(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-28
(45)【発行日】2024-12-06
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
D06F 58/10 20060101AFI20241129BHJP
D06F 73/02 20060101ALI20241129BHJP
【FI】
D06F58/10 Z
D06F73/02
(21)【出願番号】P 2021525739
(86)(22)【出願日】2019-11-14
(86)【国際出願番号】 KR2019015527
(87)【国際公開番号】W WO2020101386
(87)【国際公開日】2020-05-22
【審査請求日】2021-05-12
【審判番号】
【審判請求日】2023-01-27
(31)【優先権主張番号】10-2018-0142083
(32)【優先日】2018-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジェヒュン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,セミン
【合議体】
【審判長】窪田 治彦
【審判官】北村 英隆
【審判官】米倉 秀明
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第2826911(EP,A1)
【文献】韓国登録実用新案第20-0391845(KR,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 1/00-19/00,27/00-31/00,35/00,41/00-51/02,58/00-58/18
D06F 59/00-60/00,71/00-71/29,73/02
A47G 25/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理装置であって、
前方に開口部を備えるキャビネット;
前記キャビネットに回転可能に設けられて前記開口部を開閉するドア;
前記キャビネットに備えられて衣類が収容される収容空間を提供する内箱;
前記内箱と連通して前記収容空間に空気及び水分の何れかを供給する供給部;及び
前記内箱及び前記ドアの何れかに備えられて前記衣類を前記収容空間内に載置又は固定する載置部;を備えてなり、
前記載置部は、
前記内箱及び前記ドアの何れか
の内面に結合して前記衣類の
一面を支持する支持部と、
前記内箱及び前記ドアの何れかに前記支持部に向かって回転
可能に結合されて前記衣類を加圧する圧迫部と、を備え、
前記圧迫部は、
前記内箱
及び前記ドア
の何れかに回転可能に結合
して前記衣類を加圧する加圧ボディーと、
前記内箱
及び前記ドア
の何れかに備えられて、前記支持部と離隔された状態で前記加圧ボディーが前記支持部に対向する位置に前記加圧ボディーを回転させる固定ヒンジと、
前記加圧ボディーと前記支持部との間に配置され、かつ、固定ヒンジに結合された位置変更部と、を備え、
前記固定ヒンジは、
前記加圧ボディーの位置を固定する固定台と、
前記固定台に結合されるように前記ドア又は前記支持部に備えられる締結部と、を備え、
前記位置変更部は、
前記固定ヒンジに連結されて前記加圧ボディーに結合されるボディー結合部と、
前記ボディー結合部に結合されて、前記加圧ボディーを前記支持部に向かって移動させ、又は、前記加圧ボディーと前記ボディー結合部を同時に前記支持部に向かって移動させる、ボディー移動部と、を備えることを特徴とする、衣類処理装置。
【請求項2】
前記ボディー移動部は、前記固定ヒンジに前記ボディー結合部を前記支持部の高さ方向に並んだ方向に回転させるように備えられて、前記加圧ボディーを前記支持部に向かって移動させる半径回転部を備えることを特徴とする、請求項
1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記半径回転部は、
前記固定ヒンジに前記支持部の高さ方向に沿って備えられる流動溝と、
前記流動溝の一端で前記ボディー結合部の一端を回転可能に結合する回転結合ピンと、を備えることを特徴とする、請求項
2に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記ボディー結合部は前記固定ヒンジに固定され、
前記ボディー移動部は前記加圧ボディーが前記ボディー結合部で摺動できるように前記加圧ボディー内に備えられることを特徴とする、請求項
1に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記ボディー結合部は、
前記固定ヒンジから延びる延長部と、
前記延長部の一側又は両側に突出して設けられる結合フックと、
前記加圧ボディー内に備えられて前記結合フックと結合するボディー固定部と、を備え、
前記ボディー移動部は、前記ボディー固定部に備えられて前記結合フックが移動するスライド部を備えることを特徴とする、請求項
4に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記スライド部は、前記ボディー固定部から延びて前記結合フックが往復移動可能なスライド溝を備え、
前記スライド溝は、前記加圧ボディーが下部に移動して前記支持部を加圧するように傾いて形成されることを特徴とする、請求項
5に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記ボディー移動部は、前記スライド溝の一端又は両端で前記結合フックが固定された状態を維持するように前記スライド溝の内周面から突出して備えられる止め部を備えることを特徴とする、請求項
6に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記固定ヒンジは、
前記ボディー結合部が連結されて前記加圧ボディーを回転させる固定台と、
前記ドア又は前記支持部で前記固定台と回転可能に結合されて前記加圧ボディーを支持する締結部と、を備えることを特徴とする、請求項
1に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記固定ヒンジは、前記加圧ボディーの一面が前記支持部と間隔を維持しながら加圧されるように前記加圧ボディーの両側に設けられることを特徴とする、請求項
8に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
前記固定台は前記加圧ボディーの両側に設けられ、
前記締結部は前記固定台と結合するように前記支持部又は前記ドアに複数個が設けられ、
それぞれの前記締結部はそれぞれの前記固定台に着脱自在に設けられることを特徴とする、請求項
9に記載の衣類処理装置。
【請求項11】
前記固定ヒンジは、
前記加圧ボディーが前記支持部に対向して設けられると、前記固定台が前記締結部から分離されるように備えられ、
前記加圧ボディーが前記支持部で回転すると、前記固定台が前記締結部から分離されることを防止するように備えられることを特徴とする、請求項
10に記載の衣類処理装置。
【請求項12】
前記締結部は、
前記固定台が収容可能に備えられる締結ボディーと、
前記締結ボディーから前記固定台を引き出したり引き込んだりする締結溝と、
前記締結溝の内周面から突出して前記固定台が離脱することを防止する係止部と、を備え、
前記固定台は、
前記締結ボディーに収容される固定ボディーと、
前記係止部から離脱可能に前記固定ボディーで段差を有して備えられる段差ボディーと、を備えることを特徴とする、請求項
11に記載の衣類処理装置。
【請求項13】
前記固定台はさらに、
前記段差ボディーが回転するように前記固定ボディーから延びる解除リブを備え、
前記加圧ボディーはさらに前記解除リブを加圧するように備えられる回転取付部を備えることを特徴とする、請求項
12に記載の衣類処理装置。
【請求項14】
前記回転取付部は、
前記加圧ボディーで回転するように備えられるハンドルボディーと、
前記ハンドルボディーを前記加圧ボディーで回転するように結合するハンドル回転ピンと、
前記ハンドル回転ピンから延びて前記解除リブを加圧するリブ接触台と、を備えることを特徴とする、請求項
13に記載の衣類処理装置。
【請求項15】
前記段差ボディーは、前記固定ボディーの一端又は両端において前記固定ボディーで軸回転可能に備えられ、
前記解除
リブは、前記段差ボディーから延びることを特徴とする、請求項
13に記載の衣類処理装置。
【請求項16】
前記段差ボディーと前記固定ボディーと前記解除
リブは一体に形成され、
前記ボディー結合部は、
前記固定ボディーから延びる延長部と、
前記延長部の一側又は両側に突出して備えられる結合フックと、を備え、
前記加圧ボディーは、前記ボディー結合部が前記固定ボディーの軸方向に回転できるように前記ボディー結合部と結合されるボディー固定部を更に備えることを特徴とする、請求項
13に記載の衣類処理装置。
【請求項17】
前記ボディー固定部は、
前記加圧ボディー内に備えられて前記結合フックの自由端の移動を案内する回転台と、
前記回転台の両側に備えられて前記回転台の移動を案内する固定リブと、
前記回転台の一端に備えられて前記結合フックが離脱することを防止する離脱防止部と、
前記回転台の他端に備えられて前記結合フックの移動を制限する止めリブと、を備えることを特徴とする、請求項
16に記載の衣類処理装置。
【請求項18】
前記加圧ボディーは、前記固定ヒンジが結合される回転取付部を更に備え、
前記回転取付部は、前記固定ヒンジで前記加圧ボディーが上部又は下部に移動できるように前記固定ヒンジの長さよりも長く形成される取付溝を更に備えることを特徴とする、請求項
1に記載の衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に衣類処理装置は、衣類に関連する各種の作業(洗濯、乾燥、脱臭、シワ除去など)を行う装置であり、衣類を洗濯する洗濯装置、ぬれた衣類を乾燥する乾燥装置、衣類に染み付いた臭い又はシワ(wrinkle)を除去するリフレッシャー(refresher)などを含む概念である。
【0003】
一方、衣類処理装置は衣類の洗濯、乾燥、脱臭及びシワ除去を1つの装置で解決するように開発されている。但し、この衣類処理装置は衣類が収容されるドラムと該ドラムを回転するための駆動装置を用いており、衣類の脱臭やシワ除去には十分ではなかった。
【0004】
これを解決するために、韓国公開特許(特許出願番号10-2013-0150441)‘衣類処理装置'が登場する。
図1はこの衣類処理装置の構成を示す図である。
【0005】
図1を参照すると、衣類処理装置は、外観を形成するキャビネット100、衣類を収容する収容空間を提供する内箱200、キャビネットを開閉するドア300、ドア又は内箱に備えられて衣類を載置する載置部400,500、載置部の下部に備えられて衣類の表面を支持する支持部540、支持部540の側面で回転可能に設けられて載置部に載置された衣類を加圧する圧迫部600、及び内箱200に熱風又は水分を供給する供給部700を含む。
【0006】
これにより、衣類処理装置は、キャビネット内の収容空間に衣類を載置した状態で、キャビネットの下部に位置する供給部で熱風を供給したり衣類を圧迫したりして、脱臭と同時にシワを除去することができる。
【0007】
また、この衣類処理装置は、衣類がキャビネット内で自重によって広げられた状態で熱風又は水分が供給されて乾燥、脱臭及びシワ除去が行われる。また、圧迫部で衣類の表面を加圧することにより衣類のシワが効果的に除去され、衣類にクリース(crease、衣類に予め設定されているクリース)を形成して洗濯及び乾燥の完了後、アイロンを省略できるという効果も得られる。
【0008】
一方、従来の衣類処理装置において、圧迫部600は衣類Pの側面で回転しながら加圧するので、衣類Pの一側面から他側面まで順に加圧された。
【0009】
これにより、衣類Pのうち、圧迫部600に近い部分には相対的に多い圧力が加えられ、圧迫部600から遠い部分には相対的に少ない圧力が加えられるので、衣類が均一に圧迫されないという問題がある。
【0010】
さらに、衣類Pが圧迫部600で圧迫される過程において、圧迫部600に押されて衣類Pが捩れたり位置が可変したりする問題がある。
【0011】
また、従来の衣類処理装置は、衣類Pを載置部に載置しても、それを固定することはできないので、加圧時に衣類の位置が変わることを防止できないという問題がある。
【0012】
よって、従来の衣類処理装置は、圧迫部600によって衣類Pのクリースが多く発生したり、意図した方向とは全く異なる方向のクリースが発生したりする問題がある。
【0013】
また、圧迫部600が幅方向に回転するように設けられることにより、衣類Pの特定の領域のみが圧迫される問題がある。
【0014】
また、従来の衣類処理装置は、圧迫部が一方向のみに回転して衣類が載置された部分を開放するだけで、他の方向には回転できないので、便宜性が減少する問題がある。
【0015】
また、従来の衣類処理装置は、圧迫部が上部又は下部に移動したり衣類の正面に向かって並んで移動したりすることができないという構造的限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
したがって、本発明は、関連技術の制限及び不利な点に起因する1つ又は複数の問題を実質的に未然に防ぐ洗濯処理装置に関する。
【0017】
本発明は、衣類を加圧する過程において衣類が捩れたり位置又は形態が可変することを防止する衣類処理装置を提供することを解決課題とする。
【0018】
本発明は、衣類の正面から加圧して衣類の表面を均一に加圧する衣類処理装置を提供することを解決課題とする。
【0019】
本発明は、衣類を加圧する圧迫部が衣類が載置された一面で回転すると同時に、衣類の正面に向かって摺動できる衣類処理装置を提供することを解決課題とする。
【0020】
本発明は、衣類を加圧する圧迫部が上部又は下部に移動しながら衣類の表面を均一に圧迫する衣類処理装置を提供することを解決課題とする。
【0021】
本発明は、衣類を加圧する圧迫部が両側面に択一的に回転してユーザの便宜性を極大化する衣類処理装置を提供することを解決課題とする。
【0022】
本発明は、衣類を加圧する圧迫部が回転及び移動しながらも完全に離脱することが防止される衣類処理装置を提供することを解決課題とする。
【0023】
本発明の追加の利点、目的及び特徴は一部は以下の説明に記載されており、一部は以下を検討することにより当業者に明らかであるか又は開示の実施から分かることができる。本発明の目的及び他の利点は、本明細書の書面による説明及び特許請求の範囲、並びに添付図面において特に指摘された構造によって実現及び達成することができる。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明は上記課題を解決するために、前方に開口部を備えるキャビネットと、キャビネットに回転可能に設けられて開口部を開閉するドアと、キャビネットに備えられて衣類が収容される収容空間を提供する内箱と、内箱と連通して収容空間に空気及び水分のいずれかを供給する供給部と、内箱及びドアのいずれかに備えられて衣類を収容空間内に載置又は固定する載置部とを含む(備える;構成する)。
【0025】
載置部は、内箱及びドアのいずれかに備えられて衣類の表面を支持する支持部と、内箱及びドアのいずれかに支持部に向かって回転可能に結合されて衣類を加圧する圧迫部とを含む。
【0026】
圧迫部は、内箱及びドアのいずれかに回転可能に結合されて支持部と一定距離離隔した状態で支持部に対向するように設けられる加圧ボディーと、加圧ボディーと支持部が対向すると、加圧ボディーを支持部に向かって密着する位置変更部とを含む。
【0027】
さらに圧迫部は、内箱及びドアのいずれかに備えられて加圧ボディーを支持部と離隔した状態で互いに対向する位置まで回転させる固定ヒンジを含む。
【0028】
位置変更部は固定ヒンジに結合されて加圧ボディーが支持部と対向した状態で支持部に向かって移動するように設けられる。
【0029】
位置変更部は、固定ヒンジに連結されて加圧ボディーに結合されるボディー結合部と、ボディー結合部に結合されて加圧ボディーを支持部に向かって移動させたり加圧ボディーとボディー結合部を同時に支持部に向かって移動させたりするボディー移動部とを含む。
【0030】
ボディー移動部は固定ヒンジにボディー結合部を支持部の高さ方向に並んだ方向に回転させるように備えられて、加圧ボディーを支持部に向かって移動させる半径回転部を含む。
【0031】
半径回転部は、固定ヒンジに支持部の高さ方向に沿って備えられる流動溝と、流動溝の一端でボディー結合部の一端を回転可能に結合する回転結合ピンとを含む。
【0032】
ボディー結合部は固定ヒンジに固定され、ボディー移動部は加圧ボディーがボディー結合部で摺動できるように加圧ボディー内に備えられる。
【0033】
ボディー結合部は、固定ヒンジから延びる延長部と、延長部の一側又は両側に突出して設けられる結合フックと、加圧ボディー内に備えられて結合フックと結合するボディー固定部とを含み、ボディー移動部はボディー固定部に備えられて結合フックが移動するスライド部を含む。
【0034】
スライド部はボディー固定部から延びて結合フックが往復移動可能なスライド溝を含み、スライド溝は加圧ボディーが下部に移動して支持部を加圧するように傾いて形成される。
【0035】
ボディー移動部はスライド溝の一端又は両端で結合フックが固定された状態を維持するようにスライド溝の内周面から突出して設けられる止め部を含む。
【0036】
固定ヒンジは、ボディー結合部が連結されて加圧ボディーを回転させる固定台と、ドア又は支持部で固定台と回転可能に結合されて加圧ボディーを支持する締結部とを含む。
【0037】
固定ヒンジは加圧ボディーの一面が支持部と間隔を維持しながら加圧されるように加圧ボディーの両側に設けられる。
【0038】
固定台は加圧ボディーの両側に設けられ、締結部は固定台と結合するように支持部又はドアに複数個が設けられ、それぞれの締結部はそれぞれの固定台に着脱自在に設けられる。
【0039】
固定ヒンジは、加圧ボディーが支持部に対向して設けられると、固定台が締結部から分離されるように備えられ、加圧ボディーが支持部で回転すると、固定台が締結部から分離されることを防止するように備えられる。
【0040】
締結部は、固定台が収容可能に備えられる締結ボディーと、締結ボディーから固定台を引き出したり引き込んだりする締結溝と、締結溝の内周面から突出して固定台が離脱することを防止する係止部とを含み、固定台は、締結ボディーに収容される固定ボディーと、係止部から離脱可能に固定ボディーで段差を有して備えられる段差ボディーとを含む。
【0041】
固定台はさらに段差ボディーが回転するように固定ボディーから延びる解除リブを含み、加圧ボディーはさらに解除リブを加圧するように備えられる回転取付部を含む。
【0042】
回転取付部は、加圧ボディーで回転するように備えられるハンドルボディーと、ハンドルボディーを加圧ボディーで回転するように結合するハンドル回転ピンと、ハンドル回転ピンから延びて解除リブを加圧するリブ接触台とを含む。
【0043】
段差ボディーは固定ボディーの一端又は両端において固定ボディーで軸回転可能に備えられ、解除ボディーは段差ボディーから延びる。
【0044】
段差ボディーと固定ボディーと解除ボディーは一体に形成され、ボディー結合部は固定ボディーから延びる延長部と、延長部の一側又は両側に突出して備えられる結合フックとを含み、加圧ボディーはさらにボディー結合部が固定ボディーの軸方向に回転できるようにボディー結合部と結合するボディー固定部を含む。
【0045】
ボディー固定部は、加圧ボディー内に備えられて結合フックの自由端の移動を案内する回転台と、回転台の両側に備えられて回転台の移動を案内する固定リブと、回転台の一端に備えられて結合フックが離脱することを防止する離脱防止部と、回転台の他端に備えられて結合フックの移動を制限する止めリブとを含む。
【0046】
加圧ボディーはさらに固定ヒンジが結合される回転取付部を含み、回転取付部はさらに固定ヒンジで加圧ボディーが上部又は下部に移動できるように固定ヒンジの長さよりも長く形成される取付溝を含む。
【0047】
本発明の上述した一般的な説明及び以下の詳細な説明は例示的かつ説明的なものであり、特許請求された開示のさらなる説明を提供することを意図していることを理解されたい。
【発明の効果】
【0048】
上記の説明から明らかなように、本発明によれば、以下のような効果が得られる。
【0049】
本発明によれば、衣類を加圧する過程において衣類が捩れたり位置又は形態が可変することを防止する衣類処理装置を提供することができる。
【0050】
本発明によれば、衣類の正面から加圧して衣類の表面を均一に加圧する衣類処理装置を提供することができる。
【0051】
本発明によれば、衣類を加圧する圧迫部が衣類が載置した一面で回転すると同時に、衣類の正面に向かって摺動できる衣類処理装置を提供することができる。
【0052】
本発明によれば、衣類を加圧する圧迫部が上部又は下部に移動しながら衣類の表面を均一に圧迫する衣類処理装置を提供することができる。
【0053】
本発明によれば、衣類を加圧する圧迫部が両側面に択一的に回転してユーザの便宜性を極大化する衣類処理装置を提供することができる。
【0054】
本発明によれば、衣類を加圧する圧迫部が回転及び移動しながらも完全に離脱することが防止された衣類処理装置を提供することができる。
【0055】
本開示の精神及び範囲から逸脱しない限り、本開示において様々な修正及び変形が可能であることは当業者には明らかであろう。したがって、本開示は添付の特許請求の範囲及びそれらの同等物の範囲内に入るという条件で、本開示の修正及び変形をカバーすることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0056】
開示のさらなる理解を提供するために含まれて本出願に組み込まれ、その一部を構成する添付図面は本開示の実施例を示し、説明と共に開示の原理を説明するのに役立つ。図面では以下:に説明する。
【
図2】本発明による衣類処理装置の構造を示す図である。
【
図3A】本発明の一実施例による衣類を圧迫する圧迫部の機能を示す図である。
【
図3B】本発明の一実施例による衣類を圧迫する
図3Aの圧迫部の機能を示す図である。
【
図3C】本発明の一実施例による衣類を圧迫する
図3Aの圧迫部の機能を示す図である。
【
図4A】本発明の一実施例による圧迫部が衣類を加圧する一例を示す図である。
【
図4B】本発明の一実施例による
図4Aの圧迫部が衣類を加圧する一例を示す図である。
【
図5】本発明の一実施例による圧迫部が衣類を加圧できる位置変更部の一例を示す図である。
【
図6A】本発明の一実施例による
図5の位置変更部の作動過程を示す図である。
【
図6B】本発明の一実施例による
図5の位置変更部の作動過程を示す図である。
【
図7A】本発明の一実施例による位置変更部の他の例を示す図である。
【
図7B】本発明の一実施例による
図7Aの位置変更部を示す図である。
【
図7C】本発明の一実施例による
図7Aの位置変更部を示す図である。
【
図8A】本発明の一実施例による圧迫部が支持部の両側面に回転できる構造を示す図である。
【
図8B】本発明の一実施例による
図8Aの構造を示す図である。
【
図8C】本発明の一実施例による
図8Aの構造を示す図である。
【
図9A】本発明の一実施例による圧迫部を両側面に回転しながらも圧迫部を固定できる固定ヒンジの一例を示す図である。
【
図9B】本発明の一実施例による
図9Aの固定ヒンジを示す図である。
【
図10】本発明の一実施例による
図9の固定ヒンジが分離される構造を示す図である。
【
図11A】本発明の一実施例による圧迫部を両側面に回転しながらも圧迫部を固定できる固定ヒンジの他の例を示す図である。
【
図12A】本発明の一実施例による
図11の固定ヒンジが分離される構造を示す図である。
【
図13A】本発明の一実施例による衣類処理装置の供給部の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0057】
ここで、本発明の好ましい実施例を詳細に参照してその例を添付図面に示す。可能な限り、同一又は類似の部品を参照するために、図面全体で同じ参照番号が使用される。
【0058】
以下、添付図面を参照しながら、この明細書に記載の実施例について詳しく説明する。この明細書では、互いに異なる実施例であっても同一・類似する構成については同一・類似する参照番号を付与して重複する説明は省略する。この明細書で使用される単数の表現は文脈上明白に違う意味でない限り、複数の表現を含む。また、本発明の実施例を説明するにあたり、関連する公知の技術に関する具体的な説明が本発明の要旨をあいまいにし得ると判断された場合は、その詳細な説明を省略する。また、添付図面はこの明細書に開示された実施例を簡単に理解できるようにするためのものであり、添付図面によってこの明細書に開示された技術的思想が制限されることはない。
【0059】
【0060】
図2を参照すると、本発明の衣類処理装置は、前方に開口部を備えるキャビネット100と、キャビネット100に回転可能に設けられて開口部を開閉するドア300と、キャビネットに備えられて衣類Pが収容される収容空間220を提供する内箱200と、内箱200と連通して収容空間に空気及び水分のいずれかを供給する供給部700と、内箱200及びドア300のいずれかに備えられて衣類Pを収容空間内に載置又は固定する載置部400,500とを含む。
【0061】
キャビネット100は衣類処理装置の外観を形成し、高さが幅よりも長く形成される。よって、下衣のように長い衣類Pも畳まず収容空間220に収容することができ、衣類Pにクリースが発生することを防止することができる。
【0062】
キャビネット100は金属材質からなり、強度を維持できれば、強化プラスチックなどの樹脂材質からなってもよい。
【0063】
さらに内箱200はキャビネット100内に位置して収容空間220を形成する胴内210を含む。胴内210は、衣類Pから排出される異物質或いは供給部で供給された熱風や水分によって変形されたり化学反応したりせず、強度を維持できる材質からなり、一例としては、ABS、ASAのようなスチレン樹脂系列が挙げられる。
【0064】
胴内210は一面で供給部700と連通して、供給部700から熱風や水分が供給されるか、或いは供給部700に空気を排出することができる。このために胴内210は供給部700と連通する複数の貫通口230,240,250を有する。
【0065】
キャビネット100にはさらに収容空間220と分離された供給部700が備えられる。供給部700は空気よりも相対的に密度の低い加熱された空気やスチームを供給するために、収容空間220の下部に備えられる。
【0066】
即ち、供給部によって収容空間220に供給される空気は加熱された空気(heated air、熱風)であり、供給部によって収容空間に供給される水分はスチームである場合、供給部700が収容空間220の下部に位置されていると、別途の送風装置がなくても熱風やスチームを収容空間220内に均一に供給することができる。
【0067】
一方、ドア300はキャビネット100に回転可能に結合されて開口部を開閉する。ドア300は胴内210だけではなく、供給部700の前方まで遮蔽することができる。これにより、収容空間220に供給された熱風や水分が外部に流出することを防止できるだけではなく、供給部700に発生する熱が外部に伝達されることを遮断することができる。
【0068】
ドア300は胴内210の前方を開閉するように備えられるので、胴内210の内周面とドア300の内面は収容空間220の外周面を形成することができる。
【0069】
載置部は、胴内210の内部で衣類Pを収容空間220に載置する第1載置部400と、胴内210の内面又はドア300の内面に衣類Pを載置する第2載置部500を含む。
【0070】
即ち、第1載置部400は胴内210の内部でハンガー形状又はバー形状に形成されて衣類Pが収容空間220内に均一に露出されるように形成され、第2載置部500は衣類Pが胴内210の内周面(表面)やドア300の内面に付着して固定されるように備えられる。
【0071】
第1載置部400は衣類Pを畳まず完全に広げた状態で収容空間220に載置するように胴内210の上部面に備えられるか、又は胴内210の側面の上部に備えられる。
【0072】
これにより、第1載置部400では衣類Pが収容空間220に自重により広げられた状態で載置され、供給部700から供給される空気や水分を衣類Pに均一に露出することができる。
【0073】
一方、第2載置部500では衣類Pを収容空間220の内周面に付着された状態で固定する。これにより、第2載置部500は積極的に衣類Pのシワを除去したりクリースを形成したりすることができる。
【0074】
具体的には、第2載置部500は、内箱220及びドア300のいずれかの内面に結合して衣類Pの一面を支持する支持部540と、内箱及びドアのいずれかに支持部540に向かって回転可能に結合されて衣類を加圧する圧迫部600を含む。
【0075】
支持部540は、圧迫部600が衣類Pを加圧するとき、圧迫部600の一面に接しない衣類Pの表面も加圧する役割をする。即ち、支持部540は固定部510の下部に設けられて衣類Pの表面を支持したり接したりするように備えられる。
【0076】
具体的には、支持部540は板状に形成され、圧迫部600が圧迫するとき、衣類Pを加圧する支持板541を含む。支持板541は圧迫部600が加圧する圧力に対する反作用を衣類Pに付加することができる。
【0077】
さらに支持部540は支持板541の間に備えられて衣類Pが圧迫されることを防止する空間を提供する離隔溝542を含む。離隔溝542は支持板541の弾性を提供して支持板541と圧迫部600の密着力を向上させる。また離隔溝542は衣類Pが下衣である場合、下衣に形成されている縫い目が加圧されて衣類Pの表面に不要なクリースが形成されることを遮断することができる。
【0078】
圧迫部600は内箱及びドアのいずれかに回転可能に結合して衣類Pを加圧する加圧ボディー610を含む。
【0079】
加圧ボディー610は一定の厚さを有する板状に形成され、支持板541を加圧することができる。
【0080】
さらに圧迫部600は加圧ボディー610を貫通して衣類Pと収容空間を連通させるボディー貫通孔620を含む。
【0081】
ボディー貫通孔620は幅よりも上下方向の長さが長く形成され、離隔溝542が外部に露出されるように備えられる。これにより、縫い目によって衣類Pに不要なクリースが形成されることを遮断することができる。また、ボディー貫通孔620は加圧ボディー610が衣類Pを加圧しても空気やスチームが衣類Pに続けて露出されるように許容することができる。
【0082】
一方、本発明による衣類処理装置100は、圧迫部600が支持部540の一側に回転可能に備えられても、圧迫部600が衣類の表面に全体的に同時に接して圧迫するようにして、衣類が捩れることを防止することができる。
【0083】
図3は本発明による衣類処理装置において圧迫部600が衣類の表面に並んで接しながら加圧する構造を示す図である。
【0084】
図3Aを参照すると、さらに圧迫部600は内箱及びドアのいずれかに備えられて加圧ボディー610を回転させる固定ヒンジ900を含む。
【0085】
さらに圧迫部600は固定ヒンジ900と結合可能な回転取付部630を含む。
【0086】
図3Bを参照すると、固定ヒンジ900は加圧ボディー610を支持部610と離隔した状態で支持部610に対向する位置まで回転させることができる。即ち、固定ヒンジ900は、加圧ボディー610が支持部610に並んで配置されるまで回転させることができる。
【0087】
したがって、加圧ボディー610は固定ヒンジ900によって支持部610に対向するまで回転される。
【0088】
支持部540に衣類Pが載置されている場合、加圧ボディー610は固定ヒンジ900によって衣類Pに向かって回転し、衣類Pの表面に対向する位置で固定される。それまでは、加圧ボディー610が衣類Pに接しても、衣類Pが加圧されない。
【0089】
図3Cを参照すると、さらに本発明の衣類処理装置100は、加圧ボディー610が支持部540に対向すると、加圧ボディー610を支持部540に向かって密着させる位置変更部800を含む。位置変更部800の詳しい構造については後述する。
【0090】
加圧ボディー610は位置変更部800によって下部に移動しながら支持部540に向かって移動することができる。
【0091】
即ち、加圧ボディー610は支持部540に対向する状態で摺動又は回動しながら支持部540との間隔を均一に維持する状態で支持部540に向かって移動し、衣類Pの表面を均一に加圧することができる。
【0092】
図4は圧迫部600と支持部540の断面を示す図である。
【0093】
図4Aを参照すると、圧迫部600が回転しながら衣類Pの一面から他面に回転するとき、衣類Pを加圧せず、衣類Pの正面から離隔した位置まで回転することができる。即ち、加圧ボディー610の回転が完了すると、加圧ボディー610と支持部540は一定間隔Pだけ離隔することができる。
【0094】
この状態で圧迫部600は上部から下部に移動しながらI方向に移動することができる。
【0095】
図4Bを参照すると、圧迫部600は支持部540に接するまで移動し、衣類Pを正面から圧迫することができる。
【0096】
圧迫部600が衣類Pの上部から下部に移動しながら圧迫すると、圧迫部600が圧迫する方向が衣類Pの自重方向と同一になって、衣類Pが捩れたり位置が可変したりすることを防止することができる。
【0097】
また圧迫部600が衣類Pの一面と均一に接しながら圧迫するので、衣類Pが圧迫部600と接する過程で位置が変更されることを防止することができる。
【0098】
その結果、本発明による衣類処理装置10は、固定部510又は支持部540に衣類Pが載置されたとき、意図しないシワが発生したりクリースが形成されたりすることを予め防止することができる。
【0099】
言い換えれば、圧迫部600は固定ヒンジ900によって支持部540で回転可能であり、位置変更部800によって支持部540に対向しながら支持部540に向かって均一に移動することができる。
【0100】
一方、図示とは異なり、加圧ボディー610は位置変更部800によって下部から上部に移動し、衣類を加圧することもできる。
【0101】
図5は本発明による衣類処理装置において位置変更部と固定ヒンジの一実施例を示す図である。
【0102】
図5を参照すると、固定ヒンジ900は、加圧ボディー610の一側又は両側に結合して加圧ボディー610を支持部540で回転可能に結合したり加圧ボディー610の位置を固定したりする固定台910と、固定台910に結合されるようにドア30又は支持部540に備えられる締結部920を含む。
【0103】
また固定ヒンジ900は加圧ボディー610の両側に備えられて、一方の固定ヒンジ900は加圧ボディー610の回転中心を形成し、他方の固定ヒンジ900は加圧ボディー610の位置を固定する。
【0104】
固定台910は管状又は棒状に形成され、加圧ボディー610の両側で外部に突出して結合される。締結部920は固定台910を収容して結合されるように備えられ、固定台910が着脱可能に備えられる。また締結部920は固定台910が回転可能に結合されて、加圧ボディー610が回転する回転中心を形成する。
【0105】
締結部920は、固定台910が収容可能に備えられる締結ボディー921と、締結ボディーに備えられて固定台が投入可能な締結溝922と、締結溝の内周面から突出して固定台の離脱を防止する係止部923とを含む。
【0106】
係止部923は締結溝922から延びて締結ボディー921に並んで突出し、フック(hook)状に形成される。
【0107】
係止部923は締結ボディー921の内周面の一部の領域のみに少なくとも1つが備えられ、締結溝922の内部は外部に露出される。
【0108】
固定台910は、締結ボディー921に収容される固定ボディー911と、固定ボディーに段差状に形成されて係止部から離脱可能に備えられる段差ボディー912を含む。
【0109】
固定ボディー910は断面が円形に形成され、段差ボディー912は断面がトラック(track)状に形成される。具体的には、段差ボディー912は左右面が固定ボディー910に対応する形状に形成され、上下面は固定ボディー910の直径よりも小さく形成される。
【0110】
即ち、段差ボディー912は、固定ボディー910と同じ厚いの厚い部分と、固定ボディー910よりも薄い厚さの薄い部分とに分けられる。
【0111】
段差ボディー912は固定ボディー911の一端又は両端に備えられ、固定ボディー910の内部に少なくとも1つ以上が形成される。段差ボディー912は、固定ボディー911の両端に備えられる第1段差ボディー912aと、第1段差ボディー912bから一定距離離隔して備えられる第2段差ボディー912bを含む。
【0112】
一方、位置変更部800は、固定ヒンジ900に連結されて加圧ボディー610に結合されるボディー結合部810と、ボディー結合部に結合されて加圧ボディーを支持部に向かって移動させるか、又は加圧ボディーとボディー結合部を同時に支持部に向かって移動させるボディー移動部820とを含む。
【0113】
ボディー結合部810は固定ヒンジ900に加圧ボディー810の高さ方向に沿って複数個が形成される。これにより、ボディー結合部810は加圧ボディー810が傾くことを防止することができる。
【0114】
ボディー結合部810は、固定台910に結合される延長部811と、延長部811の一側又は両側から突出して備えられる結合フック812を含む。延長部811は棒状に形成されて、一端が固定台910に結合される。結合フック812は延長部811に一体に形成されるか、又は延長部811とは別の部材で形成されて延長部811に結合される。結合フック812は延長部811の他端に結合されて加圧ボディー610に結合することができる。
【0115】
さらにボディー結合部810は、加圧ボディー610内に備えられて結合フック812と加圧ボディー610を結合させるボディー固定部813を含む。
【0116】
固定台910は加圧ボディー610の一面に備えられてボディー結合部810を介して加圧ボディー610と結合される。このとき、加圧ボディー610は延長部811の長さに対応する長さだけ固定台910から離隔する。
【0117】
加圧ボディー610に備えられる回転取付部630は延長部811が貫通して結合されるように加圧ボディー610の両側面に備えられる取付溝631を含む。
【0118】
ボディー移動部820は、固定ヒンジ900に設けられた半径回転部820を備え、ボディー結合部810を支持部540の高さ方向に並んだ方向に回転させて、加圧ボディー610を支持部540に向けて移動させることができる。
【0119】
変更回転部820は、固定ヒンジ900に支持部540の高さ方向に沿って備えられる流動溝821aと、流動溝821aの一端でボディー結合部の一端を回転可能に結合する回転結合ピン821bを含む。流動溝821aは固定ボディー911の一側に凹状に形成されるか、又は固定ボディー911を貫通して備えられ、固定ボディー911の長手方向に沿って備えられる。回転結合ピン821bは延長部811の一端を貫通して流動溝821aの一端に結合することができる。これにより、ボディー結合部810は回転結合ピン821bを中心として回転することができる。
【0120】
一方、延長部811の他端はボディー固定部813によって加圧ボディー610に回転可能に備えられる。延長部811は固定台910の高さ方向に複数個が形成される。したがって、複数のボディー結合部810に締結された加圧ボディー610は回転せず、固定ヒンジ900に並んだ状態を維持しながら平面移動又は摺動する。
【0121】
具体的には、延長部811が流動溝821aの他端に回転すると、加圧ボディー610は固定ヒンジ900に向かって移動する。また、延長部811が流動溝821aの他端から離れるように回転すると、加圧ボディー610は固定ヒンジ900から離れる方向に移動する。
【0122】
流動溝821aの上端に延長部811が結合される場合、延長部811は上部から下部に回転する。これにより、加圧ボディー610は上部から下部に移動しながら支持部540に近づくことができる。流動溝821aの下端に延長部811が結合される場合は、延長部811は下部から上部に回転する。これにより、加圧ボディー610は下部から上部に移動しながら支持部540に近づくことができる。
【0123】
加圧ボディー610の荷重を用いて支持部540を加圧することが有利であるので、延長部811は流動溝821aの上端に結合されることが望ましい。勿論、延長部811は流動溝821aの上端と下端の間に設けられることができる。これにより、加圧ボディー610が上部に移動しながら支持部540に近づくか、又は加圧ボディー610が下部に移動しながら支持部540に近づくことができる。
【0124】
このために、取付溝631は固定台910の長さよりも長く形成される。例えば、加圧ボディー610は固定台910の長さよりも延長部811により移動できる長さだけ長く形成される。
【0125】
図6は加圧ボディー610が位置変更部800を介して支持部540を加圧する態様を示す図である。
【0126】
図6Aを参照すると、加圧ボディー610は一側に備えられた固定ヒンジ900により回転して支持部540に向かって回転すると、他側に備えられた固定台910が締結部920に結合される。このとき、両側に備えられた固定台910と締結部920の締結された高さが同一であると、加圧ボディー610は支持部540の正面に並んで配置される。
【0127】
このとき、固定台910は加圧ボディー610の一面に突出しているので、加圧ボディー610はボディー締結部810の長さだけ支持部540から離隔して配置される。
【0128】
図6Bを参照すると、加圧ボディー610は半径回転部820によって固定ヒンジ900に向かって摺動することができる。具体的には、両側の固定ヒンジ900に備えられた複数の延長部811は、回転結合ピン821bにより固定台910で回転する。これにより、複数の延長部811に結合された加圧ボディー610は支持部540に並んだ状態を維持しながら下部に移動すると同時に、支持部540に向かって移動することができる。
【0129】
結果として、支持部540に衣類Pが載置されていれば、加圧ボディー610は支持部540に並んだ状態で衣類Pの表面を均一に圧迫することができる。
【0130】
これにより、ユーザは支持部540から加圧ボディー610を完全に開放して、支持部540に衣類を載置することができる。また加圧ボディー610を支持部540に一定間隔離隔した状態で固定した後、加圧ボディー610を衣類の表面に均一に密着することができる。
【0131】
【0132】
図7Aを参照すると、ボディー結合部810は固定ヒンジ900に固定される。即ち、延長部811は固定台910に固定されて、回転が防止される。
【0133】
また、ボディー移動部820は加圧ボディーがボディー結合部810で摺動できるように加圧ボディー610内に備えられる。ボディー移動部820はボディー固定部813に備えられて結合フック812が移動可能なスライド部822を含む。
【0134】
ボディー固定部813は加圧ボディー610に結合され、スライド部822も加圧ボディー610に結合される。よって、加圧ボディー610はスライド部822と一体に移動することができる。
【0135】
スライド部822はボディー固定部813から延びて結合フックが往復移動可能なスライド溝822aを含む。スライド溝822aは加圧ボディーが上部又は下部に移動して支持部540を加圧するように傾いて形成される。
【0136】
これにより、両側の固定台910が両側の締結部920に締結されると、加圧ボディー610はスライド溝822aが結合フック812に沿って移動するとき、一緒に移動することができる。
【0137】
スライド溝822Aの上端が下端よりも固定ヒンジ900に近くなるように傾いて形成されると、加圧ボディー610は上部に移動しながら支持部540を加圧することができる。
【0138】
図示のように、スライド溝822Aの上端が下端よりも固定ヒンジ900から離れるように形成されると、加圧ボディー610は下部に移動しながら支持部540を加圧することができる。
【0139】
これにより、固定台910に半径回転部821のような複雑な構成が備えられなくても、加圧ボディー610は支持部540に並んだ状態で衣類Pの表面を容易かつ均一に加圧することができる。
【0140】
ボディー移動部820はスライド溝822Aの一端又は両端で結合フック812の位置を固定できるように、スライド溝822Aの内周面から突出して備えられる止め部822bを含む。
【0141】
止め部822bは結合フック812がスライド溝822Aの上端と下端にそれぞれ固定されるように複数個が設けられる。止め部822bはスライド溝822aから内部に突出して形成される。
【0142】
これにより、加圧ボディー610が支持部540で任意に移動することを防止でき、衣類処理装置の振動が伝達されても加圧ボディー610の位置を固定することができる。また加圧ボディー610の荷重によって任意に加圧ボディー610が下部に移動することを防止できる。
【0143】
止め部822bの突出した面は曲面である。これにより、上部又は下部に向かう外力が加圧ボディー610に加えられると、結合フック812が容易に止め部822bを通過することができる。
【0144】
これにより、ユーザは支持部540から加圧ボディー610を完全に開放して、支持部540に衣類を載置することができる。また加圧ボディー610を支持部540に一定間隔離隔した状態で固定した後、加圧ボディー610を衣類の表面に均一に密着することができる。
【0145】
図8は加圧ボディーが両側に支持部を開放できる構造を示す図である。
【0146】
図8Bを参照すると、加圧ボディー610は支持部540に固定ヒンジ900により固定された状態を維持することができる。
【0147】
上述したように、固定ヒンジ900は加圧ボディー610の一面が支持部540と間隔を維持しながら加圧されるように加圧ボディーの両側に備えられ、固定台910は加圧ボディーの両側に備えられ、締結部920は固定台に結合するように支持部又はドアに複数個が備えられる。
【0148】
このとき、それぞれの締結部はそれぞれの固定台と着脱可能に備えられる。
【0149】
図8Aを参照すると、ユーザは一側の固定台910と締結部920を分離して加圧ボディー610を回転させることができる。
【0150】
図8Cを参照すると、ユーザは他側の固定台910と締結部920を分離して加圧ボディー610を回転させることができる。
【0151】
これにより、ユーザは衣類Pの状態や衣類処理装置が配置された場所によって、所望の方向に加圧ボディー610を回転させることができる。
【0152】
一方、一側の締結部920と固定台910が分離された場合、他側の締結部920と固定台910も分離されると、加圧ボディー610は完全にドア30から分離される。このとき、加圧ボディー610が落ちてユーザが負傷する恐れがあり、加圧ボディー610を再結合する煩わしさもある。
【0153】
よって、それぞれの固定台910がそれぞれの締結部920に着脱可能に設けられても、加圧ボディー610は常にドア30に結合された状態を維持する必要がある。
【0154】
このために、本発明による衣類処理装置100の固定ヒンジ900は、加圧ボディー610が支持部540に対向して備えられると、固定台910が締結部920から分離可能に形成され、加圧ボディー610が支持部で回転すると、固定台910が締結部920から分離されることが防止される。
【0155】
【0156】
図9Aを参照すると、固定台910は締結部920に収容されて固定される。
【0157】
固定ボディー911は段差ボディー912とは別の構成であり、互いに結合して備えられる。即ち、段差ボディー912は固定ボディー911で軸方向に回転するように結合される。即ち、段差ボディー912は固定ボディー911とは別の部材であり、固定ボディー911で任意に回転することができる。
【0158】
係止部823は段差ボディー912が備えられた領域のみに設けられ、固定ボディー911が備えられた領域には設けられない。
【0159】
さらに固定台910は、固定台910の半径方向に突出する解除リブ913を含む。解除リブ913は段差ボディー912から延びて、外力が加えられると、段差ボディー912を固定ボディー911で回転させることができる。
【0160】
一方、段差ボディー912の最大厚さE2は、係止部912と締結溝922の間隔E1よりも大きい。但し、段差ボディー912の最小厚さE3は間隔E1よりも小さく形成される。
【0161】
したがって、固定台910に別の外力が加えられない場合、段差ボディー912は係止部912からの離脱が防止されて、固定台910は締結部920に固定された状態を維持することができる。
【0162】
図9Bを参照すると、解除リブ913が回転する場合、段差ボディー912は解除リブ913の回転によって回転することができる。これにより、段差ボディー912の最小厚さE3と間隔E1が対向し、段差ボディー912は係止部823に接せず外部に離脱することができる。
【0163】
これにより、解除リブ913が回転する固定台910のみが締結部920から離脱し、解除リブ913が回転しない固定台910は締結部920に固定された状態を維持することができる。
【0164】
一方、固定台910は、解除リブ913に外力が除去されると、再度解除リブ913が位置を復元して段差ボディー912の位置を復元する弾性部をさらに含む。
【0165】
弾性部は固定ボディー911と段差ボディー912の連結部分に備えられたバネからなる。
【0166】
図10は解除リブを回転させる回転取付部の構造を示す図である。
【0167】
図10を参照すると、回転取付部630は加圧ボディー610に設けられてハンドルが挿入可能なハンドル溝634を備え、ハンドル溝にハンドルボディー633が設けられる。
【0168】
回転取付部630は、加圧ボディーで回転するハンドルボディー633と、ハンドルボディーを加圧ボディーで回転するように結合させるハンドル回転ピン634と、加圧ボディー610内においてハンドル回転ピン634の両端でハンドル回転ピンが回転するように支持するピン固定部635と、ハンドル回転ピンから延びて解除リブを加圧するリブ接触台634bとを含む。
【0169】
リブ接触台634bは、ハンドル回転ピン634でハンドルボディー633に外力が作用しないと、解除リブ913から離隔して備えられ、ハンドルボディー633に外力が作用して回転すると、解除リブ913を加圧するように備えられる。
【0170】
これにより、ハンドルボディー633が回転すると、ハンドルボディー633により回転する解除リブ913が備えられた固定台910のみが締結部920から離脱することができる。逆に他側に備えられた固定台910の解除リブ913は回転しないので、段差ボディー912は係止部923に締結された状態を維持することができる。
【0171】
即ち、解除リブ913が加圧ボディー610に備えられたハンドル633により加圧される場合に回転する。これにより、ハンドル633により外力が伝達された固定台910のみが締結部920から分離され、その他の固定台910は締結部920に固定された状態を維持することができる。
【0172】
図11は固定ヒンジ900の他の実施例を示す図である。
【0173】
図11の固定ヒンジ900は、
図9の固定ヒンジ900とは異なり、固定ボディー911と段差ボディー912が一体に形成される。即ち、段差ボディー912は固定ボディー911と共に回転するように備えられ、解除リブ913は段差ボディー912又は固定ボディー911から延びるように備えられる。
【0174】
図11Aは加圧ボディー910が回転して一側の固定台910が加圧ボディー610の回転中心を形成する場合を示す図である。
【0175】
図11Aを参照すると、固定ボディー911は段差ボディー912と共に締結部920に収容されて結合される。このとき、段差ボディー912の厚い厚さE1が係止部923と締結溝922の間隔E2と対向することができる。
【0176】
図11Bは加圧ボディー610と支持部540を平行に配置した場合、両側の固定台920の状態を示す図である。
【0177】
図11Bを参照すると、加圧ボディー610を支持部540に向けて回転させると、固定ボディー911と段差ボディー912を同時に回転させることができ、これにより、解除リブ913も回転させることができる。その結果、段差ボディー912の薄い厚さE3が間隔E2に対向し、固定台910を締結部920から離脱可能な状態で配置することができる。
【0178】
これにより、加圧ボディー610と支持部540が平行に配置されると、両側の固定台910はいつでも締結部920から離脱可能な状態で配置される。しかし、加圧ボディー610が支持部540のいずれかの方向に回転し始めると、回転の中心となる固定台910は締結部920から離脱することが原則的に防止される。
【0179】
締結部920は、締結溝922の内周面に凹状に形成されたリブ載置溝924をさらに備えて、解除リブ913をその上に載置し、締結溝922の内周面に凹状に形成された結合載置溝925をさらに備えて、ボディー結合部810をその上に載置することができる。
【0180】
【0181】
図12Aを参照すると、ボディー固定部813は、加圧ボディー内に備えられて結合フックの自由端の移動を案内する回転台8132と、回転台の両側に備えられて回転台の移動を案内する固定リブ8133と、回転台の一端に備えられて結合フックが離脱することを防止する離脱防止部8131と、回転台の他端に備えられて結合フックの移動を制限する止めリブ8134とを含む。
【0182】
回転台8132は、固定台910が加圧ボディー610内で回転するときに結合フック812が同時に回転できる空間を提供する。また、結合フック812が回転するとき、結合フック812は自由端の軌跡に対応する形状を有する。
【0183】
固定リブ8133は回転台の両側で結合フック812を収容するように形成される。
【0184】
離脱防止部8131は結合フック812が過度に回転してボディー固定部813から離脱することを防止する。離脱防止部8131は回転台8132の一端から結合フック812に向かって延びるか又は突出して形成されるリブ形状である。
【0185】
止めリブ8134は結合フック812の下端を支持して、加圧ボディー610が開放されるとき、固定台910の荷重を支持する。
【0186】
ボディー固定部813は複数個が設けられ、全て複数の結合フック812に結合される。
【0187】
図12Bを参照すると、固定台910は締結部920に固定される。
【0188】
このとき、ユーザがハンドルボディー633を把持してI方向に回転すると、ハンドルボディー633に連結されたハンドル回転ピン634が回転し、ハンドル回転ピン634に一体に延びたリブ接触台634bがII方向に回転する。
【0189】
したがって、リブ接触台634bは解除リブ913をII方向に回転させ、固定台910をII方向に回転させる。その結果、段差ボディー912の薄い部分が締結部920に備えられた係止部923に対向する。
【0190】
図12Cを参照すると、ユーザが加圧ボディー610に支持部540から離隔する方向の外力を加えると、段差ボディー912は係止部923から分離される。よって固定台910が締結部920から分離される。
【0191】
このとき、反対側の固定台910の段差ボディー912は固定台910の回転によって厚い厚さが係止部923に対向する。したがって、反対側の固定台910は締結部920に固定された状態が維持されて圧ボディー610の回転中心として作用することができる。
【0192】
以下、
図13を参照しながら、本発明による衣類処理装置の供給部700の構造について説明する。
【0193】
供給部700は、収容空間220に空気(加熱された空気又は未加熱空気)を供給する空気供給部710及び収容空間220に水分(スチーム又はミスト)を供給する水分供給部720のいずれかを含む。
【0194】
収容空間220の空気を供給部700に循環させるように備えられる。このために、胴内210には、供給部700に空気を排出する排出口250と、供給部700から空気が供給される吸入口240と、供給部700から水分又はスチームが供給されるスチーム口250が貫通して形成される。
【0195】
供給部700は空気よりも密度が相対的に低い熱風を生成するので、熱風が収容空間220に完全に供給されるように内箱200の下部に備えられる。
【0196】
供給部は、収容空間220に空気(加熱された空気又は未加熱空気)を供給する空気供給部71及び収容空間220に水分(スチーム又はミスト)を供給する水分供給部72のいずれかを含む。
【0197】
以下、説明の便宜のために、供給部が空気供給部71及び水分供給部72を全て含み、空気供給部71は熱風を収容空間220に供給し、水分供給部72はスチームを収容空間220に供給する場合について説明する。
【0198】
空気供給部71は、収容空間220内の空気を循環させる循環ダクト711、循環ダクト711に沿って流動する空気と熱交換する熱交換部713、及び収容空間220内の空気を循環ダクト711に沿って流動させるブロワー(blower)715を含む。
【0199】
循環ダクト711は収容空間220に備えられた空気排出部250及び空気吸入部230を介して収容空間220の内部と連通する。
【0200】
空気排出部250と空気吸入部36は収容空間220の底面を貫通して収容空間220と供給部700を連通させる。よって、供給部700内に備えられた循環ダクト711が、一端は空気吸入部230に連結され、他端は空気排出部250に連結されると、循環ダクト711は収容空間220内に連通することができる。
【0201】
熱交換部713は循環ダクト711に流入した空気の除湿及び加熱のための手段であり、
図2は熱交換部の一例としてヒートポンプ(heat pump)を示す図である。
【0202】
熱交換部がヒートポンプからなる場合、熱交換部713は、循環ダクト711内に備えられる蒸発器E、循環ダクト711内に位置する凝縮器C、循環ダクトの外部に位置する圧縮機P、及び膨張器Exからなる。
【0203】
蒸発器E、圧縮機P、凝縮器C及び膨張器Exは冷媒管714を介して互いに連結される。
【0204】
圧縮機Pは冷媒が冷媒管714に沿って循環されるように冷媒を高圧に圧縮させる手段であり、蒸発器Eは循環ダクト711内の空気から熱を吸収して冷媒を蒸発させる手段であり、凝縮器Cは循環ダクト711内の空気で熱を放出することにより冷媒を凝縮させる手段である。
【0205】
ブロワー715は循環ダクト711内に位置して収容空間220内の空気を循環ダクト711を介して循環させる手段であり、凝縮器Cと空気排出部240の間に位置する。
【0206】
よって、ブロワー715が作動すると、循環ダクト711内の空気は空気排出部240を介して収容空間220に移動し、収容空間220内の空気は空気吸入部230を介して循環ダクト711に移動する。
【0207】
空気吸入部36を介して循環ダクト711に流入した空気は蒸発器Eを通過しながら冷却し、蒸発器Eを通過した空気は凝縮器Cを通過しながら加熱される。
【0208】
蒸発器Eを通過しながら空気が冷却されると、空気に含まれた水分が除去され(除湿)、空気から除去された水分(凝縮水)は蒸発器の表面や循環ダクト内に残留する。
【0209】
循環ダクト711内に凝縮水が残留すると、熱交換部713の熱交換効率が低下するので、本発明では蒸発器Eによって発生する凝縮水の除去のための排水部をさらに含む。
【0210】
排水部は、機械室ドア74に着脱可能に設けられる排水タンク745、循環ダクト711内の凝縮水を排水タンク745に供給する排水管747及び排水ポンプ749からなる。
【0211】
排水タンク745は液体が貯蔵される空間を提供できれば、いかなる形状であってもよい。但し、排水タンク745内に貯蔵された液体の排出のための排水タンク蓋7451、及び排水管747が着脱可能に連結される流入口7453を含むことが望ましい。
【0212】
流入口7453にはさらにチェックバルブ(図示せず)が備えられるが、これにより、機械室ドア74が供給部700を開放すると、排水管747が流入口7453から分離され、機械室ドア74が供給部700を閉鎖すると、排水管747が流入口7453に挿入される(排水タンクを機械室ドアから分離するとき、排水タンク内の水が排水タンクの外に漏れることを防止)。
【0213】
なお、
図10Bに示すように、水分供給部72は、供給部700内に備えられる貯蔵部721、貯蔵部721内に備えられるヒーター725、及び貯蔵部721を水分排出部250に連結する727からなる。
【0214】
貯蔵部721は水が貯蔵される手段であり、ヒーター725は貯蔵部721内に貯蔵された水を加熱して水をスチームに変換する手段であり、水分供給管727は貯蔵部721内のスチームを収容空間220に案内する手段である。
【0215】
したがって、ヒーター725は貯蔵部721の底面に隣接して備えられ、水分供給管727は貯蔵部721の上部面(又は最上端)に位置することが望ましい。
【0216】
貯蔵部721には給水部を介して水が供給されるが、給水部は機械室ドア74に着脱可能に備えられた給水タンク743からなる。
【0217】
この場合、貯蔵部721は、機械室ドア74が供給部700を閉鎖すると、給水タンク743に連結され、機械室ドア74が供給部700を開放すると、給水タンク743から分離される連結管723をさらに含む。
【0218】
給水タンク743は液体を貯蔵できれば、いかなる形状であってもよいが、給水タンク743内に液体を供給するための給水タンク蓋7431、連結管723が挿入される排出口(図示せず)、及び排出口に備えられるチェックバルブ7435を含むことが望ましい。
【0219】
本発明の衣類処理装置100が給水原(図示せず)から離れた位置に設けられる場合を考慮して、給水タンク743を機械室ドア74に着脱可能に設ける。
【0220】
即ち、衣類処理装置100が給水原に隣接して位置すると、貯蔵部721は必要な時に給水原から水が供給されるように制御できる。しかし、衣類処理装置100が給水原から離れて位置すると、上記のような制御が不可能である。給水タンク743はこのような問題を解決するための手段である。
【0221】
したがって、本発明は回転するドラムに熱風やスチームを供給することにより脱臭やシワ(wrinkle)を除去する従来の衣類処理装置とは異なり、衣類が収容空間220内で広げられた状態を維持しながら熱風とスチームが供給されるので、スチームや熱風の供給完了後、衣類にシワが形成されることを防止することができる。