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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-27
(45)【発行日】2024-12-05
(54)【発明の名称】集合住宅
(51)【国際特許分類】
   E04H 1/02 20060101AFI20241128BHJP
   E04H 1/06 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
E04H1/02
E04H1/06
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020164679
(22)【出願日】2020-09-30
(65)【公開番号】P2022056758
(43)【公開日】2022-04-11
【審査請求日】2023-06-12
(73)【特許権者】
【識別番号】303046244
【氏名又は名称】旭化成ホームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100189337
【弁理士】
【氏名又は名称】宮本 龍
(72)【発明者】
【氏名】井村 理恵
【審査官】土屋 保光
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-110457(JP,A)
【文献】特開2002-174039(JP,A)
【文献】特開2000-145175(JP,A)
【文献】特開2012-026185(JP,A)
【文献】登録実用新案第3198294(JP,U)
【文献】米国特許第09441387(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 1/00 - 1/14
E04H 3/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部と往来可能な共用部と、
前記共用部と往来可能な複数の住戸と、
前記共用部と往来可能なオフィス設備空間と、を有し、
前記複数の住戸それぞれには、執務空間が設けられ、
前記複数の住戸それぞれと、前記オフィス設備空間とは、前記共用部を介して往来可能に構成され、
前記共用部は、外部と往来可能な共用エントランスと、
前記共用エントランスと第1出入口を介して往来可能な共用廊下と、を有し、
前記オフィス設備空間は、前記共用エントランスと第2出入口を介して往来可能であるとともに、前記共用廊下と第3出入口を介して往来可能であり、
前記複数の住戸それぞれは、前記共用廊下と往来可能であり、
前記第1出入口を開閉する第1開閉手段の施解錠を行う第1施解錠システムと、
前記第2出入口を開閉する第2開閉手段の施解錠を行う第2施解錠システムと、
前記第3出入口を開閉する第3開閉手段の施解錠を行う第3施解錠システムと、を有する集合住宅。
【請求項2】
前記オフィス設備空間には、打ち合わせスペース、休息スペースおよびOA機器が設けられている請求項1に記載の集合住宅。
【請求項3】
前記執務空間には、作り付けのデスクおよび棚が設けられている請求項1または2に記載の集合住宅。
【請求項4】
前記住戸は、可動式の間仕切り家具を有する請求項1~3のいずれか一項に記載の集合住宅。
【請求項5】
前記住戸は、前記執務空間からキッチンが見えないように前記キッチンを遮蔽可能な遮蔽手段を有する請求項1~4のいずれか一項に記載の集合住宅。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集合住宅に関する。
【背景技術】
【0002】
生活の場となる住戸にビジネスに必要なネットワークシステムを構築し、SOHOとしても利用可能な集合住宅が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された集合住宅では、各住戸で使用する第1の電話回線の他に、第2の電話回線を敷設し、それぞれの電話回線を介して各住戸それぞれが必要とするネットワークのサービス提供を受けるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-64399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、SOHOにおける快適な環境を確保するためには、ネットワークの構築の他に、作業や打ち合わせなどの執務を快適に行うことができるスペースや設備が必要となる。
【0005】
そこで、本発明は、快適に執務を行うことができる集合住宅を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る集合住宅は、外部と往来可能な共用部と、前記共用部と往来可能な複数の住戸と、前記共用部と往来可能なオフィス設備空間と、を有し、前記複数の住戸それぞれには、執務空間が設けられ、前記複数の住戸それぞれと、前記オフィス設備空間とは、前記共用部を介して往来可能に構成され、前記共用部は、外部と往来可能な共用エントランスと、前記共用エントランスと第1出入口を介して往来可能な共用廊下と、を有し、前記オフィス設備空間は、前記共用エントランスと第2出入口を介して往来可能であるとともに、前記共用廊下と第3出入口を介して往来可能であり、前記複数の住戸それぞれは、前記共用廊下と往来可能であり、前記第1出入口を開閉する第1開閉手段の施解錠を行う第1施解錠システムと、前記第2出入口を開閉する第2開閉手段の施解錠を行う第2施解錠システムと、前記第3出入口を開閉する第3開閉手段の施解錠を行う第3施解錠システムと、を有する
【0007】
本発明では、複数の住戸の居住者それぞれが共用部を介してオフィス設備空間に容易にアクセスすることができる。このため、住戸をSOHOとして利用する居住者は、住戸の執務空間において執務を行うことが可能であるとともに、オフィス設備空間を利用して執務を行うことが可能である。オフィス設備空間に住戸の執務空間にはない機能を持たせることで、多くの種類の作業を行うことができ、快適に執務を行うことができる。
【0009】
フィス設備空間を使用する居住者以外の使用者には、第2施解錠システムを作動させて第2開閉手段を解錠させる権限のみ付与し、第3施解錠システムを作動させて第3開閉手段を解錠する権限、および第1施解錠システムを作動させて第1開閉手段を解錠させる権限が付与しないことにより、オフィス設備空間を使用する居住者以外の使用者が共用廊下に進入することを防止できる。このため、居住者以外が住戸と往来可能な共用廊下への進入することを防止することができ、居住者以外も利用するオフィス設備空間を有する集合住宅の安全性を向上させることができる。また、オフィス設備空間を使用する居住者と、オフィス設備空間を使用しない居住者とがいる場合に、オフィス設備空間を使用しない居住者には、第1施解錠システムを作動させて第1開閉手段を解錠させる権限のみを付与し、第2施解錠システムを作動させて第2開閉手段を解錠させる権限、および第3施解錠システムを作動させて第3開閉手段を解錠させる権限を付与しないことにより、オフィス設備空間を使用しない居住者がオフィス設備空間に進入することを防止できる。
【0010】
また、本発明に係る集合住宅では、前記オフィス設備空間には、打ち合わせスペース、休息スペースおよびOA機器が設けられていてもよい。
【0011】
このような構成とすることにより、オフィス設備空間は、住戸の執務空間にはない機能を有することになる。このため、複数の住戸の居住者は、オフィス設備空間を利用して住戸の執務空間で行う執務とは異なる種類の執務(例えば、打ち合わせや、複合機などのOA機器の使用)を行ったり休息したりすることができ、快適に執務を行うことができる。
【0012】
また、本発明に係る集合住宅では、前記執務空間には、作り付けのデスクおよび棚が設けられていてもよい。
【0013】
このような構成とすることにより、作り付けのデスクおよび棚を使用して執務を行うことができる。また、大型や耐荷重が大きいデスクや棚を設ける場合、住戸の躯体に支持させることができ、デスクや棚の強度を確保することができる。大型のデスクや棚の場合、運搬や設置に労力がかかるが、作り付けとすることにより、居住者が運搬する必要が無い。
【0014】
また、本発明に係る集合住宅では、前記住戸は、可動式の間仕切り家具を有していてもよい。
【0015】
このような構成とすることにより、住戸の間仕切り家具を移動させることで、住戸のレイアウトを容易に変更することができる。執務空間に必要なスペースが、居住者によってそれぞれ異なるため、間仕切り家具を移動させることで、各居住者に執務空間に必要なスペースを確保することができる。
【0016】
また、本発明に係る集合住宅では、前記住戸は、前記執務空間からキッチンが見えないように前記キッチンを遮蔽可能な遮蔽手段を有していてもよい。
【0017】
このような構成とすることにより、執務空間での執務中に生活感が出易いキッチンを見えないようにすることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、快適に執務を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施形態による集合住宅を示す平面図である。
図2】オフィス設備空間を示す平面図である。
図3】住戸を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態による集合住宅について、図1図3に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態による集合住宅1は、外部11と往来可能な共用部2と、共用部2と往来可能な複数の住戸3と、共用部2と往来可能なオフィス設備空間4と、を有している。複数の住戸3は、居住者が仕事などを行う執務空間31を有しており、SOHOとして使用されることが想定されている。集合住宅1は、賃貸住宅であってもよいし、分譲住宅であってもよい。
【0021】
オフィス設備空間4は、居住者が使用可能なスペースで、複数の住戸3の居住者それぞれが使用可能な設備が設けられている。オフィス設備空間4の設備は、居住者が仕事を行う上で利用することが想定されている。オフィス設備空間4は、居住者以外の使用者も使用可能に構成されている。オフィス設備空間4には、複数人で打ち合わせが可能な打ち合わせスペース41が設けられている。打ち合わせスペース41では、住戸3の居住者とその来客と打ち合わせを行うことができる。本実施形態では、オフィス設備空間4を使用する居住者以外の使用者は、居住者と共に使用するように想定されている。以下では、集合住宅1の居住者および居住者以外の使用者を合わせて使用者と称することがある。オフィス設備空間4の詳細については後述する。
【0022】
図1および図2に示すように、共用部2は、外部11と往来可能な共用エントランス21と、共用エントランス21に隣接する共用廊下22と、を有している。共用エントランス21には、外部11に面したドア211が設けられている。このドア211が外部から集合住宅へ入るための出入口ドアとなる。共用エントランス21と共用廊下22とは、第1出入口51が設けられた第1壁52で仕切られている。第1出入口51には、第1ドア53(第1開閉手段)が設けられている。第1ドア53は、手動で開閉するドアであってもよいし、自動ドアであってもよい。第1ドア53の開閉形態は限定されず、第1出入口51を開閉可能であれば、片開き戸、両開き戸、片引戸、両引き戸など、どのような形態であってもよい。第1出入口51が開放されると、共用エントランス21と共用廊下22との往来が可能となる。共用エントランス21は、オフィス設備空間4と隣接している。
【0023】
共用エントランス21とオフィス設備空間4とは、第2出入口61が設けられた第2壁62で仕切られている。第2出入口61には、第2ドア63(開閉手段)が設けられている。第2ドア63は、手動で開閉するドアであってもよいし、自動ドアであってもよい。第2ドア63の開閉形態は限定されず、第2出入口61を開閉可能であれば、片開き戸、両開き戸、片引戸、両引き戸など、どのような形態であってもよい。第2出入口61が開放されると、共用エントランス21とオフィス設備空間4との往来が可能となる。共用エントランス21には、宅配ボックス23(図2参照)が設けられている。宅配ボックス23は、居住者および居住者以外のオフィス設備空間4の使用者も利用することができる。共用エントランス21は、郵便や宅配便を発送できるシステムを備えていてもよい。
【0024】
共用廊下22は、各住戸3およびオフィス設備空間4と隣接している。共用廊下22とオフィス設備空間4とは、第3出入口71が設けられた第3壁72で仕切られている。第3出入口71には、第3ドア73(開閉手段)が設けられている。第3ドア73は、手動で開閉するドアであってもよいし、自動ドアであってもよい。第3ドア73の開閉形態は限定されず、第3出入口71を開閉可能であれば、片開き戸、両開き戸、片引戸、両引き戸など、どのような形態であってもよい。第3出入口71が開放されると、共用廊下22とオフィス設備空間4との往来が可能となる。住戸3および共用廊下22が複数の階に設けられる場合、各階の共用廊下22とつながる階段24やエレベータ(不図示)も共用部2に含まれる。なお、集合住宅1の階数は適宜設定されてよい。
【0025】
図1および図3に示すように、共用廊下22と住戸3とは、第4出入口32が設けられた第4壁33で仕切られている。第4出入口32には、玄関ドア34が設けられている。玄関ドア34は、手動で開閉するドアであってもよいし、自動ドアであってもよい。玄関ドア34の開閉形態は限定されず、第4出入口32を開閉可能であれば、片開き戸、両開き戸、片引戸、両引き戸など、どのような形態であってもよい。第4出入口32が開放されると、共用廊下22と住戸3との往来が可能となる。
【0026】
図1に示すように、本実施形態の集合住宅1では、北西の角部に共用エントランス21が配置され、西側から共用エントランス21に入るように設計されている。共用エントランス21の東側にオフィス設備空間4が配置され、オフィス設備空間4の南側に東西方向に延びる共用廊下22が配置されている。共用廊下22の南側に複数の住戸3が東西方向に配列されている。複数の住戸3は、それぞれ南向きに配置されている。オフィス設備空間4は、集合住宅1の北側の部分に配置されている。
【0027】
外部11からオフィス設備空間4へアクセスするには、外部から共用エントランス21に入り、共用エントランス21から第2出入口61を通ってオフィス設備空間4へアクセスする。また、外部11からオフィス設備空間4へアクセスするには、外部11から共用エントランス21に入り、共用エントランス21から第1出入口51を通って共用廊下22に入り、共用廊下22から第3出入口71を通ってオフィス設備空間4へアクセスすることも可能である。本実施形態では、通常は前者のアクセス方法で外部11からオフィス設備空間4へアクセスすることを想定している。オフィス設備空間4から外部11に出るには、上記の外部11からオフィス設備空間4へアクセス方法の逆の動作となる。
【0028】
外部11から各住戸3へアクセスするには、外部11から共用エントランス21に入り、共用エントランス21から第1出入口51を通って共用廊下22に入り、第4出入口32を通って各住戸3へアクセスする。また、外部11から各住戸3へアクセスするには、外部11から共用エントランス21に入り、共用エントランス21から第2出入口61を通ってオフィス設備空間4に入り、オフィス設備空間4から第3出入口71を通って共用廊下22に入り、共用廊下22から第4出入口32を通って各住戸3へアクセスすることも可能である。各住戸3から外部11に出るには、上記の外部11から各住戸3へアクセス方法の逆の動作となる。
【0029】
各住戸3からオフィス設備空間4へアクセスするには、各住戸3から第4出入口32を通って共用廊下22に入り、共用廊下22から第3出入口71を通ってオフィス設備空間4へアクセスする。また、各住戸3からオフィス設備空間4へアクセスするには、各住戸3から第4出入口32を通って共用廊下22に入り、共用廊下22から第1出入口51を通って共用エントランス21に入り、共用エントランス21から第2出入口61を通ってオフィス設備空間4へアクセスすることも可能である。オフィス設備空間4から各住戸3へのアクセスは、上記の各住戸3からオフィス設備空間4へアクセス方法の逆の動作となる。
【0030】
本実施形態の集合住宅1には、第1ドア53の施解錠を行う第1施解錠システム54と、第2ドア63の施解錠を行う第2施解錠システム64と、第3ドア73の施解錠を行う第3施解錠システム74と、を有している。
【0031】
第1施解錠システム54は、第1ドア53の施錠を行う第1施錠装置55と、IC認証や生体認証などによって使用者を認証する第1認証部56と、第1認証部56が認証した使用者の情報が通信されその情報に応じて施錠状態の第1施錠装置55を解錠する第1解錠手段57と、を有している。本実施形態では、第1施錠装置55は、電気錠や電子錠などである。第1認証部56は、例えば、共用エントランス21の第1出入口51の付近に設置されたカードリーダであり、使用者が携帯したカードキーがかざされると、そのカードキーの情報(使用者の情報)を認識する。第1認証部56が認識した情報は、第1解錠手段57に通信される。第1解錠手段57は、通信された情報が解錠を許容する情報である場合に、第1施錠装置55を解錠する。
【0032】
第1認証部56は、共用エントランス21に設置されており、共用エントランス21から共用廊下22に進入する使用者の認証を行う。使用者が共用廊下22から共用エントランス21に進入する場合には、使用者が第1ドア53のノブを回すことで第1施錠装置55が解錠状態になってもよい。また、共用廊下22から共用エントランス21に進入しようとする使用者が共用廊下22における第1出入口51の付近にいることを検知する検知手段が設けられ、検知手段が使用者を検知した場合に第1施錠手段が解錠状態になってもよい。すなわち、使用者が共用廊下22から共用エントランス21に進入する場合には、カードキーをかざす必要がない。
【0033】
第1施錠装置55は、通常は施錠状態であり、第1解錠手段57が作動した際に解錠状態となる。すなわち、カードキーがカードリーダにかざされず、第1認証部56が情報を認識していないときには、第1施錠装置55は、施錠状態である。カードキーがカードリーダにかざされて、第1認証部56が情報を認識し、その情報が解錠を許容する情報であった場合に、第1解錠手段57が作動して第1施錠装置55が解錠状態となる。なお、カードキーがカードリーダにかざされて、第1認証部56が情報を認識しても、その情報が解錠を許容する情報でない場合には、第1解錠手段57が作動せず第1施錠装置55は施錠状態のままである。
【0034】
第2施解錠システム64は、第2ドア63の施錠を行う第2施錠装置65と、IC認証や生体認証などによって使用者を認証する第2認証部66と、第2認証部66が認証した使用者の情報が通信されその情報に応じて施錠状態の第2施錠装置65を解錠する第2解錠手段67と、を有している。本実施形態では、第2施錠装置65は、電気錠や電子錠などである。第2認証部66は、例えば、共用エントランス21の第2出入口61の付近に設置されたカードリーダであり、使用者が携帯したカードキーがかざされると、そのカードキーの情報(使用者の情報)を認識する。第2認証部66が認識した情報は、第2解錠手段67に通信される。第2解錠手段67は、通信された情報が解錠を許容する情報である場合に、第2施錠装置65を解錠する。
【0035】
第2認証部66は、共用エントランス21に設置されており、共用エントランス21からオフィス設備空間4に進入する使用者の認証を行う。使用者がオフィス設備空間4から共用エントランス21に進入する場合には、使用者が第2ドア63のノブを回すことで第2施錠装置65が解錠状態になってもよい。また、オフィス設備空間4から共用エントランス21に進入しようとする使用者がオフィス設備空間4における第2出入口61の付近にいることを検知する検知手段が設けられ、検知手段が使用者を検知した場合に第2施錠手段が解錠状態になったりしてもよい。すなわち、使用者がオフィス設備空間4から共用エントランス21に進入する場合には、カードキーをかざす必要がない。
【0036】
第2施錠装置65は、通常は施錠状態であり、第2解錠手段67が作動した際に解錠状態となる。すなわち、カードキーがカードリーダにかざされず、第2認証部66が情報を認識していないときには、第2施錠装置65は、施錠状態である。カードキーがカードリーダにかざされて、第2認証部66が情報を認識し、その情報が解錠を許容する情報であった場合に、第2解錠手段67が作動して第2施錠装置65が解錠状態となる。なお、カードキーがカードリーダにかざされて、第2認証部66が情報を認識しても、その情報が解錠を許容する情報でない場合には、第2解錠手段67が作動せず第2施錠装置65は施錠状態のままである。
【0037】
第3施解錠システム74は、第3ドア73の施錠を行う第3施錠装置75と、IC認証や生体認証などによって使用者を認証する第3認証部76と、第3認証部76が認証した使用者の情報が通信されその情報に応じて施錠状態の第3施錠装置75を解錠する第3解錠手段77と、を有している。本実施形態では、第3施錠装置75は、電気錠や電子錠などである。第3認証部76は、例えば、共用エントランス21の第3出入口71の付近に設置されたカードリーダであり、使用者が携帯したカードキーがかざされると、そのカードキーの情報(使用者の情報)を認識する。第3認証部76が認識した情報は、第3解錠手段77に通信される。第3解錠手段77は、通信された情報が解錠を許容する情報である場合に、第3施錠装置75を解錠する。
【0038】
第3認証部76は、オフィス設備空間4および共用廊下22のそれぞれに設置されており、オフィス設備空間4から共用廊下22に進入する使用者、および共用廊下22からオフィス設備空間4に進入する使用者の認証を行う。第3出入口71は、第1出入口51および第2出入口61と異なり、オフィス設備空間4から共用廊下22に進入する場合、共用廊下22からオフィス設備空間4に進入する場合の両方に認証を行う必要がある。
【0039】
第3施錠装置75は、通常は施錠状態であり、第3解錠手段77が作動した際に解錠状態となる。すなわち、カードキーがカードリーダにかざされず、第3認証部76が情報を認識していないときには、第3施錠装置75は、施錠状態である。カードキーがカードリーダにかざされて、第3認証部76が情報を認識し、その情報が解錠を許容する情報であった場合に、第3解錠手段77が作動して第3施錠装置75が解錠状態となる。なお、カードキーがカードリーダにかざされて、第3認証部76が情報を認識しても、その情報が解錠を許容する情報でない場合には、第3解錠手段77が作動せず第3施錠装置75は施錠状態のままである。
【0040】
本実施形態では、カードキーには、第1カードキー、第2カードキー、第3カードキーの3種類がある。第1カードキーは、第1施錠装置55、第2施錠装置65および第3施錠装置75のうちの第1施錠装置55のみを解錠可能である。第1カードキーを使用する使用者は、共用エントランス21から共用廊下22に入ることはできるが、共用エントランス21、共用廊下22のいずれからもオフィス設備空間4に入ることができない。
【0041】
第2カードキーは、第1施錠装置55、第2施錠装置65および第3施錠装置75のうちの第2施錠装置65のみを解錠可能である。第2カードキーを使用する使用者は、共用エントランス21からオフィス設備空間4に入ることはできるが、共用エントランス21、オフィス設備空間4のいずれからも共用廊下22に入ることができない。
【0042】
第3カードキーは、第1施錠装置55、第2施錠装置65および第3施錠装置75のいずれも解錠可能である。第3カードキーを使用する使用者は、共用エントランス21からオフィス設備空間4に入ることができ、共用エントランス21から共用廊下22に入ることができるとともに、共用廊下22とオフィス設備空間4との往来ができる。
【0043】
オフィス設備空間4を使用する集合住宅1の居住者は、第3カードキーを使用し、オフィス設備空間4を使用しない集合住宅1の居住者は、第1カードキーを使用し、打ち合わせなどでオフィス設備空間4を使用する来客者は、第2カードキーを使用する。これにより、オフィス設備空間4を使用する集合住宅1の居住者は、共用エントランス21からオフィス設備空間4に入ることができ、共用エントランス21から共用廊下22に入ることができるとともに、共用廊下22とオフィス設備空間4との往来ができる。オフィス設備空間4を使用しない集合住宅1の居住者は、共用エントランス21から共用廊下22に入ることはできるが、共用エントランス21、共用廊下22のいずれからもオフィス設備空間4に入ることができない。打ち合わせなどでオフィス設備空間4を使用する来客者は、共用エントランス21からオフィス設備空間4に入ることはできるが、共用エントランス21、オフィス設備空間4のいずれからも共用廊下22に入ることができない。なお、第2カードキーおよび第3カードキーは、所有する居住者の住戸3の鍵の機能が付加されていてもよい。
【0044】
図2に示すように、オフィス設備空間4には、打ち合わせスペース41と、休息スペース42と、OA機器設置スペース43と、個室44と、給湯スペース45と、洗面所46と、トイレ47と、が設けられている。打ち合わせスペース41としては、壁によって仕切られた会議室411と、オープンな打ち合わせオープンスペース412と、が設けられている。会議室411には、テーブル413および椅子414が設けられている。会議室411には、壁、天井、床などに吸音材が設けられ、内部の音が外部に漏れにくいように設計されている。会議室411には、本棚などの収納庫418が設けられている。打ち合わせオープンスペース412には、テーブル415および椅子416が設けられている。打ち合わせオープンスペース412は、移動家具417(移動可能なパーティションなども含む)によって周囲の一部が覆われたセミオープンなスペースであってもよい。移動家具417は、打ち合わせスペース41と休息スペース42との仕切りとして使用されてもよい。移動家具417を移動させることによって、打ち合わせスペース41および休息スペース42のレイアウトを変更することができる。オフィス設備空間4には、打ち合わせスペース41で利用可能なホワイトボードが設置されていてもよい。
【0045】
休息スペース42は、打ち合わせオープンスペース412に連続するオープンなスペースである。休息スペース42には、テーブル421および椅子422が設けられている。本実施形態では、休息スペース42には、飲料を販売する自動販売機423が設けられている。OA機器設置スペース43は、シュレッダー431や複合機432、プロジェクターなどの機材が設置されている。これらの機材は、オフィス設備空間4において使用される。
【0046】
個室44は、オフィス設備空間4の使用者が電話をする場合などに利用することができる。例えば、打ち合わせスペース41での打ち合わせ時に電話を着信した場合に、個室44を利用することで他の人を気にすることなく通話することができる。個室44には、テーブルや椅子などが設けられていてもよい。個室44には、壁、天井、床などに吸音材が設けられ、内部の音が外部に漏れにくいように設計されている。給湯スペース45には、主に、打ち合わせや休息の際の飲料や食料を提供するためのミニキッチン451が設けられている。給湯スペース45には、冷蔵庫や給茶機などが設けられていてもよい。給湯スペース45、洗面所46、トイレ47は、オフィス設備空間4の使用者が利用するために設けられている。オフィス設備空間4には、掲示板48が設けられている。掲示板48は、オフィス設備空間4を使用する居住者の情報交換手段として使用される。
【0047】
図3に示すように、住戸3は、玄関35と、居室36と、浴室37と、トイレ38と、洗面脱衣所39と、を有し、いわゆるワンルームの住居である。本実施形態の住戸3は、キッチン361が居室36の内部に取り込まれている。このようにすることにより、キッチン361まわりの廊下の面積を最小限に抑えて居室36の面積を広く確保するとともに、調理や給茶などのキッチン361を使用する際の利便性を高めている。トイレ38および浴室37は、洗面脱衣所39を介して利用するように設計されている。
【0048】
居室36は、キッチン361と、リビングダイニング362と、就寝空間363と、執務空間31と、を有している。上述しているように、本実施形態では、共用廊下22は、東西方向に延びている。複数の住戸3は、東西方向に配列されていて、それぞれの北側に共用廊下22が配置されている。複数の住戸3は、それぞれ北側に玄関35があり、南側の壁に窓364が設けられている。住戸3の東側の壁365および西側の壁には窓が設けられていない。住戸3の玄関35、浴室37、洗面脱衣所39およびトイレ38は、住戸3の北側部分に配置され、居室36が南側部分に配置されている。
【0049】
執務空間31は、居室36の南東部分に配置されている。執務空間31は、住戸3の東側の壁365に沿って設けられている。執務空間31には、東側の壁365に固定されたデスク311と、デスク311の上方において東側の壁365に固定された棚312が設けられている。デスク311は、例えば、幅が2500mmから3000m程度、奥行きが700mm程度の天板313を用いて製作される。天板313は、幅方向が南北方向となる向きで東側の壁365に沿って設けられている。天板313の側方(北側、南側)には壁366,367が設けられている。天板313は、奥側(東側)の端部、両側(北側、南側)の端部が壁365,366,367に接触して固定されている。デスク311は、天板313の上面の高さが床から700mm程度に設定されている。天板313は、壁365,366,367に固定されているが、床に設けられた脚部材に支持されていてもよい。
【0050】
棚312は、床からの高さが1400mm以上となる高さに上下方向に間隔をあけて複数設けられている。棚312は、例えば、幅が2500mmから3000m程度、奥行きが220mm程度の棚板314を用いて製作される。棚板314は、幅方向が南北方向となる向きで東側の壁365に沿って設けられている。棚板314は、奥側(東側)の端部、両側(北側、南側)の端部が壁366,367に接触して固定されている。棚板314は、壁365,366,367に固定されたL型金物などの支持部材などに支持されていてもよい。上下方向に隣り合う棚312の間隔は、例えば350mm程度に設定される。棚312は、A4サイズのファイルが設置可能な大きさであると好ましい。また、本実施形態の棚312は、幅寸法が2500mmから3000m程度であり、一般に住宅で使用される本棚と比べて大きく、収納量およびその重量も多くなる。このため、想定される収納物の重量に合わせて補強を棚板314の補強を行うことが好ましい。なお、棚312の大きさは、適宜設定されてよい。東側の壁365におけるデスク311と棚312との間には、マグネットボードやホワイトボード、電子掲示板を設けることができる。これらのマグネットボードやホワイトボード、電子掲示板を用いて執務のスケジュール管理を行うことができる。執務空間31には、執務に必要なインターネット環境が構築されている。
【0051】
キッチン361は、執務空間31の北側に配置されている。キッチン361のキッチン台368は、東側の壁365に固定されている。キッチン台368の横(本実施形態では北側)には、冷蔵庫370が設けられている。キッチン361には、キッチン台368の手前側(西側)にキッチン台368を隠すことができる遮蔽手段369が設けられている。遮蔽手段369は、スライド扉や、ロールスクリーン、ブラインドなどで、キッチン台368を使用する際には、開放し、キッチン台368を使用しない際には、閉鎖できるように構成されている。
【0052】
リビングダイニング362は、居室36の南側部分の執務空間31の西側に配置されている。リビングダイニング362には、テーブル81、ソファ82、テレビ83、サイドボード84などが設置されている。就寝空間363は、リビングダイニング362の北側に配置されている。就寝空間363には、ベッド85が配置されている。就寝空間363の北側には、クローゼットなどの収納庫86が設けられ、その北側に浴室37、洗面脱衣所39およびトイレ38が配置されている。リビングダイニング362と、就寝空間363とは、可動式の間仕切り家具87(例えば、可動式の本棚など)によって仕切られている。可動式の間仕切り家具87を移動させることで、居室36を自由に仕切り、レイアウトを変更させることができる。
【0053】
本実施形態の集合住宅1では、住戸3をSOHOとして利用する居住者は、住戸3の執務空間31において個人で仕事を行い、オフィス設備空間4において、来客との打ち合わせを行ったり、シュレッダー431や複合機432、プロジェクターなどの機材を使用したり、休息をしたりする。本実施形態では、オフィス設備空間4の使用は予約制で、Webなどで住戸からも予約可能となっている。
【0054】
本発明の実施形態による集合住宅1では、複数の住戸3の居住者それぞれが共用部2を介してオフィス設備空間4に容易にアクセスすることができる。このため、住戸3をSOHOとして利用する居住者は、住戸3の執務空間31において執務を行うことが可能であるとともに、オフィス設備空間4を利用して執務を行うことが可能である。オフィス設備空間4に住戸3の執務空間31にはない機能を持たせることで、多くの種類の作業を行うことができ、快適に執務を行うことができる。
【0055】
また、本発明の実施形態による集合住宅1では、第1出入口51を開閉する第1ドア53の解施錠を行う第1施解錠システム54と、第2出入口61を開閉する第2ドア63の施解錠を行う第2施解錠システム64と、第3出入口71を開閉する第3ドア73の施解錠を行う第3施解錠システム74と、を有している。このような構成とすることにより、オフィス設備空間4を使用する居住者以外の使用者には、第2施解錠システム64を作動させて第2ドア63を解錠させる権限のみ付与し、第3施解錠システム74を作動させて第3ドア73を解錠する権限、および第1施解錠システム54を作動させて第1ドア53を解錠させる権限が付与しないことにより、オフィス設備空間4を使用する居住者以外の使用者が共用廊下22に進入することを防止できる。このため、居住者以外が住戸3と往来可能な共用廊下22への進入することを防止することができ、居住者以外も利用するオフィス設備空間4を有する集合住宅1の安全性を向上させることができる。また、オフィス設備空間4を使用する居住者と、オフィス設備空間4を使用しない居住者とがいる場合に、オフィス設備空間4を使用しない居住者には、第1施解錠システム54を作動させて第1ドア53を解錠させる権限のみを付与し、第2施解錠システム64を作動させて第2ドア63を解錠させる権限、および第3施解錠システム74を作動させて第3ドア73を解錠させる権限を付与しないことにより、オフィス設備空間4を使用しない居住者がオフィス設備空間4に進入することを防止できる。
【0056】
また、本発明の実施形態による集合住宅1では、オフィス設備空間4には、複数の住戸3の居住者それぞれが使用可能な打ち合わせスペース41、休息スペース42およびOA機器設置スペース43が設けられている。このような構成とすることにより、オフィス設備空間4は、住戸3の執務空間31にはない機能を有することになる。このため、複数の住戸3の居住者は、オフィス設備空間4を利用して住戸3の執務空間31で行う執務とは異なる種類の執務(例えば、打ち合わせや、複合機432などのOA機器の使用)を行ったり休息したりすることができ、快適に執務を行うことができる。また、オフィス設備空間4に打ち合わせスペース41が設けられていることにより、来客との打ち合わせの際に、来客を住戸3に招く必要がない。
【0057】
また、本発明の実施形態による集合住宅1では、執務空間31には、作り付けのデスク311および棚312が設けられている。このような構成とすることにより、作り付けのデスク311および棚312を使用して執務を行うことができる。また、大型や耐荷重が大きいデスク311や棚312を設ける場合、住戸3の躯体に支持させることができ、デスク311や棚312の強度を確保することができる。大型のデスク311や棚312の場合、運搬や設置に労力がかかるが、作り付けとすることにより、居住者が運搬する必要が無い。
【0058】
また、本発明の実施形態による集合住宅1では、住戸3は、可動式の間仕切り家具を有している。このような構成とすることにより、住戸3の間仕切り家具を移動させることで、住戸3のレイアウトを容易に変更することができる。執務空間31に必要なスペースが、居住者によってそれぞれ異なるため、間仕切り家具を移動させることで、各居住者に執務空間31に必要なスペースを確保することができる。
【0059】
また、本発明の実施形態による集合住宅1では、住戸3は、執務空間31からキッチン361が見えないようにキッチン361を遮蔽可能な遮蔽手段369を有している。このような構成とすることにより、執務空間31での執務中に生活感が出易いキッチン361を見えないようにすることができる。
【0060】
以上、本発明による集合住宅1の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、第1出入口51を開閉する第1ドア53の解施錠を行う第1施解錠システム54と、第2出入口61を開閉する第2ドア63の施解錠を行う第2施解錠システム64と、第3出入口71を開閉する第3ドア73の施解錠を行う第3施解錠システム74と、を有している。このような、施解錠システムが設けられていなくてもよい。また、第1ドア53、第2ドア63および第3ドア73のいずれかまたは複数の解錠を住戸3から住民が操作できるように構成されていてもよい。
【0061】
また、本発明の実施形態による集合住宅1では、オフィス設備空間4には、複数の住戸3の居住者それぞれが使用可能な打ち合わせスペース41、休息スペース42およびOA機器設置スペース43が設けられている。オフィス設備空間4に設けられる設備は、適宜設定されてよい。
【0062】
また、本発明の実施形態による集合住宅1では、執務空間31には、作り付けのデスク311および棚312が設けられている。執務空間31の位置や構成は上記以外であってもよい。また、本発明の実施形態による集合住宅1では、住戸3は、可動式の間仕切り家具87を有している。住戸3には、可動式の間仕切り家具87が設けられていなくてもよい。また、本発明の実施形態による集合住宅1では、住戸3は、執務空間31からキッチン361が見えないようにキッチン361を遮蔽可能な遮蔽手段369を有している。キッチン361には、このような遮蔽手段369が設けられていなくてもよい。
【0063】
また、本発明の実施形態による集合住宅1では、北西の角部に共用エントランス21が配置され、西側から共用エントランス21に入るように設計されている。共用エントランス21の位置は上記以外であってもよい。共用廊下22の位置は上記以外であってもよい。また、本発明の実施形態による集合住宅1では、複数の住戸3が、それぞれ南向きに配置され、オフィス設備空間4が、集合住宅1の北側の部分に配置されている。住戸3およびオフィス設備空間4の配置は、上記以外であってもよい。例えば、オフィス設備空間4の周囲に住戸3が配置されていてもよい。なお、本実施形態のように北側など、日当たりの良くない位置にオフィス設備空間4を配置することで、住戸3を日当たりのよい位置に配置することができる。
【0064】
また、上記の実施形態による集合住宅1は、オフィス設備空間4は、共用エントランス21と同一階に設けられている。オフィス設備空間4は、共用エントランス21と異なる階に設けられ、共用エントランスから専用の階段またはエレベータ使用してアクセスできるように構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 集合住宅
2 共用部
3 住戸
4 オフィス設備空間
11 外部
21 共用エントランス
22 共用廊下
31 執務空間
41 スペース
42 休息スペース
43 OA機器設置スペース
51 第1出入口
53 第1ドア(第1開閉手段)
54 第1施解錠システム
61 第2出入口
63 第2ドア(第2開閉手段)
64 第2施解錠システム
71 第3出入口
73 第3ドア(第3開閉手段)
74 第3施解錠システム
87 間仕切り家具
311 デスク
312 棚
361 キッチン
369 遮蔽手段
図1
図2
図3