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▶ 株式会社高橋ボデーの特許一覧

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  • 特許-トラック又はトレーラーの荷台架装構造 図1
  • 特許-トラック又はトレーラーの荷台架装構造 図2
  • 特許-トラック又はトレーラーの荷台架装構造 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-28
(45)【発行日】2024-12-06
(54)【発明の名称】トラック又はトレーラーの荷台架装構造
(51)【国際特許分類】
   B62D 21/09 20060101AFI20241129BHJP
   B62D 53/06 20060101ALI20241129BHJP
【FI】
B62D21/09 C
B62D53/06 Z
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2024087026
(22)【出願日】2024-05-29
【審査請求日】2024-08-26
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】598164533
【氏名又は名称】株式会社高橋ボデー
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】高 橋 政 貴
【審査官】塚本 英隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-320421(JP,A)
【文献】実開昭57-35175(JP,U)
【文献】実開昭56-25665(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 21/09
B62D 53/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷台の裏面に固着した逆U字状部材と、
この逆U字状部材の一方の直線状部に固着した第1の垂直部材と、
前記逆U字状部材の一方の直線状部に対向する他方の直線状部に固着した第2の垂直部材と、
前記逆U字状部材の頂面が前記荷台の裏面に当接し、
シャーシフレームの上部が前記逆U字状部材の頂面の裏面に当接し、前記シャーシフレームの下部がプレートに当接し、
前記第1の垂直部材の下部が前記プレートの第1の開口部を貫通し、前記第1の垂直部材の下部が第1のナットで前記プレートに締結され、
前記第2の垂直部材の下部が前記プレートの第2の開口部を貫通し、前記第2の垂直部材の下部が第2のナットで前記プレートに締結されている
ことを特徴とするトラック又はトレーラーの荷台架装構造。
【請求項2】
逆U字状部材とシャーシーフレームを締結部材により締結する
ことを特徴とする請求項1記載のトラック又はトレーラーの荷台架装構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラック又はトレーラーの荷台架装構造に係り、特に、垂直方向の移動防止を図ることができるトラック又はトレーラーの荷台架装構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、トラックの車両前後方向に延設して一対配置されたシャシフレーム(1)の上面に荷台(2)を架装するセミトレーラトラックの荷台架装構造(A)において、荷台弾性支持構造(A1)と、変位規制連結構造(A2)と、を備える。荷台弾性支持構造(A1)は、荷台(2)とシャシフレーム(1)の間に設定され、荷台(2)をシャシフレーム(1)に対し弾性支持する。変位規制連結構造(A2)は、荷台弾性支持構造(A1)と並列に設定され、荷台(2)とシャシフレーム(1)の弾性支持により生じる相対変位のうち、車両上下方向の相対変位を許容しつつ、車両上下方向以外の相対変位を規制しながら荷台(2)とシャシフレーム(1)を互いに連結する(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-104860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記荷台架装構造(A)にあっては、シャシフレーム(1)の断面Iの片側のみ底板(26)に接合され、シャシフレーム(1)の断面Iの両側が接合されておらず、垂直方向の移動防止が不十分という問題点が生じた。
【0005】
本発明は、前記問題点を考慮してなされたトラック又はトレーラーの荷台架装構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載のトラック又はトレーラーの荷台架装構造は、荷台の裏面に固着した逆U字状部材と、この逆U字状部材の一方の直線状部に固着した第1の垂直部材と、前記逆U字状部材の一方の直線状部に対向する他方の直線状部に固着した第2の垂直部材と、前記逆U字状部材の頂面が前記荷台の裏面に当接し、シャーシフレームの上部が前記逆U字状部材の頂面の裏面に当接し、前記シャーシフレームの下部がプレートに当接し、前記第1の垂直部材の下部が前記プレートの第1の開口部を貫通し、前記第1の垂直部材の下部が第1のナットで前記プレートに締結され、前記第2の垂直部材の下部が前記プレートの第2の開口部を貫通し、前記第2の垂直部材の下部が第2のナットで前記プレートに締結されているものである。
【0007】
また、請求項2記載のトラック又はトレーラーの荷台架装構造は、請求項1記載のトラック又はトレーラーの荷台架装構造において、逆U字状部材とシャーシーフレームを締結部材により締結するものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載のトラック又はトレーラーの荷台架装構造によれば、垂直方向の寸法を極力大きくしない、重心位置が上方位置に移行しないようにして、トラック又はトレーラーの横転防止を防ぐとともに、荷台とプレートとの間に、逆U字状部材、シャーシフレームを介在させ、第1の垂直部材の上部を一方の直線状部に固着し、第1の垂直部材の下部をプレートを介して第1の垂直部材、第2の垂直部材の上部を他方の直線状部に固着し、第2の垂直部材の下部をプレートを介して第2の垂直部材により、取り付けて、垂直方向の移動防止をより図るようにすることができる。
【0009】
また、請求項2記載のトラック又はトレーラーの荷台架装構造によれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、逆U字状部材とシャーシーフレームを締結部材により締結することにより、荷台とシャーシーフレームの水平方向の移動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の一実施例のトラック又はトレーラーの荷台架装構造の要部の概略的図である。
図2図2は、図1の概略的側面図である。
図3図3は、図2の3-3線による概略的図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一実施例のトラック又はトレーラーの荷台架装構造を図1乃至図3を参照して説明する。
【0012】
図1に示すTはトラック又はトレーラーの荷台架装構造、Uは逆U字状部材、1は第1の垂直部材(例えば、ボルト)、2は第2の垂直部材(例えば、ボルト)、3は車軸筒、4はプレート、5はハンガーブラケット、6はシャーシフレーム、7は第1のナット、8は第2のナットである。
【0013】
逆U字状部材Uは、荷台10の裏面に固着(例えば、溶接)されている。
第1の垂直部材1は、逆U字状部材Uの一方の直線状部U1に固着(例えば、溶接)され、また、第2の垂直部材2は、逆U字状部材Uの一方の直線状部U1に対向する他方の直線状部U2に固着(例えば、溶接)されている。
【0014】
ハンガーブラケット5は、下方を車軸筒5に固着されている。また、逆U字状部材Uの頂面U3が荷台10の裏面に当接し、シャーシフレーム6の上部が逆U字状部材Uの頂面U3の裏面に当接し、シャーシフレーム6の下部がプレート4に当接し、第1の垂直部材1の下部がプレート4の第1の開口部(図示せず)を貫通し、第1の垂直部材1の下部が第1のナット7でプレート4に締結され、第2の垂直部材2の下部がプレート4の第2の開口部(図示せず)を貫通し、第2の垂直部材2の下部が第2のナット8でプレート4に締結されている。
【0015】
そのため、上述したトラック又はトレーラーの荷台架装構造Tによれば、垂直方向の寸法を極力大きくしない、重心位置が上方位置に移行しないようにして、トラック又はトレーラーの横転防止を防ぐとともに、荷台10とプレート4との間に、逆U字状部材U、シャーシフレーム6を介在させ、第1の垂直部材1の上部を一方の直線状部U1に固着し、第1の垂直部材1の下部をプレート4を介して第1の垂直部材1、第2の垂直部材2の上部を他方の直線状部U2に固着し、第2の垂直部材2の下部をプレート4を介して第2の垂直部材2により、取り付けて、垂直方向の移動防止をより図るようにすることができる。
【0016】
また、図3に示すように、逆U字状部材Uとシャーシーフレーム6を締結部材Bにより締結し、荷台10とシャーシーフレーム6の水平方向の移動を防止するようにしている。
締結部材Bは、例えば、対向ブラケットで、一方のブラケットB1を逆U字状部材Uに、他方のブラケットB2をシャーシーフレーム6にそれぞれ取り付け、一方のブラケットB1と他方のブラケットB2をボルトB3、ナットB4により、締め付けて固定するようにしている。
なお、一方のブラケットB1を逆U字状部材Uに図示しないボルト、ナットにより、他方のブラケットB2をシャーシーフレーム4に図示しないボルト、ナットにより、それぞれ固定されている。
【符号の説明】
【0017】
T トラック又はトレーラーの荷台架装構造
U 逆U字状部材
U1 一方の直線状部
U2 他方の直線状部
U3 頂面
B 締結部材
B1 一方のブラケット
B2 他方のブラケット
B3 ボルト
B4 ナット
1 第1の垂直部材
2 第2の垂直部材
3 車軸筒
4 プレート
5 ハンガーブラケット
6 シャーシフレーム
7 第1のナット
8 第2のナット
10 荷台
【要約】      (修正有)
【課題】垂直方向の移動防止を図ることができるトラック又はトレーラーの荷台架装構造を提供する。
【解決手段】トラック又はトレーラーの荷台架装構造は、荷台の裏面に固着した逆U字状部材Uと、この逆U字状部材の一方の直線状部に固着した第1の垂直部材と、一方の直線状部に対向する他方の直線状部に固着した第2の垂直部材と、下方を車軸筒3に固着し、上方をプレート4に当接したハンガーブラケット5とを有し、逆U字状部材の頂面が荷台の裏面に当接し、シャーシフレームの上部が逆U字状部材の頂面の裏面に当接し、シャーシフレーム6の下部がプレートに当接し、第1の垂直部材の下部がプレートの第1の開口部を貫通し、第1の垂直部材の下部が第1のナットでプレートに締結され、第2の垂直部材の下部がプレートの第2の開口部を貫通し、第2の垂直部材の下部が第2のナットでプレートに締結されている。
【選択図】図1
図1
図2
図3