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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-29
(45)【発行日】2024-12-09
(54)【発明の名称】視線に基づくメディア表示装置の制御
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20241202BHJP
   H04N 5/44 20110101ALI20241202BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20241202BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20241202BHJP
   G09G 5/08 20060101ALI20241202BHJP
   G09G 5/377 20060101ALI20241202BHJP
   G09G 5/37 20060101ALI20241202BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20241202BHJP
【FI】
G06F3/01 570
H04N5/44 003
G06F3/04842
G09G5/00 510V
G09G5/00 510H
G09G5/00 550C
G09G5/00 550B
G09G5/08 D
G09G5/08 M
G09G5/377 100
G09G5/37 100
G09G5/00 530M
G09G5/38
G09G5/37 320
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2023547247
(86)(22)【出願日】2022-02-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-19
(86)【国際出願番号】 IB2022051260
(87)【国際公開番号】W WO2022172224
(87)【国際公開日】2022-08-18
【審査請求日】2023-08-03
(31)【優先権主張番号】17/175,881
(32)【優先日】2021-02-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】キャンデロア ブラント
(72)【発明者】
【氏名】ネジャット マヤル マイク
(72)【発明者】
【氏名】シンタニ ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ブランチャード ロバート
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0153701(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0205427(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0267291(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0081299(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0270442(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0009334(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0165153(US,A1)
【文献】米国特許第9829708(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0226654(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01-3/04895
H04N 5/38-5/46
G09G 5/00-5/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置であって、
画像取り込み装置と、
複数のユーザインターフェイス(UI)要素を表示するように構成された第1のディスプレイ画面と、
前記画像取り込み装置及び前記第1のディスプレイ画面に結合された回路と、
を備え、前記複数のUI要素の各々の選択が、前記電子装置に通信可能に結合されたメディア表示装置を制御し、前記回路は、
前記電子装置のユーザの第1の画像を取り込むように前記画像取り込み装置を制御し、
前記ユーザの前記取り込まれた第1の画像に基づいて、前記表示された複数のUI要素のうちの第1のUI要素上の前記ユーザの視線の位置を決定し、
一定の時間間隔にわたる前記第1のUI要素上の前記視線の位置の決定に基づいて前記複数のUI要素のうちの前記第1のUI要素を選択し、
前記複数のUI要素のうちの前記第1のUI要素の前記選択に基づいて前記メディア表示装置に第1の制御信号を送信し、
前記送信された第1の制御信号に基づいて、前記送信された第1の制御信号に基づく前記メディア表示装置の制御を示すフィードバック画像を前記メディア表示装置から受け取り、
前記受け取られたフィードバック画像を前記表示された複数のUI要素と共に表示するように前記第1のディスプレイ画面を制御する、
ように構成される、
ことを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記複数のUI要素の各UI要素は、前記メディア表示装置に関連する異なる機能に関連する、
請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記回路は、前記複数のUI要素上の前記ユーザの前記視線の位置の変化に対応する前記複数のUI要素上のカーソルの移動を制御するようにさらに構成される、
請求項1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記回路は、前記複数のUI要素のうちの前記第1のUI要素の前記選択に基づいて前記第1のUI要素を強調表示するようにさらに構成される、
請求項1に記載の電子装置。
【請求項5】
前記メディア表示装置から受け取られた前記フィードバック画像は、前記送信された第1の制御信号に基づく前記メディア表示装置の制御を示すUIアイコンに対応する、
請求項1に記載の電子装置。
【請求項6】
前記メディア表示装置から受け取られた前記フィードバック画像は、前記送信された第1の制御信号に基づいて前記メディア表示装置の第2のディスプレイ画面上に表示されているメディアコンテンツに対応する、
請求項1に記載の電子装置。
【請求項7】
前記回路は、前記メディア表示装置の前記第2のディスプレイ画面上に表示されているメディアコンテンツに対応する前記表示されたフィードバック画像上の前記表示された複数のUI要素のオーバーレイを制御するようにさらに構成される、
請求項6に記載の電子装置。
【請求項8】
前記回路は、前記表示されたフィードバック画像上にオーバーレイ表示される前記表示された複数のUI要素の不透明度を制御するようにさらに構成される、
請求項7に記載の電子装置。
【請求項9】
前記回路は、前記複数のUI要素のうちの1又は2以上のUI要素の選択に基づいて、前記メディア表示装置の前記第2のディスプレイ画面上に表示されているメディアコンテンツに関連する情報を表示するように前記第1のディスプレイ画面を制御するようさらに構成される、
請求項6に記載の電子装置。
【請求項10】
前記回路は、前記複数のUI要素を前記第1のディスプレイ画面の第1の部分に表示し、前記受け取られたフィードバック画像を前記第1のディスプレイ画面の前記第1の部分とは異なる第2の部分に表示するように前記第1のディスプレイ画面を制御するようさらに構成される、
請求項1に記載の電子装置。
【請求項11】
前記回路は、前記第1のディスプレイ画面上に表示された前記複数のUI要素のうちの前記第1のUI要素を選択するために、前記ユーザの顔の表情に関連するジェスチャ又は前記ユーザの頭に関連するジェスチャの少なくとも一方を決定するようにさらに構成される、
請求項1に記載の電子装置。
【請求項12】
前記回路は、前記第1のディスプレイ画面上に表示された前記複数のUI要素のうちの1又は2以上のUI要素を通じて前記メディア表示装置の1又は2以上の構成設定を制御するための案内情報を前記ユーザのためにレンダリングするようにさらに構成される、
請求項1に記載の電子装置。
【請求項13】
前記回路は、前記受け取られたフィードバック画像に基づいて、前記複数のUI要素のうちの一連のUI要素を前記第1のディスプレイ画面上に表示するように前記第1のディスプレイ画面を制御するようさらに構成される、
請求項1に記載の電子装置。
【請求項14】
画像取り込み装置と、複数のユーザインターフェイス(UI)要素を表示するように構成された第1のディスプレイ画面とを含む電子装置であって、前記複数のUI要素の各々の選択が、前記電子装置に通信可能に結合されたメディア表示装置を制御する、電子装置において、
前記電子装置のユーザの第1の画像を取り込むように前記画像取り込み装置を制御することと、
前記ユーザの前記取り込まれた第1の画像に基づいて、前記表示された複数のUI要素のうちの第1のUI要素上の前記ユーザの視線の位置を決定することと、
一定の時間間隔にわたる前記第1のUI要素上の前記視線の位置の決定に基づいて前記複数のUI要素のうちの前記第1のUI要素を選択することと、
前記複数のUI要素のうちの前記第1のUI要素の前記選択に基づいて前記メディア表示装置に第1の制御信号を送信することと、
前記送信された第1の制御信号に基づいて、前記送信された第1の制御信号に基づく前記メディア表示装置の制御を示すフィードバック画像を前記メディア表示装置から受け取ることと、
前記受け取られたフィードバック画像を前記表示された複数のUI要素と共に表示するように前記第1のディスプレイ画面を制御することと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記複数のUI要素上の前記ユーザの前記視線の位置の変化に対応する前記複数のUI要素上のカーソルの移動を制御することをさらに含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記メディア表示装置から受け取られた前記フィードバック画像は、前記送信された第1の制御信号に基づいて前記メディア表示装置の第2のディスプレイ画面上に表示されているメディアコンテンツに対応する、
請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記メディア表示装置の前記第2のディスプレイ画面上に表示されているメディアコンテンツに対応する前記表示されたフィードバック画像上の前記表示された複数のUI要素のオーバーレイを制御することをさらに含む、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記表示されたフィードバック画像上にオーバーレイ表示される前記表示された複数のUI要素の不透明度を制御することをさらに含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記複数のUI要素を前記第1のディスプレイ画面の第1の部分に表示し、前記受け取られたフィードバック画像を前記第1のディスプレイ画面の前記第1の部分とは異なる第2の部分に表示するように前記第1のディスプレイ画面を制御することをさらに含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項20】
コンピュータ実行可能命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、画像取り込み装置と第1のディスプレイ画面とを含む電子装置によって実行された時に、前記電子装置に、
前記第1のディスプレイ画面を、複数のユーザインターフェイス(UI)要素を表示するように制御することであって、前記複数のUI要素の各々の選択が、前記電子装置に通信可能に結合されたメディア表示装置を制御する、ことと、
前記電子装置のユーザの第1の画像を取り込むように前記画像取り込み装置を制御することと、
前記ユーザの前記取り込まれた第1の画像に基づいて、前記表示された複数のUI要素のうちの第1のUI要素上の前記ユーザの視線の位置を決定することと、
一定の時間間隔にわたる前記第1のUI要素上の前記視線の位置の決定に基づいて前記複数のUI要素のうちの前記第1のUI要素を選択することと、
前記複数のUI要素のうちの前記第1のUI要素の前記選択に基づいて前記メディア表示装置に第1の制御信号を送信することと、
前記送信された第1の制御信号に基づいて、前記送信された第1の制御信号に基づく前記メディア表示装置の制御を示すフィードバック画像を前記メディア表示装置から受け取ることと、
前記受け取られたフィードバック画像を前記表示された複数のUI要素と共に表示するように前記第1のディスプレイ画面を制御することと、
を含む動作を実行させる、ことを特徴とする非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照/引用による組み入れ〕
なし
【0002】
本開示の様々な実施形態は、ユーザの視線に基づくメディア表示装置の制御に関する。具体的には、本開示の様々な実施形態は、メディア表示装置に結合された電子装置上の視線に基づくメディア表示装置の制御のための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
近年のメディアコンテンツ再生分野の進歩は、メディア表示装置(例えば、テレビ)を制御するための様々な技術の発展をもたらした。一般に、ユーザは、メディア表示装置のチャンネルの切り替え及びメディア表示装置の音量制御などのメディア表示装置の機能の制御のためにリモコン装置を利用することができる。いくつかの状況では、例えば運動障害などの神経発達障害などの身体障害を有するユーザがメディア表示装置にアクセスすることがある。ユーザは、例えばリモコンを介してメディア表示装置の機能を制御することに困難を覚える場合がある。従って、ユーザは、メディア表示装置を制御するために支援を必要とすることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
当業者には、説明したシステムと、本出願の残り部分において図面を参照しながら示す本開示のいくつかの態様とを比較することにより、従来の慣習的な手法のさらなる限界及び不利点が明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実質的に少なくとも1つの図に関連して図示及び/又は説明し、特許請求の範囲にさらに完全に示すような、視線に基づいてメディア表示装置を制御する電子装置、及びこのような電子装置を介したメディア表示装置の制御方法を提供する。
【0006】
全体を通じて同じ要素を同じ参照符号によって示す添付図面を参照しながら本開示の以下の詳細な説明を検討することにより、本開示のこれらの及びその他の特徴及び利点を理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の実施形態による、ユーザ入力としての視線に基づくメディア表示装置の制御のための例示的なネットワーク環境を示すブロック図である。
図2】本開示の実施形態による、図1の例示的な電子装置を示すブロック図である。
図3A】本開示の実施形態による、図1のメディア表示装置の制御のための例示的なシナリオを図3Bと共に示す図である。
図3B】本開示の実施形態による、図1のメディア表示装置の制御のための例示的なシナリオを図3Aと共に示す図である。
図4A】本開示の実施形態による、図1のメディア表示装置の制御のための他の例示的なシナリオを図4Bと共に示す図である。
図4B】本開示の実施形態による、図1のメディア表示装置の制御のための他の例示的なシナリオを図4Aと共に示す図である。
図5A】本開示の実施形態による、図1のメディア表示装置の制御のための他の例示的なシナリオを図5Bと共に示す図である。
図5B】本開示の実施形態による、図1のメディア表示装置の制御のための他の例示的なシナリオを図5Aと共に示す図である。
図6】本開示の実施形態による、ユーザ入力としての視線に基づくメディア表示装置の制御のための例示的な方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ユーザ入力としてのユーザの視線に基づいてメディア表示装置を制御する本開示の電子装置及び方法では、後述する実装を見出すことができる。本開示の例示的な態様は、ユーザ(例えば、身体障害のある又はないユーザ)が利用できる電子装置(例えば、電子タブレット又はスマートフォン)を提供する。電子装置は、複数のユーザインターフェイス(UI)要素(例えば、以下に限定するわけではないが、電源制御アイコン及び音量制御アイコンなどの制御アイコン、ナビゲーションアイコン、又は数字アイコン)を表示する第1のディスプレイ画面を含むことができる。電子装置は、ユーザによる複数のUI要素の各々の選択に基づいて、電子装置に通信可能に結合されたメディア表示装置(例えば、テレビ)を制御することができる。電子装置は、電子装置のユーザの第1の画像を取り込むように画像取り込み装置(例えば、電子タブレットの内蔵フロントカメラ)を制御するよう構成することができる。ユーザの第1の画像は、第1のユーザの少なくとも顔の画像を含むことができる。電子装置は、取り込まれたユーザの第1の画像に基づいて、表示された複数のUI要素のうちの第1のUI要素上のユーザの視線の位置を決定するように構成することができる。例えば、第1のUI要素は、選択時に、電子装置に通信可能に結合されたメディア表示装置上で現在レンダリングされているメディアコンテンツの音量を上げることができる、「音量増加アイコン」などの制御アイコンとすることができる。電子装置は、一定の時間間隔にわたる第1のUI要素上の視線の位置の決定に基づいて、複数のUI要素のうちの第1のUI要素を選択するようにさらに構成することができる。例えば、この時間間隔は(3秒以上などの)数秒とすることができる。ある例では、複数のUI要素のうちの第1のUI要素の選択が、第1のUI要素における3秒の時間間隔にわたる視線に基づくことができる。
【0009】
電子装置は、複数のUI要素のうちの第1のUI要素の選択に基づいて、メディア表示装置に第1の制御信号を送信するようにさらに構成することができる。第1の制御信号は、複数のUI要素のうちの第1のUI要素の選択時に、メディア表示装置に関連し得る(音量増加などの)機能を作動させることに対応することができる。ある例では、第1の制御信号が、「音量増加アイコン」などの第1のUI要素の選択時に、メディア表示装置上でレンダリングされているメディアコンテンツの音量を上げることを示す短距離電波信号に対応することができる。電子装置は、送信された第1の制御信号に基づいて、メディア表示装置からフィードバック画像を受け取るようにさらに構成することができる。受け取られるフィードバック画像は、送信された第1の制御信号に基づくメディア表示装置の制御を示すことができる。ある実施形態によれば、受け取られるフィードバック画像は、現在レンダリングされているメディアコンテンツと、メディア表示装置上に表示されているレンダリング中のメディアコンテンツの音量の増加を示すUIアイコンとに対応することができる。電子装置は、受け取られたフィードバック画像を表示された複数のUI要素と共に表示するように第1のディスプレイ画面を制御するようさらに構成することができる。
【0010】
例示的な実装では、電子装置を、ユーザがメディア表示装置を制御するために電子装置の複数のUI要素を注視できる位置に配置することができる。電子装置は、ユーザがメディア表示装置に関連する異なる機能を制御するために電子装置上の複数のUI要素の異なるUI要素を選択することを可能にすることができる。本開示の電子装置は、ユーザ入力としての視線に基づいてメディア表示装置を制御する機能をユーザ(例えば、身体障害のある又はないユーザ)に提供することができる。従って、電子装置は、ユーザが視線に基づいてメディア表示装置を制御することを可能にし、従ってユーザが別のユーザからの支援を伴わずにメディア表示装置を制御することを可能にする。
【0011】
さらに、電子装置は、複数のUI要素と、メディアコンテンツの一部を含むことができる受け取られたフィードバック画像とを同時に表示することができる。いくつかの実施形態では、フィードバック画像が、選択された第1のUI要素に対応するUIアイコンを含むこともできる。電子装置上にフィードバック画像と複数のUI要素とを同時に表示することで、ユーザは、メディアコンテンツ及び/又はUIアイコンを見ながら、選択された第1のUI要素に視線を集中させることができ、この結果、電子装置を介してメディア表示装置を制御しながら電子装置とメディア表示装置との間で視線の位置を切り替える必要性をなくすことができる。従って、開示する電子装置は、(現在レンダリングされているメディアコンテンツの部分に対応する)フィードバック画像と複数のUI要素とを電子装置上に同時に表示することにより、(例えば、身体障害のある)ユーザが電子装置上でメディアコンテンツを見続けながらメディア表示装置を制御することを可能にする。
【0012】
さらに、開示する電子装置は、短距離電波信号又は無線ローカルネットワークを使用してメディア表示装置を制御することにより、ユーザが電子装置を外部ネットワーク(例えば、インターネット)に接続する必要なくメディア表示装置を制御することを可能にすることもできる。
【0013】
図1は、本開示の実施形態による、ユーザ入力としての視線に基づくメディア表示装置の制御のための例示的なネットワーク環境を示すブロック図である。図1にはネットワーク環境100を示す。ネットワーク環境100は、電子装置102を含むことができる。電子装置102は、第1のディスプレイ画面104及び画像取り込み装置108を含むことができる。第1のディスプレイ画面104は、複数のUI要素106及びフィードバック画像110を表示することができる。複数のUI要素106は、第1のUI要素106A、第2のUI要素106B、及び第NのUI要素106Nを含むことができる。ネットワーク環境100は、メディア表示装置112をさらに含むことができる。メディア表示装置112は、第2のディスプレイ画面114を含むことができる。第2のディスプレイ画面114は、メディアコンテンツ116をレンダリングすることができる。ネットワーク環境100は、ユーザ118、サーバ120、及び通信ネットワーク122をさらに含むことができる。電子装置102、メディア表示装置112及びサーバ120は、通信ネットワーク122を介して互いに通信可能に結合することができる。いくつかのシナリオでは、ユーザ118を、例えば身体的移動のために車椅子を必要とすることがある神経発達障害(例えば、運動障害)などの身体障害のあるユーザとすることができる。このようなシナリオでは、電子装置102を介してメディア表示装置112を制御するために、車椅子の手すり及び/又はユーザ118の視野内の家具の一部に電子装置102を取り付けることができる。
【0014】
電子装置102は、メディア表示装置112を制御するように構成できる好適なロジック、回路及びインターフェイスを含むことができる。電子装置102は、ユーザ118の視線をユーザ入力として利用することによってメディア表示装置112を制御するようにさらに構成することができる。電子装置102の例としては、以下に限定するわけではないが、電子タブレット、スマートフォン、コンピュータ装置、セルラー電話機、携帯電話機、ゲーム装置、メインフレーム機、サーバ、コンピュータワークステーション、及び/又は消費者電子(CE)装置を挙げることができる。なお、図1に示すような電子装置102の形状及び配置は一例として提示するものにすぎない。本開示は、その範囲から逸脱することなく、他の形状及び配置の電子装置102にも適用可能である。
【0015】
第1のディスプレイ画面104は、複数のUI要素106及びフィードバック画像110を表示するように構成できる好適なロジック、回路及びインターフェイスを含むことができる。電子装置102の第1のディスプレイ画面104は、ユーザ118の視線の形態のユーザ入力を受け取るように構成することができる。さらに、第1のディスプレイ画面104は、ユーザ118が第1のディスプレイ画面104を介してタッチ入力の形態のユーザ入力を提供することを可能にするタッチ画面とすることができる。タッチ画面は、抵抗膜式タッチ画面、静電容量式タッチ画面、又は感熱式タッチ画面のうちの少なくとも1つとすることができる。第1のディスプレイ画面104は、以下に限定するわけではないが、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイ、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、又は有機LED(OLED)ディスプレイ技術のうちの少なくとも1つ、或いはその他のディスプレイ装置などの複数の既知の技術を通じて実現することができる。ある実施形態によれば、第1のディスプレイ画面104は、ヘッドマウント装置(HMD)のディスプレイ画面、スマートメガネ装置、シースルーディスプレイ、投影型ディスプレイ、エレクトロクロミックディスプレイ、又は透明ディスプレイを意味することができる。
【0016】
複数のUI要素106は、メディア表示装置112を制御するための制御アイコン(例えば、ユーザ選択可能オプション)に対応することができる。例えば、複数のUI要素106の各々は、(テレビなどの)メディア表示装置112を制御するために使用できるリモコン装置の制御アイコンなどのユーザ選択可能アイコンを表すことができる。複数のUI要素106は、ユーザ118が自身の視線に基づく複数のUI要素106の選択を介してメディア表示装置112に関連する異なる機能を制御することを可能にするように構成することができる。複数のUI要素106の例としては、以下に限定するわけではないが、メディア表示装置112の電源設定、メディア表示装置112のホーム画面設定、メディア表示装置112上でレンダリングされているメディアコンテンツの(音量制御設定などの)オーディオ設定、メディア表示装置112上でレンダリングされているメディアコンテンツの(表示特性調整、ビデオモード選択などの)ビデオ表示設定、メディア表示装置112のネットワーク設定、メディア表示装置112のセキュリティ設定、又はメディア表示装置112のアクセシビリティ設定に対応する制御アイコンを挙げることができる。ある実施形態によれば、メディア表示装置112のホーム画面設定は、メディア表示装置112のホーム画面上のメニュー又はアイコンの配置に関連する選好に対応することができる。さらに、セキュリティ設定は、以下に限定するわけではないが、メディア表示装置112のユーザプライバシー設定、ペアレンタルコントロール設定、及びユーザアカウント設定を含むことができる。また、アクセシビリティ設定は、以下に限定するわけではないが、メディア表示装置112の音声ガイド設定、音声ベースのシーン説明設定、クローズドキャプション設定、ビデオ説明設定、及び色反転設定を含むことができる。
【0017】
画像取り込み装置108は、ユーザ118などのユーザの1又は2以上の画像を取り込むように構成できる好適なロジック、回路、インターフェイス及び/又はコードを含むことができる。ある実施形態によれば、画像取り込み装置108は、複数のUI要素106のうちの第1のUI要素上のユーザ118の視線の位置を決定するために、少なくともユーザ118の顔を含むことができる1又は2以上の画像を取り込むことができる。画像取り込み装置108の例としては、以下に限定するわけではないが、イメージセンサ、広角カメラ、360度カメラ、アクションカメラ、閉回路テレビ(CCTV)カメラ、カムコーダ、デジタルカメラ、カメラフォン、飛行時間カメラ(ToFカメラ)、暗視カメラ、及び/又はその他の画像取り込み装置を挙げることができる。図1には電子装置102と一体化された画像取り込み装置108を示しているが、本開示はそのように限定されるものではない。いくつかの実施形態では、本開示の範囲から逸脱することなく、画像取り込み装置108を電子装置102から分離することもできる。
【0018】
メディア表示装置112は、視聴者の選好(例えば、ユーザ118の選好)に応じてメディアコンテンツをレンダリングするように構成できる好適なロジック、回路、インターフェイス及び/又はコードを含むことができる。ある例では、メディア表示装置112を、サーバ120と通信してメディアコンテンツを受け取るように構成することができる。別の例では、メディア表示装置112を、放送コンテンツ又はストリーミングコンテンツをメディアコンテンツとして受け取るように構成することができる。ある実施形態によれば、メディア表示装置112を、サーバ120から受け取られたメディアコンテンツを記憶するようにさらに構成することができる。メディア表示装置112は、ユーザ入力としてのユーザ118の視線に基づいて選択された複数のUI要素106に基づいてメディア表示装置112を制御するための第1の制御信号を、電子装置102を介して受け取るようにさらに構成することができる。メディア表示装置112の例としては、以下に限定するわけではないが、テレビ、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、スマートフォン、タブレットコンピュータ装置、ゲーム機、メディアプレーヤ、表示能力付きサウンドシステム、ホームシアターシステム、デジタルカメラ、自動車用電子装置、電子楽器、又はメディアレンダリング能力を有するその他の消費者電子装置を挙げることができる。なお、図1に示すようなメディア表示装置112の形状及び配置は一例として提示するものにすぎない。本開示は、その範囲から逸脱することなく、他の形状及び配置のメディア表示装置112にも適用可能である。
【0019】
第2のディスプレイ画面114は、メディアコンテンツを表示するように構成できる好適なロジック、回路及びインターフェイスを含むことができる。第2のディスプレイ画面114は、以下に限定するわけではないが、LCDディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、又はOLEDディスプレイ技術のうちの少なくとも1つ、或いはその他のディスプレイ装置などの複数の既知の技術を通じて実現することができる。ある実施形態によれば、第2のディスプレイ画面114は、スマートメガネ装置のディスプレイ画面、シースルーディスプレイ、投影型ディスプレイ、エレクトロクロミックディスプレイ、又は透明ディスプレイを意味することができる。ある実施形態によれば、第2のディスプレイ画面114は、ユーザ118が第2のディスプレイ画面114を介してタッチ形態のユーザ入力を提供することを可能にするタッチ画面とすることができる。タッチ画面は、抵抗膜式タッチ画面、静電容量式タッチ画面、又は感熱式タッチ画面のうちの少なくとも1つとすることができる。
【0020】
レンダリングされるメディアコンテンツ116は、メディア表示装置112の第2のディスプレイ画面114上で現在レンダリングされているコンテンツに対応することができる。メディアコンテンツ116の例としては、以下に限定するわけではないが、メディア表示装置112のホーム画面、メディア表示装置112上でレンダリングされているアプリケーションのホーム画面、メディア表示装置112上でレンダリングされている画像コンテンツ、ビデオコンテンツ(例えば、ビデオ録画、放送コンテンツ、ストリーミングコンテンツ)、ゲームアプリケーションインターフェイス、又はメディア表示装置112の装置設定インターフェイスを挙げることができる。
【0021】
電子装置102のフィードバック画像110は、現在メディア表示装置112上でレンダリングされているメディアコンテンツ116の一部の複製画像に対応することができる。ある実施形態では、フィードバック画像110が、第2のディスプレイ画面114上に表示されている、複数のUI要素106のうちのいずれかの選択を示すことができるUIアイコンの画像に対応することができる。1つの実施形態では、フィードバック画像110を、メディア表示装置112から受け取られたメディアコンテンツ116の画像セット(例えば、ビデオストリーム)とすることができる。例示的なシナリオでは、フィードバック画像110が、メディア表示装置112の第2のディスプレイ画面114上で現在レンダリングされている映画と、メディア表示装置112上に表示されているレンダリング中のメディアコンテンツ(例えば、映画)の音量の増加を示すことができるUIアイコンとに対応することができる。
【0022】
サーバ120は、通信ネットワーク122を介してメディア表示装置112と通信するように構成できる好適なロジック、回路、インターフェイス及び/又はコードを含むことができる。サーバ120は、メディア表示装置112に配信されるメディアコンテンツを記憶するように構成することができる。サーバ120は、メディア表示装置112からコンテンツ要求を受け取り、受け取ったコンテンツ要求に基づいて、記憶されているメディアコンテンツをメディア表示装置112に提供することができる。サーバ120の例としては、以下に限定するわけではないが、アプリケーションサーバ、メディアコンテンツサーバ、クラウドサーバ、メインフレームサーバ、データベースサーバ、ファイルサーバ、ウェブサーバ、又はその他のタイプのサーバを挙げることができる。
【0023】
通信ネットワーク122は、メディア表示装置112、電子装置102及びサーバ120が互いに無線で通信できるようにする無線通信チャネルを含むことができる。通信ネットワーク122の例としては、以下に限定するわけではないが、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)ネットワーク、近距離無線通信(NFC)チャネル、又はBluetooth(登録商標)(BT)通信ネットワークなどの短距離通信技術を挙げることができる。ネットワーク環境100内の電子装置102などの様々なエンティティは、様々な無線通信プロトコルに従って通信ネットワーク122に接続するように構成することができる。このような無線通信プロトコルの例としては、以下に限定するわけではないが、無線装置間通信プロトコル又はBluetooth(登録商標)通信プロトコルの少なくとも一方を挙げることができる。いくつかの実施形態では、通信ネットワーク122が、メディア表示装置112及びサーバ120が互いに通信できるようにする通信媒体を含むことができる。メディア表示装置112及びサーバ120が通信できるようにする通信ネットワーク122の有線及び無線通信プロトコルの例としては、以下に限定するわけではないが、伝送制御プロトコル及びインターネットプロトコル(TCP/IP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、ファイル転送プロトコル(FTP)、ZigBee、EDGE、IEEE802.11、ライトフィデリティ(Li-Fi)、802.16、IEEE802.11s、IEEE802.11g、マルチホップ通信、及び無線アクセスポイント(AP)を挙げることができる。
【0024】
動作時には、電子装置102を、メディア表示装置112の異なる機能を制御する複数のユーザインターフェイス(UI)要素を表示するように構成することができる。電子装置102は、電子装置102のユーザ118の第1の画像を取り込むように画像取り込み装置108を制御するよう構成することができる。第1の画像は、ユーザ118の視線を追跡するために少なくともユーザ118の顔の画像を含むことができる。いくつかの実施形態では、電子装置102が(身体障害のあるユーザ118などの)ユーザの車椅子に取り付けられて、ユーザ118の第1の画像を取り込むように画像取り込み装置108を制御することができる。電子装置102は、取り込まれたユーザ118の第1の画像に基づいて、表示された複数のUI要素106のうちの第1のUI要素106A上のユーザ118の視線の位置を決定するようにさらに構成することができる。表示された複数のUI要素106のうちの第1のUI要素106A上のユーザ118の視線の位置の決定の詳細については、例えば図3Aでさらに説明する。ある実施形態によれば、複数のUI要素106の各UI要素は、メディア表示装置112に関連する異なる機能に関連することができる。電子装置102は、一定の時間間隔にわたる第1のUI要素106A上の視線の位置の決定に基づいて複数のUI要素106のうちの第1のUI要素106Aを選択するようにさらに構成することができる。この時間間隔は、例えば(3~5秒などの)数秒の範囲内で予め設定することも、又はユーザ入力に基づいて設定することもできる。例示的な実施形態では、第1のUI要素106Aの選択が、例えばユーザ118の目のまばたき、又は視線の後のまばたきなどの他のアイジェスチャに基づくことができる。従って、電子装置102は、第1のUI要素106A上の決定された視線の位置におけるユーザ118の目のまばたきを、第1のUI要素106Aを選択するためのユーザ入力として決定することができる。ある例では、第1のUI要素106Aが、メディア表示装置112のホーム画面の異なるアイコン(例えば、設定アイコン、アプリケーションアイコン、ゲームアイコン)をナビゲートするために使用できる「上に移動(move up)」ナビゲーションアイコンに対応することができる。
【0025】
電子装置102は、複数のUI要素106のうちの第1のUI要素106Aの選択に基づいてメディア表示装置112に第1の制御信号を送信するようにさらに構成することができる。例えば、送信される第1の制御信号は、UIアイコン間のナビゲーションを可能にすることができる。第1のUI要素106Aの選択に基づくUIアイコン間のナビゲーションの詳細については、例えば図3Bに示す。電子装置102は、送信された第1の制御信号に基づいてメディア表示装置112からフィードバック画像110を受け取るようにさらに構成することができる。例示的な実施形態では、フィードバック画像110を、メディア表示装置112のホーム画面のUIアイコンの選択を示す画像とすることができる。電子装置102は、受け取られたフィードバック画像110を表示された複数のUI要素106と共に表示するように第1のディスプレイ画面104を制御するようさらに構成することができる。従って、電子装置102は、電子装置102に提供されるユーザ入力としての視線を介してユーザ118がメディア表示装置112を制御することを可能にすることができる。ユーザ118の視線を介したメディア表示装置112の制御は、ユーザ118が他のユーザからの支援を伴わずにメディア表示装置112の異なる機能を見て制御することを可能にすることができる。電子装置102は、受け取られるフィードバック画像110の一部として、メディア表示装置112上で再生されているメディアコンテンツ116の少なくとも一部を表示するように第1のディスプレイ画面104を制御するようさらに構成することができる。従って、電子装置102は、ユーザ118がメディアコンテンツ116を見続けながらメディア表示装置112を制御することを可能にすることができる。この結果、ユーザ118は、メディア表示装置112を制御するためのユーザ入力の提供中に、(テレビなどの)メディア表示装置112上で再生されているメディアコンテンツ116のフレーム又は一部を見逃すことがない。従って、ユーザ118にとってシームレスな視聴体験を達成することができる。
【0026】
ある実施形態によれば、電子装置102は、複数のUI要素106上のユーザ118の視線の位置の変化に対応する電子装置102の複数のUI要素106上のカーソルの移動を制御するように構成することができる。例えば、電子装置102は、第1のUI要素106A上のユーザ118の視線の位置の決定時にカーソルを第1のUI要素106Aに移動させ、第2のUI要素106B上のユーザ118の視線の位置の決定時にカーソルを第2のUI要素106Bにさらに移動させることができる。いくつかの実施形態では、電子装置102を、ユーザ118による複数のUI要素106のうちの第1のUI要素106Aの選択に基づいて第1のUI要素106Aを強調表示するように構成することができる。カーソルの移動及び第1のUI要素106Aの強調表示の詳細については、例えば図3Bでさらに説明する。
【0027】
ある実施形態によれば、メディア表示装置112から受け取られるフィードバック画像110は、送信された第1の制御信号に基づくメディア表示装置112の制御を示すUIアイコンに対応することができる。UIアイコンの例としては、以下に限定するわけではないが、「音量アップ」アイコン、「音量ダウン」アイコン、「輝度制御」アイコン、又は「モード選択」アイコンを挙げることができる。フィードバック画像110としてのUIアイコンの受信の詳細については、例えば図3A図3B図4A図4B図5A及び図5Bでさらに説明する。
【0028】
ある実施形態によれば、電子装置102は、第1のディスプレイ画面104の第1の部分に複数のUI要素106を表示し、第1のディスプレイ画面104の第2の部分に受け取られたフィードバック画像110を表示するように第1のディスプレイ画面104を制御するようさらに構成することができる。第1のディスプレイ画面104の第1の部分に複数のUI要素106を表示し、第2の部分に受け取られたフィードバック画像110を表示することの詳細については、例えば図3A図3B図4A図4B図5A及び図5Bでさらに説明する。
【0029】
ある実施形態によれば、メディア表示装置112から受け取られたフィードバック画像110は、送信された第1の制御信号に基づいてメディア表示装置112の第2のディスプレイ画面114上に表示されるメディアコンテンツ116に対応することができる。フィードバック画像110としてのメディアコンテンツ116(又はメディアコンテンツ116の一部)の受信の詳細については、例えば図3A図3B図4A図4B図5A及び図5Bでさらに説明する。
【0030】
ある実施形態によれば、電子装置102は、メディア表示装置112の第2のディスプレイ画面114上に表示されているメディアコンテンツ116に対応できる表示されたフィードバック画像110上に表示される複数のUI要素106のオーバーレイを制御するようにさらに構成することができる。さらに、電子装置102は、メディア表示装置112の制御中にレンダリングされているメディアコンテンツ116をユーザ118が電子装置102上で容易に見ることができるように、表示されたフィードバック画像110上にオーバーレイ表示される複数のUI要素106の不透明度を制御するように構成することができる。表示されたフィードバック画像110上にオーバーレイ表示される複数のUI要素106、及び表示された複数のUI要素106の不透明度の制御の詳細については、例えば図4Aでさらに説明する。
【0031】
ある実施形態によれば、電子装置102は、複数のUI要素106のうちの1又は2以上のUI要素の選択に基づいてメディア表示装置112の第2のディスプレイ画面114上に表示されているメディアコンテンツ116に関連する情報を表示するように第1のディスプレイ画面104を制御するようさらに構成することができる。例えば、この表示情報は、メディア表示装置112上でレンダリングされているメディアコンテンツ116の短い説明に対応することができる。メディアコンテンツ116に関連する情報を表示するように第1のディスプレイ画面104を制御することの詳細については、例えば図4Bでさらに説明する。
【0032】
ある実施形態によれば、電子装置102は、第1のディスプレイ画面104上に表示された複数のUI要素106のうちの1又は2以上のUI要素を通じてメディア表示装置112の1又は2以上の構成設定を制御するための案内情報をユーザ118のためにレンダリングするようにさらに構成することができる。例示的な実施形態では、ユーザ118のための案内情報を、例えば複数のUI要素106のうちの1又は2以上のUI要素に関連する動作に関する情報とすることができる。ユーザ118のための案内情報の詳細については、例えば図5Aでさらに説明する。
【0033】
ある実施形態によれば、電子装置102は、受け取られたフィードバック画像110に基づいて複数のUI要素106の一連のUI要素を第1のディスプレイ画面104上に表示するように第1のディスプレイ画面104を制御するようさらに構成することができる。ある例では、複数のUI要素106の一連のUI要素が、メディア表示装置112のメディアコンテンツ116の制御設定に関連することができる。一連のUI要素の表示の詳細については、例えば図5Bでさらに説明する。
【0034】
図2は、本開示の実施形態による、図1の例示的な電子装置を示すブロック図である。図2には、電子装置102のブロック図200を示す。電子装置102は、回路202、メモリ204、及びネットワークインターフェイス206を含むことができる。電子装置102は、第1のディスプレイ画面104をさらに含むことができる。第1のディスプレイ画面104は、複数のUI要素106を表示することができる。電子装置102は、画像取り込み装置108をさらに含むことができる。第1のディスプレイ画面104、画像取り込み装置108及び通信ネットワーク122の詳細な説明については図1を参照しながら行っており、従ってここでは簡潔にするために省略する。
【0035】
回路202は、電子装置102によって実行される異なる動作に関連するプログラム命令を実行するように構成できる好適なロジック、回路及び/又はインターフェイスを含むことができる。例えば、これらの動作の一部としては、第1のUI要素106A上のユーザ118の視線の位置の決定、ユーザ118の視線の位置の決定に基づく第1のUI要素106Aの選択、メディア表示装置112への第1の制御信号の送信、メディア表示装置112からのフィードバック画像の受信、及びフィードバック画像110を複数のUI要素106と共に表示するための第1のディスプレイ画面104の制御を挙げることができる。回路202は、独立したプロセッサとして実装できる1又は2以上の特殊処理ユニットを含むことができる。ある実施形態では、1又は2以上の特殊処理ユニットを、1又は2以上の特殊処理ユニットの機能をまとめて実行する統合プロセッサ又はプロセッサ群として実装することができる。回路202は、当業で周知の複数のプロセッサ技術に基づいて実装することができる。回路202の実装例は、X86ベースのプロセッサ、グラフィックプロセッシングユニット(GPU)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)プロセッサ、複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、マイクロコントローラ、中央処理装置(CPU)、及び/又はその他の制御回路とすることができる。
【0036】
メモリ204は、回路202によって実行される1又は2以上の命令を記憶するように構成できる好適なロジック、回路、インターフェイス及び/又はコードを含むことができる。メモリ204は、複数のUI要素106の各UI要素に関連する機能に対応する情報を記憶するように構成することができる。いくつかの実施形態では、メモリ204を、ユーザ118に関連するユーザ入力を記憶するように構成することができる。メモリ204の実装例としては、以下に限定するわけではないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、ハードディスクドライブ(HDD)、固体ドライブ(SSD)、CPUキャッシュ、及び/又はセキュアデジタル(SD)カードなどを挙げることができる。
【0037】
ネットワークインターフェイス206は、通信ネットワーク122を介してメディア表示装置112と電子装置102との間の通信を容易にするように構成できる好適なロジック、回路及び/又はインターフェイスを含むことができる。ネットワークインターフェイス206は、電子装置102と通信ネットワーク122との有線又は無線通信をサポートする様々な既知の技術を使用して実装することができる。ネットワークインターフェイス206は、以下に限定するわけではないが、アンテナ、無線周波数(RF)トランシーバ、1又は2以上の増幅器、チューナ、1又は2以上の発振器、デジタルシグナルプロセッサ、コーダ-デコーダ(CODEC)チップセット、加入者IDモジュール(SIM)カード、又はローカルバッファ回路を含むことができる。
【0038】
当業者であれば、図2の電子装置102は、本開示の機能及び動作の説明及び解説のために本明細書に示すコンポーネント又はシステムに加えて、他の好適なコンポーネント又はシステムを含むこともできると理解するであろう。電子装置102の他のコンポーネント又はシステムの詳細な説明については、簡潔にするために本開示からは省略する。回路202の動作については、例えば図3A図3B図4A図4B図5A及び図5Bでさらに説明する。
【0039】
図3A及び図3Bは、本開示の実施形態による、図1のメディア表示装置112の制御のための例示的なシナリオを集合的に示す図である。図3A及び図3Bの説明は、図1及び図2の要素に関連して行う。図3Aには、図1の電子装置102(例えば、電子タブレット又はスマートフォン)、第1のディスプレイ画面104、複数のUI要素106、画像取り込み装置108(例えば、内蔵フロントカメラ)、メディア表示装置112(例えば、テレビ)、第2のディスプレイ画面114及びユーザ118を含む例示的なシナリオ300Aを示す。さらに、例示的なシナリオ300Aには、複数のUI要素106(例えば、「音量制御」UI要素、「電源」UI要素、「ソース」UI要素、「再生制御」UI要素、「ナビゲーション」UI要素、「ホーム」UI要素、「数値」UI要素、「情報」UI要素、「戻る」UI要素、及び「終了」UI要素)のうちの(「音量アップ」UI要素などの)第1のUI要素306も示す。例示的なシナリオ300Aには、受け取られたフィードバック画像304、カーソル308、第1のディスプレイ画面104の第1の部分310、及び第1のディスプレイ画面104の第2の部分312をさらに示す。さらに、メディア表示装置112の第2のディスプレイ画面114上のメディアコンテンツ302及び「音量アップ」UIアイコン302aも示す。
【0040】
図3Aに関しては、メディア表示装置112を、第2のディスプレイ画面114上に映画などのメディアコンテンツ302をレンダリングするように構成することができる。例示的な実施形態では、ユーザ118が、メディア表示装置112上にレンダリングされているメディアコンテンツ302の音量を上げる必要があるものとすることができる。このような場合、ユーザ118は、メディア表示装置112上でレンダリングされているメディアコンテンツ302の音量を上げるために、電子装置102の複数のUI要素106の方を注視して(「音量アップ」UI要素などの)第1のUI要素306を選択することができる。電子装置102の回路202は、ユーザ118の第1の画像を取り込むように画像取り込み装置108を制御するよう構成することができる。画像取り込み装置108は、画像取り込み装置108の視野(FOV)に基づいてユーザ118の第1の画像を取り込むことができる。画像取り込み装置108のFOVは、ユーザ118の第1の画像(又はユーザ118の顔の画像)を正確に取り込むことができるように予め定めることができる。電子装置102は、画像取り込み装置108がユーザ118の顔の第1の画像をはっきりと取り込むことができるように配置することができる。例えば、電子装置102は、ユーザ118の近くに取り付けることができ、又はユーザ118の手の中に存在することができる。別の例では、電子装置102を、ユーザ118の車椅子(車椅子の手すり又はひじ掛けなど)に取り付けることができる。なお、図3Aに示すような画像取り込み装置108が配置される電子装置102の取り付け場所又は位置は一例として提示するものにすぎない。画像取り込み装置108は、本開示の範囲から逸脱することなく、画像取り込み装置108のFOVがユーザ118の第1の画像をはっきりと取り込むことができるように電子装置102の他の位置、場所又は表面に配置することもできる。画像取り込み装置108を配置できる電子装置102の他の位置、場所又は表面については、簡潔にするために本開示からは省略する。
【0041】
電子装置102の回路202は、取り込まれたユーザ118の顔の第1の画像から画像部分を抽出するようにさらに構成することができる。画像部分は、ユーザ118の顔の目を示すことができる。回路202は、当業で周知の異なる画像処理技術に基づいて、取り込まれた第1の画像から(例えば、目のサブ画像又は画素を含むことができる)画像部分を抽出することができる。回路202は、抽出された画像部分に基づいてユーザ118の目の動きを追跡するようにさらに構成することができる。いくつかの実施形態では、回路202が、画像取り込み装置108を、ユーザ118の顔の複数の画像を取り込み、取り込まれた複数の画像の各々における画像部分の分析に基づいてユーザ118の目の動きをさらに追跡するように一定期間にわたって制御することができる。目の動きは、ユーザ118がどこを注視していると考えられるか(例えば、電子装置102の方又はそれ以外の場所)を示すことができる。
【0042】
電子装置102の回路202は、追跡されたユーザ118の目の動きに基づいて、電子装置102の複数のUI要素106のうちの(「音量アップ」UI要素などの)第1のUI要素306上のユーザ118の視線の位置を決定するようにさらに構成することができる。いくつかの実施形態では、回路202が、取り込まれた第1の画像に基づいて、電子装置102の複数のUI要素106のうちのいずれかのUI要素上の視線の位置を決定することができる。
【0043】
ある実施形態によれば、回路202は、複数のUI要素106上のユーザ118の視線の位置の変化に対応する複数のUI要素106上のカーソル308の動きをさらに制御することができる。回路は、複数のUI要素106のうちの異なるUI要素に対応する第1のディスプレイ画面104の第1の部分310上の異なる位置にユーザ118の視線が移動した時に、ユーザ118が現在見ていると考えられるUI要素へのカーソル308の動きを制御することができる。例えば、回路202は、ユーザ118の視線が「上に移動」ナビゲーションUI要素上にあると判定した時には、カーソル308を「上に移動」ナビゲーションUI要素に配置することができる。さらに、回路202は、ユーザ118の視線が(「音量アップ」UI要素などの)第1のUI要素306上にあると判定した時には、カーソル308を「音量アップ」UI要素306に動かすことができる。複数のUI要素106上のカーソル308の動きは、電子装置102上におけるユーザ118の視線の位置をユーザ118が視覚的に確認するのに役立つことができる。
【0044】
電子装置102の回路202は、(数秒間などの)一定の時間間隔にわたる(「音量アップ」UI要素などの)第1のUI要素306上のユーザ118の視線が決定されると、(「音量アップ」UI要素などの)第1のUI要素306をさらに選択することができる。例示的な実装では、回路202が、他のアイジェスチャに基づいて複数のUI要素106のうちの(「音量アップ」UI要素などの)第1のUI要素306を選択することもできる。例えば、回路202は、視線が(「音量アップ」UI要素などの)第1のUI要素306上にあると判定されている間のユーザ118による目の「まばたき」の検出に基づいて「音量アップ」UI要素306を選択するように構成することができる。いくつかの実施形態では、回路202を、ユーザ118の顔の表情(例えば、笑顔)又はユーザ118の頭に関連するジェスチャ(例えば、ある方向へのユーザ118の頭の傾き)の少なくとも一方を、第1のディスプレイ画面104上に表示された複数のUI要素106のうちの(「音量アップ」UI要素などの)第1のUI要素306を選択するためのユーザ入力として決定するように構成することができる。
【0045】
ある実施形態によれば、回路202は、複数のUI要素106からの第1のUI要素306(すなわち、「音量アップ」UI要素)の選択の確認として、図3Aに示すように(「音量アップ」UI要素などの)第1のUI要素306をさらに強調表示することができる。第1のUI要素306(すなわち、「音量アップ」UI要素)の強調表示は、選択された第1のUI要素306をユーザ118が識別するのに役立つことができる。1又は2以上の実施形態では、選択されたUIアイコンをユーザ118に見えやすくするために、回路202を、選択された第1のUI要素306(すなわち、「音量アップ」UI要素)のサイズを制御する(例えば、増加させる)ように構成することができる。ある例では、回路202を、選択された第1のUI要素306を第1のディスプレイ画面104上に「ポップアップ」UI要素として表示するようにさらに構成することができる。
【0046】
回路202は、ユーザ118による第1のUI要素306(すなわち、「音量アップ」UI要素)の選択に基づいて、メディア表示装置112に第1の制御信号を送信するようにさらに構成することができる。回路202は、短距離電波信号(例えば、Bluetooth)又は無線ローカルネットワーク(例えば、Wi-Fi Direct)を使用して第1の制御信号を送信するようにさらに構成することができる。第1の制御信号は、メディア表示装置112が電子装置102から第1の制御信号(すなわち、「音量アップ」UI要素に関連する制御信号)を受け取った時に、メディア表示装置112の第2のディスプレイ画面114上にレンダリングされているメディアコンテンツ302の音量を上げるように仕向けることができる。従って、回路202は、ユーザ118が自身の視線を利用することによって、メディア表示装置112上でレンダリングされているメディアコンテンツ302の音量を電子装置102を介して制御することを可能にすることができる。
【0047】
図3Aに示すように、メディア表示装置112は、ユーザ入力に基づいて、メディア表示装置112上でレンダリングされているメディアコンテンツ302の音量の増加を示すことができる「音量アップ」UIアイコン302aを第2のディスプレイ画面114上に表示することができる。なお、図3Aに示すような「音量アップ」UIアイコン302aの位置は一例として提示するものにすぎない。「音量アップ」UIアイコン302aは、本開示の範囲から逸脱することなく、第2のディスプレイ画面114のいずれかの部分に配置することができる。
【0048】
電子装置102の回路202は、送信された第1の制御信号に基づいて、メディア表示装置112からフィードバック画像304を受け取るようにさらに構成することができる。フィードバック画像304は、第2のディスプレイ画面114上に表示されている「音量アップ」UIアイコン302aの画像に対応することができる。例えば、ユーザ118は、メディアコンテンツ302の音量を制御するために電子装置102を注視している時に、メディア表示装置112上の「音量アップ」UIアイコン302aによって示される音量の変化を確認するために、電子装置102とメディア表示装置112との間で視線を切り替えることが必要になり得る。従って、電子装置102の回路202は、ユーザ118が音量の増加を確認するために電子装置102とメディア表示装置112との間で視線を往復させる必要なくフィードバック画像304によって音量の増加を確認できるように、フィードバック画像304として電子装置102上に「音量アップ」UIアイコン302aを表示することができる。
【0049】
回路202は、受け取られたフィードバック画像304を表示された複数のUI要素106と共に表示するように第1のディスプレイ画面104を制御するようさらに構成することができる。ある実施形態によれば、回路202は、第1のディスプレイ画面104の第1の部分310に複数のUI要素106を表示し、第1のディスプレイ画面104の第2の部分312に受け取られたフィードバック画像304を表示するように第1のディスプレイ画面104を制御するようさらに構成することができる。複数のUI要素106及びフィードバック画像304を第1の部分310及び第2の部分312などの異なる部分にそれぞれ表示することで、ユーザ118は、メディア表示装置112上にレンダリングされているメディアコンテンツ302の音量を制御しながら、例えば「音量アップ」UIアイコン302aの画像などのUIアイコンの画像を見ることができるようになる。なお、図3Aに示すような第1のディスプレイ画面104の第2の部分312におけるフィードバック画像304の位置は一例として提示するものにすぎない。フィードバック画像304は、本開示の範囲から逸脱することなく、第1のディスプレイ画面104の第2の部分312の異なる位置に存在することもできる。さらに、図3Aに示すような第1のディスプレイ画面104の第1の部分310及び第2の部分312のサイズ及び位置も一例として提示するものにすぎない。第1のディスプレイ画面104の第1の部分310及び第2の部分312のサイズ及び位置は、本開示の範囲から逸脱することなく異なる形で提示することもできる。例えば、第1の部分310が第1のディスプレイ画面104上の第2の部分312の下方に存在することもできる。従って、開示する電子装置102は、ユーザ118が他のユーザからの支援を伴わずにユーザ入力としての視線に基づいてメディア表示装置112を効果的に制御することを可能にすることができる。また、開示する電子装置102は、ユーザ118が電子装置102を外部ネットワーク(例えば、インターネット)に接続する必要なくユーザ入力としての視線に基づいてメディア表示装置112を効果的に制御することを可能にすることもできる。
【0050】
図3Bには、例示的なシナリオ300Bを示す。例示的なシナリオ300Bには、メディアコンテンツ314、フィードバック画像316、「左に移動」ナビゲーションUI要素318、「番組ガイド」UIアイコン320、及び「番組ガイド」UIアイコン320の対応する画像322を示す。
【0051】
メディア表示装置112は、ユーザ118のユーザ入力に基づいて、第2のディスプレイ画面114上にメディア表示装置112のホーム画面をメディアコンテンツ314として表示することができる。ユーザ118は、メディア表示装置112のホーム画面上に存在する一連のUIアイコンをナビゲートする必要があるものとすることができる。一連のUIアイコンは、例えば「アプリケーション」UIアイコン、「ゲーム」UIアイコン、「プレイリスト」UIアイコン、「設定」UIアイコン、「検索」バー、及び「情報」アイコンなどを含むことができる。従って、電子装置102の回路202は、複数のUI要素106のナビゲーションUI要素上のユーザ118の視線の位置を決定することができる。回路202は、複数のUI要素106のうちの第1のUI要素(すなわち、「左に移動」ナビゲーションUI要素318)上のユーザ118の視線の位置を決定することができる。回路202は、「左へ移動」ナビゲーションUI要素318上のユーザ118の視線の位置の決定に基づいて、「左へ移動」ナビゲーションUI要素318を選択することができる。
【0052】
さらに、回路202は、一連のUIアイコンのうちの現在選択されているUIアイコンの左側に存在し得る(第2のディスプレイ画面114上の)UIアイコンにナビゲートするために、メディア表示装置112に第1の制御信号を送信することができる。例えば、第1の制御信号は、ホーム画面の右側に存在する一連のUIアイコンのうちの「アプリケーション」UIアイコンからホーム画面の左側に存在する「番組ガイド」UIアイコン320へのナビゲーションによって、「番組ガイド」UIアイコン320の選択を可能にすることができる。
【0053】
回路202は、送信された第1の制御信号に基づいてフィードバック画像316を受け取るようにさらに構成することができる。受け取られるフィードバック画像316は、メディア表示装置112のメディアコンテンツ314に関連する画像(例えば、図3Bに示すホーム画面の画像)に対応することができる。フィードバック画像316は、「番組ガイド」UIアイコン320の対応する画像322を強調表示することによって「番組ガイド」UIアイコン320の選択を示すことができる。従って、電子装置102は、ユーザ118が電子装置102とメディア表示装置112との間で視線を往復させる必要なくメディアコンテンツ314の一連のUIアイコン(例えば、ホーム画面)を効率的にナビゲートすることを可能にすることができる。従って、電子装置102は、ユーザ118がメディアコンテンツ314を見続けながらメディア表示装置112を制御することを可能にすることができる。この結果、ユーザ118は、メディア表示装置112を制御するためのユーザ入力の提供中に、(テレビなどの)メディア表示装置112上で再生されているメディアコンテンツ314のフレーム又は一部を見逃すことがない。従って、ユーザ118にとってシームレスな視聴体験を達成することができる。
【0054】
図4A及び図4Bは、本開示の実施形態による、図1のメディア表示装置112の制御のための他の例示的なシナリオを集合的に示す図である。図4A及び図4Bの説明は、図1及び図2の要素に関連して行う。図4Aには例示的なシナリオ400Aを示す。例示的なシナリオ400Aには、メディアコンテンツ402、フィードバック画像404、及び(「音量アップ」UI要素などの)第1のUI要素406を示す。なお、(「音量アップ」UI要素などの)第1のUI要素406の機能は、例えば図3Aで説明した(第1のUI要素306として示す)「音量アップ」UI要素の機能と同じであることができる。
【0055】
回路202は、複数のUI要素106のうちの(「音量アップ」UI要素などの)第1のUI要素406上のユーザ118の視線の位置を決定することができる。さらに、回路202は、(「音量アップ」UI要素などの)第1のUI要素406上のユーザ118の視線の位置の決定に基づいて、メディアコンテンツ402の音量を制御するために第1の制御信号を送信することができる。さらに、回路202は、メディア表示装置112から、図4Aに示すようにメディアコンテンツ402上にオーバーレイ表示された「音量アップ」UIアイコン402aの画像を含むことができるようなフィードバック画像404を受け取ることができる。
【0056】
ある実施形態によれば、電子装置102の回路202は、表示された複数のUI要素106が表示されたフィードバック画像404上にオーバーレイ表示されるように制御することができる。図4Aに示すように、回路202は、電子装置102の第1のディスプレイ画面104の同じ部分においてフィードバック画像404を覆って複数のUI要素106を表示するように第1のディスプレイ画面104を制御することができる。
【0057】
1又は2以上の実施形態では、回路202が、表示されたフィードバック画像404上にオーバーレイ表示される表示された複数のUI要素106の不透明度を制御することができる。例えば、回路202は、受け取られたフィードバック画像404のメディアコンテンツ402が表示された複数のUI要素106を通して容易に見えるように、表示された複数のUI要素106の不透明度の量を減少させることができる。例えば、表示された複数のUI要素106の不透明度は、フィードバック画像404のメディアコンテンツ402の表示がユーザ118に見えるように40%の不透明度まで減少させることができる。フィードバック画像404上にオーバーレイ表示された不透明度の低い複数のUI要素106をこのように配置することで、ユーザ118は、自身の視線を介してメディア表示装置112を制御しながら複数のUI要素106と同時にフィードバック画像404を見ることができる。さらに、ユーザ118は、このような配置によって第1のディスプレイ画面104の全画面(又は特定の部分)上で複数のUI要素106及びフィードバック画像404を見ることができる。別の実施形態では、フィードバック画像404上に複数のUI要素106をオーバーレイ表示して、複数のUI要素106の不透明度を制御する代わりにフィードバック画像404の不透明度が制御される(例えば、低減される)ようにすることもできる。従って、電子装置102は、電子装置102上にフィードバック画像404と複数のUI要素106とを同時に表示することによって、ユーザが電子装置102上のメディアコンテンツ402を見続けながらメディア表示装置112を制御することを可能にする。
【0058】
図4Bには例示的なシナリオ400Bを示す。例示的なシナリオ400Bには、メディアコンテンツ408、複数のUI要素106のうちの(第1のUI要素などの)「情報」UI要素410、フィードバック画像412、第1の情報414、及び電子装置102の第1のディスプレイ画面104の第3の部分416を示す。
【0059】
いくつかの実施形態では、ユーザ118が、例えばメディア表示装置112上でレンダリングされているメディアコンテンツ408などのメディアコンテンツに関する情報を必要とすることができる。例えば、メディア表示装置112は、メディアコンテンツ408としてドキュメンタリーをレンダリングすることができる。ユーザ118は、例えばドキュメンタリーの名称又は概要などの、ドキュメンタリーのコンテンツに関する情報を必要とし、従って複数のUI要素106のうちの「情報」UI要素410(すなわち、第1のUI要素)上に視線の位置を動かすことができる。このような場合、回路202は、「情報」UI要素410上のユーザ118の視線の位置を決定することができる。
【0060】
さらに、回路202は、「情報」UI要素410上のユーザ118の視線の位置の決定に基づいて、複数のUI要素106のうちの「情報」UI要素410を選択することができる。この結果、回路202は、メディア表示装置112上に表示されているメディアコンテンツ408に関する第1の情報414などの情報を受け取るために、メディア表示装置112に第1の制御信号を送信することができる。ある例では、第1の情報414を、メディア表示装置112上でレンダリングされているドキュメンタリーに関する情報とすることができる。ある実施形態では、回路202が、メディア表示装置112から、メディアコンテンツ408に対応するフィードバック画像412などのフィードバック画像及び第1の情報414を受け取ることができる。いくつかの実施形態では、回路202が、メディアコンテンツ408に関する第1の情報414を(図1に示す)サーバ120から受け取ることができる。
【0061】
ある実施形態によれば、回路202は、メディア表示装置112の第2のディスプレイ画面114上に表示されているメディアコンテンツ408に関する第1の情報414などの情報を表示するように第1のディスプレイ画面104を制御するよう構成することができる。回路202は、ユーザ118の視線による複数のUI要素106のうちの「情報」UI要素410の選択に基づいて、第1の情報414を表示するように第1のディスプレイ画面104を制御することができる。ある実施形態では、回路202が、第1のディスプレイ画面104の第3の部分416(すなわち、図3Aに示す第1の部分310及び第2の部分312とは異なる部分)に第1の情報414を表示することができる。さらに、回路202は、電子装置102の第1のディスプレイ画面104上にフィードバック画像412を表示するように第1のディスプレイ画面104を制御することができる。なお、図4Bに示す第1のディスプレイ画面104上の第3の部分416の位置は一例として提示するものにすぎない。本開示は、本開示の範囲から逸脱することなく、第1のディスプレイ画面104上の他の第3の部分416の位置にも適用可能である。
【0062】
1又は2以上の実施形態では、複数のUI要素106、フィードバック画像412及び第1の情報414を、第1のディスプレイ画面104の3つの異なる部分に表示することができる。例示的な実施形態では、複数のUI要素106、フィードバック画像412及び第1の情報414の表示位置を予め設定することができる。別の例示的な実施形態では、複数のUI要素106、フィードバック画像412及び第1の情報414の表示位置をユーザ入力に基づいて設定することができる。例示的な実施形態では、複数のUI要素106を、図4Aを参照して説明したような低い不透明度などの制御された不透明度でフィードバック画像412及び第1の情報414上にオーバーレイ表示することができる。
【0063】
図5A及び図5Bは、本開示の実施形態による、図1のメディア表示装置112の制御のための他の例示的なシナリオを集合的に示す図である。図5A及び図5Bの説明は、図1及び図2の要素に関連して行う。図5Aには例示的なシナリオ500Aを示す。例示的なシナリオ500Aには、複数のUI要素106のうちの「ホーム」UI要素502(すなわち、第1のUI要素)、案内情報504、及びメディアコンテンツ506を示す。図5Aに示すように、メディアコンテンツ506は、メディア表示装置112上でレンダリングされているニュースに関連するコンテンツに関することができる。
【0064】
ある実施形態によれば、メディア表示装置112は、メディアコンテンツ506(例えば、ニュースコンテンツ)をレンダリングすることができる。ユーザ118は、メディア表示装置112上の別のメディアコンテンツに切り替えるためにメディア表示装置112のホーム画面を見る必要があり、従って「ホーム」UI要素502をさらに注視することができる。電子装置102の回路202は、複数のUI要素106のうちの「ホーム」UI要素502上のユーザ118の視線の位置の決定に基づいて、ユーザ118がメディア表示装置112のホーム画面(例えば、メインページ)を見るための案内情報504(例えば、「ホーム」UI要素502などのUI要素の動作に関する情報)をレンダリングするように構成することができる。従って、回路202は、「ホーム」UI要素502上のユーザ118の視線に基づいて「ホーム」UI要素502を選択して、メディア表示装置112の第2のディスプレイ画面114上に(図5Aには示していない)ホーム画面を表示することができる。さらに、第1のディスプレイ画面104上に表示された複数のUI要素106のうちの1又は2以上のUI要素を通じてメディア表示装置112の1又は2以上の構成設定を制御するために案内情報504をレンダリングすることができる。例えば、案内情報504は、メディア表示装置112の特定の設定(例えば、限定するわけではないが、色の調整、アスペクト比の調整)を構成するための情報をユーザ118に提供することができる。ある実施形態では、複数のUI要素106及び案内情報504を、電子装置102の第1のディスプレイ画面104の異なる部分に提供することができる。なお、図5Aに示す第1のディスプレイ画面104上の案内情報504の位置は一例として提示するものにすぎない。本開示は、本開示の範囲から逸脱することなく、第1のディスプレイ画面104上の他の案内情報504の位置にも適用可能である。
【0065】
いくつかの実施形態では、回路202を、(図4Bに示す)「情報」UI要素410上のユーザ118の視線の決定によって、ユーザ118のために案内情報504をレンダリングするように構成することができる。例示的な実施形態では、図4Bの第1の情報414を、複数のUI要素106の各UI要素の動作に関する情報、又はメディア表示装置112上で現在レンダリングされているメディアコンテンツ506に関する情報とすることができる。従って、案内情報504は、ユーザ118がメディア表示装置112の1又は2以上の構成設定又は異なる機能を制御するための適切なUI要素を選択するのを支援することができる。
【0066】
図5Bには例示的なシナリオ500Bを示す。例示的なシナリオ500Bには、メディアコンテンツ508、フィードバック画像510、及び複数のUI要素106のうちの「再生制御」UI要素(例えば、「巻き戻し」UI要素512)を示す。メディアコンテンツ508は、メディア表示装置112上でレンダリングされている映画を含むことができる。
【0067】
ある実施形態によれば、メディア表示装置112は、例えば映画などのメディアコンテンツ508をレンダリングすることができる。電子装置102の回路202は、受け取られたフィードバック画像510に基づいて、一連のUI要素514(すなわち、図5Aの第1のディスプレイ画面104上の複数のUI要素106のサブセットとすることができる一連のUI要素)を表示するように第1のディスプレイ画面104を制御するよう構成することができる。例えば、一連のUI要素514は、図5Bに示すような「電源」UI要素、「ホーム」UI要素、「情報」UI要素、「音量アップ」UI要素、「音量ダウン」UI要素、「巻き戻し」UI要素512、「一時停止」UI要素、「再生」UI要素、及び「早送り」UI要素などを含むことができる。一連のUI要素514は、メディア表示装置112上に表示されているメディアコンテンツ508のタイプ、及び電子装置102が受け取ったフィードバック画像510に基づいて表示することができる。さらに、回路202は、図5Bの第1のディスプレイ画面104の画面スペース(screen real estate)が図5Aの第1のディスプレイ画面104と比べて相対的にすっきりするように、レンダリングされているメディアコンテンツ508に基づいて複数のUI要素106から重要でないUI要素を隠し又は省略することもできる。この結果、回路202は、一連のUI要素514のうちのいずれかの特定のUI要素(すなわち、第1のUI要素)上のユーザ118の視線の位置を効率的に決定することができる。ある例では、回路202が、映画の再生中に「ナビゲーション」UI要素及び「数値」UI要素などのUI要素を隠し又は省略することができる。図5Bに示すように、回路202は、ユーザ118がメディア表示装置112上のメディアコンテンツ508(例えば、映画)の再生を制御するのに必要であると考えられる一連のUI要素514を表示するように第1のディスプレイ画面104を制御することができる。
【0068】
例示的な実施形態では、ユーザ118が、メディア表示装置112上でレンダリングされているメディアコンテンツ508を巻き戻す必要があるものとすることができる。回路202は、一連のUI要素514のうちの「巻き戻し」UI要素512(すなわち第1のUI要素)上の一定の時間間隔(例えば、数秒間)にわたるユーザ118の視線の位置をさらに決定することができる。回路202は、「巻き戻し」UI要素512上のユーザ118の視線の決定に基づいて「巻き戻し」UI要素512を選択することができる。さらに、回路202は、ユーザ入力としての視線に基づいてメディア表示装置112上のメディアコンテンツ508を巻き戻すために、メディア表示装置112に第1の制御信号を送信することができる。さらに、回路202は、送信された第1の制御信号に基づいて、メディア表示装置112からメディアコンテンツ508の画像を含むフィードバック画像510を受け取ることができる。一連のUI要素514及びフィードバック画像510は、第1のディスプレイ画面104の異なる部分に表示することができる。いくつかの実施形態では、一連のUI要素514を、第1のディスプレイ画面104上のフィードバック画像510上にオーバーレイ表示することができる。従って、回路202は、ユーザ118が一連のUI要素514を使用することによってメディア表示装置112上のメディアコンテンツ508のレンダリングを効率的に制御することを可能にすることができる。図5Bに示す一連のUI要素514は一例として提示するものにすぎない。本開示は、本開示の範囲から逸脱することなく、第1のディスプレイ画面104上の他の一連のUI要素にも適用可能である。
【0069】
図6は、本開示の実施形態による、電子装置を介したメディア表示装置の制御のための例示的な方法を示すフローチャートである。図6の説明は、図1図2図3A図3B図4A図4B図5A及び図5Bの要素に関連して行う。図6にはフローチャート600を示す。フローチャート600の動作は、電子装置102又は回路202などのコンピュータシステムによって実行することができる。動作は、602から開始して604に進むことができる。
【0070】
604において、電子装置102のユーザの第1の画像を取り込むように画像取り込み装置108を制御することができる。1又は2以上の実施形態では、電子装置102の回路202を、例えば図3Aで説明したように、電子装置102のユーザ118の第1の画像を取り込むように電子装置102の画像取り込み装置108を制御するよう構成することができる。
【0071】
606において、取り込まれたユーザ118の第1の画像に基づいて、表示された複数のUI要素のうちの第1のUI要素上のユーザ118の視線の位置を決定することができる。1又は2以上の実施形態では、電子装置102の回路202を、例えば図3Aで説明したように、ユーザ118の取り込まれた第1の画像に基づいて、表示された複数のUI要素106のうちの第1のUI要素106A上のユーザ118の視線の位置を決定するように構成することができる。
【0072】
608において、一定の時間間隔にわたる第1のUI要素106A上の視線の位置の決定に基づいて、複数のUI要素106のうちの第1のUI要素106Aを選択することができる。1又は2以上の実施形態では、電子装置102の回路202を、例えば図3Aで説明したように、一定の時間間隔にわたる第1のUI要素106A上の視線の位置の決定に基づいて複数のUI要素106のうちの第1のUI要素106Aを選択するように構成することができる。いくつかの実施形態では、この時間間隔を(少なくとも3秒などの)数秒とすることができる。
【0073】
610において、複数のUI要素106のうちの第1のUI要素106Aの選択に基づいて、メディア表示装置112に第1の制御信号を送信することができる。1又は2以上の実施形態では、電子装置102の回路202を、例えば図3Aで説明したように、複数のUI要素106のうちの第1のUI要素106Aの選択に基づいてメディア表示装置112に第1の制御信号を送信するように構成することができる。
【0074】
612において、送信された第1の制御信号に基づいて、メディア表示装置112からフィードバック画像を受け取ることができる。1又は2以上の実施形態では、電子装置102の回路202を、例えば図3Aで説明したように、送信された第1の制御信号に基づいてメディア表示装置112からフィードバック画像304を受け取るように構成することができる。受け取られるフィードバック画像304は、送信された第1の制御信号に基づくメディア表示装置112の制御を示すことができる。
【0075】
614において、受け取られたフィードバック画像304を表示された複数のUI要素106と共に表示するように第1のディスプレイ画面を制御することができる。1又は2以上の実施形態では、電子装置102の回路202を、例えば図3Aで説明したように、表示された複数のUI要素106と共に受け取られたフィードバック画像304を表示するように第1のディスプレイ画面104を制御するよう構成することができる。制御は終了に進むことができる。
【0076】
フローチャート600は、604、606、608、610、612及び614などの離散的動作として示しているが、本開示はこのように限定されるものではない。従って、いくつかの実施形態では、開示する実施形態の本質を損なうことなく、このような離散的動作を特定の実装に応じてさらなる動作にさらに分割し、より少ない動作に組み合わせ、又は削除することができる。
【0077】
本開示の様々な実施形態は、(画像取り込み装置108などの)画像取り込み装置と(第1のディスプレイ画面104などの)第1のディスプレイ画面とを含む電子装置(電子装置102)によって実行された時に電子装置102に動作を実行させるコンピュータ実行可能命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体を提供することができる。これらの動作は、複数のユーザインターフェイス(UI)要素を表示するように第1のディスプレイ画面を制御することを含むことができる。複数のUI要素の各々の選択は、電子装置に通信可能に結合された(メディア表示装置112などの)メディア表示装置を制御する。動作は、電子装置のユーザの第1の画像を取り込むように画像取り込み装置を制御することをさらに含む。動作は、取り込まれたユーザの第1の画像に基づいて、表示された複数のUI要素のうちの第1のUI要素上のユーザの視線の位置を決定することをさらに含む。動作は、一定の時間間隔にわたる第1のUI要素上の視線の位置の決定に基づいて、複数のUI要素のうちの第1のUI要素を選択することをさらに含む。動作は、複数のUI要素のうちの第1のUI要素の選択に基づいて、メディア表示装置に第1の制御信号を送信することをさらに含む。動作は、送信された第1の制御信号に基づいて、メディア表示装置からフィードバック画像を受け取ることをさらに含む。受け取られるフィードバック画像は、送信された第1の制御信号に基づくメディア表示装置の制御を示す。動作は、受け取られたフィードバック画像を表示された複数のUI要素と共に表示するように第1のディスプレイ画面を制御することをさらに含む。
【0078】
本開示の例示的な態様は、(電子装置102などの)電子装置を含むことができる。電子装置102は、(画像取り込み装置108などの)画像取り込み装置と、(複数のユーザインターフェイス(UI)要素106などの)複数のUI要素を表示するように構成できる(第1のディスプレイ画面104などの)第1のディスプレイ画面とを含むことができる。複数のUI要素106の各々の選択は、電子装置102に通信可能に結合された(メディア表示装置112などの)メディア表示装置を制御することができる。電子装置102は、画像取り込み装置108及び第1のディスプレイ画面104に結合された(回路202などの)回路をさらに含むことができる。回路202は、電子装置102のユーザ(例えば、ユーザ118)の第1の画像を取り込むように画像取り込み装置108を制御するよう構成することができる。回路202は、取り込まれたユーザ118の第1の画像に基づいて、表示された複数のUI要素106のうちの第1のUI要素(例えば、第1のUI要素106A)上のユーザ118の視線の位置を決定するようにさらに構成することができる。回路202は、一定の時間間隔にわたる第1のUI要素106A上の視線の位置の決定に基づいて、複数のUI要素106のうちの第1のUI要素106Aを選択するようにさらに構成することができる。回路202は、複数のUI要素106のうちの第1のUI要素106Aの選択に基づいて、メディア表示装置112に第1の制御信号を送信するようにさらに構成することができる。回路202は、送信された第1の制御信号に基づいて、メディア表示装置112からフィードバック画像(例えば、フィードバック画像110)を受け取るようにさらに構成することができる。受け取られるフィードバック画像110は、送信された第1の制御信号に基づくメディア表示装置112の制御を示すことができる。回路202は、受け取られたフィードバック画像110を表示された複数のUI要素106と共に表示するように第1のディスプレイ画面104を制御するようさらに構成することができる。
【0079】
ある実施形態によれば、複数のUI要素106の各UI要素は、メディア表示装置112に関連する異なる機能に関連することができる。
【0080】
ある実施形態によれば、回路202は、複数のUI要素106上のユーザ118の視線の位置の変化に対応する複数のUI要素106上の(カーソル308などの)カーソルの移動を制御するようにさらに構成することができる。
【0081】
ある実施形態によれば、回路202は、複数のUI要素106のうちの第1のUI要素106Aの選択に基づいて、第1のUI要素106Aを強調表示するようにさらに構成することができる。
【0082】
ある実施形態によれば、メディア表示装置112から受け取られたフィードバック画像304は、送信された第1の制御信号に基づくメディア表示装置112の制御を示す(UIアイコン302aなどの)UIアイコンに対応することができる。
【0083】
ある実施形態によれば、メディア表示装置112から受け取られたフィードバック画像316は、送信された第1の制御信号に基づいてメディア表示装置112の(第2のディスプレイ画面114などの)第2のディスプレイ画面上に表示されている(メディアコンテンツ314などの)メディアコンテンツに対応することができる。
【0084】
ある実施形態によれば、回路202は、メディア表示装置112の第2のディスプレイ画面114上に表示されているメディアコンテンツ402に対応できる表示されたフィードバック画像404上の表示された複数のUI要素106のオーバーレイを制御するようにさらに構成することができる。
【0085】
ある実施形態によれば、回路202は、表示されたフィードバック画像404上にオーバーレイ表示された複数のUI要素106の不透明度を制御するようにさらに構成することができる。
【0086】
ある実施形態によれば、回路202は、複数のUI要素106のうちの1又は2以上のUI要素の選択に基づいて、メディア表示装置112の第2のディスプレイ画面114上に表示されているメディアコンテンツ408に関連する(第1の情報414などの)情報を表示するように第1のディスプレイ画面104を制御するようさらに構成することができる。
【0087】
ある実施形態によれば、回路202は、第1のディスプレイ画面104の(第1の部分310などの)第1の部分に複数のUI要素106を表示し、第1のディスプレイ画面104の(第2の部分312などの)第2の部分に受け取られたフィードバック画像304を表示するように第1のディスプレイ画面104を制御するようさらに構成することができる。第1の部分310は、第2の部分312とは異なることができる。
【0088】
ある実施形態によれば、回路202は、第1のディスプレイ画面104上に表示された複数のUI要素106のうちの第1のUI要素106Aを選択するために、ユーザ118の顔の表情に関連するジェスチャ又はユーザ118の頭に関連するジェスチャの少なくとも一方を決定するようにさらに構成することができる。
【0089】
ある実施形態によれば、回路202は、第1のディスプレイ画面104に表示された複数のUI要素106のうちの1又は2以上のUI要素を通じてメディア表示装置112の1又は2以上の構成設定を制御するための案内情報(例えば、案内情報504)をユーザ118のためにレンダリングするようにさらに構成することができる。
【0090】
ある実施形態によれば、回路202は、受け取られたフィードバック画像510に基づいて、複数のUI要素106のうちの一連のUI要素514を第1のディスプレイ画面104上に表示するように第1のディスプレイ画面104を制御するようさらに構成することができる。
【0091】
本開示は、ハードウェアで実現することも、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実現することもできる。本開示は、少なくとも1つのコンピュータシステム内で集中方式で実現することも、又は異なる要素を複数の相互接続されたコンピュータシステムにわたって分散できる分散方式で実現することもできる。本明細書で説明した方法を実行するように適合されたコンピュータシステム又はその他の装置が適することができる。ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせは、ロードされて実行された時に本明細書で説明した方法を実行するようにコンピュータシステムを制御することができるコンピュータプログラムを含む汎用コンピュータシステムとすることができる。本開示は、他の機能も実行する集積回路の一部を含むハードウェアで実現することができる。
【0092】
本開示は、本明細書で説明した方法の実装を可能にする全ての特徴を含み、コンピュータシステムにロードされた時にこれらの方法を実行できるコンピュータプログラム製品に組み込むこともできる。本文脈におけるコンピュータプログラムとは、情報処理能力を有するシステムに特定の機能を直接的に、或いはa)別の言語、コード又は表記法への変換、b)異なる内容形態での複製、のいずれか又は両方を行った後に実行させるように意図された命令セットの、あらゆる言語、コード又は表記法におけるあらゆる表現を意味する。
【0093】
いくつかの実施形態を参照しながら本開示を説明したが、当業者であれば、本開示の範囲から逸脱することなく様々な変更を行うことができ、同等物を代用することもできると理解するであろう。また、本開示の範囲から逸脱することなく、特定の状況又は内容を本開示の教示に適合させるように多くの修正を行うこともできる。従って、本開示は、開示した特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内に収まる全ての実施形態を含むように意図される。
【符号の説明】
【0094】
102 電子装置
104 第1のディスプレイ画面
106 複数のUI要素
108 画像取り込み装置
112 メディア表示装置
114 第2のディスプレイ画面
118 ユーザ
400A シナリオ
402 メディアコンテンツ
402A 「音量アップ」UIアイコン
404 フィードバック
406 第1のUI要素
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6