(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-27
(45)【発行日】2024-12-05
(54)【発明の名称】コンテナの自動ロック装置
(51)【国際特許分類】
B60P 7/13 20060101AFI20241128BHJP
B65D 90/00 20060101ALI20241128BHJP
【FI】
B60P7/13
B65D90/00 E
(21)【出願番号】P 2023531625
(86)(22)【出願日】2021-10-27
(86)【国際出願番号】 KR2021015182
(87)【国際公開番号】W WO2022114547
(87)【国際公開日】2022-06-02
【審査請求日】2023-05-23
(31)【優先権主張番号】10-2020-0160410
(32)【優先日】2020-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523192185
【氏名又は名称】イ,チョル ホ
【氏名又は名称原語表記】LEE, Cheol Ho
【住所又は居所原語表記】403ho 902dong, 15, Boram-ro, Sejong-si, 30098, Republic of Korea
(73)【特許権者】
【識別番号】523192196
【氏名又は名称】キム,ヨン ラク
【氏名又は名称原語表記】KIM, Yong Rak
【住所又は居所原語表記】18, Bangujeong 20-gil, Jung-gu, Ulsan, 44498, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】イ,チョル ホ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨン ラク
【審査官】塚本 英隆
(56)【参考文献】
【文献】特表2003-521408(JP,A)
【文献】実開平05-022897(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60P 7/13
B65D 90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トレーラーや鉄道車両に積載されたコンテナについてロック及びロック解除を行うコンテナの自動ロック装置であって、
円筒状の壁体が、
周方向に沿った複数の箇所で湾曲状に
内向に陥没するように折曲げ
られて形成された筒状のハウジング部(10)と、
前記ハウジング部(10)の上部に設置された上板部(20)と、
前記ハウジング部(10)の下部に設置された下板部(30)と、
前記ハウジング部(10)の内部に、昇降するように設置された昇降部(40)と、
前記昇降部(40)の内部に、一緒に昇降するように設置され、コンテナについてロック及びロック解除を行うべく左右の方向へと回転するように設置されたロック部(50)と、
前記下板部(30)の中央に立設されるとともに、前記ロック部(50)の下部に挿入され、前記ロック部(50)の昇降移動及び回転移動をガイドするガイド部(60)と、
前記下板部(30)と前記昇降部(40)との間に設置され、前記昇降部(40)を上方へと弾性支持する第1弾支部(70)と、
前記ロック部(50)と前記ガイド部(60)との間に設置され、前記ロック部(50)を上方へと弾性支持する第2弾支部(80)とを含み、
前記ハウジング部(10)は、
一つの外側の仮想円筒面に沿って、横断面にてそれぞれ円弧状をなすように延長形成されるとともに、周方向に等間隔に離隔され
る、複数個の
外郭部分と、
前記
外郭部分同士の間に
て、それぞれ前記内向に陥没
することにより形成され
、内側突出面が一つの内側の仮想円筒面に沿って位置する複数個の陥没片と、を含むことを特徴とするコンテナの自動ロック装置。
【請求項2】
前記下板部(30)は、
前記ハウジング部(10)の
内周面に一致する輪郭を有し、前記ハウジング部(10)の下部に
嵌め込まれてカバーリングするように結合される下部カバーと、
前記下部カバーの中央部位に形成され、前記ガイド部(60)が嵌め込まれて固定される固定支持ホール
(32)と、
前記下部カバーの一方に設置され、前記ハウジング部(10)の内部に流入した雨水を排出させる排水ホールと、を含
み、
前記固定支持ホール(32)は、一方端の部位が切り取られた円形状に形成されることを特徴とする請求項1に記載のコンテナの自動ロック装置。
【請求項3】
前記昇降部(40)は、
両端部位に嵌め込み突起が突出形成され、前記ロック部(50)の一方側のまわりを囲むように内部面が陥没形成された第1昇降体
(40a)と、
前記第1昇降体
(40a)に結合されるように両端部位に前記嵌め込み突起が結合される嵌め込み穴が陥没形成され、前記ロック部(50)の他方側のまわりを囲むように内部面が陥没形成された第2昇降体
(40b)と、を含
み、
前記第1昇降体(40a)は、両端部位に第1嵌め込み突起(41a)及び第1結合穴(42a)を有し、
前記第2昇降体(40b)は、両端部位に第2嵌め込み穴(41b)及び第2結合穴(42b)を有し、
前記第1嵌め込み突起(41a)が前記第2嵌め込み穴(41b)に嵌め込まれるとともに、前記第1結合穴(42a)と前記第2結合穴(42b)とを通じて締結固定部材により締結されることを特徴とする請求項1に記載のコンテナの自動ロック装置。
【請求項4】
前記ロック部(50)は、
前記昇降部(40)の内部に結合されて昇降移動する昇降ピンと、
前記昇降ピンの上端に四角コーンの形状で突出形成されたロックヘッドと、
前記昇降ピンの下方側のまわりに突出形成され、前記昇降部(40)の下部面に接触されて支持される掛け止め段部と、
前記昇降ピンの中央部位に上下方向に形成され、前記第2弾支部(80)が設置される弾支ホールと
前記弾支ホールの一方に螺旋形に湾曲形成され、前記ガイド部(60)によってガイドされるガイド穴と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテナの自動ロック装置。
【請求項5】
前記ロックヘッドの隅角部位は、湾曲状に形成されていることを特徴とする請求項
4に記載のコンテナの自動ロック装置。
【請求項6】
前記ロックヘッドの上部には夜光部材が設置されていることを特徴とする請求項5に記載のコンテナの自動ロック装置。
【請求項7】
前記ガイド穴は、前記ロックヘッドを90度以上回転させるべく螺旋形に湾曲形成されていることを特徴とする請求項5に記載のコンテナの自動ロック装置。
【請求項8】
前記ガイド部(60)は、
前記ロック部(50)の下部に挿入されるようにして嵌め込み結合され、前記ロック部(50)の昇降移動をガイドするガイドピンと、
前記ガイドピンの側面の一方に突出形成され、前記ロック部(50)の回転移動をガイドするガイド突起と、
前記ガイドピンの下部に突出形成され、前記下板部(30)に嵌め込み結合されて固定支持される固定突起と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテナの自動ロック装置。
【請求項9】
前記固定突起は、一端側が面接触によって前記下板部(30)に固定支持されるように、切り取り面が一端側に形成されていることを特徴とする請求項
8に記載のコンテナの自動ロック装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテナの自動ロック装置に関するものであり、より詳細には、トレーラーや鉄道車両に積載されたコンテナをロック及びロック解除するコンテナの自動ロック装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、コンテナとは、運搬容器の一種で、陸路輸送または船積み輸送のために作られた大容量の貨物を運ぶことができる一定規格の容器であって、貨物を安全で便利に運送するための積載函のことをいう。また、大量の貨物についての規格化された収容具である。
【0003】
このようなコンテナを、陸上ではコンテナ車両に搭載して運送し、海上の場合にはコンテナを積載するための大型コンテナ船舶を利用して、大量のコンテナを運送している。
【0004】
コンテナは、陸路や鉄道で運ぶための運送手段として、トレーラー(Trailer)及び鉄道車両に利用されるのであるが、特に、このようなトレーラーは、一般的に走行用動力装置や制御装置を持たず、トラクターに組み合わされて編成され引き連れられることとなる。
【0005】
トレーラーは、規格化されたコンテナを搭載することができるように、コンテナの大きさに合うように設計され、また、コンテナに貨物を積載した状態の重量を考慮して設計される。このように設計されたトレーラーは、一つまたは二つのコンテナを搭載するようになるのであるが、運送中に発生する急制動、曲線道路、傾斜道路、その他の突発状況でコンテナがトレーラーから離脱される場合を防止し、また、遊動が発生しないようにするために、トレーラーの上部にコンテナを固定させるロッキング装置が設置される。
【0006】
したがって、トレーラーにはコンテナを固定するためのロックキング装置が具備されているのでありし、ロッキング装置は、トレーラーに一体に結束させ、制度的にロッキングをして運行を行うようにしている。
【0007】
しかし、大部分の運転者は、積載及び荷役を行うごとに、運転者がロッキング装置をいちいちロックし解除しなければならないという不便さ、及び、作業時間が長くかかるという短所があることから、ロック装置をしないで運行をしている場合が頻繁にある。
【0008】
特に、急カーブのような不良な道路にて、ロック装置をしない状態で運行をする場合、トレーラーからコンテナが離脱または墜落するなどの大型事故が誘発されて人命及び財産上の多くの被害をもたらし、運転者自身はもちろんのこと、他人の生命を脅かすなどの深刻な問題が発生している。
【0009】
一般に、各種物流を大量に包装及び運送するために製作されたコンテナと、これを運ぶための専用車両であるトレーラーには、積載されたコンテナを固定するためのロッキング装置が具備されているのであり、このようなロッキング装置の使用は、制度的に義務化されている。
【0010】
すなわち、前記ロックキング装置は、トレーラーとこれに積載されたコンテナとを一体に結束されるようにして、運送途中の安全性をはかる機能を遂行するようになるのであり、このような固定装置は、コンテナの底面の外側端部に沿って、コーナー(隅角)と、長さの中間部とに形成されるようにした、固定ホールと対応して具備されるようにしている。
【0011】
コンテナを固定させるための固定装置について、従前には、車両に積載されるようにした状態で手動操作によって固定されるようにすることが大部分であったが、最近では、コンテナが車両に積載される際に、自動でロック作動が遂行されるようにする自動固定装置が提案されて使われている。
【0012】
一方、このような従来の固定装置は、常に外部に露出されているので、その内部へと、いつも雨水の流入が可能な状態であり、固定装置は、金属で形成されるので、結局、腐食に弱いものでしかない。
【0013】
しかし、従来技術では、作動具の底面がロッカー(錠掛け部)の掛け止め段部と常に面接触された状態で、ロッカーを回転させるようになるので、面同士の間の摩擦力がロッカーの回転に負荷として作用するようになり、特に、一定時期が経過することで作動具の底面とロッカーの掛け止め段部が腐食された状態になれば、作動具の下降によってもロッカーの掛け止め段部との摩擦力がひどくなって、ロッカーを回転させることができない状態になるという問題もあった。
【0014】
また、ロッカーが回転することができなくなれば、結局、作動具も正確な位置まで下降することができない状態になるので、コンテナのロック不良をもたらしたりするのであり、作動具の下降がしばらく止まったと思うと、コンテナの荷重によって急に面同士の間の滑りを起こすことで作動具が瞬間的に下降するようになれば、その下降の衝撃によってロッカーまたはピンが撓むか、または壊れる(broken)、深刻な破損がもたらされるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【文献】大韓民国登録特許第10-0834721号(2008年06月03日)
【文献】大韓民国公開実用第20-2008-0003813号(2008年09月10日)
【文献】大韓民国登録特許第10-1016138号(2011年02月17日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、前記のような従来の問題点を解消するために案出したものであり、ハウジング部と、上板部と、下板部と、昇降部と、ロック部と、ガイド部と、第1弾支部(第1弾性支持部)と、第2弾支部(第2弾性支持部)とを含んでなることで、コンテナを積載または荷役する過程にて、その自重によって自動でロック及びロック解除がされることから、重量が過重なコンテナを、常に安全にロックした状態で運送することが可能であって、ロック部の誤動作や操作不良を防止することができる、コンテナの自動ロック装置を提供することをその目的とする。
【0017】
また、本発明は、ハウジング部に凸部位と凹部位とを交互に連続的に形成することで、昇降部との接触を最小化して、昇降移動を容易にすると同時に、昇降移動の誤動作を最小化することができる、コンテナの自動ロック装置を提供することを、また他(もう一つ)の目的とする。
【0018】
また、本発明は、下板部に固定支持ホールと排水ホールとを形成することで、ガイド部に対する固定支持力を向上させると同時に、ハウジング部の内部に流入された雨水を排水して、雨水による、下板部、昇降部、ロック部、ガイド部、第1弾支部及び第2弾支部の損傷を防止することができるコンテナの自動ロック装置を提供することを、また他の目的とする。
【0019】
また、本発明は、昇降部として、ロック部のまわりを囲むように内部面が陥没形成された第1昇降体と第2昇降体を具備することで、昇降部とロック部との間の結合を容易にすると同時に、昇降部とロック部との間の結合支持力を向上させ、一緒に移動できるように移動性能を向上させて、寿命を延長させることができるコンテナの自動ロック装置を提供することを、また他の目的とする。
【0020】
また、本発明は、ロック部のロックヘッドの隅角部を湾曲形状に形成し、上部に夜光部材を設置することで、コンテナを積載または荷役する際に、隅角部によるロック及びロック解除の誤動作を防止し、夜間作業時における視認性を向上させることができるコンテナの自動ロック装置を提供することを、また他の目的とする。
【0021】
また、本発明は、ロック部のガイド穴における螺旋部位について、ロックヘッドを90度以上回転させるべく螺旋形に湾曲形成することで、ロックヘッドの回転駆動力を向上させると同時に、ロックヘッドの回転移動に対する信頼度を向上させることができる、コンテナの自動ロック装置を提供することをまた他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
前記のような目的を達成するための本発明は、トレーラーや鉄道車両に積載されたコンテナについてロック及びロック解除を行うコンテナの自動ロック装置であって、内部断面が湾曲形状に折曲形成された筒状のハウジング部10と、前記ハウジング部10の上部に設置された上板部20と、前記ハウジング部10の下部に設置された下板部30と、前記ハウジング部10の内部に、昇降するように設置された昇降部40と、前記昇降部40の内部に、一緒に昇降するように設置され、コンテナに対するロック及びロック解除を行うべく左右の方向へと回転するように設置されたロック部50と、前記下板部30の中央に立設(縦方向に設置)されるとともに、前記ロック部50の下部に挿入され、前記ロック部50の昇降移動及び回転移動をガイドするガイド部60と、前記下板部30と前記昇降部40との間に設置され、前記昇降部40を上方へと弾支(弾性的に支持)する第1弾支部70と、前記ロック部50と前記ガイド部60との間に設置され、前記ロック部50を上方へと弾支する第2弾支部80とを含むことを特徴とする。
【0023】
本発明の前記ハウジング部10は、外部のまわりに等間隔に離隔され、外向に突出形成された複数個の突出片と、前記突出片同士の間に延長形成され、内向に陥没形成された複数個の陥没片と、を含むことを特徴とする。
【0024】
本発明の前記下板部30は、前記ハウジング部10の下部にカバーリングされるように結合される下部カバーと、前記下部カバーの中央部位に形成され、前記ガイド部60が嵌め込まれて固定される固定支持ホールと、前記下部カバーの一方側に設置され、前記ハウジング部10の内部に流入した雨水を排出させる排水ホールと、を含むことを特徴とする。
【0025】
本発明の前記昇降部40は、両端の部位に嵌め込み突起が突出形成され、前記ロック部50の一方側のまわりを囲むように内部面が陥没形成された第1昇降体と、前記第1昇降体に結合されるように両端の部位に前記嵌め込み突起が結合される嵌め込み穴が陥没形成され、前記ロック部50の他方側のまわりを囲むように内部面が陥没形成された第2昇降体と、を含むことを特徴とする。
【0026】
本発明の前記ロック部50は、前記昇降部40の内部に結合されて昇降移動する昇降ピンと、前記昇降ピンの上端に四角コーン(四角錐)の形状で突出形成されたロックヘッドと、前記昇降ピンの下方側のまわりに突出形成され、前記昇降部40の下部面に接触されて支持される掛け止め段部と、前記昇降ピンの中央の部位に上下方向に形成され、前記第2弾支部80が設置される弾支ホールと、前記弾支ホールの一方側に螺旋形に湾曲形成され、前記ガイド部60によってガイドされるガイド穴と、を含むことを特徴とする。
【0027】
本発明の前記ロックヘッドの隅角の部位は、湾曲形状に形成されていることを特徴とする。本発明の前記ロックヘッドの上部には夜光部材が設置されていることを特徴とする。本発明の前記ガイド穴は、前記ロックヘッドを90度以上回転させるように螺旋形に湾曲形成されていることを特徴とする。
【0028】
本発明の前記ガイド部60は、前記ロック部50の下部に挿入されるようにして嵌め込み結合され、前記ロック部50の昇降移動をガイドするガイドピンと、前記ガイドピンの側面の一方側に突出形成され、前記ロック部50の回転移動をガイドするガイド突起と、前記ガイドピンの下部に突出形成され、前記下板部30に嵌め込み結合されて固定支持される固定突起と、を含むことを特徴とする。
【0029】
本発明の前記固定突起は、一端側が面接触によって前記下板部30に固定支持されるように、切り取り面が一端側に形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
以上に詳しく見たところのように、本発明は、ハウジング部と上板部と下板部と昇降部とロック部とガイド部と第1弾支部と第2弾支部を含んで形成されることで、コンテナを積載または荷役する過程にて、その自重によって自動でロック及びロック解除がなされて、重量が過重なコンテナをいつも安全にロックした状態で運送可能であり、ロック部の誤動作や操作不良を防止することができるという効果を提供する。
【0031】
また、ハウジング部に、凸部位と凹部位を交互に連続的に形成することで、昇降部との接触を最小化して昇降移動を容易にすると同時に、昇降移動の誤動作を最小化することができるという効果を提供する。
【0032】
また、下板部に、固定支持ホールと排水ホールとを形成することで、ガイド部に対する固定支持力を向上させると同時に、ハウジング部の内部に流入した雨水を排水して、雨水による、下板部と昇降部とロック部とガイド部と第1弾支部と第2弾支部との損傷を防止することができるという効果を提供する。
【0033】
また、昇降部として、ロック部のまわりを囲むように内部面が陥没形成された、第1昇降体と第2昇降体とを具備することで、昇降部とロック部との間の結合を容易にすると同時に、昇降部とロック部との間の結合支持力を向上させ、一緒に移動するように移動性能を向上させて、寿命を延長させることができる効果を提供する。
【0034】
また、ロック部のロックヘッドの隅角部を湾曲形状に形成して、上部に夜光部材を設置することで、コンテナを積載または荷役する際に隅角部によるロック及びロック解除の誤動作を防止し、夜間作業時の視認性を向上させることができるという効果を提供する。
【0035】
また、ロック部のガイド穴の螺旋部位について、ロックヘッドを90度以上回転させるように螺旋形に湾曲形成することで、ロックヘッドの回転駆動力を向上させると同時に、ロックヘッドの回転移動に対する信頼度を向上させることができるという効果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置を示す構成図である。
【
図2】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置を示す分解図である。
【
図3】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のロック状態を示す状態図である。
【
図4】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のハウジング部を示す平面図である。
【
図5】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の下板部を示す平面図である。
【
図6】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の昇降部の第1昇降体を示す正面図である。
【
図7】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の昇降部の第1昇降体を示す平面図である。
【
図8】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の昇降部の第1昇降体を示す側面図である。
【
図9】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の昇降部の第2昇降体を示す正面図である。
【
図10】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の昇降部の第2昇降体を示す上面図である。
【
図11】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の昇降部の第2昇降体を示す側面図である。
【
図12】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のロック部を示す正面図である。
【
図13】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のロック部を示す断面図である。
【
図14】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のロック部を示す側面図である。
【
図15】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のロック部を示す底面図である。
【
図16】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のロック部を示す上面図である。
【
図17】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のガイド部を示す正面図である。
【
図18】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のガイド部を示す側面図である。
【
図19】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のガイド部を示す底面図である。
【
図20】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の他の例を示す構成図である。
【
図21】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の他の例のロック状態を示す状態図である。
【
図22】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の他の例の下板部の固定カバーを示す構成図である。
【
図23】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の他の例の下板部の下板カバーを示す構成図である。
【
図24】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の変形例を示す構成図である。
【
図25】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の変形例の動作状態を示す状態図である。
【
図26】本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の変形例の上板部を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、添付図面を参照して本発明の望ましい一実施例をより詳細に説明する。
【0038】
図1は、本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置を示す構成図であり、
図2は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置を示す分解図であり、
図3は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のロック状態を示す状態図であり、
図4は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のハウジング部を示す平面図であり、
図5は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の下板部を示す平面図であり、
図6は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の昇降部の第1昇降体を示す正面図であり、
図7は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の昇降部の第1昇降体を示す平面図であり、
図8は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の昇降部の第1昇降体を示す側面図であり、
図9は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の昇降部の第2昇降体を示す正面図であり、
図10は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の昇降部の第2昇降体を示す上面図であり、
図11は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の昇降部の第2昇降体を示す側面図であり、
図12は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のロック部を示す正面図であり、
図13は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のロック部を示す断面図であり、
図14は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のロック部を示す側面図であり、
図15は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のロック部を示す底面図であり、
図16は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のロック部を示す上面図であり、
図17は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のガイド部を示す正面図であり、
図18は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のガイド部を示す側面図であり、
図19は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置のガイド部を示す底面図である。
【0039】
図20は、本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の他の例を示す構成図であり、
図21は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の他の例のロック状態を示す状態図であり、
図22は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の他の例の下板部の固定カバーを示す構成図であり、
図23は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の他の例の下板部の下板カバーを示す構成図であり、
図24は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の変形例を示す構成図であり、
図25は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の変形例の動作状態を示す状態図であり、
図26は本発明の一実施例によるコンテナの自動ロック装置の変形例の上板部を示す構成図である。
【0040】
図1乃至
図3に示したところのように、本実施例によるコンテナの自動ロック装置は、ハウジング部10、上板部20、下板部30、昇降部40、ロック部50、ガイド部60、第1弾支部70及び第2弾支部80を含んでなるのであって、トレーラーや鉄道車両に積載されたコンテナについてロック及びロック解除を行うコンテナの自動ロック装置である。
【0041】
ハウジング部10は、内部断面が湾曲形状に折曲形成された筒状のハウジング部材であって、ハウジングのまわりが(周方向に)、凹凸形状のように凸部位と凹部位とが繰り返されて延長形成されており、
図4に示したところのように、突出片11、陥没片12、内部突出面13、及び内部陥没面14で形成されている。
【0042】
突出片11は、外周に、等間隔で離隔されて外向に突出形成された複数個の突出部材であって、ハウジングの外周に凸部位を形成するように突出形成されることで、ハウジング部10の内部に結合される昇降部40が昇降する際の接触面積を減少させることとなる。
【0043】
陥没片12は、突出片11の間に延長形成されて内向に陥没形成された複数個の陥没部材であって、ハウジングの外周に凹部位を形成するように陥没形成されることで、ハウジング部10の内部に結合される昇降部40が昇降する際の接触面積を減少させることとなる。
【0044】
内部突出片13は、内周に、等間隔で離隔されて内向に突出形成された複数個の突出部材であって、ハウジングの内周に凸部位を形成するように突出形成されることで、ハウジング部10の内部に結合される昇降部40が昇降する際の接触面積を減少させることとなる。
【0045】
内部陥没面14は、内部突出片13同士の間に延長形成されて内向に陥没形成された複数個の陥没部材であって、ハウジングの内周に凹部位を形成するように陥没形成されることで、ハウジング部10の内部に結合される昇降部40が昇降する際の接触面積を減少させることとなる。
【0046】
上板部20は、ハウジング部10の上部にカバーリングされるように設置された上板部材であって、ハウジング部10の上部にボルトで締結されて固定されるのであり、上部カバー21と昇降ホール22とで形成されている。
【0047】
上部カバー21は、ハウジング部10の上部にカバーリングされるように、ハウジング部10の上部に、ボルトなどといった締結固定手段によって締結されて固定されるカバー部材であって、おおよそ四角形状のプレートで形成されて、ハウジング部10の内部に結合される昇降部40を支持することとなる。
【0048】
昇降ホール22は、上部カバー21の中央の部位に貫通形成されたホール部材であって、ハウジング部10の内部に、昇降するように設置された昇降部40とロック部50とが、一緒に昇降するように支持する支持ホールからなるのであるから、昇降部40の下部のまわりに形成された段部の部位と接触して、昇降部40とロック部50との昇降移動を制限することとなる。
【0049】
図24乃至
図26に示したところのように、本発明のコンテナの自動ロック装置についての他の例における上板部20は、2個のハウジング部10の上部に、一緒にカバーリングされるように設置された上板部材であって、ハウジング部10の上部の一方及び他方の両方に、それぞれボルトで締結されて固定されるのであり、上部カバー21、第1昇降ホール22及び第2昇降ホール23から形成されている。
【0050】
上部カバー21は、ハウジング部10の上部の一方及び他方の両方に、一緒にカバーリングされるように、両方のハウジング部10の上部に、ボルトなどといった締結固定手段によって締結されて固定されるカバー部材であって、おおよそ四角形状のプレートで形成されて、ハウジング部10の内部に結合される昇降部40を支持することとなる。
【0051】
第1昇降ホール22は、上部カバー21の一方の部位に貫通形成されたホール部材であって、ハウジング部10の内部に昇降するように設置された昇降部40とロック部50とが一緒に昇降するように支持する支持ホールから形成され、昇降部40の下部のまわりに形成された段部の部位と接触して、昇降部40とロック部50との昇降移動を制限することとなる。
【0052】
第2昇降ホール22は、上部カバー21の他方の部位に貫通形成されたホール部材であって、ハウジング部10の内部に、昇降するように設置された昇降部40とロック部50とが一緒に昇降するように支持する支持ホールから形成され、昇降部40の下部のまわりに形成された段部の部位と接触して、昇降部40とロック部50との昇降移動を制限することとなる。
【0053】
下板部30は、ハウジング部10の下部にカバーリングされるように設置された下板部材であって、ハウジング部10の下部にボルトで締結されて固定され、
図5に示したところのように、下部カバー31、固定支持ホール32及び排水ホール33から形成されている。
【0054】
下部カバー31は、ハウジング部10の下部にカバーリングされるように、ハウジング部10の下部に、ボルトなどといった締結固定手段によって締結されて固定されるカバー部材であって、おおよそハウジング部10の形状と対等な具合に、まわりが凹凸形状に湾曲形成されて、ハウジング部10の内部に結合されるガイド部60を支持することとなる。
【0055】
固定支持ホール32は、下部カバー31の中央の部位に貫通形成されてガイド部60が嵌め合わされて固定されるホール部材であって、おおよそ、一方端の部位が切り取られた円形状に形成されることで、ガイド部60が左右に揺れ動かないように嵌め込まれて支持される。
【0056】
排水ホール33は、下部カバー31の一方側に設置されて、ハウジング部10の内部に流入した雨水を排出させる排出手段であって、下部カバー31の一方側に貫通形成されることで、内部に流入した雨水を排出させることとなる。
【0057】
図20乃至
図25に示したところのように、本発明のコンテナの自動ロック装置についての他の例の下板部30は、ハウジング部10の下部にカバーリングされるように設置された下板部材であって、ハウジング部10の下部にボルトで締結されて固定されるのであり、固定カバー34及び下板カバー35から形成されている。
【0058】
固定カバー34は、ハウジング部10の下部にカバーリングされるように、ハウジング部10の下部に、下板カバー35と一緒にボルトなどといった締結固定手段によって締結されて固定されるカバー部材であって、内部陥没面35aと、内部突出面35bと、締結ホール35cとが形成されている。
【0059】
内部陥没面35aは、内周(内部まわり)に等間隔で離隔されて内向に突出形成された複数個の突出部材であって、ハウジングの内周に凸部位を形成するように突出形成されてハウジング部10の内部に結合される昇降部40の昇降の際に接触面積を減少させることとなる。
【0060】
内部突出面35bは、内部突出片13同士の間に延長形成されて内向に陥没形成された複数個の陥没部材であって、ハウジングの内周に凹部位を形成するように陥没形成されて、ハウジング部10の内部に結合される昇降部40の昇降の際に接触面積を減少させることとなる。
【0061】
締結ホール35cは、固定カバー34における外郭のまわりの部位に等間隔で離隔されるとともに貫通形成されて、ボルトなどといった締結固定手段によって締結されて固定されるホール部材であって、固定カバー34と下板カバー35とをハウジング部10の下部に固定結合させることとなる。
【0062】
下板カバー35は、ハウジング部10の下部にカバーリングされるように、ハウジング部10の下部に固定カバー34と一緒に、ボルトなどといった締結固定手段によって締結されて固定されるカバー部材であって、おおよそ円形状に形成され、ハウジング部10の内部に結合されるガイド部60を支持することとなるのであり、支持ホール35a、排出ホール35b及び固定ホール35cが形成されている。
【0063】
支持ホール35aは、下板カバー35の中央の部位に貫通形成され、ガイド部60が嵌め合わされて固定されるホール部材であって、おおよそ、一端側の部位が切り取られた円形状に形成されることで、ガイド部60が左右に揺れ動かないように嵌め込まれて支持される。
【0064】
排出ホール35bは、下板カバー35の一方に設置されてハウジング部10の内部に流入した雨水を排出させる排出手段であって、下部カバー35の一方に貫通形成されて内部に流入した雨水を排出させることとなる。
【0065】
固定ホール35cは、下板カバー35の外郭のまわりの部位に等間隔で離隔されるとともに、貫通形成され、ボルトなどとともに締結固定手段によって締結されて固定されるホール部材であって、固定カバー34と下板カバー35とをハウジング部10の下部に固定結合させることとなる。
【0066】
昇降部40は、ハウジング部10の内部に、昇降するように設置された昇降部材であって、
図6乃至
図11に示したところのように、ロック部50の側面の一方及び他方から、まわりを囲むように結合されており、第1昇降体40aと第2昇降体40bとから形成されている。
【0067】
第1昇降体40aは、両端部位に嵌め込み突起が突出形成され、ロック部50の一方側のまわりを囲むように、内部面が陥没形成された昇降体であって、第1嵌め込み突起41a、第1結合穴42a及び第1結合ホール43aが形成されている。
【0068】
第1嵌め込み突起41aは、第1昇降体40aの側面の両端の部位に突出形成された嵌め込み部材であって、第1昇降体40aと第2昇降体40bとの間の結合の際に、結合位置を一定に維持させるように突出形成され、第2昇降体40bに嵌め込み結合される。
【0069】
第1結合穴42aは、第1昇降体40aの側面の両端の部位に陥没形成された嵌め込み部材であって、第1昇降体40aと第2昇降体40bとの間の結合の際に、ボルトなどといった締結固定部材が設置されて、第1昇降体40aと第2昇降体40bとを互いに締結固定結合させることとなる。
【0070】
第1結合ホール43aは、第1昇降体40aの側面に上下・長さ方向に陥没形成された結合部材であって、第1昇降体40aと第2昇降体40bとの間の結合の際に、これらの間に、ロック部50を囲むように半円状に陥没形成されている。
【0071】
また、このような第1結合ホール43aの上端と下端との間には突出部位が形成され、その間には陥没部位が形成され、これに結合されるロック部50との接触面積を減少させてロック部50の回転移動を容易にする。
【0072】
第2昇降体40bは、第1昇降体に結合されるように両端の部位に、嵌め込み突起が結合される嵌め込み穴が陥没形成されて、ロック部50の他方のまわりを囲むように内部面が陥没形成された昇降体であって、第2嵌め込み突起41b、第2結合穴42b及び第2結合ホール43bが形成されている。
【0073】
第2嵌め込み穴41aは、第2昇降体40bの側面の両端の部位に陥没形成された穴部材であって、第1昇降体40aと第2昇降体40bとの間の結合の際に、結合位置を一定に維持させるように陥没形成され、第1昇降体40aの第1嵌め込み突起41aが嵌め込み結合される。
【0074】
第2結合穴42bは、第2昇降体40bの側面の両端の部位に陥没形成された嵌め込み部材であって、第1昇降体40aと第2昇降体40bとの間の結合の際に、ボルトなどといった締結固定部材が設置されて、第1昇降体40aと第2昇降体40bとを互いに締結固定結合させることとなる。
【0075】
第2結合ホール43bは、第2昇降体40bの側面に上下・長さ方向に陥没形成された結合部材であって、第1昇降体40aと第2昇降体40bとの間の結合の際に、これらの間にロック部50を囲むように、半円状に陥没形成されている。
【0076】
また、このような第2結合ホール43bの上端と下端との間には突出部位が形成され、これらの間には陥没部位が形成され、これらに結合されるロック部50との接触面積を減少させてロック部50の回転移動を容易にする。
【0077】
ロック部50は、昇降部40の内部に、一緒に昇降するように設置されて、コンテナについてロック及びロック解除を行うべく左右の方向へと回転するように設置されたロック部材であって、
図12乃至
図16に示したところのように、昇降ピン51、ロックヘッド52、掛け止め段部53、弾支ホール54、ガイド穴55及びガスホール56から形成されている。
【0078】
昇降ピン51は、昇降部40の内部に結合され、一緒に昇降移動するピン部材であって、昇降部40の第1昇降体40aと前記第2昇降体40bとの間に形成された凹部位に結合されて固定されるように円筒状に形成されている。
【0079】
ロックヘッド52は、昇降ピン51の上端に四角コーンの形状に突出形成されたロック部材であって、コンテナの上部及び下部の隅角部に設置されているコーナーブロックに形成された、楕円形状の固定ホールに嵌め込み結合されて、回転によって固定支持されるように四角コーン形状で形成されている。
【0080】
このようなロックヘッド52の4ヶ所の隅角部位52aは、コンテナのコーナーブロックに容易に結合されるように湾曲形状に形成されていて、ロックヘッド52の上部には、夜間に視認性を向上させるように、夜光部材が設置されていることも可能であることは勿論である。
【0081】
掛け止め段部53は、昇降ピン51の下方のまわりに突出形成されて、昇降部40の下部面に接触されて支持される掛け止め部材であって、昇降部40における第1昇降体40aと前記第2昇降体40bとの間に結合された、昇降ピン51の下部のまわりを接触によって固定支持するようになる。
【0082】
弾支ホール54は、昇降ピン51の中央部位に上下方向に形成されて、第2弾支部80が設置されるホール部材であって、ロックヘッド52における昇降移動と回転移動とを容易にするように昇降移動力を提供するようになる。
【0083】
ガイド穴55は、弾支ホール54の一方に、螺旋形に湾曲形成されてガイド部60によってガイドされる穴部材であって、ロックヘッド52の昇降移動と回転移動とを容易にするように、回転移動力と昇降移動力とを一緒に提供することとなる。このようなガイド穴55は、ロックヘッド52を90度以上回転させるべく螺旋形に湾曲形成されていることがさらに望ましい。
【0084】
ガスホール56は、昇降ピン51における側面の上部の一方側に形成されるとともに、弾支ホール54と連通されたホール部材であって、昇降ピン51の昇降移動の際に、弾支ホール54の内部空間における空気の圧縮によって昇降移動が阻害されないように、内部の空気やエアを上昇・下降の際に、外部に排出させることとなる。
【0085】
ガイド部60は、下板部30の中央に立設されるが、ロック部50の下部に挿入されてロック部50の昇降移動及び回転移動をガイドするガイド部材であって、
図17乃至
図19に示したところのように、ガイドピン61、ガイド突起62、固定突起63及びガイド片64から形成されている。
【0086】
ガイドピン61は、ロック部50の下部に挿入されるようにして嵌め込み結合されてロック部50の昇降移動をガイドするピン部材であって、下板部30の固定支持ホール32に嵌め込み固定されて、ロック部50の昇降移動及び回転移動をガイドすることとなる。
【0087】
ガイド突起62は、ガイドピン61の側面の一方に突出形成されてロック部50の回転移動をガイドする突起部材であって、ロック部50のガイド穴55に、螺旋方向にスライディングするように嵌め込み結合されて、ロック部50の回転移動と昇降移動とをガイドすることとなる。
【0088】
固定突起63は、ガイドピン61の下部に突出形成され、下板部30に嵌め込み結合されて固定支持される突起部材であって、下板部30の固定支持ホール32に嵌め込み固定されるのであり、このような固定突起63は、一端側が面接触によって下板部30の固定支持ホール32に嵌め込み結合されて固定支持されるように、切り取り面が一端側に形成されていることが望ましい。
【0089】
また、固定突起63の中央部位には、一字状に切り取られて切り取り穴63aが形成され、ここにマイナスドライバーなどといった工具を使って、ガイドピン61を工具によって強制的に回転させることで、ロック部50について昇降移動及び回転移動をさせることも可能であることは勿論のことである。
【0090】
ガイド片64は、ガイドピン61の上部に設置されて、第2弾支部80の下端を支持するスプリングガイドであって、昇降移動及び回転移動がなされる、ロック部50と、ガイド部60と、第2弾支部80との間の移動の際の接触を最小化して、移動性能を向上させることとなる。
【0091】
第1弾支部70は、下板部30と昇降部40との間に設置されて、昇降部40を上方に弾支する弾支部材であって、コイルスプリングなどといった弾性部材が、上下方向の弾支力を提供するように設置されている。
【0092】
また、このような第1弾支部70は、ハウジング部10の内部に昇降移動するように設置された昇降部40の下部を、上方へと弾性的に支持し、昇降部40にコンテナを据え付ける際に圧着力によって下方へと圧縮され、コンテナを取り外す際に上方へと弛緩するようになることで、昇降部40に昇降移動力を提供することとなる。
【0093】
第2弾支部80は、ロック部50とガイド部60との間に設置され、ロック部50を上方へと弾性的に支持する弾支部材として、コイルスプリングなどといった弾性部材が上下方向の弾性支持力を提供するように設置されている。
【0094】
また、このような第2弾支部80は、ハウジング部10の内部に昇降移動するように設置されたロック部50の下部を、上方へと弾性的に支持し、昇降部40にコンテナを据え付ける際に圧着力によって下方へと圧縮されて、コンテナの脱着の際、上方へと弛緩するようになることでて、ロック部50に昇降移動力を提供することとなる。
【0095】
以上説明したところのように、本発明によれば、ハウジング部と、上板部と、下板部と、昇降部と、ロック部と、ガイド部と、第1弾支部と、第2弾支部とを含んで形成されることで、コンテナを積載または荷役する過程にて、その自重によって自動でロック及びロック解除がなされて、重量が過重なコンテナを、いつも安全にロックした状態で運送可能であり、ロック部の誤動作や操作不良を防止することができる効果を提供する。
【0096】
また、ハウジング部に凸部位と凹部位とを交互に連続的に形成することで、昇降部との接触を最小化して昇降移動を容易にすると同時に、昇降移動の誤動作を最小化することができるという効果を提供する。
【0097】
また、下板部に、固定支持ホールと排水ホールとを形成することで、ガイド部に対する固定支持力を向上させると同時に、ハウジング部の内部に流入した雨水を排水して、雨水による、下板部と、昇降部と、ロック部と、ガイド部と、第1弾支部と、第2弾支部との損傷を防止することができるという効果を提供する。
【0098】
また、昇降部に、ロック部のまわりを囲むように内部面が陥没形成された第1昇降体と第2昇降体とを具備することで、昇降部とロック部との間の結合を容易にすると同時に、昇降部とロック部との間の結合支持力を向上させて、一緒に移動するように移動性能を向上させることで寿命を延長させることができるという効果を提供する。
【0099】
また、ロック部におけるロックヘッドの隅角部を湾曲状に形成して、上部に夜光部材を設置することで、コンテナを積載または荷役する際に隅角部によるロック及びロック解除の誤動作を防止し、夜間作業時に視認性を向上させることができるという効果を提供する。
【0100】
また、ロック部におけるガイド穴の螺旋部位について、ロックヘッドを90度以上回転させるように螺旋形に湾曲形成することで、ロックヘッドの回転駆動力を向上させると同時に、ロックヘッドの回転移動に対する信頼度を向上させることができるという効果を提供する。
【0101】
以上に説明した本発明は、その技術的思想または主な特徴から逸脱することなしに、他のさまざまな形態で実施されうる。したがって、前記実施例は、すべての点で単純な例示に過ぎず、限定的に解釈されてはならない。
【符号の説明】
【0102】
10 ハウジング部
20 上板部
30 下板部
40 昇降部
50 ロック部
60 ガイド部
70 第1弾支部
80 第2弾支部