(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-29
(45)【発行日】2024-12-09
(54)【発明の名称】ボール回収機構
(51)【国際特許分類】
A63B 69/40 20060101AFI20241202BHJP
A63B 47/02 20060101ALI20241202BHJP
【FI】
A63B69/40 511A
A63B47/02 Z
A63B69/40 511B
(21)【出願番号】P 2020010305
(22)【出願日】2020-01-24
【審査請求日】2023-01-18
(73)【特許権者】
【識別番号】522330072
【氏名又は名称】株式会社ガリレオのガリレオガリレイ
(74)【代理人】
【識別番号】100182349
【氏名又は名称】田村 誠治
(72)【発明者】
【氏名】大石 昌孝
【審査官】遠藤 孝徳
(56)【参考文献】
【文献】実開昭51-9867(JP,U)
【文献】特開昭53-115331(JP,A)
【文献】実開昭60-168855(JP,U)
【文献】特許第3170475(JP,B2)
【文献】特開昭63-118616(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0326263(US,A1)
【文献】実開平2-149270(JP,U)
【文献】特許第5969665(JP,B1)
【文献】国際公開第2020/013573(WO,A1)
【文献】実公昭51-46123(JP,Y2)
【文献】登録実用新案第3010679(JP,U)
【文献】特公平4-27872(JP,B2)
【文献】特許第2796062(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 69/00 - 69/40
A63B 47/00 - 47/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気が注入されるボールが用いられるボール競技のフィールドに設けられるボール回収機構であって、
ボールが回収されるボール回収口と、
ボールが供給されるボール供給口と、
前記ボール回収口と前記ボール供給口との間で前記ボールを移送するボール移送路と、
前記ボール移送路の途中に設けられ、前記ボール回収口から回収されたボールの空気量が適切かを検査するボール検査部と、
を備え、
前記ボール検査部
は予備のボールを保持しており、前記ボール回収口から回収されたボールが異常と判定されたときに、
前記予備のボールを前記ボール供給口から供給することを特徴とする、ボール回収機構。
【請求項2】
前記ボール回収口と前記ボール供給口が同一であることを特徴とする、請求項
1に記載のボール回収機構。
【請求項3】
前記ボール競技はゴールが設置されるものであり、
前記ボール回収口は、前記ゴールの近傍に設けられ、前記ゴールに入ったボールが、前記ボール回収口から回収されることを特徴とする、請求項1
又は2に記載のボール回収機構。
【請求項4】
前記ボール回収口は、フィールド上の傾斜面の下方に設けられることを特徴とする、請求項1~
3のいずれかに記載のボール回収機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボール競技のフィールドに設けられるボール回収機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ボール競技のフィールドに設けられるボール回収機構として、特開2018-505716号公報(特許文献1)に開示されるものがある。同文献に開示されるボール回収機構は、球受容器に収容された練習ボールを球技場に向かって発射する練習ボール発射装置と、上部球投入口に落下した練習ボールを収容し、下部に回動可能に設置された落下通路を通じて、球技場の上部に水平方向または垂直方向で排出するボール配給器と、移送溝に沿って、一箇所に集められた練習ボールを自動的に回収して、練習ボール発射装置とボール配給器に供給する球回収器とを含んで構成される。
【0003】
かかる従来のボール回収機構によれば、球技場の底に落ちた練習ボールをゴールラインまたはエンドライン側で自動的に収集し、練習ボール発射装置に供給することにより、無人でボールゲーム練習場を運用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されるような従来のボール回収機構には、改善の余地があった。すなわち、従来のボール回収機構では、球技場の底に落ちた練習ボールをゴールラインまたはエンドライン側で自動的に収集し、練習ボール発射装置に供給することにより、無人でボールゲーム練習場を運用することができるものの、無人であることから、ボールに不備が発生したときに対応することができないという問題があった。
【0006】
そこで本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ボールに不備が発生したときに対応することの可能な、新規かつ改良されたボール回収機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明によれば、空気が注入されるボールが用いられるボール競技のフィールドに設けられるボール回収機構であって、ボールが回収されるボール回収口と、ボールが供給されるボール供給口と、前記ボール回収口と前記ボール供給口との間で前記ボールを移送するボール移送路と、前記ボール移送路の途中に設けられ、前記ボール回収口から回収されたボールの空気量が適切かを検査するボール検査部と、を備えたことを特徴とする、ボール回収機構が提供される。
【0008】
かかる構成によれば、ボールをボール回収口から回収し、ボール移送路を移送させる間に、ボール検査部にてボールの空気量が適切かを検査することができる。このようにして、ボールに不備が発生したときでも、適切に対応することが可能である。
【0009】
本発明は様々な応用が可能である。以下の応用例は適宜組み合わせることが可能である。
【0010】
例えば、前記ボール検査部において、前記ボール回収口から回収されたボールが異常と判定されたときに、該ボールとは異なるボールを前記ボール供給口から供給するようにしてもよい。ボールが異常と判定されたときに、そのボールとは異なるボールで対応することで、迅速に対応することができる。
【0011】
あるいは、前記ボール検査部において、前記ボール回収口から回収されたボールが異常と判定されたときに、該ボールに空気を注入して前記ボール供給口から供給するようにしてもよい。予め用意されたボールの数が少ない場合でも、適切に対応することができる。
【0012】
また、前記ボール回収口と前記ボール供給口が同一であってもよい。ボール回収機構の構成を簡易にすることができる。また、ボール競技のプレーの継続の妨げにならない。
【0013】
また、前記ボール競技はゴールが設置されるものであり、前記ボール回収口は、前記ゴールの近傍に設けられ、前記ゴールに入ったボールが、前記ボール回収口から回収されるようにしてもよい。ボールがゴールに入るという適切なタイミングで、ボールに不備がないか検査することができる。なお、上記のボール回収口と前記ボール供給口が同一である構成との組み合わせがより効果的である。
【0014】
また、前記ボール回収口は、フィールド上の傾斜面の下方に設けられるようにしてもよい。ボールの回収が容易になる。なお、ボール回収口は複数設けてもよく、例えば、ボール回収口を、上記のゴールの近傍と、傾斜面の下方の両方に設けてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ボールに不備が発生したときに対応することの可能なボール回収機構を提供することができる。本発明のその他の効果については、後述する発明を実施するための形態においても説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】第1の実施形態にかかるボール回収機構100の構成を概略的に示す図である。
【
図2】第2の実施形態にかかるボール回収機構200の構成を概略的に示す図である。
【
図3】第3の実施形態にかかるボール回収機構300の構成を概略的に示す図である。
【
図4】ボール検査部440においてボールに空気を入れる機構を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0018】
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るボール回収機構100について、
図1を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態にかかるボール回収機構100の構成を概略的に示す図である。ボール回収機構100は、バスケットボールのフィールドに設けられるものであって、
図1に示したように、ボールが回収されるボール回収口110と、ボールが供給されるボール供給口120と、ボール回収口110とボール供給口120との間でボールを移送するボール移送路130と、ボール移送路130の途中に設けられ、ボール回収口110から回収されたボールの空気量が適切かを検査するボール検査部140と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
ここで、バスケットボールは、空気が注入されるボールが用いられるボール競技の一例である。他のボール競技であってもよい。ボール回収機構100は、フィールドFが屋外の場合には、装置(ボール回収装置)として構成することができる。また、フィールドFが屋内(例えば、体育館)の場合には、装置として構成することもできるが、建築物の一部として設置することもできる。以下、ボール回収機構100の各構成要素について順に説明する。
【0020】
(ボール回収口110)
ボール回収口110は、ボールが回収される回収口である。ボール回収口110は、
図1に示したように、ゴールGの近傍に設けられる。そして、ゴールGに入ったボールが、ボール回収口110から回収される。なお、
図1に示した例では、2か所のゴールGにそれぞれボール回収機構100を設けているが、いずれか一方のゴールGにのみ設けてもよい。
【0021】
(ボール供給口120)
ボール供給口120は、ボールが供給される供給口である。ボール供給口120は、
図1に示したように、フィールドFの任意の位置に設けられる。
【0022】
(ボール移送路130)
ボール移送路130は、ボール回収口110とボール供給口120との間でボールを移送する通路である。ボール移送路130がボールを移送する機構は、任意の機構を採用することができる。例えば、ベルトコンベヤーのような形態でボールを搬送してもよい。また、流体を通じることによりその流体圧でボールを搬送してもよい。また、磁力でボールを搬送してもよい。また、ボール回収口110とボール供給口120の位置関係によっては、重力によってボールを搬送することもできる。
【0023】
(ボール検査部140)
ボール検査部140は、ボール移送路130の途中に設けられ、ボール回収口110から回収されたボールの空気量が適切かを検査する機能部である。なお、
図1に示した例では、ボール検査部140がボール移送部130の中間位置に設けられているが、ボール検査部140はボール移送路130の任意の場所に設けることができる。
【0024】
ボール検査部140は、ボール回収口110から回収されてボール移送路130を運ばれてきたボールの大きさ(号数)や重さや圧を検査する。ボール検査部140は、ボールに空気が少ないと判断したときは、そのボールを退避路(図示せず)に振り分ける。そして、ボール検査部140は、ボール回収口110から回収されたボールを異常と判定したときには、該ボールとは異なるボールをボール供給口120から供給する。このためにボール検査部140は、適当な数の予備のボールを保持している。
【0025】
一方、ボール検査部140は、ボール回収口110から回収されたボールを異常と判定しないときには、該ボールをそのままボール供給口120から供給する。
【0026】
以上、本実施形態のボール回収機構100の構成を説明した。次に、ボール回収機構100の動作として、ボール回収口110からボールが回収されてボール供給口120からボールが供給されるまでの一連の動作について説明する。
【0027】
バスケットボールのプレー中に、ボールがゴールGに入る。ボールはボール回収口110から回収される。ボールはボール移送路130を移送されて、ボール検査部140に移送される。
【0028】
ボール検査部140に移送されたボールは、ボール検査部140においてボールの空気量が適切か検査される。ボール回収口110から回収されたボールが異常と判定されたときには、該ボールとは異なるボールがボール供給口120から供給される。ボール回収口110から回収されたボールが異常と判定されないときには、該ボールがそのままボール供給口120から供給される。
【0029】
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、ボールをボール回収口110から回収し、ボール移送路130を移送させる間に、ボール検査部140にてボールの空気量が適切かを検査することができる。このようにして、ボールに不備が発生したときでも、適切に対応することが可能である。
【0030】
また、ボール検査部140において、ボール回収口110から回収されたボールが異常と判定されたときに、該ボールとは異なるボールをボール供給口120から供給するようにしたので、迅速に対応することができる。
【0031】
また、ボール回収口110が、ゴールGの近傍に設けられ、ゴールGに入ったボールが、ボール回収口110から回収されるようにしたので、ボールがゴールGに入るという適切なタイミングで、ボールに不備がないか検査することができる。
【0032】
以下では、上記第1の実施形態を応用した他の実施形態について説明する。以下の実施形態では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明することとし、上記第1の実施形態と同様の構成又は動作については、重複説明を省略することがある。
【0033】
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係るボール回収機構200について、
図2を参照しながら説明する。
図2は、本実施形態のボール回収機構200の構成を概略的に示す図である。ボール回収機構200は、バスケットボールのフィールドに設けられるものであって、
図2に示したように、ボールが回収されるボール回収口210と、ボールが供給されるボール供給口220と、ボール回収口210とボール供給口220との間でボールを移送するボール移送路230と、ボール移送路230の途中に設けられ、ボール回収口210から回収されたボールの空気量が適切かを検査するボール検査部240と、を備えたことを特徴とする。以下、ボール回収機構200の各構成要素について順に説明する。
【0034】
本実施形態では、
図2に示したように、ボール回収機構200がそれぞれのゴールGに対して設けられたことを特徴とする。ボール回収機構200は、以下に説明する点を除き、上記第1の実施形態のボール回収機構100と同様に構成することができる。
【0035】
(ボール供給口220)
本実施形態のボール供給口220は、ボール回収口210と同じ位置であり、ゴールGの近傍に設けられる。ボール回収口210とボール供給口220が同一であるので、ボール回収機構200の構成を簡易にすることができる。
【0036】
ボール回収口210、ボール移送路230及びボール検査部240は、上記第1の実施形態のボール回収口110、ボール移送路130及びボール検査部140と実質的に同様に構成することができる。
【0037】
以上、本実施形態のボール回収機構200の構成を説明した。次に、ボール回収機構200の動作として、ボール回収口210からボールが回収されてボール供給口220からボールが供給されるまでの一連の動作について説明する。
【0038】
バスケットボールのプレー中に、ボールがゴールGに入る。ボールはボール回収口210から回収される。ボールはボール移送路230を移送されて、ボール検査部240に移送される。
【0039】
ボール検査部240に移送されたボールは、ボール検査部240においてボールの空気量が適切か検査される。ボール回収口210から回収されたボールが異常と判定されたときには、該ボールとは異なるボールがボール供給口220から供給される。ボール回収口210から回収されたボールが異常と判定されないときには、該ボールがそのままボール供給口220から供給される。
【0040】
本実施形態では、ボール回収口210とボール供給口220が同じ位置であるため、バスケットボールのプレーの継続の妨げにならない。
【0041】
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、ボール回収口210とボール供給口220が同一であるので、ボール回収機構200の構成を簡易にすることができる。また、バスケットボールのプレーの継続の妨げにならない。
【0042】
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係るボール回収機構300について、
図3を参照しながら説明する。
図3は、本実施形態のボール回収機構300の構成を概略的に示す図である。
【0043】
ボール回収機構300は、バスケットボールのフィールドに設けられるものであって、
図3に示したように、ボールが回収されるボール回収口310と、ボールが供給されるボール供給口320と、ボール回収口310とボール供給口320との間でボールを移送するボール移送路330と、ボール移送路330の途中に設けられ、ボール回収口310から回収されたボールの空気量が適切かを検査するボール検査部340と、を備えたことを特徴とする。以下、ボール回収機構300の各構成要素について順に説明する。
【0044】
(ボール回収口310)
本実施形態のボール回収口310は、フィールドFの傾斜面の下方に設けられる。
【0045】
(ボール供給口320)
本実施形態のボール供給口320は、任意の位置に設けられる。ただし、ボール供給口320の性質からして、ボール供給口320をフィールドFの傾斜面の下方に設けることは適切でない。
図3では一例として、ボール供給口320をゴールGの近傍に設けた例を示している。
【0046】
ボール移送路330及びボール検査部340は、上記第1の実施形態のボール移送路130及びボール検査部140と実質的に同様に構成することができる。
【0047】
以上、本実施形態のボール回収機構300の構成を説明した。次に、ボール回収機構300の動作として、ボール回収口310からボールが回収されてボール供給口320からボールが供給されるまでの一連の動作について説明する。
【0048】
バスケットボールのプレー中に、ボールがフィールドFの傾斜面の下方に転がり落ちる。ボールはボール回収口310から回収される。ボール回収口310を、フィールドFの傾斜面の下方に設けるようにしたので、ボールの回収が容易になる。ボールはボール移送路330を移送されて、ボール検査部340に移送される。
【0049】
ボール検査部340に移送されたボールは、ボール検査部340においてボールの空気量が適切か検査される。ボール回収口310から回収されたボールが異常と判定されたときには、該ボールとは異なるボールがボール供給口320から供給される。ボール回収口310から回収されたボールが異常と判定されないときには、該ボールがそのままボール供給口320から供給される。
【0050】
(第3の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、ボール回収口310を、フィールドFの傾斜面の下方に設けるようにしたので、ボールの回収が容易になる。
【0051】
(第4の実施形態)
第4の実施形態に係るボール回収機構について、
図4を参照しながら説明する。
図4は、本実施形態のボール検査部440の構成を概略的に示す図である。
【0052】
本実施形態のボール回収機構は、上記実施形態と同様に、ボール回収口、ボール供給口、ボール移送路及びボール検査部440を備えたことを特徴とする、ボール回収口、ボール供給口及びボール移送路は、上記実施形態と実質的に同様に構成することができる。以下、本実施形態に特徴的な構成要素であるボール検査部440について説明する。
【0053】
(ボール検査部440)
本実施形態のボール回収機構は、ボール検査部440において、ボール回収口から回収されたボールが異常と判定されたときに、該ボールに空気を注入してボール供給口から供給することを特徴とする。
【0054】
ボール検査部440は、
図4に示したように、ボールBを回転させるボール回転手段442と、ボールBの空気注入穴(バルブ)Vの位置を認識するセンサー444と、ボールBに空気を注入する空気注入手段446と、を主に備えたことを特徴とする。ボール回転手段442は、ボールBを全方向に回転可能に構成される。センサー444はCCDなどで構成される。空気注入手段446は、タイヤの空気入れのような機構を採用することができる。なお、ボールBの空気注入穴Vには、センサー444で検知されやすくするための加工(塗装など)を施してもよい。
【0055】
ボール回収口から回収されたボールBは、ボール検査部440においてボール回転手段442に位置決めされる。ボールBはボール回転手段442で回転する。センサー442は、ボールBの空気注入穴Vを検知すると、その位置でボールBを位置決めするよう制御する。空気注入手段446は、位置決めされたボールBの空気注入穴Vから空気を注入する。
【0056】
なお、空気を注入するだけでは足りないような不具合(例えば、ボールBに穴が開いているなど)があると判断されたときは、別のボールを供給したり、施設運営側の管理者を呼び出したりするようにしてもよい。また、ボール競技がラグビーなどボールの形態によっては、空気注入穴Vの位置決めが容易であるため、ボール検査部の構成を簡素化できる場合がある。
【0057】
本実施形態で説明しない点については、上記実施形態と同様に構成することができる。また、本実施形態の動作についても、ボール検査部440以外の点については、上記実施形態と同様である。このため、重複説明を省略する。
【0058】
(第4の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、ボール検査部440において、ボール回収口から回収されたボールが異常と判定されたときに、該ボールに空気を注入してボール供給口から供給するようにしたので、予め用意されたボールの数が少ない場合でも、適切に対応することができる。
【0059】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0060】
上記実施形態、応用例、変形例は、任意に組み合わせて実施することができる。
【符号の説明】
【0061】
100、200、300 ボール回収機構
110、210、310 ボール回収口
120、220、320 ボール供給口
130、230、330 ボール移送路
140、240、340、440 ボール検査部
442 ボール回転手段
444 センサー
446 空気注入手段