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特許7594845LCD画面のサイズ適正化のためのシステムおよび方法、複数のカスタムサイズの画面に分割するために適合された画面、および、そこから導出されたサイズ適正化された画面
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-27
(45)【発行日】2024-12-05
(54)【発明の名称】LCD画面のサイズ適正化のためのシステムおよび方法、複数のカスタムサイズの画面に分割するために適合された画面、および、そこから導出されたサイズ適正化された画面
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/13 20060101AFI20241128BHJP
   G02F 1/133 20060101ALI20241128BHJP
   G02F 1/1345 20060101ALI20241128BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20241128BHJP
   G09F 9/35 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
G02F1/13 101
G02F1/133 510
G02F1/1345
G09F9/00 338
G09F9/35
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021560697
(86)(22)【出願日】2020-04-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-15
(86)【国際出願番号】 US2020027837
(87)【国際公開番号】W WO2020210752
(87)【国際公開日】2020-10-15
【審査請求日】2023-04-10
(31)【優先権主張番号】62/832,843
(32)【優先日】2019-04-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521446521
【氏名又は名称】デクラン オコナ―
【氏名又は名称原語表記】Declan O‘connor
【住所又は居所原語表記】212 West Hilton,Boulder Creek,CA,U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100207251
【弁理士】
【氏名又は名称】矢島 弘文
(72)【発明者】
【氏名】デクラン オコナ―
【審査官】川村 大輔
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0127405(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/13-1/141
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
LCD画面のサイズ適正化の方法であって、
前記LCD画面のサイズ適正化の方法は、
第1、第2、第3、および第4の辺と、前面ガラスと、前記第1、第2、第3、および第4の辺に内在するスクリーン領域と、を有する第1のLCDパネル、を作成する第1のLCDパネル作成のステップと、
前記第1のLCDパネル作成のステップ後に、前記第1のLCDパネルを複数のより小さくサイズ適正化したLCDパネルに切断する第1のLCDパネル切断のステップと、
を含み、
前記第1および第3の辺のそれぞれは前記前面ガラスによって覆われた領域を越えて延びる横列リード線を有し、前記第2および第4の辺のそれぞれは前記前面ガラスによって覆われた領域を越えて延びる縦列リード線を有し前記横列リード線および前記縦列リード線が、前記前面ガラスによって覆われた領域の外側の領域内にファンインし、導電性ボンディングパッドが、前記前面ガラスによって覆われた領域の外側の前記領域内の前記横列リード線および前記縦列リード線の各々に結合し、前記第1のLCDパネルには、ドライバまたはフレックスケーブルが取り付けられておらず、
前記第1のLCDパネル切断には、前記前面ガラスおよび前記スクリーン領域を貫いた切断を含み、前記複数のより小さくサイズ適正化したLCDパネルの各々には、前記前面ガラスを越えて延びる前記横列リード線を有する少なくとも1つのエッジと、前記前面ガラスを越えて延びる前記縦列リード線を有する少なくとも1つのエッジと、切断された前記前面ガラスを構成する少なくとも1つのエッジと、を有する、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項に記載の方法であって、さらに、前記複数のより小さくサイズ適正化したLCDパネルの1以上の切断端を密封するステップを有する、ことを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項に記載の方法であって、さらに、前記複数のより小さくサイズ適正化したLCDパネルの1以上の前記縦列リード線および1以上の前記横列リード線に、導体を結合するステップを有する、ことを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項に記載の方法であって、さらに、前記複数のより小さくサイズ適正化したLCDパネルの1以上の前記縦列リード線および1以上の前記横列リード線に、横列および縦列のドライバを結合するステップを有する、ことを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項に記載の方法であって、さらに、前記横列および縦列のドライバのいくつかまたは全部が、RBG順序を逆にしてパネルを駆動するようになっている、ことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
【0002】
本出願は、米国仮出願番号62/832,843、オコナ―、2019年11月4日出願、に基づく利益を主張し、本明細書にその全体が組み込まれる。
【0003】
[技術分野]
【0004】
本発明は、電子ディスプレイに関し、特に、大型スターターパネルを使用したカスタムサイズディスプレイの作成方法に関する。
【0005】
【背景技術】
【0006】
LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)は、薄く、平らなパネルに映される電気生成されたイメージの1タイプである。その技術は、液体のように流れるが結晶構造を有する、液晶、と呼ばれる電気的に反応する材料に基づいている。液晶は、同じ方向に自己組織化するがそれでも動き回ることが可能な微粒子からなる。液晶分子は、その配向を変え、バルク材料の光学特性を変化させる、電圧に反応する。
【0007】
従来のLCDは、いくつかの意図する用途に適合しない可能性がある標準的なサイズにおいて使用できる。いくつかの方法が、非標準構成のニーズを満たすためのLCDのリサイズの分野で知られている。LCDのリサイズは、より大きな電子ディスプレイの望ましくない余剰部分の切断、そして、ディスプレイの切断エッジの再密封、を含み得る。典型的には、リサイズされたLCDは、電子ドライバが付いている外部リードに既に結合されている。米国特許第5,972,848号、タナス、に見られるように、LCDのリサイズは、その物理的な大きさを減らすために民生品のディスプレイを切断することを含む。当初のサイズの画面は、典型的には2つの隣接する辺に沿って、上部および下部プレートを一緒に保持するシールから延びる、横列および縦列の電気リード線を有する。フレキシブル基盤を介して駆動電子機器へ最終的にルートをとる、延びたリード線は、典型的には一連の異なるフレキシブル基板に接合されるようランディングエリアへファンイン(fanin;本出願においては、例えて言ってみれば、「扇状すぼまり配線」を意味する)する。例えば、画面の辺に沿って一連の異なるフレキシブル基板に結合するように、50の縦列リード線がディスプレイの境界でファンインするものであり得る。同様に、画面の隣接する辺に沿って一連の異なるフレキシブル基板に結合するよう、50の横行リード線がディスプレイの境界にファンインするものであり得る。画面をリサイズするとき、異なるフレキシブル基板または他の結合部分に結合された元のリード線は、保持されている画面の部分に対して保持される。
【0008】
端切れ部とも見なされている、画面の望まない余剰部分は、それに結合された外部リード線を有さず、また、その周辺にファンイン部分を有さない。以前は、そのような端切れは廃棄されていた。これはかなりの無駄になる。
【0009】
課題は、その結果より小さな画面にカットされ得る、大型の一般的な画面の製造を可能にする方法である。大型画面は、その周囲全体にリード線があり、それは、4つのコーナーが後続の4つの画面の基礎として使用されることを可能にする。そのような方法は、所望の形状にカットされ機能ディスプレイに処理され得る、一般的な大型の画面の断片の使用を可能にするであろう。
【0010】
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明のある実施形態によるマスターパネルレイアウトの図である。
図2】本発明のある実施形態によるパネルの図である。
図3】本発明のある実施形態による潜在的な切断線を有するパネルの図である。
図4】本発明のある実施形態による潜在的な切断線を有するパネルの図である。
図5】本発明のある実施形態によるカットパネル部分の図である。
図6】本発明のある実施形態による切り取られたパネル部分の図である。
図7】本発明のある実施形態に従って取り付けられたフレックスケーブルを備えた切り取られたパネル部分の図である。
図8】本発明のある実施形態に従って取り付けられたフレックスケーブルおよびドライブを備えた切り取られたパネル部分の図である。
図9】本発明のある実施形態によるファンインパターンを示している。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
[発明の概要]
【0021】
大型パネルから着手する複数のLCD画面の作成方法。マザーガラスに配置されたパネルには、長方形のパネルレイアウトの四辺全ての周りのリードアウトの配線と共に、複数の画面レイアウトが含まれる。そして、パネルの外縁の周りに導体配線があるパネルが作られる。導体配線はパネル上のパッドを導体してもよい。そして、アプリケーションのサイズ要件に応じて、パネルを最大4つの最終的画面パネルへカットされ得る。カットされた最終的画面パネルのそれぞれは、フレックスコネクタへの結合を可能にするために隣接するエッジに沿って配線接点を有するであろう。画素色に関していくつかのパネルが互いに左右のイメージになるので、パネル用のドライバは、同じイメージを有してミラーイメージパネルをドライブするRBGからGBRへの変換に適合されるであろう。
【0022】
[発明の詳細な説明]
【0023】
典型的な用途では、LCDパネルは、パネルの特定の所定の最終用途サイズを念頭に置いて製造される。LCDパネルの製造業者がより大きなマスターパネルを製造する場合、大画面テレビの場合のように、パネル全体が1つの大きなパネルとして使用されるように運命づけられる場合がある。別の場合には、マスターパネルは、その中に多数のパネルが配置されるように配置され得る。たとえば、インジウムスズ酸化物のレイダウン、マスキング、エッチングなどのマスターガラス片に対して実行される一連の単一複合プロセス、および上部ガラスのカラーレイダウンがあり、その結果、多数のパネルが生成される。マスターパネルからカットすることができる。ただし、これらの場合でも、パネルのサイズは、特定されたニーズを満たすために事前に決定される。事前にサイズ設定されたパネルがサイズに合わせてカットされ、取り付けパッドに結合して配置された導電性配線を露出させるようにさらに上部のガラスが切り取られる。
【0024】
新しいサイズのパネルの製造を開始するには、多大な非反復のエンジニアリングコストおよびセットアップコストがかかる。すでに製造されたLCDモジュールを取り出し、ドライバタッチメントから離れた側のパネルの一部を切り取る、リサイズの産業が開発されている。そして、切り取られたパネルは、切り取られた周辺部の周りで密封され、リサイズされたパネルは、新しい、より小さなLCDモジュールの一部になり得る。切り取られた部分は余分なものと見なされ、通常は破棄される。これは、より小さなカスタムサイズのパネルを製造するための非効率的なアプローチのように見えるかも知れないが、最初の例におけるマスターパネルをレイアウトしてより小さなカスタムサイズのパネルを作成する場合に発生する非反復コストよりも、大幅に安価になるであろう。
【0025】
本発明のある実施形態では、後のサイズ適正化に適合されたLCDパネルが製造される。マスターパネルには、はめ込みパネルのすべての辺に沿って延びる横列と縦列の配線を備えたパネルのレイアウトを有する。これにより、後のサイズ適正化をサポートするマスターガラスからのパネルカット、を可能にして、切り取られた一片を廃棄せずにさらなるパネルを作成するのに使用できる。パネル切り取りの前にパネルモジュールがすでに製造されているリザイズとは対照的に、パネルのサイズ適正化においては、LCDパネルが製造された後ではあるが、フレキシブルスケーブルまたはドライバの取り付け前に、パネルが切り取られる。切り取られたパネルは、切り取られたエッジに沿ってリサイズされたパネルと同様の方法で密封される。サイズ適正化されたパネルのいくつかは、適正なサイズに適合された最初のパネルの反対のコーナーからのものであり得るので、一部のパネルでは赤、青、緑の順序が逆になり得る。ドライバと制御電子機器も、この状況にそうよう適合され、所望のイメージを適切に表示するように適合されている。LCD-TFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)パネルに関しても本明細書で論じられるが、ある態様において、パネルは、OLED(Organic Light Emitting Diode;有機EL)パネルまたは他のパネルタイプであり得る。
【0026】
本発明のある実施形態では、LCDパネルは、フレックスコネクタへの結合に適合されたトレース接触境界を有する2つ以上のパネルへのパネルのその後のサイズ適正化を可能にするように製造される。一例として、民生のディスプレイは、前面プレートおよび背面プレート、ならびにプレート間に含まれるイメージ生成媒体領域を通過する複数の横列および縦列の電気リード線を有する。周囲シールは、プレートを一緒に保持し、イメージ生成媒体を外部環境から隔離する。横列と縦列のリード線はシールを超えて伸びており、横列と縦列のリード線をドライバ回路に電気的に結合し得るTAB(Tape Automated Bonding)の結合に適合した用意されたランディングにファンインし得る。LCDが新しい小さいサイズにサイズ変更された場合、残りの部分、または端切れ部は、通常、以前は破棄されていた。本発明のある実施形態では、大きなパネルのサイズ適正化そしてパネルの残りの部分の使用を可能にする、大きな可変サイズパネルが製造される。パネルのサイズ適正化は、最初にドライバまたはフレックスケーブルをパネルに接続しなくても生じ得る。ある実施形態では、大きなパネルは、2つの小さな画面にサイズ適正化され得る。ある実施形態では、大きなパネルは、3つの小さな画面にサイズ適正化され得る。ある実施形態では、大きなパネルを4つの小さな画面にサイズ適正化され得る。大型の可変サイズパネルの製造により、さまざまな異なるサイズの小さな画面にサイズ設定できる大型パネルの製造が可能になる。大型の可変サイズパネルにより、大型パネルの製造後に作られる特定用途品に必要なサイズの決定、そしてそのパネルからカットされる特定用途品に必要なサイズの決定が可能になる。パネルの残りの部分は、最大3つの画面に使用できるようになっており、これらの画面には、後に追加の画面に使用可能でかつ適応している横列と縦列の導体配線をすでに有する。
【0027】
本発明のある実施形態では、図1に見られるように、マスターパネル100は、その周辺内に複数のより小さなパネルレイアウト102、105、111、116を有する。小さいパネルレイアウトは、大きなマザーガラス内に構築できる可能性のあるパネルレイアウトを示している。より小さなレイアウト101は、パネル領域101の両側を越えて延びる横列導体配線103、105を有する。縦列配線102、104は、パネル領域101の上部および下部の両方を超えて延びる。4つの潜在的なより小さなパネル106、107、108、109が表示され、4つのコーナーのそれぞれにネストされて配置されている。異なるサイズのパネルが望まれる場合、元のサイズのレイアウト101は、例えば、4つのより小さなパネル106、107、108、109にさらにサイズダウンしてサイズ決定され得る。これらの4つの小さなパネルはそれぞれ、スクリーンドライバに結合できる隣接する辺に利用可能な配線があるため、完成したLCD画面とモジュールに構築できる。マスターパネル内のさまざまなパネルには、パネルの4つの辺すべてから延びるリード線がある。ある態様では、マスターパネル内のパネルの4つの辺すべての周りのリード線は、TAB結合を可能にするためにリード線上に結合パッドを有し得る。ある態様では、結合パッドに結合された複数のフレキシブルケーブル間のクリアランスを可能にするために、四辺すべての周りのリード線が特定の間隔でファンインされてもよい。ある態様では、ファンインされたセクションは、既知の幅のフレキシブルケーブルを受け入れるように適合された位置でパネルの長さおよび幅の切り取りを可能にする。
【0028】
第2のより小さなパネルレイアウト111は、パネル領域の4つの辺すべての周囲を越えて延びる配線を伴って同様に見られる。4つの潜在的な小さなパネル112、113、114、115が見られ、4つのコーナーのそれぞれにネストされて配置されている。これらの4つの小さなパネルはそれぞれ、スクリーンドライバに結合できる隣接する辺にボンディングパッドを備えた利用可能な配線を有するため、完成したLCD画面へ構築され得る。
【0029】
複数の第3のより小さなパネルレイアウト116は、パネル領域の周辺を越えて延びる配線を伴って見られる。4つの潜在的な小さなパネル117、118、119、120が見られ、4つのコーナーのそれぞれにネストされて配置されている。これらの4つの小さなパネルはそれぞれ、スクリーンドライバに結合できる隣接する辺に利用可能な配線を有するため、完成したLCD画面へ構築され得る。
【0030】
本発明のある実施形態では、図2のように、可変サイズパネル261は、画面領域203の両側に沿って延びる横列リード線206、207を伴って見られる。縦列配線204、205は同様に、画面領域の上下両方の画面領域203を越えて延びている。後部ガラス202は、横列および縦列配線をサポートするために画面領域203を越えて延び得る。可変サイズパネルは、マスターパネル100から切断されたパネルであってもよいし、単一のパネルとして製造されたパネルであってもよい。この実施態様において、横列および縦列トレース204、205、206、207は周辺に沿ってファンインされ、それ自体が別々の配線のグループとして現れる。ある態様では、横列および縦列配線はファンインされてもよく、TABプロセスと結合されたフレキシブルケーブルのような導体への電気的結合をより容易にサポートするためにパッドに結合されてもよい。ある態様では、ファンイン領域204、205、206、207は、後続のパネル切断がパッドの領域を通り抜ける必要がないようなサイズにされるのに、十分に小さいサイズにされ得る。それは、その代わりにリード線が損傷しないようにファンイン領域の間の領域で、である。この実施態様において、可変サイズパネル261は、パネルの全周に沿ったリード配線へのアクセスを可能にするバックガラス202よりも小さいサイズに切り取られているカバートップガラス203と共に、むしろほとんど当技術分野で知られている技術に従って製造されたパネルである。
【0031】
図3および4は、可変サイズパネル261を利用するための2つの考えられる状況を示す。本発明の実施形態によるパネルのサイズ適正化は、製造されたパネルの以前に密封された外周内の切断を含み得るが、パネルはまださらにはLCDモジュールに組み込まれていない。対照的に、パネルのリサイズには、すでに製造されたLCDモジュールの切断が含まれる。図3の実例では、パネル261は、水平線209に沿って、また垂直線208に沿って切断され得る。これは、4つの同様のサイズの切断パネル210、211、212、213をもたらす。210、211、212、213にはそれぞれ、LCDモジュールへのパネルのさらなる加工に利用しやすい前面ガラスを越えて延びる横列と縦列の配線がある。サイズ適正化されたパネルのカットエッジは、LCDパネルのリサイズ操作において現在使用されている手法を使用して密封される。通常、完全なLCDモジュールで始まり、その後カットダウンされ、パネルのカット部分が余剰分として廃棄される、リサイズされたパネルとは対照的に、カットパネル210、211、212、213のそれぞれには、利用可能で有効な配線を有し得り、また、ファンイン領域およびボンディングパッドも有し得る。例として右上隅210および左下隅212からのパネルを使用して、右上隅パネル210が平面内で180度回転される場合、パネルの赤-青-緑(RBG)のイメージはGBRに反転されるであろう。より大きなパネル261をより小さなパネルに切断することにより、ユーザが単一サイズのパネルを利用して、最初のパネル261の製造後に必要に応じてそのサイズを決定できる複数のLCDモジュールを製造することをサポートできる。
【0032】
図4の実例では、パネル261は、第1の水平線210に沿って、また第2の線215に沿って切断され得る。これは、2つの同様サイズの切断パネル216、217をもたらす。余剰パネル領域218はこの操作からの使い残しとなり得る。切断されたサイズ適正化されたパネル216、217はそれぞれ、LCDモジュールへのパネルのさらなる加工に利用できる前面ガラスを越えて延びる横列および縦列の配線を有する。
図4では、2つのパネルと余剰領域として示されているが、別の状況では、単一の水平方向のカットが行われ、余剰パネル領域の例で見られるよりも大きな垂直方向の寸法を持つ2つのパネルが作成され得る。このようにして、パネル261は、それぞれが延長されたリード線を有する、元のパネル261の製造後に寸法が決定され得る様々なサイズ適正化されたパネルおよびパネルモジュールをサポートするために利用され得る。本明細書で論じられるように、リード線は、フレックスケーブルまたは他のアイテムのより容易でより速くより信頼性の高い取り付けを可能にする、ボンディングパッドを有し得る。ある態様において、リード線はまた、リード線のグループ間の間隔空けを可能にするリード線のグループにファンインされる。リード線のグループ間の間隔空けにより、リード線領域のパッド付きファンインに影響を与えないカットラインの位置を選択できる。
【0033】
本発明のある実施形態では、図5に見られるように、カットパネル216、217は、それらのカットエッジ219、221と共に見られる。サイズ適正化されたパネルのカットエッジは、LCDパネルのリサイズ操作において現在利用されている技術を使用して密封される。通常、完全なLCDモジュールで始まり、その後カットダウンされ、パネルのカット部分が余剰分として廃棄される、リサイズされたパネルとは対照的に、カットパネル216、217のそれぞれには、利用可能で有効な配線を有し得り、また、ファンイン領域およびボンディングパッドも有し得る。
【0034】
図6は、本発明のある実施形態による、サイズ適正化されたパネルの製造における次のステップを示している。加工のこのステップでは、余剰のエッジが切り取られ、カットエッジ220、221が残る。上部切り取りパネル216aは、当技術分野で知られている技術を使用して密封される2つの切り取りエッジ219、220を有する。下部切り取りパネル217aは、当技術分野で知られている技術を使用して密封される2つの切り取りエッジ221、222を有する。結果として得られるパネル216a、217aは、同じ外部構成を有し、完成したLCDモジュールの同じサイジングの必要性に対処するために両方を使用することができる。しかしながら、第1の切り取られたパネル216aの縦列配線のRBG順序は、第2の切り取られたパネル217aと比較して逆になる。
【0035】
図7は、本発明のある実施形態による、サイズ適正化されたLCDパネルの製造におけるさらなるステップを示している。複数の縦列フレックスケーブル223aが、上部切り取りパネル216aに結合されている。縦列フレックスケーブル223aは、取り付けパッドにファンインされ得る縦列配線204に電気的に結合されている。縦列フレックスケーブル223aはまた、パネル216aに構造的に結合され得る。複数の横列フレックスケーブル224aがパネル部分216aに結合されている。横列フレックスケーブル224aは、取り付けパッドにファンインされ得る横列配線207に電気的に結合されている。横列フレックスケーブル224aはまた、パネル216aに構造的に結合され得る。同様に、複数の縦列フレックスケーブル223bが、下部切り取りパネル217aに結合されている。縦列フレックスケーブル223bは、取り付けパッドにファンインされ得る縦列トレース205に電気的に結合されている。縦列フレックスケーブル223bはまた、パネル217aに構造的に結合され得る。複数の横列フレックスケーブル224bがパネル部分217aに結合されている。横列フレックスケーブル224aは、取り付けパッドにファンインされ得る横列配線206に電気的に結合されている。横列フレックスケーブル224bはまた、パネル217aに構造的に結合され得る。フレックスケーブルは、当技術分野で知られているTABボンディング技術を使用してパネルに結合することができる。
【0036】
多数の配線を含む比較的大きなファンイン領域として示されているが、ある態様では、図9に示されるように、配線のより小さなグループがより小さなボンディング領域へファンインされ得る。この実例としては、スパンが1mmの配線グループは、スパンが0.5mmの領域にファンインされる。ある態様では、ファンインされた配線のより大きなグループが一緒にファンインされる。ある態様では、ファンインされた配線は、フレックスケーブルまたは他の種類の導体への結合を容易にする拡大されたボンディングパッドを有するであろう。
【0037】
図8は、本発明のある実施形態による、サイズ適正化されたパネルの製造におけるさらなるステップを示している。上部パネル216aは、縦列フレックスケーブル223aの第2の端部に結合された縦列ドライバ225aを有する。横列ドライバ226aは、横列フレックスケーブル224aの第2の端部に結合されている。下部パネル217aは、縦列フレックスケーブル223bの第2の端部に結合された縦列ドライバ225bを有する。横列行ドライバ226bは、横列フレックスケーブル224bの第2の端部に結合されている。
【0038】
第1の切り取られたパネル216aの列トレースのRBG順序は、第2の切り取られたパネル217aと比較して逆になる。ある態様において、ドライバは、この逆の色の順序に対応し適切なイメージを表示するように適合されている。上部パネルのドライバは、RGBパターンが反転するようにスキャンし得る。
【0039】
本発明による実施形態は、パネルが、LCDモジュールではなくパネルとして製造され、そして、特定の最終用途の必要性に合わせてさらにサイズ決定されることを可能にする。これにより、新しい構成サイズの必要性が生じたときに、パネルをレイアウトするための初期費用の発生を回避し得る。さらに、マスターパネルを一度設計すると、さまざまなサイズの多数の最終用途の作成をサポートするよう、そのレイアウトを使用し得る。その後にサイズ適正化に適合したマスターパネルから切り取られた小さなパネルは、以前に製造されたパネルの効率的な使用を最大化しながら、最終用途の構成の変更をさらに可能にする。
【0040】
上記の説明から明らかなように、本明細書に記載の説明から多種多様な実施形態を構成することができ、当業者のさらなる便宜および改良が容易になり得る。したがって、そのより広い態様における本発明は、示され記述された特定の詳細説明および実例に限定されない。したがって、そのような詳細説明からの逸脱は、出願人の一般発明の精神または範囲から逸脱することなくされ得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9