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特許7595683到着地に運行中の車両の配車管理方法、これに用いられる管理サーバ及び到着地に運行中の車両の配車管理方法を実行させるプログラムが記録された記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-28
(45)【発行日】2024-12-06
(54)【発明の名称】到着地に運行中の車両の配車管理方法、これに用いられる管理サーバ及び到着地に運行中の車両の配車管理方法を実行させるプログラムが記録された記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/123 20060101AFI20241129BHJP
   G01C 21/34 20060101ALI20241129BHJP
   G06Q 50/47 20240101ALI20241129BHJP
【FI】
G08G1/123 A
G01C21/34
G06Q50/47
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022574792
(86)(22)【出願日】2021-06-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-04
(86)【国際出願番号】 KR2021006894
(87)【国際公開番号】W WO2021246786
(87)【国際公開日】2021-12-09
【審査請求日】2022-12-09
(31)【優先権主張番号】10-2020-0067097
(32)【優先日】2020-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522471858
【氏名又は名称】フォーティートゥドット インク
【氏名又は名称原語表記】42DOT INC.
【住所又は居所原語表記】9th Floor, 2621, Nambusunhwan-ro Gangnam-gu Seoul 06267 (KR)
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジソン
【審査官】篠原 将之
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2014-0109566(KR,A)
【文献】特開2019-219781(JP,A)
【文献】特開2004-302941(JP,A)
【文献】特開2019-096263(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/08 - 10/0875
G06Q 50/40 - 50/47
G08G 1/123 - 1/137
H04W 4/02 - 4/029
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)管理サーバが、運行車両の現在位置情報及び運行車両の到着地情報を含む運行情報を運転者端末から受信するステップと、
(b)管理サーバが、第1乗客の第1出発地情報及び第1目的地情報を含む第1乗客情報を第1乗客端末から受信するステップと、
(c)前記管理サーバが、前記運行情報及び前記第1乗客情報に基づいて前記運行車両と前記第1乗客とのマッチングが適合であるか否かを判断するステップと、
(d)前記管理サーバが、第2乗客の第2出発地情報及び第2目的地情報を含む第2乗客情報を第2乗客端末から受信するステップと、
(e)前記管理サーバが、前記第1乗客及び前記第2乗客からの相乗りの同意を得たことに応答して、前記運行車両と前記第2乗客とのマッチングが適合であるか否かを判断するステップと、
(f)前記管理サーバが、前記運行車両と前記第2乗客がマッチングされることにより、前記第1乗客に対する到着遅延時間を算出し、算出された前記到着遅延時間に基づいて前記第1乗客に報酬を提供するステップと、
を含み、
前記第1乗客に提供される前記報酬は、算出された前記到着遅延時間に比例して決定される、到着地に運行中の車両の配車管理方法。
【請求項2】
前記(c)ステップは、
(c1)前記管理サーバが、前記運行車両の現在位置から前記第1乗客の第1出発地までの予想移動時間、前記第1乗客の第1出発地から前記第1乗客の第1目的地までの予想移動時間及び前記第1乗客の第1目的地から前記運行車両の到着地までの予想移動時間を合わせた合計予想移動時間と前記運行車両の現在位置から前記運行車両の到着地までの予想移動時間との差が所定の基準値未満であるか否かを判断するステップを含む、請求項1に記載の到着地に運行中の車両の配車管理方法。
【請求項3】
前記(c)ステップは、
(c2)前記管理サーバが、前記運行車両の現在位置から前記第1乗客の第1出発地までの予想移動時間が所定の基準値未満であるか否かを判定するステップをさらに含む、請求項2に記載の到着地に運行中の車両の配車管理方法。
【請求項4】
運行車両の現在位置情報及び運行車両の到着地情報とを含む運行情報を運転者端末から受信し、第1乗客の第1出発地情報及び第1目的地情報を含む第1乗客情報を第1乗客端末から受信する受信部と、
前記運行情報及び前記第1乗客情報に基づいて前記運行車両と前記第1乗客とのマッチングが適合であるか否かを判断する判断部と
を含み、
前記受信部は、第2乗客の第2出発地情報及び第2目的地情報を含む第2乗客情報を第2乗客端末から受信し、
前記判断部は、前記第1乗客及び前記第2乗客からの相乗りの同意を得たことに応答して、前記運行車両と前記第2乗客とのマッチングが適合であるか否かを判断し、
前記運行車両と前記第2乗客がマッチングされることにより、前記第1乗客に対する到着遅延時間を算出し、算出された前記到着遅延時間に基づいて前記第1乗客に報酬を提供し、
前記第1乗客に提供される前記報酬は、算出された前記到着遅延時間に比例して決定される、管理サーバ。
【請求項5】
前記判断部は、前記判断部は、前記運行車両の現在位置から前記第1乗客の第1出発地までの予想移動時間、前記第1乗客の第1出発地から前記第1乗客の第1目的地までの予想移動時間及び前記第1乗客の第1目的地から前記運行車両の到着地までの予想移動時間を合わせた合計予想移動時間と前記運行車両の現在位置から前記運行車両の到着地までの予想移動時間との差が所定の基準値未満であるか否かを判断する、請求項4に記載の管理サーバ。
【請求項6】
前記判断部は、前記運行車両の現在位置から前記第1乗客の第1出発地までの予想移動時間が所定の基準値未満であるか否かをさらに判断する、請求項5に記載の管理サーバ。
【請求項7】
請求項1~請求項3のうちいずれか一項における前記方法を実行させるプログラムが記録された記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、到着地に運行中の車両の配車管理方法、これに用いられる管理サーバ及び到着地に運行中の車両の配車管理方法を実行させるプログラムが記録された記録媒体に関するもので、より詳細には、到着地に向かって運行中の車両の運行情報、車両呼び出しを要請した乗客の出発地及び目的地情報と車両運転者が設定した配車時のマッチング条件に応じて車両配車を決定することにより、車両運行の効率を最大限に高めることができるだけでなく、現在運行中の車両の運行情報と待機中の車両の運行情報とを比較して車両配車を決定することにより、乗客の車両待ち時間を最小限に抑えることができるようにする、到着地に運行中の車両の配車管理方法、これに用いられる管理サーバ及び到着地に運行中の車両の配車管理方法を実行させるプログラムが記録された記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
カカオタクシー、タダなどの車両呼び出しサービスが広く普及するにつれ、乗客は目的地まで移動するためにスマートフォンを通じて簡単な方法で車両を呼び出すことができるようになった。
【0003】
一方、このようなネットワークを介した車両呼び出しサービスを通じて車両運転者の収益が保障されるためには、乗客がなく徘徊運行をするなど、空車状態で運行する場合を最小化しなければならない。
【0004】
それにもかかわらず、車両呼び出しサービスの運転者は、一日の運行業務を終えた後、ガレージまたは自宅に戻る時、ほとんどの場合、乗客を乗せていない空車状態で運行することになる。
【0005】
このような問題点を改善するため、韓国国内登録特許第10-2072174号では、強制配車サーバが、各運転手の営業終了時間に関する情報を受信し、乗客から出発地と目的地情報が含まれた予想運行経路を受信し、各運転手の残りの営業時間とガレージへの復帰時間を考慮して受信した予想運行経路それぞれを待機中の各運転手に強制的に配車する方法が提案されている。
【0006】
しかしながら、このような方法によれば、強制配車サーバに設定された基準に応じて強制配車が行われるため、車両運転者は配車決定時に考慮すべき個別条件に関与できないという問題がある。
【0007】
また、従来の車両呼び出しサービスは、乗客を乗せていない待機状態の車両運転者を中心に配車が行われている。
【0008】
しかしながら、状況によっては、乗客を乗せて運行中の車両運転者が現在の運行経路に実質的に影響を受けない状態で、他の乗客のための運行を追加的に行うことができる場合がある。
【0009】
また、現在の乗客を乗せて運行中の車両の運転者であっても、現在の目的地が車両呼び出しを要請した乗客の出発地に隣接した場合には、現在の運行を完了した後に、最終的には当該乗客の出発地に待機状態にある他の車両の運転者よりも先に到着できる場合が存在する。
【0010】
したがって、現在乗客を乗せて運行中の車両の移動経路情報を考慮した車両配車サービスを提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
そこで、本発明の目的は、到着地に向かって運行中の車両の運行情報、車両呼び出しを要請した乗客の出発地及び目的地情報と車両運転者が設定した配車時のマッチング条件に応じて車両配車を決定することにより、車両運行の効率を最大限に高めることができるだけでなく、現在運行中の車両の運行情報と待機中の車両の運行情報とを比較して車両配車を決定することにより、乗客の車両待ち時間を最小限に抑えることができるようにする到着地に運行中の車両の配車管理方法、これに用いられる管理サーバ及び到着地に運行中の車両の配車管理方法を実行させるプログラムが記録された記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するための本発明に係る到着地に運行中の車両の配車管理方法は、(a)管理サーバが、運行車両の現在位置情報及び運行車両の到着地情報を含む運行情報を運転者端末から受信するステップと、(b)前記管理サーバが、乗客の出発地情報及び目的地情報を含む乗客情報を乗客端末から受信するステップと、(c)前記管理サーバが、前記運行情報及び前記乗客情報に基づいて前記運行車両と乗客とのマッチングが適合か否かを判断するステップとを含む。
【0013】
好ましくは、前記(c)ステップは、(c1)前記管理サーバが、前記運行車両の現在位置から前記乗客の出発地までの予想移動時間、前記乗客の出発地から前記乗客の目的地までの予想移動時間及び乗客の目的地から前記運行車両の到着地までの予想移動時間を合わせた合計予想移動時間と前記運行車両の現在位置から前記運行車両の到着地との予想移動時間との差が所定の基準値未満であるか否かを判断するステップを含むことを特徴とする。
【0014】
また、前記(c)ステップは、(c2)前記管理サーバが、前記運行車両の現在位置から前記乗客の出発地までの予想移動時間が所定の基準値未満であるか否かを判定するステップをさらに含むことを特徴とする。
【0015】
また、前記(c)ステップは、(c2)前記管理サーバが、前記乗客の目的地から前記運行車両の到着地までの距離が所定の基準値未満であるか否かを判定するステップをさらに含むことを特徴とする。
【0016】
一方、本発明に係る管理サーバは、運行車両の現在位置情報及び運行車両の到着地情報を含む運行情報を運転者端末から受信し、乗客の出発地情報及び目的地情報を含む乗客情報を乗客端末から受信する受信部と、前記運行情報及び前記乗客情報とに基づいて前記運行車両と乗客とのマッチングが適合であるか否かを判断する判断部を含む。
【0017】
好ましくは、前記判断部は、前記運行車両の現在位置から前記乗客の出発地までの予想移動時間、前記乗客の出発地から前記乗客の目的地までの予想移動時間及び前記乗客の目的地から前記運行車両の到着地までの予想移動時間を合わせた合計予想移動時間と前記運行車両の現在位置から前記運行車両の到着地までの予想移動時間との差が所定の基準値未満であるか否かを判断することを特徴とする。
【0018】
また、前記判断部は、前記運行車両の現在位置から前記乗客の出発地までの予想移動時間が所定の基準値未満であるか否かをさらに判断することを特徴とする。
【0019】
また、前記判断部は、前記乗客の目的地から前記運行車両の到着地までの距離が所定の基準値未満であるか否かをさらに判断することを特徴とする。
【0020】
一方、本発明に係る到着地に運行中の車両の配車管理方法は、(a)運転者端末が、管理サーバから乗客の出発地情報及び目的地情報を含む乗客情報を受信するステップと、(b)前記運転者端末が、運転者が運行する運行車両の現在位置情報及び運行車両の到着地情報を含む運行情報と前記乗客情報に基づいて前記乗客の搭乗承認がされたか否かを判断するステップを含む。
【0021】
好ましくは、前記(b)ステップは、(b1)前記運転者端末が、前記運行車両の現在位置から前記乗客の出発地までの予想移動時間、前記乗客の出発地から前記乗客の目的地までの予想移動時間及び乗客の目的地から前記運行車両の到着地までの予想移動時間を合わせた合計予想移動時間と前記運行車両の現在位置から前記運行車両の到着地との予想移動時間との差が所定の基準値未満であるか否かを判断するステップを含むことを特徴とする。
【0022】
また、前記(b)ステップは、(b2)前記運転者端末が、前記運行車両の現在位置から前記乗客の出発地までの予想移動時間が所定の基準値未満であるか否かを判定するステップをさらに含むことを特徴とする。
【0023】
また、前記(b)ステップは、(b2)前記運転者端末が、前記乗客の目的地から前記運行車両の到着地までの距離が所定の基準値未満であるか否かを判定するステップをさらに含むことを特徴とする。
【0024】
また、本発明に係る記録媒体は、前記方法を実行させるプログラムが記録された記録媒体が記録されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、到着地に向かって運行中の車両の運行情報、車両呼び出しを要請した乗客の出発地及び目的地情報と車両運転者が設定した配車時のマッチング条件に応じて車両配車を決定することにより、車両運行の効率を最大限に高めることができるようになる。
【0026】
また、本発明によれば、現在運行中の車両の運行情報と待機中の車両の運行情報とを比較して車両配車を決定することにより、乗客の車両待ち時間を最小限に抑えることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の一実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理システムの構成図、
図2】本発明の一実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理方法を実行する管理サーバの構造を示す機能ブロック図、
図3】本発明の一実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理方法の実行過程を説明する信号フローチャート、
図4】本発明の一実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理方法の実行原理を説明する概念図、
図5】本発明の他の実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理方法の実行過程を説明する信号フローチャート、
図6】本発明の他の実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理方法の実行原理を説明する概念図である。
図7】本発明の一実施形態に係る管理サーバのブロック図である。
【発明を実施するための最善の形態】
【0028】
到着地に運行中の車両の配車管理方法、これに用いられる管理サーバ及び到着地に運行中の車両の配車管理方法を実行させるプログラムが記録された記録媒体が開示される。 本発明は、管理サーバが、運行車両の現在位置情報及び運行車両の到着地情報を含む運行情報を運転者端末から受信し、乗客の出発地情報及び目的地情報を含む乗客情報を乗客端末から受信し、運行情報及び乗客情報に基づいて運行車両と乗客とのマッチングが適合であるか否かを判断する過程を通じて具現される。 本発明によれば、到着地に向かって運行中の車両の運行情報、車両呼び出しを要請した乗客の出発地及び目的地情報と車両運転者が設定した配車時のマッチング条件に応じて車両配車を決定することにより、車両運行の効率を最大限に高めることができるようになる。
【発明の実施のための形態】
【0029】
以下では図面を参照して本発明をより詳細に説明する。 図面上、同じ構成要素はできる限りどこでも同じ符号で示していることに留意しなければならない。 また、本発明の要旨を不必要に曖昧にすることができる公示機能及び構成に対する詳細な説明は省略する。
【0030】
図1は、本発明の一実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理システムの構成図である。 図1を参照すると、本発明の一実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理システムは、乗客端末100、管理サーバ200及び運転者端末300を含む。
【0031】
乗客端末100は、本発明の一実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理サービスを通じて車両10を呼び出す乗客が所持しているスマートフォンなどの無線通信端末であり、運転者端末300は、当該サービスを通じて自車両10が配車される運転者が所持しているスマートフォンなどの無線通信端末である。
【0032】
乗客端末100と運転者端末300には、本発明の一実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理サービスを利用するために必要な乗客用アプリケーションプログラムと運転者用アプリケーションプログラムがそれぞれインストールされることが好ましいだろう。
【0033】
本発明を実施するにあたって、運転者端末300は運転者の車両10に設置されたナビゲーション装置などの運行支援用通信端末になることも可能だろう。
【0034】
一方、運転者端末300は、到着地に向けて運行中の車両10である運行車両10-1を運転する運転者が所持している運転者端末300である運行運転者端末300-1と、定められた到着地無い状態で乗客を待ったり、徘徊中の車両10である待機車両10-2を運転する運転者が所持している運転者端末300である待機運転者端末300-2に区分されることができるだろう。
【0035】
なお、本発明を実施するにあたって、運行車両10-1の到着地は当日の運転を終えた運転者の自宅または運転者が運行車両10-1を返却しなければならない車庫とすることができ、この場合に本発明は、帰路車両のための配車管理方法になることもできるだろう。
【0036】
また、本発明を実施するにあたって、運行車両10-1の到着地は、運行車両10-1に搭乗している乗客の目的地になることもでき、この場合に本発明は、運行車両10-1の乗り合いのための配車管理方法になることもできるだろう。
【0037】
一方、管理サーバ200は、本発明の一実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理サービスを提供する事業者が設置及び運営するサーバであり、管理サーバ200は運行車両10-1の現在位置情報及び運行車両10-1の到着地情報を含む運行情報を運転者端末300から受信、乗客の出発地情報及び目的地情報を含む乗客情報を乗客端末100から受信し、運行情報及び乗客情報に基づいて運行車両10-1と乗客とのマッチングが適合であるか否かを判断することにより、運行車両10-1の配車を決定する。
【0038】
図2は、本発明の一実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理方法を実行する管理サーバ200の構造を示す機能ブロック図である。 図2を参照すると、本発明の一実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理方法を実行する管理サーバ200は、受信部210、記憶部230、判断部250及び送信部270を含む。
【0039】
管理サーバ200の受信部210は、運行運転者端末300-1から運行車両10-1の現在位置情報及び運行車両10-1の到着地情報を含む運行情報を受信し、乗客端末100から乗客の出発地情報及び目的地情報を含む乗客情報を受信する。
【0040】
管理サーバ200の判断部250は、運行情報及び乗客情報に基づいて運行車両10-1と乗客のマッチングが適合であるか否かを判断することにより、運行車両10-1の配車を決定するが、具体的に管理サーバ200の判断部250は、運行車両10-1の現在位置から乗客の出発地までの予想移動時間、乗客の出発地から目的地までの予想移動時間及び乗客の目的地から運行車両10-1の到着地までの予想移動時間を合わせた合計推定移動時間と、運行車両10-1の現在位置から運行車両10-1の到着地までの予想移動時間との差が所定の基準値未満であるか否かを判断することにより、運行車両10-1の乗客とのマッチングが適合であるか否かを判断する。
【0041】
管理サーバ200の送信部270は、乗客の出発地情報及び目的地情報を含む乗客情報を乗客とマッチングされた車両10の運転者端末300に送信する。
【0042】
一方、受信部210における各種受信情報、判断部250における各種判定情報及び送信部270における各種送信情報は、管理サーバ200の記憶部230に時間帯別に累積記憶される。
【0043】
図3は、本発明の一実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理方法の実行過程を説明する信号フローチャートであり、図4は、本発明の一実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理方法の実行原理を説明する概念図である。
【0044】
以下では、図1図4を参照し、本発明の一実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理方法の実行過程を説明する。
【0045】
図3を参照すると、管理サーバ200は、到着地(車庫または乗客の目的地)に車両10-1を運行している運転者の運行運転者端末300-1から運行車両10-1の現在位置情報と運行車両10-1の到着地情報を含む運行情報を受信するS310。
【0046】
一方、乗客が車両10を呼び出すために乗客端末100にインストールされている乗客用アプリケーションプログラムを実行した後、出発地位置情報と目的地位置情報をアプリケーションプログラムに入力することにより、管理サーバ200は乗客端末100から乗客の出発地位置情報及び目的地位置情報を含む乗客情報(すなわち、車両呼び出し要請)を受信するS320。
【0047】
管理サーバ200の判断部250は、運行運転者端末300-1から受信した運行車両10-1の運行情報と、乗客端末100から受信した乗客情報に基づいて当該運行車両10-1と乗客のマッチングが適合であるが否かを判断するS330。
【0048】
具体的に、図4に示すように、管理サーバ200の判断部250は、運行車両10-1の現在位置1から乗客の出発地3までの予想移動時間t1、乗客の出発地3から乗客の目的地4までの予想移動時間t2、乗客の目的地4から運行車両10-1の到着地2までの予想移動時間t3をそれぞれ算出した後、これらを合わせた合計予想移動時間(t1+t2+t3)と運行車両10-1の現在位置1から運行車両10-1の到着地2までの予想移動時間T1の差が所定の第1基準値(α:例えば10分)未満であるか否かを判断し、当該差の値が所定の第1基準値(α)未満である場合(すなわち、下記の数式1を満たす場合)に当該運行車両10-1と乗客のマッチングが適合であると判断することができるだろう。
【0049】
[数式1]
[(t+t+t)-T]<α
【0050】
一方、本発明を実施するにあたって、管理サーバ200の判断部250は、運行車両10-1の現在位置1から運行車両10-1の到着地2までの予想移動時間T1を運行運転者端末300-1から受信した運行車両10-1の運行情報に含まれている運行車両10-1の現在位置情報と到着地情報に基づいて算出することもできるが、前述したS310ステップで管理サーバ200が運行運転者端末300-1から受信する運行情報に、運行運転者端末300-1にインストールされたアプリケーションプログラムによって算出された運行車両10-1の現在位置1から運行車両10-1の到着地2までの予想移動時間T1情報がさらに含まれることができ、この場合に管理サーバ200の判断部250は、運行運転者端末300-1から受信した予想移動時間T1情報を活用して前記数式1を満たすか否かを判断することもできるだろう。
【0051】
具体的に、前記数式1を満たす場合は、運転者が運行車両10-1の到着地2までの移動経路を、乗客の出発地3と乗客の目的地4を順次経由する移動経路に変更することにより、追加的にかかる時間が所定の第1基準値(α:例えば10分)未満である場合で、管理サーバ200の判断部250は、これは運行車両10-1の運転者または運行車両10-1に搭乗している乗客が容認できる範囲内にあるとみなし、当該運行車両10-1と乗客のマッチングが適合であると判断することである。
【0052】
なお、本発明を実施するにあたって、管理サーバ200の判断部250は、運行車両10-1の現在位置1から乗客の出発地3までの予想移動時間t1が所定の第2基準値
未満である場合(すなわち、下記数式2を満たす場合)に当該運行車両10-1と乗客のマッチングが適合であると判断できることである。
【0053】
[数式2]
【0054】
具体的に、前記数式2を満たす場合は、運転者が乗客を搭乗させるために元の移動経路((1)→(2))を離脱して乗客の出発地3まで到着するのにかかる時間t1に所定の第2基準値
未満の場合であり、管理サーバ200の判断部250は、これを運行車両10-1の運転者または運行車両10-1の既存の乗客が容認できる範囲内にあるとみなし、当該運行車両10-1と乗客のマッチングが適合であると判断できることである。
【0055】
なお、本発明を実施するにあたって、管理サーバ200の判断部250は、乗客の目的地4から運行車両10-1の到着地2までの距離Dが所定の第3基準値(γ:例えば2km)未満の場合(すなわち、下記数式3を満たす場合)に、当該運行車両10-1と乗客のマッチングが適合であると判断することができるだろう。
【0056】
[数式3]
【0057】
具体的に、前記数式3を満たす場合は、乗客の目的地4まで運行を完了した運転者が元の移動経路で到着地2まで移動しなければならない距離Dが所定の第3基準値(γ:例えば2km)未満の場合であり、管理サーバ200の判断部250は、これを運行車両10-1の運転者または運行車両10-1の既存の乗客が容認できる範囲内にあるとみなし、当該運行車両10-1と乗客のマッチングが適合であると判断できることである。
【0058】
一方、本発明を実施するにあたって、管理サーバ200の判断部250は、管理者の設定条件に応じて数式1を満たす場合、数式1と数式2を同時に満たす場合、数式1と数式3を同時に満たす場合または数式1、数式2、数式3を同時に満たす場合に、当該運行車両10-1と乗客のマッチングが適合であると最終判断することができるだろう。
【0059】
さらに、本発明を実施するにあたって、運転者は、運行運転者端末300-1を介して前記のような乗客マッチング条件を直接設定することもできるだろう。 具体的に、運転者は、自分の性向及び状況に応じて、上述した3つの数式のうち乗客とのマッチングが適合であると判断されるために必ずしも満たさなければならない数式を1つまたは2つ以上選択することができるだろう。
【0060】
また、本発明を実施するにあたって運転者は、運行運転者端末300-1を通じて乗客マッチング条件として前記のように数式を直接選択できるだけでなく、各数式における第1基準値、第2基準値及び第3基準値を自分の性向及び状況に応じて直接設定することができるだろう。
【0061】
このように運転者が直接設定した乗客マッチング条件及び基準値情報は、前述したS310ステップで運行車両10-1の運行情報と共に運行運転者端末300-1から管理サーバ200に送信することができ、これに管理サーバ200の判断部250は、当該運転者が設定した乗客マッチング条件及び基準値情報に基づいて前述したS330ステップでの乗客とのマッチングが適合であるか否かを判断することになる。
【0062】
一方、管理サーバ200は、前述したS310ステップで管理サーバ200に運行情報を送信した複数の運行運転者端末300-1のうち、前述したS330ステップを通じて乗客とのマッチングが適合であると判断された運行情報を送信した少なくとも1つの運行運転者端末300-1で、前述したS320ステップで乗客端末100から受信した乗客の出発地位置情報及び目的地位置情報を含む乗客情報(すなわち、車両呼び出し要請)を送信するS340。
【0063】
一方、本発明を実施するにあたって、運行運転者端末300-1にインストールされたアプリケーションプログラムは、前述したS330ステップでの管理サーバ200の判断部250によるマッチングの適合有無判断とは独立的にマッチング適合有無判断を実行できるだろうS350。
【0064】
具体的に、本発明を実施するにあたって、乗客と運行車両10-1とのマッチングの適合有無判断を管理サーバ200で実行せず、運行運転者端末300-1でのみ実行することも可能だろう。
【0065】
また、本発明を実施するにあたって、管理者によって設定された乗客マッチング条件及び基準値情報に応じて管理サーバ200の判断部250で実行されたマッチングの適合有無判断を通過した場合であっても、これに加えて運行運転者端末300-1のアプリケーションプログラムにおいて、運転者が上述したように自分の性向及び状況に応じて直接設定した乗客マッチング条件及び基準値情報に応じて最終的にマッチングの適合有無判断を実行することもできるだろう。
【0066】
具体的に、運行運転者端末300-1は、運行車両10-1の現在位置1から乗客の出発地3までの予想移動時間t1、乗客の出発地3から乗客の目的地4までの予想移動時間t2、乗客の目的地4から運行車両10-1の到着地2までの予想移動時間t3をそれぞれ算出し、これらを全て合わせた合計予想移動時間(t1+t2+t3)と、運行車両10-1の現在位置1から運行車両10-1の到着地2までの予想移動時間T1との差が所定の第1基準値(α:例えば5分)未満であるか否かを判断した結果、当該差の値が所定の第1基準値(α)未満である場合(すなわち、前記数式1を満たす場合)に運行車両10ー1と乗客のマッチングが適合であると判断することができるだろう。
【0067】
また、運行運転者端末300-1は、運行車両10-1の現在位置1から乗客の出発地3までの予想移動時間t1が所定の第2基準値
未満である場合(すなわち、前記数式2を満たす場合)に運行車両10-1と乗客のマッチングが適合であると判断することができるだろう。
【0068】
なお、本発明を実施するにあたって、運行運転者端末300-1は、乗客の目的地4から運行車両10-1の到着地2までの距離Dが所定の第3基準値(γ:例えば1km)未満の場合(すなわち、前記数式3を満たす場合)に、運行車両10-1と乗客のマッチングが適合であると判断することができるだろう。
【0069】
また、運行運転者端末300-1は、運転者が乗客マッチングの必須条件として前記3つの数式のうち運行運転者端末300-1を通じて選択及び設定した少なくとも1つの数式と、各数式で運転者が設定した第1基準値、第2基準値及び第3基準値に応じて運行車両10-1と乗客のマッチングが適合であるか否かを判断することができるだろう。
【0070】
前述したS350ステップで、乗客とのマッチングが適合であると判断された場合、運行運転者端末300-1は運行車両10-1の現在位置情報と到着地情報及び運行車両10-1の車両番号を含む配送要請を管理サーバ200に送信するS360。
【0071】
これにより、管理サーバ200は、運行運転者端末300-1から受信した配車要請に含まれた運行車両10-1の現在位置情報と到着地情報及び運行車両10-1の車両番号を含む配車情報を乗客端末100に送信することで、運行車両10-1の配車を完了するS370。
【0072】
図5は、本発明の他の実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理方法の実行過程を説明する信号フローチャートであり、図6は、本発明の他の実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理方法の実行原理を説明する概念図である。
【0073】
*82以下では、図1図2図5及び図6を参照し、本発明の他の実施形態に係る到着地に運行中の車両の配車管理方法の実行過程を説明する。
【0074】
まず、管理サーバ200は、乗客を乗せて到着地に向けて運行中の車両である運行車両10-1を運転する運転者が所持している端末である運行運転者端末300-1から運行車両10-1の現在位置情報と運行車両10-1の到着地情報を含む運行情報を受信するS510。
【0075】
また、管理サーバ200は、乗客を乗せていない状態で乗客を待ったり、徘徊中の車両である待機車両10-2を運転する運転者が所持している端末である待機運転者端末300-2から待機車両10-2の現在位置情報を含む運行情報を受信するS520。
【0076】
一方、乗客が車両10を呼び出すために乗客端末100にインストールされている乗客用アプリケーションプログラムを実行した後、出発地位置情報と目的地位置情報を当該アプリケーションプログラムに入力することにより、管理サーバ200は乗客端末100から乗客の出発地位置情報及び目的地位置情報を含む乗客情報(すなわち、車両呼び出し要請)を受信するS530。
【0077】
これにより、管理サーバ200の判断部250は、乗客端末100から受信した乗客情報と運行運転者端末300-1及び待機運転者端末300-2からそれぞれ受信した運行情報とに基づいて、運行車両10-1と乗客のマッチングの適合有無及び待機車両10-2と乗客のマッチングの適合有無を比較判断するS540。
【0078】
具体的に、管理サーバ200の判断部250は、運行車両10-1の現在位置1から運行車両10-1の到着地2までの予想移動時間T1と運行車両10-1の到着地2から乗客の出発地3までの予想移動時間T2をそれぞれ算出した後、これらを合わせた移動時間である運行車両10-1の乗客の出発地までの最終到着予想所要時間(T1+T2)を算出する。
【0079】
また、管理サーバ200の判断部250は、待機車両10-2の現在位置1'から乗客の出発地3までの予想移動時間tである待機車両10-2の到着予想所要時間tを算出する。
【0080】
次に、管理サーバ200の判断部250は、待機車両10-2の到着予想所要時間tと運行車両10-1の到着予想所要時間(T1+T2)を比較し、到着予想所要時間が短い車両10が乗客とのマッチングにより適合していると判断する。
【0081】
例えば、待機車両10-2の到着予想所要時間t(例えば3分)より運行車両10-1の到着予想所要時間(T1+T2)(例えば2分)が短い場合、管理サーバ200の判断部250は、待機車両10-2より運行車両10-1を優先して配車を決定することになる。
【0082】
このように管理サーバ200の判断部250が運行車両10-1の配車を決定した場合、管理サーバ200は、前述したS530ステップで乗客端末100から受信した乗客の出発地位置情報及び目的地位置情報を含む乗客情報(すなわち、車両呼び出し要請)をマッチングされた運行車両10-1の運行運転者端末300-1に送信するS550。
【0083】
*92これにより、運行運転者端末300-1は運行車両10-1の車両番号を含む配車要請を管理サーバ200に送信することになりS560、管理サーバ200は運行運転者端末300-1から受信した配車要請に含まれた運行車両10-1の車両番号を含む配車情報を乗客端末100に送信することにより、運行車両10-1の配車を完了することになるS570。
【0084】
一方、上述したような本発明に係る到着地に運行中の車両の配車管理方法の各ステップを実行させるプログラムが管理サーバ200の記憶部230及び/又は運転者端末300にインストールされた状態で本発明を実行することができ、当該プログラムはコンピュータ可読記録媒体に記録されて使用することもできるだろう。
【0085】
一実施形態において、管理サーバ200は、到着地(車庫または乗客の目的地)に車両10-1を運行している運転者の運行運転者端末300-1から運行車両10-1の現在位置情報と運行車両10-1の到着地情報を含む運行情報を受信することができる。
【0086】
管理サーバ200は、第1乗客が車両10を呼び出すために第1乗客端末にインストールされた乗客用アプリケーションプログラムを実行した後、第1出発地情報と第1目的地情報をアプリケーションプログラムに入力することにより、管理サーバ200は、第1乗客端末から第1乗客の第1出発地情報と第1目的地情報を含む第1乗客情報(すなわち、車両呼び出し要請)を受信することができる。
【0087】
管理サーバ200は、運行運転者端末300-1から受信した運行車両10-1の運行情報と第1乗客端末から受信した乗客情報とに基づいて、当該運行車両10-1と乗客のマッチングが適合であるか否かを判断することができる。 管理サーバ200は、本明細書で上述した方法によってマッチングが適合であるか否かを判断することができる。
【0088】
また、管理サーバ200は、第2乗客の第2出発地情報及び第2目的地情報とを含む第2乗客情報を第2乗客端末から受信することができる。
【0089】
管理サーバ200は、第1乗客及び第2乗客から相乗りの同意を得たことに応答し、運行車両10-1と第2乗客のマッチング適合であるか否かを判断することができる。
【0090】
ここで、第1乗客とは運行車両10-1の既存の乗客であり、第2乗客運行車両10-1の新規乗客である。 第1乗客及び第2乗客のうち少なくとも1人の乗客が相乗りに同意しない場合、管理サーバ200は、運行車両10-1と第2乗客のマッチングが適合であるか否かを判断しない。
【0091】
管理サーバ200は、運行車両10-1と第2乗客とのマッチング適合有無を判断するために、運行車両10-1の現在位置から、第1乗客の第1出発地、第1目的地、第2乗客の第2出発地、第2目的地を1回ずつ通過する最短移動時間と、運行車両10-1の現在位置から運行車両の到着地までの予想移動時間の差が所定の第1基準値(α:例えば10分)未満であるか否かを判断し、当該差の値が所定の第1基準値(α)未満である場合、当該運行車両10-1と第2乗客のマッチングが適合だと判断することができるだろう。
【0092】
一方、第1乗客の第1出発地、第1目的地、第2乗客の第2出発地、第2目的地は全て異なる位置であってもよく、第1乗客の第1出発地、第1目的地と、第2乗客第2出発地、第2目的地のうちいずれかの位置が同じであってもよい。
【0093】
一実施形態において、管理サーバ200は、運行車両10-1と新規乗客である第2乗客がマッチングされることにより、既存の乗客である第1乗客が目的地に到着するまでの時間が遅延されることができる。 管理サーバ200は、運行車両10-1と第2乗客がマッチングされることにつれ、第1乗客の到着遅延時間を算出することができる。
【0094】
管理サーバ200は、算出された到着遅延時間に基づいて第1乗客に報酬を提供することができる。 第1乗客に提供される報酬は、到着遅延時間に比例することができる。
【0095】
図7は、一実施形態に係る管理サーバのブロック図である。
【0096】
図7を参照すると、管理サーバ700は、通信部710、プロセッサ720及びDB730を含むことができる。 図7の管理サーバ700には、実施形態に関する構成要素のみが図示されている。 したがって、図7に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がさらに含まれる可能性があるということを当該技術分野の通常の技術者であれば理解できる。
【0097】
通信部710は、外部サーバまたは外部装置と有線/無線通信ができるようにする1つ以上の構成要素を含むことができる。 例えば、通信部710は、近距離通信部(図示せず)、移動通信部(図示せず)及び放送受信部(図示せず)のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0098】
図2で上述した受信部210及び送信部270は、通信部710で具現することができる。
【0099】
DB730は、管理サーバ700内で処理される各種データを記憶するハードウェアで、プロセッサ720の処理及び制御のためのプログラムを記憶することができる。 DB730は決済情報、ユーザ情報などを記憶することができる。
【0100】
DB730は、DRAM(dynamic random accessmemory)、SRAM(static random accessmemory)などのRAM(random access memory)、ROM(read-only memory)、EEPROM(electrically erasable programmable read-onlymemory)、CD-ROM、ブルーレイまたは他の光学ディスクストレージ、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、またはフラッシュメモリを含むことができる。
【0101】
図2で上述した記憶部230はDB730で具現することができる。
【0102】
プロセッサ720は、管理サーバ700の全般的な動作を制御する。 例えば、プロセッサ720はDB730に保存されたプログラムを実行することで、入力部(図示せず)、ディスプレイ(図示せず)、通信部710、DB730などを全般的に制御することができる。 プロセッサ720は、DB730に記憶されたプログラムを実行することで、管理サーバ700の動作を制御することができる。
【0103】
プロセッサ720は、ASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、制御機(controllers)、マイクロコントローラ(micro-controllers)、マイクロプロセッサ(microprocessors)、その他の機能実行のための電気的ユニットのうち少なくとも一つを利用して具現されることができる。
【0104】
プロセッサ720は、図1図6で上述した管理サーバ700の動作のうち少なくとも一部を制御することができる。 図2で上述した判断部250は、プロセッサ720で実現することができる。
【0105】
一実施形態として、管理サーバ700は、車両の外部に位置するサーバであることができる。 サーバはネットワークを介して通信し、命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供するコンピュータ装置または複数のコンピュータ装置で具現されることができる。 サーバは車両に搭載された装置から車両が走行中の現在の車線を決定するために必要なデータを受信し、受信したデータに基づいて車両が走行中の現在の車線を決定することができる。
【0106】
他の実施例として、管理サーバ700は、車両内に組み込まれる電子装置で具現されることができる。 例えば、管理サーバ700は、生産過程後、チューニング(tuning)を通じて車両内に挿入される電子装置で具現されることができる。
【0107】
もう一つの実施例として、管理サーバ700は移動性を有する電子装置で具現されることができる。 例えば、管理サーバ700はスマートフォン、タブレットPC、PC、スマートTV、PDA(personaldigitalassistant)、ラップトップ、メディアプレーヤー、ナビゲーション、カメラが搭載されたデバイス及びその他のモバイル電子装置で具現されることができる。 また、管理サーバ700は通信機能及びデータプロセッシング機能を備えた時計、眼鏡、ヘアバンド及び指輪などのウェアラブル装置で具現されることができる。
【0108】
本発明で使用される用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。 単数の表現は、文脈上明らかに別段の意味を持たない限り、複数の表現を含む。 本出願において、「含む」または「有する」などの用語は、本明細書に記載の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、またはそれらを組み合わせたものが存在することを指定するものであり、1つまたは複数の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、またはそれらを組み合わせたものの存在または追加の可能性を予め排除しないことと理解されるべきである。
【0109】
以上では、本発明の好ましい実施形態及び応用例について図示して説明したが、本発明は上述した特定の実施例及び応用例に限らず、請求の範囲で請求する本発明の要旨を外れることなく、当該発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって多様な変形実施が可能なのはもちろん、このような変形実施は本発明の技術的思想や展望から個別に理解されてはならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7