかる、サーバの構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本願の実施例の主な目的は、ビデオ挨拶再生方法、システム、サーバ及び記憶媒体を提案することにある。ビデオ通話をサポートするユーザ端末が音声呼を発信する際も、ビデオ挨拶を再生できるようにすることを目的としており、ボイスメールボックスサービスの機能の範囲を大いに豊かにし、ユーザの使用体験を向上させ、ユーザの粘着率と活発度を増大させた。
【0013】
本願実施例の目的、技術案及び利点をより明らかにするために、以下では、添付図面を組み合わせて本願の各実施例を詳しく説明する。しかしながら、当業者であれば、本願の各実施例において、読み手に本願をよりよく理解してもらうために多くの技術的詳細が提示されていることを理解することができる。しかしながら、これらの技術的詳細及び以下の各実施例に基づく様々な変更及び修正がなくとも、本願の保護を求める技術案を実現することができる。以下の各実施例の区分は、説明の便宜のためになされており、本願の具体的な実施形態にいかなる限定を構成すべきではなく、各実施例は、矛盾しない限り、組み合わせたり互いに引用したりすることができる。
【0014】
本願の第1の実施例は、サーバに適用されるビデオ挨拶再生方法に関する。以下では、本実施例のビデオ挨拶再生方法の実現の詳細について具体的に説明するが、以下の内容は、提供される実現の詳細への理解を容易にするためのもので、本案を実施するための必須条件ではない。
【0015】
本実施例のビデオ挨拶再生方法の具体的な流れは
図1に示すように、以下のステップを含むことができる。
【0016】
ステップ101において、第1の端末から第2の端末への呼の失敗を表す呼転送要求を受信した場合、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得する。
【0017】
具体的には、サーバは、第1の端末から第2の端末への呼の失敗を表す呼転送要求をリアルタイムに受信することができ、呼転送要求を受信した場合、サーバは、該呼転送要求内の、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得することができる。
【0018】
具体的な実現では、呼サービスを伝達するコアネットワークは、各端末間の呼をリアルタイムに監視することができ、第1の端末から第2の端末への呼が失敗したとき、第2の端末にボイスメールボックスサービスがアクティベートされているか否かを判定することができ、第2の端末にボイスメールボックスサービスが既にアクティベートされている場合、コアネットワークは、呼転送要求を生成してボイスメールボックスサービスを伝達するサーバに送信し、当該呼をサーバに転送し、サーバは、呼転送要求を受信し、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得し、第2の端末にボイスメールボックスサービスがアクティベートされていない場合、コアネットワークは、第1の端末が呼解放指示を送信するのを待ち、呼解放指示を受信すると、当該呼を解放する。
【0019】
一例において、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプは、音声とすることができ、すなわち第1の端末が音声呼を発信することができる。使用される音声符号化能力は、先進的音声符号化(Advanced Audio Coding、略してAACと称する)、適応的差分パルス符号変調(Adaptive Differential Pulse Code Modulation、略してADPCMと称する)及び可逆音声圧縮符号化(Free Lossless Audio Codec、略してFLACと称する)などを含むが、これらに限定されない。
【0020】
別の例において、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプは、ビデオとすることができ、すなわち第1の端末がビデオ呼を発信することができる。使用されるビデオ符号化能力は、H.263、H.264などを含むが、これらに限定されない。
【0021】
ステップ102において、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声である場合、第1の端末とビデオメディアネゴシエーションを行う。
【0022】
ここで、サーバが第1の端末とビデオメディアネゴシエーションを行うことは、サーバが第1の端末に対してビデオメディアネゴシエーションを開始することとして理解することができる。
【0023】
具体的には、サーバは、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得すると、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声であるか否かを判定することができ、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声である場合、サーバは、第1の端末に対して自発的にビデオメディアネゴシエーションを開始し、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプがビデオである場合、サーバは、第1の端末に対してビデオメディアネゴシエーションを開始する必要がなく、後続のデータ伝送を直接行う。ここで、ビデオメディアネゴシエーションは、第1の端末がアクセスするメディアチャネルのタイプをビデオに変更するために使用され、呼プロセスの柔軟性を効果的に向上させることができる。
【0024】
具体的な実現において、第1の端末とビデオメディアネゴシエーションを行うためのシグナリングは、本願の実施例により特に限定されることなく、例えばupdateシグナリング及び/又はre-inviteシグナリングなど、実際の需要に応じて当業者により設定されることができる。
【0025】
一例において、サーバは、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声であり、第1の端末の音声符号化能力がAACであると判定する場合、サーバは、第1の端末にre-inviteシグナリングを送信してビデオ符号化能力がH.264であるビデオメディアネゴシエーションを行うことができる。
【0026】
ステップ103において、第1の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を前記第1の端末に送信し、第1の端末にビデオ挨拶を再生させる。
【0027】
具体的には、サーバは、第1の端末に対してビデオメディアネゴシエーションを開始した後に、第1の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功したか否かを判定することができる。第1の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、サーバは、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を前記第1の端末に送信し、第1の端末にビデオ挨拶を再生させることができる。メディアネゴシエーションは要求と応答のやりとりである。第1の端末が音声呼を発信するとは、第1の端末が音声能力を用いてサーバに要求するため、サーバは自然に音声能力を用いて応答する。サーバが第1の端末に対して自発的にビデオメディアネゴシエーションを開始するとは、すなわちサーバがビデオ能力を用いて第1の端末に要求することである。第1の端末がビデオ能力を備えていれば、ビデオ能力を用いて応答できるため、ビデオメディアネゴシエーションは成功し、第1の端末がビデオ能力を備えていなければ、第1の端末はサーバのビデオ能力要求に応答できず、ビデオメディアネゴシエーションは失敗する。第1の端末とビデオメディアネゴシエーションを行うことにより、音声発呼の通話からビデオ通話への変換を実現でき、端末が音声呼を発信する際も、ビデオ挨拶を再生できるようになり、ボイスメールボックスサービスの機能の範囲を大いに豊かにし、ユーザの使用体験を向上させ、ユーザの粘着率と活発度を増大させた。
【0028】
一例において、サーバは、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を第1の端末に送信し、第1の端末にビデオ挨拶を再生させた後に、ビデオ挨拶に応じて、伝言を記録するように第1の端末に指示することもできる。
ここで、伝言は、音声伝言及び/又はビデオ伝言とすることができる。ビデオ通話をサポートするユーザ端末が音声呼を発信するとき、音声伝言を記録してもよいし、ビデオ伝言を記録してもよいため、VMSシステムの柔軟性をさらに向上させ、ユーザの使用体験を向上させた。
【0029】
具体的な実現において、サーバは、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を第1の端末に送信する前に、第2の端末がビデオ挨拶を記録しているか否かを判定することができる。第2の端末がビデオ挨拶を記録している場合、サーバは、そのビデオ挨拶を第1の端末に送信することができ、第2の端末がビデオ挨拶を記録していない場合、サーバは、予め設定されたデフォルトのビデオ挨拶を、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶として、第1の端末に送信し、第1の端末に再生させることができる。ここで、予め設定されたデフォルトのビデオ挨拶は、当業者が実際の需要に応じて設定することができ、本願の実施例は、これを具体的に限定しない。
【0030】
一例において、第1の端末とのビデオメディアネゴシエーションに失敗した場合、例えば、第1の端末がビデオ呼をサポートしていない場合、又は第1の端末のユーザがビデオメディアネゴシエーションを拒否した場合、第1の端末とのビデオメディアネゴシエーションに失敗したと判定することができる。この時点で、第1の端末がアクセスしているメディアチャネルのタイプは依然として音声であり、サーバは、第2の端末が予め記録した音声挨拶を第1の端末に送信し、第1の端末にビデオ挨拶を再生させることができる。第2の端末が音声挨拶を記録していない場合、サーバは、予め設定されたデフォルトの音声挨拶を、第2の端末が予め記録した音声挨拶として、第1の端末に送信し、第1の端末に再生させることができる。
【0031】
別の例において、第1の端末とのビデオメディアネゴシエーションに失敗した場合、この時点で、第1の端末がアクセスしているメディアチャネルのタイプは依然として音声であり、サーバは、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶内の音声コンテンツを第1の端末に送信し、第1の端末に当該音声コンテンツを再生させることができる。これにより、ボイスメールボックス伝言システムの柔軟性をさらに向上させ、異なるタイプの端末のユーザの多様なニーズを満たし、ユーザの使用体験をさらに向上させた。
【0032】
一例において、ビデオ挨拶再生方法は、
図2に示す以下の具体的な各ステップにより実現することができる。
【0033】
ステップ201において、第1の端末から第2の端末への呼が失敗した場合、コアネットワークは呼転送要求を生成し、当該呼をサーバに転送する。
【0034】
具体的には、呼サービスを伝達するコアネットワークは、各端末間の呼をリアルタイムに監視することができ、第1の端末から第2の端末への呼が失敗したとき、コアネットワークは呼転送要求を生成し、当該呼をボイスメールボックスサービスサーバに転送することができる。
【0035】
ステップ202において、サーバは、呼転送要求を取得し、第2の端末にボイスメールボックスサービスがアクティベートされているか否かを判定し、そうであればステップ203を実行し、そうでなければ、直接終了する。
【0036】
具体的には、サーバは、第1の端末に呼び出されている第2の端末にボイスメールボックスサービスがアクティベートされているか否かを判定することができ、アクティベートされていれば、後続のデータ伝送に入り、アクティベートされていなければ、第1の端末が呼を終了するのを待つことができる。
【0037】
ステップ203において、第2の端末がビデオ挨拶を記録しているか否かを判定し、そうであれば、直接ステップ205を実行し、そうでなければ、ステップ204を実行する。
【0038】
ステップ204において、予め設定されたデフォルトのビデオ挨拶を、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶とする。
【0039】
具体的には、第2の端末がビデオ挨拶を記録していない場合、サーバは、予め設定されたデフォルトのビデオ挨拶を、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶とすることができる。
【0040】
ステップ205において、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得する。
【0041】
具体的には、サーバは、呼転送要求を取得すると、当該呼内の第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得することができる。
【0042】
ステップ206において、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプがビデオであるか否かを判定し、そうであれば、直接ステップ209を実行し、そうでなければ、ステップ207を実行する。
【0043】
ステップ207において、第1の端末に対してビデオメディアネゴシエーションを開始する。
【0044】
具体的には、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプがビデオでない場合、サーバは、第1の端末に対して自発的にビデオメディアネゴシエーションを開始することができる。ここで、ビデオメディアネゴシエーションは、第1の端末がアクセスするメディアチャネルのタイプをビデオに変更するために使用され、呼プロセスの柔軟性を効果的に向上させることができる。
【0045】
ステップ208において、ビデオメディアネゴシエーションに成功したか否かを判定し、そうであれば、ステップ209を実行し、そうでなければ、ステップ210を実行する。
【0046】
ステップ209において、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を第1の端末に送信し、第1の端末にビデオ挨拶を再生させる。
【0047】
具体的には、ビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、サーバは、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を第1の端末に送信し、第1の端末にビデオ挨拶を再生させることができる。
【0048】
ステップ210において、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶内の音声コンテンツを第1の端末に送信し、第1の端末に音声コンテンツを再生させる。
【0049】
具体的には、ビデオメディアネゴシエーションに失敗した場合、この時点で、第1の端末がアクセスしているメディアチャネルのタイプは依然として音声であり、サーバは、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶内の音声コンテンツを第1の端末に送信し、第1の端末に当該音声コンテンツを再生させることができる。
【0050】
本願の第1の実施例において、第1の端末から第2の端末へ発信された呼が失敗した場合、サーバは、第1の端末から第2の端末への呼の失敗を表す呼転送要求を受信することができ、すなわち、第1の端末から第2の端末への呼が失敗したとき、当該呼は、サーバまで転送されて第2の端末のボイスメールボックスに入ることができる。第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得し、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声である場合、サーバは、第1の端末に対して自発的にビデオメディアネゴシエーションを開始し、すなわち、第1の端末がアクセスするメディアチャネルのタイプをビデオに変更するため、呼プロセスの柔軟性を効果的に向上させることができる。第1の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、サーバは、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を前記第1の端末に送信し、第1の端末に再生させる。挨拶を再生する際に、第1の端末が音声呼を発信する場合、第2の端末のボイスメールボックスにビデオ挨拶が設定されていても、第1の端末は音声挨拶を再生することしかできないことから、ユーザに好ましくない使用体験をもたらしている。一方、本願の実施例によれば、音声発呼の通話からビデオ通話への変換を実現でき、端末が音声呼を発信する際も、ビデオ挨拶を再生できるようになり、ボイスメールボックスサービスの機能の範囲を大いに豊かにし、ユーザの使用体験を向上させ、ユーザの粘着率と活発度を増大させた。
【0051】
本願の第2の実施例はビデオ挨拶再生方法に関する。以下では、本実施例のビデオ挨拶再生方法の実現の詳細について具体的に説明するが、以下の内容は、提供される実現の詳細への理解を容易にするためのもので、本案を実施するための必須条件ではない。本実施例では、主に、ビデオ挨拶再生方法にかかる、ビデオ挨拶を予め記録するプロセスについて説明する。
図3は、第2の実施例にかかる、ビデオ挨拶を予め記録するフローチャートであり、以下のステップが含まれる。
【0052】
ステップ301において、第2の端末からサーバへ発信された呼を受信した場合、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得する。
【0053】
特に、サーバは、各端末からサーバへ発信された呼をリアルタイムに受信することができ、第2の端末からサーバへ発信された呼を受信した場合、サーバは、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得することができる。
【0054】
具体的な実現において、サーバ内にはボイスメールボックスシステムアクセスコードが記憶され、当該アクセスコードはボイスメールボックスシステムへアクセスするために使用される。サーバは、第2の端末がボイスメールボックスシステムアクセスコードをダイヤルすることでサーバへ発信した呼を受信した場合、第2の端末にボイスメールボックスサービスがアクティベートされているか否かを判定することができる。第2の端末にボイスメールボックスサービスがアクティベートされている場合、サーバは、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得することができ、第2の端末にボイスメールボックスサービスがアクティベートされていない場合、サーバは、第2の端末が無効端末であると判定し、当該呼を解放する。
【0055】
一例において、サーバ内にはボイスメールボックスサービスがアクティベートされている各端末に対応するボイスメールボックスパスワードが記憶され、サーバは、第2の端末の入力したボイスメールボックスパスワードを取得することができる。パスワードが一致すれば、サーバは、第2の端末にログイン成功情報を送信し、パスワードが一致しなければ、サーバは、第2の端末にパスワード不正情報を送信し、第2の端末の入力するボイスメールボックスパスワードが、予め設定された閾値回数だけ連続して、サーバ内に記憶されている第2の端末に対応するボイスメールボックスパスワードと一致しなければ、サーバは、第2の端末にログイン失敗情報を送信し、当該呼を解放する。
【0056】
一例において、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプは、音声とすることができ、すなわち第1の端末が音声呼を発信することができる。使用される音声符号化能力は、AAC、ADPCM及びFLACなどを含むが、これらに限定されない。
【0057】
別の例において、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプは、ビデオとすることができ、すなわち第2の端末がビデオ呼を発信することができる。使用されるビデオ符号化能力は、H.263、H.264などを含むが、これらに限定されない。
【0058】
ステップ302において、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声である場合、第2の端末とビデオメディアネゴシエーションを行う。
【0059】
ここで、サーバが第2の端末とビデオメディアネゴシエーションを行うことは、サーバが第2の端末に対してビデオメディアネゴシエーションを開始することとして理解することができる。
【0060】
具体的には、サーバは、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得すると、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声であるか否かを判定することができ、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声である場合、サーバは、第2の端末に対して自発的にビデオメディアネゴシエーションを開始し、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプがビデオである場合、サーバは、第2の端末に対してビデオメディアネゴシエーションを開始する必要がなく、後続のデータ伝送を直接行う。ここで、ビデオメディアネゴシエーションは、第2の端末がアクセスするメディアチャネルのタイプをビデオに変更するために使用され、呼プロセスの柔軟性を効果的に向上させることができる。
【0061】
具体的な実現において、ビデオメディアネゴシエーションのためのシグナリングは、本願の実施例により特に限定されることなく、例えばupdateシグナリング及びre-inviteシグナリングなど、実際の需要に応じて当業者により設定されることができる。
【0062】
ステップ303において、第2の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、ビデオ挨拶を記録するように第2の端末に指示する。
【0063】
具体的には、サーバは、第2の端末に対してビデオメディアネゴシエーションを開始した後に、第2の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功したか否かを判定することができる。第2の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、サーバは、ビデオ挨拶を記録するように第2の端末に指示することができる。第2の端末が音声呼を発信したとしても、ビデオ挨拶を記録することができるため、ユーザの使用体験をさらに向上させる。
【0064】
一例において、第2の端末とのビデオメディアネゴシエーションに失敗した場合、例えば、第2の端末がビデオ呼をサポートしていない場合、又は第2の端末のユーザがビデオメディアネゴシエーションを拒否した場合、第2の端末とのビデオメディアネゴシエーションに失敗したと判定することができる。この時点で、第2の端末がアクセスしているメディアチャネルのタイプは依然として音声であり、サーバは、第2の端末に記録提示を送信して、音声挨拶を記録するように第2の端末に指示することができる。
【0065】
別の例において、サーバは、音声挨拶を記録するように第2の端末に指示した後に、当該音声挨拶と予め設定されたデフォルトのビデオとから、ビデオ挨拶を生成し、生成したビデオ挨拶を、記録したビデオ挨拶とすることができる。第2の端末がビデオ挨拶の記録をサポートしていなくても、サーバは、音声挨拶と予め設定されたデフォルトの映像とから、ビデオ挨拶を生成することができるため、ボイスメールボックスシステムのサービスの豊富さと面白さを向上させ、ユーザのニーズをより満足させることができる。ここで、予め設定されたデフォルトのビデオは、当業者により設定されることができ、本願の実施例は、これを具体的に限定しない。
【0066】
一例において、第2の端末は、ブラウザを介してボイスメールボックスサービスポータルにアクセスし、ボイスメールボックスサービスポータルにログインして、記録したビデオ挨拶をアップロードし、且つ/又は、ビデオ挨拶をリアルタイムに記録することができる。
【0067】
一例において、ビデオ挨拶を記録することは、
図4に示す以下の具体的な各ステップにより実現することができる。
【0068】
ステップ401において、第2の端末からサーバへ発信された呼を取得する。
【0069】
具体的には、サーバは、各端末からサーバ自身への発呼状況をリアルタイムに監視し、第2の端末からサーバへ発信された呼を取得することができる。
【0070】
ステップ402において、第2の端末にボイスメールボックスサービスがアクティベートされているか否かを判定し、そうであればステップ403を実行し、そうでなければ、直接終了する。
【0071】
ステップ403において、第2の端末の入力したボイスメールボックスパスワードが正しいか否かを判定し、そうであればステップ404を実行し、そうでなければ、直接終了する。
【0072】
具体的には、サーバ内にはボイスメールボックスサービスがアクティベートされている各端末に対応するボイスメールボックスパスワードが記憶され、サーバは、第2の端末の入力したボイスメールボックスパスワードを取得することができる。パスワードが一致すれば、サーバは、第2の端末にログイン成功情報を送信し、パスワードが一致しなければ、サーバは、第2の端末にパスワード不正情報を送信し、第2の端末の入力するボイスメールボックスパスワードが、予め設定された閾値回数だけ連続して、サーバ内に記憶されている第2の端末に対応するボイスメールボックスパスワードと一致しなければ、サーバは、第2の端末にログイン失敗情報を送信し、当該呼を解放する。
【0073】
ステップ404において、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得する。
【0074】
具体的には、第2の端末の入力したボイスメールボックスパスワードが正しければ、サーバは、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得することができる。
【0075】
ステップ405において、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプがビデオであるか否かを判定し、そうであれば、ステップ411を実行し、そうでなければ、ステップ406を実行する。
【0076】
ステップ406において、第2の端末に対してビデオメディアネゴシエーションを開始する。
【0077】
具体的には、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声である場合、サーバは、第2の端末に対して自発的にビデオメディアネゴシエーションを開始することができる。ここで、ビデオメディアネゴシエーションは、第2の端末がアクセスするメディアチャネルのタイプをビデオに変更するために使用される。
【0078】
ステップ407において、ビデオメディアネゴシエーションに成功したか否かを判定し、そうであれば、ステップ411を実行し、そうでなければ、ステップ408を実行する。
【0079】
ステップ408において、音声挨拶を記録するように第2の端末に指示する。
【0080】
具体的には、ビデオメディアネゴシエーションに失敗した場合、サーバは、音声挨拶を記録するように第2の端末に指示することができる。
【0081】
ステップ409において、音声挨拶の各操作項目に対する第2の端末の操作情報を取得し、操作情報に応じて音声挨拶の再生、再記録、アクティブ化、又は削除の操作を行う。
【0082】
具体的には、サーバは、第2の端末が記録した音声挨拶を取得すると、音声挨拶の各操作項目に対する操作を第2の端末に許可し、操作情報を取得し、操作情報に応じて音声挨拶の再生、再記録、アクティブ化、又は削除の操作を行う。
【0083】
一例において、サーバは、第2の端末から送信された音声挨拶の再生命令を取得する。サーバは、音声挨拶を第2の端末に送信して、第2の端末に再生させ、再生が完了すると、音声挨拶の各操作項目に対する第2の端末の操作情報を、第2の端末が呼を切断するまで取得し続け、フローを終了する。
【0084】
一例において、サーバは、第2の端末から送信された音声挨拶の再記録命令を取得する。サーバは、音声挨拶を再記録するように第2の端末に指示し、再記録が完了すると、音声挨拶の各操作項目に対する第2の端末の操作情報を、第2の端末が呼を切断するまで取得し続け、フローを終了する。
【0085】
一例において、サーバは、第2の端末から送信された音声挨拶アクティブ化命令を取得し、当該音声挨拶を第2の端末に対応する音声挨拶とし、アクティブ化が完了すると、音声挨拶の各操作項目に対する第2の端末の操作情報を、第2の端末が呼を切断するまで取得し続け、フローを終了する。
【0086】
一例において、サーバは、第2の端末から送信された音声挨拶削除命令を取得し、第2の端末にもともと設定された音声挨拶を削除し、且つ/又は記録したばかりの音声挨拶を削除し、削除が完了すると、音声挨拶の各操作項目に対する第2の端末の操作情報を、第2の端末が呼を切断するまで取得し続け、フローを終了する。
【0087】
ステップ410において、音声挨拶と予め設定されたデフォルトのビデオとから、ビデオ挨拶を生成して、記録したビデオ挨拶とする。
【0088】
具体的には、サーバは、第2の端末が記録した音声挨拶を取得すると、音声挨拶と予め設定されたデフォルトのビデオとから、ビデオ挨拶を生成して、記録したビデオ挨拶とすることができる。
【0089】
ステップ411において、ビデオ挨拶を記録するように第2の端末に指示する。
【0090】
具体的には、ビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、サーバは、ビデオ挨拶を記録するように第2の端末に指示することができる。
【0091】
ステップ412において、ビデオ挨拶の各操作項目に対する第2の端末の操作情報を取得し、操作情報に応じてビデオ挨拶の再生、再記録、アクティブ化、又は削除の操作を行う。
【0092】
具体的には、サーバは、第2の端末が記録したビデオ挨拶を取得すると、ビデオ挨拶の各操作項目に対する操作を第2の端末に許可し、操作情報を取得し、操作情報に応じてビデオ挨拶の再生、再記録、アクティブ化、又は削除の操作を行う。
【0093】
一例において、サーバは、第2の端末から送信されたビデオ挨拶の再生命令を取得する。サーバは、ビデオ挨拶を第2の端末に送信して、第2の端末に再生させ、再生が完了すると、ビデオ挨拶の各操作項目に対する第2の端末の操作情報を、第2の端末が呼を切断するまで取得し続け、フローを終了する。
【0094】
一例において、サーバは、第2の端末から送信されたビデオ挨拶の再記録命令を取得する。サーバは、ビデオ挨拶を再記録するように第2の端末に指示し、再記録が完了すると、ビデオ挨拶の各操作項目に対する第2の端末の操作情報を、第2の端末が呼を切断するまで取得し続け、フローを終了する。
【0095】
一例において、サーバは、第2の端末から送信されたビデオ挨拶アクティブ化命令を取得し、当該ビデオ挨拶を第2の端末に対応するビデオ挨拶とし、アクティブ化が完了すると、ビデオ挨拶の各操作項目に対する第2の端末の操作情報を、第2の端末が呼を切断するまで取得し続け、フローを終了する。
【0096】
一例において、サーバは、第2の端末から送信されたビデオ挨拶削除命令を取得し、第2の端末にもともと設定されたビデオ挨拶を削除し、且つ/又は記録したばかりのビデオ挨拶を削除し、削除が完了すると、ビデオ挨拶の各操作項目に対する第2の端末の操作情報を、第2の端末が呼を切断するまで取得し続け、フローを終了する。
【0097】
一例において、サーバは、ビデオ挨拶に対する操作が完了した後に、ボイスメールボックスに対する第2の端末の操作、例えば、ボイスメールボックスのパスワードの変更などを取得することができる。
【0098】
本願の第2の実施例によれば、第2の端末からサーバへ発信された呼を受信した場合、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得する。第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声である場合、第2の端末とビデオメディアネゴシエーションを行う。第2の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、ビデオ挨拶を記録するように第2の端末に指示する。第2の端末が音声呼を発信したとしても、ビデオ挨拶を記録することができるため、ユーザの使用体験をさらに向上させる。第2の端末とのビデオメディアネゴシエーションに失敗した場合、音声挨拶を記録するように第2の端末に指示する。音声挨拶と予め設定されたデフォルトのビデオとから、ビデオ挨拶を生成し、生成したビデオ挨拶を、記録したビデオ挨拶とすることができる。第2の端末がビデオ挨拶の記録をサポートしていなくても、本願の実施例は、第2の端末が記録した音声挨拶と予め設定されたデフォルトの映像とから、ビデオ挨拶を生成することができるため、ボイスメールボックスシステムのサービスの豊富さと面白さを向上させ、ユーザのニーズをより満足させることができる。
【0099】
本願の第3の実施例はビデオ挨拶再生方法に関する。以下では、本実施例のビデオ挨拶再生方法の実現の詳細について具体的に説明するが、以下の内容は、提供される実現の詳細への理解を容易にするためのもので、本案を実施するための必須条件ではない。本実施例では、主に、ビデオ挨拶再生方法にかかる、伝言を再生するプロセスについて説明する。
図5は、第3の実施例にかかる、伝言を再生するフローチャートであり、以下のステップが含まれる。
【0100】
ステップ501において、第2の端末からサーバへ発信された呼を受信した場合、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得する。
【0101】
なお、ステップ501については、第2の実施例で既に説明したため、ここでは説明を省く。
【0102】
ステップ502において、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声であり、且つ伝言がビデオ伝言である場合、第2の端末とビデオメディアネゴシエーションを行う。
【0103】
ここで、サーバが第2の端末とビデオメディアネゴシエーションを行うことは、サーバが第2の端末に対してビデオメディアネゴシエーションを開始することとして理解することができる。
【0104】
具体的には、サーバは、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得すると、第2の端末が受信した伝言がビデオ伝言であるか否かを判定することができる。第2の端末が受信した伝言が音声伝言である場合、サーバは、当該音声伝言を第2の端末に直接送信し、第2の端末に再生させる。すなわち、伝言が音声伝言である場合、ビデオメディアネゴシエーションを行う必要がなく、シグナリングリソースを効果的に節約することができる。第2の端末が受信した伝言がビデオ伝言である場合、サーバは、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声であるか否かを判定することができる。第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声である場合、サーバは、第2の端末に対して自発的にビデオメディアネゴシエーションを開始し、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプがビデオである場合、サーバは、第2の端末に対してビデオメディアネゴシエーションを開始する必要がなく、後続のデータ伝送を直接行う。ここで、ビデオメディアネゴシエーションは、第2の端末がアクセスするメディアチャネルのタイプをビデオに変更するために使用され、呼プロセスの柔軟性を効果的に向上させることができる。
【0105】
具体的な実現において、ビデオメディアネゴシエーションのためのシグナリングは、本願の実施例により特に限定されることなく、例えばupdateシグナリング及びre-inviteシグナリングなど、実際の需要に応じて当業者により設定されることができる。
【0106】
一例において、サーバは、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得すると、第2の端末が受信した伝言のタイプを判定せずに、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを直接判定することができる。
【0107】
ステップ503において、第2の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、ビデオ伝言を第2の端末に送信し、第2の端末に再生させる。
【0108】
具体的には、サーバは、第2の端末に対してビデオメディアネゴシエーションを開始した後に、第2の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功したか否かを判定することができる。第2の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、サーバは、ビデオ伝言を第2の端末に送信し、第2の端末に再生させることができる。第2の端末が音声呼を発信したとしても、ビデオ伝言を再生することができるため、ユーザの使用体験をさらに向上させる。
【0109】
一例において、第2の端末とのビデオメディアネゴシエーションに失敗した場合、この時点で、第2の端末がアクセスしているメディアチャネルのタイプは依然として音声であり、サーバは、第2の端末にビデオ伝言内の音声コンテンツを送信し、第2の端末に当該音声コンテンツを再生させることができる。これにより、第2の端末がビデオ伝言内の情報を見逃してしまうのを防止して、ボイスメールボックスシステムの柔軟性をさらに向上させ、ユーザの使用体験を向上させることができる。
【0110】
一例において、本明細書の実施例において特に限定されることなく、第2の端末は、サーバとの同じ呼において、ビデオ挨拶の記録、伝言の再生を行うことができる。
【0111】
例えば、サーバは、第2の端末からサーバへ発信された呼を受信すると、第2の端末に伝言再生指示とビデオ挨拶記録指示とを送信して、第2の端末に選択させることができる。第2の端末が伝言再生指示に応じることを選択した場合、サーバは伝言再生フローに入り、伝言の再生が完了した後に、ビデオ挨拶記録指示を再び第2の端末に送信することができる。第2の端末がビデオ挨拶記録指示に応じることを選択した場合、サーバは、ビデオ挨拶記録フローに入り、ビデオ挨拶の記録が完了した後に、伝言再生指示を再び第2の端末に送信することができる。予め設定された閾値時間内で第2の端末がいずれの指示にも応じない場合、サーバは、予め設定された順序で録画ビデオ挨拶フロー及び伝言再生フローに入ることができる。ここで、予め設定された閾値時間及び順序は、当業者が実際の需要に応じて設定することができる。
【0112】
本願の第3の実施例によれば、第2の端末からサーバへ発信された呼を受信した場合、第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得する。第2の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声であり、且つ伝言がビデオ伝言である場合、第2の端末とビデオメディアネゴシエーションを行う。前記第2の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、ビデオ伝言を第2の端末に送信し、第2の端末に再生させる。第2の端末が音声呼を発信したとしても、ビデオ伝言を再生することができるため、ユーザの使用体験をさらに向上させる。前記第2の端末とのビデオメディアネゴシエーションに失敗した場合、ビデオ伝言内の音声コンテンツを第2の端末へ再生する。これにより、第2の端末がビデオ伝言内の情報を見逃してしまうのを防止して、ボイスメールボックスシステムの柔軟性をさらに向上させ、ユーザの使用体験を向上させることができる。
【0113】
本願の第4の実施例は、第1の端末に適用されるビデオ挨拶再生方法に関する。以下では、本実施例のビデオ挨拶再生方法の実現の詳細について具体的に説明するが、以下の内容は、提供される実現の詳細への理解を容易にするためのもので、本案を実施するための必須条件ではない。
【0114】
本実施例のビデオ挨拶再生方法の具体的な流れは
図6に示すように、以下のステップを含むことができる。
【0115】
ステップ601において、第2の端末に対して呼を発信する。
【0116】
具体的には、第1の端末は、第2の端末に対して呼を発信することができる。
【0117】
一例において、各端末にはそれぞれ対応する番号(例えばSIM番号など)があり、第1の端末が対応する番号をダイヤルすることで、番号に対応する端末への発呼を実現することができる。
【0118】
ステップ602において、第2の端末へ発信された音声呼が失敗した場合、サーバから送信された、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を受信して、ビデオ挨拶を再生する。
【0119】
具体的には、第1の端末が第2の端末に対して呼を発信した後に、第2の端末へ発信された音声呼が失敗した場合、サーバから送信された、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を受信して、ビデオ挨拶を再生する。
【0120】
一例において、音声発呼に失敗した後に、第1の端末の表示インターフェース上に提示情報を表示することができる。
ここで、提示情報は、第1の端末に対応するユーザに対して、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を再生するか否かを選択させるように提示するためのものであり、第1の端末に対応するユーザが、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を再生することを選択した場合、第1の端末は、サーバから送信された、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を受信し、ビデオ挨拶を再生する。
【0121】
一例において、第2の端末へ発信された音声呼が失敗した場合、サーバから送信された、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を受信して、ビデオ挨拶を再生する。これは、
図7に示す以下の具体的な各サブステップにより実現することができる。
【0122】
サブステップ6021において、サーバとビデオメディアネゴシエーションを行う。
【0123】
具体的には、第1の端末は、サーバとビデオメディアネゴシエーションを行うことができる。サーバは、第1の端末から第2の端末への呼の失敗を表す呼転送要求を受信した場合、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得し、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声であると判定した場合、第1の端末とビデオメディアネゴシエーションを行う。
【0124】
具体的な実現において、第1の端末から第2の端末への呼に失敗した場合、第2の端末の対応するボイスメールボックスに転送するか否かを第1の端末のユーザに問い合わせる仮想ボタンを第1の端末の表示インターフェース上に提供し、第2の端末に対応するボイスメールボックスに転送することを第1の端末のユーザが決定し、且つ第2の端末にビデオ挨拶が記録されている場合、当該ビデオ挨拶を再生するか否かを第1の端末のユーザに問い合わせる仮想ボタンを第1の端末の表示インターフェース上に提供し、第1の端末のユーザが当該ビデオ挨拶を再生することを決定し、且つ第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声である場合、サーバは、第1の端末に対して自発的にビデオメディアネゴシエーションを開始し、第1の端末は、サーバが自発的に開始したビデオメディアネゴシエーションを受ける。なお、問い合わせの方式は、提示に基づいて対応する数字を入力すること等であってもよく、本願の実施例はこれを具体的に限定しない。
【0125】
一例において、サーバは、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプが音声であり、第1の端末の音声符号化能力がAACであると判定する場合、サーバは、第1の端末にre-inviteシグナリングを送信してビデオ符号化能力がH.264であるビデオメディアネゴシエーションを行うことができ、第1の端末は、サーバがre-inviteシグナリングを介して開始した、ビデオ符号化能力がH.264であるビデオメディアネゴシエーションを受ける。
【0126】
別の例において、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプがビデオである場合、ビデオメディアネゴシエーションを行う必要がない。
【0127】
ステップ6022において、サーバとのビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、サーバから送信された、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を受信して、再生する。
【0128】
具体的には、第1の端末とのビデオメディアネゴシエーションに成功したとサーバが判定した場合、第1の端末は、サーバから送信された、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を受信して、再生することができる。
【0129】
一例において、第1の端末は、サーバが開始したビデオメディアネゴシエーションを拒否することができ、サーバは、ビデオメディアネゴシエーションに失敗したと判定し、第1の端末がアクセスしているメディアチャネルのタイプは音声のままである。
【0130】
第1の実施例から第3の実施例と本実施例とは互いに対応しているので、本実施例は第1の実施例から第3の実施例と組み合わせて実施することができる。第1の実施例から第3の実施例で言及された関連する技術的詳細は、本実施例においてもなお有効であり、第1の実施例から第3の実施例で達成可能な技術的効果は、本実施例においても同様に達成可能であるため、重複を避けるために、ここでは説明を省く。したがって、本実施例で言及された関連する技術的詳細は、第1の実施例から第3の実施例にも適用可能である。
【0131】
本願の第5の実施例はビデオ挨拶再生システムに関する。以下では、本実施例のビデオ挨拶再生システムの詳細について具体的に説明するが、以下の内容は、提供される実現の詳細への理解を容易にするためのもので、本案を実施するための必須条件ではない。
図7は、第5の実施例にかかるビデオ挨拶再生システムの模式図であり、ビデオ挨拶再生システムは、コアネットワーク701と、サーバ702と、第1の端末703と、第2の端末704とを含む。
【0132】
コアネットワーク701は、前記第1の端末703から前記第2の端末704への呼の失敗を判定すると、前記第1の端末703から前記第2の端末704への呼の失敗を表す呼転送要求を前記サーバ702に送信するように構成されている。
【0133】
サーバ702は、前記呼転送要求を受信し、第1の端末703が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得し、前記タイプが音声である場合、前記第1の端末703とビデオメディアネゴシエーションを開始し、前記ビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、前記第2の端末704が予め記録したビデオ挨拶を前記第1の端末703に送信するように構成されている。
【0134】
第1の端末703は、第2の端末704に呼を発信し、前記呼が失敗する場合、前記サーバ702が開始したビデオメディアネゴシエーションに応じて、前記サーバ702から送信された、前記第2の端末704が予め記録したビデオ挨拶を受信して、再生するように構成されている。
【0135】
一例において、サーバ702は、
図8に示す下記各サブモジュールから構成されてもよい。
【0136】
メディアシグナリングゲートウェイ7021は、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、略してSIPと称する)シグナリング及びリアルタイム伝送プロトコル(Real-time Transport Protocol、略してRTPと称する)シグナリングを介して、コアネットワーク701と通信するように構成されている。
【0137】
メディアサーバ7022は、第1の端末に対してビデオメディアネゴシエーションを開始し、ビデオメディアネゴシエーションに成功した場合、第2の端末が予め記録したビデオ挨拶を第1の端末に送信するように構成されている。
【0138】
ボイスメールボックスサービスサーバ7023は、呼転送要求を受信し、第1の端末が現在アクセスしているメディアチャネルのタイプを取得するように構成されている。
【0139】
メモリ7024は、ビデオ挨拶などのファイルを記憶するように構成されている。
【0140】
データベース7025は、システム構成、サービス構成、ボイスメールボックスユーザ情報などのデータを記憶するように構成されている。
【0141】
ボイスメールボックスサービスポータル7026は、ユーザログイン確認及びビデオ挨拶管理などの機能を実行するように構成されている。
【0142】
本実施例は、第1から第4の実施例に対応する装置実施例であり、第1から第4の実施例と組み合わせて実施できることは、容易に理解できる。第1から第4の実施例で言及された関連する技術的詳細及び技術的効果は、本実施例においても有効であるため、重複を減らすために、ここでは説明を省く。したがって、本実施例で言及された関連する技術的詳細は、第1からの実施例にも適用可能である。
【0143】
なお、本実施例にかかる各モジュールはいずれも論理モジュールであり、実際の応用において、1つの論理ユニットは1つの物理ユニットであってもよく、1つの物理ユニットの一部であってもよく、さらに、複数の物理ユニットの組み合わせで実現してもよい。また、本願の創造的な部分を際立たせるために、本願で提起された技術的課題の解決にあまり関係のない手段を本実施例には導入していないが、これは本実施例に他の手段が存在しないことを示しているわけではない。
【0144】
本願の第6の実施例はサーバに関し、
図9に示すように、前記サーバは、少なくとも1つのプロセッサ801と、前記少なくとも1つのプロセッサ801と通信可能に接続されたメモリ802と、を含み、前記メモリ802には前記少なくとも1つのプロセッサ801により実行できる命令が記憶され、前記命令が前記少なくとも1つのプロセッサ801により実行された場合、前記少なくとも1つのプロセッサ801は上述した各実施例におけるビデオ挨拶再生方法を実行できる。
【0145】
ここで、メモリおよびプロセッサはバス方式で接続され、バスは任意の数の相互接続されたバスおよびブリッジを含むことができ、バスによって1つまたは複数のプロセッサとメモリの様々な回路が一つに接続される。バスはまた、周辺機器、電圧安定器、およびパワーマネジメント回路などの様々な他の回路を一つに接続することができるが、これらは当分野で周知なことであるので、本文ではこれ以上説明しない。バスインターフェースは、バスとトランシーバとの間のインターフェースを提供する。トランシーバは、1つの素子であってもよく、複数の受信機および送信機のような複数の素子であってもよく、伝送媒体上で様々な他の装置と通信するための手段を提供する。プロセッサによって処理されたデータはアンテナを介して無線媒体で伝送され、さらに、アンテナはまたデータを受信して、プロセッサにデータを伝送する。
【0146】
プロセッサは、バスの管理および通常の処理を担う以外にも、さらにタイミング、周辺インターフェース、電圧調整、電源管理及びその他の制御機能を含む様々な機能を提供することができる。一方、メモリは、プロセッサによりオペレーションを実行するときに使用されるデータを記憶するために使用されてもよい。
【0147】
本願の第7の実施例は、コンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体に関する。コンピュータプログラムがプロセッサにより実行された時、上記の方法実施例を実現する。
【0148】
すなわち、当業者であれば、上記の実施形態の方法における全部または一部のステップを実施することは、プログラムによって関連するハードウェアに命令することによって実現できることは、理解できるであろう。このプログラムは1つの記憶媒体に記憶され、1つの装置(ワンチップコンピュータ、チップなどであってもよい)またはプロセッサ(processor)に本願の各実施形態に記載の方法の全部または一部のステップを実行させるためのいくつかの命令を含む。一方、上記記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、略してROMと称する)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、略してRAMと称する)、磁気ディスク又は光ディスク等、プログラムコードを記憶可能な種々の媒体を含む。
【0149】
当業者であれば、上記の各実施例は、本出願を実施するための具体的な実施例であり、実際の応用においては、本願の精神及び範囲を逸脱することなく、形式的に及び細部に様々な変更を加えることができることを理解することができる。