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特許7595828プログラム、コンテンツ出力方法、およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-29
(45)【発行日】2024-12-09
(54)【発明の名称】プログラム、コンテンツ出力方法、およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20241202BHJP
【FI】
G06Q30/0241
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2024089884
(22)【出願日】2024-06-03
(62)【分割の表示】P 2024070205の分割
【原出願日】2024-04-24
【審査請求日】2024-06-04
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】524252091
【氏名又は名称】株式会社Wick
(74)【代理人】
【識別番号】110001782
【氏名又は名称】弁理士法人ライトハウス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中道 慶謙
【審査官】小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-296228(JP,A)
【文献】特開2002-008102(JP,A)
【文献】特開2014-164335(JP,A)
【文献】特開2004-118258(JP,A)
【文献】特開2023-024092(JP,A)
【文献】特開2017-191591(JP,A)
【文献】特開2015-011546(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが保有するポイントを管理するポイント管理手段を備えるサーバ装置と通信接続が可能なコンピュータを、
ユーザの操作に応じて、サーバ装置に記憶されたコンテンツを出力するコンテンツ出力手段と、
コンピュータの表示画面全体に表示された、起動された1のアプリケーションのウィンドウ上の一部に、又は、コンピュータの表示画面全体に表示されたホーム画面の一部に、広告を出力する広告出力手段
として機能させ、
前記ポイント管理手段により管理され、且つ、ユーザの前記広告の視聴により得られるポイントが、所定の条件を満たすことに応じて、コンテンツ出力手段が、前記サーバ装置から前記コンピュータに送信されたコンテンツを出力する、プログラム。
【請求項2】
広告出力手段が、コンテンツを出力した後に、起動された1のアプリケーションのウィンドウ上の一部に又はホーム画面の一部に、広告を出力する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
広告出力手段が、前記アプリケーション又はホーム画面に応じて、異なる広告を出力する、請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
広告出力手段が、広告を出力しないアプリケーションを決定するための制御情報に基づいて、広告を出力しないアプリケーションのウィンドウ上の一部に、前記広告を出力しない、請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項5】
広告出力手段が、広告を出力するアプリケーションを決定するための制御情報に基づいて、広告を出力するアプリケーションのウィンドウ上の一部に、前記広告を出力する、請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項6】
コンピュータを、
広告出力手段により広告を出力したことに応じて、コンテンツ出力手段による次のコンテンツの出力を可能とするように制御する制御手段
として機能させる、請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項7】
ユーザが保有するポイントを管理するポイント管理手段を備えるサーバ装置と通信接続が可能なコンピュータにおいて実行される方法であって、
ユーザの操作に応じて、サーバ装置に記憶されたコンテンツを出力するコンテンツ出力ステップと、
コンピュータの表示画面全体に表示された、起動された1のアプリケーションのウィンドウ上の一部に、又は、コンピュータの表示画面全体に表示されたホーム画面の一部に、広告を出力する広告出力ステップと
を有し、
前記ポイント管理手段により管理され、且つ、ユーザの前記広告の視聴により得られるポイントが、所定の条件を満たすことに応じて、コンテンツ出力ステップにおいて、前記サーバ装置から前記コンピュータに送信されたコンテンツを出力する、方法。
【請求項8】
ユーザが保有するポイントを管理するポイント管理手段を備えるサーバ装置と、前記サーバ装置と通信接続が可能な端末装置を備えるシステムであって、
ユーザの端末装置への操作に応じて、端末装置にて、サーバ装置に記憶されたコンテンツを出力するコンテンツ出力手段と、
端末装置の表示画面全体に表示された、起動された1のアプリケーションのウィンドウ上の一部に、又は、端末装置の表示画面全体に表示されたホーム画面の一部に、広告を出力する広告出力手段と
を備え、
前記ポイント管理手段により管理され、且つ、ユーザの前記広告の視聴により得られるポイントが、所定の条件を満たすことに応じて、コンテンツ出力手段が、前記サーバ装置から前記端末装置に送信されたコンテンツを出力する、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを出力するコンテンツ出力装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
昨今、無料で漫画や動画を視聴できるアプリやサービスが多々ある(非特許文献1、非特許文献2)。
【0003】
従来、より正確に広告の表示状況を監視できると主張される広告表示状況監視プログラムがあった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2020-109706号公報
【非特許文献】
【0005】
【文献】Youtube(登録商標)、[令和6年4月20日検索]、インターネット[URL:https://www.youtube.com/]
【文献】ピッコマへようこそ、[令和6年4月20日検索]、インターネット[URL:https://piccoma.com/ad/Official_001/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=KP_YSS&utm_content=Bigword&argument=hBQRfkqQ&dmai=a6489944b4e23a&yclid=YSS.1001255328.EAIaIQobChMIgLbw_obQhQMVywZ7Bx3ilgrQEAAYASAAEgIEovD_BwE]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、非特許文献に係る技術において、コンテンツを無料で視聴を続けるには様々な制限がある。なお、制限は、例えば、1日に無料でコンテンツを視聴できる回数が決まっている、全コンテンツを無料で閲覧できるわけではない、または広告を見た後でなければコンテンツを視聴できない等である。
【0007】
また、特許文献においては、ユーザが快適にコンテンツを視聴できることと、ユーザに広告を視聴してもらうことを両立することが困難であった。
【0008】
また、現在、ユーザは種々の広告を強制的に大量に視聴させられており、ユーザにとって迷惑である。そのため、ユーザは意図的に広告が出力されている携帯端末を放置したりしており、実際には、ユーザに広告が視聴されない場合も多い。また、ユーザの広告に対する嫌悪感は高く、企業にとってもある種のリスクになっている。
【0009】
そこで、本願発明において、例えば、ユーザが求めているコンテンツ(例えば、漫画や音楽)を先に出力し、コンテンツを出力した分の広告を後から視聴する、後払い広告システムを提供する。
【0010】
また、本願発明において、例えば、PinP(ピクチャインピクチャ)機能を使用し、そこに広告を表示することにより、他のアプリを起動中でも広告を視聴してポイントを貯められる仕組みを提供する。
【0011】
さらに、本願発明において、例えば、任意のタイミングでコンテンツを視聴するための広告を視聴できる仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本第一の発明のコンテンツ出力装置は、1以上の広告が格納される広告管理部から広告を取得する広告取得部と、広告取得部が取得した広告を出力する広告出力部と、広告の出力状況に関する状況情報が管理される状況管理部の状況情報を変更する状況変更部と、コンテンツ出力指示を受け付ける指示受付部と、状況管理部を参照し、状況管理部がコンテンツ出力指示に対応するコンテンツを出力する条件であるコンテンツ出力条件を満たすか否かを判断する判断部と、判断部がコンテンツ出力条件を満たすと判断した場合に、2以上のコンテンツが格納されるコンテンツ格納部からコンテンツ出力指示が特定するコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、判断部がコンテンツ出力条件を満たすと判断した場合のみ、コンテンツ取得部が取得したコンテンツを出力するコンテンツ出力部とを具備するコンテンツ出力装置である。
【0013】
かかる構成により、ユーザが快適にコンテンツを視聴できることと、ユーザに広告を視聴してもらうことを両立できる。
【0014】
また、本第二の発明のコンテンツ出力装置は、第一の発明に対して、コンテンツ出力部は、第一コンテンツを出力した後、広告出力部が広告を出力していない場合には、第二コンテンツを出力しない、コンテンツ出力装置である。
【0015】
かかる構成により、ユーザの広告視聴を促進できる。
【0016】
また、本第三の発明のコンテンツ出力装置は、第一または第二の発明に対して、広告出力部は、コンテンツ出力部がコンテンツを出力中には、広告を出力しない、コンテンツ出力装置である。
【0017】
かかる構成により、ユーザが快適にコンテンツを視聴できることと、ユーザに広告を視聴してもらうことを両立できる。
【0018】
また、本第四の発明のコンテンツ出力装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、広告出力部は、コンテンツ出力部がコンテンツの出力を完了した後に、広告を出力する、コンテンツ出力装置である。
【0019】
かかる構成により、ユーザが快適にコンテンツを視聴できることと、ユーザに広告を視聴してもらうことを両立できる。
【0020】
また、本第五の発明のコンテンツ出力装置は、第四の発明に対して、広告出力部は、コンテンツ出力部がコンテンツの出力を完了した後に、起動されたアプリケーションのウィンドウ上、またはホーム画面に広告を出力する、コンテンツ出力装置である。
【0021】
かかる構成により、ユーザが快適にコンテンツを視聴できることと、ユーザに広告を視聴してもらうことを両立できる。
【0022】
また、本第六の発明のコンテンツ出力装置は、第五の発明に対して、広告管理部には、2以上の広告が格納され、広告取得部は、広告の出力されるアプリケーションまたはホーム画面に応じて、異なる広告を広告管理部から取得するコンテンツ出力装置である。
【0023】
かかる構成により、ユーザが快適にコンテンツを視聴できることと、ユーザに広告を視聴してもらうことを両立できる。
【0024】
また、本第七の発明のコンテンツ出力装置は、第五または第六の発明に対して、広告出力部は、広告を出力しないアプリケーションを決定するための情報、または広告を出力するアプリケーションを決定するための情報である制御情報が格納される制御情報管理部を参照し、制御情報に基づき、広告を出力しないアプリケーションのウィンドウ上には広告を出力しないコンテンツ出力装置である。
【0025】
かかる構成により、ユーザが快適にコンテンツを視聴できることと、ユーザに広告を視聴してもらうことを両立できる。
【0026】
また、本第八の発明のコンテンツ出力装置は、第五または第六の発明に対して、広告出力部は、広告を、アプリケーションのウィンドウ上またはホーム画面上にPinPで出力するコンテンツ出力装置である。
【0027】
かかる構成により、ユーザが快適にコンテンツを視聴できることと、ユーザに広告を視聴してもらうことを両立できる。
【0028】
また、本第九の発明のコンテンツ出力装置は、第一の発明に対して、状況管理部は、2以上の各ユーザ識別子ごとに状況情報を管理しており、判断部は、指示受付部がコンテンツ出力指示を受信した場合に、コンテンツ出力指示に対応するユーザ識別子と対になる状況情報に基づき、出力条件を満たすか否かを判断するコンテンツ出力装置である。
【0029】
かかる構成により、2以上の各ユーザが快適にコンテンツを視聴できることと、各ユーザに広告を視聴してもらうことを両立できる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によるコンテンツ出力装置によれば、ユーザが快適にコンテンツを視聴できることと、ユーザに広告を視聴してもらうことを両立できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】実施の形態1におけるコンテンツ出力装置1のブロック図
図2】同コンテンツ出力装置1の動作例について説明するフローチャート
図3】同第一判断の例について説明するフローチャート
図4】同広告出力処理の例について説明するフローチャート
図5】同第二判断処理の例について説明するフローチャート
図6】同コンテンツ管理表の例を示す図
図7】同広告管理表の例を示す図
図8】同コンテンツ出力装置1の処理を説明する図
図9】同出力例を示す図
図10】同出力例を示す図
図11】同出力例を示す図
図12】実施の形態2における情報システムAの概念図
図13】同情報システムAのブロック図
図14】同コンテンツ出力装置2の動作例について説明するフローチャート
図15】同端末装置3の動作例について説明するフローチャート
図16】同ユーザ管理表の例を示す図
図17】上記実施の形態におけるコンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、コンテンツ出力装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0033】
(実施の形態1)
本実施の形態において、コンテンツの再生のための広告の出力状況を管理するコンテンツ出力装置について説明する。また、本実施の形態において、管理している広告の出力状況に基づいて、コンテンツが出力され得るコンテンツ出力装置について説明する。
【0034】
また、本実施の形態において、一のコンテンツの視聴後に、広告の出力状況がコンテンツ出力条件を満たさない場合、他のコンテンツを視聴できないコンテンツ出力装置について説明する。
【0035】
また、本実施の形態において、コンテンツを再生するアプリケーション(以下、適宜、「アプリ」と言う)では広告を出力しないコンテンツ出力装置について説明する。
【0036】
また、本実施の形態において、コンテンツの再生後に広告を出力するコンテンツ出力装置について説明する。
【0037】
また、本実施の形態において、コンテンツの再生後に、起動された他のアプリまたはホーム画面に広告を出力するコンテンツ出力装置について説明する。なお、本実施の形態において、例えば、コンテンツ出力装置は、広告を、他のアプリまたはホーム画面に対して、PinPで出力する。
【0038】
また、本実施の形態において、広告を出力する対象(他のアプリまたはホーム画面)に応じて、広告を選択して出力するコンテンツ出力装置について説明する。
【0039】
さらに、本実施の形態において、広告を出力するアプリまたは出力しないアプリを決定するための情報を管理しているコンテンツ出力装置について説明する。
【0040】
なお、本明細書において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0041】
また、本明細書において、情報Zを選択したり、決定したりすることは、情報Zを取得すること、情報Zへのポインタを取得すること、情報ZのIDを取得すること、情報Zにフラグを立てること等であり、情報Zにアクセスできれば良い。
【0042】
図1は、本実施の形態におけるコンテンツ出力装置1のブロック図である。ここで、コンテンツ出力装置1は、端末である。コンテンツ出力装置1は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パソコン等であるが、その種類は問わない。
【0043】
コンテンツ出力装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。格納部11は、コンテンツ格納部111、広告管理部112、状況管理部113、および制御情報管理部114を備える。受付部12は、指示受付部121を備える。処理部13は、判断部131、コンテンツ取得部132、広告取得部133、および状況変更部134を備える。出力部14は、コンテンツ出力部141、および広告出力部142を備える。
【0044】
格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、コンテンツ、広告、状況情報、制御情報、1または2以上のアプリケーション、各種の条件である。アプリケーションの種類は問わない。各種の条件は、例えば、コンテンツ出力条件、である。なお、各種の条件は、プログラム中に埋め込まれていても良いことは言うまでもない。
【0045】
コンテンツ出力条件とは、コンテンツを出力するか否かを判断するための条件である。コンテンツ出力条件は、状況管理部113に関する条件である。状況管理部113に関する条件は、状況情報に関する条件である。コンテンツ出力条件は、例えば、広告の出力が行われていないことを示す状況情報が状況管理部113に存在しないことである。コンテンツ出力条件は、例えば、広告の出力が行われたことを示す状況情報が状況管理部113に存在すること。コンテンツ出力条件は、例えば、マイナスのポイント数である状況情報が状況管理部113に存在しないことである。コンテンツ出力条件は、例えば、プラスのポイント数である状況情報が状況管理部113に存在することである。コンテンツ出力条件は、例えば、「コンテンツの出力に必要なポイント数 <= 状況情報が示すプラスのポイント数」であることである。
【0046】
広告出力条件とは、広告を出力するための条件である。広告出力条件は、例えば、状況情報がコンテンツを出力できない情報であることである。広告出力条件は、例えば、状況情報であるポイントが閾値以下(例えば、0以下)であることである。
【0047】
コンテンツ格納部111には、1または2以上のコンテンツが格納される。コンテンツには、通常、コンテンツ識別子が対応づいている。コンテンツには、例えば、1または2以上のコンテンツ属性値が対応づいている。コンテンツには、例えば、コンテンツの出力に必要なポイント数が対応付いている。なお、ポイント数は、コンテンツ属性値である、と考えても良い。
【0048】
コンテンツとは、出力される情報である。コンテンツは、通常、ユーザが視聴する情報である。コンテンツは、ストリームデータであることは好適である。コンテンツは、例えば、動画、静止画、楽曲、音声、または動画と音声等であり、そのデータタイプは問わない。コンテンツは、例えば、漫画、映画、書籍、音楽、写真である。
【0049】
コンテンツ識別子とは、コンテンツを識別する情報である。コンテンツ識別子は、例えば、コンテンツのID、コンテンツ名である。コンテンツ属性値は、例えば、コンテンツの種類、コンテンツの著作者、コンテンツの演者、コンテンツのサイズ、コンテンツの再生時間、コンテンツを出力するための価格である。
【0050】
広告管理部112には、1または2以上の広告が格納される。広告は、例えば、動画、動画と音声、音声、または静止画である。広告には、1または2以上の広告属性値が対応付いていても良い。広告属性値は、例えば、広告が出力される対象のアプリの種類、アプリ識別子、広告の出力により得られるポイント数である。
【0051】
状況管理部113には、1または2以上の状況情報が格納される。状況情報は、コンテンツを出力するアプリのアプリ識別子に対応付いていても良い。
【0052】
状況情報とは、広告の出力状況に関する情報である。広告の出力状況に関する情報は、広告の出力状況とコンテンツの出力状況の両方に関する情報でも良い。状況情報は、例えば、広告の出力が終わっていないコンテンツの出力状況に関する情報でも良い。状況情報は、例えば、広告の出力が行われていないことを示す情報、広告の出力が行われたことを示す情報、コンテンツが出力されたことを示す情報、広告の出力により得られたポイント数、コンテンツの出力により得られたマイナスのポイント数である。なお、状況情報がポイントを含む場合、広告の出力によりポイントは増加し、コンテンツの出力によりポイントは減少する。
【0053】
例えば、広告の出力が行われていないことを示す状況情報が状況管理部113に存在する場合、例えば、新たにコンテンツを出力できない。例えば、広告の出力が行われたことを示す状況情報が状況管理部113に存在する場合、例えば、新たにコンテンツを出力できる。例えば、コンテンツが出力されたことを示す状況情報が状況管理部113に存在する場合、新たにコンテンツを出力できない。例えば、広告の出力が行われたことを示す状況情報が状況管理部113に存在する場合、例えば、新たにコンテンツを出力できる。例えば、広告の出力により得られたプラスのポイント数が状況管理部113に存在する場合、当該ポイント数に応じたコンテンツを出力できる。例えば、コンテンツの出力により得られたマイナスのポイント数が状況管理部113に存在する場合、当該マイナスのポイント数を0またはプラスになるまで、広告が出力されなければ、新たにコンテンツを出力できない。
【0054】
制御情報管理部114には、制御情報が格納される。制御情報とは、広告を出力しないアプリケーションを決定するための情報、または広告を出力するアプリケーションを決定するための情報である。なお、広告を出力するアプリケーションとは、当該アプリケーションが起動中に、当該アプリケーションのウィンドウの中にPinP(Picture in Picture)で広告を出力できるアプリケーションである。なお、アプリケーションは、ウェブページでも良い。
【0055】
制御情報は、例えば、広告を出力しないアプリケーションを識別する1以上のアプリ識別子を有する、または広告を出力するアプリケーションを識別する1以上のアプリ識別子を有する。制御情報は、例えば、広告を出力しないアプリケーションの1以上の属性値(例えば、アプリの種類)に関する条件である。制御情報は、例えば、広告を出力するアプリケーションの1以上の属性値に関する条件である。なお、例えば、制御情報が、広告を出力すると特定するアプリが起動されている場合のみ、当該アプリの画面の上に広告が出力される。
【0056】
なお、コンテンツ格納部111、広告管理部112、状況管理部113、および制御情報管理部114は、図示しない外部の装置に存在していても良い。例えば、コンテンツ格納部111は、図示しないコンテンツサーバに存在していても良い。例えば、広告管理部112は、図示しない広告サーバに存在していても良い。
【0057】
受付部12は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、コンテンツ出力指示、アプリの起動指示、広告出力指示である。
【0058】
コンテンツ出力指示とは、コンテンツの出力の指示である。コンテンツ出力指示は、通常、コンテンツ識別子を有する。広告出力指示とは、広告の出力の指示である。
【0059】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0060】
指示受付部121は、各種の指示を受け付ける。各種の指示は、例えば、コンテンツ出力指示、アプリの起動指示、広告出力指示である。ここでの受け付けとは、通常、タッチパネルやキーボードやマウスなどの入力デバイスから入力された情報の受け付けであるが、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0061】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、判断部131、コンテンツ取得部132、広告取得部133、状況変更部134が行う処理である。
【0062】
判断部131は、コンテンツを出力するか否かの第一判断処理を行う。つまり、判断部131は、状況管理部113を参照し、状況管理部113がコンテンツ出力条件を満たすか否かを判断する。判断部131は、例えば、コンテンツ出力指示に対応するコンテンツを出力するためのコンテンツ出力条件を満たすか否かを判断する。なお、状況管理部113がコンテンツ出力条件を満たすか否かは、状況情報がコンテンツ出力条件を満たすか否かと同じである、と考えても良い。
【0063】
判断部131は、広告を出力するか否かの第二判断処理を行う。つまり、判断部131は、状況管理部113を参照し、状況管理部113が広告出力条件を満たすか否かを判断する。なお、状況管理部113が広告出力条件を満たすか否かは、状況情報が広告出力条件を満たすか否かと同じである、と考えても良い。
【0064】
コンテンツ取得部132は、コンテンツ出力指示が特定するコンテンツをコンテンツ格納部111から取得する。コンテンツ取得部132は、例えば、判断部131がコンテンツ出力条件を満たすと判断した場合に、2以上のコンテンツが格納されるコンテンツ格納部111から出力指示が特定するコンテンツを取得する。
【0065】
広告取得部133は、広告管理部112から広告を取得する。広告取得部133は、広告が出力されるアプリケーションまたはホーム画面に応じて、異なる広告を広告管理部112から取得することは好適である。広告取得部133は、例えば、広告が出力されるアプリケーションに対応付く広告を取得する。広告取得部133は、例えば、ホーム画面に対応付く広告を取得する。なお、アプリケーションまたはホーム画面と広告との対応付けの方法は問わない。広告に、1以上のアプリ識別子が対応付いていても良いし、広告に、1以上のアプリ属性値(例えば、アプリの種類)が対応付いていても良い。
【0066】
広告取得部133は、例えば、コンテンツの出力が完了した後に、直ちに、広告管理部112から広告を取得する。
【0067】
状況変更部134は、状況管理部113の状況情報を変更する。状況変更部134は、例えば、広告が出力された場合に、新たなコンテンツを出力可能にするように、状況管理部113の状況情報を変更する。状況変更部134は、例えば、コンテンツが出力された場合に、新たなコンテンツの出力を不可とするように、状況管理部113の状況情報を変更する。
【0068】
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、コンテンツ、広告、コンテンツを出力できない旨のメッセージである。
【0069】
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影であるが、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0070】
コンテンツ出力部141は、コンテンツ取得部132が取得したコンテンツを出力する。コンテンツ出力部141は、判断部131がコンテンツ出力条件を満たすと判断した場合のみ、コンテンツ取得部132が取得したコンテンツを出力することは好適である。
【0071】
コンテンツ出力部141は、第一コンテンツを出力した後、広告出力部142が広告を出力していない場合には、第二コンテンツを出力しないことは好適である。
【0072】
広告出力部142は、広告取得部133が取得した広告を出力する。広告出力部142は、コンテンツ出力部141がコンテンツを出力中には、広告を出力しないことは好適である。ユーザが快適にコンテンツを視聴できるようにするためである。
【0073】
広告出力部142は、コンテンツ出力部141がコンテンツの出力を完了した後に、広告を出力することは好適である。
【0074】
広告出力部142は、起動されたアプリのウィンドウ上、またはホーム画面上に広告を出力することは好適である。広告出力部142は、コンテンツ出力部141がコンテンツの出力を完了した後に、起動されたアプリのウィンドウ上、またはホーム画面上に広告を出力することは、さらに好適である。
【0075】
広告出力部142は、制御情報管理部114の制御情報に基づき、広告を出力しないアプリであることを検知された場合、当該アプリのウィンドウ上には広告を出力しないことは好適である。
【0076】
広告出力部142は、広告を、アプリのウィンドウ上またはホーム画面上にPinPで出力することは好適である。
【0077】
格納部11、コンテンツ格納部111、広告管理部112、状況管理部113、および制御情報管理部114は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0078】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0079】
受付部12、および指示受付部121は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0080】
処理部13、判断部131、コンテンツ取得部132、広告取得部133、および状況変更部134は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0081】
出力部14、コンテンツ出力部141、および広告出力部142は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部14等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0082】
次に、コンテンツ出力装置1の動作例について、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0083】
(ステップS201)指示受付部121は、コンテンツ出力指示をユーザから受け付けたか否かを判断する。コンテンツ出力指示を受け付けた場合はステップS202に行き、受け付けなかった場合はステップS215に行く。
【0084】
(ステップS202)コンテンツ取得部132は、コンテンツ出力指示に含まれるコンテンツ識別子を取得する。
【0085】
(ステップS203)判断部131は、コンテンツを出力するか否かの判断を行う。かかる判断を第一判断と言う。第一判断の例について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0086】
(ステップS204)ステップS203における判断結果がコンテンツを出力可であればステップS205に行き、出力不可であればステップS211に行く。
【0087】
(ステップS205)コンテンツ取得部132は、ステップS202で取得したコンテンツ識別子で識別されるコンテンツをコンテンツ格納部111から取得する。コンテンツ出力部141は、コンテンツ取得部132が取得したコンテンツを出力する。なお、コンテンツ取得部132は、出力されるコンテンツのコンテンツ識別子を図示しないバッファに蓄積する。
【0088】
(ステップS206)コンテンツ取得部132は、ステップS202で取得したコンテンツ識別子で識別されるすべてのコンテンツの出力を完了したか否かを判断する。コンテンツの出力を完了した場合はステップS207に行き、未完了である場合はステップS205に戻る。なお、コンテンツがストリームや漫画などの場合、ストリームの最後までの再生の終了または漫画の最終ページまでの出力の終了により、コンテンツの出力が完了したと判断される。
【0089】
(ステップS207)状況変更部134は、コンテンツの出力が完了したことに応じて、状況管理部113の状況情報を更新する。
【0090】
状況変更部134は、例えば、状況情報を、次のコンテンツを出力できない旨を示す状況情報に更新する。状況変更部134は、例えば、次のコンテンツを出力できる旨の状況情報を削除する。状況変更部134は、例えば、次のコンテンツを出力できない旨の状況情報を蓄積する。状況変更部134は、例えば、出力したコンテンツと対になるポイント数の分だけ、状況情報が示す現在のポイント数を減じる。
【0091】
(ステップS208)広告取得部133等は、広告を出力するための処理を行う。かかる広告出力処理の例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0092】
(ステップS209)状況変更部134は、ステップS208において広告の出力が完了したか否かを判断する。広告の出力が完了した場合はステップS210に行き、完了していない場合はステップS201に戻る。なお、広告の出力が完了しない場合は、例えば、ユーザ強制的に広告の出力を終了させた場合である。
【0093】
(ステップS210)状況変更部134は、広告の出力が完了したことに応じて、状況管理部113の状況情報を更新する。ステップS201に戻る。
【0094】
状況変更部134は、例えば、状況管理部113の状況情報を、次のコンテンツを出力できる旨を示す状況情報に更新する。状況変更部134は、例えば、次のコンテンツを出力できない旨の状況情報を削除する。状況変更部134は、例えば、次のコンテンツを出力できる旨の状況情報を蓄積する。状況変更部134は、例えば、出力した広告と対になるポイント数の分だけ、状況情報が示す現在のポイント数を増加させる。
【0095】
(ステップS211)出力部14は、出力指示されたコンテンツを出力できない旨のメッセージを出力する。
【0096】
(ステップS212)広告取得部133等は、広告を出力するための処理を行う。かかる広告出力処理の例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0097】
(ステップS213)状況変更部134は、ステップS212において広告の出力が完了したか否かを判断する。広告の出力が完了した場合はステップS214に行き、完了していない場合はステップS201に戻る。
【0098】
(ステップS214)状況変更部134は、広告の出力が完了したことに応じて、状況管理部113の状況情報を更新する。ステップS201に戻る。
【0099】
状況変更部134は、例えば、次のコンテンツを出力できる旨を示す状況情報に更新する。状況変更部134は、例えば、次のコンテンツを出力できない旨の状況情報を削除する。状況変更部134は、例えば、次のコンテンツを出力できる旨の状況情報を蓄積する。状況変更部134は、例えば、出力した広告と対になるポイント数の分だけ、状況情報が示す現在のポイント数を増加させる。
【0100】
(ステップS215)指示受付部121は、アプリの起動指示を受け付けたか否かを判断する。アプリの起動指示を受け付けた場合はステップS216に行き、受け付けなかった場合はステップS222に行く。
【0101】
(ステップS216)処理部13は、アプリの起動指示に対応するアプリを格納部11から読み出し、起動する。
【0102】
(ステップS217)判断部131は、広告を出力するか否かの判断を行う。かかる判断を第二判断処理と言う。第二判断処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0103】
(ステップS218)ステップS217における判断結果が「広告を出力する」であればステップS219に行き、「広告を出力しない」であればステップS201に戻る。
【0104】
(ステップS219)広告取得部133等は、広告を出力するための処理を行う。かかる広告出力処理の例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0105】
(ステップS220)状況変更部134は、ステップS219において広告の出力が完了したか否かを判断する。広告の出力が完了した場合はステップS221に行き、完了していない場合はステップS201に戻る。
【0106】
(ステップS221)状況変更部134は、広告の出力が完了したことに応じて、状況管理部113の状況情報を更新する。ステップS201に戻る。
【0107】
状況変更部134は、例えば、次のコンテンツを出力できる旨を示す状況情報に更新する。状況変更部134は、例えば、次のコンテンツを出力できない旨の状況情報を削除する。状況変更部134は、例えば、次のコンテンツを出力できる旨の状況情報を蓄積する。状況変更部134は、例えば、出力した広告と対になるポイント数の分だけ、状況情報が示す現在のポイント数を増加させる。
【0108】
(ステップS222)受付部12は、広告出力指示をユーザから受け付けたか否かを判断する。広告出力指示を受け付けた場合はステップS219に行き、受け付けなかった場合はステップS223に行く。
【0109】
(ステップS223)受付部12は、その他の指示を受け付けたか否かを判断する。その他の指示を受け付けた場合はステップS224に行き、受け付けなかった場合はステップS201に戻る。
【0110】
(ステップS224)処理部13は、その他の指示に応じた処理を行う。ステップS201に戻る。
【0111】
なお、図2のフローチャートにおいて、ステップS208~S210は無くても良い。かかる場合、ステップS207からステップS201に戻る。
【0112】
また、図2のフローチャートにおいて、ステップS212~S214は無くても良い。かかる場合、ステップS211からステップS201に戻る。
【0113】
さらに、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0114】
次に、ステップS203の第一判断の例について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0115】
(ステップS301)判断部131は、状況管理部113の状況情報を取得する。
【0116】
(ステップS302)判断部131は、コンテンツ識別子と対になるポイント数が存在するか否かを判断する。ポイント数が存在する場合はステップS303に行き、存在しない場合はステップS304に行く。
【0117】
(ステップS303)判断部131は、コンテンツ識別子と対になるポイント数を取得する。
【0118】
(ステップS304)判断部131は、状況情報、または状況情報とポイント数が、格納部11のコンテンツ出力条件を満たすか否かを判断する。コンテンツ出力条件を満たす場合はステップS305に行き、満たさない場合はステップS306に行く。
【0119】
(ステップS305)判断部131は、変数「判断結果」に値「出力可」を代入する。上位処理にリターンする。
【0120】
(ステップS306)判断部131は、変数「判断結果」に値「出力不可」を代入する。上位処理にリターンする。
【0121】
次に、ステップS208の広告出力処理の例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0122】
(ステップS401)広告取得部133は、出力されたコンテンツの1以上のコンテンツ属性値を取得する。なお、ここで、出力されたコンテンツのコンテンツ識別子が図示しないバッファに存在しない場合、広告取得部133は、1以上のコンテンツ属性値を取得しない。
【0123】
(ステップS402)広告取得部133は、起動中のアプリのアプリ識別子を取得する。なお、ここで、起動中のアプリが存在しない場合、広告取得部133は、アプリ識別子を取得しない。
【0124】
(ステップS403)広告取得部133は、ステップS402でアプリ識別子を取得したか否かを判断する。アプリ識別子を取得した場合はステップS404に行き、取得しなかった場合はステップS405に行く。
【0125】
(ステップS404)広告取得部133は、取得したアプリ識別子と対になる1以上のアプリ属性値を取得する。
【0126】
(ステップS405)広告取得部133は、広告管理部112から、広告を選択して、取得する。
【0127】
広告取得部133は、例えば、コンテンツ識別子、1以上のコンテンツ属性値、アプリ識別子、1以上のアプリ属性値のうちの1または2種類以上の情報に対応する広告を広告管理部112から取得する。なお、広告取得部133は、ランダムに広告を広告管理部112から選択しても良い。
【0128】
(ステップS406)広告出力部142は、アプリが起動中であるか否かを判断する。アプリが起動中であればステップS407に行き、起動中でなければステップS408に行く。
【0129】
(ステップS407)広告出力部142は、起動中のアプリのウィンドウの上に、PinPで、取得されている広告を出力する。上位処理にリターンする。
【0130】
(ステップS408)広告出力部142は、ホーム画面上に、PinPで、取得されている広告を出力する。上位処理にリターンする。
【0131】
次に、ステップS217の第二判断処理の例について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0132】
(ステップS501)判断部131は、状況管理部113の状況情報を取得する。
【0133】
(ステップS502)判断部131は、ステップS501で取得した状況情報が広告出力条件を満たすか否かを判断する。広告出力条件を満たす場合はステップS503に行き、満たさない場合はステップS507に行く。
【0134】
(ステップS503)判断部131は、制御情報管理部114の制御情報を取得する。
【0135】
(ステップS504)判断部131は、起動しているアプリのアプリ情報を取得する。アプリ情報は、アプリ識別子、または/および1以上のアプリ属性値である。
【0136】
(ステップS505)判断部131は、制御情報とアプリ情報とを用いて、起動中のアプリのウィンドウ上に広告を出力できるか否かを判断する。広告を出力できる場合はステップS506に行き、広告を出力できない場合はステップS507に行く。
【0137】
(ステップS506)判断部131は、変数「判断結果」に値「広告を出力する」を代入する。上位処理にリターンする。
【0138】
(ステップS507)判断部131は、変数「判断結果」に値「広告を出力しない」を代入する。上位処理にリターンする。
【0139】
以下、本実施の形態におけるコンテンツ出力装置1の具体的な動作例について説明する。ここでのコンテンツは、例えば、漫画のコンテンツである、とする。また、コンテンツ出力装置1は、ユーザが使用するスマートフォンである、とする。
【0140】
そして、コンテンツ出力装置1のコンテンツ格納部111には、図6のコンテンツ管理表が格納されている、とする。コンテンツ管理表とは、コンテンツを管理する表である。コンテンツ管理表は、「ID」「コンテンツ識別子」「コンテンツ属性値」「ポイント」「コンテンツ」を有する1以上のレコードを管理する。「コンテンツ属性値」は、ここでは「種類」「価格」である。「ポイント」は、コンテントの出力のために消費されるポイント数である。「コンテンツ」は、漫画のファイル名である。ファイル名で特定される実体データは、コンテンツ格納部111に存在する。
【0141】
また、広告管理部112には、図7の広告管理表が格納されている、とする。広告管理表とは、広告を管理する表である。広告管理表は、「ID」「広告識別子」「広告属性値」「広告」を有する1以上のレコードを管理する。「広告属性値」は、ここでは「データタイプ」「ポイント」である。「ポイント」は、広告の視聴により得られるポイント数である。「広告」は、広告のファイル名である。ファイル名で特定される実体データは、広告管理部112に存在する。
【0142】
また、状況管理部113には、ユーザが保有するポイント数が格納されている、とする。また、状況管理部113には、最初に、無条件に、漫画を一つ(1巻)だけ読めるチケットが格納されている、とする。なお、チケットは、状況情報の一例である。また、ポイントの初期値は「0」である。
【0143】
制御情報管理部114には、広告を重畳して出力できないアプリのアプリ識別子「アプリ5」「アプリ8」が格納されている、とする。かかるアプリ識別子は、コンテンツ出力装置1のユーザが指定したアプリの識別子である、とする。
【0144】
以上の状況において、2つの具体例について説明する。具体例1は、ホーム画面に広告がPinPで出力される場合である。具体例2は、アプリのウィンドウ上に広告がPinPで出力される場合である。
【0145】
(具体例1)
コンテンツ出力装置1のユーザは、コンテンツ識別子「1-1」を有するコンテンツ出力指示をコンテンツ出力装置1に入力した、とする。すると、コンテンツ出力装置1の指示受付部121は、コンテンツ出力指示「<コンテンツ識別子>1-1」を受け付ける。次に、コンテンツ取得部132は、コンテンツの出力指示に含まれるコンテンツ識別子「1-1」を取得する。
【0146】
次に、判断部131は、状況管理部113を参照し、漫画を1巻だけ読めるチケットである状況情報が存在することを検知する。そして、判断部131は、判断結果「出力可」を取得する。
【0147】
次に、コンテンツ取得部132はコンテンツ識別子「1-1」で識別されるコンテンツ「file11」で識別される漫画の実体データをコンテンツ格納部111から取得する。そして、コンテンツ出力部141は、当該漫画を出力する。
【0148】
次に、ユーザは、コンテンツ出力装置1を操作し、出力されている漫画のページをめくりながら、当該漫画を読み終えた、とする(図8(a)参照)。そして、コンテンツ取得部132は、当該コンテンツの出力を完了した、と判断する。
【0149】
次に、状況変更部134は、コンテンツの出力が完了したことに応じて、状況管理部113のチケットを削除する。かかる削除も、状況情報の更新である。
【0150】
次に、ユーザは、当該漫画の2巻目を読もうとして、コンテンツ出力指示「<コンテンツ識別子>1-2」をコンテンツ出力装置1に入力する、とする。すると、指示受付部121は、当該コンテンツ出力指示を受け付ける。次に、コンテンツ取得部132は、コンテンツ出力指示に含まれるコンテンツ識別子「1-2」を取得する。
【0151】
次に、判断部131は、状況管理部113を参照し、漫画を1巻だけ読めるチケットが存在せず、かつ「ポイント数=0」であることを検知し、コンテンツ出力条件(チケットが存在 OR ポイント数>=コンテンツ識別子と対になるポイント)を満たさないと判断する。そして、判断部131は、判断結果「出力不可」を取得する。
【0152】
次に、出力部14は、出力指示された漫画を出力できない旨のメッセージを、コンテンツ出力装置1に出力する(図8(b)参照)。なお、図8(b)において、メッセージは「×」を含む。
【0153】
次に、広告取得部133等は、広告を出力するための処理を行う。つまり、広告取得部133は、例えば、広告管理表(図7)からランダムに広告を取得する。次に、広告出力部142は、アプリが起動中でないと判断する。そして、広告出力部142は、ホーム画面上に、PinPで、取得されている広告を出力する。かかるイメージ図は、図9である。図9において、広告901は、ホーム画面上にPinPで出力されている。そして、ユーザは、図9の広告901を視聴し終えた、とする。
【0154】
また、ユーザは、コンテンツ出力装置1に、さらに3巻分の漫画(コンテンツ識別子「1-2」「1-3」「1-4」)を読むために広告出力指示を入力し、広告を視聴した、とする(図8(c)参照)。その結果、状況管理部113に、ポイント数「15」が蓄積された、とする。
【0155】
次に、ユーザは、コンテンツ識別子「1-2」~「1-4」を含むコンテンツ出力指示をコンテンツ出力装置1に入力した、とする。そして、コンテンツ出力装置1は、「1-2」で識別される漫画、「1-3」で識別される漫画、および「1-4」で識別される漫画を順次出力する(図8(d)参照)。その結果、ユーザは、「1-2」~「1-4」で識別される3巻分の漫画を読むことができる。
【0156】
(具体例2)
具体例1と同様、コンテンツ出力装置1のユーザは、コンテンツ識別子「1-1」を有するコンテンツ出力指示をコンテンツ出力装置1に入力し、ユーザは、コンテンツ識別子「1-1」で識別される漫画を読み終えた、とする。
【0157】
そして、状況変更部134は、コンテンツの出力が完了したことに応じて、状況管理部113のチケットを削除する。
【0158】
次に、ユーザは、アプリ識別子「アプリ1」で識別されるアプリ(検索エンジンα)の起動指示を入力した、とする。なお、起動指示は、例えば、当該アプリのアイコンのダブルクリックである。
【0159】
次に、指示受付部121は、当該アプリの起動指示を受け付ける。次に、処理部13は、当該アプリの起動指示に対応するアプリ「検索エンジンα.exe」を格納部11から読み出し、「検索エンジンα」を起動する。
【0160】
次に、判断部131は、第二判断処理と言う。つまり、判断部131は、状況管理部113の状況情報「ポイント=0」を取得する。次に、判断部131は、当該状況情報が広告出力条件「チケット無し AND ポイント<=0」を満たす、と判断する。
【0161】
次に、判断部131は、制御情報管理部114の制御情報「アプリ5」「アプリ8」を取得する。また、判断部131は、起動しているアプリのアプリ識別子「アプリ1」を取得する。
【0162】
次に、判断部131は、取得したアプリ識別子が制御情報に含まれないことを検知し、起動中のアプリ「検索エンジンα」のウィンドウ上に広告を出力できる、と判断する。そして、判断部131は、判断結果「広告を出力する」を取得する。
【0163】
次に、広告取得部133は、アプリ「検索エンジン」が満たす広告属性値と対になる広告を取得する。次に、広告出力部142は、当該広告をアプリ「検索エンジンα」のウィンドウ上に、PinPで出力する。かかる出力例は、図10である。図10において、1001が広告である。
【0164】
広告が出力された結果、状況変更部134は、状況管理部113の状況情報であるポイントを、「0」かた出力された広告と対になるポイント「5」に変更する。
【0165】
以上、本実施の形態によれば、ユーザが快適にコンテンツを視聴できることと、およびユーザに広告を視聴してもらうことを両立できる。
【0166】
また、本実施の形態によれば、ユーザの広告視聴を促進できる。
【0167】
また、本実施の形態によれば、一のコンテンツを視聴するために、一の広告を出力すれば良い、とすることもできる。かかる場合、コンテンツに対応付くポイントの管理、および広告に対応付くポイントの管理は不要である。
【0168】
なお、本実施の形態の具体例において、コンテンツや広告を出力する装置は、スマートフォンであった。しかし、上述した通り、コンテンツや広告を出力する装置は、タブレット端末やパソコン等でも良い。かかる場合、広告の出力例は、図11である。図11において、アプリケーション1101が表示されている画面(ウィンドウ)において、PinPで、広告1102が出力されている。
【0169】
また、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態におけるコンテンツ出力装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、1以上の広告が格納される広告管理部から広告を取得する広告取得部と、前記広告取得部が取得した広告を出力する広告出力部と、広告の出力状況に関する状況情報が管理される状況管理部の前記状況情報を変更する状況変更部と、コンテンツの出力指示を受け付ける指示受付部と、前記状況管理部を参照し、前記状況管理部が前記出力指示に対応するコンテンツを出力するコンテンツ出力条件を満たすか否かを判断する判断部と、前記判断部が前記コンテンツ出力条件を満たすと判断した場合に、2以上のコンテンツが格納されるコンテンツ格納部から前記出力指示が特定するコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、前記判断部が前記コンテンツ出力条件を満たすと判断した場合のみ、前記コンテンツ取得部が取得した前記コンテンツを出力するコンテンツ出力部として機能させるためのプログラムである。
【0170】
上記のプログラムは、バックグランドで動作し、他のアプリの起動や動作を監視したりしていることは好適である。
【0171】
なお、本実施の形態において、例えば、上記のプログラムにおける動作を2つのアプリケーションにより実現されていても良い。つまり、上記のプログラムは、コンテンツを出力する機能を行うアプリケーションと、広告を出力する機能を行うアプリケーションとが分離していても良い。また、コンテンツを出力する機能を行うアプリケーションが2以上存在し、当該2以上のアプリケーションに対して、広告を出力する機能を行うアプリケーションが一つでも良い。かかる場合、広告を出力する機能を行うアプリは、バックグランドで動作し、コンテンツを出力する機能を行うアプリの動作を監視したり、他のアプリの起動や動作を監視したりしていることは好適である。
【0172】
かかる場合のコンテンツを出力する機能を行うアプリケーション(プログラム)は、コンピュータを、コンテンツの出力指示を受け付ける指示受付部と、広告の出力状況に関する状況情報が管理される状況管理部を参照し、前記状況管理部が前記出力指示に対応するコンテンツを出力するコンテンツ出力条件を満たすか否かを判断する判断部と、前記判断部が前記コンテンツ出力条件を満たすと判断した場合に、2以上のコンテンツが格納されるコンテンツ格納部から前記出力指示が特定するコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、前記判断部が前記コンテンツ出力条件を満たすと判断した場合のみ、前記コンテンツ取得部が取得した前記コンテンツを出力するコンテンツ出力部として機能させるためのプログラムである。
【0173】
また、かかる場合の広告を出力する機能を行うアプリケーション(プログラム)は、コンピュータを、1以上の広告が格納される広告管理部から広告を取得する広告取得部と、前記広告取得部が取得した前記広告を出力する広告出力部と、前記広告出力部の広告の出力状況に関する状況情報が管理される状況管理部の状況情報を変更する状況変更部と、コンテンツの出力を完了した旨を受け付ける完了受付部として機能させるためのプログラムであって、前記広告出力部を、前記完了受付部が前記完了した旨を受け付けた場合に、前記広告を出力するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0174】
なお、上記のコンテンツを出力する機能を行うアプリと広告を出力する機能を行うアプリは、両方とも、同じ状況管理部にアクセス可能である。
【0175】
また、広告を出力する機能を行うアプリにおいて、当該アプリは、前記広告出力部を、コンテンツ出力部がコンテンツの出力を完了した後に、前記広告を出力するものとして、前記コンピュータを機能させても良い。また、広告を出力する機能を行うアプリにおいて、当該アプリは、前記広告出力部を、コンテンツ出力部がコンテンツの出力を完了した後に、起動されたアプリケーションのウィンドウ上、またはホーム画面に前記広告を出力するものとして、前記コンピュータを機能させても良い。
【0176】
(実施の形態2)
本実施の形態において、実施の形態1との違いは、コンテンツ出力装置が、コンテンツを提供したり、広告を配信したりするサーバである点である。
【0177】
図12は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、コンテンツ出力装置2、および1または2以上の端末装置3を備える。
【0178】
コンテンツ出力装置2は、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。端末装置3は、ユーザが使用する端末である。端末装置3は、例えば、マートフォン、タブレット端末、パソコン等であるが、その種類は問わない。
【0179】
図13は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。コンテンツ出力装置2は、格納部21、受信部22、処理部23、および送信部24を備える。
【0180】
格納部21は、コンテンツ格納部111、広告管理部112、および状況管理部213を備える。受信部22は、指示受付部121を備える。処理部23は、判断部131、コンテンツ取得部132、広告取得部133、および状況変更部134を備える。送信部24は、コンテンツ出力部141、および広告出力部142を備える。
【0181】
端末装置3は、端末格納部31、端末受付部32、端末処理部33、端末送信部34、端末受信部35、および端末出力部36を備える。
【0182】
コンテンツ出力装置2を構成する状況管理部213には、2以上の各ユーザ識別子ごとに状況情報が格納されている。
【0183】
格納部21は制御情報管理部114を具備していても良い。かかる場合、制御情報管理部114には、2以上の各ユーザ識別子ごとに制御情報が格納されていても良い。なお、制御情報は、全ユーザに共通でも良い。
【0184】
コンテンツ出力部141は、コンテンツ取得部132が取得したコンテンツを、端末装置3に送信する。
【0185】
広告出力部142は、広告取得部133が取得した広告を、端末装置3に送信する。
【0186】
受信部22は、各種の指示や情報を端末装置3から受信する。受信部22を構成する指示受付部121は、端末装置3から各種の指示を受信する。各種の指示は、例えば、コンテンツ出力指示、広告出力指示である。
【0187】
処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、判断部131、コンテンツ取得部132、広告取得部133、または状況変更部134が行う処理である。
【0188】
送信部24は、各種の情報を端末装置3に送信する。各種の情報は、例えば、コンテンツ、広告である。
【0189】
端末装置3を構成する端末格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ユーザ識別子である。端末格納部31は、制御情報管理部114を具備しても良い。
【0190】
端末受付部32は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示は、例えば、コンテンツ出力指示、アプリの起動指示、広告出力指示である。ここでの受け付けとは、通常、タッチパネルやキーボードやマウスなどの入力デバイスから入力された情報の受け付けであるが、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0191】
端末処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末受付部32が受け付けた指示や情報を、送信するデータ構造の指示や情報にする処理である。各種の処理とは、例えば、端末受信部35が受信した情報を、出力するデータ構造の情報にする処理である。
【0192】
端末送信部34は、各種の指示や情報を送信する。各種の指示や情報は、例えば、コンテンツの出力指示、広告の出力指示である。
【0193】
端末受信部35は、各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、コンテンツ、広告である。
【0194】
端末出力部36は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、アプリの画面、コンテンツ、広告である。
【0195】
端末出力部36は、ホーム画面上またはアプリのウィンドウ上に、広告を、PinPで出力することは好適である。
【0196】
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影であるが、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0197】
格納部21、および端末格納部31は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0198】
格納部21等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部21等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部21等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部21等で記憶されるようになってもよい。
【0199】
受信部22は、指示受付部121、送信部24、コンテンツ出力部141、広告出力部142、端末送信部34、および端末受信部35は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
【0200】
処理部23、および端末処理部33は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部23等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0201】
端末受付部32は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0202】
端末出力部36は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部36は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0203】
次に、情報システムAを構成するコンテンツ出力装置2の動作例について、図14のフローチャートを用いて説明する。
【0204】
(ステップS1401)指示受付部121は、端末装置3からコンテンツ出力指示を受信したか否かを判断する。コンテンツ出力指示を受信した場合はステップS1402に行き、受信しなかった場合はステップS1415に行く。なお、かかるコンテンツ出力指示は、コンテンツ識別子とユーザ識別子とを有する。
【0205】
(ステップS1402)コンテンツ取得部132は、受信されたコンテンツ出力指示に含まれるコンテンツ識別子とユーザ識別子とを取得する。
【0206】
(ステップS1403)判断部131は、コンテンツを送信するか否かの判断を行う。つまり、判断部131は、例えば、ステップS1402で取得したユーザ識別子と対になる状況情報を取得する。次に、判断部131は、当該状況情報がコンテンツ出力条件(例えば、「ポイント数が負でない」「コンテンツを出力するチケットを有する」)を満たすか否かを判断し、判断結果を取得する。
【0207】
(ステップS1404)ステップS1403における判断結果がコンテンツを送信可であればステップS1405に行き、送信不可であればステップS1411に行く。
【0208】
(ステップS1405)コンテンツ取得部132は、ステップS1402で取得したコンテンツ識別子で識別されるコンテンツをコンテンツ格納部111から取得する。コンテンツ出力部141は、コンテンツ取得部132が取得したコンテンツを端末装置3に送信する。
【0209】
(ステップS1406)コンテンツ取得部132は、ステップS1402で取得したコンテンツ識別子で識別されるすべてのコンテンツを取得し、当該コンテンツの出力を完了したか否かを判断する。コンテンツの出力を完了した場合はステップS1407に行き、未完了である場合はステップS1405に戻る。
【0210】
(ステップS1407)状況変更部134は、コンテンツの送信が完了したことに応じて、当該ユーザ識別子と対になる状況情報を更新する。
【0211】
状況変更部134は、例えば、ステップS1402で取得されたユーザ識別子と対になる状況情報を、次のコンテンツを送信できない旨を示す状況情報に更新する。状況変更部134は、例えば、次のコンテンツを送信できる旨の状況情報であり、当該ユーザ識別子と対になる状況情報を削除する。状況変更部134は、例えば、次のコンテンツを送信できない旨の状況情報を当該ユーザ識別子に対応付けて蓄積する。状況変更部134は、例えば、送信したコンテンツと対になるポイント数の分だけ、当該ユーザ識別子と対になる状況情報が示す現在のポイント数を減じる。
【0212】
(ステップS1408)広告取得部133等は、広告を送信するための処理を行う。つまり、広告取得部133は、例えば、ランダムに広告を広告管理部112から取得する。次に、広告出力部142は、端末装置3に当該広告を送信する。なお、端末装置3において、広告は、PinPで出力されることは好適である。
【0213】
(ステップS1409)状況変更部134は、ステップS1408において広告の送信が完了したか否かを判断する。広告の送信が完了した場合はステップS1410に行き、完了していない場合はステップS1401に戻る。なお、広告の送信が完了しない場合は、例えば、端末装置3から、ストリームである広告の出力中に、途中で、広告の出力が中断された旨の情報が受信された場合である。
【0214】
(ステップS1410)状況変更部134は、広告の送信が完了したことに応じて、状況管理部213の状況情報を更新する。ステップS1401に戻る。なお、広告の送信の完了とは、ストリームである一の広告の全データを端末装置3に送信したことである。
【0215】
状況変更部134は、例えば、当該ユーザ識別子と対になる状況情報を、次のコンテンツを送信できる旨を示す状況情報に更新する。状況変更部134は、例えば、当該ユーザ識別子と対になる状況情報であり、次のコンテンツを送信できない旨の状況情報を削除する。状況変更部134は、例えば、次のコンテンツを送信できる旨の状況情報を当該ユーザ識別子に対応付けて蓄積する。状況変更部134は、例えば、送信した広告と対になるポイント数の分だけ、当該ユーザ識別子と対になる状況情報が示す現在のポイント数を増加させる。
【0216】
(ステップS1411)出力部14は、出力指示されたコンテンツを送信できない旨のメッセージを端末装置3に送信する。
【0217】
(ステップS1412)広告取得部133等は、広告を送信するための処理を行う。つまり、広告取得部133は、例えば、ランダムに広告を広告管理部112から取得する。次に、広告出力部142は、端末装置3に当該広告を送信する。なお、端末装置3において、広告は、PinPで出力されることは好適である。
【0218】
(ステップS1413)状況変更部134は、ステップS1412において広告の送信が完了したか否かを判断する。広告の送信が完了した場合はステップS1414に行き、完了していない場合はステップS1401に戻る。
【0219】
(ステップS1414)状況変更部134は、広告の送信が完了したことに応じて、状況管理部213の状況情報を更新する。ステップS1401に戻る。
【0220】
状況変更部134は、例えば、当該ユーザ識別子と対になる状況情報を、次のコンテンツを送信できる旨を示す状況情報に更新する。状況変更部134は、例えば、当該ユーザ識別子と対になる状況情報であり、次のコンテンツを送信できない旨の状況情報を削除する。状況変更部134は、例えば、次のコンテンツを送信できる旨の状況情報を当該ユーザ識別子に対応付けて蓄積する。状況変更部134は、例えば、送信した広告と対になるポイント数の分だけ、当該ユーザ識別子と対になる状況情報が示す現在のポイント数を増加させる。
【0221】
(ステップS1415)指示受付部121は、アプリの起動指示を受信したか否かを判断する。アプリの起動指示を受信した場合はステップS1416に行き、受信しなかった場合はステップS1422に行く。
【0222】
(ステップS1417)判断部131は、広告を送信するか否かの判断を行う。かかる判断を第二判断処理と言う。判断部131は、例えば、アプリの起動指示に含まれるユーザ識別子と対になる状況情報を取得し、当該状況情報が広告出力条件を満たすか否かを判断し、判断結果を取得する。なお、広告出力条件は、例えば、「状況情報であるポイントが負であること」「状況情報の中にコンテンツを送信するチケットが存在しないこと」である。
【0223】
(ステップS1418)ステップS1417における判断結果が「広告を送信する」であればステップS1419に行き、「広告を送信しない」であればステップS1401に戻る。
【0224】
(ステップS1419)広告取得部133等は、広告を送信するための処理を行う。つまり、広告取得部133は、例えば、ランダムに広告を広告管理部112から取得する。次に、広告出力部142は、端末装置3に当該広告を送信する。なお、端末装置3において、広告は、PinPで出力されることは好適である。
【0225】
(ステップS1420)状況変更部134は、ステップS1419において広告の送信が完了したか否かを判断する。広告の送信が完了した場合はステップS1421に行き、完了していない場合はステップS1401に戻る。
【0226】
(ステップS1421)状況変更部134は、広告の送信が完了したことに応じて、状況管理部213の状況情報であり、当該ユーザ識別子と対になる状況情報を更新する。ステップS1401に戻る。
【0227】
状況変更部134は、例えば、当該ユーザ識別子と対になる状況情報を、次のコンテンツを送信できる旨を示す状況情報に更新する。状況変更部134は、例えば、当該ユーザ識別子と対になる状況情報であり、次のコンテンツを送信できない旨の状況情報を削除する。状況変更部134は、例えば、次のコンテンツを送信できる旨の状況情報を当該ユーザ識別子に対応付けて蓄積する。状況変更部134は、例えば、送信した広告と対になるポイント数の分だけ、当該ユーザ識別子と対になる状況情報が示す現在のポイント数を増加させる。
【0228】
(ステップS1422)受付部12は、端末装置3から広告出力指示を受信したか否かを判断する。広告出力指示を受信した場合はステップS1419に行き、受信しなかった場合はステップS1423に行く。
【0229】
(ステップS1423)受付部12は、その他の指示を受信したか否かを判断する。その他の指示を受信した場合はステップS1424に行き、受信しなかった場合はステップS1401に戻る。
【0230】
(ステップS1424)処理部13は、その他の指示に応じた処理を行う。ステップS1401に戻る。
【0231】
なお、図14のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0232】
次に、端末装置3の動作例について、図15のフローチャートを用いて説明する。
【0233】
(ステップS1501)端末受付部32は、コンテンツ出力指示を受け付けたか否かを判断する。コンテンツ出力指示を受け付けた場合はステップS1502に行き、受け付けなかった場合はステップS1505に行く。
【0234】
(ステップS1502)端末処理部33は、端末格納部31のユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子と、ステップS1501で受け付けられたコンテンツ出力指示が有するコンテンツ識別子とを有するコンテンツ出力指示であり、送信するコンテンツ出力指示を構成する。端末送信部34は、当該コンテンツ出力指示をコンテンツ出力装置2に送信する。
【0235】
(ステップS1503)端末受信部35は、コンテンツ出力装置2からコンテンツまたはメッセージを受信したか否かを判断する。コンテンツ等を受信した場合はステップS1504に行き、受信しなかった場合はステップS1503に戻る。
【0236】
(ステップS1504)端末出力部36は、コンテンツまたはメッセージを出力する。ステップS1501に戻る。
【0237】
(ステップS1505)端末受信部35は、広告を受信したか否かを判断する。広告を受信した場合はステップS1506に行き、受信しなかった場合はステップS1509に行く。
【0238】
(ステップS1506)端末処理部33は、アプリを起動中であるか否かを判断する。アプリを起動中であればステップS1507に行き、アプリを起動中でなければステップS1508に行く。
【0239】
(ステップS1507)端末出力部36は、起動中のアプリのウィンドウ上に、PinPで受信された広告を出力する。ステップS1501に戻る。
【0240】
(ステップS1508)端末出力部36は、ホーム画面上に、PinPで受信された広告を出力する。ステップS1501に戻る。
【0241】
(ステップS1509)端末受付部32は、アプリの起動指示を受け付けたか否かを判断する。アプリの起動指示を受け付けた場合はステップS1510に行き、受け付けなかった場合はステップS1512に行く。
【0242】
(ステップS1510)端末処理部33は、起動指示に対応するアプリを起動する。
【0243】
(ステップS1511)端末処理部33は、端末格納部31のユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子を有するアプリの起動指示を構成する。端末送信部34は、当該アプリの起動指示をコンテンツ出力装置2に送信する。ステップS1501に戻る。
【0244】
なお、アプリの起動指示の送信に基づいて、端末装置3は、コンテンツ出力装置2から広告を受信し、当該アプリのウィンドウ上に、PinPで、広告を出力することは好適である。
【0245】
(ステップS1512)端末受付部32は、広告出力指示を受け付けたか否かを判断する。広告出力指示を受け付けた場合はステップS1513に行き、受け付けなかった場合はステップS1514に行く。
【0246】
(ステップS1513)端末処理部33は、端末格納部31のユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子を有する広告出力指示を構成する。端末送信部34は、当該広告出力指示をコンテンツ出力装置2に送信する。ステップS1501に戻る。
【0247】
(ステップS1514)端末受付部32は、その他の指示を受け付けたか否かを判断する。その他の指示を受け付けた場合はステップS1514に行き、受け付けなかった場合はステップS1501に戻る。
【0248】
(ステップS1515)端末処理部33は、その他の指示に応じた処理を行う。ステップS1501に戻る。なお、ここで、その他の指示は、コンテンツ出力装置2に送信されても良い。
【0249】
なお、図15のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0250】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について説明する。ここでのコンテンツ出力装置2が出力するコンテンツは、例えば、漫画である、とする。
【0251】
今、コンテンツ出力装置2のコンテンツ格納部111には、図6のコンテンツ管理表が格納されている、とする。また、コンテンツ出力装置2の広告管理部112には、図7の広告管理表が格納されている、とする。
【0252】
また、状況管理部213には、図16に示すユーザ管理表が格納されている、とする。ユーザ管理表とは、ユーザごとのユーザ情報を管理する表である。ユーザ管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「状況情報」「ユーザ属性値」を有する1以上のレコードを管理する。「ユーザ属性値」は、ここでは「性別」「年齢」を有する。ここでの「状況情報」は、ポイントである。ポイントは、閲覧できるコンテンツの数を示す。ここでは、ユーザがコンテンツ出力装置2に登録する際に、与えられるポイントは「1」である、とする。つまり、ユーザは、ユーザ登録後、広告を視聴しなくても、漫画を1巻だけ、漫画を閲覧できる。
【0253】
図16において、ユーザ識別子「U001」のユーザ(以下、ユーザ1)は、ユーザ登録後、漫画を見ることなく、広告を2つ視聴したために、当該ユーザの状況情報(ポイント)が「3」となっている。つまり、当該ユーザは、今後、広告を視聴することなく、3巻の漫画を無料で読むことができる。
【0254】
図16において、ユーザ識別子「U002」のユーザ(以下、ユーザ2)は、ユーザ登録後、漫画を1巻見たため、当該ユーザの状況情報(ポイント)が初期値の「1」から「0」に変更されている。つまり、当該ユーザは、今後、広告を視聴せずには、漫画を読むことができない。
【0255】
図16において、ユーザ識別子「U003」のユーザ(以下、ユーザ3)は、ユーザ登録を行った直後である、とする。つまり、当該ユーザの状況情報(ポイント)は初期値の「1」であり、当該ユーザは、今後、広告を視聴せずに、1巻だけ漫画を読むことができる。
【0256】
以上の状況において、以下の2つの具体例について説明する。具体例1は、ユーザ2がコンテンツ出力指示を入力した場合であり、漫画を閲覧できない場合である。具体例2は、ユーザ3がコンテンツ出力指示を入力した場合であり、漫画を閲覧できる場合である。
【0257】
(具体例1)
ユーザ2が、端末装置3にコンテンツ出力指示を入力した、とする。すると、端末受付部32は、コンテンツ出力指示を受け付ける。次に、端末処理部33は、端末格納部31のユーザ識別子「U002」を取得し、当該ユーザ識別子とコンテンツ出力指示が有するコンテンツ識別子(例えば、「1-2」)とを有するコンテンツ出力指示であり、送信するコンテンツ出力指示「<ユーザ識別子>U002 コンテンツ識別子>1-2」を構成する。端末送信部34は、当該コンテンツ出力指示をコンテンツ出力装置2に送信する。
【0258】
次に、コンテンツ出力装置2の指示受付部121は、端末装置3から当該コンテンツ出力指示を受信する。次に、コンテンツ取得部132は、コンテンツ出力指示に含まれるコンテンツ識別子「1-2」とユーザ識別子「U002」とを取得する。
【0259】
次に、判断部131は、ユーザ識別子「U002」と対になる状況情報「0」をユーザ管理表(図16)から取得する。次に、判断部131は、当該状況情報「0」がコンテンツ出力条件(状況情報>=1)を満たさないと判断し、判断結果「送信不可」を取得する。
【0260】
次に、出力部14は、出力指示されたコンテンツを送信できない旨のメッセージを端末装置3に送信する。
【0261】
次に、端末装置3の端末受信部35は、コンテンツ出力装置2から当該メッセージを受信する。次に、端末出力部36は、当該メッセージを出力する。
【0262】
また、コンテンツ出力装置2の広告取得部133は、ランダムに広告を広告管理表(図8)から取得する。次に、広告出力部142は、端末装置3に当該広告を送信する。
【0263】
次に、端末装置3の端末受信部35は、コンテンツ出力装置2から広告を受信する。次に、端末処理部33は、アプリを起動中でないと判断する。次に、端末出力部36は、ホーム画面上に、PinPで受信された広告を出力する。かかる出力例は、図9である。
【0264】
なお、端末装置3がパソコンであり、例えば、一のウィンドウが画面上に表示されている場合、端末装置3は、例えば、図11に示すように、当該一のウィンドウ上に、広告が、PinPで、出力される。
【0265】
(具体例2)
ユーザ3が、ユーザ登録後、初めて、端末装置3にコンテンツ出力指示を入力した、とする。すると、端末受付部32は、コンテンツ出力指示を受け付ける。次に、端末処理部33は、端末格納部31のユーザ識別子「U003」を取得し、当該ユーザ識別子とコンテンツ出力指示が有するコンテンツ識別子(例えば、「1-1」)とを有するコンテンツ出力指示であり、送信するコンテンツ出力指示「<ユーザ識別子>U003 コンテンツ識別子>1-1」を構成する。端末送信部34は、当該コンテンツ出力指示をコンテンツ出力装置2に送信する。
【0266】
次に、コンテンツ出力装置2の指示受付部121は、端末装置3から当該コンテンツの出力指示を受信する。次に、コンテンツ取得部132は、コンテンツ出力指示に含まれるコンテンツ識別子「1-1」とユーザ識別子「U003」とを取得する。
【0267】
次に、判断部131は、ユーザ識別子「U003」と対になる状況情報「1」をユーザ管理表(図16)から取得する。次に、判断部131は、当該状況情報「1」がコンテンツ出力条件(状況情報>=1)を満たすと判断し、判断結果「送信可」を取得する。
【0268】
次に、コンテンツ取得部132は、コンテンツ識別子「1-1」で識別されるコンテンツ「file11」をコンテンツ管理表(図6)から取得する。コンテンツ出力部141は、コンテンツ取得部132が取得したコンテンツ「file11」を端末装置3に送信する。
【0269】
次に、端末装置3の端末受信部35は、コンテンツ出力装置2から当該コンテンツ「file11」を受信する。次に、端末出力部36は、当該コンテンツ「file11」を出力する。
【0270】
また、コンテンツ出力装置2の状況変更部134は、コンテンツの送信が完了したことに応じて、当該ユーザ識別子「U003」と対になる状況情報を「1」から「0」に更新する。
【0271】
以後、ユーザ3は、当該漫画を閲覧できる。ただし、ユーザ3は、広告を見ずには、次の漫画を閲覧できない。
【0272】
以上、本実施の形態によれば、2以上の各ユーザが快適にコンテンツを視聴できることと、各ユーザに広告を視聴してもらうことを両立できる。
【0273】
また、本実施の形態によれば、ユーザの広告視聴を促進できる。
【0274】
なお本実施の形態におけるコンテンツ出力装置2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、1以上の広告が格納される広告管理部から広告を取得する広告取得部と、前記広告取得部が取得した広告を出力する広告出力部と、広告の出力状況に関する状況情報が管理される状況管理部の前記状況情報を変更する状況変更部と、コンテンツ出力指示を受け付ける指示受付部と、前記状況管理部を参照し、前記状況管理部が前記コンテンツ出力指示に対応するコンテンツを出力する条件であるコンテンツ出力条件を満たすか否かを判断する判断部と、前記判断部が前記コンテンツ出力条件を満たすと判断した場合に、2以上のコンテンツが格納されるコンテンツ格納部から前記コンテンツ出力指示が特定するコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、前記判断部が前記コンテンツ出力条件を満たすと判断した場合のみ、前記コンテンツ取得部が取得した前記コンテンツを出力するコンテンツ出力部として機能させるためのプログラムである。
【0275】
また、図17は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態のコンテンツ出力装置1、コンテンツ出力装置2、または端末装置3を実現するコンピュータシステム300のブロック図である。
【0276】
図17において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0277】
図17において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0278】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態のコンテンツ出力装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0279】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態のコンテンツ出力装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0280】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0281】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0282】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0283】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0284】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0285】
以上のように、本発明にかかるコンテンツ出力装置1は、ユーザが快適にコンテンツを視聴できることと、ユーザに広告を視聴してもらうことを両立できるという効果を有し、コンテンツを出力する端末等として有用である。
【符号の説明】
【0286】
A 情報システム
1、2 コンテンツ出力装置
3 端末装置
11、21 格納部
12 受付部
13、23 処理部
14 出力部
22 受信部
24 送信部
31 端末格納部
32 端末受付部
33 端末処理部
34 端末送信部
35 端末受信部
36 端末出力部
111 コンテンツ格納部
112 広告管理部
113、213 状況管理部
114 制御情報管理部
121 指示受付部
131 判断部
132 コンテンツ取得部
133 広告取得部
134 状況変更部
141 コンテンツ出力部
142 広告出力部
【要約】
【課題】従来、ユーザが快適にコンテンツを視聴できることと、ユーザに広告を視聴してもらうことの両立を図ることが困難であった。
【解決手段】広告を取得する広告取得部133と、当該広告を出力する広告出力部142と、広告の出力状況に関する状況情報が管理される状況管理部113の状況情報を変更する状況変更部134と、コンテンツ出力指示を受け付ける指示受付部121と、状況管理部113を参照し、状況情報がコンテンツ出力条件を満たすか否かを判断する判断部131と、コンテンツ出力条件を満たす場合に、コンテンツ出力指示が特定するコンテンツを取得するコンテンツ取得部132と、判断部131がコンテンツ出力条件を満たすと判断した場合のみ、コンテンツを出力するコンテンツ出力部141とを具備するコンテンツ出力装置1により、ユーザが快適にコンテンツを視聴できることと、ユーザに広告を視聴してもらうことの両立ができる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17