特許 7595775 弾性コア構造を有する変形可能なスリーブ

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2024-11-28

(45)【発行日】2024-12-06

(54)【発明の名称】弾性コア構造を有する変形可能なスリーブ

(51)【国際特許分類】

   B65D 25/20 20060101AFI20241129BHJP

   B43K 3/00 20060101ALN20241129BHJP

【ＦＩ】

B65D25/20 A

B43K3/00 Z

【請求項の数】 10

(21)【出願番号】P 2023542520

(86)(22)【出願日】2021-02-02

(65)【公表番号】

(43)【公表日】2024-01-23

(86)【国際出願番号】 CN2021074768

(87)【国際公開番号】W WO2022151538

(87)【国際公開日】2022-07-21

【審査請求日】2023-07-11

(31)【優先権主張番号】202110036973.0

(32)【優先日】2021-01-12

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(73)【特許権者】

【識別番号】523264275

【氏名又は名称】クラッシュメトリクス リミテッド

【氏名又は名称原語表記】ＣＲＵＳＨＭＥＴＲＩＣ ＬＩＭＩＴＥＤ

【住所又は居所原語表記】Ｏｆｆｉｃｅ Ｎｏ．２２，Ａｌｐｈａ Ｃｅｎｔｒｅ， Ｐｒｏｖｉｄｅｎｃｅ， Ｍａｈｅ， Ｓｅｙｃｈｅｌｌｅｓ

(74)【代理人】

【識別番号】110002262

【氏名又は名称】ＴＲＹ国際弁理士法人

(72)【発明者】

【氏名】デレッダ ノア

【審査官】佐藤 正宗

(56)【参考文献】

【文献】特表２０１８－５１６０９５（ＪＰ，Ａ）

【文献】特表２０１２－５０５７３１（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２００７－０４５４４４（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開平１０－０５９３６６（ＪＰ，Ａ）

【文献】登録実用新案第３０９５８８３（ＪＰ，Ｕ）

【文献】登録実用新案第３２１２８７３（ＪＰ，Ｕ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｂ６５Ｄ ２５／２０

Ｂ４３Ｋ ３／００

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

弾性コア構造を有する変形可能なスリーブであって、
スリーブの側面、スリーブの頂端及びスリーブの底端と、
前記変形可能なスリーブの内側の境界内で１つ又は複数の中実部を設けた管状構造の弾性コア装置であって、前記弾性コア装置はギャップ、ノッチ、ボイド及び／又はキャビティの表面構造を有し、該表面構造は、作動による変形可能なスリーブの頂端と底端との間の距離の短縮を制限及び限定し、上記の表面構造は、変形可能なスリーブがその未変形位置にあるときに変形可能なスリーブの内側から変形可能なスリーブの側面に垂直方向の幅を部分的に限定し、変形可能なスリーブが変形位置にあるときに変形可能なスリーブの内側から変形可能なスリーブの側面に垂直方向の幅の最も狭い幅寸法を部分的に限定する弾性コア装置と、
を含み、
前記弾性コア装置の外壁が、変形可能なスリーブの内側の１つ又は複数の端で変形可能なスリーブに部分的に接続され、弾性コア装置と変形可能なスリーブとは、気密に結合された組み合わせを形成する、ことを特徴とする弾性コア構造を有する変形可能なスリーブ。

【請求項2】

前記変形位置のスリーブは所定の形状を呈し、作動のためにスリーブの頂端の方向に沿って圧力が加えられると、前記所定の形状は、弾性コア構造によって調整され、変形に必要な圧力は、手又は他の物理的作動によって加えられる力によって得られる、ことを特徴とする請求項１に記載の弾性コア構造を有する変形可能なスリーブ。

【請求項3】

前記弾性コア装置の底部には封止管が設けられ、前記封止管は、１つの閉鎖端を有する中空管であり、前記封止管の封止部分には弁が設けられ、前記弁を介して空気圧を加えたり抜いたりすることができる、ことを特徴とする請求項１に記載の弾性コア構造を有する変形可能なスリーブ。

【請求項4】

前記弾性コア装置は、ラッチ、ラッチ解放ボタン、バネ、レバーを含む、ことを特徴とする請求項１に記載の弾性コア構造を有する変形可能なスリーブ。

【請求項5】

前記ラッチは、変形可能なスリーブをその変形位置に固定し、変形を解放することができ、スリーブは、変形が解除されるとその未変形位置に戻る、ことを特徴とする請求項４に記載の弾性コア構造を有する変形可能なスリーブ。

【請求項6】

前記弾性コア装置は、いずれかの端に閉鎖部材を有するか、又は中空の管状形状を有する、ことを特徴とする請求項１に記載の弾性コア構造を有する変形可能なスリーブ。

【請求項7】

前記弾性コア装置は、いずれかの端に閉鎖部材を有していないか、又は中空の管状形状を有する、ことを特徴とする請求項１に記載の弾性コア構造を有する変形可能なスリーブ。

【請求項8】

前記変形可能なスリーブと弾性コア装置は組み合わせられてシースを形成し、前記弾性コア装置は、製品の表面に直接結合又は成形することができる、ことを特徴とする請求項１に記載の弾性コア構造を有する変形可能なスリーブ。

【請求項9】

前記変形可能なスリーブは、少なくとも１つの弾性又は非弾性材料の層で構成される、ことを特徴とする請求項１に記載の弾性コア構造を有する変形可能なスリーブ。

【請求項10】

前記弾性又は非弾性材料は、プラスチック、ゴム、布、金属及び／又はそれらの複合材料である、ことを特徴とする請求項９に記載の弾性コア構造を有する変形可能なスリーブ。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、変形容器技術の分野に関し、具体的には、弾性コア構造を有する変形可能なスリーブである。

【背景技術】

【0002】

周知のように、日常生活で使用されている保温カップ、容器、カップ、器物などの日用品や、アンカー、締結部品、リベット、医療及び外科手術装置などの工具は、使用時に、これらの器具の表面が非常に滑らかであることが多く、しわ、隆起、波、傷、亀裂、その他の表面の中断がないため、使用中に不注意や注意不足により滑り落ちて物品に不必要な怪我や損傷を与え、物品の使用機能、性能、再現性に影響を与える可能性がある。したがって、改善、強化、又は変更された機能を提供し、様々な用途に効果的に適用できるように、これらの物品に代わる、表面及び内部が変形可能な構造又は装置が必要とされている。

【0003】

関連技術における問題に対しては、未だ有効な解決策が提案されていない。

【発明の概要】

【0004】

本発明の目的は、従来技術における上記の問題を克服するために、弾性コア構造を有する変形可能なスリーブを提供することである。

【0005】

上記の目的を実現するために、本発明は以下の技術的解決策を提供する。弾性コア構造を有する変形可能なスリーブであって、
スリーブ頂端及びスリーブ底端を有する変形可能なスリーブと、
前記変形可能なスリーブの内側の境界内で１つ又は複数の中実部を設けた弾性コア装置であって、前記弾性コア装置はギャップ、ノッチ、ボイド及び／又はキャビティの表面構造を有し、該表面構造は、作動による変形可能なスリーブの頂端と底端との間の距離の短縮を制限及び限定し、上記の表面構造は、変形可能なスリーブがその未変形位置にあるときに変形可能なスリーブの幅を部分的に限定し、変形可能なスリーブが変形位置にあるときに変形可能なスリーブの最も狭い幅寸法を部分的に限定する弾性コア装置と、を含み、
前記弾性コア装置の外壁が、変形可能なスリーブの１つ又は複数の端で変形可能なスリーブに部分的に接続され、弾性コア装置と変形可能なスリーブとは、気密に結合された組み合わせを形成する。

【0006】

さらに、前記変形位置のスリーブは所定の形状を呈しい、作動のためにスリーブの頂端の方向に沿って圧力が加えられると、前記所定の形状は、弾性コア構造によって調整され、変形に必要な圧力は、手又は他の物理的作動によって加えられる力によって得られる。

【0007】

さらに、前記弾性コア装置の底部には封止管が設けられ、前記封止管は、１つの閉鎖端を有する中空管であり、前記封止管の封止部分には弁が設けられ、前記弁を介して空気圧を加えたり抜いたりすることができる。

【0008】

さらに、前記弾性コア装置は、ラッチ、ラッチ解放ボタン、バネ、レバーを含む。

【0009】

さらに、前記ラッチは、変形可能なスリーブをその変形位置に固定し、変形を解放することができ、スリーブは、変形が解除されるとその未変形位置に戻る。

【0010】

さらに、前記弾性コア装置は、いずれかの端に閉鎖部材を有するか、又は中空の管状形状を有する。

【0011】

さらに、前記弾性コア装置は、いずれかの端に閉鎖部材を有していないか、又は中空の管状形状を有する。

【0012】

さらに、前記弾性コア装置は、管状構造を呈している。

【0013】

さらに、前記変形可能なスリーブと弾性コア装置は組み合わせられてシースを形成する。

【0014】

さらに、弾性コア装置は、製品の表面に直接結合又は成形することができる。

【0015】

さらに、前記変形可能なスリーブは、少なくとも１つの弾性又は非弾性材料の層で構成される。

【0016】

さらに、前記弾性又は非弾性材料は、プラスチック、ゴム、布、金属及び／又はそれらの複合材料である。

【0017】

従来技術と比較して、本発明は、以下の効果を有する。
１）本発明は、様々な製品に組み込んで、グリップ、機能又は表面外観を改善するために使用することができる。スリーブの変形は、ユーザに良好な体験を提供するように、弾性コアによって特定の構造に調整される。２）本発明は、構造が簡単であり、設計が斬新である。

【図面の簡単な説明】

【0018】

【図1】未変形位置にある第１実施例の斜視図である。

【図1A】未変形位置にある機器の第１実施例の斜視図であり、スリーブの断面図により下の弾性コア構造を示す。

【図2】変形位置にある第１実施例の斜視図である。

【図2A】第２変形位置にある機器の第１実施例の斜視図であり、スリーブの断面図により下の弾性コア構造を示す。

【図2B】機器の頂部に下向きの力を加えることによって、第１位置から第２変形位置まで作動させる機器の斜視図である。

【図3】ラッチ機構を含む、未変形位置にある一実施例の断面図である。

【図3A】ラッチによって適切な位置に保持されたラッチ機構を含む、変形位置にある一実施例の断面図である。

【図3B】コア内に配置された管状物体を示す一実施例の断面図である。

【図4】未変形位置にある機器の一実施例の代替断面図であり、この機器はラッチ機構を含んでいない。

【図4B】変形位置にある機器の一実施例の断面図であり、この機器はラッチ機構を含んでいない。

【図5】気密封止を形成する弾性コア装置とスリーブを示す、未変形位置にある機器の一実施例の断面図であり、この弾性コア装置とスリーブは円柱形の内部領域を有する。

【図5A】気密封止を形成するコアとスリーブを示す、変形位置にある機器の一実施例の断面図であり、この弾性コア装置とスリーブは円柱形の内部領域を有する。

【図6】本発明の別の実施例による、未変形位置にあるアルミ缶の斜視図である。

【図6A】本発明の別の実施例による、変形位置にあるアルミ缶の斜視図である。

【図6B】機器の１つ又は複数の端に下向きの力を加えることによって、第１位置から第２変形位置まで作動させる機器内のアルミ缶の斜視図である。

【図7】本発明の別の実施例による、未変形位置にある飲料カップの斜視図である。

【図7A】本発明の別の実施例による、変形位置にある飲料カップの斜視図である。

【図7B】８－８方向に沿って力を手動で加えることによって、図７Ａに示される変形可能なスリーブを作動させることを示す。

【図8】本発明の別の実施例による、未変形位置にある機器内のスプレー瓶の斜視図である。

【図8A】本発明の別の実施例による、変形位置にあるスプレー瓶の斜視図である。

【図8B】９－９方向に沿って力を手動で加えることによって、図８Ａに示される機器を作動させる斜視図である。

【図9】本発明の別の実施例による、未変形位置にある筆記用具の斜視図である。

【図9A】本発明の別の実施例による、変形位置にある筆記用具の斜視図である。

【図10】本発明の別の実施例による、未変形位置にある取り外し可能な蓋を有する容器の斜視図である。

【図10A】本発明の別の実施例による、変形位置にある取り外し可能な蓋を有する容器の斜視図である。

【図10B】蓋が取り外された、変形位置にある変形可能なスリーブを示す。

【図11】本発明の別の実施例による、未変形位置にあるヒンジ付き蓋を有する容器の斜視図である。

【図11A】本発明の別の実施例による、変形位置にあるヒンジ付き蓋を有する容器の斜視図である。

【図12】内部領域内に弾性コア構造を含むアルミ缶の斜視図である。この実施例では、アルミ缶の壁は、変形可能なスリーブとして使用することができる。

【図12A】本発明の別の実施例による、内部領域内に弾性コア構造を含む変形位置にあるアルミ缶の斜視図である。 図において、１．変形可能なスリーブ、２．弾性コア装置、３．表面構造、４．所定の形状、５．弾性コア、７．ラッチ、８．ラッチ解放ボタン、９．スリーブ構造、１０．管状の物体、１１．封止管、１２．ボタン、１３．未押下位置、１４．取り外し可能な蓋、１５．ヒンジ付き蓋、１６．ヒンジ、１７．アルミ缶。

【発明を実施するための形態】

【0019】

以下、具体的な実施形態に関連して、本発明を添付図面と併せてさらに説明する。
＜実施例１＞

【0020】

図１及び図１Ａに示すように、弾性コア構造を有する変形可能なスリーブは、スリーブ頂端及びスリーブ底端を有する変形可能なスリーブ１と、
前記変形可能なスリーブ１の内側の境界内で１つ又は複数の中実部を設けた弾性コア装置２であって、前記弾性コア装置２はギャップ、ノッチ、ボイド及び／又はキャビティの表面構造３を有し、該表面構造３は、作動による変形可能なスリーブ１の頂端と底端との間の距離の短縮を制限及び限定し、上記の表面構造３は、変形可能なスリーブ１がその未変形位置にあるときに変形可能なスリーブの幅を部分的に限定し、変形可能なスリーブが変形位置にあるときに変形可能なスリーブの最も狭い幅寸法を部分的に限定する弾性コア装置と、を含み、
前記弾性コア装置２の外壁が、変形可能なスリーブの１つ又は複数の端で変形可能なスリーブ１に部分的に接続され、弾性コア装置２と変形可能なスリーブとは、気密に結合された組み合わせを形成する。

【0021】

図２、図２Ａ及び図２Ｂに示すように、変形したスリーブは所定の形状４を呈し、作動のために６－６方向に沿って圧力を加えると、この所定の形状４は弾性コア構造５の構造によって調整される。変形に必要な圧力は、手又は他の物理的作動によって加えられる力によって得られる。

【0022】

図３、図３Ａ及び図３Ｂに示すように、このスリーブは、ラッチ７とラッチ解放ボタン８を含む。ラッチ７は、スリーブをその変形位置に固定し、且つ変形を解放して、スリーブをその未変形位置に戻すことができる。弾性コア５構造の各部分は、スリーブ構造９の一端又は両端でスリーブの領域に接続することができる。この変形可能なスリーブ１は、中空管形態の鞘状構造であり、管状の物体１０が弾性コア５構造の内部領域内に取り付けられる。

【0023】

図５及び図５Ｂに示すように、前記弾性コア装置の底部には封止管１１が設けられる。前記封止管は、１つの閉鎖端を有する中空管である。前記封止管の封止部分には弁が設けられ、この弁を介して、空気圧力を加えたり抜いたりして、変形可能なスリーブ１の変形に影響を与えることができる。

【0024】

前記変形可能なスリーブと弾性コア装置は組み合わせられてシースを形成する。

【0025】

弾性コア装置は、製品の表面に直接結合又は成形することができる。シースには様々な管状の製品が含まれてもよい。同様に、コア構造は、様々な製品の表面上に直接結合又は成形することができる。

【0026】

前記変形可能なスリーブ１は、少なくとも１つの弾性又は非弾性材料の層で構成される。

【0027】

前記弾性又は非弾性材料は、プラスチック、ゴム、布、金属及び／又はそれらの複合材料である。
＜実施例２＞

【0028】

図４及び図４Ａは、機器の変形を調整するためのラッチ機構を含んでいない、変形可能なスリーブの代替実施例を示す。スリーブがプラスチックなどの反射性材料で構成される場合、この実施形態は、作動力が解放されると、変形位置から未変形位置に変化する。また、スリーブがアルミニウムなどの延展性材料で構成される場合、この実施形態は、作動力が解放されたときに変形位置に留まる。
＜実施例３＞

【0029】

図６、図６Ａ及び図６Ｂは、図４に示すようにアルミ缶が変形可能なスリーブ１の構造内に収容される本発明の一実施例を示す。図６Ａは、図６に示される変形可能なスリーブ１が変形位置にあり、それによって、グリップできる表面に向上したグリップ性能及び様式化された表面外観を提供することを示す。また、図６Ｂは、図６Ａに示すような変形可能なスリーブ１は、７－７方向に沿って力を手動で加えることによって作動することを示す。図３と図４に示すように、この機器は、ラッチ及びラッチ解放ボタンを含んでも含まなくてもよい。ラッチ及びラッチ解放ボタンは、スリーブをその変形位置に固定し、変形を解放して、スリーブをその未変形位置に戻すことができる。
＜実施例４＞

【0030】

図７、図７Ａ及び図７Ｂは、図４に示すように、飲料カップが変形可能なスリーブ１の構造内に収容されるか、又は変形可能なスリーブ１の構造に組み込まれる、本発明の一実施例を示す。図７Ａは、図７に示される変形可能なスリーブ１が変形位置にあり、それによって、グリップできる表面に向上したグリップ性能及び様式化された表面外観を提供することを示す。また、図７Ｂは、８－８方向に沿って力を手動で加えることによって、図７Ａに示される変形可能なスリーブを作動させることを示す。図３と図４に示すように、この機器は、ラッチ及びラッチ解放ボタンを含んでも含まなくてもよい。ラッチ及びラッチ解放ボタンは、スリーブをその変形位置に固定し、且つ変形を解放して、スリーブをその未変形位置に戻すことができる。
＜実施例５＞

【0031】

図８、図８Ａ及び図８Ｂは、図４に示すように、スプレー瓶が変形可能なスリーブ１の構造内に収容されるか、又は機器の構造に組み込まれる、本発明の一実施例を示す。図８Ａは、図８に示される変形可能なスリーブ１が変形位置にあり、それによって、グリップできる表面に向上したグリップ性能及び様式化された表面外観を提供することを示す。また、図８Ｂは、９－９方向に沿って力を手動で加えることによって、図８Ａに示される変形可能なスリーブ１を作動させることを示す。この実施例は、ポンプジェットボタンの押下を、変形可能なスリーブ１を変形させるための作動力として使用する。図３と図４に示すように、この機器は、ラッチ及びラッチ解放ボタンを含んでも含まなくてもよい。ラッチ及びラッチ解放ボタンは、スリーブをその変形位置に固定し、且つ変形を解放して、スリーブをその未変形位置に戻すことができる。
＜実施例６＞

【0032】

図９、図９Ａは、変形可能なスリーブ１がクリックペン本体に組み込まれる、本発明の一実施例を示す。この実施例は、ペンクリックボタン１２の押下を、変形可能なスリーブ１を変形させるための作動力として使用する。図９Ａは、図９に示される変形可能なスリーブが変形位置にあり、それによって、グリップできる表面に向上したグリップ性能及び様式化された表面外観を提供することを示す。クリックペンボタンをその未押下位置１３に操作すると、スリーブがその未変形位置に戻る。
＜実施例７＞

【0033】

図１０、１０Ａ及び図１０Ｂは、図３、４及び５に示すような本発明の一実施例を示す。この実施例は、変形可能なスリーブの弾性コア構造と直接的又は間接的に接触する取り外し可能な蓋１４を含む。図１０Ａは、９－９のねじり方向を示す。このねじり方向によって蓋が取り外され、接触圧力、リンク機構又は他の機械的手段によって、コア構造が圧縮されて、変形可能なスリーブの変形を作動させる。図１０Ｂは、蓋が取り外された、変形位置にある変形可能なスリーブを示す。図１０Ａで取られたステップを逆にすることによって、蓋を変形可能なスリーブと交換すると、変形可能なスリーブがその変形していない位置に戻る。
＜実施例８＞

【0034】

図１１及び図１１Ａは、本発明による一実施例である。この実施例は、未変形位置にある、ヒンジをひねることによって蓋板をひっくり返すことができるヒンジ付き蓋１５を有する容器を表す。図１１Ａは、本発明の一実施例による、変形位置にあるヒンジ付き蓋を有する容器である。
＜実施例９＞

【0035】

図１２及び図１２Ａは、本発明の一実施例による、内部領域内に弾性コア構造を含むアルミ缶１７の斜視図である。この実施例では、アルミ缶１７の壁は、変形可能なスリーブとして使用することができる。図１２Ａは、本発明の一実施例による、内部領域内に弾性コア構造を含むアルミ缶１７が変形位置にある状態である。

【0036】

最後に、上記の説明は本発明の好ましい実施形態にすぎず、本発明を限定するものではく、上記の実施例を参照して本発明について詳述したが、当業者であれば、上記の各実施例に記載の技術的手段を修正するか、又はその一部の技術的特徴を均等物で置き換えることができることに留意されたい。本発明の趣旨と原理内で行われるすべての修正、同等置換、改善などは、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。

【図1】

【図1A】

【図2】

【図2A】

【図2B】

【図3】

【図3A】

【図3B】

【図4】

【図4B】

【図5】

【図5A】

【図6】

【図6A】

【図6B】

【図7】

【図7A】

【図7B】

【図8】

【図8A】

【図8B】

【図9】

【図9A】

【図10】

【図10A】

【図10B】

【図11】

【図11A】

【図12】

【図12A】