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特許7595151出入り口扉の開閉制御装置およびシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-27
(45)【発行日】2024-12-05
(54)【発明の名称】出入り口扉の開閉制御装置およびシステム
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/76 20150101AFI20241128BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20241128BHJP
   G06K 7/14 20060101ALI20241128BHJP
   G07C 9/29 20200101ALI20241128BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20241128BHJP
【FI】
E05F15/76
E05B49/00 Z
G06K7/14 017
G07C9/29
G06Q50/10
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023514730
(86)(22)【出願日】2021-09-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-22
(86)【国際出願番号】 KR2021011866
(87)【国際公開番号】W WO2022050727
(87)【国際公開日】2022-03-10
【審査請求日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】10-2020-0112094
(32)【優先日】2020-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520402627
【氏名又は名称】コリア ランド アンド ハウジング コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ホ、ジョン
(72)【発明者】
【氏名】シン、グァン ホ
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ヨン ソン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨン グァン
【審査官】河本 明彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-233740(JP,A)
【文献】特開2009-025883(JP,A)
【文献】特開2004-157920(JP,A)
【文献】特開平08-147372(JP,A)
【文献】特開2007-197960(JP,A)
【文献】登録実用新案第3047309(JP,U)
【文献】特開2012-022636(JP,A)
【文献】特開2020-042374(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1654784(KR,B1)
【文献】韓国登録特許第10-2004136(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00 - 85/28
E05F 15/00 - 15/79
G07C 9/29
G06K 7/14
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
出入り口扉の開閉制御装置(100)として、
出力されたQRコード用紙(240)に含まれるQRコードをスキャンするように構成されるQRコードスキャナ(130);および、
前記QRコードスキャナ(130)でスキャンされたQRコードの読み取りに基づいて出入り口扉の開閉制御信号を生成し、前記生成された出入り口扉の開閉制御信号に従って出入り口扉(300)の開閉を制御するためのプログラムが搭載されるコントローラ(140)を含み、
前記出入り口扉の開閉制御装置(100)は、商業用建築物内に備えられたトイレに設置され、
前記QRコードは、前記商業用建築物内の店舗で利用できるトイレに設置される出入り口扉の開閉制御装置(100)の固有コードを含み、前記QRコード用紙(240)は所定の認証手続きを経た使用者に対してのみQRコード発行機(200)を用いて出力され、前記QRコード発行機(200)は前記店舗のPOS(Point of Sales)装置に一体化されて具現される
ことを特徴とする出入り口扉の開閉制御装置(100)。
【請求項2】
前記QRコードは、固有コード、性別コード、および日付/時刻情報コードで構成され
請求項1に記載の出入り口扉の開閉制御装置(100)。
【請求項3】
前記コントローラ(140)は、前記QRコードスキャナ(130)でスキャンされたQRコードに含まれる前記固有コード、前記性別コード、および前記日付/時情報コードを読み取り、読み取られた情報が出入り口扉の開放条件を満たす場合に、前記出入り口扉(300)の開放を許容する出入り口扉の開閉制御信号を生成するようにさらに構成される
請求項に記載の出入り口扉の開閉制御装置(100)。
【請求項4】
前記コントローラ(140)は、前記QRコードに対して前記出入り口扉(300)の開放を許容する出入り口扉の開閉制御信号を1回だけ生成するようにさらに構成される
請求項3に記載の出入り口扉の開閉制御装置(100)。
【請求項5】
前記コントローラ(140)で読み取られたQRコードに基づいて決定される前記出入り口扉(300)の開放可否に関する情報を表示するためのディスプレイ(120)をさらに含む
請求項1に記載の出入り口扉の開閉制御装置(100)。
【請求項6】
請求項1による出入り口扉の開閉制御装置(100);および、
QRコード用紙(240)を出力するように構成されるQRコード発行機(200)を含み、
前記QRコード発行機(200)は前記商業用建築物内の店舗に配置される
ことを特徴とする出入り口扉の開閉制御システム(1000)。
【請求項7】
前記QRコード発行機(200)は、前記商業用建築物内の店舗の管理者によって選択された性別情報を含むQRコードを前記QRコード用紙(240)として出力するようにさらに構成される
請求項6に記載の出入り口扉の開閉制御システム(1000)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出入り口扉の開閉制御装置およびシステムに関する発明であり、より具体的には、商業用建築物の店舗内に配置されたQRコード(登録商標)発行機から出力されたQRコード用紙を活用して、商業用建築物内に設置される男性用トイレ及び女性用トイレに対し、該当性別の使用者に対してのみ出入り口扉が開放されるようにすることで、店舗の顧客、特に女性使用者の心理的不安感を解消することができる出入り口扉の開閉制御装置及びシステムに関する発明である。
【背景技術】
【0002】
店舗、飲食店などの店舗が入店している商業用建築物には、店舗管理者、店員、店舗の顧客が使用できるトイレが設置されて運営されるが、このような商業用建築物内のトイレは男性用トイレと女性用トイレに分かれて運営されるのが一般的である。
【0003】
このような商業用建築物内のトイレは、図1aに示すように、店員、店舗の顧客などが快適に利用できるように出入り口(10)が開放状態で運営されるか、または図1bに示すようにトイレの出入り口にドアロック(20)を設置し、パスワードを知っている店員、店舗の顧客のみが該当トイレを利用できるようにしている。
【0004】
ドアロックが設置されている商業用建築物内のトイレの場合、店員が顧客にドアロックのパスワードを知らせることで顧客がトイレを使用できるようにするが、ここでパスワードが店舗内の特定場所に記載されていることで、誰にでも露出されていたり、または店員が顧客に口頭でパスワードを伝達したりするなど、ドアロックパスワードの管理が非常に粗末で、それにより、男性が女性用トイレのドアロックパスワードを簡単に認知できるという問題点がある。
【0005】
このように、商業用建築物内に設置されたトイレの場合、図1aのように開放されているか、または図1bのようにドアロックが設置されてもそのパスワードが露出される可能性が非常に高いため、人通りの少ない時間帯に女性用トイレに男性が潜入して女性を相手に犯罪を犯したり、または隠しカメラなどを設置して不法撮影された映像を流布したりするなどの犯罪が持続的に増加しており、商業用建築物内の女性用トイレを利用する女性たちの不安感は増加している。最近は隠しカメラが次第に小型化され、隠匿技術が次第に発展しており、女性用トイレを利用する女性たちの不安感はますます大きくなっていく状況である。
【0006】
女性用トイレで隠しカメラが発覚すれば、周辺のCCTVカメラを利用して容疑者を確認し、追跡および検挙してはいるが、これは事後的な措置に過ぎないため、女性用トイレを利用する女性たちの不安感を解消するには力不足である。
【0007】
したがって、商業用建築物内のトイレに出入りしようとする使用者の性別に基づいて出入り口扉の開閉を制御することにより、女性用トイレに男性の出入り自体を根本的に遮断し、女性客が女性用トイレを利用する際に、より楽な気持ちでトイレを利用できるようにする新しいタイプの出入り口扉の開閉制御装置、及び制御システムに関する要求が次第に増加している状況である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記の問題点を解決するために案出されたものであり、本発明はQRコードベースの認証方式を活用して、該当する性別の使用者に対してのみ男性用トイレまたは女性用トイレの出入り口扉が開閉されるようにし、商業用建築物内のトイレを利用する顧客、特に女性たちの不安感を解消することができる出入り口扉の開閉制御装置およびシステムを提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、商業用建築物内のトイレに設置される出入り口扉の開閉制御装置が、QRコード読み取りに応じて出入り口扉の開閉を制御するソフトウェアを自体内蔵して運営することにより、追加的な管理/運営サーバを備える必要がなく、それによって、より費用経済的な方式で出入り口扉の開閉制御サービスを使用者に提供することができる出入り口扉の開閉制御装置およびシステムを提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、商業用建築物内の各店舗に配置されたQRコード発行機を介してトイレ出入り認証のためのQRコード用紙を出力し、これを利用して店舗の顧客にトイレを利用するようにすることで、別途のアプリケーション及び使用者端末を追加で活用する必要がなく、商業用建築物内のトイレにより容易に適用できるようにする出入り口扉の開閉制御装置およびシステムを提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、QRコード発行機を介して発行されるQRコードに出入り口扉の開閉制御装置の固有コードを含めるか、または発行されるQRコードの有効時間内使用回数を制限することにより、提供されるQRコードが他人によって、または他の目的で誤用されることを防止することができる出入り口扉の開閉制御装置およびシステムを提供することを目的とする。
【0012】
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に限定されず、言及されていない他の技術的課題は、以下の記載から当業者には明確に理解される。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記の技術的課題を解決するための本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置は、出力されたQRコード用紙に含まれるQRコードをスキャンするように構成されるQRコードスキャナ;及び前記QRコードスキャナでスキャンされたQRコードの読み取りに基づいて出入り口扉の開閉制御信号を生成し、前記生成された出入り口扉の開閉制御信号に従って出入り口扉の開閉を制御するためのプログラムが搭載されるコントローラを含み、前記出入り口扉の開閉制御装置は商業用建築物内に具備されるトイレに設置することができる。
【0014】
また、前記QRコードは、固有コード、性別コード、及び日付/時間情報コードで構成され、前記固有コードは、前記出入り口扉の開閉制御装置の固有コードを含むことができる。
【0015】
また、前記コントローラは、前記QRコードスキャナでスキャンされたQRコードに含まれる前記固有コード、前記性別コード、及び前記日付/時間情報コードを読み取り、読み取られた情報が出入り口扉の開放条件を満たす場合に、前記手入り口扉の開放を許容する出入り口扉の開閉制御信号を生成するように追加で構成することができる。
【0016】
また、前記コントローラは、前記QRコードに対して前記出入り口扉の開放を許容する出入り口扉の開閉制御信号を1回だけ生成するように追加で構成することができる。
【0017】
また、上記コントローラで読み取られたQRコードに基づいて決定された前記出入り口扉が開放可否に関する情報を表示するためのディスプレイをさらに含むことができる。
【0018】
前記の技術的課題を解決するための本発明の他の実施形態による出入り口扉の開閉制御システムは、前記の出入り口扉の開閉制御装置;及び前記QRコード用紙を出力するように構成されるQRコード発行機を含み、前記QRコード発行機は前記商業用建築物内の店舗に配置することができる。
【0019】
また、前記QRコード発行機は、前記商業用建築物内の店舗の管理者によって選択された性別情報を含むQRコードを前記QRコード用紙として出力するように追加で構成することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置及びシステムによれば、QRコードベースの認証方式を活用して、該当する性別の使用者に対してのみ男性用トイレまたは女性用トイレの出入り口扉が開閉されるようにすることで、商業用建築物内のトイレを利用する店舗の顧客、特に女性たちの不安感を解消することができる。
【0021】
また、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置及びシステムによれば、商業用建築物内のトイレに設置される出入り口扉の開閉制御装置が、QRコード読み取りに応じて出入り口扉の開閉を制御するソフトウェアを自体内蔵して運営することによって追加的な管理/運営サーバを具備せず、それによってより費用経済的な方式で出入り口扉の開閉制御サービスを使用者に提供することができる。
【0022】
また、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置及びシステムによれば、商業用建築物内の各店舗に配置されたQRコード発行機を介してトイレ出入り認証のためのQRコード用紙を出力し、これを利用して店舗の顧客がトイレを利用するようにすることで、別途のアプリケーションおよび使用者端末を追加で活用する必要がなく、商業用建築物内のトイレにより容易に適用されるようにする。
【0023】
また、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置及びシステムによれば、発行されるQRコードに出入り口扉の開閉制御装置の固有コードを含めるか、又は発行されるQRコードの有効時間内の使用回数を制限することにより、提供されるQRコードが他人によって、または他の目的で誤用されることを防止することができる。
【0024】
本発明の詳細な説明で引用される図面をより十分に理解するために、各図面の簡単な説明が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1a】一般的な商業用建築物内のトイレの動作方式を説明するための例示図である。
図1b】一般的な商業用建築物内のトイレの動作方式を説明するための例示図である。
図2a】本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御システム(1000)のブロック図である。
図2b】本発明の他の実施形態による出入り口扉の開閉制御システム(1000)のブロック図である。
図3a】本発明の一実施形態によるQRコード認証の有無に基づいて出入り口扉の開閉を制御する実施形態を説明するための概念図である。
図3b】本発明の一実施形態によるQRコード認証の有無に基づいて出入り口扉の開閉を制御する実施形態を説明するための概念図である。
図3c】本発明の一実施形態によるQRコード認証の有無に基づいて出入り口扉の開閉を制御する実施形態を説明するための概念図である。
図4】本発明の一実施形態によるQRコード用紙を活用したQRコード認証ベースで、トイレ出入り制御を説明するための概略図である。
図5】本発明の一実施形態によるQRコード(30)の詳細構成を説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明による実施形態を添付された図面を参照して説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するにあたって、同一の構成要素については、たとえ他の図面上に表示されても可能な限り同一の符号を有するようにしている。また、本発明の実施形態を説明するにあたって、関連する公知の構成または機能に対する具体的な説明が本発明の実施形態に対する理解を妨害すると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。さらに、以下で本発明の実施形態を説明するが、本発明の技術的思想はこれに限定または制限されず、当業者によって変更されて多様に実施される。
【0027】
明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結」されているとする場合、これは「直接的に連結」されている場合だけでなく、その中間に他の素子を挟んで「間接的に連結」されている場合も含む。明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」と言うとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。また、本発明の実施形態の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。この用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によって当該構成要素の本質や順番、または順序などが限定されない。
【0028】
図2aは、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御システム(1000)のブロック図である。 図2aに示すように、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御システム(1000)は、出入り口扉の開閉制御装置(100)、QRコード発行機(200)、出入り口扉(300)などで構成することができる。
【0029】
参考までに、以下の本明細書では、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)及び出入り口扉の開閉制御システム(1000)が適用される施設物として、売り場、飲食店等が入店する商業用建築物内に設置される男性用トイレ及び女性用トイレを例示的に記述しているが、特定の性別の使用者のみ出入りが許容され、他の性別の使用者の出入りが厳しく禁止される商業用建築物内の他の施設、例えば授乳室、女性用更衣室などの他の施設にも、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)及び出入り口扉の開閉制御システム(1000)が同一または実質的に同一に適用できることは明白である。
【0030】
また、本発明による出入り口扉の開閉制御装置(100)及び出入り口扉の開閉制御システム(1000)は、売り場、飲食店などの店舗が入店し、顧客のみに制限的にトイレ利用を許容する商業用建築物のトイレにより適合的に適用することができ、特に商業用建築物に入店している各店舗ごとに利用できるトイレが制限的に指定(例えば、各店舗に1つのトイレのみ使用できるように指定)されている商業用建築物環境にもっと適合している。
【0031】
出入り口扉の開閉制御装置(100)は、商業用建築物内に設置される男性用トイレ又は女性用トイレの出入り口扉(300)に配置されるか、または出入り口扉(300)に隣接して配置され、QRコードの認証結果に応じて出入り口扉(300)の開閉を制御することができる。例えば、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)は、デジタル方式でIP(internet protocol、インターネットプロトコル)アドレスを有し、常時電源またはバッテリ電源を用いて動作することができ、停電時に非常作動のために非常電源用充電式バッテリーを備えることもできる。
【0032】
また、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)は、使用者の便利な使用のために出入り口扉(300)に対して適切な位置に配置することができ、例えば、成人の胸の高さの程度に配置することができる。子供の使用のために出入り口扉の開閉制御装置(100)の下側の地面に階段を追加で配置することができる。または、本発明のさらなる実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)は、レールなどの摺動手段に結合されて上下方向に摺動可能に設置することができ、出入り口扉(300)に接近する使用者が成人であるか、または子供であるかを感知することで、その結果によって上下方向に摺動することで自動にその高さが調節されるように具現することもできる。
【0033】
出入り口扉の開閉制御装置(100)は、出入り口扉(300)と機械的に結合されるか(以下図3a参照)、または無線通信可能に(例えば、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)で接続、以下図3bおよび図3c参照)結合されることが可能で、後者の場合、出入り口扉(300)との無線通信のために、出入り口扉の開閉制御装置(100)には、ブルートゥースチップなどの無線通信モジュールをさらに備えることができる。
【0034】
また、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)が出入り口扉(300)の開閉制御のために使用するQRコードは、QRコード用紙(240、以下の図3図4参照)として具現されることを特徴とするが、ここで、QRコード用紙(240)は、商業用建築物内の店舗にそれぞれ備えられるQRコード発行機(200)の出力モジュール(220)によって出力することができる。
【0035】
したがって、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)は、トイレ使用者が所持しているQRコード用紙(240)に出力されたQRコードをスキャンし、その読み取りの結果に基づいて出入り口扉(300)の開閉を制御することができる。参考までに、QRコードの認証の有無に応じて出入り口扉(300)を開放または閉鎖する具体的な動作、手続きなどについては、以下でより詳細に記述することにする。
【0036】
また、図2aに示すように、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)は、メインボディ(110)、ディスプレイ(120)、QRコードスキャナ(130)、コントローラ(140)などで構成することができる。参考までに、図2aに示す出入り口扉の開閉制御装置(100)のエレメント(110、120、130、140)は、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)の機能、動作などを説明するための例示的なエレメントにすぎず、したがって追加のエレメント(例えば、電源部、通信部、アラーム部、モニタリング部など)をさらに備えることができることは明白である。
【0037】
メインボディ(110)は、出入り口扉の開閉制御装置(100)の本体を構成し、出入り口扉(300)の少なくとも一部領域に付着するか、または出入り口扉(300)に隣接して付着することができる。また、メインボディ(110)は、金属または合成樹脂で製造でき、改善された可視効果のために露出表面が所定のカラーを有するように具現でき、その形状は、図2aに例示的に図示されるように、長方形の形状であり得るが、これに限定されない。
【0038】
また、図2aに例示的に示されるように、メインボディ(110)の露出表面には、ディスプレイ(120)、QRコードスキャナ(130)などが埋め込まれたり、または具現されたりすることができ、コントローラ(150)は、メインバディ(110)の内部にプログラム可能に埋め込む(embedded)ことができ、駆動モータ(図示せず)は出入り口壁の内側空間に配置するか、またはトイレ内部空間に配置することができる。
【0039】
ディスプレイ(120)は、出入り口扉の開閉制御装置(100)の上部領域に配置することができ、コントローラ(140)で読み取られたQRコードに基づいて決定される出入り口扉(300)の開放可否に関する情報、QRコード認識失敗に関する情報、QRコードの有効時間超過に関する情報、出入り口扉の開閉制御装置(100)の状態情報、ドアロックブルートゥース設定のためのUI、QRコード有効時間設定のためのUIなどを表示することができる。
【0040】
例えば、コントローラ(140)がQRコードを判別した結果に応じて、「出入り承認」「出入り拒否」などの情報をディスプレイ(120)に表示することができ、機器異常または性別判断不可の場合には「認識失敗」などの情報をディスプレイ(120)に表示することができ、QRコードの使用可能時間を超えた場合には、「使用時間超過」などの情報をディスプレイ(120)に表示することができる。ここで、ディスプレイ(120)を介して表示される情報は国文で表現することができるが、本発明のさらなる実施形態によれば、商業用建築物内の店舗に訪問した外国人の便宜のために、ディスプレイ(120)を通じて表示される情報が国文と英語を併記して提供することができる。
【0041】
また、ディスプレイ(120)はタッチ式(touch-sensitive)ディスプレイとして具現することができ、それによって建築物管理者は出入り口扉(300)とのブルートゥース通信設定、QRコードの有効時間(例えば、3分など)設定などをディスプレイ(120)をタッチすることによって容易に制御することができる。
【0042】
また、本発明の追加の実施形態によれば、ディスプレイ(120)にQRコードの判別結果が表示される時間以外の残りの時間には、使用者の興味を引き起こしたり情報を提供したりすることができる様々なコンテンツ(例えば、建築物/商店広報画像など)がディスプレイ(120)に再生されるように具現されることもあり、このようなコンテンツは出入り口扉の開閉制御装置(100)に追加で備えられて内蔵されるメモリ(図示せず)に予め記憶することができ、定期的に更新することもできる。
【0043】
参考までに、ディスプレイ(120)は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(Thin Film Transistor-Liquid Crystal Display、TFT LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)、フレキシブルディスプレイ (Flexible Display)、三次元ディスプレイ(3D Display)などで具現することができるが、これらに限定されない。
【0044】
QRコードスキャナ(130)は、トイレを使用したい使用者が所持しているQRコード用紙(240)に出力されたQRコードをスキャンするように構成することができる。 本発明では、QRコード認証に基づいて男性用トイレまたは女性用トイレの出入り口扉の開閉を制御することを特徴とするが、より具体的には男性の場合はQRコード認証を通じて男性であると認証され、固有コードが一致し、有効使用時間条件を満たす場合にのみ男性用トイレの出入り口扉(300)が開放され、同様に女性の場合は、QRコード認証を通じて女性であると認証され、固有コードが一致し、有効使用時間条件を満たす場合にのみ女性用トイレの出入り口扉(300)が開放される。
【0045】
したがって、商業用建築物内の店舗に訪問した女性客は、商業用建築物内の女性用トイレを利用したいときに店員を通じて女性用のQRコード用紙(240)を発行することができ、発行されたQRコード用紙を出入り口扉の開閉制御装置(100)に備えられたQRコードスキャナ(130)にスキャンするだけで、より容易に、そして心理的により安全に、商業用建築物内の女性用トイレを利用することが可能である。
【0046】
参考までに、各店舗に配置されたQRコード発行機(200)を介して発行されるQRコードは、セキュリティ強化のために、そして悪用防止のために複数のコードを含むことができ、ここで複数のコードは固有コード、性別コード、および日付/時間情報コードで構成することができるが、QRコードの具体的な構成については、以下の図5で詳細に説明する。
【0047】
コントローラ(140)は、出入り口扉の開閉制御装置(100)のメインボディ(110)の内側にプログラム可能に組み込まれることができ、例えば、プロセッサ(processor)、マイクロプロセッサ(micro-processor)、マイクロコントローラ(micro-controller)などで具現することもできる。コントローラ(140)は、QRコードスキャナ(130)によってスキャンされるQRコードの読み取り結果に基づいて出入り口扉の開閉制御信号を生成し、生成された出入り口扉の開閉制御信号に基づいて出入り口扉(300)の開閉を制御することができる。
【0048】
より具体的には、コントローラ(150)は、(i)コントローラ(140)と電子的に連結され、出入り口扉(300)と機械的に連結されるドア駆動モータを介して出入り口扉(300)の開閉を制御することができ(例えば、図3aの場合)、(ii)ドアロックで具現される出入り口扉(300)と近距離無線通信(例えば、ブルートゥース)で連結され、出入り口扉(300)に出入り口扉の開閉制御信号を送信することによって、ドアロックの開閉を制御することもできる(例えば、図3b及び図3cの場合)。
【0049】
また、コントローラ(140)は、QRコード発行機(200)によって発行されて店舗の顧客に提供されたQRコードの用紙(240)のQRコードに含まれる情報を識別し、当該QRコードが当該店舗と関連する出入り口扉の開閉制御装置(100)の固有コードを含むQRコードかどうか、QRコードに含まれた性別情報が男性なのか、または女性なのか、QRコードに含まれる日付/時間情報に基づいて有効使用時間(例えば、3分)を満足しているかどうかなどを判別し、その判別結果を出入り口扉の開閉制御信号として生成し、出入り口扉(300)の開閉を制御することができる。
【0050】
例えば、商業用建築物内の各店舗には、利用可能なトイレを制限的に指定することができるが、特定の店舗に配置されたQRコード発行機(200)によって発行されるQRコードには、当該店舗で利用可能なトイレ(例えば、店舗と最も隣接しているトイレ、または店舗と同じ階に位置するトイレなど)に設置された出入り口扉の開閉制御装置(100)の固有コードを含むことができる。したがって、QRコード用紙(240)のQRコードに含まれる固有コードを検出した結果、出入り口扉の開閉制御装置(100)の固有コードと一致しない場合(例えば、訪問した店舗に指定されたトイレではなく他のトイレを使用しようとする場合など)、コントローラ(140)は出入り口扉(300)の開放を許容しない出入り口扉の開閉制御信号を生成することができる。
【0051】
ここで、スキャンされたQRコードを読み取る動作、読み取られた結果に基づいて出入り口扉(300)の開閉を制御する動作などを含む一連の動作をソフトウェアとしてプログラミングし、コントローラ(140)に搭載することができ、これによって、コントローラ(140)は、商業用建築物内の男性用トイレまたは女性用トイレの出入り口扉の開閉制御のための手続きを自動的に実行するように具現することができ、したがって出入り口扉の開閉制御装置(100)を遠隔で制御および管理するための管理/運営サーバ、そしてトイレ出入りのためのスマートフォンアプリケーションなどを別途に設ける必要がないため、一般的な商業用建築物のトイレにより容易に適用できるという利点がある。
【0052】
これに関連して、本発明のさらなる実施形態によれば、コントローラ(140)は、QRコードに対して出入り口扉(300)の開放を許容する出入り口扉の開閉制御信号を1回だけ生成するように追加で構成することができる。
【0053】
より具体的には、女性使用者がQRコード用紙(240)を活用して女性用トイレを利用した後にQRコード用紙(240)をきちんと廃棄しない場合に、当該QRコード用紙(240)を男性が拾得することにより、犯罪に悪用される問題が発生する可能性がある。この問題を事前に防止するために、本発明のさらなる実施形態によれば、コントローラ(140)は、既にスキャンが完了され、出入り口扉(300)の開放を可能にしたQRコードが後で再スキャンされる場合、3つの条件、すなわち(i)固有コードの条件、(ii)性別条件、および(iii)有効使用時間条件を全て満たしていても、当該QRコードに対しては再び出入り口扉(300)の開放を許容しないことができる。
【0054】
QRコード発行機(200)は、商業用建築物内のトイレを使用するためのQRコード用紙(240)を出力することができる。 より具体的には、本発明の一実施形態によるQRコード発行機(200)は、図2aに示すように、ディスプレイ(210)と出力モジュール(220)で構成することができる。参考までに、本明細書では、QRコード発行機(200)が別々の独立した装置として具現されて各店舗に配置されることと記述するが、本発明のさらなる実施形態によれば、QRコード発行機(200)はPOS(Point of Sales)装置に一体化されて具現されることによって、QRコード用紙(240)の出力のための装置コストと空間を最小化することもできる。
【0055】
さらに、本発明の一実施形態によるQRコード発行機(200)は、ロック機能(例えば、パスワードロックなど)を追加で設定することができ、認証された使用者(すなわち、店舗管理者、店員など)だけが所定の認証手続きを経てトイレを使用するためのQRコード用紙(240)を出力できるようにすることができる。それによって、店員が不在する間に、または店員が他の業務に集中している時に、男性顧客がQRコード発行機(200)を無断で使用して女性用QRコード用紙を出力および所持することにより、女性用QRコード用紙を犯罪に悪用することを事前に遮断することができる。
【0056】
本発明の一実施形態によるQRコード発行機(200)は、商業用建築物内の店舗にそれぞれ配置することができ、店員は、店舗を訪れた顧客がトイレを使用したい場合にQRコード発行機(200)を活用して該当するトイレの出入り口扉(300)を開放できるQRコードが印刷されたQRコード用紙(240)を出力して顧客に提供することができる。
【0057】
このとき、ディスプレイ(210)を介してトイレ使用者の性別を選択することができるインターフェースが提供され(例えば、タッチ方式の「男」アイコンまたは「女」アイコン、以下図4参照)、店員は当該顧客の性別に該当するアイコンをタッチすることでQRコード用紙(240)の発行を要請し、それに応じてQRコード発行機(200)の出力モジュール(220)を介して性別コードを含むQRコード用紙(240)が出力される。
【0058】
また、ディスプレイ(210)において性別選択アイコン以外の領域には、所定のコンテンツ(例えば、当該店舗の広報動画など)を表示することができ、このようなコンテンツ保存のためにQRコード発行機(200)にメモリ( 図示せず)を追加で具備することもできる。参考までに、ディスプレイ(210)は、液晶ディスプレイ、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード、フレキシブルディスプレイ、三次元ディスプレイなどで具現することができるが、これに限定されない。
【0059】
したがって、店員からQRコード用紙(240)を提供された顧客は、当該QRコード用紙(240)を指定されたトイレに配置された出入り口扉の開閉制御装置(100)のQRコードスキャナ(130)にスキャンするだけで、容易かつ安全に商業物内のトイレを利用することができる。
【0060】
これと関連して、本発明の他の実施形態によれば、QRコード発行機(200)から発行されたQRコードが用紙として出力されることに代わって、発行されたQRコードを顧客の使用者端末(400)に提供することができるが、このようなシステムも図2bに例示的に図示される。
【0061】
図2bに示すように、本発明の他の実施形態による出入り口扉の開閉制御システム(1000)のQRコード発行機(200)は、出力モジュール(220)に代わって送信モジュール(230)を含むことができる。したがって、店員がディスプレイ(210)を介して表示される性別選択アイコンのうち、訪問客の性別に該当するアイコンをタッチしてQRコードの生成要請が受信されると、QRコード発行機(200)でQRコードが発行され、発行されたQRコードは、送信モジュール(230)を介して当該顧客の使用者端末(400)に送信することができる。
【0062】
したがって、QRコード発行機(200)からQRコードを使用者端末(400)に受信した顧客は、使用者端末(400)に表示されるQRコードを指定されたトイレに配置される出入り口扉の開閉制御装置(100)のQRコードスキャナ(130)にスキャンするだけで、容易かつ安全に商業用建築物内のトイレを使用することができる。
【0063】
参考までに、発行されたQRコードを使用者端末(400)に送信できるようにするために、顧客の電話番号を入力するインターフェース(例えば、タッチ式数字キーパッドなど)をディスプレイ(210)にさらに備えることができ、発行されたQRコードは、SNS(social network service)メッセンジャーのタイプで、またはSMS(short message service)/MMS(multi-media message service)メッセージのタイプで使用者端末(400)に送信することができ、または店舗に備えられたQRコード発行機(200)と連動するNFC通信装置をさらに備え、使用者が本人の端末装置をNFC通信装置に近づけると、使用者の端末装置にQRコードが伝送されるようにすることもできるが、これに限定されるものではない。
【0064】
参考までに、使用者端末(400)は、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル端末、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、アクセス端末、端末、無線通信デバイス、使用者エージェント、使用者デバイス、または使用者機器(UE)と呼ばれることもできる。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線接続能力を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、または無線モデムに接続される他のプロセッシングデバイスであり得る。
【0065】
図3a乃至図3cは、本発明の一実施形態によるQRコード認証の有無に基づいて出入り口扉(300)の開閉を制御する実施形態を説明するための概念図である。使用者は、商業用建築物内の各店舗に配置されたQRコード発行機(200)を介して商業用建築物内のトイレを開放するためのQRコード用紙(240)を発行することができ、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)のQRコードスキャナ(130)に発行されたQRコード用紙(240)に出力されたQRコードをスキャンすることにより、トイレの出入り口扉の開放を要請することができる。
【0066】
コントローラ(140)は、搭載されたソフトウェア(プログラム)に従ってスキャンされたQRコードを読み取り、読み取られたQRコードに基づいて出入り口扉の開閉制御信号を生成することができるが、図3aの(a)のようにQRコードの認証が失敗する場合、出入り口扉(300)の開放が許容されない反面、図3a(b)のようにQRコードの認証が成功した場合、ドア駆動モータを活性化することにより出入り口扉(300)の開放を許容することができる。
【0067】
または、コントローラ(140)は、内部に搭載されたソフトウェア(プログラム)に従ってスキャンされたQRコードを読み取り、読み取られたQRコードに基づいて出入り口扉の開閉制御信号を生成することができるが、図3bの(a)のように QRコードの認証が失敗した場合、出入り口扉(300)の開放が許容されない反面、図3bの(b)のようにQRコードの認証が成功した場合、ドアロックとして具現される出入り口扉(300)に対してブルートゥースベースで開放を許容することができる。
【0068】
QRコードの認証が失敗した場合は、例えば、スキャンされたQRコードに含まれる固有コードが当該出入り口扉の開閉制御装置(100)の固有コードと一致しない場合、出入り口扉の開閉制御装置(100)が設置されたトイレの性別情報とQRコードの性別情報が一致しない場合(例えば、女性用トイレに設置された出入り口扉の開閉制御装置(100)のQRコードスキャナ(130)によってスキャンされたQRコードの性別コードが男性の場合など)、QRコードの有効使用時間が経過した場合、QRコードが既にスキャンを完了したQRコードである場合など多様である。
【0069】
ここで、QRコード読み取りによる結果情報はディスプレイ(120)を介して使用者に表示することができるが、(i)QRコードの判別情報が出入り口扉の開放条件に符合する場合は「出入り承認」などの文句をディスプレイ(120)に表示することができ、(ii)QRコードの判別情報が出入り口扉の開放条件に符合しない場合は「出入り拒否」などの文句をディスプレイ(120)に表示することができ、(iii)QRコードの判別情報が識別不可能な場合は「認識失敗」などの文句をディスプレイ(120)に表示することができ、(iv)QRコードの判別情報が設定された利用時間を超えた場合は「使用可能時間超過」などの文句をディスプレイ(120)に表示することができ、(v)QRコードが既にスキャンされたQRコードに該当する場合は「使用完了QRコード」などの文句をディスプレイ(120)に表示することができる。
【0070】
すなわち、本発明によるコントローラ(140)は、下記の条件が全て満たされる場合のみ、すなわち(i)QRコードの固有コードが出入り口扉の開閉制御装置(100)の固有コードと一致し、(ii)QRコードの性別コードが該当出入り口扉の開閉制御装置(100)の性別情報と一致し、(iii)QRコードの日付/時間情報コードから有効使用時間以内にQRコードがスキャンされる場合にのみ、出入り口扉(300)の開放を許容する出入り口扉の開閉制御信号を生成することができ、追加で各QRコードに対して出入り口扉(300)の開放を許容する出入り口扉の開閉制御信号を1回だけ生成することは既に記述した通りである。
【0071】
このように、QRコード読み取りによる結果がテキストとして視覚的に使用者に見える実施形態に、追加的または対案的に、本発明の他の実施形態によれば出入り口扉の開閉制御装置(100)は、スピーカー(図示せず)をさらに具備することができ、スピーカーを介して「出入り承認」、「出入り拒否」、「認識失敗」、「使用可能時間超過」、「使用完了QRコード」などの案内が音声で表出することができ、またはディスプレイ(120)を介したテキスト表示とスピーカーを介した音声出力が同時に具現することもできる。
【0072】
参考までに、図3aでは、出入り口扉(300)がスライド方式で開閉される構成を示し、図3bおよび図3cでは、出入り口扉(300)が開閉方式で開閉される構成を示しているが、これは本発明の理解を容易にするための一例にすぎず、したがって、任意の構成を有する出入り口扉(300)に本発明による実施形態が適用されることは明らかである。
【0073】
このように、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)は、スキャンされたQRコードを読み取る動作、読み出された結果に基づいて出入り口扉(300)の開閉を制御する動作などを含む一連の動作が、ソフトウェアとしてプログラミングされてコントローラ(140)に搭載されるため、別途の追加的な管理/運用サーバを設ける必要がなく、したがってシステム構築のための費用を大幅に削減できるだけでなく、男性用または女性用トイレに配置される出入り口扉の開閉制御装置(100)、ドアロックなどを新設または交換するだけで、ほとんどの商業用建築物に本QRコードベースの出入り口扉の開閉制御サービスを容易に適用することができる。
【0074】
図3aおよび図3bの実施形態では、男性用トイレと女性用トイレにそれぞれ出入り口扉の開閉制御装置(100)が設けられて運営される構成を例示的に示すが、本発明のさらなる実施形態によれば、単一の出入り口扉の開閉制御装置(100)は、男性用トイレと女性用トイレの出入り口扉の制御を同時に具現することができ、このような構成が図3cに例示的に示される。
【0075】
図3cに示すように、男性用トイレと女性用トイレとが互いに隣接して配置される環境において、男性用トイレの出入り口扉(300)と女性用トイレの出入り口扉(300)とのほぼ中間位置に出入り口扉の開閉制御装置(100)を配置することができ、出入り口扉の開閉制御装置(100)は、ドアロックで具現される2つの出入り口扉(300)と同時にブルートゥース通信ベースで結合することができる。
【0076】
例えば、商業用建築物内の店舗を訪れた男性使用者が、店内のQRコード発行機(200)を介して発行された男性用QRコード用紙(240)を受け取り、トイレを利用するために出入り口扉の開閉制御装置(100)のQRコードスキャナ(130)に該当QRコード用紙(240)をスキャンすると、コントローラ(140)は、性別コードが一致しない女性用トイレにはQRコード認証失敗と判断し、出入り口扉(300)を開放しない出入り口扉の開閉制御信号を送信すると同時に(図3cの左側)、性別コードが一致し、固有コードが一致し、有効使用時間の条件を満たせば、QRコード認証成功と判断して男性用トイレに出入り口扉(300)を開放する出入り口扉の開閉制御信号を送信することができる(図3cの右側)。
【0077】
このように、本発明のさらなる実施形態によれば、単一の出入り口扉の開閉制御装置(100)を活用して商業用建築物内に隣接して配置された男性用トイレと女性用トイレを同時に制御することにより、QRコード認証ベースのトイレ出入り口扉の開閉制御サービスを構築するための費用をさらに削減することができる。
【0078】
参考までに、セキュリティを強化するために、そして悪用防止のために本発明の一実施形態によるQRコードは多様なコード情報を含むことができるが、そのようなQRコード(30)の詳細な構成については以下の図5に再び記述することにする。
【0079】
図4は、本発明の一実施形態によるQRコード用紙を利活用したQRコード認証ベースのトイレ出入り制御を説明するための概略図である。
【0080】
まず、商業用建築物内の店舗を訪れた顧客は、店員にトイレの使用を要請し、店員はそれに応答してトイレを使用するためのQRコード用紙(240)を発行することができる。このために、店員は顧客の外見、声などから当該顧客の性別を判別した後、QRコード発行機(200)のディスプレイ(210)に表示される性別表示アイコンの中から該当する性別のアイコンをクリック(又はタッチ)することによって、出力モジュール(220)を介してQRコード用紙(240)を出力することができる。
【0081】
ここで、本発明のさらなる実施形態によれば、ディスプレイ(210)にQRコードの有効使用時間を入力するためのインターフェースを追加で備えることができ、QRコード用紙(240)の出力時にQRコードの有効使用時間を店員が設定することができるが、ただ、設定された有効使用時間が所定の最大時間(例えば、10分)を超えないようにQRコード発行機(200)を具現することができる。
【0082】
図4に示すように、店舗顧客が女性であると仮定すると、店員はディスプレイ(210)の女性アイコンをクリックすることによって女性用トイレを使用するためのQRコード用紙(240)を出力して顧客に提供し、QRコード用紙(240)を受け取った顧客は指定トイレに設置された出入り口扉の開閉制御装置(100)のQRコードスキャナ(130)にQRコード用紙(240)をスキャンすることにより、容易かつ安全に出入り口扉(300)を開放して女性用トイレを利用することができる。
【0083】
女性用トイレに設置される出入り口扉の開閉制御装置(100)のコントローラ(140)は、(i)QRコードの固有コードが出入り口扉の開閉制御装置(100)の固有コードと一致し(すなわち、訪問店に指定されたトイレに該当し)、(ii)QRコードの性別コードが女性(F)であり、(iii)QRコードの日付/時間情報コードからQRコードのスキャンが有効時間(例えば、3分)以内に行われ、(iv)当該QRコードが以前に使用されたことのない新規QRコードであれば、出入り口扉(300)の開放を許容する出入り口扉の開閉制御信号を生成および出力して出入り口扉(300)を開放することができる。
【0084】
図5に示すように、本発明の一実施形態によるQRコード(30)は、固有コード(31)、性別コード(32)、および日付/時間情報コード(33)で構成することができる。
【0085】
QRコード(30)に含まれる複数のコードのうち、固有コード(31)は、商業用建築物内のトイレに配置された出入り口扉の開閉制御装置(100)の固有コードに該当することができる。商業用建築物内に複数のトイレが設置される場合、各トイレの出入り口扉の開閉制御装置(100)に割り当てられる固有コードは互いに異なることがあり、例えば、出入り口扉の開閉制御装置(100)のIPに連関されることもある。
【0086】
一般に、特定の店舗の店員や顧客が利用できるトイレは、その数が制限され(例えば、男性用トイレおよび女性用トイレが各1つ)、例えば指定されたトイレは、当該店舗に最も隣接するトイレであり得、QRコード(30)に出入り口扉の開閉制御装置(100)の固有コード(31)を含めることにより、店舗訪問客が指定されたトイレ以外の他のトイレを使用することを効果的に遮断することができる。
【0087】
また、QRコード(30)に含まれる複数のコードのうち、性別コード(32)は、QRコード用紙(240)が発行された使用者の性別を表示するコード(例えば、男性の場合「M」、女性の場合は「F」)であり得る。したがって、コントローラ(140)は、QRコードスキャナ(130)によってスキャンされたQRコードにこのような性別コードが不在する場合や性別コードが具備されるとしても、当該性別が出入り口扉の開閉制御装置(100)が設置されるトイレの利用可能な性別と一致しない場合には出入り口扉(300)の開放を許容しないことができる。
【0088】
また、QRコード(30)に含まれる複数のコードのうち、日付/時間情報コード(33)は、発行されたQRコードの利用可能な有効時間判別のために利用することができる。例えば、図5に例示されたQRコードは、「2020.08.01 PM2:34:56」の日付/時間情報コード(33)を有することにより、当該QRコードが2020年8月1日午後2時34分56秒で発行されたという情報を示すことができる。
【0089】
参考までに、出入り口扉の開閉制御装置(100)に通信機能が備えられていない場合に、出入り口扉の開閉制御装置(100)とQRコード発行機(200)との間の時間誤差を管理者が調整することができ、または出入り口扉の開閉制御装置(100)とQRコード発行機(200)にワイファイ(Wi-Fi)通信機能をさらに備え、2つの装置(100、200)を互いにペアリングすることで時間を同期することができ、それに応じてトイレ現場に配置された出入り口扉の開閉制御装置(100)と店舗内に配置されたQRコード発行機(200)との間の時間差による使用者の不快感を事前に予防することができる。
【0090】
建築物管理者は、出入り口扉の開閉制御装置(100)のディスプレイ(120)を介してQRコードの有効使用時間を設定することができ、またはQRコード用紙(240)の発行時に発行者(例えば、店員等)がQRコードの有効使用時間を設定することができるが(この場合、出力されるQRコード用紙(240)に有効使用時間に関する情報を追加で出力することもできる)、両方の場合に設定される有効使用時間は所定の最大時間(例えば、10分)を超えることができないように具現することができる。
【0091】
コントローラ(140)は、日付/時間情報コード(33)に含まれるQRコード(30)の発行日付及び時間情報に基づいて、予め設定された有効時間(例えば、3分など)以内にスキャンが試みられる場合にのみ商業用建築物内のトイレの出入り口扉の開閉制御が実行されるようにすることができる。
【0092】
ここで、図5に示すように、本発明の一実施形態によるQRコード(30)は、個人情報として性別情報のみを含むため、個人情報提供及び流出に対する使用者の拒否感を最小化することができ、QRコード用紙(240)に出力されるQRコードをQRコード発行機(200)で暗号化し、出入り口扉の開閉制御装置(100)に搭載されたソフトウェアを介して復号化を行うと、QRコードのハッキング等を防止することにより、不正な方法でQRコードを盗用することを防止し、セキュリティをより強化することができる。
【0093】
上述したように、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置及びシステムによれば、QRコードベースの認証方式を活用して当該性別の使用者に対してのみ男性用トイレ又は女性用トイレの出入り口扉が開閉されるようにして、商業用建築物内のトイレを利用する店舗の顧客、特に女性たちの不安感を解消することができる。
【0094】
また、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置及びシステムによれば、商業用建築物内のトイレに設置される出入り口扉の開閉制御装置が、QRコードの読み取りに応じて出入り口扉の開閉を制御するソフトウェアを自体内蔵して運営することで追加的な管理/運営サーバを備えておらず、したがって、より費用経済的な方式で出入り口扉の開閉制御サービスを使用者に提供することができる。
【0095】
また、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置及びシステムによれば、商業用建築物内の各店舗に配置されたQRコード発行機を介してトイレ出入り認証のためのQRコード用紙を出力し、これを利用して店舗の顧客がトイレを利用するようにすることで、別途のアプリケーション及び使用者端末をさらに活用する必要がなく、商業用建築物内のトイレにより容易に適用できるようにする。
【0096】
また、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置及びシステムによれば、発行されるQRコードに出入り口扉の開閉制御装置の固有コードを含ませるか、または発行されるQRコードの使用回数を制限することにより、提供されるQRコードが他人によってまたは他の目的で誤用されるのを防止することができる。
【0097】
以上のように、図面及び明細書で最適実施形態が開示された。ここで特定の用語が使用されたが、これは単に本発明を説明するための目的で使用されたものであり、意味限定または特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために使用されたものではない。したがって、当技術分野の通常の知識を有する者であれば、これから様々な変形および均等な他の実施形態が可能である。したがって、本発明の真の技術的保護の範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。

図1a
図1b
図2a
図2b
図3a
図3b
図3c
図4
図5