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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-27
(45)【発行日】2024-12-05
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241128BHJP
   G06Q 30/0241 20230101ALI20241128BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20241128BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/0241 446
G06Q30/0207 328
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021125770
(22)【出願日】2021-07-30
(62)【分割の表示】P 2020562222の分割
【原出願日】2020-05-20
(65)【公開番号】P2021170407
(43)【公開日】2021-10-28
【審査請求日】2023-05-16
(31)【優先権主張番号】P 2019095346
(32)【優先日】2019-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】502036136
【氏名又は名称】WASHハウス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】児玉 康孝
【審査官】中野 修平
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-205480(JP,A)
【文献】特開2018-156677(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗に設置された店舗端末と、前記店舗において前記店舗端末により管理される管理対象装置と、前記管理対象装置を利用するユーザにより操作されるユーザ端末とを含む情報処理システムにおいて、
前記店舗端末は、
前記ユーザが前記店舗に来店したことを示す第1要件が満たされると、第1ポイントを取得させるための第1情報を前記ユーザ端末に提供するための制御を実行し、前記店舗の状況に応じて前記第1ポイントのポイント数を可変設定し、ポイント数が可変設定された当該第1ポイントを取得させるための前記第1情報を前記ユーザ端末に提供するための制御を実行し、他店舗への来店により取得される前記第1ポイントと比較して、当該他店舗よりも売上が伸びていない前記店舗への来店により取得される前記第1ポイントのポイント数を高く設定し、ポイント数が高く設定された当該第1ポイントを取得させるための前記第1情報を前記ユーザ端末に提供するための制御を実行する第1提供制御手段を備え、
前記管理対象装置は、
前記ユーザが前記管理対象装置を利用したことを示す第2要件が満たされると、前記第1ポイントに対してポイント数が高い第2ポイントを取得させるための第2情報を前記ユーザ端末に提供するための制御を実行する第2提供制御手段を備え、
前記ユーザ端末は、
前記第1情報が提供された場合には前記第1ポイントを取得し、前記第2情報が提供された場合には前記第2ポイントを取得するポイント取得手段を備える、
情報処理システム。
【請求項2】
前記管理対象装置は、
蓋を有する洗濯機であり、
所定の施錠条件を満たすと前記蓋を施錠し、所定の解錠条件を満たすと前記蓋を解錠する蓋ロック機能を有する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記管理対象装置は洗濯機であり、
前記第2提供制御手段は、洗濯終了後所定時間内に洗濯物を引き取りに来た前記ユーザの前記ユーザ端末に対して、当該所定時間内に来なかった前記ユーザと比較して高くなるポイント数の前記第2ポイントを設定し、当該第2ポイントを取得させるための前記第2情報を前記ユーザ端末に提供するための制御を実行する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
所定の動画広告を表示させて再生する操作が行われた前記ユーザ端末に対して、前記第1提供制御手段又は前記第2提供制御手段は、前記第1ポイントと前記第2ポイントとは異なる第3ポイントを設定し、当該第3ポイントを取得させるための第3情報を前記ユーザ端末に提供するための制御を実行する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
店舗に設置された店舗端末と、前記店舗において前記店舗端末により管理される管理対象装置と、前記管理対象装置を利用するユーザにより操作されるユーザ端末とを含む情報処理システムが実行する情報処理方法において、
前記店舗端末が実行するステップとして、
前記ユーザが前記店舗に来店したことを示す第1要件が満たされると、第1ポイントを取得させるための第1情報を前記ユーザ端末に提供するための制御を実行し、前記店舗の状況に応じて前記第1ポイントのポイント数を可変設定し、ポイント数が可変設定された当該第1ポイントを取得させるための前記第1情報を前記ユーザ端末に提供するための制御を実行し、他店舗への来店により取得される前記第1ポイントと比較して、当該他店舗よりも売上が伸びていない前記店舗への来店により取得される前記第1ポイントのポイント数を高く設定し、ポイント数が高く設定された当該第1ポイントを取得させるための前記第1情報を前記ユーザ端末に提供するための制御を実行する第1提供制御ステップを含み、
前記管理対象装置が実行するステップとして、
前記ユーザが前記管理対象装置を利用したことを示す第2要件が満たされると、前記第1ポイントに対してポイント数が高い第2ポイントを取得させるための第2情報を前記ユーザ端末に提供するための制御を実行する第2提供制御ステップを含み、
前記ユーザ端末が実行するステップとして、
前記第1情報が提供された場合には前記第1ポイントを取得し、前記第2情報が提供された場合には前記第2ポイントを取得するポイント取得ステップを含む、
情報処理方法。
【請求項6】
店舗に設置された店舗端末と、前記店舗において前記店舗端末により管理される管理対象装置と、前記管理対象装置を利用するユーザにより操作されるユーザ端末とを含む情報処理システムにおけるコンピュータに実行させるプログラムであって
前記店舗端末を制御するコンピュータに、
前記ユーザが前記店舗に来店したことを示す第1要件が満たされると、第1ポイントを取得させるための第1情報を前記ユーザ端末に提供するための制御を実行し、前記店舗の状況に応じて前記第1ポイントのポイント数を可変設定し、ポイント数が可変設定された当該第1ポイントを取得させるための前記第1情報を前記ユーザ端末に提供するための制御を実行し、他店舗への来店により取得される前記第1ポイントと比較して、当該他店舗よりも売上が伸びていない前記店舗への来店により取得される前記第1ポイントのポイント数を高く設定し、ポイント数が高く設定された当該第1ポイントを取得させるための前記第1情報を前記ユーザ端末に提供するための制御を実行する第1提供制御ステップを含む制御処理を実行させ、
前記管理対象装置を制御するコンピュータに、
前記ユーザが前記管理対象装置を利用したことを示す第2要件が満たされると、前記第1ポイントに対してポイント数が高い第2ポイントを取得させるための第2情報を前記ユーザ端末に提供するための制御を実行する第2提供制御ステップを含む制御処理を実行させ、
前記ユーザ端末を制御するコンピュータに、
前記第1情報が提供された場合には前記第1ポイントを取得し、前記第2情報が提供された場合には前記第2ポイントを取得するポイント取得ステップを含む制御処理を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、所定の店舗内に設置された洗濯機や乾燥機を用いて、ユーザが料金を支払って、ユーザの衣類を洗濯する、いわゆるコインランドリーと呼ばれるサービスが存在する。
このような分野では、例えば遠隔地から店舗内に設置された洗濯機等の稼働状況を管理できる、とされる技術が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-181037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の特許文献1に記載の技術を含む従来技術のみでは、上述の店舗内に設置された洗濯機等に設置された端末装置から料金収受情報等を取得して洗濯機の稼働状況を管理することができるに過ぎない。
このため、コインランドリーを利用するユーザの利便性と利用率とを向上させる技術の開発が望まれている状況にある。
【0005】
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、デジタルサイネージによる広告収入を増やすことで、コインランドリーを利用するユーザの利便性と利用率とを向上させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理システムは、
店舗に設置された店舗端末と、前記店舗において前記店舗端末により管理される管理対象装置と、前記管理対象装置を利用するユーザにより操作されるユーザ端末とを含む情報処理システムにおいて、
前記店舗端末は、
前記ユーザが前記店舗に来店したことを示す第1要件が満たされると、前記店舗又は当該店舗の近隣商業施設の利用に関する第1情報を前記ユーザ端末に送信するための第2情報を表示する制御を実行する第1表示制御手段を備え、
前記管理対象装置は、
所定の広告を表示するとともに、前記ユーザが前記管理対象装置を利用したことを示す第2要件が満たされると、前記店舗又は当該店舗の近隣商業施設の利用に関する情報として、前記第1情報とは異なる第3情報を前記ユーザ端末に送信するための第4情報を表示する制御を実行する第2表示制御手段を備える、
前記ユーザ端末は、
前記店舗端末に表示された前記第2情報と、前記管理対象装置に表示された前記第4情報との夫々を取得する取得手段を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、デジタルサイネージによる広告収入を増やすことで、コインランドリーを利用するユーザの利便性と利用率とを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
図2】ユーザUによる洗濯機の利用の手法の具体例を示す図である。
図3】本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図4図3に示す情報処理システムのうち情報ステーションのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図5図3の情報処理システムの機能的構成のうち、情報提供処理を実行するための機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図6A】ユーザ端末に表示されるUIの具体例として、ユーザがユーザ端末を操作して洗濯機を利用する際に表示されるUIを示す図である。
図6B】ユーザ端末に表示されるUIの具体例として、ユーザがユーザ端末を操作して洗濯機を利用する際に表示されるUIを示す図である。
図6C】ユーザ端末に表示されるUIの具体例として、ユーザがユーザ端末を操作して洗濯機を利用する際に表示されるUIを示す図である。
図6D】ユーザ端末に表示されるUIの具体例として、ユーザがユーザ端末を操作して洗濯機を利用する際に表示されるUIを示す図である。
図7A図3の情報処理システムを構成する洗濯機の態様の一例を示す図である。
図7B図3の情報処理システムを構成する洗濯機の態様の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理システム(後述する図3参照)により実現可能となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムにより実現可能となる本サービスの概要を示す図である。
【0012】
本サービスは、サービス提供者GからユーザU及び近隣商業施設M1乃至Mm(mは1以上の任意の整数値)に対して提供されるサービスである。
【0013】
サービス提供者Gは、本サービスの提供者として、所定地域でいわゆるコインランドリーの店舗T(以下、単に「店舗T」と呼ぶ)を運営する者である。
店舗Tには、ユーザUの利用に供される洗濯機2-1乃至2-n(nは1以上の任意の整数値)と、これらを管理する情報ステーション1とが設置されている。以下、洗濯機2-1乃至2-nの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、「洗濯機2」と呼ぶ。
【0014】
ユーザUは、衣類等を洗濯するために店舗Tを利用する者である。
ユーザUが本サービスを利用する場合、ユーザ端末4にインストールされた、本サービスの利用を可能とする専用のアプリケーションソフトウェア(以下、「専用アプリ」と呼ぶ)に対する操作を行う。また、ユーザUは、ユーザ端末4のブラウザ機能により表示される、本サービスの利用を可能とする専用のウェブサイト(以下、「専用サイト」と呼ぶ)にアクセスすることでも本サービスを利用することができる。また、ユーザUは、専用アプリ又は専用サイトを介して種々の決済を行うことができる。ここで、「種々の決済」には、例えば本サービスの利用料(有料である場合)の支払いの決済や、本サービスを介して洗濯機2を利用した場合に支払う料金の決済等が含まれる。これにより、ユーザUは、いわゆるキャッシュレスで本サービスを利用することができる。
以下、「ユーザUがユーザ端末4を操作する」とは、ユーザUが専用アプリ又は専用サイトから本サービスを利用することを意味するものとする。
【0015】
近隣商業施設M1乃至Mmは、所定地域に所在する店舗T以外の商業施設である。ここでいう「商業施設」とは、商品又は役務を提供して所定の対価を得る者のことをいう。例えば、八百屋、魚屋、肉屋、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、本屋、衣料品店、雑貨屋、美容院、理容室等は、いずれも商業施設の一例である。
近隣商業施設M1乃至Mmの夫々には、商業施設端末5-1乃至5-mの夫々が設置されている。商業施設端末5-1乃至5-mの夫々は、地域限定情報を情報ステーション1に送信する。
【0016】
店舗Tに設置された情報ステーション1は、本サービスの協賛者としての近隣商業施設Mから提供される地域限定情報を取得する。
ここで、「地域限定情報」とは、店舗Tが所在する所定地域に関する情報のことをいう。地域限定情報には、近隣商業施設Mの広告やクーポンに関する情報、営業時間や位置に関する情報、その他近隣商業施設Mに関するあらゆる情報が含まれる。
情報ステーション1は、ディスプレイD1を備える。ディスプレイD1には、近隣商業施設Mや店舗Tの広告がデジタルサイネージ広告として表示される。例えば、ディスプレイD1には、ユーザ端末4に地域限定情報及び来店限定情報を送信するための情報としてのQRコード(登録商標)が表示される。
ここで、「来店限定情報」とは、店舗Tに来店したユーザUだけに提供される、店舗Tの利用に関する情報のことをいう。来店限定情報には、例えば店舗Tに来店したユーザUにのみ付与されるクーポン(以下、「来店クーポン」と呼ぶ)や、店舗Tに来店したユーザUにのみ付与されるポイント(以下、「来店ポイント」と呼ぶ)が含まれる。また、店舗Tの広告等も来店限定情報に含まれる。
これにより、ユーザUに地域限定情報及び来店限定情報が提供されるので、ユーザUとしては、いわゆる「お得情報」を取得することができる。また、ユーザUが近隣商業施設Mに誘導されることになるので、近隣商業施設Mとしては、購買促進に繋げることができる。また、サービス提供者Gとしては、店舗Tの利用者(ユーザU)の数を増やすことができるとともに、近隣商業施設Mから広告収入を得ることができる。
【0017】
洗濯機2は、ユーザUの利用に供されるために店舗Tに設置された洗濯機、衣類乾燥機、又は洗濯乾燥機を含むものとする。洗濯機2は、ディスプレイD2及びD3を備える。
【0018】
ディスプレイD2には、ユーザUが洗濯機2を利用するためのUI(User Interface)と、デジタルサイネージ広告が表示される。例えばディスプレイD2には、ユーザ端末4に地域限定情報及び利用限定情報を送信するための情報として、QRコード(登録商標)が表示される。ディスプレイD2に表示される「利用限定情報」とは、洗濯機2を利用したユーザUにのみ付与される、洗濯機2の利用に関する情報のことをいう。利用限定情報には、例えば洗濯機2を利用したユーザUにのみ付与されるクーポン(以下、「利用クーポン」と呼ぶ)や、洗濯機2を利用したユーザUにのみ付与されるポイント(以下、「利用ポイント」と呼ぶ)が含まれる。店舗Tの広告等が含まれる。
【0019】
なお、洗濯機2のディスプレイD2に表示される「利用限定情報」と、上述の情報ステーション1のディスプレイD1に表示される「来店限定情報」との間には内容的な差が設けられ、その旨が明示される。即ち、店舗Tに来店したユーザUに提供される情報よりも、実際に洗濯機2を利用したユーザUに提供される情報の方がユーザUにとって有利となる情報が提供されるようにすることができる。これにより、洗濯機2の利用数の増加を図ることができる。
【0020】
また、洗濯機2のディスプレイD2に表示されるUIは、いわゆる「マルチランゲージ」に対応している。これにより、洗濯機2に表示されるメッセージ等の言語の切り替えが容易になるので、外国人も安心して店舗を利用することができる。
その結果、店舗Tの利便性と利用率とを向上させることができる。また、外国人による近隣商業施設Mの利用の増加も期待できるので、地域活性化に寄与させることができる。
なお、洗濯機2のディスプレイD2に表示されるUIの具体例については、図2を参照して後述する。
【0021】
ディスプレイD3は、洗濯機2に洗濯物を出し入れするための透明又は半透明の蓋の表面に配置されたディスプレイである。ディスプレイD3には、近隣商業施設Mや店舗Tの広告がデジタルサイネージ広告として表示される。
また、ディスプレイD3は、所定のボタン(図示せず)を押下する操作に応じて、透明、半透明、及び不透明の状態を段階的に切り替えることができる。なお、ここでいう「段階的」とは、グラデーション(多段階変化)を含む。即ち、例えば透明の状態であったものが半透明の状態を経て段々と不透明の状態になるものや、不透明の状態であったものが半透明の状態を経て段々と透明の状態になるものも含む。つまり、ユーザUは、好みの透明度を設定することができる。
これにより、例えば洗濯機2の中を他人に覗かれたくないユーザUは、ディスプレイD3を不透明に設定することでプライバシーを守ることができる。また例えば、他人の目は気にならないが洗濯物の状態が気になるユーザUは、ディスプレイD3を透明に設定することで洗濯中の洗濯物を蓋の外側からいつでも確認することができる。
また、ディスプレイD3のデフォルトの状態は、店舗T側で任意に設定することができる。つまり、不透明の状態をデフォルトとすることもできるし、透明の状態をデフォルトとすることもできる。さらに、デフォルトの状態も多段階で設定することができる。
【0022】
また、ディスプレイD3を有する蓋は、ロック機能を備える。ロック機能とは、蓋を閉めた状態で施錠して開けられないようにし、また、施錠された蓋を解錠して開けることができるようにする機能のことをいう。なお、どのようなタイミングで施錠・解錠を行うかは洗濯機2毎に任意に設定することができる。例えば、洗濯機2がいわゆる乾燥機である場合には、デフォルトとして解錠状態とし、蓋が閉められて乾燥が開始されてから所定回数(例えば3回)の回転があったタイミングで自動的に施錠されてもよい。また例えば、洗濯機2がいわゆる洗濯機である場合には、蓋が閉められて洗濯が開始されたタイミングで施錠され、洗濯が終了した後もユーザUによる解錠の操作がなされるまでは施錠の状態が維持されるようにしてもよい。これにより、洗濯中にユーザUが店舗Tを外出し、その後店舗Tに戻るのが遅くなったとしても、誰も蓋を開けることができない。これにより、例えば洗濯物の盗難を防ぐことができる。
ただし、洗濯が終了した洗濯物の回収が遅くなると、店舗Tにおける顧客の回転率が悪くなるという問題が生じる。このため、店舗T毎に(あるいはサービス提供者Gが一括して)所定の利用規定を設けて、洗濯が終了した後、所定時間が経過した後も洗濯物が回収されない場合には、店舗Tが強制的に解錠して洗濯物を一時保管できるようにしてもよい。これにより、店舗Tにおける顧客の回転率を維持させることができる。
また、ロック機能として、ユーザUがユーザ端末4を操作することで洗濯機2の施錠・解錠を行えるようにしてもよい。これにより、洗濯中にユーザUが店舗Tを外出し、その後店舗Tに戻るのが遅くなったとしても、例えば家族の誰かに店舗Tに赴いてもらい、遠隔操作で解錠するといった対応も可能になる。
【0023】
また、本サービスでは、店舗Tに来店したユーザUに対して来店ポイントが付与される。また、洗濯機2を利用したユーザUに対して利用ポイントが付与される。ここで、上述の利用限定情報と来店限定情報との間に内容的な差が設けられることが許容されることと同様の理由により、利用ポイントと来店ポイントとの間には付与されるポイント数に差を設けることができる。即ち、店舗Tに来店したユーザUに付与される来店ポイントよりも、実際に洗濯機2を利用したユーザUに付与される利用ポイントの方が、付与されるポイント数を多くすることができる。これにより、洗濯機2の利用数の増加を図ることができる。
【0024】
また、洗濯機2を利用するユーザUは、ICカード決済が可能である。これにより、専用アプリからの決済を利用できない者や、現金決済を行えない者であってもユーザUとして洗濯機2を利用することができる。
その結果、洗濯機2の利便性と利用数とをさらに向上させることができる。
【0025】
また、洗濯機2を利用するユーザUは、現金決済が可能である。これにより、専用アプリからの決済を利用できない者や、ICカード決済を行えない者であってもユーザUとして洗濯機2を利用することができる。
その結果、洗濯機2の利便性と利用数とをさらに向上させることができる。
【0026】
また、サービス提供者Gは、サーバ3を管理する。サーバ3は、本サービスにおける各種の設定(例えば料金の設定)、情報ステーション1及び洗濯機2の稼働確認や遠隔操作、店舗T毎の売上の管理や分析、売上分析結果のダウンロードの支援を行う。また、サーバ3は、ユーザ端末4に対する専用アプリや専用サイトの提供、QRコード(登録商標)等による決済の支援を行う。
【0027】
次に、図2を参照して、ユーザUがどのようにして洗濯機2を利用するのかについて説明する。
図2は、ユーザUによる洗濯機の利用の手法の具体例を示す図である。
【0028】
洗濯機2のディスプレイD2には、コースを選択するためのボタンが表示される(ステップSS1)。具体的には、3つのコースのうちいずれかを選択するためのボタンとして、「洗濯・乾燥」と表記されたボタンと、「洗濯」と表記されたボタンと、「乾燥」と表記されたボタンとが表示される。
ユーザUは、洗濯機2に洗濯物を入れて、ユーザ端末4に表示された3つのコースのうち1つを選択する。なお、ここでは、例えば「洗濯」が選択されたものとして説明する。
【0029】
「洗濯」が選択されると、ディスプレイD2には、洗濯機2の利用料金の決済の手法が選択可能に表示される(ステップSS2)。また、マルチランゲージ機能として、複数種類(図2の例では7か国語)の言語が選択可能に表示される。ユーザUは、使用する言語と支払いの手法とを選択する操作を行う。なお、ここでは、例えば「日本語」が選択されたものとして説明する。
【0030】
使用する言語と支払いの手法とが選択されると、デジタルサイネージ広告とともにQRコード(登録商標)が表示される。ユーザUは、ユーザ端末4を用いて、ディスプレイD2に表示されたQRコード(登録商標)を読み取る(ステップSS3)。
その後、ユーザUは、専用アプリによる操作を行う(ステップSS4)。具体的には、ユーザUは、来店した店舗Tの選択と、利用する装置(洗濯機2)の選択と、洗濯時間及び料金の選択と、決済手続とを行う。そして、ユーザUは、運転開始の指示を出すための操作を行う。これにより、洗濯機2による洗濯が開始される。
【0031】
洗濯機2による洗濯が開始されると、ディスプレイD2には、洗濯の段階と、洗濯が終了するまでの残り時間とが表示される(ステップSS5)。具体的には例えば、「給水1」、「洗い1」、「脱水1」、「給水2」、「洗い2」、「脱水2」といった各段階(図2の例では「洗い2」)と、残り時間(図2の例では「残り10分」)とが表示される。
【0032】
なお、図示はしないが、上述の態様の他、当初からデジタルサイネージ広告とQRコード(登録商標)とを洗濯機2のディスプレイD2に表示させることもできる。この場合、ユーザ端末4にQRコード(登録商標)を読み込ませることで、上述のコースを選択する操作(ステップSS1)と、支払手法を選択する操作(ステップSS2)とについても専用アプリにより行えるようにすることができる。
【0033】
以上をまとめると、本サービスによれば例えば以下のような機能や効果が実現可能となる。
即ち、本サービスによれば、情報ステーション1、洗濯機2、及びユーザ端末4の3本柱を軸とする情報処理システムにより、デジタルサイネージを活用した広告収入を増加させることができる。その結果、ユーザUによる洗濯機2の利用料金を低廉化させ、ひいては無料化させることもできる。
また、店舗Tを利用するユーザUの増加を図ることができるので、新たな人の流れを作り出す場として店舗Tを機能させることができる。
また、地域限定情報の発信や交換が行われる、いわゆる井戸端会議の場として店舗Tを機能させることができる。これにより、本サービスに協賛する近隣商業施設Mの認知度を向上させることができる。
【0034】
また、地域限定情報として、例えば近隣の美容室のクーポン(例えばカット20%オフ)がユーザUに付与された場合に、ユーザUが実際にその美容院を利用すると、次回店舗Tの利用料金が100円値引きされるといったサービスも提供することができる。これにより、店舗Tのリピート率を向上させることができる。
また、地域限定情報として、例えば近隣のスーパーマーケットの割引クーポン(例えば生鮮食品の半額クーポン)等が発行されるようにすることができる。これにより、洗濯と食材の買い出しという主婦の毎日のルーチンに本サービスを適用させることができる。
また、所定地域で開催される日々のイベントに合わせてクーポンを発行するような柔軟な対応をとることができる。具体的には例えば、近隣の小学校で運動会が開催されている場合には、これに合わせて、コンビニエンスストアが商品の割引クーポン(例えばおにぎり30円オフ)を発行できるようにすることもできる。
また、ユーザUが来店した際に付与される来店ポイントについて、5回来店したら、何等かのクーポンが発行されるようにすることもできる。これにより、リピート率を向上させることができる。
【0035】
また、本サービスによれば、店舗Tに来店した場合にのみダウンロード可能な子供向けのゲームのアプリケーションソフトウェアを提供することもできる。これにより、子供がいるユーザUの集客を増やすことができる。
また、情報ステーション1のディスプレイD1、又は図示せぬ他のデバイスに、ユーザUがプレイできるゲームを提供することもできる。具体的には例えば、本サービスのキャラクターのスロットゲームを提供して、ユーザUが来店した際にプレイできるようにして、その結果を専用アプリに報知するようにすることもできる。
また、専用アプリで収集可能な、店舗T独自のキャラクター(例えばご当地キャラクター)を設定してもよい。これにより、特定数(例えば5体)収集することに成功したユーザUに、所定のクーポン(例えば無料クーポン)が付与されるようにしてもよい。さらに、売上が伸びていない店舗Tについては、いわゆる「スーパーレアキャラ」と呼ばれる希少価値のあるキャラクター(例えばサービス提供者Gの社長をモチーフとしたキャラクター)を設定してもよい。これにより、売上が伸びていない店舗TにユーザUを誘導することができる。また、売上が伸びていない店舗TにユーザUを誘導するために、対象となる店舗TでユーザUが取得できる来店ポイントのポイント数を他店舗の2倍としたり、又は利用料が無料となる来店クーポンが発行したりすることもできる。
また、洗濯終了後所定時間内に洗濯物を引き取りに来たユーザUには、有利なポイントが付与されるようにすることもできる。これにより、洗濯終了後に洗濯物を引き取りに来るのが遅いユーザUの減少が期待できる。
また、その日の天気や、時期的に生じ得る閑散状態に応じて、洗濯機2の利用料金の値下げを柔軟に行うこともできる。具体的には例えば、8月は全ての洗濯機2の利用料金が40%オフになるといった値下げを行うことができる。
また、ユーザUに付与された来店クーポン、利用クーポン、及び領収書等を情報ステーション1でプリントアウトできるようにすることもできる。
【0036】
また、本サービスによれば、専用アプリに各種のアンケートを表示させることができる。これにより、洗濯が開始された後、ユーザUの待ち時間を有効活用することができる。なお、このアンケートの実施主体は、サービス提供者Gに限定されず、近隣商業施設Mであってもよい。即ち、サービス提供者Gが属する業種(コインランドリー)とは異なる業種に関するアンケート(以下、「異業種アンケート」と呼ぶ)であってもよい。
具体的には例えば、異業種アンケートの実施主体が、所定地域で有名なスイーツ店である場合には、そのスイーツ店は、消費者リサーチを目的として、例えばスイーツに関する消費実態のアンケートを行うことができる。店舗Tには多種多様なユーザUが来店するため、スイーツ店に来店した顧客に対するアンケートとは異なる結果が期待できる。また、異業種アンケートに性別、年齢、家族構成、購入頻度、購入金額等を回答したユーザUに対する特典(例えば300円相当のスイーツ無料クーポン)が付与されてもよい。これにより、異業種アンケートに回答するユーザUの数を増やすことができるので、異業種アンケートの実施主体(例えばスイーツ店)としては、新規顧客獲得、及び認知度の向上、ひいては収益の増加を期待することができる。
【0037】
また、本サービスでは、専用アプリのUIの所定の表示領域に広告を常時表示させることもできる。さらに、動画広告を表示させて、再生する操作を行ったユーザUに対してはポイントが付与されるようにしてもよい。
【0038】
次に、図3を参照して、上述した本サービスの提供を実現化させる情報処理システム、即ち本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【0039】
図3に示す情報処理システムは、情報ステーション1と、洗濯機2-1乃至2―nと、サーバ3と、ユーザ端末4-1乃至4-k(kは1以上の任意の整数値)と、商業施設端末5-1乃至5-mと、を含むように構成されている。
なお、本明細書において、洗濯機2-1乃至2―n、ユーザ端末4-1乃至4-k、及び商業施設端末5-1乃至5-mの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「洗濯機2」、「ユーザ端末4」、及び「商業施設端末5」の夫々と呼ぶ。また、この場合、ユーザ端末4を操作する者を「ユーザU」と呼ぶ。
情報ステーション1、洗濯機2、サーバ3、ユーザ端末4、及び商業施設端末5の夫々は、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。
【0040】
情報ステーション1は、サービス提供者Gにより管理される情報処理装置である。情報ステーション1は、店舗Tの入口付近に設置され、店舗Tに設置された洗濯機2-1乃至2-nの管理を行う。また、情報ステーション1は、デジタルサイネージ広告を表示するとともに、店舗Tに訪れたユーザUのユーザ端末4に各種の情報(例えば来店クーポン)を送信するための情報として、QRコード(登録商標)を表示する。情報ステーション1は、洗濯機2-1乃至2-n、サーバ3、及びユーザ端末4の夫々と適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
【0041】
洗濯機2は、店舗Tに商業用に設置された、ユーザUの利用に供される洗濯機、衣類乾燥機、又は洗濯乾燥機である。
【0042】
サーバ3は、サービス提供者Gにより管理されるサーバである。サーバ3は、情報ステーション1、洗濯機2、ユーザ端末4、及び商業施設端末5の夫々と適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
【0043】
ユーザ端末4は、ユーザUにより操作される情報処理装置である。ユーザ端末4は、例えばスマートフォン、タブレット等で構成される。
【0044】
商業施設端末5は、近隣商業施設Mにより管理される情報処理装置である。商業施設端末5は、例えばスマートフォン、タブレット等で構成される。
【0045】
図4は、図3に示す情報処理システムのうち情報ステーションのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0046】
情報ステーション1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0047】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0048】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0049】
入力部16は、例えばキーボード等により構成され、各種情報を出力する。
出力部17は、液晶等のディスプレイやスピーカ等により構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば図2の洗濯機2、サーバ3、ユーザ端末4、及び商業施設端末5)との間で通信を行う。
【0050】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア40が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア40から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア40は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0051】
なお、図示はしないが、図3の洗濯機2、サーバ3、ユーザ端末4、及び商業施設端末5も、図4に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有することができる。従って、洗濯機2、サーバ3、ユーザ端末4、及び商業施設端末5のハードウェア構成についての説明は省略する。
【0052】
このような図4の情報処理システムを構成する各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、情報処理システムにおける情報提供処理を含む各種処理の実行が可能になる。その結果、サービス提供者Gは、ユーザU及び近隣商業施設Mに対して上述の本サービスを提供することができる。
「情報提供処理」とは、店舗T及び近隣商業施設Mの利用に関する情報を、ユーザ端末4を介してユーザUに報知する処理のことをいう。
以下、情報処理システムにおいて実行される、情報提供処理を実行するための機能的構成について説明する。
【0053】
図5は、図3の情報処理システムの機能的構成のうち、情報提供処理を実行するための機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0054】
図5に示すように、図3の情報処理システムが情報提供処理を実行する場合、情報ステーション1のCPU11においては、情報取得部101と、来店検知部102と、表示制御部103とが機能する。また、洗濯機2の図示せぬCPUにおいては、情報取得部201と、利用検知部202と、表示制御部203と、言語切替部204と、決済支援部205とが機能する。また、ユーザ端末4の図示せぬCPUにおいては、情報取得部401と、表示制御部402と、送信制御部403とが機能する。
なお、情報ステーション1の記憶部18の一領域には、地域情報DB181が設けられている。
【0055】
情報取得部101は、商業施設端末5から取得した地域限定情報を取得する。情報取得部101により取得された地域限定情報は、地域情報DB181に記憶されて管理される。
【0056】
来店検知部102は、店舗TにユーザUが来店したことを検知する。なお、来店検知部102がユーザUの来店を検知する際の具体的な手法は特に限定されない。例えば情報ステーション1の画面に表示された所定のボタン(図示せず)が押下されたことをもって来店を検知してもよい。また例えば、所定のセンサ(図示せず)によって来店を検知してもよい。
【0057】
表示制御部103は、来店検知部102によってユーザUの来店が検知されると、来店限定情報又は地域限定情報をユーザ端末4に送信するためのQRコード(登録商標)を表示する制御を実行する。
ユーザUは、ユーザ端末4を情報ステーション1にかざしてQRコード(登録商標)を読み取ると、ユーザ端末4を介して来店限定情報又は地域限定情報を取得することができる。
【0058】
情報取得部201は、商業施設端末5から取得した地域限定情報を取得する。情報取得部201により取得された地域限定情報は、洗濯機2の図示せぬデータベースに記憶されて管理される。
【0059】
利用検知部202は、ユーザUによる洗濯機2の利用を検知する。なお、利用検知部202がユーザUによる洗濯機2の利用を検知する際の具体的な手法は特に限定されない。例えば、専用アプリ又は専用サイトに対する開始の操作が行われたことをもって利用を検知してもよい。また例えば、洗濯機2のディスプレイD1に表示された操作画面に対する開始の操作が行われたことをもって利用を検知してもよい。
【0060】
表示制御部203は、利用検知部202によってユーザUの洗濯機2の利用が検知されると、利用限定情報又は地域限定情報をユーザ端末4に送信するためのQRコード(登録商標)を表示する制御を実行する。
ユーザUは、ユーザ端末4を情報ステーション1にかざしてQRコード(登録商標)を読み取ると、ユーザ端末4を介して利用限定情報又は地域限定情報を取得することができる。
【0061】
言語切替部204は、複数種類の言語を切り替えて表示する制御を実行する。
【0062】
決済支援部205は、ユーザUが洗濯機2を利用する際、所定の手法(専用アプリ、現金、ICカード等)による決済の支援を行う。
例えば、決済支援部205は、現金による決済の支援として、洗濯機2の現金投入口Cに投入された現金の額が料金と同一又はそれ以上である場合に、洗濯機2の駆動を開始させるとともに、料金を超えた額の返金処理を行う。
【0063】
情報取得部401は、情報ステーション1に表示されたQRコード(登録商標)に夫々対応付けられた来店限定情報、利用限定情報、及び地域限定情報を取得する。また、情報取得部401は、洗濯機2に表示されたQRコード(登録商標)に夫々対応付けられた来店限定情報、利用限定情報、及び地域限定情報との夫々を取得する。具体的には、情報取得部401は、来店限定情報、利用限定情報、及び地域限定情報として、店舗Tのクーポンや、近隣商業施設Mの広告、クーポン、及びポイント等を取得する。
【0064】
表示制御部402は、ユーザ端末4にインストールされた専用アプリのUIを表示する制御を実行する。また、表示制御部402は、ユーザ端末4のブラウザ機能によりアクセスされた専用サイトを表示する制御を実行する。
また、表示制御部402は、情報取得部401により取得された来店限定情報、利用限定情報、及び地域限定情報を表示する制御を実行する。具体的には、情報取得部401は、来店限定情報、利用限定情報、及び地域限定情報として、店舗Tのクーポンや、近隣商業施設Mの広告、クーポン、及びポイント等を表示する制御を実行する。
また、表示制御部402は、ユーザUによる入力操作により回答可能な異業種アンケートを入力可能に表示させる制御を実行する。
【0065】
送信制御部403は、情報ステーション1、洗濯機2、及びサーバ3の夫々に対して、各種の情報を送信する制御を実行する。具体的には例えば、送信制御部403は、ユーザUにより入力された異業種アンケートの回答結果をサーバ3に送信する制御を実行する。
【0066】
次に、図6A乃至Dを参照して、ユーザ端末4に表示されるUIの具体例について説明する。
図6A乃至Dは、ユーザ端末に表示されるUIの具体例として、ユーザがユーザ端末を操作して洗濯機を利用する際に表示されるUIを示す図である。
【0067】
図6Aに示すように、ユーザ端末4には、洗濯機2の利用料金の決済の手法が選択可能に表示される(ステップSS11)。ユーザUは、所望の決済の手法を選択する。なお、図6Aには、近隣商業施設Mの広告とともに、洗濯機2の利用料金の決済の手法として、QRコード(登録商標)による決裁が可能な4社(A乃至D社)が選択可能に示されている。
【0068】
ユーザUがこれら4社のうち1社を選択する操作を行うと、ユーザ端末4の画面に、QRコード(登録商標)の読取画面が表示される(ステップSS12)。
ユーザUは、ユーザ端末4を操作することで、洗濯機2のディスプレイD1に表示されたQRコード(登録商標)の読み取りを行う。
【0069】
ユーザ端末4がQRコード(登録商標)を読み取ると、店舗Tに設置された1以上の洗濯機2のうちユーザUが利用する洗濯機2を示す番号と、利用の意思を確認するためのボタンが表示される(ステップSS13)。
なお、図6Aの例では、ユーザUが利用する洗濯機2を示す番号として「7」が表示されている。また、ユーザUの利用の意思を確認するためのボタンとして、「キャンセル」と表記されたボタンB1と、「はい」と表記されたボタンB2とが表示されている。
ユーザUは、ユーザ端末4に表示された洗濯機2を示す番号(図6Aの例では「7」)を確認のうえ、「はい」と表記されたボタンB2を選択する操作を行う。
【0070】
ボタンB2が選択されると、ユーザ端末4にはコースを選択するためのボタンが表示される(ステップSS14)。
なお、図6Aの例では、3つのコースのうちいずれかを選択するためのボタンとして、「洗濯・乾燥」と表記されたボタンB3と、「洗濯」と表記されたボタンB4と、「乾燥」と表記されたボタンB5とが表示されている。なお、「キャンセル」と表記されたボタンB6は、前の画面(ステップSS13において表示される画面)に戻る場合に押下するボタンである。
ユーザUは、洗濯機2に洗濯物を入れて、ユーザ端末4に表示された3つのコースのうち1つを選択する操作を行う。例えば図6Aの例では、「洗濯・乾燥」示すボタンB3が選択されたものとする。
【0071】
ボタンB3が押下されると、洗濯機2による洗濯物の自動計量が行われて、図6Bに示すように、洗濯物の量(重さ)と、洗濯及び乾燥が終わるまでの目安となる時間とが表示される。また、それとともに、洗濯及び乾燥の時間と料金とを設定するためのボタンが表示される。具体的には、「30分 ¥300」、「40分 ¥400」、「50分 ¥500」といった表記のあるダイヤル形式のボタンB7が表示される(ステップSS15)。
ユーザUは、ダイヤル形式のボタンB7を上下方向にスクロール表示させながら、所望の洗濯及び乾燥の時間と料金とを選択する、例えば図6Bの例では、「90分 ¥900」が選択されたものとする。
【0072】
洗濯及び乾燥の時間と料金とが選択されると、ユーザ端末4には、「90分 ¥900」という表記とともに、「でよろしいでしょうか?」というメッセージが表示される。また、「やり直す」と表記されたボタンB8と、「支払い」と表記されたボタンB9とが表示される(ステップSS16)。
ユーザUは、洗濯及び乾燥時間とその料金に納得すると、「支払い」と表記されたボタンB9を押下する。
【0073】
ボタンB9が押下されると、「90分 ¥900 ABC Pay」という表記とともに、「で決済を完了しました」というメッセージが表示される。また、「スタートする」と表記されたボタンB10が表示される(ステップSS17)。
ユーザUは、「スタートする」と表記されたボタンB10を押下する。
【0074】
ボタンB10が押下されると、「洗濯を開始します」というメッセージとともに、洗濯が開始されるまでのカウントダウンを示す数字(図6Bの例では「3」)が表示される。また、「柔軟剤不要の場合は1分以内にこのボタンを押してください」というメッセージと、「柔軟剤なし」と表記されたボタンB11とが表示される(ステップSS18)。
ユーザUは、柔軟剤を使用しない場合には、「柔軟剤なし」と表記されたボタンB11を押下する。ユーザUは、柔軟剤を使用する場合には、そのままカウントダウンの完了を待つ。
【0075】
洗濯開始までのカウントダウンが完了すると洗濯が開始される。すると、図6Cに示すように、洗濯及び乾燥が完了するまでの時間が表示される。具体的には、「終了まで」というメッセージとともに、洗濯及び乾燥が完了するまでのカウントダウンを示す数字(図6Cの例では「82:46」)が表示される。また、ステップSS8で「柔軟剤なし」と表記されたボタンB11が押下されていない場合には、押下可能な残り時間とともにボタンB11が引き続き表示される。また、洗濯及び乾燥が完了するまでのカウントダウンを示す数字の下には、地域限定情報としての広告や利用クーポンが表示される。具体的には、「近隣のお店のお買い得情報!」というメッセージとともに、広告や利用クーポンが選択可能に表示される(ステップSS19)。
ユーザUは、ユーザ端末4に表示された地域限定情報のうち気になるものを選択する。ユーザUは、洗濯及び乾燥を待っている間、ユーザ端末4に表示された地域限定情報を閲覧することができるので、時間を有効活用することができる。また、近隣商業施設Mは、ユーザUに対する広告効果を期待することができる。
【0076】
ユーザ端末4に表示された地域限定情報のいずれかが選択されると、その詳細情報とともにクーポンとなるQRコード(登録商標)が表示される。これにより、ユーザUは、対象となる近隣商業施設MでクーポンとなるQRコード(登録商標)を読取ってもらうことで値引き等してもらうことができる(ステップSS20)。
なお、クーポンとなるQRコード(登録商標)が表示された画面は、保存等することで有効期間中であればいつでも表示することができる。このため、ユーザUは、洗濯及び乾燥を終えて店舗Tを退店した後に、対象となる近隣商業施設Mに立ち寄ってクーポンを利用することもできるし、有効期間中であれば後日対象となる近隣商業施設Mに来店してクーポンを利用することもできる。
【0077】
ユーザ端末4に表示された地域限定情報の詳細情報には、対象となる近隣商業施設Mにアクセスするための地図が表示される(ステップSS21)。地図に表示される近隣商業施設Mの位置は、その近隣商業施設Mの企業情報等に基づいて示されるが、例えば近隣商業施設Mが移動販売する車両等である場合がある。このような場合には、GPS(Global Positioning System)等の位置に関する情報に基づく現在位置が地図上に表示される。
【0078】
また、洗濯機2による洗濯及び乾燥が行われている間、本サービス専用のゲームをユーザ端末4に表示させることもできる(ステップSS22)。具体的には例えば、図6Dに示すように、画面横から流れて来る洗濯物をタップしてカゴに入れる洗濯ゲームなどをプレイ可能として、ゲームの得点数をクーポンに反映させることもできる。また例えば、関連するキャラクターを登場させることもできる。これにより、ユーザUは、洗濯及び乾燥の待ち時間を有効利用することができるとともに、クーポンを取得することもできる。その結果、店舗Tの新規利用者やリピーターを増やすことができる。
【0079】
洗濯機2による洗濯及び乾燥が完了すると、「洗濯・乾燥が終了しました」というメッセージや、「ご利用ありがとうございました」、「またのご利用をお待ちしております」といったメッセージが表示される。またそれとともに、「領収書を表示」と表記されたボタンB12が表示される。また、洗濯機2を利用したユーザUに対する啓蒙や留意事項として、「長時間放置しないで」、「忘れ物に気を付けて」といったメッセージが表示される(ステップSS23)。
【0080】
ボタンBが押下されると、領収書が表示される(ステップSS24)。表示された領収書は保存することができる。これにより、ペーパレス化が実現される。
【0081】
次に図7A及びBを参照して、現金決済にて洗濯機2を利用する者、及び現金を回収する店舗Tを支援する手法について説明する。
図7A及びBは、図3の情報処理システムを構成する洗濯機の態様の一例を示す図である。
【0082】
図7Aは、現金決済機能を備える洗濯機2の外観を示す正面斜視図である。
図7Bは、現金決済機能を備える洗濯機2の外観を示す背面斜視図である。
図7A及びBに示すように、現金決済機能を有する洗濯機2は、ディスプレイD2と、ディスプレイD3と、ランプLと、現金投入口Cと、現金収納箱Qと、管Rと、扉Pと、吸気口Aとを備える。
【0083】
ディスプレイD2は、洗濯機2に対する操作を受付けるためのUIと、デジタルサイネージによって来店限定情報、利用限定情報、及び地域限定情報等を表示するモニタである。
ディスプレイD3は、デジタルサイネージによって来店限定情報、利用限定情報、及び地域限定情報等を表示するモニタである。
【0084】
ランプLは、ディスプレイD3の外縁部に配置された発光体である。ランプLは、洗濯機2の利用の状況に応じて多色に発光する。例えば洗濯中は青色に発光させて、乾燥中は黄色に発光させることもできる。ユーザUが回収し忘れた洗濯物が洗濯機2内に残っている場合には赤色に点滅させることもできる。これにより、ユーザUは、ランプLの発光色を見るだけで洗濯の状況を知ることができる。なお、ランプLの具体的な構成は特に限定されない。例えば多色発光素子、さらに具体的な例としてLED(Light Emitting Diode)、有機EL(Organic Electro-Luminescence)、液晶素子等を採用することができる。
【0085】
現金投入口Cは、現金決済により洗濯機2を利用するユーザUが現金を投入するための投入口である。なお、図示はしないが、当然ながら投入された現金の金額が料金よりも大きい場合におつりを排出するための排出口も設けられている。
現金収納箱Qは、現金投入口Cに投入された現金を貯めるための箱である。
管Rは、現金投入口Cと現金収納箱Qとを繋ぐ管である。現金投入口Cに投入された現金は、管Rを通過して現金収納箱Qに貯められる。
【0086】
扉Pは、洗濯機2の背面に設けられた鍵付きの扉である。扉Pを開くと現金収納箱Qに貯まった現金を直ぐに取り出すことができる。これにより、店舗Tとしては、集金作業を短縮させることができる。
吸気口Aは、乾燥を行う際の吸気口である。なお、図示はしないが吸気された空気を排出するための排気口も設けられている。
【0087】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものとみなす。
【0088】
例えば、上述の実施形態において情報ステーション1は、ユーザUの来店を検知するとQRコード(登録商標)を表示するが、これに限定されない。例えば、情報ステーション1に近隣商業施設Mの広告及びQRコード(登録商標)を常時表示させておき、来店したユーザUがユーザ端末4を用いていつでも読み取れるようにしてもよい。
【0089】
また例えば、図2に示す洗濯機2のUIや、図6A乃至Dに示すユーザ端末4のUIは例示に過ぎない。図2図6A乃至Dの夫々に示すUIの他、本サービスを実現させることができる様々な態様のUIを採用することができる。
【0090】
また、図3に示すシステム構成、及び図4に示す情報ステーション1のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0091】
また、図5に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が図5の情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは、特に図5の例に限定されない。
【0092】
また、機能ブロックの存在場所も、図5に限定されず、任意でよい。
図5の例において、上述の情報処理システムを構成する各種のハードウェアの協働により行われる構成となっているが、これに限定されない。例えば情報ステーション1側に配置された機能ブロックの少なくとも一部を、洗濯機2側、又はユーザ端末4側が備える構成としてもよい。また例えば、洗濯機2側、又はユーザ端末4側に配置された機能ブロックの少なくとも一部を、情報ステーション1側が備える構成としてもよい。
【0093】
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0094】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0095】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0096】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0097】
以上をまとめると、本発明が適用される情報処理システムは、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施の形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理システムは、
店舗(例えば図1の店舗T)に設置された店舗端末(例えば図1の情報ステーション1)と、前記店舗において前記店舗端末により管理される管理対象装置(例えば図1の洗濯機2)と、前記管理対象装置を利用するユーザ(例えば図1のユーザU)により操作されるユーザ端末(例えば図1のユーザ端末4)とを含む情報処理システムにおいて、
前記店舗端末は、
前記ユーザが前記店舗に来店したことを示す第1要件が満たされると(例えば図5の来店検知部102による検知)、前記店舗又は当該店舗の近隣商業施設の利用に関する第1情報を前記ユーザ端末に送信するための第2情報(例えば上述のQRコード(登録商標))を表示する制御を実行する第1表示制御手段(例えば図5の表示制御部103)を備え、
前記管理対象装置は、
所定の広告(例えば店舗Tの広告や近隣商業施設Mの広告)を表示するとともに、前記ユーザが前記管理対象装置を利用したことを示す第2要件が満たされると(例えば図5の利用検知部202による利用の検知)、前記店舗又は当該店舗の近隣商業施設の利用に関する情報として、前記第1情報とは異なる第3情報を前記ユーザ端末に送信するための第4情報(例えば上述のQRコード(登録商標))を表示する制御を実行する第2表示制御手段(例えば図5の表示制御部203)を備え、
前記ユーザ端末は、
前記店舗端末に表示された前記第2情報と、前記管理対象装置に表示された前記第4情報との夫々を取得する取得手段(例えば図5の情報取得部401)を備える。
【0098】
これにより、店舗端末がユーザの来店を検知して、店舗又は近隣商業施設の利用に関する第1情報をユーザ端末に送信するための第2情報を表示する。また、管理対象装置が、所定の広告を表示するとともに、ユーザの利用を検知して、店舗又は近隣商業施設の利用に関する情報として、第1情報とは異なる第3情報をユーザ端末に送信するための第4情報を表示する。また、ユーザ端末は、店舗端末に表示された第2情報と、管理対象装置に表示された第4情報とを取得する。
その結果、近隣商業施設からの広告収入を増加させ、店舗を利用するユーザの利便性と利用率とを向上させるとともに、地域活性化に寄与させることができる。
【0099】
また、前記第1情報及び前記第3情報のうち少なくとも一方は、前記ユーザが前記店舗又は当該店舗の近隣商業施設を利用する際に得ることができるインセンティブ(例えば上述の来店クーポン、及び利用クーポン)に関する情報である、とすることができる。
【0100】
これにより、ユーザは、店舗来店時、及び管理対象装置の利用時において、その店舗又は近隣商業施設を利用する際に得ることができる所定のインセンティブ関する情報を、ユーザ端末を介して取得することができる。
その結果、近隣商業施設からの広告収入が増加し、店舗の利便性と利用率とをより向上させることができる。また、ユーザによる近隣商業施設の利用の増加が図られるので、地域活性化に寄与させることができる。
【0101】
また、前記管理対象装置は、
複数種類の言語を切り替えて表示する言語切替表示手段(例えば図5の言語切替部204)をさらに備えることができる。
【0102】
これにより、管理対象装置に表示されるメッセージ等の言語の切り替えが容易になるので、外国人も安心して店舗を利用することができる。
その結果、店舗の利便性と利用率とをさらに向上させることができる。また、外国人による近隣商業施設の利用の増加が図られるので、地域活性化にさらに寄与させることができる。
【0103】
また、前記管理対象装置は、
現金投入口(例えば図7Aの現金投入口C)と、
前記現金投入口に投入された現金を収納する収納手段(例えば図7Aの現金収納箱Q))と、
前記現金投入口に投入された現金の額が所定額と同一又はそれ以上である場合に、自機の駆動を開始させるとともに、前記所定額を超えた額の返金処理を行う現金決済手段(例えば図5の決済支援部205)と、
をさらに備えることができる。
【0104】
これにより、管理対象装置が現金利用に対応するので、ユーザ端末を所持していない者や、他の決済手段(クレジットカード決済、ICカード決済等)による決済を行えない者でも店舗を利用することができる。
その結果、店舗の利便性と利用率とをさらに向上させることができる。
【0105】
また、前記管理対象装置は、
所定の広告をデジタルサイネージで表示可能な1以上のディスプレイ(例えばディスプレイD2,D3)を有することができる。
【0106】
これにより、所定の広告がディスプレイに表示させるので、管理対象装置を利用するユーザに対する広告効果が期待できる。
【0107】
また、前記ユーザ端末は、
前記ユーザによる入力操作により回答可能なアンケート(例えば上述の異業種アンケート)と、前記第1情報と、前記第3情報とのうち少なくとも1つを表示させる制御を実行する表示制御手段(例えば図5の表示制御部402)をさらに備えることができる。
【0108】
これにより、ユーザは、管理対象装置を利用する間に生じる待ち時間等を活用して、例えば特典付きのアンケートに答えることができるので、コインランドリーの利便性と利用率とをさらに向上させることができる。また、アンケートの内容に近隣商業施設の利用に関する情報を含めることで、ユーザによる近隣商業施設の利用の増加が図られる。その結果、地域活性化にさらに寄与させることができる。
【0109】
また、前記ユーザ端末は、
前記ユーザによる入力操作により、前記管理対象装置の利用により発生する所定料金のキャッシュレス決済(例えば図1のユーザ端末4によるキャッシュレス決済)の支援を行うことができる。
【0110】
これにより、ユーザは、ユーザ端末を操作するだけで、管理対象装置の利用料金の決済を遠隔操作(例えば店舗外)で行うことができる。その結果、ユーザ端末を利用したいわゆるキャッシュレスによる管理対象装置の利用を実現させることができる。
【符号の説明】
【0111】
1・・・情報ステーション、2・・・洗濯機、3・・・サーバ、4・・・ユーザ端末、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・入力部、17・・・出力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、40・・・リムーバブルメディア、101・・・情報取得部、102・・・来店検知部、103・・・表示制御部、201・・・情報取得部、202・・・利用検知部、203・・・表示制御部、204・・・言語切替部、205・・・決済支援部、401・・・情報取得部、402・・・表示制御部、403・・・送信制御部、181・・・地域情報DB、G・・・サービス提供者、T・・・店舗、U・・・ユーザ、M・・・近隣商業施設、N・・・ネットワーク、D・・・ディスプレイ、C・・・現金投入口、R・・・管、L・・・ランプ、A・・・吸気口、Q・・・現金収納箱、P・・・扉
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B