(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-27
(45)【発行日】2024-12-05
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20241128BHJP
【FI】
G06Q30/0241 444
(21)【出願番号】P 2024172123
(22)【出願日】2024-10-01
(62)【分割の表示】P 2024027996の分割
【原出願日】2024-02-28
【審査請求日】2024-10-01
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】横手 匠
(72)【発明者】
【氏名】石川 洋平
【審査官】塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-043132(JP,A)
【文献】特開2018-060250(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品又は店舗に関する広告を配信する対象となるユーザを指定するためのターゲット情報を含む広告設定条件を受け付ける受付部と、
ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得し、取得した前記ユーザ識別情報に関連付けられている、前記ユーザの食事の内容又は前記ユーザの健康に関する情報を含む健康情報と、前記ユーザの購買行動を示す購買行動情報とを取得する取得部と、
健康情報、購買行動情報、広告設定条件及び広告情報の組み合わせを教師データとして予め学習した、健康情報、購買行動情報及び広告設定条件の入力に対し広告情報を生成する生成モデルに対し、前記取得部が取得した健康情報及び購買行動情報と、前記受付部が受け付けた広告設定条件とを入力し、当該生成モデルが生成した広告情報を、前記ユーザに提示する広告情報として特定する特定部と、
前記特定部が特定した広告情報を前記ユーザが使用する端末に出力する出力部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記ターゲット情報は、ユーザの健康状態及び購買行動を示す情報であり、
前記特定部は、前記取得部が取得した健康情報及び購買行動情報に対応する前記ターゲット情報を含む前記広告設定条件を特定し、前記生成モデルに対し、前記取得部が取得した健康情報及び購買行動情報と、特定した広告設定条件とを入力し、当該生成モデルが生成した広告情報を、前記ユーザに提示する広告情報として特定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部は、前記ユーザの第1のタイミングにおける健康情報である第1健康情報と、前記第1のタイミングよりも前の第2のタイミングにおける健康情報である第2健康情報とを取得し、
前記特定部は、前記第1健康情報と前記第2健康情報とに基づいて、前記ユーザの健康状況の変化を特定し、特定した前記健康状況の変化に基づいて、前記ユーザに提示する広告情報が示す広告の内容を変更する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定部は、特定した前記健康状況の変化に基づいて、前記ユーザに提示している広告情報が示す広告の取消、広告の適用期間の変更、又は広告が示す商品の割引率の変更を行う、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記出力部は、前記健康状況の変化に伴う前記広告情報の変更条件を示す条件情報を前記ユーザの端末に送信する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ユーザには、第1のユーザと、前記第1のユーザと関係する第2のユーザとが含まれ、
前記取得部は、前記第1のユーザのユーザ識別情報に関連付けられている前記第1のユーザの健康情報と、前記第2のユーザの購買行動情報とを取得し、
前記特定部は、前記取得部が取得した健康情報及び購買行動情報に基づいて前記第2のユーザに提示する広告情報を特定し、
前記出力部は、前記特定部が特定した広告情報を前記第2のユーザが使用する端末に出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記取得部は、前記第1のユーザのユーザ識別情報に関連付けられている前記第1のユーザの健康情報及び前記第2のユーザの健康情報と、前記第2のユーザの購買行動情報とを取得し、
前記特定部は、前記取得部が取得した前記第1のユーザの健康情報及び前記第2のユーザの健康情報、及び購買行動情報に基づいて前記第2のユーザに提示する広告情報を特定する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部は、第1のユーザのユーザ識別情報に関連付けられている、前記第1のユーザを含む複数のユーザそれぞれの購買行動情報を取得し、
前記特定部は、複数のユーザの購買行動情報に基づいて、広告情報を提示する第2のユーザを決定し、前記取得部が取得した前記第1のユーザの健康情報と、決定した前記第2のユーザの購買行動情報とに基づいて、前記第2のユーザに提示する広告情報を特定する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータが実行する、
商品又は店舗に関する広告を配信する対象となるユーザを指定するためのターゲット情報を含む広告設定条件を受け付けるステップと、
ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得し、取得した前記ユーザ識別情報に関連付けられている、前記ユーザの食事の内容又は前記ユーザの健康に関する情報を含む健康情報と、前記ユーザの購買行動を示す購買行動情報とを取得するステップと、
健康情報、購買行動情報、広告設定条件及び広告情報の組み合わせを教師データとして予め学習した、健康情報、購買行動情報及び広告設定条件の入力に対し広告情報を生成する生成モデルに対し、取得した健康情報及び購買行動情報と、受け付けた広告設定条件とを入力し、当該生成モデルが生成した広告情報を、前記ユーザに提示する広告情報として特定するステップと、
特定した広告情報を前記ユーザが使用する端末に出力するステップと、
を有する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの健康データと食事データに基づいてユーザに配信する広告を特定し、特定した広告をユーザの端末に配信するシステムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術において、特定された広告はユーザの健康データと食事データとに対応しているものの、当該広告に対応する商品をユーザが購入する確率が高いとは限らない。このため、ユーザに対して効果的な広告を提供することが求められている。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ユーザに対して効果的な広告を提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る情報処理装置は、商品又は店舗に関する広告を配信する対象となるユーザを指定するためのターゲット情報を含む広告設定条件を受け付ける受付部と、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得し、取得した前記ユーザ識別情報に関連付けられている、前記ユーザの食事の内容又は前記ユーザの健康に関する情報を含む健康情報と、前記ユーザの購買行動を示す購買行動情報とを取得する取得部と、健康情報、購買行動情報、広告設定条件及び広告情報の組み合わせを教師データとして予め学習した、健康情報、購買行動情報及び広告設定条件の入力に対し広告情報を生成する生成モデルに対し、前記取得部が取得した健康情報及び購買行動情報と、前記受付部が受け付けた広告設定条件とを入力し、当該生成モデルが生成した広告情報を、前記ユーザに提示する広告情報として特定する特定部と、前記特定部が特定した広告情報を前記ユーザが使用する端末に出力する出力部と、を有する。
【0007】
前記ターゲット情報は、ユーザの健康状態及び購買行動を示す情報であり、前記特定部は、前記取得部が取得した健康情報及び購買行動情報に対応する前記ターゲット情報を含む前記広告設定条件を特定し、前記生成モデルに対し、前記取得部が取得した健康情報及び購買行動情報と、特定した広告設定条件とを入力し、当該生成モデルが生成した広告情報を、前記ユーザに提示する広告情報として特定してもよい。
【0008】
【0009】
【0010】
前記取得部は、前記ユーザの第1のタイミングにおける健康情報である第1健康情報と、前記第1のタイミングよりも前の第2のタイミングにおける健康情報である第2健康情報とを取得し、前記特定部は、前記第1健康情報と前記第2健康情報とに基づいて、前記ユーザの健康状況の変化を特定し、特定した前記健康状況の変化に基づいて、前記ユーザに提示する広告情報が示す広告の内容を変更してもよい。
【0011】
前記特定部は、特定した前記健康状況の変化に基づいて、前記ユーザに提示している広告情報が示す広告の取消、広告の適用期間の変更、又は広告が示す商品の割引率の変更を行ってもよい。
前記出力部は、前記健康状況の変化に伴う前記広告情報の変更条件を示す条件情報を前記ユーザの端末に送信してもよい。
【0012】
【0013】
【0014】
前記ユーザには、第1のユーザと、前記第1のユーザと関係する第2のユーザとが含まれ、前記取得部は、前記第1のユーザのユーザ識別情報に関連付けられている前記第1のユーザの健康情報と、前記第2のユーザの購買行動情報とを取得し、前記特定部は、前記取得部が取得した健康情報及び購買行動情報に基づいて前記第2のユーザに提示する広告情報を特定し、前記出力部は、前記特定部が特定した広告情報を前記第2のユーザが使用する端末に出力してもよい。
【0015】
前記取得部は、前記第1のユーザのユーザ識別情報に関連付けられている前記第1のユーザの健康情報及び前記第2のユーザの健康情報と、前記第2のユーザの購買行動情報とを取得し、前記特定部は、前記取得部が取得した前記第1のユーザの健康情報及び前記第2のユーザの健康情報、及び購買行動情報に基づいて前記第2のユーザに提示する広告情報を特定してもよい。
【0016】
前記取得部は、第1のユーザのユーザ識別情報に関連付けられている、前記第1のユーザを含む複数のユーザそれぞれの購買行動情報を取得し、前記特定部は、複数のユーザの購買行動情報に基づいて、広告情報を提示する第2のユーザを決定し、前記取得部が取得した前記第1のユーザの健康情報と、決定した前記第2のユーザの購買行動情報とに基づいて、前記第2のユーザに提示する広告情報を特定してもよい。
【0017】
本発明の第2の態様に係る情報処理方法は、コンピュータが実行する、商品又は店舗に関する広告を配信する対象となるユーザを指定するためのターゲット情報を含む広告設定条件を受け付けるステップと、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得し、取得した前記ユーザ識別情報に関連付けられている、前記ユーザの食事の内容又は前記ユーザの健康に関する情報を含む健康情報と、前記ユーザの購買行動を示す購買行動情報とを取得するステップと、健康情報、購買行動情報、広告設定条件及び広告情報の組み合わせを教師データとして予め学習した、健康情報、購買行動情報及び広告設定条件の入力に対し広告情報を生成する生成モデルに対し、取得した健康情報及び購買行動情報と、受け付けた広告設定条件とを入力し、当該生成モデルが生成した広告情報を、前記ユーザに提示する広告情報として特定するステップと、特定した広告情報を前記ユーザが使用する端末に出力するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ユーザに対して効果的な広告を提示することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図6】情報処理装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[情報処理装置1の概要]
図1は、情報処理装置1の概要を示す図である。情報処理装置1は、ユーザが使用するスマートフォンやパーソナルコンピュータ等のユーザ端末2に広告情報を出力するコンピュータである。
【0021】
情報処理装置1は、ユーザ端末2と記憶装置3とに、インターネットや携帯電話回線等の通信ネットワークを介して通信可能に接続されている。記憶装置3は、複数のユーザそれぞれの健康情報と、購買行動を示す購買行動情報とを記憶する装置である。記憶装置3は、1台により構成されていてもよいし、健康情報を記憶する一以上の装置と、購買行動情報を記憶する一以上の装置とで構成されていてもよい。
【0022】
情報処理装置1は、ユーザ端末2から、ユーザ端末2を使用するユーザを識別するためのユーザ識別情報としてのユーザIDを取得する(
図1における(1))。情報処理装置1は、記憶装置3に記憶されている健康情報及び購買行動情報を参照し、取得したユーザIDに関連付けられている、ユーザの健康情報とユーザの購買行動情報とを取得する(
図1における(2)、(3))。
【0023】
情報処理装置1は、取得した健康情報と購買行動情報とに基づいて、ユーザに提示する広告情報を特定する(
図1における(4))。広告情報は、例えばユーザの健康情報が示す健康に対応する商品又は当該商品を扱う店舗の広告情報であって、ユーザの購買行動情報に基づいてユーザが購入する確率が高いと予測された店舗に対応する広告情報である。情報処理装置1は、特定した広告情報をユーザ端末2に出力し(
図1における(5))、当該広告情報をユーザ端末2に表示させる。このようにすることで、情報処理装置1は、ユーザに対して効果的な広告を提示することができる。
【0024】
[情報処理装置1の機能構成]
続いて、情報処理装置1の構成の詳細を説明する。
図2は、情報処理装置1の機能構成を示す図である。情報処理装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。
【0025】
通信部11は、インターネットや携帯電話回線等の通信ネットワークを介してユーザ端末2及び記憶装置3等の外部装置とデータを送受信するための通信インターフェースである。
記憶部12は、各種のデータを記憶する記憶媒体であり、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びハードディスク等を有する。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを記憶する。記憶部12は、制御部13を、取得部131、特定部132及び出力部133として機能させるプログラムを記憶する。
【0026】
また、記憶部12は、広告情報と、当該広告情報に対応する店舗を識別するための店舗識別情報としての店舗IDと、当該広告情報に対応する商品の種別とを関連付けた広告管理情報を記憶する。
図3は、広告管理情報の一例を示す図である。
図3に示すように、広告管理情報は、広告情報を識別するための広告IDと、広告情報と、当該広告情報に対応する店舗を示す店舗IDと、当該広告情報に対応する商品の種別とが関連付けられてることが確認できる。
【0027】
広告情報は、例えば、商品又は店舗に関する広告を示す動画情報、画像情報又はテキスト情報である。広告情報には、広告対象の商品の購入、又は広告対象の店舗における商品の購入に応じてユーザに付与される特典を示す特典情報が含まれていてもよい。一つの広告情報には、複数の商品の種別が関連付けられていてもよい。また、一つの広告情報には、広告情報が示す商品を扱う複数の店舗の店舗IDが関連付けられていてもよい。
【0028】
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部13は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、取得部131、特定部132及び出力部133として機能する。
【0029】
取得部131は、ユーザを識別するためのユーザIDを取得し、取得したユーザIDに関連付けられている、ユーザの食事の内容とユーザの健康に関する情報とを含む健康情報と、ユーザの購買行動を示す購買行動情報とを取得する。
【0030】
まず、取得部131は、ユーザ端末2からユーザIDを取得する。例えば、ユーザ端末2には、ユーザのユーザIDと関連付けられ、各種のサービスを提供するアプリケーションであって、広告情報を表示可能なアプリケーションがインストールされている。アプリケーションには、例えば、ユーザの食生活や健康を管理するためのアプリケーションである健康アプリや、ユーザ端末2を用いてコード決済等の各種決済を行うためのアプリケーションである決済アプリが含まれている。取得部131は、これらのアプリケーションが実行されているユーザ端末2から、ユーザIDを取得する。
【0031】
取得部131は、ユーザ端末2からユーザIDを取得すると、記憶装置3から、当該ユーザIDに関連付けられている健康情報と購買行動情報とを取得する。ここで、記憶装置3について簡単に説明する。記憶装置3は、複数のユーザそれぞれが使用するユーザ端末2にインストールされている健康アプリから、ユーザIDと健康情報とを取得し、自身が有する記憶部に記憶させる。
【0032】
図4は、健康情報の一例を示す図である。
図4に示すように、健康情報はユーザIDに関連付けられている。健康情報は、例えば、日付と、ユーザの食事の内容を示す食事履歴と、ユーザの健康に関する情報である健康関連情報とを少なくとも関連付けた情報である。健康関連情報は、例えばユーザの歩数や運動履歴等の運動に関する情報と、血圧、体重、肥満度等のユーザの健康状況を示す情報とが含まれている。
【0033】
また、記憶装置3は、複数のユーザそれぞれが使用するユーザ端末2にインストールされている決済アプリから、ユーザIDと購買行動情報とを取得し、自身が有する記憶部に記憶させる。
図5は、購買行動情報の一例を示す図である。
図5に示すように、購買行動情報はユーザIDに関連付けられている。購買行動情報は、例えば、ユーザが商品を購入した日付と、ユーザが商品を購入した店舗を識別するための店舗IDと、ユーザが購入した購入商品を示す購入商品情報と、購入商品の購入額とを少なくとも関連付けた情報である。
【0034】
取得部131は、ユーザ端末2から取得したユーザIDを含み、健康情報及び購買行動情報の取得を要求する取得要求を記憶装置3に送信し、記憶装置3から当該ユーザIDに関連付けられている健康情報及び購買行動情報を取得する。
【0035】
特定部132は、取得部131が取得した健康情報と購買行動情報とに基づいてユーザに提示する広告情報を特定する。具体的には、まず、特定部132は、取得部131が取得した健康情報に基づいて、ユーザに提示する広告情報に対応する商品の種別を特定する。
【0036】
例えば、特定部132は、取得部131が取得した健康情報に含まれる食事履歴から、所定期間におけるユーザの摂取カロリーを算出するとともに、健康関連情報に含まれる運動に関する基づいて所定期間におけるユーザの消費カロリーを算出する。また、特定部132は、例えば、健康関連情報に含まれる健康状況を示す情報に基づいてユーザの肥満度を特定する。
【0037】
特定部132は、算出した所定期間における摂取カロリー、消費カロリー、及び肥満度の関係に基づいて、ユーザに提示する広告情報に対応する商品の種別を特定する。例えば、所定期間における摂取カロリーから消費カロリーを差し引いたカロリーの増減値の範囲と、肥満度と、商品の種別とを関連付けた種別決定用情報を記憶部12に記憶させておく。特定部132は、算出した所定期間における摂取カロリーから消費カロリーを減算してユーザに対応するカロリーの増減値を算出する。そして、特定部132は、種別決定用情報を参照して、算出したカロリーの増減値と肥満度とに対応する商品の種別を特定する。なお、特定部132は、肥満度に基づいて商品の種別を特定したが、これに限らず、血圧等の他の健康状況を示す情報に基づいて商品の種別を特定してもよい。
【0038】
続いて、特定部132は、取得部131が取得した購買行動情報に基づいて、特定した商品の種別に対応する複数の広告情報の中から、ユーザに提示する広告情報を特定する。例えば、特定部132は、取得部131が取得した購買行動情報に基づいてユーザが商品を購入した店舗を特定し、複数の広告情報のうち、特定した商品の種別と、特定した店舗を示す店舗IDとに関連付けられている広告情報を、ユーザに提示する広告情報として特定する。
【0039】
ここで、購買行動情報に基づいてユーザが商品を購入した店舗が複数特定されることがある。この場合、特定部132は、購買行動情報に基づいて、ユーザが商品を購入した複数の店舗の中から、特定した商品の種別に対応する商品の購入額、又は当該商品の種別に対応する商品の購入回数が相対的に高い店舗を特定してもよい。そして、特定部132は、複数の広告情報のうち、特定した商品の種別と、特定した店舗を示す店舗IDとに関連付けられている広告情報を、ユーザに提示する広告情報として特定してもよい。
【0040】
なお、特定部132は、複数の広告情報のうち、ユーザが商品を購入した店舗の店舗IDに関連付けられている広告情報を、ユーザに提示する広告情報として特定したが、これに限らない。例えば、特定部132は、ユーザが商品を購入した店舗の種別に関連付けられている広告情報を、ユーザに提示する広告情報として特定してもよい。
【0041】
この場合、記憶部12は、広告IDと、広告情報と、当該広告情報に対応する商品の種別と、当該広告情報に対応する店舗の種別とを関連付けて広告管理情報として記憶する。店舗の種別は、例えば、店舗の販売形態を示す情報である。店舗の販売形態には、例えば、実店舗にて商品を販売する直接販売と、通信ネットワークを介してアクセス可能な仮想店舗にて商品を販売する通信販売とが少なくとも含まれている。
【0042】
特定部132は、取得部131が取得した購買行動情報に基づいてユーザが商品を購入した店舗の種別を特定する。例えば、記憶部12に、店舗IDと、店舗の種別と、店舗の所在地とを関連付けた店舗情報を記憶させておく。特定部132は、取得部131が取得した購買行動情報に基づいてユーザが商品を購入した店舗の店舗IDを特定し、店舗情報を参照して、特定した店舗IDに関連付けられている店舗の種別を特定する。
【0043】
ここで、特定部132が、店舗の種別として、直接販売と、通信販売との双方を特定することがある。この場合、特定部132は、購買行動情報に基づいて、特定した店舗の種別それぞれに対応する商品の購入額、又は商品の購入回数が高い店舗の種別を特定してもよい。
【0044】
特定部132は、広告管理情報を参照し、特定した商品の種別と店舗の種別とに関連付けられている広告情報を、ユーザに提示する広告情報として特定する。このようにすることで、情報処理装置1は、特定した商品の種別の商品の購入に対してユーザが利用する傾向が高い店舗に対応する広告をユーザに提供することができるので、広告効果をさらに高めることができる。
【0045】
出力部133は、特定部132が特定した広告情報をユーザが使用するユーザ端末2に出力する。出力部133は、特定部132が特定した広告情報を、取得部131が取得したユーザIDの取得元のユーザ端末2に送信し、当該広告情報を、ユーザ端末2に表示させる。ユーザ端末2は、例えば、ユーザIDを送信したアプリケーションの画面に、情報処理装置1から受信した広告情報を表示させる。
【0046】
出力部133は、販売形態が直接販売である店舗に対応する広告情報をユーザ端末2に出力する場合、当該広告情報に対応する店舗においてユーザが商品を購入するのに要する運動量を示す情報を出力するようにしてもよい。
【0047】
この場合、特定部132は、広告情報に対応する店舗の販売形態が直接販売であるかを判定する。特定部132は、直接販売であると判定すると、ユーザ端末2の位置を示す端末位置情報を取得するとともに、広告情報に対応する店舗の位置を特定する。特定部132は、特定した端末位置情報が示す位置と、特定した店舗の位置とに基づいてユーザが店舗において商品を購入するのに要する運動量を特定する。例えば、特定部132は、ユーザが取り得る複数の移動手段それぞれに対応する、ユーザが店舗において商品を購入するのに要する運動量を特定する。そして、出力部133は、特定部132が特定した広告情報と、特定した運動量とをユーザ端末2に出力する。このようにすることで、情報処理装置1は、広告情報に対応する店舗で商品を購入することが運動につながることをユーザに認識させることができる。
【0048】
なお、複数の異なるタイミングにおいて、特定部132により同一の広告情報が特定され、当該広告情報が出力部133によりユーザ端末2に出力される場合がある。この場合、ユーザは同一内容の広告に対して興味を抱かず、広告効果が上がりにくいという問題が発生する。これに対し、特定部132は、ユーザの健康状況に基づいて、広告情報が示す広告の内容を変更してもよい。
【0049】
この場合、取得部131は、ユーザの第1のタイミングにおける健康情報である第1健康情報と、第1のタイミングよりも前の第2のタイミングにおける健康情報である第2健康情報とを取得する。第1のタイミングは、例えば取得部131がユーザ端末2からユーザIDを取得したタイミングであり、第2のタイミングは、過去に出力部133が広告情報をユーザ端末2に出力したタイミングである。
【0050】
例えば、記憶部12は、ユーザのユーザIDと、当該ユーザのユーザ端末2に送信した広告情報の広告IDと、当該広告情報を送信した日付とを関連付けて、広告履歴情報として記憶する。取得部131は、広告履歴情報を参照し、第1健康情報と購買行動情報とに基づいて特定部132が特定した広告情報の広告IDが含まれているか否かに基づいて、ユーザが過去に同一の広告情報を閲覧したかを判定する。取得部131は、ユーザが過去に同一の広告情報を閲覧したと判定すると、当該広告IDに関連付けられている、当該広告情報が送信された日付を特定する。そして、取得部131は、特定した日付に対応する健康情報を第2健康情報として特定する。
【0051】
特定部132は、取得部131が取得した第1健康情報に含まれるユーザの健康状況を示す情報と第2健康情報に含まれるユーザの健康状況を示す情報とに基づいて、ユーザの健康状況の変化を特定する。例えば、特定部132は、ユーザの肥満度の変化、血圧の変化等を特定することにより、健康状況が悪化したか否かを判定する。
【0052】
そして、特定部132は、特定した健康状況の変化に基づいて、ユーザに提示する広告情報が示す広告の内容を変更する。例えば、特定部132は、特定した健康状況の変化に基づいて、ユーザに提示している広告情報が示す広告の取消、広告の適用期間の変更、又は広告が示す商品の割引率の変更を行う。具体的には、特定部132は、ユーザの健康状況が悪化したと判定した場合には、ユーザに提示している広告情報が示す広告の取消、広告の適用期間の短縮、又は広告が示す商品の割引率の減少を行う。この場合、広告管理情報において、ユーザの健康状況の変化に対する、広告の変更内容が関連付けられているものとする。
【0053】
なお、特定部132は、健康状況の変化に伴う広告情報の変更条件を示す条件情報をユーザ端末2に予め送信するようにしてもよい。このようにすることで、情報処理装置1は、ユーザの健康状況が悪化したと判定した場合に広告の内容をユーザにとって不利な内容に変化することをユーザに認識させ、ユーザに健康状態を悪化させないように働きかけることができる。
【0054】
また、特定部132は、ユーザの健康状況が悪化したと判定した場合に、ユーザに提示している広告情報が示す広告の適用期間の延長、又は広告が示す商品の割引率の増加を行うようにしてもよい。このようにすることで、ユーザの健康状況が悪化したと判定した場合に、ユーザが、悪化前に比べて改善された広告内容を閲覧し、健康状況を改善させようとするために広告情報に対応する商品を購入する確率を増加させることができる。
【0055】
また、特定部132は、例えば、広告情報に対応する商品が健康状況と関連する健康商品である場合、ユーザの健康状況が悪化したことを示す情報をユーザ端末2に通知するとともに、当該健康状況の悪化に対応して、当該健康商品に関する広告の内容が、当該健康状況が悪化する前の広告の内容と比べて改善されたことを示す情報を通知する。例えば、特定部132は、「先週に比べ血圧が増加しているあなたのために、特保黒ウーロン茶の特典期間を延長しました!」といったメッセージを、広告情報とともにユーザ端末2に通知したり、広告情報に含めてユーザ端末2に通知したりする。これにより、ユーザが、自身の健康状況が悪化したことを認識し、当該健康状況を改善しようとして商品を購入することを検討するので、ユーザが商品を購入する確率を増加させることができる。
【0056】
また、特定部132は、ユーザの健康状況が悪化していない(維持又は改善した)と判定した場合、ユーザに提示している広告情報が示す広告の適用期間の延長、又は広告が示す商品の割引率の増加を行うようにしてもよい。例えば、広告情報に対応する商品が健康状況と関連する健康商品である場合、ユーザの健康状況が改善したことを示す情報をユーザ端末2に通知するとともに、当該健康状況の改善に対応して、当該健康商品に関する広告の内容が、当該健康状況が改善する前の広告の内容と比べて改善されたことを示す情報を通知する。
【0057】
この場合、ユーザが、広告情報に対応する健康商品を過去に購入しているとともに、ユーザの健康状況が悪化していないと判定したことを条件として、当該健康商品に関する広告の内容が、以前の広告の内容と比べて改善されたことを示す情報を通知してもよい。例えば、特定部132は、「先週に比べて体脂肪率が減少しました。さらに体脂肪率を減らすためにサラダの割引期間を延長しました!」といったメッセージを、広告情報とともにユーザ端末2に通知したり、広告情報に含めてユーザ端末2に通知したりする。これにより、ユーザが、自身の健康状況が改善したこと、又は健康状況が維持されていることを認識し、当該健康状況をさらに改善しようとしたり維持しようとしたりして商品を購入することを検討するので、ユーザが商品を継続して購入する確率を増加させることができる。
【0058】
[動作フロー]
続いて、情報処理装置1の処理の流れについて説明する。
図6は、情報処理装置1における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、取得部131は、ユーザ端末2からユーザIDを取得する(S1)。続いて、取得部131は、記憶装置3を参照し、取得したユーザIDに関連付けられている健康情報及び購買行動情報を取得する(S2)。
【0059】
続いて、特定部132は、取得した健康情報に基づいて、ユーザ端末2に出力する広告情報の商品の種別を特定する(S3)。続いて、特定部132は、取得した購買行動情報に基づいて、特定した商品の種別の商品をユーザが購入した店舗を特定する(S4)。
【0060】
続いて、特定部132は、広告管理情報を参照し、特定した商品の種別と購入店舗とに対応する広告情報を特定する(S5)。続いて、出力部133は、S5において特定された広告情報を、ユーザIDの送信元のユーザ端末2に出力する(S6)。
【0061】
[変形例1]
上述の実施の形態では、特定部132は、ユーザの健康情報と購買行動情報とに基づいて、当該ユーザが使用するユーザ端末2に出力する広告情報を特定したが、これに限らない。例えば、複数のユーザの健康情報と購買行動情報とに基づいて、ユーザ端末2に出力する広告情報を特定してもよい。
【0062】
この場合、複数のユーザには、例えば第1のユーザと、第1のユーザと所定の関係を有する第2のユーザとが含まれている。第1のユーザは、広告情報に対応する商品を使用すると想定されるユーザであり、第2のユーザは、当該広告情報を配信する対象となるユーザである。また、所定の関係は、例えば第1のユーザと第2のユーザとが家族であることや、第1のユーザと第2のユーザとが同居していることである。例えば、記憶部12には、第1ユーザのユーザIDと、第2のユーザのユーザIDとが関連付けて記憶されている。
【0063】
まず、取得部131は、第1のユーザのユーザ端末2から第1のユーザのユーザIDを取得すると、記憶部12を参照し、第1のユーザのユーザIDに関連付けられている第2のユーザのユーザIDを特定する。取得部131は、第2のユーザのユーザ端末2から、第2のユーザのユーザIDを取得してもよい。そして、取得部131は、記憶部12を参照し、第2のユーザのユーザIDに関連付けられている第1のユーザのユーザIDを特定してもよい。
【0064】
続いて、取得部131は、第1のユーザのユーザIDに関連付けられている第1のユーザの健康情報と、第2のユーザのユーザIDに関連付けられている第2のユーザの購買行動情報とを取得する。ここで、取得部131は、第1のユーザのユーザIDに関連付けられている第1のユーザの健康情報及び第2のユーザのユーザIDに関連付けられている第2のユーザの健康情報と、第2のユーザのユーザIDに関連付けられている第2のユーザの購買行動情報とを取得してもよい。
【0065】
特定部132は、取得部131が取得した第1のユーザの健康情報及び第2のユーザの購買行動情報に基づいて、第2のユーザに提示する広告情報を特定する。取得部131が、第1のユーザの健康情報と、第2のユーザの健康情報及び購買行動情報とを取得した場合、特定部132は、第1のユーザの健康情報と、第2のユーザの健康情報及び購買行動情報とに基づいて、第2のユーザに提示する広告情報を特定してもよい。そして、出力部133は、特定部132が特定した広告情報を第2のユーザが使用するユーザ端末2に出力する。
【0066】
このようにすることで、例えば、情報処理装置1は、第1のユーザの健康状態に対応する広告情報を、第1のユーザと所定の関係を有しており、第1のユーザの代わりに第1のユーザが必要とする商品を購入する確率が高い第2のユーザに提示することができる。
【0067】
また、取得部131は、第1のユーザのユーザIDに関連付けられている、第1のユーザを含む複数のユーザそれぞれの購買行動情報を取得してもよい。そして、特定部132は、複数のユーザの購買行動情報に基づいて、広告情報を提示する第2のユーザを決定してもよい。例えば、特定部132は、複数のユーザの購買行動情報に基づいて、商品を購入する頻度が相対的に高いユーザを、広告情報を提示する第2のユーザと決定してもよい。そして、特定部132は、取得部131が取得した第1のユーザの健康情報と、決定した第2のユーザの購買行動情報とに基づいて、第2のユーザに提示する広告情報を特定してもよい。
【0068】
このようにすることで、情報処理装置1は、第1のユーザの健康状態に対応する広告情報を、第1のユーザと所定の関係を有するユーザのうち、第1のユーザの代わりに第1のユーザに対応する商品を購入する確率が相対的に高い第2のユーザに提示し、広告情報に対応する商品が購入される確率を高めることができる。
【0069】
[変形例2]
また、特定部132は、予め定められた広告情報をユーザ端末2に出力する広告情報として特定したが、生成モデルが生成した広告情報をユーザ端末2に出力する広告情報として特定してもよい。この場合、制御部13は、受付部として機能し、広告情報の提供者から広告設定条件を受け付ける。広告設定条件は、例えば、広告を配信する対象となるユーザを指定するターゲット情報と、広告内容を特定するための内容設定情報とを含んでいる。ターゲット情報は、例えば、広告を配信する対象となるユーザに対応する健康状態及び購買行動を示している。内容設定情報は、広告する店舗又は商品と、広告に含む特典内容とを含んでいる。生成モデルは、広告設定条件と、ユーザの健康情報及び購買行動情報との入力に対し、これらの情報に対応する広告情報を出力するモデルである。
【0070】
例えば、ユーザ端末2への出力対象として予め登録されている広告情報に対し、広告設定条件をラベリングする。そして、制御部13は、学習部として機能し、当該広告情報と、当該広告設定条件と、当該広告情報が出力されたユーザ端末2のユーザの健康情報及び購買行動情報とに基づいて、生成モデルを学習する教師データを生成する。例えば、制御部13は、広告情報にラベリングされた広告設定条件と、当該広告情報が出力されたユーザ端末2のユーザの健康情報及び購買行動情報とのセットを、生成モデルに対する入力データ、当該広告情報を出力データとして、教師データを生成する。制御部13は、生成した教師データに基づいて生成モデルの学習を行う。
【0071】
特定部132は、取得部131が取得した健康情報及び購買行動情報に基づいて、ユーザに提示する広告情報に対応する広告設定条件を特定する。例えば、特定部132は、取得部131が取得した健康情報が示す健康状態、及び取得部131が取得した購買行動情報が示す購買行動に対応するターゲット情報を含む一以上の広告設定条件のいずれかを、ユーザに提示する広告情報に対応する広告設定条件として特定する。
【0072】
そして、特定部132は、教師データを用いて予め学習した生成モデルに対し、取得部131が取得した健康情報及び購買行動情報と、特定した広告設定条件とを入力し、当該生成モデルが生成した広告情報を、ユーザに提示する広告情報として特定する。このようにすることで、広告主は、予め広告情報を生成する必要がなく、広告設定条件を指定することで、広告情報をターゲットとなるユーザに配信することができるので、広告配信時の手間を削減することができる。
【0073】
[変形例3]
上述の実施形態において、記憶装置3が健康情報及び購買行動情報を記憶し、取得部131が、記憶装置3から健康情報及び購買行動情報を取得したが、これに限らない。記憶部12が健康情報及び購買行動情報を記憶し、取得部131が、記憶部12から健康情報及び購買行動情報を取得するようにしてもよい。
【0074】
[情報処理装置1による効果]
以上説明したように、本実施の形態に係る情報処理装置1は、ユーザを識別するためのユーザIDを取得し、取得したユーザIDに関連付けられている、ユーザの食事の内容とユーザの健康に関する情報とを含む健康情報と、ユーザの購買行動を示す購買行動情報とを取得し、取得した健康情報と購買行動情報とに基づいてユーザに提示する広告情報を特定して、当該広告情報をユーザが使用するユーザ端末2に出力する。このようにすることで、情報処理装置1は、ユーザに対して効果的な広告を提示することができる。
【0075】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0076】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0077】
1 情報処理装置
2 ユーザ端末
3 記憶装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
131 取得部
132 特定部
133 出力部
S 情報処理システム
【要約】
【課題】ユーザに対して効果的な広告を提示する。
【解決手段】情報処理装置1は、商品又は店舗に関する広告を配信する対象となるユーザを指定するためのターゲット情報を含む広告設定条件を受け付ける受付部と、ユーザを識別するためのユーザIDを取得し、取得したユーザIDに関連付けられている、ユーザの食事の内容又はユーザの健康に関する情報を含む健康情報と、ユーザの購買行動を示す購買行動情報とを取得する取得部131と、健康情報、購買行動情報、広告設定条件及び広告情報の組み合わせを教師データとして予め学習した、生成モデルに対し、取得部131が取得した健康情報及び購買行動情報と、受付部が受け付けた広告設定条件とを入力し、当該生成モデルが生成した広告情報を、ユーザに提示する広告情報として特定する特定部132と、特定部132が特定した広告情報をユーザが使用するユーザ端末2に出力する出力部133と、を有する。
【選択図】
図2