(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-27
(45)【発行日】2024-12-05
(54)【発明の名称】端末装置、表示方法および表示プログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/50 20220101AFI20241128BHJP
H04L 67/02 20220101ALI20241128BHJP
H04L 67/2869 20220101ALI20241128BHJP
G06F 3/0485 20220101ALI20241128BHJP
H04N 21/435 20110101ALI20241128BHJP
H04N 21/431 20110101ALI20241128BHJP
H04N 5/93 20060101ALI20241128BHJP
H04N 5/783 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
H04L67/50
H04L67/02
H04L67/2869
G06F3/0485
H04N21/435
H04N21/431
H04N5/93
H04N5/783
(21)【出願番号】P 2022570898
(86)(22)【出願日】2020-12-24
(86)【国際出願番号】 JP2020048507
(87)【国際公開番号】W WO2022137449
(87)【国際公開日】2022-06-30
【審査請求日】2023-10-10
(73)【特許権者】
【識別番号】516277761
【氏名又は名称】株式会社SPLYZA
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】土井 寛之
【審査官】田中 秀樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-036830(JP,A)
【文献】特許第6778838(JP,B1)
【文献】特開2009-265821(JP,A)
【文献】特開2018-045443(JP,A)
【文献】特開2019-208223(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00-67/75
G06F 3/048-3/04895
H04N 21/00-21/858
H04N 5/782-5/784
H04N 5/91-5/956
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画データを記憶する第1記憶部と、
前記動画データに設定される時間軸においてスレッドを表示させる表示時刻と、前記動画データに対する投稿記事の集合であるスレッドに関する情報とを記憶する第2記憶部と、
動画データ表示領域で前記動画データを表示する表示制御部と、を有し、
前記表示制御部は
、
前記表示時刻の動画データを表示する際に、前記スレッドに含まれる投稿記事を、前記動画データ表示領域に重畳させて表示
し、
前記表示時刻を、前記動画データ表示領域に含まれるスレッド一覧表示領域に表示する、
端末装置。
【請求項2】
動画データを記憶する第1記憶部と、
前記動画データに設定される時間軸においてスレッドを表示させる表示時刻と、前記動画データに対する投稿記事の集合であるスレッドに関する情報とを記憶する第2記憶部と、
動画データ表示領域で前記動画データを表示する表示制御部と、を有し、
前記表示制御部は、
前記表示時刻の動画データを表示する際に、前記スレッドに含まれる投稿記事を、前記動画データ表示領域に重畳させて表示し、
前記投稿記事に、前記動画データに重畳表示させる付加情報が対応づけられている場合、前記動画データに前記付加情報を重畳させて表示し、
前記動画データ表示領域においてユーザにより指定された投稿記事に付加情報が含まれる場合、前記付加情報を、該指定された投稿記事以外の投稿記事に含まれる付加情報とは異なる態様で表示する、
端末装置。
【請求項3】
前記スレッドに含まれる投稿記事は、前記動画データ表示領域の一部の領域であるスレッド表示領域に表示され、
前記表示制御部は、前記スレッド表示領域に表示させる投稿記事の数が、前記スレッド表示領域で表示可能な上限数を超える場合、該投稿記事のうち前記上限数の投稿記事を、ユーザ操作に応じて前記スレッド表示領域内でスクロールさせて表示する、
請求項1
又は2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、ユーザ操作に応じて、前記スレッド表示領域のサイズを任意に変更する、
請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
前記スレッドは、最初に投稿された投稿記事である第1投稿記事と、前記第1投稿記事以外の投稿記事である第2投稿記事とを含み、
前記表示制御部は、前記第2投稿記事の数を前記スレッド一覧表示領域に表示する、
請求項
1に記載の端末装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記スレッド一覧表示領域において表示すべきスレッドが選択された場合、前記動画データ表示領域において、前記動画データを、該選択されたスレッドの前記表示時刻で一時停止させて表示する、
請求項
1又は5に記載の端末装置。
【請求項7】
端末装置が行う表示方法であって、
動画データを第1記憶部に記憶するステップと、
前記動画データに設定される時間軸においてスレッドを表示させる表示時刻と、前記動画データに対する投稿記事の集合であるスレッドに関する情報とを第2記憶部に記憶するステップと、を含み、
動画データ表示領域で前記動画データを表示するステップと、を有し、
前記表示するステップは
、
前記表示時刻の動画データを表示する際に、前記スレッドに含まれる投稿記事を、前記動画データ表示領域に重畳させて表示
し、
前記表示時刻を、前記動画データ表示領域に含まれるスレッド一覧表示領域に表示する、
表示方法。
【請求項8】
端末装置が行う表示方法であって、
動画データを第1記憶部に記憶するステップと、
前記動画データに設定される時間軸においてスレッドを表示させる表示時刻と、前記動画データに対する投稿記事の集合であるスレッドに関する情報とを第2記憶部に記憶するステップと、を含み、
動画データ表示領域で前記動画データを表示するステップと、を有し、
前記表示するステップは、
前記表示時刻の動画データを表示する際に、前記スレッドに含まれる投稿記事を、前記動画データ表示領域に重畳させて表示し、
前記投稿記事に、前記動画データに重畳表示させる付加情報が対応づけられている場合、前記動画データに前記付加情報を重畳させて表示し、
前記動画データ表示領域においてユーザにより指定された投稿記事に付加情報が含まれる場合、前記付加情報を、該指定された投稿記事以外の投稿記事に含まれる付加情報とは異なる態様で表示する、
表示方法。
【請求項9】
コンピュータに、
動画データを第1記憶部に記憶するステップと、
前記動画データに設定される時間軸においてスレッドを表示させる表示時刻と、前記動画データに対する投稿記事の集合であるスレッドに関する情報とを第2記憶部に記憶するステップと、を実行させ、
動画データ表示領域で前記動画データを表示するステップと、を有し、
前記表示するステップは、前記表示時刻の動画データを表示する際に、前記スレッドに含まれる投稿記事を、前記動画データ表示領域に重畳させて表示
し、
前記表示するステップは、前記表示時刻を、前記動画データ表示領域に含まれるスレッド一覧表示領域に表示する、
プログラム。
【請求項10】
コンピュータに、
動画データを第1記憶部に記憶するステップと、
前記動画データに設定される時間軸においてスレッドを表示させる表示時刻と、前記動画データに対する投稿記事の集合であるスレッドに関する情報とを第2記憶部に記憶するステップと、を実行させ、
動画データ表示領域で前記動画データを表示するステップと、を有し、
前記表示するステップは、
前記表示時刻の動画データを表示する際に、前記スレッドに含まれる投稿記事を、前記動画データ表示領域に重畳させて表示し、
前記投稿記事に、前記動画データに重畳表示させる付加情報が対応づけられている場合、前記動画データに前記付加情報を重畳させて表示し、
前記動画データ表示領域においてユーザにより指定された投稿記事に付加情報が含まれる場合、前記付加情報を、該指定された投稿記事以外の投稿記事に含まれる付加情報とは異なる態様で表示する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、表示方法および表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが動画を投稿でき、また、他のユーザにより投稿された動画を視聴することができる動画共有サービスが知られている。例えば特許文献1には、複数の動画投稿サービスに動画を投稿する配信者の負担を減らすことが可能な技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
同一の動画を視聴する複数のユーザが、投稿された動画を参照しながら会話をしたい場合がある。一例として、スポーツの試合の様子を撮影した動画を、試合に参加したチームのメンバーが閲覧し、特定のシーン等について意見を交わすといった状況が想定される。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ユーザ同士が、投稿された動画の特定のシーンについてコミュニケーションを図る手段は用意されていない。
【0005】
そこで、本発明は、複数のユーザが、共有された動画の特定のシーンについてコミュニケーションを図ることを可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る端末装置は、動画データを記憶する第1記憶部と、動画データに設定される時間軸においてスレッドを表示させる表示時刻と、動画データに対する投稿記事の集合であるスレッドに関する情報とを記憶する第2記憶部と、動画データ表示領域で動画データを表示する表示制御部と、を有し、表示制御部は、表示時刻の動画データを表示する際に、スレッドに含まれる投稿記事を、動画データ表示領域に重畳させて表示する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数のユーザが、共有された動画の特定のシーンについてコミュニケーションを図ることを可能とする技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】情報処理システム100の概略構成を示すブロック図である。
【
図2】情報処理装置1、端末装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3A】情報処理装置1の機能構成を示すブロック図である。
【
図3B】端末装置2の機能構成を示すブロック図である。
【
図4A】データベース10のユーザ情報管理テーブルを示す図である。
【
図4B】データベース10の動画データ管理テーブルを示す図である。
【
図4C】データベース10のグループ情報管理テーブルを示す図である。
【
図4D】データベース10のスレッド管理テーブルを示す図である。
【
図4E】データベース10の投稿記事管理テーブルを示す図である。
【
図4F】データベース10の付加情報管理テーブルを示す図である。
【
図5】動画に関する投稿記事を取り扱う枠組みを説明するためのフローチャートである。
【
図6】動画に関する投稿記事を取り扱う枠組みを説明するためのフローチャートである。
【
図7】動画に関する投稿記事を取り扱う枠組みを説明するためのフローチャートである。
【
図8】端末装置2に表示される画面の一例を示す図である。
【
図9】端末装置2に表示される画面の一例を示す図である。
【
図10】端末装置2に表示される画面の一例を示す図である。
【
図11】端末装置2に表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態である情報処理システム100の概略構成を示すブロック図である。図に示すように、情報処理システム100は、動画に関する投稿記事を管理する情報処理装置1、動画に関する投稿記事を投稿・閲覧することができる1以上の端末装置2等を備えている。情報処理システム100と各端末装置2とは、所定の通信ネットワークN(LAN、インターネット、専用線、パケット通信網、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線、無線の両方を含む)を介して相互に通信可能に構成されている。
【0011】
このような情報処理システム100は、例えば従来のサーバクライアントシステムの技術を用いて構成することができる。この場合、情報処理装置1は、Webサーバ、AP(アプリケーション)サーバ及びデータベースサーバとして機能し、クライアントとして機能する各端末装置2から例えばHTTPプロトコルに従い送信される所定の要求を受け付けると、この所定の要求に応じた処理を行い、その処理結果を各端末装置2に送信することができる。
【0012】
図2は、情報処理装置1、端末装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、情報処理装置1や端末装置2は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical processing unit)等のプロセッサ、記憶装置(ROM、RAM、キャッシュメモリ、外部記憶装置、記憶媒体など)、ユーザインタフェース(キーボード、タッチパネル、表示装置、プリンタなど)、通信インタフェース等のハードウェアを備えるコンピュータにより構成することができる。
【0013】
情報処理装置1は、単一のコンピュータにより構成されるものであっても、ネットワーク上に分散した複数のコンピュータにより構成されるものであってもよい。また端末装置2には、一般的なパソコンや携帯端末、スマートフォンを用いることができる。
【0014】
図3Aは、情報処理装置1の機能構成を示すブロック図である。
図3Aに示すように、情報処理装置1は、データベース10、通信部11、制御部12等を含むように構成される。これらの各部は、プロセッサが記憶装置に記憶された所定のプログラムを実行することにより機能的に実現される。また、当該所定のプログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該所定のプログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0015】
データベース10は、ユーザ情報、ユーザが属するグループの情報、グループで共有する動画データ、及びグループで共有する少なくとも1つの動画データに関する投稿記事の集合であるスレッドなどを格納・管理する。投稿記事は、動画に対するコメントや、動画内の指定された位置に描画される図形や文字等である付加情報等を含む。
【0016】
データベース10に格納される動画データの形式は限定されないが、例えば、MPEG形式、MP4形式、AVI形式、MOV形式、ASF形式などが考えられる。
【0017】
図4A~
図4Fは、データベース10のデータ構造の一例を示す図である。なお本実施形態ではテーブルを用いたデータ構造について説明するが、データベース10のデータ構造はこのようなテーブルに限定されるものではなく、互いに直接的・間接的に対応づけられた情報について一方をキーに他方を検索できるようなデータ構造であれば足りる。
【0018】
図4Aは、ユーザ情報を管理するテーブル(ユーザ情報管理テーブル)の例を示す。図に示すように、ユーザ情報管理テーブルでは、ユーザの識別情報(以下、IDと呼ぶ)に対応づけて、ユーザ情報(例えば、ユーザ名、ログイン時のID及びパスワード等)、ユーザが属するグループのIDリストなどが管理される。識別情報(ID)は、数字、文字、記号等の組み合わせとすることが考えられるが、これに限定されず、対象を識別できる情報(例えば、名称など)であれば足りる(以下、同様)。
【0019】
図4Bは、動画データを管理するテーブル(動画データ管理テーブル)の例を示す。図に示すように、動画データ管理テーブルでは、動画データのIDに対応づけて、動画データの関連情報(例えば、動画名、作成者名、作成日時等)、動画データなどが管理される。
【0020】
図4Cは、グループ情報を管理するテーブル(グループ情報管理テーブル)を示す。図に示すように、グループ情報管理テーブルでは、グループのIDに対応づけて、グループ情報(例えば、グループ名等)、グループで共有される動画データのIDリスト、グループで共有されるスレッドのIDリストなどが管理される。
【0021】
図4Dは、スレッドを管理するテーブル(スレッド管理テーブル)の例を示す。図に示すように、スレッド管理テーブルでは、スレッドのIDに対応づけて、動画データのID、動画データに設定される時間軸においてスレッドを表示させる時刻又はフレーム(以下、「表示時刻」と言う。)、主投稿記事のID、主投稿記事に対する返信である投稿記事のIDリスト(投稿記事IDリスト)などが管理される。ここで、主投稿記事とは、スレッドを作成する際に投稿された投稿記事(つまりスレッドにおいて最初に投稿された投稿記事)である。なお、本実施形態では、スレッドに1つの主投稿記事を対応づけて管理しているが、複数の主投稿記事を対応づけたり、主投稿記事、投稿記事を区別せずに全て投稿記事として取り扱うように管理したりしてもよい。
【0022】
図4Eは、投稿記事を管理するテーブル(投稿記事管理テーブル)の例を示す。図に示すように、投稿記事管理テーブルでは、投稿記事のID(主投稿記事のID及び主投稿記事に対する返信である投稿記事のIDの両方を含む)に対応づけて、記事を投稿したユーザのID、記事を投稿した日時、投稿記事の内容、動画に付加する付加情報のIDなどが管理される。
【0023】
図4Fは、付加情報を管理するテーブル(付加情報管理テーブル)の例を示す。図に示すように、付加情報管理テーブルでは、付加情報IDに対応づけて、動画内で付加情報を描画する位置を示す情報(描画位置)、付加情報として描画するデータ(例えば円や矢印などの図形データ、文字データ)などが管理される。
【0024】
通信部11は、通信ネットワークNを介して端末装置2に対して情報を入出力可能に構成されており、例えばPPPドライバ、TCP/IPドライバ等の通信モジュールを備えている。
【0025】
制御部12は、情報処理装置1全体の動作を制御するとともに、ログイン処理、データベース10の更新処理などを実行する(
図3A参照)。データベース10の更新処理は、後述する処理のほか、新規ユーザ登録処理、新規グループ登録処理、ユーザのグループ加入処理などを含む。
【0026】
図3Bは、端末装置2の機能構成を示すブロック図である。
図3Bに示すように、端末装置2は、通信部21、制御部22などを含むように構成される。これらの各部は、プロセッサが記憶装置に記憶された所定のプログラムを実行することにより機能的に実現される。
【0027】
通信部21は、通信ネットワークNを介して情報処理装置1に対して情報を入出力可能に構成されており、例えばPPPドライバ、TCP/IPドライバ等の通信モジュールを備えている。
【0028】
制御部22は、端末装置2全体の動作を制御するとともに、記憶装置に記憶される動画関連SNSプログラム(以下、動画アプリと呼ぶ)を実行可能に構成される。端末装置2における上述の所定のプログラム及び当該SNSプログラムは、記憶媒体に格納することができる。上述の所定のプログラム及び/又は当該SNSプログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0029】
動画アプリは、実行された場合に、端末装置2が備える動画処理機能などと協働し、動画データを記憶する第1記憶部、動画データに対する投稿記事の集合であるスレッドに関する情報であって表示時刻を含む情報(スレッド情報)を記憶する第2記憶部、動画データやスレッドなどを第1記憶部及び第2記憶部に格納する格納部、動画データの登録を情報処理装置1に依頼する登録部、動画データ表示領域で動画データを再生表示する表示制御部、記事投稿部などの機能手段を実現するための命令を含む(
図3B参照)。また、表示制御部は、表示時刻の動画データを表示する際に、スレッドに含まれる投稿記事を、動画データ表示領域に重畳させて表示する。
【0030】
スレッドに関する情報には、例えば、スレッドの表示時刻と、スレッドに含まれる投稿記事(主投稿記事及び/又は主投稿記事への返信である各投稿記事)を投稿したユーザのユーザ名と、投稿日時と、投稿記事の内容と、付加情報(描画位置、描画データ))等が含まれる。
【0031】
以下、
図5~
図7に示すフローチャートに基づいて、情報処理システム100によって実現される動画に関する投稿記事を取り扱う枠組みについて説明する。なお、各工程は処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる。
【0032】
(ログイン処理)
端末装置2(動画アプリ)は、ユーザからの入力に基づき、情報処理装置1に通信ネットワークNを介してアクセスする(S100)。
【0033】
情報処理装置1は、端末装置2からのアクセスに対し、ログイン処理を実行する(S101)。ログイン処理は、ユーザが、予め登録された正規のユーザであるかどうかを判断(認証)する処理である。例えば、ユーザIDとユーザが選択したパスワードとを対応させてデータベース10のユーザ情報管理テーブルに記憶しておく。そして、ログイン処理時にユーザよりユーザID及びパスワードを受け付け、受け付けた内容と記憶内容とが一致する場合に正規のユーザとして認証する。
【0034】
情報処理装置1は、ログイン処理において正規のユーザとして認証できた場合、認証成功の通知を端末装置2に送信する(S102)。なお、認証失敗した場合はその旨、端末装置2に通知し、ユーザID等の再入力を促すようにすればよい。
【0035】
端末装置2は、情報処理装置1から認証成功の情報を受信した場合、端末装置2の表示装置にメニュー画面を表示し、ユーザからの入力を待機する(S103)。
【0036】
(動画データ登録)
端末装置2は、ユーザからメニュー画面を介して、グループを指定した動画データ登録の指示を受け付けた場合、動画受付画面を表示し、ユーザからの動画データの指定を待機する(S104)。
【0037】
端末装置2は、ユーザから動画受付画面を介して動画データの指定を受け付けた場合、指定された動画データを端末装置2の記憶装置から読み出し、読み出した動画データ、動画関連情報、ユーザが指定したグループのIDとともに動画データ登録要求を情報処理装置1に送信する(S105)。
【0038】
情報処理装置1は、端末装置2から動画データ、動画関連情報、グループIDとともに動画データ登録要求を受信した場合、新規の動画データIDを生成し、かかる新規の動画データIDを受信した動画データに割り当てて、受信した動画関連情報とともに動画データ管理テーブルに登録する。
【0039】
また、ユーザ情報管理テーブルを参照して、当該ユーザが指定されたグループに属しているか否かをチェックし、属している場合は、グループ情報管理テーブルを参照して、受信したグループIDに対応する動画IDリストに割り当てた動画データIDを追加する。情報処理装置1は、一連のデータベース10の更新が完了したら、登録完了を端末装置2に通知する(S106)。なお、ユーザが指定されたグループに属していない場合は、例えばその旨、端末装置2に通知する(以下、同様)。
【0040】
端末装置2は、情報処理装置1から登録完了の通知を受信した場合、S103に戻る。
【0041】
(動画・スレッド閲覧)
端末装置2は、ユーザからメニュー画面を介して、グループを指定した動画閲覧の指示を受け付けた場合、ユーザが指定したグループのIDとともに動画リスト要求を情報処理装置1に送信する(S110)。
【0042】
情報処理装置1は、端末装置2からグループIDとともに動画リスト要求を受信した場合、ユーザ情報管理テーブルを参照して、当該ユーザが指定されたグループに属しているか否かをチェックする。当該ユーザが指定されたグループに属している場合は、グループ情報管理テーブルを参照して、受信したグループIDに対応する動画データのIDリストを取得し、動画データ管理テーブルを参照して、取得した動画IDリストに対応する動画名等のリスト情報を取得し、端末装置2に送信する(S111)。
【0043】
端末装置2は、情報処理装置1から動画名等のリスト情報を受信すると、リスト情報を反映させた動画名一覧(動画選択画面)を表示し、ユーザからの入力を待機する(S112)。
【0044】
端末装置2は、ユーザから動画選択画面を介して視聴する動画の指定を受け付けた場合、選択された動画のIDを、情報処理装置1に送信する(S114)。
【0045】
情報処理装置1は、端末装置2から動画IDを受信した場合、動画データ管理テーブルを参照して、受信した動画IDに対応する動画データを取得する。また、情報処理装置1は、スレッド管理テーブル、ユーザ情報管理テーブル、投稿記事管理テーブル及び付加情報管理テーブルを参照して、動画データに対応づけられる「スレッドに関する情報」を取得する。具体的には、情報処理装置1は、スレッド管理テーブルを参照して、受信した動画IDに対応づけられている1以上のスレッドの各々の表示時刻、主投稿記事ID及び投稿記事IDリストを特定する。更に、情報処理装置1は、ユーザ情報管理テーブル、投稿記事管理テーブル及び付加情報管理テーブルを参照し、特定した主投稿記事ID及び投稿記事のIDに基づき、主投稿記事及び各投稿記事を投稿したユーザのユーザ名と、投稿日時と、投稿記事の内容と、付加情報(描画位置、描画データ)とを取得する。続いて、情報処理装置1は、取得した動画データと、スレッドに関する情報とを、端末装置2に送信する(S115)。
【0046】
端末装置2は、情報処理装置1から受信した動画データを第1記憶手段に格納する。また、端末装置2は、スレッドに関する情報を、第2記憶部に格納する。また、端末装置2は、ユーザから動画の再生を指示された場合、動画データ表示領域にて、指定された動画の再生を開始する。また、端末装置2は、ユーザからスレッドの表示を指定された場合、指定されたスレッドに含まれる投稿記事を、当該投稿記事の表示時刻で動画データを表示する際に、動画データ表示領域の一部の領域であるスレッド表示領域に重畳させて表示する(S116)。動画閲覧終了が指示された場合は例えばS103に戻る。
【0047】
端末装置2は、ユーザの指示に応じて、動画データの再生表示や停止を行う。また、端末装置2は、ユーザから、ソフトウェアキーボードやタッチパネル等のユーザインタフェースを介して、一時停止させた動画に対して新たな投稿記事の入力を受け付けたり、当該一時停止させた動画の上に、図形や文字といった付加情報の入力(描画)を受け付けたりする。
【0048】
(スレッド作成(主投稿記事の投稿))
端末装置2は、ユーザからスレッド作成の指示を受け付けた場合(新たな投稿記事の入力や付加情報の入力を受け付けた場合)、ユーザID、指定された動画データのID、入力された投稿記事に基づき主投稿記事を作成し、スレッド情報、スレッド作成要求とともに情報処理装置1に送信する。また、端末装置2は、ユーザから付加情報(図形や文字)を受け付けている場合は、当該付加情報も併せて情報処理装置1に送信する(S117)。なお、この段階では投稿記事IDや付加情報IDはまだ割り当てられていないため、情報処理装置1に送信される主投稿記事、付加情報はそれらのIDを含まない。
【0049】
情報処理装置1は、端末装置2から主投稿記事、スレッド情報とともにスレッド作成要求を受信した場合、新規の投稿記事IDを生成し、かかる新規の投稿記事IDを主投稿記事に割り当てて投稿記事管理テーブルに登録する。また、付加情報を併せて受信している場合は、新規の付加情報IDを生成し、かかる新規の付加情報IDを付加情報に割り当てて付加情報管理テーブルに登録するとともに、その付加情報IDを投稿記事管理テーブルの主投稿記事に対応する付加情報IDリストに追加する。
【0050】
また、新規のスレッドIDを生成し、かかる新規のスレッドIDに対応づけて、主投稿記事に割り当てた投稿記事ID(主投稿記事ID)、受信したスレッド情報をスレッド管理テーブルに登録する。また、グループ情報管理テーブルを参照して、S117で受信したグループIDに対応するスレッドIDリストに、生成したスレッドIDを追加する。情報処理装置1は、一連のデータベース10の更新が完了したら、スレッド作成完了を端末装置2に通知する(S118)。
【0051】
端末装置2は、情報処理装置1からスレッド作成完了の通知を受信した場合、S116に戻る。
【0052】
(スレッドへの記事投稿)
端末装置2は、ユーザからスレッドに投稿記事を追加したいとの指示を受け付けた場合(例えば、スレッド表示領域において主投稿記事や主投稿記事以外の記事に対する返信の入力があった場合)、投稿記事を作成し、情報処理装置1に送信する(S119)。このとき、端末装置2は、ユーザから付加情報の入力を受け付けることもできる。
【0053】
端末装置2は、ユーザから付加情報の入力を受け付けた場合は、当該付加情報も併せて情報処理装置1に送信する。ユーザは、表示時刻において動画を一時停止させた状態でソフトウェアキーボードやタッチパネル等のユーザインタフェースを利用することで、一時停止させた状態の動画の特定の位置に図形やテキスト等の付加情報を入力(描画)したりすることができる。なお、この段階では投稿記事ID、付加情報IDはまだ割り当てられていないため、情報処理装置1に送信される投稿記事、付加情報はそれらのIDを含まない。
【0054】
情報処理装置1は、端末装置2から投稿記事を受信した場合、新規の投稿記事IDを生成し、かかる新規の投稿記事IDを投稿記事に割り当てて投稿記事管理テーブルに登録する。また、付加情報を併せて受信している場合は、新規の付加情報IDを生成し、かかる新規の付加情報IDを付加情報に割り当てて付加情報管理テーブルに登録するとともに、その付加情報IDを投稿記事管理テーブルの受信した投稿記事に対応する付加情報IDリストに追加する。
【0055】
また、スレッド管理テーブルを参照して、S115で端末装置2に送信したスレッドに対応する投稿記事IDリストに割り当てた投稿記事IDを追加する。情報処理装置1は、一連のデータベース10の更新が完了したら、更新したスレッドの情報を端末装置2に送信する(S120)。
【0056】
端末装置2は、更新したスレッドの情報を受信した場合、第2記憶部のスレッド情報を更新し、ユーザからの入力を待機すべく、例えばS116に戻る。
【0057】
(画面表示例)
図8~
図11は、
図7のステップS116の手順において端末装置2に表示される画面の一例を示す図である。
図8に示すように、端末装置2の表示制御部は、スレッド一覧表示領域W100と、スレッド表示領域W110とを含む動画データ表示領域D100を表示する。
【0058】
端末装置2は、動画データ表示領域D100に、ユーザにより選択された動画を再生表示する。図には表示されていないが、端末装置2は、動画データ表示領域D100の中に、動画の再生、一時停止、巻き戻り、早送り及び停止等を行うための操作ボタンや、スレッドを生成して新たな投稿記事を投稿するための投稿ボタンを表示してもよい。
【0059】
端末装置2は、スレッド一覧表示領域W100に、動画データ表示領域D100に表示中の動画に対して投稿されたスレッドを一覧表示する。例えば
図8の例では、スレッドTH100、スレッドTH101及びスレッドTH102の3つのスレッドが存在することが表示されている。また、端末装置2は、スレッド一覧表示領域W100において、スレッドごとに、表示時刻と、主投稿記事を投稿したユーザのユーザ名と、主投稿記事(第1投稿記事)に対する返信である投稿記事(第2投稿記事)の数を表示する。例えば
図8の例では、開始から1分20秒46の位置に、ユーザ(田中健太)からの投稿があること、開始から1分28秒92の位置に、ユーザ(吉田海斗)からの投稿があること、開始から2分3秒08の位置に、ユーザ(田中健太)からの投稿があることが示されている。なお、スレッドが主投稿記事のみである場合(つまり、誰からも返信がない場合)、投稿記事(第2投稿記事)の数は表示しないこととしてもよい。
【0060】
端末装置2は、スレッド表示領域W110に、スレッド一覧表示領域W100で選択さえたスレッドに含まれる投稿記事を一覧表示する。
図8は、スレッド一覧表示領域W100においてスレッドTH101が選択された場合に、端末装置2が、選択されたスレッドTH101に含まれる複数の投稿記事をスレッド表示領域W110に表示するとともに、動画データ表示領域D100に、動画を1分28秒92の位置で一時停止させて表示する場合の表示例を示している。投稿記事T101-1は主投稿記事であり、投稿記事T101-2及び投稿記事T101-3は、投稿記事T101-1に対する返信である。なお、投稿記事には、投稿したユーザのユーザ名に加えて、記事が投稿された投稿日時を示す情報が表示されていてもよい。投稿日時を示す情報は、投稿日時をそのまま表示(例えば1月10日 17:30など)してもよいし、投稿日時と現在時刻との差分を表示(例えば1時間前や30分前など)してもよい。
【0061】
また、
図8の例では、主投稿記事T101-1に、動画内の特定の位置に円を描画する、付加情報A101-1が含まれていることが示されている。すなわち、端末装置2は、動画データに重畳表示させる付加情報(図形データなど)が含まれる場合、動画データに付加情報を重畳させて表示する。このように、投稿記事に付加情報を付加できるようにしたことで、投稿記事を閲覧する他のユーザに対して的確に情報を伝えることが可能になる。
【0062】
前述した通り、端末装置2は、スレッド一覧表示領域W110において表示すべきスレッドが選択された場合、動画データ表示領域D100において、該選択されたスレッドの表示時刻で動画データを一時停止させて表示するようにしてもよい。これにより、例えば投稿記事が、動画における特定のシーンについて言及する内容であった場合に、当該特定のシーンが流れてしまうことを抑制し、他のユーザに対して的確に情報を伝えることが可能になる。なお、本実施形態では、必ずしも、動画を一時停止させて表示させる必要はない。例えば、投稿記事が、動画の特定のシーンに言及したものではない場合など、動画を一時停止させずに再生し続けた方が好ましい場合も想定されるためである。スレッドが選択された場合に、表示時刻で動画データを一時停止した状態で表示するのか、動画の再生を続けるのかについては、主投稿記事を投稿するユーザが任意に指定可能であってもよい。
【0063】
ここで、端末装置2は、スレッド表示領域W110に表示させる投稿記事の数が、スレッド表示領域W110で表示可能な上限数を超える場合、投稿記事のうち当該上限数の投稿記事を、ユーザ操作に応じてスレッド表示領域W110内でスクロールさせて表示するようにしてもよい。これにより、スレッドに含まれる投稿記事の数が多い場合に動画全体がスレッドで埋め尽くされてしまい、動画が見難くなってしまうことを抑制することができる。
【0064】
また、端末装置2は、ユーザ操作に応じて、スレッド表示領域W110のサイズを任意に変更可能としてもよい。また、端末装置2は、ユーザ操作に応じて、動画データ表示領域D100におけるスレッド表示領域W110の表示位置を任意に変更可能としてもよい。
【0065】
図8において、スレッド表示領域W110のサイズを小さくした状態の表示例を
図9に示す。
図8においてボタンB110が押下された場合、
図9に遷移する。
図9の例では、
図8よりも小さいサイズのスレッド表示領域W111が表示されている。
図8においてボタンB111が押下された場合、
図8に戻る。これにより、スレッドが邪魔になって動画が見難くなってしまうことを抑制することができる。
【0066】
同様に、端末装置2は、ユーザ操作に応じて、スレッド一覧表示領域W100のサイズを任意に変更可能としてもよい。
【0067】
図8又は
図9において、スレッド一覧表示領域W100のサイズを小さくした状態の表示例を
図10に示す。
図8においてボタンB100が押下された場合、小さいサイズのスレッド一覧表示領域が表示される。
図10の例では、
図8よりも小さいサイズのスレッド一覧表示領域W101が表示されている。
図10においてボタンB101が押下された場合、大きなサイズのスレッド一覧表示領域が表示される。これにより、スレッド一覧が邪魔になって動画が見難くなってしまうことを抑制することができる。
【0068】
端末装置2は、スレッド表示領域においてユーザにより指定された投稿記事に付加情報(図形データなど)が含まれる場合、付加情報を、該指定された投稿記事以外の投稿記事に含まれる付加情報とは異なる態様で表示するようにしてもよい。
【0069】
図10には、投稿記事T103-1に含まれる付加情報A103-1として2つの円と2つの円を結ぶ矢印とを組み合わせた図形が図示されている。この状態で、他の投稿記事に含まれる付加情報を表示した場合の例を
図11に示す。
図11には、投稿記事T103-4に含まれる付加情報A103-4として1つの円と矢印を組み合わせた図形が図示されている。端末装置2は、投稿記事T103-4が選択された場合、例えば、付加情報A103-4を明るい色で表示させ、付加情報A103-1を付加情報A103-4よりも暗い色で表示するようにしてもよい。これにより、スレッド内に複数の付加情報が含まれる場合であっても、ユーザは、どの付加情報がどの投稿記事に対応づけられているのかを容易に認識することが可能になる。
【0070】
このように本実施形態の枠組みによれば、端末装置2は、動画データに、スレッドに含まれる投稿記事を重畳させて表示するため、複数のユーザが、共有された動画の特定のシーンについてコミュニケーションを図ることが可能となる。
【0071】
また、本実施形態の枠組みによれば、動画データ、スレッド、投稿記事、付加情報が、グループIDに直接又は間接的に対応づけて管理されるため、例えばスポーツのチームをグループとして登録することで、練習中や試合などの動画について、チームメンバーで動画データ、スレッド、投稿記事、付加情報を共有することが可能となる。これにより、例えば他のメンバーが指定した動画データや、他のメンバーが作成した動画タグ、注記を参照しながらコメントすることが容易となり、チームメンバー間での密度の高いコミュニケーションを実現することが可能となる。
【0072】
[その他の実施形態]
本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。
【0073】
例えば、上記実施形態では、グループに対応づけて動画データ、スレッド、付加情報を取り扱う形態について説明しているが、グループに階層を設けて、サブグループに対応づけて動画データ、スレッド、付加情報を取り扱う構成としてもよい。例えば学校の運動部をグループとして登録した場合、「1年生基礎練習」、「オフェンス部屋」、「ディフェンス部屋」といった一部の部員から構成されるサブグループを設定し、動画データについてはグループに対応づけて管理する一方、スレッドや付加情報はサブグループに対応づけて管理することが考えられる。
【0074】
また、例えば、上記実施形態では、投稿記事の入力は、必ずしも動画を停止させた状態に限られない。端末装置2は、動画再生中に投稿記事の入力を受け付けるようにしてもよい。例えば動きの少ない動画など、ユーザが、動画を再生しながら投稿記事を入力する可能性もあるためである。
【0075】
また、例えば、上記実施形態では、表示時刻は、動画データに設定される時間軸においてスレッドを表示させる時刻又はフレームに限られない。表示時刻は、当該時間軸においてスレッドを表示させる所定期間(例えば1分00秒~1分05秒まで等)を示すこととしてもよい。この場合、表示制御部は、スレッドが選択された場合、動画データ表示領域において、動画データの所定期間にわたる部分を1回又は繰り返し表示することとしてもよい。複数のユーザが、共有された動画の所定期間に映っている特定のシーンについてコミュニケーションを図ることが可能となる。
【符号の説明】
【0076】
100:情報処理システム、N:ネットワーク、1:情報処理装置、2:端末装置、10:データベース、11、21:通信部、12、22:制御部