IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社knewitの特許一覧

特許7595376プログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法
<>
  • 特許-プログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法 図1
  • 特許-プログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法 図2
  • 特許-プログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法 図3
  • 特許-プログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-28
(45)【発行日】2024-12-06
(54)【発明の名称】プログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/083 20240101AFI20241129BHJP
【FI】
G06Q10/083
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023195970
(22)【出願日】2023-11-17
【審査請求日】2023-11-17
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522200775
【氏名又は名称】株式会社knewit
(74)【代理人】
【識別番号】100131842
【弁理士】
【氏名又は名称】加島 広基
(74)【代理人】
【識別番号】100215267
【弁理士】
【氏名又は名称】古屋 秀人
(74)【代理人】
【識別番号】100215555
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】小川 直哉
(72)【発明者】
【氏名】坂庭 輝充
【審査官】藤原 拓也
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-099464(JP,A)
【文献】特開2021-156766(JP,A)
【文献】特開2022-044626(JP,A)
【文献】特開2018-088174(JP,A)
【文献】"郵便局データの活用とプライバシー保護の在り方に関する検討会 報告書(案)",[online],総務省,2022年06月15日,[検索日:令和6年6月28日], インターネット<URL:https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu14_02000120.html>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを配送手順登録手段と、受付手段と、送信手段と、質問登録手段として機能させるプログラムであって、
前記配送手順登録手段は、荷主情報および行先情報に対応する、配送先における立ち寄りが必須な各ポイントにおいて必要なアクションを把握できる情報、前記配送先において任意に設定可能な各ポイントにおけるアクションを把握できる情報および端末に表示される地図上で示される文字情報もしくはマーク情報のいずれかを含む配送の手順の情報を登録し、
前記受付手段は、配送されるべき商材に関する荷主情報および行先情報を含む配送案件情報を受け付け、
前記受付手段が端末から配送案件選択情報を受け付けると、受け付けた配送案件選択情報に関連する荷主情報および行先情報に対応する配送の手順の情報が前記配送手順登録手段により登録されている場合は、前記送信手段は前記端末に配送の手順の情報を表示可能とする第1表示指示信号を前記端末に送信し、
前記受付手段が前記端末から配送案件選択情報を受け付けると、受け付けた配送案件選択情報に対応する荷主情報および行先情報に紐付けられた配送の手順の情報が前記配送手順登録手段により登録されていない場合は、前記送信手段は前記端末に配送の手順に関する質問を表示させる第3表示指示信号を前記端末に送信し、
前記配送手順登録手段は、前記端末から送信された質問に対する回答に基づいて配送の手順を作成し、作成された配送の手順を荷主情報および行先情報に紐付けて登録し、
前記質問登録手段は、荷主情報および行先情報に対応する配送の手順の質問の情報を登録し、
前記第3表示指示信号における前記端末に配送の手順に関する質問は、前記質問登録手段により登録されている、前記受付手段が受け付けた配送案件選択情報に対応する荷主情報および行先情報に紐付けられた質問である、プログラム。
【請求項2】
前記配送案件情報は、配送される商材の種類の情報である商材情報を更に含む、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記受付手段が前記端末から配送案件選択情報を受け付けると、前記送信手段は前記端末に配送先の地図を表示可能とする第2表示指示信号を前記端末に送信する、請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記端末に表示可能となる配送の手順の情報は、前記端末に表示される地図上で示される文字情報またはマーク情報を含む、請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記配送の手順の質問の情報に対応する情報は商材情報を更に含む、
請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項6】
前記配送の手順の質問の情報に対応する情報は商材情報を更に含む、
請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項7】
前記端末から前記コンピュータに配送の手順についての報告または配送の手順の修正の指示を送信することができるようになっている、請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項8】
プログラムを実行することにより配送手順登録手段と、受付手段と、送信手段と、質問登録手段として機能するコンピュータであって、
前記配送手順登録手段は、荷主情報および行先情報に対応する、配送先における立ち寄りが必須な各ポイントにおいて必要なアクションを把握できる情報、前記配送先において任意に設定可能な各ポイントにおけるアクションを把握できる情報および端末に表示される地図上で示される文字情報もしくはマーク情報のいずれかを含む配送の手順の情報を登録し、
前記受付手段は、配送されるべき商材に関する荷主情報および行先情報を含む配送案件情報を受け付け、
前記受付手段が端末から配送案件選択情報を受け付けると、受け付けた配送案件選択情報に関連する荷主情報および行先情報に対応する配送の手順の情報が前記配送手順登録手段により登録されている場合は、前記送信手段は前記端末に配送の手順の情報を表示可能とする第1表示指示信号を前記端末に送信し、
前記受付手段が前記端末から配送案件選択情報を受け付けると、受け付けた配送案件選択情報に対応する荷主情報および行先情報に紐付けられた配送の手順の情報が前記配送手順登録手段により登録されていない場合は、前記送信手段は前記端末に配送の手順に関する質問を表示させる第3表示指示信号を前記端末に送信し、
前記配送手順登録手段は、前記端末から送信された質問に対する回答に基づいて配送の手順を作成し、作成された配送の手順を荷主情報および行先情報に紐付けて登録し、
前記質問登録手段は、荷主情報および行先情報に対応する配送の手順の質問の情報を登録し、
前記第3表示指示信号における前記端末に配送の手順に関する質問は、前記質問登録手段により登録されている、前記受付手段が受け付けた配送案件選択情報に対応する荷主情報および行先情報に紐付けられた質問である、コンピュータ。
【請求項9】
前記配送案件情報は、配送される商材の種類の情報である商材情報を更に含む、
請求項に記載のコンピュータ。
【請求項10】
プログラムを実行することにより配送手順登録手段と、受付手段と、送信手段と、質問登録手段として機能するコンピュータと、
前記コンピュータに通信可能に接続される端末と、
を備え、
前記配送手順登録手段は、荷主情報および行先情報に対応する、配送先における立ち寄りが必須な各ポイントにおいて必要なアクションを把握できる情報、前記配送先において任意に設定可能な各ポイントにおけるアクションを把握できる情報および端末に表示される地図上で示される文字情報もしくはマーク情報のいずれかを含む配送の手順の情報を登録し、
前記受付手段は、配送されるべき商材に関する荷主情報および行先情報を含む配送案件情報を受け付け、
前記受付手段が前記端末から配送案件選択情報を受け付けると、受け付けた配送案件選択情報に関連する荷主情報および行先情報に対応する配送の手順の情報が前記配送手順登録手段により登録されている場合は、前記送信手段は前記端末に配送の手順の情報を表示可能とする第1表示指示信号を前記端末に送信し、
前記受付手段が前記端末から配送案件選択情報を受け付けると、受け付けた配送案件選択情報に対応する荷主情報および行先情報に紐付けられた配送の手順の情報が前記配送手順登録手段により登録されていない場合は、前記送信手段は前記端末に配送の手順に関する質問を表示させる第3表示指示信号を前記端末に送信し、
前記配送手順登録手段は、前記端末から送信された質問に対する回答に基づいて配送の手順を作成し、作成された配送の手順を荷主情報および行先情報に紐付けて登録し、
前記質問登録手段は、荷主情報および行先情報に対応する配送の手順の質問の情報を登録し、
前記第3表示指示信号における前記端末に配送の手順に関する質問は、前記質問登録手段により登録されている、前記受付手段が受け付けた配送案件選択情報に対応する荷主情報および行先情報に紐付けられた質問である、システム。
【請求項11】
前記配送案件情報は、配送される商材の種類の情報である商材情報を更に含む、
請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
制御部を有するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記制御部が、荷主情報および行先情報に対応する、配送先における立ち寄りが必須な各ポイントにおいて必要なアクションを把握できる情報、前記配送先において任意に設定可能な各ポイントにおけるアクションを把握できる情報および端末に表示される地図上で示される文字情報もしくはマーク情報のいずれかを含む配送の手順の情報を登録する工程と、
前記制御部が、配送されるべき商材に関する荷主情報および行先情報を含む配送案件情報を受け付ける工程と、
前記制御部が端末から配送案件選択情報を受け付けると、受け付けた配送案件選択情報に関連する荷主情報および行先情報に対応する配送の手順の情報が登録されている場合は、前記制御部が前記端末に配送の手順の情報を表示可能とする第1表示指示信号を前記端末に送信する工程と、
前記制御部が、前記端末から配送案件選択情報を受け付けると、受け付けた配送案件選択情報に対応する荷主情報および行先情報に紐付けられた配送の手順の情報が登録されていない場合は、前記端末に配送の手順に関する質問を表示させる第3表示指示信号を前記端末に送信する工程と、
前記制御部が、前記端末から送信された質問に対する回答に基づいて配送の手順を作成し、作成された配送の手順を荷主情報および行先情報に紐付けて登録する工程と、
前記制御部が、荷主情報および行先情報に対応する配送の手順の質問の情報を登録する工程と、
を備え、前記第3表示指示信号における前記端末に配送の手順に関する質問は、質問登録手段により登録されている、受付手段が受け付けた配送案件選択情報に対応する荷主情報および行先情報に紐付けられた質問である、情報処理方法。
【請求項13】
前記配送案件情報は、配送される商材の種類の情報である商材情報を更に含む、
請求項12に記載の情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
物流業界では運転手の高齢化も進み、人手不足か゛予想されるため、DX(デジタルトランスフォーメーション)等による物流の効率化が求められている。これに対し、例えば特許文献1には、あらゆる物流プロセスで生成されるデジタルデータを収集して、それを可視化することで物流システムの効率化を推進し、解析することで物流システムの最適化を推進するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2023-017689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
消費者向けの物流はト゛ローンの活用なと゛効率化の取り組みか゛進んでいるが、企業間物流は機械や鋼板なと゛積み荷の形や大きさか゛さまさ゛まて゛あり集荷作業も個々の事業所の要望に対応しなけれは゛ならす゛複雑性が高く、効率化か゛遅れているという問題がある。
【0005】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、企業間物流の効率化を行うプログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のプログラムは、
コンピュータを配送手順登録手段と、受付手段と、送信手段として機能させるプログラムであって、
前記配送手順登録手段は、荷主情報および行先情報に対応する、配送先における配送の手順の情報を登録し、
前記受付手段は、配送されるべき商材に関する荷主情報および行先情報を含む配送案件情報を受け付け、
前記受付手段が端末から配送案件選択情報を受け付けると、受け付けた配送案件選択情報に関連する荷主情報および行先情報に対応する配送の手順の情報が前記配送手順登録手段により登録されている場合は、前記送信手段は前記端末に配送の手順の情報を表示可能とする第1表示指示信号を前記端末に送信する。
【0007】
本開示のプログラムにおいては、
前記配送案件情報は、配送される商材の種類の情報である商材情報を更に含んでいてもよい。
【0008】
本開示のプログラムにおいては、
前記受付手段が前記端末から配送案件選択情報を受け付けると、前記送信手段は前記端末に配送先の地図を表示可能とする第2表示指示信号を前記端末に送信してもよい。
【0009】
本開示のプログラムにおいては、
前記端末に表示可能となる配送の手順の情報は、前記端末に表示される地図上で示される文字情報またはマーク情報を含んでいてもよい。
【0010】
本開示のプログラムにおいては、
前記受付手段が前記端末から配送案件選択情報を受け付けると、受け付けた配送案件選択情報に対応する荷主情報および行先情報に紐付けられた配送の手順の情報が前記配送手順登録手段により登録されていない場合は、前記送信手段は前記端末に配送の手順に関する質問を表示させる第3表示指示信号を前記端末に送信し、
前記配送手順登録手段は、前記端末から送信された質問に対する回答に基づいて配送の手順を作成し、作成された配送の手順を荷主情報および行先情報に紐付けて登録してもよい。
【0011】
本開示のプログラムにおいては、
前記配送の手順の質問の情報に対応する情報は商材情報を更に含んでいてもよい。
【0012】
本開示のプログラムにおいては、
前記コンピュータを質問登録手段として更に機能させ、
前記質問登録手段は、荷主情報および行先情報に対応する配送の手順の質問の情報を登録し、
前記第3表示指示信号における前記端末に配送の手順に関する質問は、前記質問登録手段により登録されている、前記受付手段が受け付けた配送案件選択情報に対応する荷主情報および行先情報に紐付けられた質問であってもよい。
【0013】
本開示のプログラムにおいては、
前記配送の手順の質問の情報に対応する情報は商材情報を更に含んでいてもよい。
【0014】
本開示のプログラムにおいては、
前記端末から前記コンピュータに配送の手順についての報告または配送の手順の修正の指示を送信することができるようになっていてもよい。
【0015】
本開示のコンピュータは、
プログラムを実行することにより配送手順登録手段と、受付手段と、送信手段として機能するコンピュータであって、
前記配送手順登録手段は、荷主情報および行先情報に対応する、配送先における配送の手順の情報を登録し、
前記受付手段は、配送されるべき商材に関する荷主情報および行先情報を含む配送案件情報を受け付け、
前記受付手段が端末から配送案件選択情報を受け付けると、受け付けた配送案件選択情報に関連する荷主情報および行先情報に対応する配送の手順の情報が前記配送手順登録手段により登録されている場合は、前記送信手段は前記端末に配送の手順の情報を表示可能とする第1表示指示信号を前記端末に送信する。
【0016】
本開示のコンピュータにおいては、
前記配送案件情報は、配送される商材の種類の情報である商材情報を更に含んでいてもよい。
【0017】
本開示のシステムは、
プログラムを実行することにより配送手順登録手段と、受付手段と、送信手段として機能するコンピュータと、
前記コンピュータに通信可能に接続される端末と、
を備え、
前記配送手順登録手段は、荷主情報および行先情報に対応する、配送先における配送の手順の情報を登録し、
前記受付手段は、配送されるべき商材に関する荷主情報および行先情報を含む配送案件情報を受け付け、
前記受付手段が前記端末から配送案件選択情報を受け付けると、受け付けた配送案件選択情報に関連する荷主情報および行先情報に対応する配送の手順の情報が前記配送手順登録手段により登録されている場合は、前記送信手段は前記端末に配送の手順の情報を表示可能とする第1表示指示信号を前記端末に送信する。
【0018】
本開示のシステムにおいては、
前記配送案件情報は、配送される商材の種類の情報である商材情報を更に含んでいてもよい。
【0019】
本開示の情報処理方法は、
制御部を有するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記制御部が、荷主情報および行先情報に対応する、配送先における配送の手順の情報を登録する工程と、
前記制御部が、配送されるべき商材に関する荷主情報および行先情報を含む配送案件情報を受け付ける工程と、
前記制御部が端末から配送案件選択情報を受け付けると、受け付けた配送案件選択情報に関連する荷主情報および行先情報に対応する配送の手順の情報が登録されている場合は、前記制御部が前記端末に配送の手順の情報を表示可能とする第1表示指示信号を前記端末に送信する工程と、
を備える。
【0020】
本開示の情報処理方法においては、
前記配送案件情報は、配送される商材の種類の情報である商材情報を更に含んでいてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本開示のプログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法によれば、企業間物流の効率化を行うプログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本開示の実施の形態によるシステムの構成を示すブロック図である。
図2】本開示の実施の形態によるシステムの処理の流れを示すアクティビティ図である。
図3】本開示の実施の形態によるシステムの処理の流れを示すフローチャートである。
図4】(A)本開示の実施の形態によるユーザ端末において各ポイントにアイコンなどの情報が表示された形態を示す概略図である。(B)本開示の実施の形態によるユーザ端末において各ポイントにおける作業情報が表示された形態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。図1乃至図4は、本開示の実施の形態によるプログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法の構成を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態によるシステムの構成を示すブロック図である。図2は、本開示の実施の形態によるシステムの処理の流れを示すアクティビティ図である。図3は、本開示の実施の形態によるシステムの処理の流れを示すフローチャートである。図4(A)は、本開示の実施の形態によるユーザ端末において各ポイントにアイコンなどの情報が表示された形態を示す概略図である。図4(B)は、本開示の実施の形態によるユーザ端末において各ポイントにおける作業情報が表示された形態を示す概略図である。
【0024】
図1は、本実施の形態によるシステム1の構成を示すブロック図である。本実施の形態によるシステム1は、荷主情報および行先情報に対応する、配送先における配送の手順の情報を登録する配送手順登録手段110と、配送されるべき商材に関する荷主情報および行先情報を含む配送案件情報を受け付ける受付手段111と、端末20に配送の手順の情報を表示可能とする第1表示指示信号を前記端末20に送信する送信手段112として機能するコンピュータ10(管理サーバ)を備えている。また、システム1は、ユーザが所持するユーザ端末20と、事務所に配置される事務所端末30と、を備えている。例えば、コンピュータ10は、ユーザ端末20および事務所端末30の各部とそれぞれ通信可能に接続されている。また、ユーザ端末20および事務所端末30の各部も、それぞれ通信可能に接続されていてもよい。また、これらのユーザ端末20、事務所端末30およびコンピュータ10は、インターネット回線等の通信ネットワークにより互いに通信可能に接続されていてもよい。また、ユーザが所持するユーザ端末20は、インターネット回線等の通信ネットワークを介して事務所端末30およびコンピュータ10と通信可能に接続されていてもよい。このようなシステム1の各構成要素について以下に説明する。
【0025】
<コンピュータ10の構成>
コンピュータ10は、例えばインターネット回線等の通信ネットワークを通じて利用できる管理サーバである。コンピュータ10は、インターネットでアクセスできる物理サーバ内に仮想的な専用サーバを構築した状態で提供されるものであってもよい。コンピュータ10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13とを有している。制御部11は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、コンピュータ10の動作を制御する。より詳細には、制御部11は、記憶部12に記憶されているプログラムを実行することにより、配送手順登録手段110、受付手段111、送信手段112および質問登録手段113として機能する。
【0026】
配送手順登録手段110は、荷主情報および行先情報を含む配送案件情報に対応する、配送先における配送の手順の情報を登録する。また、配送手順登録手段110は、ユーザ端末20から送信された配送の手順に関する質問に対するユーザからの回答に基づいて配送の手順を作成する。そして、作成した配送の手順を荷主情報および行先情報に紐付けて登録する。
【0027】
荷主情報は、配送される1または複数の荷物の送り主または持ち主に関する情報である。例えば、荷主情報は、配送される荷物の送り主の氏名または名称、住所、置き場(積み地)における荷物の渡しといった荷渡しの条件といった情報を含む。
【0028】
行先情報は、配送される荷物の配送先に関する情報である。例えば、行先情報は、配送先の氏名または名称、電話番号、荷物の配送先の住所といった積み下ろし区分、配送先における荷物の受け入れ可能な時間帯、配送先における受け入れ可能な最大積載量、置き場(降し地)における荷物の渡しといった荷渡しの条件、玉掛け等の荷渡し時における必要作業、配送先の特徴といった情報を含む。
【0029】
配送の手順の情報は、荷物の配送先における荷物の配送手順に関する情報であり、荷主情報および行先情報から特定される。配送の手順の情報は、配送先企業の守衛、受付、待機場所、ヤード等の立ち寄りが必須な各ポイントにおいて必要なアクションを把握できる情報を含む。例えば、図4(A)および(B)に示すように、「守衛」と表示されるポイントでは、空いている場所に駐車をして守衛を訪問すること、守衛を訪問する際には声掛けの後に作業を行うこと、台帳記入、伝票の提出の作業を行うこと等の情報がテキストベースでユーザ端末20に表示される。また、「受付」と表示されるポイントでは、積み荷降し場の近傍に駐車して掲示に従って受付を行うこと、伝票提出、ヤードでの作業後には受け付けに立ち寄ること等の作業情報がテキストベースでユーザ端末20に表示される。また、「待機場所」と表示されるポイントでは、待機場所の有無等の情報がユーザ端末20に表示される。また、「ヤード」と表示されるポイントでは、車両の入庫方向、荷下ろし時における配送先担当者の指示の有無、荷下ろし作業の分担、作業方法、伝票受け取りや副資材の回収といった退庫時の作業情報がユーザ端末20に表示される。また、配送の手順の情報は、配送先企業の入り口、出口、危険な場所、施錠箇所、電話の存在箇所、その他の情報等の、立ち寄りは必須ではないが任意に設定可能な各ポイントにおけるアクションを把握できる情報を含む。このような任意の情報も、ユーザ端末20に表示される。また、構内規則、雨天制約条件等の補足説明事項が同じくテキストベースでユーザ端末20に表示され、各ポイントの詳細な画像も表示される。また、ユーザ端末20に表示される地図上で示される文字情報またはマーク情報も、配送の手順の情報に含まれる。ここで、ユーザ端末20に表示されたマーク情報により規定される各種マークをユーザがタップすることにより、各ポイントにおける情報がテキストベースで表示可能となる。このようなテキストベースの情報は、配送ドライバーのいわゆる勘、コツ、経験をデータ化した情報も含む。
【0030】
受付手段111は、配送されるべき商材に関する荷主情報および行先情報を含む配送案件情報を事務所端末30から受け付ける。また、受付手段111は、ユーザ端末20から配送案件選択情報を受け付ける。
【0031】
送信手段112は、ユーザ端末20に配送案件の概要に関する情報および配送先までの地図、構内図、構内における配送ポイントまでの経路、を表示可能とする信号を送信する。例えば、各種のウェブマッピングアプリケーションによりマップ情報を取得できる。また、送信手段112は、受付手段111がユーザ端末20から配送案件選択情報を受け付けると、受け付けた配送案件選択情報に関連する荷主情報および行先情報に対応する配送の手順の情報が配送手順登録手段110により登録されている場合に、ユーザ端末20に荷物の配送の手順の情報を表示可能とする第1表示指示信号を送信する。ここで、配送案件選択情報とは、システム1のユーザにより選択された配送先や配送物を規定する情報である。
【0032】
また、送信手段112は、受け付けた配送案件選択情報に対応する荷主情報および行先情報に紐付けられた配送の手順の情報が配送手順登録手段110により登録されていない場合に、ユーザ端末20に配送の手順に関する質問を表示させる第3表示指示信号を送信する。ここで、配送の手順に関する質問とは、コンピュータ10に未登録の荷物の配送先における荷物の配送手順に関する情報を特定するための質問であり、ユーザ端末20に選択形式として表示され、ユーザがユーザ端末20を介して記入する。また、配送の手順に関する質問に対する回答は配送の手順を作成するために用いられるとともに、作成された配送の手順は、受付手段111が受け付けた配送案件選択情報に対応する荷主情報および行先情報に紐づけられる。そして、配送の手順に関する質問は、配送先企業の守衛、受付、待機場所、ヤード等の立ち寄りが必須な各ポイントにおいて必要なアクションを把握するための情報を含む。
【0033】
また、送信手段112は、受付手段111がユーザ端末20から配送案件選択情報を受け付けると、ユーザ端末20に配送先の地図および地図上に表示される文字情報または各ポイントを表すアイコンなどのマーク情報のうち少なくとも一つを表示可能とする第2表示指示信号を送信する。
【0034】
質問登録手段113は、荷主情報および行先情報に対応する配送の手順の質問の情報をコンピュータ10に登録する。
【0035】
なお、制御部11より実行されるプログラムは記憶部12に記憶されているものに限定されない。制御部11により実行されるプログラムとして、外部装置から通信部13を介して制御部11に送信されるものや、コンピュータ10に装着されたUSBメモリ等の記憶媒体に記憶されているもの、コンピュータ10とは別のサーバ(例えば、クラウドサーバ)等に記憶されているもの等が用いられてもよい。
【0036】
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)またはSSD(Solid State Drive)等から構成されている。記憶部12には、制御部11により実行されるプログラムを含む各種プログラムが記憶されている。
【0037】
通信部13は、例えば、有線LAN(Local Area Network)モジュール、無線LANモジュール等であり、有線または無線通信を行うためのインターフェースを含む。すなわち、通信部13は、通信ネットワークを介して他の装置と通信を行うように構成された通信インターフェースから構成されている。
【0038】
<ユーザ端末20の構成>
ユーザ端末20は、ユーザが所持するスマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ等である。ユーザ端末20は、制御部21、表示部22、操作部23および通信部24を有しており、これらの構成要素が電気的に接続されている。また、ユーザ端末20は、コンピュータ10に配送の手順についての報告または配送の手順の修正の指示を送信できるようになっている。ユーザは、ユーザ端末20にインストールされている配送アプリにログインすることにより、各種操作を行う。
【0039】
ユーザ端末20の制御部21は、CPU、RAM、ROM等を含み、プログラムおよびデータに基づいて各種情報処理を実行するように構成される。
【0040】
ユーザ端末20の表示部22は、例えば、ディスプレイであり、入力、出力等を表示するのに利用される。ディスプレイは、公知の液晶ディスプレイ等を用いることができる。ユーザ端末20の操作部23は、キーボードや操作キーなどであり、上述した入力を行うためのものである。また、ユーザ端末20の表示部22およびユーザ端末20の操作部23を兼ねたタッチパネルディスプレイを用いることもできる。
【0041】
ユーザ端末20の記憶部(図示せず)は、例えば、HDD、SSD等の補助記憶装置で構成され、ユーザ端末20を駆動するための種々のデータやプログラムを記憶する。プログラムは、後述する各種の処理を行うためのものである。ユーザ端末20の制御部21は、このプログラムを解釈および実行することで、様々な処理を実行するように構成される。
【0042】
ユーザ端末20の通信部24は、例えば、有線LAN(Local Area Network)モジュール、無線LANモジュール等であり、有線または無線通信を行うためのインターフェースを含む。すなわち、ユーザ端末20の通信部24は、通信ネットワークを介して他の装置と通信を行うように構成された通信部24から構成されている。
【0043】
なお、ユーザ端末20の具体的なハードウェア構成は、実施形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換および追加が可能である。例えば、ユーザ端末20の制御部21は、複数のプロセッサを含んでもよい。ユーザ端末20の制御部21は、FPGAにより構成されてもよい。ユーザ端末20の記憶部は、ユーザ端末20の制御部21に含まれるRAMおよびROMにより構成されてもよい。また、ユーザ端末20は、本実施の形態におけるシステム1の専用の端末であってもよいし、汎用のスマートフォンなどに、上述したプログラムをインストールして使用することもできる。
【0044】
ユーザ端末20の制御部21は、ユーザ端末20の記憶部に記憶されたプログラムをRAMに展開すると、そのプログラムをCPUにより解釈および実行する。
【0045】
<事務所端末30の構成>
事務所端末30は、事務所に配置されるスマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ等である。事務所端末30は、制御部31、表示部32、操作部33および通信部34を有しており、これらの構成要素が電気的に接続されている。また、図2に示すように、事務所端末30は、コンピュータ10に、配送されるべき商材に関する荷主情報および行先情報を含む配送案件情報を送信できるようになっている。また、事務所端末30は、ユーザ端末20に、荷主や配送作業の日時の情報とともに配車情報をユーザ端末20に送信する。
【0046】
事務所端末30の制御部31は、CPU、RAM、ROM等を含み、プログラムおよびデータに基づいて各種情報処理を実行するように構成される。
【0047】
事務所端末30の表示部32は、例えば、ディスプレイであり、入力、出力等を表示するのに利用される。ディスプレイは、公知の液晶ディスプレイ等を用いることができる。事務所端末30の操作部33は、キーボードや操作キーなどであり、上述した入力を行うためのものである。また、事務所端末30の表示部32および事務所端末30の操作部33を兼ねたタッチパネルディスプレイを用いることもできる。
【0048】
事務所端末30の記憶部(図示せず)は、例えば、HDD、SSD等の補助記憶装置で構成され、事務所端末30を駆動するための種々のデータやプログラムを記憶する。プログラムは、後述する各種の処理を行うためのものである。事務所端末30の制御部31は、このプログラムを解釈および実行することで、様々な処理を実行するように構成される。
【0049】
事務所端末30の通信部34は、例えば、有線LAN(Local Area Network)モジュール、無線LANモジュール等であり、有線または無線通信を行うためのインターフェースを含む。すなわち、事務所端末30の通信部34は、通信ネットワークを介して他の装置と通信を行うように構成された通信部34から構成されている。
【0050】
なお、事務所端末30の具体的なハードウェア構成は、実施形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換および追加が可能である。例えば、事務所端末30の制御部31は、複数のプロセッサを含んでもよい。事務所端末30の制御部31は、FPGAにより構成されてもよい。事務所端末30の記憶部は、事務所端末30の制御部31に含まれるRAMおよびROMにより構成されてもよい。また、事務所端末30は、本実施の形態におけるシステム1の専用の端末であってもよいし、汎用のスマートフォンなどに、上述したプログラムをインストールして使用することもできる。
【0051】
事務所端末30の制御部31は、事務所端末30の記憶部に記憶されたプログラムをRAMに展開すると、そのプログラムをCPUにより解釈および実行する。
【0052】
次に、システム1における処理の流れについて説明する。なお、以下に示すシステム1の動作は、コンピュータ10において制御部11が記憶部12に記憶されているプログラムを実行することによって行われる。
【0053】
配送案件が生じると、まず、事務所端末30が管理サーバであるコンピュータ10に荷物の配送先や商材に関する情報を含む配送案件情報を送信し、制御部11の受付手段111は、配送されるべき商材に関する荷主情報および行先情報を含む配送案件情報を受け付ける。同時に、事務所端末30は、ユーザ端末20に配車情報を送る。このとき、制御部11の配送手順登録手段110は、事前に荷主情報および行先情報に対応する、荷物の配送先における配送の手順の情報をコンピュータ10に登録しておく。配送案件がある旨を感知した配送ドライバーは、図3に示すように、ユーザ端末20の配送アプリにログインする(ステップS10)。このとき、図2に示すように、ユーザ端末20からコンピュータ10にログイン情報が送られる。配送アプリへのログインが検知されると、コンピュータ10はユーザ端末20に配送案件一覧情報を送る。これにより、図3に示すように、制御部11はユーザ端末20に配送案件一覧を表示させる(ステップS20)。配送案件一覧がユーザ端末20に表示されると、配送ドライバーは配送予定の案件を探索した後、対象の配送先の表示をタップし、図2に示す配送案件選択情報がコンピュータ10に送られる。これにより、図3に示すように、配送ドライバーは配送案件を選択する(ステップS30)。ユーザにより配送案件が選択されると、図2に示す送信手段112は、ユーザ端末20に配送案件の概要に関する情報および配送先までの地図等を表示可能とする信号を送信する。これにより、図3に示すように、ユーザ端末20に配送の概要、配送先までの地図およびその手順を表示可能とする(ステップS40)。
【0054】
次に、制御部11は、配送手順登録手段110により配送の手順の情報がコンピュータ10に登録されているか否かが判定される(ステップS50)。
【0055】
制御部11により配送手順登録手段110により配送の手順の情報がコンピュータ10に登録されていると判定された場合、送信手段112はユーザ端末20に荷物の配送の手順の情報を表示可能とする第1表示指示信号を送信する(ステップS60)。また、送信手段112は、ユーザ端末20に配送先の地図および地図上に表示される文字情報または各ポイントを表すアイコンなどのマーク情報のうち少なくとも一つを表示可能とする第2表示指示信号を送信する。その後、配送が完了すると、ユーザはユーザ端末20に配送完了情報を入力し、ユーザ端末20からコンピュータ10に配送完了情報が送信される(ステップS110)。また、図2に示すように、コンピュータ10は事務所端末30に配送完了情報を送信もする。
【0056】
一方で、制御部11により配送手順登録手段110により配送の手順の情報がコンピュータ10に登録されていないと判定された場合、配送の手順を確認できないユーザは、ユーザ端末20からコンピュータ10に図2に示す新規の配送の手順入力要求情報を送信する(ステップS70)。配送の手順入力要求情報を受信したコンピュータ10は、図2に示す配送の手順に関する質問を規定する質問情報をユーザ端末20に送信する。これにより、図3に示すように、配送の手順に関する質問のテンプレートがユーザ端末20に表示される(ステップS80)。ユーザは配送の手順に関する質問に回答をする。質問のテンプレートに表示される質問としては、コンピュータ10に未登録の荷物の配送先における荷物の配送手順に関する情報を特定するための質問であって、ユーザ端末20に選択形式として表示される質問である。例えば、配送時に立ち寄りが必要な場所、場所毎に必要な作業、配送先における積み下ろしの区分、荷物の受け入れ可能時間および荷物の受け入れ可能な時間帯、受け入れ可能な車両の重量、配送先企業の入り口、出口、危険な場所、施錠箇所、電話の存在箇所、その他の情報等の、立ち寄りは必須ではないが任意に設定可能な各ポイントにおけるアクション、構内規則、雨天制約条件等の補足説明事項等である。また、これら情報が要求される場所を地図上に配置することも質問として求められ得る。その後、ユーザ端末20からコンピュータ10に質問に対する回答情報が送信される(ステップS90)。配送手順登録手段110は、コンピュータ10に送られた質問に対する回答に基づいて配送の手順を作成する(ステップS100)。また、配送手順登録手段110は、作成した配送の手順を荷主情報および行先情報に紐付けて登録する。その後、配送が完了すると、ユーザはユーザ端末20に配送完了情報を入力し、ユーザ端末20からコンピュータ10に配送完了情報が送信される(ステップS110)。また、図2に示すように、コンピュータ10は事務所端末30に配送完了情報を送信もする。こうして、システム1のユーザによる荷物の配送が完了する。
【0057】
以上のような構成からなる本実施の形態のプログラム、コンピュータ10、システム1および情報処理方法によれば、プログラムは、コンピュータ10を配送手順登録手段110と、受付手段111と、送信手段112として機能させる。配送手順登録手段110は、荷主情報および行先情報に対応する、配送先における配送の手順の情報を登録する。受付手段111は、配送されるべき商材に関する荷主情報および行先情報を含む配送案件情報を受け付ける。受付手段111が端末20から配送案件選択情報を受け付けると、受け付けた配送案件選択情報に関連する荷主情報および行先情報に対応する配送の手順の情報が配送手順登録手段110により登録されている場合は、送信手段112は端末20に配送の手順の情報を表示可能とする第1表示指示信号を送信する。より詳細に説明すると、物流業界では運転手の高齢化も進み、人手不足か゛予想されるため、DX(デジタルトランスフォーメーション)等による物流の効率化が求められている。ここで、消費者向けの物流はト゛ローンの活用なと゛効率化の取り組みか゛進んでいるが、企業間物流は機械や鋼板なと゛積み荷の形や大きさか゛さまさ゛まて゛あり集荷作業も個々の事業所の要望に対応しなけれは゛ならす゛複雑性が高く、効率化か゛遅れているという問題があった。しかし、上記の構成によれば、企業間物流の効率化を行うプログラム、コンピュータ10、システム1および情報処理方法を実現できる。
【0058】
また、本実施の形態のプログラム、コンピュータ10、システム1および情報処理方法においては、上述したように、受付手段111が端末20から配送案件選択情報を受け付けると、送信手段112は端末20に配送先の地図を表示可能とする第2表示指示信号を端末20に送信してもよい。この場合、配送ドライバーが所持するユーザ端末20から配送案件選択情報を受け付けると、配送ドライバーが所持するユーザ端末20に配送先の地図を表示させることができ、視覚的に配送先の情報を取得することができる。
【0059】
また、本実施の形態のプログラム、コンピュータ10、システム1および情報処理方法においては、上述したように、端末20に表示可能となる配送の手順の情報は、端末20に表示される地図上で示される文字情報またはマーク情報を含んでいてもよい。この場合、配送ドライバーが所持するユーザ端末20に、地図上で文字情報またはマーク情報も表示させることができる。
【0060】
また、本実施の形態のプログラム、コンピュータ10、システム1および情報処理方法においては、上述したように、受付手段111が端末20から配送案件選択情報を受け付けると、受け付けた配送案件選択情報に対応する荷主情報および行先情報に紐付けられた配送の手順の情報が配送手順登録手段110により登録されていない場合は、送信手段112は端末20に配送の手順に関する質問を表示させる第3表示指示信号を端末20に送信し、配送手順登録手段110は、端末20から送信された質問に対する回答に基づいて配送の手順を作成し、作成された配送の手順を荷主情報および行先情報に紐付けて登録してもよい。この場合、配送の手順の情報が登録されていない場合には、配送ドライバーが所持するユーザ端末20に配送の手順に関する質問を表示させることができる。
【0061】
また、本実施の形態のプログラム、コンピュータ10、システム1および情報処理方法においては、上述したように、プログラムはコンピュータ10を質問登録手段113として更に機能させ、質問登録手段113は、荷主情報および行先情報に対応する配送の手順の質問の情報を登録し、第3表示指示信号における端末20に配送の手順に関する質問は、質問登録手段113により登録されている、受付手段111が受け付けた配送案件選択情報に対応する荷主情報および行先情報に紐付けられた質問であってもよい。この場合、配送の手順の質問のテンプレートを予め登録しておくことができる。
【0062】
また、本実施の形態のプログラム、コンピュータ10、システム1および情報処理方法においては、上述したように、端末20からコンピュータ10に配送の手順についての報告または配送の手順の修正の指示を送信することができるようになっていてもよい。この場合、配送ドライバーが所持するユーザ端末20からコンピュータ10に配送の手順についての報告または修正の指示を送ることができる。
【0063】
なお、本開示に係るプログラム、コンピュータ10、システム1および情報処理方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
【0064】
本実施の形態においては、荷主情報、行先情報、配送の手順の情報はテキストベースでユーザ端末20に表示される形態を例示して説明したが、これに限定されない。例えば、上記の情報は、ユーザ端末20から音声情報をして出力されてもよく、テキストベースで表示される情報および音声情報として出力されてもよい。
【0065】
また、配送の手順の情報および配送の手順の質問の情報には商材情報が更に含まれてもよい。ここで、商材情報は、配送先に配送される商品の種類の情報を含む。この場合、荷主情報や行先情報が同一であっても、種々のサイズの商材等の商材情報が含まれることによって、配送先における異なる配送の手順を把握でき、適切な配送を更にすることができる。
【符号の説明】
【0066】
1 :システム
10 :コンピュータ
11 :制御部
12 :記憶部
13 :通信部
20 :(ユーザ)端末
21 :制御部
22 :表示部
23 :操作部
24 :通信部
30 :事務所端末
31 :制御部
32 :表示部
33 :操作部
34 :通信部
110 :配送手順登録手段
111 :受付手段
112 :送信手段
113 :質問登録手段
【要約】
【課題】企業間物流の効率化を行う新たなプログラム、コンピュータ、システムおよび情報処理方法を提供する。
【解決手段】プログラムは、コンピュータ10を配送手順登録手段110と、受付手段111と、送信手段112として機能させる。配送手順登録手段110は、荷主情報および行先情報に対応する、配送先における配送の手順の情報を登録する。受付手段111は、配送されるべき商材に関する荷主情報および行先情報を含む配送案件情報を受け付ける。受付手段111が端末20から配送案件選択情報を受け付けると、受け付けた配送案件選択情報に関連する荷主情報および行先情報に対応する配送の手順の情報が配送手順登録手段110により登録されている場合は、送信手段112は端末20に配送の手順の情報を表示可能とする第1表示指示信号を送信する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4