(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-28
(45)【発行日】2024-12-06
(54)【発明の名称】精算装置管理システム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20241129BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20241129BHJP
【FI】
G07G1/12 321A
G07G1/00 321E
G07G1/12 351B
(21)【出願番号】P 2020061001
(22)【出願日】2020-03-30
【審査請求日】2023-03-02
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100094226
【氏名又は名称】高木 裕
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 友紀
(72)【発明者】
【氏名】安部 俊孝
(72)【発明者】
【氏名】長岡 裕子
【審査官】小島 哲次
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-193348(JP,A)
【文献】特開2017-091060(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00- 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
精算情報を用いて顧客自ら精算処理を実行する複数の精算装置の内、所定の精算装置に現金収納庫が接続された精算装置管理システムであって、
前記現金収納庫を有しない精算装置は、前記顧客による精算処理の後に前記現金収納庫を開放する指示を出力する出力手段と、
前記出力手段によって前記現金収納庫を開放する指示
を出力
する時に前記現金収納庫を有する精算装置が顧客により使用中である場合には、
前記現金収納庫を有しない精算装置において前記現金収納庫の開放を制限する
報知をする制限手段と、
を備えることを特徴とする精算装置管理システム。
【請求項2】
前記現金収納庫を有する精算装置は、
前記現金収納庫を有しない精算装置の内の何れかの精算装置からの当該現金収納庫を開放する指示を受け付ける受付手段を備え、
前記受付手段が受け付ける指示は、
前記現金収納庫を有しない精算装置において釣銭の過不足が生じた場合、当該釣銭が過不足の精算装置からの現金収納庫を有する精算装置に対する当該現金収納庫を開放する指示であることを特徴とする請求項1に記載の精算装置管理システム。
【請求項3】
精算情報を用いて顧客自ら精算処理を実行する複数の精算装置の内、所定の精算装置に現金収納庫が接続された精算装置管理システムとしてのコンピュータを、
前記現金収納庫を有しない精算装置が、前記顧客による精算処理の後に前記現金収納庫を開放する指示を出力する出力手段、
前記出力手段によって前記現金収納庫を開放する指示
を出力
する時に前記現金収納庫を有する精算装置が顧客により使用中である場合には、
前記現金収納庫を有しない精算装置において前記現金収納庫の開放を制限する
報知をする制限手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項4】
精算情報を用いて顧客自ら精算処理を実行し且つ現金収納庫を有さない精算装置であって、
他の精算装置が有する現金収納庫を開放する指示を出力する出力手段と、
前記出力手段によって前記現金収納庫を開放する指示
を出力
する時に前記現金収納庫を有する他の精算装置が顧客により使用中である場合には、
前記現金収納庫を有さない精算装置において前記出力手段による現金収納庫の開放の指示を制限
する報知をする制限手段と、
を備えることを特徴とする精算装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、精算装置管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数の精算装置を使用する店舗において、何れかの精算装置のつり銭が不足したり、過大になったりした場合は、別途設置した現金収納庫を用いて、前記つり銭の過不足を調整していた。その際、各精算装置に現金収納庫を設けると高額になるので、例えば1台の精算装置にのみ現金収納庫を設けていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、現金収納庫を設けていない精算装置につり銭不足などが発生した場合は、一旦現金収納庫を設けた精算装置の動作を止めて現金収納庫の処理を行うが、その操作は煩雑であり、また現金収納庫内の準備金のデータ管理ができなかった。
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、現金収納庫の操作や管理を容易に行うことができる精算装置管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、精算情報を用いて顧客自ら精算処理を実行する複数の精算装置の内、所定の精算装置に現金収納庫が接続された精算装置管理システムであって、前記現金収納庫を有しない精算装置は、前記顧客による精算処理の後に前記現金収納庫を開放する指示を出力する出力手段と、前記出力手段によって前記現金収納庫を開放する指示を出力する時に前記現金収納庫を有する精算装置が顧客により使用中である場合には、前記現金収納庫を有しない精算装置において前記現金収納庫の開放を制限する報知をする制限手段と、を備えることを特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】精算装置管理システム1の概略構成図である。
【
図2】メニューファイル150の一例を示す図である。
【
図3】管理装置10の機能ブロック図の一例を示す図である。
【
図4】POS装置20の機能ブロック図の一例を示す図である。
【
図5A】精算装置40(40-1,2,3)の外観構成を顧客側から見た要部正面図である。
【
図5B】精算装置40(40-1,2,3)の外観構成を店員側から見た要部正面図である。
【
図5C】精算装置40(40-1,2,3)の外観構成を上方から見下ろした俯瞰図である。
【
図6】精算装置40(40-1,2,3)の構成を示すブロック図である。
【
図7】精算装置40-2と、現金収納庫59を有する精算装置40-1における釣銭管理に関する動作フロー図である。
【
図10】補充リストシートL1の一例を示す図である。
【
図11】補充リスト画面H1の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる精算装置管理システム1の概略構成図である。この精算装置管理システム1は、例えば回転寿司店に設置される精算システムであり、店舗における商品管理システムでもある。同図に示すように、精算装置管理システム1は、管理装置(ストアコントローラ)10と、POS装置20と、3台の精算装置40(40-1,2,3)と、厨房装置(キッチンモニタなど)60と、アクセスポイント80とをLAN100によって接続し、またアクセスポイント80を介して、それぞれ複数台の注文端末110・・・,140・・・をLAN100に接続して構成されている。精算装置40-1には現金収納庫59が接続されている。LAN100は有線、無線の何れであっても良い。また、この精算装置管理システム1は、ネットワーク130に接続され、例えば本部のサーバ(図示せず)に接続されている。
【0009】
管理装置10は、精算装置管理システム1全体を制御するコンピュータであって、メニューマスタファイル(商品マスタファイル)などの種々の情報を管理する。メニューマスタファイルは、適宜更新される。管理装置10は、適宜、最新のメニューマスタファイルをメニューファイル(商品ファイル)としてPOS装置20や精算装置40や注文端末110,140などに送信する。
図2はメニューファイル150の一例を示す図である。同図に示すようにメニューファイル150には、各メニュー商品のメニューコード、名称、価格などのメニュー商品情報が記憶されている。
【0010】
図3は管理装置10の機能ブロック図の一例を示す図である。同図に示すように、管理装置10は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、表示部14と、ハードディスク15と、操作部16と、通信部17とを有しており、これら各構成要素を互いに通信回線18を介して接続して構成されている。CPU11は、ROM12に記憶された制御プログラムを実行することにより、管理装置10の動作を制御する。ROM12は、前記制御プログラムなどの各種情報を記憶する。RAM13は、種々の情報を一時記憶する。表示部14は、例えば液晶ディスプレイであり、管理装置10を操作する店員に対して情報を表示する。ハードディスク15は、前記メニューファイル150や各種精算用情報などを記憶する記憶手段である。操作部16は、管理装置10を操作する店員から種々の指示を受けるための各種キーなどを有している。通信部17は、LAN100を介して各種機器と通信するための通信インターフェースである。
【0011】
図4はPOS装置20の機能ブロック図の一例を示す図である。このPOS装置20は、飲食を行った客が、例えば下記するセルフ精算装置40を使用しないで、店員に精算を求めたような場合に使用する。同図に示すように、POS装置20は、このPOS装置20の動作を制御するCPU21と、顧客の買上情報などを記憶するハードディスク22と、CPU21が実行するプログラムを記憶するROM23と、種々の情報(例えば管理装置10より取得したメニューファイル150など)を一時記憶するRAM24と、商品などに付されているバーコードなどを光学的に読み取るスキャナ部25と、メニュー商品の名称や価格などを表示する店員用表示部26と、客用表示部27と、レシート印字部28と、現金や金券などを保管するドロワ部29と、LAN100を経由して管理装置10などの外部機器と通信する通信部30と、POS装置20を動作させる各種の操作ボタンなどからなる操作部31とを備えている。各構成要素は互いに通信回線32を介して接続されている。
【0012】
図5Aは本発明の1実施形態に係る精算装置40(40-1,2,3)のお客側から見た外観構成を示す要部正面図、
図5Bは本発明の1実施形態に係る精算装置40(40-1,2,3)の店員側から見た外観構成を示す要部正面図、
図5Cは本発明の1実施形態に係る精算装置40(40-1,2,3)を高いところから見下ろした俯瞰図、
図6は1台の精算装置40(40-1,2,3)の構成を示すブロック図である。これら精算装置40は、寿司などを飲食した顧客が、自ら精算を行う際に使用するセルフ精算装置である。精算装置40-1は現金収納庫59を有しており、精算装置40-2,3は現金収納庫を有していない。すなわち、精算装置40-1と精算装置40-2,3の相違は、現金収納庫59の有無だけであり、その他の構成は同一である。言い換えれば、複数の精算機が、1つの現金収納庫59を共有する構成となっている。
【0013】
図5Aに示すように、精算装置40は、基台41の上部にタッチパネル43を設置し、また、タッチパネル43の下部に発行口45とスキャナ51を設置し、また、タッチパネル43の側部にクレジットカードやプリペイドカードやモバイル端末などの非現金決済手段によって精算を行う非現金決済処理部47を設置し、また、基台41の正面側に紙幣投入口53を設置し、また、紙幣投入口53の斜め下側に硬貨投入口55を設置し、また紙幣投入口53の下方にお釣り排出口57を設置して構成されている。また精算装置40-1の裏側には、現金収納庫59が設置されている。
【0014】
また、
図5Aでは基台41上に非現金決済処理部47を設置し、下部に紙幣投入口53や硬貨投入口55、お釣り排出口57を設置しているがこれに限らず、精算装置40はカウンター台58の上に配置できる据え置き型の装置でもよく、このとき精算装置40は非現金決済処理部47、紙幣投入口53、硬貨投入口55、お釣り排出口57を一体に形成してカウンター台58に置かれる。その場合には現金収納庫59を据え置き型の精算装置40のカウンター台58の下部に配置することもできる。
【0015】
図5Bに示すように、店員側のカウンター台58の下部には精算装置40をメンテナンスできる開放パネル56が設けられている。開放パネル56を開放することにより基台41内に設置されている装置のメンテナンスができる。精算装置40と精算装置40間の棚のいずれかに現金収納庫59を設置することができる。
図示しないが店員側に操作画面を用意して、その画面でお客の精算処理を行ったり、現金収納庫59の開放操作をしたりすることもできる。
【0016】
このように本実施の形態によれば、お客が精算を行う面側(表側)にタッチパネル43を設置し、また、タッチパネル43の下部に発行口45とスキャナ51を設置し、また、タッチパネル43の側部にクレジットカードやプリペイドカードやモバイル端末などの非現金決済手段によって精算を行う非現金決済処理部47を設置し、また、基台41の正面側に紙幣投入口53を設置し、また、紙幣投入口53の斜め下側に硬貨投入口55を設置し、また紙幣投入口53の下方にお釣り排出口57を設置して構成されている。
カウンター台58を挟んだ反対面側(裏側)は店員のみが移動できるエリアとなっており、現金収納庫59は、店員のみが操作できるように、当該エリア側に向けて開閉できるように設置されている。
【0017】
図5Cに示すように、精算を行うお客は席から精算エリアに向かい、複数ある精算装置40(40-1,2,3)から空いている精算装置を見つけ出して精算処理を行い、精算が完了すれば店から退店する。
この場合、現金収納庫59はお客から見えない位置であって、さらに店員が作業を行うエリアに置いてあるので、店員が不在な場合であってもいたずらに操作されることが少ない。また、釣銭不足などの指示で現金収納庫59を開放する作業が発生してもお客の目に触れないで済む。
【0018】
図5Cは前記精算装置40(40-1,2,3)を一体で構成してI字形に配列される配置形態としているが、これに限らず、前記精算装置40を個々に一定の間隔で離し、いずれか1つの精算装置40に現金収納庫59を設けた配置体系でもよい、また、精算装置40の数は、3つ以上であっても、前記精算装置40(40-1,2,3)を一体で構成したI 字形に配列される配置形態が複数配置される場合であっても、前記精算装置40が対面に設置される場合であってもいい。
いずれの配置形態にしても店員による精算装置40の操作が容易で、かつ現金収納庫59を安全にできる配置がとられる。
【0019】
また
図6に示すように、精算装置40は、CPU401と、ROM403と、RAM405と、スキャナ部51と、タッチパネル43と、印刷部409と、通信部411と、スピーカ413と、入出金部415とを備え、これらを通信回線417によって相互に接続して構成されている。精算装置40-1にはさらに現金収納庫59が通信回線417に接続されている。
【0020】
CPU401は、ROM403に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、精算装置40の動作を制御する。ROM403は、プログラム(下記する
図7に示す動作フローなどを機能させるプログラムも含む)などを記憶する。RAM405は、種々の情報、例えば上記
図2に示すメニューファイル150の内容や、履歴情報など、を記憶する。
【0021】
スキャナ部51は、例えば会計札に記録されているバーコードなどの情報(テーブル識別情報など)を光学的に取得する取得手段である。タッチパネル43は、顧客に対して種々の情報を表示する表示部431と、画面にタッチすることで各種命令を入力する入力部433の機能を有している。入力部433は入力手段である。印刷部409は、この例ではレシートに印字を行って、前記発行口45から印刷済みのレシートを発行するものである。通信部411は、前記LAN100を介して、他の装置と通信する。スピーカ413は、顧客に各種操作情報などを音声で報知などする。
【0022】
入出金部415は、釣銭釣札機や、前記非現金決済処理部47などと、それらの制御部とを備えて構成されていて、入出金部415を用いて、現金や非現金決済手段により決済処理が行われる。入出金部415は、釣銭釣札機によって現金により決済を実行した場合は、決済を実行した結果(例えば、決済が成立したか否かを示す情報)を、通信回線417を介してCPU401に出力する。釣銭釣札機は、紙幣の投入及び排出をする紙幣投入口53、硬貨を投入する硬貨投入口55、釣銭を排出するお釣り排出口57を備えている。また入出金部415は、非現金決済処理部47を用いてクレジットカードなどにより決済を実行した場合は、決済を実行した結果を、CPU401に出力する。
【0023】
現金収納庫59は、前記各精算装置40の釣銭釣札機内の各種金種が、不足または過剰になった際に、当該精算装置40の釣銭釣札機に各種金種の釣銭釣札を充填したり、引き出したりして、準備金として保管しておく装置である。本精算装置管理システム1においては、複数ある精算装置40-1,2,3の内の何れかの精算装置40-1のみに現金収納庫59を設置し、当該現金収納庫59を各精算装置40-1,2,3で共用することで、精算装置管理システム1全体としての装置コストを低減化している。
【0024】
現金収納庫59は精算装置40の近傍に設けられ、現金を収納可能な収納庫である。現金収納庫59は施錠可能であり、店員の操作による開放の指示や物理的な鍵によりその開放が行われる。
仮に、精算装置40の釣銭釣札機内の各種金種が不足または過剰になり、店員が現金収納庫59を開放する場合には精算装置40のタッチパネル43を操作することにより開放の操作を行う。
現金収納庫59内には、硬貨をまとめて棒状にした棒金以外にもバラ硬貨、紙幣、商品券等も収納することができる。そのため通常はお客が触れることができない、見ることのできない店員側に置かれる。棒金以外にもバラ硬貨、紙幣、商品券等も棒金以外にもバラ硬貨、紙幣、商品券等も収納することができる補助収納領域530が設けられていてもよい
【0025】
図1に戻って、厨房装置60は、この例では、注文された料理の調理指示データを画面に表示するキッチンモニタであり、一般に厨房(調理場)近傍に設置される。厨房で調理する店員は、厨房端末60で表示される調理指示内容に従って調理を行う。厨房装置60は、注文端末110,140などから料理の注文を受けた際に送信される調理指示命令を受け取り、調理指示内容を表示する。厨房装置60は、キッチンモニタの代わりに、調理指示内容をシートにプリントアウトするキッチンプリンタであっても良いし、両者を設置しても良い。
【0026】
注文端末110,140は、同様の構成を有している。注文端末110は、
図1に示すように、その表面にタッチパネル117と、操作ボタン部121とを有している。また注文端末140も、その表面にタッチパネル147と、操作ボタン部149とを有している。両者の機能はほぼ同一であるが、両者の異なる点は、注文端末140は主として店員が操作する携帯端末であるのに対して、注文端末110は主として顧客自らが操作する携帯端末である点である。
【0027】
次にこの精算装置管理システム1の動作例を説明する。
例えば、顧客は、レーン上を移動している皿を、着席しているテーブルに取り出し、皿に載置されている寿司などのメニュー商品を飲食する。一方、店員に直接注文することで注文端末140から厨房にメニュー商品の調理を依頼したり、顧客自ら注文端末110を操作することによって厨房にメニュー商品の調理を依頼したりする。次に、顧客の飲食が終了した際、店員によって、飲食した皿の種別と枚数が確認(カウント)され、その精算用情報(精算するのに必要な各種情報)が注文端末140などから管理装置10に送信される。または、飲食した皿の種別と枚数を自動的に確認(カウント)して自動的にその精算用情報を管理装置10に送信する装置などを設置していたような場合などは、顧客の飲食が終了した際、顧客自らが注文端末110などを用いて、飲食が完了したことを管理装置10に送信する。なおこの精算用情報は、当該精算を行う顧客のテーブル識別情報(例えばテーブル番号)と紐付けて管理装置10に記憶しておく。そして顧客は、複数台ある精算装置40の内の何れか1台の精算装置40(この例では、現金収納庫59が設置されていない精算装置40―2とするが、精算装置40-3でも同様である)に移動する。そして顧客は、対面した精算装置40-2を操作することで、精算処理を行う。
【0028】
図7は、顧客による精算処理が終了した後の、精算装置40-2と、精算装置40-1における釣銭管理に関する動作フロー図である。
【0029】
最初に、精算装置40-2側の動作について説明する。同図に示すように、精算装置40-2は、上記顧客による精算処理が終了したか否かを判断し(ステップ1-1)、当該精算処理が終了した場合は、当該精算装置40-2に設置されている釣銭釣札機の釣銭状態を取得する(ステップ1-2)。
【0030】
次に、当該釣銭状態に過不足がない場合(ステップ1-3の「N」)は、この動作フローを終了し、次の顧客の精算処理まで待機する。
【0031】
一方、当該釣銭状態に過不足があった場合(ステップ1-3の「Y」)は、過不足があることを、店員に報知する(ステップ1-4)。ここで過不足とは、釣銭釣札機内の金種の枚数が、予め定めておいた下限又は上限の閾値を超えた場合をいう。報知の方法としては、例えば、店舗の天井付近に設置した呼出し席の表示板の一部に所定の表示を行うことや、所定の音声を放送することや、店員の所持する注文端末140に所定の表示などを行うことなどによって行う。
【0032】
一方、上記報知とともに、下記する釣銭補充画面G1または釣銭回収画面G2を当該精算装置40-2のタッチパネル43に表示する(ステップ1-5)。なお、これらの画面G1又はG2を表示する前に、これらの画面を表示してもよいか否かを選択させる画面を表示してもよい。釣銭補充画面G1は、釣銭釣札機内の何れかの金種の釣銭に不足が生じたときに表示する画面であり、釣銭回収画面G2は、釣銭釣札機内の何れかの金種の釣銭が過剰になったときに表示する画面である。
【0033】
図8は、釣銭補充画面G1を示す図である。釣銭補充画面G1において、「(現金収納庫→釣銭機)」の表示は、現金収納庫59に収納しているお金を当該精算装置40-2の釣銭釣札機に入れるように指示する表示である。釣銭補充画面G1には、各金種の名称欄G111と、各金種に不足があるか否かの不足表示欄G113と、投入しようとする枚数(個数)欄G115と、合計金額欄G117と、キャンセルボタンG119と、OKボタンG121と、現金収納庫オープンボタンG123と、入金取消ボタンG125とが表示されている。不足表示欄G113には、現在不足している金種毎に、「ニアエンプティ」または「エンプティ」の表示がされる。
【0034】
図9は、釣銭回収画面G2を示す図である。釣銭回収画面G2において、「(釣銭機→現金収納庫)」の表示は、当該精算装置40-2の釣銭釣札機に収納しているお金を現金収納庫59に入れるように指示する表示である。釣銭回収画面G2には、各金種の名称欄G211と、各金種に過剰があるか否かの過剰表示欄G213と、回収しようとする枚数(本数)欄G215と、MAX欄G217と、合計金額欄G217と、キャンセルボタンG221と、OKボタンG223と、現金収納庫オープンボタンG225と、リセットボタンG227とが表示されている。過剰表示欄G213には、過剰となっている金種毎に、「ニアフル」または「フル」の表示がされる。
【0035】
ステップ1-5において、例えば釣銭補充画面G1を表示したとすると、店員は、この釣銭補充画面G1を操作することで、補充したい金種と枚数(個数)を指定する。例えば、ニアエンプティが表示されている5000円の金種部分を押下(タッチ)し、次に補充したい枚数を、例えば当該画面G1上にポップアップ画面として表示した数値入力画面を用いて枚数欄G115に入力する。同様に、ニアエンプティまたはエンプティが表示されている500円、100円、50円、10円、5円、1円の金種についても補充したい本数(硬貨の場合は棒金の本数)を枚数欄G115に入力する。このとき、入力した補充金額の合計が合計金額欄G117に表示される。そして補充したい金種と枚数(本数)の指定が終了した後、OKボタンG121を押下すると、上記指定した情報が精算装置40-1側に送信される。続いて現金収納庫オープンボタンG123を押下すると、精算装置40-1は、現金収納庫59を開くように指示するデータ(開放指示データ)を受け付ける(ステップ1-6,2-1)。即ち、現金収納庫オープンボタンG123は、釣銭に過不足が生じている精算装置40-2から、現金収納庫59を有する精算装置40-1に対して、現金収納庫59を開放する指示を送信する開始指示手段である。なお、キャンセルボタンG119は、釣銭の補充自体を中止する場合に押下するものであり、入金取消ボタンG125は、入力した金種と枚数データを取り消して再度入力するためのボタンである。
【0036】
一方、ステップ1-5において、例えば釣銭回収画面G2を表示したとすると、店員は、この釣銭回収画面G2を操作することで、回収したい金種と枚数(個数)を指定する。例えば、ニアフルが表示されている500円の金種部分を押下(タッチ)し、次に回収したい枚数を、例えば当該画面G2上にポップアップ画面として表示した数値入力画面を用いて入力する。同様に、フルが表示されている10円の金種についても回収したい枚数を入力する。このとき、入力した補充金額の合計が合計金額欄G217に表示される。なお、MAX欄G218は、現金収納庫59に移動できる移動最大枚数を示す欄である。そして回収したい金種と枚数の指定が終了した後、OKボタンG223を押下すると、上記指定した情報が現金収納庫59を有する精算装置40-1側に送信される。続いて現金収納庫オープンボタンG225を押下すると、精算装置40-1は、現金収納庫59を開くように指示するデータ(開放指示データ)を受け付ける(ステップ1-6,2-1)。なお、キャンセルボタンG221は、釣銭の回収自体を中止する場合に押下するものであり、リセットボタンG227は、入力した金種と枚数データを取り消して再度入力するためのボタンである。
【0037】
図7に戻って、次に、精算装置40-1側から現金収納庫59を開放しない旨の送信(下記するステップ2-10)を受信した場合は、ステップ1-7の「N」からステップ1-11に移行し、現金収納庫を開放できない旨の表示をタッチパネル43上に行い、精算装置40-2における一連の動作を終了する。この現金収納庫開放不可通知には、前記開放指示データを送信したときに、他の精算装置40からの指示などによって既に現金収納庫59が開いている場合と、指示した金種及びその枚数が現金収納庫59の準備金にない(足りない)場合に行われる。タッチパネル43にはその理由も合わせて表示される。
【0038】
一方、精算装置40-1側から現金収納庫59を開放する旨の送信(下記するステップ2-4)を受信した場合は、ステップ1-7の「Y」からステップ1-8に移行し、補充又は回収リストシートを印刷部409によって印刷すると同時に、タッチパネル43に補充又は回収リスト画面を表示する。
【0039】
図10は印刷された補充リストシートL1の一例を示す図であり、
図11は表示された補充リスト画面H1の一例を示す図である。これらの図に示すように、補充リストシートL1や補充リスト画面H1には、補充すべき金種と補充すべき数量とが表示されている。補充リストシートL1には、補充すべき精算装置40-2の識別番号S1と、引き出す現金収納庫59を設置した精算装置40-1の識別番号S2も表示されている。一方、補充リスト画面H1には、押下することで内容を確認したことを入力する確認ボタンH11と、補充内容を変更するため再度前記釣銭補充画面G1に戻す補充変更ボタンH13と、補充自体をキャンセルさせるキャンセルボタンH15とを有している。一方、回収する場合の回収リストシートと回収リスト画面も、図示はしないが、上記とほぼ同様の内容が表示される。
【0040】
次に、精算装置40-2を操作していた店員は、補充の場合は、補充リストシートL1を持って現金収納庫59を有する精算装置40―1側に移動し、開いている現金収納庫59(下記するステップ2-5)から、上記補充リストシートL1を参照しながら、指定の金種を指定の枚数だけ取り出し、再び精算装置40-2に戻ってその釣銭釣札機に当該現金を投入する(ステップ1-9)。一方、回収の場合は、前記精算装置40-2の釣銭釣札機から指定の金種を指定の枚数だけ取り出して、現金収納庫59を有する精算装置40―1側に移動し、開いている現金収納庫59(下記するステップ2-5)に収納する。
【0041】
そして、精算装置40-2の釣銭釣札機への釣銭の投入又は取出し後の各金種の枚数は、当該釣銭釣札機によって自動で算出され、その投入又は回収データを精算装置40―1に送信する(ステップ1―10)。以上によって、精算装置40-2側での処理を終了する。
【0042】
また、精算装置40-2の釣銭釣札機への釣銭の投入の際または、釣銭釣札機から指定の金種を指定の枚数を取り出す際(ステップ1-9)に、精算装置40-1の現金収納庫59が閉止されていることの通知を受けなければ精算装置40-2への釣銭の不足分の投入又は過剰分の取り出しができないよう投入口の開放を制御してもよい(ステップ2-12)。
【0043】
次に、現金収納庫59を有する精算装置40-1側の動作について説明する。精算装置40-1が前記精算装置40-2のステップ1-6から現金収納庫開放の指示を受け付ける(ステップ2-1)。このとき、補充または回収を要求された釣銭の金種と枚数も入力する。そして、まず現在、現金収納庫59が閉じているか否かを確認する(ステップ2-2)。そして現金収納庫59が開いている場合(ステップ2-2の「N」)は、他の精算装置による現金収納庫59の使用中等なので、精算装置40-2のためには現金収納庫59を開放しない旨を精算装置40-2に送信する(ステップ2-10)。
現金収納庫開放の指示の受け付けはLAN100経由で受け付ける場合もあれば、精算装置40-2の印刷部409により印刷されたバーコードの情報を精算装置40-1のスキャナ部51で読み込むことで受け付けてもよい(ステップ2-1)。
【0044】
現金収納庫59が閉じている場合は、ステップ2-3に移行し、現在、現金収納庫59に用意している準備金で、要求された釣銭の金種と枚数が引き出せるか否かを判断し、引き出せない(準備金が足りない)場合はステップ2-3の「N」からステップ2-10に移行し、前記と同様に、現金収納庫59を開放しない旨を精算装置40-2に送信する(ステップ2-10)。
【0045】
一方、要求された釣銭の金種と枚数が引き出せる(準備金がある)場合はステップ2-3の「Y」からステップ2-4に移行し、現金収納庫59を開放する旨のデータを精算装置40-2側に送信し(ステップ2-4)、現金収納庫59を開放する(ステップ2-5)。なお、釣銭を現金収納庫59に回収する場合は、当然、現金収納庫59に回収できるので、ステップ2-3の「Y」からステップ2-4,5に移行する。なお、現金収納庫59を開放している間は、精算装置40-1及び精算装置40-2の何れも、入金を受け付けない構成としておくのが、操作ミスなどを防止するため好ましい。
【0046】
これによって、現金収納庫59から前記指定した金種及び枚数の釣銭が店員によって引き出され、または現金収納庫59に前記回収した金種及び枚数の釣銭が店員によって投入される。
【0047】
そして現金収納庫59が閉じられ(ステップ2-6の「Y」)、その後精算装置40-2側から、前記現金収納庫59から取り出した釣銭が投入又は回収した旨の通知が受信される(ステップ2-7)。なお、釣銭回収データの受信の方は、精算装置40-2の釣銭釣札機に釣銭を回収したとき以降であれば、現金収納庫59を閉じる前(ステップ2-6以前)であってもその旨の通知を受信することができる。
【0048】
そして、精算装置40-1は、前記ステップ1-10で精算装置40-2側から受信した釣銭釣札機内から取出し又は回収した釣銭の金種及び枚数と、ステップ1-6で前記精算装置40-2側から受信した現金収納庫の開放指示データに含まれる取出し又は回収する釣銭の金種及び枚数とが、一致するか否かを判断し(ステップ2-8)、一致していたらステップ2-9に移行して現金収納庫59内の準備金のデータを更新し、一方、一致していなかったらステップ2-11に移行して、一致していない旨を報知する。報知の方法としては、例えば、精算装置40-1のタッチパネル43と精算装置40-2のタッチパネル43の両者又は何れか一方に、一致していない旨の警報を行ったり、ブザーなどの音で報知したり、精算装置40にサインポールが設置されている場合は当該サインポールを点灯・点滅させたりする。
【0049】
ところで、現金収納庫59を有する精算装置40-1は、精算装置40-2,3からの指示で現金収納庫59を開放などしている場合であっても、通常の精算操作が行えるように構成してもよい。これによって、精算装置40-1が精算利用中であっても、当該精算装置40-1の精算処理を止めずに現金収納庫59の開放を行うことができる。
【0050】
また、現金収納庫59を有する精算装置40-1の釣銭釣札機において釣銭の過不足が生じた場合は、当該精算装置40-1の指示によって現金収納庫59を開放して釣銭釣札機内の釣銭の過不足を解消し、現金収納庫59の準備金データの更新などを行うことは言うまでもない。
【0051】
上記精算装置管理システム1は、本発明を、回転寿司店に設置される精算システムとして使用した場合について説明したが、ファミリーレストランやファストフード店などの飲食店だけでなくスーパーマーケットやコンビニエンスストア、または物販以外にサービスを提供しているお店などにおいても同様に適用できる。
【0052】
また上記精算装置管理システム1では、精算装置40として、タッチパネル43が1枚で客側を向く例を示しているが、反対面側(店員側)にも同様のタッチパネルを設置した構成の精算装置を用いてもよい。また上記精算装置は券売機であってもよい。
【0053】
また上記精算装置管理システム1では、精算装置40-1のみに現金収納庫59を設置したが、多数の精算装置に対してそれよりも少ない数の複数の精算装置に現金収納庫を設置してもよい。要は、複数の精算装置の内の所定の精算装置のみに現金収納庫を設置するものであればよい。
【0054】
また、上記精算装置管理システム1では、精算装置40-2,3から現金収納庫59(精算装置40-1)へ現金収納庫開放指示を行ったが、現金収納庫59と各精算装置40-1,2,3はシステム上で繋がっているので、お互いの釣銭内の不足・過剰分がわかり、このため場合によっては、精算装置40-1の釣銭釣札機内の釣銭の不足を、精算装置40-2,3の釣銭釣札機内の釣銭の過剰分から補い、これによって各精算装置40-1,2,3の釣銭釣札機内の釣銭の不足や過剰を防止するように構成してもよい。逆に精算装置40-1から精算装置40-2,3に、または精算装置40-2と精算装置40-3の間で不足や過剰分を移動するように構成してもよい。その際、例えば、
図8,
図9に示す釣銭補充画面G1や釣銭回収画面G2中の現金収納庫オープンボタンG123,G225は消去する。又は現金収納庫オープンボタンG123,225の代わりに精算機オープンボタンを表示したり、1台の精算装置からそれ以外の精算装置に移し替える指示画面を表示したりしてもよい。また例えば、精算装置40-2,3に釣銭の過不足が生じた時に、精算装置40-1が顧客によって使用中のような場合には、上記
図8,
図9に示す釣銭補充画面G1や釣銭回収画面G2において、現金収納庫オープンボタンG123,G225を表示しないように構成したり、釣銭補充画面G1や釣銭回収画面G2自体を表示しないように構成したり、使用不可の報知を行なったりなどしてもよい。
【0055】
以上説明したように、精算装置管理システム1は、精算情報を用いて精算処理を実行する複数の精算装置40-1,2,3の内、所定の精算装置40-1に現金収納庫59が接続された精算装置管理システム1であって、当該現金収納庫59を有する精算装置40-1は、前記複数の精算装置40-2,3の内の何れかの精算装置からの当該現金収納庫59を開放する指示を受け付ける受付手段(ステップ2-1を実行するCPU401など)を有することを特徴としている。
本発明によれば、現金収納庫59を設置していない精算装置40-2,3においても、当該精算装置40-2,3から、現金収納庫59を有する精算装置40-1の現金収納庫59を、簡単な操作で、容易かつ確実に開放することができる。
【0056】
また本発明は、上記特徴に加え、前記受付手段が受け付ける指示は、釣銭の過不足が生じた場合、当該釣銭が過不足の精算装置40-2,3からの現金収納庫59を有する精算装置40-1に対する当該現金収納庫59を開放する指示であることを特徴としている。
本発明によれば、現金収納庫59を設置していない精算装置40-2,3において釣銭の過不足が生じても、当該精算装置40-2,3から、現金収納庫59を有する精算装置40-1の現金収納庫59を、簡単な操作で、容易かつ確実に開放することができる。
【0057】
また本発明は、上記特徴に加え、前記受付手段(ステップ2-1を実行するCPU401など)は、必要とする釣銭の金種及び釣銭の枚数を入力することを特徴としている。
【0058】
また本発明は、上記特徴に加え、前記現金収納庫59が保持する準備金を管理する管理手段(CPU401など)を有し、当該管理手段は、前記開放受付に応じて現金収納庫59を開放した後に当該現金収納庫59を締めた信号を受けたことに応じて、当該現金収納庫59内の準備金のデータを更新させる(ステップ2-5~9を実行するCPU401など)ことを特徴としている。
本発明によれば、準備金の内訳を容易且つ確実に把握でき、その管理を容易に行うことができる。
【0059】
また本発明は、上記特徴に加え、前記現金収納庫59の開放を制御する現金収納庫開放制御部(ステップ2-3,10を実行するCPU401など)を有し、当該現金収納庫開放制御部は、前記現金収納庫59が保持する準備金のデータに基づき、前記釣銭が過不足の精算装置から要求される釣銭の金種及び釣銭の枚数に対応できない場合には、現金収納庫を開放しない制御を行うことを特徴としている。
これによって、現金収納庫の不要な開閉が無くなり、セキュリティの向上を図ることができる。
【0060】
また本発明は、上記特徴に加え、前記現金収納庫59の開放を制御する現金収納庫開放制御部(ステップ2-2,10を実行するCPU401など)を有し、前記現金収納庫59が開放している場合には、当該現金収納庫を開放する指示を受け付けない制御を行うことを特徴としている。
これによって、現金収納庫59への入出金を1台の精算装置40-1,2,3毎に確実に行うことができ、現金収納庫59内の準備金の管理を確実に行うことができる。
【0061】
また本発明は、上記特徴に加え、前記現金収納庫59を開放する指示が受け付けられない場合に、受け付けられない旨を報知する報知手段(ステップ1-7,11を実行するCPU401など)を有することを特徴としている。
これによって、現金収納庫59の開放指示が受け付けられない旨を、顧客や店員などに容易且つ確実に知らせることができる。
【0062】
また本発明は、上記特徴に加え、前記現金収納庫59が開放している場合には、釣銭の不足又は過剰している精算装置40の投入口の開放を受け付けない制御(ステップ2-12を実行するCPU401など)を行うことを特徴とする。
これにより現金収納庫59の閉め忘れを防止することができる。
【0063】
また、上記実施形態に係る精算装置管理システム1で実行されるプログラムは、ROM12,22,403等に予め組み込まれて提供されるものとしているが、これに限られず、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成しても良い。また、上記実施形態の精算装置管理システム1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上記実施形態の精算装置管理システム1で実行されるプログラムを、ネットワーク経由で提供又は配布するように構成しても良い。
【0064】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や構成であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。また、上記記載及び各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、上記記載及び各図の記載内容は、その一部であっても、それぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は上記記載及び各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0065】
1 精算装置管理システム 10 管理装置
11 CPU 12 ROM
13 RAM 14 表示部
15 ハードディスク 16 操作部
17 通信部 18 通信回線
20 POS装置 21 CPU
22 ハードディスク 23 ROM
24 RAM 25 スキャナ部
26 店員用表示部 27 客用表示部
28 レシート印字部 29 ドロワ部
30 通信部 31 操作部
32 通信回線 40(40-1,2,3) 精算装置
41 基台 43 タッチパネル
45 発行口 47 非現金決済処理部
51 スキャナ 53 紙幣投入口
55 硬貨投入口 56 開放パネル
57 お釣り排出口 58 カウンター台
59 現金収納庫 60 厨房装置
80 アクセスポイント 100 LAN
110 注文端末 117 タッチパネル
121 操作ボタン部 130 ネットワーク
140 注文端末 147 タッチパネル
149 操作ボタン部 150 メニューファイル
401 CPU 403 ROM
405 RAM 409 印刷部
411 通信部 413 スピーカ
415 入出金部 417 通信回線
431 表示部 433 入力部
G1 釣銭補充画面 G111 金種の名称欄
G113 不足表示欄 G115 枚数(個数)欄
G117 合計金額欄 G119 キャンセルボタン
G121 OKボタン G123 現金収納庫オープンボタン
G125 入金取消ボタン G2 釣銭回収画面
G211 金種の名称欄 G213 過剰表示欄
G215 枚数(個数)欄 G217 合計金額欄
G218 MAX欄 G221 キャンセルボタン
G223 OKボタン G225 現金収納庫オープンボタン
G227 リセットボタン L1 補充リストシート
S1 識別番号 S2 識別番号
H1 補充リスト画面 H11 確認ボタン
H13 補充変更ボタン H15 キャンセルボタン