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特許7595426電池パック、処理システムおよび電池パックの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-28
(45)【発行日】2024-12-06
(54)【発明の名称】電池パック、処理システムおよび電池パックの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/284 20210101AFI20241129BHJP
   H01M 50/211 20210101ALI20241129BHJP
   H01M 50/50 20210101ALI20241129BHJP
   H01M 50/55 20210101ALI20241129BHJP
   H01M 50/569 20210101ALI20241129BHJP
【FI】
H01M50/284
H01M50/211
H01M50/50 201Z
H01M50/55 301
H01M50/569
【請求項の数】 15
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020081682
(22)【出願日】2020-05-07
(65)【公開番号】P2020205250
(43)【公開日】2020-12-24
【審査請求日】2023-05-02
(31)【優先権主張番号】19173811.1
(32)【優先日】2019-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】598052609
【氏名又は名称】アンドレアス シュティール アクチエンゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト
(73)【特許権者】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル ザワータイ
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアン ショール
(72)【発明者】
【氏名】小澤 健一
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 孝之
(72)【発明者】
【氏名】三澤 大樹
(72)【発明者】
【氏名】マルテ フォン ホーフェン
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル ワーグナー
(72)【発明者】
【氏名】マルセル ウィルカ
(72)【発明者】
【氏名】マーティン シューア
(72)【発明者】
【氏名】ウーヴェ ボスマン
(72)【発明者】
【氏名】ディルク ライポルト
【審査官】神田 和輝
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-502229(JP,A)
【文献】特表2016-539474(JP,A)
【文献】特開2016-035876(JP,A)
【文献】国際公開第2018/195218(WO,A1)
【文献】特開2015-046311(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動処理装置(101)に電気駆動力(AL)を供給するための電池パック(1)であって、前記電池パック(1)は、
複数のパウチ型セル(21)と、
回路基板(52)と
を備え、
前記パウチ型セル(21)は、セルタブ(22)を有し、前記パウチ型セル(21)は、前記セルタブ(22)がスタック(20)の共通タブ面(20V)に、2つのタブ列(22a、22b)状に配置されるように、スタック(20)状に構成および配置され、前記2つのタブ列(22a、22b)および前記2つのタブ列(22a、22b)の間の領域を合わせた領域が中間領域(22Z)であり、
前記回路基板(52)は、前記中間領域(22Z)内に配置され、前記セルタブ(22)に電気的に接続され、
前記電池パック(1)は、さらなる回路基板(53)を備え、
前記さらなる回路基板(53)は、前記スタック(20)から前記回路基板(52)よりも離間した、前記タブ面(20V)に配置され、
前記さらなる回路基板(53)は、前記タブ列(22a、22b)よりも幅広い、
電池パック(1)。
【請求項2】
基板面(52E)を有する前記回路基板(52)は、前記タブ面(20V)に対して平行に配置されている、請求項1記載の電池パック(1)。
【請求項3】
前記回路基板(52)は、測定用電子機器(55)を保持し、前記測定用電子機器(55)は、前記パウチ型セル(21)の電圧(SP)を測定するように構成される、請求項1または2記載の電池パック(1)。
【請求項4】
前記回路基板(52)と複数の前記セルタブ(22)との間の電気接続部(52eV’)は同一である、請求項1~3のいずれか1項に記載の電池パック(1)。
【請求項5】
前記回路基板(52)は、電気的セルコネクタ(52eV'')によって複数の前記セルタブ(22)に電気的に接続され、前記セルコネクタ(52eV'')は非可撓性である、請求項1~4のいずれか1項に記載の電池パック(1)。
【請求項6】
前記回路基板(52)は、電気的セルコネクタ(52eV'')によって複数の前記セルタブ(22)に電気的に接続され、前記セルコネクタ(52eV'')は、前記回路基板(52)の基板縁部(52R)を越えて突出する、請求項1~5のいずれか1項に記載の電池パック(1)。
【請求項7】
前記回路基板(52)は、材料接合係合部(52S)によって、複数の前記セルタブ(22)に電気的に接続される、および/または
隣り合うパウチ型セル(21)の前記セルタブ(22)は、材料接合係合部(22S)によって互いに電気的に接続される、および/または
前記電池パック(1)は、スタック制限構造体(10)を有し、前記スタック制限構造体(10)は、第1構造部分(11)および第2構造部分(12)を有し、前記スタック(20)は、前記第1構造部分(11)と前記第2構造部分(12)との間に配置され、前記第1構造部分(11)および前記第2構造部分(12)は、少なくとも1つの材料接合係合部(10S)によって、互いに機械的に接続される、および/または
前記電池パック(1)は、少なくとも1つの電力コネクタ(29)を有し、前記電力コネクタ(29)は、材料接合係合部(29S)によって、前記セルタブ(22)のうちの1つに電気的に接続される、
請求項1~6のいずれか1項に記載の電池パック(1)。
【請求項8】
前記電池パック(1)は、
スタック制限構造体(10)であって、構造体縁部(10R)によって画定される構造体開口部(10O)を有し、前記パウチ型セル(21)は、前記構造体開口部(10O)に少なくともタブ部分(22T)を有する前記セルタブ(22)が、前記構造体縁部(10R)の少なくとも1つの縁部部分(10RA)を越えて突出するように、前記スタック制限構造体(10)内でスタック(20)状に構成および配置され、前記回路基板(52)が、前記タブ部分(22T)に電気的に接続されるスタック制限構造体(10)、および/または
スタック制限構造体(10)であって、前記スタック制限構造体(10)は、構造体開口部(10O)およびフレーム(59)を含み、前記スタック(20)は、前記スタック制限構造体(10)内に配置され、前記セルタブ(22)は、前記構造体開口部(10O)に配置され、前記フレーム(59)は、前記回路基板(52)を支持し、前記構造体開口部(10O)に配置され、前記セルタブ(22)および前記回路基板(52)は、前記スタック制限構造体(10)および前記フレーム(59)によって、互いに対して位置決めされるスタック制限構造体(10)
を備えている、
請求項1~7のいずれか1項に記載の電池パック(1)。
【請求項9】
記さらなる回路基板(53)は、パワーエレクトロニクス機器(56)を保持し、前記パワーエレクトロニクス機器(56)は、前記電池パック(1)からの前記駆動力(AL)の出力、および/または前記電池パック(1)への充電電力(LL)を制御するように構成される、
請求項1~8のいずれか1項に記載の電池パック(1)。
【請求項10】
前記電池パック(1)は、さらなる回路基板(54)を備え、
前記さらなる回路基板(54)は、前記スタック(20)から前記回路基板(52)よりも離間した、前記タブ面(20V)に配置され、
前記さらなる回路基板(54)は、電子ユーザインタフェース機器(57)を保持し、前記電子ユーザインタフェース機器(57)は、ユーザとやりとりするように、および/または電子送信機(58)を保持するように構成され、前記電子送信機(58)は、少なくとも1つの作動パラメータおよび/または作動状態を無線送信するように構成される
請求項1~9のいずれか1項に記載の電池パック(1)。
【請求項11】
前記回路基板(52)は、貫通孔(52O)を有し、
前記貫通孔(52O)は、センサ線(30L)を通過するため、および/または前記回路基板(52)を位置決めするように構成される、
請求項1~10のいずれか1項に記載の電池パック(1)。
【請求項12】
前記電池パック(1)の最大電気駆動力(MAL)は、1kW以上10kW以下の範囲に含まれ、および/または、
前記電池パック(1)の公称電圧(NSP)は、10V以上100V以下の範囲に含まれ、および/または、
前記電池パック(1)の最大エネルギー容量(MEI)は、100Wh以上1000Wh以下の範囲に含まれ、および/または、
前記電池パック(1)の質量(m1)は、0.5kg以上10kg以下の範囲に含まれ、および/または、
前記電池パック(1)の高さ(1H)は、2.5cm以上10cm以下の範囲に含まれ、および/または、
前記電池パック(1)の幅(1B)は、5cm以上20cm以下の範囲に含まれ、および/または、
前記電池パック(1)の深さ(1T)は、7.5cm以上30cm以下の範囲に含まれる、
請求項1~11のいずれか1項に記載の電池パック(1)。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか1項に記載の電池パック(1)と、
電動処理装置(101)と
を備え、
前記電池パック(1)および前記処理装置(101)は、前記処理装置(101)に前記電池パック(1)からの電気駆動力(AL)を供給するために、互いに電気的に接続するように構成される、処理システム(100)。
【請求項14】
電動処理装置(101)に電気駆動力(AL)を供給するための電池パック(1)の製造方法であって、
a)複数のパウチ型セル(21)をスタック(20)状に配置するステップであって、前記パウチ型セル(21)はセルタブ(22)を有し、前記パウチ型セル(21)は、前記セルタブ(22)が、前記スタック(20)の共通タブ面(20V)に、2つのタブ列(22a、22b)状に配置されるように構成され、前記タブ列(22a、22b)の反対側を向く端縁(22aL、22bR)は、中間領域(22Z)を画定するステップと、
b)回路基板(52)を、前記中間領域(22Z)内に配置するステップと、
c)前記回路基板(52)を前記セルタブ(22)に電気的に接続するステップと、
前記タブ列(22a、22b)よりも幅広いさらなる回路基板(53)を、前記スタック(20)から前記回路基板(52)よりも離間した、前記タブ面(20V)に配置するステップと、
を含む
方法。
【請求項15】
ステップb)は、ステップa)の後の時点にて行われ、
ステップc)は、ステップb)の後の時点にて行われ、ステップc)は、特にそれぞれの場合に、前記回路基板(52)を前記セルタブ(22)に電気的に接続するために、前記回路基板(52)を複数の前記セルタブ(22)に材料接合係合すること、および、隣り合うパウチ型セル(21)の前記セルタブ(22)を互いに電気的に接続するために、隣り合うパウチ型セル(21)の前記セルタブ(22)を材料接合係合することを含む、
請求項14記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動処理装置に電気駆動力を供給するための電池パック、そのような電池パックおよび電動処理装置を含む処理システム、ならびに電動処理装置に電気駆動力を供給するための電池パックを製造する方法に関する。
【発明の概要】
【0002】
本発明は、電動処理装置に電気駆動力を供給するための電池パック、そのような電池パックおよび電動処理装置を含む処理システム、ならびに電動処理装置に電気駆動力を供給するための電池パックを製造する方法を提供するという課題に基づいており、電池パックおよび方法のそれぞれは、改善された特性を有している。
【0003】
本発明は、請求項1の特徴を有する電池パック、請求項13の特徴を有する処理システム、および請求項14の特徴を有する方法を提供することにより、課題を解決する。本発明の有利な展開は、従属請求項に記載される。
【0004】
本発明の電池パックは、電動処理装置、特に造園、林業および/または建築用の処理装置に電気駆動力を供給する、特に自動的に供給するように設計または構成される。電池パックは、複数のパウチ型セルおよび回路基板を含む。パウチ型セルは、セルタブを有し、スタック中に、セルタブ、特にセルタブのすべてが、特に2つのタブ列、特に厳密に2つのタブ列状に、スタックの共通タブ面、特に単一の共通タブ面上にのみ配置されるように設計または構成され、配置される。タブ列の反対側を向くまたは遠く離れた端縁は、中間領域を画定する、またはその範囲を定める。回路基板は、中間領域内に特に完全に、および/または中間領域内にのみ配置され、セルタブ電気的に接続される。
【0005】
これにより、電池パックの比較的小型の構造が可能になる。同時に、これにより、タブ列が、回路基板の配置後の時点にて、依然として比較的容易に外部からアクセス可能となり得る、および電池パックの比較的単純な製造が可能となり得る。
【0006】
特に、パウチ型セルは、処理装置に駆動力を供給するように構成され得る。追加または代替として、パウチ型セルは、蓄電セルまたは電池セルとなり得る、またはそれぞれの場合に電気化学の原理に基づいて作用する電気エネルギーの、個別の充電可能な蓄電要素となり得る。特に、パウチ型セルは、リチウムイオン蓄電セルとなり得る。さらに追加として、または代替として、パウチ型セルは、電気的に相互接続され得る、特に直列または並列に接続され得る。特に、特にそれぞれの場合に、次のパウチ型セルのセルタブは、電気的に相互接続され得る。さらに追加として、または代替として、パウチ型セルは、扁平形セルとなり得る。さらに追加として、または代替として、パウチ型セルの表面は、矩形となり得る。さらに追加として、または代替として、パウチ型セルは、類似、または同一、特に同じ種類および/もしくは同じ構造となり得る。
【0007】
パウチ型セルは、重なって、または重ね合わされて、スタック状に配置され得る。追加または代替として、スタックは、直方体となり得る、および特に、タブ面は、その直方体の1つの面となり得る。
【0008】
セルタブは、接触タブ、セルコンタクト、端子、極またはコネクタ電極と呼称され得る。さらに追加として、または代替として、パウチ型セルは、特にそれぞれの場合に、同じ境界または同じ縁部、特にパウチ型セルの外殻またはセル殻にセルタブを有し得る。さらに追加として、または代替として、パウチ型セル、特にパウチ型セルのうちのそれぞれの1つのセルタブ、およびタブ列は、互いに離間され得る。換言すると、パウチ型セルは、それぞれ、互いに離間した2つのセルタブを有し、パウチ型セルは、スタック状に、異なるパウチ型セルのセルタブが、タブ列のうちの1つ目に配置され得る、および異なるパウチ型セルの他のセルタブが、タブ列のうちの2つ目のものに配置され得るように構成および配置され、1つ目のタブ列および2つ目タブ列は、互いから離間され得る。さらに追加として、または代替として、タブ列は、タブ列と呼称され得る。さらに追加として、または代替として、タブ列は、互いに対して平行となり得る、または平行に延在し得る。
【0009】
回路基板は、スタック上のタブ面に配置され得る。特に、スタック上に、とは、回路基板が、スタックから、最大で20ミリメートル(mm)、特に最大で10mm特に最大で5mm離間し得ることを意味し得る。追加または代替として、回路基板は、反対側を向く端縁にまで達する必要はない。さらに追加として、または代替として、回路基板は、タブ列の間、特にタブ列の対向するまたは近接する端縁の間に配置され得る。さらに追加として、または代替として、回路基板は、タブ列を離れることが可能で、特にそれぞれの場合に、少なくとも部分的に曝露される、または無被覆となる。
【0010】
本発明の発展例では、回路基板は、基板面をタブ面に対して平行にして配置される。特に、基板面は、タブ列によって画定されるタブ面に対応する。これにより、電池パックの特に小型の構造が可能になる。同時に、これにより、回路基板は、セルタブに特に近位となり得る。特に、タブ部分を有するセルタブは、タブ面に対して平行に延在し得る、およびタブ部分は、タブ面を画定し得る。特に、回路基板は、タブ部分に電気的に接続され得る。
【0011】
本発明の発展例では、回路基板は、測定用電子機器を保持する。測定用電子機器は、パウチ型セル、特にパウチ型セルの全ての電圧、特に電気電圧を測定するように、特に自動的に測定するように設計または構成される。この特徴により、パウチ型セルのセーフティクリティカルな状態の検出を可能になる。特に、電圧は、中電圧となり得る。
【0012】
本発明の発展例では、存在する場合、回路基板、特に測定用電子機器と、複数のセルタブとの間の電気接続部、特に電気的セルコネクタは、同一であり、特に、短い。これにより、電気接続部による、等しい効果を、たとえあったとしても、特に電圧測定に対して、存在する場合、可能にする。特に、電気接続部は、2つのコネクタ列状に配置され得る。特に、コネクタ列は、互いに対し、および/またはタブ列に対して平行となり得る、または平行に延在し得る。
【0013】
本発明の発展例では、回路基板、特に測定用電子機器は、存在する場合、電気的セルコネクタ、特に特定の電気的セルコネクタによって、複数のセルタブに電気的に接続される。セルコネクタは、非可撓性である。これにより、特にセルコネクタが、中間領域内の回路基板の配置前の時点において、回路基板に、それぞれの端部で接続される、特に機械的に接続される場合、セルコネクタが、配置後の時点にて、それぞれのもう一方の端部をセルタブに位置決めし得ることを可能にする。これによって、回路基板をセルタブに電気的に接続することを比較的容易にすることが可能になる。特に、セルコネクタは、ケーブルである必要はない。追加または代替として、電気的セルコネクタは、コネクタ列状に配置され得る。特に、コネクタ列は、互いに対し、および/またはタブ列に対して平行となり得る、または平行に延在し得る。
【0014】
本発明の発展例では、回路基板は、電気的セルコネクタ、特に前記の電気的セルコネクタによって複数のセルタブに電気的に接続される。セルコネクタは、特にそれぞれの場合に、回路基板の基板縁部を越えて、特にタブ列の端縁のうちの少なくとも一方の方向に突起または突出する。これにより、セルコネクタは、セルタブに達することが可能になる。特に、電気的セルコネクタは、2つのコネクタカラム状に配置され得る。特に、コネクタ列は、互いに対し、および/またはタブ列に対して平行となり得る、または平行に延在し得る。
【0015】
本発明の発展例では、回路基板は、複数のセルタブに、特にそれぞれの場合に、材料接合係合部によって、特に溶接接続部によって、電気的に接続される、および特に機械的に接続される。
【0016】
追加または代替として、次のパウチ型セルのセルタブは、特にそれぞれの場合に、互いに、特に直接、材料接合係合部によって、特に溶接接続部によって、電気的に接続される、および特に機械的に接続される。
【0017】
追加または代替として、電池パックは、スタック制限構造体、特にスタックハウジングを有する。スタック制限構造体は、第1構造部分、特にハウジング部、および第2構造部分、特にハウジング部を有する。スタックは、第1構造部分と第2構造部分との間に配置される。第1構造部分および第2構造部分は、少なくとも1つの材料接合係合部、特に溶接接続部によって、互いに機械的に、特に直接的に接続される。
【0018】
追加または代替として、電池パックは、少なくとも1つの電力コネクタを有する。電力コネクタは、材料接合係合部によって、特に溶接接続部によって、セルタブのうちの1つに電気的に、特に機械的に、特に直接的に接続される。
【0019】
中間領域内の回路基板の配列により、回路基板の配置後の時点にて、回路基板が複数のセルタブに、セルタブが互いに、第1構造部分および第2構造部分が互いに、ならびに/または電力コネクタがセルタブに、製造ステップ、特に唯一の、特に単一のおよび/または共通の製造ステップにて、特にそれぞれの材料接合係合部によって、接続される、または接続され得る。
【0020】
特に、電気的セルコネクタは、存在する場合、特にそれぞれの場合に、材料接合係合部によって、複数のセルタブに接続され得る。追加または代替として、スタックハウジングは、大型および/または直方体の形状となり得る。さらに追加として、または代替として、スタック制限構造体は、部分的または全体的にアルミニウム製となり得る。さらに追加として、または代替として、溶接接続部は、レーザ溶接接続部または超音波溶接接続部となり得る。
【0021】
本発明の発展例では、電池パックは、1つのスタック制限構造体、特に前記のスタック制限構造体、特にスタックハウジングを有する。スタック制限構造体は、特に前記のスタック制限構造体の、構造体縁部によって画定される構造体開口部、特に共通構造体開口部を有する。パウチ型セルは、スタック制限構造体内で、スタック状に、特にそれぞれの場合に、構造体開口部に少なくともタブ部分を有するセルタブ、特にセルタブのすべてが、構造体縁部の少なくとも1つの縁部部分を越えて、特に構造体開口部を通過して外部へと突出するように設計または構成され、配置される。回路基板は、タブ部分に電気的に接続される。
【0022】
追加または代替として、電池パックは、1つの構造体開口部、特に前記の構造体開口部、特に共通構造体開口部、およびフレームを備える、1つのスタック制限構造体、特に前記のスタック制限構造体、特にスタックハウジングを有する。スタックは、スタック制限構造体内に配置される。セルタブ、特にセルタブのすべては、構造体開口部に配置される。フレームは、回路基板を支持し、構造体開口部に配置される。セルタブ、特にセルタブのすべて、および回路基板は、スタック制限構造体およびフレームによって、互いに対して、特に固定されて位置決めされる。
【0023】
タブ部分の突出により、パウチ型セルをスタック制限構造体内でスタック状に配置した後の時点にて、タブ部分は、存在する場合、材料接合係合部、特にそれぞれの材料接合係合部によって、比較的単純な方法で、回路基板に、互いに、および/または存在する場合、電力コネクタに接続される、または接続され得る。
【0024】
スタック制限構造体およびフレームにより、比較的単純な位置決めが可能になる。
【0025】
特に、スタックハウジングは、大型および/または直方体の形状となり得る。追加または代替として、スタック制限構造体は、部分的に、または完全にアルミニウム製となり得る。さらに追加として、または代替として、構造体縁部は、構造体開口部の開口面を画定し得る。開口面は、タブ面に対して平行となり得る、または平行に延在し得る。さらに追加として、または代替として、タブ部分は、タブ面に対して、および/または開口面に対して平行となり得る、または平行に延在し得る。さらに追加として、または代替として、タブ部分は、特に完全にスタック制限構造体外に、および/またはスタック制限構造体外にのみ配置され得る。さらに追加として、または代替として、外殻またはセル殻を有するパウチ型セルは、スタック制限構造体内のスタック状に、特に完全に、および/またはスタック状にのみ配置され得る。さらに追加として、または代替として、フレームは、部分的、または完全に合成材料で構成され得る。
【0026】
本発明の発展例では、電池パックは、さらなる回路基板を備える。さらなる回路基板は、特にさらなる基板面をタブ面に対して平行にして、スタックから回路基板よりも離間したタブ面に配置される。
【0027】
さらなる回路基板は、タブ列よりも幅広い。
【0028】
追加または代替として、さらなる回路基板は、パワーエレクトロニクス機器を保持する。パワーエレクトロニクス機器は、存在する場合、特に測定された電圧に応じて、電池パックからの電気駆動力の出力、および/または電池パックへの充電電力の入力を制御する、特に自動的に制御する、特に停止するように設計または構成される。
【0029】
その幅により、さらなる回路基板の低圧側と高圧側との間が、比較的大きな距離となる。
【0030】
パワーエレクトロニクス機器により、パウチ型セルの、したがって電池パックのセーフティクリティカルな状態を、抑えるまたは完全に防止することが可能になる。追加または代替として、さらなる回路基板の離間した配列により、パウチ型セルに対するパワーエレクトロニクス機器の熱の影響が抑えられる、または完全に防止されることが可能になる、および/または外部への放熱が比較的効率的となる。さらに追加として、または代替として、さらなる回路基板の離間した配列により、測定用電子機器に対する、パワーエレクトロニクス機器の比較的大きな電流の影響が、存在する場合、抑えられる、または完全に防止されることが可能になる。
【0031】
特に、さらなる回路基板は、中間領域の外側に配置され得る、および/またはタブ列の反対側を向く端縁を越えて突起もしくは突出し得る。追加または代替として、さらなる回路基板の幅は、スタックの幅に対応し得る、特に同一となり得る。さらに追加として、または代替として、さらなる回路基板の低側は、1つ目のタブ列に配置され得る、およびさらなる回路基板の高側は、2つ目のタブ列に配置され得る。
【0032】
本発明の発展例では、電池パックは、さらなる回路基板、特にさらに別のさらなる回路基板を備える。さらなる回路基板、特にさらに別のさらなる回路基板は、特にさらなる基板面、特にさらに別のさらなる基板面をタブ面に対して平行にして、回路基板よりも、および特に存在する場合、さらなる回路基板よりもスタックから離間したタブ面に配置される。さらなる回路基板、特にさらに別のさらなる回路基板は、電子ユーザインタフェース機器および/または電子送信機を保持する。電子ユーザインタフェース機器は、ユーザとやりとり、特に自動やりとりするように設計または構成される。電子送信機は、少なくとも1つの作動パラメータおよび/または作動状態を無線送信、特に自動無線送信するように設計または構成される。さらなる回路基板、特にさらに別のさらなる回路基板の離間した配列により、外部からの電子ユーザインタフェース機器のアクセスが比較的容易になる、および/または外部からおよび/または外部への電子送信機の送信が比較的良好になる。特に、電子ユーザインタフェース機器は、電池パックの充電状態を出力するように構成され得る。追加または代替として、電子送信機は、少なくとも1つの作動パラメータおよび/または作動状態の一方向性または双方向性の送信のために構成され得る。
【0033】
本発明の発展例では、回路基板は、凹部、特に貫通孔を有する。凹部は、センサ線を通過するため、キャスティング材料の流動のため、および/または少なくとも1つの回路基板を位置決めするように構成される。特に、センサ線は、パウチ型セルの温度を測定するための温度センサ、および/またはパウチ型セルの圧力を検出、特に測定するための圧力センサからとなり得る。キャスティング材料は、湿気および/または機械的応力に対する回路基板、および特にセルタブの保護となり得る、および/または放熱を可能にし得る。
【0034】
本発明の発展例では、電池パック、特に蓄電セルは、最小で1キロワット(kW)、特に最小で2kW、および/または最大で10kW、特に最大で5kWの最大電気駆動力を有する。
【0035】
追加または代替として、電池パック、特にパウチ型セルは、最小で10ボルト(V)、特に最小で20V、および/または最大で100V、特に最大で50Vの公称電圧、特に電気公称電圧を有する。
【0036】
追加または代替として、電池パック、特にパウチ型セルは、最小で100ワット時(Wh)、特に最小で200Wh、および/または最大で1000Wh、特に最大で500Whの最大エネルギー容量、特に最大電気エネルギー容量を有する。
【0037】
追加または代替として、電池パックは、最小で0.5キログラム(kg)、特に最小で1kg、および/または最大で10kg、特に最大で5kgの質量を有する。
【0038】
追加または代替として、電池パックは、最小で2.5センチメートル(cm)および/または最大で10cmの高さ、および/または最小で5cmおよび/または最大で20cmの幅、および/または最小で7.5cmおよび/または最大で30cmの深さを有する。
【0039】
本発明の処理システムは、既に説明した1つの電池パック、特に前記の電池パック、および1つの電動処理装置、特に前記の電動処理装置を備える。電池パックおよび処理装置は、処理装置に電池パックからの電気駆動力を供給、特に自動的に供給するために、互いに電気的に接続するように構成される。
【0040】
特に、処理システムは、造園、林業および/または建築用の処理システムとなり得る。追加または代替として、処理装置は、造園、林業および/または建築用の処理装置となり得る。さらに追加として、または代替として、処理装置は、手動操縦の、特に路面誘導または携帯用の、処理装置となり得る。特に手動操縦の、特に携帯用の処理装置とは、処理装置が、50キログラム(kg)、特に20kg、特に10kgの最大質量を有し得ることを意味し得る。さらに追加として、または代替として、処理装置は、電気駆動モータを含み得る。さらに追加として、または代替として、電池パックおよび処理装置は、特に、工具を使うことなく、および/または破壊することなく、特に、プラグコネクタを使うことによって、取り外し可能に互いに電気接続するように構成され得る。さらに追加として、または代替として、電池パックおよび処理装置は、特に、工具を使うことなく取り外し可能に、および/または破壊することなく取り外し可能に、互いに機械接続するように構成され得る。特に、処理装置は、電池パックを保持するように構成され得る。
【0041】
本発明の発展例では、処理装置は、電池収納部、特に電池室を有する。電池収納部は、電池パックを収容するように設計または構成される。
【0042】
本発明の発展例では、処理装置は、のこぎり、高枝剪定機、クリアリングソー、刈払機、植木ばさみ、植木カッタ、ブロワ装置、リーフブロワ、ロッパー、カットオフグラインダ、スイーパ装置、ロールスイーパー、ブラシスイーパ、芝刈り機、デサッチャーまたは草刈り機である。
【0043】
1つの電動処理装置、特に前記の電動処理装置に電気駆動力を提供するための、特に上で説明した、1つの電池パック、特に前記の電池パックの製造のための、本発明の方法は、
a)複数のパウチ型セル、特に前記の複数のパウチ型セルを、1つのスタック、特に前記のスタック状に配置するステップであって、パウチ型セルは、セルタブ、特に前記のセルタブを有し、パウチ型セルは、2つのタブ列、特に前記の2つのタブ列のスタックのセルタブは、1つの共通タブ面、特に前記の共通タブ面に配置されるように構成され、タブ列の反対側を向く端縁、特に前記の反対側を向く端縁は、1つの中間領域、特に前記の中間領域を画定するステップと、
b)特に、ステップa)の後の時点にて、1つの回路基板、特に前記の回路基板、中間領域内に配置するステップと、
c)特に、ステップb)の後の時点にて、回路基板をセルタブに電気的に接続するステップと、
を含む。
【0044】
方法は、上で説明した電池パックと同じ利点を可能にする。
【0045】
特に、回路基板は、電気的セルコネクタ、特に前記の電気的セルコネクタによって、セルタブに電気的に接続され得る。
【0046】
本発明の発展例では、ステップb)は、ステップa)の後の時点にて行われる。ステップc)は、ステップb)の後の時点にて行われ、特にそれぞれの場合に、回路基板をセルタブに電気的に接続する、および特に機械的に接続するために、回路基板を複数のセルタブに材料接合係合すること、特に溶接すること、ならびに、隣り合うパウチ型セルのセルタブを互いに、特に直接的に、電気的に接続する、および特に機械的に接続するために、特にそれぞれの場合に、隣り合うパウチ型セルのセルタブを材料接合係合すること、特に溶接することを含む。これは、中間領域内の回路基板の配列によって可能になる。特に、電気的セルコネクタは、存在する場合、特にそれぞれの場合に、材料接合係合部によって複数のセルタブに接続され得る。追加または代替として、溶接は、レーザ溶接または超音波溶接となり得る。
【0047】
本発明のさらなる利点および態様は、請求項から、および本明細書の以下において図面を参照して説明する、本発明の好ましい例示的実施形態の、以下に続く説明からまとめられ得る。
【図面の簡単な説明】
【0048】
図1】本発明の電池パック、およびのこぎり、カットオフグラインダおよびブロワ装置の形態の電動処理装置を含む、本発明の処理システムの斜視図を示す。
図2図1の電池パックの分解図を示す。
図3図1の電池パックのスタック制限構造体の第1構造部分の斜視図を示す。
図4図1の電池パックの第1構造部分、パウチ型セル、圧力センサおよび内部温度センサの斜視図、ならびに本発明の方法を示す。
図5図1の電池パックの第1構造部分、パウチ型セル、圧力センサおよびスタック中に配置される内部温度センサの斜視図、ならびに本発明の方法を示す。
図6図1の電池パックの第1構造部分、スタックおよびスタック制限構造体の第2構造部分の斜視図、ならびに本発明の方法を示す。
図7図1の電池パックの第1構造部分、スタック、第2構造部分および回路基板の斜視図、ならびに本発明の方法を示す。
図8図1の電池パックのスタック制限構造体およびパウチ型セルのタブ部分を有するセルタブ、ならびに溶接基部の側面図、および本発明の方法を示す。
図9図1の電池パックの第1構造部分、スタック、第2構造部分、回路基板およびさらなる回路基板の斜視図を示す。
図10図1の電池パックの第1構造部分、スタック、第2構造部分、回路基板、さらなる回路基板およびさらに別のさらなる回路基板の斜視図を示す。
図11図1の電池パックの第1構造部分の背面、スタック、第2構造部分、回路基板、さらなる回路基板、さらに別のさらなる回路基板および外部温度センサの斜視図を示す。
図12図1の電池パックの外部温度センサの斜視図を示す。
図13図1の電池パックの電池パックハウジングの斜視図を示す。
図14】キャスティング材料を含む図1の電池パックの断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0049】
図1~14は、電動処理装置101に電気駆動力ALを供給するための本発明の電池パック1、および電動処理装置101に電気駆動力ALを供給するための電池パック1の製造のための、本発明の方法を示す。
【0050】
図5~7に図示するように、電池パック1は、複数のパウチ型セル21および回路基板52を備える。パウチ型セル21は、セルタブ22を有し、セルタブ22がスタック20の共通タブ面20V、特に前面に、2つのタブ列22a、22b状に配置されるように構成され、スタック20状に配置される。タブ列22a、22bの反対側を向く端縁22aL、22bRが、中間領域22Zを画定する。回路基板52は、中間領域22Z内に配置され、セルタブ22に電気的に接続される。
【0051】
方法は、a)複数のパウチ型セル21をスタック20状に配置するステップであって、パウチ型セル21は、セルタブ22を有し、パウチ型セル21は、セルタブ22が、スタック20の共通タブ面20Vに、2つのタブ列22a、22b状に配置されるように構成され、タブ列22a、22bの反対側を向く端縁22aL、22bRは、中間領域22Zを画定するステップと、b)回路基板52を中間領域22Z内に配置するステップと、c)回路基板52をセルタブ22に電気的に接続するステップと、を含む。
【0052】
示される例示的実施形態において、電池パック1は、10個のパウチ型セル21を含む。代替の例示的実施形態においては、電池パックは、少なくとも2つのパウチ型セルを含み得る。
【0053】
さらに、示される例示的実施形態において、スタック20中のパウチ型セル21は、スタック方向zに配置される。さらに、示される例示的実施形態において、パウチ型セル21は、方向zに対し直交する方向x、yにそれぞれ延在する。
【0054】
さらに、示される例示的実施形態において、タブ列22a、22bは、スタック方向zである、またはスタック方向zに延在する。さらに、示される例示的実施形態において、タブ列22a、22bの反対側を向く端縁22aL、22bRは、スタック方向zに対し直交の方向x、-xに中間領域22Zを画定する、またはその範囲を定める。
【0055】
さらに、示される例示的実施形態において、回路基板52は、タブ列22a、22bの間、特にタブ列22a、22bの対向する端縁22aR、22bLの間に配置される。さらに、示される例示的実施形態において、回路基板52は、スタック20上のタブ面20V、特に前面に配置される。
【0056】
詳細には、回路基板52は、基板面52Eをタブ面20Vに対して平行に配置される。特に、基板面52Eは、タブ列22a、22bによって画定されるタブ面22Eに対応する。
【0057】
さらに、回路基板52は、測定用電子機器55を保持する。測定用電子機器55は、パウチ型セル21の電圧SPを測定するように構成される。
【0058】
さらに回路基板52、特に測定用電子機器55と、複数のセルタブ22との間の、電気接続部52eV’、特に電気的セルコネクタ52eV''は、同一であり、特に、短い。
【0059】
さらに、回路基板52、特に測定用電子機器55は、電気的セルコネクタ52eV''によって複数のセルタブ22に電気的に接続される。
【0060】
セルコネクタ52eV''は、非可撓性である。
【0061】
特に、セルコネクタ52eV''は、ステップb)の前の時点にて、それぞれの端部を、回路基板52に接続される、特に機械的に接続される。したがって、セルコネクタ52eV''は、ステップb)の後かつステップc)の前の時点にて、それぞれのもう一方の端部をセルタブ22上にして位置決めされる。
【0062】
さらに、セルコネクタ52eV''は、特にそれぞれの場合に、特にスタック方向zに対し直交する方向x、-xに、タブ列22a、22bの端縁22aL、22bRのうちの少なくとも1つの回路基板52の基板縁部52Rを超えて突出する。
【0063】
さらに、回路基板52、特に電気的セルコネクタ52eV''は、特にそれぞれの場合に、材料接合係合部52S、特に溶接接続部によって、複数のセルタブ22に電気的に接続される。
【0064】
さらに、特にそれぞれの場合に、隣り合うパウチ型セル21のセルタブ22は、材料接合係合部22S、特に溶接接続部によって、互いに電気的に、特に直接的に接続される。
【0065】
さらに、電池パック1は、スタック制限構造体10、特にスタックハウジングを有する。スタック制限構造体10は、図3に図示するように、第1構造部分11を有し、図6に図示するように、第2構造部分12を有する。スタック20は、第1構造部分11と第2構造部分12との間に配置される。図7に図示するように、第1構造部分11と第2構造部分12とは、少なくとも1つの材料接合係合部10S、特に溶接接続部によって、互いに機械的に、特に直接的に接続される。
【0066】
さらに、電池パック1は、少なくとも1つの電力コネクタ29、示される例示的実施形態においては、2つの電力コネクタ29を有する。電力コネクタ29は、材料接合係合部29S、特に溶接接続部によって、セルタブ22のうちの1つに電気的に、特に直接的に接続される。
【0067】
ステップb)は、ステップa)の後の時点にて行われる。ステップc)は、ステップb)の後の時点にて行われ、回路基板52、特に電気的セルコネクタ52eV''をセルタブ22に電気的に接続するために、回路基板52、特に電気的セルコネクタ52eV''を、複数のセルタブ22に、特にそれぞれの場合に、材料接合係合、特に溶接すること、および隣り合うパウチ型セル21のセルタブ22を互いに、特に直接的に、電気的に接続するために、隣り合うパウチ型セル21のセルタブ22を、特にそれぞれの場合に、材料接合係合、特に溶接することを含む。
【0068】
示される例示的実施形態において、パウチ型セル21は、特にスタック方向zに、直列に接続される。
【0069】
さらに、示される例示的実施形態において、ステップa)は、スタック20を、第1構造部分11と第2構造部分12との間に配置することを含む。ステップc)は、第1構造部分11および第2構造部分12を互いに、特に直接、機械的に接続するために、第1構造部分11および第2構造部分12を材料接合係合、特に溶接することを含む。
【0070】
特に、示される例示的実施形態において、第1構造部分11は、第1構造体壁またはハウジング壁13を有する。第2構造部分12は、第2構造体壁またはハウジング壁14を有する。図6に図示するように、第2構造体壁またはハウジング壁14は、第1構造体壁またはハウジング壁13の反対側に、特にスタック方向zにおいて一定の距離10Aを置いて配置される。スタック20は、第1構造体壁またはハウジング壁13と、第2構造体壁またはハウジング壁14との間に配置される。特にスタック方向zにおけるスタック20の高さ20Hは、第1構造体壁またはハウジング壁13、および第2構造体壁またはハウジング壁14によって、特にそれらの一定の距離10Aによって制限される。
【0071】
ステップa)は、スタック20を、第1構造体壁またはハウジング壁13に配置し、その後の時点にて、第2構造体壁またはハウジング壁14が、第1構造体壁またはハウジング壁13の反対側に、一定の距離10Aを置いて配置され、スタック20が、第1構造体壁またはハウジング壁13と、第2構造体壁またはハウジング壁14との間に配置され、特にスタック方向zにおけるスタック20の高さ20Hが、第1構造体壁またはハウジング壁13、および第2構造体壁またはハウジング壁14によって制限されるように、第2構造体壁またはハウジング壁14をスタック20上に配置することを含む。
【0072】
詳細には、示される例示的実施形態において、第1構造体壁またはハウジング壁13、および第2構造体壁またはハウジング壁14はそれぞれ、スタック方向zに対し直交する方向x、yに延在する。換言すると、特に主面を有する、第2構造体壁またはハウジング壁14は、第1構造体壁またはハウジング壁13、特に第1構造体壁またはハウジング壁13の主面に対して平行に配置される。さらに、示される例示的実施形態において、距離10Aは、スタック方向zである。さらに、示される例示的実施形態において、高さ20Hは、距離10Aに等しい。
【0073】
さらに、示される例示的実施形態において、ステップb)は、少なくとも1つの電力コネクタ29をセルタブ22上に配置することを含む。ステップc)は、電力コネクタ29をセルタブ22に、特に直接的に、電気的に接続するため、電力コネクタ29をセルタブ22に材料接合係合、特に溶接することを含む。
【0074】
さらに、図7に図示するように、スタック制限構造体10は、構造体縁部10Rによって画定される、構造体開口部10O、特に共通構造体開口部10Oを有する。パウチ型セル21は、スタック制限構造体10内でスタック20状に、特にそれぞれの場合に、構造体開口部10Oに少なくともタブ部分22Tを有するセルタブ22が、構造体縁部10Rの少なくとも1つの縁部部分10RAを越えて、特に構造体開口部10Oを通過して、外側へと突出するように構成および配置される。回路基板52、特に電気的セルコネクタ52eV''は、タブ部分22T、特に複数のタブ部分22Tに電気的に接続される。
【0075】
さらに、電池パック1は、フレーム59を有する。セルタブ22、特にタブ部分22Tを有するセルタブ22は、構造体開口部10Oに配置される。フレーム59は、回路基板52および特に電気的セルコネクタ52eV''を支持し、構造体開口部10Oに配置される。セルタブ22、特にタブ部分22Tおよび回路基板52、特に電気的セルコネクタ52eV''は、スタック制限構造体10およびフレーム59によって互いに対して位置決めされる。
【0076】
示される例示的実施形態において、特にそれぞれの場合に、次のパウチ型セル21のタブ部分22Tは、材料接合係合部22S、特に溶接接続部によって、互いに電気的に、特に直接的に接続される。
【0077】
ステップa)は、複数のパウチ型セル21を、スタック制限構造体10内で、スタック20状に配置することを含み、スタック制限構造体10は、構造体縁部10Rによって画定される構造体開口部10Oを有し、パウチ型セル21は、構造体開口部10O上に少なくともタブ部分22Tを有するセルタブ22が、構造体縁部10Rの少なくとも1つの縁部部分10RAを越えて突出するように構成される。ステップc)は、回路基板52、特に電気的セルコネクタ52eV''をタブ部分22Tに電気的に接続するため、回路基板52、特に電気的セルコネクタ52eV''を、特にそれぞれの場合に、複数のタブ部分22Tに材料接合係合、特に溶接する、および次のパウチ型セル21のタブ部分22Tを互いに電気的に、特に直接的に接続するため、特にそれぞれの場合に、次のパウチ型セル21のタブ部分22Tを材料接合係合、特に溶接することを含む。
【0078】
示される例示的実施形態において、電力コネクタ29は、材料接合係合部29S、特に溶接接続部によってタブ部分22Tのうちの1つに電気的に、特に直接的に接続される。
【0079】
ステップb)は、少なくとも1つの電力コネクタ29をタブ部分22Tに配置することを含む。ステップc)は、電力コネクタ29をタブ部分22Tに電気的に、特に直接的に接続するため、電力コネクタ29をタブ部分22Tに材料接合係合を行うこと、特に溶接することを含む。
【0080】
さらに、示される例示的実施形態において、ステップa)は、セルタブ22、特にタブ部分22Tを有するセルタブ22が構造体開口部10Oに配置されるように、スタック20をスタック制限構造体10内に配置することを含む。ステップb)は、セルタブ22、特にタブ部分22Tおよび回路基板52、特に電気的セルコネクタ52eV''が、スタック制限構造体10およびフレーム59によって互いに対して位置決めされるように、フレーム59を構造体開口部10Oに配置することを含む。
【0081】
特に、示される例示的実施形態において、構造体縁部10は、構造体開口部10Oの開口面10E、特にタブ面20Vに対し平行である開口面を画定する。タブ部分22Tは、特に、開口面10Eに対して平行にのみ延在する。
【0082】
示される例示的実施形態において、図8に図示するように、ステップc)は、溶接基部150、特に溶接アンビルを、少なくとも部分的に、タブ部分22T、特に平行に延在するタブ部分22Tのうちの少なくとも1つと、縁部部分10RA、特にタブ部分22Tに対して平行である縁部部分10RAとの間に配置し、タブ部分22Tを、溶接基部150を用いて溶接することを含む。
【0083】
さらに、示される例示的実施形態において、電力コネクタ29は、少なくとも部分的に、タブ部分22T、特に平行に延在するタブ部分22Tと、縁部部分10RA、特にタブ部分22Tに対して平行である縁部部分10RAとの間に配置される。
【0084】
さらに、示される例示的実施形態において、電気的セルコネクタ52eV''は、パウチ型セル21のスタック20または外殻から、タブ部分22T、特に複数のタブ部分22Tよりも離間している。
【0085】
詳細には、示される例示的実施形態において、タブ部分22Tは、セルタブ22の部分、特にセルタブ22の、方向-yから方向z、-zに屈曲した部分であり、特にそれぞれの場合に、セルタブ22の屈曲軸の延長において、特にそれぞれの場合に、隣のまたは隣接する縁部部分10RAを超えて突出する。
【0086】
さらに、示される例示的実施形態において、スタック制限構造体10またはスタックハウジング10は、直方体の形状であり、少なくとも4つの、示される例示的実施形態においては5つの構造体壁またはハウジング壁13、14、15、16、17を有する。図6に図示するように、4つの構造体の壁縁部13R、14R、15R、16Rまたはハウジング壁13、14、15、16は、特に周面上に、構造体開口部10Oを画定する。
【0087】
示される例示的実施形態において、第1構造部分11は、第1構造体壁またはハウジング壁または上面壁13、構造体壁またはハウジング壁15、特に周面壁、および構造体壁またはハウジング壁17、特に背面壁を有する。第2構造部分12は、第2構造体壁またはハウジング壁または底面壁14、および構造体壁またはハウジング壁16、特に周面壁を有する。
【0088】
さらに、図9に図示するように、電池パック1は、さらなる回路基板53を備える。さらなる回路基板53は、特にさらなる基板面53Eをタブ面20Vに対して平行にして、スタック20から回路基板52よりも離間したタブ面20V、特に前面に配置される。
【0089】
さらなる回路基板53は、タブ列22a、22bよりも幅広い。
【0090】
さらに、さらなる回路基板53は、パワーエレクトロニクス機器56を保持する。パワーエレクトロニクス機器56は、特に、測定された電圧SPに応じて、電池パック1からの駆動力ALの出力、および/または電池パック1への充電電力LLの入力を制御するように構成される。
【0091】
示される例示的実施形態において、さらなる回路基板53の幅は、特に、スタック方向zに対し直交の方向xにおいて、スタック20の幅に対応する、特に等しい。
【0092】
さらに、示される例示的実施形態において、フレーム59および/または回路基板52は、さらなる回路基板53を支持する。
【0093】
さらに、示される例示的実施形態において、さらなる回路基板53、特にパワーエレクトロニクス機器56は、回路基板52、特に測定用電子機器55に電気的に接続される。
【0094】
さらに、示される例示的実施形態において、さらなる回路基板53、特にパワーエレクトロニクス機器56は、少なくとも1つの電力コネクタ29に電気的に接続される。
【0095】
特に、回路基板52、特に測定用電子機器55は、電気的セルコネクタ52eV''によって、0のセル電位のグランド(GND)セルタブ22、および10のセル電位の電池パック1の公称電圧(NSP)セルタブ22を除いて、セルタブ22のすべてに電気的に接続される。回路基板52、特に測定用電子機器55は、電力コネクタ29およびさらなる回路基板53によって、グランドセルタブ22および公称電圧NSPセルタブ22に電気的に接続される。代替的な実施形態では、回路基板、特に測定用電子機器は、特にそれぞれの場合に、電気的セルコネクタによって、グランドセルタブおよび/または公称電圧セルタブに電気的に接続され得る。
【0096】
さらに、図11に図示するように、示される例示的実施形態において、電池パック1は、複数の電池パック接点71を備える。電池パック接点71は、処理装置101に電池パック1からの電気駆動力ALを供給するために、電池パック1と処理装置101とを、互いに電気的に接続するように構成される。さらに、さらなる回路基板53、特にパワーエレクトロニクス機器56は、電池パック接点71に電気的に接続される。
【0097】
特に、電池パック接点71は、スタック20のタブ面20V、特に前面の反対の、スタック20の背面20Rに、特にスタックハウジング10に、特にハウジング壁または背面壁17に配置される。
【0098】
さらに、図10に図示するように、電池パック1は、さらなる回路基板54、特にさらに別のさらなる回路基板54を備える。さらなる回路基板54、特にさらに別のさらなる回路基板54は、スタック20から、回路基板52よりも、および特にさらなる回路基板53よりも離間した、特にさらなる基板面54E、特にさらに別のさらなる基板面をタブ面20Vに平行にして、タブ面20V、特に前面に配置される。さらなる回路基板54、特にさらに別のさらなる回路基板54は、電子ユーザインタフェース機器57および電子送信機58を保持する。電子ユーザインタフェース機器57は、ユーザとやりとりするように構成される。電子送信機58は、少なくとも1つの作動パラメータおよび/または作動状態を無線送信するように構成される。
【0099】
示される例示的実施形態において、電子インタフェース機器57は、電池パック1の充電状態を出力する、特に表示するように構成される。
【0100】
さらに、示される例示的実施形態において、さらなる回路基板53は、さらなる回路基板54、特にさらに別のさらなる回路基板54を支持する。
【0101】
さらに、示される例示的実施形態において、さらなる回路基板54、特にさらに別のさらなる回路基板54、特に電子ユーザインタフェース機器57、および電子送信機58は、回路基板52、特に測定用電子機器55、および/またはさらなる回路基板53、特にパワーエレクトロニクス機器56に電気的に接続される。
【0102】
さらに、回路基板52、および特に少なくとも1つのさらなる回路基板53、54は、特にそれぞれの場合に、凹部52O、53O、54O、特に貫通孔を有する。図14に図示するように、凹部52O、53O、54Oは、注型材料99の流動のためにセンサ線30Lを通過するように、および/または回路基板52、特に回路基板52、53、54を互いに対して位置決めするように構成される。
【0103】
示される例示的実施形態において、図4に図示するように、電池パック1は、圧力センサ31を有する。圧力センサ31は、パウチ型セル21に、スタック方向zに作用する押圧力を検出、特に測定するように構成される。さらに、電池パック1は、内部温度センサ36を有する。内部温度センサ36は、スタック20の内部温度を測定するように構成される。センサ線30Lは、圧力センサ31および内部温度センサ36からのものである。回路基板52、特に測定用電子機器55は、センサ線30Lによって、圧力センサ31および内部温度センサ36に電気的に接続される。
【0104】
さらに、示される例示的実施形態において、図11および図12に図示するように、電池パック1は、外部温度センサ37を有する。外部温度センサ37は、スタック20の外部温度を測定するように構成される。回路基板52、特に測定用電子機器55は、温度センサ37に電気的に接続される。
【0105】
さらに、示される例示的実施形態において、パワーエレクトロニクス機器56は、検出された、特に測定された押圧力、測定された内部温度、および測定された外部温度に応じて、電池パック1からの駆動力ALの出力、および/または電池パック1への充電電力LLの入力を制御するように構成される。
【0106】
さらに、示される例示的実施形態において、セルタブ22および少なくとも1つの回路基板52、53、54は、特に共通のキャスティングブロック98内の、特に熱伝導性のキャスティング材料99によって包囲される。キャスティング材料99は、パウチ型セル21の外殻にまで達する。
【0107】
さらに、示される例示的実施形態において、図13および図14に図示するように、電池パック1は、電池パックハウジング80を備える。パウチ型セル21、および特に回路基板52、測定用電子機器55、電気的セルコネクタ52eV''、少なくとも1つの電力コネクタ29、スタック制限構造体10、フレーム59、さらなる回路基板53、パワーエレクトロニクス機器56、さらなる回路基板54、特にさらに別のさらなる回路基板54、電子ユーザインタフェース機器57、電子送信機58、圧力センサ31、内部温度センサ36、外部温度センサ37、およびキャスティング材料99は、電池パックハウジング80内に配置される。
【0108】
特に、電池パックハウジング80は、キャスティング材料99のためのモールドとして構成される。
【0109】
さらに、示される例示的実施形態において、電池パック1は、電池パックハウジング80内に、冷却空気流LSのための複数の空気流入口91および複数の空気流出口92を含む少なくとも1つの空冷回路90を備え、冷却空気流LSは、パウチ型セル21を冷却するために、パウチ型セル21、特にスタック制限構造体10上の複数の空気流入口91から複数の空気流出口92へと通過する。外部温度センサ37は、空冷回路90内に、複数の空気流入口91と複数の空気流出口92との間に、特に複数の空気流入口91および/または複数の空気流出口92に面して、配置される。
【0110】
さらに、示される例示的実施形態において、スタック制限構造体10は、パウチ型セル21に対し熱的な接続を有し、熱伝導性である。
【0111】
特に、スタック制限構造体10またはスタックハウジング10、特に構造体壁またはハウジング壁13、14、15、16、17は、パウチ型セル21に物理的に接触し、パウチ型セル21と構造体壁またはハウジング壁15、16、17との間に熱伝導ペーストが提供される。
【0112】
さらに、示される例示的実施形態において、図4~6に図示するように、電池パック1は、少なくとも1つの補償要素60、特に発泡材料を備える。少なくとも1つの補償要素60は、スタック20中に配置される。少なくとも1つの補償要素60は、パウチ型セル21の表面21Fの大部分に亘って延在し、少なくとも1つの補償要素60の補償厚さ60Dに亘り、スタック20の高さ20を第1構造体壁またはハウジング壁13と、第2構造体壁またはハウジング壁14との間の距離10A、特に一定の距離10Aに適合させる、特に一致させるように、および特にスタック方向zにおけるパウチ型セル21の膨張を、存在する場合、緩衝するように構成される。
【0113】
示される例示的実施形態において、電池パック1は、5つの補償要素60を含む。代替の例示的実施形態においては、電池パックは、単一の補償要素のみを含み得る。
【0114】
特に、2つのパウチ型セル21が、それぞれの場合に、2つの補償要素60の間に配置される。これにより、複数のセルタブ22が等しくなり得る、特に複数のタブ部分22は、スタック方向zにおいて同じ長さを有し得る。
【0115】
さらに、示される例示的実施形態において、少なくとも1つの補償要素60は、スタック方向zに対し直交する方向x、yに延在する。さらに、示される例示的実施形態において、少なくとも1つの補償要素60は、パウチ型セル21の表面21F全体に亘って延在する。
【0116】
さらに、示される例示的実施形態において、少なくとも1つの補償要素60は、断熱材である。
【0117】
さらに、示される例示的実施形態において、電池パック1は、3kWの最大電気駆動力MALを有する。代替の例示的実施形態においては、電池パックは、最小で1kWの、および/または最大で10kWの最大電気駆動力を有し得る。
【0118】
さらに、示される例示的実施形態において、電池パック1は、36Vの公称電圧NSPを有する。代替の例示的実施形態においては、電池パックは、最小で10Vおよび/または最大で100Vの公称電圧を有し得る。
【0119】
さらに、示される例示的実施形態において、電池パック1は、337Whの最大エネルギー容量MEIを有する。代替の例示的実施形態においては、電池パックは、最小で100Whおよび/または最大で1000Whの最大エネルギー容量を有し得る。
【0120】
さらに、示される例示的実施形態において、電池パック1は、2kgの質量m1を有する。代替の例示的実施形態においては、電池パックは、最小で0.5kgおよび/または最大で10kgの質量を有し得る。
【0121】
さらに、示される例示的実施形態において、電池パック1は、特にスタック方向zにおいて5cmの高さ1H、特に方向xにおいて10cmの幅1B、および特に方向yにおいて15cmの深さ1Tを有する。代替の例示的実施形態においては、電池パックは、最小で2.5cmおよび/もしくは最大で10cmの高さ、ならびに/または最小で5cmおよび/もしくは最大で20cmの幅、ならびに/または最小で7.5cmおよび/もしくは最大で30cmの深さを有し得る。
【0122】
図1は、本発明の処理システム100を示す。処理システム100は、電池パック1および電動処理装置101を備える。電池パック1および処理装置101は、処理装置101に電池パック1からの電気駆動力ALを供給するために、互いに電気的に接続するように構成され、特に、電気的に接続される。
【0123】
詳細には、処理装置101は、電池収納部102を有する。電池収納部102は、電池パック1を収納するように構成される。特に、電池パック1が収納される。
【0124】
図1の図では、電動処理装置101は、のこぎり101’、カットオフグラインダ101''、またはブロワ装置101'''である。代替の例示的実施形態においては、処理装置は、高枝剪定機、クリアリングソー、刈払機、植木ばさみ、植木カッタ、リーフブロワ、ロッパー、スイーパ装置、ロールスイーパー、ブラシスイーパ、芝刈り機、デサッチャー、または草刈り機となり得る。
【0125】
図示し、上で説明した例示的実施形態により明白であるように、本発明は、電動処理装置に電気駆動力を供給するための電池パック、そのような電池パックおよび電動処理装置を含む処理システム、ならびに電動処理装置に電気駆動力を供給するための電池パックを製造する方法を提供し、電池パックおよび方法のそれぞれは、改善された特性を有している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14