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特許7595437通信システム、通信方法及び通信プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-28
(45)【発行日】2024-12-06
(54)【発明の名称】通信システム、通信方法及び通信プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20241129BHJP
   H04L 67/02 20220101ALI20241129BHJP
   H04N 21/41 20110101ALI20241129BHJP
【FI】
G06F3/01 560
H04L67/02
H04N21/41
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020172837
(22)【出願日】2020-10-13
(65)【公開番号】P2022064227
(43)【公開日】2022-04-25
【審査請求日】2023-09-05
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀内 和也
(72)【発明者】
【氏名】ラガナ アントニオ
(72)【発明者】
【氏名】大澤 和宏
(72)【発明者】
【氏名】諏訪 宏行
【審査官】亀澤 智博
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-224950(JP,A)
【文献】特開2017-050653(JP,A)
【文献】国際公開第2016/013068(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/130755(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/105266(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第110278240(CN,A)
【文献】特開2010-278726(JP,A)
【文献】特開2006-014141(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048 - 3/04895
H04M 1/00
H04M 11/00 -11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライブ動画を配信する配信者端末と、前記ライブ動画を受信する複数の受信者端末と、前記配信者端末と前記複数の受信者端末との通信を中継するサーバと、からなる通信システムであって、
前記配信者端末は、
前記ライブ動画の配信中に配信者からの入力を受け付ける入力部と、
前記入力部に対する入力に基づいて前記ライブ動画を視聴している複数の受信者端末から少なくとも1つの受信者端末を選択する選択部と、
前記選択部が選択した前記少なくとも1つの受信者端末に関連する受信者を識別する受信者識別情報と、前記ライブ動画の配信中に当該受信者端末を振動させるための振動要求信号と、を前記サーバに送信する第1送信部と、を備え、
前記サーバは、
前記ライブ動画の配信中に前記受信者識別情報と、前記振動要求信号と、を受信する第1受信部と、
前記受信者識別情報に対応する受信者端末に対して、前記ライブ動画の配信中に当該受信者端末を振動させるための振動信号を送信する第2送信部と、を備え、
前記受信者端末は、
前記ライブ動画の視聴中に前記振動信号を受信する受信部と、
前記振動信号に基づいて振動する振動部と、を備える
通信システム。
【請求項2】
前記配信者端末は、
自端末の加速度を検出する加速度センサを備え、
前記第1送信部は、さらに、前記加速度センサが検出した加速度情報を、前記サーバに送信し、
前記サーバは、さらに、
前記加速度情報と、前記振動要求信号と、に基づいて、前記振動信号を生成する生成部を備え、
前記第2送信部は、前記生成部が生成した前記振動信号を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記生成部は、前記加速度情報が示す加速度の強弱に応じて、前記振動信号に基づく振動の強弱が対応するように、前記振動信号を生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
前記振動信号は、振動の強弱を経時的に示す情報である
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の通信システム。
【請求項5】
ライブ動画を配信する配信者端末と、前記ライブ動画を受信する複数の受信者端末と、の間の通信を中継するサーバであって、
前記ライブ動画の配信中に前記配信者端末から、前記ライブ動画を視聴している複数の受信者端末から選択された少なくとも1つの受信者端末に関連する受信者を識別する受信者識別情報と、前記ライブ動画の配信中に当該受信者端末を振動させるための振動要求信号と、を受信する受信部と、
前記振動要求信号に基づいて、前記ライブ動画の配信中に前記少なくとも1つの受信者端末を振動させるための振動信号を、前記少なくとも1つの受信者端末に送信する送信部と、
を備えるサーバ。
【請求項6】
前記受信部は、さらに、前記配信者端末が検出した加速度を示す加速度情報を受信し、
前記サーバは、さらに、
前記加速度情報と、前記振動要求信号と、に基づいて、前記振動信号を生成する生成部を備え、
前記送信部は、前記生成部が生成した前記振動信号を送信する
ことを特徴とする請求項5に記載のサーバ。
【請求項7】
前記生成部は、前記加速度情報が示す加速度の強弱に応じて、前記振動信号に基づく振動の強弱が対応するように、前記振動信号を生成する
ことを特徴とする請求項6に記載のサーバ。
【請求項8】
前記振動信号は、振動の強弱を経時的に示す情報である
ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載のサーバ。
【請求項9】
コンピュータが、
ライブ動画を配信する配信者端末から、前記ライブ動画を視聴している複数の受信者端末から選択された少なくとも1つの受信者端末に関連する受信者を識別する受信者識別情報と、前記ライブ動画の配信中に当該受信者端末を振動させるための振動要求信号と、を受信する受信ステップと、
前記振動要求信号に基づいて、前記ライブ動画の配信中に前記少なくとも1つの受信者端末を振動させるための振動信号を、前記少なくとも1つの受信者端末に送信する送信ステップと、
を実行する通信方法。
【請求項10】
コンピュータに、
ライブ動画を配信する配信者端末から、前記ライブ動画を視聴している複数の受信者端末から選択された少なくとも1つの受信者端末に関連する受信者を識別する受信者識別情報と、前記ライブ動画の配信中に当該受信者端末を振動させるための振動要求信号と、を受信する受信機能と、
前記振動要求信号に基づいて、前記ライブ動画の配信中に前記少なくとも1つの受信者端末を振動させるための振動信号を、前記少なくとも1つの受信者端末に送信する送信機能と、
を実現させる通信プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信システム、通信方法及び通信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、リアルタイムでの動画配信中に、配信者が特定の視聴者を指定すると、その視聴者の端末のみに対してポップアップ表示やアニメーション表示を行う、配信者と視聴者との間のコミュニケーション機能が存在していた(特許文献1乃至3参照)。しかしながら、こういったコミュニケーション機能において、視覚情報以外でのコミュニケーション手段はなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-149262号公報
【文献】特開2018-11138号公報
【文献】国際公開第2018/074516号
【発明の概要】
【0004】
本発明の第一の態様は、情報を配信する配信者端末と、情報を受信する複数の受信者端末と、配信者端末と複数の受信者端末との通信を中継するサーバと、からなる通信システムであって、配信者端末は、配信者からの入力を受け付ける入力部と、入力部に対する入力に基づいて複数の受信者端末から少なくとも1つの受信者端末を選択する選択部と、選択部が選択した少なくとも1つの受信者端末に関連する受信者を識別する受信者識別情報と、当該受信者端末を振動させるための振動要求信号と、をサーバに送信する第1送信部と、を備え、サーバは、受信者識別情報と、振動要求信号と、を受信する第1受信部と、受信者識別情報に対応する受信者端末に対して、当該受信者端末を振動させるための振動信号を送信する第2送信部と、を備え、受信者端末は、振動信号を受信する受信部と、振動信号に基づいて振動する振動部と、を備える。
本発明の第二の態様は、情報を配信する配信者端末と、情報を受信する複数の受信者端末と、の間の通信を中継するサーバであって、配信者端末から、配信者端末と通信している複数の受信者端末から少なくとも1つの受信者端末と、当該受信者端末を振動させるための振動要求信号と、を受信する受信部と、振動要求信号に基づいて、少なくとも1つ受信者端末を振動させるための振動信号を、少なくとも1つの受信者端末に送信する送信部と、を備える。
本発明の第三の態様は、通信方法であって、コンピュータが、配信者端末から、配信者端末と通信している複数の受信者端末から少なくとも1つの受信者端末と、当該受信者端末を振動させるための振動要求信号と、を受信する受信ステップと、振動要求信号に基づいて、少なくとも1つ受信者端末を振動させるための振動信号を、少なくとも1つの受信者端末に送信する送信ステップと、を実行する。
本発明の第四の態様は、通信プログラムであって、コンピュータに、配信者端末から、配信者端末と通信している複数の受信者端末から少なくとも1つの受信者端末と、当該受信者端末を振動させるための振動要求信号と、を受信する受信機能と、振動要求信号に基づいて、少なくとも1つ受信者端末を振動させるための振動信号を、少なくとも1つの受信者端末に送信する送信機能と、を実現させる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】実施形態に係る通信システムの構成例を示すブロック図である。
図2】サーバに登録されているユーザ情報の一例を示す図である。
図3】通信システムにおける各装置のやり取りの一例を示すシーケンス図である。
図4図3に関連する配信者端末の動作例を示すフローチャートである。
図5図3に関連するサーバの動作例を示すフローチャートである。
図6図3に関連する受信者端末の動作例を示すフローチャートである。
図7】配信者端末における表示画面例を示す図である。
図8】受信者端末における表示画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
本開示に係る端末による送信または受信に係る状況を確認できる表示方法等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0008】
<システム構成>
【0009】
図1は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の構成を示す。図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク30を介してサーバ10と、端末20(端末20A,端末20B,端末20C)とが接続される。サーバ10は、ネットワーク30を介してユーザが所有する端末20に、端末20間でのメッセージの送受信を実現するサービスを提供する。なお、ネットワーク30に接続される端末20の数は限定されない。
【0010】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、端末20がサーバ10に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0011】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0012】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C)は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0013】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は基本的には同一であるため、以下の説明においては、端末20について説明する。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0014】
サーバ10は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定でなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0015】
<ハードウェア(HW)構成>
【0016】
図1を用いて、通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0017】
(1)端末のHW構成
【0018】
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、表示部24、位置情報取得部25を備える。端末20のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、マイク232、カメラ234、位置情報取得部25等、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0019】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0020】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置、および、端末20で処理された処理結果を出力する装置を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0021】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定でなく例として、タッチパネル231、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ234(動画像を介した操作入力)、マイク232(音声による操作入力)を含む。
【0022】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定でなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ233(音声出力)、レンズ(限定でなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0023】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0024】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0025】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0026】
制御部21は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0027】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定でなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0028】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0029】
マイク232は、音声データの入力に利用される。スピーカ233は、音声データの出力に利用される。カメラ234は、動画像データの取得に利用される。
【0030】
(2)配信者端末のHW構成
【0031】
図1に示すように、配信者端末40は、制御部41、記憶部48、通信I/F42、入出力部43、表示部44、位置情報取得部45を備える。配信者端末40のHW構成は端末のHW構成と同様であり、配信者端末40の構成要素は、それぞれ端末の同名の構成要素に対応する。従って、各機能部のHWに係る説明については省略する。
【0032】
(3)サーバのHW構成
【0033】
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、表示部13を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、表示部13を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0034】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定でなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0035】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0036】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0037】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20に送信する。また、通信I/F14は、端末20から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0038】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置により実現される。入出力部12は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入出力部12は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入出力部12、限定でなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、入出力部12は、これらに限定されない。
【0039】
表示部13は、代表的にはモニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、表示部13は、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらの表示部13は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、表示部13は、これらに限定されない。
【0040】
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0041】
本開示の各実施形態においては、端末20および/または、サーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
【0042】
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0043】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく、例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0044】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0045】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0046】
また、本開示のプログラムPDDは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定でなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0047】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0048】
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
【0049】
端末20における処理の少なくとも一部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0050】
サーバ10における処理の少なくとも一部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0051】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0052】
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0053】
<実施形態>
リアルタイムの動画配信サービスにおいて、配信者と視聴者の間のコミュニケーションの活性化のための機能として、大勢の視聴者が配信者に対してメッセージを送る、オンラインで投げ銭を行う等の機能や、配信者が大勢の視聴者に対してクイズを出題するなどの機能は従来から存在する。しかしながら、配信者が視聴者の特定個人と手軽にコミュニケーションをとることは困難であった。本実施形態に係る通信システムは、リアルタイムで動画を配信する配信者が視聴者の特定個人に対してコミュニケーションをとるための機能に関するものであり、配信者端末からの指定された視聴者の端末を振動させることで疑似的に配信者と触れ合ったかのような感覚を持たせるコミュニケーションを可能とするものである。
本実施形態に係るサーバ10は、配信者端末と複数の受信者端末との通信を中継する。本実施形態において、配信者端末から指定された受信者端末を端末20Aとする。以下、詳細に説明する。
【0054】
(1)配信者端末40の機能構成
図1に示すように、配信者端末40は、制御部41内に選択部411を備える。端末40は、更に、加速度センサ46を備えてもよい。
【0055】
配信者端末からは、所望の配信画面において、ライブ動画を配信する。ライブ動画を視聴する受信者を識別する受信者識別情報(受信者IDともいう)は、リスト化され、記憶部48に記録されている。
【0056】
配信者端末40は、配信者からの入力を入出力部43において受け付ける。配信者が所望の受信者とのコミュニケーションをとるにあたり、最初に、配信者は複数の受信者の中からコミュニケーションの対象として配信者が所望する受信者を選択する。受信者は、例えば表示部44に表示された複数の受信者の中から、コミュニケーションの対象として配信者が所望する受信者を選択してもよい。または、例えば、複数の受信者のうち、選択するための条件を設定し、その条件に合致した受信者が自動的に選択されるように設定してもよい。選択するための条件としては、例えば、配信者が配信する動画を初めて受信する受信者であることとする、等が挙げられる。配信者端末40は、選択された、コミュニケーションの対象として配信者が所望する受信者情報や、選択するための条件等を入出力部23において受け付ける。
【0057】
配信者端末40は、選択部411において、入出力部43から受け付けた配信者からの入力に基づいて複数の端末から少なくとも1つの受信者端末を選択し、記憶部48に記憶された、選択した少なくとも1つの受信者端末に関連する受信者IDを読み出す。ここで、本実施形態においては、端末20A~端末20Cのうち端末20Aを選択するものとする。
【0058】
配信者は、コミュニケーションの対象として配信者が選択した受信者に対して、コミュニケーションをとるための信号を送信する。具体的には、例えば、配信者は、表示部44に表示された、コミュニケーションの対象として配信者が選択した受信者とコミュニケーションをとるための振動要求信号を送信するボタンにタッチする。配信者端末40は、入出力部23においてコミュニケーションをとるための信号を送信するための入力を受け付ける。配信者端末40は、選択部411において選択した端末20Aに関連する受信者IDと、選択部411において選択した端末20Aを振動させるための振動要求信号を通信I/F42からサーバ10に対して送信する。
【0059】
以下に述べるように、本実施形態において、配信者が、コミュニケーションの対象として配信者が選択した受信者に対して、コミュニケーションをとるための信号を送信すると、コミュニケーションの対象として配信者に選択された受信者の端末は振動する。配信者が表示部44に表示された振動要求信号を送信するボタンにタッチする際、例えば、長めにタッチする等により、指が振動要求信号を送信するボタンに接触した時間に応じて配信者に選択された受信者の端末の振動する時間が変化してもよい。または、例えば、表示部44に、振動要求信号を送信するボタンの他に振動設定ボタンを表示させ、振動設定ボタンによって受信者の端末の振動する時間や、振動の強弱の付け方等、受信者の端末の振動の設定を行ってから、振動要求信号を送信するボタンにタッチして、振動要求信号を送信してもよい。
【0060】
上記のように、配信者が、表示部44に表示された、振動要求信号を送信するボタンにタッチする代わりに、配信者端末を振るなどして配信者端末に振動を与え、配信者端末の振動情報を選択した少なくとも1つの受信者端末に送信し、配信者端末の振動に応じて選択した少なくとも1つの受信者端末を振動させることによって、配信者は握手するように受信者とコミュニケーションをとることが出来る。こういった動作を実現するために、配信者端末40は加速度センサ46を備えてもよく、加速度センサ46によって配信者が配信者端末40を振った際の、端末40自身の加速度の経時変化を検出してもよい。配信者端末40は、選択した端末20Aに関連する受信者IDと、選択部411において選択した端末20Aを振動させるための振動要求信号とともに、加速度センサ46が検出した配信者端末40自身の加速度情報を通信I/F42からサーバ10に送信してもよい。
【0061】
加速度センサ46は、配信者端末40が配信者からの入力を入出力部43において受け付けたのち、一定時間の間の、配信者端末40の加速度を検出してもよい。または、例えば、配信者端末40が、入出力部43において、配信者が配信者端末を振動させることを開始することを示す開始信号を受け付けたのち、配信者が配信者端末を振動させることを終了することを示す終了信号を受け付けるまでの間、加速度センサ46は配信者端末40の加速度を検出してもよい。
【0062】
また、後述するように、配信者端末40からコミュニケーションの対象として選択され、配信者端末40から振動要求信号を送信した受信者端末から、配信者端末に対してコメントや感情を表現する情報が送信される場合がある。この場合、配信者端末40は、サーバ10から、受信者ID及びコメントや感情を表現する情報を受信する。配信者端末40の表示部44に、受信者の情報と、コメントや感情を表現する情報が表示される。感情を表現する情報は、例えば、笑顔や驚きの表情をした顔のイラスト等であってよい。
以上が、配信者端末40の機能構成である。
【0063】
(2)サーバ10の機能構成
図1に示すように、サーバ10は、制御部11内に生成部113を備えてもよい。
【0064】
サーバ10は、通信I/F44から、配信者端末40が通信I/F42から送信した受信者IDと振動要求信号を受信する。サーバ10は、受信者IDに対応する受信者端末、図1においては端末20Aに対して、端末20Aを振動させるための振動信号を、通信I/F14から送信する。
【0065】
サーバ10は、更に、制御部11内に生成部113を備えてもよい。サーバ10は、通信I/F14から、配信者端末40が通信I/F42から送信した、加速度センサ46が検出した配信者端末40自身の加速度情報を受信する。サーバ10は、生成部113において、配信者端末40から受信した配信者端末40自身の加速度情報と、振動要求信号とに基づいて、振動信号を生成する。生成部113は、加速度情報が示す加速度の強弱の経時変化に応じて、振動信号に基づく振動の強弱の経時変化が対応するように振動信号を生成してもよい。
【0066】
また、後述するように、サーバ10から振動信号を受信した受信者端末から、配信者端末に対してコメントや感情を表現する情報が送信される場合がある。サーバ10は、受信者端末から、通信I/F44を介して、受信者ID及びコメントや感情を表現する情報を受信すると、配信者端末に対して、通信I/F44を介して、受信者ID及びコメントや感情を表現する情報を送信する。
以上が、サーバ10の機能構成である。
【0067】
(3)受信者端末(端末20A)の機能構成
図1に示すように、受信者端末(端末20A)は、振動部27を備える。
【0068】
受信者端末は、サーバ10から送信された振動信号を、通信I/F22を介して受信する。受信者端末は、振動信号を受信すると、表示部24に、配信者からコミュニケーションの対象として選択された旨の通知が表示され、受信者端末の振動部27は、受信した振動信号に基づいて振動する。さらに、受信者端末は、配信者端末に対して、コメントや感情を表現する情報を送信する手段を備えてもよい。具体的には、例えば、表示部24に、配信者へコメントを送るためのコメント返信フォームが表示されてもよい。受信者がコメント返信フォームにコメントを記載し表示部24に表示されたコメント返信ボタンにタッチすると、コメントの内容を示すコメント情報が、受信者IDとともに、通信I/F22からサーバ10を介して配信者端末に送信される。又は、表示部24に、例えば、笑顔や驚きの表情をした顔のイラスト等を表示させ、これらのイラストにタッチすると、選択したイラストの情報が受信者IDとともに通信I/F22からサーバ10を介して配信者端末に送信される。
【0069】
本実施形態において、振動部27は、例えばモバイル端末が備えるバイブレーション機能を担うバイブレータ等であるとする。モバイル端末が備えるバイブレータは、モータによっておもりを回転させる、バネに接続されたおもりを振動させる、等の方法によりモバイル端末を振動させる。受信した振動信号に基づいてバイブレータのモータの回転数やバネの振動数を変化させてもよい。受信した振動信号が加速度センサ46が検出した配信者端末40自身の加速度情報に基づいてサーバ10の生成部113において生成されたものである場合、配信者端末40自身の加速度の経時変化に合わせて受信者端末を振動させることにより、受信者端末を把持する受信者の手に振動が伝達され、あたかも配信者と受信者が握手しているようにコミュニケーションをとることが出来る。
【0070】
<データ>
図2は、サーバ10の記憶部15に記憶されている情報であって、サーバ10がサービスを提供する各ユーザに関するユーザ管理情報200の構成例を示すデータ概念図である。ユーザ管理情報200は、メッセージを送信してもよいかの可否を判定するために用いられる。
【0071】
図2に示すように、ユーザ管理情報200は、配信者ID201と、ユーザID202と、ユーザ名203とが、対応付けられた情報である。
【0072】
配信者ID201は、サーバ10が提供するサービスを提供する配信者を識別するための配信者の識別情報である。
【0073】
ユーザID202は、サーバ10が提供するサービスを享受するユーザを識別するためのユーザの識別情報である。
【0074】
ユーザ名203は、対応するユーザID202で示されるユーザIDを有するユーザの名前である。ユーザ名203は、本名であってもよいし、ハンドルネームであってもよい。
【0075】
なお、ユーザ管理情報200において、ユーザ名203は必須の情報ではない。また、ユーザ管理情報200には、図2に示した情報以外のユーザに関連する情報が登録されていてもよい。
【0076】
<動作>
図3は、通信システム1における配信者端末40とサーバ10と受信者端末(端末20A)との間のやり取りの例を示すシーケンス図である。
【0077】
図3に示すように、配信者端末40は、配信者からの入力を入出力部43において受け付ける(ステップS301)。配信者端末40はさらに、選択部411において、入出力部43から受け付けた配信者からの入力に基づいて受信者端末20Aを選択する(ステップS302)。配信者端末40は加速度センサ46によって配信者端末40自身の加速度を検出する(ステップS303)。配信者端末40は、選択部411において選択した端末20Aに関連する受信者IDと、選択部411において選択した端末20Aを振動させるための振動要求信号と、加速度センサ46が検出した配信者端末40自身の加速度情報を、通信I/F42からサーバ10に対して送信する(ステップS304)。
【0078】
サーバ10は、通信I/F14から、配信者端末40が通信I/F42から送信した受信者IDと振動要求信号と加速度情報を受信する(ステップS305)。サーバ10は、生成部113において、配信者端末40から受信した配信者端末40自身の加速度情報と、振動要求信号とに基づいて、振動信号を生成する(ステップS306)。サーバ10は、受信者IDに対応する受信者端末20Aに対して、端末20Aを振動させるための振動信号を、通信I/F14から送信する(ステップS307)。
【0079】
受信者端末20Aは、サーバ10から送信された振動信号を、通信I/F22を介して受信する(ステップS308)。表示部24に、配信者からコミュニケーションの対象として選択された旨の通知が表示され、受信者端末20Aの振動部27は、受信した振動信号に基づいて振動する(ステップS309)。表示部24に、配信者へコメントを送るためのコメント返信フォームが表示される(ステップS310)。受信者がコメント返信フォームにコメントを記載し、コメント返信ボタンにタッチすると、受信者端末20Aから、通信I/F22を介してサーバ10にコメント情報と受信者IDとが送信される(ステップS311)。
【0080】
サーバ10は、受信者端末20Aから、通信I/F14を介して、コメント情報と受信者IDとを受信すると、配信者端末40に対して、コメント情報と受信者IDとを送信する(ステップS312)。
【0081】
配信者端末40は、サーバ10から、通信I/F44を介して、コメント情報と受信者IDとを受信すると、表示部44に、受信者とコメントを表示する(ステップS313)。
【0082】
図4は、図3に示すステップS301からステップS310までのやり取りを実現するための配信者端末40の動作例を示すフローチャートである。
【0083】
図4に示すように、配信者端末40は、配信者からの入力を入出力部43において受け付ける(ステップS401)。配信者端末40はさらに、選択部411において、入出力部43から受け付けた配信者からの入力に基づいて受信者端末20Aを選択する(ステップS402)。配信者端末40は加速度センサ46によって配信者端末40自身の加速度を検出する(ステップS403)。配信者端末40は、選択部411において選択した端末20Aに関連する受信者IDと、選択部411において選択した端末20Aを振動させるための振動要求信号と、加速度センサ46が検出した配信者端末40自身の加速度情報を、通信I/F42からサーバ10に対して送信する(ステップS404)。
【0084】
図5は、図3に示すステップS301からステップS310までのやり取りを実現するためのサーバ10の動作例を示すフローチャートである。
【0085】
サーバ10は、通信I/F14から、配信者端末40が送信した受信者IDと振動要求信号と加速度情報を受信する(ステップS501)。サーバ10は、生成部113において、配信者端末40から受信した配信者端末40自身の加速度情報と、振動要求信号とに基づいて、振動信号を生成する(ステップS502)。サーバ10は、受信者IDに対応する受信者端末20Aに対して、端末20Aを振動させるための振動信号を、通信I/F14から送信する(ステップS503)。
【0086】
図6は、図3に示すステップS301からステップS310までのやり取りを実現するための受信者端末(端末20A)の動作例を示すフローチャートである。
【0087】
受信者端末20Aは、サーバ10から送信された振動信号を、通信I/F22を介して受信する(ステップS601)。表示部24に、配信者からコミュニケーションの対象として選択された旨の通知が表示され、受信者端末20Aの振動部27は、受信した振動信号に基づいて振動する(ステップS602)。
【0088】
図7は、配信者端末40における表示画面例を示す図である。
【0089】
図7(a)は、配信者端末40の表示部44の表示領域に表示される配信画面の表示例である。配信画面の上部に、タイトルが表示される。図7には、一例として、「Super long music」というタイトルが表示されている。タイトルの直下に表示されている人型のマークを選択(タップ)すると、図7(a)に示す動画視聴に参加している視聴者リストが表示される。
【0090】
図7(b)に、視聴者リストを示す。図7(b)には、一例として、3人の視聴者が表示されている。3人の視聴者については、それぞれの画像と、名前とが表示されており、それぞれの名前の右隣には手のマークが表示されている。これらの手のマークをタップすると、タップした手のマークに対応する視聴者が選択され、図7(c)に示す握手画面が表示される。
【0091】
図7(c)に握手画面を示す。図7(c)に示された手のマークをタップすると、受信者IDと、振動要求信号がサーバ10に送信され、図7(d)の送信完了を示す画面が表示される。
【0092】
図8は、受信者端末20Aにおける表示画面例を示す図である。
【0093】
図8(a)は、受信者端末20Aの表示部24の表示領域に表示される視聴者画面の表示例である。表示部24の表示領域中央に、配信者端末40から受信者端末20Aに配信者からコミュニケーションの対象として選択された旨の通知が表示されている。図8(a)には、一例として、「配信者があなたに握手しました!」と表示されており、その下に「コメント入力」ボタンが表示されている。「コメント入力」ボタンをタップすると、図8(b)に示すように、表示部24の表示領域の下部にコメント入力領域が表示される。
【0094】
図8(b)に、コメント入力領域を示す。コメント入力領域にコメントを記載し、「送信」ボタンをタップすると、受信者端末20Aから、通信I/F22を介してサーバ10にコメント情報と受信者IDが送信される。
【0095】
<変形例>
本発明に係る態様は、上記実施形態に限定するものではない。以下、変形例について説明する。
【0096】
上記実施形態においては、配信者端末が加速度センサを備え、加速度センサが配信者端末自身の振動を検出し、加速度センサが検出した加速度情報をサーバに送信し、受信者端末における振動に反映させている。上記実施形態においては、リアルタイムの動画配信サービスにおける配信者と受信者との間のコミュニケーションを想定しており、状況としては、例えば、配信者端末に備えられたカメラが配信者を動画撮影し、その動画をリアルタイムで受信者に配信する等の状況が挙げられる。こういった状況において、配信者端末を振動させると、配信者端末に備えられたカメラが同時に振動することになり、配信者を撮影した動画にブレが生じる等、配信者端末の振動が動画撮影に影響を与える。
【0097】
本実施形態の変形例の1例として、配信者端末が備える加速度センサとして、配信者端末に内蔵された加速度センサではなく、例えば配信者が把持して振ることが出来る加速度センサをケーブルを介して配信者端末の外部入力端子に接続する。これによって、配信者端末を振動させることなく加速度センサに振動を与えることが出来る。
【0098】
また、配信者端末を振動部によって振動させる代わりに、例えば、配信者端末が備えるライトを点滅させてもよく、また、例えば手を振る様子を表現するような音声であってもよい。ライトの明るさや音声を、配信者端末が備える加速度センサが検知した加速度の経時変化に合わせて変化させてもよい。
【符号の説明】
【0099】
1 通信システム
10 サーバ
11 制御部
113 生成部
12 入出力部
13 表示部
14 通信I/F(通信部)
15 記憶部
20 端末
21 制御部
22 通信I/F
23 入出力部
231 タッチパネル
232 マイク
233 スピーカ
234 カメラ
24 表示部(ディスプレイ)
25 位置情報取得部
27 振動部
28 記憶部
30 ネットワーク
40 配信者端末
41 制御部
411 選択部
42 通信I/F
43 入出力部
431 タッチパネル
432 マイク
433 スピーカ
434 カメラ
44 表示部(ディスプレイ)
45 位置情報取得部
46 加速度センサ
48 記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8