(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-28
(45)【発行日】2024-12-06
(54)【発明の名称】四辺シール立体袋包装機
(51)【国際特許分類】
B65B 5/06 20060101AFI20241129BHJP
B65B 51/10 20060101ALI20241129BHJP
B65B 51/18 20060101ALI20241129BHJP
【FI】
B65B5/06
B65B51/10 M
B65B51/18
(21)【出願番号】P 2021577972
(86)(22)【出願日】2021-11-05
(86)【国際出願番号】 CN2021128997
(87)【国際公開番号】W WO2022213592
(87)【国際公開日】2022-10-13
【審査請求日】2021-12-27
(31)【優先権主張番号】202110387809.4
(32)【優先日】2021-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】521568292
【氏名又は名称】徳州恒▲輝▼机械有限公司
【氏名又は名称原語表記】DEZHOU HENGHUI MACHINERY LIMITED COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】姜 国志
(72)【発明者】
【氏名】史 ▲榮▼生
【審査官】岡澤 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-044741(JP,A)
【文献】特開2013-199322(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107284777(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109483954(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 5/06
B65B 51/10
B65B 51/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの定量輸送ラインを備える四辺シール立体袋包装機であって、
前記定量輸送ライン内に分割装置が設置されて被輸送物の均等分割を実現し、等間隔プッシュモジュールにより等間隔プッシュを実現し、前記定量輸送ラインの底部には、前記定量輸送ラインの輸送方向に沿って膜自動供給モジュールが設置され、前記膜自動供給モジュールの後側は穿孔装置であり、膜材の穿孔を実現してから三辺シールモジュールに輸送し、三辺シールモジュールにより立体袋の三辺シールを実現し、次に膜材案内枠により膜材を後端袋詰め輸送ラインに導入するとともに、被輸送物の袋詰めを実現し、後端袋詰め輸送ラインの側部に一辺シールモジュールが設置され、該一辺シールモジュールは四辺シールにおける最後の辺の溶融シールを実現し、シールが完了した後に後段のポートシールモジュールへ移動し、ポートシールモジュールにより四辺シール立体袋の両端ポートのシールを実現し、最後に外部延伸輸送ベルトにより外部に輸送し、
前記定量輸送ラインには輸送チェーン及び中央輸送ベルトが設置され、2本の輸送チェーンの間に前記分割装置が均一に分布固定され、前記分割装置が複数の仕切用タイバーであり、前記定量輸送ラインの出口に前記等間隔プッシュモジュールが設置され、前記等間隔プッシュモジュールは1つのプッシュフレームを備え、前記プッシュフレームの下側に駆動装置が設置され、前記プッシュフレームの後側に駆動歯車が設置され、前記駆動歯車上の駆動軸は前記プッシュフレームの後側に延伸し、前記プッシュフレームに少なくとも2つの駆動スプロケットが設置され、2つの駆動スプロケットの間は環状チェーンにより駆動され、前記環状チェーンに延伸ロッドが均一に分布設置され、各前記延伸ロッドには回動軸により1つの揺動ロッドがヒンジで連結して設置され、前記揺動ロッドの底部にプッシュプレートが設置され、前記プッシュプレートは環状チェーンの駆動により被輸送物の定量プッシュを実現することを特徴とする四辺シール立体袋包装機。
【請求項2】
前記穿孔装置は1つの穿孔固定フレームを備え、前記穿孔固定フレームの前後両端にいずれも押出ローラ群が設置され、2組の前記押出ローラ群のうちの少なくとも1組は駆動装置に接続されて駆動を実現し、前記押出ローラ群は上下に設置される2つのローラを備え、各押出ローラ群に近接してそれぞれ1つの回動軸が設置され、前記各回動軸に1つの駆動輪が設置され、2つの駆動輪の間に環状接続装置が設置され、環状接続装置により環状駆動を実現し、環状接続装置は穿孔移動フレームに固定され、前記穿孔移動フレームに縦方向駆動刃が設置されて膜材の移動に伴う穿孔を実現することを特徴とする請求項1に記載の四辺シール立体袋包装機。
【請求項3】
前記三辺シールモジュールは1つの三辺シール固定枠を備え、前記三辺シール固定枠の内部に辺シール整形フレームが設置され、辺シール整形フレームの後側に辺シール輸送モジュールが設置され、辺シール輸送モジュールの後側はホットメルト辺シールモジュールであり、ホットメルト辺シールモジュールの後側は末端輸送モジュールであり、辺シール整形フレームにより辺シール部箇所の押込成形を実現し、次に辺シール輸送モジュールにより押込箇所を積層押出して輸送し、ホットメルト辺シールモジュールにより締め付けてホットメルト結合を実現し、結合後に末端輸送モジュールにより外部に輸送することを特徴とする請求項1に記載の四辺シール立体袋包装機。
【請求項4】
前記辺シール整形フレームは1つのガントリークレーン本体を備え、前記ガントリークレーン本体に駆動ハンドホイールが設置され、駆動ハンドホイールの下部に3つの成形上型が設置され、各成形上型の底面に成形突起が設置され、前記成形突起は開始端が滑らかな円弧面として設置され、その末端が鋭い角として設置され、各成形上型の真下に1つの成形下型が設置され、各成形下型に成形キャビティが設置され、前記成形キャビティは成形突起にフィットして設置され、成形キャビティの出口端に成形隙間が設置され、膜材が両方の間を通過するとき、膜材が成形隙間を通過して辺シール部での膜材の重畳を実現することを特徴とする請求項3に記載の四辺シール立体袋包装機。
【請求項5】
前記辺シール輸送モジュールに2つの辺シール輸送駆動装置が対向して設置され、各辺シール輸送駆動装置は1つの固定板を駆動し、各固定板に3つの輸送輪が設置され、駆動装置により輸送輪を駆動して相対運動させた後に3組の辺シール輸送輪群が形成され、辺シール輸送輪群により重畳後の膜材を押出して前方へ進ませ、前記ホットメルト辺シールモジュールに2つのホットメルト押出駆動装置が対向して設置され、各ホットメルト押出駆動装置は1つのホットメルト底板を駆動し、各ホットメルト底板に3つのホットメルト接点が設置され、ホットメルト押出駆動装置によりホットメルト底板を駆動して相対運動させた後に3組のホットメルト接点群が形成され、重畳後の膜材に対してホットメルト辺シールを行い、前記末端輸送モジュールに2つの末端輸送駆動装置が対向して設置され、各末端輸送駆動装置は1つの輸送固定フレームを駆動し、少なくとも1つの輸送固定フレームに3つの縦方向駆動モータが設置されて輸送輪を駆動して回動させ、2つの輸送固定フレームが相対運動する際に3つの駆動輪群を形成してホットメルト後の辺シール部箇所の押出牽引輸送を実現することを特徴とする請求項3に記載の四辺シール立体袋包装機。
【請求項6】
前記一辺シールモジュールは1つの頂部ホットメルトユニットを備え、前記頂部ホットメルトユニットは1つのホットメルト固定フレーム及び1つのホットメルト持ち上げフレームを備え、前記ホットメルト固定フレームと前記ホットメルト持ち上げフレームとの間に1つの縦方向持ち上げ駆動装置が設置され、前記縦方向持ち上げ駆動装置により前記ホットメルト持ち上げフレームを駆動して前記ホットメルト固定フレームから離れさせ、又は前記ホットメルト固定フレームに近接させ、前記ホットメルト固定フレームの後端袋詰め輸送ラインに向かう側の構造と、前記ホットメルト持ち上げフレームの後端袋詰め輸送ラインに向かう側の構造とは同じであり、いずれも2つの駆動輪が設置され、駆動輪の間に輸送ベルトが取り囲んで設置され、前記ホットメルト固定フレームの頂部及び前記ホットメルト持ち上げフレームの底部にいずれも1つのホットメルトモジュールが設置され、両方が結合された後に輸送ベルトによる押出輸送とホットメルトとの同期動作を実現することを特徴とする請求項1に記載の四辺シール立体袋包装機。
【請求項7】
前記頂部ホットメルトユニットに1つの一辺駆動装置が付帯設置され、前記一辺駆動装置は一辺駆動歯車を駆動して回動させるとともに、下遷移歯車を駆動して前記ホットメルト固定フレーム上の下部駆動輪と噛合させて駆動を実現し、前記一辺駆動歯車は軸心駆動歯車を駆動して回動させ、前記軸心駆動歯車に軸心固定板が設置され、前記軸心固定板の端部に1つの揺動板が接続され、前記揺動板には互いに噛合される上遷移歯車I及び上遷移歯車II並びに上部駆動輪が固定され、前記上遷移歯車I及び前記上遷移歯車II並びに前記上部駆動輪が前記揺動板により設置され、前記揺動板は前記一辺駆動歯車を中心として揺動し、前記上部駆動輪と前記一辺駆動歯車との間の輪間隔が前記ホットメルト持ち上げフレームを引き上げる際に変化しないように維持することに用いられることを特徴とする請求項6に記載の四辺シール立体袋包装機。
【請求項8】
前記ポートシールモジュールは1つのポートシール固定フレームを備え、前記ポートシール固定フレームはフレーム構造として設置され、その左右両端にいずれも固定板が設置され、左右に設置される固定板と固定板上の付属品とは同じであって
左右対称的に設置され、左側の固定板に上下2つの偏心輪が設置され、各偏心輪に1つの駆動歯車が設置され、左右対称的に設置される4つの偏心軸に2つの揺動ビームが一緒に固定され、上部の揺動ビームと下部の揺動ビームとは同期して揺動し、上部揺動ビーム及び下部揺動ビームにいずれもホットメルト装置が設置され、両方が結合された後にホットメルト結合を実現することができ、揺動凹溝が設置され、揺動凹溝にフィットして1つの揺動ロッドが設置され、前記揺動ロッドの中央はヒンジで連結され、その底部に1つの揺動軸が接続され、前記揺動軸の端部は推進シャーシに接続され、前記推進シャーシに位置決めフォークが設置され、
左右に設置される2つの揺動ロッドは同期して動作し、位置決めフォークを同期して押動して相対運動させてホットメルト装置の結合時の立体袋の底部の位置決め整形を実現し、
前記付属品は、前記上下2つの偏心輪、前記駆動歯車、前記揺動凹溝、前記揺動ロッド、前記揺動軸、前記推進シャーシ及び前記位置決めフォークを含むことを特徴とする請求項1に記載の四辺シール立体袋包装機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願はパスタ成形技術分野に属し、具体的には、四辺シール立体袋包装機に関する。
【0002】
本願は、2021年04月10日に中国特許庁に提出された、出願番号が202110387809.4、発明の名称が「四辺シール立体袋包装機」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用により本願に取り込まれる。
【背景技術】
【0003】
食品包装技術分野において、例えば、フレンチロールタイプの袋詰めパンは詰め込みを実現するとき、四辺シール立体構造の袋を使用する必要があり、従来技術におけるシール包装方式としては、包装袋を予めプレハブし終わって一端開口を残し、一定数のパンを入れた後に末端をシールすることにより袋詰め食品全体のシール包装を実現する。
【0004】
しかしながら、このような作業の欠点は、袋詰め過程において基本的に手動で袋詰めし、効率が低く、且つ袋詰めの品質が不均一であることである。
【0005】
このような欠点に対して、当業者としては、従来のパン生産ラインとのドッキングを実現し、生産後のパンを直接に包装袋内に定量輸送することのできる四辺シール立体袋包装機を設計する必要があり、自動シール包装を実現することは当業者が早急に解決すべき技術的課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の様々な実施例によれば、本願は、生産ラインにドッキングされることにより、生産ライン上のパンを直接に袋詰め装置内に輸送し、定量包装を行いながらシール作業を実現する四辺シール立体袋包装機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記技術的目的を実現するために、本願は下記手段を用いる。四辺シール立体袋包装機であって、1つの定量輸送ラインを備え、前記定量輸送ライン内に分割装置が設置されて被輸送物の均等分割を実現し、バッフル装置により等間隔プッシュを実現し、前記定量輸送ラインの底部には、その輸送ラインに向かう輸送側にそれぞれ膜自動供給モジュールが設置され、前記膜自動供給モジュールの後側は穿孔装置であり、膜材の穿孔を実現してから三辺シールモジュールへ輸送し、三辺シールモジュールにより立体袋の三辺シールを実現し、次に膜材案内枠によりラミネートを後端袋詰め輸送ラインに導入するとともに、被輸送物の袋詰めを実現し、後端袋詰め輸送ラインの側部に一辺シールモジュールが設置され、該一辺シールモジュールは四辺シールにおける最後の辺の溶融シールを実現し、シールが完了した後に後段のポートシールモジュールへ移動し、ポートシールモジュールにより四辺シール立体袋の両端ポートのシールを実現し、最後に外部延伸輸送ベルトにより外部に輸送する。
【0008】
前記定量輸送ラインには前後に対応する輸送チェーン及び中央輸送ベルトが設置され、2本の輸送チェーンの間に複数の仕切用タイバーが均一に分布固定され、前記定量輸送ラインの出口に等間隔プッシュモジュールが設置され、前記等間隔プッシュモジュールは1つのプッシュフレームを備え、前記プッシュフレームの後側に駆動装置及び駆動歯車が設置され、前記駆動歯車上の駆動軸はプッシュフレームの前側に延伸し、前記プッシュフレームに少なくとも2つの駆動スプロケットが設置され、2つの駆動スプロケット同士の間は環状チェーンにより駆動され、前記環状チェーンに延伸ロッドが均一に設置され、各延伸ロッドの前端には回動軸により1つの揺動ロッドがヒンジで連結して設置され、前記揺動ロッドの底部にプッシュプレートが設置され、前記プッシュプレートは環状チェーンの駆動により被輸送物の定量プッシュを実現する。
【0009】
前記穿孔装置は1つの穿孔固定フレームを備え、前記穿孔固定フレームの左右両端にいずれも押出ローラ群が設置され、前記2組の押出ローラ群のうちの少なくとも1組は駆動装置に接続されて駆動を実現し、前記押出ローラ群は上下に設置される2つのローラを備え、各押出ローラ群に近接してそれぞれ1つの回動軸が設置され、前記各回動軸に1つの駆動輪が設置され、2つの駆動輪の間に環状接続装置が設置され、環状接続装置により環状駆動を実現し、環状接続装置は穿孔移動フレームに固定され、前記穿孔移動フレームに縦方向駆動刃が設置されて膜材の移動に伴う穿孔を実現する。
【0010】
前記穿孔移動フレームに膜材通過溝が設置され、膜材通過溝により膜材の通過を実現する。
【0011】
前記三辺シールモジュールは1つの三辺シール固定枠を備え、前記三辺シール固定枠の内部に辺シール整形フレームが設置され、辺シール整形フレームの後側に辺シール輸送モジュールが設置され、辺シール輸送モジュールの後側はホットメルト辺シールモジュールであり、ホットメルト辺シールモジュールの後側は末端輸送モジュールであり、辺シール整形フレームにより辺シール部箇所の押込成形を実現し、次に辺シール輸送モジュールにより押込箇所を積層押出して輸送し、ホットメルト辺シールモジュールにより締め付けてホットメルト結合を実現し、結合後に末端輸送モジュールにより外部に輸送する。
【0012】
前記辺シール整形フレームは1つのガントリークレーン本体を備え、前記ガントリークレーン本体に駆動ハンドホイールが設置され、駆動ハンドホイールの下部に3つの成形上型が設置され、各成形上型の底面に成形突起が設置され、前記成形突起は開始端が滑らかな円弧面として設置され、その末端が鋭い角として設置され、各成形上型の真下に1つの成形下型が設置され、各成形下型に成形キャビティが設置され、前記成形キャビティは成形突起にフィットして設置され、成形キャビティの出口端に成形隙間が設置され、膜材が両方の間を通過するとき、膜材が成形隙間を通過して辺シール部での膜材の重畳を実現する。
【0013】
前記辺シール輸送モジュールに2つの辺シール輸送駆動装置が対向して設置され、各辺シール輸送駆動装置は1つの固定板を駆動し、各固定板に3つの輸送輪が設置され、駆動装置により輸送輪を駆動して相対運動させた後に3組の辺シール輸送輪群が形成され、辺シール輸送輪群により重畳後の膜材を押出して前方へ進ませる。
【0014】
前記ホットメルト辺シールモジュールに2つのホットメルト押出駆動装置が対向して設置され、各ホットメルト押出駆動装置は1つのホットメルト底板を駆動し、各ホットメルト底板に3つのホットメルト接点が設置され、ホットメルト押出駆動装置によりホットメルト底板を駆動して相対運動させた後に3組のホットメルト接点群を形成して重畳後の膜材に対してホットメルト辺シールを行う。
【0015】
前記末端輸送モジュールに2つの末端輸送駆動装置が対向して設置され、各末端輸送駆動装置は1つの輸送固定フレームを駆動し、少なくとも1つの輸送固定フレームに3つの縦方向駆動モータが設置されて輸送輪を駆動して回動させ、2つの輸送固定フレームが相対運動する際に3つの駆動輪群を形成してホットメルト後の辺シール部箇所の押出牽引輸送を実現する。
【0016】
前記辺シール整形フレームの内部に複数組の押込ローラ群が設置され、各組の押込ローラ群は2つの押込ローラを備え、係合設置される2つの押込ローラにそれぞれ回転押込雄型及び回転押込雌型が設置されてフィットし、三辺シール後の膜材が通過する際に押込押出成形を実現する。
【0017】
前記一辺シールモジュールは1つの頂部ホットメルトユニットを備え、前記頂部ホットメルトユニットは1つのホットメルト固定フレーム及び1つのホットメルト持ち上げフレームを備え、ホットメルト固定フレームとホットメルト持ち上げフレームとの間に1つの縦方向持ち上げ駆動装置が設置され、縦方向持ち上げ駆動装置によりホットメルト持ち上げフレームを駆動してホットメルト固定フレームから離れさせ、又はホットメルト固定フレームに近接させ、前記ホットメルト固定フレーム及びホットメルト持ち上げフレームは後端袋詰め輸送ラインに向かう側の構造が同じであって、いずれも2つの駆動輪が設置され、駆動輪の間に輸送ベルトが取り囲んで設置され、ホットメルト固定フレームの頂部及びホットメルト持ち上げフレームの底部にいずれも1つのホットメルトモジュールが設置され、両方が結合された後に輸送ベルトによる押出輸送とホットメルトとの同期動作を実現する。
【0018】
前記ホットメルト固定フレームとホットメルト持ち上げフレームとの間に縦方向スライドレールが設置され、縦方向スライドレールにより両方が鉛直運動するように制限される。
【0019】
前記ホットメルト固定フレーム及びホットメルト持ち上げフレームの材料排出口の一端に一辺押出輪群が設置され、一辺シール後の押出駆動を実現する。
【0020】
前記頂部ホットメルトユニットに1つの一辺駆動装置が付帯設置され、前記一辺駆動装置は一辺駆動歯車を駆動して回動させるとともに、下遷移歯車を駆動してホットメルト固定フレーム上の下部駆動輪と噛合させて駆動を実現し、一辺駆動歯車の上部にはホットメルト持ち上げフレームに固定される1つの揺動板が設置され、前記揺動板に上遷移歯車が設置され、上遷移歯車により上部駆動輪を駆動して噛合させて駆動を実現し、前記上部駆動輪は揺動板に固定され、前記揺動板は一辺駆動歯車を中心として揺動し、上部駆動輪と一辺駆動歯車との間の輪間隔がホットメルト持ち上げフレームを引き上げる際に変化しないように維持することに用いられる。
【0021】
前記頂部ホットメルトユニットの下部に1つの底部駆動室が設置され、底部駆動室内に1組の噛合歯車が含まれ、その中の1つの歯車に縦方向駆動ロッドが設置され、噛合歯車の噛合駆動によりホットメルトユニットの縦方向昇降を実現する。
【0022】
前記ポートシールモジュールは1つのポートシール固定フレームを備え、前記ポートシール固定フレームはフレーム構造として設置され、その前後両端にいずれも固定板が設置され、前後に設置される固定板と固定板上の付属品とは同じであって前後対称的に設置され、前側の固定板に上下2つの偏心輪が設置され、各偏心輪に1つの駆動歯車が設置され、前後対称的に設置される4つの偏心軸に2つの揺動ビームが一緒に固定され、上部の揺動ビーム及び下部の揺動ビームは同期して揺動し、上部揺動ビーム及び下部揺動ビームにいずれもホットメルト装置が設置され、両方が結合された後にホットメルト結合を実現することができ、上部の駆動歯車に揺動凹溝が設置され、揺動凹溝にフィットして1つの揺動ロッドが設置され、前記揺動ロッドの中央はヒンジで連結され、その底部に1つの揺動軸が接続され、前記揺動軸の端部は推進シャーシに接続され、前記推進シャーシに位置決めフォークが設置され、前後に設置される2つの揺動ロッドは同期して動作し、位置決めフォークを同期して押動して相対運動させてホットメルト装置の結合時の立体袋の底部の位置決め整形を実現する。
【0023】
前記揺動軸にリターンスプリングが設置され、2つの位置決めフォークが向かい合って運動する際にリターンスプリングを圧縮し、2つの位置決めフォークが相対運動する際にリターンスプリングを圧縮して2つの位置決めフォークをリターンさせる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。本願は上記構造設定によって、定量輸送ラインの下部に膜自動供給モジュール及び穿孔装置を設置して三辺シールモジュールの輸送と連携して立体袋の3つの立体辺の整形、シールを実現し、上記動作を経て、膜材案内枠によりラミネートを後端袋詰め輸送ラインに導入するとともに、後端袋詰め輸送ラインを定量輸送ラインにドッキングさせ、定量の袋詰め食品を膜材内に導入して膜材の最後の辺のシールを実現し、上記動作を経た後、四辺シール立体袋は筒状の未シール状態で後端袋詰め輸送ラインにおいてポートシールモジュールへ移動し、次にポートシールモジュールにより四辺シール立体袋の両端のホットメルトシールを実現し、本装置は構造設計がコンパクトであり、四辺シール立体袋の成形と食品包装とが同期して行われることを実現し、従来技術に比べて、動作効率及び包装品質を向上させ、理想的な四辺シール立体袋包装機である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は本願の一実施例に係る所要の成形後の四辺シール立体袋の構造模式図である。
【
図2】
図2は本願の一実施例に係る立体構造模式図である。
【
図3】
図3は本願の一実施例に係る平面構造模式図である。
【
図4】
図4は本願の一実施例に係る正面構造模式図である。
【
図5】
図5は本願の一実施例に係る膜自動供給モジュールの正面構造模式図である。
【
図6】
図6は本願の一実施例に係る定量輸送ラインの立体構造模式図である。
【
図8】
図8は本願の一実施例に係るバッフル装置駆動構造の模式図である。
【
図9】
図9は本願の一実施例に係る穿孔装置の立体構造模式図である。
【
図10】
図10は本願の一実施例に係る穿孔装置の平面構造模式図である。
【
図11】
図11は本願の一実施例に係る三辺シールモジュールの立体構造模式
図Iである。
【
図13】
図13は本願の一実施例に係る三辺シールモジュールの内部の原理構造模式図である。
【
図14】
図14は本願の一実施例に係る三辺シールモジュールの内部の平面構造模式図である。
【
図15】
図15は本願の一実施例に係る三辺シールモジュールの平面原理構造模式図である。
【
図16】
図16は本願の一実施例に係る成形下型の立体構造模式図である。
【
図17】
図17は本願の一実施例に係る成形上型の立体構造模式図である。
【
図18】
図18は本願の一実施例に係る頂部ホットメルトユニットの立体構造模式
図Iである。
【
図19】
図19は本願の一実施例に係る頂部ホットメルトユニットの側面構造模式
図Iである。
【
図20】
図20は本願の一実施例に係る頂部ホットメルトユニットの側面構造模式
図IIである。
【
図21】
図21は本願の一実施例に係るポートシールモジュールの立体構造模式
図Iである。
【
図22】
図22は本願の一実施例に係るポートシールモジュールの正面構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本願の上記目的、特徴及び利点を明確に理解するために、以下に図面及び具体的な実施形態を参照しながら本願を更に詳しく説明する。なお、矛盾がない場合、本願の実施例及び実施例の特徴は互いに組み合わせられることができる。
【0027】
下記説明において本願を十分に理解しやすくするために多くの具体的な細部を説明するが、本願は更にここで説明される方法とは異なる他の方式で実施されてもよく、従って、本願の保護範囲は以下に開示される具体的な実施例により制限されるものではない。
【0028】
本願の実施例は、
図1に示される四辺シール立体包装袋の成形を実現し、四辺シール立体包装袋を成形するとともにその内部に詰め物を置くことを実現することを目的とする四辺シール立体袋包装機を提供し、本実施例は袋詰めパンを例として説明する。
【0029】
このような四辺シール立体袋包装機は1つの定量輸送ライン1を備え、定量輸送ライン1内に分割装置を設置して被輸送物の均等分割を実現し、バッフル装置により等間隔プッシュを実現し、その目的は後側に袋詰め材料を定量輸送することを実現することであり、前記定量輸送ライン1の底部には、その輸送ラインに向かう輸送側にそれぞれ膜自動供給モジュール2が設置され、膜自動供給モジュール2により後側への材料自動供給を実現し、このような膜供給構造は従来技術であり、ここで詳細な説明は省略し、前記膜自動供給モジュール2の後側は穿孔装置3であり、穿孔装置3により通気孔20の加工を実現し、膜材の穿孔を実現してから三辺シールモジュール4に輸送し、三辺シールモジュールにより四辺シール立体袋15における4つの辺シール部17のうちの3つのホットメルトシールを実現し、次に膜材案内枠7によりラミネートを後端袋詰め輸送ライン19に導入するとともに、被輸送物の袋詰めを実現し、後端袋詰め輸送ライン19の側部に一辺シールモジュール8が設置され、該一辺シールモジュール8は4つの辺シール部17のうちの最後の辺シール部の溶融シールを実現し、シールが完了した後に後段のポートシールモジュール9へ移動し、ポートシールモジュール9により四辺シール立体袋の両端ポートの辺シール部16のシールを実現し、最後に外部延伸輸送ベルト6により外部に輸送して包装を実現して完了する。
【0030】
本生産ラインがとても大きいため、以下に具体的なモジュール、具体的な機能によって実施例を説明する。
【0031】
<定量輸送>
前記定量輸送ライン1の設置目的は、後続に定量の袋詰めパンを輸送することを実現することであり、前後に対応する輸送チェーン11及び中央輸送ベルト12が設置され、2本の輸送チェーン11の間に複数の仕切用タイバー13が均一に分布固定され、定量輸送ライン1の側部に定量輸送駆動モータ142が設置されて輸送チェーン11及び中央輸送ベルト12の同期駆動を実現し、
前記定量輸送ライン1の出口に等間隔プッシュモジュール14が設置され、前記等間隔プッシュモジュール14は1つのプッシュフレーム140を備え、前記プッシュフレーム140の後側に等間隔プッシュ駆動モータ141及び駆動歯車144が設置され、前記駆動歯車144は遷移歯車145及びテンションプーリ143との係合によりチェーン又はベルトの環状接続を実現し、このような構造設定によって、駆動歯車144上の駆動軸はプッシュフレーム140の前側に延伸し、プッシュフレーム140の前側に少なくとも2つの駆動スプロケット146が設置され、2つの駆動スプロケット146同士は環状チェーンにより駆動され、前記環状チェーンに延伸ロッド147が均一に分布設置され、各延伸ロッド147の前端には回動軸により1つの揺動ロッド148がヒンジで連結して設置され、前記揺動ロッド148の底部にプッシュプレート149が設置され、前記プッシュプレート149は環状チェーンの駆動によりパンの定量プッシュを実現する。以上に記載された定量輸送により、パンが直接に後端袋詰め輸送ライン19に輸送される。
【0032】
<穿孔作業>
穿孔作業の目的は、
図1に示す通気孔20の成形を実現することであり、四辺シール立体袋15が成形された後の内外圧力差を防止することに用いられる。
【0033】
穿孔装置は1つの穿孔固定フレーム30を備え、前記穿孔固定フレーム30の左右両端にいずれも押出ローラ群31が設置され、前記2組の押出ローラ群31のうちの少なくとも1組は押出ローラ駆動モータに接続されて駆動を実現し、前記押出ローラ群31は上下に設置される2つのローラを備え、各押出ローラ群に近接してそれぞれ1つの回動軸34が設置され、前記各回動軸34に1つの駆動輪35が設置され、2つの駆動輪35の間に環状ベルトが設置され、環状ベルトにより環状駆動を実現し、環状ベルトは穿孔移動フレーム33に固定され、前記穿孔移動フレーム33に縦方向駆動刃332が設置されて膜材の移動に伴う穿孔を実現する。前記穿孔移動フレーム33に膜材通過溝331が設置され、膜材通過溝331により膜材の通過を実現し、前記縦方向駆動刃332は外部シリンダにより駆動され、縦方向に移動する際に膜材通過溝331を貫通して膜材通過溝331の内部を通過する膜材に対して穿孔作業を行い、後続の4つの辺シール部17のうちの3つのホットメルトシールのために準備をする。
【0034】
<4つの辺シール部17のうちの3つはホットメルトシール動作を行う>
上記機能を実現するために三辺シールモジュールを用い、前記三辺シールモジュール4は1つの三辺シール固定枠40を備え、前記三辺シール固定枠40の内部に辺シール整形フレーム41が設置され、辺シール整形フレーム41の後側に辺シール輸送モジュール42が設置され、辺シール輸送モジュール42の後側はホットメルト辺シールモジュール43であり、ホットメルト辺シールモジュール43の後側は末端輸送モジュール44であり、辺シール整形フレーム41により辺シール部箇所の押込成形を実現し、次に辺シール輸送モジュール42により押込箇所を積層押出して輸送し、ホットメルト辺シールモジュール43により締め付けてホットメルト結合を実現し、結合後に末端輸送モジュール44により外部に輸送する。
【0035】
以上に記載された辺シール輸送モジュール42、ホットメルト辺シールモジュール43及び後側の末端輸送モジュール44はいずれも締め付け及び締め緩め機能を有し、このような構造設定によって、膜材輸送が一時的に停止するとき、ホットメルト辺シールモジュール43が継続的に締め付け・加熱して膜材を部分的に破壊することを防止する。
【0036】
前記辺シール整形フレーム41は1つのガントリークレーン本体411を備え、前記ガントリークレーン本体411には、その下部に設置される3つの成形上型412に接続された駆動ハンドホイール413が設置されて、駆動ハンドホイール413により成形上型412の上下調節駆動を実現する。
【0037】
本装置において、各成形上型412の底面に成形突起414が設置され、前記成形突起414は開始端が滑らかな円弧面として設置され、その末端が鋭い角として設置され、各成形上型412の真下には、それにフィットする1つの成形下型415が設置され、各成形下型415に成形キャビティ416が設置され、成形上型412と成形下型415を組み合わせた後、前記成形キャビティ416は成形突起414にフィットして挿接設置され、成形キャビティの出口端に成形隙間が設置され、膜材は両方の間を通過するとき、膜材は成形隙間を通過して辺シール部17箇所での膜材の重畳を実現し、後続の辺シール動作のために準備をする。
【0038】
図13及び
図14に示すように、前記辺シール輸送モジュール42に2つの辺シール輸送駆動シリンダ421が対向して設置され、各辺シール輸送駆動シリンダ421は1つの固定板420を駆動し、各固定板420に3つの輸送輪422が設置され、辺シール輸送駆動シリンダ421によりその上部の輸送輪422を駆動して相対運動させた後に3組の辺シール輸送輪群が形成され、2つの輸送輪422を締め付けた後に1組として使用し、辺シール輸送輪群により成形上型412と成形下型415との間から出たものを一体の膜材に重畳して縦方向に圧着して輸送し、ホットメルト辺シールモジュール43に材料を供給する。
【0039】
前記ホットメルト辺シールモジュール43に2つのホットメルト押出駆動シリンダ431が対向して設置され、各ホットメルト押出駆動シリンダ431は1つのホットメルト底板430を駆動し、各ホットメルト底板430に3つのホットメルト接点432が設置され、ホットメルト押出駆動シリンダ431によりホットメルト底板が相対運動させた後に3組のホットメルト接点群が形成され、これにより、重畳後の膜材のホットメルト辺シールを実現する。
【0040】
前記末端輸送モジュール44に2つの末端輸送駆動シリンダ441が対向して設置され、各末端輸送駆動シリンダ441は1つの輸送固定フレーム440を駆動し、その中の1つの輸送固定フレーム440に3つの縦方向駆動モータ442が設置されてホットメルト駆動輪443を駆動して回動させ、2つの輸送固定フレーム440が相対運動する際に3つの駆動輪群を形成してホットメルト駆動輪443がホットメルト従動輪444を押出してホットメルト後の辺シール部箇所を押出牽引輸送することを実現する。
【0041】
前記辺シール輸送モジュール42、ホットメルト辺シールモジュール43及び末端輸送モジュール44はいずれも対向して取り付けられる駆動シリンダにより相対駆動を実現し、それにより輸送輪又はホットメルト装置の締め付け及び締め緩めを実現し、このような駆動構造は機械業界内で複数の構造により実現されてもよく、当業者にとって全く実施可能であり、ここでその構造上の詳細は説明しない。
【0042】
前記辺シール整形フレーム41の内部に複数組の押込ローラ群が設置され、各組の押込ローラ群は1つの上押込ローラ45及び1つの下押込ローラ46を備え、上押込ローラに回転押込雄型451が設置され、下押込ローラ46に回転押込雌型461が設置され、このような構造設定によって、三辺シール駆動モータ47の駆動によりすべての押込ローラの駆動を実現する。
【0043】
1つ又は複数の実施例では、前記三辺シールモジュール4の入口端及び出口端にいずれも伸張輪群48が設置され、その目的は三辺シールモジュール4に入った膜材及び三辺シールモジュール4から導出された膜材の平坦化を実現し、しわの発生を防止することである。
【0044】
<一辺シールモジュール(4つの辺シール部17のうちの最後の辺シール部に対してホットメルトシール動作を行う)>
前記一辺シールモジュール8は後端袋詰め輸送ライン19の上部に設置され、後端袋詰め輸送ライン19は定量輸送ラインに接続され、定量輸送ライン上のパンの定量受けを実現し、受けるとともにシールを実現し、本モジュールは4つの辺シール部17のうちの最後の辺シール部に対してホットメルトシール動作を行う。
【0045】
1つの頂部ホットメルトユニット8を備え、前記頂部ホットメルトユニット8は1つのホットメルト固定フレーム80及び1つのホットメルト持ち上げフレーム84を備え、ホットメルト固定フレーム80とホットメルト持ち上げフレーム84との間に1つの持ち上げ駆動シリンダ823が設置され、持ち上げ駆動シリンダ823の駆動端により持ち上げ揺動板824に接続され、前記持ち上げ揺動板の中央はヒンジで連結して固定され、その一端が持ち上げ駆動シリンダ823に接続され、他端がホットメルト持ち上げフレーム84に接続されて縦方向駆動を実現し、ホットメルト固定フレーム80とホットメルト持ち上げフレーム84との間の縦方向移動の安定化を確保するために、前記ホットメルト固定フレーム80とホットメルト持ち上げフレーム84との間に縦方向滑り溝821及び縦方向スライドレール822が設置され、両方が互いに制限され合うことにより鉛直運動を実現し、ホットメルト持ち上げフレーム84を駆動してホットメルト固定フレーム80から離れさせ、又はホットメルト固定フレーム80に近接させる。
【0046】
前記ホットメルト固定フレーム80及びホットメルト持ち上げフレーム84は後端袋詰め輸送ライン19に向かう側の構造が同じであり、ホットメルト持ち上げフレーム84に2つの持ち上げ駆動輪841が設置され、2つの持ち上げ駆動輪841の間に上輸送ベルト843が取り囲んで設置され、上輸送ベルト843の中心は上ホットメルトモジュール842であり、同様の構造設定において、ホットメルト固定フレーム80に2つの固定駆動輪851が設置され、2つの固定駆動輪851の間は下輸送ベルト853であり、下輸送ベルト853の中心は下ホットメルトモジュール852であり、上記構造設定によって、ホットメルト固定フレーム80がホットメルト持ち上げフレーム84に結合される場合、上輸送ベルト843は下輸送ベルト853に接触してホットメルトされるべき辺シール部17を押出して移動させ、上ホットメルトモジュール842と下ホットメルトモジュール852とにより挟持される領域に入る際に挟持ホットメルトを実現し、更にシールを実現する。
【0047】
前記ホットメルト固定フレーム80及びホットメルト持ち上げフレーム84の材料排出口の一端に一辺押出輪群86が上下に設置され、一辺シール後の押出駆動を実現する。
【0048】
本装置は実際に動作するとき、ホットメルト固定フレーム80とホットメルト持ち上げフレーム84とが離脱する際に依然として駆動状態にあり、従って、両方の結合を実現でき、且つ離脱後でも駆動を実現できる装置を設計しなければならず、本技術案に開示される下記構造は以下を実現することができる。
【0049】
前記ホットメルト固定フレーム80に1つの一辺駆動モータ81が付帯設置され、前記一辺駆動モータ81は駆動端の一辺駆動歯車810により一辺駆動歯車811を駆動して回動させ、一辺駆動歯車811は軸心駆動歯車812を駆動して回動させ、前記軸心駆動歯車812に軸心固定板82が設置され、軸心固定板82の端部に1つの揺動板83が接続され、揺動板83には互いに噛合される上遷移歯車I831及び上遷移歯車II832並びに上部駆動輪833が固定され、三方はこのような構造として設置され、揺動板83は一辺駆動歯車を中心として揺動し、上部駆動輪833と一辺駆動歯車810との間の輪間隔がホットメルト持ち上げフレーム84を引き上げる際に変化しないように維持することに用いられ、これにより、安定駆動を実現する。
【0050】
前記軸心駆動歯車812は同時に下遷移歯車827を駆動してホットメルト固定フレーム上の下部駆動輪826に噛合させて固定駆動輪の駆動を実現し、単一の駆動源により頂部ホットメルトユニット8全体の駆動を実現することができる。
【0051】
1つ又は複数の実施例では、本装置は実際に使用するとき、四辺シール立体袋15上の辺シール部17の高さの違いに応じて、頂部ホットメルトユニット80全体を実際に固定するとき、後端袋詰め輸送ライン19との相対高さを調整する必要があり、従って、本技術案は頂部ホットメルトユニット80の下部に1つの底部駆動室86が設置され、底部駆動室86内には水平駆動輪861と縦方向引き上げ従動輪863とからなる1組の噛合歯車が含まれ、ホットメルト固定フレーム駆動ハンドホイール862の駆動によって、縦方向引き上げ従動輪863は縦方向駆動ロッド864を駆動して鉛直運動させ、縦方向駆動ロッド864が頂部ホットメルトユニット80全体を駆動して縦方向に昇降させることを実現する。
【0052】
<包装完了後のポートシール>
本プロセスは四辺シール立体袋15上のポートシール辺(「サイドシール辺」あるいは「シール辺」ともいう。)16のホットメルト結合を実現し、結合時にポートシール辺16の周辺位置の整形を同時に実現し、それによりシール包装後の四辺シール立体袋15のコーナの平滑化を実現する。
【0053】
前記ポートシールモジュール9は1つのポートシール固定フレームを備え、前記ポートシール固定フレームはフレーム構造として設置され、その前後両端にいずれも固定板90が設置され、前後に設置される固定板90と固定板上の付属品とは同じであって前後対称的に設置され、前側の固定板90に上下2つの偏心輪97が設置され、上部の偏心輪97に1つのポートシール上駆動歯車91が設置され、下部の偏心輪97に1つのポートシール下駆動歯車92が設置され、前後対称的に設置される4つの偏心軸に2つの揺動ビームが一緒に固定され、上部の上揺動ビーム96と下部の下揺動ビーム98とは同期して揺動し、上揺動ビーム96及び下揺動ビーム98にいずれもホットメルト端961が設置され、両方が結合された後にホットメルト結合を実現することができる。
【0054】
前後に設置される2つのポートシール上駆動歯車91には揺動凹溝95が設置され、揺動凹溝95にフィットして1つの揺動ロッド991が設置され、前記揺動ロッド991の中央はヒンジで連結され、その底部に1つの揺動軸992が接続され、前記揺動軸992の端部は推進シャーシ993に接続され、前記推進シャーシ993に位置決めフォーク994が設置され、前後に設置される2つの揺動ロッド991は同期して動作し、位置決めフォーク994を同期して押動して相対運動させてホットメルト装置の結合時の立体袋の両端底部の位置決め整形を実現する。
【0055】
1つ又は複数の実施例では、前記揺動軸992にリターンスプリング995が設置され、2つの位置決めフォークが向かい合って運動する際にリターンスプリング995を圧縮し、2つの位置決めフォークが相対運動する際にリターンスプリング995を圧縮して2つの位置決めフォークを外向きに移動させてリターンを実現する。
【0056】
<まとめ>
本願は定量輸送ラインの下部に膜自動供給モジュール2及び穿孔装置3を設置して三辺シールモジュール4の輸送と連携して立体袋の3つの立体辺の整形、シールを実現し、上記動作を経て、膜材案内枠5によりラミネートを後端袋詰め輸送ライン19に導入するとともに、後端袋詰め輸送ライン19を定量輸送ライン1にドッキングさせ、定量の袋詰め食品を膜材内に導入して膜材の最後の辺のシールを実現し、上記動作を経た後、四辺シール立体袋は筒状の未シール状態で後端袋詰め輸送ライン19においてポートシールモジュール9へ移動し、次にポートシールモジュール9により四辺シール立体袋の両端のホットメルトシールを実現し、本装置は構造設計がコンパクトであり、四辺シール立体袋の成形と食品の包装とが同期して行われることを実現し、従来技術に比べて、動作効率及び包装品質を向上させ、理想的な四辺シール立体袋包装機である。
【0057】
本明細書における各実施例はいずれも累加の方式で説明され、各実施例間の同様又は類似の部分は互いに参照すればよく、各実施例において重点的に説明されるのはいずれも他の実施例との相違点である。特に、システム実施例は基本的に方法実施例に類似するため、比較的に簡単に説明され、関連箇所は方法実施例の部分の説明を参照すればよい。
【0058】
以上の説明はあくまでも本願の実施例であって、本願を制限するためのものではない。当業者であれば、本願に対して種々の変更や変化を行うことができる。本願の趣旨や原理内で行われるいかなる修正、等価置換、改良等は、いずれも本願の特許請求の範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0059】
1 定量輸送ライン
11 輸送チェーン
12 中央輸送ベルト
13 仕切用タイバー
14 等間隔プッシュモジュール
140 プッシュフレーム
141 等間隔プッシュ駆動モータ
142 定量輸送駆動モータ
143 テンションプーリ
144 駆動歯車
145 遷移歯車
146 駆動スプロケット
147 延伸ロッド
148 揺動ロッド
149 プッシュプレート
15 四辺シール立体袋
16 ポートシール辺
17 辺シール部
18 押込
19 後端袋詰め輸送ライン
20 通気孔
2 膜自動供給モジュール
3 穿孔装置
30 穿孔固定フレーム
31 押出ローラ群
32 押出ローラ駆動モータ
33 穿孔移動フレーム
331 膜材通過溝
332 縦方向駆動刃
34 回動軸
341 回動軸駆動歯車
35 駆動輪
4 三辺シールモジュール
40 三辺シール固定枠
41 辺シール整形フレーム
411 ガントリークレーン本体
412 成形上型
413 駆動ハンドホイール
414 成形突起
415 成形下型
416 成形キャビティ
42 辺シール輸送モジュール
420 固定板
421 辺シール輸送駆動シリンダ
422 輸送輪
43 ホットメルト辺シールモジュール
430 ホットメルト底板
431 ホットメルト押出駆動シリンダ
432 ホットメルト接点
44 末端輸送モジュール
440 輸送固定フレーム
441 末端輸送駆動シリンダ
442 縦方向駆動モータ
443 ホットメルト駆動輪
444 ホットメルト従動輪
45 上押込ローラ
451 回転押込雄型
46 下押込ローラ
461 回転押込雌型
47 三辺シール駆動モータ
48 伸張輪群
5 牽引輪群
6 外部延伸輸送ベルト
7 膜材案内枠
8 一辺シールモジュール
80 ホットメルト固定フレーム
81 一辺駆動モータ
810 一辺駆動歯車
811 一辺遷移駆動輪
812 軸心駆動歯車
82 軸心固定板
821 縦方向滑り溝
822 縦方向スライドレール
823 持ち上げ駆動シリンダ
824 持ち上げ揺動板
825 連動板
826 下部駆動輪
827 下遷移歯車
83 揺動板
831 上遷移歯車I
832 上遷移歯車II
833 上部駆動輪
84 ホットメルト持ち上げフレーム
841 持ち上げ駆動輪
842 上ホットメルトモジュール
843 上輸送ベルト
85 ホットメルト固定フレーム
851 固定駆動輪
852 下ホットメルトモジュール
853 下輸送ベルト
86 底部駆動室
861 水平駆動輪
862 ホットメルト固定フレーム駆動ハンドホイール
863 縦方向引き上げ従動輪
864 縦方向駆動ロッド
9 ポートシールモジュール
90 固定板
91 ポートシール上駆動歯車
92 ポートシール下駆動歯車
93 ポートシール主駆動歯車
94 ポートシール中間輪
95 揺動凹溝
96 上揺動ビーム
961 ホットメルト端
97 偏心輪
98 下揺動ビーム
99 揺動整形フレーム
991 揺動ロッド
992 揺動軸
993 推進シャーシ
994 位置決めフォーク
995 リターンスプリング