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特許7595679少なくとも1つの測位状態情報(PSI)報告要素の延期された報告のための方法および装置
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  • 特許-少なくとも1つの測位状態情報(PSI)報告要素の延期された報告のための方法および装置 図1
  • 特許-少なくとも1つの測位状態情報(PSI)報告要素の延期された報告のための方法および装置 図2A
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  • 特許-少なくとも1つの測位状態情報(PSI)報告要素の延期された報告のための方法および装置 図11
  • 特許-少なくとも1つの測位状態情報(PSI)報告要素の延期された報告のための方法および装置 図12
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-28
(45)【発行日】2024-12-06
(54)【発明の名称】少なくとも1つの測位状態情報(PSI)報告要素の延期された報告のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20241129BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20241129BHJP
   G01S 5/02 20100101ALI20241129BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W64/00
G01S5/02
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022555163
(86)(22)【出願日】2021-03-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-08
(86)【国際出願番号】 US2021022754
(87)【国際公開番号】W WO2021194825
(87)【国際公開日】2021-09-30
【審査請求日】2024-02-26
(31)【優先権主張番号】20200100157
(32)【優先日】2020-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】ドゥアン、ウェイミン
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレクサンドロス
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ワンシ
(72)【発明者】
【氏名】ムッカビィリ、クリシュナ・キラン
(72)【発明者】
【氏名】ジ、ティンファン
(72)【発明者】
【氏名】ブシャン、ナガ
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0208336(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0059101(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
G01S 5/00-5/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)の測位をするサポートするために前記UEによって実施される方法であって、
複数の測位状態情報(PSI)報告要素を決定することと、ここにおいて、各PSI報告要素が、前記UEによって実施される測位測定に関係する情報を備える、
前記PSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することが延期され、前記少なくとも1つのPSI報告要素が前記第1のPSI報告に含まれず、およびここにおいて、前記第1のPSI報告が、前記少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに前記第1のPSI報告を送信することと
を備える、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションが、完全性ビットを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のPSI報告が、延期された前記少なくとも1つのPSI報告要素の識別をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションが、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビットを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションに応答して、サービング基地局から、第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナが前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための許可を受信することと、
前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる前記第2のPSI報告を生成することと、
前記第2の下位レイヤチャネルコンテナ中で前記ネットワークエンティティに前記第2のPSI報告を送信することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
優先度ベースのルールに従って前記PSI報告要素を順序付けることと、
前記順序付けられたPSI報告要素に基づいて前記第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、前記第1のPSI報告に含まれない前記少なくとも1つのPSI報告要素が、低優先度PSI報告要素である、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記下位レイヤチャネルコンテナが、物理レイヤチャネルコンテナまたは媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
測位をサポートするように構成されたユーザ機器(UE)であって、
ワイヤレス通信システム中のネットワークエンティティとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、
少なくとも1つのメモリと、
前記ワイヤレストランシーバおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサは、
複数の測位状態情報(PSI)報告要素を決定することと、ここにおいて、各PSI報告要素が、前記UEによって実施される測位測定に関係する情報を備える、
前記PSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することが延期され、前記少なくとも1つのPSI報告要素が前記第1のPSI報告に含まれず、およびここにおいて、前記第1のPSI報告が、前記少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
前記ワイヤレストランシーバを介して、下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに前記第1のPSI報告を送信することと
を行うように構成された、UE。
【請求項9】
記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、前記プログラムコードが、測位をサポートするようにユーザ機器(UE)中の少なくとも1つのプロセッサを構成するために動作可能であり、前記プログラムコードは、
複数の測位状態情報(PSI)報告要素を決定することと、ここにおいて、各PSI報告要素が、前記UEによって実施される測位測定に関係する情報を備える、
前記PSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することが延期され、前記少なくとも1つのPSI報告要素が前記第1のPSI報告に含まれず、およびここにおいて、前記第1のPSI報告が、前記少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに前記第1のPSI報告を送信することと
を行うための命令を備える、プログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【請求項10】
ユーザ機器(UE)の測位をサポートするためにワイヤレスネットワーク中のネットワークエンティティによって実施される方法であって、
前記UEから下位レイヤチャネルコンテナ中で第1の測位状態情報(PSI)報告を受信することと、前記第1のPSI報告が、前記UEによって生成されたPSI報告要素を含んでおり、ここにおいて、各PSI報告要素が、前記UEによって実施される測位測定に関係する情報を備え、ここにおいて、前記UEが、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することを延期し、前記少なくとも1つのPSI報告要素が前記第1のPSI報告に含まれず、前記第1のPSI報告が、前記少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
前記第1のPSI報告に含まれる前記PSI報告要素を決定し、少なくとも1つのPSI報告要素が延期されると決定するために、前記第1のPSI報告を処理することと
を備える、方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションに応答して、前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナのサイズを決定することと、
前記UEに前記第2の下位レイヤチャネルコンテナのための許可を送信することと、
前記UEから前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる前記第2のPSI報告を受信することと、
前記第2のPSI報告に含まれる前記少なくとも1つのPSI報告要素を決定するために前記第2のPSI報告を処理することと
をさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のPSI報告中の前記PSI報告要素に基づいて前記UEの位置推定値を決定することと、前記第2のPSI報告中の前記少なくとも1つのPSI報告要素に基づいて前記UEの前記位置推定値を修正することとをさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のPSI報告中の前記少なくとも1つのPSI報告要素と組み合わされた前記第1のPSI報告中の前記PSI報告要素に基づいて前記UEの位置推定値を決定するために前記第2のPSI報告を受信した後まで待つことをさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
ユーザ機器(UE)の測位をサポートするように構成されたワイヤレスネットワーク中のネットワークエンティティであって、
ワイヤレス通信システム中の前記UEを含むエンティティと通信するように構成された外部インターフェースと、
少なくとも1つのメモリと、
前記外部インターフェースおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記外部インターフェースを介して、前記UEから下位レイヤチャネルコンテナ中で第1の測位状態情報(PSI)報告を受信することと、前記第1のPSI報告が、前記UEによって生成されたPSI報告要素を含んでおり、ここにおいて、各PSI報告要素が、前記UEによって実施される測位測定に関係する情報を備え、ここにおいて、前記UEが、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することを延期し、前記少なくとも1つのPSI報告要素が前記第1のPSI報告に含まれず、前記第1のPSI報告が、前記少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
前記第1のPSI報告に含まれる前記PSI報告要素を決定し、少なくとも1つのPSI報告要素が延期されると決定するために、前記第1のPSI報告を処理することと
を行うように構成された、ネットワークエンティティ。
【請求項15】
記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、前記プログラムコードが、ユーザ機器(UE)の測位をサポートするようにワイヤレスネットワーク中のネットワークエンティティ中の少なくとも1つのプロセッサを構成するために動作可能であり、前記プログラムコードは、
前記UEから下位レイヤチャネルコンテナ中で第1の測位状態情報(PSI)報告を受信することと、前記第1のPSI報告が、前記UEによって生成されたPSI報告要素を含んでおり、ここにおいて、各PSI報告要素が、前記UEによって実施される測位測定に関係する情報を備え、ここにおいて、前記UEが、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することを延期し、前記少なくとも1つのPSI報告要素が前記第1のPSI報告に含まれず、前記第1のPSI報告が、前記少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
前記第1のPSI報告に含まれる前記PSI報告要素を決定し、少なくとも1つのPSI報告要素が延期されると決定するために、前記第1のPSI報告を処理することと
を行うための命令を備える、プログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、それの全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2020年3月26日に出願された「METHODS AND APPARATUS FOR POSTPONING OF POSITIONING STATE INFORMATION REPORTS FOR POSITIONING」と題するギリシャ特許出願第20200100157号の利益を主張する。
【0002】
[0002] 本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信などに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)と、(中間の2.5Gネットワークを含む)第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービスと、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービスと、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))、WiMax(登録商標))とを含む、様々な世代を通して発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログアドバンストモバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのモバイルアクセス用グローバルシステム(GSM(登録商標))変形形態などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0004】
[0004] 第5世代(5G)モバイル規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多い数の接続と、より良いカバレージとを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる(「新無線」または「NR」とも呼ばれる)5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを提供し、オフィスフロア上の数十人の労働者に1ギガビット毎秒のデータレートを提供するように設計されている。大きいセンサー展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G/LTE規格と比較して著しく拡張されるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されるべきであり、レイテンシが大幅に低減されるべきである。
【発明の概要】
【0005】
[0005] ユーザ機器(UE:user equipment)が、レイテンシを低減するためにネットワークエンティティ(network entity)に、下位レイヤチャネルコンテナ(lower layer channel container)中で、たとえば、物理チャネルまたは媒体アクセス制御チャネル中で送信される測位状態情報(PSI:positioning state information)報告を生成する。PSI報告は、UEによって実施されるアップリンク(UL)、ダウンリンク(DL)またはULおよびDL測位測定(positioning measurement)から決定された複数のPSI報告要素(report element)に基づいて生成される。各PSI報告要素は、UEによって実施される測位測定に関係する情報(information)を含む。UEによって生成された少なくとも1つのPSI報告要素の送信は、延期され、現在のPSI報告に含まれないことがある。PSI報告は、1つまたは複数のPSI報告要素が延期されたことを示す、延期(postponement)の1つまたは複数のインジケーション(indication)を含む。サービング基地局(serving base station)は、前に延期されたPSI報告要素を含んでいるように第2のPSI報告のための下位レイヤチャネルコンテナを許可し得る。
【0006】
[0006] 一実装形態では、UEによって実施されるユーザ機器(UE)ワイヤレス通信のための方法は、複数の測位状態情報(PSI)報告要素を決定することと、ここにおいて、各PSI報告要素が、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備える、PSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することが延期され、少なくとも1つのPSI報告要素が第1のPSI報告に含まれず、およびここにおいて、第1のPSI報告が、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに第1のPSI報告を送信することとを含む。
【0007】
[0007] 一実装形態では、測位(positioning)をサポートするように構成されたユーザ機器(UE)は、ワイヤレス通信システム中のネットワークエンティティとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバ(wireless transceiver)と、少なくとも1つのメモリ(memory)と、ワイヤレストランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサ(processor)とを含み、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、複数の測位状態情報(PSI)報告要素を決定することと、ここにおいて、各PSI報告要素が、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備える、PSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することが延期され、少なくとも1つのPSI報告要素が第1のPSI報告に含まれず、およびここにおいて、第1のPSI報告が、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、ワイヤレストランシーバを介して、下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに第1のPSI報告を送信することとを行うように構成される。
【0008】
[0008] 一実装形態では、測位をサポートするように構成されたユーザ機器(UE)は、複数の測位状態情報(PSI)報告要素を決定するための手段と、ここにおいて、各PSI報告要素が、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備える、PSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成するための手段と、ここにおいて、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することが延期され、少なくとも1つのPSI報告要素が第1のPSI報告に含まれず、およびここにおいて、第1のPSI報告が、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに第1のPSI報告を送信するための手段とを含む。
【0009】
[0009] 一実装形態では、記憶されたプログラムコード(program code)を含む非一時的記憶媒体(non-transitory storage medium)であって、プログラムコードが、測位をサポートするようにユーザ機器(UE)中の少なくとも1つのプロセッサを構成するために動作可能であり、プログラムコードは、複数の測位状態情報(PSI)報告要素を決定することと、ここにおいて、各PSI報告要素が、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備える、PSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することが延期され、少なくとも1つのPSI報告要素が第1のPSI報告に含まれず、およびここにおいて、第1のPSI報告が、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに第1のPSI報告を送信することとを行うための命令を備える、プログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0010】
[0010] 一実装形態では、ワイヤレスネットワーク中のネットワークエンティティによって実施されるユーザ機器(UE)ワイヤレス通信のための方法は、UEから下位レイヤチャネルコンテナ中で第1の測位状態情報(PSI)報告を受信することと、第1のPSI報告が、UEによって生成されたPSI報告要素を含んでおり、ここにおいて、各PSI報告要素が、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備え、ここにおいて、UEが、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することを延期し、少なくとも1つのPSI報告要素が第1のPSI報告に含まれず、第1のPSI報告が、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、第1のPSI報告に含まれるPSI報告要素を決定し、少なくとも1つのPSI報告要素が延期されると決定するために、第1のPSI報告を処理することとを含む。
【0011】
[0011] 一実装形態では、ユーザ機器(UE)の測位をサポートするように構成されたワイヤレスネットワーク中のネットワークエンティティは、ワイヤレス通信システム中のUEを含むエンティティと通信するように構成された外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、外部インターフェースを介して、UEから下位レイヤチャネルコンテナ中で第1の測位状態情報(PSI)報告を受信することと、第1のPSI報告が、UEによって生成されたPSI報告要素を含んでおり、ここにおいて、各PSI報告要素が、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備え、ここにおいて、UEが、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することを延期し、少なくとも1つのPSI報告要素が第1のPSI報告に含まれず、第1のPSI報告が、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、第1のPSI報告に含まれるPSI報告要素を決定し、少なくとも1つのPSI報告要素が延期されると決定するために、第1のPSI報告を処理することとを行うように構成される。
【0012】
[0012] 一実装形態では、ユーザ機器(UE)の測位をサポートするように構成されたワイヤレスネットワーク中のネットワークエンティティは、UEから下位レイヤチャネルコンテナ中で第1の測位状態情報(PSI)報告を受信するための手段と、第1のPSI報告が、UEによって生成されたPSI報告要素を含んでおり、ここにおいて、各PSI報告要素が、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備え、ここにおいて、UEが、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することを延期し、少なくとも1つのPSI報告要素が第1のPSI報告に含まれず、第1のPSI報告が、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、第1のPSI報告に含まれるPSI報告要素を決定し、少なくとも1つのPSI報告要素が延期されると決定するために、第1のPSI報告を処理するための手段とを含む。
【0013】
[0013] 一実装形態では、記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、プログラムコードが、ユーザ機器(UE)の測位をサポートするようにワイヤレスネットワーク中のネットワークエンティティ中の少なくとも1つのプロセッサを構成するために動作可能であり、プログラムコードは、UEから下位レイヤチャネルコンテナ中で第1の測位状態情報(PSI)報告を受信することと、第1のPSI報告が、UEによって生成されたPSI報告要素を含んでおり、ここにおいて、各PSI報告要素が、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備え、ここにおいて、UEが、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することを延期し、少なくとも1つのPSI報告要素が第1のPSI報告に含まれず、第1のPSI報告が、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、第1のPSI報告に含まれるPSI報告要素を決定し、少なくとも1つのPSI報告要素が延期されると決定するために、第1のPSI報告を処理することとを行うための命令を備える、プログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0014】
[0014] 添付の図面は、本開示の様々な態様の説明を助けるために提示され、態様の例示のためにのみ提供されるのであって、それの限定のために提供されるのではない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】[0015] 本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
図2A】[0016] 本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
図2B】本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
図3】[0017] 図1の基地局のうちの1つとユーザ機器(UE)のうちの1つとであり得る、基地局とUEとの設計のブロック図。
図4】[0018] 測位基準信号(PRS:positioning reference signal)測位オケージョン(positioning occasion)をもつ例示的なサブフレームシーケンスの構造の図。
図5】[0019] 本明細書の開示による、下位レイヤチャネル上で1つまたは複数の測位状態情報(PSI)報告要素の延期のインジケーションとともにPSI報告をそれぞれ送信および受信するように構成されたUEおよびネットワークエンティティを示すブロック図。
図6】[0020] 本明細書の開示による、下位レイヤチャネル上で異なるグループタイプ(different group type)のPSI報告要素の延期のインジケーションとともにPSI報告をそれぞれ送信および受信するように構成されたUEおよびネットワークエンティティを示すブロック図。
図7】[0021] 本明細書の開示による、下位レイヤチャネル上で送信されるべきPSI報告中の低優先度PSI報告要素(low priority PSI report element)の送信を順序付け、延期するように構成されたUEを示すブロック図。
図8】[0022] 本明細書の開示による、1つまたは複数のPSI報告要素の延期のインジケーションを伴うPSI報告の送信を示す、ワイヤレス通信システムの構成要素間で送られる様々なメッセージをもつメッセージフローの図。
図9】[0023] 開示される実装形態に合致する様式で、UEが1つまたは複数のPSI報告要素の延期のインジケーションとともに下位レイヤチャネル上でPSI報告を送信する、UEのワイヤレス通信のための例示的な方法のフローチャート。
図10】[0024] 開示される実装形態に合致する様式で、ネットワークエンティティが1つまたは複数のPSI報告要素の延期のインジケーションとともに下位レイヤチャネル上でPSI報告を受信する、UEのワイヤレス通信のための例示的な方法のフローチャート。
図11】[0025] 本明細書の開示による、PSI報告要素の延期のインジケーションとともに下位レイヤチャネル上でPSI報告を送信することを可能されたUEのいくつかの例示的な特徴を示す概略ブロック図。
図12】[0026] 本明細書の開示による、PSI報告要素の延期のインジケーションとともに下位レイヤチャネル上でPSI報告を送信するためのUEとのワイヤレス通信をサポートすることを可能にされたネットワークエンティティのいくつかの例示的な特徴を示す概略ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[0027] 本開示の態様は、例示のために提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において提供される。本開示の範囲から逸脱することなく、代替態様が考案され得る。加えて、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている要素は詳細に説明されないか、または省略される。
【0017】
[0028] 「例示的」および/または「例」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましい、または有利であると解釈されるべきであるとは限らない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明される特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。
【0018】
[0029] 以下で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、部分的に特定の適用例、部分的に所望の設計、部分的に対応する技術などに応じて、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0019】
[0030] さらに、多くの態様について、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべき一連のアクションに関して説明される。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つもしくは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実施され得ることを認識されよう。さらに、本明細書で説明される一連のアクションは、実行時に、本明細書で説明される機能性をデバイスの関連するプロセッサに実施させるかまたは実施するように命令するコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で全体として具現されるべきものと見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内に入ることがすべて企図されているいくつかの異なる形態で具現され得る。さらに、本明細書で説明される態様の各々について、任意のそのような態様の対応する形態は、本明細書では、たとえば、説明されるアクションを実施する「ように構成された論理」として説明されることがある。
【0020】
[0031] 本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であるかまたは他の方法でそれに限定されることを意図されていない。概して、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、追跡デバイス、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、グラス、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN:無線アクセスネットワーク)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」またはUT、「モバイル端末」、「移動局」、あるいはそれらの変形形態と互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。もちろん、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、IEEE802.11などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワークなどを介したものなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEに対して可能である。
【0021】
[0032] 基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得、代替的に、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、(gNBまたはgノードBとも呼ばれる)新無線(NR)ノードBなどと呼ばれることがある。加えて、いくつかのシステムでは、基地局は、純粋にエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、それは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。UEが基地局に信号を送ることができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通じてUEに信号を送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)または順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるように、トラフィックチャネル(TCH)という用語は、UL/逆方向トラフィックチャネルまたはDL/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0022】
[0033] 「基地局(base station)」という用語は、単一の物理的送信ポイント、またはコロケートされることもされないこともある複数の物理的送信ポイントを指し得る。たとえば、「基地局」という用語が、単一の物理的送信ポイントを指す場合、物理的送信ポイントは、基地局のセルに対応する基地局のアンテナであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理的送信ポイントを指す場合、物理的送信ポイントは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合における)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされない物理的送信ポイントを指す場合、物理的送信ポイントは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替的に、コロケートされない物理的送信ポイントは、UEから測定報告を受信するサービング基地局と、UEがその基準RF信号を測定しているネイバー基地局とであり得る。
【0023】
[0034] 図1は、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることもある)ワイヤレス通信システム100は、様々な基地局102と、様々なUE104とを含み得る。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含み得る。一態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに対応するeNB、またはワイヤレス通信システム100が5Gネットワークに対応するgNB、あるいは両方の組合せを含み得、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含み得る。
【0024】
[0035] 基地局102は、集合的にRANを形成し、バックホールリンク122を通してコアネットワーク170(たとえば、発展型パケットコア(EPC)または次世代コア(NGC))とインターフェースし、コアネットワーク170を通して1つまたは複数のロケーションサーバ(location server)172へとインターフェースし得る。他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送することと、無線チャネル暗号化および解読と、完全性保護と、ヘッダ圧縮と、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)と、セル間干渉協調と、接続セットアップおよび解放と、負荷分散と、非アクセス層(NAS)メッセージのための分配と、NASノード選択と、同期と、RAN共有と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)と、加入者および機器トレースと、RAN情報管理(RIM)と、ページングと、測位と、警告メッセージの配信とのうちの1つまたは複数に関係する機能を実施し得る。基地局102は、ワイヤードまたはワイヤレスであり得るバックホールリンク134を介して、直接または間接的に(たとえば、EPC/NGCを通して)互いに通信し得る。
【0025】
[0036] 基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。一態様では、1つまたは複数のセルは、各カバレージエリア110中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」は、(たとえば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、何らかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理的通信エンティティであり、同じまたは異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連し得る。いくつかの場合には、異なるセルは、異なるタイプのUEにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、またはその他)に従って構成され得る。いくつかの場合には、「セル」という用語は、キャリア周波数が検出され、地理的カバレージエリア110の何らかの部分内の通信のために使用され得る限り、基地局の地理的カバレージエリア(たとえば、セクタ)をも指し得る。
【0026】
[0037] 近隣マクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110は、(たとえば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複し得るが、地理的カバレージエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレージエリア110によってかなり重複され得る。たとえば、スモールセル基地局102’は、1つまたは複数のマクロセル基地局102のカバレージエリア110とかなり重複するカバレージエリア110’を有し得る。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られ得る。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG)として知られる制限されたグループにサービスを提供し得るホームeNB(HeNB)を含み得る。
【0027】
[0038] 基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)UL送信、および/または基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク(DL)送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つまたは複数のキャリア周波数を通したものであり得る。キャリアの割振りは、DLとULとに関して非対称であり得る(たとえば、DLの場合、ULの場合よりも多いまたは少ないキャリアが割り振られ得る)。
【0028】
[0039] ワイヤレス通信システム100は、無認可周波数スペクトル(たとえば、5GHz)中で通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150をさらに含み得る。無認可周波数スペクトル中で通信するとき、WLAN STA152および/またはWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信するより前にクリアチャネルアセスメント(CCA)を実施し得る。
【0029】
[0040] スモールセル基地局102’は、認可および/または無認可周波数スペクトル中で動作し得る。無認可周波数スペクトル中で動作するとき、スモールセル基地局102’は、LTEまたは5G技術を採用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトル中でLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102’は、アクセスネットワークへのカバレージをブーストし、および/またはアクセスネットワークの容量を増加させ得る。無認可スペクトル中のLTEは、LTE無認可(LTE-U:LTE(登録商標)-unlicensed)、認可支援アクセス(LAA:licensed assisted access)、またはMulteFireと呼ばれることがある。
【0030】
[0041] ワイヤレス通信システム100は、UE182と通信している、mmW周波数および/または近mmW周波数中で動作し得るミリメートル波(mmW)基地局180をさらに含み得る。極高周波(EHF)は、電磁スペクトル中のRFの一部である。EHFは、30GHzから300GHzの範囲と、1ミリメートルから10ミリメートルの間の波長とを有する。この帯域中の電波はミリメートル波と呼ばれることがある。近mmWは、100ミリメートルの波長をもつ、3GHzの周波数まで下方に延在し得る。超高周波(SHF)帯域は、センチメートル波とも呼ばれる、3GHzから30GHzの間に延在する。mmW/近mmW無線周波数帯域を使用する通信は、高い経路損失と比較的短い範囲とを有する。mmW基地局180とUE182とは、極めて高い経路損失と短い範囲とを補償するために、mmW通信リンク184を介してビームフォーミング(送信および/または受信)を利用し得る。さらに、代替構成では、1つまたは複数の基地局102はまた、mmWまたは近mmWとビームフォーミングとを使用して送信し得ることが諒解されよう。したがって、上記の説明は、例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが諒解されよう。
【0031】
[0042] 送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に焦束させるための技法である。旧来、ネットワークノード(たとえば、基地局)がRF信号をブロードキャストするとき、それは、信号をすべての方向に(全方向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングでは、ネットワークノードは、所与のターゲットデバイス(たとえば、UE)が(送信ネットワークノードに対して)どこに位置するかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向に投射し、それにより、(データレートに関して)より高速でより強いRF信号を(1つまたは複数の)受信デバイスに提供する。送信するときにRF信号の方向性を変更するために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つまたは複数の送信機の各々において、RF信号の位相と相対振幅とを制御することができる。たとえば、ネットワークノードは、アンテナを実際に移動させることなしに、異なる方向に向くように「ステアリング」され得るRF波のビームを作成する(「フェーズドアレイ」または「アンテナアレイ」と呼ばれる)アンテナのアレイを使用し得る。特に、送信機からのRF電流は、別個のアンテナからの電波が共に加わって所望の方向における放射が増加される一方で、望ましくない方向における放射を打ち消して抑制するように、適正な位相関係とともに個々のアンテナに供給される。
【0032】
[0043] 受信ビームフォーミングでは、受信機は、所与のチャネル上で検出されたRF信号を増幅するために受信ビームを使用する。たとえば、受信機は、特定の方向から受信されるRF信号を増幅する(たとえば、それの利得レベルを増加させる)ために、その方向においてアンテナのアレイの利得設定を増加させ、および/または位相設定を調整することができる。したがって、受信機が、ある方向にビームフォーミングすると言われるとき、それは、その方向におけるビーム利得が、他の方向に沿ったビーム利得に対して高いこと、またはその方向におけるビーム利得が、受信機にとって利用可能なすべての他の受信ビームのその方向におけるビーム利得と比較して最も高いことを意味する。これは、その方向から受信されるRF信号のより強い受信信号強度(たとえば、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)など)を生じる。
【0033】
[0044] 5Gでは、ワイヤレスノード(たとえば、基地局102/180、UE104/182)が動作する周波数スペクトルは、複数の周波数範囲、FR1(450から6000MHzまで)と、FR2(24250から52600MHzまで)と、FR3(52600MHz超)と、FR4(FR1からFR2の間)とに分割される。5Gなどのマルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「1次キャリア」または「アンカーキャリア」または「1次サービングセル」または「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「2次キャリア」または「2次サービングセル」または「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションにおいて、アンカーキャリアは、UE104/182と、UE104/182が初期無線リソース制御(RRC)接続確立プロシージャを実施するかまたはRRC接続再確立プロシージャを開始するかのいずれかであるセルとによって利用される1次周波数(たとえば、FR1)上で動作するキャリアである。1次キャリアは、すべての共通でUE固有の制御チャネルを搬送する。2次キャリアは、RRC接続がUE104とアンカーキャリアとの間で確立されると構成され得、追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(たとえば、FR2)上で動作するキャリアである。2次キャリアは、必要なシグナリング情報および信号のみを含んでいることがあり、たとえば、1次アップリンクキャリアと1次ダウンリンクキャリアの両方が典型的にはUE固有であるので、UE固有であるシグナリング情報および信号は、2次キャリア中に存在しないことがある。これは、セル中の異なるUE104/182が、異なるダウンリンク1次キャリアを有し得ることを意味する。同じことが、アップリンク1次キャリアについて真である。ネットワークは、任意の時間に任意のUE104/182の1次キャリアを変更することが可能である。これは、たとえば、異なるキャリアに対する負荷を分散させるために行われる。(PCellであるかSCellであるかにかかわらず)「サービングセル」は、何らかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0034】
[0045] たとえば、まだ図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つは、アンカーキャリア(または「PCell」)であり得、マクロセル基地局102および/またはmmW基地局180によって利用される他の周波数は、2次キャリア(「SCell」)であり得る。複数のキャリアの同時送信および/または受信は、UE104/182がそれのデータ送信および/または受信レートを著しく増加させることを可能にする。たとえば、マルチキャリアシステムにおける2つの20MHzのアグリゲートされたキャリアは、理論的には、単一の20MHzキャリアによって達成されるものと比較して、データレートの倍増(すなわち、40MHz)につながるであろう。
【0035】
[0046] ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数のデバイス間(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つまたは複数のUEをさらに含み得る。図1の例では、UE190は、(たとえば、UE190がそれを通してセルラー接続性を間接的に取得し得る)基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとのD2D P2Pリンク192と、(UE190がそれを通してWLANベースのインターネット接続性を間接的に取得し得る)WLAN AP150に接続されたWLAN STA152とのD2D P2Pリンク194とを有する。一例では、D2D P2Pリンク192および194は、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi(登録商標)-D)、Bluetooth(登録商標)など、任意のよく知られているD2D RATを用いてサポートされ得る。
【0036】
[0047] ワイヤレス通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と通信し、および/またはmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信し得る、UE164をさらに含み得る。たとえば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCellと1つまたは複数のSCellとをサポートし得、mmW基地局180は、UE164のために1つまたは複数のSCellをサポートし得る。一態様では、UE164は、UE164が本明細書で説明されるUE動作を実施することを可能にし得るPSIマネージャ166を含み得る。図1では1つのUEのみがPSIマネージャ166を有するものとして示されているが、図1中のUEのいずれかが、本明細書で説明されるUE動作を実施するように構成され得ることに留意されたい。
【0037】
[0048] 図2Aは、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。たとえば、(「5GC」とも呼ばれる)NGC210は、機能的には、コアネットワークを形成するために協働的に動作する、制御プレーン機能214(たとえば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)、およびユーザプレーン機能212(たとえば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(NG-U)213と制御プレーンインターフェース(NG-C)215とは、gNB222をNGC210に、特に制御プレーン機能214とユーザプレーン機能212とに接続する。追加の構成では、eNB224はまた、制御プレーン機能214へのNG-C215と、ユーザプレーン機能212へのNG-U213とを介してNGC210に接続され得る。さらに、eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、新RAN220は、1つまたは複数のgNB222のみを有し得、他の構成は、eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはeNB224のいずれかが、UE204(たとえば、図1に示されているUEのいずれか)と通信し得る。別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するためにNGC210において、それぞれ制御プレーン機能214およびユーザプレーン機能212と通信していることがある、(ロケーションサーバ172に対応し得る)1つまたは複数のロケーションサーバ230a、230b(時々まとめてロケーションサーバ230と呼ばれる)を含み得る。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または交互に、各々単一のサーバに対応し得る。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク、NGC210を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してロケーションサーバ230に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。さらに、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素に統合され得るか、または代替的にコアネットワークの外部に、たとえば、新RAN220中にあり得る。
【0038】
[0049] 図2Bは、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250を示す。たとえば、(「5GC」とも呼ばれる)NGC260は、機能的には、コアネットワーク(すなわち、NGC260)を形成するために協働的に動作する、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)264と、ユーザプレーン機能(UPF)262と、セッション管理機能(SMF)266と、SLP268と、LMF270とによって提供される、制御プレーン機能と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース263と制御プレーンインターフェース265とは、ng-eNB224をNGC260に、特にそれぞれUPF262およびAMF264に接続する。追加の構成では、gNB222も、AMF264への制御プレーンインターフェース265と、UPF262へのユーザプレーンインターフェース263とを介してNGC260に接続され得る。さらに、eNB224は、NGC260へのgNB直接接続性を用いてまたは用いずに、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、新RAN220は、1つまたは複数のgNB222のみを有し得るが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかが、UE204(たとえば、図1に示されているUEのいずれか)と通信し得る。新RAN220の基地局は、N2インターフェースを介してAMF264と通信し、N3インターフェースを介してUPF262と通信する。
【0039】
[0050] AMFの機能は、登録管理と、接続管理と、到達可能性管理と、モビリティ管理と、合法的傍受と、UE204とSMF266との間のセッション管理(SM)メッセージのトランスポートと、SMメッセージをルーティングするための透過的プロキシサービスと、アクセス認証およびアクセス許可と、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間のショートメッセージサービス(SMS)メッセージのトランスポートと、セキュリティアンカー機能(SEAF)とを含む。AMFはまた、認証サーバ機能(AUSF)(図示せず)およびUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間キーを受信する。UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)加入者識別モジュール(USIM)に基づく認証の場合、AMFは、AUSFからセキュリティ資料を取り出す。AMFの機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(SCM)を含む。SCMは、それがアクセスネットワーク固有のキーを導出するために使用するキーをSEAFから受信する。AMFの機能性はまた、規制サービスのためのロケーションサービス管理と、UE204と(ロケーションサーバ172に対応し得る)ロケーション管理機能(LMF)270との間の、ならびに新RAN220とLMF270との間のロケーションサービスメッセージのトランスポートと、発展型パケットシステム(EPS)との相互動作のためのEPSベアラ識別子割振りと、UE204モビリティイベント通知とを含む。さらに、AMFはまた、非第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))アクセスネットワークのための機能性をサポートする。
【0040】
[0051] UPFの機能は、(適用可能なとき)RAT内/間モビリティのためのアンカーポイントとして働くことと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータユニット(PDU)セッションポイントとして働くことと、パケットルーティングおよびフォワーディングを与えることと、パケット検査と、ユーザプレーンポリシールール執行(たとえば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)と、合法的傍受(ユーザプレーン収集)と、トラフィック使用報告と、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)処理(たとえば、UL/DLレート執行、DLにおける反射性QoSマーキング)と、ULトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)対QoSフローマッピング)と、ULおよびDLにおけるトランスポートレベルパケットマーキングと、DLパケットバッファリングおよびDLデータ通知トリガリングと、ソースRANノードに1つまたは複数の「終了マーカー」を送ることおよびフォワーディングすることとを含む。
【0041】
[0052] SMF266の機能は、セッション管理と、UEインターネットプロトコル(IP)アドレス割振りおよび管理と、ユーザプレーン機能の選択および制御と、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPFにおけるトラフィックステアリングの構成と、ポリシー執行およびQoSの一部の制御と、ダウンリンクデータ通知とを含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
【0042】
[0053] 別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するためにNGC260と通信していることがある、LMF270を含み得る。LMF270は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または交互に、各々単一のサーバに対応し得る。LMF270は、コアネットワークNGC260を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してLMF270に接続し得るUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。
【0043】
[0054] 図3は、図1の基地局のうちの1つおよびUEのうちの1つであり得る、基地局102およびUE104の設計300のブロック図を示す。基地局102は、T個のアンテナ334a~334tを装備し得、UE104は、R個のアンテナ352a~352rを装備し得、ここで、概して、T≧1およびR≧1である。
【0044】
[0055] 基地局102において、送信プロセッサ320は、1つまたは複数のUEについてデータソース312からデータを受信し、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に少なくとも部分的に基づいて各UEのための1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択し、そのUEのために選択されたMCSに少なくとも部分的に基づいて各UEのためのデータを処理(たとえば、符号化および変調)し、すべてのUEについてデータシンボルを提供し得る。送信プロセッサ320はまた、(たとえば、半静的リソース区分情報(SRPI)などのための)システム情報および制御情報(たとえば、CQI要求、許可、上位レイヤシグナリングなど)を処理し、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを提供し得る。送信プロセッサ320はまた、基準信号(たとえば、セル固有基準信号(CRS))および同期信号(たとえば、1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS))のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ330は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実施し得、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)332a~332tに提供し得る。各変調器332は、出力サンプルストリームを取得するために、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理し得る。各変調器332はさらに、ダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログへの変換、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)し得る。変調器332a~332tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれT個のアンテナ334a~334tを介して送信され得る。以下でより詳細に説明される様々な態様によれば、同期信号は、追加の情報を伝達するためにロケーション符号化を用いて生成され得る。
【0045】
[0056] UE104において、アンテナ352a~352rは、基地局102および/または他の基地局からダウンリンク信号を受信し得、受信信号をそれぞれ復調器(DEMOD)354a~354rに提供し得る。各復調器354は、入力サンプルを取得するために、受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)し得る。各復調器354は、さらに、受信シンボルを取得するために、(たとえば、OFDMなどのために)入力サンプルを処理し得る。MIMO検出器356は、R個の復調器354a~354rのすべてから受信シンボルを取得し、適用可能な場合は受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出シンボルを提供し得る。受信プロセッサ358は、検出シンボルを処理(たとえば、復調および復号)し、UE104のための復号データをデータシンク360に提供し、復号された制御情報およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ380に提供し得る。チャネルプロセッサは、基準信号受信電力(RSRP)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、基準信号受信品質(RSRQ)、チャネル品質インジケータ(CQI)などを決定し得る。いくつかの態様では、UE104の1つまたは複数の構成要素は、ハウジング中に含まれ得る。
【0046】
[0057] アップリンク上では、UE104において、送信プロセッサ364は、データソース362からのデータと、コントローラ/プロセッサ380からの(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、CQIなどを備える報告のための)制御情報とを受信および処理し得る。送信プロセッサ364はまた、1つまたは複数の基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ364からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ366によってプリコーディングされ、(たとえば、DFT-s-OFDM、CP-OFDMなどのために)変調器354a~354rによってさらに処理され、基地局102に送信され得る。基地局102において、UE104および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ334によって受信され、復調器332によって処理され、適用可能な場合はMIMO検出器336によって検出され、UE104によって送られた、復号されたデータおよび制御情報を取得するために、受信プロセッサ338によってさらに処理され得る。受信プロセッサ338は、復号データをデータシンク339に提供し、復号制御情報をコントローラ/プロセッサ340に提供し得る。基地局102は、通信ユニット344を含み得、通信ユニット344を介してロケーションサーバ172に通信し得る。ロケーションサーバ172は、通信ユニット394と、コントローラ/プロセッサ390と、メモリ392とを含み得る。
【0047】
[0058] 基地局102のコントローラ/プロセッサ340、UE104のコントローラ/プロセッサ380、および/または図3の任意の他の構成要素は、本明細書の他の場所でより詳細に説明されるように、下位レイヤチャネル上で測位状態情報(PSI)を送信することと、1つまたは複数のPSI報告要素の送信が延期されるかどうかを示すこととに関連する1つまたは複数の技法を実施し得る。たとえば、基地局102のコントローラ/プロセッサ340、UE104のコントローラ/プロセッサ380、および/または図3の(1つまたは複数の)任意の他の構成要素は、たとえば、図8のプロセス800、図9のプロセス900、および/または本明細書で説明される他のプロセスの動作を実施または指示し得る。メモリ342および382は、それぞれ基地局102およびUE104のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。いくつかの態様では、メモリ342および/またはメモリ382は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を備え得る。たとえば、1つまたは複数の命令は、基地局102および/またはUE104の1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、たとえば、図8のプロセス800、図9のプロセス900、および/または本明細書で説明される他のプロセスの動作を実施または指示し得る。スケジューラ346は、ダウンリンク上および/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。
【0048】
[0059] 上記で示されたように、図3は一例として提供される。他の例は、図3に関して説明されたものとは異なり得る。
【0049】
[0060] 図4は、本開示の態様による、測位基準信号(PRS)測位オケージョンをもつ例示的なサブフレームシーケンス400の構造を示す。サブフレームシーケンス400は、基地局(たとえば、本明細書で説明される基地局のいずれか)または他のネットワークノードからのPRS信号のブロードキャストに適用可能であり得る。サブフレームシーケンス400は、LTEシステムにおいて使用され得、同じまたは同様のサブフレームシーケンスは、5G NRなどの他の通信技術/プロトコルにおいて使用され得る。図4では、時間は水平方向に(たとえば、X軸上で)表され、時間は左から右に増加し、周波数は垂直方向に(たとえば、Y軸上で)表され、周波数は下から上に増加する(または減少する)。図4に示されているように、ダウンリンクおよびアップリンク無線フレーム410は、それぞれ10ミリ秒(ms)持続時間であり得る。ダウンリンク周波数分割複信(FDD)モード用に、無線フレーム410は、図示の例では、それぞれ1ms持続時間の10個のサブフレーム412に編成される。各サブフレーム412は、各々がたとえば0.5msの持続時間である、2つのスロット414を備える。
【0050】
[0061] 周波数領域において、利用可能な帯域幅は、(「トーン」または「ビン」とも呼ばれる)均等に離間した直交サブキャリア416に分割され得る。たとえば、たとえば15kHz間隔を使用した、通常の長さのサイクリックプレフィックス(CP)では、サブキャリア416は、12個のサブキャリアのグループにグループ化され得る。(サブフレーム412のブロックとして表される)時間領域中の1つOFDMシンボル長と周波数領域中の1つのサブキャリアとのリソースは、リソース要素(RE)と呼ばれる。12個のサブキャリア416と14個のOFDMシンボルとの各グルーピングは、リソースブロック(RB)と呼ばれ、上記の例では、リソースブロック中のサブキャリアの数は、
【0051】
【数1】
【0052】
として書かれ得る。所与のチャネル帯域幅では、送信帯域幅構成422とも呼ばれる、各チャネル422上の利用可能リソースブロックの数は、
【0053】
【数2】
【0054】
として示されている。たとえば、上記の例における3MHzチャネル帯域幅では、各チャネル422上の利用可能リソースブロックの数は、
【0055】
【数3】
【0056】
によって与えられる。リソースブロックの周波数成分(たとえば、12個のサブキャリア)は、物理リソースブロック(PRB)と呼ばれることに留意されたい。
【0057】
[0062] 基地局は、UE(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)の位置推定のために測定および使用され得る、図4に示されているものと同様のあるいは同じフレーム構成に従って、PRS信号(すなわちダウンリンク(DL)PRS)をサポートする、無線フレーム(たとえば、無線フレーム410)または他の物理レイヤシグナリングシーケンスを送信し得る。ワイヤレス通信ネットワーク中の他のタイプのワイヤレスノード(たとえば、分散アンテナシステム(DAS)、リモートラジオヘッド(RRH)、UE、APなど)も、図4に示されているものと同様の(または同じ)様式で構成されたPRS信号を送信するように構成され得る。
【0058】
[0063] PRS信号の送信のために使用されるリソース要素の集合は、「PRSリソース」と呼ばれる。リソース要素の集合は、周波数ドメインにおいて複数のPRBにまたがることができ、時間ドメインにおいてスロット414内のN個の(たとえば、1つまたは複数の)連続するシンボルにまたがることができる。たとえば、スロット414中のクロスハッチされたリソース要素は、2つのPRSリソースの例であり得る。「PRSリソースセット」は、PRS信号の送信のために使用されるPRSリソースのセットであり、ここで、各PRSリソースはPRSリソース識別子(ID)を有する。加えて、PRSリソースセット中のPRSリソースは、同じ送受信ポイント(TRP)に関連付けられる。PRSリソースセットの中のPRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビームに関連付けられる(ここで、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。これは、TRPと、信号がそれから送信されるビームとが、UEに知られているかどうかに関するいかなる暗示をも有しないことに留意されたい。
【0059】
[0064] PRSは、測位オケージョンにグループ化された特殊な測位サブフレーム中で送信され得る。PRSオケージョンは、PRSが送信されることが予想される周期的に繰り返される時間ウィンドウ(たとえば、連続するスロット)の1つのインスタンスである。各周期的に繰り返される時間ウィンドウは、1つまたは複数の連続するPRSオケージョンのグループを含むことができる。各PRSオケージョンは、連続する測位サブフレームの数NPRSを備えることができる。基地局によってサポートされるセルのPRS測位オケージョンは、ミリ秒またはサブフレームの数TPRSによって示される間隔において周期的に発生し得る。一例として、図4は、測位オケージョンの周期性を示しており、ここで、NPRSは4に等しく418、TPRSは20以上である420。いくつかの態様では、TPRSは、連続する測位オケージョンの開始の間のサブフレームの数によって測定され得る。複数のPRSオケージョンは、同じPRSリソース構成に関連付けられ得、その場合、各そのようなオケージョンは、「PRSリソースのオケージョン」などと呼ばれる。
【0060】
[0065] PRSは、一定の電力で送信され得る。PRSはまた、ゼロ電力で送信され(すなわち、ミュートされ)得る。ミューティングは、定期的にスケジュールされるPRS送信をオフにするものであるが、同じまたはほぼ同じ時間に発生することによって、異なるセルの間のPRS信号が重複するときに有用であり得る。この場合、いくつかのセルからのPRS信号は、他のセルからのPRS信号が(たとえば、一定の電力で)送信される間にミュートされ得る。ミューティングは、(ミュートされているPRS信号からの干渉を避けることによって)ミュートされないPRS信号の、UEによる、信号獲得と、到着時間(TOA)および基準信号時間差(RSTD)測定とを支援することができる。ミューティングは、特定のセルのための所与の測位オケージョンの間のPRSの非送信と見なされ得る。ミューティングパターン(ミューティングシーケンスとも呼ばれる)は、ビットストリングを使用してUEに(たとえば、LTE測位プロトコル(LPP)を使用して)シグナリングされ得る。たとえば、ミューティングパターンを示すためにシグナリングされるビットストリング中で、位置jのビットが「0」に設定された場合、UEは、PRSが第jの測位オケージョンの間にミュートされると推論することができる。
【0061】
[0066] PRSの可聴性をさらに改善するために、測位サブフレームは、ユーザデータチャネルを用いずに送信される低干渉サブフレームであり得る。その結果、理想的に同期したネットワークでは、PRSは、データ送信からではなく、同じPRSパターンインデックスをもつ(すなわち、同じ周波数シフトをもつ)他のセルのPRSによって干渉され得る。周波数シフトは、(
【0062】
【数4】
【0063】
として示される)セルまたは他の送信ポイント(TP)のPRS IDの関数として定義されるか、あるいはPRS IDが割り当てられない場合は、(
【0064】
【数5】
【0065】
として示される)物理セル識別子(PCI:physical cell identifier)の関数として定義され得、これは、6という有効周波数再利用ファクタを生じる。
【0066】
[0067] PRSの可聴性も改善するために(たとえば、6つのリソースブロックだけが1.4MHz帯域幅に対応するなど、PRS帯域幅が制限されるとき)、連続するPRS測位オケージョン(または連続するPRSサブフレーム)のための周波数帯域は、周波数ホッピングにより、既知の予測可能な方法で変更され得る。加えて、基地局によってサポートされるセルは、2つ以上のPRS構成をサポートすることができ、ここで各PRS構成は、測位オケージョン当たりの特定の数のサブフレーム(NPRS)および特定の周期(TPRS)をもつPRS測位オケージョンの固有の周波数オフセット(vshift)、固有のキャリア周波数、固有の帯域幅、固有のコードシーケンス、および/または固有のシーケンスを備え得る。何らかの実装形態では、セル中でサポートされるPRS構成のうちの1つまたは複数は、方向性PRS用であってよく、したがって、固有の送信方向、固有の水平角範囲および/または固有の垂直角範囲などの追加固有特性を有し得る。
【0067】
[0068] PRS送信/ミューティングスケジュールを含む、上記で説明されたようなPRS構成は、UEがPRS測位測定を実施することを可能にするために、UEにシグナリングされる。UEは、PRS構成の検出をブラインドで実施することを期待されない。
【0068】
[0069] 「測位基準信号」および「PRS」という用語は、時々、LTE/NRシステムにおいて測位のために使用される固有の基準信号を指し得ることに留意されたい。しかしながら、別段に規定されていない限り、本明細書で使用される「測位基準信号」および「PRS」という用語は、限定はしないが、LTE/NRにおけるPRS信号、ナビゲーション基準信号(NRS)、送信機基準信号(TRS)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)など、測位のために使用され得る任意のタイプの基準信号を指す。
【0069】
[0070] 上記で論じられた、基地局によって送信されるDL PRSと同様に、UEは、測位のためにUL PRSを送信し得る。UL PRSは、たとえば、測位のためのサウンディング基準信号(SRS)であり得る。基地局から受信されたDL PRSおよび/または基地局に送信されるUL PRSを使用して、UEは、到着時間(TOA)、基準信号時間差(RSTD)、到着時間差(TDOA)、基準信号受信電力(RSRP)、信号の受信と送信との間の時間差(Rx-Tx)、到着角(AoA)、または離脱角(AoD)など、様々な測位方法を実施し得る。いくつかの実装形態では、DL PRSとUL PRSは、マルチラウンドトリップ時間(RTT)などのマルチセル測位測定を実施するために、一緒に受信および送信される。
【0070】
[0071] 様々な測位技術は、DL PRSもしくはUL PRS(または測位用のSRS)に依拠する。たとえば、基準信号を使用する測位技術は、ダウンリンクベースの測位、アップリンクベースの測位、および複合ダウンリンクおよびアップリンクベースの測位を含む。たとえば、ダウンリンクベースの測位は、DL-TDOAおよびDL-AoDなどの測位方法を含む。アップリンクベースの測位は、UL-TDOAおよびUL-AoAなどの測位方法を含む。ダウンリンクおよびアップリンクベースの測位は、1つまたは複数の近隣基地局を用いたRTT(マルチRTT)などの測位方法を含む。PRSに依拠しない方法を含む、他の測位方法が存在する。たとえば、拡張セルID(E-CID)は、無線リソース管理(RRM)測定に基づく。
【0071】
[0072] 3GPPリリース16は、大きい帯域幅、24.25GHzから52.6GHzまでの周波数帯域を含む周波数範囲2(FR2)内のビーム掃引、AoAおよびAoDなどの角度ベース、ならびにマルチRTTの測位方法などを使用した、高精度の測位のための技法に対処する。しかしながら、レイテンシは、リリース16の深さでは対処されない。たとえば、リリース16では、DLベースの測位などの「UEベースの測位」がレイテンシをセーブすることが同意されている。しかしながら、リリース16における報告は、LTEと同様の機構を使用して、LPPまたはRRCを介し、低レイテンシ報告を提供しない。たとえば、LPPとRRCとは、物理リソースを共有し、冗長性を含み、これは、多くの態様で有利であるが、本質的にレイテンシを増加させる。
【0072】
[0073] しかしながら、測位には、低レイテンシが望ましい。たとえば、いくつかの工業用モノのインターネット(IIoT)の場合には、100ms未満または10ms未満のレイテンシが望ましいことがある。測位のレイテンシを低減するために、報告は、より高レイテンシのLPPまたはRRCを使用することとは対照的に、物理(PHY)レイヤであるレイヤ1(L1)、または媒体アクセス制御(MAC)レイヤであるレイヤ2(L2)などの下位レイヤチャネルを使用して実施され得る。たとえば、下位レイヤ報告は、特殊な物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)シーケンスを使用したオンデマンド測位で使用され得る。レイテンシを低減するための下位レイヤ(L1/L2)報告の使用は、UE104と基地局102との間の通信のために有益である。UE104とLMF270との間のレイテンシ問題は、「RAN中のLMF」など、追加の機構を使用して対処され得る。RAN中のLMFでは、ロケーションサーバは、同じ技術仕様書グループ(TSG)無線アクセスネットワーク(RAN)内にある。たとえば、ロケーションサーバは、NG-RANノードの内部機能であり得るか、ロケーションサーバは、スプリットされたgNB内の論理ノードであり得るか、あるいはロケーションサーバは、それがUEから報告を依然として受信できるように、インターフェースを介してNG-RANノード(gNBおよび/またはng-eNB)に接続された、NG-RAN中の論理ノードであり得る。
【0073】
[0074] しかしながら、測位測定値は、現在、たとえば、RRCまたはLPPであるレイヤ3(L3)を介して、上位レイヤシグナリングを通して報告される。たとえば、上位レイヤシグナリングを通して提供され得る測定値報告は、たとえば、RSTD、Rx-Tx、RSRP、速度、測位フィックス、1つまたは複数のTOA、TDOA、経路ごとのRSRP、AoA/AoD、(たとえば、ToA、RSRP、AoA/AoDの)マルチパス報告、LOSおよびNLOS、SINR、RSRP、動き状態(たとえば、歩行中、ドライブ中など)、ならびに品質、軌道などを含む。
【0074】
[0075] レイテンシを低減するために、本明細書では、下位レイヤ、たとえば、L1/L2における測位状態情報(PSI)と時々呼ばれる、測位測定値を報告することが望ましいことがある。測位状態情報は、代替的に、測位のためのCSI報告、測位測定値を伴うCSI報告、測定ロケーション報告、測位測定値報告、測位情報報告、ロケーション情報報告、ロケーション情報を伴うCSI報告と呼ばれることがある。しかしながら、下位レイヤシグナリングを用いてPSIを報告するとき、PSI報告のサイズは、スケジュールされた報告コンテナよりも大きくなり得る。PSI報告が報告コンテナ内に収まらない場合、PSI報告全体をドロップするのではなく、PSI報告の一部、たとえば、1つまたは複数のPSI報告要素は、PSI報告中での送信から延期され得る。
【0075】
[0076] NRでは、チャネル状態情報(CSI)は、UEによって、より優先度の低い情報が報告から省略される様式で報告され得る。CSIは、測位に関係しないが、UEが様々な測定された無線チャネル品質パラメータをネットワーク、たとえば、gNBに報告する機構を提供する。UEは、たとえば、どのパラメータが報告される必要があるかを含んでいる、CSI報告設定で構成され得る。たとえば、CSI報告は、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、レイヤインジケータ(LI)、L1-RSRPなど、いくつかの異なる無線チャネルパラメータを含み得る。CSI報告設定は、リソースセット(RS)設定を含み得る。たとえば、各リソース設定は、BWP(帯域幅パート)インデックスと、CSIRSリソースが非周期的/周期的/半永続的かどうかのタグとを有する。各リソース設定は、1つまたは複数のCSI-RS/SSBリソースセットを含んでおり、L1-RSRPでは、ただ1つのCSI-RS/SSBリソースセットがあり、CSI推定では、2つまたは3つのCSI-RSリソースセットがあり得、ここで、1つはチャネル測定のためであり、残りは干渉測定のためである。各CSI-RSリソースセットは、1つまたは複数のCSI-RSリソースを含んでいることがある。たとえば、各CSI-RSリソースは、UEがそれを介して測定を実施し得る1つまたは複数のアンテナポートを含んでいることがある。セットが複数のCSI-RSリソースを有する場合、UEは、CRI、たとえば、セットの最良のCSI-RSリソースを報告し得る。CSI報告設定は、どのULチャネルが報告を搬送すべきであるか、たとえば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)または物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)をさらに含み得る。
【0076】
[0077] いくつかのフィールドの解釈は、他のフィールドの値に依存し得、CSI報告は、事前指定された順序のフィールドのセットからなる。たとえば、PUSCHまたはPUCCH上での、単一のUL送信は、報告周期性、たとえば、PUSCH/PUCCH上での非周期的、半永続的、周期的、タイプ、たとえば、L1-RSRPか否か、たとえば、キャリアアグリゲーションの場合での、サービングセルインデックス、およびreportconfigIDに依存し得る、たとえば、3GPP TS 38.214に定義されているような、優先度に従って配置された複数の報告を含んでいることがある。
【0077】
[0078] CSIは、2つの部分、たとえば、2部CSI報告で報告され得る。2部CSIプリソートを用いて、すべての報告の第1の部分(部分1)は一緒に収集され、第2の部分(部分2)は別々に収集され、各収集は別々に符号化される。部分1のペイロードサイズは、構成パラメータに基づき、一方、部分2のペイロードサイズは、構成に、および部分1のコンテンツに依存する。符号化とレートマッチングとの後に出力されるべきコード化ビット/シンボルの数は、たとえば、3GPP TS 38.212に定義されている、入力ビットおよびベータファクタの数に基づいて計算される。さらに、リンケージは、測定されているリソースセット(RS)のインスタンスと、対応する報告との間で定義される。
【0078】
[0079] 特にPUSCHベースのCSI報告とタイプII CSI報告とでは、CSIペイロードサイズは、RI選択に応じて劇的に変動し得る。たとえば、タイプII報告では、RI=2のPMIペイロードは、RI=1のそれのほぼ2倍である。RI選択は、PUSCH上に非周期的CSI報告をスケジュールするより前にgNBに知られないので、gNBは、UEが、たとえば、場合によっては履歴RI報告を見ることによって、行うRI選択についての最良の推測を使用してPUSCHリソースを(すなわち、周波数および時間領域中に)割り振る。したがって、gNBは、UEがRI=1を報告するという仮定でPUSCHリソースを割り振り得るが、UEは、実際には、RI=1のほぼ2倍のPMIペイロードサイズを有するRI=2を報告するという可能性がある。その場合、CSIペイロードはPUSCHコンテナに収まらない、すなわち、コードレートはあまりに大きくなるか、またはコーディングされていないシステマティックビットさえ収まらないという可能性がある。CSI報告全体をドロップする代わりに、CSIペイロードがPUSCHコンテナに収まらない場合、部分的なCSI省略が使用され得、ここで、CSIの一部分は報告から省略されるが、たとえば、gNBに何らかの効用を提供し、gNBが次の非周期的CSI要求のために適切なPUSCHリソースを割り振ることができるように少なくともRI選択に関する情報を与え得る、CSIの残りの位置は報告される。
【0079】
[0080] CSI部分2中のCSIコンテンツは、所定の仕方で順序付けられ得る。たとえば、複数のCSI報告がPUSCH中で送信される場合、すべての報告の広帯域CSI成分(すなわち広帯域PMIおよびCQI)は、アップリンク制御情報(UCI)の最上位ビットにマッピングされる。次いで、各報告のサブバンドCSIは、優先度ルールに従ってマッピングされ、ここで、偶数番号サブバンドのサブバンドCSIが最初にマッピングされ、それに続いて奇数番号サブバンドのサブバンドCSIがマッピングされる。UCIの得られたコードレートがしきい値を上回る場合、コードレートがしきい値を下回るまで、最下位UCIビットの一部分は省略される。結果的に、報告のための奇数番号サブバンドのサブバンドCSIは、偶数番号サブバンドの対応するサブバンドCSIの前で省略される。奇数番号サブバンドのサブバンドCSIが省略された場合、gNBは、周波数領域中で偶数番号サブバンドのサブバンドPMIおよびCQI情報を依然として受信し、したがって、2つの報告されたサブバンド間のPMI/CQIを補間して、中間にある奇数番号サブバンドの消失したPMI/CQI値を推定することを試みることができる。
【0080】
[0081] 測位状態情報(PSI)は、PSI報告に含まれる測位測定値の情報のタイプが、実施される測位測定のタイプ、測位測定値の数、サポートされている測位方法のタイプなどに応じて大幅に変動し得るので、CSIとは異なる。たとえば、UEが測位のために検出または報告し得るTRPの数は、PRSを測定するためのUEの選択、利用可能性などに依存する。
【0081】
[0082] PSI報告に含まれ得る測位測定値または情報のタイプは、たとえば、RSTD、UE Rx-Tx、TOAなどのタイミング測定値、RSRPなどのエネルギーまたは電力測定値、RSRPなどの角度測定値、品質メトリック、速度および/または軌道測定値、基準TRP、マルチパス情報、見通し線(LOS)または非見通し線(NLOS)ファクタ、信号対干渉雑音比(SINR)、ならびにタイムスタンプを含み得る。このリストは網羅的ではないことと、他のタイプの測位測定値または情報をPSI報告に含めることが望ましいことがあることとを理解されたい。各測位測定値は、1つまたは複数のベクトルとして報告され得、たとえば、各ベクトルは、同じタイムスタンプに関連付けられた1つまたは複数の測定値のセットである。したがって、たとえば、RSTDベクトルは、タイムスタンプ1にすべて関連付けられた{RSTD1,RSTD2…RSTDN)として示され得、同じTRPについてUEが複数のRSTDを報告する場合があるので、同じまたは異なるTRPからのものであり得る。したがって、PSI報告は、RSTDベクトルおよびタイムスタンプ、UE Rx-Txベクトルおよびタイムスタンプ、RSRPベクトルおよびタイムスタンプ、品質メトリックベクトルおよびタイムスタンプ、速度ベクトルおよびタイムスタンプ、TOAベクトルおよびタイムスタンプ、マルチパスベクトルおよびタイムスタンプ、LOS/NLOSベクトルおよびタイムスタンプ、SINRベクトルおよびタイムスタンプを含み得る、様々な異なるタイプの測位測定値ベクトルを含み得る。
【0082】
[0083] 上記で論じられたように、下位レイヤ(L1/L2)アップリンクチャネル上で、たとえば、物理レイヤ(PUSCHまたはPUCCH)上で、MACレイヤ(媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE:Medium Access Control - Control Element)ブロック)、あるいは物理サイドリンク発見制御チャネル(PSSCH)上でPSIを報告することが望ましいことがある。PSI報告は、1つまたは複数のタイプの測位測定値と、測位測定値の教示タイプの1つまたは複数のセットとを含んでいることがある。測位測定値の報告のサイズは、たとえば、測位測定または報告構成のUE選択または決定に基づいて変動し得る。PSI報告は、2つ以上の部分にスプリットされ得、部分のサブセット(a subset of parts)は一定のサイズ(constant size)を有し、残りの部分(remaining parts)は可変サイズ(variable size)を有する。部分の変動サブセットのサイズが変動し得る理由は、たとえば、UE104が、予想されるよりも少数のTRPを検出し得るか、またはUEが、予想される測定値のサブセットのみを報告し得る、たとえば、UEが、RSRPとRSTDの両方を報告するように構成されている場合でも、UEがRSRPではなくRSTDのみを報告し得るからである。
【0083】
[0084] PSI報告の少なくとも一部分はサイズが変動し得るので、PSIペイロードは、PSI報告のためにスケジュールされたチャネルコンテナに、たとえば、PUSCH、PUCCH、PSSCH、またはMAC-CEに収まらないことがあり、すなわち、コードレートはあまりに大きくなるか、またはコーディングされていないシステマティックビットさえ収まらなくなる。
【0084】
[0085] 下位レイヤULまたはサイドリンク(SL)データチャネル、たとえばPUSCHまたはPSSCH、PSIペイロードサイズに関するPSI報告は、UEの選択、決定、および報告構成に応じて劇的に変動し得る。たとえば、PSI報告は、部分のサブセットが一定のサイズであり、残りの部分が可変サイズであるように、2つ以上の部分にスプリットされ得る。部分のサブセットのサイズが変化し得る理由は、たとえば、UEが、予想されるよりも少数のTRPを検出し得るか、またはUEが、構成されるよりも少数の測定値を報告し得る、たとえば、UEが、RSRPではなくRSTDを報告し得るからである。
【0085】
[0086] サービング基地局は、下位レイヤ上に非周期的PSI報告をスケジュールするより前に、測位方法または検出されたTRPの数など、PSI報告のペイロードのサイズに関係する情報を知らないことがある。この事例では、サービング基地局は、必要とされるペイロードサイズの最良の推測を使用して、下位レイヤリソースを、すなわち周波数および時間領域中に割り振る必要があり得る。たとえば、サービング基地局は、将来のPSI報告のペイロードサイズを予測するために、UEからの履歴PSI報告を使用し得る。したがって、サービング基地局は、UEが前のPSI報告と同じ量のPSIを報告するという仮定に基づいて、下位レイヤリソースを割り振り得る。しかしながら、前のPSI報告のペイロードサイズは、現在のPSI報告にとっては十分に大きくないことがある。その場合、PSIペイロードは下位レイヤコンテナに収まらない、すなわち、コードレートはあまりに大きくなるか、またはコーディングされていないシステマティックビットさえ収まらなくなる。
【0086】
[0087] 上記で論じられたように、CSI報告は、部分的なCSI省略の方式を導入し、ここで、サービング基地局に何らかの効用を提供し、サービング基地局が次の非周期的CSI要求のために適切なPUSCHリソースを割り振り得るようにRI選択に関する情報を提供し得る、CSIの一部分は報告され得る。しかしながら、PSIのための部分的なCSI省略のアイデアを使用すること、すなわち、PSI報告からPSIの一部分を省略することは、測位に関して大きい性能損失を引き起こし得る。たとえば、UEからの前のPSI報告では、測位のために構成された3つのみの基地局があり得、一方、現在のPSI報告では、測位のために構成された20個の基地局があり得る。3つの基地局のために測定されるPSIのために割り振られている、割り振られた下位レイヤチャネルの限られたペイロードサイズにより、追加の17個の基地局からの測定されたPSIが、PSI報告から省略された場合、追加の17個の基地局の性能利得は失われるであろう。
【0087】
[0088] したがって、PSI報告の延期方式は、PSI報告のペイロードサイズが、割り振られた下位レイヤコンテナに収まらないときに使用され得る。たとえば、UE104は、報告されるべきPSI報告要素のすべてが、割り振られた下位レイヤコンテナに、たとえば、PUSCH、PUCCH、PSSCH、またはMAC-CEに収まらないとき、(本明細書では延期されたPSI報告要素と時々呼ばれる)1つまたは複数のPSI報告要素の報告を延期し得る。したがって、延期されたPSI報告要素は、ネットワークエンティティに送信されるPSI報告に含まれないが、ネットワークエンティティに送信される後続のPSI報告に含まれ得る。
【0088】
[0089] 一実装形態では、UE104は、何らかのPSI報告要素が延期され、PSI報告に含まれなかったかどうかを示す延期のインジケーションをPSI報告中に提供し得る。延期のインジケーションは、言い換えれば、PSI報告が完全であるか不完全であるかを示す。UE104は、たとえば、PSI報告中の単一のビットを使用して、何らかのPSI報告要素が延期され、PSI報告に含まれないかどうかを示し得る。たとえば、延期のインジケーションは、ペイロードの最初のビットを使用してPSI報告中で提供され得、たとえば、ここで、「1」は、PSI報告が完全であることを示し、「0」は、PSI報告が不完全であること、すなわち、少なくとも1つのPSI報告要素の送信が延期されたことを示す。別の例では、延期のインジケーションは、PSI報告中のペイロードの最後のビットを使用して提供され得る。例として、延期のインジケーションは、一定のサイズを有するPSI報告の第1の部分の最初または最後のビット、あるいは可変サイズを有するPSI報告の第2の部分の最初または最後のビットであり得る。
【0089】
[0090] 1つまたは複数のPSI報告要素の送信が延期された場合、UE104は、さらに、PSI報告中で、どのPSI報告要素が延期されているかのインジケーションを提供し得る。たとえば、いくつかのPSI報告要素が現在の報告に含まれない場合、UE104は、これらのPSI報告要素が、単純に省略される、すなわち、送られないのではなく、延期される、すなわち、より後の時間に送られることになっていると仮定し得る。したがって、UE104は、延期されたPSI報告要素をより後のPSI報告中で送るためのサービング基地局からの新しい許可を待ち得る。いくつかの実装形態では、たとえば、いくつかの延期されたPSI報告要素がある場合、複数の後続のPSI報告では、延期されたPSI報告要素のすべてを送信することが必要になり得る。
【0090】
[0091] このようにして、UE104は、1つまたは複数のPSI報告要素が延期されるかどうかを示し得、さらに、どのPSI報告要素が延期されるかを示し得る。UE104は、どのPSI報告要素が現在のPSI報告中で報告されないかを示すために、現在のPSI報告において、たとえば、一定のサイズを有するPSI報告の第1の部分、または可変サイズを有するPSI報告の第2の部分のいずれかにおいて、十分なビットを予約し得る。これらの情報ビットは、より高い優先度を有し得、延期されたPSI報告要素を示すために予約され得る。
【0091】
[0092] 延期されたPSI報告要素のインジケーションは、延期されたPSI報告要素を含む後続のPSI報告についてUE104に許可するための下位レイヤコンテナのサイズを決定するために、サービング基地局によって使用され得る。
【0092】
[0093] 図5は、本開示の態様による、下位レイヤチャネル上で1つまたは複数のPSI報告要素の延期のインジケーションとともにPSI報告502をそれぞれ送信および受信するように構成されたUE104およびネットワークエンティティ510を示すブロック図500である。図5に示されているように、UE104は、作成されたPSI報告502をネットワークエンティティ510に送信し得る。PSI報告を受信するネットワークエンティティ510は、たとえば、基地局102などの基地局、またはロケーションサーバ172もしくはLMF270などのロケーションサーバ、またはサイドリンクUEであり得る。
【0093】
[0094] PSI報告は、下位レイヤ(L1/L2)アップリンクチャネル上で、たとえば、物理レイヤ(PUSCHまたはPUCCH)上で、MACレイヤ(媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロック)、あるいは物理サイドリンク共有制御チャネル(PSSCH)上で送信され得る。PSI報告のサイズは、測位測定値ベクトルのタイプ、測位測定値の数、選択されたまたは利用可能なTRPの数など、多数のファクタに応じて変動し得る。PSI報告の少なくとも一部分はサイズが変動し得るので、PSIペイロードは、PSI報告のためにスケジュールされたチャネルコンテナに、たとえば、PUSCH、PUCCH、PSSCH、またはMAC-CEに収まらないことがあり、すなわち、コードレートはあまりに大きくなるか、またはコーディングされていないシステマティックビットさえ収まらなくなる。
【0094】
[0095] したがって、PSI報告502は、完全であり得、すなわち、PSI報告502は、UE104によって生成されたPSI報告要素のすべてを含んでいることがあるか、または不完全であり得、すなわち、PSI報告502は、UE104によって生成されたPSI報告要素のすべてを含んでいないことがある。たとえば、PSI報告要素のすべてが、PSI報告502のためにスケジュールされたチャネルコンテナ内に収まらない場合、UE104は、PSI報告要素のうちの1つまたは複数を報告することを延期し得る。
【0095】
[0096] UE104は、PSI報告502中で延期512のインジケーションを提供し得る。延期512のインジケーションは、たとえば、PSI報告502が完全であるか不完全であるかを示す完全性ビット(completeness bit)と時々呼ばれる、単一のビットであり得る。PSI報告502が不完全であるというインジケーションは、PSI報告502に含まれない延期されたPSI報告要素があることを示す。
【0096】
[0097] PSI報告502は、どのPSI報告要素がPSI報告502に含まれず、後で報告されることになっているかを示し得る、延期されたPSI報告要素514のインジケーションをさらに含み得る。たとえば、延期されたPSI報告要素514のインジケーションは、たとえば、RSTD、UE Rx-Tx、TOAなどのタイミング測定値、RSRPなどのエネルギーまたは電力測定値、RSRPなどの角度測定値、品質メトリック、速度および/または軌道測定値、基準TRP、マルチパス情報、LOSまたはNLOSファクタ、SINR、ならびにタイムスタンプを含む、PSI報告に含まれない測位測定値または情報のタイプを識別し得る。さらに、いくつかの実装形態では、延期されたPSI報告要素514のインジケーションは、延期されたPSI報告要素の量を示し得る。
【0097】
[0098] 図5に示されているように、PSI報告502は、2つ以上の部分に分割され得、部分のサブセットは一定のサイズを有し、残りの部分は可変サイズを有する。たとえば、図5に示されているように、PSI報告502の第1の部分504は、固定サイズを有するPSI報告要素または情報を含み、PSI報告502の第2の部分506は、可変サイズを有し得るPSI報告要素を含む。いくつかの実装形態では、UE104は、PSI報告502の第1の部分504の中に、UEが何を報告するかとは無関係にサイズが変化しない報告情報、たとえば、部分2に含まれるものの報告構成を含み得る。たとえば、第1の部分504は、第2の部分506に含まれる測位測定値ベクトルのタイプのインジケーションを含み得、また、各測位測定値ベクトルのサイズを示し得る。
【0098】
[0099] 延期512のインジケーションは、PSI報告の第1の部分504または第2の部分506に含まれ得る。たとえば、延期512のインジケーションは、第1の部分504中の最初のビット、または第2の部分506中の最後のビットであり得る。所望される場合、延期512のインジケーションは、第1の部分504中の最後のビット、または第2の部分506中の最初のビットなど、PSI報告502中の他の場所に配置されてよい。延期されたPSI報告要素514のインジケーションは、PSI報告の第2の部分506に含まれるものとして示されているが、所望される場合、PSI報告502中の他の場所に含まれてよい。
【0099】
[0100] 別の実装形態では、UE104は、PSI報告中に、異なるグループタイプの測定の延期のインジケーションを提供し得る。たとえば、不完全なPSI報告は、他のものよりも、いくつかの特定のタイプの測定の性能に影響を及ぼし得る。たとえば、16個のRSTD測定がUE104によって行われたRSTD測定では、PSI報告が4つのRSTD測定値のみを含み、UE位置が、これらの4つのRSTD測定値のみを使用して決定された場合、延期されたRSTD測定値が提供され、すべての16個のRSTD測定値を使用して位置が決定されるまで位置決定を遅延させることと比較して、性能損失があり得る。しかしながら、他のタイプの位置測定値または情報は、対応する報告が不完全である場合でも、大きい性能インパクトを有しないことがあり、したがって、延期されたPRS報告が送信されるまでの位置決定の遅延は必要でないことがある。
【0100】
[0101] したがって、PSI報告中の延期のインジケーションは、PSI報告要素のグループタイプごとに提供され得る。たとえば、PSI報告は、たとえば、単一のビットを用いて、タイミング測定が延期されるかどうかを示し得る。PSI報告は、たとえば、異なるビットを用いて、電力ベースの測位測定(たとえば、RSRP)が延期されるかどうか、および/または角度ベースの測定が延期されるかどうかをさらに示し得る。延期され得るグループタイプの別の例は、1つまたは複数の品質メトリック、速度および/または軌道測定値、基準TRP、マルチパス情報、見通し線(LOS)または非見通し線(NLOS)ファクタ、信号対干渉雑音比(SINR)、ならびにタイムスタンプなど、1つまたは複数のタイプの情報である。PSI報告は、品質メトリック、マルチパス報告など、異なるタイプの情報の報告が延期されるかどうかを示し得る。
【0101】
[0102] たとえば、図6は、本開示の態様による、下位レイヤチャネル上で、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期612a、612b、612c、612d(まとめて612)のインジケーションとともにPSI報告602をそれぞれ送信および受信するように構成されたUE104およびネットワークエンティティ610を示すブロック図600である。PSI報告602は、異なるグループタイプのPSI報告要素が延期されるかどうかを示すための異なるフィールド、たとえば、ビットを含み得る。たとえば、第1の部分604、すなわち、PSI報告602の固定部分は、Xビットのビットストリングとして、異なるタイプのPSI報告要素、たとえば、測位測定値ベクトルまたは情報を識別し得、ここで、各ビットは、特定のタイプのPSI報告要素に対応し、「1」を用いて、PSI報告602が、この特定のタイプのPSI報告要素に関して完全であり、すなわち、PSI報告が、このグループタイプについてのすべての利用可能な情報を含むことを示すか、または「0」を用いて、PSI報告602が、この特定のタイプのPSI報告要素に関して不完全であり、すなわち、PSI報告602が、このグループ時間についてのすべての利用可能な情報を含まないことを示し得る。さらに、X個の数はまた、第1の部分504中で報告され得、ここで、各数は、各延期されたPSI報告要素のサイズに対応する。図示のように、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期612のインジケーションは、所望される場合、第2の部分606の終了または他のロケーションなど、PSI報告602中の他の場所に配置され得る。
【0102】
[0103] 1つまたは複数のPSI報告要素が延期され、したがって、PSI報告が不完全であるとき、PSI報告は、測位のために使用され得る部分情報を依然として提供し得る。たとえば、UE104の位置は、現在のPSI報告に含まれるPSI報告要素を使用して決定され得る。延期されたPSI報告要素は、もしより後のPSI報告中で受信されたときは、位置決定を修正するために使用され得る。したがって、レイテンシを改善すること、たとえば、できるだけ早くより優先度の高いPSI報告要素を提供し、より優先度の低いPSI報告要素の送信を延期することが有利であり得る。
【0103】
[0104] したがって、PSI報告要素は、たとえば、優先度ベースのルール(priority based rule)に従って、所定の仕方で順序付けられ得、より優先度の高いPSI報告要素はPSI報告に含まれる一方で、より優先度の低いPSI要素の送信は延期され得る。たとえば、PSI報告要素は、優先度ルールに従ってチャネルコンテナにマッピングされ得、ここで、より優先度の高いPSI報告要素が最初にマッピングされ、それに続いて、連続的により優先度の低いPSI報告要素がマッピングされる。PSI報告の得られたコードレートが、たとえば、チャネルコンテナのサイズに基づくしきい値を上回る場合、コードレートがしきい値を下回るまで、最も優先度の低いPSI報告要素は現在のPSI報告から除外される。したがって、除外されたより優先度の低いPSI報告要素の送信は、延期される。PSI報告を受信するネットワークエンティティは、PSI報告要素を取得するために、優先度ベースのルールに従ってPSI報告を処理し得る。いくつかの実装形態では、サービング基地局は、延期されたPSI報告要素を含むことができる追加のPSI報告のために1つまたは複数の下位レベルチャネルコンテナをスケジュールし得る。UE104の位置は、初期PSI報告に基づいて決定され、いくつかの実装形態では、後続のPSI報告に基づいて修正され得るか、またはPSI報告のすべてが受信された後に決定され得る。
【0104】
[0105] PSI報告に含まれ得る測位測定値または情報のタイプは、たとえば、RSTD、UE Rx-Tx、TOAなどのタイミング測定値、RSRPなどのエネルギー測定値、品質メトリック、速度および/または軌道測定値、基準TRP、マルチパス情報、見通し線(LOS)または非見通し線(NLOS)ファクタ、信号対干渉雑音比(SINR)、ならびにタイムスタンプを含む。このリストは網羅的ではないことと、他のタイプの測位測定値または情報をPSI報告に含めることが望ましいことがあることとを理解されたい。各測位測定値は、1つまたは複数のベクトルとして報告され得、たとえば、各ベクトルは、同じ時間に関連付けられた1つまたは複数の測定値のセットである。したがって、たとえば、RSTDベクトルは、タイムスタンプ1にすべて関連付けられた{RSTD1,RSTD2…RSTDN)として示され得、同じTRPについてUEが複数のRSTDを報告する場合があるので、同じまたは異なるTRPからのものであり得る。
【0105】
[0106] 優先度ベースのルールは、たとえば、基地局またはUEによって、構成可能であり得るか、あるいは静的であり、たとえば、UEとPSI報告を受信するネットワークエンティティとの中のメモリに記憶され得る。PSI報告要素を順序付ける(order)ための優先度ベースのルールの例は、以下のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0106】
[0107] ルール1:第1のタイプの測位測定値は、第2のタイプの測位測定値よりも高い優先度を有する。一実装形態では、たとえば、タイミング測定値は、エネルギー測定値よりも高い優先度を有し得る。たとえば、TRP上のRSTDは、TRP上のRSRPよりも優先し得るか、またはTRP上のUE Rx-Txは、TRP上のRSRPよりも優先し得る。その上、1つのタイプのタイミング測位測定値は、別のタイプのタイミング測位測定値よりも優先し得、たとえば、TRP上のRSTDは、TRP上のUE Rx-Txよりも優先する。同様に、1つのタイプのエネルギー測位測定値は、別のタイプのエネルギー測位測定値よりも優先し得る。
【0107】
[0108] ルール2:品質メトリックは、それらが参照する測位測定値と比較して、より低い優先度を有し得る。たとえば、UE104は、最初に測位測定値ベクトルを順序付けし、それに続いて品質メトリックベクトルを順序付けし得る。たとえば、UE104が、10個のRSTDベクトルを関連する品質メトリックベクトルとともに報告することになっている場合、UE104は、報告を次のように順序付け得る:RSTD1、RSTD2、…RSTD10、品質1、品質2、…品質10。
【0108】
[0109] ルール3:サービング基地局、たとえば、TRP(または基準TRP)測定値は、近隣TRP測定値よりも優先する。たとえば、10個のTOA測定値を報告するとき、UE104は、TOA1、TOA2、…TOA10を報告し得、ここで、第1のTOA測定値、たとえば、「TOA1」は、サービングまたは基準TRPに対応する。
【0109】
[0110] ルール4:基準基地局(TRP)、PRSリソース、またはPRSリソースセットの識別子は、すべての測位測定値よりも高い優先度を有する。したがって、TRP、PRSリソース、またはUEが基準として選択するPRSリソースの識別子は、すべての測位測定値の前に報告される。
【0110】
[0111] ルール5:PSI報告要素の優先度は、構成された測位方法に基づく。たとえば、UE104がTDOAのために構成された場合、RSTD測位測定値は、RSRP測定値よりも高い優先度を有する。UE104がAoDのために構成された場合、RSRP測位測定値は、RSTD測定値よりも高い優先度を有する。UE104がマルチRTTのために構成された場合、Rx-Tx測位測定値は、RSRP測定値よりも高い優先度を有する。優先度は、さらに、たとえば、UE104がハイブリッド測位方法のために構成された場合、複数の測位方法に基づき得る。たとえば、UE104がTDOAとマルチRTTとのために構成された場合、RSTD測位測定値は、Rx-Tx測定値よりも高い優先度を有し得る。
【0111】
[0112] ルール6:マルチパス報告またはLOS/NLOS決定ファクタは、第1の経路報告よりも低い優先度を有する。たとえば、第1の経路報告の例は、RSTD、UE Rx-Tx、RSRPを含み得、マルチパス報告の例は、第1の経路測位測定値に対する第2の経路測位測定値との間の差を含み得る。したがって、UE104は、すべてのRSTD、Rx-Tx、RSRPベクトルを用いて、次いで、(ルール2が適用される場合に)品質メトリックを用いて、および次いでマルチパス報告を用いて、PSI報告要素を順序付け得る。
【0112】
[0113] ルール7:UEは、測位測定タイプごとに優先度ルールの構成を受信し得る。たとえば、構成は、ロケーションサーバ、たとえば、LMF270、またはサービングgNBもしくはTRPから、またはサイドリンクUEから受信され得る。たとえば、UE104は、測位測定値タイプの順序を伴う構成を受信し得る。
【0113】
[0114] ルール8:UE104が測位測定値ベクトルを報告するとき、対応するタイムスタンプは、測位測定値ベクトルとともに報告される。たとえば、UE104が、RSTDベクトルおよびRSRPベクトルならびにそれらのタイムスタンプを報告している場合、UE104は、RSTD1、RSTD2、…RSTD10、タイムスタンプRSTD、RSRP1、RSRP2、…、RSRP10、タイムスタンプRSRPを報告し得る。
【0114】
[0115] ルール9:異なるタイプの測位測定値からの測定ベクトルは、インターリーブされる。たとえば、UE104が、(たとえば、2つの異なる周波数レイヤから)2つのRSTDベクトルと1つのRx-Txベクトルとを報告することが予想される場合、これらの異なるタイプの測位測定値からのベクトルはインターリーブされ、たとえば、RSTDベクトル1、Rx-Txベクトル1、RSTDベクトル2。
【0115】
[0116] ルール10:UE104は、測位測定タイプの順序構成を決定し、順序構成をPSI報告とともに報告し得る。順序構成は、たとえば、固定サイズを有する報告の第1の部分中で報告され得る。
【0116】
[0117] いくつかの実装形態では、上記のルールのすべては一緒に使用され得る。他の実装形態では、ルールのサブセットのみが使用され得る。一例として、UE104は、以下の表に示されているように、上記で説明されたものなどの優先度ベースのルールに基づいてPSI報告要素を順序付け得、ここで、優先度0は、最も高い優先度であり、優先度9は、最も低い優先度である。
【0117】
【表1】
【0118】
[0118] 図7は、本開示の一態様による、低優先度PSI報告要素の送信を順序付け、延期し、下位レイヤチャネル上で送信されるべきPSI報告中に、より優先度の高いPSI報告要素を含めるように構成されたUE104を示すブロック図700である。図示のように、UE104は、複数のPSI報告要素702を決定し得る。たとえば、各PSI報告要素は、UE104によって実施される測位測定に関係する情報を含む。上記で論じられたように、PSI報告要素は、たとえば、RSTDベクトル、UE Rx-Txベクトル、RSRPベクトル、測位測定値品質メトリック、速度ベクトル、基準TRP、TOAベクトル、マルチパスベクトル、LOS/NLOSファクタ、SINRベクトル、またはタイムスタンプを含み得る。矢印704によって示されているように、PSI報告要素は、上記で論じられたルールなど、優先度ベースのルールに従ってUE104によって順序付けられ、その結果、順序付きPSI要素706が生じ、最も優先度の高いPSI報告要素は左側に示され、最も優先度の低いPSI報告要素は右側に示されている。本例では、順序付けられたPSI報告要素のサイズは、PSI報告がその中で送信されるべきである下位レイヤチャネルコンテナ、たとえば、PUSCH、PUCCH、もしくはPSSCH、またはMAC-CEよりも大きい。したがって、UE104は、より優先度の高いPSI報告要素を含むPSI報告708を生成し、残りのより優先度の低いPSI報告要素の送信は延期され710、これらのPSI報告要素、たとえば、PSI要素6およびPSI要素4は、現在のPSI報告708に含まれない。PSI報告要素の送信が特定の優先度レベルまで延期されるとき、UE104は、その優先度レベルまたはより低い優先度レベルにおいて情報のすべての送信を延期し得る。たとえば、PSI報告要素は、優先度ルールに従ってチャネルコンテナにマッピングされ得、ここで、より優先度の高いPSI報告要素が最初にマッピングされ、それに続いて、連続的により優先度の低いPSI報告要素がマッピングされる。PSI報告の得られたサイズがチャネルコンテナのサイズを上回る場合、得られたPSI報告のサイズがチャネルコンテナに収まるまで、最も優先度の低いPSI報告要素はPSI報告から除外され、除外されたPSI報告要素は、後続のPSI報告において送信され得る。
【0119】
[0119] 図8は、下位レイヤチャネル上で送信されるPSI報告を示す、図1に示されている通信システム100の構成要素間で送られる様々なメッセージをもつメッセージフロー800であり、ここで、本明細書の開示によれば、いくつかのPSI報告要素の送信は延期され、後続のPSI報告において送信される。ロケーションサーバ802は、たとえば、図1に示されているロケーションサーバ172、または図2に示されているLMF270であり得る。サービング基地局102-1および他の基地局102-2、102-3は、まとめて基地局102と時々呼ばれる。UE804は、UE104とサイドリンク通信(sidelink communication)しているUEであり得る。UE104は、ダウンリンクベースの測位、アップリンクベースの測位、または複合ダウンリンクおよびアップリンクベースの測位を使用して、UE支援型の測位またはUEベースの測位を実施するように構成され得る。メッセージフロー800では、別段に明記されていない限り、UE104とロケーションサーバ802とは、レイテンシを低減するために、上記で論じられたように、下位レイヤチャネル、ならびにRAN中のLMFなどの他の機構を使用して通信し得ると仮定される。たとえば、ロケーションサーバ802は、たとえば、サービング基地局102-1などのNG-RANノードの内部機能として、RAN801内にあり得るか、ロケーションサーバ802は、スプリットgNB、たとえば、サービング基地局102-1内の論理ノードであり得るか、またはロケーションサーバは、それがUEからの報告を依然として受信できるように、インターフェースを介してNG-RANノード、たとえば、サービング基地局102-1ならびに近隣基地局102-2および102-3に接続された、NG-RAN801中の論理ノードであり得る。能力要求および応答、支援データの要求および提供など、図8に示されていない予備または追加の従来の段階が実施され得ることを理解されたい。
【0120】
[0120] 段階1において、UE104は、PSI報告要素を順序付けるために、およびどのPSI報告要素が延期されるべきかを選択するために使用され得る優先度ベースのルールの構成を受信し得る。構成は、たとえば、サービング基地局102-1、ロケーションサーバ802、またはサイドリンクUE804のいずれかによって提供され得る。
【0121】
[0121] 段階2および段階3において、UE104は、サービング基地局102-1ならびに近隣基地局102-2および102-3からDL PRSを受信する。
【0122】
[0122] 段階4において、UE104は、随意に、基地局102に、測位のためのUL PRSまたはSRSを送信し得る。
【0123】
[0123] 段階5において、UE104は、段階2および3において受信されたDL PRSに基づく、1つまたは複数の測位方法のDL測位測定、段階4において送信されたUL PRSに基づく、1つまたは複数の測位方法のUL測位測定、あるいは段階2および3において受信されたDL PRSと段階4において送信されたUL PRSとに基づく、1つまたは複数の測位方法のDLおよびUL測位測定を実施し得る。いくつかの実装形態では、UE104は、複数の測位測定、たとえば、異なる時間における同じタイプの測位測定、および/または同じ時間もしくは異なる時間における異なるタイプの測位測定を実施し得る。例として、UE104によって測位測定値から取得される測位情報は、RSTD、UE Rx-Tx、TOAなどのタイミング測定値、RSRPなどの角度測定値、RSRPなどの電力またはエネルギー測定値、品質メトリック、速度および/または軌道測定値、基準TRP、マルチパス情報、LOS/NLOSファクタ、SINR、ならびにタイムスタンプのうちの1つまたは複数を含む。測位測定は、TDOA、AoD、マルチRTT、ハイブリッド測位方法など、UE104が構成された1つまたは複数の測位方法のためのものであり得る。
【0124】
[0124] 段階6において、UE104は、たとえば、サービング基地局102-1から、PSI報告がUE105によってその中で送信されるべきである下位レイヤコンテナのスケジュールまたは許可(grant)を受信し得る。サービング基地局102-1からの許可は、たとえば、UE104からの前のPSI報告に基づき得、したがって、段階5からの測位測定に基づいてUE104によって生成されたPSI報告要素のすべてのために十分に大きくないことがある。サイドリンクUE804へのPSI報告のモード2サイドリンク送信では、サービング基地局102-1からの下位レイヤコンテナのための許可は不要であり得る。
【0125】
[0125] 段階7において、UE104は、上記で論じられたように段階5からの測位測定に基づいてPSI報告要素を生成する。
【0126】
[0126] 段階8において、UE104は、PSI報告要素に基づいてPSI報告を生成し得る。段階6において許可されたチャネルコンテナがPSI報告よりも小さい場合、1つまたは複数のPSI報告要素の送信は延期され得、すなわち、延期されたPSI報告要素はPSI報告に含まれず、PSI報告は、延期の1つまたは複数のインジケーションを含む。たとえば、PSI報告は、たとえば、単一のビットを使用して、延期された何らかのPSI報告要素があるかどうか、すなわち、PSI報告が完全であるか不完全であるかを単に示し得る。PSI報告は、延期されたPSI報告要素のサイズおよび/または延期されたPSI報告要素に含まれる測位測定値もしくは情報のタイプなど、延期されたPSI報告要素に対する情報をさらに示し得る。PSI報告は、いくつかの実装形態では、PSI報告要素のグループタイプごとに延期を示し得る。いくつかの実装形態では、延期されたPSI報告要素は、優先度ベースのルールに従って選択され得る。たとえば、UE104は、優先度ベースのルールに従ってPSI報告要素を順序付け、より優先度の低いPSI報告要素を除外し得る。たとえば、優先度ベースのルールの構成は、段階1においてネットワークエンティティから受信され得るか、またはUEは、測位測定タイプに基づいて優先度ベースのルール構成を生成し得るか、または優先度ベースのルールは、UEにおいて固定され得る。UE104は、順序付けられたPSI報告要素を使用してPSI報告を生成する。PSI報告要素のサイズが、スケジュールされた下位レイヤチャネルコンテナによって収容され得るよりも大きい場合、UE104は、PSI報告を生成するとき、PSI報告が下位レイヤチャネルコンテナ内に収まるように、少なくとも1つの低優先度PSI報告要素を除外する。PSI報告は、図5および図6に示されているように、複数の部分(a plurality of parts)に分割され得、ここで、部分のサブセットは一定のサイズを有し、残りの部分は可変サイズを有し得る。UE104が優先度ベースのルール構成を生成した場合、優先度ベースのルール構成は、PSI報告に含まれ得る。延期された低優先度PSI報告要素は、後で送信されるPSI報告に含まれ得る。
【0127】
[0127] 段階9において、UE104は、たとえば、アップリンク上でサイドリンクUE804、サービング基地局102またはロケーションサーバ802に、下位レイヤチャネルコンテナ中でPSI報告を送信する。たとえば、UE104は、PHYレイヤを使用して、たとえば、PUSCH、PUCCH、PSSCHを使用して、またはMACレイヤ上で、MAC-CEを使用して、PSI報告を送信し得る。下位レイヤチャネル上でのPSI報告の送信は、たとえばRRCチャネル上での送信と比較してレイテンシを有利に低減する。
【0128】
[0128] 段階10aと、段階10bと、段階10cとのうちの1つにおいて、含まれたPSI報告要素を獲得し、1つまたは複数のPSI報告要素が延期されたかどうかを決定するために、PSI報告は、たとえば、優先度ベースのルールを使用して、たとえば、それぞれサイドリンクUE804、サービング基地局102-1またはロケーションサーバ802によって処理される。いくつかの実装形態では、UE104の位置は、段階9において送信されたPSI報告中で受信されたPSI報告要素に基づいて決定され得る。サービング基地局102-1は、段階9からのPSI報告中で提供されたインジケーションに基づいて、延期されたPSI報告要素のための必要なコンテナサイズを決定し得る。
【0129】
[0129] 段階11において、PSI報告が、サイドリンクUE804またはロケーションサーバ802に送信された場合、サイドリンクUE804またはロケーションサーバ802は、延期されたPSI報告要素のタイプおよび/またはサイズの何らかのインジケーションをサービング基地局102-1に伝搬し得る。サービング基地局102-1は、次いで、延期されたPSI報告要素のための必要なコンテナサイズを決定し得る。
【0130】
[0130] 段階12において、UE104は、たとえば、サービング基地局102-1から、延期されたPSI報告要素のPSI報告がUE105によってその中で送信され得る下位レイヤコンテナのスケジュールまたは許可を受信し得る。
【0131】
[0131] 段階13において、UE104は、延期されたPSI報告要素に基づいて第2のPSI報告を生成し、何らかのPSI報告要素が延期されているかどうかを示し得る。たとえば、残りのPSI報告要素のすべてがPSI報告に含まれる場合、PSI報告は、PSI報告が完全であることを示し得る。PSI報告要素のすべてがPSI報告に含まれ得るとは限らない場合、1つまたは複数のPSI報告要素は再び延期され得、PSI報告は、1つまたは複数のPSI報告要素が延期されることを示し得る。段階8において説明されたように、PSI報告は、延期されたPSI報告要素のサイズおよび/または延期されたPSI報告要素に含まれる測位測定値もしくは情報のタイプなど、延期されたPSI報告要素に対する情報をさらに示し得る。PSI報告は、いくつかの実装形態では、PSI報告要素のグループタイプに基づいて延期を示し得る。段階8において論じられたように、延期されたPSI報告要素は、優先度ベースのルールに従って選択され得る。
【0132】
[0132] 段階14において、UE104は、たとえば、アップリンク上でサイドリンクUE804、サービング基地局102またはロケーションサーバ802に、下位レイヤチャネルコンテナ中で前に延期されたPSI報告要素とともに第2のPSI報告を送信する。たとえば、UE104は、PHYレイヤを使用して、たとえば、PUSCH、PUCCH、PSSCHを使用して、またはMACレイヤ上で、MAC-CEを使用して、PSI報告を送信し得る。下位レイヤチャネル上でのPSI報告の送信は、たとえばRRCチャネル上での送信と比較してレイテンシを有利に低減する。
【0133】
[0133] 段階15aと、段階15bと、段階15cとのうちの1つにおいて、含まれたPSI報告要素を獲得し、1つまたは複数のPSI報告要素が延期されたかどうかを決定するために、第2のPSI報告は、たとえば、優先度ベースのルールを使用して、たとえば、それぞれサイドリンクUE804、サービング基地局102-1またはロケーションサーバ802によって処理される。段階14において送信された第2のPSI報告が不完全である場合、すべての所望のPSI報告要素が報告されるまで、段階11~14は繰り返され得る。いくつかの実装形態では、より早く、たとえば、段階10において決定されたUE104の位置は、段階14において送信された第2のPSI報告中で受信されたPSI報告要素に基づいて修正または改善され得る。いくつかの実装形態では、段階14において受信されたPSI報告からのPSI報告要素と、すべてのより早く受信されたPSI報告要素とは、UE104の位置を決定するために使用され得る。いくつかの実装形態では、サイドリンクUE804は、PSI報告要素を、処理のためにサービング基地局102-1またはロケーションサーバ802のうちの1つにフォワーディングし得る。
【0134】
[0134] 図9は、開示される実装形態に合致する様式における、たとえば、下位レイヤチャネル上でPSI報告を送信することによってレイテンシを低減するための、UE104などのUEのワイヤレス通信のための例示的な方法900のフローチャートを示す。
【0135】
[0135] ブロック902において、たとえば、図8の段階7において論じられたように、UEは、複数の測位状態情報(PSI)報告要素を決定し、ここにおいて、各PSI報告要素は、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備える。ブロック904において、たとえば、図8の段階8において論じられたように、PSI報告要素に基づいて第1のPSI報告が生成され、ここにおいて、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することは延期され、少なくとも1つのPSI報告要素は第1のPSI報告に含まれず、およびここにおいて、第1のPSI報告は、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える。ブロック906において、たとえば、図8の段階9において論じられたように、下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに第1のPSI報告が送信される。
【0136】
[0136] いくつかの実装形態では、たとえば、図5において、および図8の段階8において論じられたように、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションは完全性ビットを備える。
【0137】
[0137] いくつかの実装形態では、たとえば、図5において、および図8の段階8において論じられたように、第1のPSI報告は、延期された少なくとも1つのPSI報告要素の識別(identification)をさらに備え得る。
【0138】
[0138] いくつかの実装形態では、たとえば、図6において、および図8の段階8において論じられたように、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションは、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビット(group type completeness bit)を備える。
【0139】
[0139] いくつかの実装形態では、たとえば、図8の段階12において論じられたように、UEは、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションに応答して、サービング基地局から、第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナが少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための許可をさらに受信し得る。たとえば、図8の段階13において論じられたように、少なくとも1つのPSI報告要素を含む第2のPSI報告が生成され得る。たとえば、図8の段階14において論じられたように、第2のPSI報告は、第2の下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに送信され得る。
【0140】
[0140] いくつかの実装形態では、たとえば、図7において、および図8の段階8において論じられたように、UEは、優先度ベースのルールに従ってPSI報告要素を順序付け得、第1のPSI報告は、順序付けられたPSI報告要素に基づき、ここにおいて、第1のPSI報告に含まれない少なくとも1つのPSI報告要素は、低優先度PSI報告要素である。
【0141】
[0141] いくつかの実装形態では、下位レイヤチャネルコンテナは、物理レイヤチャネルコンテナ(physical layer channel container)または媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える。たとえば、物理レイヤチャネル(physical layer channel)は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、または物理サイドリンク発見チャネル(PSSCH:physical sidelink discovery channel)であり得る。
【0142】
[0142] いくつかの実装形態では、たとえば、図5および図6において、ならびに図8の段階8において論じられたように、第1のPSI報告は、複数の部分に分割され、部分のサブセットは、一定のサイズを有し、残りの部分は、可変サイズを有し、少なくとも1つのPSI報告要素は、第1のPSI報告の残りの部分に含まれない。
【0143】
[0143] いくつかの実装形態では、ネットワークエンティティは、無線アクセスネットワーク(RAN)中のサービング基地局、RAN中のロケーションサーバ、またはUEとサイドリンク通信している第2のUEのうちの1つであり得る。
【0144】
[0144] 図10は、開示される実装形態に合致する様式における、下位レイヤチャネル上でPSI報告を受信する、RAN中のサービング基地局、たとえば、基地局102、またはロケーションサーバ172もしくはLMF270などのRANをもつロケーションサーバ、またはUEとサイドリンク通信しているUEなど、ワイヤレスネットワーク中のネットワークエンティティによって実施される、UE104などのUEのワイヤレス通信のための例示的な方法1000のフローチャートを示す。
【0145】
[0145] ブロック1002において、たとえば、図8の段階9において論じられたように、ネットワークエンティティは、UEから下位レイヤチャネルコンテナ中で第1の測位状態情報(PSI)報告を受信し、第1のPSI報告は、UEによって生成されたPSI報告要素を含んでおり、ここにおいて、各PSI報告要素は、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備え、ここにおいて、UEは、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することを延期し、少なくとも1つのPSI報告要素は第1のPSI報告に含まれず、第1のPSI報告は、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える。ブロック1004において、たとえば、図8の段階10において論じられたように、第1のPSI報告に含まれるPSI報告要素を決定し、少なくとも1つのPSI報告要素が延期されると決定するために、第1のPSI報告が処理される。
【0146】
[0146] 一実装形態では、たとえば、図5において、および図8の段階8において論じられたように、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションは完全性ビットを備える。
【0147】
[0147] 一実装形態では、たとえば、図5において、および図8の段階8において論じられたように、第1のPSI報告は、延期された少なくとも1つのPSI報告要素の識別をさらに備える。
【0148】
[0148] 一実装形態では、たとえば、図6において、および図8の段階8において論じられたように、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションは、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビットを備える。
【0149】
[0149] 一実装形態では、たとえば、図8の段階10および11において論じられたように、ネットワークエンティティは、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションに応答して、少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナのサイズを決定し得る。たとえば、図8の段階12において論じられたように、ネットワークエンティティは、第2の下位レイヤチャネルコンテナのための許可をUEに送信し得る。たとえば、図8の段階14において論じられたように、第2のPSI報告は、少なくとも1つのPSI報告要素を含むUEから受信され得る。たとえば、図8の段階15において論じられたように、第2のPSI報告は、第2のPSI報告に含まれる少なくとも1つのPSI報告要素を決定するために処理され得る。一例では、たとえば、図8の段階10および15において論じられたように、第1のPSI報告中のPSI報告要素に基づいてUEの位置推定値が決定され得、第2のPSI報告中の少なくとも1つのPSI報告要素に基づいてUEの位置推定値を修正する。別の例では、たとえば、図8の段階15において論じられたように、ネットワークエンティティは、第2のPSI報告中の少なくとも1つのPSI報告要素と組み合わされた第1のPSI報告中のPSI報告要素に基づいてUEの位置推定値を決定するために第2のPSI報告を受信した後まで待ち得る。
【0150】
[0150] 一実装形態では、たとえば、図7において、および図8の段階8において論じられたように、第1のPSI報告中のPSI報告要素は、優先度ベースのルールに基づいてUEによって順序付けられ、ここにおいて、第1のPSI報告に含まれない少なくとも1つのPSI報告要素は、低優先度PSI報告要素である。
【0151】
[0151] 一実装形態では、下位レイヤチャネルコンテナは、物理レイヤチャネルコンテナまたは媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える。たとえば、物理レイヤチャネルは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、または物理サイドリンク発見チャネル(PSSCH)を含み得る。
【0152】
[0152] 一実装形態では、たとえば、図5および図6において、ならびに図8の段階8において論じられたように、第1のPSI報告は、複数の部分に分割され、部分のサブセットは、一定のサイズを有し、残りの部分は、可変サイズを有し、少なくとも1つのPSI報告要素は、第1のPSI報告の残りの部分に含まれない。
【0153】
[0153] 一実装形態では、ネットワークエンティティは、無線アクセスネットワーク(RAN)中のサービング基地局、RAN中のロケーションサーバ、またはUEとサイドリンク通信している第2のUEのうちの1つであり得る。
【0154】
[0154] 図11は、本明細書の開示による、下位レイヤチャネル上でPSI報告において他のPSI報告要素を送信しながら、1つまたは複数のPSI報告要素の送信を延期することを可能にされた、たとえば、図1に示されているUE104であり得る、UE1100のいくつかの例示的な特徴を示す概略ブロック図を示す。UE1100は、たとえば、非一時的コンピュータ可読媒体1120およびメモリ1104への1つまたは複数の接続1106(たとえば、バス、ライン、ファイバー、リンクなど)に動作可能に結合され得る、1つまたは複数のプロセッサ1102、メモリ1104、ワイヤレストランシーバ1110などの外部インターフェース(たとえば、ワイヤレスネットワークインターフェース)を含み得る。コンピュータ可読媒体1120は、メモリ1104に記憶され得るかまたはさもなければそれの一部であり得るか、あるいはメモリ1104に対して完全にまたは部分的に(もしくは一時的に)外部にあり得、したがって、各々について包含的、排他的、または部分と見なされ得る。UE1100は、ユーザが、UE、またはワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)トランシーバ、Bluetoothトランシーバ、衛星測位システム受信機などの他のタイプの受信機もしくはトランシーバとそれらを通してインターフェースし得る、たとえば、ディスプレイ、キーパッド、またはディスプレイ上の仮想キーパッドなどの他の入力デバイスを含み得るユーザインターフェースなど、図示されていない追加の項目をさらに含み得る。いくつかの例示的な実装形態では、UE1100の全部または一部はチップセットなどの形態をとり得る。ワイヤレストランシーバ1110は、たとえば、1つまたは複数の種類のワイヤレス通信ネットワークにわたって1つまたは複数の信号を送信することが可能である送信機1112と、1つまたは複数の種類のワイヤレス通信ネットワークにわたって送信される1つまたは複数の信号を受信するための受信機1114とを含み得る。
【0155】
[0155] いくつかの実施形態では、UE1100は、内部または外部であり得るアンテナ1111を含み得る。UEアンテナ1111は、ワイヤレストランシーバ1110によって処理される信号を送信および/または受信するために使用され得る。いくつかの実施形態では、UEアンテナ1111は、ワイヤレストランシーバ1110に結合され得る。いくつかの実施形態では、UE1100によって受信(送信)される信号の測定は、UEアンテナ1111とワイヤレストランシーバ1110との接続のポイントにおいて実施され得る。たとえば、受信(送信)されるRF信号測定の基準の測定ポイントは、受信機1114(送信機1112)の入力(出力)端子と、UEアンテナ1111の出力(入力)端子とであり得る。複数のUEアンテナ1111またはアンテナアレイをもつUE1100では、アンテナコネクタは、複数のUEアンテナの集約出力(入力)を表す仮想ポイントと見なされ得る。UE1100は、測位のために、信号、たとえば、DL PRSを受信し、および/またはUL PRSもしくはSRSを送信し得る。RSTD、UE Rx-Tx、TOAなどのタイミング測定値、RSRPなどのエネルギー測定値、品質メトリック、速度および/または軌道測定値、基準TRP、マルチパス情報、見通し線(LOS)または非見通し線(NLOS)ファクタ、信号対干渉雑音比(SINR)、ならびにタイムスタンプのうちの1つまたは複数を含む、信号の測定値は、1つまたは複数のプロセッサ1202によって処理され得る。
【0156】
[0156] 1つまたは複数のプロセッサ1102は、ハードウェアとファームウェアとソフトウェアとの組合せを使用して実装され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1102は、媒体1120および/またはメモリ1104など、非一時的コンピュータ可読媒体上に、1つまたは複数の命令またはプログラムコード1108を実装することによって、本明細書で説明される機能を実施するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ1102は、UE1100の動作に関係するデータ信号コンピューティング手順またはプロセスの少なくとも一部分を実施するように構成可能な1つまたは複数の回路を表し得る。
【0157】
[0157] 媒体1120および/またはメモリ1104は、命令またはプログラムコード1108を記憶し得、命令またはプログラムコード1108は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実行されたとき、1つまたは複数のプロセッサ1102に、本明細書で開示される技法を実施するようにプログラムされた専用コンピュータとして動作させる、実行可能コードまたはソフトウェア命令を含んでいる。UE1100に示されているように、媒体1120および/またはメモリ1104は、本明細書で説明される方法を実施するために1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装され得る、1つまたは複数の構成要素またはモジュールを含み得る。構成要素またはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実行可能である媒体1120中のソフトウェアとして示されているが、構成要素またはモジュールは、メモリ1104に記憶され得るか、あるいは1つまたは複数のプロセッサ1102中またはオフザプロセッサ(off the processor)のいずれかの専用ハードウェアであり得ることを理解されたい。
【0158】
[0158] いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータテーブルが、媒体1120および/またはメモリ1104中に常駐し、本明細書で説明される通信と機能性の両方を管理するために、1つまたは複数のプロセッサ1102によって利用され得る。UE1100に示されている媒体1120および/またはメモリ1104の内容の編成は例にすぎず、したがって、モジュールおよび/またはデータ構造の機能性は、UE1100の実装形態に応じて、異なる方法で組み合わせられ、分離され、および/または構造化され得ることを諒解されたい。
【0159】
[0159] 媒体1120および/またはメモリ1104は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装されたとき、ワイヤレストランシーバ1110を介して、測位のためにUL PRSまたはSRSを送信するように1つまたは複数のプロセッサ1102を構成する、UL PRS送信モジュール1122を含み得る。
【0160】
[0160] 媒体1120および/またはメモリ1104は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装されたとき、ワイヤレストランシーバ1110を介して、1つまたは複数の基地局によって送信されたDL PRSを受信するように1つまたは複数のプロセッサ1102を構成する、DL PRSモジュール1124を含み得る。
【0161】
[0161] 媒体1120および/またはメモリ1104は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装されたとき、受信されたDL PRSおよび/またはUL PRSを使用して測位測定を実施するように1つまたは複数のプロセッサ1102を構成する、測位測定モジュール1126を含み得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1102は、受信されたDL PRSに基づく、1つまたは複数の測位方法のDL測位測定、送信されたUL PRSに基づく、1つまたは複数の測位方法のUL測位測定、あるいは受信されたDL PRSおよび送信されたUL PRSに基づく、1つまたは複数の測位方法のDLおよびUL測位測定を実施するように構成され得る。複数の測位測定が実施され得、たとえば、同じタイプの測位測定は、異なる時間に実施され得、および/または、異なるタイプの測位測定は、同じ時間もしくは異なる時間に実施され得る。測位測定は、TDOA、AoD、マルチRTT、ハイブリッド測位方法など、1つまたは複数の測位方法のためのものであり得る。例として、1つまたは複数のプロセッサ1102は、RSTD、UE Rx-Tx、TOAなどのタイミング測定値、RSRPなどのエネルギー測定値、品質メトリック、速度および/または軌道測定値、基準TRP、マルチパス情報、LOS/NLOSファクタ、SINR、ならびにタイムスタンプのうちの1つまたは複数を含む、測位測定のために構成され得る。いくつかの実装形態では、1つまたは複数のプロセッサ1102は、たとえば、支援データ中で受信された、位置測定値と基地局のロケーションとを使用して、UEベースの測位プロセスにおいてUE1100の位置を推定するようにさらに構成され得る。
【0162】
[0162] 媒体1120および/またはメモリ1104は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装されたとき、測位測定値に関係する情報に基づいて複数のPSI報告要素を決定するように1つまたは複数のプロセッサ1102を構成する、PSI報告要素モジュール1128を含み得る。例として、PSI報告要素を決定するために使用される測位測定値に関係する情報は、少なくとも1つのRSTDベクトル、少なくとも1つのUE Rx-Txベクトル、少なくとも1つのRSRPベクトル、少なくとも1つの品質メトリック、少なくとも1つの速度ベクトル、基準TRP、少なくとも1つのTOAベクトル、少なくとも1つのマルチパスベクトル、少なくとも1つのLOS/NLOSファクタ、少なくとも1つのSINRベクトル、少なくとも1つのタイムスタンプのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0163】
[0163] 媒体1120および/またはメモリ1104は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装されたとき、ワイヤレストランシーバ1110を介して、サービング基地局、ロケーションサーバ、またはサイドリンクUEなどのネットワークエンティティから測位測定タイプに基づく優先度ベースのルール構成を受信するように1つまたは複数のプロセッサ1102を構成する、優先度構成モジュール1130を含み得る。
【0164】
[0164] 媒体1120および/またはメモリ1104は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装されたとき、PSI報告要素を順序付けるために使用されるように優先度ルールを構成するように1つまたは複数のプロセッサ1102を構成する、優先度ルール構成モジュール1132を含み得る。たとえば、優先度ルールの構成は、ネットワークエンティティから受信され、媒体および/またはメモリ1104に記憶され得る。優先度ルールの構成は、UE1100自体によって生成され、媒体および/またはメモリ1104に記憶され得、PSI報告とともにネットワークエンティティに送信され得る。いくつかの実装形態では、優先度ルールの構成は、静的であり、媒体および/またはメモリ1104に記憶され得る。
【0165】
[0165] 媒体1120および/またはメモリ1104は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装されたとき、ワイヤレス送信機を介して、たとえば、サービング基地局から許可を受信することによって、PSI報告がUE1100によってその中で送信されるべきである下位レイヤチャネルコンテナのスケジュールを決定するように1つまたは複数のプロセッサ1102を構成する、スケジューリングモジュール1134を含み得る。
【0166】
[0166] 媒体1120および/またはメモリ1104は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装されたとき、優先度ベースのルールに従って、たとえば、最も高い優先度から最も低い優先度へと、PSI報告要素を順序付けるように1つまたは複数のプロセッサ1102を構成する、順序付けモジュール1136を含み得る。たとえば、PSI報告要素の順序は、異なるタイプの測位測定値情報に与えられている優先度に基づき得る。
【0167】
[0167] 媒体1120および/またはメモリ1104は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装されたとき、延期されることになる、すなわち、現在のPSI報告に含まれず、後続のPSI報告において送信されることになる1つまたは複数のPSI報告要素を決定するように1つまたは複数のプロセッサ1102を構成する、延期モジュール1138を含み得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1102は、たとえば、PSI報告要素のサイズが、スケジュールされた下位レイヤチャネルコンテナによって収容され得るよりも大きい場合、少なくとも1つの低優先度PSI報告要素を延期するように構成され得る。
【0168】
[0168] 媒体1120および/またはメモリ1104は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装されたとき、延期されないPSI報告要素に基づいてPSI報告を生成するように、および1つまたは複数のPSI報告要素が延期される場合、延期の1つまたは複数のインジケーションを含めるように1つまたは複数のプロセッサ1102を構成する、PSI報告モジュール1140を含み得る。たとえば、PSI報告は、たとえば、単一のビットを使用して、延期された何らかのPSI報告要素があるかどうか、すなわち、PSI報告が完全であるか不完全であるかを単に示し得る。PSI報告は、延期されたPSI報告要素のサイズおよび/または延期されたPSI報告要素に含まれる測位測定値もしくは情報のタイプなど、延期されたPSI報告要素に対する情報をさらに示し得る。PSI報告は、いくつかの実装形態では、PSI報告要素のグループタイプごとに延期を示し得る。1つまたは複数のプロセッサ1102は、PSI報告を複数の部分に分割するように構成され得、ここで、部分のサブセットは、一定のサイズを有し、残りの部分は、可変サイズを有し得る。1つまたは複数のプロセッサ1102は、たとえば、優先度ベースのルール構成がUE1100によって生成された場合、PSI報告中に優先度ベースのルール構成を含めるように構成され得る。
【0169】
[0169] 媒体1120および/またはメモリ1104は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実装されたとき、ワイヤレストランシーバ1110を介して、別のUE、サービング基地局、またはロケーションサーバなどのネットワークエンティティにSLまたはUL下位レイヤチャネルコンテナ中でPSI報告を送信するように1つまたは複数のプロセッサ1102を構成する、PSI報告送信モジュール1142を含み得る。たとえば、UE114は、PHYレイヤを使用して、たとえば、PUSCH、PUCCH、PSSCHを使用して、またはMACレイヤ上で、MAC-CEブロックを使用して、PSI報告を送信し得る。
【0170】
[0170] 本明細書で説明される方法は、適用例に応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ハードウェア実装の場合、1つまたは複数のプロセッサ1102は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明される機能を実施するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せの内部に実装され得る。
【0171】
[0171] ファームウェアおよび/またはソフトウェア実装の場合、方法は、本明細書で説明される機能を実施するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実装され得る。命令を有形に具現するいかなる機械可読媒体も、本明細書で説明される方法を実装する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、1つまたは複数のプロセッサ1102に接続され、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実行される非一時的コンピュータ可読媒体1120またはメモリ1104に記憶され得る。メモリは、1つまたは複数のプロセッサ内に、または1つまたは複数のプロセッサの外部に実装され得る。本明細書で使用される「メモリ」という用語は、長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリのいずれかのタイプを指し、メモリの特定のタイプまたはメモリの数、あるいはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
【0172】
[0172] ファームウェアおよび/またはソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、媒体1120および/またはメモリ1104などの非一時的コンピュータ可読媒体上で1つまたは複数の命令またはプログラムコード1108として記憶され得る。例は、データ構造で符号化されたコンピュータ可読媒体と、コンピュータプログラム1108で符号化されたコンピュータ可読媒体とを含む。たとえば、記憶されたプログラムコード1108を含む非一時的コンピュータ可読媒体は、開示される実施形態に合致する様式で、下位レイヤチャネル上でのPSI報告における1つまたは複数のPSI報告要素の送信の延期と他のPSI報告要素の送信とに対してサポートするためのプログラムコード1108を含み得る。非一時的コンピュータ可読媒体1120は、物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD-ROMまたは他の光ディスク(disk)ストレージ、磁気ディスク(disk)ストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコード1108を記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができ、本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0173】
[0173] コンピュータ可読媒体1120上での記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置中に含まれる伝送媒体上の信号として提供され得る。たとえば、通信装置は、命令とデータとを示す信号を有するワイヤレストランシーバ1110を含み得る。命令およびデータは、1つまたは複数のプロセッサに、特許請求の範囲で概説する機能を実装させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を実施するための情報を示す信号をもつ伝送媒体を含む。
【0174】
[0174] メモリ1104は、任意のデータ記憶機構を表し得る。たとえば、メモリ1104は、一次メモリおよび/または二次メモリを含み得る。一次メモリは、たとえば、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含み得る。この例では1つまたは複数のプロセッサ1102とは別個であるものとして示されているが、1次メモリの全部または一部は、1つまたは複数のプロセッサ1102内に設けられるか、または場合によっては1つまたは複数のプロセッサ1102とコロケート/結合され得ることを理解されたい。2次メモリは、たとえば、1次メモリと同じまたは同様のタイプのメモリ、および/あるいは、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなど、1つまたは複数のデータストレージデバイスまたはシステムを含み得る。
【0175】
[0175] いくつかの実装形態では、2次メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体1120を動作可能に受容可能であるか、または場合によってはそれに結合するように構成可能であり得る。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、本明細書で提示される方法および/または装置は、全体的にまたは部分的にコンピュータ可読媒体1120の形態をとり得、コンピュータ可読媒体1120は、その上に記憶されたコンピュータ実装可能コード1108を含み得、コンピュータ実装可能コード1108は、1つまたは複数のプロセッサ1102によって実行された場合、本明細書で説明される例示的な動作の全部または部分を実施することを動作可能に可能にされ得る。コンピュータ可読媒体1120はメモリ1104の一部であり得る。
【0176】
[0176] 測位をサポートするように構成されたUE1100などのUEは、複数の測位状態情報(PSI)報告要素を決定するための手段を含み得、ここにおいて、各PSI報告要素は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはメモリ1104もしくはPSI報告要素モジュール1128などの媒体1120中に実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ1102であり得る、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備える。PSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成するための手段、ここにおいて、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することが延期され、少なくとも1つのPSI報告要素が第1のPSI報告に含まれず、およびここにおいて、第1のPSI報告が、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはメモリ1104もしくはPSI報告モジュール1140などの媒体1120中に実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ1102であり得る。下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに第1のPSI報告を送信するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはメモリ1104もしくはPSI報告送信モジュール1142などの媒体1120中に実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する少なくとも1つのワイヤレストランシーバ1110および1つまたは複数のプロセッサ1102であり得る。
【0177】
[0177] 一実装形態では、UEは、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはメモリ1104もしくはスケジューリングモジュール1134などの媒体1120中に実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する少なくとも1つのワイヤレストランシーバ1110および1つまたは複数のプロセッサ1102であり得る、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションに応答して、サービング基地局から、第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナが少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための許可を受信するための手段をさらに含み得る。少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる第2のPSI報告を生成するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはメモリ1104もしくはPSI報告モジュール1140などの媒体1120中に実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ1102であり得る。第2の下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに第2のPSI報告を送信するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはメモリ1104もしくはPSI報告送信モジュール1142などの媒体1120中に実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する少なくとも1つのワイヤレストランシーバ1110および1つまたは複数のプロセッサ1102であり得る。
【0178】
[0178] 一実装形態では、UEは、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはメモリ1104もしくは順序付けモジュール1136などの媒体1120中に実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ1102であり得る、優先度ベースのルールに従ってPSI報告要素を順序付けるための手段をさらに含み得る。順序付けられたPSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成するための手段、ここにおいて、第1のPSI報告に含まれない少なくとも1つのPSI報告要素が、低優先度PSI報告要素である、は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはメモリ1104もしくはPSI報告1140などの媒体1120中に実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ1102であり得る。
【0179】
[0179] 図12は、本明細書の開示による、PSI報告中で他のPSI報告要素を送信しながら、1つまたは複数のPSI報告要素の送信を延期するために、UE、たとえば、UE104とのワイヤレス通信をサポートすることを可能にされた、ワイヤレスネットワーク中のネットワークエンティティ1200のいくつかの例示的な特徴を示す概略ブロック図を示す。たとえば、ネットワークエンティティ1200は、図1および図2Bのサービング基地局102またはロケーションサーバ172もしくはLMF 270、あるいはUEとSL通信している別のUEであり得る。たとえば、ネットワークエンティティ1200が、サービング基地局またはサイドリンクUE、ならびに/あるいは通信インターフェース1216(たとえば、他のネットワークエンティティおよび/またはコアネットワークへのワイヤラインまたはワイヤレスネットワークインターフェース)である場合、ネットワークエンティティ1200は、たとえば、非一時的コンピュータ可読媒体1220およびメモリ1204への1つまたは複数の接続1206(たとえば、バス、ライン、ファイバー、リンクなど)に動作可能に結合され得る、1つまたは複数のプロセッサ1202と、メモリ1204と、ワイヤレストランシーバ1210(たとえば、ワイヤレスネットワークインターフェース)を含み得る外部インターフェースとを含み得る。コンピュータ可読媒体1220は、メモリ1204に記憶され得るかまたはさもなければそれの一部であり得るか、あるいはメモリ1204に対して完全にまたは部分的に(もしくは一時的に)外部にあり得、したがって、各々について包含的、排他的、または部分と見なされ得る。いくつかの実装形態では、ネットワークエンティティ1200は、たとえば、ネットワークエンティティがサイドリンクUEである場合、ユーザがネットワークエンティティとそれらを通してインターフェースし得る、たとえば、ディスプレイ、キーパッド、またはディスプレイ上の仮想キーパッドなどの他の入力デバイスを含み得るユーザインターフェースなど、図示されていない追加の項目をさらに含み得る。いくつかの例示的な実装形態では、ネットワークエンティティ1200の全部または一部は、チップセットなどの形態をとり得る。ワイヤレストランシーバ1210は、存在する場合、たとえば、1つまたは複数の種類のワイヤレス通信ネットワークにわたって1つまたは複数の信号を送信することが可能である送信機1212と、1つまたは複数の種類のワイヤレス通信ネットワークにわたって送信される1つまたは複数の信号を受信するための受信機1214とを含み得る。通信インターフェース1216は、図1に示されているロケーションサーバ172など、たとえば、RANまたはネットワークエンティティ中の他の基地局に接続することが可能なワイヤードまたはワイヤレスインターフェースであり得る。
【0180】
[0180] いくつかの実施形態では、ネットワークエンティティ1200は、内部または外部であり得るアンテナ1211を含み得る。アンテナ1211は、ワイヤレストランシーバ1210によって処理される信号を送信および/または受信するために使用され得る。いくつかの実施形態では、アンテナ1211は、ワイヤレストランシーバ1210に結合され得る。いくつかの実施形態では、ネットワークエンティティ1200によって受信(送信)される信号の測定は、アンテナ1211とワイヤレストランシーバ1210との接続のポイントにおいて実施され得る。たとえば、受信(送信)されるRF信号測定の基準の測定ポイントは、受信機1214(送信機1212)の入力(出力)端子と、アンテナ1211の出力(入力)端子とであり得る。複数のアンテナ1211またはアンテナアレイをもつネットワークエンティティ1200では、アンテナコネクタは、複数のアンテナの集約出力(入力)を表す仮想ポイントと見なされ得る。いくつかの実施形態で、ネットワークエンティティ1200は、信号強度およびTOA測定値を含む受信信号(たとえば、測位用のUL PRSまたはSRS)を測定し得、生の測定値は、1つまたは複数のプロセッサ1202によって処理され得る。
【0181】
[0181] 1つまたは複数のプロセッサ1202は、ハードウェアとファームウェアとソフトウェアとの組合せを使用して実装され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1202は、媒体1220および/またはメモリ1204など、非一時的コンピュータ可読媒体上に、1つまたは複数の命令またはプログラムコード1208を実装することによって、本明細書で説明される機能を実施するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ1202は、ネットワークエンティティ1200の動作に関係するデータ信号コンピューティング手順またはプロセスの少なくとも一部分を実施するように構成可能な1つまたは複数の回路を表し得る。
【0182】
[0182] 媒体1220および/またはメモリ1204は、命令またはプログラムコード1208を記憶し得、命令またはプログラムコード1208は、1つまたは複数のプロセッサ1202によって実行されたとき、1つまたは複数のプロセッサ1202に、本明細書で開示される技法を実施するようにプログラムされた専用コンピュータとして動作させる、実行可能コードまたはソフトウェア命令を含んでいる。ネットワークエンティティ1200に示されているように、媒体1220および/またはメモリ1204は、本明細書で説明される方法を実施するために1つまたは複数のプロセッサ1202によって実装され得る、1つまたは複数の構成要素またはモジュールを含み得る。構成要素またはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ1202によって実行可能である媒体1220中のソフトウェアとして示されているが、構成要素またはモジュールは、メモリ1204に記憶され得るか、あるいは1つまたは複数のプロセッサ1202中またはオフザプロセッサのいずれかの専用ハードウェアであり得ることを理解されたい。
【0183】
[0183] いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータテーブルが、媒体1220および/またはメモリ1204中に常駐し、本明細書で説明される通信と機能性の両方を管理するために、1つまたは複数のプロセッサ1202によって利用され得る。ネットワークエンティティ1200に示されている媒体1220および/またはメモリ1204の内容の編成は例にすぎず、したがって、モジュールおよび/またはデータ構造の機能性は、ネットワークエンティティ1200の実装形態に応じて、異なる方法で組み合わせられ、分離され、および/または構造化され得ることを諒解されたい。
【0184】
[0184] 媒体1220および/またはメモリ1204は、たとえば、ネットワークエンティティ1200がサービング基地局である場合、1つまたは複数のプロセッサ1202によって実装されたとき、UE124から、ワイヤレストランシーバ1210を介して、測位のためにUL PRSまたはSRSを受信するように1つまたは複数のプロセッサ1202を構成する、UL PRSモジュール1222を含み得る。
【0185】
[0185] 媒体1220および/またはメモリ1204は、たとえば、ネットワークエンティティ1200がサービング基地局である場合、1つまたは複数のプロセッサ1202によって実装されたとき、ワイヤレストランシーバ1210を介して、UE124にDL PRSを送信するように1つまたは複数のプロセッサ1202を構成する、DL PRSモジュール1224を含み得る。
【0186】
[0186] 媒体1220および/またはメモリ1204は、たとえば、ネットワークエンティティ1200がサービング基地局である場合、1つまたは複数のプロセッサ1202によって実装されたとき、PSI報告がUE104によってその中で送信されるべきである下位レイヤチャネルコンテナをスケジュールし、ワイヤレス送信機を介して、UE104にスケジュールまたは許可を送信するように1つまたは複数のプロセッサ1202を構成する、スケジューリングモジュール1226を含み得る。スケジューリングモジュール1226は、受信されたPSI報告中に含まれる、延期の1つまたは複数のインジケーション、ならびに/あるいは延期されたPSI報告要素のサイズおよび/または測位測定値もしくは情報のタイプなど、延期されたPSI報告要素に対する情報に基づいて、PSI報告のための下位レイヤチャネルコンテナのサイズを決定するように1つまたは複数のプロセッサ1202を構成する。ネットワークエンティティ1200が別のUEまたはロケーションサーバである場合、スケジューリングモジュール1226は、トランシーバ1210または通信インターフェース1216を介して、延期情報をスケジューリングのためにサービング基地局に伝搬するように1つまたは複数のプロセッサ1202を構成し得る。
【0187】
[0187] 媒体1220および/またはメモリ1204は、1つまたは複数のプロセッサ1202によって実装されたとき、たとえば、ネットワークエンティティ1200がサイドリンクUEもしくはサービング基地局である場合は、ワイヤレストランシーバ1210を介して、またはネットワークエンティティ1200がロケーションサーバである場合は、通信インターフェース1216を介して、UE104から下位レイヤチャネルコンテナ中でPSI報告を受信するように1つまたは複数のプロセッサ1202を構成する、PSI報告受信モジュール1228を含み得る。PSI報告は、1つまたは複数のPSI報告要素が延期される場合、延期の1つまたは複数のインジケーションを含む。たとえば、PSI報告は、たとえば、単一のビットを使用して、延期された何らかのPSI報告要素があるかどうか、すなわち、PSI報告が完全であるか不完全であるかを単に示し得る。PSI報告は、延期されたPSI報告要素のサイズおよび/または延期されたPSI報告要素に含まれる測位測定値もしくは情報のタイプなど、延期されたPSI報告要素に対する情報をさらに示し得る。PSI報告は、いくつかの実装形態では、PSI報告要素のグループタイプごとに延期を示し得る。たとえば、下位レイヤチャネルコンテナは、ネットワークエンティティ1200が別のUEである場合、SLチャネルであるか、またはネットワークエンティティ1200がサービング基地局もしくはロケーションサーバである場合、ULチャネルであり得る。たとえば、PSI報告は、PHYレイヤ上で、たとえば、PUSCH、PUCCH、PSSCHを使用して、またはMACレイヤ上で、MAC-CEを使用して受信され得る。PSI報告は、UE104によって実施される測位測定に関係する情報を含み得、ここにおいて、PSI報告中のPSI報告要素は、優先度ベースのルールに基づいてUEによって順序付けられ得、ここにおいて、少なくとも1つの低優先度PSI報告要素は、PSI報告における送信から延期される。
【0188】
[0188] 媒体1220および/またはメモリ1204は、1つまたは複数のプロセッサ1202によって実装されたとき、PSI報告要素を順序付けるためにUEによって使用されるように優先度ルールを構成するように1つまたは複数のプロセッサ1202を構成する、優先度構成モジュール1230を含み得る。優先度ルールの構成は、たとえば、たとえばワイヤレストランシーバ1210または通信インターフェース1216を介して、UEに送信され得る。UE104が優先度ルール構成を生成した場合、1つまたは複数のプロセッサ1202は、たとえば、PSI報告中で、UEから優先度ルール確認を受信するように構成され得る。いくつかの実装形態では、優先度ルールの構成は、静的であり、媒体および/またはメモリ1204に記憶され得る。
【0189】
[0189] 媒体1220および/またはメモリ1204は、1つまたは複数のプロセッサ1202によって実装されたとき、PSI報告要素を決定するために、優先度ベースのルールに基づいてPSI報告を処理するように1つまたは複数のプロセッサ1202を構成する、PSI報告処理モジュール1232を含み得る。
【0190】
[0190] 媒体1220および/またはメモリ1204は、1つまたは複数のプロセッサ1202によって実装されたとき、PSI報告中で受信されたPSI報告要素を使用してUEの位置を決定するように1つまたは複数のプロセッサ1202を構成する、位置決定モジュール1234を含み得る。1つまたは複数のプロセッサ1202は、第1のPSI報告中で受信されたPSI報告要素を使用してUEの位置を決定するように、および後続のPSI報告が受信された後に、延期されたPSI報告要素を用いて位置決定を更新または修正するように構成され得る。別の実装形態では、1つまたは複数のプロセッサ1202は、すべてのPSI報告要素が受信されるまで待つように、および後続のPSI報告中で受信された延期されたPSI報告要素と組み合わされた第1のPSI報告中で受信されたPSI報告要素を使用してUEの位置を決定するように構成され得る。
【0191】
[0191] 本明細書で説明される方法は、適用例に応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ハードウェア実装の場合、1つまたは複数のプロセッサ1202は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明される機能を実施するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せの内部に実装され得る。
【0192】
[0192] ファームウェアおよび/またはソフトウェア実装の場合、方法は、本明細書で説明される機能を実施するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実装され得る。命令を有形に具現するいかなる機械可読媒体も、本明細書で説明される方法を実装する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、1つまたは複数のプロセッサ1202に接続され、1つまたは複数のプロセッサ1202によって実行される非一時的コンピュータ可読媒体1220またはメモリ1204に記憶され得る。メモリは、1つまたは複数のプロセッサ内に、または1つまたは複数のプロセッサの外部に実装され得る。本明細書で使用される「メモリ」という用語は、長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリのいずれかのタイプを指し、メモリの特定のタイプまたはメモリの数、あるいはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
【0193】
[0193] ファームウェアおよび/またはソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、媒体1220および/またはメモリ1204などの非一時的コンピュータ可読媒体上で1つまたは複数の命令またはプログラムコード1208として記憶され得る。例は、データ構造で符号化されたコンピュータ可読媒体と、コンピュータプログラム1208で符号化されたコンピュータ可読媒体とを含む。たとえば、記憶されたプログラムコード1208を含む非一時的コンピュータ可読媒体は、開示される実施形態に合致する様式で、下位レイヤチャネル上でPSI報告において他のPSI報告要素を送信しながら、1つまたは複数のPSI報告要素の送信を延期するためにUEをサポートするためのプログラムコード1208を含み得る。非一時的コンピュータ可読媒体1220は、物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスク(disk)ストレージ、磁気ディスク(disk)ストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコード1208を記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができ、本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびBlu-rayディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0194】
[0194] コンピュータ可読媒体1220上での記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置中に含まれる伝送媒体上の信号として提供され得る。たとえば、通信装置は、命令とデータとを示す信号を有するワイヤレストランシーバ1210を含み得る。命令およびデータは、1つまたは複数のプロセッサに、特許請求の範囲で概説される機能を実装させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を実施するための情報を示す信号をもつ伝送媒体を含む。
【0195】
[0195] メモリ1204は、任意のデータ記憶機構を表し得る。メモリ1204は、たとえば、1次メモリおよび/または2次メモリを含み得る。1次メモリは、たとえば、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含み得る。この例では1つまたは複数のプロセッサ1202とは別個であるものとして示されているが、1次メモリの全部または一部は、1つまたは複数のプロセッサ1202内に設けられるか、または場合によっては1つまたは複数のプロセッサ1202とコロケート/結合され得ることを理解されたい。2次メモリは、たとえば、1次メモリと同じまたは同様のタイプのメモリ、および/あるいは、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなど、1つまたは複数のデータストレージデバイスまたはシステムを含み得る。
【0196】
[0196] いくつかの実装形態では、2次メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体1220を動作可能に受容可能であるか、または場合によってはそれに結合するように構成可能であり得る。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、本明細書で提示される方法および/または装置は、全体的にまたは部分的にコンピュータ可読媒体1220の形態をとり得、コンピュータ可読媒体1220は、その上に記憶されたコンピュータ実装可能コード1208を含み得、コンピュータ実装可能コード1208は、1つまたは複数のプロセッサ1202によって実行された場合、本明細書で説明される例示的な動作の全部または部分を実施することが動作可能に可能にされ得る。コンピュータ可読媒体1220はメモリ1204の一部であり得る。
【0197】
[0197] UEの測位をサポートするように構成されたネットワークエンティティ1200などのネットワークエンティティは、たとえば、トランシーバ1210または通信インターフェース1216などの外部インターフェース、ならびに専用ハードウェアをもつか、またはメモリ1204もしくはPSI報告受信モジュール1228などの媒体1220中に実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ1202であり得る、UEから下位レイヤチャネルコンテナ中で第1の測位状態情報(PSI)報告を受信するための手段を含み得、第1のPSI報告は、UEによって生成されたPSI報告要素を含んでおり、ここにおいて、各PSI報告要素は、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備え、ここにおいて、UEは、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することを延期し、少なくとも1つのPSI報告要素は第1のPSI報告に含まれず、第1のPSI報告は、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える。第1のPSI報告に含まれるPSI報告要素を決定し、少なくとも1つのPSI報告要素が延期されると決定するために、第1のPSI報告を処理するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはメモリ1204もしくはPSI報告処理モジュール1232などの媒体1220中に実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ1202であり得る。
【0198】
[0198] 一実装形態では、ネットワークエンティティは、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはメモリ1204もしくはスケジューリングモジュール1226などの媒体1220中に実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ1202であり得る、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションに応答して、少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナのサイズを決定するための手段をさらに含み得る。UEに第2の下位レイヤチャネルコンテナのための許可を送信するための手段は、たとえば、トランシーバ1210または通信インターフェース1216などの外部インターフェース、ならびに専用ハードウェアをもつか、またはメモリ1204もしくはスケジューリングモジュール1226などの媒体1220中に実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ1202であり得る。UEから少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる第2のPSI報告を受信するための手段のための手段は、たとえば、トランシーバ1210または通信インターフェース1216などの外部インターフェース、ならびに専用ハードウェアをもつか、またはメモリ1204もしくはPSI報告受信モジュール1228などの媒体1220中に実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ1202であり得る。第2のPSI報告に含まれる少なくとも1つのPSI報告要素を決定するために第2のPSI報告を処理するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはメモリ1204もしくはPSI報告処理モジュール1232などの媒体1220中に実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ1202であり得る。
【0199】
[0199] 一実装形態では、ネットワークエンティティは、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはメモリ1204もしくは位置決定モジュール1234などの媒体1220中に実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ1202であり得る、第1のPSI報告中のPSI報告要素に基づいてUEの位置推定値を決定するための手段と、第2のPSI報告中の少なくとも1つのPSI報告要素に基づいてUEの位置推定値を修正するための手段とをさらに含み得る。
【0200】
[0200] 一実装形態では、ネットワークエンティティは、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはメモリ1204もしくは位置決定モジュール1234などの媒体1220中に実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ1202であり得る、第2のPSI報告中の少なくとも1つのPSI報告要素と組み合わされた第1のPSI報告中のPSI報告要素に基づいてUEの位置推定値を決定するために第2のPSI報告を受信した後まで待つための手段をさらに含み得る。
【0201】
[0201] 本明細書全体にわたって、「一例」、「ある例」、「いくつかの例」、または「例示的な実装形態」への言及は、特徴および/または例に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、請求される主題の少なくとも1つの特徴および/または例に含まれ得ることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な箇所における「一例では」、「ある例では、」「いくつかの例では」、もしくは「ある実装形態では」という語句または他の同様の語句の出現は、必ずしもすべてが同じ特徴、例、および/または制限を指すとは限らない。さらに、それらの特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例および/または特徴において組み合わされ得る。
【0202】
[0202] 本明細書に含まれる詳細な説明のいくつかの部分は、特定の装置あるいは専用コンピューティングデバイスまたはプラットフォームのメモリ内に記憶された2値デジタル信号に対する演算のアルゴリズムまたは記号表現に関して提示されている。この特定の明細書の文脈では、特定の装置などの用語は、プログラムソフトウェアからの命令に従って特定の動作を実施するようにプログラムされた後の汎用コンピュータを含む。アルゴリズムの説明または記号表現は、信号処理または関連技術の当業者が、自身の仕事の本質を他の当業者に伝達するために使用する技法の例である。アルゴリズムは、本明細書では、および一般には、所望の結果をもたらす自己無撞着な一連の演算または同様の信号処理であると考えられる。この文脈では、演算または処理は物理量の物理的操作を伴う。一般に、必ずしも必要ではないが、そのような量は、記憶、転送、結合、比較、または他の方法で操作されることが可能な電気信号または磁気信号の形態をとり得る。主に一般的な用法という理由で、そのような信号をビット、データ、値、要素、記号、文字、項、数、数字などと呼ぶことが時々便利であることがわかっている。しかしながら、これらまたは同様の用語はすべて、適切な物理量に関連付けられるべきものであり、便利なラベルにすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、本明細書の説明から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理する」、「算出する」、「計算する」、「決定する」などの用語を利用する説明は、専用コンピュータ、専用計算装置または同様の専用電子コンピューティングデバイスなど、特定の装置の動作またはプロセスを指すことを諒解されたい。したがって、本明細書の文脈では、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、または他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内の、電子的または磁気的な物理量として一般に表される信号を操作または変換することが可能である。
【0203】
[0203] 上記の詳細な説明では、請求される主題の完全な理解を提供するために多数の具体的な詳細が記載された。しかしながら、請求される主題は、これらの具体的な詳細を伴わずに実施され得ることが当業者により理解されよう。他の事例では、請求される主題を不明瞭にしないように、当業者に知られているであろう方法および装置は、詳細に説明されていない。
【0204】
[0204] 本明細書で使用される「および」、「または」、および「および/または」という用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも部分的に依存することも予想される様々な意味を含み得る。一般に、「または」がA、BまたはCなどのリストを関連付けるために使用される場合、ここで包含的な意味で使用されるA、B、およびCを意味し、ならびにここで排他的な意味で使用されるA、BまたはCを意味することが意図される。さらに、本明細書で使用される「1つまたは複数」という用語は、単数形の任意の特徴、構造、または特性について説明するために使用され得るか、あるいは複数の特徴、構造または特性、あるいは特徴、構造または特性の何らかの他の組合せについて説明するために使用され得る。ただし、これは例示的な例にすぎないこと、および請求される主題はこの例に限定されないことに留意されたい。
【0205】
[0205] 現在例示的な特徴と考えられることが例示され説明されたが、請求される主題から逸脱することなく、様々な他の変更が行われることがあり、均等物が代用されることがあることが、当業者には理解されよう。さらに、本明細書で説明される中心の概念から逸脱することなく、請求される主題の教示に特定の状況を適合させるために多くの変更が行われ得る。
【0206】
[0206] 実装例を以下の番号付けされた条項に記載する。
【0207】
[0207] 1. ユーザ機器(UE)の測位をするサポートするためにUEによって実施される方法であって、
[0208] 複数の測位状態情報(PSI)報告要素を決定することと、ここにおいて、各PSI報告要素が、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備える、
[0209] PSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することが延期され、少なくとも1つのPSI報告要素が第1のPSI報告に含まれず、およびここにおいて、第1のPSI報告が、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
[0210] 下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに第1のPSI報告を送信することと
を備える、方法。
【0208】
[0211] 2. 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションが、完全性ビットを備える、条項1の方法。
【0209】
[0212] 3. 第1のPSI報告が、延期された少なくとも1つのPSI報告要素の識別をさらに備える、条項1または2のいずれかの方法。
【0210】
[0213] 4. 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションが、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビットを備える、条項1~3のいずれかの方法。
【0211】
[0214] 5.
[0215] 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションに応答して、サービング基地局から、第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナが少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための許可を受信することと、
[0216] 少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる第2のPSI報告を生成することと、
[0217] 第2の下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに第2のPSI報告を送信することと
をさらに備える、条項1~4のいずれかの方法。
【0212】
[0218] 6.
[0219] 優先度ベースのルールに従ってPSI報告要素を順序付けることと、
[0220] 順序付けられたPSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、第1のPSI報告に含まれない少なくとも1つのPSI報告要素が、低優先度PSI報告要素である、
をさらに備える、条項1~5のいずれかの方法。
【0213】
[0221] 7. 下位レイヤチャネルコンテナが、物理レイヤチャネルコンテナまたは媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える、条項1~6のいずれかの方法。
【0214】
[0222] 8. 物理レイヤチャネルが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、または物理サイドリンク発見チャネル(PSSCH)を備える、条項7の方法。
【0215】
[0223] 9. 第1のPSI報告が、複数の部分に分割され、部分のサブセットが、一定のサイズを有し、残りの部分が、可変サイズを有し、少なくとも1つのPSI報告要素が、第1のPSI報告の残りの部分に含まれない、条項1~8のいずれかの方法。
【0216】
[0224] 10. ネットワークエンティティが、無線アクセスネットワーク(RAN)中のサービング基地局、RAN中のロケーションサーバ、またはUEとサイドリンク通信している第2のUEのうちの1つを備える、条項1~9のいずれかの方法。
【0217】
[0225] 11. 測位をサポートするように構成されたユーザ機器(UE)であって、
[0226] ワイヤレス通信システム中のネットワークエンティティとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、
[0227] 少なくとも1つのメモリと、
[0228] ワイヤレストランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、
[0229] 複数の測位状態情報(PSI)報告要素を決定することと、ここにおいて、各PSI報告要素が、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備える、
[0230] PSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することが延期され、少なくとも1つのPSI報告要素が第1のPSI報告に含まれず、およびここにおいて、第1のPSI報告が、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
[0231] ワイヤレストランシーバを介して、下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに第1のPSI報告を送信することと
を行うように構成された、UE。
【0218】
[0232] 12. 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションが、完全性ビットを備える、条項11のUE。
【0219】
[0233] 13. 第1のPSI報告が、延期された少なくとも1つのPSI報告要素の識別をさらに備える、条項11または12のいずれかのUE。
【0220】
[0234] 14. 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションが、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビットを備える、条項11~13のいずれかのUE。
【0221】
[0235] 15. 少なくとも1つのプロセッサは、
[0236] 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションに応答して、サービング基地局から、ワイヤレストランシーバを介して、第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナが少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための許可を受信することと、
[0237] 少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる第2のPSI報告を生成することと、
[0238] ワイヤレストランシーバを介して、第2の下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに第2のPSI報告を送信することと
を行うようにさらに構成された、条項11~14のいずれかのUE。
【0222】
[0239] 16. 少なくとも1つのプロセッサは、
[0240] 優先度ベースのルールに従ってPSI報告要素を順序付けることと、
[0241] 順序付けられたPSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、第1のPSI報告に含まれない少なくとも1つのPSI報告要素が、低優先度PSI報告要素である、
を行うようにさらに構成された、条項11~15のいずれかのUE。
【0223】
[0242] 17. 下位レイヤチャネルコンテナが、物理レイヤチャネルコンテナまたは媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える、条項11~16のいずれかのUE。
【0224】
[0243] 18. 物理レイヤチャネルが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、または物理サイドリンク発見チャネル(PSSCH)を備える、条項17のUE。
【0225】
[0244] 19. 第1のPSI報告が、複数の部分に分割され、部分のサブセットが、一定のサイズを有し、残りの部分が、可変サイズを有し、少なくとも1つのPSI報告要素が、第1のPSI報告の残りの部分に含まれない、条項11~18のいずれかのUE。
【0226】
[0245] 20. ネットワークエンティティが、無線アクセスネットワーク(RAN)中のサービング基地局、RAN中のロケーションサーバ、またはUEとサイドリンク通信している第2のUEのうちの1つを備える、条項11~19のいずれかのUE。
【0227】
[0246] 21. 測位をサポートするように構成されたユーザ機器(UE)であって、
[0247] 複数の測位状態情報(PSI)報告要素を決定するための手段と、ここにおいて、各PSI報告要素が、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備える、
[0248] PSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成するための手段と、ここにおいて、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することが延期され、少なくとも1つのPSI報告要素が第1のPSI報告に含まれず、およびここにおいて、第1のPSI報告が、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
[0249] 下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに第1のPSI報告を送信するための手段と
を備える、UE。
【0228】
[0250] 22. 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションが、完全性ビットを備える、条項21のUE。
【0229】
[0251] 23. 第1のPSI報告が、延期された少なくとも1つのPSI報告要素の識別をさらに備える、条項21または22のいずれかのUE。
【0230】
[0252] 24. 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションが、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビットを備える、条項21~23のいずれかのUE。
【0231】
[0253] 25.
[0254] 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションに応答して、サービング基地局から、第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナが少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための許可を受信するための手段と、
[0255] 少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる第2のPSI報告を生成するための手段と、
[0256] 第2の下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに第2のPSI報告を送信するための手段と
をさらに備える、条項21~24のいずれかのUE。
【0232】
[0257] 26.
[0258] 優先度ベースのルールに従ってPSI報告要素を順序付けるための手段と、
[0259] 順序付けられたPSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成するための手段と、ここにおいて、第1のPSI報告に含まれない少なくとも1つのPSI報告要素が、低優先度PSI報告要素である、
をさらに備える、条項21~25のいずれかのUE。
【0233】
[0260] 27. 下位レイヤチャネルコンテナが、物理レイヤチャネルコンテナまたは媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える、条項21~26のいずれかのUE。
【0234】
[0261] 28. 物理レイヤチャネルが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、または物理サイドリンク発見チャネル(PSSCH)を備える、条項27のUE。
【0235】
[0262] 29. 第1のPSI報告が、複数の部分に分割され、部分のサブセットが、一定のサイズを有し、残りの部分が、可変サイズを有し、少なくとも1つのPSI報告要素が、第1のPSI報告の残りの部分に含まれない、条項21~28のいずれかのUE。
【0236】
[0263] 30. ネットワークエンティティが、無線アクセスネットワーク(RAN)中のサービング基地局、RAN中のロケーションサーバ、またはUEとサイドリンク通信している第2のUEのうちの1つを備える、条項21~29のいずれかのUE。
【0237】
[0264] 31. 記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、プログラムコードが、測位をサポートするようにユーザ機器(UE)中の少なくとも1つのプロセッサを構成するために動作可能であり、プログラムコードは、
[0265] 複数の測位状態情報(PSI)報告要素を決定することと、ここにおいて、各PSI報告要素が、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備える、
[0266] PSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することが延期され、少なくとも1つのPSI報告要素が第1のPSI報告に含まれず、およびここにおいて、第1のPSI報告が、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
[0267] 下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに第1のPSI報告を送信することと
を行うための命令を備える、プログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0238】
[0268] 32. 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションが、完全性ビットを備える、条項31のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0239】
[0269] 33. 第1のPSI報告が、延期された少なくとも1つのPSI報告要素の識別をさらに備える、条項31または33のいずれかのプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0240】
[0270] 34. 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションが、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビットを備える、条項31~33のいずれかのプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0241】
[0271] 35.
[0272] 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションに応答して、サービング基地局から、第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナが少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための許可を受信することと、
[0273] 少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる第2のPSI報告を生成することと、
[0274] 第2の下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに第2のPSI報告を送信することと
を行うための命令をさらに備える、条項31~34のいずれかのプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0242】
[0275] 36.
[0276] 優先度ベースのルールに従ってPSI報告要素を順序付けることと、
[0277] 順序付けられたPSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、第1のPSI報告に含まれない少なくとも1つのPSI報告要素が、低優先度PSI報告要素である、
を行うための命令をさらに備える、条項31~35のいずれかのプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0243】
[0278] 37. 下位レイヤチャネルコンテナが、物理レイヤチャネルコンテナまたは媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える、条項31~36のいずれかのプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0244】
[0279] 38. 物理レイヤチャネルが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、または物理サイドリンク発見チャネル(PSSCH)を備える、条項37のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0245】
[0280] 39. 第1のPSI報告が、複数の部分に分割され、部分のサブセットが、一定のサイズを有し、残りの部分が、可変サイズを有し、少なくとも1つのPSI報告要素が、第1のPSI報告の残りの部分に含まれない、条項31~37のいずれかのプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0246】
[0281] 40. ネットワークエンティティが、無線アクセスネットワーク(RAN)中のサービング基地局、RAN中のロケーションサーバ、またはUEとサイドリンク通信している第2のUEのうちの1つを備える、条項31~39のいずれかのプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0247】
[0282] 41. ユーザ機器(UE)の測位をサポートするためにワイヤレスネットワーク中のネットワークエンティティによって実施される方法であって、
[0283] UEから下位レイヤチャネルコンテナ中で第1の測位状態情報(PSI)報告を受信することと、第1のPSI報告が、UEによって生成されたPSI報告要素を含んでおり、ここにおいて、各PSI報告要素が、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備え、ここにおいて、UEが、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することを延期し、少なくとも1つのPSI報告要素が第1のPSI報告に含まれず、第1のPSI報告が、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
[0284] 第1のPSI報告に含まれるPSI報告要素を決定し、少なくとも1つのPSI報告要素が延期されると決定するために、第1のPSI報告を処理することと
を備える、方法。
【0248】
[0285] 42. 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションが、完全性ビットを備える、条項41の方法。
【0249】
[0286] 43. 第1のPSI報告が、延期された少なくとも1つのPSI報告要素の識別をさらに備える、条項41または42のいずれかの方法。
【0250】
[0287] 44. 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションが、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビットを備える、条項41~43のいずれかの方法。
【0251】
[0288] 45.
[0289] 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションに応答して、少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナのサイズを決定することと、
[0290] UEに第2の下位レイヤチャネルコンテナのための許可を送信することと、
[0291] UEから少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる第2のPSI報告を受信することと、
[0292] 第2のPSI報告に含まれる少なくとも1つのPSI報告要素を決定するために第2のPSI報告を処理することと
をさらに備える、条項41~44のいずれかの方法。
【0252】
[0293] 46. 第1のPSI報告中のPSI報告要素に基づいてUEの位置推定値を決定することと、第2のPSI報告中の少なくとも1つのPSI報告要素に基づいてUEの位置推定値を修正することとをさらに備える、条項45の方法。
【0253】
[0294] 47. 第2のPSI報告中の少なくとも1つのPSI報告要素と組み合わされた第1のPSI報告中のPSI報告要素に基づいてUEの位置推定値を決定するために第2のPSI報告を受信した後まで待つことをさらに備える、条項45の方法。
【0254】
[0295] 48. 第1のPSI報告中のPSI報告要素が、優先度ベースのルールに基づいてUEによって順序付けられ、ここにおいて、第1のPSI報告に含まれない少なくとも1つのPSI報告要素が、低優先度PSI報告要素である、条項41~47のいずれかの方法。
【0255】
[0296] 49. 下位レイヤチャネルコンテナが、物理レイヤチャネルコンテナまたは媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える、条項41~48のいずれかの方法。
【0256】
[0297] 50. 物理レイヤチャネルが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、または物理サイドリンク発見チャネル(PSSCH)を備える、条項49の方法。
【0257】
[0298] 51. 第1のPSI報告が、複数の部分に分割され、部分のサブセットが、一定のサイズを有し、残りの部分が、可変サイズを有し、少なくとも1つのPSI報告要素が、第1のPSI報告の残りの部分に含まれない、条項41~50のいずれかの方法。
【0258】
[0299] 52. ネットワークエンティティが、無線アクセスネットワーク(RAN)中のサービング基地局、RAN中のロケーションサーバ、またはUEとサイドリンク通信している第2のUEのうちの1つを備える、条項41~51のいずれかの方法。
【0259】
[0300] 53. ユーザ機器(UE)の測位をサポートするように構成されたワイヤレスネットワーク中のネットワークエンティティであって、
[0301] ワイヤレス通信システム中のUEを含むエンティティと通信するように構成された外部インターフェースと、
[0302] 少なくとも1つのメモリと、
[0303] 外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、
[0304] 外部インターフェースを介して、UEから下位レイヤチャネルコンテナ中で第1の測位状態情報(PSI)報告を受信することと、第1のPSI報告が、UEによって生成されたPSI報告要素を含んでおり、ここにおいて、各PSI報告要素が、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備え、ここにおいて、UEが、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することを延期し、少なくとも1つのPSI報告要素が第1のPSI報告に含まれず、第1のPSI報告が、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
[0305] 第1のPSI報告に含まれるPSI報告要素を決定し、少なくとも1つのPSI報告要素が延期されると決定するために、第1のPSI報告を処理することと
を行うように構成された、ネットワークエンティティ。
【0260】
[0306] 54. 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションが、完全性ビットを備える、条項53のネットワークエンティティ。
【0261】
[0307] 55. 第1のPSI報告が、延期された少なくとも1つのPSI報告要素の識別をさらに備える、条項53または54のいずれかのネットワークエンティティ。
【0262】
[0308] 56. 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションが、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビットを備える、条項53~55のいずれかのネットワークエンティティ。
【0263】
[0309] 57. 少なくとも1つのプロセッサが、
[0310] 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションに応答して、少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナのサイズを決定することと、
[0311] 外部インターフェースを介して、UEに第2の下位レイヤチャネルコンテナのための許可を送信することと、
[0312] 外部インターフェースを介して、UEから少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる第2のPSI報告を受信することと、
[0313] 第2のPSI報告に含まれる少なくとも1つのPSI報告要素を決定するために第2のPSI報告を処理することと
を行うようにさらに構成された、条項53~56のいずれかのネットワークエンティティ。
【0264】
[0314] 58. 少なくとも1つのプロセッサが、第1のPSI報告中のPSI報告要素に基づいてUEの位置推定値を決定するように、および第2のPSI報告中の少なくとも1つのPSI報告要素に基づいてUEの位置推定値を修正するようにさらに構成された、条項57のネットワークエンティティ。
【0265】
[0315] 59. 少なくとも1つのプロセッサが、第2のPSI報告中の少なくとも1つのPSI報告要素と組み合わされた第1のPSI報告中のPSI報告要素に基づいてUEの位置推定値を決定するために第2のPSI報告を受信した後まで待つようにさらに構成された、条項57のネットワークエンティティ。
【0266】
[0316] 60. 第1のPSI報告中のPSI報告要素が、優先度ベースのルールに基づいてUEによって順序付けられ、ここにおいて、第1のPSI報告に含まれない少なくとも1つのPSI報告要素が、低優先度PSI報告要素である、条項53~59のいずれかのネットワークエンティティ。
【0267】
[0317] 61. 下位レイヤチャネルコンテナが、物理レイヤチャネルコンテナまたは媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える、条項53~60のいずれかのネットワークエンティティ。
【0268】
[0318] 62. 物理レイヤチャネルが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、または物理サイドリンク発見チャネル(PSSCH)を備える、条項61のネットワークエンティティ。
【0269】
[0319] 63. 第1のPSI報告が、複数の部分に分割され、部分のサブセットが、一定のサイズを有し、残りの部分が、可変サイズを有し、少なくとも1つのPSI報告要素が、第1のPSI報告の残りの部分に含まれない、条項53~62のいずれかのネットワークエンティティ。
【0270】
[0320] 64. ネットワークエンティティが、無線アクセスネットワーク(RAN)中のサービング基地局、RAN中のロケーションサーバ、またはUEとサイドリンク通信している第2のUEのうちの1つを備える、条項53~63のいずれかのネットワークエンティティ。
【0271】
[0321] 65. ユーザ機器(UE)の測位をサポートするように構成されたワイヤレスネットワーク中のネットワークエンティティであって、
[0322] UEから下位レイヤチャネルコンテナ中で第1の測位状態情報(PSI)報告を受信するための手段と、第1のPSI報告が、UEによって生成されたPSI報告要素を含んでおり、ここにおいて、各PSI報告要素が、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備え、ここにおいて、UEが、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することを延期し、少なくとも1つのPSI報告要素が第1のPSI報告に含まれず、第1のPSI報告が、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
[0323] 第1のPSI報告に含まれるPSI報告要素を決定し、少なくとも1つのPSI報告要素が延期されると決定するために、第1のPSI報告を処理するための手段と
を備える、ネットワークエンティティ。
【0272】
[0324] 66. 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションが、完全性ビットを備える、条項65のネットワークエンティティ。
【0273】
[0325] 67. 第1のPSI報告が、延期された少なくとも1つのPSI報告要素の識別をさらに備える、条項65または66のいずれかのネットワークエンティティ。
【0274】
[0326] 68. 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションが、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビットを備える、条項65~67のいずれかのネットワークエンティティ。
【0275】
[0327] 69.
[0328] 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションに応答して、少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナのサイズを決定するための手段と、
[0329] UEに第2の下位レイヤチャネルコンテナのための許可を送信するための手段と、
[0330] UEから少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる第2のPSI報告を受信するための手段と、
[0331] 第2のPSI報告に含まれる少なくとも1つのPSI報告要素を決定するために第2のPSI報告を処理するための手段と
をさらに備える、条項65~68のいずれかのネットワークエンティティ。
【0276】
[0332] 70. 第1のPSI報告中のPSI報告要素に基づいてUEの位置推定値を決定するための手段と、第2のPSI報告中の少なくとも1つのPSI報告要素に基づいてUEの位置推定値を修正するための手段とをさらに備える、条項69のネットワークエンティティ。
【0277】
[0333] 71. 第2のPSI報告中の少なくとも1つのPSI報告要素と組み合わされた第1のPSI報告中のPSI報告要素に基づいてUEの位置推定値を決定するために第2のPSI報告を受信した後まで待つための手段をさらに備える、条項69のネットワークエンティティ。
【0278】
[0334] 72. 第1のPSI報告中のPSI報告要素が、優先度ベースのルールに基づいてUEによって順序付けられ、ここにおいて、第1のPSI報告に含まれない少なくとも1つのPSI報告要素が、低優先度PSI報告要素である、条項65~71のいずれかのネットワークエンティティ。
【0279】
[0335] 73. 下位レイヤチャネルコンテナが、物理レイヤチャネルコンテナまたは媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える、条項65~72のいずれかのネットワークエンティティ。
【0280】
[0336] 74. 物理レイヤチャネルが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、または物理サイドリンク発見チャネル(PSSCH)を備える、条項73のネットワークエンティティ。
【0281】
[0337] 75. 第1のPSI報告が、複数の部分に分割され、部分のサブセットが、一定のサイズを有し、残りの部分が、可変サイズを有し、少なくとも1つのPSI報告要素が、第1のPSI報告の残りの部分に含まれない、条項65~74のいずれかのネットワークエンティティ。
【0282】
[0338] 76. ネットワークエンティティが、無線アクセスネットワーク(RAN)中のサービング基地局、RAN中のロケーションサーバ、またはUEとサイドリンク通信している第2のUEのうちの1つを備える、条項65~75のいずれかのネットワークエンティティ。
【0283】
[0339] 77. 記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、プログラムコードが、ユーザ機器(UE)の測位をサポートするようにワイヤレスネットワーク中のネットワークエンティティ中の少なくとも1つのプロセッサを構成するために動作可能であり、プログラムコードは、
[0340] UEから下位レイヤチャネルコンテナ中で第1の測位状態情報(PSI)報告を受信することと、第1のPSI報告が、UEによって生成されたPSI報告要素を含んでおり、ここにおいて、各PSI報告要素が、UEによって実施される測位測定に関係する情報を備え、ここにおいて、UEが、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することを延期し、少なくとも1つのPSI報告要素が第1のPSI報告に含まれず、第1のPSI報告が、少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
[0341] 第1のPSI報告に含まれるPSI報告要素を決定し、少なくとも1つのPSI報告要素が延期されると決定するために、第1のPSI報告を処理することと
を行うための命令を備える、プログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0284】
[0342] 78. 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションが、完全性ビットを備える、条項77のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0285】
[0343] 79. 第1のPSI報告が、延期された少なくとも1つのPSI報告要素の識別をさらに備える、条項77または78のいずれかのプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0286】
[0344] 80. 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションが、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビットを備える、条項77~79のいずれかのプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0287】
[0345] 81.
[0346] 少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションに応答して、少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナのサイズを決定することと、
[0347] UEに第2の下位レイヤチャネルコンテナのための許可を送信することと、
[0348] UEから少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる第2のPSI報告を受信することと、
[0349] 第2のPSI報告に含まれる少なくとも1つのPSI報告要素を決定するために第2のPSI報告を処理することと
を行うための命令をさらに備える、条項77~80のいずれかのプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0288】
[0350] 82. 第1のPSI報告中のPSI報告要素に基づいてUEの位置推定値を決定するための命令と、第2のPSI報告中の少なくとも1つのPSI報告要素に基づいてUEの位置推定値を修正するための命令とをさらに備える、条項81のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0289】
[0351] 83. 第2のPSI報告中の少なくとも1つのPSI報告要素と組み合わされた第1のPSI報告中のPSI報告要素に基づいてUEの位置推定値を決定するために第2のPSI報告を受信した後まで待つための命令をさらに備える、条項81のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0290】
[0352] 84. 第1のPSI報告中のPSI報告要素が、優先度ベースのルールに基づいてUEによって順序付けられ、ここにおいて、第1のPSI報告に含まれない少なくとも1つのPSI報告要素が、低優先度PSI報告要素である、条項77~83のいずれかのプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0291】
[0353] 85. 下位レイヤチャネルコンテナが、物理レイヤチャネルコンテナまたは媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える、条項77~84のいずれかのプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0292】
[0354] 86. 物理レイヤチャネルが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、または物理サイドリンク発見チャネル(PSSCH)を備える、条項85のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0293】
[0355] 87. 第1のPSI報告が、複数の部分に分割され、部分のサブセットが、一定のサイズを有し、残りの部分が、可変サイズを有し、少なくとも1つのPSI報告要素が、第1のPSI報告の残りの部分に含まれない、条項77~86のいずれかのプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0294】
[0356] 88. ネットワークエンティティが、無線アクセスネットワーク(RAN)中のサービング基地局、RAN中のロケーションサーバ、またはUEとサイドリンク通信している第2のUEのうちの1つを備える、条項77~87のいずれかのプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0295】
[0357] したがって、請求される主題は、開示された特定の例に限定されず、そのような請求される主題はまた、添付の特許請求の範囲内に入るすべての態様とそれらの均等物とを含み得ることが意図される。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] ユーザ機器(UE)の測位をするサポートするために前記UEによって実施される方法であって、
複数の測位状態情報(PSI)報告要素を決定することと、ここにおいて、各PSI報告要素が、前記UEによって実施される測位測定に関係する情報を備える、
前記PSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することが延期され、前記少なくとも1つのPSI報告要素が前記第1のPSI報告に含まれず、およびここにおいて、前記第1のPSI報告が、前記少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに前記第1のPSI報告を送信することと
を備える、方法。
[C2] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションが、完全性ビットを備える、C1に記載の方法。
[C3] 前記第1のPSI報告が、延期された前記少なくとも1つのPSI報告要素の識別をさらに備える、C1に記載の方法。
[C4] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションが、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビットを備える、C1に記載の方法。
[C5] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションに応答して、サービング基地局から、第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナが前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための許可を受信することと、
前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる前記第2のPSI報告を生成することと、
前記第2の下位レイヤチャネルコンテナ中で前記ネットワークエンティティに前記第2のPSI報告を送信することと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C6] 優先度ベースのルールに従って前記PSI報告要素を順序付けることと、
前記順序付けられたPSI報告要素に基づいて前記第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、前記第1のPSI報告に含まれない前記少なくとも1つのPSI報告要素が、低優先度PSI報告要素である、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C7] 前記下位レイヤチャネルコンテナが、物理レイヤチャネルコンテナまたは媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える、C1に記載の方法。
[C8] 前記物理レイヤチャネルが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、または物理サイドリンク発見チャネル(PSSCH)を備える、C7に記載の方法。
[C9] 前記第1のPSI報告が、複数の部分に分割され、部分のサブセットが、一定のサイズを有し、残りの部分が、可変サイズを有し、前記少なくとも1つのPSI報告要素が、前記第1のPSI報告の前記残りの部分に含まれない、C1に記載の方法。
[C10] 前記ネットワークエンティティが、無線アクセスネットワーク(RAN)中のサービング基地局、前記RAN中のロケーションサーバ、または前記UEとサイドリンク通信している第2のUEのうちの1つを備える、C1に記載の方法。
[C11] 測位をサポートするように構成されたユーザ機器(UE)であって、
ワイヤレス通信システム中のネットワークエンティティとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、
少なくとも1つのメモリと、
前記ワイヤレストランシーバおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサは、
複数の測位状態情報(PSI)報告要素を決定することと、ここにおいて、各PSI報告要素が、前記UEによって実施される測位測定に関係する情報を備える、
前記PSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することが延期され、前記少なくとも1つのPSI報告要素が前記第1のPSI報告に含まれず、およびここにおいて、前記第1のPSI報告が、前記少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
前記ワイヤレストランシーバを介して、下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに前記第1のPSI報告を送信することと
を行うように構成された、UE。
[C12] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションが、完全性ビットを備える、C11に記載のUE。
[C13] 前記第1のPSI報告が、延期された前記少なくとも1つのPSI報告要素の識別をさらに備える、C11に記載のUE。
[C14] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションが、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビットを備える、C11に記載のUE。
[C15] 前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションに応答して、サービング基地局から、前記ワイヤレストランシーバを介して、第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナが前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための許可を受信することと、
前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる前記第2のPSI報告を生成することと、
前記ワイヤレストランシーバを介して、前記第2の下位レイヤチャネルコンテナ中で前記ネットワークエンティティに前記第2のPSI報告を送信することと
を行うようにさらに構成された、C11に記載のUE。
[C16] 前記少なくとも1つのプロセッサは、
優先度ベースのルールに従って前記PSI報告要素を順序付けることと、
前記順序付けられたPSI報告要素に基づいて前記第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、前記第1のPSI報告に含まれない前記少なくとも1つのPSI報告要素が、低優先度PSI報告要素である、
を行うようにさらに構成された、C11に記載のUE。
[C17] 前記下位レイヤチャネルコンテナが、物理レイヤチャネルコンテナまたは媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える、C11に記載のUE。
[C18] 前記物理レイヤチャネルが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、または物理サイドリンク発見チャネル(PSSCH)を備える、C17に記載のUE。
[C19] 前記第1のPSI報告が、複数の部分に分割され、部分のサブセットが、一定のサイズを有し、残りの部分が、可変サイズを有し、前記少なくとも1つのPSI報告要素が、前記第1のPSI報告の前記残りの部分に含まれない、C11に記載のUE。
[C20] 前記ネットワークエンティティが、無線アクセスネットワーク(RAN)中のサービング基地局、前記RAN中のロケーションサーバ、または前記UEとサイドリンク通信している第2のUEのうちの1つを備える、C11に記載のUE。
[C21] 測位をサポートするように構成されたユーザ機器(UE)であって、
複数の測位状態情報(PSI)報告要素を決定するための手段と、ここにおいて、各PSI報告要素が、前記UEによって実施される測位測定に関係する情報を備える、
前記PSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成するための手段と、ここにおいて、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することが延期され、前記少なくとも1つのPSI報告要素が前記第1のPSI報告に含まれず、およびここにおいて、前記第1のPSI報告が、前記少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、 下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに前記第1のPSI報告を送信するための手段と
を備える、UE。
[C22] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションが、完全性ビットを備える、C21に記載のUE。
[C23] 前記第1のPSI報告が、延期された前記少なくとも1つのPSI報告要素の識別をさらに備える、C21に記載のUE。
[C24] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションが、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビットを備える、C21に記載のUE。
[C25] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションに応答して、サービング基地局から、第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナが前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための許可を受信するための手段と、 前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる前記第2のPSI報告を生成するための手段と、
前記第2の下位レイヤチャネルコンテナ中で前記ネットワークエンティティに前記第2のPSI報告を送信するための手段と
をさらに備える、C21に記載のUE。
[C26] 優先度ベースのルールに従って前記PSI報告要素を順序付けるための手段と、
前記順序付けられたPSI報告要素に基づいて前記第1のPSI報告を生成するための手段と、ここにおいて、前記第1のPSI報告に含まれない前記少なくとも1つのPSI報告要素が、低優先度PSI報告要素である、
をさらに備える、C21に記載のUE。
[C27] 前記下位レイヤチャネルコンテナが、物理レイヤチャネルコンテナまたは媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える、C21に記載のUE。
[C28] 前記物理レイヤチャネルが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、または物理サイドリンク発見チャネル(PSSCH)を備える、C27に記載のUE。
[C29] 前記第1のPSI報告が、複数の部分に分割され、部分のサブセットが、一定のサイズを有し、残りの部分が、可変サイズを有し、前記少なくとも1つのPSI報告要素が、前記第1のPSI報告の前記残りの部分に含まれない、C21に記載のUE。
[C30] 前記ネットワークエンティティが、無線アクセスネットワーク(RAN)中のサービング基地局、前記RAN中のロケーションサーバ、または前記UEとサイドリンク通信している第2のUEのうちの1つを備える、C21に記載のUE。
[C31] 記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、前記プログラムコードが、測位をサポートするようにユーザ機器(UE)中の少なくとも1つのプロセッサを構成するために動作可能であり、前記プログラムコードは、
複数の測位状態情報(PSI)報告要素を決定することと、ここにおいて、各PSI報告要素が、前記UEによって実施される測位測定に関係する情報を備える、
前記PSI報告要素に基づいて第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することが延期され、前記少なくとも1つのPSI報告要素が前記第1のPSI報告に含まれず、およびここにおいて、前記第1のPSI報告が、前記少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
下位レイヤチャネルコンテナ中でネットワークエンティティに前記第1のPSI報告を送信することと
を行うための命令を備える、プログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C32] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションが、完全性ビットを備える、C31に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C33] 前記第1のPSI報告が、延期された前記少なくとも1つのPSI報告要素の識別をさらに備える、C31に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C34] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションが、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビットを備える、C31に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C35] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションに応答して、サービング基地局から、第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナが前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための許可を受信することと、
前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる前記第2のPSI報告を生成することと、
前記第2の下位レイヤチャネルコンテナ中で前記ネットワークエンティティに前記第2のPSI報告を送信することと
を行うための命令をさらに備える、C31に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C36] 優先度ベースのルールに従って前記PSI報告要素を順序付けることと、
前記順序付けられたPSI報告要素に基づいて前記第1のPSI報告を生成することと、ここにおいて、前記第1のPSI報告に含まれない前記少なくとも1つのPSI報告要素が、低優先度PSI報告要素である、
を行うための命令をさらに備える、C31に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C37] 前記下位レイヤチャネルコンテナが、物理レイヤチャネルコンテナまたは媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える、C31に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C38] 前記物理レイヤチャネルが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、または物理サイドリンク発見チャネル(PSSCH)を備える、C37に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C39] 前記第1のPSI報告が、複数の部分に分割され、部分のサブセットが、一定のサイズを有し、残りの部分が、可変サイズを有し、前記少なくとも1つのPSI報告要素が、前記第1のPSI報告の前記残りの部分に含まれない、C31に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C40] 前記ネットワークエンティティが、無線アクセスネットワーク(RAN)中のサービング基地局、前記RAN中のロケーションサーバ、または前記UEとサイドリンク通信している第2のUEのうちの1つを備える、C31に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C41] ユーザ機器(UE)の測位をサポートするためにワイヤレスネットワーク中のネットワークエンティティによって実施される方法であって、
前記UEから下位レイヤチャネルコンテナ中で第1の測位状態情報(PSI)報告を受信することと、前記第1のPSI報告が、前記UEによって生成されたPSI報告要素を含んでおり、ここにおいて、各PSI報告要素が、前記UEによって実施される測位測定に関係する情報を備え、ここにおいて、前記UEが、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することを延期し、前記少なくとも1つのPSI報告要素が前記第1のPSI報告に含まれず、前記第1のPSI報告が、前記少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
前記第1のPSI報告に含まれる前記PSI報告要素を決定し、少なくとも1つのPSI報告要素が延期されると決定するために、前記第1のPSI報告を処理することと
を備える、方法。
[C42] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションが、完全性ビットを備える、C41に記載の方法。
[C43] 前記第1のPSI報告が、延期された前記少なくとも1つのPSI報告要素の識別をさらに備える、C41に記載の方法。
[C44] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションが、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビットを備える、C41に記載の方法。
[C45] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションに応答して、前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナのサイズを決定することと、
前記UEに前記第2の下位レイヤチャネルコンテナのための許可を送信することと、 前記UEから前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる前記第2のPSI報告を受信することと、
前記第2のPSI報告に含まれる前記少なくとも1つのPSI報告要素を決定するために前記第2のPSI報告を処理することと
をさらに備える、C41に記載の方法。
[C46] 前記第1のPSI報告中の前記PSI報告要素に基づいて前記UEの位置推定値を決定することと、前記第2のPSI報告中の前記少なくとも1つのPSI報告要素に基づいて前記UEの前記位置推定値を修正することとをさらに備える、C45に記載の方法。
[C47] 前記第2のPSI報告中の前記少なくとも1つのPSI報告要素と組み合わされた前記第1のPSI報告中の前記PSI報告要素に基づいて前記UEの位置推定値を決定するために前記第2のPSI報告を受信した後まで待つことをさらに備える、C45に記載の方法。
[C48] 前記第1のPSI報告中の前記PSI報告要素が、優先度ベースのルールに基づいて前記UEによって順序付けられ、ここにおいて、前記第1のPSI報告に含まれない前記少なくとも1つのPSI報告要素が、低優先度PSI報告要素である、C41に記載の方法。
[C49] 前記下位レイヤチャネルコンテナが、物理レイヤチャネルコンテナまたは媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える、C41に記載の方法。
[C50] 前記物理レイヤチャネルが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、または物理サイドリンク発見チャネル(PSSCH)を備える、C49に記載の方法。
[C51] 前記第1のPSI報告が、複数の部分に分割され、部分のサブセットが、一定のサイズを有し、残りの部分が、可変サイズを有し、前記少なくとも1つのPSI報告要素が、前記第1のPSI報告の前記残りの部分に含まれない、C41に記載の方法。
[C52] 前記ネットワークエンティティが、無線アクセスネットワーク(RAN)中のサービング基地局、前記RAN中のロケーションサーバ、または前記UEとサイドリンク通信している第2のUEのうちの1つを備える、C41に記載の方法。
[C53] ユーザ機器(UE)の測位をサポートするように構成されたワイヤレスネットワーク中のネットワークエンティティであって、
ワイヤレス通信システム中の前記UEを含むエンティティと通信するように構成された外部インターフェースと、
少なくとも1つのメモリと、
前記外部インターフェースおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記外部インターフェースを介して、前記UEから下位レイヤチャネルコンテナ中で第1の測位状態情報(PSI)報告を受信することと、前記第1のPSI報告が、前記UEによって生成されたPSI報告要素を含んでおり、ここにおいて、各PSI報告要素が、前記UEによって実施される測位測定に関係する情報を備え、ここにおいて、前記UEが、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することを延期し、前記少なくとも1つのPSI報告要素が前記第1のPSI報告に含まれず、前記第1のPSI報告が、前記少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
前記第1のPSI報告に含まれる前記PSI報告要素を決定し、少なくとも1つのPSI報告要素が延期されると決定するために、前記第1のPSI報告を処理することと
を行うように構成された、ネットワークエンティティ。
[C54] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションが、完全性ビットを備える、C53に記載のネットワークエンティティ。
[C55] 前記第1のPSI報告が、延期された前記少なくとも1つのPSI報告要素の識別をさらに備える、C53に記載のネットワークエンティティ。
[C56] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションが、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビットを備える、C53に記載のネットワークエンティティ。
[C57] 前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションに応答して、前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナのサイズを決定することと、
前記外部インターフェースを介して、前記UEに前記第2の下位レイヤチャネルコンテナのための許可を送信することと、
前記外部インターフェースを介して、前記UEから前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる前記第2のPSI報告を受信することと、
前記第2のPSI報告に含まれる前記少なくとも1つのPSI報告要素を決定するために前記第2のPSI報告を処理することと
を行うようにさらに構成された、C53に記載のネットワークエンティティ。
[C58] 前記少なくとも1つのプロセッサが、前記第1のPSI報告中の前記PSI報告要素に基づいて前記UEの位置推定値を決定するように、および前記第2のPSI報告中の前記少なくとも1つのPSI報告要素に基づいて前記UEの前記位置推定値を修正するようにさらに構成された、C57に記載のネットワークエンティティ。
[C59] 前記少なくとも1つのプロセッサが、前記第2のPSI報告中の前記少なくとも1つのPSI報告要素と組み合わされた前記第1のPSI報告中の前記PSI報告要素に基づいて前記UEの位置推定値を決定するために前記第2のPSI報告を受信した後まで待つようにさらに構成された、C57に記載のネットワークエンティティ。
[C60] 前記第1のPSI報告中の前記PSI報告要素が、優先度ベースのルールに基づいて前記UEによって順序付けられ、ここにおいて、前記第1のPSI報告に含まれない前記少なくとも1つのPSI報告要素が、低優先度PSI報告要素である、C53に記載のネットワークエンティティ。
[C61] 前記下位レイヤチャネルコンテナが、物理レイヤチャネルコンテナまたは媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える、C53に記載のネットワークエンティティ。
[C62] 前記物理レイヤチャネルが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、または物理サイドリンク発見チャネル(PSSCH)を備える、C61に記載のネットワークエンティティ。
[C63] 前記第1のPSI報告が、複数の部分に分割され、部分のサブセットが、一定のサイズを有し、残りの部分が、可変サイズを有し、前記少なくとも1つのPSI報告要素が、前記第1のPSI報告の前記残りの部分に含まれない、C53に記載のネットワークエンティティ。
[C64] 前記ネットワークエンティティが、無線アクセスネットワーク(RAN)中のサービング基地局、前記RAN中のロケーションサーバ、または前記UEとサイドリンク通信している第2のUEのうちの1つを備える、C53に記載のネットワークエンティティ。
[C65] ユーザ機器(UE)の測位をサポートするように構成されたワイヤレスネットワーク中のネットワークエンティティであって、
前記UEから下位レイヤチャネルコンテナ中で第1の測位状態情報(PSI)報告を受信するための手段と、前記第1のPSI報告が、前記UEによって生成されたPSI報告要素を含んでおり、ここにおいて、各PSI報告要素が、前記UEによって実施される測位測定に関係する情報を備え、ここにおいて、前記UEが、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することを延期し、前記少なくとも1つのPSI報告要素が前記第1のPSI報告に含まれず、前記第1のPSI報告が、前記少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
前記第1のPSI報告に含まれる前記PSI報告要素を決定し、少なくとも1つのPSI報告要素が延期されると決定するために、前記第1のPSI報告を処理するための手段と
を備える、ネットワークエンティティ。
[C66] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションが、完全性ビットを備える、C65に記載のネットワークエンティティ。
[C67] 前記第1のPSI報告が、延期された前記少なくとも1つのPSI報告要素の識別をさらに備える、C65に記載のネットワークエンティティ。
[C68] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションが、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビットを備える、C65に記載のネットワークエンティティ。
[C69] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションに応答して、前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナのサイズを決定するための手段と、
前記UEに前記第2の下位レイヤチャネルコンテナのための許可を送信するための手段と、
前記UEから前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる前記第2のPSI報告を受信するための手段と、
前記第2のPSI報告に含まれる前記少なくとも1つのPSI報告要素を決定するために前記第2のPSI報告を処理するための手段と
をさらに備える、C65に記載のネットワークエンティティ。
[C70] 前記第1のPSI報告中の前記PSI報告要素に基づいて前記UEの位置推定値を決定するための手段と、前記第2のPSI報告中の前記少なくとも1つのPSI報告要素に基づいて前記UEの前記位置推定値を修正するための手段とをさらに備える、C69に記載のネットワークエンティティ。
[C71] 前記第2のPSI報告中の前記少なくとも1つのPSI報告要素と組み合わされた前記第1のPSI報告中の前記PSI報告要素に基づいて前記UEの位置推定値を決定するために前記第2のPSI報告を受信した後まで待つための手段をさらに備える、C69に記載のネットワークエンティティ。
[C72] 前記第1のPSI報告中の前記PSI報告要素が、優先度ベースのルールに基づいて前記UEによって順序付けられ、ここにおいて、前記第1のPSI報告に含まれない前記少なくとも1つのPSI報告要素が、低優先度PSI報告要素である、C65に記載のネットワークエンティティ。
[C73] 前記下位レイヤチャネルコンテナが、物理レイヤチャネルコンテナまたは媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える、C65に記載のネットワークエンティティ。
[C74] 前記物理レイヤチャネルが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、または物理サイドリンク発見チャネル(PSSCH)を備える、C73に記載のネットワークエンティティ。
[C75] 前記第1のPSI報告が、複数の部分に分割され、部分のサブセットが、一定のサイズを有し、残りの部分が、可変サイズを有し、前記少なくとも1つのPSI報告要素が、前記第1のPSI報告の前記残りの部分に含まれない、C65に記載のネットワークエンティティ。
[C76] 前記ネットワークエンティティが、無線アクセスネットワーク(RAN)中のサービング基地局、前記RAN中のロケーションサーバ、または前記UEとサイドリンク通信している第2のUEのうちの1つを備える、C65に記載のネットワークエンティティ。
[C77] 記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、前記プログラムコードが、ユーザ機器(UE)の測位をサポートするようにワイヤレスネットワーク中のネットワークエンティティ中の少なくとも1つのプロセッサを構成するために動作可能であり、前記プログラムコードは、
前記UEから下位レイヤチャネルコンテナ中で第1の測位状態情報(PSI)報告を受信することと、前記第1のPSI報告が、前記UEによって生成されたPSI報告要素を含んでおり、ここにおいて、各PSI報告要素が、前記UEによって実施される測位測定に関係する情報を備え、ここにおいて、前記UEが、少なくとも1つのPSI報告要素を報告することを延期し、前記少なくとも1つのPSI報告要素が前記第1のPSI報告に含まれず、前記第1のPSI報告が、前記少なくとも1つのPSI報告要素の延期のインジケーションを備える、
前記第1のPSI報告に含まれる前記PSI報告要素を決定し、少なくとも1つのPSI報告要素が延期されると決定するために、前記第1のPSI報告を処理することと
を行うための命令を備える、プログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C78] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションが、完全性ビットを備える、C77に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C79] 前記第1のPSI報告が、延期された前記少なくとも1つのPSI報告要素の識別をさらに備える、C77に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C80] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションが、異なるグループタイプのPSI報告要素の延期を識別するグループタイプ完全性ビットを備える、C77に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C81] 前記少なくとも1つのPSI報告要素の前記延期の前記インジケーションに応答して、前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいるための第2のPSI報告のための第2の下位レイヤチャネルコンテナのサイズを決定することと、
前記UEに前記第2の下位レイヤチャネルコンテナのための許可を送信することと、 前記UEから前記少なくとも1つのPSI報告要素を含んでいる前記第2のPSI報告を受信することと、
前記第2のPSI報告に含まれる前記少なくとも1つのPSI報告要素を決定するために前記第2のPSI報告を処理することと
を行うための命令をさらに備える、C77に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C82] 前記第1のPSI報告中の前記PSI報告要素に基づいて前記UEの位置推定値を決定するための命令と、前記第2のPSI報告中の前記少なくとも1つのPSI報告要素に基づいて前記UEの前記位置推定値を修正するための命令とをさらに備える、C81に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C83] 前記第2のPSI報告中の前記少なくとも1つのPSI報告要素と組み合わされた前記第1のPSI報告中の前記PSI報告要素に基づいて前記UEの位置推定値を決定するために前記第2のPSI報告を受信した後まで待つための命令をさらに備える、C81に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C84] 前記第1のPSI報告中の前記PSI報告要素が、優先度ベースのルールに基づいて前記UEによって順序付けられ、ここにおいて、前記第1のPSI報告に含まれない前記少なくとも1つのPSI報告要素が、低優先度PSI報告要素である、C77に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C85] 前記下位レイヤチャネルコンテナが、物理レイヤチャネルコンテナまたは媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)ブロックのいずれかを備える、C77に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C86] 前記物理レイヤチャネルが、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、または物理サイドリンク発見チャネル(PSSCH)を備える、C85に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C87] 前記第1のPSI報告が、複数の部分に分割され、部分のサブセットが、一定のサイズを有し、残りの部分が、可変サイズを有し、前記少なくとも1つのPSI報告要素が、前記第1のPSI報告の前記残りの部分に含まれない、C77に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
[C88] 前記ネットワークエンティティが、無線アクセスネットワーク(RAN)中のサービング基地局、前記RAN中のロケーションサーバ、または前記UEとサイドリンク通信している第2のUEのうちの1つを備える、C77に記載のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
図1
図2A
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