(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-29
(45)【発行日】2024-12-09
(54)【発明の名称】コメント配信システム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/50 20220101AFI20241202BHJP
H04N 21/235 20110101ALI20241202BHJP
H04N 21/435 20110101ALI20241202BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20241202BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20241202BHJP
【FI】
H04L67/50
H04N21/235
H04N21/435
G06F3/0481
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2024002157
(22)【出願日】2024-01-10
【審査請求日】2024-05-24
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522043747
【氏名又は名称】石黒 稜人
(72)【発明者】
【氏名】石黒 稜人
【審査官】前田 健人
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-212705(JP,A)
【文献】特開2018-142915(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00-67/75
H04L 51/00-51/58
H04N 21/00-21/858
G06F 3/0481
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コメントを配信するコメント配信サーバと、複数の端末装置と、がネットワークを介して接続されている、コメント配信システムであって、
前記コメント配信サーバは、
コメントが前記端末装置によって付与された時点における、動画に付帯していないGUIの所定の時間を基準としてGUIの経過時間を表すGUIの再生時間であるコメント付与時間と前記コメントとを含むコメント情報を前記複数の端末装置のうちいずれかの端末装置から送信されるごとに受信して記憶する第1のコメント情報記憶部と、
前記第1のコメント情報記憶部に記憶されたコメント情報を読み出して、前記端末装置に配信するコメント情報配信部と、を有し、
前記端末装置は、
描画エリアに対して入力されたコメント情報を前記コメント配信サーバから受信するコメント情報受信部と、
前記コメント情報受信部が受信したコメント情報を記憶する第2のコメント情報記憶部と、
GUIの再生時間に対応するコメント付与時間のコメントを前記第2のコメント情報記憶部から読み出し、読み出したコメントを、前記描画エリアに表示する表示部と、
を有することを特徴とするコメント配信システム。
【請求項2】
前記コメント配信システムはさらに動画サーバを有し、
前記端末装置は、
前記描画エリア上の動画を、GUIの再生時間が所定の時間になるとともに読み込み開始する機能を有するという特徴を備える請求項1に記載のコメント配信システム。
【請求項3】
前記コメント配信システムにおける前記端末装置
が、
さらに、GUIの再生時間が所定の時間になるとともに外部再生機能を用いて外部サイトの動画を読み込み開始する機能を有するという特徴を備える請求項1に記載のコメント配信システム。
【請求項4】
前記コメント配信システムにおけるコメント配信サーバ
が、
コメント情報に、さらに、ユーザの現在表示している言語情報を有することを特徴とする請求項1に記載のコメント配信システム。
【請求項5】
前記コメント配信システムはさらに広告金額サーバを有し、
前記コメント配信サーバは、
コメント情報に、さらに、広告コメントか否かの情報を有し、
前記端末装置は、
前記描画エリアに表示した広告バナーや企業ロゴといった広告コメントの、回数または時間または表示面積または表示の濃さ、または、回数または時間または表示面積または表示の濃さを用いて計算された計算結果、を含む広告再生情報を、前記広告金額サーバに送信する広告金額送信部1を有し、
前記広告金額サーバは、
前記広告再生情報を受信する結果受信部を有することを特徴とする請求項1に記載のコメント配信システム。
【請求項6】
前記コメント配信システムにおける前記端末装置
が、
前記コメントに対して、ユーザがクリックした数に応じて広告金額を計算し、前記広告金額サーバに送信する広告金額送信部2と、を有することを特徴とする
請求項5に記載の
コメント配信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、GUIを再生しながら、描画エリア内のコンテンツを利用してユーザ間のコミュニケーションを行うことができるコメント配信システムと、端末装置、に関する。
【背景技術】
【0002】
文字を動画に流す技術は公知であるが、肝心の文字同士が重ならないように調節する技術は株式会社ドワンゴが特許を取得している。また、コメントの流量に関する特許は日本電信電話株式会社が取得している。
コメントの流れるサイトを作るには、大きな問題が2つある。1つ目はコメント関係の基本となる特許が株式会社ドワンゴにおおよそおさえられていることである。2つ目は既にコメントの流れる有名なサイトが存在するため、ただのコピーサイトでは存在価値が薄く、上位互換となるための目玉となる機能の存在が必要であるという問題が存在する。
本発明ではこの2つの問題とその他色々な問題を解決する。
従来のコメント配信システムを参考文献3に示す。本コメント配信システムは従来のコメント配信システムを元にして考えられているため、非常に似ている。違いを分かりやすくするために、図の番号などは同じとなるように調節してある。しかし、同じ名前でも微妙に役割等が異なる場合もあるため、参考文献3を熟読してから本発明に目を通すことを推奨する。
また、参考文献3とは別の、コメント配信システムを作る上で避けられないであろう特許を参考文献4に示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-332198
【文献】特願2023-140728
【文献】特願2001-87379
【文献】特願2023-134598
【文献】特願2007-53347
【非特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
コメント関係の基本となる特許が株式会社ドワンゴにおおよそおさえられているが、従来の特許を回避しつつ、低予算で新しい競合サイトが作りたい。
また、コメント配信システムを運営する上で最もお金がかかる1つにサーバー代がある。従来のコメント配信システムでは動画サーバーが存在し、動画サーバーを無くすことができれば、保存するデータ量が大幅に減るため、サーバー代を大幅に削ることができる。そのため、動画サーバーを削りたい。
また、コメントが流れる有名なサイトに存在するHTML版のコメントアートの互換性が100%でカラーコードが無料で使用できる別のサイトを用意したい。
また、動画の始まる前に、「wktk」等のコメントを入力してコミュニケーションをはかりたい。
以上の4つの課題を解決したい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明は、
コメントを配信するコメント配信サーバと、複数の端末装置と、がネットワークを介して接続されている、コメント配信システムであって、
前記コメント配信サーバは、
コメントが前記端末装置によって付与された時点における、動画に付帯していないGUI
の所定の時間を基準としてGUIの経過時間を表すGUIの再生時間であるコメント付与時間と前記コメントとを含むコメント情報を前記複数の端末装置のうちいずれかの端末装置から送信されるごとに受信して記憶する第1のコメント情報記憶部と、
前記第1のコメント情報記憶部に記憶されたコメント情報を読み出して、前記端末装置に配信するコメント情報配信部と、を有し、
前記端末装置は、
描画エリアに対して入力されたコメント情報を前記コメント配信サーバから受信するコメント情報受信部と、
前記コメント情報受信部が受信したコメント情報を記憶する第2のコメント情報記憶部と、
GUIの再生時間に対応するコメント付与時間のコメントを前記第2のコメント情報記憶
部から読み出し、読み出したコメントを、前記描画エリアに表示する表示部と、
を有することを特徴とする。
【0007】
さらに、本発明は、
前記コメント配信システムはさらに動画サーバを有し、
前記端末装置は、
前記描画エリア上の動画を、GUIの再生時間が所定の時間になるとともに読み込み開始
する機能を有するという特徴を備えていても良い。
【0008】
さらに、本発明は、
前記コメント配信システムにおける前記端末装置であって、
さらに、GUIの再生時間が所定の時間になるとともに外部再生機能を用いて外部サイトの動画を読み込み開始する機能を有するという特徴を備えていても良い。
【0009】
さらに、本発明は、
前記コメント配信システムにおけるコメント配信サーバであって、
コメント情報に、さらに、ユーザの現在表示している言語情報を有しているという特徴を備えていても良い。
【0010】
さらに、本発明は、
前記コメント配信システムはさらに広告金額サーバを有し、
前記コメント配信サーバは、
コメント情報に、さらに、広告コメントか否かの情報を有し、
前記端末装置は、
前記描画エリアに表示した広告バナーや企業ロゴといった広告コメントの、回数または時間または表示面積または表示の濃さ、または、回数または時間または表示面積または表示の濃さを用いて計算された計算結果、を含む広告再生情報を、前記広告金額サーバに送信する広告金額送信部1を有し、
前記広告金額サーバは、
前記広告再生情報を受信する結果受信部を有することを特徴としていても良い。
【0011】
さらに、本発明は、
前記コメント配信システムにおける前記端末装置であって、
前記コメントに対して、ユーザがクリックした数に応じて広告金額を計算し、前記広告金額サーバに送信する広告金額送信部2と、を有することを特徴としていても良い。
【0012】
また、本発明は、
コメントを配信するコメント配信サーバと、複数の端末装置と、がネットワークを介して接続されている、コメント配信システムにおける端末装置であって、
コメントが前記端末装置によって付与された時点における、動画に付帯していないGUI
の所定の時間を基準としてGUIの経過時間を表すGUIの再生時間であるコメント付与時間と前記コメントとを含むコメント情報を前記複数の端末装置のうちいずれかの端末装置から送信されるごとに、当該コメント情報を当該コメント配信サーバから受信するコメント情報受信部と、前記コメント情報受信部が受信したコメント情報を記憶するコメント情報記憶部と、前記コメント記憶部に記憶されたコメント情報のうち、GUIの再生時間に対応す
るコメント付与時間のコメントを前記コメント情報記憶部から読み出し、読み出したコメントを、前記描画エリアに表示する表示部と、
を有することを特徴とするコメント配信システム。
【0013】
また、本発明は、
コメントを配信するコメント配信サーバと、複数の端末装置と、がネットワークを介して接続されている、コメント配信システムにおけるコメント配信方法であって、
前記コメント配信サーバは、コメントが前記端末装置によって付与された時点における、動画に付帯していないGUIの所定の時間を基準としてGUIの経過時間を表すGUIの再生時
間であるコメント付与時間と前記コメントとを含むコメント情報を前記複数の端末装置のうちいずれかの端末装置から送信されるごとに受信して記憶する第1のコメント情報記憶部に、
前記コメント情報が記憶されると当該コメント情報を読み出して、前記複数の端末装置のそれぞれに配信し、
前記端末装置は、
コメント情報受信部が、描画エリアに対して入力されたコメント情報を前記コメント配信サーバから受信し、
第2のコメント情報記憶部が、前記コメント情報受信部によって受信したコメント情報を記憶し、
表示部が、GUIの再生時間に対応するコメント付与時間のコメントを前記第2のコメン
ト情報記憶部から読み出し、読み出したコメントを、前記描画エリアに表示することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、
コメントを配信するコメント配信サーバと、複数の端末装置と、がネットワークを介して接続されている、コメント配信システムにおける端末装置のコンピュータに、
コメントが前記端末装置によって付与された時点における、動画に付帯していないGUI
の所定の時間を基準としてGUIの経過時間を表すGUIの再生時間であるコメント付与時間と前記コメントとを含むコメント情報を前記複数の端末装置のうちいずれかの端末装置から前記コメント配信サーバへ送信されるごとに当該コメント情報を当該コメント配信サーバから受信して記憶するコメント記憶手段と、
前記コメント記憶手段に記憶されたコメント情報のうち、
GUIの再生時間に対応するコメント付与時間のコメントを前記コメント情報記憶手段か
ら読み出し、読み出したコメントを、前記描画エリアに表示する表示手段、として機能させるためのプログラムである。
【0015】
分かりやすくまとめると、動画等の表示されるエリアである
図5の表示欄104に対してコメントは行うが、動画の再生時間を表さない第2のシークバーに対してコメント情報を対応付けて保存する。という点と、動画の読み込みをシークバーが数秒動いた後に行う、という2点が従来の特許と大きく違う。数秒動いた後に行う理由は、シークバーに対してコメントする時間を設けることで、コメントが動画に対応しているわけではないことを強調するためである。また、動画のどこかを基準としたコメントの場合に従来の特許を侵害する可能性があるため、動画が読み込まれる前の何かよく分からないものを基準とする意味もある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図2】コメント配信サーバ2の構成を示す概略ブロック図
【
図3】コメント情報記憶部21に記憶されるデータの一例を示す図
【
図5】表示装置34に表示される情報の一例を示す図
【
図6】表示装置34に表示される情報の一例を示す図
【
図7】コメント配信サーバ2の動作について説明するためのフローチャート
【
図8】端末装置3の動作について説明するためのフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0017】
上述した課題を解決するために、本発明は、
コメントを配信するコメント配信サーバと、複数の端末装置と、がネットワークを介して接続されている、コメント配信システムであって、
前記コメント配信サーバは、
コメントが前記端末装置によって付与された時点における、動画に付帯していないGUI
の所定の時間を基準としてGUIの経過時間を表すGUIの再生時間であるコメント付与時間と前記コメントとを含むコメント情報を前記複数の端末装置のうちいずれかの端末装置から送信されるごとに受信して記憶する第1のコメント情報記憶部と、
前記第1のコメント情報記憶部に記憶されたコメント情報を読み出して、前記端末装置に配信するコメント情報配信部と、を有し、
前記端末装置は、
描画エリアに対して入力されたコメント情報を前記コメント配信サーバから受信するコメント情報受信部と、
前記コメント情報受信部が受信したコメント情報を記憶する第2のコメント情報記憶部と、
GUIの再生時間に対応するコメント付与時間のコメントを前記第2のコメント情報記憶
部から読み出し、読み出したコメントを、前記描画エリアに表示する表示部と、
を有することを特徴とする。
【0018】
さらに、本発明は、
前記コメント配信システムはさらに動画サーバを有し、
前記端末装置は、
前記描画エリア上の動画を、GUIの再生時間が所定の時間になるとともに読み込み開始
する機能を有するという特徴を備えていても良い。
【0019】
さらに、本発明は、
前記コメント配信システムにおける前記端末装置であって、
さらに、GUIの再生時間が所定の時間になるとともに外部再生機能を用いて外部サイトの動画を読み込み開始する機能を有するという特徴を備えていても良い。
【0020】
さらに、本発明は、
前記コメント配信システムにおけるコメント配信サーバであって、
コメント情報に、さらに、ユーザの現在表示している言語情報を有しているという特徴を備えていても良い。
【0021】
さらに、本発明は、
前記コメント配信システムはさらに広告金額サーバを有し、
前記コメント配信サーバは、
コメント情報に、さらに、広告コメントか否かの情報を有し、
前記端末装置は、
前記描画エリアに表示した広告バナーや企業ロゴといった広告コメントの、回数または時間または表示面積または表示の濃さ、または、回数または時間または表示面積または表示の濃さを用いて計算された計算結果、を含む広告再生情報を、前記広告金額サーバに送信する広告金額送信部1を有し、
前記広告金額サーバは、
前記広告再生情報を受信する結果受信部を有することを特徴としていても良い。
【0022】
さらに、本発明は、
前記コメント配信システムにおける前記端末装置であって、
前記コメントに対して、ユーザがクリックした数に応じて広告金額を計算し、前記広告金額サーバに送信する広告金額送信部2と、を有することを特徴としていても良い。
【0023】
また、本発明は、
コメントを配信するコメント配信サーバと、複数の端末装置と、がネットワークを介して接続されている、コメント配信システムにおける端末装置であって、
コメントが前記端末装置によって付与された時点における、動画に付帯していないGUI
の所定の時間を基準としてGUIの経過時間を表すGUIの再生時間であるコメント付与時間と前記コメントとを含むコメント情報を前記複数の端末装置のうちいずれかの端末装置から送信されるごとに、当該コメント情報を当該コメント配信サーバから受信するコメント情報受信部と、前記コメント情報受信部が受信したコメント情報を記憶するコメント情報記憶部と、前記コメント記憶部に記憶されたコメント情報のうち、GUIの再生時間に対応す
るコメント付与時間のコメントを前記コメント情報記憶部から読み出し、読み出したコメントを、前記描画エリアに表示する表示部と、
を有することを特徴とするコメント配信システム。
【0024】
また、本発明は、
コメントを配信するコメント配信サーバと、複数の端末装置と、がネットワークを介して接続されている、コメント配信システムにおけるコメント配信方法であって、
前記コメント配信サーバは、コメントが前記端末装置によって付与された時点における、動画に付帯していないGUIの所定の時間を基準としてGUIの経過時間を表すGUIの再生時
間であるコメント付与時間と前記コメントとを含むコメント情報を前記複数の端末装置のうちいずれかの端末装置から送信されるごとに受信して記憶する第1のコメント情報記憶部に、
前記コメント情報が記憶されると当該コメント情報を読み出して、前記複数の端末装置のそれぞれに配信し、
前記端末装置は、
コメント情報受信部が、描画エリアに対して入力されたコメント情報を前記コメント配信サーバから受信し、
第2のコメント情報記憶部が、前記コメント情報受信部によって受信したコメント情報を記憶し、
表示部が、GUIの再生時間に対応するコメント付与時間のコメントを前記第2のコメン
ト情報記憶部から読み出し、読み出したコメントを、前記描画エリアに表示することを特徴とする。
【0025】
また、本発明は、
コメントを配信するコメント配信サーバと、複数の端末装置と、がネットワークを介して接続されている、コメント配信システムにおける端末装置のコンピュータに、
コメントが前記端末装置によって付与された時点における、動画に付帯していないGUI
の所定の時間を基準としてGUIの経過時間を表すGUIの再生時間であるコメント付与時間と前記コメントとを含むコメント情報を前記複数の端末装置のうちいずれかの端末装置から前記コメント配信サーバへ送信されるごとに当該コメント情報を当該コメント配信サーバから受信して記憶するコメント記憶手段と、
前記コメント記憶手段に記憶されたコメント情報のうち、
GUIの再生時間に対応するコメント付与時間のコメントを前記コメント情報記憶手段か
ら読み出し、読み出したコメントを、前記描画エリアに表示する表示手段、として機能させるためのプログラムである。
【0026】
分かりやすくまとめると、動画等の表示されるエリアである
図5の表示欄104に対してコメントは行うが、動画の再生時間を表さない第2のシークバーに対してコメント情報を対応付けて保存する。という点と、動画の読み込みをシークバーが数秒動いた後に行う、という2点が従来の特許と大きく違う。数秒動いた後に行う理由は、シークバーに対してコメントする時間を設けることで、コメントが動画に対応しているわけではないことを強調するためである。また、動画のどこかを基準としたコメントの場合に従来の特許を侵害する可能性があるため、動画が読み込まれる前の何かよく分からないものを基準とする意味もある。
【実施例】
【0027】
以下、本発明の一実施形態によるコメント配信システムについて図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態によるコメント配信システムの構成を示す概念図である。この図に於いて、コメント配信サーバ2は、後述する描画エリアに対するコメントを端末装置3から受信し、その描画エリアを閲覧する各端末装置3にシークバーの時間に対応するコメントを配信する。端末装置3は、ネットワーク4を介してコメント配信サーバ3に接続し、コメント配信サーバ3から配信されるコメントを受信して描画エリア上に表示する。描画エリアには1であるインターネット上の他のサイトの動画や写真や漫画やゲーム等が表示されているものとする。なお、自社の動画サーバに動画を保存しておき、動画サーバから動画を読み込んで描画エリアに表示しても良いし、動画サイトの動画を外部再生しても良い。
本発明では動画サーバに関しては自社で用意してもしなくても良い。動画サーバを無くしてサーバ代を節約したい場合は、外部再生機能を用いて動画を再生する。
また、シークバーの情報を別途保存したい場合はシークバーサーバを用意する。シークバーサーバに保存する内容例としては、シークバーの見た目(サムネイルに使用)、どこまで再生したか、描画エリアに表示するもののURLなど、である。
【0028】
次に、
図1に於けるコメント配信サーバ2、端末装置3について、図面を用いて更に説明する。
図2は、コメント配信サーバ2の構成を示す概略ブロック図である。この図は既存のコメント配信システムと同じである。この図に於いて、コメント情報記憶部21は、コメントの内容とこのコメント内容が付与された時点に於ける動画に付帯していないシークバーの再生開始時点を基準としたシークバー再生時間をコメント付与時間としてコメント内容とを対応づけてコメント情報として記憶する。
動画に付帯していないシークバーとは、外部再生等した時に動画の再生時間を表すシークバーではなく、動画の再生時間を表さないシークバーである。例えば、動画に付帯しているシークバーを動かすと動画が早送りされたりするが、動画に付帯していないシークバーは、動かしても動画は早送りされない。
このコメント情報記憶部21に記憶されるデータの一例を
図3に示す。コメント情報記憶部21には、描画エリアに対するコメントをスレッド毎にまとめたコメント情報が複数記憶されている。
各コメント情報は描画エリアを識別するシークバーIDと、スレッドを識別するスレッドIDの情報と、を含み、どの描画エリアに対するどのスレッドであるのかを識別できるようになっている。そして、コメント情報には、コメント付与情報とコメント内容の他に、そのコメントを付与(発言)した実際の時刻を示すコメント情報投稿時間(世界標準時に相当)と、コメントを付与したユーザを識別する情報であるユーザ名、スタンプなどを描画エリアに押す際に必要となる描画エリアのどこに押すかの描画座標データ、スタンプである場合にどのスタンプであるかの種類を示すスタンプ番号、コメントを描画エリア上にどのように表示させるのかを指定する情報であるコメント表示方法を対応付けたコメントデータが複数含まれ、当該シークバーIDの動画を再生しており、且つ当該スレッドIDのスレッドのコメントを閲覧している端末装置3からコメントデータを受信した場合には、当該受信したコメントデータが追加保存されるようになっている。ここではスレッドIDがシークバーIDに対応付けて記憶されていることによって、同じ描画エリアであっても、異なるスレッドを複数設けても、それらを識別することができる。このコメント情報記憶部21が上述の第1のコメント情報記憶部に相当する。
【0029】
上述したコメント表示方法について追加説明する。表示方法を変更する情報はコマンドと呼ばれ、コマンドに特定の単語を入力すると、対応するコメントの文字の色が変わったり、文字がXYZ軸を中心として回転したりする。以下にコマンドの例を示す。
前記コメントのコマンドの1つには、ハイライト色変更コマンドが含まれ、ハイライト色変更コマンドとは、そのコマンドと変えたい色のカラーコードを前記コメントに付与することで、コメントの文字のハイライトの色を変更するコマンドである。
前記コメントのコマンドの1つには、サイズ指定コマンドが含まれ、サイズ指定コマンドとは、そのコマンドと変更後の文字のサイズを前記コメントに付与することで、コメントのサイズをポイント単位で指定するコマンドである。荒らし防止のために最大サイズには制限が設けられる。また、有料会員のみ最大サイズでコメントできるようにすると荒らしを防げる。big、medium、smallといった特定のサイズで別途コマンドを設けても良い。
前記コメントのコマンドの1つには、時間指定コマンドが含まれ、時間指定コマンドとは、そのコマンドと表示したい長さを前記コメントに付与することで、コメントの表示時間を指定するコマンドである。そのコマンドを用いることで固定のコメントの場合は長い時間表示したり、移動するコマンドの場合は早く動かしたりすることができる。
前記コメントのコマンドの1つには、透明度指定コマンドが含まれ、透明度指定コマンドとは、そのコマンドと透明度の数値を前記コメントに付与することで、投稿コメントの文字を全て半透明にするコマンドである。
前記コメントのコマンドの1つには、色指定コマンドが含まれ、色指定コマンドとは、カラーコードを前記コメントに付与することで、コメントの色を指定するコマンドである。
前記コメントのコマンドの1つには、enderコマンドが含まれ、enderコマンドとは、そのコマンドを前記コメントに付与することで、コメントを一定数以上改行した時に全体を表示するためにコメントを縮小する処理を無くすコマンドである。
前記コメントのコマンドの1つには、ueコマンドが含まれ、ueコマンドとは、そのコマンドを前記コメントに付与することで、動画の上端に固定表示するコマンドである。
前記コメントのコマンドの1つには、shitaコマンドが含まれ、shitaコマンドとは、そのコマンドを前記コメントに付与することで、動画の下端に固定表示するコマンドである。
前記コメントのコマンドの1つには、nakaコマンドが含まれ、nakaコマンドとは、そのコマンドを前記コメントに付与することで、コメントを移動表示するコマンドである。
前記コメントのコマンドの1つには、goldコマンドが含まれ、goldコマンドとは、そのコマンドを前記コメントに付与することで、コメントの背景が子ども銀行券のイラストに変わるコマンドである。なお、改行されたコメントと、一定以上の幅のコメントには無効となる。
前記コメントのコマンドの1つには、フォントコマンドが含まれ、フォントコマンドとは、ゴシックや明朝やメイリオといった単語を前記コメントに付与することで、コメントのフォントや行間が変化するコマンドである。
前記コメントのコマンドの1つには、透過コマンドが含まれ、透過コマンドとは、そのコマンドと透過させる方向を前記コメントに付与することで、各文字ごとに上下左右斜めのいずれかの文字端に近づく程透過度が高くなるコマンドである。
前記コメントのコマンドの1つには、ローテーションコマンドが含まれ、ローテーションコマンドとは、そのコマンドとXYZ方向の回転させたい角度を前記コメントに付与することで、3次元空間上でXYZ軸を中心として回転させるコマンドである。
前記コメントのコマンドの1つには、連続回転コマンドが含まれ、連続回転コマンドとは、そのコマンドと回転させたい軸と回転させたい速度を前記コメントに付与することで、軸を中心として回転しながら表示されるコマンドである。
前記コメントのコマンドの1つには、台形変換コマンドが含まれ、台形変換コマンドとは、そのコマンドを前記コメントに付与することで、特定の文字を台形のブロックの画像に置換して表示させるコマンドである。
前記コメントのコマンドの1つには、崩れ防止コマンドが含まれ、崩れ防止コマンドとは、そのコマンドを前記コメントに付与することで、前記端末装置上で対応していない文字を全角空白に置換して表示させるコマンドである。また、端末で対応していない文字を特定の文字に表示を変更するコマンドである。
前記コメントのコマンドの1つには、ダンスコマンドが含まれ、ダンスコマンドとは、そのコマンドを前記コメントに付与することで、コメントを右上と左上に連続的に変形表示させるコマンドである。
前記コメントのコマンドの1つには、レイヤー変更コマンドが含まれ、レイヤー変更コマンドとは、そのコマンドと数字を前記コメントに付与することで、コメントを数字の高い順か低い順に他のコメントより前面または後面に表示させるコマンドである。
前記コメントのコマンドの1つには、イラスト置換コマンドが含まれ、イラスト置換コマンドとは、そのコマンドを前記コメントに付与することで、コメントを指定したイラスト画像に置換表示させるコマンドである。しかし特許的な問題でこのコマンドは再現できない。
前記コメントのコマンドの1つには、888コマンドが含まれ、888コマンドとは、そのコマンドを前記コメントに付与することで、コメントが流れる時に拍手の音声が再生されるコマンドである。これも特許的な問題で再現できないかもしれない。
前記コメントのコマンドの1つには、文字欠けコマンドが含まれ、文字欠けコマンドとは、そのコマンドを前記コメントに付与することで、コメント内の全ての文字の一定範囲が欠けて表示されるコマンドであり、丸や四角や1/4しか表示されないといった表示範囲がある。
前記コメントのコマンドの1つには、にせんごひゃくにじゅうごコマンドが含まれ、にせんごひゃくにじゅうごコマンドとは、コマンドに付与すると空の効果を付与するコマンドである。
前記コメントのコマンドの1つには、情報表示コマンドが含まれ、情報表示コマンドとは、そのコマンドと情報を表示したい動画のIDやURLを前記コメントに付与することで、コメントにカーソルを載せると、その動画の再生数やコメント数が表示されるコマンドである。
【0030】
昨今のコメント配信システムでは、複数の国の人がワイワイ楽しめる作りにはなっていない。
そこで課題として、複数の国のユーザ同士でのコミュニケーションが取れるようにしたい。
解決方法としては、
図3の情報記憶部21に記憶されるデータに、ユーザの現在表示している言語も追加保存することで解決できる。
例えば日本のコメントだけを表示したり、アメリカのコメントだけを表示したり、両方同時に表示したりといったことができ、各国のコメント表示数ランキングが存在していれば、アメリカで流行っているものを知ることができ、各国の交流ができると考えられる。その際、欠かせない機能として、描画エリア上のコメントにカーソルを合わせると、翻訳される機能である。翻訳の方法としては、外部のネットスラングの大百科のようなサイトを参考するようにすると良い。が、この翻訳をできる企業はとても少ないため、通常の翻訳で我慢するしかない。
翻訳例としては、「みんみー」を普通の翻訳機で英語に翻訳すると「MINMI」となる。しかしそれでは元ネタが通じなかったりする。大百科を参照し、適切な説明を持ってくることができれば異国間交流がさらに進む。適切な説明の持ってきかたとしては、時間がかかるが、対話型AIに大百科のデータを渡して、この英語のデータを日本語n文字以内にまとめなさい。と指示する程度の精度で問題ない。もう少し具体的に考えると、コメントの文字列から、大百科の文字列を探し出すプログラムがあるとして、見つける大百科の文字列は長ければ長いほどいいとする。そして残りの文字列でまた検索をする。というループを繰り返す処理を行い、見つけたそれぞれの単語の大百科の説明を載せることで翻訳完了とするプログラムである。
【0031】
次に、コメント情報配信部22は、コメント情報記憶部21に記憶されたコメント情報を読みだして、端末装置3に配信する。コメント情報更新管理部23は、通信部24を介して端末装置3から受信した、追加となるコメント情報をシークバーID、スレッドIDに従って、コメント情報記憶部21に追加して記憶する。
通信部24は、端末装置3と各種通信を行い、端末装置3から送信される情報をコメント情報更新管理部23に出力してコメント情報を追加して記憶させるための指示を出力したり、コメント情報配信部22にコメント情報の配信指示を出力する。
【0032】
次に、端末装置3について図面を用いて説明する。
図4は端末装置3の構成を説明する概略ブロック図である。
この図に於いて、動画再生部、写真再生部、漫画再生部、ゲーム再生部41は、有っても無くても良い。今回は動画再生部のみ存在するケースとする。動画再生部41は、端末装置3のユーザによって指定された動画の配信要求を動画サーバや外部サイトに行い、動画サーバや外部サイトから配信される動画を受信して再生する。コメント情報受信部32は、再生する描画範囲に対して入力されたコメント情報をコメント配信サーバ2から受信する。コメント記憶部33は、コメント情報受信部32が受信したコメント情報を記憶する。このコメント情報記憶部33は、上述の第2のコメント情報記憶部に相当する。
【0033】
表示装置34は液晶表示装置やCRT等であり、各種情報を表示する。第1の表示部35は、コメント情報記憶部33に記憶されたコメント情報のうち、再生するシークバーのシークバー再生時間に対応するコメント付与時間が対応付けられたコメントをコメント情報から読み出し、読みだしたコメントを描画エリアに描画し、表示装置34によって表示する。また、第1の表示部35は、コメント内容を描画エリア上にオーバーレイ表示させる機能を有する。第2の表示部36は、コメント情報記憶部33に記憶されるコメントデータに基づいて、コメントのリストをコメント一覧として表示装置34に表示する。ここではコメントデータに含まれたコメント投稿実時間の情報の順に従って表示する。
ただし、コメントのリストを動画表示範囲外と内側に分けて表示することに関してドワンゴが特許を取得している。そのため、動画の拡大領域を動画の右側に表示し、動画表示領域を拡張した上で、動画の拡張領域に第2の表示部からのコメントのリストを表示する。
【0034】
この表示装置34に表示される情報について、更に説明する。
図5は表示装置34に表示される情報の一例を示す図である。表示欄101には、このコメント配信サーバにアクセスした際のURLが表示される。表示欄102には、再生されるシークバーのシークバーIDが表示される。表示欄103には、描画エリア上のコメントの表示回数の全ユーザーの合計が表示される。何回開いたかとか何回ブックマークされたかの情報も大事だが、コメント付きで見るべき動画であるほど数値が大きくなる数値として、コメントの視聴回数がある。なにより、数値の変動が従来よりも大きいため、新しいサイトに投稿した場合に承認欲求が満たされやすいというメリットがある。また、他のサイトの数字が少なく感じ、客離れを防ぐことができる可能性もある。また、数値を効率良く増やすにはコメントをする必要があるため、投稿者を応援したい人は自然とコメント数が増える。もちろん、普通の再生数(現在表示されている描画エリアが閲覧請求されたのべ回数)もカウントだけして、再生数でランキングが作れるようにしておく。ただし、具体的な再生数はユーザには常に表示しない状態としても良い。また、のべ再生時間を表示しても良い。表示欄104には、第1の表示部によってコンテンツのエリアが表示される。コンテンツのエリアには、動画やニュースや漫画といったコンテンツが表示される。例では、ニュースと動画2つと動画を拡大表示した動画と、が表示されている。表示欄105は第2の表示部によって表示されるコメントが表示される領域であり、ここでは、描画エリアにコメントが表示される。また、ここでは、表示欄105は表示欄104よりも大きいもしくは同じサイズに設定されており、オーバーレイ表示されたコメントやスタンプがコンテンツエリアの外側でトリミングされるようになっており、コメントそのものが描画エリアに含まれているものではなく、表示欄104に対してユーザによって書き込まれたものであることが把握可能となっている。
【0035】
操作パネル106は、再生ボタン、停止ボタン、巻き戻しボタン、早送りボタン、音量調整ボタン、などが表示されており、マウスによっていずれかのボタンにカーソルを合わせてクリックされることによって、そのボタンに応じた操作の入力を受け付けする。シーク再生ボタンを押すとシークバーだけが再生される。つまり、コンテンツエリアの動画等は停止もしくは再生したままコメントだけが再生される。また、シーク停止ボタンとシーク再生ボタンはまとめても良い。シーク早送りボタンを押すと、シークバーだけが早送りされる。つまり、コメントだけが早送りされる。全部再生ボタンを押すと、シークバーと表示欄104内のオブジェクト全てが再生される。全部早送りボタンを押すと、シークバーと表示欄104内のオブジェクト全てが早送りまたはスキップされる。入力欄109には、コメントの表示のさせ方を指定する情報が入力される。具体的には前述したコマンドを入力する欄である。コマンド同士は半角スペースで区切ることで、一度に複数入力できるようになる。なお、ここで、コマンド一覧が表示される選択欄を用意しても良い。
【0036】
コメント欄110には、入力部37を介してユーザによってコメントが入力される。ボタン111は、クリックされることによって、コメント欄110に入力されたコメントや、入力欄109に入力されたコメントの表示のさせ方の情報をコメント配信サーバ2に送信する。
表示欄112は、コメントのリストであるコメント一覧が表示される領域である。表示欄104に動画を表示する場合は、コメント一覧の後ろに透過度を高くした拡大表示された動画116が表示される。縦と横のシークバーで示されるエリア112は、コメントのリストであるコメント一覧が表示される領域である。このコメント一覧には、コメントに付与された発言順序を示す番号(符号112a)、コメントを入力したユーザの名前(符号112b)、コメントの書き込みをしたコメント付与時間(符号112c)、発言されたコメントの一部(符号112d)が、投稿された実時間情報の順に従って表示される。このエリア112に、エリア112を画面上に表示させるか否かを指定するチェックボックス等の入力欄を設け、この入力欄に入力された表示の可否の指示に従い、表示をさせる、あるいは表示を隠すようにすることも可能である。また、このエリア112に表示させるコメントのマージ、ソート機能を付けても良い。例えば、ユーザの一人が「黄色の不死鳥を召喚!!」と入力し、次に別のユーザが「青色の巨人を召喚!!」と入力し、次に別のユーザが「赤色のドラゴンを召喚!!」と入力すると、「光の創造神参上!!」という文字列とともにマージされるといった機能である。他にも、呪文などと相性が良い。また、光の創造神が召喚されることで、スタンプの種類に光の創造神が追加されても良い。表示欄113は、表示欄112に表示されたコメント一覧のうち、ユーザによってカーソルが合わせられたコメントの詳細が、合わせているコメントの上に表示される。コメントの詳細としては、コメントの全文や、コメントを発言したユーザの名前や欲しいものリストなどが表示される。
選択欄120はスタンプ一覧が表示され、この欄の中から表示欄105上にスタンプをドラッグアンドドロップすることでスタンプが押下される。具体的には、マウスのボタンを放した座標のデータとスタンプ番号とコマンドのデータをコメント配信サーバ2に送信する。スタンプは文字列のコメントより前面に描画され、新しいスタンプほど前面に描画される。また、コマンドによって回転させたりサイズを変更できても良い。また、入力欄109とは別で、スタンプ用のコマンド欄を用意しても良い。その場合、サイズ変更とXYZ軸を中心に回転させるコマンドは必須である。広告を画面上に表示するのはユーザの体験が低下する上、場所が勿体ない。置くとしても、コンテンツと親和性のある広告欄の方が広告効率が良くなる。
【0037】
次に、
図4に戻り、入力部37は、マウスやキーボード等の入力装置であり、ユーザからの各種情報の入力を受け付ける。選択部38は、第2の表示部36によって表示されたコメントのリストのうち、入力部37を介して入力されるコメントの選択の入力を受け付ける。再生制御部39は、選択部38によって選択されたコメントのコメントデータをコメント情報記憶部33から読み出し、読みだしたコメントデータのコメント付与時間に対応するシークバー再生時間から、読みだしたコメントデータのコメント内容を第1の表示部35によって表示装置34に表示させる。
また、動画が表示欄104に含まれる場合、マウス等で動画に付帯するシークバーを操作して動画の操作を行う。また、入力部36の一部である操作パネル106からの指示により動画の全部再生、全部停止、全部早送り、全部巻き戻しを行う。
【0038】
送信部40は、第1の表示部35によって表示されたエリアに対するコメント内容のデータ入力を受け付けるとともに、コメント内容が入力された時点のシークバー再生時間をコメント付与時間として、コメント内容とともにコメント配信サーバ2に送信する。また、送信部40は、入力部37から入力された指示に従って、各種情報をコメント配信サーバ2に送信する機能を有する。
【0039】
次に、上述したコメント配信システムの動作について説明する。ここでは、まず、コメント配信システムの動作の概略について説明する。
まず、端末装置3は、コメント配信サーバ2にアクセスして、コメントの書き込み時間が最近のものであるシークバーの一覧のデータを受信し、表示装置34に表示する。この時、例えば、表示装置34には、
図6に示すような、最近のシークバー一覧として、シークバー名、スレッド名等が表示される。ここで、ユーザによって閲覧したいスレッドが選択され、そのスレッドの名称をマウスによってクリックされると、端末装置3はクリックされたスレッドに対応するシークバーに設定されているシークバーIDとスレッドIDをコメント配信サーバに2に送信し、コメント情報の送信要求をする。一方、コメント配信サーバ2は、スレッドIDとシークバーIDに対応するコメント情報をコメント情報記憶部21から読みだして、配信要求をした端末装置3に配信する。
【0040】
動画が表示欄104に含まれる場合、端末装置3は動画配信サービスの外部再生機能を用いて表示装置34に表示するとともに、コメント配信サーバ2から配信されたコメント情報に基づいてコメント内容を描画エリアと同義の表示欄105に表示する。ここでは、シークバーが2秒進んでから動画の読み込みを再生し、読み込み中はシークバーの再生を停止し、確実に読み込み終わったであろう時間後にシークバーと動画と両方を再生する。シークバーの再生を開始してからのシークバー再生時間に合わせて、そのシークバー再生時間に一致するコメント付与時間が設定されたコメント内容が順次描画エリア上に表示される。
【0041】
次に、コメント配信サーバ2、端末装置3の動作について順次説明する。
まず、コメント配信サーバ2の動作について、
図7のフローチャートを用いて説明する。コメント配信サーバ2の通信部24は、コメント情報の配信要求を端末装置3から受信したか否かを検出する(ステップS101)。コメント情報の配信要求を受信した場合には、通信部24は、コメント情報配信部22にコメント情報の配信指示をする。ここでは、配信要求に含まれる、コメント情報のシークバーID及びスレッドIDがコメント情報配信部22に出力される。コメント情報配信部22は、通信部24から出力されたシークバーID及びスレッドIDに対応するコメント情報をコメント情報記憶部21から読み出し(ステップS102)、読みだしたコメント情報を配信要求をした端末装置3に配信する(ステップS103)。ここでは、シークバーID及びスレッドIDに対応付けされている各コメント情報を一括して送信する。
【0042】
一方、コメント情報の配信要求ではなく、端末装置3から送信されたコメントデータを受信した場合(ステップS104)、通信部24は、コメントデータをコメント情報更新管理部23に出力する。コメント情報更新管理部23は、コメント情報記憶部21を参照し、通信部24から出力されたコメントデータに含まれるシークバーID及びスレッドIDに基づいてコメント情報を特定し、特定したコメント情報に対し、受信したコメントデータを追加保存する(ステップS105)。追加保存されると、コメント情報配信部22は当該シークバーIDのシークバーを再生している端末装置3であって、当該シークバーIDのシークバーとともに当該スレッドIDのコメントを閲覧している端末装置3を特定し、その特定した端末装置3のそれぞれに、追加保存したコメントデータを配信する(ステップS106)。他方、コメント情報の配信要求ではなく、端末装置3から送信されたコメントデータの受信もしていない場合は、ステップS101に移行する。ここで、同じシークバーIDのシークバーを再生しており且つ当該スレッドIDのスレッドのコメントを閲覧している端末装置3を特定する方法としては、例えば、コメント配信サーバ2にアクセスしてきた端末装置3とセッションを確立しておき、このセッションが有効な端末装置3を動画閲覧中としてとくていすることなどがある。
【0043】
次に、端末装置3の動作について図面を用いて説明する。
図8は、端末装置3の動作を説明するためのフローチャートである。動画が描画エリア上に無い場合は、ステップS220、S221、S222を無くせば良い。逆に、描画エリアに漫画やニュース等がある場合は、S222にて読み込みを行えばよい。また、動画と漫画以外は2秒待ってから読み込む必要は無い。
端末装置3の入力部37は、ユーザからシークバー再生の指示が入力されると(ステップS201)、指示されたシークバーのシークバーIDを送信部40によってコメント情報の配信要求をコメント配信サーバ2に送信する。そして、コメント情報受信部32はコメント配信サーバ2から配信されるコメント情報を受信したならば(ステップS202)、コメント情報記憶部33に記憶する。
【0044】
コメント情報が受信され、コメント情報記憶部33に記憶されると、端末装置はシークバーを表示装置34に表示する。(ステップS203)。シークバーの再生が開始されると、第1の表示部35は、現在のシークバー再生時間に基づいて、シークバー再生時間に一致するコメント付与時間が設定されたコメントデータがあるか否かをコメント情報記憶部33を参照して、判定する(ステップS204)。シークバー再生時間に一致するコメント付与時間が設定されたコメントデータがある場合(ステップ205ーYES)、第1の表示部35は、当該コメントデータの表示位置を算出する(ステップS206)。そして算出された表示位置に従って描画エリア上にコメントの表示制御を行う(ステップS206)。
一方、シークバー再生部31は、再生が終了したか否かを判定し、再生が終了していれば処理を終了し、再生が終了していなければ、ステップS204に移行する。
【0045】
一方、ステップS205に於いて、表示させるコメントが無ければ配信部40は、入力部37からコメントが入力されたか否かを検出する(ステップS209)。コメントの入力が有った場合には、そのコメントが入力された時点(例えば、「書き込む」ボタン(符号111)がクリックされた時点)における、そのシークバーを再生しているソフトウェアのプレイヤーが指す再生時間(シークバー再生時間)を読み出し、そのシークバー再生時間をコメント付与時間とし、再生中のシークバーのシークバーIDと、閲覧中のコメントのスレッドIDと、現在の実時間情報(現在時刻の情報)と、端末装置3のユーザのユーザ名と、入力されたコメント内容と、コマンドとを対応付けて、コメント情報としてコメント情報記憶部33のコメント一覧に追加保存する(ステップS210)。そして、送信部40は、追加保存したコメント情報をコメント配信サーバ2に送信し(ステップS211)、ステップS208に移行する。
【0046】
ステップS209に於いて、コメントの入力ではない場合、端末装置3はコメント情報受信部32によって、コメントデータを受信したか否かを検出する(ステップS212)。コメントデータを受信した場合、コメント情報受信部32は、受信したコメントデータをコメント情報記憶部33に追加保存し、ステップS208に移行する。
【0047】
一方、ステップS212に於いて、コメントデータの受信ではない場合、端末装置3の選択部38は、入力部37から、コメント選択操作の入力があったか否かを検出する(ステップS214)。コメント選択操作の入力があった場合、選択部38は、選択されたコメントデータのコメント内容を再生制御部39に出力する。再生制御部39は、この出力を受けて、選択されたコメントデータに対応付けて記憶されたコメント付与時間をコメント情報記憶部33を参照して読み出し、読み出したコメント付与時間に応じたシークバー再生時間に従って、シークバー再生位置の巻き戻し、あるいは早送りをすることによって、コメントデータに対応付けて記憶されたコメント付与時間に一致するシークバー再生時間から再生を行わせ(ステップS215)、そのコメント付与時間のコメント内容を表示させ、ステップS208に移行する。
【0048】
以上、1つの端末3のみの動作に着目して説明した。
【0049】
また、以上説明した実施形態に於いて、
図2に於けるコメント情報配信部22、コメント情報更新管理部23、通信部24の機能を実現するためのプログラム、あるいは、
図4に於ける、GUI再生部31、コメント情報受信部32、第1の表示部35、第2の表示部36、入力部37、選択部38、再生制御部39、送信部40の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりコメントの配信、コメントの表示制御を行っても良い。なお、ここで言う「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0050】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記録装置のことを言う。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。また、上記プログラム(課題を解決するための手段に示されているプログラム)は、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。具体例として、動画サイトからの動画に対するコメント一覧の提供をコメントサーバからのコメントと見立てて、動画サイト自体を動画サーバでありコメント配信サーバであると考えるなどが挙げられる。
【0051】
なお、コメントの挙動に関しては、従来のサイトに貼られたコメントアートがそのまま貼れるように、参考文献5記載のコメントと同じ挙動とする。
なお、コメントを選択することでそのコメントが投稿された時間に飛ぶ動作は、残念ながら動画とシークバーとを対応付ける証拠となるため実装されない可能性が高い。代わりに、そのコメントがシークバーの何秒前に行われたかの数字が書かれたボタンを横に表示しておき、そのボタンを押すと、動画に付帯していないシークバーと描画エリア内の全てのコンテンツの時間を巻き戻すようにする。戻す時に動画だけだと動画と対応しているのではないかと疑われるため、ニュースも一緒に巻き戻す。そのため、動画を描画エリア内に描画する場合、1行程度の小さいニュースも描画するようにすると良い。しかし、ニュースはスペースの無駄なため、広告とする。
描画エリア内に表示するニュース兼広告(スタンプとは別)は、動画よりも長い広告とし、30秒毎に別の広告が表示され、静画が連なった構造とする。30秒全部巻き戻しボタンを押すと、広告も30秒巻き戻されるようにする。
【0052】
ここで課題を振り返る。
コメント関係の基本となる特許が株式会社ドワンゴにおおよそおさえられているが、従来の特許を回避しつつ、低予算で新しい競合サイトが作りたい。
また、コメント配信システムを運営する上で最もお金がかかる1つにサーバー代がある。従来のコメント配信システムでは動画サーバーが存在し、動画サーバーを無くすことができれば、保存するデータ量が大幅に減るため、サーバー代を大幅に削ることができる。そのため、動画サーバーを削りたい。
また、コメントが流れる有名なサイトに存在するHTML版のコメントアートの互換性が100%でカラーコードが無料で使用できる別のサイトを用意したい。
また、動画の始まる前に、「wktk」等のコメントを入力してコミュニケーションをはかりたい。
以上の4つの課題について説明する。
1つ目と2つ目に関しては、動画サイトの動画URLと、初期コメント10個+広告スタンプと、シークバーイラストを投稿することでシークバーの投稿が完了する動画直リンクサイトとする。外部再生をスクリプトで再生することになるが、広告を排除(有料の会員に入会)していないと上手く再生できないようにし、各動画サイトの有料会員でないとスムーズに再生できないようにする。収益は周りの広告と、スタンプを主要な資金源とする。何もコメントの無い状態で動画を再生してもつまらないので、最初の動画選択者は、10個程度のコメント、または1分あたり1コメントを動画に投稿する必要があるものとする。また、既に同じ動画に対してシークバーが存在する場合は被っていることを知らせる。また、動画選択者に対しては何も見返りも無いものとする。元の動画サイトの動画再生数が伸びるだけである。
3つ目に関しては、カラーコードを自由に使ってもらうだけである。コマンド入力欄に、カラーピッカー機能を導入することで実現できる。既存のコメントのサイトでなぜコメントの色を変えるのが有料なのかが分からないが、コメントで自分であることを表現するのに使える。
4つ目に関しては、動画を読み込む前からシークバーを再生してコメントを表示することで実現できる。
【0053】
スタンプについてもう少し説明を加える。
スタンプは従来のコメントに座標データが加えられたものである。例えば、「草スタンプ」を画面上にドラッグアンドドロップすると、同じ場面を再生したユーザからは、コメント一覧に「草スタンプ」と表示され、同じ座標にスタンプが3秒間表示される。スタンプのレイヤは通常のレイヤ操作コマンドの無いコメントよりも常に前面に表示する。レイヤ操作のコマンドを付与することでスタンプより前面にコメントを入力できるものとする。
また、スタンプには名前を付けておき、検索できるようにスタンプ専用の検索欄も設けると良い。
【0054】
ここではスタンプの具体的な内容について触れる。
スタンプは、「草スタンプ」のように、描画エリアを隠すことで面白くするものや、「企業ロゴスタンプ」のように、描画エリアを書き換えることで面白くするものや、「モザイクスタンプ」のように一部分に無意味なモザイクをかけて面白くするものや、「猫耳スタンプ」のようにキャラを可愛く見せるものや、「デコレーションフレームスタンプ」(有料会員限定)のように、画面を埋めるサイズのスタンプや、「水スタンプ」のように、画面をゆらめかせるスタンプや、「花火スタンプ」のように打ちあがる動作を含むような動くスタンプや、「眼鏡スタンプ」のようにキャラをオシャレにするスタンプや、「火炎放射スタンプ」のように火を吹かせるといった何かをさせるスタンプや、「舞い散る桜の花びらスタンプ」のようになんかフワッとしたスタンプや、「セリフスタンプ」のように特定のセリフをキャラにしゃべらせるスタンプや、「飛行機スタンプ」のように右から左に流れるスタンプや、「募金箱スタンプ」のように他ユーザがクリックすると募金を行うサイトに飛ぶスタンプや、「企業ロゴアンド説明スタンプ」のように企業ロゴにカーソルを合わせると簡単な説明が出てくるスタンプや、「電池残量スタンプ」のようにユーザの端末の情報を表示するスタンプや、「エリアサイズは同じだがランダムな画像を表示するスタンプ」のようにランダムな内容を表示するスタンプ等が考えられる。
【0055】
GUIについてもう少し説明を加える。
GUIとは主にシークバーのことである。しかし、キッチンタイマー型のGUIや、丸時計型のGUIや、水槽の水が貯まる水の量で時間を表すGUIや、服の破れ具合で時間を表すGUIや、地割れのサイズで時間を表すGUIや、影で時間を表すGUIや、GUIの動く様子を撮影した動画型のGUIや、コメントで作られたGUIといったGUIでも時間を表現できるため、GUIと表記する。もしもGUIだけでは不明瞭な場合は、「GUIの表す時間と動画時間が1対1で対応していない、動画に付帯していないGUI」に修正する。
請求項に「動画に付帯していないGUI」とあるが、動画に付帯しているGUIはどうなのかという疑問がある。従来の特許には、「動画に対して」と頻出するため、直接は示されていないが、実際に作られているコメントの流れる有名サイトが動画時間とシークバーの時間が1対1で対応するシークバーのため、動画に付帯するGUIでは新規性がなく、特許にならないと思われる。
【0056】
次に広告金額サーバについて説明する
本発明の広告関係をまとめると、コメント配信システムに広告コメントを流した時に必要な、広告金額を計算する機能であり、他社と同量の広告を流しつつも、より親しみのある広告を流すシステムにする特許である。
【0057】
従来のコメントの一つの形態として、スタンプというものが考えられる。スタンプとは、静止画やパラパラ漫画のようにして動くようにした静止画や動画を、コメントしたものである。文献資料1のコメント情報に追加で、スタンプを押すための位置情報と、スタンプの種類のIDと、を付与した情報をコメントサーバに保存し、それを端末装置で読み出し、GUIの再生時間に対応する時間になると表示するものである。なお、位置情報は無くても実現は可能である。そして、スタンプで企業のロゴや広告バナーをコメントとして表示することで、今までとは違った、不快ではない楽しい感情を生みだす広告を実装することができると思われる。従来の、動画の再生前に表示する方法の広告は不快である。しかし、動画の一部としてネタにすることで、そこまで不快ではない広告にすることができると思われる。まだ存在しない物なので当然だが、計算方法などに関する特許は存在しない。
企業のロゴ等がスタンプできることで、人の目の位置にクレジットカードをスタンプしたり、異世界転生した都市に日本の牛丼のチェーン店が進出していたり、枯れ木に花を咲かせたり、湖に戦艦を浮かべたり、世界樹の木の棒にロゴをつけたりといったことができる。
【0058】
広告バナー、企業ロゴ、商品の宣伝といった広告をスタンプとして動画の一部に組み込むことで、動画直前に流れる邪魔な広告が無いことを目玉とするサイトとする。
【0059】
さらに広告コメントについて説明する。
広告コメントとは、企業の広告バナー等をスタンプしたコメントや通常の文字のコメントに、広告コメントであるという情報を付与したものが広告コメントである。また、スタンプのIDそのものを広告コメントとして登録しても良い。
回数に応じた計算例として、
広告が10回表示された場合に1回再生当たり2円発生する場合、10回なので10という情報が端末から広告金額計算サーバに送信される。
回数の計算結果が送信される例として
広告が10回表示された場合に1回再生当たり2円発生する場合、10回x2円で20という情報が端末から広告金額計算サーバに送信される。
時間に応じた計算例として、
広告が10秒表示された場合に、1秒再生当たり2円発生する場合、10秒なので10という情報が端末から広告金額計算サーバに送信される。
時間の計算結果が送信される例として、
広告が10秒表示された場合に、1秒再生当たり2円発生する場合、10秒x2円で20という情報が端末から広告金額計算サーバに送信される。
表示面積に応じた計算例として、
広告の半分だけが10秒表示された場合に、1秒再生当たり2円発生する場合、10秒x0.5で5という情報が端末から広告金額計算サーバに送信される。
表示面積の計算結果が送信される例として、
広告の半分だけが10秒表示された場合に、1秒再生当たり2円発生する場合、10秒x0.5x2円で10という情報が端末から広告金額計算サーバに送信される。
コメント同士は重なる事があるため、全体の7割以上が表示されていた場合は全て表示されているものとして、7割に満たない場合は表示されていないものとして計算しても良い。
また、再生回数が少ない内は1回再生当たり100円発生する場合、1回だけ再生された場合に100円、10回再生された場合に1回当たり50円、100回再生された場合に1回当たり25円といった感じで計算しても良い。計算方法としては、所得税と同様に、特定回数を超えるごとに倍率を小さくしても良い。例の場合は9回再生までは1回あたり100円。99回再生までは一回あたり50円とする。といった具合である。
【0060】
もう少し詳しく広告金額について説明する。
複数の広告スタンプが表示された描画エリアである
図9を見ていただきたい。1表示当たり8円の広告費用が発生する場合、
図9の301は全面表示されているため、広告費用は8円とする。302に関しては後ろのスタンプは3/4だけ表示されているので6円とする。303の場合のように何とも言えないぐらい重ねてスタンプされる可能性があるため、スタンプの外周を内側に適量オフセットし、十字に4等分して表示面積を求める。306の斜線の部分が全て他のスタンプで覆われていた場合に1/4だけ隠されていると判断する。つまり、303は全面隠されているものとし、後ろのスタンプに関する広告費用は0円となる。304のように隠されている場合は、左から順番に6円、6円、6円、8円の広告費用とする。305の場合は4分割した範囲がどこも埋まっていないため、隠されていない判定とする。
この分割の方法は、分割数を多くしてより正確にカウントしても良いし、306と307を合わせて、上下の2つだけで判断しても良いし十字ではなく縦に切断して判断しても良い。また、領域ではなく文字が全体の中の何文字隠れているかで判断しても良い。また、308と309だけが隠れている場合、合同会社とだけ表示されて広告効果が極端に低い場合がある。その場合、308と309のみが他のスタンプで隠されていないか判断しても良い。また、スタンプにコマンドを付与して透過させた場合に、元の50%の濃さで表示した場合に広告費用を4円としても良い。現実的に処理の負荷が高すぎる場合、広告コメントの中心点のみ、他と重なっていないか判断し、重なっていれば全て重なっているものとするのが最も簡単である。
【0061】
広告金額サーバに関して、分割する時のために請求項の例を示す。
ーーーーーーーーーー
(請求項1)
コメント付与時間情報とコメント内容であるコメント情報を配信するコメント配信サーバと、複数の端末装置と、広告金額サーバと、がネットワークを介して接続されたコメント配信システムであって、
前記コメント配信サーバは、
コメントが前記端末装置によって付与された時点における、GUIまたは動画の所定の時間を基準としてGUIまたは動画の経過時間を表すGUIまたは動画の再生時間であるコメント付与時間と前記コメントとを含むコメント情報を前記複数の端末装置のうちいずれかの端末装置から送信されるごとに受信して記憶する第1のコメント情報記憶部と、
前記第1のコメント情報記憶部に記憶されたコメント情報を読み出して、前記端末装置に配信するコメント情報配信部と、を有し、
前記端末装置は、
前記コメント情報を前記コメント配信サーバから受信するコメント情報受信部と、
前記コメント情報受信部が受信したコメント情報を記憶する第2のコメント情報記憶部と、
前記コメント情報を前記第2のコメント情報記憶部から読み出し、読み出したコメントを特定エリアに表示する表示部と、
前記特定エリアに表示した広告バナーや企業ロゴといった広告コメントの、回数または時間または表示面積または濃さ、または、回数または時間または表示面積または濃さを用いて計算された計算結果、を含む広告再生情報を、前記広告金額サーバに送信する広告金額送信部1と、を有し、
前記広告金額サーバは、
前記広告再生情報を受信する結果受信部と、
を有することを特徴とする広告金額計算システム。
(請求項2)
前記端末装置は、
前記コメントに対して、ユーザがクリックした数に応じて広告金額を計算し、前記広告金額サーバに送信する広告金額送信部2と、を有することを特徴とする
請求項1に記載の広告金額計算システム。
ーーーーーーーーーー
【発明した感想】
【0062】
発明した感想の欄は発明の背景に分類されるような気がします。
ここは感想なので実体審査前に手続補正書で消せば問題ないはずです。
気分としては、以下のようになっています。
ドワンゴに引き取って欲しい気持ちが30%
Youtubeに引き取って欲しい気持ちが30%
ビリビリに引き取って欲しい気持ちが20%
自分で競合サイトを作りたい気持ちが20%
特許を書けば願い事が叶うかなって思って書いたけど、何も叶いませんでした。
まあ、考えるのは楽しかったからいいけど。
この発明を使って以下の取引を行いたいと思っています。
ーーーーーーーーーー
行いたい取引内容
下記願い事を4つ全て叶えてもらう代わりに提供可能なものの中から好きに選んでいただいて提供します。お金で解決したい場合は、お金で下記願い事が全て叶うだけのお金か協力が欲しいです。
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願い事
1.これから作るつもりのアニメ(1種類)の、人件費と広告費を除いた制作費を貴社が全額出してくれること。
2.作りたいアニメの商標がすでに取られているので、交渉を一緒にしてくれること。
3.特定のクリエイターさん(3人)と顔つなぎをしてくれること。
4.貴社の用意したNDAを結んだ上で、9.25について可能な範囲で情報共有をしてくれること。
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提供可能
1.本発明の権利譲渡
2.はしご周りの出願した発明(特許と意匠)の権利譲渡
3.手持ちの商標の権利譲渡
4.自分が公開しているゲームを削除するもしくは内容を変更する権利
5.コメント意欲減衰プログラムの案を貴社に提出
6.その他自分ができる範囲で何か要望を聞く
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連絡先は合同会社irodori応援隊のtwitter(@L_KemonoFriends)のDMまで。
【符号の説明】
【0063】
1 なし