(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-28
(45)【発行日】2024-12-06
(54)【発明の名称】鞍乗り型車両
(51)【国際特許分類】
B62K 11/04 20060101AFI20241129BHJP
B62J 15/00 20060101ALI20241129BHJP
B62K 11/06 20060101ALI20241129BHJP
B62J 40/10 20200101ALI20241129BHJP
【FI】
B62K11/04 D
B62J15/00 C
B62K11/06
B62J40/10
(21)【出願番号】P 2023510271
(86)(22)【出願日】2021-12-28
(86)【国際出願番号】 JP2021048968
(87)【国際公開番号】W WO2022209100
(87)【国際公開日】2022-10-06
【審査請求日】2023-06-16
(31)【優先権主張番号】P 2021058043
(32)【優先日】2021-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 良行
(72)【発明者】
【氏名】上坂 徹
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 謙二郎
(72)【発明者】
【氏名】作間 洋平
【審査官】高瀬 智史
(56)【参考文献】
【文献】実公昭49-027374(JP,Y1)
【文献】特開2000-344169(JP,A)
【文献】特開2011-245972(JP,A)
【文献】特開昭61-287883(JP,A)
【文献】特開平11-208559(JP,A)
【文献】特開平04-027684(JP,A)
【文献】特開2005-219742(JP,A)
【文献】特開昭62-155186(JP,A)
【文献】米国特許第06017048(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62K 11/04
B62J 15/00
B62J 40/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体フレーム(10)を備える鞍乗り型車両において、
前記車体フレーム(10)は、上下方向に延びる左側部材(51)と、上下方向に延びる右側部材(52)と、前記左側部材(51)及び前記右側部材(52)の下方で左右方向に延びる下側部材(53)とを接合することで中空に形成され、
前記左側部材(51)の上端部(51d)と前記右側部材(52)の上端部(52d)とが、前記車体フレーム(10)の上面で互いに接合され、
前記下側部材(53)の左端部(55b
、56b)は、前記左側部材(51)の下端部(51c
、51f)に接合され、前記下側部材(53)の右端部(55c
、56c)は、前記右側部材(52)の下端部(52c
、52f)に接合され、
前記下側部材(53)は、下面部を構成する下壁部(61)と、前記下壁部(61)の後端から下方に延出し、前記車体フレーム(10)に設けられる左右のエンジンハンガー部(60)の前縁を車幅方向に互いに接続する前壁部(62)とを一体に備え、
前記前壁部(62)に車両前後方向に貫通する外気取り込み口(63)が設けられ、
前記前壁部(62)の後ろに配置されるエアクリーナーケース(38)から前方に延びるコネクティングチューブ(40)は、前記外気取り込み口(63)を通って前方に延びることを特徴とする鞍乗り型車両。
【請求項2】
前記左端部(55b
、56b)と前記左側部材(51)の前記下端部(51c
、51f)とを接合する左側接合部(71
、78)、及び、前記右端部(55c
、56c)と前記右側部材(52)の前記下端部(52c
、52f)とを接合する右側接合部(72
、79)は、前記車体フレーム(10)の下面に位置することを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
【請求項3】
前記下側部材(53)の左右方向の中央部(55a)は、前記左端部(55b)及び前記右端部(55c)に対して上方に突出し、前記中央部(55a)の少なくとも一部は、平坦面(70)であることを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り型車両。
【請求項4】
前記中央部(55a)の下方に、前記中央部(55a)に沿って部品(49)が配置され、車両側面視で、前記部品(49)の少なくとも一部は、前記中央部(55a)の側方の前記車体フレーム(10)によって車幅方向外側から覆われることを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両。
【請求項5】
車両後部では、前記左側接合部(78)及び前記右側接合部(79)は下方に突出する突出部であり、
後輪(3)の上方に位置するリアフェンダー(48)は、前記後輪(3)を上方から覆う板状部(48a)と、前記板状部(48a)の左右の端部から下方に突出する左右一対の係合部(48b,48c)とを備え、
前記係合部(48b,48c)の上面に設けられた溝部(48d)が前記突出部に下方から係合することを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗り型車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、中空の車体フレームが、左右に2分割された一対の分割体同士を接合させることで形成される鞍乗り型車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。このように、車体フレームを分割して構成することで、車体フレームを容易に製造できる。特許文献1では、分割体同士の接合部は、車体フレームの幅方向の中央部に設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の鞍乗り型車両のように、左右に2分割された分割体同士が接合される場合、車体フレームの幅方向の中央部に位置する接合部が、部品の配置の邪魔になることがある。また、上下に2分割された分割体同士を結合させて車体フレームを形成する構造も考えられる。この場合、分割体同士の結合部が車体フレームの側面に位置し、この側面に部品を配置し難くなる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、分割体を接合して形成される車体フレームを備える鞍乗り型車両において、車体フレームの近くに部品を配置し易くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この明細書には、2021年3月30日に出願された日本国特許出願・特願2021-058043の全ての内容が含まれる。
鞍乗り型車両は、車体フレームを備える鞍乗り型車両において、前記車体フレームは、上下方向に延びる左側部材と、上下方向に延びる右側部材と、前記左側部材及び前記右側部材の下方で左右方向に延びる下側部材とを接合することで中空に形成され、前記左側部材の上端部と前記右側部材の上端部とが、前記車体フレームの上面で互いに接合され、前記下側部材の左端部は、前記左側部材の下端部に接合され、前記下側部材の右端部は、前記右側部材の下端部に接合されることを特徴とする。
【0006】
また、上述の構成において、前記左端部と前記左側部材の前記下端部とを接合する左側接合部、及び、前記右端部と前記右側部材の前記下端部とを接合する右側接合部は、前記車体フレームの下面に位置しても良い。
また、上述の構成において、前記下側部材の左右方向の中央部は、前記左端部及び前記右端部に対して上方に突出し、前記中央部の少なくとも一部は、平坦面であっても良い。
【0007】
さらに、上述の構成において、前記中央部の下方に、前記中央部に沿って部品が配置され、車両側面視で、前記部品の少なくとも一部は、前記中央部の側方の前記車体フレームによって車幅方向外側から覆われても良い。
また、上述の構成において、車両後部では、前記左側接合部及び前記右側接合部は下方に突出する突出部であり、後輪の上方に位置するリアフェンダーは、前記後輪を上方から覆う板状部と、前記板状部の左右の端部から下方に突出する左右一対の係合部とを備え、前記係合部の上面に設けられた溝部が前記突出部に下方から係合しても良い。
【発明の効果】
【0008】
鞍乗り型車両は、車体フレームを備え、車体フレームは、上下方向に延びる左側部材と、上下方向に延びる右側部材と、左側部材及び右側部材の下方で左右方向に延びる下側部材とを接合することで中空に形成され、左側部材の上端部と右側部材の上端部とが、車体フレームの上面で互いに接合され、下側部材の左端部は、左側部材の下端部に接合され、下側部材の右端部は、右側部材の下端部に接合される。
この構成によれば、下側部材の左端部が左側部材の下端部に接合され、下側部材の右端部が右側部材の下端部に接合されるため、下側部材の左右の中央部には接合部が設けられない。このため、下側部材の中央部の近くに部品を配置し易い。また、左側部材の側面部及び右側部材の側面部に接合部を設ける必要がないため、左側部材及び右側部材の近くに部品を配置し易い。
【0009】
また、上述の構成において、左端部と左側部材の下端部とを接合する左側接合部、及び、右端部と右側部材の下端部とを接合する右側接合部は、車体フレームの下面に位置しても良い。
この構成によれば、左側接合部及び右側接合部が、車体フレームの下面に位置するため、左側接合部及び右側接合部が車両側方に目立ち難い。このため、鞍乗り型車両の外観性が良い。
また、上述の構成において、下側部材の左右の中央部は、左端部及び右端部に対して上方に突出し、中央部の少なくとも一部は、平坦面であっても良い。
この構成によれば、下側部材の中央部が上方に突出した形状となるため、下側部材の剛性が高くなり、車体フレームの剛性を向上できる。また、中央部の少なくとも一部は平坦面であるため、中央部に部品を配置し易い。また、中央部の位置が高くなるため、車体フレームの内側に部品を配置する場合に、上方から中央部に部品を配置し易い。
【0010】
さらに、上述の構成において、中央部の下方に、中央部に沿って部品が配置され、車両側面視で、部品の少なくとも一部は、中央部の側方の車体フレームによって車幅方向外側から覆われても良い。
この構成によれば、車体フレームを利用して、部品を保護できる。また、車体フレームを利用して、部品を側方から隠すことができ、鞍乗り型車両の外観性が良い。
また、上述の構成において、車両後部では、左側接合部及び右側接合部は下方に突出する突出部であり、後輪の上方に位置するリアフェンダーは、後輪を上方から覆う板状部と、板状部の左右の端部から下方に突出する左右一対の係合部とを備え、係合部の上面に設けられた溝部が突出部に下方から係合しても良い。
この構成によれば、左右の係合部の間において後輪とリアフェンダーの板状部との距離を大きく確保できるとともに、左側接合部及び右側接合部により形成される突出部を利用して、リアフェンダーを固定できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。
【
図3】
図3は、車体フレームを上方から見た平面図である。
【
図4】
図4は、車体フレームを左下方側から見た斜視図である。
【
図7】
図7は、シートフレーム部に取り付けられたリアフェンダーを下方側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車1の左側面図である。
自動二輪車1は、車体フレーム10と、車体フレーム10に支持されるエンジン11と、前輪2を操舵自在に支持するフロントフォーク12と、後輪3を支持するスイングアーム13と、乗員用のシート14とを備える車両である。
自動二輪車1は、乗員がシート14に跨るようにして着座する鞍乗り型車両である。シート14は、車体フレーム10の後部の上方に設けられる。
【0014】
図2は、車体フレーム10の左側面図である。
図1及び
図2を参照し、車体フレーム10は、車体フレーム10の前端に設けられるヘッドパイプ15と、ヘッドパイプ15から自動二輪車1の後部まで後方に延出するメインフレーム16と、メインフレーム16の後部から下方に延出するピボットフレーム17とを備える。
【0015】
メインフレーム16は、ヘッドパイプ15から後方に延出する中空のメインチューブ18と、メインチューブ18の後端から後方に延びるシートフレーム部19とを備える。
シートフレーム部19は、メインチューブ18よりも上下の長さが大きく、メインチューブ18に対し下方に膨出する。
ピボットフレーム17は、シートフレーム部19の下端から下方に延出する。シート14は、シートフレーム部19に支持される。シート14は、シートフレーム部19の上面を上方から覆う。
【0016】
フロントフォーク12は、ヘッドパイプ15に挿通されるステアリングシャフト(不図示)を介し、左右に操舵自在に支持される。前輪2は、フロントフォーク12の下端部に設けられる車軸2aに支持される。
フロントフォーク12の上端部には、操舵用のハンドル21が取り付けられる。
【0017】
スイングアーム13は、ピボットフレーム17に支持されるピボット軸22に支持される。ピボット軸22は、車幅方向(左右方向)に水平に延びる軸である。スイングアーム13の前端部には、ピボット軸22が挿通される。スイングアーム13は、ピボット軸22を中心に上下に揺動する。
後輪3は、スイングアーム13の後端部に設けられる車軸3aに支持される。
スイングアーム13の後部とシートフレーム部19の後部との間には、左右一対のリアクション23が掛け渡される。
【0018】
エンジン11は、メインフレーム16の下方において、前輪2の後方且つピボットフレーム17の前方に配置される。
エンジン11は、車幅方向に延びるクランク軸30を収納するクランクケース31と、クランクケース31の前面から前方に延出するシリンダー部32とを備える内燃機関である。
エンジン11は、シリンダー部32の軸線32aが車両側面視で略水平に車両前後方向に延びる水平エンジンである。
クランク軸30に接続されるピストン(不図示)は、軸線32aに沿ってシリンダー部32内を前後に往復運動する。
【0019】
クランクケース31の後部には、クランク軸30の回転を減速して出力する変速機(不図示)が収納される。この変速機の出力軸と後輪3とは、駆動チェーン33によって接続される。
エンジン11の排気管35は、シリンダー部32の下面に設けられる排気ポートから後方に延びる。排気管35の後端には、マフラー36が接続される。
【0020】
エンジン11に吸気を供給する吸気装置37は、エアクリーナーケース38と、シリンダー部32に接続されるスロットル装置39と、エアクリーナーケース38とスロットル装置39とを接続するコネクティングチューブ40とを備える。
燃料タンク41は、エアクリーナーケース38の下方に配置される。
自動二輪車1の各部に電力を供給するバッテリー42は、エアクリーナーケース38に支持される。
【0021】
乗員が足を載せるステップ43は、ステップホルダー44を介してピボットフレーム17に支持される。
部品や物品を収納可能な収納ボックス45は、シートフレーム部19の外側面に取り付けられる。
ヘッドライト46は、ヘッドパイプ15の前方に配置される。フロントフェンダー47は、フロントフォーク12に取り付けられる。
後輪3を上方から覆うリアフェンダー48は、シートフレーム部19に取り付けられる。
【0022】
メインフレーム16のメインチューブ18内には、ABS(Anti-lock Brake System)モジュレーター25が配置される。ABSモジュレーター25は、前輪2及び後輪3のブレーキ装置(不図示)の液圧を制御することで、前輪2及び後輪3のロックを防止する制動力調整装置である。ABSモジュレーター25は、モーターによって駆動されて液圧を調整するポンプ、このポンプに接続される液圧回路部、この液圧回路部を切り替えるバルブ、及び上記モーターを制御する電子制御部等を備える。ABSモジュレーター25は、略矩形の箱状である。
【0023】
電装系のメインハーネス49は、メインチューブ18の下方を通って車両前後方向に延びる。メインハーネス49は、バッテリー42に接続されており、バッテリー42の電力を自動二輪車1の各部に供給する。
メインチューブ18とエンジン11との間には、電装部品50が配置される。電装部品50は、例えば、バッテリー42の電力を高電圧に変圧するイグニッションコイルである。このイグニッションコイルは、プラグコード(不図示)を介してエンジン11の点火プラグ(不図示)に接続される。
【0024】
図3は、車体フレーム10を上方から見た平面図である。
図4は、車体フレーム10を左下方側から見た斜視図である。
図2~
図4を参照し、メインフレーム16は、複数の板材(分割体)を溶接で接合して中空のケース状に形成されている。
詳細には、メインフレーム16は、メインフレーム16の左側の側面部を構成する左側部材51と、メインフレーム16の右側の側面部を構成する右側部材52とを備える。
左側部材51及び右側部材52は、上下方向及び前後方向に延びる板材であり、全体的に見ると、板厚方向を車幅方向に指向させて配置される。左側部材51及び右側部材52は、上下方向よりも前後方向に長い板材であり、メインチューブ18及びシートフレーム部19を構成する。
左側部材51と右側部材52とは、略左右対称に設けられる。
【0025】
また、メインフレーム16は、メインフレーム16の下面部を構成する下側部材53と、メインフレーム16の後面部を構成する後側部材54とを備える。下側部材53は、板厚方向を上下方向に指向させて配置される板材である。
詳細には、下側部材53は、メインフレーム16のメインチューブ18の下面部を構成する第1の下側部材55と、メインフレーム16のシートフレーム部19の下面部を構成する第2の下側部材56とを備える。
【0026】
メインフレーム16のメインチューブ18は、左側部材51の上部及び右側部材52の上部を互いに接合させるとともに、左側部材51の下部と右側部材52の下部とを第1の下側部材55によって車幅方向に接続することで、前後に延びるチューブ状に形成される。
メインチューブ18の前端の開口は、ヘッドパイプ15の後面によって閉じられる。
【0027】
メインフレーム16のシートフレーム部19は、左側部材51の後部の下縁部と右側部材52の後部の下縁部とを第2の下側部材56によって車幅方向に接続するとともに、左側部材51の後端部と右側部材52の後端部とを後側部材54によって車幅方向に接続することで、中空のケース状に形成される。
車両側面視で、左側部材51の後部の下縁部、右側部材52の後部の下縁部、及び第2の下側部材56は、後上がりに傾斜している。
【0028】
シートフレーム部19の上面の大部分には、上方に開口する開口部57が設けられる。開口部57は、平面視では、車幅方向よりも車両前後方向に長く延びる。開口部57は、左側部材51の上部及び右側部材52の上部を切り欠くようにして設けられる。
シートフレーム部19の内側には、左側部材51、右側部材52、第2の下側部材56、及び後側部材54によって囲まれる後側内部空間58が形成される。後側内部空間58は、開口部57から上方に露出する。
左側部材51及び右側部材52は、後側内部空間58を車幅方向に区画する側壁である。第2の下側部材56は、後側内部空間58を下方から覆う下壁である。
【0029】
後側部材54は、シートフレーム部19の後面を構成する後壁部54aと、シートフレーム部19の後端部の上面を構成する上壁部54bとを一体に備える板材である。
後壁部54aは、左側部材51の後縁部と右側部材52の後縁部とを車幅方向に接続する。上壁部54bは、左側部材51の後端部の上縁と右側部材52の後端部の上縁とを車幅方向に接続する。開口部57は、上壁部54bの前方に位置する。
【0030】
シートフレーム部19の後端部19aは、後端部19aの後面が閉じた袋状に形成される。後端部19aは、開口部57の後方に位置する。後端部19aは、車体フレーム10の後端部でもある。
後端部19aは、左側部材51の後端部、右側部材52の後端部、第2の下側部材56の後端部、及び後側部材54によって構成される。
【0031】
シートフレーム部19の前端部には、メインチューブ18の後端部に対し下方に延出するエンジンハンガー部60が設けられる。エンジンハンガー部60は、左側部材51の前端部の下部及び右側部材52の前端部の下部にそれぞれ設けられる。
クランクケース31(
図1)の上部は、エンジンハンガー部60に締結される。
【0032】
第1の下側部材55は、メインチューブ18の下面部を構成する下壁部61と、下壁部61の後端から下方に延出する前壁部62とを一体に備える。
前壁部62は、車両前方側に面する壁部であり、左右のエンジンハンガー部60の前縁を車幅方向に互いに接続する。
前壁部62には、前壁部62を車両前後方向に貫通する外気取り込み口63が設けられる。外気取り込み口63は、前壁部62を、前壁部62の下縁から上方に切り欠くようにして設けられる開口である。外気取り込み口63は、車両前方に向けて開口する。
【0033】
シートフレーム部19の下面において、車両前後方向で前壁部62と第2の下側部材56との間の部分は、下方に開放する開放部64である。開放部64は、後側内部空間58を下方に露出させる。
【0034】
ピボットフレーム17は、第2の下側部材56の前方に位置する。ピボットフレーム17は、左右一対の側壁部17aと、側壁部17aの後縁を車幅方向に接続する壁部17bとを備える。
ピボットフレーム17は、左側の側壁部17aの上縁17dが、シートフレーム部19における左側部材51の下縁に接合され、右側の側壁部17aの上縁が、シートフレーム部19における右側部材52の下縁に接合される。
壁部17bは、車両側面視で、後上がりに傾斜している。シートフレーム部19の下面を構成する第2の下側部材56は、壁部17bの上端に連続して後上がりに上方に延びる。
平面視では、壁部17bは、開放部64の後部を下方から覆う。
クランクケース31(
図1)の後部の上部及び下部は、左右の側壁部17aの前縁部に締結される。
【0035】
図1を参照し、エアクリーナーケース38、燃料タンク41、及びバッテリー42は、シートフレーム部19内の後側内部空間58に収納され、開口部57の下方に位置する。
エアクリーナーケース38から前方に延びるコネクティングチューブ40は、後側内部空間58から外気取り込み口63を通って前方に延び、スロットル装置39に接続される。
【0036】
図5は、
図1のV-V断面図である。
メインチューブ18は、自動二輪車1の車幅方向の中央部を車両前後方向に延びる。
図5は、メインチューブ18をメインチューブ18の軸方向に見た断面図である。
図1~
図5を参照し、メインフレーム16のメインチューブ18は、上下方向に延びる左側部材51と、上下方向に延びる右側部材52と、左側部材51及び右側部材52の下方で左右方向に延びる第1の下側部材55とを接合することで中空のチューブ状に形成される。
【0037】
左側部材51は、自動二輪車1の車幅方向の中央部に対し左側に配置され、右側部材52は、自動二輪車1の車幅方向の中央部に対し右側に配置される。
左側部材51は、メインチューブ18の部分において、上下方向に延びる左側壁部51aと、左側壁部51aの上端から車幅方向内側に延出する上壁部51bとを一体に備える板材である。
左側壁部51aは、左側壁部51aの上下の中間部が左側壁部51aの上端部及び下端部に対し車幅方向外側に位置するように、全体的に緩やかに湾曲している。
上壁部51bは、左側部材51を構成する板材の上部が車幅方向内側に屈曲させられた部分である。
【0038】
右側部材52は、メインチューブ18の部分において、上下方向に延びる右側壁部52aと、右側壁部52aの上端から車幅方向内側に延出する上壁部52bとを一体に備える板材である。
右側壁部52aは、右側壁部52aの上下の中間部が右側壁部52aの上端部及び下端部に対し車幅方向外側に位置するように、全体的に緩やかに湾曲している。
上壁部52bは、右側部材52を構成する板材の上部が車幅方向内側に屈曲させられた部分である。右側壁部52aと左側壁部51aとは、対向する。
【0039】
第1の下側部材55は、メインチューブ18の軸方向視では、左右方向に延びる板材である。
第1の下側部材55は、第1の下側部材55の左右方向の中央部55aが、第1の下側部材55の左端部55b及び右端部55cに対して上方に突出するように、全体的に緩やかに湾曲している。
【0040】
メインチューブ18の軸方向視において、中央部55aの少なくとも一部は、平らな平坦面70である。平坦面70は、略水平である。また、平坦面70は、メインチューブ18の軸方向においても、所定範囲が平坦である。
詳細には、第1の下側部材55は、メインチューブ18の軸方向視において、中央部55aと、中央部55aから左下方に延出する左斜面部55dと、左斜面部55dの外端から上方に延出する上方延出部55eとを備える。上方延出部55eは、左端部55bに設けられる。
また、第1の下側部材55は、メインチューブ18の軸方向視において、中央部55aから右下方に延出する右斜面部55fと、右斜面部55fの外端から上方に延出する上方延出部55gとを備える。上方延出部55gは、右端部55cに設けられる。
上方延出部55e,55gは、第1の下側部材55を構成する板材の外端部が上方に折り曲げられた部分である。上方延出部55e,55gは、中央部55aよりも低い位置にある。
【0041】
第1の下側部材55の左端部55bは、左側壁部51aの下端部51cに接合される。
詳細には、左端部55bは、上方延出部55eの上端部と下端部51cの車幅方向の内面とが突き当たる左側接合部71で、左側壁部51aに溶接される。左側接合部71では、下端部51cの下縁に沿う溶接ビード71aによって、下端部51cの下縁と上方延出部55eの外側面とが溶接される。
【0042】
第1の下側部材55の右端部55cは、右側壁部52aの下端部52cに接合される。
詳細には、右端部55cは、上方延出部55gの上端部と下端部52cの車幅方向の内面とが突き当たる右側接合部72で、右側壁部52aに溶接される。右側接合部72では、下端部52cの下縁に沿う溶接ビード72aによって、下端部52cの下縁と上方延出部55gの外側面とが溶接される。
【0043】
左側接合部71及び溶接ビード71aと、右側接合部72及び溶接ビード72aとは、メインチューブ18の下面に位置する。このため、左側接合部71及び溶接ビード71aと、右側接合部72及び溶接ビード72aとが、目立ち難くなり、自動二輪車1の外観性が良い。
【0044】
左側部材51の上端部51dは、上壁部51bの車幅方向内側の端部である。
右側部材52の上端部52dは、上壁部52bの車幅方向内側の端部である。
左側部材51と右側部材52とは、上端部51dと上端部52dとがメインチューブ18の上面で互いに接合される。
詳細には、上端部51d及び上端部52dは、上端部51dと上端部52dとが上下に重なって互いに当接した上面溶接部73で互いに溶接される。上面溶接部73は、メインチューブ18の上面をメインチューブ18の軸方向に直線状に延びる。上面溶接部73は、車幅方向の中央部に位置する。
【0045】
メインチューブ18内には、左側部材51、右側部材52、及び第1の下側部材55によって囲まれた前側内部空間74が形成される。
前側内部空間74は、メインチューブ18の軸方向視で、左側壁部51aと右側壁部52aとによって左右に挟まれ、上端部51d,52dと第1の下側部材55とによって上下に挟まれる略矩形の空間である。
【0046】
前側内部空間74には、複数の部品が配置される。
図5の断面では、前側内部空間74内には、部品であるABSモジュレーター25が配置される。
前側内部空間74内において第1の下側部材55の中央部55aの上面には、ステー75が取り付けられる。ステー75は、第1の下側部材55の上面に沿う板状である。
ABSモジュレーター25は、ステー75の上面に取り付けられ、ステー75を介して第1の下側部材55に支持される。ステー75及びABSモジュレーター25は、中央部55aの真上に位置する。
第1の下側部材55の中央部55aは平坦面70を備える。このため、中央部55aに凹凸が設けられる構造に比して、ステー75及びABSモジュレーター25を中央部55aに配置し易い。
【0047】
ステー75及びABSモジュレーター25は、メインチューブ18の後部に位置し、シートフレーム部19の上面の開口部57に近い。このため、作業者等は、開口部57からステー75及びABSモジュレーター25にアクセスできる。ステー75及びABSモジュレーター25は、第1の下側部材55が上方に突出する中央部55aに支持されるため、前側内部空間74内での位置が底上げされている。このため、作業者等がステー75及びABSモジュレーター25にアクセスし易い。
【0048】
第1の下側部材55は、第1の下側部材55の左端部55b及び右端部55cを介して左側部材51及び右側部材52に溶接されている。これにより、第1の下側部材55の中央部55aには、第1の下側部材55を左側部材51及び右側部材52に溶接するための溶接部は存在しない。
このため、中央部55aを平坦にでき、中央部55aの近くにステー75及びABSモジュレーター25等の部品を配置し易い。
【0049】
左側部材51及び右側部材52は、メインチューブ18の上面に位置する上面溶接部73によって互いに接合されるとともに、下端部51c,52cが、第1の下側部材55に溶接される。これにより、左側部材51及び右側部材52の側面部には、メインチューブ18をチューブ状に形成するための溶接部が存在しない。このため、左側部材51及び右側部材52の側面部の近くに部品を配置する場合に、溶接部が部品の配置の邪魔になることが抑制され、部品を配置し易い。
また、左側壁部51a及び右側壁部52aに、メインチューブ18をチューブ状に形成するための溶接部が存在しないため、左側壁部51a及び右側壁部52aの外観性が良いとともに、左側壁部51a及び右側壁部52aの形状の自由度が高い。このため、左側壁部51a及び右側壁部52aを全体的に緩やかに湾曲させて、左側壁部51a及び右側壁部52aの剛性を高くできる。
【0050】
図1及び
図5を参照し、メインチューブ18の第1の下側部材55の下面には、電装部品50を支持するブラケット76が設けられる。ブラケット76は、上下方向に挿通される締結具76aによって、第1の下側部材55の中央部55aに締結される。中央部55aは、平坦面70を備える。このため、中央部55aに凹凸が設けられる構造に比して、ブラケット76を中央部55aに配置し易い。
【0051】
図1及び
図5を参照し、メインチューブ18の下面には、第1の下側部材55の中央部55aが上方に突出することで、上方に凹む凹部が形成されている。この凹部にメインハーネス49の一部が配置される。メインハーネス49は、メインチューブ18の第1の下側部材55の中央部55aの下面に沿ってメインチューブ18の軸方向に延びる。
メインハーネス49は、メインチューブ18の後部では、左側壁部51aの下部及び左端部55bと、右側壁部52aの下部及び右端部55cとの間を、中央部55aの下面に沿って延びる。すなわち、メインハーネス49は、メインチューブ18の後部では、左側壁部51aの下部及び左端部55bと、右側壁部52aの下部及び右端部55cとによって車幅方向外側から覆われる。このため、メインハーネス49が目立たず、自動二輪車1の外観性が良い。
【0052】
図6は、
図1のVI-VI断面図である。
図7は、シートフレーム部19に取り付けられたリアフェンダー48を下方側から見た斜視図である。
図7では、左側のリアクション23は不図示である。
図6の断面では、シートフレーム部19の後側内部空間58は、左側部材51及び右側部材52によって左右から囲まれるとともに、第2の下側部材56によって下方から囲まれる。
図6の断面では、シートフレーム部19の上面の開口部57は、燃料タンク41を上方から覆うカバー77によって塞がれている。
【0053】
左側部材51は、シートフレーム部19の部分において、上下に延びる左側壁部51aを備える。
シートフレーム部19の部分における左側壁部51aの下端部は、後部下端部51fである。後部下端部51fは、鉛直に下方に突出する。
後部下端部51fは、
図2の車両側面視では、後上がりに傾斜している。
【0054】
右側部材52は、シートフレーム部19の部分において、上下に延びる右側壁部52aを備える。
シートフレーム部19の部分における右側壁部52aの下端部は、後部下端部52fである。後部下端部52fは、鉛直に下方に突出する。
【0055】
第2の下側部材56は、
図6のように車両前後方向に見た断面視で左右方向に略水平に延びる底板部56aと、底板部56aの左端から下方に延びる下方延出部56b(左端部)と、底板部56aの右端から下方に延びる下方延出部56c(右端部)とを備える。
第2の下側部材56は、車両側面視で、底板部56aが後上がりとなるように傾斜して配置される。
【0056】
第2の下側部材56の下方延出部56bは、左側壁部51aの後部下端部51fに接合される。
詳細には、左側の下方延出部56bは、下方延出部56bの外側面と後部下端部51fの内側面とが突き当たる後部左側接合部78(左側接合部)で、左側壁部51aに溶接される。
【0057】
第2の下側部材56の下方延出部56cは、右側壁部52aの後部下端部52fに接合される。
詳細には、右側の下方延出部56cは、下方延出部56cの外側面と後部下端部52fの内側面とが突き当たる後部右側接合部79(右側接合部)で、右側壁部52aに溶接される。
後部左側接合部78及び後部右側接合部79は、第2の下側部材56の底板部56aに対し下方に突出する突出部であり、シートフレーム部19の下面に設けられる。
【0058】
リアフェンダー48は、第2の下側部材56の下面に締結される。リアフェンダー48は、車両側面視で、第2の下側部材56に沿って後上がりに傾斜する板部材である。
リアフェンダー48は、後輪3を上方から覆う板状部48aと、板状部48aの左右の端部からそれぞれ下方に突出する左右一対の係合部48b,48cとを備える。
板状部48aは、底板部56aの下面に沿って設けられ、底板部56aを下方から覆う。
係合部48b,48cの上面には、上方に開放する溝部48dがそれぞれ設けられる。溝部48dは、平面視では、前後方向に直線状に延びる。
【0059】
リアフェンダー48が第2の下側部材56に取り付けられると、左側の溝部48dがシートフレーム部19の後部左側接合部78に係合し、右側の溝部48dがシートフレーム部19の後部右側接合部79に係合する。
これにより、シートフレーム部19の後部左側接合部78及び後部右側接合部79を利用して、リアフェンダー48を位置決めできるとともに、リアフェンダー48を強固に取り付けできる。
また、リアフェンダー48の板状部48aは、底板部56aに沿うように、後部左側接合部78及び後部右側接合部79に対し上方に膨出している。このため、リアフェンダー48の板状部48aと後輪3との距離を大きく確保できる。
第2の下側部材56の底板部56aには、第2の下側部材56を左側部材51及び右側部材52に接合するための溶接部は存在せず、底板部56aは平坦である。このため、底板部56aの上方に燃料タンク41等の部品を配置し易い。
【0060】
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車1は、車体フレーム10を備え、車体フレーム10は、上下方向に延びる左側部材51と、上下方向に延びる右側部材52と、左側部材51及び右側部材52の下方で左右方向に延びる下側部材53とを接合することで中空に形成され、左側部材51の上端部51dと右側部材52の上端部52dとが、車体フレーム10の上面で互いに接合され、下側部材53の左端部55bは、左側部材51の下端部51cに接合され、下側部材53の右端部55cは、右側部材52の下端部52cに接合される。
この構成によれば、下側部材53の左端部55bが左側部材51の下端部51cに接合され、下側部材53の右端部55cが右側部材52の下端部52cに接合されるため、下側部材53の左右の中央部55aには接合部が設けられない。このため、下側部材53の中央部55aの近くにABSモジュレーター25及びブラケット76等の部品を配置し易い。また、左側部材51の側面部及び右側部材52の側面部に接合部を設ける必要がないため、左側部材51及び右側部材52の近くに部品を配置し易い。
【0061】
また、左端部55bと左側部材51の下端部51cとを接合する左側接合部71、及び、右端部55cと右側部材52の下端部52cとを接合する右側接合部72は、車体フレーム10の下面に位置する。
この構成によれば、左側接合部71及び右側接合部72が、車体フレーム10の下面に位置するため、左側接合部71及び右側接合部72が車両側方に目立ち難い。このため、自動二輪車1の外観性が良い。
また、下側部材53の左右方向の中央部55aは、左端部55b及び右端部55cに対して上方に突出し、中央部55aの少なくとも一部は、平坦面70である。
この構成によれば、下側部材53の中央部55aが上方に突出した形状となるため、下側部材53の剛性が高くなり、車体フレーム10の剛性を向上できる。また、中央部55aの少なくとも一部は平坦面70であるため、中央部55aにABSモジュレーター25等の部品を配置し易い。また、中央部55aの位置が高くなるため、車体フレーム10の内側にABSモジュレーター25等の部品を配置する場合に、上方から中央部55aに部品を配置し易い。
【0062】
さらに、中央部55aの下方に、中央部55aに沿って部品としてのメインハーネス49が配置され、車両側面視で、メインハーネス49の少なくとも一部は、中央部55aの側方の車体フレーム10によって車幅方向外側から覆われる。
この構成によれば、この構成によれば、車体フレーム10を利用して、メインハーネス49を保護できる。また、車体フレーム10を利用して、メインハーネス49を側方から隠すことができ、自動二輪車1の外観性が良い。
また、自動二輪車1の後部では、後部左側接合部78及び後部右側接合部79は下方に突出する突出部であり、後輪3の上方に位置するリアフェンダー48は、後輪3を上方から覆う板状部48aと、板状部48aの左右の端部から下方に突出する左右一対の係合部48b,48cとを備え、係合部48b,48cの上面に設けられた溝部48dが後部左側接合部78及び後部右側接合部79に下方から係合する。
この構成によれば、左右の係合部48b,48cの間において後輪3とリアフェンダー48の板状部48aとの距離を大きく確保できるとともに、後部左側接合部78及び後部右側接合部79により形成される突出部を利用して、リアフェンダー48を固定できる。
【0063】
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の鞍乗り型車両及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。
【符号の説明】
【0064】
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
3 後輪
10 車体フレーム
48 リアフェンダー
48a 板状部
48b,48c 係合部
48d 溝部
49 メインハーネス(部品)
51 左側部材
51c 下端部
51d 上端部
51f 後部下端部(下端部)
52 右側部材
52c 下端部
52d 上端部
52f 後部下端部(下端部)
53 下側部材
55a 中央部
55b 左端部
55c 右端部
56b 下方延出部(左端部)
56c 下方延出部(右端部)
70 平坦面
71 左側接合部
72 右側接合部
78 後部左側接合部(左側接合部、突出部)
79 後部右側接合部(右側接合部、突出部)