(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-27
(45)【発行日】2024-12-05
(54)【発明の名称】エアクッション調節可能なチップ付きのスニーカー
(51)【国際特許分類】
A43B 7/1464 20220101AFI20241128BHJP
A43B 13/20 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
A43B7/1464
A43B13/20 A
(21)【出願番号】P 2024137894
(22)【出願日】2024-08-19
【審査請求日】2024-08-19
(31)【優先権主張番号】202311094366.5
(32)【優先日】2023-08-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524310874
【氏名又は名称】飛凡者運動科技(東莞)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100230086
【氏名又は名称】譚 粟元
(72)【発明者】
【氏名】許 永偉
(72)【発明者】
【氏名】李 建枢
(72)【発明者】
【氏名】劉 暁▲カン▼
【審査官】新井 浩士
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第201044625(CN,Y)
【文献】中国実用新案第204259938(CN,U)
【文献】特開平05-003801(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0326912(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第112869298(CN,A)
【文献】中国実用新案第204467077(CN,U)
【文献】中国実用新案第213818194(CN,U)
【文献】中国実用新案第205696053(CN,U)
【文献】中国実用新案第207444357(CN,U)
【文献】米国特許第7395614(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A43B 7/00- 17/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソール(1)、アッパー(2)、インソール(3)及び前記インソール(3)の中部の高さを調節するエアクッション調節部材(5)を含み、前記ソール(1)の後側に電池(9)が装着されたスニーカーであって、
前記ソール(1)の中部には、溝(4)が形成され、
前記エアクッション調節部材(5)は、前記電池(9)と電気的に接続されたエアポンプ(51)、通気管(52)、調節可能エアバッグ(53)及び中敷きクッション(54)を含み、
前記溝(4)内には、前記調節可能エアバッグ(53)が収容され、
前記調節可能エアバッグ(53)と前記電池(9)との間には、前記通気管(52)を介して前記調節可能エアバッグ(53)と接続された前記エアポンプ(51)が位置し、
前記調節可能エアバッグ(53)と前記インソール(3)との間には、前記中敷きクッション(54)が取り付けられ、
前記ソール(1)の前側には、配線溝部材(7)が設けられ、
前記配線溝部材(7)、前記溝(4)及び前記電池(9)は、前記ソール(1)の前側から前記ソール(1)の後側に向かって順に配列され、
前記配線溝部材(7)は、第1配線溝(71)を含み、
前記第1配線溝(71)には、振動することにより足のマッサージを行う振動モジュール(711)が設けられ、
前記エアポンプ(51)が作動されて空気が前記通気管(52)を介して段階的に前記調節可能エアバッグ(53)に供給されるとき、前記調節可能エアバッグ(53)は、膨らみ、前記中敷きエアバッグ(54)を持ち上げることにより、前記インソール(3)の中部の高さを段階的に調節することが可能である、
ことを特徴とするスニーカー。
【請求項2】
前記配線溝部材(7)は、第2配線溝(72)及び第3配線溝(73)を含み、
前記第2配線溝(72)には、加熱モジュール(721)が設けられ、
前記第3配線溝(73)には、紫外線モジュール(731)が設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のスニーカー。
【請求項3】
前記第2配線溝(72)は、スニーカーの長手方向において、前記第1配線溝(71)及び前記第3配線溝(73)の両方と重なっている、
ことを特徴とする請求項2に記載のスニーカー。
【請求項4】
前記ソール(1)内には、歩数計モジュール(8)が設けられ、
前記長手方向において、前記歩数計モジュール(8)と前記エアポンプ(51)とは、重なっている、
ことを特徴とする請求項3に記載のスニーカー。
【請求項5】
前記ソール(1)と前記インソール(3)との間には、ソフトクッション(6)が設けられ、
前記ソフトクッション(6)には、前記振動モジュール(711)、前記加熱モジュール(721)及び前記紫外線モジュール(731)が係合された係合孔(61)が形成されている、
ことを特徴とする請求項4に記載のスニーカー。
【請求項6】
前記エアポンプ(51)、前記振動モジュール(711)、前記加熱モジュール(721)、前記紫外線モジュール(731)及び前記歩数計モジュール(8)は、いずれも携帯電話アプリと通信により接続されている、
ことを特徴とする請求項4に記載のスニーカー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スニーカーの技術分野に属し、具体的には、チップ付きのスニーカーに関する。
【背景技術】
【0002】
スニーカーとは、人々がスポーツするときに履く靴であり、普通のスケートボードシューズに比べてより軽く、専門のランニングシューズは、衝撃吸収設計さえを有し、地面による足部への衝撃を低減し、緩衝と保護の役割を果たし、それにより、ランニングがより安定するとともに、疲労度を低減し、より長時間に体力が持つ。
【0003】
スポーツ中に、ランニングシューズによる土踏まずの支持力も非常に重要な役割を果たし、長時間にスポーツした後、足部が長時間圧力を受け、土踏まずに疲労痛が発生しやすく、厳しい時に運動損傷も発生する。市販の靴は、中敷きクッション(土踏まずに対応する部位)の設計においていずれも固定形状及び固定高さであるため、土踏まずの高さの異なる人に適合できないだけでなく、異なる状態での使用環境にも適合できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記背景技術に提出された問題を解決するために、高さの異なる土踏まずに適合し、様々なシーンでの使用に適合するエアクッション調節可能なチップ付きのスニーカーを提供することを目的とする。
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の技術手段を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある様態によれば、ソール、アッパー及びインソールを含み、前記ソールの後側に電池が装着されたエアクッション調節可能なチップ付きのスニーカーであって、前記ソールの中部には、溝が形成され、前記溝内には、エアクッション調節部材が設けられ、前記エアクッション調節部材は、前記電池と電気的に接続されたエアポンプ、通気管、調節可能エアバッグ及び中敷きクッションを含み、前記調節可能エアバッグと前記電池との間には、前記通気管を介して前記調節可能エアバッグと接続された前記エアポンプが位置し、前記調節可能エアバッグの上方には、前記中敷きクッションが取り付けられているスニーカーが提供される。
【0007】
本様態において、前記ソールの前側には、配線溝部材が設けられ、前記配線溝部材は、第1配線溝、第2配線溝及び第3配線溝を含み、前記第1配線溝には、振動モジュールが設けられ、前記第2配線溝には、加熱モジュールが設けられ、前記第3配線溝には、紫外線モジュールが設けられていることが好ましい。
【0008】
本様態において、前記第2配線溝は、スニーカーの長手方向において、前記第1配線溝及び前記第3配線溝の両方と重なっていることが好ましい。
【0009】
本様態において、前記ソール内には、歩数計モジュールが設けられ、前記長手方向において、前記歩数計モジュールと前記エアポンプとは、重なっていることが好ましい。
【0010】
本様態において、前記ソールと前記インソールとの間には、ソフトクッションが設けられ、前記ソフトクッションには、前記振動モジュール、前記加熱モジュール及び紫外線モジュールが係合された係合孔が形成されていることが好ましい。
【0011】
本様態において、前記エアポンプ、前記振動モジュール、前記加熱モジュール、前記紫外線モジュール及び前記歩数計モジュールは、いずれも携帯電話アプリと通信により接続されていることが好ましい。
【0012】
本様態において、前記アッパー内側には、防水栓が接続され、前記防水栓の内側に位置する部分には、磁気吸引コネクターが設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
この発明によればエアポンプを作動させて空気を通気管を介して段階的に調節可能エアバッグに入れることができる。これにより、調節可能エアバッグが膨らむと中敷きクッションを支持することができ、そして、インソールにより足の土踏まずを支持することにより、足がより楽に湾曲し、ニーズのより高いランニング状態に適合することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図2】本発明のインソールの概略斜視構成図である。
【
図3】本発明のソフトクッション、異形溝の概略斜視構成図である。
【
図4】本発明の第1種の部分を示す概略斜視構成図である。
【
図5】本発明の調節可能エアバッグ、中敷きクッションの概略斜視構成図である。
【
図6】本発明の第2種の部分を示す概略斜視構成図である。
【
図7】本発明の第3種の部分を示す概略斜視構成図である。
【
図8】本発明の防水栓、磁気吸引コネクターの概略斜視構成図である。
【
図9】本発明の第4種の部分を示す概略斜視構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術手段を明確かつ完全的に説明する。明らかに、説明される実施例は、本発明の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的な労力を行わない前提で得られる他の全ての実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0016】
(実施例1)
図1~
図9に示すように、エアクッション調節可能なチップ付きのスニーカーは、ソール1、アッパー2及びインソール3を含む。ソール1の後側には、電池9が装着されている。ソール1の中部には、溝4が形成されている。溝4内には、エアクッション調節部材5が設けられている。エアクッション調節部材5は、電池9と電気的に接続されたエアポンプ51、通気管52、調節可能エアバッグ53及び中敷きクッション54を含む。調節可能エアバッグ53と電池9との間には、通気管52を介して調節可能エアバック53と接続されたエアポンプ51が位置する。調節可能エアバッグ53の上方には、中敷きクッション54が取り付けられている。電池9は、エアポンプ51に給電する。このように、エアポンプ51を調節可能エアバッグ53と電池9との間に設けることで、エアポンプ51と電池9とを電気的に接続するためのケーブルを短くすることができるため、エアクッション調節部材5のレイアウトの合理性を向上させることができる。ソール1とインソール3との間には、ソフトクッション6が設けられている。ソフトクッション6に係合孔61が形成されている。ソール1の前側には、配線溝部材7が設けられている。配線溝部材7は、第1配線溝71、第2配線溝72及び第3配線溝73を含む。第1配線溝71には、電池9と電気的に接続された振動モジュール711が設けられ、振動モジュール711の振動周波数は、10Hz~120Hzであり、第2配線溝72には、電池9と電気的に接続された加熱モジュール721が設けられ、加熱モジュール721の加熱温度は、25℃程度に維持され、第3配線溝73には、電池9と電気的に接続された紫外線モジュール731が設けられ、紫外線モジュール731の1回の照射時間は、5分間である。第2配線溝72は、スニーカーの長手方向(すなわち、スニーカーの前後方向)において、第1配線溝71及び第3配線溝72の両方と重なっている。また、第1配線溝71及び第3配線溝73は、幅方向(すなわち、長手方向と直交する方向)に沿って延在するように長手方向に沿って配列され、第2配線溝72は、長手方向及び幅方向の両方に対し傾斜して設けられている。第1配線溝71は、長手方向に沿って、第3配線溝73と調節可能エアバック53との間に配置されている。そして、第1配線溝71、第2配線溝72及び第3配線溝73の配置関係によれば、ソール1の前方のスペース(すなわち、クッション調節部材5の前方のスペース)を有効活用することができる。ソール1内には、電池9と電気的に接続された歩数計モジュール8が設けられている。長手方向において、歩数計モジュール8とエアポンプ51とは、重なっている。これにより、調節可能エアバッグ53、電池9及びエアポンプ51によって取り囲まれた領域に電池9と電気的に接続された歩数計モジュール8を配置させることができるため、ソール1に配置される各部品のレイアウトの合理性を向上させることができる。なお、振動モジュール711と電池9とを電気的に接続するための第1ケーブル、加熱モジュール721と電池9とを電気的に接続するための第2ケーブル及び紫外線モジュール731と電池9とを電気的に接続するための第3ケーブルは、一部が歩数計モジュール8と共にエアポンプ51を挟み込んでいる。すなわち、歩数計モジュール8、エアポンプ51及び第1から第3ケーブルは、幅方向に沿って配列されている。これにより、エアポンプの幅方向の片側に歩数計モジュール8及び第1から第3ケーブルが配置されたものに比べ、ソール1に配置される各部品のレイアウトの合理性をより向上させることができるとともに第1から第3ケーブルの配線を行いやすくなる。また、第2ケーブルは、一端部が第1配線溝71と第3配線溝73との間に存在する間隙を通って第2配線溝72に設けられた加熱モジュール721の第1配線溝71及び第3配線溝73と対向する対向面と接続されている。これにより、第1配線溝71又は第3配線溝72を迂回した第2ケーブルに比べ、第2ケーブルを短くすることができる。ソール1とインソール3との間には、ソフトクッション6が設けられている。ソフトクッション6には、振動モジュール711、加熱モジュール721及び紫外線モジュール731が係合された係合孔61が形成されている。エアポンプ51、振動モジュール711、加熱モジュール721、紫外線モジュール731及び歩数計モジュール8は、いずれも携帯電話アプリと通信により接続される。アッパー2内側に防水栓10が接続され、アッパー2の防水栓10の内側に位置する部分に磁気吸引コネクター11が設けられている。磁気吸引コネクター11は、対応する磁気吸引充電ケーブルを配置して使用可能である。
【0017】
携帯電話アプリを操作することにより、エアポンプ51を作動させて空気を通気管52を介して段階的に調節可能エアバッグ53に入れることができる。そして、調節可能エアバッグ53が膨らむと中敷きクッション54を支持することができる。そして、インソール3により足の土踏まずを支持することにより、足がより楽に湾曲し、ニーズのより高いランニング状態に適合することができる。エアポンプ51の作動は、5つのレベルに分けることができ、低い状態からそれぞれ異なる使用状態に対応することができ、レベル1、2は、正常ニーズに対応し、レベル3、4は、アウトドアスポーツに対応し、レベル5は、ランニングなどの激しい活動に対応し、調節可能エアバッグ53を調節可能に使用できるように設定する最終目的は、本製品を多くのシーンに適用することができ、さらにユーザのより快適な体験感を確保することである。
【0018】
(実施例2)
図1~
図2に示すように、エアクッション調節可能なチップ付きのスニーカーは、ソール1、アッパー2及びインソール3を含み、アッパー2は、靴の全体的な表面部分であり、ソール1の頂部の縁部に接続され、通常、本革、PU布又は他の材料で作られ、ソール1は、地面に接触する部分であり、材料がゴム、PU及び生ゴムであることが多く、通常、ソール1とアッパー2は、一体成形した状態となり、インソール3は、靴の内部のソール1の上の位置に配置され、ソール1に密着する必要があり、インソール3は、人の足の裏に直接的に接触する部分であるため、材料として、損耗しにくい滑り止め材料を用いる必要がある。本発明の適用シーンを主として、スポーツ時に靴を複数回折り曲げることに対して、滑り止め、免震、耐屈曲かつ軽量である材料をできるだけ選択して作るべきである。
【0019】
(実施例3)
さらに、ソール1の中部には、溝4が設けられ、溝4内にエアクッション調節部材5が設けられ、エアクッション調節部材5は、エアポンプ51、通気管52、調節可能エアバッグ53及び中敷きクッション54を含み、ソール1とインソール3との間には、ソフトクッション6が設けられ、ソフトクッション6は、係合孔61が形成されている。各モジュールを完全に係合孔61にフィットさせることにより、インソール3と分離し、そして、ソフトクッション6は、一定の厚さを有し、モジュール回路が重力によって押しつぶされることを回避することができ、調節可能エアバッグ53は、溝4の縁部の間に接続されて設けられ、即ち、溝4は、調節可能エアバッグ53が膨らむ空間を提供し、調節可能エアバッグ53の膨張収縮により、ソール1による土踏まずの支持高さを調整することができ、そして、調節可能エアバッグ53の縁部がソフトクッション6によって被覆されて固定され、即ち、ソフトクッション6は、膨らんだ調節可能エアバッグ53対して位置制限を行うことができ、調節可能エアバッグ53がある程度膨張した時に、元の位置から離れて、使用の不快感を引き起こすことを回避する。これに基づいて、ソール1の右側には、電池9を置く孔がさらに形成され、電池9は、リチウム電池9などのいずれかであってもよく、主にエアポンプ51及び電子チップモジュールに給電する。
【0020】
調節可能エアバッグ53の後側に通気管52を介してエアポンプ51が接続され、エアポンプ51と通気管52は、いずれもソール1内に嵌着され、エアポンプ51は、一方向電動エアポンプであり、通気管52を介して、ガスを調節可能エアバッグ53に対して排出し、注入することにより、調節可能エアバッグ53が膨張し収縮することができる。調節可能エアバッグ53の頂部に中敷きクッション54が取り付けられ、取付方式は、貼付、連結などのいずれかの簡単な方式であってもよく、中敷きクッション54は、大きさが調節可能エアバッグ53に類似し、材質が弾性布地によって包まれた軟質ゴムブロックであり、調節可能エアバッグ53に対する足部の力を緩衝し、調節可能エアバッグ53に対して一定の保護役割を果たすことができる。
【0021】
携帯電話アプリでの操作により、エアポンプ51を作動させて通気管を介して調節可能エアバッグ53に空気を入れることができ、調節可能エアバッグ53が膨らむと中敷きクッション54を支持することができ、そして、ソフトクッション6及びインソール3により足の土踏まずを支持することにより、足がより楽に湾曲し、ニーズのより高いランニング状態に適合することができる。
【0022】
エアポンプ51の作動は、5つのレベルに分けることができ、低いからそれぞれ異なる使用状態に対応することができ、
レベル1、2は、正常ニーズに対応し、即ち、出退勤又は登下校などのそのような1週間内の一般的なコミュニティ活動であり、このような人々は、オフィス及び教室に長期間座って、1日の運動量は、仕事内容、通勤方式及び生活習慣などの要因に依存するが、通常、身体活動による消費及びカロリーは、いずれも相対的に低いため、足部がリラックスした状態にあり、ソール1に完全に依存し、土踏まずを高く支持する必要がない。
【0023】
レベル3、4は、アウトドアスポーツ、例えば、公園での散歩し、低海抜の山地での有酸素運動に対応し、一定の運動量があるが、強度が低い運動であることが多く、酸素供給が十分であり、持続時間が長く、総エネルギー消費量が多く、筋肉も短時間内に力を入れた状態を変え、短時間休憩することができるため、靴が快適、耐摩耗及び通気の要求を満たす必要があり、これは、快適な着用状態を達成するために、インソール3の中敷きの高さが使用者の土踏まずの高さにできるだけフィットする必要がある。
【0024】
レベル5は、ランニングなどの激しい活動に対応し、足部の生体力学から見ると、ランニング時に、足外側が先に地面に接触し、その後に軽く内反して衝撃力を低減する。しかしながら、足型の問題により、土踏まずの高さが不十分であるため、ランナーは、足の外側への曲がり(外反)、足の内側への曲がり(内反)が過度又は不十分であるなどの状況が発生し、足関節捻挫又は運動損傷を引き起こす可能性があるため、足内側領域に土踏まず支持構造を有するランニングシューズを選択することにより、足部の接触面積を増大させ、土踏まずに強力な支持を提供することができる。本発明のレベル5では、調節可能エアバッグ53を最大に膨張させることができ、さらに土踏まずを支持するために中敷きクッション54の高さを増加させ、ランナーの捻挫を回避し、最も完璧な補助状態に達する。
【0025】
携帯電話アプリにレベル1~5の制御スイッチが設けられ、低いレベルから高いレベルに切り替えられる時に、エアポンプ51は、調節可能エアバッグ53に空気を入れ、これに反して、空気放出し、調節可能エアバッグ53を調節可能に使用できるように設定する最終目的は、本製品を多くのシーンに適用することができ、さらにユーザのより快適な体験感を確保することである。
【0026】
(実施例4)
図1~
図9に示すように、エアクッション調節可能なチップ付きのスニーカーでは、ソール1の前側には、配線溝部材7が設けられ、配線溝部材7は、第1配線溝71、第2配線溝72及び第3配線溝73を含む。第1配線溝71に振動モジュール711が設けられ、振動モジュール711は、調節可能エアバッグ53の前側に位置するとともに、電池9に電気的に接続される。マッサージ効果を保証するために、本製品では、特に振動モジュール711を足の裏と足の指との間に設け、ユーザが激しい走る運動を行った場合、足の指及びその関節が靴の内部と摩擦して衝突するため、不快感、疲労を引き起こし、このように運動が終了した後、アプリを操作して振動モードを起動させることにより、振動モジュール711が作動して、足の裏と足の指との間の関節に直接的に振動マッサージを行い、振動力がインソール3により外へ延在し、残りの部位に対して軽いマッサージを行うことにより、部分経絡及びつぼを刺激し、経絡を通し、疲労を効果的に軽減させる。
【0027】
第2配線溝72に加熱モジュール721が設けられ、加熱モジュール721は、電池9に電気的に接続され、第3配線溝73に紫外線モジュール731が設けられ、紫外線モジュール731は、電池9に電気的に接続され、以上の2つのモジュールは、主に、運動後に、ユーザの足の指の隙間に発汗し異臭があり、インソール3が浸漬され、乾燥されにくいという問題を解決するものである。加熱モジュール721は、作動して加熱乾燥の役割を果たし、インソール3及び靴の内部を加熱し、湿気を回避し、空気の流通を加速するとともに、細菌増殖を抑制することができ、紫外線モジュール731は、作動してUV光線を駆動して靴の内部を殺菌して除菌するとともに、異臭を除去し、2つのモジュールは、共存すると、靴の細菌除去を実現し、使用時の清潔衛生を保証することができるだけでなく、靴のタイムリーなメンテナンスを実現し、靴の耐久性能を保証し、靴の耐用年数を延長することもできる。
【0028】
なお、携帯電話アプリを用いて上述した2つのモジュールをコントロールするときに、靴の内部の使用状況及びユーザの他のニーズに応じて、加熱時間及び紫外線の照射時間を個別に調節してもよく、一緒に調節してもよく、チップシステムでは、加熱してから照射することがデフォルトであり、対応する時間を順に設定し、時点に達すると、自動的に停電し、作動を停止し、靴の焼損を回避する。
【0029】
(実施例5)
図1~
図9に示すように、エアクッション調節可能なチップ付きのスニーカーでは、ソール1内に歩数計モジュール8が埋め込まれて設けられ、歩数計モジュール8は、エアポンプ51の一方側に位置するとともに、電池9に電気的に接続され、オン状態がデフォルトであり、必要しないときにアプリを操作してオフにすることができ、歩数計モジュール8は、作動時に、使用者の運動歩数を収集して統計し、携帯電話アプリのインタフェースに伝送することができ、そして、携帯電話と歩数計モジュール8との接続により使用者の今日の運動量を了解することができ、その後にランニングの経過を検討しやすく、さらにより科学的かつ合理的な運動計画を立てる。
【0030】
(実施例6)
図8に示すように、エアクッション調節可能なチップ付きのスニーカーでは、アッパー2の内側に防水栓10が接続され、アッパー2に磁気吸引コネクター11が埋め込まれて設けられ、磁気吸引コネクター11は、防水栓10の内側に位置するとともに、電池9に電気的に接続される。本発明の電池9が取り外しにくいため、磁気吸引コネクター11が設けられて、電池9を充電し、正常使用状態で、防水栓10が、磁気吸引コネクター11を遮り、歩く時又はランニング時に地面の汚水が垂れ流されて磁気吸引コネクター11の性能及び使用性に影響を与えることを回避し、電池9の電気量がない場合、携帯電話アプリに赤色の警告があり、この時、防水栓10を引き出して、磁気吸引コネクター11を露出させてから、メーカーによって配置された磁気吸引充電ケーブルを接近させ、磁気吸引充電ケーブルが磁気を受けると磁気吸引コネクター11に自動的に吸着し、さらにソケットに接続して充電すればよく、その間、使用者が状況を確認するように、充電量は、携帯電話アプリに表示される。
【0031】
なお、本実施例に設けられた磁気吸引コネクター11は、製品ニーズに応じてカスタマイズされた長尺状の構造であり、生活によく見られる従来のデータケーブルコネクターと異なり、本発明における充電ケーブルコネクターは、サイズが小型化されることにより、薄く、体積が小さく、挿着せずにそのまま使用することができる。磁気吸引のように設定されると、靴の磁気吸引コネクター11の耐用年数の延長に役立ち、磁気吸引コネクター11付近の使用によるすり傷を減少させることができるだけでなく、抜き差しによる電池9の充電コネクターの破損を防止することもできる。以上より、磁気吸引データケーブルの使用により、利便性が高く、データケーブルをコネクターに置くだけで、自動的に吸着し、接続して充電し始め、便利で迅速であり、片手で操作でき、それだけでなく、生活によく見られる従来のデータケーブルコネクターに比べて、磁気吸引の場合、充電速度がより速く、最大電流5A~30Aの設計に耐えられ、急速充電を達成し、充電が遅すぎて使用に影響を与え、充電が遅すぎて頻繁に抜き差して充電コネクターを破損させるという状況もある程度回避される。
【0032】
(実施例7)
図1~
図9に示すように、エアクッション調節可能なチップ付きのスニーカーでは、エアポンプ51、振動モジュール711、加熱モジュール721、紫外線モジュール731及び歩数計モジュール8は、いずれも携帯電話アプリとブルートゥース(登録商標)通信により接続され、ブルートゥース(登録商標)技術は、低コストに基づく近距離無線接続であり、エアポンプ51、振動モジュール711、加熱モジュール721、紫外線モジュール731及び歩数計モジュール8のようなモバイル機器と携帯電話とを、ケーブルを必要とせずに無線でインターネットに接続することができ、それにより、本発明は、使用中によりインテリジェントで、便利で迅速な調節を実現することができる。従来の電気遠隔制御方式に比べて、ブルートゥース(登録商標)通信接続は、インテリジェント化程度がより高く、操作しやすく、多機能調節を実現でき、機器の調節効率と使用感を向上させる。本発明では、複数の異なるシーンでの適用を設定するため、調節可能エアバッグ53は、使用中に複数種の頻繁な膨張収縮モードを有し、エアポンプ51を柔軟かつ迅速に調整する必要がある。ブルートゥース(登録商標)通信技術を用いると、エアポンプ51の迅速な調整を実現することができ、携帯電話アプリのインタフェース表示により、エアポンプ51の膨張程度をリアルタイムに確認し、ニーズに応じてより正確な調整を実現することができ、それにより、調節可能エアバッグ53が異なる運動シーンに正確に適合し、異なる人の足部の土踏まず状況に正確に適合することを確保する。また、ブルートゥース(登録商標)通信は、応答速度がより速いため、エアポンプ51の動作がより敏感であり、それにより、本発明は、使用中に迅速に応答でき、より正確な調節を実現することができ、このような効率的かつ簡単なブルートゥース(登録商標)通信方式により、本発明の使用感を大幅に向上させ、本発明の市場での競争力がより高くなる。
【0033】
また、ブルートゥース(登録商標)通信技術はまた、多くの制御オプションを提供する。異なる人々の使用ニーズ及び生活ニーズに適合するために、本発明に対して様々なパラメータ、例えば、振動マッサージ、加熱乾燥、紫外線消毒ランプの調整及び設定を行うことができ、このような多様化の調節能力により、装置のインテリジェント化及び個性化がより高い。
【0034】
なお、本明細書において、第1及び第2などの関係用語は、1つの実体又は操作を別の実体又は操作と区別するためのものに過ぎず、必ずしもこれらの実体又は操作の間にいかなるこのような実際の関係又は順序が存在することを要求又は示唆するものではない。また、用語「含む」、「包含」又はそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図することにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置がそれらの要素を含むだけでなく、明確に列挙されていない他の要素をさらに含むか、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をさらに含む。更なる限定がない場合、「1つの…を含む」という語句で限定された要素は、上記要素を含むプロセス、方法、製品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除しない。
【0035】
以上の記載は、本発明の技術手段を限定するものではなく、説明するためのものに過ぎず、本発明の技術手段の精神及び範囲から逸脱しない限り、当業者が本発明の技術手段に対して行われた他の修正又は同等置換は、いずれも本発明の特許請求の範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0036】
1 ソール
2 アッパー
3 インソール
4 溝
5 エアクッション調節部材
51 エアポンプ
52 通気管
53 調節可能エアバッグ
54 中敷きクッション
6 ソフトクッション
61 係合孔
7 配線溝部材
71 第1配線溝
72 第2配線溝
73 第3配線溝
711振動モジュール
721 加熱モジュール
731 紫外線モジュール
8 歩数計モジュール
9 電池
10 防水栓
11 磁気吸引コネクター
【要約】 (修正有)
【課題】高さの異なる土踏まずに適合し、様々なシーンでの使用に適合するエアクッション調節可能なチップ付きのスニーカーを提供する。
【解決手段】ソール、アッパー及びインソールを含み、ソールの後側に電池が装着されたエアクッション調節可能なチップ付きのスニーカーに関し、ソールの中部には、溝が形成され、溝内には、エアクッション調節部材が設けられ、エアクッション調節部材は、エアポンプ、通気管、調節可能エアバッグ及び中敷きクッションを含み、調節可能エアバッグと電池との間には、通気管を介して調節可能エアバッグと接続されたエアポンプが位置し、調節可能エアバッグの上方には、中敷きクッションが取り付けられる。携帯電話アプリを操作することにより、エアポンプを作動させて通気管を介して調節可能エアバッグに空気を入れることができ、調節可能エアバッグが膨らむと中敷きクッションを支持することができる。
【選択図】
図9