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特許7594835自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-27
(45)【発行日】2024-12-05
(54)【発明の名称】自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置
(51)【国際特許分類】
   H01B 13/012 20060101AFI20241128BHJP
【FI】
H01B13/012 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2024123256
(22)【出願日】2024-07-30
【審査請求日】2024-07-30
(31)【優先権主張番号】202311322543.0
(32)【優先日】2023-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524286683
【氏名又は名称】太倉科世通汽車零部件有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】蒋 強
【審査官】北嶋 賢二
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-222341(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01B 13/012
H01R 43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置であって、
架台(1)と、外枠(2)と、内枠(3)とを備え、前記架台(1)の上側には前記外枠(2)及び前記内枠(3)が連結固定され、前記内枠(3)は前記外枠(2)の内側にあり、制限ユニットと、第1空気圧作動押棒(6)と、第2取付板(7)と、第3取付板(8)と、研削板(9)とをさらに備え、前記架台(1)の後側にはワイヤーハーネスの射出成形コネクタ(11)を制限する前記制限ユニットが連結され、前記架台(1)上には複数の前記第1空気圧作動押棒(6)が連結固定され、全ての前記第1空気圧作動押棒(6)の伸縮端は前記第2取付板(7)に一緒に連結固定され、前記第2取付板(7)上には4つの前記第3取付板(8)が連結固定され、4つの前記第3取付板(8)上には前記研削板(9)がそれぞれ連結され、前記外枠(2)及び前記内枠(3)の中央に矩形の貫通溝が穿設され、
前記制限ユニットは、第1取付板(4)と、第2空気圧作動押棒(5)と、制限板(10)とを備え、前記架台(1)の後側には前記第1取付板(4)が連結固定され、前記第1取付板(4)の上部には前記第2空気圧作動押棒(5)が連結固定され、前記第2空気圧作動押棒(5)の伸縮端には前記制限板(10)が連結固定され、
ね伸縮ロッド(21)と、第1楔ブロック(22)と、第2楔ブロック(23)とを備えた除塵ユニットをさらに備え、4つの前記第3取付板(8)上には複数の前記ね伸縮ロッド(21)がそれぞれ連結固定され、同じ前記第3取付板(8)上の全ての前記ね伸縮ロッド(21)の伸縮端は前記研削板(9)に連結固定され、前記内枠(3)内の下側には4つの前記第1楔ブロック(22)が連結固定され、各前記研削板(9)の下側には2つの前記第2楔ブロック(23)が連結固定され、各前記第1楔ブロック(22は、それぞれ前記第2楔ブロック(23)の下方に位置し、
第4取付板(31)と、エアバッグ(32)と、エアブロー配管(33)と、エアフレーム(34)とを備えた吹き飛ばしユニットをさらに備え、前記内枠(3)内の下部には、前記第4取付板(31)が連結固定され、前記第4取付板(31)上には、前記エアバッグ(32)が連結固定され、各前記研削板(9)上には、複数の前記エアブロー配管(33)がそれぞれ連結固定され、前記エアブロー配管(33)が斜めに配置され、同じ前記研削板(9)上の全ての前記エアブロー配管(33)が前記エアフレーム(34)に貫通され、前記エアフレーム(34)は、ホースを介して前記エアバッグ(32)に連通され、
ねじりばね回転シャフト(41)と、第5取付板(42)と、第1連杆(43)と、第3空気圧作動押棒(44)と、第6取付板(45)と、取付杆(46)と、第2連杆(47)とを備えた調整ユニットをさらに備え、各前記エアフレーム(34)上には、複数の前記ねじりばね回転シャフト(41)が回転可能に連結され、各前記ねじりばね回転シャフト(41)の伸縮端には、前記第5取付板(42)がそれぞれ連結固定され、各前記第5取付板(42)は前記エアブロー配管(33)にそれぞれ接触され、各前記ねじりばね回転シャフト(41)の前部及び後部には、前記第1連杆(43)がそれぞれ連結固定され、各前記エアフレーム(34)の下側には、前記第3空気圧作動押棒(44)がそれぞれ連結固定され、全ての前記第3空気圧作動押棒(44)は、ホースを介して前記エアバッグ(32)に連通され、各前記第3空気圧作動押棒(44)の伸縮端には、前記第6取付板(45)がそれぞれ連結固定され、各前記第6取付板(45)の上側前部及び上側後部には、前記取付杆(46)がそれぞれ連結固定され、各前記取付杆(46)上には、複数の前記第2連杆(47)がそれぞれ連結固定され、各前記第2連杆(47)は、前記第1連杆(43)の上方に位置し、上から下に向かって前記第2連杆(47)と対応する前記第1連杆(43)との間の距離は、徐々に広がり、
第1環状空気袋(61)と、第2環状空気袋(62)とを備えた圧迫ユニットをさらに備え、前記外枠(2)の上部には、前記第1環状空気袋(61)が連結固定され、前記内枠(3)の上部には、前記第2環状空気袋(62)が連結固定される
ことを特徴とする自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置。
【請求項2】
前記第2取付板(7)の前記外枠(2)と前記内枠(3)との間にある部分は、上部が狭く下部が広いテーパ状に配置される
請求項1に記載の自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置。
【請求項3】
前記制限板(10)の前部は、斜めに配置される
請求項2に記載の自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置。
【請求項4】
前記第2取付板(7)の中央には、広幅の圧迫部が設けられる
請求項3に記載の自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置。
【請求項5】
第7取付板(51)と、弾性条片(52)と、払い落としロッド(53)とを備えた払い落としユニットをさらに備え、各前記第3取付板(8)上には、複数の前記第7取付板(51)がそれぞれ連結固定され、各前記第7取付板(51)上には、4つの前記弾性条片(52)がそれぞれ連結固定され、各前記弾性条片(52)は、前記研削板(9)に摺動自在に連結され、上方の2つの前記弾性条片(52)間には、前記払い落としロッド(53)が回転可能に連結され、下方の2つの前記弾性条片(52)間には、別の前記払い落としロッド(53)が回転可能に連結される
請求項4に記載の自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、射出成形の技術分野に関し、特に、自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、自動車のホーンハーネスコネクタは、通常、射出成形で作られ、ワイヤーハーネスの射出成形コネクタが射出成形を完了したばかりの時に、完全に固化していない状態で、作業員の不適切な操作により、ワイヤーハーネスの射出成形コネクタが衝突すると、ワイヤーハーネスの射出成形コネクタが変形しやすくなり、ワイヤーハーネスの射出成形コネクタの対応する挿入口への挿入に影響を与えるほか、上型と下型の隙間にも射出成形バリが発生しやすくなり、突出したバリは、ワイヤーハーネスの射出成形コネクタの対応する挿入口への挿入にも影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ワイヤーハーネスの射出成形コネクタの変形、及び突出したバリがワイヤーハーネスの射出成形コネクタの対応する挿入口への挿入に影響を与えるという欠点を克服するため、本発明は自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置であって、架台と、外枠と、内枠とを備え、架台の上側には外枠及び内枠が連結固定され、内枠は外枠の内側にあり、制限ユニットと、第1空気圧作動押棒と、第2取付板と、第3取付板と、研削板とをさらに備え、架台の後側にはワイヤーハーネスの射出成形コネクタを制限する制限ユニットが連結され、架台上には複数の第1空気圧作動押棒が連結固定され、全ての第1空気圧作動押棒の伸縮端は第2取付板に一緒に連結固定され、第2取付板上には4つの第3取付板が連結固定され、4つの第3取付板上には研削板がそれぞれ連結され、外枠及び内枠の中央に矩形の貫通溝が穿設される。
【0005】
好ましくは、第2取付板の外枠と内枠との間にある部分は、上部が狭く下部が広いテーパ状に配置される。
【0006】
好ましくは、制限ユニットは、第1取付板と、第2空気圧作動押棒と、制限板とを備え、架台の後側には第1取付板が連結固定され、第1取付板の上部には第2空気圧作動押棒が連結固定され、第2空気圧作動押棒の伸縮端には制限板が連結固定される。
【0007】
好ましくは、制限板の前部は、斜めに配置される。
【0008】
好ましくは、はね伸縮ロッドと、第1楔ブロックと、第2楔ブロックとを備えた除塵ユニットをさらに備え、4つの第3取付板上には複数のはね伸縮ロッドがそれぞれ連結固定され、同じ第3取付板上の全てのはね伸縮ロッドの伸縮端は研削板に連結固定され、内枠内の下側には4つの第1楔ブロックが連結固定され、各研削板の下側には2つの第2楔ブロックが連結固定され、各第1楔ブロックは、それぞれ第2楔ブロックの下方に位置する。
【0009】
好ましくは、第4取付板と、エアバッグと、エアブロー配管と、エアフレームとを備えた吹き飛ばしユニットをさらに備え、内枠内の下部には、第4取付板が連結固定され、第4取付板上には、エアバッグが連結固定され、各研削板上には、複数のエアブロー配管がそれぞれ連結固定され、エアブロー配管が斜めに配置され、同じ研削板上の全てのエアブロー配管がエアフレームに貫通され、エアフレームは、ホースを介してエアバッグに連通される。
【0010】
好ましくは、第2取付板の中央には、広幅の圧迫部が設けられる。
【0011】
好ましくは、ねじりばね回転シャフトと、第5取付板と、第1連杆と、第3空気圧作動押棒と、第6取付板と、取付杆と、第2連杆とを備えた調整ユニットをさらに備え、各エアフレーム上には、複数のねじりばね回転シャフトが回転可能に連結され、各ねじりばね回転シャフトの伸縮端には、第5取付板がそれぞれ連結固定され、各第5取付板はエアブロー配管にそれぞれ接触され、各ねじりばね回転シャフトの前部及び後部には、第1連杆がそれぞれ連結固定され、各エアフレームの下側には、第3空気圧作動押棒がそれぞれ連結固定され、全ての第3空気圧作動押棒は、ホースを介してエアバッグに連通され、各第3空気圧作動押棒の伸縮端には、第6取付板がそれぞれ連結固定され、各第6取付板の上側前部及び上側後部には、取付杆がそれぞれ連結固定され、各取付杆上には、複数の第2連杆がそれぞれ連結固定され、各第2連杆は、第1連杆の上方に位置し、上から下に向かって第2連杆と対応する第1連杆との間の距離は、徐々に広がる。
【0012】
好ましくは、第7取付板と、弾性条片と、払い落としロッドとを備えた払い落としユニットをさらに備え、各第3取付板上には、複数の第7取付板がそれぞれ連結固定され、各第7取付板上には、4つの弾性条片がそれぞれ連結固定され、各弾性条片は、研削板に摺動自在に連結され、上方の2つの弾性条片間には、払い落としロッドが回転可能に連結され、下方の2つの弾性条片間には、別の払い落としロッドが回転可能に連結される。
【0013】
好ましくは、第1環状空気袋と、第2環状空気袋とを備えた圧迫ユニットをさらに備え、外枠の上部には、第1環状空気袋が連結固定され、内枠の上部には、第2環状空気袋が連結固定される。
【発明の効果】
【0014】
1、本発明は、射出成形コネクタを外枠と内枠との間に降下させ、外枠と内枠との制限作用により変形した射出成形コネクタを正常な状態に戻し、研削板の上下の往復運動を制御して射出成形コネクタのバリを研削することにより、ワイヤーハーネスの射出成形コネクタの対応する挿入口への挿入にバリが影響を及ぼさないように、バリを研削する。
【0015】
2、本発明は、第1楔ブロック及び第2楔ブロックを設けることにより、研削板が下降するたびに射出成形コネクタから分離されるため、両者間の研削カスが下方に落ち、研削カスが研削板による射出成形コネクタの研削効果に影響を与えるのを防ぐ。
【0016】
3、第2取付板が下降したとき、その中央がエアバッグに圧迫し、エアバッグが圧迫された後内部の空気の一部がホースを経由してエアフレーム内に注入し、エアフレーム内に注入された空気は毎回単一のエアブロー配管から吹き出し、このようにして吹き出される空気の流速を上げ、射出成形コネクタ上の研削カスを吹き飛ばしやすくなり、エアブロー配管から吹き出される空気が射出成形コネクタに吹き付けて、射出成形コネクタに残留した研削カスを徐々に吹き落とす。
【0017】
4、本発明は、払い落としロッドを設けることにより、射出成形コネクタ上に残留した研削カスを払い落として、研削カスの除去効果をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置の概略立体図である。
図2】本発明の自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置の外枠と内枠の組み合わせの概略立体図である。
図3】本発明の自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置の外枠と内枠の組み合わせの立体構造断面図である。
図4】本発明の自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置の圧迫ユニットの概略立体図である。
図5】本発明の自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置の部分立体図である。
図6】本発明の自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置の吹き飛ばしユニットと調整ユニットの組み合わせの概略立体図である。
図7】本発明の自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置の部位A拡大図である。
図8】本発明の自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置の払い落としユニットの動作状態の概略立体図である。
図9】本発明のワイヤーハーネスの射出成形コネクタの概略立体図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面及び具体的実施形態を参照しつつ本発明をさらに説明する。
【0020】
(実施例1)
自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置であって、図1図9に示すように、架台1と、外枠2と、内枠3とを備え、架台1の上側には外枠2及び内枠3が溶接され、内枠3は外枠2の内側にあり、制限ユニットと、第1空気圧作動押棒6と、第2取付板7と、第3取付板8と、研削板9とをさらに備え、架台1の後側にはワイヤーハーネスの射出成形コネクタ11を制限する制限ユニットが連結され、架台1上には2つの第1空気圧作動押棒6が連結固定され、全ての第1空気圧作動押棒6の伸縮端は第2取付板7に一緒に連結固定され、第2取付板7の外枠2と内枠3との間の部分は研削カスの堆積を防止するため、テーパ状に配置され、第2取付板7上には4つの第3取付板8が溶接され、4つの第3取付板8上には研削板9がそれぞれ連結され、外枠2及び内枠3の中央に矩形の貫通溝が穿設され、研削板9は外枠2と内枠3内を上下に移動できるようになっている。
【0021】
制限ユニットは、第1取付板4と、第2空気圧作動押棒5と、制限板10とを備え、架台1の後側には第1取付板4が連結固定され、第1取付板4の上部には第2空気圧作動押棒5が連結固定され、第2空気圧作動押棒5の伸縮端には制限板10が連結固定され、制限板10の前部は斜めに配置されることで、制限板10をワイヤーハーネスの射出成形コネクタ11の上側に押し込み易くする。
【0022】
はね伸縮ロッド21と、第1楔ブロック22と、第2楔ブロック23とを備えた除塵ユニットをさらに備え、4つの第3取付板8上には3つのはね伸縮ロッド21がそれぞれ連結固定され、同じ第3取付板8上の全てのはね伸縮ロッド21の伸縮端は研削板9に連結固定され、内枠内の下側には4つの第1楔ブロック22が溶接され、各研削板9の下側には2つの第2楔ブロック23が溶接され、各第1楔ブロック22lは、それぞれ第2楔ブロック23の下方に位置する。
【0023】
第4取付板31と、エアバッグ32と、エアブロー配管33と、エアフレーム34とを備えた吹き飛ばしユニットをさらに備え、内枠3内の下部には、第4取付板31が連結固定され、第4取付板31上には、エアバッグ32が連結固定され、各研削板9上には、6つのエアブロー配管33がそれぞれ連結固定され、エアブロー配管33が斜めに配置され、同じ研削板9上の全てのエアブロー配管33がエアフレーム34に貫通され、エアフレーム34は、ホースを介してエアバッグ32に連通される。
【0024】
第2取付板7の中央には、広幅の圧迫部が設けられ、 第2取付板7と第4取付板31とが協働してエアバッグ32を圧迫し易くなる。
【0025】
ねじりばね回転シャフト41と、第5取付板42と、第1連杆43と、第3空気圧作動押棒44と、第6取付板45と、取付杆46と、第2連杆47とを備えた調整ユニットをさらに備え、各エアフレーム上には、6つのねじりばね回転シャフト41が回転可能に連結され、各ねじりばね回転シャフト41の伸縮端には、第5取付板42がそれぞれ連結固定され、各第5取付板42はエアブロー配管にそれぞれ接触され、各ねじりばね回転シャフト41の前部及び後部には、第1連杆43がそれぞれ溶接され、各エアフレームの下側には、第3空気圧作動押棒44がそれぞれ連結固定され、全ての第3空気圧作動押棒44は、ホースを介してエアバッグに連通され、各第3空気圧作動押棒44の伸縮端には、第6取付板45がそれぞれ連結固定され、各第6取付板45の上側前部及び上側後部には、取付杆46がそれぞれ溶接され、各取付杆46上には、6つの第2連杆47がそれぞれ連結固定され、各第2連杆47は、第1連杆43の上方に位置し、上から下に向かって第2連杆47と対応する第1連杆43との間の距離は、徐々に広がる。
【0026】
ワイヤーハーネスの射出成形コネクタ11が射出成形を完了したばかりの時に、完全に固化していない状態で、作業員の不適切な操作により、ワイヤーハーネスの射出成形コネクタが衝突すると、ワイヤーハーネスの射出成形コネクタ11が変形しやすくなり、ワイヤーハーネスの射出成形コネクタ11の対応する挿入口への挿入に影響を与え、この装置を動作させる場合、まずワイヤーハーネスの射出成形コネクタ11をヒーターで加熱して柔らかくした後、作業員がワイヤーハーネスの射出成形コネクタ11の開口部が下を向くようにワイヤーハーネス端部を持ち、その後図3に示すように射出成形コネクタを外枠2と内枠3との間に下降させ、次に第2空気圧作動押棒5を制御して、制限板10が射出成形コネクタの上側に位置するまで制限板10を前進させ、制限板10の前部は斜めに配置されることで、ワイヤーハーネスの射出成形コネクタ11の上側への押し込みが容易になり、このようにして射出成形コネクタを係止し、外枠2と内枠3との制限作用により変形した射出成形コネクタを正常な状態に戻す。初期状態では、第2取付板7の中央にある広幅の圧迫部がエアバッグ32を圧縮し、変形した射出成形コネクタが正常な状態に戻ると、第2の取付板7を上方に移動させるように2つの第1空気圧作動押棒6を制御して、移動中の第2取付板7の中央にある広幅の圧迫部によるエアバッグ32の圧縮は徐々に弱まり、エアバッグ32は自身の弾性により徐々に膨張し、エアバッグ32の膨張する際にはエアフレーム34及びエアブロー配管33を介して空気を吸入し、吸気により発生した空気流はワイヤーハーネスの射出成形コネクタ11を通過して、ワイヤーハーネスの射出成形コネクタ11上の熱を連れ去ることで、ワイヤーハーネスの射出成形コネクタ11を冷却して賦形させ、その後の研削を容易にする。エアバッグ32が膨脹した後、研削板9が射出成形コネクタに接触し、次に第2取付板7を上下に往復移動させるように2つの第1空気圧作動押棒6を制御して、第2取付板7が関連の構成要素を移動させ、研削板9が上下往復運動に追従して射出成形コネクタのバリを研削することにより、ワイヤーハーネスの射出成形コネクタの対応する挿入口への挿入にバリが影響を及ぼさないように、バリを研削する。研削板9が下降するときに第2楔ブロック23も下方に移動させ、第2楔ブロック23が下方に移動すると、第1楔ブロック22に接触した直後、第1楔ブロック22が第2楔ブロック23を射出成形コネクタから離反する方向に強制的に移動させ、第2楔ブロック23が研削板9を射出成形コネクタから離反する方向に移動させ、研削板9が移動した時はね伸縮ロッド21を圧縮し、移動後、研削板9と射出成形コネクタを分離させ、このようにして両者間の研削カスが落下し、外枠2と内枠3との間の隙間から落ち、第2取付板7の外枠2と内枠3との間にある部分に落ち、第2取付板7の外枠2と内枠3との間にある部分はテーパ状に配置されるため、研削カスは架台1の下に落下し続け、事前に架台1の下に収集箱を設けて集め、このようにして研削板9がバリを研削するときに発生した研削カスを直ちに除去し、研削効果への影響を防止する。
【0027】
第2取付板7が下降したとき、その中央がエアバッグ32を圧迫し、エアバッグが圧迫された後内部の空気の一部がホースを経由してエアフレーム4内に注入され、空気の別の部分がホースを経由して第3空気圧作動押棒44内に注入され、第3空気圧作動押棒44の伸縮端が伸びて第6取付板45及び取付杆46を下方に移動させ、取付杆46は6つの第2連杆47を下方に移動させ、上から下に向かって第2連杆47と対応する第1連杆43との間の距離は、徐々に広がるため、まず上方の第2連杆47が対応する第1連杆43に接触し、接触後第2連杆47は第1連杆43を駆動してねじりばね回転シャフト41及び第5取付板42を回転させ、ねじりばね回転シャフト41をねじり、初期状態では第5取付板42がエアブロー配管33を閉塞しているが、回転後は第5取付板42がエアブロー配管33を閉塞しなくなる、下方の第2連杆47が対応する第1連杆43に接触したとき、上方の第2連杆47と対応する第1連杆43とが分離され、第2連杆47と第1連杆43とが分離された後、ねじりばね回転シャフト41の弾性力作用により、第5取付板42が回転してエアブロー配管33を再び閉塞する。取付杆46及び第2連杆47が徐々に下方に移動することにより、6つのエアブロー配管33が上から下に徐々に開き、このようにすることでエアフレーム34内に注入された空気は毎回単一のエアブロー配管33から吹き出し、このようにして吹き出される空気の流速を上げ、射出成形コネクタ上の研削カスを吹き飛ばしやすくなり、エアブロー配管33から吹き出される空気が射出成形コネクタに吹き付けて、射出成形コネクタに残留した研削カスを徐々に吹き落とす。
【0028】
(実施例2)
実施例1に基づき、図8に示すように、第7取付板51と、弾性条片52と、払い落としロッド53とを備えた払い落としユニットをさらに備え、各第3取付板8上には、12つの第7取付板51がそれぞれ溶接され、各第7取付板51上には、4つの弾性条片52がそれぞれ連結固定され、各弾性条片52は、研削板9に摺動自在に連結され、上方の2つの弾性条片52間には、払い落としロッド53が回転可能に連結され、下方の2つの弾性条片52間には、別の払い落としロッド53が回転可能に連結される。
【0029】
研削板9が射出成形コネクタから離反する方向に移動したとき、弾性条片52上を摺動し、弾性条片52の端部の制限がなくなり、弾性条片52自体の弾性力作用により、弾性条片52は図8に示すように、同じ第7取付板51上の2つの払い落としロッド53をハの字状に開き、開く過程で、払い落としロッド53は上下に移動して射出成形コネクタ上に残留した研削カスを払い落として、研削カスの除去効果をさらに高めることができる。
【0030】
(実施例3)
実施例2に基づき、図4に示すように、第1環状空気袋61と、和第2環状空気袋62とを備えた圧迫ユニットをさらに備え、外枠の上部には、第1環状空気袋61が連結固定され、内枠の上部には、和第2環状空気袋62が連結固定される。
【0031】
ワイヤーハーネスの射出成形コネクタ11の端部が変換したとき、作業員がワイヤーハーネスの射出成形コネクタ11を外枠2と内枠3との間に挿入することが困難になり、射出成形コネクタの端部が外側に突出する場合、外枠2の上部に邪魔され、射出成形コネクタの端部が内側に突出する場合、内枠3の上部に邪魔され、両方とも射出成形コネクタの著しい変形につながる。予めホース、第1環状空気袋61及び第2環状空気袋62を介して外部エアポンプに連通し、ワイヤーハーネスの射出成形コネクタ11の端部が第1環状空気袋61と同じ高さまで降下すると、第1環状空気袋61に空気を充填するよう外部エアポンプを制御して、第1環状空気袋61が内側に膨張してワイヤーハーネスの射出成形コネクタ11の端部を圧迫し、射出成形コネクタの端部の外側に突出する部分を内側に圧迫して、外側に突出する部分が第1環状空気袋61に邪魔されるのを防ぐ。ワイヤーハーネスの射出成形コネクタ11の端部が第2環状空気袋62と同じ高さまで降下すると、第2環状空気袋62に空気を充填するよう外部エアポンプを制御して、第2環状空気袋62が外側に膨張し、ワイヤーハーネスの射出成形コネクタ11の端部を圧迫し、射出成形コネクタの端部の内側に突出する部分を外側に圧迫して、内側に突出する部分が第2環状空気袋62に邪魔されるのを防ぎ、このようにしてワイヤーハーネスの射出成形コネクタ11を外枠2と内枠3との間にスムーズに挿入する。
【0032】
この実施例は、本発明を説明するためにのみ使用され、本発明の範囲を限定する意図で用いられるものではない。また、本発明の教示を読んだ後、当業者は本発明に様々な変更又は修正を加えることができ、これらの均等な形態も本願の添付の特許請求の範囲により限定される範囲内に収まる。
【符号の説明】
【0033】
1 架台
10 制限板
11 ワイヤーハーネスの射出成形コネクタ
2 外枠
21 はね伸縮ロッド
22 第1楔ブロック
23 第2楔ブロック
3 内枠
31 第4取付板
32 エアバッグ
33 エアブロー配管
34 エアフレーム
4 第1取付板
41 ねじりばね回転シャフト
42 第5取付板
43 第1連杆
44 第3空気圧作動押棒
45 第6取付板
46 取付杆
47 第2連杆
5 第2空気圧作動押棒
51 第7取付板
52 弾性条片
53 払い落としロッド
6 第1空気圧作動押棒
61 第1環状空気袋
62 第2環状空気袋
7 第2取付板
8 第3取付板
9 研削板
【要約】
【課題】 自動車ワイヤーハーネス射出成形・製造用のトリミング装置を提供すること。
【解決手段】 ワイヤーハーネスの射出成形コネクタの変形、及び突出したバリがワイヤーハーネスの射出成形コネクタの対応する挿入口への挿入に影響を与えるという従来の問題点を解決する。架台と、外枠と、内枠とを備え、架台の上側には外枠及び内枠が連結固定され、内枠は外枠の内側にある。本発明は、射出成形コネクタを外枠と内枠との間に降下させ、外枠と内枠との制限作用により変形した射出成形コネクタを正常な状態に戻し、研削板の上下の往復運動を制御して射出成形コネクタのバリを研削することにより、ワイヤーハーネスの射出成形コネクタの対応する挿入口への挿入にバリが影響を及ぼさないように、バリを研削する。
【選択図】 図1
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図2
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図4
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図7
図8
図9