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  • 特許-ダブルクリップ用筆記具ホルダー 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-27
(45)【発行日】2024-12-05
(54)【発明の名称】ダブルクリップ用筆記具ホルダー
(51)【国際特許分類】
   B43K 23/00 20060101AFI20241128BHJP
   B42F 1/02 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
B43K23/00 100J
B42F1/02 C
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023547144
(86)(22)【出願日】2021-11-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-13
(86)【国際出願番号】 KR2021015548
(87)【国際公開番号】W WO2022181925
(87)【国際公開日】2022-09-01
【審査請求日】2023-08-02
(31)【優先権主張番号】20-2021-0000621
(32)【優先日】2021-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】20-2021-0001170
(32)【優先日】2021-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0060184
(32)【優先日】2021-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523219426
【氏名又は名称】キム,チョンギ
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム,チョンギ
【審査官】内藤 万紀子
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第201931781(CN,U)
【文献】実開昭56-000570(JP,U)
【文献】特開2001-130190(JP,A)
【文献】特開2016-060196(JP,A)
【文献】実開昭54-130518(JP,U)
【文献】実開昭62-094884(JP,U)
【文献】実開昭53-007047(JP,U)
【文献】特開2002-347386(JP,A)
【文献】韓国公開実用新案第20-2017-0001872(KR,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B43K 23/00
B42F 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側に文書が挿入される挿入空間を有するように折り曲げ形成され、弾性復原力により閉められて文書を加圧するダブルクリップ本体と、前記ダブルクリップ本体に結合され、前記ダブルクリップ本体が開くように加圧する一対のレバーを有するダブルクリップに着脱可能なダブルクリップ用筆記具ホルダーであって、
前記挿入空間に備えられ、前記ダブルクリップ本体の内面に密着される本体部、
前記ダブルクリップ本体の外面に位置され、前記本体部を前記ダブルクリップ本体に固定させる固定部、及び、
前記本体部と前記固定部とを繋ぐ弾力部を含み、
前記ダブルクリップ本体は、一対に形成され、文書を加圧するダブルクリップ片と、前記ダブルクリップ片を繋ぐ連結片を有し、
前記固定部と前記連結片との間には、筆記具が挿入固定される筆記具固定空間が形成され
前記本体部は、前記連結片の長手方向の幅より長く形成され、
前記弾力部は、前記連結片の長手方向両端部の外側に位置することを特徴とするダブルクリップ用筆記具ホルダー。
【請求項2】
前記固定部は、前記本体部と前記固定部との間に形成される一対の切開線の間に、前記本体部の長手方向に形成されることを特徴とする請求項1に記載のダブルクリップ用筆記具ホルダー。
【請求項3】
前記固定部の内面に形成され、前記筆記具固定空間に挿入される筆記具を加圧して固定させるための固定突起を含むことを特徴とする請求項1に記載のダブルクリップ用筆記具ホルダー。
【請求項4】
前記固定部は、前記固定部に形成され、前記筆記具固定空間に挿入される筆記具を加圧して固定させるためのしわを有することを特徴とする請求項1に記載のダブルクリップ用筆記具ホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダブルクリップ用筆記具ホルダーに関するものであって、より詳細に、使い勝手が良いダブルクリップ用筆記具ホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
紙クランプ又はバインダークリップとも呼ばれるダブルクリップは、通常的にダブルクリップ本体に一対のレバーが取り付けられる構造を有する。使用者はレバーを押してダブルクリップ本体を開けることができ、ダブルクリップは、複数枚の文書を挟んで合本する等の用途で用いられる。
【0003】
ところで、従来のダブルクリップには、筆記具を付着する機能がないことにより、ダブルクリップにより合本された文書と別々に筆記具を携帯しなければならないという困難性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような問題点を解決するために、本発明が達成しようとする技術的課題は、使い勝手が良いダブルクリップ用筆記具ホルダーを提供することである。
【0005】
本発明が達成しようとする技術的課題は、上記の技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、以下の記載によって本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の技術的課題を達成するために、本発明の一実施例は、内側に文書が挿入される挿入空間を有するように折り曲げ形成され、弾性復原力により閉められて文書を加圧するダブルクリップ本体と、前記ダブルクリップ本体に結合され、前記ダブルクリップ本体が開くように加圧する一対のレバーを有するダブルクリップに着脱可能なダブルクリップ用筆記具ホルダーであって、前記挿入空間に備えられ、前記ダブルクリップ本体の内面に密着される本体部;前記ダブルクリップ本体の外面に位置され、前記本体部を前記ダブルクリップ本体に固定させる固定部;そして前記本体部と前記固定部とを繋ぐ弾力部を含み、前記ダブルクリップ本体は、一対に形成され、文書を加圧するダブルクリップ片と、前記ダブルクリップ片を繋ぐ連結片を有し、前記固定部と前記連結片との間には、筆記具が挿入固定される筆記具固定空間が形成されることを特徴とするダブルクリップ用筆記具ホルダーを提供する。
【0007】
本発明の実施例において、前記固定部は、前記本体部に形成される一対の切開線により前記本体部の長手方向に形成される。
【0008】
本発明の実施例において、前記固定部の内面に形成され、前記筆記具固定空間に挿入される筆記具を加圧して固定させるための固定突起を含むことができる。
【0009】
本発明の実施例において、前記固定部は、前記固定部に形成され、前記筆記具固定空間に挿入される筆記具を加圧して固定させるためのしわを有することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施例によれば、ダブルクリップ用筆記具ホルダーは、弾性及び摩擦力を有する柔軟素材で形成され、ダブルクリップとの結合が容易であり、ダブルクリップに安定的に固定されることができる。
【0011】
また、本発明の実施例によれば、ダブルクリップ用筆記具ホルダーには筆記具が容易に固定されることができるため、使い勝手が良くなる。
【0012】
本発明の効果は、上記した効果に限定されるものではなく、本発明の詳細な説明又は請求の範囲に記載された発明の構成から推論可能なすべての効果を含むことが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本発明の一実施例よるダブルクリップ用筆記具ホルダー及びダブルクリップが分離された状態を示す例示図である。
図2図2は、本発明の一実施例よるダブルクリップ用筆記具ホルダーを示す例示図である。
図3図3は、本発明の一実施例よるダブルクリップ用筆記具ホルダーがダブルクリップに結合された状態を示す例示図である。
図4図4は、本発明の他の実施例によるダブルクリップ用筆記具ホルダーの固定突起を示す例示図である。
図5図5は、本発明のさらに他の実施例によるダブルクリップ用筆記具ホルダーのしわを示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、添付した図面を参照して本発明を説明する。しかしながら、本発明は、種々の異なる形態で具現することができ、したがって、ここで説明する実施例に限定されるものではない。そして、図面で本発明を明確に説明するために説明と関係のない部分は省略し、明細書全体を通じて類似の部分に対しては類似の図面符号を付した。
【0015】
明細書全体で、ある部分が他の部分と「連結(接続、接触、結合)」されている、と記載されている場合、これは、「直接的に連結」されている場合だけでなく、その中間に他の部材を間にして「間接的に連結」されている場合も含む。また、ある部分が、ある構成要素を「含む」、と記載されている場合、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くことではなく、他の構成要素がさらに備えられることを意味する。
【0016】
本明細書で使用した用語は、特定の実施例を説明するために使用したものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上、明らかに異なる意味を持たない限り、複数の表現を意味する。本明細書で、「含む」又は「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、一つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除しないことが理解されるべきである。
【0017】
以下添付された図面を参考して、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施例よるダブルクリップ用筆記具ホルダー及びダブルクリップが分離された状態を示す例示図であり、図2は、本発明の一実施例よるダブルクリップ用筆記具ホルダーを示す例示図であり、図3は、本発明の一実施例よるダブルクリップ用筆記具ホルダーがダブルクリップに結合された状態を示す例示図である。
【0019】
図1ないし図3で示すように、ダブルクリップ用筆記具ホルダー100は、ダブルクリップ10に着脱可能である。
【0020】
ダブルクリップ10は、通常的に紙クランプ、ターンクリップ又はバインダークリップとも呼ばれるものであり、本発明によるダブルクリップ用筆記具ホルダー100は、内側に文書が挿入される挿入空間23を有するように折り曲げ形成され、弾性復原力により閉められるダブルクリップ本体20と、ダブルクリップ本体20に結合され、ダブルクリップ本体20が開くように加圧する一対のレバー30を有するダブルクリップ10に結合されて用いられる。ダブルクリップ本体20は、一対に形成されるダブルクリップ片21、ダブルクリップ片21を互いに繋ぐ連結片22を有することができる。
【0021】
そして、本実施例によるダブルクリップ用筆記具ホルダー100は、本体部110、固定部120、並びに弾力部160を含むことができる。
【0022】
本体部110、固定部120、及び弾力部160は、弾性及び摩擦力を有する柔軟素材で形成され、このような素材としては、例えば、ゴム又はシリコーンが用いられる。また、本体部110、固定部120、及び弾力部160は、一体に形成される。
【0023】
本体部110は、ダブルクリップ本体20の連結片22より長く形成される。ダブルクリップ用筆記具ホルダー100がダブルクリップ本体20に結合された時、本体部110は、挿入空間23に位置することができ、固定部120は、連結片22の外側に位置することができる。
【0024】
固定部120は、本体部110に形成される一対の切開線115により形成される。切開線115は、本体部110の長手方向に沿って形成され、したがって、固定部120は、本体部110の長手方向に形成される。切開線115は、連結片22より長く形成される。
【0025】
弾力部160は、本体部110と固定部120とを繋ぐことができる。
【0026】
切開線115の間で、ダブルクリップ10のレバー30、ダブルクリップ片21、及び連結片22が順次挿入されて通過されるようにすることにより、ダブルクリップ用筆記具ホルダー100は、ダブルクリップ本体20に結合されることができる。
【0027】
ダブルクリップ用筆記具ホルダー100及びダブルクリップ本体20の結合が完了すると、本体部110は、挿入空間23に固定され、固定部120は、連結片22の外面22aに位置することができ、弾力部160は、連結片22の長手方向両端部の外側に位置することができる。
【0028】
このとき、ダブルクリップ用筆記具ホルダー100の素材が弾力的で、ダブルクリップ用筆記具ホルダー100の幅が連結片22の幅より広いため、ダブルクリップ用筆記具ホルダー100がダブルクリップ10に装着される場合、本体部110がダブルクリップ10の挿入空間23の内部両方の側面に常時密着されるようになり、これと共に、固定部120と連結片22との間には、筆記具50が挿入固定される筆記具固定空間150が形成される。これにより書類を合本する場合、ダブルクリップ10の内部に位置する本体部110に書類がかからない等ダブルクリップ10の本来の機能には何ら支障なくダブルクリップ用筆記具ホルダー100の装着及び使用が可能になる。
【0029】
また、連結片22上に位置する固定部120の長さL1は、連結片22の長さL2より短いため、連結片22の両端部が露出され得る。したがって、連結片22に沿って容易に筆記具50を嵌め込むか、抜くことができ、本体部110と固定部120とを繋ぐ弾力部160の弾力性で伸びて縮まりながら筆記具の着脱が可能である。
【0030】
これにより、固定部120は、本体部110をダブルクリップ本体20に固定すると共に、筆記具を固定するように作用する。
【0031】
弾力部160の弾力性が増加されるように、弾力部160は、しわが形成される。
【0032】
図4は、本発明の他の実施例によるダブルクリップ用筆記具ホルダーの固定突起を示す例示図である。
【0033】
図4で示すように、本実施例によるダブルクリップ用筆記具ホルダー100aは、固定突起125を含むことができる。
【0034】
固定突起125は、固定部120aの内面に形成され、ダブルクリップ用筆記具ホルダー100aがダブルクリップに結合されると、固定突起125は、筆記具固定空間150(図3を参照)に突出されることができる。固定突起125は、筆記具固定空間に挿入される筆記具を加圧して固定させることができ、これにより挿入された筆記具が容易に抜けないようにすることができる。
【0035】
一方、図1ないし図3では、本体部110及び固定部120が同じ厚さに形成されたものと図示されたが、これに限定されるものではなく、図4で示すように、本体部110aは、固定部120aと段差113ができるように形成される。
【0036】
また、図1ないし図3では、固定部120の枠が直線状に形成されたものと図示されたが、これに限定されるものではなく、図4で示すように、固定部120aの枠は、曲線状126に形成される。これにより、固定部120aの枠の一部分に応力が集中されることを防止して固定部120aの破れが防止されるようにすることができる。
【0037】
図5は、本発明のさらに他の実施例によるダブルクリップ用筆記具ホルダーのしわを示す例示図である。
【0038】
図5で示すように、本実施例によるダブルクリップ用筆記具ホルダー100bの固定部120bは、固定部120bに形成されて筆記具固定空間150(図3を参照)に挿入される筆記具を加圧して固定させるためのしわ127を有することができる。
【0039】
しわ127は、固定部120bがしわ状に形成されるが、これに限定されるものではなく、固定部120bの内面に突設されることもできる。
【0040】
ダブルクリップ用筆記具ホルダー100bがダブルクリップに結合されると、しわ127は、筆記具固定空間150(図3を参照)に突出され、筆記具固定空間に挿入される筆記具を加圧して固定させることができ、これにより挿入された筆記具が容易に抜けないようにすることができる。
【0041】
前述の本発明の説明は、例示のためのものであり、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須的な特徴を変更しなくても、他の具体的な形態に容易に変形することができることを理解することができる。したがって、前記の実施例は、全ての面で例示的であり、限定的ではないことが理解されるべきである。例えば、単一型で説明されている各構成要素は、分散して実施され、同様に、分散したものと説明されている構成要素も結合された形態で実施される。
【0042】
本発明の範囲は、後述する請求の範囲により示され、請求の範囲の意味及び範囲、並びに、その均等概念から導き出されるすべての変更又は変形された形態が、本発明の範囲に含まれるものと理解されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、使い勝手が良いダブルクリップ用筆記具ホルダーの技術分野に産業上利用可能である。
【符号の説明】
【0044】
10:ダブルクリップ、20:ダブルクリップ本体、21:ダブルクリップ片、22:連結片、30:レバー、50:筆記具、100、100a、100b:ダブルクリップ用筆記具ホルダー、110、110a:本体部、115:切開線、120、120a、120b:固定部、125:固定突起、127:しわ、150:筆記具固定空間、160:弾力部
図1
図2
図3
図4
図5