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特許7595755多目的の調整可能な新型吊りビーム及び吊り上げ方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-28
(45)【発行日】2024-12-06
(54)【発明の名称】多目的の調整可能な新型吊りビーム及び吊り上げ方法
(51)【国際特許分類】
   B66C 1/10 20060101AFI20241129BHJP
【FI】
B66C1/10 C
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023518497
(86)(22)【出願日】2022-07-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-27
(86)【国際出願番号】 CN2022107091
(87)【国際公開番号】W WO2023035786
(87)【国際公開日】2023-03-16
【審査請求日】2023-03-20
(31)【優先権主張番号】202210390804.1
(32)【優先日】2022-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520414480
【氏名又は名称】中国長江三峡集団有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】523101497
【氏名又は名称】中国三峡建工(集団)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】譚 志国
(72)【発明者】
【氏名】高 鵬
(72)【発明者】
【氏名】姚 飛雄
(72)【発明者】
【氏名】朱 ▲シン▼▲ユエ▼
(72)【発明者】
【氏名】楊 天冉
【審査官】須山 直紀
(56)【参考文献】
【文献】特許第5468270(JP,B2)
【文献】特開平05-238670(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第113830663(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第101134551(CN,A)
【文献】中国実用新案第204111171(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66C 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多目的の調整可能な新型吊りビームであって、
2つの平行なメインビーム(1)を含み、2つのメインビーム(1)の両端はそれぞれエンドビーム(2)に接続され、メインビーム(1)に、メインビーム(1)に対してスライドする移動自在な吊りフレーム(3)が複数設けられ、2つのメインビーム(1)の間にスクリュー(6)が設けられ、移動自在な吊りフレーム(3)はスクリュー(6)に螺着され、スクリュー(6)の一端に第1モータ(7)が設けられ、第1モータ(7)とスクリュー(6)との間に減速ボックス(8)が設けられ、スクリュー(6)の一端は減速ボックス(8)に接続され、第1モータ(7)と減速ボックス(8)はエンドビーム(2)に取り付けられ、
移動自在な吊りフレーム(3)は吊りフレーム本体(301)を含み、吊りフレーム本体(301)に貫通溝(309)が設けられ、貫通溝(309)内に少なくとも1つの引込式電磁弁(303)が設けられ、引込式電磁弁(303)の一端はスクリュー接続部品(308)に接続され、引込式電磁弁(303)の他端は吊りフレーム本体(301)に取り付けられ、スクリュー接続部品(308)はスクリュー(6)に螺着され、
スクリュー接続部品(308)と吊りフレーム本体(301)との間にリターンスプリング(302)が設けられ、吊りフレーム本体(301)の頂部に上アイボルト(306)が設けられ、吊りフレーム本体(301)の底部に下アイボルト(307)が設けられる、ことを特徴とする多目的の調整可能な新型吊りビーム。
【請求項2】
多目的の調整可能な新型吊りビームであって、
2つの平行なメインビーム(1)を含み、2つのメインビーム(1)の両端はそれぞれエンドビーム(2)に接続され、メインビーム(1)に、メインビーム(1)に対してスライドする移動自在な吊りフレーム(3)が複数設けられ、2つのメインビーム(1)の間にスクリュー(6)が設けられ、移動自在な吊りフレーム(3)はスクリュー(6)に螺着され、スクリュー(6)の一端に第1モータ(7)が設けられ、第1モータ(7)とスクリュー(6)との間に減速ボックス(8)が設けられ、スクリュー(6)の一端は減速ボックス(8)に接続され、第1モータ(7)と減速ボックス(8)はエンドビーム(2)に取り付けられ、
移動自在な吊りフレーム(3)は吊りフレーム本体(301)を含み、吊りフレーム本体(301)に貫通溝(309)が設けられ、貫通溝(309)内に少なくとも1つの引込式電磁弁(303)が設けられ、引込式電磁弁(303)の一端はスクリュー接続部品(308)に接続され、引込式電磁弁(303)の他端は吊りフレーム本体(301)に取り付けられ、スクリュー接続部品(308)はスクリュー(6)に螺着され、
吊りフレーム本体(301)の両側に、伸縮可能な位置決めピン(304)が設けられ、吊りフレーム本体(301)にピン通しモータ(9)が設けられ、ピン通しモータ(9)の一端にピン通しオイルポンプ(10)が設けられ、ピン通しオイルポンプ(10)と位置決めピン(304)は伸縮シリンダを介して接続され、
吊りフレーム本体(301)の両側の位置決めピン(304)が張り出すと、位置決めピン(304)は引き受け穴(101)内に当接する、ことを特徴とする多目的の調整可能な新型吊りビーム。
【請求項3】
多目的の調整可能な新型吊りビームであって、
2つの平行なメインビーム(1)を含み、2つのメインビーム(1)の両端はそれぞれエンドビーム(2)に接続され、メインビーム(1)に、メインビーム(1)に対してスライドする移動自在な吊りフレーム(3)が複数設けられ、2つのメインビーム(1)の間にスクリュー(6)が設けられ、移動自在な吊りフレーム(3)はスクリュー(6)に螺着され、スクリュー(6)の一端に第1モータ(7)が設けられ、第1モータ(7)とスクリュー(6)との間に減速ボックス(8)が設けられ、スクリュー(6)の一端は減速ボックス(8)に接続され、第1モータ(7)と減速ボックス(8)はエンドビーム(2)に取り付けられ、
移動自在な吊りフレーム(3)は吊りフレーム本体(301)を含み、吊りフレーム本体(301)に貫通溝(309)が設けられ、貫通溝(309)内に少なくとも1つの引込式電磁弁(303)が設けられ、引込式電磁弁(303)の一端はスクリュー接続部品(308)に接続され、引込式電磁弁(303)の他端は吊りフレーム本体(301)に取り付けられ、スクリュー接続部品(308)はスクリュー(6)に螺着され、
吊りフレーム本体(301)の両側に、側板(310)が複数設けられ、側板(310)に、側板(310)にヒンジ接続された走行輪(305)が設けられ、走行輪(305)はビームレール(102)に当接してスライドし、吊りフレーム本体(301)に位置センサ(4)と重量センサ(14)が設けられる、ことを特徴とする多目的の調整可能な新型吊りビーム。
【請求項4】
メインビーム(1)の内側に引き受け穴(101)が複数設けられ、メインビーム(1)にビームレール(102)が設けられ、その中の1つのメインビーム(1)の張り出しプラットフォームに給電制御盤(12)が設けられ、給電制御盤(12)にソーラーパネル(13)が設けられ、給電制御盤(12)の片側に蓄電池(11)が設けられる、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の多目的の調整可能な新型吊りビーム。
【請求項5】
2つのメインビーム(1)の間に少なくとも1つのスクリュー(6)が設けられ、2つのメインビーム(1)の間に軸受台(5)が設けられ、軸受台(5)はメインビームの中心または偏心位置に設けられ、軸受台(5)に軸受が設けられ、スクリュー(6)と軸受台(5)は回転可能に接続される、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の多目的の調整可能な新型吊りビーム。
【請求項6】
多目的の調整可能な新型吊りビームであって、2つの平行なメインビーム(1)を含み、2つのメインビーム(1)の両端はそれぞれエンドビーム(2)に接続され、メインビーム(1)に、メインビーム(1)に対してスライドする移動自在な吊りフレーム(3)が複数設けられ、2つのメインビーム(1)の間にスクリュー(6)が設けられ、移動自在な吊りフレーム(3)はスクリュー(6)に螺着され、スクリュー(6)の一端に第1モータ(7)が設けられ、第1モータ(7)とスクリュー(6)との間に減速ボックス(8)が設けられ、スクリュー(6)の一端は減速ボックス(8)に接続され、第1モータ(7)と減速ボックス(8)はエンドビーム(2)に取り付けられる、多目的の調整可能な新型吊りビームの吊り上げ方法であって、
単一の第1クレーン(15)を使用する場合、
第1クレーン(15)のフックを空中の所定位置に停止させ、第1クレーン(15)を吊りビーム装置における2つの移動自在な吊りフレーム(3)に接続するステップS1と、
吊りビーム装置における少なくとも2つの移動自在な吊りフレーム(3)の底部につり合い重りボックス(18)または少なくとも1つの重量物が吊り下げられ、マッチング計算またはプログラムによる自動計算によって、つり合い重りボックス(18)のつり合い重り格子(1801)に計算された適量なつり合い重り(1802)を加えるステップS2と、
第1クレーン(15)は吊り上げを開始し、重量物及びつり合い重りボックス(18)が吊り下げられた移動自在な吊りフレーム(3)をメインビーム(1)上に等しい力のモーメントで移動させるように、給電制御盤(12)を手動で制御して、またはシステムによってプログラムにしたがって自動的に制御して、空中で吊りビーム装置の姿勢を調整して、動的なバランスが取れるステップS3と、
第1クレーン(15)は重量物を目標位置まで吊って搬送し、重量物が所定位置に着いた後フックを外し、その過程において、給電制御盤(12)を手動で、またはシステムによりプログラムにしたがって常時制御して、吊りビーム装置の姿勢を調整して、動的なバランスが取れるステップS4と、
重量物を卸ろし終えるまでステップS4を繰り返すステップS5と、
第1クレーン(15)はフックを落とし、つり合い重りボックス(18)を取り外し、吊り上げ作業を完了するステップS6とを実行し、
1台又は複数台のクレーンのフックを空中の所定位置に停止させ、クレーンを移動自在な吊りフレーム(3)におけるアイボルト(306)に接続するステップS7と、
重量物の両端をそれぞれその中の2つの移動自在な吊りフレーム(3)における下アイボルト(307)とワイヤーロープを介して接続し、重量物の一端と移動自在な吊りフレーム(3)の下アイボルト(307)との接続用吊り上げロープに、リモコン電気ホイスト(17)を取り付けるステップS8と、
重量物が吊り下げられた移動自在な吊りフレーム(3)をメインビーム(1)上に移動させるように、給電制御盤(12)を手動で制御して、またはシステムによってプログラムにしたがって自動的に制御することで、重量物の重心を吊りビーム装置の計算設定された垂線位置に動的バランスが取れるとともに、さらに動的なバランスが取れるとともに、電気ホイスト(17)のワイヤーロープが力を受けない状態になり、重量物も垂直状態になるまで、ワイヤーロープが伸縮するように電気ホイスト(17)をワイヤレス方式で遠隔制御して、反転を完了するステップS9と、
第1クレーン(15)と第2クレーン(16)はフック落とし位置まで移動し、重量物を卸ろし、吊り上げ作業を完了するステップS10とを実行する、多目的の調整可能な新型吊りビームの吊り上げ方法。
【請求項7】
クレーンのフックを空中の所定位置に停止させ、1台または複数台のクレーンを吊りビーム装置における複数の移動自在な吊りフレーム(3)に接続するステップS1と、
吊りビーム装置における複数の移動自在な吊りフレーム(3)の底部につり合い重りボックス(18)と、1つまたは複数の重量物を吊り下げ、マッチング計算またはプログラムによる自動計算によって、つり合い重りボックス(18)のつり合い重り格子(1801)に計算された適量なつり合い重り(1802)を加えるステップS2と、
クレーンは吊り上げを開始し、つり合い重りボックス(18)又は重量物が吊り下げられた移動自在な吊りフレーム(3)をメインビーム(1)上に等しい力のモーメントで移動させるように、給電制御盤(12)を手動制御して、またはシステムによりプログラムにしたがって自動的に制御して、空中でクレーンのフック、つり合い重りボックス、または重量物の吊りビームにおける相対位置を動的に調整して、動的なバランスが取れるステップS3と、
クレーンは1つの吊られた重量物を目標位置まで吊って搬送した後、重量物は所定位置に着いた後フックを外し、その過程において給電制御盤(12)を手動で制御して、またはシステムによってプログラムにしたがって自動的に制御して、吊りビーム装置の姿勢を調整し、動的なバランスが取れるステップS4と、
もう1つの重量物を目標位置まで吊り搬送した後フックを外し、重量物を卸ろし終えるまでステップS3、ステップS4を繰り返すステップS5と、
クレーンがフックを落とし、つり合い重りボックス(18)を取り外し、吊り上げ作業を完了するステップS6とを実行する、請求項に記載の多目的の調整可能な新型吊りビームの吊り上げ方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は吊り上げ作業の分野に関し、特に多目的の調整可能な新型吊りビーム及び吊り上げ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数台機械を使って吊り上げたり、複雑な吊り上げ作業を行ったりする場合、巻上設備は、吊りビームの吊り上げ方式を採用することが多い。吊りビームは重大な貨物および部品を積み込むための専用の吊り上げ具であり、且つ重量物を吊り上げる際に重量物の重心位置を正確に見つけ、各吊り点に正確に分散させることで荷を積み、吊りビームの安全で信頼性の高い作業を保証する必要がある。既存の吊りビームは、上下吊り点が固設されており、構造形式が簡単である。吊りビームの構造は大釣り合い梁と、大釣り合い梁に嵌着された小釣り合い梁、吊り具などからなる。吊りビームは、重量物の運搬、荷役などの動作を実現するために、索具を介して重量物を吊り上げる。しかし、その構造の設計が不合理であるため、バランス性能が比較的に悪く、重量物を吊り上げる際に重量物の重心位置を正確に探さなければならず、各吊り点の荷重を正確に分散しなければならならず、そうしないと、吊りビームがひどく傾きすぎてしまい、安全上の危険性が生じやすい。また、吊りビームの機能は比較的に単一で、従来技術の使用範囲と機能は制限され、汎用性が非常に悪い。巻上設備の吊り上げ重量と幅などを調整するニーズと、巻上設備の幅を最大延伸するニーズと、を満たすことができない。上下吊り点を調整できない吊りビームは、多場面、多目的のニーズを満たすことができない。そのため、上述の問題を解決するために、多目的の調整可能な新型吊りビーム及び吊り上げ方法を提案した。
【0003】
中国特許文献CN208266824Uには、吊り点のばらつきを調整できる釣合い滑車装置が記載されており、滑車ユニットを含み、その特徴は以下のとおり、第1吊りプレート、第2吊りプレート、横方向吊りビーム、ボルト接合部及びフレームに取り付けられた支えヒンジ部材をさらに含み、第1吊りプレート及び第2吊りプレートは何れも横方向吊りビームの下表面に固設され、支えヒンジ部材は支えヒンジ固定座と支えヒンジ軸を含み、支えヒンジ固定座の下部はボルト接合部を介してフレームに固設され、支えヒンジ固定座の上部は支えヒンジ軸を介して横方向吊りビームと回動可能に接続され、滑車ユニットは第1釣合い滑車と第2釣合い滑車を含み、第1釣合い滑車は第1吊りプレートを介して横方向吊りビームの一端に取り付けられ、第2釣合い滑車は第2吊りプレートを介して横方向吊りビームの他端に取り付けられる。この考案は、開閉機の運行過程において、2つの吊り点のバランスを即時で動的に調整することを実現することができ、設備を停止して点検を必要とせず、有効に開閉機の運行安定性を保障することができる。しかし、この構造は、巻上設備の吊り上げ重量と幅などを調整するニーズと、巻上設備の幅を最大延伸するニーズと、を満たすことができない。上下吊り点を調整できない吊りビームは、多場面、多目的のニーズを満たすことができない。使用に欠陥があり、改善が必要になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は多目的の調整可能な新型吊りビーム及び吊り上げ方法を提供し、従来の巻上設備の吊り上げ重量と幅などを調整するニーズと、巻上設備の幅を最大延伸するニーズと、を満たすことができなく、上下吊り点を調整できない吊りビームは、多場面、多目的のニーズを満たすことができないという課題を解決することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的課題を解決するために、本発明が採用する技術的手段は以下の通り、新型多目的調整可能な吊りビームであり、2つの平行なメインビームを含み、2つのメインビームの両端はそれぞれエンドビームに接続され、メインビームに、メインビームに対してスライドする移動自在な吊りフレームが複数設けられ、2つのメインビームの間にスクリューが設けられ、移動自在な吊りフレームはスクリューに螺着され、スクリューの一端に第1モータが設けられ、第1モータとスクリューとの間に減速ボックスが設けられ、スクリューの一端は減速ボックスに接続され、第1モータと減速ボックスはエンドビームに取り付けられる。
【0006】
好ましくは、メインビームの内側に引き受け穴が複数設けられ、メインビームにビームレールが設けられ、その中の1つのメインビームの張り出しプラットフォームに給電制御盤が設けられ、給電制御盤にソーラーパネルが設けられ、給電制御盤の片側に蓄電池が設けられる。
【0007】
好ましくは、移動自在な吊りフレームは吊りフレーム本体を含み、吊りフレーム本体に貫通溝が設けられ、貫通溝内に少なくとも1つの引込式電磁弁が設けられ、引込式電磁弁の一端はスクリュー接続部品に接続され、引込式電磁弁の他端は吊りフレーム本体に取り付けられ、スクリュー接続部品とスクリューは螺着される。
【0008】
好ましくは、スクリュー接続部品と吊りフレーム本体との間にリターンスプリングが設けられ、吊りフレーム本体の頂部に上アイボルトが設けられ、吊りフレーム本体の底部に下アイボルトが設けられる。
【0009】
好ましくは、吊りフレーム本体の両側に、伸縮可能な位置決めピンが設けられ、吊りフレーム本体にピン通しモータが設けられ、ピン通しモータの一端にピン通しオイルポンプが設けられ、ピン通しオイルポンプと位置決めピンは伸縮シリンダを介して接続され、吊りフレーム本体の両側の位置決めピンが張り出すと、位置決めピンは引き受け穴内に当接する。
【0010】
好ましくは、吊りフレーム本体の両側に、側板が複数設けられ、側板にヒンジ接続された走行輪が設けられ、走行輪はビームレールに当接してスライドし、吊りフレーム本体に位置センサと重量センサが設けられる。
【0011】
好ましくは、2つのメインビームの間に少なくとも1つのスクリューが設けられ、2つのメインビームの間に軸受台が設けられ、軸受台はメインビームの中心または偏心位置に設けられ、軸受台に軸受が設けられ、スクリューと軸受台は回転可能に接続される。
【0012】
単一の第1クレーンを使用する場合、以下のステップを実行する多目的の調整可能な新型吊りビームの吊り上げ方法。
第1クレーンのフックを空中の所定位置に停止させ、第1クレーンを吊りビーム装置における2つの移動自在な吊りフレームに接続するステップS1と、
吊りビーム装置における少なくとも2つの移動自在な吊りフレームの底部につり合い重りボックスまたは少なくとも1つの重量物が吊り下げられ、マッチング計算またはプログラムによる自動計算によって、つり合い重りボックスのつり合い重り格子に計算された適量なつり合い重りを加えるステップS2と、
第1クレーンは吊り上げを開始し、重量物及びつり合い重りボックスが吊り下げられた移動自在な吊りフレームをメインビーム上に等しい力のモーメントで移動させるように、給電制御盤を手動で制御して、またはシステムによってプログラムにしたがって自動的に制御して、空中で吊りビーム装置の姿勢を調整して、動的バランスが取れるステップS3と、
第1クレーンは重量物を目的の位置まで吊って搬送し、重量物が所定の位置に着いた後フックを外し、その過程において、給電制御盤を手動で制御して、またはシステムによってプログラムにしたがって常時制御して、吊りビーム装置の姿勢を調整し、動的バランスが取れるステップS4と、
重量物を卸ろし終えるまでステップS4を繰り返すステップS5と、
第1クレーンはフックを落とし、つり合い重りボックスを取り外し、吊り上げ作業を完了するステップS6。
【0013】
好ましくは、クレーンのフックを空中の所定位置に停止させ、1台または複数台のクレーンを吊りビーム装置における複数の移動自在な吊りフレームに接続するステップS1と、
吊りビーム装置における複数の移動自在な吊りフレームの底部につり合い重りボックスと、1つまたは複数の重量物が吊り下げられ、マッチング計算またはプログラムによる自動計算によって、つり合い重りボックスのつり合い重り格子に計算された適量なつり合い重りを加えるステップS2と、
クレーンは吊り上げを開始し、クレーンのフック、つり合い重りボックス又は重量物が吊り下げられた移動自在な吊りフレームをメインビーム上に等しい力のモーメントで移動させ、給電制御盤を手動で制御して、またはシステムによってプログラムにしたがって自動的に制御して、クレーンのフック、つり合い重りボックス、または重量物の吊りビームにおける相対位置を空中で動的に調整して、動的バランスが取れるステップS3と、
クレーンは1つの吊り下げられた重量物を目的の位置まで吊って搬送した後、重量物は所定の位置に着いた後フックを外し、その過程において給電制御盤を手動で制御して、またはシステムによってプログラムにしたがって自動的に制御して、吊りビーム装置の姿勢を調整し、動的バランスが取れるステップS4と、
もう1つの重量物を目的の位置まで吊って搬送した後フックを外し、重量物を卸ろし終えるまでステップS3、ステップS4を繰り返すステップS5と、
クレーンがフックを落とし、つり合い重りボックスを取り外し、吊り上げ作業を完了するステップS6。
【0014】
好ましくは、1台又は複数台のクレーンのフックを空中の所定位置に停止させ、クレーンを移動自在な吊りフレームにおける上アイボルトに接続するステップS1と、
重量物の両端をそれぞれその中の2つの移動自在な吊りフレームにおける下アイボルトとワイヤーロープを介して接続し、重量物の一端と移動自在な吊りフレームの下アイボルトとの接続する吊り上げロープに、リモコン電気ホイストを取り付けるステップS2と、
重量物が吊り下げられた移動自在な吊りフレームをメインビーム上に移動させるように、給電制御盤を手動で制御して、またはシステムによってプログラムにしたがって自動的に制御して、重量物の重心を吊りビーム装置の計算に設定された垂線位置に動的バランスが取れるとともに、さらに動的バランスが取れるとともに、電気ホイストのワイヤーロープが力を受けない状態になり、重量物も垂直状態になるまで、ワイヤーロープを伸縮させるように電気ホイストをワイヤレス方式で遠隔制御して、反転を完了するステップS3と、
第1クレーンと第2クレーンはフック落とし位置まで移動し、重量物を卸ろし、吊り上げ作業を完了するステップS4。
【発明の効果】
【0015】
本発明の有益な効果は以下の通りであり、
第1に、2つのメインビームと両端に接続された2つのエンドビームを有し、全体的な構造が安定し、メインビームとエンドビームの使用特徴を結合し、箱形ばりあるいは鋼製ばりなど、小型で軽量、安定した構造を採用することができ、好ましくは2本の平行する箱形ばりをメインビームとし、両端に箱形ばりであるエンドビームを接続することで全体が安定した構造を形成する。
【0016】
第2に、複数の移動自在な吊りフレームをメインビーム上で動的に調整することが可能であり、複数の移動自在な吊りフレームによって、吊り天井装置の下に複数の異なる重量の重量物またはつり合い重りボックスを吊ることができる。吊り天井装置は、クレーンのフックに吊り下げられた移動自在な吊りフレームの位置と、重量物やつり合い重りが吊り下げられた移動自在な吊りフレームの位置及び積載量などの情報を常時収集することが可能であり、さらに制御システムプログラムの自動演算により、動的バランスを確保した上で移動自在な吊りフレームをメインビーム上にスライドさせ、重量物またはつり合い重りボックスのフォースアームを調整し、吊り下げられた重量物同士または重量物とつり合い重りボックスとの間に力のモーメントのつりあいを形成し、吊り点の固定された吊り天井が満足できなかった各種と各場合の動的張出幅で複数機による吊り上げ作業、単機または複数機による幅延伸の吊り上げ作業、狭い壁の穴内の吊り上げ作業、単機空中反転、複数台クレーンの吊り点マッチング調整または満載の吊り上げ作業、複数吊り荷の同時吊上げ何回に分けて荷下ろし作業、クレーンの吊り点の空中動的調整を行うなどのニーズを満たすことができるようになる。
【0017】
第3に、本装置は、クレーンの吊り点の動的調整ニーズをよく満たすことができて、クレーンの上吊り点を調整するとともに、移動自在な吊りフレームと下部の重量物、つり合い重りボックスは同期移動して、全体の動的バランスが取れることで、下吊り点が同期調整しないと吊り天井装置はバランスを失ってさらに安全問題を招くことを避けることが可能である。また、吊り天井装置は構造が簡単で、汎用性が強く、自動調整ができるなどの利点がある。
【0018】
第4に、外へ延伸して吊り上げる方式は、クレーンの吊り上げ幅範囲を延伸するだけでなく、同じ理由で、従来の巻上設備で実現しにくい狭い壁の穴内の吊り上げ作業を実現できるようになり、このような工事難題の解決に、簡便、容易、安全な思考パターンと装置を提供した。
【0019】
第5に、現在、空中反転は往々にして2台のクレーンを使って重量物の両端を吊って、張出幅とフックの昇降を行うことによって、重量物を横臥姿勢から垂直姿勢への反転過程を完了する。本願では、1台のクレーンだけで空中反転のニーズをよく満たすことが可能であり、吊り天井装置の2つの移動自在な吊りフレームはそれぞれ横臥姿勢の重量物の両端を吊り、そのうちの1つの移動自在な吊りフレームの下吊り点にまずリモコン電動ホイストを接続した後、吊り上げロープを通じて重量物の一端と接続し、電気制御システムはパラメータプログラムの同期計算を設定することによって、移動自在な吊りフレームを自動または手動で相互に隣接方向に移動させて、徐々に重量物の横臥姿勢から垂直姿勢への転換を実現し、全体の動的バランスが取れるため、重量物が空中反転する必要があるときにバランスを失い安全問題を招くことを回避することができる。また、重量物が空中反転する必要がある場合、従来技術は重量物の反転に2台以上の巻上設備を使用して反転を協力する必要があり、本装置と方法は1台のクレーンを使用するだけで、作業者の作業時間を大幅に節約し、現場の施工ステップを最適化し、経済効果を高め、安全事故の発生確率を下げ、極めて大きな普及価値がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
以下、添付図面及び実施形態を用いて本発明をさらに説明する。
【0021】
図1】本発明の全体構成の平面図である。
図2】本発明の全体構成の側面図である。
図3】本発明の引込式電磁弁が全閉し、位置決めピンが伸び出したとき、図1におけるA-A箇所の断面図である。
図4】本発明の引込式電磁弁が全開し、位置決めピンが伸び出したとき、図1におけるA-Aの断面図である。
図5】本発明の引込式電磁弁が全閉し、位置決めピンの引き戻したときの図1におけるA-Aの断面図である。
図6】本発明のつり合い重りボックスの正面図である。
図7】本発明によるクレーンを使用する時、幅が外側へ延伸して吊り上げ作業を行う概略図である。
図8】本発明によるクレーンを使用して穴内へ伸入し吊り上げ作業を行う概略図である。
図9】本発明によるクレーンを使用して複数吊り荷を同時に吊り上げる第1概略図である。
図10】本発明によるクレーンを使用して複数吊り荷を同時に吊り上げる第2概略図である。
図11】本発明によるクレーンを使用して複数吊り荷を同時に吊り上げる第3概略図である。
図12】本発明によるクレーンを使用して複数吊り荷を同時に吊り上げる第4概略図である。
図13】本発明によるクレーンを用いて吊り荷を反転させる第1概略図である。
図14】本発明によるクレーンを用いて吊り荷を反転させる第2概略図である。
図15】本発明によるクレーンを用いて吊り荷を反転させる第3概略図である。
図16】本発明は2つのクレーンを用いて吊り点を調整して満載吊り上げ作業を行う概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(実施形態1)
図1-7に示すように、新型多目的調整可能な吊りビームは、2つの平行なメインビーム1を含み、2つのメインビーム1の両端はそれぞれエンドビーム2に接続され、メインビーム1に、メインビーム1に対してスライドする移動自在な吊りフレーム3が複数設けられ、2つのメインビーム1の間にスクリュー6が設けられ、移動自在な吊りフレーム3はスクリュー6に螺着され、スクリュー6の一端に第1モータ7が設けられ、第1モータ7とスクリュー6との間に減速ボックス8が設けられ、スクリュー6の一端は減速ボックス8に接続され、第1モータ7と減速ボックス8はエンドビーム2に取り付けられる。この構成により、2つのメインビーム1の両端に接続された2つのエンドビーム2を有し、全体的な構造は安定し、メインビーム1とエンドビーム2の使用特徴を結合し、箱形ばりあるいは鋼製ばりなど、小型で軽量、安定した構造を採用することができ、好ましくは2本の平行する箱形ばりをメインビーム1とし、両端に箱形ばりであるエンドビームを接続することで全体が安定した構造を形成する。複数の移動自在な吊りフレーム3をメインビーム1上で動的に調整することが可能であり、複数の移動自在な吊りフレーム3によって、吊り天井装置の下に複数の異なる重量の重量物またはつり合い重りボックスを吊ることができる。吊り天井装置は、クレーンのフックに吊り下げられた移動自在な吊りフレームの位置と、重量物やつり合い重りが吊り下げられた移動自在な吊りフレームの位置及び積載量などの情報を常時収集することが可能であり、さらに制御システムプログラムの自動演算により、動的バランスを確保した上で移動自在な吊りフレームをメインビーム上にスライドさせ、重量物またはつり合い重りボックスのフォースアームを調整し、吊り下げられた重量物同士または重量物とつり合い重りボックスとの間に力のモーメントのつりあいを形成し、吊り点の固定された吊り天井が満足できなかった各種と各場合の動的張出幅で複数機による吊り上げ作業、単機または複数機による幅延伸の吊り上げ作業、狭い壁の穴内の吊り上げ作業、単機空中反転、複数台クレーンの吊り点マッチング調整または満載の吊り上げ作業、複数吊り荷の同時吊上げ何回に分けて荷下ろし作業、クレーンの吊り点の空中動的調整を行うなどのニーズを満たすことができるようになる。
【0023】
本装置は、クレーンの吊り点の動的調整ニーズをよく満たすことができて、クレーンの上吊り点を調整するとともに、移動自在な吊りフレーム3と下部の重量物、つり合い重りボックスは同期移動し、全体の動的バランスが取れることで、下吊り点が同期調整しないと、吊り天井装置はバランスを失ってさらに安全問題を招くことを避けることが可能である。また、吊り天井装置は構造が簡単で、汎用性が強く、自動調整ができるなどの利点がある。
【0024】
好ましくは、メインビーム1の内側に引き受け穴101が複数設けられ、メインビーム1にビームレール102が設けられ、移動自在な吊りフレーム3の移動に影響を与えないように、その中の1つのメインビーム1の張り出しプラットフォームに給電制御盤12が設けられ、給電制御盤12にソーラーパネル13が設けられ、給電制御盤12の片側に蓄電池11が設けられる。この構成により、電気制御装置は、外部制御装置と、メインビーム1の上部に設けられた給電制御盤12と、ソーラーパネル13と、蓄電池11とから構成される。外部制御装置とは、メインビーム1以外に設けられており、ワイヤレス方式等によりメインビーム1の各種機能及び動作を制御する装置を指し、その中に、制御ソフトウェアとハードウェア、信号送受信装置、給電装置を含む。メインビーム1に設けられた制御装置は給電制御盤12及び給電制御盤12に給電するソーラーパネル13及び蓄電池11であり、給電制御盤12内に給電及び制御に関するソフトウェアハードウェア、信号送受信装置、給電変換又は伝送装置、太陽光変換電力の制御装置が設けられており、給電制御盤12に設けられたソーラーパネル13は吊り上げ作業に必要な電気エネルギーを収集するために使用され、変換後に蓄電池11に貯蔵されて使用に供される。
【0025】
好ましくは、移動自在な吊りフレーム3は吊りフレーム本体301を含み、吊りフレーム本体301に貫通溝309が設けられ、貫通溝309内に少なくとも1つの引込式電磁弁303が設けられ、引込式電磁弁303の一端はスクリュー接続部品308に接続され、引込式電磁弁303の他端は吊りフレーム本体301に取り付けられ、スクリュー接続部品308はスクリュー6に螺着される。この構成により、スクリュー6は、1組または複数組の移動自在な吊りフレーム3を制御して、スクリュー6に螺旋状のねじ山が設けられ、スクリュー接続部品308にスクリュー6と合わせたラジアンとねじ山が設けられることで、スクリュー6とスクリュー接続部品308とを効果的に螺合できるようになる。スクリュー接続部品308と台座にそれぞれ引込式電磁弁303が設けられ、電気制御装置は指令を出し、引込式電磁弁303が吸い込まれた後にスクリュー接続部品308をスクリュー6から離して、移動自在な吊りフレーム3の移動を停止させる。あるいは、第1モータ7が回転を停止し、ひいてはスクリュー6が回転を停止することにより、移動自在な吊りフレーム3の移動を停止させることもできる。第1モータ7は好ましくは可変周波数ドライブであり、このように左右両側のスクリュー6の運転スピードは異なることが可能であり、それによって移動自在な吊りフレーム3を異なるスピードで運動させることができる。
【0026】
好ましくは、スクリュー接続部品308と吊りフレーム本体301との間にリターンスプリング302が設けられ、吊りフレーム本体301の頂部に上アイボルト306が設けられ、吊りフレーム本体301の底部に下アイボルト307が設けられる。この構成により、リターンスプリング302はスプリングの推力によってスクリュー接続部品308をスクリュー6に接触させるまで推し進め、さらに回転するスクリュー6によって移動自在な吊りフレーム3を移動させる。吊りフレーム本体301の頂部に設けられた上アイボルト306はクレーンのフックに接続されており、吊りフレーム本体301の底部に設けられた下アイボルト307は必要に応じてつり合い重り、吊り荷とワイヤーロープまたはリモコン電動ホイストで接続することができる。
【0027】
好ましくは、吊りフレーム本体301の両側に、伸縮可能な位置決めピン304が設けられ、吊りフレーム本体301にピン通しモータ9が設けられ、ピン通しモータ9の一端にピン通しオイルポンプ10が設けられ、ピン通しオイルポンプ10と位置決めピン304は伸縮シリンダを介して接続され、吊りフレーム本体301の両側の位置決めピン304が張り出すと、位置決めピン304は引き受け穴101内に当接する。この構成により、移動自在な吊りフレーム3が作業位置に達すると、電気制御装置は制御指令を出し、ピン通しモータ9とピン通しオイルポンプ10に動作指令を出し、位置決めピン304をメインビーム1の引き受け穴101内に挿入させるようにし、吊り上げ作業中に位置の変化が発生することが回避される。
【0028】
好ましくは、吊りフレーム本体301の両側に、側板310が複数設けられ、側板310に、側板310にヒンジ接続された走行輪305が設けられ、走行輪305はビームレール102に当接してスライドし、吊りフレーム本体301に位置センサ4と重量センサ14が設けられる。この構成により、移動自在な吊りフレーム3は、走行輪305を介してメインビーム1を移動できるようになり、移動自在な吊りフレーム3が目標位置に到達したかどうかを確認するために、位置センサ4が設けられている。移動自在な吊りフレーム3に重量センサ14も設けられており、吊り荷の重量を動的に表示し、電気制御装置に伝達し、重量物またはつり合い重りボックス18のモーメントの動きおよびマッチング調整を行う。
【0029】
好ましくは、2つのメインビーム1の間に1つ又は複数のスクリュー6が設けられ、2つのメインビーム1の間に軸受台5が設けられ、ニーズに応じて軸受台5はメインビームの中心または偏心位置に設けられ、軸受台5に軸受が設けられ、スクリュー6と軸受台5は回転可能に接続される。この構成により、使用の場合に応じて、1つ又は複数のスクリュー6及び第1モータ7と減速ボックス8を採用するのは、1つのスクリューが複数の移動自在な吊りフレーム3及び吊り点を同じスピードで駆動するか、またはその1つまたは複数を駆動しないからである。2つ以上のスクリュー6を採用することで、2つ以上のスクリュー6がそれぞれ異なるスピードで異なる移動自在な吊りフレーム3及び吊り点を駆動することができ、メインビーム1の左右両側で、スピードがマッチングした等しい力のモーメント比率の同期運動を行うことで、メインビーム1の左右両側力のモーメントの釣り合いを保証する。メインビーム1の中央部または非中央部に軸受台5が設けられている。左右の複数のスクリュー6の回転をそれぞれ支持するために、軸受台5内にスクリュー6の数に合わせた軸受が設けられる。好ましくは、移動自在な吊りフレーム3をメインビーム1の中央クレーンに移動させて吊り上げるとき、軸受台5がメインビーム1の中央部で移動自在な吊りフレーム3の位置に影響を与えないようにするために、軸受台5はメインビーム1の非中央位置に設けられ、吊り天井装置の中央部は重要でよく使用される吊り上げ位置である。
【0030】
(実施形態2)
実施形態1に関連してさらに説明すると、図1-8に示すように、クレーンの作業範囲をさらに拡大するためにクレーンを外に延伸して吊り上げる場合である。既存のクレーンの幅は吊り上げ要求を満たしていない状況は工事現場でよくあり、本願では、吊り上げ幅を部分的に延伸することができる。その方法は以下であり、第1クレーン15のフックを空中の所定位置に停止させ、第1クレーン15を吊りビーム装置における2つの移動自在な吊りフレーム3と接続し、吊りビーム装置における少なくとも2つの移動自在な吊りフレーム3の底部につり合い重りボックス18または少なくとも1つの重量物が吊り下げられ、つり合い重りボックス18のつり合い重り格子1801につり合い重り1802を加え、第1クレーン15は吊り上げを開始し、給電制御盤12を制御して、第1クレーン15が重量物を外へ延伸する必要がある荷卸し場所に搬送するまで、重量物及びつり合い重りボックス18が吊り下げられた移動自在な吊りフレーム3をメインビーム1において等しい力のモーメントで移動させ、重量物を卸し、その過程中において、給電制御盤12を手動制御して、または自動的に同期制御して、全体の構造姿勢を調整し、バランスが取れた後、第1クレーン15を吊り降ろし、つり合い重りボックス18と吊り天井装置を卸し、吊り上げ作業を完了する。この方法では、第1クレーン15のアームロッドの長さを超えて外へ延伸する吊り上げ作業を行うことができる。
【0031】
外へ延伸して吊り上げる方式は、同じ理由で、従来の巻上設備で実現しにくい狭い壁の穴内の吊り上げ作業を実現できるようになり、このような工事難題の解決に、簡便、容易、安全な思考パターンと装置を提供した。
【0032】
(実施形態3)
実施形態1についてさらに説明すると、図1-5、図16に示すように、複数のクレーンを用いて吊り点を調整し、マッチングまたは満載して吊り上げる場合、その方法は以下であり、吊り荷の重量に応じて、第1クレーン15、第2クレーン16の吊り下げに必要な幅に合わせて、等しい力のモーメント配分の原則に従って給電制御盤12を手動で制御して、または自動的に制御して、第1クレーン15、第2クレーン16及び吊り荷に接続された計3つの移動自在な吊りフレーム3の位置を移動させて、第1クレーン15、第2クレーン16の吊り荷の負荷を均衡させる効果を達成し、さらに、異なる型番の第1クレーン15、第2クレーン16の両方はいずれもマッチングまたは満載吊り上げるように最適化効果を実現する。吊り上げ作業の安全性を高めるとともに、クレーンの吊り上げ能力を最大化することもできる。2台以上のクレーンが吊り上げる場合、吊り点が固定された吊り天井は吊り点を調整できないため、クレーンのフォースアームは変わらず、吊り上げ作業に参加したクレーンの吊り荷の負荷の配分を調整できず、往々にして1台のクレーンが満載し、その他のクレーンの吊り上げ能力が余裕して無駄になる場合がよく発生し、工事クレーンに制限を設け、工事は往々にしてそのためにより大きなクレーン能力を配備する必要があり、多くの不要な仕事と浪費が発生していた。
【0033】
(実施形態4)
実施形態1に関連してさらに説明すると、図1-6、図9-11に示すように、複数吊り荷を同時に吊り上げて何回に分けて吊り下げる場合、その方法は以下のステップを実行し、第1クレーン15のフックを空中の所定位置に停止させ、第1クレーン15と吊りビーム装置における2つの移動自在な吊りフレーム3が接続されるステップS1と、吊りビーム装置における少なくとも3つの移動自在な吊りフレーム3の底部につり合い重りボックス18または少なくとも2つの重量物が吊り下げられ、マッチング計算またはプログラムによる自動計算によって、つり合い重りボックス18のつり合い重り格子1801に計算された適量なつり合い重り1802を加えるS2と、第1クレーン15は吊り上げ作業を開始し、重量物及びつり合い重りボックス18が吊り下げられた移動自在な吊りフレーム3がメインビーム1において等しい力のモーメントで移動するように、給電制御盤12を手動で制御して、またはシステムによってプログラムにしたがって常時制御して、吊りビーム装置の空中姿勢を調整し、動的バランスが取れるステップS3と、第1クレーン15は重量物を目標位置まで吊り上げ運転し、重量物が所定位置についてからフックを外し、その過程に給電制御盤12を動的に制御して、吊りビーム装置の姿勢を調整し、動的バランスが取れるステップS4と、残りの重量物を降ろし終えるまでステップS4のステップを繰り返すステップS5と、第1クレーン15がフックを落とし、つり合い重りボックス18を取り外し、吊り上げ作業を完了するステップS6。
【0034】
一般的な吊り上げ作業は、1回の吊り上げサイクルで1つの吊り荷だけを吊り上げ搬送する方式を採用している。しかし、いくつかの特殊な状況では、複数の吊り荷を同時に吊り上げ、何回に分けてフックを外して所定の場所に下ろす方式を採用する必要があり、一般的な吊り天井は部分的な吊り荷を下ろす過程に動的バランスを取ることができないため、この機能を実現することができないが、本特許は複雑に見えるが、特殊な状況では非常に役に立つ吊り上げ方式を実現することができ、クレーン効率を大幅に向上させることができる。例えば、吊り荷を輸送する車両や場所は占用場所減少が最大化で求められる場合、クレーンは吊り荷を吊り上げて、走行しながら負荷を減らす場合も必要となり、具体的には、一つのケーブルを巻き上げるとき、移動式クレーンは走行しながらケーブルを収納したり解放したりする。
【0035】
(実施形態5)
実施形態1に関連してさらに説明すると、図1-5、図13-15に示すように、1台のクレーンを用いて重量物の空中反転を行い、本願のつり天井装置を用いない場合、少なくとも2台のクレーンを用いて重量物の空中反転を実現する必要があり、その方法は、第1クレーン15と2つの移動自在な吊りフレーム3における上アイボルト306を接続し、反転待ち横臥姿勢にある重量物の両端を、他の2つの移動自在な吊りフレーム3の下アイボルト307にそれぞれ接続し、そのうちの1つの下アイボルト307の接続吊り上げロープにリモコン電動ホイスト17を取り付け、第1クレーン15は、ワイヤレス方式で電動ホイスト17を遠隔制御して、電動ホイスト17のチェーンブロックを解放するとともに、給電制御盤12を制御して、重量物の他端が吊り下げられ移動自在な吊りフレーム3をメインビーム1上で重量物のこの端に近い移動自在な吊りフレーム3へ移動させることで、重量物を空中でゆっくりと横臥姿勢から垂直姿勢に調整して、反転中に重量物の重心をできるだけ元の垂線上に保持し、上記のように調整を続け、電動ホイスト17のワイヤロープが無力状態になり、重量物も垂直姿勢になるまで、反転を完了する。第1クレーン15は、フックを落とし、重量物を取り外し、吊り上げ作業を完了する。
【0036】
(実施形態6)
実施形態1に関連してさらに説明すると、図1-5、図16のように、クレーンの吊り点の空中動態調整が行われた。2台のクレーンを吊り上げる過程において、その中の1台が重量物を卸す必要がある場合、クレーンの作業幅を大きくすると過負荷の安全問題が発生する可能性がある。そのため、一般的に複数のクレーンは、吊り点が固定されたつり天井を使用して吊り荷を吊り上げるには、過負荷が発生しないように幅を厳格に制御する必要がある。本装置及び方法は、クレーンの吊り点を動的に調整することが可能であり、第1クレーン15と第2クレーン16に接続された移動自在な吊りフレーム3の上アイボルト306の位置調整又は幅変化したとともに、給電制御盤12に内蔵された制御プログラムは、予め入力されたパラメータと、吊り上げている第1クレーン15、第2クレーン16のつり上げ性能及び重量物の重量、及び第1クレーン15、第2クレーン16の吊り点の位置や幅の変化状況に基づいて、給電制御盤12に内蔵された制御プログラムと設定パラメータの同期演算により、手動またはプログラムによって移動自在な吊りフレーム3および下方の重量物の移動を自動的に制御して、動的バランスが取れることにより、吊り天井がバランスを失うことによる安全問題は回避される。
【0037】
上述の実施形態は本発明の好ましい態様のみであり、本発明に対する制限とみなすべきではなく、本発明の保護範囲は請求項に記載の態様、請求項に記載の態様における技術的特徴を含む同等の代替態様を保護範囲とするべきである。すなわち、この範囲内での同等の置換改良は、本発明の保護範囲内である。
【0038】
(付記)
(付記1)
多目的の調整可能な新型吊りビームであって、
2つの平行なメインビーム(1)を含み、2つのメインビーム(1)の両端はそれぞれエンドビーム(2)に接続され、メインビーム(1)に、メインビーム(1)に対してスライドする移動自在な吊りフレーム(3)が複数設けられ、2つのメインビーム(1)の間にスクリュー(6)が設けられ、移動自在な吊りフレーム(3)はスクリュー(6)に螺着され、スクリュー(6)の一端に第1モータ(7)が設けられ、第1モータ(7)とスクリュー(6)との間に減速ボックス(8)が設けられ、スクリュー(6)の一端は減速ボックス(8)に接続され、第1モータ(7)と減速ボックス(8)はエンドビーム(2)に取り付けられること、を特徴とする多目的の調整可能な新型吊りビーム。
【0039】
(付記2)
メインビーム(1)の内側に引き受け穴(101)が複数設けられ、メインビーム(1)にビームレール(102)が設けられ、その中の1つのメインビーム(1)の張り出しプラットフォームに給電制御盤(12)が設けられ、給電制御盤(12)にソーラーパネル(13)が設けられ、給電制御盤(12)の片側に蓄電池(11)が設けられる、ことを特徴とする付記1に記載の多目的の調整可能な新型吊りビーム。
【0040】
(付記3)
移動自在な吊りフレーム(3)は吊りフレーム本体(301)を含み、吊りフレーム本体(301)に貫通溝(309)が設けられ、貫通溝(309)内に少なくとも1つの引込式電磁弁(303)が設けられ、引込式電磁弁(303)の一端はスクリュー接続部品(308)に接続され、引込式電磁弁(303)の他端は吊りフレーム本体(301)に取り付けられ、スクリュー接続部品(308)はスクリュー(6)に螺着される、ことを特徴とする付記1に記載の多目的の調整可能な新型吊りビーム。
【0041】
(付記4)
スクリュー接続部品(308)と吊りフレーム本体(301)との間にリターンスプリング(302)が設けられ、吊りフレーム本体(301)の頂部に上アイボルト(306)が設けられ、吊りフレーム本体(301)の底部に下アイボルト(307)が設けられる、ことを特徴とする付記3に記載の多目的の調整可能な新型吊りビーム。
【0042】
(付記5)
吊りフレーム本体(301)の両側に、伸縮可能な位置決めピン(304)が設けられ、吊りフレーム本体(301)にピン通しモータ(9)が設けられ、ピン通しモータ(9)の一端にピン通しオイルポンプ(10)が設けられ、ピン通しオイルポンプ(10)と位置決めピン(304)は伸縮シリンダを介して接続され、
吊りフレーム本体(301)の両側の位置決めピン(304)が張り出すと、位置決めピン(304)は引き受け穴(101)内に当接する、ことを特徴とする付記3に記載の多目的の調整可能な新型吊りビーム。
【0043】
(付記6)
吊りフレーム本体(301)の両側に、側板(310)が複数設けられ、側板(310)に、側板(310)にヒンジ接続された走行輪(305)が設けられ、走行輪(305)はビームレール(102)に当接してスライドし、吊りフレーム本体(301)に位置センサ(4)と重量センサ(14)が設けられる、ことを特徴とする付記3に記載の多目的の調整可能な新型吊りビーム。
【0044】
(付記7)
2つのメインビーム(1)の間に少なくとも1つのスクリュー(6)が設けられ、2つのメインビーム(1)の間に軸受台(5)が設けられ、軸受台(5)はメインビームの中心または偏心位置に設けられ、軸受台(5)に軸受が設けられ、スクリュー(6)と軸受台(5)は回転可能に接続される、ことを特徴とする付記1に記載の多目的の調整可能な新型吊りビーム。
【0045】
(付記8)
単一の第1クレーン(15)を使用する場合、
第1クレーン(15)のフックを空中の所定位置に停止させ、第1クレーン(15)を吊りビーム装置における2つの移動自在な吊りフレーム(3)に接続するステップS1と、
吊りビーム装置における少なくとも2つの移動自在な吊りフレーム(3)の底部につり合い重りボックス(18)または少なくとも1つの重量物が吊り下げられ、マッチング計算またはプログラムによる自動計算によって、つり合い重りボックス(18)のつり合い重り格子(1801)に計算された適量なつり合い重り(1802)を加えるステップS2と、
第1クレーン(15)は吊り上げを開始し、重量物及びつり合い重りボックス(18)が吊り下げられた移動自在な吊りフレーム(3)をメインビーム(1)上に等しい力のモーメントで移動させるように、給電制御盤(12)を手動で制御して、またはシステムによってプログラムにしたがって自動的に制御して、空中で吊りビーム装置の姿勢を調整して、動的なバランスが取れるステップS3と、
第1クレーン(15)は重量物を目標位置まで吊って搬送し、重量物が所定位置に着いた後フックを外し、その過程において、給電制御盤(12)を手動で、またはシステムによりプログラムにしたがって常時制御して、吊りビーム装置の姿勢を調整して、動的なバランスが取れるステップS4と、
重量物を卸ろし終えるまでステップS4を繰り返すステップS5と、
第1クレーン(15)はフックを落とし、つり合い重りボックス(18)を取り外し、吊り上げ作業を完了するステップS6とを実行する、付記1~7のいずれか1つに記載の多目的の調整可能な新型吊りビームの吊り上げ方法。
【0046】
(付記9)
クレーンのフックを空中の所定位置に停止させ、1台または複数台のクレーンを吊りビーム装置における複数の移動自在な吊りフレーム(3)に接続するステップS1と、
吊りビーム装置における複数の移動自在な吊りフレーム(3)の底部につり合い重りボックス(18)と、1つまたは複数の重量物を吊り下げ、マッチング計算またはプログラムによる自動計算によって、つり合い重りボックス(18)のつり合い重り格子(1801)に計算された適量なつり合い重り(1802)を加えるステップS2と、
クレーンは吊り上げを開始し、つり合い重りボックス(18)又は重量物が吊り下げられた移動自在な吊りフレーム(3)をメインビーム(1)上に等しい力のモーメントで移動させるように、給電制御盤(12)を手動制御して、またはシステムによりプログラムにしたがって自動的に制御して、空中でクレーンのフック、つり合い重りボックス、または重量物の吊りビームにおける相対位置を動的に調整して、動的なバランスが取れるステップS3と、
クレーンは1つの吊られた重量物を目標位置まで吊って搬送した後、重量物は所定位置に着いた後フックを外し、その過程において給電制御盤(12)を手動で制御して、またはシステムによってプログラムにしたがって自動的に制御して、吊りビーム装置の姿勢を調整し、動的なバランスが取れるステップS4と、
もう1つの重量物を目標位置まで吊り搬送した後フックを外し、重量物を卸ろし終えるまでステップS3、ステップS4を繰り返すステップS5と、
クレーンがフックを落とし、つり合い重りボックス(18)を取り外し、吊り上げ作業を完了するステップS6とを実行する、付記8に記載の多目的の調整可能な新型吊りビームの吊り上げ方法。
【0047】
(付記10)
1台又は複数台のクレーンのフックを空中の所定位置に停止させ、クレーンを移動自在な吊りフレーム(3)におけるアイボルト(306)に接続するステップS1と、
重量物の両端をそれぞれその中の2つの移動自在な吊りフレーム(3)における下アイボルト(307)とワイヤーロープを介して接続し、重量物の一端と移動自在な吊りフレーム(3)の下アイボルト(307)との接続用吊り上げロープに、リモコン電気ホイスト(17)を取り付けるステップS2と、
重量物が吊り下げられた移動自在な吊りフレーム(3)をメインビーム(1)上に移動させるように、給電制御盤(12)を手動で制御して、またはシステムによってプログラムにしたがって自動的に制御することで、重量物の重心を吊りビーム装置の計算設定された垂線位置に動的バランスが取れるとともに、さらに動的なバランスが取れるとともに、電気ホイスト(17)のワイヤーロープが力を受けない状態になり、重量物も垂直状態になるまで、ワイヤーロープが伸縮するように電気ホイスト(17)をワイヤレス方式で遠隔制御して、反転を完了するステップS3と、
第1クレーン(15)と第2クレーン(16)はフック落とし位置まで移動し、重量物を卸ろし、吊り上げ作業を完了するステップS4とを実行する付記8に記載の多目的の調整可能な新型吊りビームの吊り上げ方法。
【符号の説明】
【0048】
1、メインビーム;101、引き受け穴;102、ビームレール;
2、エンドビーム;
3、移動自在な吊りフレーム;302、リターンスプリング;303、引込式電磁弁;304、位置決めピン;305、走行輪;306、上アイボルト;307、下アイボルト;308、スクリュー接続部品;309、貫通溝;310、側板;
4、位置センサ;
5、軸受台;
6、スクリュー;
7、第1モータ;
8、減速ボックス;
9、ピン通しモータ;
10、ピン通しオイルポンプ;
11、蓄電池;
12、給電制御盤;
13、ソーラーパネル;
14、重量センサ;
15、第1クレーン;
16、第2クレーン;
17、電気ホイスト;
18、つり合い重りボックス;1801、つり合い重り格子;1802、つり合い重り
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